2008年2月15日 本日の為替戦略

またしても、バーナンキFRB議長は米国経済の成長に対してリスクを警鐘、金利先物市場では3月の0.5%政策金利引の引き下げを完全に折り込んでいる。それとは好対照に、トルシェECB総裁、ウェーバー独連銀総裁等の多くの通貨当局者は、ユーロ圏のインフレ懸念を危惧して、ECBの利下げ期待をけん制している。


ドル高期待もやや先送りする見通しが多くなり、第1四半期後半からのドル高相場期待は、第2四半期にずれ込むとの見通しが増えている。また、市場は米国の景気鈍化と金利引き下げを既に折り込んでおり、ドルショートポジションの影響なのか、為替相場でドル売りは弱いのが現実で、確たるトレンドが見えない。


つまり、市場参加さの多くは、ドルのトレンド、ユーロのトレンド、円のトレンドをそれぞれ決めかねている状況にも思える。結果として、短期取引で収益を上げるか、利益が出れば利食い、次のチャンスを待つことが選択され、オプション取引が可能ならば、将来のドル高を期待したポジションを作る方法がベストの選択とも思える。


英BOEの四半期インフレ報告書が終わり、英国の大幅な利下げ期待は後退、米国の利下げ期待が残り、ECBとBOJは現状維持の図式となっている。金利差だけではGBPの分があり、ドルは分が悪い(円は除く)、また、昨日の豪失業率の改善に3月のオーストラリア中銀の政策金利引き上げが一段と現実味を帯びている。


本日の経済指標その他では、日銀の政策金利の発表は金利据え置き以外考えられない。米国市場では、NY連銀製造業景気指数、ミシガン大消費者信頼感指数、対米証券投資が注目されている。本日は、金曜日、ポジション調整に気をつける必要があり、今週の流れが一時的に逆に動くことも意識したい。


●ドル円
ドル円は、予想外の日本第4四半期GDPにも、これは例外との判断なのか円買いは鈍く、日本の景気下振れリスクのみが協調されている。ドル円は106円~108円のレンジ上限を抜け出したが、再び107円台に逆戻りしているものの、上値の試す動きが続きそうである。ポジション的には円ショートがやや増えている可能性が高く、押し目買い。


ドル円の4時間チャートは、108円の上限を超えたが、再び107円台に値を戻している。上値のポイントは、108.39円、108.55円、108.88円、109.6円、110.77円。下値のポイントは、107.88円、107.73円、107.61円、107.20円、106.99円。RSIはやや57とやや下降しているが、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買い。107.61~73円で買い、106.99~107.20円割れで撤退。


●ユーロドル
ユーロドルは、EU月報ではインフレ進行と景気鈍化の見通しが示されたが、インフレファーターの通貨当局者は、景気よりインフレを重要視させるとの意見が多くなっている。金利差相場とは程遠い昨今の為替相場に、欧米の金利差はあまり注目されていないようである。暫くは、ユーロ高へ動くことが予想されるが、逆に、景気鈍化を材料に、その後のユーロ売りが気になって止まない。


ユーロドルの4時間チャートは、1.4600の壁を上抜け上昇トレンドが続いている。上値のポイントは、1.4651、1.4729~38、1.4798~06。下値のポイントは、1.4590、1.4578、1.4516~35、1.4398。RSIは63で上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続。トータルの判断は、買い。

●ポンド円
ポンド円は、BOEの四半期インフレレポートで大幅な金利引き下げ懸念が弱まり、ポンドは堅調に推移しているが、これも欧州や米国経済次第であり、住宅関連は弱く、手放しでポンド買いを続けることに危惧が感じられる。現状は、何処まで買い進むことができるかを試している段階で、終了後の反動が気になる。


ポンド円の4時間チャートは、下降トレンドが崩れてからは順調に上昇が続いている。上値のポイントは、213.96円、214.56円、215.28円、217.31円。下値のポイントは、211.69円、210.42円、209.46円、209.08円。RSIは64と上昇ラインが崩れているようにも思え、売りに反転するのか、トレンドのある相場が続くのか見極めが必要。トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、様子見。方向制は別として、210.42~214.56円のレンジを想定した取引だけを考えたい。

●本日の経済指標・その他
日本 日銀金融政策決定会合=0.5%の政策金利の据え置きを予想
06:45 NZ 12月の小売売上高指数=前月比予想 前回2.0%、除く自動車=予想 前回0.9%、 
15:00 日本 2月の金融経済月報・基本的見解
19:00 ユーロ 12月の貿易収支=予想24億ユーロ 前回26億ユーロ
22:30 カナダ 12月の製造業出荷=前月比予想-0.2% 前回1.1%
22:30 米 1月の輸入物価指数=前月比予想0.4% 前回0.0%、輸出物価指数=予想0.3% 前回0.4%
22:30 米 2月のNY連銀製造業景気指数=予想6.0 前回9.03
23:00 米 12月の対米証券投資=660億ドル 前回909億ドル
23:15 米 1月の鉱工業生産=前月比予想0.1% 前回0.0%、設備稼働率=予想81.3% 前回81.4%
00:00 米 2月のミシガン大消費者信頼感指数・速報値=予想76.3 前回78.4、景気現況指数=予想92.3 前回94.4、消費者期待指数=予想66.5 前回68.1
22:30 カナダ 12月の製造業出荷=予想-0.1% 前回1.1%
09:01 英 1月のRICS住宅価格=予想-56.0 前回-49.1

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