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2007年12月30日 今週の為替戦略

※年末年始の為替情報、お休みのお知らせ
日ごろ、「為替の大福餅、為替を切る」をご愛顧いただきまして、本当にありがとうございます。今年も残すところ1週間となりましたが、クリスマス休暇や年末年始には、世界中の多くの市場が休場となり為替取引がなくなる時期でもあります。そのため、12月31日(月曜日)、1月1日(火曜日)の、「本日の為替戦略、海外為替市場」をお休みさせていただきます。

何末年始にまたがる週となり、2008年(平成20年)の新年が始まる。8月に突然始まった米サブプライムローン関連の住宅金融危機は、欧米や世界各国へ波及し、為替相場は円高+ドル安となり、欧米の金融市場はまさに波乱の2007年となった。欧米の大手金融機関はサブプライム住宅関連の評価損を補うために、産油国・アジア諸国から資金注入を受け、欧米中銀は過去に例を見ない資金供給を継続し、年末の資金不足の解消を図った。

とりあえず金融危機は回避できたが、この危機が回復に向かう可能性と、より深刻化する可能性はすべて住宅価格の動向に左右され、そして、為替相場の方向性を示してくれる。住宅価格が上昇に向かう確たる証拠があれば、当然欧州通貨上昇+ドル上昇+円下落となるのであろうが、それを断言するのは難しい。評価損を確定損にすることはできず、住宅価格の下落=評価損拡大=通貨安と、サブプライムの影響を強く受ける通貨が値を下げる可能性を市場参加者は強く意識している。

さて、今週は、年末・年始に当り、積極的な取引をし難いが、先週続いていた円売りの流れが、ブット元パキスタン首相死亡により、不安定な国際情勢に短期間で終了し、戻り売りが強まりやすい環境にある。また、欧米中銀は年末年始の資金需要を潤沢にするために必要以上の資金供給を行い、欧州中銀の外貨準備はスワップ協定により大幅に増加、理論的には通貨安いになりやすい。東京市場(アジア市場)で特有の、本邦個人投資家による外債投資も、新年第一週は動けるとは思えず、円売り材料が弱く、結論として何処まで円高に動けるかを試すことが予想される。

経済指標からは、年末・年始に当ることもあり、経済指標の発表は少ないが、メインイベントとは、4日=米雇用統計が非農業部門雇用者数の予想は7万人で、前回9.4万人から減少が予想され、その前日に発表される、米ADP全国雇用者数や米モンスター社雇用指数は、米雇用統計の前哨戦となり注意する必要がある。その他では、2日=米ISM製造業景況指数、FOMC議事録、4日=ユーロCPI、米ISM非製造業景況指数が重要となっている。

●ドル円
ドル円は、円買い要因とし、不安定な国際金融のヘッジ通貨としての役割を続けながら、円売り要因としては、本邦投資家から低金利による資金流出の継続、ファンド筋の一時的なキャリートレード、ポジション調整の売りなど、売り買いの材料が混在しながら、新年の相場をスタートしようとしている。序盤の方向性と材料を考えれば、サブプライム問題継続=円高の流れが続きやすい。

ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドの中でドル買いが続いたが、上限を何とか維持している。上値のポイントは、114.31~50円、116.32円、117.93円、119.65円、下値のポイントは、111.83円、111.31~58円、110.30円、109.74円、107.94円。RSIは36と下降ラインが続き、これを上抜けすると買いに転換。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は売り。売り→114.50円を超えたら撤退。RSIの下降ラインを上抜けすると買い転換しやすくなり+111.80円割り込むことができ無ければ買いに変化す。逆に、111.30円を割り込むとドル売りが加速。
Monthlyチャートは、下降トレンドが続き、上値のポイントは、118.80円、120.99円、122.40円、124.13円。下値のポイントは、109.92円、107.62円、105.95円、103.53円。RSIは42と下落ラインを継続、トレンドモメンタムはドル売りに転換して日は浅く継続を示している。タイムサイクルは、今年8月にトップを示し下落傾向が続き、次のボトムは2009~2010年となる。

●ユーロドル
ユーロドルは、いつもながら大きな流れは買いと思っている市場参加者は多い。サプブライム問題で欧州金融機関も少なからずその影響を受けているはずで、ユーロ下落がどこまで続くかが注目されたが、いつもながら、その時間は短く下げ幅も少ない。こうなれば、先の高値を更新し、1.5000のサイコロジカルな水準を超えことができるかがポイントとなるが、年末年始の特殊要因がユーロ買いに動いている可能性もあり、期待感もほどほどに考えたい。

ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間から上限の間で取引が続いている。上値のポイントは、1.4748、1.4949~66、1.4502。下値のポイントは、1.4378、1.4352、1.4309、1.4014。RSIは65と緩やかな上昇ラインを継続。トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買い流れも、年末年始の不安定要因を考慮すれば、1.4378~1.4966のレンジ内の取引を予想。
Monthlyチャートは、上昇とトレンドが続いている。上値のポイントは、1.5003、1.6021、1.7081。下値のポイントは、1.3928、1.3666~82、1.3336、1.3151。RSIは81と上昇ラインが継続、トレンドモメンタムは買いを継続している。タイムサイクルは、2008年1月~2月がピークで下落する可能性を示している。

●ポンド円
ポンド円は、住宅価格の下落と金融不安の解消のために金利を引き下げ、ポンドドルが2.00を割り込み、2008年も更なる金利引き下げの可能性が指摘されている。ポンドドルが1.9712のテクニカルポイントを前に1.9750を安値に反発、直近はポンド売り+円売りの流れに共に弱い通貨の部類に収まっていたが、円高が始まり結局はレンジ相場が続くことになり、広くは220円~240円のレンジを抜け出すまでは、方向性がでてこない。

ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、目先は221.50円~231.50円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、231.44円、234.57円、238.94円、241.36円、251.09。下値のポイントは、221.67~71円、220.98、220.19円、215.55円、209.56円。RSIは下降ラインを続け、これを上抜けしたら買いに転換しやすくなり、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。
Monthlyチャートは、上昇トレンドが続き、ラインの下限から中間で取引が続いている。RSIは60と課下落ラインが続き、トレンドモメンタムは長い買いを継続している。タイムサイクルは、今が底値で長い上昇を示している。