2008年1月5日 4日の海外為替市場
米雇用統計で勝負決着=失業率5.0%(前回4.7%)・非農業部門雇用者数1.8万人(前回11.5万人)、NYダウ=-256.54ドル、米10年債利回り=3.863%(前日3.903%)一部通貨の除きドル売りが強まった。
アジア市場は、本邦勢の参入に円売りが意識されたが、結局は日経平均株価の700円を超える大幅下落に、株安=円高の動きが活発となった。欧州市場は、金融不安が意識され、円買いと、NZDCHFの売りにUSDCHFは下落、スイス高が続いたが、総じて米雇用統計を控え狭い値動きに終始した。
米国市場は、米雇用統計の予想外の悪化に、1月のFOMCでは0.50%の利上げ予想が広まり、米株価の大幅下落に、金融不安=円高&スイスフラン高の流れ+ドル売りが続いた。米ISM非製造業景況指が予想より強く、USDCADは0.9850→1.0040まで上昇、AUDUSDも0.8837→0.87まで下落するなど、ドル高になっている。
●ドル円
アジア市場のドル円は109.31円で取引が始まり、久々の本邦勢の本格参入による円売りの思惑に、109.60円まで上昇したが、市場参加者もまばらで、日経平均株価の大幅下落=円買に、108.78円まで下落した。108.80~00円ではアジア勢の買に底堅く、109.52円まで値を戻したが、本邦勢の109.50円超えのドル売りは厚く、109.07円まで下落した。欧州市場は109.26円で取引が始まり、金曜日の特殊要因と米雇用統計を控え、積極的な取引も無く109.20~55円の狭いレンジで取引が続いた。米国市場では22:30時に発表された米雇用統計の悪化に幅広いドル売りが入り、109.26円→108.30円→108.75円→107.92円まで急落した。107.70円のオプションバリアプロテクトの買いや、米系ファンドの積極的な買い、日銀のレートチェックのウワサまで流れ、ようやく下げ止まった。00:00時の米ISM非製造業景況指数が強く、108.50円を超えると108.86円まで値を戻したが、本邦勢の売りに上値は重く、108.40~65円のレンジで売り買いが交錯し、07:00時では108.59円で取引を終了した。
●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4751で取引が始まり、1.4754を高値に、1.4735~50の極狭いレンジで取引が続き、EURAUDの売りに徐々に上値を切り下げ、1.4705まで値を下げた。欧州市場は1.4705で取引が始まり、一時1.4695まで値を下げたが、欧州実需筋の買いに下げ止まり、米雇用統計を控え1.4700~20の狭いレンジで揉み合いとなった。22:15時のECBフィキシングから徐々にユーロ買いが入り1.4735まで上昇、22:30時の米雇用統計に、1.4725→1.4823→1.4775→1.4825まで上昇したが、欧州勢の売り+EURCHF+EURJPYの売りは強く、ISM非製造業景況指数の発表後には1.4745まで下落した。01:00時のロンドンフィキシングでは一時1.4795まで上昇したが、欧州勢が取引を終了し1.4755~85のレンジで取引が続き、終盤にかけては1.4741まで値を下げ、1.4743で取引を終了している。
●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は161.24円で取引が始まり、本邦勢の買いに161.54円まで上昇、日経平均株価の大幅下落に160.45円まで下落、本邦勢+アジア勢の買いに161.38円まで値を戻したが、15:00時のオプションカット後には160.62円まで値を下げた。欧州市場は160.69円で取引が始まり、160.70円~161.15円の狭いレンジで取引が続いたが、米雇用統計の発表に160.95円→160.00円→160.78円→159.87円まで下落した。ISM非製造業景況指数に160.22円まで値を戻したが、米国株の大幅下落に円買いが強く、159.78円まで値を下げ、159.80~20円で売り買いの攻防が続いた。01:00時のロンドンフィキシング過ぎから徐々に買いが強まり、160.77円まで値を戻したが、CTA+ファンド筋+本邦勢の戻り売りは強く、159.96円まで値を下げ、160.08円で取引を終了している。
●主な経済指標の結果
15:45 スイス 12月の消費者物価指数(CPI)=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.5%)、前年比2.0%(予想1.9% 前回1.8%)→ 12年来の高水準で利上げ観測高まりスイス高となる、新規受注=53.5(前回51.1)、雇用=52.1(50.8)、価格指数=72.7(前回76.5)
17:55 独 12月のサービス業PMI=51.2(予想52.4 前回53.1)
18:00 ユーロ 12月のサービス業PMI=53.1(予想53.2 前回54.1)→2005年6月来の低水準、雇用=54.1(前回54.1)、価格=53.7(前回54.0)、投入価格=63.0(前回63.2)
18:30 英 11月の消費者信用残高=11.2億ポンド(予想12億ポンド 前回12.9←14.4億ポンド)
18:30 英 11月の住宅貸出=77.84億ポンド(予想70億ポンド 前回76.59←73.3億ポンド)、 住宅許可=8.3万件(予想8.4万件 前回8.9←8.8万件)
19:00 ユーロ 12月の消費者物価指数・速報(CPI)=前年比3.1%(予想3.1% 前回3.1%)
22:30 米 12月の失業率=5.0%(予想4.8% 前回4.7%)、非農業部門雇用者数=1.8万人(予想7.0万人 前回11.5←9.4万人)、 週平均労働時間=33.8時間(予想33.8時間 前回33.8時間)、時間当りの平均賃金=0.4%(予想0.3% 前回0.4←0.5%)
22:30 カナダ 11月の生産者価格(PPI)=前月比0.6%(予想0.1% 前回-1.2←-1.1%)、前年比-0.6%(前回-1.1←-1.0%)、 原料価格=前月比3.4%(予想1.0% 前回0.7←0.3%)、 前年比15.7%(前回13.0←12.5%)、RMPI=前月比3.4%(予想1.5% 前回0.7%←0.3%)、前年比15.7%
00:00 米 12月のISM非製造業景況指数=53・9(予想53.5 前回54.1)、新規受注=53.5(前回51.1)、雇用=52.1(50.8)、価格指数=72.7(前回76.5)
00:00 カナダ 12月Ivey PMI=45.9(予想52.0 前回58.7)、雇用=48.7(前回62.2)、在庫=42.9(52.9)、価格=60.1(前回52.1)
●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎ホワイトハウス=ブッシュ米大統領は米経済を支援するため、景気刺激策を実施する可能性を検討。
◎FRBエコノミスト=米住宅価格は今後数年間に渡り著しく下落する可能性。
◎S&P=64.2億ドル相当の債務担保証券(CDO)を格下げする可能性がある。
◎ラジア米大統領経済諮問委員会委員=米住宅市場の低迷は年央までに和らぎ経済は力強さが増す見込み。
◎コーンFRB副議長=FRB議長の強いリーダーシップが必要。
◎カナダ中銀=短期市場のひっ迫は200年末から緩和したが、スプレッドは歴史的な水準を回復していない。欧米中銀との協調した流動性供給策は必要に応じて追加実施する。ターム物オペを実施する可能性がある。
◎JPモルガン&ゴールドマンは、米雇用統計の悪化を受け、1月のFOMCで0.50%の利下げを予想、ゴールドマンはその後に0.25%の3度の引き下げを予想。
◎ブッシュ米大統領=市場で一部に不透明感が存在するが、重要なのは金融市場が力強く確りしていることだ。住宅ローンの借り換えを容易にする法案の成立を促した。
欧州・英国
◎ダーリング英財務相=ノーザン・ロック危機の再発防止に、金融機関の問題発生時には早い段階で介入を実施する。
日本・その他
◎日経平均株価一時700円超の下落。
◎中国人民銀行=2008年は金融政策を一段と引き締める計画。