2008年1月29日 28日の海外為替市場
アジア市場は、激しいアジア株の下落(日経平均株価=終値-541.25円・-3.97%、上海総合株価指数=終値4419.294・-7.19%)、ソシエテジェネラルのディラー巨額な損失の影響を危惧、ヘッジファンド+金融機関の損失拡大の思惑が広まり、アジア市場と欧州市場の序盤は、株安=円高、信用不安=円高の流れが続いた。
欧州市場は、株価は序盤一時FTSE=-170近く、DAX=-130まで下落したが、徐々に下げ止まり、米国株の上昇にプラスに転じた。為替は、円絡みの通貨の水準訂正市場で、米系証券の大口買いに、アジア市場の流れの逆動いた。(先週末終値=アジア市場=欧州市場の順)⇒ ①USDJPY=106.73→106.00→106.85円、②EURJPY=156.72→155.56→157.00円、③GBPJPY=211.63→209.40→211.46円。しかし、主要通貨ではFRB利下げ先行期待からドル売りの流れが継続した。
米国市場は、米新築住宅販売件数は、前月比-4.7%・60.4万件と、1995年来の低水準で2007年通期では-26%と過去最大の落ち込み、価格は1970年来最大の下落率となった。30日のFOMCでは0.5%の金利引き下げとの観測が強まり、結果として米株価の上昇に繋がり、株高=円安のシナリオに逆戻り。それにしても、ポンドは派手な値動きの通貨で、先週NY終値=1.9830→早朝=1.9876まで上昇→住宅価格の下落+BOE委員利下げ支持発言に=1.9729まで急落、ロンドンフィキシングでは1.9892まで上昇・・・・
●ドル円
アジア市場のドル円は106.76円で取引が始まり、朝方の106.96円を高値に、106.65~90円のレンジで取引が続いていたが、午後に入り日経平均株価が大幅下落、アジア株の下落へと波及し、クロスでの円買いも強く106.00円まで下落したが、106.00~10円の買いは厚く、米系証券の買いに106.60円まで値を戻した。欧州市場は106.47円で取引が始まり、106.70円を高値に、弱い欧州株の流れに106.35~60円のレンジで取引が続いたが、欧州株価が値を戻し、クロスで円売りが強まると、106.97円まで続伸した。米国市場に入り、世界的な株価の下落=FRBの大幅な金融緩和の期待が広まり、米国株が上昇に転じると一時107.04円まで上昇したが、00:00時の米新築住宅販売件数は弱く、106.47円まで下落した。ドル売り+クロスで円売りが進み、ドル円は106.50~00円のレンジ内での取引となり、07:00時では106.89円で取引されている。
●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4679で取引が始まり、1.4710を高値に1.4664まで下落、ユーロ円の売りにも政府系ファンドの買いに底堅く、1.4665~90の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は1.4676で取引が始まり、ポンドドルの買いが先導し、ドル売りの流れが加速、ユーロドルも1.4725~30まで上昇、実需筋の売りに押さえられ1.4695~30のレンジで取引が続いた。22:10時のECBフィキシングでは、EURJPYの買いに1.4757まで上昇、00:00時のオプションカットに向け1.4795まで続伸、米新築住宅販売件数が弱くドル売りが続いた。01:00のロンドンフィキシングでは1.4798まで上昇、1.4800のオプション勢やファンドの売りに上値は重く、1.4780~00のレンジ取引から、ポジション調整の売りに1.4770まで値を下げ、07:00時では1.4783で取引されている。
●ユーロ円
アジア市場は156.71円で取引が始まり、朝方の157.16円を高値に、ソシエテジェネラルのディラー巨額な損失の影響を危惧、ヘッジファンド+金融機関の損失拡大の思惑に売りが先行し、156.40円まで下落、午後に入り日経平均株価の大幅下落に、155.56円まで大きく値を下げたが、ポンド円の買いが先導、米系証券の買いに156.52円まで値を戻した。欧州市場は156.26円で取引が始まり、157.02円まで続伸したが、157円近辺では大手投機筋の売りが強く、156.40~00円のレンジで取引が続いた。22:10時のECBフィキシングにはアジア市場の高値157.16円を超え、157.98円まで続伸となった。00:00時には一時157.28円まで値を下げたが、米国株が上昇転じ、01:00時のロンドンフィキシングでは158.20円まで上昇、157.50~158.20円のワイドなレンジで売り買いが交錯、07:00時では158.02円で取引されている。
●主な経済指標の結果
08:50 日本 12月の企業向けサービス価格指数=前年比1.4%(予想1.4% 前回1.4%)
18:00 ユーロ 12月のマネーサプライM3=前年比11.5%(予想12.2% 前回12.3%)
22:14 米 12月の住宅着工件数改定値=-7.1%・108万件(前回-8.1%・106.8万件)
00:00 米 12月の新築住宅販売件数=前月比-4.7%・60.4万件(予想-0.3%・64.5万件 前回-12.6%・63.4万件←-9.0%。64.7万件)→ 1995年来の低水準、2007年通期では-26%と過去最大の落ち込み、価格は1970年来最大の下落率。
英 1月のホームトラック住宅価格=前月比-0.3% 前年比2.3%→ 2006年6月以来の低水準
●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
特になし。
欧州・英国
◎ブランチフラワー英中銀金融政策委員=現行5.5%は景気抑制的な水準で、市場の先回りをして利下げをする必要がある。
◎パパドモスECB副総裁(26日)=インフレ率を物価安定の2%以下に低下させることが重要。 インフレの二次的影響を回避しなければならない。
◎イタリア政府筋=英独仏伊首脳会談は、金融市場の混乱と世界経済の影響が最大のテーマ。
◎ドイツ連銀1月の月報=設備投資と対外貿易が成長を支えたが、個人消費と建設投資が弱く、第4四半期の成長鈍化の原因。
◎ノワイエ仏中銀総裁=経済は不透明性が高く、非常に判断の難しい国際情勢に直面している。商品相場の上昇に起因するインフレの脅威と、米経済の減速による成長の脅威とのバランスを取る必要がある。米経済お減速は欧州経済に影響する可能性がある。生産や消費関連指標の影響は弱い。成長は期待のペースからかなり減速。
日本・その他
◎日経平均株価は541.25円の値下がり幅となり、インド・中国株も大幅下落。
◎福井日銀総裁=世界的な株安は、投資家のリスクをとる姿勢が交代しているのが背景。日本の株安は円高進行が影響している可能性がある。
◎中国人民元7.1956と切上げ後の最高値を更新→ インフレ抑制から人民元高を容認するとの思惑。
◎ゼティ・マレーシア中銀総裁=融資活動は活発で、金利は依然適切な水準にある。米国がリセッション入りしても耐えられる自信を示した。
◎グリアOCED事務総長=FRBが追加利下げをすれば、彼らが警戒している兆候で、追加利下げの可能性がある。
◎ストロスカーンIMF専務理事=世界経済の問題解決には財政政策による金融政策の補完が必要。