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ヨーロッパの財閥と企業グループ 23 ロスチャイルド関連企業の研究 J・P・モルガン商会

これまでにお伝えしたようにロスチャイルド財閥は、世界の石油市場、ダイヤ・鉱物市場、金融業界に強い影響力を及ぼしています。これは婚姻関係や業務提携、M&Aなどによって完成したものですが、世界に散ばるユダヤ人のネットワークが水面下で動いていることも見逃せません。アングロサクソン系プロテスタントをメインに据えたアメリカの保守本流にもユダヤ系の資金、あるいはロスチャイルドグループの支援が入り込んでいます。

 
2000年、米国のザ・チェース・マンハッタン・コーポレーション(以下チェース)と、米国のJ.P.モルガン・アンド・カンパニー・インコーポレーテッド(以下J.P.モルガン)が経営統合し、「JPモルガン・チェース」という米国では第3位の規模の金融会社が誕生しました。同社は二ューヨークに拠点を置き、投資銀行業務、企業及び資産家向けの金融サービスを行っています。


そもそもアメリカの名門家であるモルガンは、初代のジョン・ピアポント(J・P)・モルガンがロスチャイルド家の支援を受けて立ち上げた「J・P・モルガン商会」を起源としています。その後、事業は息子に継承され、鉄鋼会社の買収で業界を再編。のちに製紙、電気事業にも投資を行い、モルガン家は金融王として名を馳せます。


1892年に発明王エジソンに擦り寄って設立した企業が、ゼネラル・エレクトリック(GE)です。続いて鉄鋼王カーネギーを買収してUSスチール社(現USX)を設立し、数年後には全米の電話を独占するAT&Tの買収に成功、並行して“死の商人”デュポンと組んでゼネラル・モータースを支配します。


20世紀前半にアメリカ産業界・経済界を二分したロックフェラー財閥とモルガン財閥。そのモルガン財閥が、ロスチャイルド財閥の支援で巨大化したということは、大きな意味を持っています。モルガン家はあくまでもアメリカの保守本流であり、一族はユダヤ人ではありませんが、ユダヤ系資本によってアメリカの財閥に君臨でき、鉄道、電気、電話、自動車産業を支配したということです。つまり、ユダヤ系資本が、今日に至るアメリカの基幹産業の一部を構築したのです。


やがて商業銀行と投資銀行を分離する銀行法(グラス-スティーガル法)が1933年に成立、モルガンも分割されることになりました。1935年に同法が発効されると、5代目ハリー・モルガンは2人のパートナーと約25人の従業員とともにJPモルガンから独立し、投資銀行「モルガン・スタンレー」を設立し、今日に至ります。5代目モルガンは、ゼネラル・モータース(GM)、ゼネラル・エレクトリック(GE)など、アメリカを代表する巨大企業の重役として君臨しました。


モルガン家の近親者たちは、イギリスにも「J・P・モルガン商会」を立ち上げました。1900年にはロスチャイルド一族のエドワード・グレンフェルが経営者になり、「モルガン・グレンフェル」が誕生します。同社は投資業務で高成績をあげましたが、1998年にドイツ銀行に買収されます。このドイツ銀行は、「ドイツのほとんどの産業を支配する」といわれる大企業だとイメージしてください。ドイツ銀行は、モルガン・グレンフェルを買収するというスタイルを取りながら、実質はロスチャイルド-モルガン連合がコントロールする巨大な企業に変貌したということです。


こうして金融業界の再編成を見まわすと、シティグループもJ・P・モルガン・チェースもメリル・リンチもゴールドマン・サックスもドイツ銀行もクレディ・スイスも、すべてロスチャイルド銀行の息がかかった企業であることがわかります。

そしてオーストラリア出身のメディア王ルパート・マードック、メディア帝国「ニューズ・コーポレーション」もまたロスチャイルド財閥が資金面の大きな後ろ盾になっているという興味深い話は、次週お送りします。


By Master K/益田 慶