2008年1月4日 本日の為替戦略

2008年、年始の相場は止まるところを知らず、円高+スイスフラン高の流れが続いている。もちろんこの材料としているところは、サブプライム問題から始まった欧米の金融機関への悪影響を危惧してのことではあるが、どのタイミングで材料にするのか、また、しないのかは、相場を動かせる一部の投機筋や投資家の判断次第でもある。

為替相場は「こっくりさん」みたいなもので、参加者がそう思い、無意識に相場を動かす。結果として、各テクニカルポイントをブレークし、他の投機筋や市場参加者が、すわ、円買い・・・と、円高相場を信じ、円のロングポジションを積み上げたら、反転することは相場の常ではないだろうか?

ただ、問題なのは、年末・年始の薄商いで急激に一方向に値が動いたときには、思ったほど末端までポジションが摘み上がらず、上下に振れることを覚悟し、何処まで円が上昇し続けるかを試す、または、円クロスを組み合わせ、できるだけ変動リスクを避けるか、・・・・または、参加を見送るのも方法。

いずれにしても、本日はようやく本邦勢が市場に参加しやすくなり、本邦実需筋や資本筋の影響は避けられない。つまり、何処まで円売りが続くのか見極める必要があり、円買いを狙っている連中にとっては、彼らの動きを見てから行動に移すことになりやすい。また、週末リスクに加え、米雇用統計のイベントリスクから、年末年始に急変動した、GBPJPYが何処まで値を戻すことができるのか注目している。

本日の経済指標からは、もちろん、米雇用統計の非農業部門雇用者数がメインイベントとなるが、スイス・ユーロのCPIや、米ISM非製造業景況指数も注意したい。また、本日はブッシュ米大統領が、バーナンキFRB議長とポールソン財務長官と経済と原油価格上昇について話し合い、終了後には記者会見を行う予定でこちらも気になる。

●ドル円
ドル円は、2008年の円高期待ではあるまいが、サブプライム問題の出口が見えない不安感と、今後発生するだろう欧米金融機関の評価損の拡大を意識したのか、中国人民元だかを意識したのか、何れにしても円高(クロスを含む)とスイスフラン高の流れは、年初の金融不安と、米国や英国の利下げ傾向を意識した値動きだと判断したい。本日は、本邦勢の久々の参入に何処まで値を戻すことができるかが注目されるが、それでも上がらなければ深刻。

ドル円の4時間チャートは、111.70円、110.50円をブレークし108.24円まで急落、108円~110円のレンジで取引されている。上値のポイントは、109.75~82円、110.00円、110.48~67円、111.95円。下値のポイントは、108.84円、108.24~27円、107.94円、108.53円、107.28円。RSIは27と横ばいで、トレンドの有るドル売りが続いている。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、戻り①109.82円、または、②110.67円を超えたら撤退の売りを継続するが、107.28円~108.24円のドル売りは避けたい。

●ユーロドル
ユーロドルは、ドル売りの流れに1.4750を超え底堅い推移となっているが、ユーロ円の売りが原因なのか、結果として上昇力も鈍い。欧州通貨当局者からは、経済見通しの鈍化が予想され、世界的な動きではあるが、インフレ懸念と成長の鈍化をどうして克服していくのであろうか? どうも積極的に取引をするきにはなれない通貨である。

ユーロドルの4時間チャートは、1.4750~00を高値に、底値が切り上がり上昇トレンドが続いている。上値のポイントは、1.4785、1.4837、1.4917、1.4966、1.5004。下値のポイントは、1.4699、1.4648、1.4626、1.4567~88。RSIは62と弱いながら下降ラインができている。トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買いサインが続くが、1.4837を超えてくるまでは高値での買いは控えたい。狭いレンジ1.4700~1.4785、広くは1.4648~1.4837。
●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルは相変わらず底値が見えず、1.9710で終わり他の円クロスとは異なり特に弱くなっているが、安値213.57円から終値215.45円と、久々に1円近く値を戻して終了した。本日からは本邦勢も本格参入し、円売りの期待感もあるが、イベントリスクも高く、何処まで買い戻されるかを確認し、戻りが鈍いようであれば再び下落との2段構えが必要。

ポンド円の4時間チャートは、下落傾向が続き214~218円のレンジで取り行きが続いている。上値のポイントは、216.13円、217.07円、217.72~94円、219.23円、220.33円。下値のポイントは、215.16円、213.57円、211.09円、210.24円。RSIは24と横ばいで、売りトレンドの相場が続いている。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、一時的な買いも選択しで、基本は218円を超えたら撤退の戻り売り継続。

●本日の経済指標・その他
15:45 スイス 12月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.1% 前回0.5%、前年比予想1.9% 前回1.8%
17:55 独 12月のサービス業PMI=予想52.4 前回53.1
18:30 英 11月の消費者信用残高=予想12億ポンド 前回14.4億ポンド
18:30 英 11月の住宅貸出=予想70億ポンド 前回73.3億ポンド、 住宅許可=予想8.4万件 前回8.8万件
19:00 ユーロ 12月の消費者物価指数・速報(CPI)=前年比予想3.1% 前回3.1%
22:30 米 12月の失業率=予想4.8% 前回4.7%、非農業部門雇用者数=予想7.0万人 前回9.4万人、 週平均労働時間=予想33.8時間 前回33.8時間、平均賃金=予想0.3% 前回0.5%
22:30 カナダ 11月の生産者価格=前月比予想0.1% 前回-1.1%、前年比予想 前回-1.0%、 原料価格=前月比予想1.0% 前回0.3%、 前年比予想 前回12.5%
00:00 米 12月のISM非製造業景況指数=予想53.5 前回54.1
00:00 カナダ 12月Ivey PMI=予想52.0 前回58.7
コーンFRB理事発言