2008年1月9日 本日の為替戦略
市場を動かせるような大手投機筋は、市場センチメントを自分にとって有利に誘導することが多い。それを前提にしても、これを考えたら、暫くはドル売りセンチメントを変えることはできないとの思惑に駆られる。
◎FRB議事録では、先のFOMCを前にボストン、ミネアポリス、サンフランシスコ地区連銀は、公定歩合を0.5%引き下げ4.5%とすることを発議していた。◎米プライマリーディーラーは30日のFOMCで19社中7社が0.5%の利下げを予想。◎英タイムズ紙(British Retail Consortium レポート)=イングランド銀行は過去3年間で最悪のクリスマスを向かえ、金利引き下げ圧力にさらされて、BOEは政策金利を引き下げる可能性が高まると報道。◎投資家ジム・ロジャーズ氏は、米経済はリセッション(景気後退)に向かい、世界の通貨に圧力がかかっており、投資家はルを売るべきだと助言した。◎メリル・リンチのレポートでは、米国は16年間で最初の完全な景気後退に入った。
●ドル円
ドル円は、再び円キャリートレードの復活を思わせるような買いが続いたが、いずれにしても、投機的な動き以外ないように思える。ポジションテーカーは、年末に円ロングポジションを作り、一昨日、昨日と利食いを行っていたようであるが、FOMCの0.5%利下観測、イングランド銀行のサプライズな利下げ危惧が払拭できず、積極的な円売りもためらわれ、レンジ相場からやや円高(ドル安)に動きやすい。
ドル円の4時間チャートは、108円~110円のレンジでの取引が続いている。上値のポイントは、109.71~79円、110.46~55円、111.71円。下値のポイントは、109.02円、108.59円、108.24円。RSIは47と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、引き続き上値を試すと予想するが、昨日の上値トライ失敗に、昨日より買い圧力は弱い。広くは108.50円~110.55円、狭くは108.60円~109.80円のレンジと予想、110.55円を超えたら、下値トライは終了し上昇に転じるが、それまでは、中期的な売りが続いている。
●ユーロドル
ユーロドルは、ポンドドルの高下、ドルスイスの高下、ドル円の高下を横目に、横綱相撲をとっており、非常に動きは鈍い。ストラテジストの方向性見通しも、上昇と下降に極端に別れ、ポジションは偏り難い。しかし、投機的な動きの根拠となっている金利差を材料に取れば、引き続きクロスではユーロは有利。
ユーロドルの4時間チャートは、上昇ラインが崩れ、1.4650~1.4850のレンジで取引されている。上値のポイントは、1.4721、1.4746、1.4760、1.4824。下値のポイントは、1.4650~60、1.4567、1.4516、1.4476。RSIは50と横ばいで推移し、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、引き続き下値トライを継続。狭くは1.4667~1.4824のレンジ、広くは1.4567~1.4824のレンジで、中期的なユーロ買いは継続している。
●ポンド円
ポンド円は、久々の政府系ファンドのポンド買いが入ったが、1.98台を維持できず強さは感じられない。市場のコンセンサスはイングランド銀行は金利据え置きと考えて、2月の利上げを予想しているが、12月のサプライズの記憶も残り、新聞報道も利下げの可能性を掲載(意図的かも知れないが)、明日のBOE政策金利の発表を前に、リスクはポンド下落で、問題は、市場参加者の多くがそのように思い、ポンドショートポジションが積み上がっていることである。私が信頼している英系金融機関のレポートは、金利据え置きと判断している。
ポンド円の4時間チャートは、下降ラインが崩れ、213円~218円のレンジで取引されている。上値のポイントは、215.52円、216.80円、217.40円、219.19円。下値のポイントは、213.57円、211.61円、211.14円。RSIは45と上昇ライン続き、これを割り込んだら売りに転換する可能性が出てくる。トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、弱い買い。暫くは213.57円~216.80円のレンジで、中期的な売りが続き、216.80円を超えたら、買いに反転する。
●本日の経済指標・その他
08:50 日本 12月の外貨準備高=予想 前回9701.8億ドル
09:30 豪 11月の小売売上高=前月比予想0.5% 前回0.2%
16:00 独 11月の貿易収支=予想175億ユーロ 前回187億ユーロ、輸出=予想0.5% 前回0.6%、 輸入=予想1.8% 前回0.2%
19:00 ユーロ 第3四半期のGDP・確報=前期比予想0.7% 前回0.7%、前年比予想2.7% 前回2.5%
20:00 独 11月の鉱工業生産=前月比予想0.5% 前回-0.3%、 前年比予想4.5% 前回-5.9%
22:15 カナダ 12月の住宅着工件数=予想22.1万件 前回22.79万件
00:30 英 11月の景気動向調査=先行指数 前月比予想 前回0.2%、 一致指数 前月比 前回0.1%
プール・セントルイス連銀総裁の講演会「経済・金融リテラシーについて」