2007年12月18日 本日の為替戦略

目先は、何処までドル高が進むのか試しているが、基本は、ドル安(ドル円は除く)は変わらず。

年末のリパトリもそろそろ終盤、中銀の旺盛な資金供給に資金調達不安は薄らいだものの、世界的な株価の下落に、金融不安の解消には至らず、結果としては円の買い材料ともなっている。事実上、今年最終週の為替相場は、市場参加者も細り、リクイディテーの減少に、ちょっとした売り買いに、相場が動くことが続きそうで、テクニカルポイントのブレークだけを狙う、そんな投機筋の魑魅魍魎が跋扈跋扈する相場であることは肝に銘じておきたい。

例年は、今週前半で取引は終了、超閑散とした商いが続き、クリスマス休暇明けは事実上新年度入りとなる。海外勢にとっては、絶好のポジションメークの場でもあり、一方向に流れが偏ることが多く、予想外の大相場になることも意識する必要がある。

また、本邦勢は正月明けのさわやかな気分の中で積極的な取引を開始することが多いが、ついフライングに終わる。この時期は市場のセンチメントの逆に動くことは多く、大きく動いても結局は元の水準に戻り、再スタートとなることが多い。経験則としては1~2週間は市場の流れを見るだけに止め、2008年の長い道のりに備えた休養を取ることを進めたい。

米財務省は、為替報告書(半期ごとの主要貿易相手国の為替政策に関する報告書)を19日(日本時間20日午前6時)に発表するが、まあ、あまり気にすることもなさそうである。

本日は、英・カナダのCPI、そして、注目の米住宅着工件数があり、大手投機筋にとっては相場を動かす好機となっている。

●ドル円
ドル円は、金融不安のヘッジ通貨としての円と、長期休暇前の非難通貨としての円と、超低金利の円との顔を持っている。この時期には特に目新しい材料が出難く、逆に有れば大変なことになることが多い。現状は112.70~113.50円のレンジに入り実需の売りに上値は重いが、114円を超えたら買い軍配が上がり、112円を割り込んだら売りに軍配が上がる。テクニカルは買いだが、センチメントは売りとミックスしているのが、どうも厄介でならない。

ドル円の4時間チャートは、三角持合から上抜けし、上昇トレンドが始まったと思ったら、今度は112.70円~113.50円のレンジに入っている。上値のポイントは、113.55円、113.86円、114.10円。下値のポイントは、112.70~78円、112.39~50円、112.28円、111.98円。RSIは67で上昇ラインが続いている。トレンドモメンタムは買いを維持。トータルの判断は、買い。早ければ112.70円、基本は112.39円割れでは撤退。

●ユーロドル
ユーロドルは、薄商いの中でリパトリ+ポジション調整の売りに下げ続けているが、特別ユーロを売る流れに変化したとは考え難い。この時期は理屈に合わない値動きが続くことが多く、下値リスクが解消されたとも考え難いが、将来の絶好のユーロの買い場を提供してもらっているんだと考えれば、それもまた良しとしたい。それまでは、休むも相場。

ユーロドルの4時間チャートは、1.48台を失敗してからは、再び過去の下落トレンドに逆戻りし、下限近くで取引が続いている。上値のポイントは、1.4443、1.4478、1.4513。下値のポイントは、1.4324、1.4306、1.4280。RSIは28と下降ラインを上抜けしているが、トレンドの有る相場になっている可能性もある。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売りの流れは変わらないが、1.4513近くまでの戻りの可能性も意識したい。

●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルは2.01~2.02のレンジでなんとなく下げ止まった様にも見える。円クロスは、AUDJPY+NZDJPYは大幅下落、CADJPYは大幅上昇、ポンド円は持ち合いと、多種多様となり、円高とか円安とか一言では説明できない状態となっている。ポンド円は特に新しい材料も無く、レンジ相場が続く可能性が高き。

ポンド円の4時間チャートは、227~230円のレンジに入り上値も重くなり始めている。上値のポイントは、229.32円、230.40円、230.98円、231.21円。下値のポイントは、227.40円、226.96円、226.54円、226.24円。RSIは60と下降ラインを上抜けて買いになっている。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、226.54~229.32円のレンジ。

●本日の経済指標・その他
17:15 スイス 10月の小売売上高=前月比予想5.1% 前回7.1% 前年比予想 前回3.0%
18:30 英 11月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.3% 前回0.5%、 前年比予想2.2% 前回2.1%、 RPI(小売物価指数)=前月比予想0.3% 前回0.4%、前年比予想3.1% 前回3.1%
19:00 ユーロ 10月の貿易収支=予想35億ユーロ 前回31億ユーロ
21:00 カナダ 11月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.2% 前回-0.3%、前年比予想2.4% 前回2.4%、BOCコアCPI=前月比予想0.1% 前回-0.2%、前年比予想1.7% 前回1.8%
22:30 カナダ 11月の景気先行指数=前月比予想0.1% 前回0.1%
22:30 米 11月の住宅着工件数=予想117.6万件 前回112.9万件、 建設許可件数=予想115.0万件、 前回117.0万件
イングランド銀行(BOE)=ポンドの資金供給を実施
カナダ中銀(BOC)=カナダドルの資金供給を実施
Thomas Jordanスイス中銀理事発言