2008年2月12日 本日の為替戦略

前回のG7に続き、米国の反対で為替に関する声明で欧州の希望するユーロ高是正を折り込むことはできず、市場からの評価は、世界経済の低迷とドル安政策の継続との判断のようにも思える。


オーストラリア中銀の四半期金融政策報告書は「一段の利上げ必要になる可能性がある」と指摘、他国との金利差拡大に豪ドル買いが続く可能性が高い。ユンケル・ユーログループ議長「市場の危機はまだ終わっていない、ユーロ圏は米国のような金融および景気刺激策は必要」、ウェーバードイツ連銀総裁は「 インフレ期待が物価安定の領域を越えて高まることを回避するため、ECBはできる限りのことをするというのがわたしから市場へのメッセージ」と、インフレ懸念から利下げの可能性を否定するような発言をし、利下げ時期が遠のきユーロ買い材料となっている。一方、米国は3月の追加利下げが予想されるものの、インフレリスクが強まり非常に不安定な状態となり、ドルに対して不信感が続いている。


余談となるが、米国の大統領選の盛り上がりを見ていると、米景気後退とは別物だと言わんばかりで違和感が強く、これも大国アメリカだからなのだろう。 それと、G7で日本か過去のバブル崩壊とその回復をした経験を世界にアピールする、との発言していた方が多かったが、欧米主要国は十分に日本の過ちを研究しその対応を十分行っているはずである。現在の日本が先進国で素晴らしい結果を残しているならば、この発言も非常に意味深いが、超低金利を抜け出すことはできず、外需頼みの日本経済の現状を考えると、とても・・・・。


●ドル円
ドル円は、不安的な世界経済の反動なのか、投機的な円買いが続いているが、円主導の為替相場とは言いがたく、ドル円の主導権は今まで通り、金融不安とクレジットリスクから信用の収縮がテーマで、結果として株価が動き、そして 円の売り買いが続く、この関連性だけのようにも思える。まだまだ、市場の収縮が終わった気配はまだなく、円高終焉もまだ不確実。


ドル円の4時間チャートは、引き続き106円~108円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、107.27円、107.50円、107.88円、108.12円、110.10円。下値のポイントは、106.76円、106.08円、105.73円、104.96円。RSIは55と横ばいで、トレンドモメンタムは売りから買い転換している。トータルの判断は、売りだが、Dailyは買いを継続しており、どうもミックス。レンジ相場を抜け出すまでは、レンジ相場で対応したい。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.5トライ失敗の反動が続き、ECBの利下げ観測に売られ、利下げ観測後退に変われる、方向感がはっきりとしない相場が続いている。結局は、インフレ率の動向と、景気後退の動向を見ながら、ゆっくりと取引をする以外に方法はなさそうである。暫くはレンジ相場だけを考えたい。


ユーロドルの4時間チャートは、弱い下降トレンドが続き、1.4440~1.4600のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.4576~79、1.4590、1.4634、1.4651。下値のポイントは、1.4438~44、1.4380、1.4364。RSIは39と弱い上昇ラインができ、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売りだが、1.4444~1.4590のレンジ相場に留まる可能性が高く。これらを組み合わせた戦略を考えたい。


●ポンド円
ポンド円は、驚きのPPIの上昇に、ポンド買い戻しが続き、住宅関連は弱くポンドの上昇を抑制しているが、徐々にポンド買いのセンチメントが強まっているのは事実である。しかし、BOEのインフレ四半期レポートは重要で、現状のセンチメントを一変させる可能性が高く、積極的な取引をする気にもなれない。


ポンド円の4時間チャートは、弱い下降トレンドが続き、207~210円の狭いレンジで取引が続いている。上値のポイントは、209.08円、209.46円、210.42円。下値のポイントは、208.19円、107.44円、204.60円。RSIは47と横ばいが続き、トレンドモメンタムな買いが継続している。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
06:45 NZ 第4四半期の生産者価格(PPI)=予想 前回1.6%、生産者価格=予想 前回2.3% 
08:30 豪 2月の消費者センチメント=予想 前回-8.3%
18:30 英  1月の消費者物価指数=前月比予想-0.6% 前回0.6%、前年比予想2.3% 前回2.1%、RPI=前月比予想-0.5% 前回0.6%、前年比予想4.1% 前回4.0%。RPI-X(retail prices)=前月比予想-0.4% 前回0.5%、前年比予想3.3% 前回3.1%
09:01 英 1月のBRC小売売上高=前年比予想-0.2% 前回0.3%
19:00 独 2月のZEW景況感調査=予想-45.0 前回-41.6、現況指数=予想50.8 前回56.6
19:00 ユーロ 2月のZEW景況感調査=予想-46.2 前回-41.7
01:00 米 1月のスペンディングパルス小売売上高=予想 前回0.0%
04:00 米 1月の月次財政収支=予想200億ドル 前回382.4億ドル
EU財務相会合
フィラデルフィア地区連銀四半期調査
イエレン米サンフランシスコ地区連銀総裁が講演 「米国の見通しと金融政策への意味合い」