2008年1月26日 25日の海外為替市場
今年初めて主要国の金利は上昇、1ヶ月LIBOR、EUR4.19%(前日4.17625%)、GBP5.555%(前日5.52250%)、USD3.3125%(前日3.285%)。大幅な金利引き下げの後退なのか? FRBの金利見通は、据置き・0.5%引き下げに思惑が別れたが、ポジションの巻き戻しにドルは全面高。結局は、金利上昇=株価下落=円高の流れとなった。
特に、円の動きは激しく、今週は円売りの流れが加速したが、週末金曜日、NYダウは2日間の上昇から週末は-171.44ドル・12,207.17ドルで終了円買いの材料となり、USDJPY=107.00→107.90→106.62円、EURJPY=157.95→159.12→156.55円と、激し値動きから、ポンドだけは円に対して横ばいで推移した。
●ドル円
アジア市場のドル円は107.17円で取引が始まり、107.00円を安値に107.10~20円の狭いレンジから、米系銀行の買いに107.30円まで上昇、経営危機に陥っている米モノライン社の買収交渉を巡る報道+日経平均株価も上昇、1月22日の高値107.38円を超え、海外勢のドル買いが強まり、株価の大幅上昇に107.63円まで続伸した。欧州市場は107.63円で取引が始まり、1107.60円超えのストップロスを試しながら107.90円まで上昇したが、108円近辺ではオプション勢の売り+ファンド+実需筋の売りが厚く抜けられず、107.50~90円のレンジで取引された。107.50円を割り込むとストップロスの売りに、一時107.30円まで値を下げたが、欧州株の上昇に円売が続き107.82円まで上昇したが、108円近辺のドル売りは厚く失敗に終わった。週末リスクに大きなポジションは持ちにくく、米株価の下落幅が拡大するとドル売りが加速、107.00円割れのストップロスの売りに、106.75円まで下落、一時107.13円まで値を戻したが、引けにかけて106.62円まで値を下げ、安値圏の106.73円で取引を終了した。
●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4753で取引が始まり、1.4750~77の狭いレンジで取引が続いていたが、ドル円の急上昇の流れに1.4733まで下落、クロスのユーロ買いに再び1.4772まで値を戻したが、1.4870超えでは売りの圧力が続いた。欧州市場は1.4755で取引が始まり、大幅ユーロ高の調整の売りが強く、ロシア筋や米系企業の売りに1.4730、1.4710のストップロスの売りを誘発し、1.4697まで下落したが、スイス勢の買いに支えられ下げ止まった。ウェーバードイツ連銀総裁の金利引締めを示唆する発言に1.47台を回復、一時1.4728まで値を戻したが、欧州金融機関の損失のウワサが続き、アジア中銀筋+ロシア勢の売り+EURJPYの激しい売りに1.4700の買いを消化し1.4661まで続落となった。欧州勢が取引を終えた薄商いの中で、1.4661~1.4680の狭いレンジで取引が続き、1.4682で取引を終了した。
●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は158.23円で取引が始まり、157.95円を安値に、158.00~45円の狭いレンジで取引が続いていたが、158円以下では海外ファンド中心に買いが強く、午後に入ると158.50円を上抜けし158.92円まで上昇した。欧州市場は158.95円で取引が始まり、159.13円を高値に、EURGPBの売りやロシア筋の売りに158円を割り込み一時157.86円まで下落した。ECB通貨当局者の利上げを示唆する発言にユーロ買いが強く、158.65円まで上昇したが、欧州金融機関の損失のウワサが続き、米国株の下げ幅が拡大すると157.70~80円のストップロスを引金に急落が始まった。157.50円近辺の資本筋の買いを消化すると、156.56円まで急落、一時157.15円まで値を戻したが、引けにかけて156.61円まで値を下げ、156.71円で取引を終了した。
●主な経済指標の結果
08:30 日本 1月の東京都区部消費者物価指数=前年比0.2%(予想0.3% 前回0.4%)、 除く生鮮食品=前年比予想0.4%(予想0.3% 前回0.3%)
08:30 日本 12月の全国消費者物価指数(CPI)=前年比0.7%(予想0.7% 前回0.6%)、 除く生鮮食品=0.8%(予想0.6% 前回0.4%)
08:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(12月19・20日分) =日本経済減速の一方で物価上振れの可能性、注意深く見極める必要がる。インフレ期待が変化しつつある可能性があり、十分注意払うべき。
16:00 独 12月の輸入物価指数=前月比-0.1%(予想0.0% 前回0.7%)、 前年比3.7%(予想3.8% 前回3.5%)
16:00 独 2月のGFK消費者信頼感調査=4.5(予想4.4 前回4.5)
21:00 カナダ 12月の消費者物価指数(CPI)=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.3%)、前年比2.4%(予想2.4% 前回2.5%)、コア前月比-0.3%(予想-0.1% 前回0.0%)、コア前年比1.5%(予想1.7% 前回1.6%)
●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎専門化筋の話しでは、米最大の住宅債券保険会社が、AAAの信用格付けを維持するためには2000億ドルの資金注入が必要となる。
◎フラハティーカナダ財務相=カナダ経済は堅調に推移しているが、将来の金利引き下げを期待することができる。 USDCADは1.0200~1.0500が最も居心地がいい。
◎英イブニング・スタンダード紙=米資産家ロス氏がモノライン(米金融保証会社)のアンバック・フィナンシャル買収を協議。
◎キミット米財務副長官=モノライン(米金融保証会社)に対する資金支援に向けた協議は主に州レベルで行われている。
◎米シンクタンク・メドレー社レポート=30日のFOMCでは0.5%(可能性は0.25%~0.75%)の金利を引下げる→ しかし、金利は上昇して影響はなかった。
◎ゴールドマンサックス=従業員の5%(1,500人)の解雇を発表。
欧州・英国
◎世界的な金利低下期待が薄らぎ、今年初めて主要通貨の金利上昇=1ヶ月LIBOR、EUR4.19%(前日4.17625%)、GBP5.555%(前日5.52250%)、USD3.3125%(前日3.285%)
◎ウェーバー独連銀総裁=ECBとしてインフレ抑制に向け予防的措置をとる用意がある。 経済見通しに関する基本シナリオを変更する理由はない。前回の理事会で利下げについて討議していない。
◎シュタルクECB専務理事=市場のボラティリティは本格的な金融危機というよりは混乱と受けとめている。 ユーロ圏の現在のインフレ率には満足していない。成長率は2007年に比べて減速しているが、3%を超えるインフレ率は容認できない。インフレが2%水準付近に抑制することがECBの目標。
◎オランダの金融機関とプライベートバンクの破綻のウワサ→ ユーロ売りの一つの要因となった。
日本・その他
◎ボラードNZ中銀総裁=NZドルは引き続き過大評価されている→ AUDNZDの売りが強まる。
◎中国国家発展改革委員会幹部=巨額の貿易黒字削減とインフレ抑制のため人民元の上昇ペースを速めるべき。