2008年1月11日 FX検定 きょうの問題 原油価格高騰 WTI 100ドル超

原油価格が高騰を続けている。
2008年初頭、WTI原油価格は100ドルを突破した。
原油輸出国のうち非OPEC国で最大輸出国はどこか。


正解 ロシア

解説 

原油価格が高騰しているが、その原因として複数の要因が考えられる。
基礎的要因としては需要の拡大である。BRICsを始めとした新興国の需要が増大している。
これらの国は人口も多く経済成長率も著しく伸びている。
また、自動車需要も急速に高まっているため石油需要が旺盛である。


ロシア、ブラジルは産油国であり、輸出国でもあるが、国内需要も高まっている。
中国はかつては輸出国であったが、現在では大幅な輸入国となっている。
インド、中国は人口も多く、これらの国での発電燃料、自動車燃料としての原油需要が高い。


供給サイドから見ると増産余地は小さい。
ブラジル、オーストリアなどで増産しているが世界需要に追いついていない。
ロシアの産油設備は老朽化が激しく、新規投資は進んでいない。
原油価格高騰のためロシア国内の増産は行われているが油田の枯渇も問題化している。

このような需給状況を背景に、イラク、イラン、アフガニスタンなどの紛争が相変わらず続いている。
アフガニスタンの安定化を目指すアメリカが、亡命中のブット元パキスタン首相を支援して帰国させたがテロに屈した。


そしてナイジェリアの紛争激化である。
大統領選に絡む内紛が直接的原因であるが、この国の内紛の遠因は常にニジェール川デルタで産出する原油利権がらみである。


また、ナイジェリアは南アフリカに次ぐアフリカ有数の軍事大国でもある。隣国リベリアの内紛に介入するなど大国としての振る舞いが目立つ。
しかしこれまでの紛争介入は民主勢力に対する支援であり、国際的には評価されるものであった。
反面、国内の民主化に対しては利権問題が絡んでいるためか及び腰である。


ナイジェリアはOPEC加盟国であり、国家歳入の70%を石油に頼っている。
かつてのカカオ生産は衰退し、政治腐敗と放漫財政による慢性的な累積赤字により国家の財政基盤は破綻寸前である。


ナイジェリアの紛争の争点は石油利権争いであり、国内問題でありながら国際問題である点で影響が大きい。人権問題などを問題としない中国が石油利権獲得を狙って進出している。日本から中国への円借款は終了したが、継続中であった時代から非借款国の中国がナイジェリアに対し借款を実施していた。また、韓国企業も資金供与するなどして石油権益を獲得している。


OPECは2006年12月ナイジェリアで第143回総会を開いた。総会では2007年1月1日からアンゴラ共和国を12番目の加盟国として迎えることを決定した。OPECへの新規加盟は、1975年のガボン(1996年に脱退を表明)以来、32年ぶりの新規加盟である。


アンゴラの加盟で、OPECの埋蔵量のシェアは69.1%(2006年末)、生産高では42.1%となった。非加盟国であるスーダン、オマーンもオブザーバーで参加しており今後拡大の可能性もある。石油価格の高止まりの中、OPECの影響力は強まるかもしれない。
OPECに加盟すると生産枠が決められ、OPEC全体としての生産量を調整している。


石油輸出

第1位 サウジアラビア
第2位 ロシア     非OPEC
第3位 ノルウェー   非OPEC
第4位 イラン
第5位 ナイジェリア
第6位 メキシコ    非OPEC
第7位 アラブ首長国連邦
第8位 ベネズエラ
第9位 カナダ     非OPEC
第10位 イラク