2008年 1月10日 本日の為替戦略
材料やニュース、発言は、米経済の成長鈍化とインフレ加速を示し、これが世界的な流れとなっている。ユーロ圏も成長鈍化の予想や下方修正が相次ぎ、一蓮托生で通貨当局者の発言やエコノミストの予想が多い。来週から米金融機関の第4四半期決算の発表が始まり、非常に重要で相場の乱高下は避けられず、注意が必要だが、業績悪化を予想する記事が多くなっている。
本日は、イングランド銀行(ECB)と欧州中銀(ECB)の金融政策の発表があり、共に金利据え置きが予想されている。EURGBPの最高値更新(ポンド安)やGBPUSDの下落は、既にこれを先取りしていると思われるが、12月のサプライズな金利引き下げの再来を予想し、既にショートポジションが作られている。ただ、可能性は低く、これに反するリスクは大きい。
年末・年始から続いた相場の流れも、一部の通貨を除きレンジ相場に入り、それらが次の流れを模索する水準に近づき、再び大きな値動きになりそうで注意したい。海外の友人からは、ユーロ圏の経済指標の鈍化+堅調なオーストラリア経済指標に、EURAUDの売りを進めてくる。
本日の経済指標からは、メインイベントは、BOEとECBの金融政策で、トルシェECB総裁発言を注目。また、USDCAD=1.1台を突破していることから、カナダの住宅建設許可も注意したい。それと、バーナンキFRB議長の講演会からの発言は、非常に興味を持っている。
●ドル円
ドル円は、驚きの狭いレンジ取引から、これを抜け出すのはどちらか? 非常に興味があり重要で、109円台を維持し上値を試しやすくなっている。しかし、相場の流れを一方向に決定付けることも、最近の相場からは危険で、タートルズスープも比較的値幅の狭いターゲットが必要となっている。
ドル円の4時間チャートは、108円~110円のレンジが続き、フラックフォーメーションになっている。上値のポイントは、110.06円、110.46~55円、111.71円、112.18円、112.78円。下値のポイントは、109.56~58円、108.89円、107.45円、107.15円。RSIは52で上昇ラインを継続、トレンドモメンタムは買いを継続。110.55円を上抜けできるかがポイントで、買い。
●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロ圏各国の景気鈍化に、経済成長の下方修正が目立つ。また、グロース独経済技術相のユーロドル相場をけん制する発言も流れ、クロスでユーロ売りも強まっている。しかし、FRBの0.5%の利下げの思惑や、本日のECB金利据え置きや、インフレを意識した発言期待など、強弱双方の要因が混在し、相場見通しを不透明にさせている。
ユーロドルの4時間チャートは、1.4650~1.4850のレンジの下限を試している。上値のポイントは、1.4678、1.4702~09、1.4742。下値のポイントは、1.4689、1.4634、1.4567~75、1.4516。RSIは40と引き続き下降ラインに戻っている。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売り。1.4567を割り込んだら下落が加速するが、それまでは本格的な流れになり難い。
●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが昨年4月来のポンド安、ユーロポンドがユーロ誕生以来のポンド安水準。景気鈍化と金利引き下げ見通しに、いじめられ役となっている。本日のBOEの金融政策が相場を大きく左右するが、期待に反して、金利据え置きとなれば有る程度の、買い戻しを意識する必要があり、その可能性は高いと見ている。
ポンド円の4時間チャートは、213円~218円のレンジ相場が継続している。上値のポイントは、215.52円、216.80円、217.40円、219.19円。下値のポイントは、213.57円、211.61円、211.14円。RSIは47と上昇ラインを継続。トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、弱い買い。引き続きレンジ相場を予想。216.80円を超えたら買いが加速しやすくなる。
●本日の経済指標・その他
09:30 豪 11月の貿易収支=予想-25億豪ドル、 前回-29.83億豪ドル、 輸出=前回-3.0%、 輸入=前回2.0%
14:00 日本 11月の景気動向調査・速報=先行指数=予想10.0 前回18.2、一致指数予想33.3 前回70.0
18:00 ノルウェー 12月のCPI=予想 前回1.5%、 コアCPI=予想 前回1.5%
18:30 英 11月の貿易収支=予想-72.3億ポンド 前回-71.2億ポンド、除くEU=-45億ポンド 前回-44.2億ポンド
21:00 英 イングランド銀行(BOE)金融政策の発表=政策金利5.5%の据置きを予想
21:45 ユーロ 欧州中銀(ECB)の政策金利発表=政策金利4.0%の据置きを予想
22:30 ユーロ トルシェECB総裁の政策金利発表後の記者会見
22:30 米 新規失業保険申請件数(1/6までの週)=予想34万件 前回33.6万件
22:30 カナダ 11月の住宅建設許可=前月比予想-2.0%、前回6.8%、 新規住宅価格指数=予想0.3% 前回0.1%
00:00 米 11月の卸売在庫=前月比予想0.4% 前回0.0%
ホーニング・カンザスシティー連銀総裁の講演会「2008年の経済見通し」
バーナンキFRB議長の講演会「金融市場、経済見通し、及び、金融政策」