2008年2月11日 本日の為替戦略
G7では予想範囲内での結果に終わったが、米国発のサブプライム関連から始まった金融不安が世界中に広まり、景気の底が見えない状態が表明された。世界経済の不透明さに対して、各国が個別に金融政策を実施することが確認され、引き続き為替市場は金利に関して敏感になっている。金利引き下げの可能性がある通貨、金利据え置きの通貨、利上げの可能性が高い通貨にと、それぞれ組み合わせた取引通貨ペアが焦点になってくる。
短期間で1.25%政策金利を引き下げ、米国の景気回復を期待した、前週のドル高の流れが何処まで続くことができるのであろうか? アジア市場は東京市場が休場のため、取引が閑散で方向性を示すことはできないが、欧州市場から米国市場にかけては、G7から戻った欧米の通貨当局者の発言と、欧米の株価の動向に左右される事は間違いない。
経済指標からは、特に重要な経済指標は無いが、オーストラリアの四半期金融見通し、英PPI、カナダの新築住宅価格指数は、注意して見てみたい。
●ドル円
ドル円は、金融不安とクレジット市場の悪化に円買い志向は強く、主要国で利下げを実施する中で、金利差縮小に円買いの流れは変わらないが、先週はクロスで円は横ばいで推移し円ロングポジションも出来上がっているように思えてならない。ドル円もレンジを越脱できないが、先週後半では上限を試す動きが続き、週初の月曜日はこのドル買い流れと、G7の弱い失望感から売り買いが交錯することが予想される。
ドル円の4時間チャートは、106円~108円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、107.88円、108.12円、110.10円。下値のポイントは、106.91円、106.76円、106.08円。RSIは56と横ばいで、トレンドモメンタムは買いになっている。トータルの判断は、買い。107.88円、108.12円を超えたら、上昇が確認でき110円台が視野に入り、106.70~91円を割り込むと、再びレンジ相場へ逆戻り。
●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロ圏のインフレ懸念と景気鈍化にECBの舵取りも難しくなっている。米国の急速な利下げによる景気回復期待と、利下げが容易にできないユーロ圏経済の景気低迷の恐れが、ユーロ売りの要因となり、世界的なユーロ買い需要に安値圏ではユーロ買いが強く、レンジを抜け出す事は容易ではない。
ユーロドルの4時間チャートは、広い意味では1.43~1.50のレンジで取引が続き、目先は下降ラインに入っている。上値のポイントは、1.4586、1.4729、1.4798。下値のポイントは、1.4442、1.4405~15、1.4364~71、1.4310。RSIは21と低水準で横ばいとなり、下降トレンドが変わりつつある。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、1.4440~1.4600のレンジ相場。
●ポンド円
ポンド円は、英国のインフレ懸念は強く、予想外に利下げ幅が低くなるとの思惑から、ポンドの売りポジションの巻き戻しが入っている。後は住宅関連の経済指標が好転すれば、ポンド買いが強まるのだが、直近の住宅関連の経済指標は弱く、どうも積極的な買いも望み薄である。
ポンド円の4時間チャートは、弱い下降トレンドに入り206~210円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、209.48円、210.42円、212.45円、213.96~01円。下値のポイントは、208.19円、206.61円、204.56円、204.02円。RSIは43で下降ラインが崩れ反転かトレンドのあるポンド売り相場なのか判断する時期にきている。トレンドモメンタムは買いに転換。トータルの判断は、買い。
●本日の経済指標・その他
東京休場(建国記念の日)
09.30 豪 12月の住宅ローン=予想 前回4.0%
09.30 豪 オーストラリア中銀=四半期金融見通し
18:00 ノルウェー 1月の消費者物価(CPI)=前年比予想3.8% 前回2.8%、 コアインフレ=予想2.1% 前回1.8%、
18:30 英 1月の生産者物価指数(PPI)=コア・産出指数(output)=前月比予想0.3% 前回0.4%、前年比予想2.6% 前回2.6%、PPI・投入指数(Input)=前月比予想0.8% 前回0.5%、前年比予想14.6% 前回11.2%、PPI・産出指数(output)=前月比予想0.4% 前回0.5%、前年比予想5.1% 前回5.0%
18:30 英 12月の貿易収支=予想-73.5億ポンド 前回-73.8億ポンド、ユーロ外=予想-44億ポンド 前回-44.4億ポンド
22:30 カナダ 12月の新築住宅価格指数=前月比予想0.3% 前回0.5%
ユーロ圏財務相会合
プール米セントルイス地区連銀総裁が講演「モーゲージ市場」