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2008年6月20日 本日の為替戦略  最終回

いままで長い間、本日の為替戦略をご愛読いただきまして、本当にありがとうございました。皆様のますますのご発展をお祈りいたしております。

サウジの増産や、中国の石油価格の引き下げに、原油価格は下げ、金価格は逆に大幅に上昇し、変動幅が狭くなっている為替相場を横目に、商品市場は激しい変動が続き、投機資金にとっては正に金の卵。


昨日は、予想外の英小売売上高に、ポンドが上昇したが、イングランド銀行による次の変更は利上との予想が強くなっている。一方、スイスフランは、もしかしたら、金利を引き上げるとの思惑に、積み上がったスイスフランのロングポジションの巻き戻しに、珍しく、スイスとポンドは逆流し、AUDNZD同様にクロスが注目されだしている。


最近のユーロはレンジ相場を繰り返し、上値失敗、下値失敗を繰り返し、方向感が定まらず、市場参加者の取引意欲を削がれ、あまり手を出さなくなっている。反面、EURGBP、EURCHFと安定的な取引通貨があり、金利も、ユーロ4.0%、ポンド5.0%、スイス2.75%と金利差もそこそこあり、結構上下に変動し、ドルストレートの取引からクロス中心の取引を選択してもいいのではないだろうか? 

コーンFRB副議長は、米金融システムは健全性が一段と増し、金融機関の資本基盤は改善。市場は3月よりも格段に良い状況と発言、金融不安のヘッジ通貨である円やスイスもちょっと、注目度は下がり気味である。もちろん、シティグループの評価損拡大などのリスクは残るが、方向感が定まらない間は、これで金利差を狙うのも一案。


本日の経済指標・その他からは、いつもの週末とは異なり、経済指標は少ないが、独生産者物価指数と、カンダの小売売上高は注意したい。


●ドル円
ドル円は、108円近辺での取引はこれで5日目。資本筋や原油価格の高騰に石油関連の実需のドル買いが増えているが、徐々に上値が切り下がっている。珍しく、クロスでは円が安くなっている状況にもドル円の上値は重く、引き続き下値の不安が感じられる。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドから、横ばい、弱い下落に変わりつつある。上値のポイントは、108.21円、108.58円、108.67円、109.45円。下値のポイントは、107.42円、107.33円、106.98円、106.55円。RSIは48と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、107.50~108.50円のレンジが続き、RSIは54と上昇ラインに変わり、トレンドモメンタムも買いを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドの中で、108.60円で上値は重く108円を中心とした取引が続き、RSIは61とやや買いに変化、トレンドモメンタムも買いを継続。トータルの判断は、ドル売りの流れは変わらないものの、短期的にはドル買いに変化しており、買い→売りの流れになりそうである。


●ユーロドル
ユーロドルは、レンジ相場を抜け出すことはできず、狭いレンジで取引が続いているが、材料にもかかわらず、ドル売りは弱く、逆に、ユーロ買いは鈍い。レンジ相場が続いているものの、下値リスクを警戒しながらの、戻り売り相場が続きそうである。


ユーロドルの4時間チャートは、上値を失敗し1.5450~1.5600のレンジが続いている。上値のポイントは、1.5509、1.5559、1.5586、1.5636~41、1.5749。下値のポイントは、1.5453~66、1.5410、1.5230、1.5251。RSIは61と上昇ラインから横ばいに変わり、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、1.55を中心とした取引から上値を失敗、再び1.55中心の相場が続き、RSIは44と50を割込み弱い下降ラインに入り、トレンドモメンタムも売りを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジが続き、RSIは51と横ばい、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、1.5410~1.5586のレンジ。


●ポンド円
ポンド円は、小売売上げが強く、インフレ懸念が強く利上げ感想がまたしても材料にされ、重かった213円台を達成。さあ、214円台を終値ベースで達成すれば、ポンド円の上昇は決定的になりそうである。しかし、どうしても、ポンドドルの相場を見るとどうしても、下降トレンドが続き、積極的なポンド売りも心配になり、消極的にならざるをえない。


ポンド円の4時間チャートは、揉み合いの上限を超え、213円台を達成し上昇が続いている。上値のポイントは、213.25円、214.87円、216.79円。下値のポイントは、212.35円、211.76円、210.80円、210.63円。RSIは63と横ばいで、トレンドモメンタムは買いに変化している。1時間チャートは、211円を挟んだレンジ取引から、213円を超え高値で取引が続き、RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドが続き、213.48円で挙げ渋ぶり、RSIは67と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
15:00 独 5月 生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.9% 前回1.1%、前年比予想5.8% 前回5.2%
16:15 スイス 5月 生産者輸入物価=前月比予想0.9% 前回0.7%、 前年比予想3.6% 前回3.6%
21:30 カナダ 4月 小売売上高=前月比予想0.6% 前回0.1%、除く自動車=前月比予想0.6% 前回0.1%
1:45 ユーロ トルシェECB総裁の講演


2008年6月20日 19日の海外為替市場

日経平均株価=14130.17(-322.65 -2.23%)、NYダウ=12063.09(34.03 0.28%、独DAX=6721.17(-7.74 -0.12%)、英FTSE=5708.40(-48.50  -0.84%)、金=904.20(10.70 1.20%)、原油=131.93(-4.75 -3.48%)。


アジア市場は前日のドル売りの流れを受けながらも、積極的な取引は見られず、狭いレンジ相場から、アジア・日本株の下げに円の買いが見られた。


欧州市場は、スイス中銀は、政策金利の2.75%据え置きを決定、一部では利上げ観測もあり、失望感からUSDCHF=1.0332→1.0475(欧州市場)まで上昇、CHFJPY=104.00円→103.00円(欧州市場)まで急落。英小売売上高は、前月比3.5%(予想-0.1% 前回-0.3←-0.2%)と、予想を大幅に上回り1986年の統計開始以来の高水準。GBPUSD=1.9641→1.9725(欧州市場)→1.9745(米国市場)まで続伸、GBPJPY=211.35円→212.80円(欧州市場)→213.32円(米国市場)まで続伸し、円売りの流れになる。


結局は、スイス売り+ポンド買いに、GBPCHF=2.0286→2.0660まで大幅上昇となる。


米国市場は、カナダの消費者物価指数は、前年比2.2%(予想1.9% 前回1.7%)と予想を上回り、USDCAD=1.0170→一時1.0109まで急落、CADJPY=105.75円→106.70円まで急上昇、円売りの流れとなった。米景気先行指数=前月比0.1%(予想0.0% 前回0.1%)、米フィラデルフィア連銀景況指数=-17.1(予想-10.0 前回-15.6)と弱い米経済指標にも、クリッテンデン・シティグループCFOが、第2四半期にかなりの評価損を計上する可能性を示唆したが、ドル売りは予想外に弱く、狭いレンジで取引が続いた。


●ドル円
アジア市場のドル円は107.87円で取引が始まり、朝方の107.88円を高値に、米金融機関の決算を見ながら、クレジットリスクを懸念、米株価の下落にドル売りが強く、107.60円まで下落、午後に入ると日経平均株価が300円を超える下落と、スイス政策金利の発表を受けたCHFJPYの売りに、107.42円まで続落となった。欧州市場は107.53円で取引が始まり、英小売売上高を受けた、GBPJPYの買いに107.90円まで上昇、GBPJPYの利食い売りい値を下げ、一時107.63円まで下落したが、カナダの消費者物価を受けたCADJPYの買いや、GBPJPYの買いが復活、108.07円まで上昇した。弱い米国株や、米フィラデルフィア連銀景況指数が予想より悪く、107.80円まで値を下げたが、107.80円以下のドル買いは厚く、米株価も値を戻し、107.80~08円のレンジで取引が続き、06:00時では108.01円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5533で取引が始まり、朝方の1.5524を安値に、米株価の下落=金融不安を材料に、前日の高値1.5538を超えストップロスの買いに1.5587まで上昇、1.5555~1.5585のレンジから、スイス政策金利の発表を受けたUSDCHFのドル買いに、ユーロドルは1.5524まで下落した。欧州市場は1.5573で取引が始まり、USDCHFのドル買いに値を下げ、英小売売上高を受けたEURGBPの売りに1.5480まで続落、ECBフィキシングでは1.5468続落となった。1.5460~80のユーロ買いが続き、一時1.5515まで値を戻したが、ファンド筋の売りが続き、予想より悪い米フィラデルフィア連銀景況指数にもドル売りの反応は鈍く、1.5475~15の狭いレンジで取引から、06:00時では1.5505で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は167.56円で取引が始まり、投信勢や資本筋の買いが続き、仲値では167.79円まで上昇、167.50~70円の狭いレンジでの揉み合いから、弱いアジア株、日経平均株価に徐々に上値を切り下げ、スイス政策金利の発表を受けたCHFJPYの売りに167.03円まで続落となった。欧州市場は167.46円で取引が始まり、CHFJPの売りに166.90円まで下落、英小売売上高を受けたGBPJPYの買いに、一時167.30円まで値を戻したが、ファンド勢の売りやCHFJPYの売りが続き、166.78円まで続落となった。カナダ消費者物価を受けた、CADJPYの買いに下げ止まり、ECBフィキシング後には167.27円まで上昇、利食いの売りに167.05円まで値を下げたが、米国株も値を戻し167.43円まで上昇、終盤にかけては167.50円まで続伸し、06:00時では167.46円で取引されている。


●主な経済指標の結果
8:50 日本 4月 全産業活動指数=前月比0.8%(予想0.3% 前回0.3←0.5%)
15:15 スイス 5月 貿易収支=18.7億スイス(前回15.3←15.7億スイス)
16:30 スイス スイス中銀政策金利発表=政策金利の2.75%据え置きを決定、大方の予想通りで、一部では0.25%の利上げ予想もありスイス売りが始まる
17:30 英 5月 小売売上高=前月比3.5%(予想-0.1% 前回-0.3←-0.2%)、前年比8.1%(予想4.1% 前回3.8←4.2%)→ 前月比は、1986年の統計開始以来の高水準。
17:30 英 5月 マネーサプライM4・速報=前年比10.0%(予想10.5% 前回11.0←11.1%)
17:30 英 5月 PSNCR(公共部門純借入所用額)=109.87億ポンド(予想65億ポンド 前回-10億ポンド)、PSNB(公共部門純借入額)=109.95億ポンド(予想93億ポンド 前回-5.2億ポンド)
20:00 カナダ 5月 消費者物価指数(CPI)= 前月比1.0%(予想0.6% 前回0.8%)、前年比2.2%(予想1.9% 前回1.7%)、コア=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比1.5%(予想1.5% 前回1.5%)
21:30 カナダ 4月 卸売売上高 =前月比1.4%(0.6%予想 前回0.7←0.6%)
21:30 米 6/15までの週=新規失業保険申請件数=38.1万件(予想37.5万件 前回38.6←38.4万件)
23:00 米 5月 景気先行指数=前月比0.1%(予想0.0% 前回0.1%)、一致指数=前月比0.1%(前回-0.1%)、遅行指数=0.2%(前回0.0%)
23:00 米 6月 フィラデルフィア連銀景況指数=-17.1(予想-10.0 前回-15.6)、新規受注=-12.4(前回-3.7)、支払価格=29.7(前回53.8)、従業員数=-6.9(前回-1.0)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → ポールソン米財務長官=FRBが一段と広範な金融機関に緊急融資を行う必要が生じる可能性があるが、そうした状況は制限されることが不可欠。
◎米 → コーンFRB副議長(上院銀行委員会公聴会)=米金融システムは健全性が一段と増し、金融機関の資本基盤は改善。市場は3月よりも格段に良い状況。次に何が起こるかは誰にも保証できない。金融市場は徐々に改善し、米金融機関はそれを実現させるための手段を講じていると期待したいが、その保証はない。 金融機関の変化に監督システムを適応させる必要。プライマリーディーラー向け連銀窓口貸出制度の今後について検討。
◎米 → クリッテンデン・シティグループCFO=第2四半期にサブプライムモーゲージやレバレッジド・バイアウト・ローン関連でかなりの評価損を計上する可能性。
◎米 → PIMCOのマカリー氏=米実質短期金利が低水準もしくはマイナスの状態がかなりの期間続く公算が大きい。米経済は原油高騰による負の交易条件ショック(negative terms of trade shock)」に苦しんでおり、現時点で成長と比較してインフレへの懸念は小さい。負の交易条件ショックの悪影響を受けるなか、一時的なインフレ高進は、必要となる実質的な調整が行われる上で、経済にとって有効な潤滑油。FRB当局は、FF金利を実際に引き上げるよりも、引き続きインフレ期待に対する文言を強める可能性が高い。負の交易条件ショックの払しょくに向けて利上げするのは完全にばかげてい。
◎米 → クレディ・スイスの顧客向け報告書=米地銀は少なくとも今後3回以上の増資を迫られる可能性。
◎米 → ポールソン米財務長官=大手投資銀行に対する情報提供の要求など広範な権限をFRBに付与する必要。市場は一部企業の経営破たんの可能性に備える必要。
◎米 → ポールソン・ヘッジファンド・マネジャー=クレジット危機はまだ終息しておらず、金融セクターの損失は1.3兆ドルル前後に拡大。IMF4月予想0.945兆ドル。
◎米 → 全米リアルター協会(NAR)=2008年1─4月期の米商業不動産投資は前年同期比で69.5%減少。


欧州・英国
◎英 → ギーブBOE副総裁=英経済は利下げが必要だが、高まりつつあるインフレ圧力とバランスを取る必要がある。
◎スイス → ロートスイス中銀総裁の記者会見=政策金利を据え置く。インフレ率が過去最高水準だが、利上げは引き続き選択肢のひとつであるとし、9月は異なる結論に達する可能性がある。利上げの可能性は否定できない。景気が勢いを失っていることが据え置きの理由。 原油高によるインフレ率の上昇は2009年には鈍化するが、エネルギー・食品価格によるリスクは引き続き高く、中銀は必要であれば早急に行動する姿勢を維持する。 予想以上に減速する可能性のある世界経済と、他主要国よりもスイスにかなり打撃をもたらした世界的な金融混乱の影響をめぐり、広範囲にわたる不透明性がある。慎重な姿勢は引き続き適切で、金融政策の変更は現在の状況下で求められていないと判断している。
◎スイス → ロートスイス中銀総裁=スイス経済が来年大幅に減速するとの見通し。来年の経済成長率は今年を大幅に下回るだろう。スイス経済はすでに大幅に減速している。
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=ユーロ圏の高インフレはECBと域内の各国政府にとり懸念材料であり、対応していく。
◎英 → 英HBOS=2008年に10億ポンドの評価損を計上へ。
◎スイス → スイス中銀=2008年のインフレ率見通しを2.7%(前回2.0%)に大幅引き上げ、2009年=1.7%(前回1.4%)、2008年GDP見通し=1.5~2.0%と従来通り。


日本・その他
◎日本 → 白川日銀総裁=当面減速が続くがその後は緩やかな成長の可能性。世界的なインフレ方向のリスクは一段と高まっている。世界経済は金融市場や米経済等の下振れリスク高い。見通しとリスク見極めた上で機動的に政策運営行う。
◎南ア → 南ア中銀=第1四半期の南アの経常赤字はGDPの9.0%、26年ぶりの高水準。
◎ベトナム → ベトナム中銀=ドル売り介入を実施。
◎タイ → タイ中銀=ドル売りバーツ買い介入を実施。


2008年6月19日 本日の為替戦略

金利先物市場では先週末から拡大していた米利上げの可能性も弱まり、米株価は弱く、ドル売りの流れに変わっている。本日はスイス中銀が政策金利を発表するが、通常では2.75%の政策金利据え置きと思われているものの、0.25%の利上げ期待も残り、昨日のUSDCHFの売りもその影響を受けた流れと思われ、材料が不透明で少ない中では、本日の欧州市場でのメインイベントになっている。


昨日発表された、メリルリンチ6月のファンドマネジャー調査では、過去1カ月間で成長減速と物価高が同時進行するスタグフレーションに対する懸念が強まり、株式に対する姿勢は過去10年間で最低水準となったとあり、このセンチメントを表面的に考えれば株価の上昇は時期尚早。


2度目の英中銀総裁から財務相へ宛てた書簡では、BOEのCPIターゲット2.0%を何故1%も上回ったかとの問題は、グローバルな商品価格の上昇で、農産品価格=60%上昇、原油価格=80%上昇、卸売ガス価格=160%上昇し、米国のCPIが4.2%に上昇したことが要因と釈明した。これは日本も例外ではなく、福田首相は消費税を上げを暗に示唆、消費者物価が加速し、景気は低迷・・・なんだかゾ~とする。


何処の通貨が一番最適化はよく解らないが、時間をかけ、スタグフレーションに強い通貨を捜す以外なさそうな状況である。また、米中戦略対話が終わり一段の人民元高が切望されているが、とりあえずは、イベントリスク終了で、USDCNYの買い戻しも気になり、結局は、ドルの買い戻しが継続とも考えられる。


本日の経済指標・その他では、スイス中銀の政策金利の発表では、金利据え置きが大勢となっているが、一部では0.25%の利上げ予想もあり、最近の中銀筋の発言からはその期待も強い。カナダ消費者物価指数は前月からの低下が予想されているが、こちらも目が離せない。米国ではフィラデルフィア連銀景況指数が注目される。


●ドル円
ドル円は、またしても108円中心に狭いレンジ相場が続き、揉み合い後のエネルギーが蓄積されているように感じられてならない。ドル買い戻しが継続しながらも、クロスで円の買いが強まる可能性もあり、ドル円が108円台を確りと維持できないことが確認されると、ドル売りの流れが始まるリスクを警戒したい。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、レンジの中間から上限で推移、特に108円を中心とした展開が続いている。上値のポイントは、108.63円、109.30円、109.91円。下値のポイントは、107.80円、107.33円、106.98円、106.55円。RSIは49と50を割込み下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、108円を中心とした狭いレンジで推移、RSIは48と横ばいで、トレンドモメンタムは売りに変化。Dailyチャートは、上昇トレンドが続きながらも、108.60円を超えることができず、RSIは59とやや弱く、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、売り。108.63円を超えるまでは売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、急速に始まった米国の金利引き上げ観測も弱まり、米ドル高誘導期待もG8で見られず、7月のECB利上げ観測が残る状態で、なぜユーロ買いにならないのであろうか? 逆説的に考えれば株価下落など、ドルにとってマイナス材料に反応が薄いことは、ドル買いが潜在的に潜んでいるのではと思われてならない。


ユーロドルの4時間チャートは、1.5450~1.5550の狭いレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5559、1.5586、1.5636。上値のポイントは、1.5478円、1.5443~50、1.5410。RSIは57と弱い上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。1時間チャートは、1.55を中心に狭いレンジでの取引が続き、RSIは53と横ばいで、トレンドモメンタムは買いに変化。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジがまたしても続き、RSIは51と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、短期的な買いに反し、売りの流れが継続し、1.5586を超えたら撤退の戻り売り。


●ポンド円
ポンド円は、クロス全体で円売りの流れから持ち合い状態に入り、動きが狭くなっているが、ポンド円は引き続き高値圏で推移、213円トライが失敗したものの、引き続き高値圏での取引が続いている。しかし、ポンドドルを見ていると、1.94を底値に上値が切り下がり、これを割り込んだときのリスクを考えると、どうも円売りを果敢に続けることも躊躇われる。


ポンド円の4時間チャートは、上昇トレンドも崩れ、210.50~211.50円の狭いレンジで取引が続いている。上値のポイントは、210.63円、210.07~19円、208.57円。上値のポイントは、211.50円、212.81円、213.25円、213.48円。RSIは58と横ばいに推移し、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、211円を中心に狭いレンジでの取引が続き、RSIは51と横ばいで、トレンドモメンタムは買いに変化。Dailyチャートは、上昇トレンドが続き、213円を前に上げ渋り、RSIは63とやや弱く、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、揉み合いから抜けた方向にフォローしたいが、引き続き下値リスクが高く、売りを継続だが、210.07円を割り込むまでは消極的な売り。


●本日の経済指標・その他
15:15 スイス 5月 貿易収支=予想 前回15.7億スイス
16:30 スイス スイス中銀政策金利発表=政策金利の2.75%据え置きを予想、一部では0.25%の利上げ予想もある。
17:30 英 5月 小売売上高=前月比予想-0.1% 前回-0.2%、前年比予想4.1% 前回4.2%
17:30 英 5月 マネーサプライM4・速報=前年比予想10.5% 前回11.1%
17:30 英 5月 PSNCR=予想65億ポンド 前回-10億ポンド、PSNB=予想93億ポンド 前回-5.2億ポンド
20:00 カナダ 5月 消費者物価指数(CPI)= 前月比予想0.6% 前回0.8%、前年比予想1.9% 前回1.7%、コア=前月比予想0.3% 前回0.3%、前年比予想1.5% 前回1.5%
21:30 カナダ 4月 卸売売上高 =前月比0.6%予想 前回0.6%、
21:30 米 6/15までの週=新規失業保険申請件数=予想37.5万件 前回38.4万件
23:00 米 5月 景気先行指数=前月比予想0.0% 前回0.1%
23:00 米 6月 フィラデルフィア連銀景況指数=予想-10.0 前回-15.6
1:45 米 ポールソン米財務長官講演(市場・銀行)
3:30 米 コーンFRB副議長が上院銀行委員会でリスク管理とシステミック リスクについて証言
EU首脳会議(ブリュッセル、20日まで)


2008年6月19日 18日の海外為替市場

日経平均株価=14452.82(104.45 0.73%)、NYダウ=12029.06(-131.24 -1.08%)、独DAX=6728.91(-67.25 -0.99%)、英FTSE=5756.90(-105.00 -1.79%)、金=893.50(6.60 0.74%)、原油=136.68(2.67 1.99%)。


アジア市場は、狭い値動きから、ドル円は本邦資本筋のドル買いとポジション調整のドル売りに挟まれ、小幅な値動きが続いたが、全体的にドル買いの流れが続いた。


欧州市場は、シュタルクECB専務理事は、中期的な物価リスクが高まっている。物価安定維持のために必要なことはすべて行うと発言、1.5475→1.5538まで上昇したが、ドル買いが強く、弱い金融株に、1.5463まで下落した。


米国市場は、NYダウは一時12000ドルを割込み、弱い米国株と米利上げ期待が急速に弱まり、ドルロングの調整売りが加速、USDCHFは19日の政策金利引き上げ期待もあり1.5356まで下落、GBPUSDも1.9612まで上昇するなど、ドル売りの流れが強まった。


●ドル円
アジア市場のドル円は107.92円で取引が始まり、実需筋の動きも鈍く107.87~00円の狭いレンジで取引から、オプション勢の買いと、シュタルクECB専務理事の発言を受けたユーロ円の買いに108円台を超え、108.24円まで上昇した。欧州市場は108.07円で取引が始まり、資本筋の買いも加わり108.44円まで上昇したが、ファンド筋やCTA筋のクロスを含む円の買いに、徐々に上値を切り下げ、弱い米国株に円買いが強く、ECBフィキシングには108.14円、オプションカットでは108.00円、ロンドンフィキシングでは107.87円と徐々に底値を切り下げた。実需筋のドル売りが一巡すると、一時108.10円まで値を戻したが、弱い米国株と米金利低下に、投機筋の円を買い戻す動きが強く、107.72円まで下落したが、結局は前日の安値107.61円を試しきれず、06:00時では107.89円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5510で取引が始まり、1.5530まで上昇したが、米系証券の売りに上値は重く、徐々に上値を切り下げ、オプションカットでは1.5474まで続落、アジア勢の買いに下げ止まり、シュタルクECB専務理事の発言に1.5538まで急伸した。欧州市場は1.5508で取引が始まり、1.5538まで上昇、クロスのユーロ売りが強く東欧勢の売りに、前日の安値1.5467を割込み、1.5463まで下落したが、1.5450以下のストップロス試しきれず下げ止まり、ECBフィキシングでは1.5502まで上昇した。一時1.5475まで値を下げたが、オプションン勢の買いに下げ止まり、ロンドンフィキシングでは1.5520まで上昇、米国株は弱く、米国の利上げ観測が弱まると、投機筋のショートカバーが膨らみ、1.5536まで上昇、06:00時では1.5535の高値圏で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は167.40円で取引が始まり、一時167.62円まで上昇したが、米系証券の売りに徐々に上値を切り下げ167.05円まで続落、本邦投信勢の買いに下げ止まり、シュタルクECB専務理事の発言に、前日の高値167.84円を超え、ストップロスの買いを巻き込み168.05円まで急伸した。欧州市場は167.60円で取引が始まり、168.05円を高値に、168円台の本邦勢やオプション勢の売りは強く上げ止まり、東欧勢の売りに徐々に上値を切り下げ、167.50円を割り込むと、投機筋のユーロ売りが強まり、オプションカットでは167.24円まで値を下げた。本邦資本筋の買いが続き、ロンドンフィキシング後にはユーロの買いが強く一時167.60円まで上昇、弱い米国株に167.24円まで値を下げ、06:00時では167.59円で取引されている。


●主な経済指標の結果
8:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(4月30日分)=多くの委員、緩和的金融環境が経済振幅拡大につながるリスク小さくなっている。何人かの委員、金融と経済の負のフィードバックメカニズムに歯止めかかっていない。金融政策の観点からは景気下ぶれリスクにもっとも注意との認識を共有。下ぶれリスク薄れれば緩和的金融環境長期化が経済振幅拡大をもたらすリスク高まるとの見方で一致。多くの委員、緩和的金融環境が経済振幅拡大につながるリスク小さくなっている。

8:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(5月19・20日分) =複数委員、景気下ぶれリスク高いが政策判断は景気・物価両方に注意払うことを説明。ある委員、現在は需要・供給の二つのショックが持続的に続いていることが特徴。ある委員、複合的ショックには政策対応が難しい。多くの委員、設備投資の増勢鈍化、6月短観で修正状況を注視。1人の委員、輸出価格引き上げの動きや海外経済減速が今後の輸出に与える影響を注視。複数委員、気下ぶれリスク高いが政策判断は景気・物価両方に注意払うと説明する必要。

14:00 日本 4月 景気動向調査・改訂値: 先行CI指数=92.8%(前回92.8%)、一致CI指数=101.7%(前回101.7%)
17:30 英 イングランド銀行(BOE)議事録=8対1で政策金利の据え置き決定、予想通りブランチフラワー委員が0.25%の利下げを主張、予想通りで反応は鈍い
17:30 英 6月 CBI Industrial Trends Survey=1(予想-14 前回-10)
18:00 スイス 6月 ZEWサーベー=-63.8(前回-60.4)
21:30 カナダ 5月 景気先行指数=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.0←0.1%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → ポールソン米財務長官=一段と速やかな中国人民元の上昇を歓迎。一段の為替柔軟性を求める。中国の一段の為替柔軟性、インフレ抑制や経済の管理にとって重要。人民元の上昇加速を歓迎、米中投資協定の交渉開始で合意。
◎米 → イエレン・サンフランシスコ連銀総裁=金融市場の混乱は緩和する徴候を示しているが、市場の状況は依然正常ではない。
◎米 → 米住宅ローン会社のソーンバーグ・モーゲージ=証券取引委員会(SEC)から召喚状を受け取っていたことを公表し、事業継続が困難になる可能性がある。
◎米 → ブッシュ政権当局者=米中両国が経済関係強化に向け相互投資条約に関する交渉開始で合意。
◎米 → メリルリンチ6月のファンドマネジャー調査=過去1カ月間で成長減速と物価高が同時進行するスタグフレーションに対する懸念が強まった。株式に対する姿勢は過去10年間で最低水準となった。
◎米 → モルガン・スタンレー=3─5月期は50%超減益、投資銀行部門低迷第2四半期の決算は50%超の減益となった。資産売却により14.3億ドルの税引き前利益を計上したものの、信用収縮の影響による投資銀行部門の低迷やトレーディング損失が響いた。
◎米 → CNBCは米金融業界筋、ファルド・リーマン・ブラザーズCEOが同社売却を検討との報道にたいして、関係筋は身売りに向けた協議は行っておらず、ファルド・CEOは同社売却を検討していない。
◎米 → バラク・オバマ米大統領選挙民主党候補=米ドルの価値を押し上げる最善の方法は市場の操作ではなく、経済ファンダメンタルズの改善。ドルは米経済の根本的な問題の兆候でもある。これらのいくつかが解決されれば、ドルはおのずと強くなるだろう。


欧州・英国
◎ユーロ → ファッフェンバッハ独副経済相=独はECBの政策を信認。ECBはインフレ・リスクを強調する必要がある。
◎英 → ダーリング英財務相=公共・民間セクターともに賃金上昇を抑えることが、インフレ定着を回避するのに最も重要。
◎ユーロ → シュタルクECB専務理事=中期的な物価リスクが高まっている。物価安定維持のために必要なことはすべて行う。われわれは高度な警戒態勢にある。現在の金利水準が適切かどうか、見直すことが望ましい。二次的効果を防ぎ、インフレの顕在化リスクを食い止める。現在はインフレ期待が抑制されているが、インフレが長期化すれば抑制が効かなくなるリスク高まる。一部の地域で賃金や物価動向に二次的効果が現れている兆し。5月のインフレ率3.7%は受け入れがたいほど高く、警戒する必要。第2四半期GDP伸び率は第1四半期の高水準から減速の兆しが現れる見込みだが、不透明感や市場の緊張が続いている。
◎英 → キング英中銀総裁=英中銀は、CPIを抑制し、目標水準回復に行動の準備。英国の経済成長は急激に減速。中銀はCPIの目標実現のため景気減速必要と判断。


日本・その他
◎ロシア → メリキャン・ロシア中銀第1副総裁=今年のロシアのインフレ率、12%に達する可能性。
ブラジル → メイレレス・ブラジル中銀総裁=インフレ抑制のため必要な措置をとる。
◎リビア → リビア国営石油総裁=サウジ以外のOPEC加盟国、増産のための余剰能力ない。
◎中国 → 米中戦略経済対話=周小川中国人民銀行総裁、世界金融市場の安定にドルが果たす役割と、景気低迷に対処するその他の方法について協議した。 ドル安が中国のインフレに果たす役割については特に協議しなかったが、ドル安がエネルギーや商品価格を押し上げていることについては話し合った。 米サブプライム危機と天然資源の価格急騰を受けた循環的な景気低迷に対処するための米中による金融・財政政策の運営方法についても協議。
◎NZ → カレンNZ財務相=ニュージーランドの経済成長は、エネルギーや食料価格の上昇により、予想を下回って収縮する可能性がある。


2008年6月18日 本日の為替戦略

キングBOE総裁が英政府・財務相に送った釈明の書簡では、「英消費者物価が年末に4%を超える水準でピークを打ち低下するが、2009年にも引き続き2.0%の目標を上回って推移する」との見通しを発表した。メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁は「7月3日のECB理事会での利上げについて、確実性があり得る。利上げが複数回となる可能性については明言を避けた」と言っている。昨日アジア市場でユーロ売りの材料にされた、スマギECB専務理事の「中銀は利上げを深刻に考えていない。インフレ2%へ低下させるには0.25%の利上げで十分」と発言したが、7月の利上げをEURの為替レートに折り込みながら、欧米共にインフレリスクが強く、上げ幅は別として、利上げは避けられない状況にある。


一方、米国は年内の金利据え置きが予想されており、ホワイトハウスが真のドル高政策を積極的に採択しない限り、ドル売りの材料は残る。しかし、ホワイトハウス、FRBのドル高誘導とも取れる発言と、FRBが為替政策に関与する異例の措置に、ドルインデックス3月17日の70.70から、徐々に底値を切上げ、ついに一時74台まで上昇、上昇トレンドが続き、ドル高の流れは継続している。


本日の経済指標・その他では、主要な経済指標も無く、イングランド銀行議事録が重要で、昨日のキングBOE総裁が議会に宛てた書簡にポンド相場が急落した経緯もあり、前回の政策金利据置きが予想通り8対1で決定されたのか注目したい。


●ドル円
ドル円は、200日移動平均線の108.26円近辺で上昇も停滞し、108.63円のテクニカルポイントを上抜けできるまでは、積極的なドル買いも難しいと見ているが、短期的な流れは別にするとドル高の流れに入り、押し目でのドル買いが続きそうである。話はそれるが、昨日、福田総理は海外記者との会見で、消費税引き上げは必至と発言、そうでなくても暗い世相がより暗くなるのではと心配される。相場の格言に、材料はあとでついてくるとある、日本の公的債務は1000兆円以上あるとも言われているが、円を売ろうと思えば何でも材料にできそうである。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間から上限で取引が続いている。上値のポイントは、108.63円、109.02円、109.91円。下値のポイントは、107.75~80円、107.33円、106.98円、106.55円。RSIは61と50を上回るが横ばいで推移、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、108円を中心に狭いレンジで取引が続き、RSIは42と50を割込み、弱い下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売り。Dailyチャートは、上昇トレンドが続き、108.60円で上値が押さえられ、RSIは60と弱い上昇ラインができ、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、中期の買い、短期の売りが続き、107.33円~108.63円のレンジを予想。


●ユーロドル
ユーロドルは、引き続き1.53~1.59のレンジで取引が続き、いい加減嫌になりそうであるが、最近はユーロの上昇力も鈍くなり、上値が徐々に切り下がっているとも言えなくもない。大手投資家がオプションを利用してレンジ相場で儲かっているようであるが、ユーロ売りを期待しながらも、短期勝負は時間と共にユーロショートも持ちきれず、結局は戻りを辛抱強く待つ以外なさそうである。


ユーロドルの4時間チャートは、弱い上昇トレンドも弱まり、広くは1.53~1.56のレンジが続いている。上値のポイントは、1.5586、1.5602、1.5636、1.5843。下値のポイントは、1.5478、1.5410、1.5359、1.5337。RSIは上昇ラインも消え横ばいとなり、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、1.5300を底値に緩やかな上昇が続き、RSIは58と50を上回るが横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、下値をトライしながら、またしても、1.5340~1.5863のレンジに入り、RSIは51と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、買いで、1.5478~1.5586のレンジを予想。


●ポンド円
ポンド円は、買いの流れが、昨日のキングBOE総裁の書簡の内容でどのように変化するのか心配である。特に211円、212円、そして、213円をトライ中の出来事でもあり、将来の利上げ観測はポンドに対してプラスの材料ではあるが、反応は、スタグフレーションをイメージし、売りとなっている。今後数日間は決め打ちせず、市場の反応と通貨当局者の発言を待ちたい。


ポンド円の4時間チャートは、210.50円を下限に上昇が続きき210.50~213.00円のレンジに入っている。上値のポイントは、213.48円、212.61円、213.25円、216.23円。下値のポイントは、210.63円、210.48円、210.07円、208.57円。RSIは61と弱い下降ラインに入り、トレンドモメンタムは売り。1時間チャートは、212~213円のレンジ下限を割込み下落が続き、RSIは32と下降ラインがやや弱まり、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドが続き、RSIは64と上昇もやや弱まり、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、売りを継続、210.07円を割り込むまでは消極的な売り。


●本日の経済指標・その他
8:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(4月30日分)
8:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(5月19・20日分)
14:00 日本 4月 景気動向調査・改訂値=先行CI指数=予想 前回92.8%、一致CI指数=予想 前回101.7%
17:30 英 イングランド銀行(BOE)議事録=8対1で政策金利の据え置き決定を予想
17:30 英 6月 CBI Industrial Trends Survey=予想-14 前回-10
18:00 スイス 6月 ZEWサーベー=予想 前回-60.4
21:30 カナダ 5月 景気先行指数=前月比予想0.1% 前回0.1%


米サンフランシスコ地区連銀主催会合  「グローバル金融のなかのアジアの役割」 イエレン総裁あいさつ(サンフランシスコ)
ダーリング英財務相とブラウン首相が経済政策演説
米中戦略経済対話(最終日、メリーランド州アナポリス)


2008年6月18日 17日の海外為替市場

日経平均株価=14348.37(-6.0 -0.04%)、NYダウ=12160.30(-108.78 -0.89%)、独DAX=6796.16(66.28 0.98%)、英FTSE=5861.90(67.30 1.16%)、金=886.90(0.60 0.07%)、原油=134.01(-0.60 -0.45%)。


アジア市場では、FT紙、WSJ紙、ワシントンポスト紙など、米利下観測が後退することを思わせる記事が掲載され、早朝からドル売りが強いた。オーストラリア準備銀行6月の理事会の議事録=7.25%の政策金利据え置きを決定。現在の金利が、景気とインフレの抑制に十分な水準であるとの結論に達した→ 将来の利上げ観測が弱まり、AUDUSD、AUDJPYが下落。


アジア市場から欧州市場の早朝では、スマギECB専務理事「中銀は利上げを深刻に考えていない。インフレ2%へ低下させるには0.25%の利上げで十分」と発言→ ECBの大幅な利上げ観測が後退し、EUR売りとなる。


英消費者物価指数は、前年比3.3%(予想3.1% 前回3.0%)と予想を上回り統計開始の1997年来の高水準に、GBPUSD=一時1.9658→1.9700まで急伸、キング総裁が政府に宛てた書簡で「金融政策委員会は成長減速と物価上昇の間で困難な舵取りを迫られていると説明」→ GBPUSD=1.9470まで急落。


独ZEW景況感調査の景気期待指数は、-52.4(予想-44.0 前回-41.4)、ユーロZEW景況感調査は、-52.7(前回 -43.6)とマイナス幅が拡大、EURUSD=1.5500→1.5465まで一時下落したが、ユーロ貿易収支が、23億ユーロ(予想-14億ユーロ 前回-15億ユーロ )と予想より強く値を戻した。


米国市場では、米生産者物価指数は、前年比7.2%(予想6.7% 前回6.5%)と予想を上回るが相場への影響は薄く、米住宅着工件数は97.5万戸(予想98万戸 前回100.8←103.2万戸)と17年来の低水準、住宅着工許可件数は96.9万戸(予想86万戸 前回98.2万戸)と予想を上回るも低水準、米株価も弱くドル売りに変化。


●ドル円
アジア市場のドル円は108.21円で取引が始まり、仲値近辺の108.28円を高値に、米各紙がFRBの金融引締めに関しての意見相違を示唆する記事や、利上げ時期が遅れるとの思惑、7月のFOMCで金利据え置き観測が強まると、昨日の安値107.78円を割込み、107.74円まで下落、USDCHFの買いに108.00円まで値を戻したが、スマギECB専務理事発言を受けたEURJPYの売り、スイス第1四半期の鉱工業生産を受けたCHFJPYの売りに、107.61円まで値を下げた。欧州市場は107.89円で取引が始まり、オプション勢や欧州系ファンどの買いに下げ止まり、キングBOE総裁が政府へ宛てた書簡の内容にGBPUSDが急落、ドル円も108.23円まで上昇、弱い独・ユーロZEW景況感に、EURJPY、GBPJPYが売られ上値は重く、一時108.00円まで下落した。ゴールドマンサックスの決算に108.40円まで上昇したが、108.50円超えの売りは厚く、弱い米住宅着工件数にドル売りへと変化、弱い米国株に108.00~10円を割り込むと、利食いの売りが拡大し107.90円まで値を下げ、オプション勢、資本筋の買いに下げ止まり、06:00時では107.92円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5476で取引が始まり、朝方の1.5461を安値に、米各紙でFRBの利上げを疑問視する記事を掲載、国内外投機筋の買いに1.5500~20の売りを消化しながら、前日高値1.5519を超えるとストップロスの買いを誘発し、1.5541まで急伸、一時1.5513まで値を下げたが、欧州勢の買いに1.5552まで続伸、スマギECB専務理事の発言や、USDCHFの買いに1.5500まで下落した。欧州市場は1.5530で取引が始まり、東欧勢の買いに下げ止まり、1.5500~25で売り買いが交錯したが、キングBOE総裁が政府へ宛てた書簡にGBPUSD売りが加速、ユーロドルも値を下げ、弱い独・ユーロZEW景況感に1.5467まで下落した。ユーロ貿易収支が予想を上回り、東欧勢の買いに1.5517まで上昇、1.5475~15のレンジで売り買いが交錯、ゴールドマンサックスの決算にユーロが売られ、弱い米国株に下げ止まり、弱い米住宅着工件数に徐々に底値を切上げ、1.5527まで値を戻し、06:00時では1.5511で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は167.47円で取引が始まり、投信筋の円売り、資本筋のAUDJPY買いに167.84円まで上昇、豪中銀の議事録を受けたAUD売りに167.28円まで下落、本邦勢の買いに167.70円まで値を戻したものの、スマギECB専務理事の発言に、167.67円→167.08円まで急落した。欧州市場は167.56円で取引が始まり、167.08円を底値に、アジア勢や本邦勢の買いが続き、167.61円まで上昇、GBPJPYの売りや弱い独・ユーロZEW景況感に167.30~75円で高下ながらも資本筋からの買いが続き、米PPI、住宅着工件数の発表直後には、167.78円まで上昇した。弱い米株価と利食いの売りに上値も重く、167.50~75円のレンジで売り買いが交錯、終盤にかけては167.40円まで小幅下落し、06:00時では167.40円で取引されている。


●主な経済指標の結果
8:50 日本 4月 第3次産業活動指数=前月比1.8%(予想0.5% 前回0.3%)
10:30 豪 豪中銀(RBA)議事録
16:15 スイス 第1四半期 鉱工業生産=前年比4.3%(予想6.4% 前回9.1%)
17:30 英 5月 消費者物価指数(CPI)=前月比0.6%(予想0.4% 前回0.8%)、前年比3.3%(予想3.1% 前回3.0%)、RPI=前月比0.5%(予想0.3% 前回0.9%)、前年比4.3%(予想4.1% 前回4.2%)、小売物価指数RPIX=前月比0.7%(予想0.5% 前回0.9%)、前年比4.4%(予想4.1% 前回4.0%)→ 予想を上回り統計開始の1997年来の高水準に一時的にポンド買いになるが直後、キングBOE総裁の書簡内容に急落
18:00 独 6月 ZEW景況感調査: 景気期待指数=-52.4(予想-44.0 前回-41.4)、現況指数=37.6(予想37.6 前回38.6)→ 期待指数のマイナス幅が拡大、EUR売りとなる
18:00 ユーロ 6月 ZEW景況感調査=-52.7(前回 -43.6)
18:00 ユーロ 4月 貿易収支=23億ユーロ(予想-14億ユーロ 前回-15億ユーロ )、輸出=1382億ユーロ(前回1283)、輸入=1359億ユーロ(前回1299)→ 予想を上回る
21:30 米 第1四半期 経常収支=-1764億ドル(予想-1730億ドル 前回-1672←-1730億ドル)
21:30 米 5月 生産者物価指数(PPI)=前月比1.4%(予想1.0% 前回0.2%)、前年比7.2%(予想6.7% 前回6.5%)、コア=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.4%)、 前年比3.0%(予想3.0% 前回3.0%)
21:30 米 5月 住宅着工件数=97.5万戸(予想98万戸 前回100.8←103.2万戸)と17年来の低水準、住宅着工許可件数=96.9万戸(予想86万戸 前回98.2万戸)
22:15 米 5月 鉱工業生産=前月比-0.2%(予想0.1% 前回-0.7% )
22:15 米 5月 設備稼働率=79.4%(79.7% 前回79.6← 79.7% )


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → 米ゴールドマンサックスのアナリスト=世界的な信用収縮は2009年までピークに達することなく、米銀は膨らんだ損失に対処するため650億ドルの追加資本調達が必要となる可能性。
◎米 → ゴールドマンサックス第2四半期=金融市場の混乱によりトレーディングや投資銀行部門が低迷し、11%の減益で利益は予想を上回った。 純利益は20.9億ドル(1株当たり4.58ドル)。前年同期は23.3億ドルル(同4.93ドル)。
◎米 → ポールソン米財務長官=米中はすべての経済問題では合意せず、対話継続が必要。成長支援に向け為替を含む開かれた市場の必要性を協議へ。米中戦略経済対話の継続が重要。
◎米 → プール・前セントルイス連銀総裁=エネルギー価格上昇は一時的ではない。FRBは早急に金利につき行動すべき。FRBは利下げを取り下げたようだ。
◎米 → フィオリーナ・マケイン上院議員経済顧問=マケイン氏が米大統領になれば、強いドル政策を推進し、介入という強力な薬を検討する用意がある。
◎米 → WSJ=FRB来週のFOMCではほぼ確実に金利を据え置く見通し。インフレ見通しが相当に悪化しない限り、秋前に利上げが必要になる状況とはならないと認識。
◎米 → 米格付会社ムーディーズ=米金融会社GMACの格付けを引き下、GMAC傘下の住宅ローン会社レジデンシャル・キャピタル(レスキャップ)を格下げする可能性があると発表した。


欧州・英国
◎ユーロ → オルドネス・スペイン中銀総裁=比較的高水準のインフレと経済低迷に直面し、各国中銀は難しい決断を迫られる状況にある。ユーロ圏のインフレには上向きリスクがあるが、中期的見通しに関するかなりの不透明性がある。米景気見通しをめぐる不透明性は数カ月前よりも高まった。 これら全ての要素は、多くの中央銀行にとって特別に複雑な状況をつくり出す。インフレ面の緊張が景気減速の顕著な傾向、金融安定に対するかなりのリスクと一体となっている。
◎ユーロ → メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁=7月3日のECB理事会での利上げについて、確実性があり得る。一方、利上げが複数回となる可能性については明言を避けた。
◎英 → キングBOE総裁は英政府に書簡を送った=食品・燃料価格の急騰により、消費者物価指の上昇率が年内に4%を上回る可能性があるが、中銀としてはCPI上昇率を2年以内に2%の目標に戻すことに照準を合わせている。イングランド銀行は、国立統計局が同日発表した5月のCPI上昇率が前年比3.3%と、目標の2.0%を1%ポイント以上上回ったことで政府への釈明を余儀なくされた。
◎英 → キング総裁が政府に宛てた書簡=金融政策委員会は成長減速と物価上昇の間で困難な舵取りを迫られていると説明。 上方リスクとしては、目標を上回るインフレ率が継続するリスクが、英景気減速の兆候に対し、これまで金融政策委が一段と積極的に対応していない理由を説明している。一方、下方リスクとしては、景気減速が余りにも急激で、インフレが目標に戻るばかりでなく、目標以下に落ち込むリスクがあると指摘。 インフレ率を目標水準に戻すために必要となる今後の金利の軌跡は今のところ不透明だ。 CPI上昇率について、年末に4%を超える水準でピークを打った後に低下するが、2009年も、引き続き目標を大きく上回って推移する見通し。
◎ユーロ → スマギECB専務理事=中銀は利上げを深刻に考えていない。インフレ2%へ低下させるには0.25%の利上げで十分。欧州中銀が米国の金利変更に追随を迫られないのは初めて。物価上昇は非常に不人気なため多くの政府が引き締めを容認している→ スマギECB専務理事


日本・その他
◎日本 → 渡辺前財務官=為替介入には各国の協調必要だが、その結論に達するのは難しい。
◎豪 → オーストラリア準備銀行6月の理事会の議事録=7.25%の政策金利据え置きを決定。現在の金利が、景気とインフレの抑制に十分な水準であるとの結論に達した。経済指標の大半は、内需の伸びが鈍化していることを示している。現在の政策において、必要な需要の鈍化は起こるとの評価→ 金利引き上げ観測が弱まるとの判断から、0.9400→0.9437まで上昇、直後に0.9400まで下落した。


2008年6月17日 本日の為替戦略

NYタイムズ紙では、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、JPモルガン・チェース、リーマン・ブラザーズ、メリルリンチ、ゴールドマン・サックス・グループ、モルガン・スタンレーの7社で、2004年初めから2007年半ばにかけて計2540億ドル(約27兆5000億円)を稼いだが、2007年7月以降に1072 億ドルの評価損を出したとある。米系証券は化け物みたいに、まさにすさまじい利益を稼ぎだし、それがサブプライム問題に失敗してもまだ利益の半分を残しているとも言えなくもない。


JPモルガン・チェースは、欧州の金融機関が、保有資産の時価評価に伴い、さらに97億ユーロ(約1兆6190 億円)の評価損を計上するとの見通しを発表し、まだまだ金融不安が解消したとはいえそうに無い。


原油価格はサウジアラビアが増産に応じて、最高値を更新してから急速に値を下げているが、「リヤド・ワシントン密約」をご存知でしょうか? これは某情報からの抜粋ですが、「1974年にキッシンジャー米国務長官とファハド皇太子との間で締結されたもので、1971年のニクソンショックにより「ドル・金本位制」が崩壊した後に確立され、サウジアラビアは、原油のドル建て決済を維持し、原油の安定的供給、オイルマネーによる米国債投資を保障し、米国はサウジアラビアの安全保障とサウド家の権益を保護した。


現在の状況は、原油価格の高騰に、サウジアラビアが原油高を放置すれば、米国のインフレ懸念が高まり、米国がドル安を放置すれば、ドルにペッグしたサウジ・リアルのインフレ懸念と、ドル建て資産の減少を招くことになる。今回の、ポールソン米財務長官とアッサーフ・サウジアラビア財務相の会談ではサウジアラビアが通貨リヤルとドルとのペッグ制度を維持することで利益を受ける点で見解が一致したとある。そして、ポールソン米財務長官はドル高に誘導するため、ドル買い介入の可能性を示唆したものと思われる。バーナンキFRB議長も、ドル安によるインフレリスク警戒、ドル安への懸念を表明し、ブッシュ米大統領も強いドルを望むと表明。


6月22日に、サウジアラビアで、原油産油国・消費国の会合が開かれ、原油価格安定化の解決策が協議され、サウジアラビアは、産油量を過去最高水準の日量1000万バレルに引き上げることを検討とある。」・・・・・・・


もし、これが事実で、今後、ドル高となり、原油価格が下げれば、またしても、「リヤド・ワシントン密約」に基づいているとも言われそうであるが、原価各を下げることは、そう簡単なものでもなく、将来の結果を見てから判断する以外ない。


本日の経済指標・その他では、多くの経済指標が発表され、忙しい一日になりそうである。豪中銀の議事録が発表され注目され、英消費者物価指数は前回から低下が予想されているが、インフレ見通しが強く利上げ観測も広まりつつあり、結果が注目される。独ZEW景況感調査、米生産者物価指数、米住宅着工件数等、相場を動かす材料にされやすい。


●ドル円
ドル円は、先の高値108.62円がドル円上限と考えていた市場参加者は多かったが、昨日は108.59円と直前まで試し失敗、まだドル高を試す勢いが続いている。しかし、この水準を簡単に超えてドル買いが加速するとも思えず、売り買いが交錯する水準と判断し、ドルロングは一部利食いながら、押し目で買い戻すことも考えたい。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間から上限の間で推移している。上値のポイントは、108.43円、108.63円、109.91円。下値のポイントは、107.70~75円、107.33円、106.978円、106.55円。RSIは59と下降ラインに変わり、トレンドモメンタムは売りに変化している。1時間チャートは、108円台を維持し上昇トレンドが続き、RSIは51と弱い下降ラインで、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドが続き、RSIは63と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、売りに変わり、107.80円~108.63円のレンジか、107.33円~108.63円のレンジの下限を試すことを予想。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.5303、1.5345を安値に何とかレンジ下限で下げ止まり、1.55台まで上昇したが、これも上昇力も弱い。アイルランド国民投票でリスボン条約の批准が拒否された影響も不透明で、過去にフランスが同様の国民投票で拒否されたときにはユーロは大幅に下落した経緯もあり、まだまだ、底値が見えてこない。


ユーロドルの4時間チャートは、下降トレンドが崩れ上昇に変化しつつある。上値のポイントは、1.5509、1.5586、1.5602、1.5636。下値のポイントは、1.5410、1.5359、1.5337。RSIは50と上昇ラインに入り、トレンドモメンタムも買いに変化しようとしている。1時間チャートは、下降トレンドも崩れ買い変化、RSIは61と上昇から下降に変わり、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジの下限を試し失敗、RSIは48と横ばい、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、引き続き売り。


●ポンド円
ポンド円は、210円の揉み合いから213円台を狙う水準まで上昇、212円~213円のレンジに入りやすくなっている。214円を超えると大幅な、新たな上昇が予想できるが、それまでは、利食い先行で望みたい。また、GBPUSDも1.94~1.97のレンジに入りやすく、上限に近い。


ポンド円の4時間チャートは、210円台の揉み合いから、上昇トレンドが続き212~213円のレンジに入っている。上値のポイントは、213.71円、214.29円、216.89円。RSIは74と上下に振れながらも横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、上昇トレンドが続き、RSIは69と上昇ラインが続くがやや弱く推移、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドが続き、RSIは68と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。211.19円~213.71円のレンジ。


●本日の経済指標・その他
8:50 日本 4月 第3次産業活動指数=前月比予想0.5% 前回0.3%
10:30 豪 豪中銀(RBA)議事録
16:15 スイス 第1四半期 鉱工業生産=前月比-7.1% 前回6.8%、前年比予想6.4% 前回9.1%
17:30 英 5月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.4% 前回0.8%、前年比予想3.1% 前回3.0%、RPI=前月比予想0.3% 前回0.9%、前年比予想4.1% 前回4.2%、小売物価指数RPIX=前月比予想0.5% 前回0.9%、前年比予想4.1% 前回4.0%
18:00 独 6月 ZEW景況感調査=予想-44.0 前回-41.4、現況指数=予想37.6 前回38.6
18:00 ユーロ 6月 ZEW景況感調査=予想 前回 -43.6
18:00 ユーロ 4月 貿易収支=予想-14億ユーロ 前回-23億ユーロ
21:30 米 第1四半期 経常収支=予想-1730億ドル 前回-1730億ドル
21:30 米 5月 生産者物価指数(PPI)=前月比予想1.0% 前回0.2%、前年比予想6.7% 前回6.5%、コア=前月比予想0.2% 前回0.4%、 前年比予想3.0% 前回3.0%
21:30 米 5月 住宅着工件数=予想98万戸 前回103.2万戸 、 住宅着工許可件数=予想86万戸 前回98.2万戸
22:15 米 5月 鉱工業生産=前月比予想0.1% 前回-0.7%
22:15 米 5月 設備稼働率=79.7% 前回 79.7%
米中戦略経済対話(18日まで、メリーランド州アナポリス)
ゴールドマン・サックスの決算発表


2008年6月17日 16日の海外為替市場

G8でドル安是正も無く、弱いながらもドルの売りの流れから始まり、ユーロ圏消費者物価指数の前年比が3.7%と過去最高となったことで、7月ECB利上げ観測が強まりユーロ買いが強く、NY連銀製造業景気指数が非常に弱く、原油価格は最高値を更新した後に急落、米株価も弱く、ドル売りの流れが続いた。


日経平均株価=14354.37(380.58 2.72%)、NYダウ=12269.08(-38.27 -0.31%)、独DAX=6729.88=(-35.44 -0.52%)、英FTSE=5794.60(-8.20 -0.14%)、金=886.30(13.20 1.51%)、原油=134.61(-0.25 -0.19%)。


アジア市場は、ポジション調整のドル売りが散見されながらも、動きは鈍く、円はオプション絡みの売りに軟調に推移した。


欧州市場は、ユーロ消費者物価指数が、前年比3.7%(予想3.6% 前回3.3%)と、1997年の統計開始以来で最大の上昇率となった。ウェリンク・オランダ中銀総裁、トゥンペルグゲレルECB専務理事など、インフレ警戒発言が続き、7月のECB利上げ観測が一段と強まり、EUR買いの流れがスタート、ドル全面安の展開が続いた。


米国市場では、米NY連銀製造業景気指数は、-8.68(予想-2.2 前回 -3.23)と、予想を大幅に下回りドル売りが強まり、株価は弱くドル売りの流れが続き、米住宅建設業者指数(NAHB)も、18(予想19 前回19)と過去最低水準に並び、米株価も弱く、ドル安値圏での取引となった。


●ドル円
アジア市場のドル円は108.04円で取引が始まり、朝方の107.87円を安値に、仲値に向けた実需筋の買いに108.42円まで上昇したが、108.50円ではオプション勢の防戦売りに108.18円まで値を下げたが、オプションカット後のドル買いに108.59円まで上昇、2月14日の高値108.62円超えを失敗しながらも、高値圏で取引が続いた。欧州市場は米金融機関の決算を控え、ドル買いも鈍く、ECBフィキシングでは108.10円まで下落、 弱いNY連銀製造業景気指数に108円を割込み107.93円まで続落となった。弱い米国株にも、GBPJPYなどクロスで円売りが続き、NYオプションカット後には108.33円まで上昇、主要通貨でドル売りが進み、住宅建設業者指数(NAHB)も弱く、108.00~25円のレンジでと取引が続き、06:00時では108.21円で取引されている。


●ユーロドル
ユーロドルは、オセアニア市場で1.5436まで上昇、アジア市場は1.5404で取引が始まり、1.5375~1.5421の狭いレンジで取引が続いていたが、リスボン条約の批准否定の混乱やM&A絡みのユーロ売りの材料に上値は重く、オプション勢の売りに1.5345まで下落した。欧州市場では1.5361で取引が始まり、欧州勢のGBPUSDやUSDCHFでのドル売りに、ユーロを買い戻す動きが強く1.5440まで上昇、ユーロ圏消費者物価指数を受けた、当局者のインフレ懸念・利上げを示唆する発言に、1.5475まで上昇した。1.5455~75の狭いレンジで取引が続いた。弱いNY連銀製造業景気指数に1.5519まで上昇、1.55台では欧州実需筋やオプション勢の売りに上値は重く、NYオプションカットでは1.5460まで下落、1.5460~1.5500のレンジでの取引が続き、06:00時では1.5477で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は166.44円で取引が始まり、朝方の166.40円を安値に、仲値では資本筋の買いに166.93円まで上昇、GBPJPYの買いに底堅く、166.60~90円の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は166.74円で取引が始まり、167円超えのストップロスを誘発し、2月9日の高値167.15円を若干上回る167.17円まで上昇、利食いの売りに売り買いが交錯しながらも、クロスの円売りに続き、167.69円まで上昇、NY連銀製造業景気指数の発表直後には167.19円まで一時値を下げたが、円売りの流れは強く、167.25~60円のレンジで取引が続き、06:00時では167.48円で取引されている。


●主な経済指標の結果
7:45 NZ 第1四半期 製造業売上高=前期比3.7%(前回8.3%)
16:15 スイス 4月 小売売上高=前月比2.4%(予想2.0% 前回-2.5%)、前年比-9.4%(予想4.1% 前回9.7%)
18:00 ユーロ 5月 消費者物価指数(CPI)・改定値=前月比0.6%(予想0.6% 前回0.3%)、前年比3.7%(予想3.6% 前回3.3%)、コア=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.2%)、前年比2.5%(予想2.5% 前回2.4%)→ 前年比は1997年の統計開始以来で最大の上昇率
21:30 米 6月 NY連銀製造業景気指数=-8.68(予想-2.2 前回 -3.23)、支払価格=66.28(前回69.57)、新規受注=-5.48(前回-0.46)、従業員数=1.16(前回1.09)
22:00 米 4月 対米証券投資=606億ドル(前回-487←-482億ドル)
2:00 米 6月 住宅建設業者指数(NAHB)=18(予想19 前回19)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → バーナンキFRB議長=米国の社会保障やメディケア・プログラム支出の増加は、抑制しなければ債務や財政赤字の拡大につながり、最終的には金利や経済成長に影響する。
◎米 → ラッカー・リッチモンド連銀総裁=リスクバランスは今年初めから変化、適宜に金利を変更する必要。ドル安の潜在的インフレへの影響、著しいリスク。リスクバランスの変化、金利変更につながる可能性。米国のインフレは受け入れがたいほど高いが、インフレ期待などにはまだ影響が及んでいない。FRBは当面金利を据え置く可能性。インフレ期待は私が望むよりも高いが安定的。インフレが安定しているようだからと言って安心してよいということではない。
◎米 → 米リーマンブラザーズ=3─5月期は28億ドルの赤字、評価損は37億ドル。


欧州・英国
◎トルコ → トルコ中銀=政策金利の翌日物借入れ金利を0.5%引き上げ16.25%に決定、予想通り。
◎ユーロ → ウェリンク・オランダ中銀総裁=ユーロ圏のインフレを中期的に抑制することがECBの最優先課題。トリシェECB総裁が7月利上げの可能性を示唆した6月5日の会見メッセージは十分に明白。今年下半期について憶測するのは時期尚早。
◎ユーロ → 欧州委員会の報道官=ユーロ圏CPIの上昇を受け、ユーロ圏のインフレが主要な経済問題だとの認識。
◎ユーロ → トゥンペルグゲレルECB専務理事=最近の高いユーロ圏インフレについて、警告のシグナル。 ECBは高度な警戒態勢にある。金融市場は金利に関するECBのシグナルを正しく解釈している。ユーロ圏で賃金上昇圧力の高まりという懸念すべき兆候が表れている。ユーロ圏全体としては、全面的なインフレの二次的影響の兆しはまだみられない。 第1四半期のユーロ圏単位労働コストが上昇したことについて、一部の国では、公共部門を中心に賃金上昇圧力の高まりという懸念すべき兆候が表れ始めており、軽視すべきではない。
◎ユーロ → パパデモスECB副総裁=ユーロ圏のインフレは長期間3%超を維持し、2009年には穏やかに低下する見通し。
◎英 → 英バークレイズ=40億ドルの新株発行を検討中と確認。
◎英 → 英産業連盟(CBI)=2009年来年の英経済成長率は1992年以来最低になるとの見通。 2009年のGDP=1.3%(前回1.7%)、英経済がリセッションから回復し始めた1992年以来の低水準。2008年のGDP=1.7%(前回1.8%)に引下げた。2009年消費者支出の伸び=0.7%で1992年来の低水準。インフレ率は2009年にかけて3%台を維持。


日本・その他
◎日本 → 白川日銀総裁=世界的なインフレリスクの高まりも市場不安定化しているひとつの要因。国際金融市場は小康状態だったが、このところ振れの大きい不安定な状況。
◎日本 → 大田経済財政担当相= 月例経済報告関係閣僚会議後の会見で、6月月例経済報告で基調判断を若干下方に変更したが、景気後退とはみていない。ただ、景気下振れリスクは5月より高まり注意が必要。
◎日本 → 佐藤金融庁長官=サブプライムローンを発端とするグローバルな市場混乱は続いている。さらに証券化商品市場の流動性が回復しておらず、欧米の大手金融機関について資本不足が完全に解消されたかどうか、全てが手当て済みとは言えない。欧米の大手金融機関がおかしくなって、グローバルなシステミックリスクの顕在化につながるがい然性は少なくなってきている。
◎中国 → 人民銀行=5月の中国企業物価指数、前年比+9.6%(前回10.3%)。
◎アジア → 黒田アジア開発銀行総裁=アジアの多くの国がインフレ高進と景気後退の狭間で政策ジレンマに陥っており、適切な対処策が施されない場合、ハードランディングのリスクが高まる。
◎韓国 → 韓国為替当局=ウォン安抑制のためドル売り介入のもよう。
マレーシア → マレーシア中銀総裁=利上げ決定前にコスト上昇の影響を見極める方針。
◎国連 → 国連の潘基文事務総長=サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相と会談後、サウジが需要の増加と価格急騰に対応するため、原油生産を7月からに日量970万バレルに引き上げる。


2008年6月16日 本日の為替戦略

大阪G8に過大な期待感を持っていた市場参加者も少ないと思われていたが、もし、ドル安是正が声明に盛られたら・・・・、このリスクが意識され、これが要因の一つとなり先週後半にドル買い強まっていた。


G8の結果では、インフレへの懸念で一致したものの具体的な協調政策の提示はなく、為替に関する言及は盛り込まれなかった。その反動に週初はドル売りに動きやすいが、押し目でのドル買いの流れは当面変わりそうに無い。また、G8の参加者が自国に帰り、どのような発言をするのか、いつもながらこれも為替変動要因となっている。


本日の経済指標・その他では、スイスの小売売上高は18日のスイス中銀の政策金利で、0.25%の利上げ観測も残り、数字によってはスイス相場が大きく動く可能性が強い。ユーロの消費者物価指数は、前回より上昇することが予想されており、米NY連銀製造業景気指数、対米証券投資、住宅建設業者指数(NAHB)が注目される。また、バーナンキFRB議長の上院財政委員会の会合で講演が予定されているが、テーマはヘルスケア改革の課題で、あまり注目されていない。


●ドル円
ドル円は、旺盛な海外金融機関や投資家の資金調達に、主要国では利上げ観測が浮上するなど、国内の個人・機関投資家の外債投資など、円にとってはマイナス材料が多い。107円台近辺を底値に108円台まで上昇したとことで、2月14日の高値108.62円が直前に迫り、この水準を巡り利食いの売りと、押し目買いの攻防が予想される。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの上限近くで推移している。上値のポイントは、108.43円、108.63円、109.91円。下値のポイントは、107.75円、107.68円、107.25円。RSIは69とピークの80から弱含みで推移し、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、108円をクリアし上昇トレンドが続き、RSIは57とやや弱く、トレンドモメンタムは売り買いのサインが交錯しながら、売りになっている。Dailyチャートは、106円を底値に上昇トレンドが続き、RSIは65と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買いで、107.68円~108.63円のレンジ入りやすい。


●ユーロドル
ユーロドルは、アイルランド国民投票でEU新条約「リスボン条約」の批准が否決され、1.5300~1.5850の550ポイント・レンジの下限を試し、5月8日の1.5285を直前に控え、ユーロ売りの流れが続きそうである。G8でドル安是正が明文化されなかったことで、一時的なユーロ買いの可能性も残るが、主要国でのドル買いの流れに、ユーロ売りが続きそうである。


ユーロドルの4時間チャートは、1.5340を一時割込み、下降トレンドが続いている。上値のポイントは、1.5410、15478、1.5509、1.5586。下値のポイントは、1.5303、1.5183、1.4934。RSIは33と19からは上昇しているが引き続き下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、1.53を底値に下降トレンドが続き、RSIは43と50を割込み、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジ下限を一時割込み、下値とトライが続き、RSIは47と50を割込み横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売りで、1.5183~1.5478のレンジに入り、戻り売り。


●ポンド円
ポンド円は、209円台をようやくクリアし210円台まで上昇、クロスで円売りの流れが続き、一円幅で徐々に底値を切上げ、買いの流れが続きそうである。ただ、ポンドドルが上値を切り下げ、下限の1.94を終値で割り込むとポンド円も売りに変化しやすくなる。


ポンド円の4時間チャートは、210円を超え上昇トレンドが再開されている。上値のポイントは、211.75円、213.71円。下値のポイントは、210.48円、210.00円、209.45円、208.82円。RSIは58で50~70のレンジに入り、トレンドモメンタムは売りがリジェクトされ買いに変化している。1時間チャートは、210円を超え底固めし、210円~211円のレンジに入り、RSIは58と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、Dailyチャートは、209~211円のレンジで取引が続き、RSIは58と横ばいが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
英 イングランド銀行(BOE)=四半期報告書
7:45 NZ 第1四半期 製造業売上高=前期比予想 前回9.7%
16:15 スイス 4月 小売売上高=前年比予想4.1% 前回9.7%
18:00 ユーロ 5月 消費者物価指数(CPI)・改定値=前月比予想0.6% 前回0.3%、前年比予想3.6% 前回3.3%、コア前月比=予想0.3% 前回0.2%、前年比予想2.5% 前回2.4%
21:30 米 6月 NY連銀製造業景気指数=予想-2.2 前回 -3.2
22:00 米 4月 対米証券投資=予想 前回482億ドル
2:00 米 6月 住宅建設業者指数(NAHB)=予想19 前回19
23:00 米 バーナンキ米FRB議長が上院財政委員会の会合で ヘルスケア改革の課題について講演
1:00 米 ラッカー米リッチモンド地区連銀総裁が経済見通しについて講演 (サウスカロライナ州スパータンバーグ)


2008年6月15日 今週の為替戦略

先週の動きは:
ポールソン米財務長官は「ドル相場を安定させるために為替介入を実施する可能性を排除しない」と発言、ガイトナーNY連銀総裁は「米FRBはドルを非常に緊密に注視」と発言、ブッシュ米大統領は「強いドルは米国と世界経済の利益だ」と発言、トリシェECB総裁は「米当局のドル発言、非常に強い関心をもって注目」と発言、ホワイトハウス・FRB共にドルサポート発言が飛び出し、ドル買いが始まった。


また、バーナンキFRB議長は「エネルギー価格急騰を警戒する」と発言、米国の金利引締め観測が強まり、カナダ中銀は、当然と思われていた政策金利の引下げを見送り、金利緩和は終了との思惑からカナダドルも上昇した。6月13日・14日のG8財務相会合を控え、週末の海外市場では米ミシガン大消費者信頼感指数が28年来の低水準にもかかわらず、ドル安是正の可能性にドルの買い戻しが続いた。


豪雇用統計の悪化にAUD売りが始まり、スティーブンス豪中銀総裁の引締め型の金融政策は不可欠との発言に逆にAUD買いに変化した。ユーロは、アイルランドのリスボン条約批准を巡る国民投票への懸念が広まり、ユーロ売りが始まり、国民投票の結果は、反対が53.4%、賛成が46.6%でEU新条約「リスボン条約」の批准が否決された。


また円は、米金融機関が資本増強に、日本国内で資金調達してドルに転換、リパトリのドル買いが続き、円安の流れが加速し、白川日銀総裁「景気は下振れリスク、物価は上振触れリスクを意識」と発言、日本の景気鈍化リスクが表面化し円売りの流れが続いた。


その注目のG8では、インフレへの懸念で一致したものの具体的な協調政策の提示できず、為替に関する言及は盛り込まれなかったが、ポールソン米財務長官の否定発言にもかかわらず、商品価格の上昇がドル安の要因と思われており、インフレを抑えたい米通貨当局・ホワイトハウスの方針に、これが潜在的なドル高のサポート材料となっている。


今週の相場展開
G8で「ドル安懸念表明=ドル高への期待感」はやや裏切られた形となり、その反動からドル売りも予想される。しかし、市場のセンチメントはドル高期待が続き、ドル安値圏では買いが強まることも考えられる。それと、いつものことではあるが、G8参加者が自国に帰り、色々は発言をするとおもわれ、この内容に相場が動くことも多い。


先週グリーンスパン前FRB議長が「インフレを低水準で維持しようとするなら、その結果に金利は上昇、金融市場の混乱は恐らく3月にピークに達した」と発言、米シガン大消費者信頼感指数が28年ぶりの低水準ながら、米小売売上高が減税措置の実施に予想を大幅に上回るなど、FRBは金利緩和の終了から利上げ期待が広まり、米金融市場の混乱もボトムアウトし、米減税措置に一時的になるか恒常的になれるかは別として、ドル買いの材料が増えている。


ボーナスシーズンを向かえ、個人投資家の海外資産への投資や、NZや豪州、米国金融機関では、サムライ債など低金利の日本国内で資金調達を増やしている。また、英国、ユーロ、スイス、米国が利上げへ変化しつつあり、再び金利差拡大の思惑も円売りの材料とされている。


不思議なのは、米国のドル高政策への転換の思惑で、何故ドル円が買われるのであろうか? 他の主要通貨でドル高になっており、それがドル円にも影響していると思われる。現実は円の弱さが目立ち、テクニカルでは円が更に弱くなることが示されていが、ドル高への影響は円より他の主要通貨での影響が多いと思われ、材料からはクロスでは円高になりやすいと思われる。


Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると、
主要通貨では:
米利上げ期待+ドル高へ方向展開との思惑にドル全面高。アイルランドの国民投票の影響なのか、EURUSDは-3.94%とEURの下落幅が最も大きく、USDJPYは3.1%、USDCCHFも2.77%も上昇、低金利通貨と金融危機のヘッジ通貨の両翼も弱くい。それ以外での、GBPUSDは-2.33%、AUDUSDは-2.38%、NZDUSDは-1.81%とドル高が進み、最も低かったUSDCADでさえも0.98%とドル高が進んだ。


USDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 105.11 106.44 103.87 104.94 -0.58 -0.55% 2.57 2.44%
13-Jun-08 104.66 108.43 104.40 108.19 3.25 3.10% 4.03 3.84%


EURUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 1.5569 1.5779 1.5365 1.5776 2.22 1.43% 4.14 2.66%
13-Jun-08 1.5784 1.5844 1.5303 1.5382 -3.94 -2.50% 5.41 3.43%


USDCHF    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 1.0412 1.0524 1.0184 1.0185 -2.38 -2.28% 3.40 3.26%
13-Jun-08 1.0182 1.0541 1.0163 1.0467 2.82 2.77% 3.78 3.71%


GBPUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 1.9731 1.9774 1.9462 1.9709 -1.13 -0.57% 3.12 1.57%
13-Jun-08 1.9689 1.9802 1.9411 1.9476 -2.33 -1.18% 3.91 1.98%


AUDUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 0.9543 0.9640 0.9486 0.9625 0.68 0.71% 1.54 1.61%
13-Jun-08 0.9613 0.9646 0.9327 0.9387 -2.38 -2.47% 3.19 3.31%


USDCAD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 0.9949 1.0219 0.9927 1.0193 2.60 2.62% 2.92 2.94%
13-Jun-08 1.0183 1.0321 1.0151 1.0291 0.98 0.96% 1.70 1.67%


NZDUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 0.7828 0.7891 0.7614 0.7676 -1.52 -1.94% 2.77 3.54%
13-Jun-08 0.7682 0.7702 0.7446 0.7495 -1.81 -2.36% 2.56 3.34%


クロスでは:
円は全面安。ユーロも下落。ドル高の流れにCADJPYは2.14%と最も上昇幅が大きく、次にGBPJPYは1.90%と上昇。EURJPYも0.51%、CHFJPYは0.36%、NZDJPYは0.72%と円の一人負けの展開となり、EURGBPは-0.82%、EURCHFも0.27%と下落となっている。


EURJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 163.64 166.17 161.74 165.56 1.45 0.88% 4.43 2.70%
13-Jun-08 165.21 167.15 164.97 166.40 0.84 0.51% 2.18 1.32%


GBPJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 207.40 208.35 203.96 206.75 -2.37 -1.13% 4.39 2.10%
13-Jun-08 206.07 210.88 205.64 210.68 3.93 1.90% 5.24 2.53%


CHFJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 100.94 103.12 100.27 102.97 1.76 1.74% 2.85 2.82%
13-Jun-08 102.76 103.82 102.54 103.34 0.37 0.36% 1.28 1.24%


AUDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 100.32 102.01 99.26 100.98 0.14 0.14% 2.75 2.73%
13-Jun-08 100.62 102.01 100.38 101.55 0.57 0.56% 1.63 1.61%


NZDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 82.28 82.66 80.41 80.49 -2.07 -2.51% 2.25 2.73%
13-Jun-08 80.39 81.47 80.20 81.07 0.58 0.72% 1.27 1.58%


CADJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 105.62 106.09 102.86 102.88 -3.30 -3.11% 3.23 3.04%
13-Jun-08 102.73 105.78 102.48 105.08 2.20 2.14% 3.30 3.21%


EURGBP    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 0.7968 0.8034 0.7926 0.7961 1.16 1.48% 1.08 1.38%
13-Jun-08 0.8016 0.8032 0.7870 0.7896 -0.65 -0.82% 1.62 2.03%


EURCHF    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 1.6312 1.6377 1.6142 1.6142 -0.67 -0.41% 2.35 1.45%
13-Jun-08 1.6074 1.6156 1.6024 1.6099 -0.43 -0.27% 1.32 0.82%


株価
日経平均株価    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 14,342.96 14,601.27 14,127.75 14,489.44 150.90 1.05% 473.52 3.30%
13-Jun-08 14,275.34 14,308.89 13,810.38 13,973.79 -515.65 -3.56% 498.51 3.44%


ダウ工業株30種平均 OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 12,637.67 12,638.08 12,192.06 12,209.81 -428.51 -3.39% 446.02 3.53%
13-Jun-08 12,210.13 12,369.23 12,076.93 12,307.35 97.54 0.80% 292.30 2.39%

IMM通貨先物:
長く続いた円高予想も終了との思惑に、JPYロングポジションは大幅に減少、CADロングポジションの減少幅は最も大きく、AUD、NZDのロングポジションは減少、EUR、GBP、CHFのショートポジションも減少、複雑な動きとなっている。


JPY       Long Short Net
03-Jun-08 55,009 31,644 23,365
10-Jun-08 43,391 35,675 7,716


EUR       Long Short Net
03-Jun-08 55,845 70,299 -14,454
10-Jun-08 57,544 65,084 -7,540


GBP       Long Short Net
03-Jun-08 18,580 47,608 -29,028
10-Jun-08 28,040 49,091 -21,051


CHF       Long Short Net
03-Jun-08 14,128 21,399 -7,271
10-Jun-08 15,820 19,552 -3,732


CAD       Long Short Net
03-Jun-08 63,825 18,087 45,738
10-Jun-08 43,276 25,697 17,579


AUD       Long Short Net
03-Jun-08 63,673 10,366 53,307
10-Jun-08 57,536 10,039 47,497


NZD       Long Short Net
03-Jun-08 13,965 7,637 6,328
10-Jun-08 11,677 8,477 3,200


今週の経済指標・その他からは、注意が必要なのは、6月16日(月曜)のユーロ圏消費者物価指数(CPI)で前月から上昇が予想されているが、6月17日(火曜)の英消費者物価指数(CPI)は、前月から低下が予想され、相反する予想内容となっている。


6月18日(水曜)のイングランド銀行の議事録では金利据え置き決定予想が8対1と予想され、異なる票には変動が大きく、6月19日(木曜)にはスイス中銀の政策金利が発表され、市場予想は2.75%の金利据え置きが大勢ではあるが、一部では0.25%の引上げ観測も残り注意したい。6月17日(火曜)、18日(水曜)には米中戦略経済対話が予定され、サプライズは考え難いがいつもながら注目度は高い。


◎住宅関連では、16日=米住宅建設業者指数(NAHB)、17日=米住宅着工・許可件数が予定されている。
◎景気関連では、16日=米NY連銀製造業景気指数、17日=独ZEW景況感調査、19日=米フィラデルフィア連銀景況指数が予定されている。
◎個人消費関連では、16日=スイス小売売上高、19日=英小売売上高、20日=カナダ小売売上高が予定されている。
◎インフレ関連では、16日=ユーロCPI、17日=英CPI、米PPI、19日=カナダCPI、20日=独PPI、スイス生産者輸入物価が予定されている。
◎政策金利では、19日=スイス中銀が予定されている。
◎貿易関連では、17日=ユーロ貿易収支、19日=スイス貿易収支が予定されている。
◎その他では、16日=米対米証券投資、17日=豪中銀議事録、18日=イングランド銀行(BOE)議事録が予定されている。


●ドル円
ドル円は、ドル高=円安の流れに変わり、金融不安が弱まり、リパトリや資金移動など金利差のテーマが復活、弱い日本経済に焦点が当てられている。103~106円の3円幅のレンジを上抜け、次は106~109台円のレンジになるのか、暫くは上値を試しながら、1月18日のドル円急落が開始した108.62~96円を超えられるかが焦点となっている。相場感からはそう簡単に上抜けできるとも思えず、ドル買いポジションでは108円台後半では利食いを入れながら、押し目でドルを買い戻し、コストアップを図るのも一つの方法。


ドル円のWeeklyチャートは、上昇トレンドへ変わり上値を試している。上値のポイントは、108.60円、112.44円、113.28円、118.55円。下値のポイントは、106.58円、106.18円、105.61円、103.68円、102.56円。RSIは49と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。Monthlyチャートは、下降トレンドから上昇トレンドへ変わり、RSIは35と50を下回っているものの、下降ラインから弱いながらも上昇に変化しつつあり、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、106円を底値に上昇トレンドが続き、RSIは65と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買いで、108.60円を終値で超えてくればドル買いが更に加速しそうである。


●ユーロドル
ユーロドルは、14週間続けて大枠で1.53~1.60の高値圏に止まりレンジ相場が続いている。最近の傾向としてはユーロ買いの材料への反応も鈍く、ユーロ売りを試し、過去の安値をブレークできるか試す期待感が広まっている。昨年11月から今年2月に続いたユーロドルのレンジ相場も14週間程度で終了したこともあり、そろそろ新たなトレンドが出ることを期待したい。安全策をとればオプションでユーロドルの底割れを狙うのであろうが、スポットでの売りは抜けない場合のリスクをどうしても先に計算してしまう。売り=ストップロスの買いオーダー、チャートポイントブレークで売り=ストップロスの買いオーダーとセットオーダーになりやすく、大手投機筋にこれを狙われることを十分承知の上で、下値を試す以外なさそうである。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドから1.5285~1.6008のレンジが続き下限を試している。上値のポイントは、1.5563、1.5737、1.5843、1.6017。下値のポイントは、1.5283、1.5109、1.5002、1.4961。RSIは57と引き続き50を上回るが弱く、トレンドモメンタムは売りに変化している。Monthlyチャートは、上昇ラインの中間から上限での取引から、1.6を試しきれず反落が続き、RSIは77と上昇ラインが崩れ下降へ変化、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジ下限を試し、RSIは47と50を割込み横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売りで、1.5283を割り込むと1.5109がターゲットとなる。逆に下値を失敗すると、引き続き1.5285~1.6008のレンジに戻る可能性も残っている。


●ポンド円
ポンド円は、210円の大台をクリア、終値でも210円台を達成した。200日移動平均線の213.62円、または、急落スタート時の214円が上値のターゲットとなっている。住宅市場は低迷しているがインフレ懸念が強く金利引き下げの思惑は払拭され、金融市場が混乱から落ち着きを取り戻すと、5%の政策金利と、マネーセンターとしてのポンドに買いが入りやすくなっている。ただ、ポンドドルを見ると、年頭から長期間続いたレンジの下限1.94に近く、下値を試すことが予想され、これを割り込むと1.8949まで続落する可能性があり、ポンド主導のポンド円の下落に変わりやすい。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドから横ばい、横ばいから弱いながらも上昇している。上値のポイントは、213.70円、214.04円、216.23円、226.40円。下値のポイントは、209.09円、205.61円、204.76円、200.62円。RSIは47と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。Monthlyチャートは、200円割れを失敗し上昇が続き、RSIは51と50を超え下降ラインが崩れて、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、209~211円のレンジで取引が続き、RSIは58と横ばいが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買いで、213.70円が上値のターゲット。


2008年6月14日 13日の海外為替市場

日経平均株価=13973.79(85.19 0.61%)、NYダウ=12307.35(165.77 1.37%)、独DAX=6765.32(50.80 0.76%)、英FTSE=5802.80(12.30 0.21%)、金=873.10(1.10 0.13%)、原油=134.86(-1.88 1.37%)。


アジア市場は、スティーブンス豪中銀総裁は、国内需要は利上げにより鈍化しているが、交易条件の改善を考えると、引き続き引き締め型の金融政策が不可欠→ 金利引締め継続を示唆AUD買いが強まり、AUDUSD=0.9381→一時0.9410まで上昇→0.9334まで下落→0.9401まで上昇(米国市場)。


日銀は予想通り政策金利の据え置きを決定、白川日銀総裁は、景気は下振れリスク、物価は上振触れリスクを意識→ 円売りの流れが強まり、G8でドル安けん制の思惑も流れ、ドルは堅調に推移。


欧州市場は、アイルランド国民投票は、反対が53.4%、賛成が46.6%でEU新条約「リスボン条約」の批准を否決→ EUR売りが強まり、EURUSD=1.5393→一時1.5303まで下落。欧州政府高官が承認に向けた更なる策を模索する動きに、ユーロ売りもやや弱まる。


米国市場は、米消費者物価指数は、前月比0.6%(予想0.5% 前回0.2%)、コア前月比0.2%(予想0.2% 前回0.1%)、と予想をやや上回り、ドル買いの流れが続いた。しかし、米ミシガン大消費者信頼感指数は、56.7(予想59.5 前回59.8)と28年来の低水準に、ドル売りの流れに変化。


●ドル円
アジア市場のドル円は107.95円で取引が始まり、108円台の実需筋の売り超えられず、107.65円まで下落、107.65~85円の狭いレンジから、日銀の政策金利据え置き+白川日銀総裁の発言を契機にドル買いが強まり108円台を超え、108.09円まで続伸となった。欧州市場はウワサされていた日・欧・米の強調利下げ観測が払拭され、ドル買いが続き、主要通貨でドル買いが広まると108.43円まで上昇、した。注目の米消費者物価指数はやや強く、堅調な米株価にも、108.40~60円のテクニカルポイントを超えられず、材料出つくしの利食いのドル売りから、108.04円まで下落した。ファンド筋の買いに108.25円まで上昇したが、予想を下回る米ミシガン大消費者信頼感指数にドル売りが始まり、107.88円まで続落となった。107円台のドル買い需要は強く、クロスで円売りの流れに変わると108.23円まで上昇、108.19円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5438で取引が始まり、早朝の1.5485を高値に、1.5422~65の狭いレンジで取引が続いたが、アイルランド国民投票を懸念したユーロ売りに上値は重く、ベルギー・インブベ社のバドワイザー買収提案を材料にユーロ売りが続き、1.5402まで続落となった。欧州市場は1.5411で取引が始まり、予想通の独消費者物価指数に反応は鈍く、予想を上回るユーロ雇用コストいユーロ買いは弱く、逆に、アイルランド国民投票でリスボン条約批准が否定されると、ユーロ売りが加速、6月5日の安値1.5365を下回り1.5350を割込み、1.5320まで下落、ストップロスの売りに1.5303まで続落となった。1.5300のオプション勢の買い+投機筋の利食いの買い戻しに底堅く、欧州政府高官が承認に向けた更なる策を模索する動きに1.5300~1.5350のレンジから、ロンドンフィキシングにユーロ買いが強まり、1.5388まで上昇、1.5350~1.5395のレンジで取引が続き、1.5382で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は166.67円で取引が始まり、早朝の166.93円を高値に、167円超えのストップロストライ失敗、逆に、アイルランド国民投票でリスボン条約批准が否定懸念に、166.27円まで徐々に上値を切り下げ、166.30~55円のレンジ相場が続いた。欧州市場はアイルランド国民投票でリスボン条約批准が否定され、165.76円まで下落、ECBフィキシング後に一時166.15円まで値を戻したが、クロスでユーロお戻り売りが続き、165.65円まで続落した。ロンドンフィキシングの買いに166円台を回復、ユーロドルの買い戻しが強まると、ポジション調整の買いに徐々に底値を切上げ、終盤にかけては166.48円まで値を戻し、166.40円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
日本 日銀金融政策決定会合=政策金利0.5%の据置きを決定、予想通り
7:45 NZ 4月 小売売上高指数=前月比1.0%(前回-1.2%)、前年比4.1%、除く自動車=前月比-0.5%。
13:30 日本 4月 鉱工業生産・確報=前月比-0.2%(予想 前回-0.3%)、前年比1.9%(予想1.8% 前回1.8%)
15:00 日本 6月 金融経済月報・基本的見解 =景気の現状は、エネルギー・原材料価格高の影響などから、減速しているとの判断を維持。先行きも当面減速が続くものの、その後緩やかな成長経路をたどるとの予想を据え置。 前月と同様、海外経済や国際金融資本市場をめぐる不確実性、エネルギー・原材料価格高の影響などに、引き続き注意する必要があるとの但し書きも加えた。消費者物価指数(除く生鮮食品)についても経済全体の需給が概ねバランスした状態で推移するもとで、石油製品や食料品の価格上昇などから、プラスを続けていくとの見通しを変えていない。
15:00 独 5月 消費者物価(CPI)=前月比0.6%(予想0.6% 前回-0.2%、前年比3.0%(予想3.0% 前回2.4%)、HICP=前月比0.7%(予想0.6% 前回-0.3%)、前年比3.1%(予想3.0% 前回2.6%)
18:00 ユーロ 第1四半期 雇用コスト=3.3%(予想 前回2.9←2.7%)
21:30 カナダ 4月 製造業出荷=前月比2.0%(予想-0.4% 前回-1.7←-1.6%)
21:30 カナダ 第1四半期 労働生産率=前期比-0.3%(予想-0.2% 前回-0.7←-0.8%)
21:30 米 5月 消費者物価指数(CPI)=前月比0.6%(予想0.5% 前回0.2%)、前年比4.2%(予想3.9% 前回3.9%)、コア=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.1%)、前年比2.3%(予想2.3% 前回2.3%)
21:30 米 5月 実質所得=予想-0.4% 前回-0.5%
22:30 米 6月 ミシガン大消費者信頼感指数・速報値=56.7(予想59.5 前回59.8)、景気現況指数=予想68.7(前回73.3)、消費者期待指数=49.0(予想50.5 前回51.1)→ 28年来の低水準に一時ドル売りとなる。


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → グリーンスパン前FRB議長=インフレを低水準で維持しようとするなら、FRBはマネーサプライと準備預金に対する圧力を強めなければならない。その結果に金利は上昇。金融市場の混乱は恐らく3月にピークに達したが、今後どの程度続くかを見極めるのは困難。「金融危機が終了したとすれば、米景気にとっての最悪期は終わったことになる。ばらくは難しい状況になり悪化することも改善することもあり得る。
◎米 → 米財務省のホーマー中国担当特使=17~18日の第4回米中戦略経済対話で、米国は人民元上昇が続くことを望んでいる。


欧州・英国
◎ユーロ → ゴンサレスパラモECB専務理事=ECBは7月利上げの可能性だけ指摘、市場に混乱はない。
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=アイルランド国民投票の結果にユーロが売られているが、ユーロは過小評価されていない。
◎ユーロ → アイルランド国民投票=反対が53.4%、賛成が46.6%でEU新条約「リスボン条約」の批准を否決。
◎ユーロ → ウェーバー独連銀総裁=中期的物価安定へのリスクが相当ある。ECBは高度の用心(heightened alertness)」状態にある。ECBは動向を非常に注意深く見守っているだけでなく、行動する用意があると。 経済減速の可能性はあるものの、成長は年内に底打ちした後、上向くとの見通し。ユーロ圏経済はファンダメンタルズの点で依然健在。 独経済について、第1四半期の成長率が1.5%と強かったことを踏まえると、第2四半期に若干減速する可能性を排除しない。
◎ユーロ → タッカーBOE理事=クレジット市場混乱の影響について、需要ショックの緩和は一部にとどめ、インフレ目標の達成に引き続き焦点を置く考え。
◎ユーロ → ガルガナス・ギリシャ中銀総裁の後任指名のジョージ・プロボポラス氏=ユーロ圏のインフレは当面、高止まりする見通しで、物価安定に対するリスクは高まっている。
◎ユーロ → フランス中銀の第2四半期の成長率予想=前期比0.3%→0.2%に引き下げ。5月の業況指数は97(4月100←101)と低下。声明=国内外の市場で需要が減退したことにより、新規受注が若干減少した。今後数カ月の経済活動の見通しは、若干上向きを予想する。中銀によると、5月は小売業の活動が若干改善し、前年同月からはかなりの伸びを示した。
◎ユーロ → ラガルド仏財務相=このところのドル上昇には満足。ECBが景気減速リスクを考慮することに期待。


日本・その他
◎日本 → 白川日銀総裁=景気は下振れリスク、物価は上振触れリスクを意識。長期の実質金利が上昇しているとは必ずしも判断せず。為替はファンダメンタルズを反映すべき。為替はファンダメンタルズを反映すべき。世界的にインフレリスクが一段と高まっている。国内でも価格転嫁が徐々に広がっている
◎G8 → G8声明草稿=商品価格の高止まりは世界的な安定成長に深刻な課題と表明。商品価格の高止まりは世界的なインフレ圧力を高める可能性。原油価格の急激な上昇に懸念を表明。商品価格の高止まりは深刻な課題と表明。
◎豪 → スティーブンス豪中銀総裁=国内需要は利上げにより鈍化しているが、交易条件の改善を考えると、引き続き引き締め型の金融政策が不可欠。金利は高水準にとどめておく必要があるが、必ずしも今後の利上げを警告しているわけではない。金利変化が景気に影響を与えるまでの期間が短縮した証拠ない→ 金利引締め継続を示唆AUD買いが強まる。
◎サウジ → 中東経済専門誌=サウジ過去最大規模の日量1000万バレルへ増産の可能性。
◎南ア → ムボウェニ南ア中銀総裁=インフレ率が目標レンジに収まるのは2010年代4四半期になるとの見通し。4月の南ア消費者物価指数(CPIX)は前年比10.4%上昇と、5年半ぶりの高水準に達した。
◎ペルー → ペルー中銀=政策金利を0.25%引上げ、5.75%に決定。


2008年6月13日 本日の為替戦略

本日から大阪で、サミット前の財務相会合(G8)が開催される。昨日はラガルド仏経済財務雇用相が、G8終了後に、ECBの金利に関する見解が変わる可能性があると発言、どのような内容なのか注目している。為替に関しても主要テーマではなく、注目度は低いがサプライズがあるかどうか、ニュースの発表に目が離せない。


本日は、13日の金曜日、金曜日はポジション調整に相場が動くことが多いので、これも注意したい。結局は、米国の為替政策の変化の真意を測りながら、ドル買いの流れが続きそうである。


本日の経済指標・その他では、日銀の金融政策決定会合があり、相変わらずの金利据え置きが予想されている。NZ小売売上高、独消費者物価指数、米消費者物価指数、米ミシガン大消費者信頼感指数・速報値は重要で、特に本日は週末金曜日でもありポジソン調整のも加わり、変動リスクは高い。


●ドル円
ドル円は、いよいよ108円台を一時示現し、2月14日の108.62円を超えられるのか? 非常に重要となっている。200日移動平均線は108.32円にあり、この水準で上げ止まればドルベア派にとっては予想通りとなるが、逆にドルブル派にとってはこの水準を上回り、ドル買いに拍車をかけたいと思っているのだろう。何れにしても、この水準を試すことが予想され、ドル買いの流れが続きそうである。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの上限で上げ止まっている。上値のポイントは、108.63円、109.91円、111.99円。下値のポイントは、107.50円、107.13円、106.67円、106.55円。RSIは80と上昇ラインが復活、トレンドモメンタムも買いを継続している。1時間チャートは、上昇トレンドが続き108円で上値が押さえられ、RSIは73と上昇も弱まり横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドが続き上値を試し、RSIは61と弱い上昇ラインが復活、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買いで、107.50~108.63円のレンジを予想。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.5350~1.5850のレンジ相場の下限に近づき、またしても、大相場の期待が裏切られレンジ相場に戻りするのか、それとも、下限を割込みドル高の流れが始まるのか、5月8日の安円1.5285を下抜けするとドル売りが確認できる。ドルインデックスは2月28日の水準までドル全面高の中で戻し、ユーロドルの下値を試すことが予想される。


ユーロドルの4時間チャートは、広くは1.5364~1.5844のレンジが続き、狭いレンジの下限1.5440を割込み売りの流れに入っている。上値のポイントは、1.5547、1.5586、1.5602、1.5634。下値のポイントは、1.5364、1.5337、1.5183。RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、下降トレンドが続き、RSIは32と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジ継続から下値を試し、RSIは51で横ばい、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売り。


●ポンド円
ポンド円は、210円近くに張り付き、これで3日目となる。持ち合いから上抜けポンド買いが続いている。イングランド銀行のインフレ調査では5月が過去最高となり、利下げの見通しが払拭されたが、ドル高の流れにもポンド買いは鈍く、ポンドドルの売りとドル円の買いに、ユーロ円は相殺され、ポンド高期待感だけが残っている。


ポンド円の4時間チャートは、上昇トレンドから208~211円のレンジに入り、横ばいの展開が続いている。上値のポイントは、210.48円、210.78円、211.75円、213.71円。下値のポイントは、208.82円、208.57円、208.00円、207.60円。RSIは69と横ばいで、トレンドモメンタムは買いから売りに変化しそうである。1時間チャートは、210円を挟み横ばいで動きはなく、RSIは弱い下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドにはあるが、210円の攻防が継続し不安定で、RSIは上昇ラインが始まり、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、狭いレンジ相場から弱いながらも下値リスクに注意したい。


●本日の経済指標・その他
日本 日銀金融政策決定会合=政策金利0.5%の据置きを予想
7:45 NZ 4月 小売売上高指数=前月比予想 前回-1.2%
13:30 日本 4月 鉱工業生産・確報=前月比予想 前回-0.3%、前年比予想 前回1.8%
15:00 日本 6月 金融経済月報・基本的見解
15:00 独 5月 消費者物価(CPI)=前月比予想0.6% 前回-0.2%、前年比予想3.0% 前回2.4%、HICP=前月比予想0.6% 前回-0.3%、前年比予想3.0% 前回2.6%
18:00 ユーロ 第1四半期 雇用コスト=予想 前回2.7%
21:30 カナダ 4月 製造業出荷=前月比予想-0.4% 前回-1.6%
21:30 カナダ 第1四半期 労働生産率=前期比予想-0.2% 前回0.8%
21:30 カナダ 第1四半期 設備稼働率=前期比予想80.8% 前回81.8%
21:30 米 5月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.5% 前回0.2%、前年比予想3.9% 前回3.9%、コア=前月比予想0.2% 前回0.1%、前年比予想2.3% 前回2.3%
21:30 米 5月 実質所得=予想-0.4% 前回-0.5%
22:30 米 6月 ミシガン大消費者信頼感指数・速報値=予想59.5 前回59.8、景気現況指数=予想73.0(前回73.3)、消費者期待指数=予想50.5(前回51.1)


2008年6月13日12日の海外為替市場

日経平均株価=13888.60(-294.88 -2.08%)、NYダウ=12141.58(57.81 0.48%)、独DAX=6714.52(64.26 0.97%)、英FTSE=5790.50(67.20 1.17%)、金=872.00(-10.90 -1.23%)、原油=136.74(0.36 0.26%)。


アジア市場は、豪新規雇用者数が-1.97万人(予想1.35万人 前回3.75←2.54万人)、失業率=4.3%(予想4.2%)と予想より悪く、AUDUSD=0.9463→0.9377(直後)→0.9327(米国市場)まで徐々に値を下げ、ドル買いをリードし、AUDJPY=101.29円→100.50円(直後)まで値を下げた。


アイルランドのリスボン条約批准を巡る国民投票への懸念が広まり、ラガルド仏経済財務雇用相発言にEUR売りが強まり、EURUSD=1.5566→1.5380(欧州市場)まで下落、幅広いスイス売りにUSDCHF=1.0301→1.0444(欧州市場)まで上昇、ドル買いをまたリードしていた。


欧州市場は、ユーロ鉱工業生産は、前月比0.9%(予想0.1%)と予想を上回るがユーロ買いは弱い。ECB利上げ継続期待が弱まりユーロ売りの材料とされた→ シュタルクECB専務理事=ECBは複数回の利上げについては話し合っていない。ノワイエ・フランス中銀総裁=夏場以 降のユーロ圏金利動向に対する市場の期待は必ずしも正当化されない。ビーニ・スマギECB務理事=ECBが前週に示したのは7月の次回理事会でのみの利上げの可能性でそれ以降のことではない。


米国市場では、米小売売上高が、前月比1.0%(予想0.5% 前回0.4←-0.2%)と税の還付効果に一時的に上昇したと思われるが、予想を大幅に上回り、米株価の上昇が続きドル買いが継続したが、米株価の上昇幅の縮小に終盤にかけては伸び悩む。


●ドル円
アジア市場のドル円は106.95円で取引が始まり、朝方の106.79円を安値に、投資信託の買いに107.38円まで上昇、107.15~40円のレンジから、米系金融機関の資本増強のための資金調達のドル買いや、アジア中銀のドル買い+原油価格上昇による石油会社のドル買い需要に107.64円まで上昇した。欧州市場は107.46円で取引が始まり、クロスで円高の流れの中でも主要国でドル買いが進み、107.75円まで徐々に上昇、予想を大幅に上回る米小売売上高に、米国株が上昇、107.80~00円のドル売りを消化し、108.02円まで上昇、オプションカットでは108.08円まで上昇した。オプション勢の売りに上値を押さえられながら、107.80~05円の狭いレンジ取引から、米株価の上昇も弱まり、06:00時では107.94円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5551で取引が始まり、朝方の1.5566を高値に、アイルランドのリスボン条約批准を巡る国民投票への懸念と、USDCHFの上昇やAUDUSDの下落も加わりドル買いは強く、1.5464まで下落、ラガルド仏経済財務雇用相発言を材料に、オプションカット後には売りが加速し、1.5393まで続落となった。欧州市場は1.5422で取引が始まり、予想を上回るユーロ鉱工業生産に一時1.5456まで値を戻したが、シュタルクECB専務理事、ノワイエ・フランス中銀総裁、ビーニ・スマギECB務理事など多くの通貨当局者から、利上げ継続を否定する発言にユーロ売りが続き、1.5405~1.5440のレンジで揉み合いとなった。予想を大幅に上回る米小売売上高に1.5379まで下落、政府系ファンドの買いに下げ止まり、1.5400~50のレンジで揉み合いが続き、06:00時では1.5438で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は166.32円で取引が始まり、早朝の166.42円を高値に、アイルランドのリスボン条約批准を巡る国民投票への懸念に売りが続き、豪雇用統計を受けたAUDJPYの売りに165.98円まで下落、一時166.40円まで値を戻したが、CHFJPYの売りも強く、165.65円まで続落となった。欧州市場は165.75円で取引が始まり、ドル円の買いに底堅い展開となり、予想を上回るユーロ鉱工業生産に166円台まで回復、165.90~15円のレンジで売り買いの攻防が続いた。予想を大幅に上回る米小売売上高に直後165.85円まで下落、強い米国株に買いが続き、オプションカットでは166.50円まで続伸、166.30~58円のレンジで激しい売り買いの攻防が続いたが、ロンドンフィキシングから売りが強まり、166.24円まで下落、終盤にかけて166.67円まで再上昇し、06:00時では166.62円で取引されている。


●主な経済指標の結果
10:30 豪 5月 雇用統計: 新規雇用者数=-1.97万人(予想1.35万人 前回3.75←2.54万人)、失業率=4.3%(予想4.2% 前回4.3←4.2%)→ 予想より悪くAUD売りとなる
17:00 ユーロ ECB月例報告 =ECB月報=理事会はすべての動向を非常に注意深く監視しており、警戒を強めている。適切な時期に断固たる行動を取ることで二次的影響を回避し、中期的な物価安定リスクが実現しないことを確実にしていく。インフレは予想より長期にわたり高止まりする見込み。物価安定に対するリスクは明らかに上振れ方向 。ユーロ圏経済のファンダメンタルズは健全。
17:30 英 5月 イングランド銀行の四半期インフレーション意識調査=5月のインフレ期待が実際のインフレ率を大幅に上回り、過去最高水準。 インフレ期待の中間値は4.3%で、これまでの過去最高だった2月調査の3.3%も大幅に上回った。
18:00 ユーロ 4月 鉱工業生産=前月比0.9%(予想0.1% 前回-0.5←-0.2%)、前年比3.9%(予想2.8% 前回1.6←2.0%)
21:30 米 6/8までの週 新規失業保険申請件数=38.4万件(予想37万件 前回35.9←35.7万件)
21:30 米 5月 輸入物価指数=2.3%(予想2.3% 前回2.4←1.8%)、輸出物価指数=0.3%(予想0.6% 前回0.5←0.3%)
21:30 米 5月 小売売上高=前月比1.0%(予想0.5% 前回0.4←-0.2%)、除く自動車=1.2%(予想0.7% 前回1.0←0.5%)→ 予想を大幅に上回りドル買いが続く
22:15 南ア 南ア中銀政策金利発表=政策金利の0.5%引き上げ12.0%に決定、予想は0.5%~1.0%で1.0%の予想が多かった
23:00 米 4月 企業在庫=前月比0.5%(予想0.3% 前回0.2←0.1%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → プレスコット米地区連銀上級顧問=米国はリセッション入りしていない。今後も早期に景気後退入りする可能性は低い。
◎米 → プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=現行の米金利は成長を支援するが、FRBはインフレ期待が確実に抑制されるよう引き続き警戒する必要がある。現在の金融政策はかなり緩和的。インフレは誰もが気にかけている。米FRBはインフレ抑制に向け手段を講じるべき。
◎米  → 米手リーマンブラザーズ=経営陣交代するとの報道


欧州・英国
◎ユーロ → ラガルド仏経済財務雇用相=G8終了後に、ECBの金利に関する見解が変わる可 能性がある。
◎ユーロ → シュタルクECB専務理事=ECBは複数回の利上げについては話し合って いない。
◎ユーロ → ノワイエ・フランス中銀総裁=夏場以 降のユーロ圏金利動向に対する市場の期待は必ずしも正当化されない。
◎ユーロ → ビーニ・スマギECB務理事=ECBが前週に示したのは7月の次回理事会でのみの利上げの可能性で、それ以降のことではない。 利上げは不可避かどうなるかは様子見だ。ECBは欧州連合(EU)の銀行監督当局と各国中央銀行の連携を強化する案を強く支持。
◎ユーロ → ウェーバー独連銀総裁=ECBはインフレを強く警戒しており、金融市場の混乱は終わったと言うのは時期尚早。物価安定に引き続き強い上振れリスクがあるなか、ECB理事会は高度の警戒態勢にあり、行動する準備ができている。
◎ユーロ → カルバリッツ・ハンガリー中銀副総裁=5月のインフレ率が予想を上回り、インフレ目標が脅かされているため、中銀が利上げを迫られる可能性。
◎ユーロ → WSJ紙=イタリアはG8財務相会合で原油市場の投機抑制策を提案へ。
◎ユーロ → バドワイザーブランドで知られる米ビール最大手のアンハイザー・ブッシュが、ビール世界2位でベルギーを本拠にするインベブから総額約460億ドルの買収提案を受けた。
◎ユーロ → アイルランドのリスボン条約批准を巡る国民投票への懸念が広まりEUR売りが強まる


日本・その他
◎豪 → 6月の豪消費者インフレ期待は5.9%、1993年の調査開始以来の高水準。


2008年6月12日 本日の為替戦略

相変わらず、ホワイトハウスやFRBはドル安懸念を強め、市場では、6月決算を控えたリパトリのドル買いや、米金融機関の増資による資金調達にドル買い需要が強いことを材料した、ドルブルセンチメントが高くなっている。


反面、米証券会社やモノラインの格下げ、株価下落にドル売りへいつ変化するか心配で、手放しのドル買いも躊躇され、相変わらず一方向へ動くこともできず、レンジ相場を形成しやすくなっている。


このどちらに比重を置いたらいいのだろうか? 昨年8月から続いたドル買いも終わり、その反動にドル買いの流れが続くのかを試す相場に思えてならない。ドル買いの影響は円より他通貨への影響が大きいと思える。


本日の経済指標・その他からは、豪雇用統計、米輸入物価指数、米小売売上高、南ア中銀の政策金利の発表などが注目されている。


●ドル円
ドル円は、108円を前に上昇力も鈍り、107円台前半まで値を下げている。二日続けての上昇から陰線引け、それも終わり方がよくない。目先は上値が重くなることが予想されるが、東京市場ではドル買い需要は、ウワサされているリパトリや海外金融機関の資金調達、本邦個人・機関投資家の円売りと、円売り需要が強く、下げ幅も限定的と思われ、押し目でのドル買いが強いことが予想される。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの上限で上げ止まり、ラインの中間から上限で取引が続いている。上値のポイントは、107.18円、107.68円、107.76円、108.53円。下値のポイントは、106.68円、106.47円、106.26円、105.99~97円。RSIは58と50を引き続き上回りながらも、弱い下降ラインに入っている。トレンドモメンタムは買いを継続しているが、指数は若干弱くなっている。1時間チャートは、上昇から下落に変わり、RSIは39と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドが続き、RSIは56と50を上回り横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は買いだが、短期的に売りになりやすく、106.26~107.68円のレンジの下値を試し、そして上昇を予想。

●ユーロドル
ユーロドルは、終値では、昨日1.5468、一昨日も1.5468・・・。1.54台の買いは厚く下げ止まり、上昇力もそれほど強くはない。ECBは利上げの継続はまだ考えていないとの発言を材料にユーロ売りをし、FRBも年内利上げはないとの思惑にユーロ買いをする、どちらにしても材料を探しながら、上下を試している相場展開に思えてならない。暫くはレンジ相場で対応したいが、ユーロ買いの材料が出ても、買いは鈍いことが気がかりである。


ユーロドルの4時間チャートは、広くは1.5364~1.5844、狭くは1.5440~1.5600のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5602、1.5634、1.5660、1.5695。下値のポイントは、1.5440、1.5364。RSIは47と弱い下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りに変化している。1時間チャートは、売りから買いに変わり、RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジが続き、RSIは55と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は売りで、1.5364~1.5602のレンジで下限を試すことを予想。


●ポンド円
ポンド円は、二日続けて210円台を試し失敗しているが、昨日の英貿易赤字拡大の割には、下落幅も非常に少なく、ポンドの買いが強いことがうかがわれる。GBPUSDは1.95~1.98のレンジで、上値も下値も失敗し、レンジ相場に入り、ドル円の上昇に期待する以外なさそうである。


ポンド円の4時間チャートは、上昇トレンドから208.57~210.78円のレンジに入っている。上値のポイントは、210.48円、210.78円、211.75円。下値のポイントは、208.82円、208.57円、208.00円、207.60円。RSIは61と50を上回るが、弱い下降ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。
1時間チャートは、208.50~211円のレンジで取引が続き、RSIは47と弱い下降ラインに入り、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、210円台を失敗したが、209円台を維持し買いの流れをつなぎ、RSIは58と弱いながら買いが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。トータルの判断は買いで、208.57~210.78円のレンジに入っている。


●本日の経済指標・その他
10:30 豪 5月 雇用統計: 新規雇用者数=予想1.35万人 前回2.54万人、失業率=予想4.2% 前回4.2%
17:00 ユーロ ECB月例報告
17:30 英 5月 イングランド銀行インフレーション意識調査
18:00 ユーロ 4月 鉱工業生産=前月比予想0.1% 前回-0.2%、前年比予想2.0% 前回2.8%
21:30 米 6/8までの週 新規失業保険申請件数=予想37万件 前回35.7万件
21:30 米 5月 輸入物価指数=予想2.3% 前回1.8%、輸出物価指数=予想0.6% 前回0.3%
22:30 米 5月 小売売上高=前月比予想0.5% 前回-0.2%、除く自動車=予想0.7% 前回0.5%
22:15 南ア 南ア中銀政策金利発表=11.5%政策金利の0.5%~1.0%の引き上げを予想
23:00 米 4月 企業在庫=前月比予想0.3% 前回0.1%


2008年6月12日 11日の海外為替市場

日経平均株価=14183.48(162.31 1.16%)、NYダウ=12083.77(-205.99 -1.68%)、独DAX=6650.26(-120.84 -1.78%)、英FTSE=5723.30(-104.00 -1.78%)、金=882.90(11.70 1.34%)、原油=136.38(5.07 3.86%)。


アジア市場は、米企業のリパトリのドル買いの観測や、ドル高センチメントが続き、堅調なドルに対して、ドル円は107円台では積極的な実需筋のドル売りに、円の下落幅も限定的となり、他の主要通貨も比較的狭いレンジで取引が続いた。


欧州市場は、英貿易収支は-75.9億ポンド(予想-73.5億ポンド 前回714.7←-74.37億ポンド)と予想より赤字額が拡大し、GBPUSD=1.9547→1.9492まで下落したが→1.9667(米国市場)まで上昇した。シュタルクECB理事「複数回の利上げは計画していない」との発言に一時ユーロ売り見られたが、主要通貨高・ドル安の流れと昨日とは相場つきも変わり、円売りの流れが続いた。欧州通貨当局者からは、ECBの利上げ観測と、利上げ継続期待を抑制する発言が多く見られ、比較的狭い値動きが続いた。


米国市場は、オーファニデス・キプロス中央銀行総裁が「データ次第では更なる金利措置排除せず」との発言にユーロドルは上昇し、原油価格の上昇と、欧米株価の下落に、ドル売りが続き、円を買い戻す動きが始まった。ロンドンフィキシングでは逆にドル買い戻しが見られ、ドル売りの流れも弱まり、注目の米地区連銀経済報告では、年内の利上げ観測が弱まりながらも、狭いレンジでの取引となった。


●ドル円
アジア市場のドル円は107.43円で取引が始まり、朝方の107.30円を安値に、米FRBとホワイトハウスのドル高発言に底堅く、米系ファンドの売りに上値も抑えられ、107.30~48円の狭いレンジで取引が続いたが、リパトリと思われる米銀筋の買いに、107.50円のオプションバリアをトリガーし、107.76円まで上昇、107.80~00円のオプション勢の+アジア中銀筋+実需筋の売りに107.37円まで値を下げた。欧州市場は107.49円で取引が始まり、ユーロドルでドル売りが続き、107.40~60円のレンジで売り買いが交錯したが、中東勢の売りや投機筋のポジション調整の売り+米株価の下落に、107.20円を割込むとストップロスのドル売りを誘発し、オプションカットでは106.61円まで続落した。ロンドンフィキシングでは106.88円まで値を戻したが、米株価の下落が続き106.56円まで値を下げたが、ファンド筋のユーロ円やクロスで円売りが強く、上昇に転じ、107.20円まで値を戻し、106.90円で米地区連銀経済報告を向かえた。年内の利上げ観測が後退との思惑にドル売りも続き、06:00時では106.96円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5466で取引が始まり、朝方の1.5445を安値に、アジア筋の買い+ユーロ円の買いに1.5488まで上昇、1.5456~88の狭いレンジから、中東勢の買いに1.5518まで上昇した。欧州市場は1.5510で取引が始まり、シュタルクECB理事「複数回の利上げは計画していない」との発言に、一時1.5459まで下落したが、中東勢の買い+政府系ファンドの買いに底堅く、1.5480~10のレンジからECBフィキシングでは1.5522まで上昇した。オプションカット後には1.5520→1.5562まで上昇、ロンドンフィキシングでは一時1.5523まで下落したが、オーファニデス・キプロス中央銀行総裁発言に1.5587まで上昇した。1.5540~70のレンジで取引が続き、米地区連銀経済報告の発表直後には1.5580まで上昇したが、上値は重く、06:00時では1.5568で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は166.16円で取引が始まり、朝方の165.90円を安値に、本邦資本筋の買いに166.32円まで上昇、166.15~30円の狭いレンジから、午後に入るとドル円の買い+ポンド円の買い166.98円まで続伸、ドル円の上昇が止まり利食いの売りに166.47円まで値を下げた。欧州市場は166.76円で取引が始まり、166.20円まで下落、本邦勢の買いと欧州勢の売りに挟まれ、166.35~65円のレンジでの取引から166.15円まで下落、ECBフィキシングでは166.43円まで値を戻した。166円を割込みストップロスの売り+オプション勢の売りに165.67円まで下落、中東勢や米銀の買いに下げ止まり、オーファニデス・キプロス中央銀行総裁発言に買いが強まり、ロンドンフィキシングを境に166.70円まで続伸した。原油高+米株価の下落が続き、米地区連銀経済報告の発表直後から売りに変化、166.22円まで値を下げ、06:00時では166.18円で取引されている。


●主な経済指標の結果
8:50 日本 第1四半期GDP・二次速報=前期比1.0%(予想1.0% 前回0.8%)、前年比4.0%(予想3.8% 前回3.3%)
8:50 日本 5月 企業物価指数=前月比1.1%(予想0.7% 前回0.7←0.6%)、前年比4.7%(予想4.0% 前回3.9←3.7%)→ 予想を上回り27年ぶりの高水準
8:50 日本 4月 経常収支=1.3809兆円(予想1.5859兆円 前回2.8825兆円)
8:50 日本 4月 貿易収支=0.6347兆円(予想0.6093兆円 前回1.2507兆円)
9:30 豪 6月 消費者信頼感指数=-5.6%・84.7(前回2.7%)→ 15年ぶりの低水準。
13:01 米 スペンディングパルス小売売上高=0.6%(前回0.1%)
17:30 英 5月 失業率=2.5%(予想2.5% 前回2.5%)、ILO=5.3%(予想5.2% 前回5.2%)、平均所得=3.8%(予想4.1% 前回4.0%)、失業保険申請者=0.9万人(予想0.8万人 前回0.72万人)、失業者数=81.93万人(前回81.03万人)
17:30 英 4月 貿易収支=-75.9億ポンド(予想-73.5億ポンド 前回714.7←-74.37億ポンド)、除くEU=-41.85億ポンド(-38億ポンド 前回-37.71←-37.72億ポンド)
21:30 カナダ 第1四半期 設備稼働率=79.8%(予想80.8% 前回83.4←81.8%)
21:30 カナダ 4月 新築住宅価格指数=0.0%(前月比予想0.4% 前回0.2%)→ 予想を下回るがドル売りが続く
3:00 米 5月 月次財政収支=-1659億ドル(予想-1600億ドル 前回-677億ドル)
4:00 米 米地区連銀経済報告(ベージュブック)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → ベー地区連銀経済報告(ベージュブック)=投入コスト高が広がる、一部消費者に転嫁との報告。エネルギー・石油製品・金属・プラスチック・化学・食品の投入価格が上昇。4月下旬・5月の経済活動、引き続きおおむね弱い。経済活動は「全体的に弱いまま(remained generally weak)」だった。3地区連銀は「かなり鈍い、弱い、低い(softer, weaker, or lower)」、4地区連銀が「鈍化、緩慢、緩やか(slower, sluggish, or modest)」と報告。残りの5地区連銀のフィラデルフィア、クリーブランド、アトランタ、セントルイス、サンフランシスコは「安定的あるいはほとんど変わらず(stable or little changed)」としていた。小売業者、最終製品価格の値上げに関しまちまちの結果を報告。エネルギー・食品価格上昇で所得が圧迫されるなか消費支出は減速した。ほとんどのローンについて信用基準の厳格化が報告。一部地区で信用の質が悪化もしくは悪化する見通し。大半の地区で居住用不動産市場が弱い。一部地区の商店、在庫水準の高まりに懸念を報告。製造業活動はおおむね軟調、一部業種は強い輸出を理由に伸びた。6月2日までのデータに基づきリッチモンド地区連銀が取りまとめ。
◎米 → ブラード・フィルラデルフィア連銀総裁=現時点で金利は適正水準だが、FRBはインフレに注意を向け始めなければならない。現在の経済環境と今後1年半の見通しを踏まえると、適切に調整されている。インフレ期待が徐々に上昇しているが、労働コストとの相関については確信がない。
◎米 → コーンFRB副議長=エネルギー価格の高騰が米国でインフレ心理をあおった。反転しなければ問題となる可能性がある。 上昇を繰り返しているエネルギー価格やそれが総合インフレにもたらす影響が、家計の1年先のインフレ期待の高まりに寄与。 特に長期インフレ期待の上昇を示すデータが懸念。長期インフレ期待が上向きに推移し、場合によってはしばらく反転しない傾向は、インフレ見通しに厄介な影響を及ぼす可能性。
◎米 → PIMCOマカリー氏の=米金融当局の年内利上げの公算は低い。


欧州・英国
◎オーファニデス・キプロス中央銀行総裁=ECBはもし、価格期待が抑制しなければ行動の必要。データ次第では更なる金利措置排除せず。
◎ユーロ → ドラーギ・イタリア中銀総裁=低金利が世界的金融危機を招いた。各国中銀はその教訓を学ばなければならない。短期金融市場ひっ迫の緩和を中銀は完全に成し遂げていない。危機が最悪の事態を脱したかどうか明確ではない。
◎ユーロ → ノワイエ・フランス中銀総裁=夏場以降のユーロ圏金利動向に対する市場の期待が、必ずしもECB当局の発言によって裏付けられていない。金融市場がトリシェ総裁発言から引き出した結論は正しいが、利上げが複数回行われるとの市場の期待に対して否定的。エネルギー価格が高騰するなか、ECBの予想よりもインフレがやや長引く可能性が高いことを踏まえ、高度の用心(heightened alertness)の状態にあるというメッセージを送る選択をした。
◎ユーロ → シュタルクECB理事=複数回の利上げは計画していない。
◎ユーロ → ウェーバー・ドイツ連銀総裁=好調な米第1四半期GDPは、暖冬による影響が大きく、深読みすべきではない。第2四半期のGDPは鈍化するとの見通。ドイツの中・長期的な経済成長見通しはやや弱め。
ユーロ → アルムニア欧州委員会委員=世界大幅な米景気後退、原油・商品価格の一段の上昇、金融市場の混乱の新たな深まりはいずれも欧州の成長にマイナスの影響を及ぼす可能性がある。世界的に様々なマイナス要因がある中、欧州経済は堅調だが、ユーロ圏のインフレが主要懸念。インフレ圧力抑制のためよく考えた経済的対応を望む。
◎ユーロ → リーカネン・フィンランド中銀総裁=インフレ期待は上昇し始めている。ECBの役割は中期インフレ2%未満とすること。石油と食料品価格上昇が所得に打撃。インフレ期待上昇なら、ECBは決断力必要。インフレ予想抑制なら、大幅利上げなし。インフレ期待を引き続き抑制する必要。


日本・その他
◎日本 → 財務省幹部=G-8声明に為替の話が出てくることを想定していない。マクロ経済の議論の中で為替の話は出るかもしれない。世界経済は依然として不確実な状況が続いている。金融市場の混乱、3月中旬を節目として欧米市場中心に若干良くなっている。昨夏以降の金融市場の混乱が終わりに近づいているとの見方は時期尚早。G-8アウトリーチ会合、一次産品価格含むマクロ経済動向や気候変動などを議論。オーストラリア、タイ、ブラジル、中国、韓国などが参加。
◎インド → インド中銀=レポレートを0.25%引き上げ8.0%に決定。
◎ベトナム → ベトナム通貨下落=公式レートが2.0%下落し過去最低となり事実上の通貨切り下げ。
◎ロシア → ロシアのコメルサント紙=ロシア大富豪スレイマン・ケリモフ氏はドイツ銀行を含む西側諸国の主要銀行の株式を買い進めている。


2008年6月11日 本日の為替戦略

市場は慌ただしく変化している。信用危機や金融不安が解消したとは思えないが、これらの爆弾を抱えながらも、今のところ最悪の状態を脱したとの判断が強くやや影が薄くなり、インフレの進行が為替相場に影響を与える状況に変わっている。つまり、実質的なドル安政策が転換する可能性もあり、ドルの高値を試す動きになりつつある。


マコーミック米財務省次官は、今週後半から始まる大阪G8では為替相場の正式な協議は無いと言う。バーナンキFRB議長は、ドル安によりインフレリスクが高まる、インフレを懸念する発言が多い。ポールソン米財務長官も政策ツールとしての為替介入の可能性を排除しないと繰り返し、ブッシュ米大領もドル高を支持している。


欧州は欧州で、リーカネン・フィンランド中銀総裁は、インフレ関してECBは「高度の警戒(heightened alertness)」状態にあり、7月利上げの可能性はあるが確実ではないと、昨日はユーロ売りの材料にされたが、市場金利は上昇し、サプライズなカナダ中銀の政策金利の据え置きを見ても、ひしひしと世界的な金利上昇が始まっている。また、アジア各国でドル売り介入を実施する国が増えている。


米国の通貨政策が変化した可能性に、暫くはドル買いの流れを試すことが続きそうで、テクニカルでは、ドル買いの流れに入り、その流れが続くことが予想され、円売りの流れは通貨間によって異なるが、やや円売りが勝っている。


本日の経済指標・その他では、日本のGDPは上昇修正が予想されており、予想外の結果には注意が必要で、カナダの新築住宅価格指数も注目され、昨日急騰したカナダドルの動きも注目したい。また、米地区連銀経済報告も利上げ観測が強まっているなかで、注意したい。


●ドル円
ドル円は、ドル円は106円台どころか、107円台で終了、これをドル買いと言わずなんと言うのであろうか。多くの市場参加者は108円台がドル円の上限と見ているようであるが、103円~106円の3円幅のレンジの上限を抜けると結局は106円+3円=109円で、200日移動平均線の108.39円も上値のターゲットに入っている。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの上限近くで推移している。上値のポイントは、107.47円、108.53~60円。下値のポイントは、106.95~98円、106.71円、106.26円。RSIは68と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、106円を底値に上昇トレンドが続き、RSIは71と高値水準で横場いで、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドが確立され、RSIは57と50超えを維持し、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買いだが、上昇トレンドの上限にあり、利食いの売りが強まることが予想される。


●ユーロドル
ユーロドルは、インフレ懸念から利上げ観測が強くユーロ買いが続いたが、レンジの上限トライ→失敗下落、下限トライ→失敗上昇、上限トライ→失敗下落・・・・・。1.53~1.59のレンジはいったいいつまで続くのであろうか? ドル売りをリードしたUSDCHFは一昨日1.01台だったが、昨日は1.04台まで値を戻し、ドル買いの流れが厳しいと感じられる。USDCHFが再び1.01台を割り込むとドル売りの流れは本物で、ユーロドルも再び2.0トライとなるが、現状はどうも分が悪い。


ユーロドルの4時間チャートは、1.58台をまたしても失敗、1.56を割込み下落が加速、1.5300~1.5900のレンジに入っている。上値のポイントは、1.5547、1.5602、1.5634、1.5660。下値のポイントは、1.5364、1.5359。RSIは51で下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りに変化している。1時間チャートは、1.5600を割込み、下落トレンドが続き、RSIは27と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、引き続き1.5340~1.5863のレンジに入り、上限失敗、下限トライとなり、RSIは48と50を割込み弱く、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、1.5364~1.5547のレンジで、戻り売り、1.5364を割り込むと売りが加速。


●ポンド円
ポンド円は、ドル円の上昇にも、ポンドドルが1.95台まで下落、結局のところポンド円は、上下を試しながらも、始値・終値がほぼ同じく、高値圏でこれが出ているだけに、売りのムードが高い。買いは終値が210円台になってからでも遅くなさそうである。


ポンド円の4時間チャートは、210円台を維持できず、208~211円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、210.48円、210.78円、211.75円、213.48円、213.71円。下値のポイントは、208.82円、208.57円、208.00円、207.60円。RSIは71と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、210円台を維持できず、RSIは50と弱い下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、210円のトライをまたしても失敗、RSIは55と50を上回り横ばいが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。


●本日の経済指標・その他
8:50 日本 第1四半期GDP・二次速報=前期比予想1.0% 前回0.8%、前年比予想3.8% 前回3.3%
8:50 日本 5月 企業物価指数=前月比予想0.7% 前回0.6%、前年比予想4.0% 前回3.7%
8:50 日本 4月 経常収支=予想1.5859兆円 前回2.8825兆円
8:50 日本 4月 貿易収支=予想 前回1.2507兆円
17:01 米 スペンディングパルス小売売上高=予想 前回0.1%
17:30 英 5月 失業率=予想2.5% 前回2.5%、ILO=予想5.2% 前回5.2%、平均所得=予想4.1% 前回4.0%、失業保険申請者=予想0.8万人 前回0.72万人
17:30 英 4月 貿易収支=予想-73.5億ポンド 前回-74.37億ポンド、除くEU=-38億ポンド 前回-37.72億ポンド
21:30 カナダ 第1四半期 設備稼働率=予想80.8% 前回81.8%
21:30 カナダ 4月 新築住宅価格指数=前月比予想0.4% 前回0.2%
3:00 米 5月 月次財政収支=予想-1600億ドル 前回-677億ドル
4:00 米 米地区連銀経済報告(ベージュブック)


2008年6月11日 10日の海外為替市場

バーナンキFRB議長のインフレ警戒発言と、ポールソン米財務長官から為替介入の可能性を繰り返す発言に、市場は早くも利上げ期待を折り込みながらドル買いが続き、予想外のカナダ中銀の政策金利据え置きにカナダドルが上昇した。オプションではJPYのボラティリテーも珍しく上昇、ドル円は107.45まで上昇、金と原油価格は下落している。


日経平均株価=14021.17(-160.21 -1.13%)、NYダウ=12289.76(9.44 0.08%)、独DAX=6771.10(-44.53 -0.65%)、英FTSE=5827.30(-50.30 -0.86%)、金=871.20(-26.90 -3.0%)、原油=131.31(-3.04 -2.26%)。


アジア市場は、バーナンキFRB議長発言を受け、米利上げ期待に主要通貨でドル買いが強く、英BRC小売売上高は、前月比1.9%(予想1.2% 前回1.0%)、RICS住宅価格調査=-92.9(予想-98 前回-94.7)と予想を上回ったが、ポンド売りの流れが続き、アジア・欧州・米国市場とポンド売りの流れが続いた。


欧州市場では、独生産者物価指数(PPI)は、前月比1.4%(予想0.7% 前回0.6%)と予想を上回るが、ユーロ買いの流れは弱く、ユーロ売りが続き、スウェーデン消費者物価指数は、前月比0.4%(予想0.2% 前回0.5%)と予想を上回り、ノルウェー消費者物価指数は、前月比0.1%(予想0.2% 前回-0.1%)と予想を上回り、EURSEKは一時9.2994まで下落(米国市場では9.3717まで急伸)。EURNOKは7.9216→7.9788(欧州市場)→8.0005(米国市場)まで上昇が続き、NOKSEKは1.1765→一時1.1652(欧州市場)まで下落した。


米国市場では、カナダ中銀が予想外の3.0%の政策金利の据え置きを決定、USDCADは1.0300→1.0196まで急落、CADJPYは103.50円→105.08円まで上昇、EURCADは1.5993→1.5795まで急落となった。また、ドル買いに繋がる発言も多く、フィッシャー・ダラス連銀総裁は、インフレ期待の上昇を容認しないというメッセージを確実に明確にしたいと、今後の利上げを示唆、金利上昇期待にも米株価は比較的堅調に推移し、ポールソン米財務長官は、政策ツールとしての為替介入の可能性を排除しないとした前日の発言を堅持し、ドル買いが続いた。


●ドル円
アジア市場のドル円は106.30円で取引が始まり、早朝の106.24円を安値に、バーナンキFRB議長+ブッシュ米大統領発言を受けた幅広いドル買いに、106.40~50円のドル売りを消化、6月5日の高値106.44円を超え、106.50~60円のストップロスを誘発し106.83円まで上昇、オプション勢+本邦輸出勢の売りに上値は重く、106.50~80円のレンジで取引が続いた。欧州市場は106.64円で取引が始まり、クロスの円買い戻し+アジア勢の売りに、一時106.44円まで値を下げたが、独銀の買いに+欧州投機筋のドル買戻しに、107.00円のオプションバリアをトリガーし、107.14円まで上昇、政府系ファンドの売りに106.63円まで徐々に値を下げた。カナダ中銀の政策金利発表を引金に、CADJPYの買いが強く、オプション勢の買い戻しに107.30円まで続伸、米金利上引き上げ期待に底堅く、短期投機筋の買い戻しに107.44円まで上昇した。107.30~50円にかけては政府系ファンドの売りが厚く上げ止まり、107.25~45円のレンジとなり、06:00時では107.43円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5646で取引が始まり、早朝の1.5654を高値に、バーナンキFRB議長+ブッシュ米大統領発言を受けた幅広いドル買いに、1.5561まで急落、予想を上回る独生産者物価指数にもユーロ買いは鈍く、1.5565~20のレンジで取引が続き、スウェーデン消費者物価指数に、EURSEKが急落、1.5557まで値を下げた。欧州市場は1.5584で取引が始まり、EURSEKの売りが続き、リーカネン・フィンランド中銀総裁の利上げは確実でないとの発言を材料に、1.5500~50に並んだストップロスを試し1.5491まで続落、EURNOKの買いや、1.55割れでは中東勢の買いが入り、1.5495~40のレンジで取引が続いた。カナダ中銀の金利据え置きにEURCADは急落、ロンドンフィキシングにはスイス系銀行のユーロ大口売りが再開され、フィッシャー・ダラス連銀総裁や、ポールソン米財務長官発言にドル買いが続き、1.5441まで続落、06:00時では1.5468で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は166.32円で取引が始まり、強いドル買いの流れの中で売り買いが拮抗し、朝方は信託筋の買いに166.54円まで上昇、狭いレンジから一時166.13円まで下落、予想を上回る独生産者物価指数に166.67円まで上昇したが、クロスのユーロ売りの流れに、166.03円まで続落となった。欧州市場は166.19円で取引が始まり、スイス金融機関の損失拡大との報道や、クロスのユーロ売りが続き、165.56円まで下落、本邦資本筋の買い+利食いの買い戻しに166.13円まで上昇、ユーロドルの下落が続き、165.53円まで続落となった。CADJPYの急騰に買いが強まり、オプションカットの買いに166.25円まで上昇、ロンドンフィキシングでは逆に売りが入り、165.73円まで下落、結局は166円を挟み165.82~20円のレンジで取引が続き、06:00時では166.18円で取引されている。


●主な経済指標の結果
8:01 英 5月 BRC小売売上高=前月比1.9%(予想1.2% 前回1.0%)、 前年比予想-1.3% 前回-1.5%
8:01 英 5月(3~5月) RICS住宅価格調査=-92.9(予想-98 前回-94.7)→ 予想よりマイナス幅は縮小
8:50 日本 4月 機械受注=前月比5.5%(予想0.0% 前回-8.3%)、前年比0.5%(予想-5.1% 前回-6.2%)
10:30 豪 5月 NABビジネスコンフィデンス=-4(前回-8)、 NABビジネスコンディション=7(前回7.0)
10:30 豪 4月 住宅ファイナンス=予想-3.0%(予想-1.9% 前回-5.7←-6.1%)→ 予想よりマイナス幅が拡大、投資貸付=前月比1.4%(前回-7.2%)
15:00 独 5月 生産者物価指数(PPI)=前月比1.4%(予想0.7% 前回0.6%)、 前年比8.1%(予想7.3% 前回6.9%)→ 予想を大幅に上回る
16:30 スウェーデン 5月 消費者物価指数(CPI)=前月比0.4%(予想0.2% 前回0.5%)、 前年比4.0%(予想3.7% 前回3.4%)→ 予想を上回る
17:00 ノルウェー 5月 消費者物価指数(CPI)=前月比0.1%(予想0.2% 前回-0.1%)、前年比3.1%(予想3.2% 前回3.1%)→ 予想を下回る
17:30 英 4月 鉱工業生産=前月比0.2%(予想0.0% 前回-0.5%)、前年比0.2%(予想0.1% 前回0.1←0.2%)
17:30 英 4月 製造業生産高=前月比0.1%(予想0.1% 前回-0.5%)、前年比0.1%(予想0.0% 前回0.5←0.6%)
21:30 米 4月 貿易収支=-609億ドル(予想-599億ドル 前回-565←-582億ドル)、輸出=3.3%・1555億ドル、輸入=4.5%・2164.5億ドル
21:30 カナダ 4月 貿易収支=51億カナダドル(予想57億カナダドル 前回57←55.3億カナダドル)
22:00 カナダ カナダ中銀の金融政策発表=3.0%の政策金利の据え置きを決定、予想は0.25%引下げ、利下げ局面が終了との思惑が広まる→ USDCAD値を下げる
英 4月の住宅価格=前月比4.9% 前回5.2%。


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 →   マコーミック米財務省次官=大阪G8で為替相場について正式に協議しない。
◎米 → ポールソン米財務長官=政策ツールとしての為替介入の可能性を排除しないとした前日の発言を堅持。長期ファンダメンタルズはドルの価値に反映される。
◎米 → ポールソン米財務長官=-中国は市場主導の人民元相場への用意できていないが、経済不均衡是正に向け元をより速いペースで上昇させる必要がある。
◎米 → フィッシャー・ダラス連銀総裁=FRBはインフレを制御するとし、ドル安が物価上昇に波及する危険性を認識。インフレ期待の上昇を容認しないというメッセージを確実に明確にしたい。ドル安でインフレ圧力が上昇し、それがドル安につながり、経済活動が減速するという負のフィードバック・ループを実際に目にしている。
◎米 → 米金利先物が大幅下落=年末までの0.75%利上げ織り込む。
◎米 → ローゼングレン・ボストン連銀総裁=食品・エネルギー高、引き続き経済に波及。
◎カナダ → カナダ中銀=予想外の政策金利3%据置きを決定し利下げ局面が終了した可能性も出てきている。中銀声明では、金融政策の現在のスタンスは全体の需給を均衡化させ、2%のインフレ目標を達成する上で適切に緩和的だと判断。インフレが4月時点予想を上回るリスクが高まったと指摘。米経済成長の構図はカナダの財やサービスへの需要にとって好ましいものではないが、全般的には世界的な成長は予想以上に強く、商品価格は予想を超えて大幅に上昇した。総合インフレが年内に3%を超えて上昇し、コアインフレは2009年一杯2%を下回る水準に止まり、2010年には総合・コアともに2%に近づくと予想。カナダドルが対米ドルで上昇したことは、食品も含めた輸入価格が低水準にとどまることにつながった。政策当局者はガソリン価格の上昇が企業や個人にとって痛手。カナダ経済は中銀の予想以上のペースで減速した。 第1四半期に過剰供給となり、年内には需給ギャップが拡大すると予想。
◎米 → ブルーチップ・エコノミック・インディケータースの調査=米景気減速は長期化、リセッションは回避へ。
◎米 → ブッシュ米大統領(6/10付けタイムズ紙)=われわれはドルが強くなることを望んでいる。
◎米 → バーナンキFRB議長=エネルギー価格急騰を警戒する。インフレ心理が定着するような傾向には強く抵抗する。米失業率の上昇にもかかわらず、米経済が大幅な下降局面に入るリスクは回避した可能性がある。


欧州・英国
◎ユーロ → リーカネン・フィンランド中銀総裁=中期的なインフレリスクの高まりを受けてECBは「高度の警戒(heightened alertness)」状態にあり、7月利上げの可能性はあるが確実ではない。
◎英 → キングBOE総裁=金融市場の危機はまだ終わっていないと警告し、将来的な危機回避に向け、新たな流動性供給策を含む対策に関する考えを示した。 経済見通しについては、成長が鈍化しインフレが上昇している。
◎ユーロ → ミロウ独財務次官=インフレが早期にピークを打ち、その後鈍化するとの観測は後退しており、ECBのインフレに対する懸念を真剣に受け止めなければならない。13~14日に大阪で開かれる主G8で財務相会合を控えた会見でECBが示している懸念を非常に真剣に受け止めなければならない。 外為市場の動向が討議される可能性は排除できないが、4月の会合からスタンスが変わることはない。
◎ユーロ → ユーロ2年もの金利=一時2000年来の高水準に上昇、4.601%で終了。
◎ユーロ → リッカネンフィンランド中銀総裁、7月には利上げの可能性がある。
◎ユーロ → トルシェECB総裁=ECBは自己満足している余地なし。物価安定は雇用と成長の鍵。


日本・その他
◎ロシア → ロシア中銀=ルーブルの対ドル・ユーロ通貨バスケット相場を前日終り値から0.4%上昇させることを容認。ルーブルは0.55ドルと0.45ユーロで構成されている通貨バスケットに対視29.56ルーブルに上昇した。
◎世銀 → 世界銀行=今年の世界成長率2.7%に低下へ(07年3.7%) 。途上国の経済成長率、今年は6.5%へ。
◎S&P → S&P=格付け引き下げリスクのある内外の企業数が5月に過去最高となった一方、格上げの可能性のある企業数は、2004年9月以来最低の水準になったと発表。
◎タイ → バンディット・タイ中銀副総裁=世界的な経済成長の減速に伴い、今年は資本流出に直面する可能性がある。
◎中国 → 中国国家発展改革委員会の幹部=貿易黒字と中国経済最大の問題であるインフレ抑制のために人民元の上昇を加速させるべき。
◎インド → インド中銀=42.92ルピー付近でドル売り介入を実施した模様。
◎韓国 → 韓国中銀=ドル売り介入を実施した模様。
◎タイ → タイ中央銀行=USDTHBでドル売り介入の模様。
◎ベトナム → ベトナム中央銀行=インフレ抑制のため、基準金利を12%から14%に引き上げ。


2008年6月10日 本日の為替戦略

バーナンキFRB議長は、先週ドル安によりインフレリスクが高まっていると異例の警告、に一時ドル高となったが、昨日は、ポールソン米財務長官がドル相場を安定させるために為替介入を実施する可能性を排除しないと発言、最近の米為政者・通貨当局者からの発言は、ドル安を警戒する発言となっている。久々の為替介入に関する発言に、ユーロドルは買いから売りに変わり、結局は上下しながらも未だ方向感が定まらない。


サプライズの英生産者物価は、統計開始以来の高水準で、利上げ期待に結果としてポンド買いになった。金利差からはポンド買いが続くと思われるものの、逆の見方をすればスタフグレーションの始まりとも考えられ、手放しでポンドの買いを積み増してもいいのか疑問が残る。


円は、ポンド円が210円台、スイス円が高値を更新し103円台まで上昇、ドル円が106円台まで上昇して終了、結果はどれをとっても円は弱い。また、久々の高値更新の通貨もあり円売りを試すことが予想される。


本日の経済指標・その他からは多くの発表が予定されている。英BRC小売売上高、BRC住宅価格調査、独生産者物価指数、スウェーデン・ノルウェー消費者物価指数、米・カナダ貿易収支、そして、カナダ中銀の金融政策の発表があり、市場は政策金利0.25%の引き下げを折込み、カナダ売りのポジションを作っているが、声明の内容によっては波乱が予想される。


●ドル円
ドル円は、ユーロ円、ポンド円の買い主導で、106円台で終了、円全面安の展開となった。日本の景気低迷が確認されたものの、特にサプライズではなく、理由としは、ポンド円の買いと、欧州ファンドが円から資金を引き上げているとのこと。暫くは円売りの流れを見極めることにしたい。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き上値を試している。上値のポイントは、106.43円、106.95円、107.01円、108.60円。下値のポイントは、105.97円、105.61円、105.14円、104.39円。RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いに変化。1時間チャートは、先の高値106.44円を前に上げ渋り、RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、終値で2月27日以来、久々に106円台で終了、RSIは54と50を上回り横ばい、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買い。


●ユーロドル
ユーロドルは、またしても1.58台は魔物が住んでいるのか、大雑把に言えばこれで7回失敗し、またしても値を下げている。ドルスイスが目覚しい上昇にも、ポンドドルの上昇にもかかわらず、ポールソン米財務長官発言が影響しているのか、終値では下げ幅が拡大、1.56を維持できれば1.56~1.59のレンジを期待できる。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続くが1.56~1.59レンジの下限に近づいている。上値のポイントは、1.5660、1.5695、1.5843、1.5899~15。下値のポイントは、1.5619、1.5602、1.5547、1.5364。RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、1.56を超えてから加速した買いも、再び出発点まで値を下げ、RSIは34と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。Dailyチャートは、1.53~1.59のレンジが続き、上値トライも失敗し、RSIは54と50を上回るが下げ傾向に変わり、トレンドモメンタムは売りから買いに変化しそうである。トータルの判断は、1.56~1.59の下限にあり、買い。1.56を割り込んだら撤退。


●ポンド円
ポンド円は、まさに、英生産者物価のサプライズで、利上げ期待に買いが強まり、210円の大台まで上昇した。スイス円がリードし円売りの流れが続いているが、ポンドドルの1.98台は過去、何度も試しながら失敗した水準でもあり、一応警戒したい。


ポンド円の4時間チャートは、208円、209円を超え、210円を試し買いが継続している。上値のポイントは、210.48円、211.53円。下値のポイントは、209.28円、208.40円、208.11円。RSIは67と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、208円を超え買いが加速し上値を試し、RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、久々に終値で高値を更新、RSIは下降ラインが崩れ、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、208.40円~211.53円のレンジで上限を試すことが予想される。


●本日の経済指標・その他 シドニー休場(女王誕生日) 香港休場(端午節)
8:01 英 5月 BRC小売売上高=前月比予想1.2% 前回1.0%、 前年比予想-1.3% 前回-1.5%
8:01 英 5月 RICS住宅価格調査=予想-98 前回-95
8:50 日本 4月 機械受注=前月比予想0.0% 前回-8.3%、前年比予想-5.1% 前回-6.2%
10:30 豪 5月 NABビジネスコンフィデンス=予想 前回-8、 NABビジネスコンディション=予想 前回7.0
10:30 豪 4月 住宅ファイナンス=予想-1.9% 前回-6.1%
15:00 独 5月 生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.7% 前回0.6%、 前年比予想7.3% 前回6.9%
16:30 スウェーデン 5月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.2% 前回0.5%、 前年比予想3.7% 前回3.4%
17:00 ノルウェー 5月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.2% 前回-0.1%、前年比予想3.2% 前回3.1%
17:30 英 4月 鉱工業生産=前月比予想0.0% 前回-0.5%、前年比予想0.1% 前回0.2%
17:30 英 4月 製造業生産高=前月比予想0.1% 前回-0.5%、前年比予想0.0% 前回0.6%
21:30 米 4月 貿易収支=予想-599億ドル 前回-582億ドル
21:30 カナダ 4月 貿易収支=予想57億カナダドル 前回55.3億カナダドル、輸出=予想 前回400.6億カナダドル、輸入=予想 前回345.3億カナダドル
22:00 カナダ カナダ中銀の金融政策発表=政策金利を0.25%引下げ3.0%を予想


2008年6月10日 9日の海外為替市場

アジア市場と欧州市場の前半は、先週末の流れを受けたユーロ買いや、過去最高となる、非常に強い英生産者物価指数に利上げ観測が台頭し、ポンド買いが引っ張るドル売り、円売りの流れとなったが、ポールソン米財務長官、ガイトナーNY連銀総裁、ブッシュ米大統領、トリシェECB総裁など、ドルに関しての発言が多く、強い米中古住宅販売保留も加わり、ドルの買い戻しが強まった。


日経平均株価=14181.38(-308.06 -2.13%)、NYダウ=12280.32(70.51 0.58%)、独DAX=6815.63(11.82 0.17%)、英FTSE=5877.60(-35.00 -0.59%)、金=898.10(-0.90 -0.10%)、原油=134.35(-4.19 -3.02%)。


アジア市場は、原油価格の上昇から実需筋のドル買いが強く、WSJ=米リーマン・ブラザーズは50億ドル以上の増資実施に近づくとの報道、日本の景気鈍化を示す経済指標が続き、株価の下落にもかかわらず円売りが強まった。


欧州市場は、英生産者物価指数(PPI )は、コア前年比5.9%(予想4.7% 前回4.8←4.5%)と1986年の指数計算が始まって以来の高水準に利上げ観測が強まり、GBPUSD=1.9734→一時1.9801まで上昇。GBPJPYも207.50→209.10円→210.06円(米国市場)まで上昇した。トルシェECB総裁発言は、利上げの可能性について前週述べたことを堅持。利上げは確実ではないが可能性があると発言、市中金利は上昇。


欧州、米国市場ではドルに関する多くの発言が見られ、ドル買いの材料となった。トリシェECB総裁=米当局のドル発言、非常に強い関心をもって注目。ガイトナーNY連銀総裁=米FRBはドルを非常に緊密に注視。ブッシュ米大統領=強いドルは米国と世界経済の利益だ。ポールソン米財務長官は、ドル相場を安定させるために為替介入を実施する可能性を排除しない。


米国市場では、リーマン第1四半期は金融商品の価値が下落し、28億ドル赤字決算、60億ドルの資本増強を決定。米中古住宅販売保留は、前月比6.3%(予想0.0% 前回-1.0%)と、過去最低から3ヶ月ぶりに大幅上昇し、ドル買いの材料となった。


●ドル円
アジア市場は104.66円で取引が始まり、先週末の米株価下落=日本株下落期待=円高期待のドル売りに104.40円まで下落、輸入筋+本邦機関投資家の買い需要は強く105.37円まで上昇、日本の景気動向調査で景気減速が確認され、FT紙のリーマン・ブラザーズが50億~60億ドルの増資を計画との報道に105.44円まで上昇、105.06~35円の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は105.18円で取引が始まり、英生産者物価を受けたGBPJPYの買いなど、クロスの円売りが強く105.87円まで上昇、本邦輸出筋の売り+ファンド勢の売りに上値も重く、105.40~75円のレンジで取引が続いた。ユーロドルが下落に転じ、ドル買いが強まり、強い米中古住宅販売保留に106.37円まで上昇したが、先の高値106.44円を超えられず、ポールソン米財務長官発言を受けた、ユーロ円の売りに上値も重く、105.95~35円のレンジで揉み合いとなり、06:00時では106.32円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5784で取引が始まり、次回のECB理事会の利上げ観測に底堅く、1.5766~98の狭いレンジ取引から、英生産者物価指数の上昇を受けたドル売りに、1.5844まで上昇した。欧州市場は1.5796で取引が始まり、5月27日以来の1.58台では欧州実需筋や投機筋の売りが続き、トルシェECB総裁から先週と同じ利上を示唆する発言も、既に織り込み済みでユーロ買いは鈍く、強い米中古住宅販売保留に1.5664まで下落した。ロンドンフィキシングでは一時1.5738まで値を戻したが、ポールソン米財務長官=為替介入を実施の可能性、ガイトナーNY連銀総裁=米FRBはドルを非常に緊密に注視、トルシェECB総裁=米当局のドル発言、非常に強い関心をもって注目と続き、ドル買いに値は重くなり1.5618まで続落、06:00時では1.5646で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は165.21円で取引が始まり、早朝には、日本株価下落=円高期待に164.97円まで値を下げたが、165円以下の本邦機関投資家の買い需要は強く、先週末の高値166.17円を超え166.40円まで上昇、166.05~30円のレンジからオプションカットでは一時165.88円まで値を下げたが、日本の景気鈍化の経済指標が続き、GBPJPYの上昇に166.60円まで上昇した。欧州市場はGBPJPYの買いが続き、昨年12月27日の高値166.67円をも上回り、一時167.15円まで上昇したが、167円台ではオプション勢の売りが続き、欧州大手投機筋の利食い売りが始まると、徐々に上値は重くなり、オプションカットでは166.45円まで下落した。ロンドンフィキシングでは一時166.97円まで上昇したが、ポールソン米財務長官、ガイトナーNY連銀総裁、トルシェECB総裁らの発言に、ユーロ売りが強まり、165.96円まで値を下げ、06:00時では166.35円で取引されている。


●主な経済指標の結果
シドニー休場(女王誕生日) 香港休場(端午節)
8:50 日本 5月 マネーサプライM2+CD=前年比2.0%(予想2.0% 前回1.9%)
14:00 日本 4月 景気動向調査・速報=先行指数92.8% 前回94.1%、一致指数 前回101.7% 前回110.9%→ 景気減速を確認
14:45 スイス 5月 失業率=2.5%(予想2.6% 前回2.6%)
15:00 独 4月貿易収支=177億ユーロ(予想157億ユーロ 前回153←154億ユーロ)、輸出=1.2%・854億ユーロ、輸入=-2.1%・676億ユーロ、経常収支=145億ユーロ(予想147億ユーロ 前回172億ユーロ)
16:00 日本 5月 景気ウォッチャー調査=現状判断DI32.1前回35.5、先行き判断35.1 前回36.1
17:30 英 5月 生産者物価指数(PPI )=生産前月比1.6%(予想0.8% 前回1.5←1.4%)、前年比8.9%(予想8.0% 前回7.6←7.5%)、 コア・生産=前月比1.2%(予想0.4% 前回1.2←1.0%)、前年比5.9%(予想4.7% 前回4.8←4.5%)、PPI・投入指数=前月比3.8%(2.7% 前回3.2←2.4%、前年比27.6%(予想24.0% 前回24.7←23.1%)→1986年の指数計算が始まって以来の高水準となり、利上げ観測が高まる。
21:15 カナダ 5月 住宅着工件数=22.13万件(予想22万件 前回21.39万件)
23:00 米 4月 中古住宅販売保留=前月比6.3%(予想0.0% 前回-1.0%)→ 過去最低から3ヶ月ぶりに大幅上昇。


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → フィッシャーダラス連銀総裁=為替介入に関する質問で、弱いドル、商品価格に反映される可能性。どのような選択肢も排除しない。世界的な物価圧力は続く。
◎米 → ガイトナーNY連銀総裁=米FRBはドルを非常に緊密に注視。世界的なインフレリスク抑制にはおそらく引き締め政策が必要。FRBはドルの動向を注視、インフレリスク抑制には引き締めが必要。世界全体で非常に大きな物価上昇圧力がある。原油高は需要と供給の不均衡を反映。
◎米 → ポールソン米財務長官=ドル相場を安定させるために為替介入を実施する可能性を排除しない。長期的な米経済のファンダメンタルズは比較的好ましい、ドルの価値に反映される。大阪での主要国財務相会合で原油価格・インフレ協議する見込み。月末の中国との会合でエネルギー・環境を協議の見込み。
◎米 → オッペンハイマー=米シティなど3社、モノライン絡みで100億ドルの評価損見通し。
◎米 → ブッシュ米大統領=強いドルは米国と世界経済の利益だ。 強いドルはわれわれの国と世界経済にとっての利益だ。
◎米 → リーマン第1四半期は金融商品の価値が下落し、28億ドル赤字決算、60億ドルの資本増強を決定。
◎米 → FT紙=ガイトナーNY連銀総裁は、世界の金融システムに重要な役割を果たす銀行は、資本や流動性に関して適切な条件を満たし、統一された規制の枠組みの中で業務を行うべき。 将来的にどのような仕組みの枠組みが適切であるか、検証している。
◎米 → S&P=米FGICを格下げの可能性、その他のモノライン2社を格下げ。
◎米 → WSJ=米リーマン・ブラザーズは50億ドル以上の増資実施に近づくとの報道にドル買いが強まる


欧州・英国
◎スイス → スイスUBSの追加損失のウワサに株価下落。
◎ユーロ → パパデモスECB副総裁=ECBとFRBは、物価安定に焦点を置いている。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=利上げの可能性について前週述べたことを堅持。利上げは確実ではないが、可能性がある。物価安定は雇用創出に不可欠、金利見通しに関する発言を堅持。インフレ期待は中長期的に抑制されているようだ。金融市場の調整は進行中、安心している時ではない。賃金上昇の抑制、物価と賃金の上昇スパイラル防止に不可欠。米当局のドル発言、非常に強い関心をもって注目。
◎ユーロ → トゥンペルグゲレル・ECB専務理事=金融市場の混乱により、流動性の円滑な供給が、当然あるというものではないことが示された。市場インフラにおいて世界的な単一システムが形成される可能性があり、流動性供給の課題になる。このシステムの崩壊時、市場はバックアップ体制を保有していない可能性がある。 単一システムの代替、すなわち相互運用システムのネットワークの方が優れているかどうかは明らかではない。
◎ポーランド → Dariusz Filar・ポーランド中銀金融政策委員会のメンバー=インフレを目標の2.5%に戻すため1~2回の利上げが必要。


日本・その他
◎ロシア → ロシア中銀=リファイナンス金利を10.75%に引き上げ。期間1日のレポ金利を6.5%から6.75%に引き上げ、6月10日実施。預金金利を6月10日から0.25%引き上げ
◎BIS → BIS(金融市場と銀行業務に関する四半期報告)=昨年の信用収縮の際、銀行は海外子会社を通じて資金を調達し、米国での事業を縮小したほか、中央銀行からの借り入れで流動性を確保した。 欧州の銀行は米国支社などで約定するドル建て融資を減らした結果、これらの支社は2007年下期に2390億ドルの流出超となった。新興市場への信用供与は大幅に拡大した。 米国や欧州などの中央銀行当局は市場の流動性供給を増やしたものの、多くの通貨当局は外貨準備の保有高を減らした。 オーストラリア、ブラジル、チリ、チェコ、インド、英国の通貨当局では、昨年7月から今年3月末までに総額1610億ドルの外貨準備が減少した。
◎日本 → 大阪13日~14日にサミット前に主要8ヵ国財務相会合(G8)が開催される。
◎インド → インド中銀=ドルルピー=42.93付近でドル売りのもよう。
◎UAE → スウェイディUAE総裁=湾岸諸国の通貨統合計画は、インフレで遅延の可能性も。かつてはインフレが問題になることはなかった。これは一時的な現象であるとみるが、実際のところ、現時点での見解相違の一因になっており、単一通貨の導入時期を2010年以降に遅延させる可能性がある。 サウジアラビア、UAE、カタール、バーレーン、クウェートは早ければ2010年までに単一通貨を導入する計画。
◎その他 → リーマン・ブラザーズ=原油価格はアジア諸国の需要減退し、年末から来年にかけて急落の可能性。
◎その他 → ゴールドマン・サックス=-原油価格は夏季に1バレル150ドルも、供給不足が需要減少の影響を上回る。


2008年6月9日 本日の為替戦略

ドル高期待感、ユーロ高期待感、豪ドル高期待感が強まるなかで、スイス買いがリードしたドル売り相場へと変化した。また、カナダ中銀の利下げ期待から投機的なカナダドル売りが始まり、NZ景気鈍化から利下げ期待を材料としたNZドル売りが続き、暫くはこの流れが続きそうである。


為替相場の不透明感が強く、結果的にはレンジ相場となっているが、このような状況では高金利通貨が買われるキャリートレードが高まり、低金利の円売りが多かった。しかし、先週後半からは、一部の欧米金融不安が材料視され、この動きも鈍い。


ドルに対して市場参加者の相場観はミックスしており、ドル円ではドル買い期待が強いものの上昇スピードは鈍く、クロスでの円売りも予想より弱く、結果として、ドル売り・買い共にストレスが溜まる展開が続きそうである。


週初の為替市場は、重要な経済指標や発言が多く、その結果によっては相場変動が大きくなるので注意したい。スイス買いがドル売り相場をリードしている面もあるが、本日はスイスの失業率と、トール・スイス中銀の講演会が予定されおり、注目したい。また、独貿易収支はユーロ高の影響で前回から黒字額が減少することが予想されているが、その数字が気になり、英国では生産者物価指数、カナダの住宅着工件数、米国では中古住宅販売が発表され、目が話せない。


更には、先週の相場急変の立役者でもある、トルシェECB総裁とバーナンキFRB議長が発言を予定しており、息が抜けない一日になりそうである。


●ドル円
ドル円は、先日、海外勢が日本国内で円資金を調達し、外貨に変える動きが活発化しているとの指摘が日銀筋からの発言があったが、103円、104円、105円、そして、106円と徐々に底値を切上げなら、先週末は105円割れまで下落、104円台ではキャリートレード組みには絶好の買い場となっているが、USDCHFの下落を見るとどうも心配で、高値圏でのドル買いも難しい。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続くが下限に位置している。上値のポイントは、105.26円、105.45円、105.52円、105.70円。下値のポイントは、104.85円、104.53円、103.87円。RSIは52と横ばいで推移、トレンドモメンタムは買いから売りに変化している。1時間チャートは、106円を維持できず、104.50~106.50円のレンジの下限を試し、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続。Dailyチャートは、Dailyチャートは、レンジ相場から弱い上昇トレンドに変わり、RSIは48と50を割込み下降ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、104.53円~105.26円のレンジで、ドル買いも弱まりつつあり、104.53円を割り込むと急落する可能性が出ている。


●ユーロドル
ユーロドルは、5月27日から6月5日まで、時間をかけながら下落したものの、7月のECB利上げ期待に急騰、買いきれていないユーロ買いの流れに1.58台を試すことになりそうである。しかし、1.58台は過去何度も失敗し、値を下げた経緯もあり、利食いの売りも入りやすい。本命は買いで1.59を超えればしめたものだが、今後どこまで上昇できるか試したい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.56を超え買いが加速している。上値のポイントは、1.5818、1.5894~1.5899、1.6019、1.6230。下値のポイントは、1.5705、1.5695、1.5660~03、1.502、1.5589。RSIは65と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、再び1.57台まで上昇し買いの流れが続き、RSIは77と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続。Dailyチャートは、Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジに入り上限を試し、RSIは59と50を上回り、トレンドモメンタムは売り継続しているが指数は上昇傾向に入っている。トータルの判断は、買い。


●ポンド円
ポンド円は、BOEの利下げ観測が残り、クロスではポンド売りが続き、208円を試しながらも失敗し、レンジ相場に入り、方向感も定まらない。方向が定まるまでは逆張りのレンジ相場の対応したい。


ポンド円の4時間チャートは、208円台を失敗、206.50~208円のレンジの下限を試している。上値のポイントは、208円、209.35円、209.53円、210.48円。下値のポイントは、206.57円、206.40円、206.02円、204.47円。RSIは55と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、208円台の上値が重くなり失速、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続。Dailyチャートは、Dailyチャートは、203~210のレンジに入り、RSIは48と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。206.40円~207.29円のレンジを予想。共に抜けると流れが加速しそうである。


●本日の経済指標・その他 シドニー休場(女王誕生日) 香港休場(端午節)
8:50 日本 5月 マネーサプライM2+CD=前年比予想2.0% 前回1.9%
14:00 日本 4月 景気動向調査・速報=先行指数 前回18.2%、一致指数 前回30.0%
14:45 スイス 5月 失業率=予想2.6% 前回2.6%
15:00 独 4月貿易収支=予想157億ユーロ 前回167億ユーロ、 経常収支=予想147億ユーロ 前回172億ユーロ
16:00 日本 5月 景気ウォッチャー調査=現状判断DI予想 先行き判断 前回36.1
17:30 ユーロ 6月 Sentix経済センチメント指数=予想2.9 前回3.5
17:30 英 5月 生産者物価指数(PPI )=生産前月比予想0.8% 前回1.4%、前年比予想8.0% 前回7.5%、 コア・生産=前月比0.4% 前回1.0%、前年比予想4.7% 前回4.5%、PPI・投入指数=前月比2.7% 前回2.4%、前年比予想24.0% 前回23.1%
21:15 カナダ 5月 住宅着工件数=予想22万件 前回21.39万件
23:00 米 4月 中古住宅販売保留=前月比予想0.0% 前回-1.0%
16:00 ユーロ トゥンペルグゲレルECB専務理事の講演
16:30 ユーロ トルシェECB総裁「Forum for New Diplomacy」で講演
23:00 スイス トール・スイス中銀総裁の講演
23:15 米 バーナンキFRB議長「Understanding Inflatioin and the Implication for Monetary Policy conference) で発言


2008年6月8日 今週の為替戦略

先週の動きは:


週初は、英住宅金融大手ブラッドフォード・アンド・ビングレーの金融不安から始まり、メリルリンチ、リーマン・ブラザーズ、モルガン・スタンレーの格下げに、ポンドやドルは弱く、ユーロは堅調に推移した。


なんといっても驚きは、バーナンキFRB議長による国際通貨会議での発言で、①米政策金利は物価圧力と成長へのリスクに対処する上でよい位置にある→ 現行の金融政策を容認、金利引き下げの終了を示唆する一方、②ドル安によりインフレリスクが高まっていると異例の警告。FRB議長が為替について直接発言した稀なケースでドル買いとなった。


次は、トルシェECB総裁の、理事会後の記者会見で、7月3日の理事会で利上げの可能性があると発言、多数が直に利上げを支持したことが判明、頭を冷やす意味で今回は利上げが見送られたものの、7月の利上げは避けられないとの判断から、欧州金利は上昇、ユーロ高の流れとなった。


ユーロの買い材料に対してGBPは分が悪い。英住宅金融会社大手ブラッドフォード・アンド・ビングレー(B&B)のCEO辞任や急な増資計画に金融不安が再燃、英ハリファックス・HIBOSの住宅価格は悪く、製造業受注も悪く、サービス業PMIも悪く、これでもGBPUSDは1.97台でドル安の流れに健闘している。


豪州中銀とNZ中銀も対象的な内容となった。ラッド豪首相が過去16年で最高の水準にある同国のインフレとの戦いは長期戦になると発言、ボラードNZ中銀総裁は年内に利下げする可能性を示唆、AUDNZDは1.2160→1.2562まで急騰、AUD高、NZ安の流れとなり、AUDJPYは高値を更新している。


そして、米失業率は5.5%と前回5.0%から大幅上昇、非農業部門雇用者数は-4.9万と予想を若干下回ったが、前回が-4.9万人←-2.0万人に大幅にマイナス幅が拡大し、ドルは大きく値を下げ、原油価格は38.54ドルまで上昇、150ドル台が視野に入り、NYダウは12209.81と前週終値比-394.64ドルまで下げ、ドル売りが続いた。


今週の相場展開
先週の出来事と経済指標を抜きにして考え難く、通貨間でも流れが変わる可能性がある。


ドルと、他通貨の基本的な考え方は、ドル安をどこまで押さえることができるかが焦点になっている。バーナンキFRB議長が米財務長官と共に、為替政策を担当することを暗に表明し、金利の緩和政策の終了と、原油や商品価格の上昇がドル安の一因であるとの指摘は多く、事実上のドル安政策の見直しが始まるのかが注目され、米失業率の上昇に出鼻をくじかれたものの、この点からはドルにとってはフォローの風が吹いている。しかし、ドル全面高の可能性も低く、通貨間で歪な動きになりそうである。


ユーロは、ECB理事会で利上げが決定される直前の状態となっていたことが判明、次回の理事会では利上げの可能性が高いことを示唆した。メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁は、ECBの利上げ見送りは市場の混乱回避が狙いと発言、ドイツ連銀は2008年のインフレ率を3.0%(前回2.3%)とし、ウェーバー・ドイツ連銀総裁は7月の利上げを示唆したとことで、ユーロの買いがどこまで続くのか、これが今週のテーマにっなっている。一方、ポンドは、英住宅金融大手B&B社の不穏な動きが表面化し、英不動産業界の低迷に潜在的な利下げ期待が続いている。ユーロ・ポンド間の金利者は1%ポンドに分があるが、この金利下げ縮小に向かう可能性が高いことから、調整が進んでいたEURGBPも再び上昇する可能性が高くなっている。


豪中銀、NZ中銀とも政策金利の据置きを決定したが、豪中銀は7.25%の金利を長期間据え置く可能性が高く、状況によっては利上げの可能性も残っているが、一方のNZ中銀は年内に利下げをする可能性を残し、AUDNZDが調整局面を向かえた直後の急騰だけに、この余波は当面続きそうで、AUDNZD買いの流れが続きそうである。


また、カナダ中銀は政策金利0.25%引き下げが予想され、米国の利下げ終了の思惑に、USDCADは最近のレンジでもある、0.97~1.03の上限を上抜けできるのか注目したい。また、AUDCADは0.9822まで上昇、2005年の高値0.9854が直前に迫り、これを確実に上抜けすると大相場になりそうである。


ドルスイスは、ジョルダン・スイス中銀理事が、物価安定に関しても極めて警戒する必要があると発言、利上げの思惑と、キャリートレードの巻き戻しが強く、5月23日の安値1.0216を割込み終了したことで、ドル売りの流れをリードし、1.0のパリティの可能性が出始めている。


Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると、
主要通貨では:
USDCADは以外ではあるが、今週の利下げの思惑に最大となる2.62%上昇し、ドル買いの主役となり、利下げの思惑に、NZDUSDは-1.94%下落、GBPUSDは-0.57%と下落している。USDCHFは-2.28%と利上げの可能性と、キャリートレードの巻き戻しに下落、ドル売りの主役となり、EURUSDも1.43%上昇、通貨間で大きな隔たりがでている。


USDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 103.26 105.88 103.12 105.52 2.14 2.07% 2.76 2.67%
06-Jun-08 105.11 106.44 103.87 104.94 -0.58 -0.55% 2.57 2.44%


EURUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 1.5766 1.5819 1.5461 1.5554 -2.08 -1.32% 3.58 2.27%
06-Jun-08 1.5569 1.5779 1.5365 1.5776 2.22 1.43% 4.14 2.66%


USDCHF    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 1.0243 1.0528 1.0224 1.0423 1.83 1.79% 3.04 2.97%
06-Jun-08 1.0412 1.0524 1.0184 1.0185 -2.38 -2.28% 3.40 3.26%


GBPUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 1.9794 1.9845 1.9675 1.9822 0.29 0.15% 1.70 0.86%
06-Jun-08 1.9731 1.9774 1.9462 1.9709 -1.13 -0.57% 3.12 1.57%


AUDUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 0.9592 0.9636 0.9511 0.9557 -0.32 -0.33% 1.25 1.30%
06-Jun-08 0.9543 0.9640 0.9486 0.9625 0.68 0.71% 1.54 1.61%


USDCAD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 0.9887 0.9978 0.9824 0.9933 0.36 0.36% 1.54 1.56%
06-Jun-08 0.9949 1.0219 0.9927 1.0193 2.60 2.62% 2.92 2.94%


NZDUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 0.7856 0.7922 0.7768 0.7828 -0.18 -0.23% 1.54 1.96%
06-Jun-08 0.7828 0.7891 0.7614 0.7676 -1.52 -1.94% 2.77 3.54%


クロスでは:
円は、CADJPYは-3.11%と大幅な円高になり、NZDJPYは-2.51%、GBPJPYは-1.13%と円高が進んだ。一方、CHFJPYは1.74%の円安、EURJPYは0.88%の円安とまり、完全に二分されている。ユーロは、EURGBPで1.48%のユーロ高、EURCHFで-0.41%のユーロ安となり、こちらも二分され、スイス高が目立つ。


EURJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 162.82 164.48 162.72 164.11 1.18 0.72% 1.76 1.08%
06-Jun-08 163.64 166.17 161.74 165.56 1.45 0.88% 4.43 2.70%


GBPJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 204.39 209.35 204.23 209.12 4.49 2.19% 5.12 2.50%
06-Jun-08 207.40 208.35 203.96 206.75 -2.37 -1.13% 4.39 2.10%


CHFJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 100.79 101.32 100.20 101.21 0.29 0.29% 1.12 1.11%
06-Jun-08 100.94 103.12 100.27 102.97 1.76 1.74% 2.85 2.82%


AUDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 99.05 101.06 98.93 100.84 1.71 1.73% 2.13 2.15%
06-Jun-08 100.32 102.01 99.26 100.98 0.14 0.14% 2.75 2.73%


NZDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 81.12 82.74 80.89 82.56 1.45 1.79% 1.85 2.28%
06-Jun-08 82.28 82.66 80.41 80.49 -2.07 -2.51% 2.25 2.73%


CADJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 104.39 107.10 104.12 106.18 1.77 1.70% 2.98 2.85%
06-Jun-08 105.62 106.09 102.86 102.88 -3.30 -3.11% 3.23 3.04%


EURGBP    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 0.7963 0.7983 0.7832 0.7845 -1.16 -1.46% 1.51 1.90%
06-Jun-08 0.7968 0.8034 0.7926 0.7961 1.16 1.48% 1.08 1.38%


EURCHF    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 1.6153 1.6300 1.6147 1.6209 0.67 0.42% 1.53 0.95%
06-Jun-08 1.6312 1.6377 1.6142 1.6142 -0.67 -0.41% 2.35 1.45%


株価
日経平均株価    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 13,875.98 14,366.63 13,665.57 14,338.54 326.34 2.33% 701.06 5.00%
06-Jun-08 14,294.52 14,343.19 13,658.02 14,012.20 -326.34 -2.28% 685.17 4.78%


ダウ工業株30種平均 OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 12,620.90 12,726.50 12,442.59 12,638.32 158.69 1.27% 283.91 2.27%
06-Jun-08 12,985.41 13,136.69 12,460.09 12,479.63 -158.69 -1.26% 676.60 5.35%


IMM通貨先物:
公表された3日までは、バーナンキFRB議長のドル安によりインフレリスクが高まっていると発言、ドル買いが強まった時でもあり、ユーロショートが脹らんでいた。JPY、CAD、AUDのロングが減少、CHFのショートは減少、NZDのロングだけが増加している。しかし、ECB理事会後のトルシェECB総裁の記者会見によるEUR買いや米失業率の上昇も、折り込まれていないので、それを前提とし見る必要がある。


JPY       Long Short Net
27-May-08 62,907 29,603 33,304
03-Jun-08 55,009 31,644 23,365


EUR       Long Short Net
27-May-08 64,503 67,893 -3,390
03-Jun-08 55,845 70,299 -14,454


GBP       Long Short Net
27-May-08 22,471 47,359 -24,888
03-Jun-08 18,580 47,608 -29,028


CHF       Long Short Net
27-May-08 18,907 28,756 -9,849
03-Jun-08 14,128 21,399 -7,271


CAD       Long Short Net
27-May-08 69,636 19,511 50,125
03-Jun-08 63,825 18,087 45,738


AUD       Long Short Net
27-May-08 67,200 9,908 57,292
03-Jun-08 63,673 10,366 53,307


NZD       Long Short Net
27-May-08 12,903 7,939 4,964
03-Jun-08 13,965 7,637 6,328


経済指標・その他では、9日には再びトルシェECB総裁やバーナンキFRB議長の発言が予定され、週初の為替相場に影響を与えそうである。また、経済指標では拡大し続けるインフレ懸念に、独・米の消費者物価指数が注目されている。


また、カナダ中銀は0.25%に金利引き下げが予想され、南ア中銀は0.5%~1.0%の金利引き上げが予想され、日銀は相変わらずの金利据え置きにほぼ間違いない。


◎インフレ関連では、9日=英PPI、10日=独PPI、スウェーデンCPI、ノルウェーCPI、11日=日本企業物価指数、12日=米輸入物価指数、13日=独CPI、米CPIと、多くの指標が発表される。
◎住宅関連では、9日=カナダ住宅着工件数、米中古住宅販売保留、10日=英住宅価格調査、豪住宅ファイナンス、11日=カナダ新築住宅価格指数が注目される。
◎雇用関連では、9日=スイス失業率、11日=英失業率、12日=豪雇用統計が発表される。
◎景気動向関連では、10日=英小売売上高、米小売売上高、NZ小売売上高、13日=ミシガン大学消費者信頼感指数が発表され、値動きが心配される。
◎成長関連では、11日=日本GDPが予定されている。
◎貿易関連では、9日=独貿易収支、10日=カナダ貿易収支、米貿易収支、11日=日本貿易収支、英貿易収支が予定されている。
◎政策金利では、10日=カナダ中銀金融政策発表、12日=南ア中銀金融政策発表、13日=日銀金融政策発表には注意が必要。
◎その他、11日=米地区連銀経済報告は注意したい。


●ドル円
ドル円は、徐々に底値を切上げ106.44円まで上昇したが、前週の終値より値を下げ、ローソク足では始値・終値がほぼ同じで上髭・下髭の長い相場となった。ドルスイスの下落の影響なのかドル円も上値は重く、クロスでも円は売りと買いが混在し、方向性が定まらない。市場参加者の期待感は、バーナンキFRB議長の発言を受け、108円までのドル高なのであろうが、ユーロやスイスの値動きからどうも不安になる。


ドル円のWeeklyチャートは、下降ラインの上限で取引され、買いの流れが続いている。上値のポイントは、106.58円、106.98円、108.04円、108.60円。下値のポイントは、104.22円、103.68円、102.53円、100.65円。RSIは38と引き続き50を割込み横ばいが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。Monthlyチャートは、ドル買い戻しが入り3ヶ月目となったが上値も重くなり、RSIは30とやや弱く横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続している。Dailyチャートは、レンジ相場から弱い上昇トレンドに変わり、RSIは48と50を割込み下降ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、102.53円~106.58円、または、103.68円~108.60円。


●ユーロドル
ユーロドルは、トルシェECB総裁発言が影響し、利上げの思惑に買いが続くことが予想される。目先は1.5800~20の壁が厚く上昇を妨げているが、材料からはユーロ買いが強く上値を試し、1.5820を超えくればしめたもので、再び1.6の大台が見えてくる。しかし、1.58台のトライが失敗すると、米ドル高政策への実質的な変更の期待が表に出、1.53台までの急落へ結びつく可能性が高く、買いから売りへの変更に躊躇しないようにしたい。


ユーロドルのWeeklyチャートは、1.5283~1.6017のレンジに入っている。上値のポイントは、1.5829、1.6008~17、1.6339、1.6453。下値のポイントは、1.5500、1.5387、1.5283、1.5075、1.4997~02。RSIは64と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続しているが、指数は徐々に低下。Monthlyチャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間から上限で取引が続き、RSIは80とピークから値を下げ、トレンドモメンタムは買いを継続している。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジに入り上限を試し、RSIは59と50を上回り、トレンドモメンタムは売り継続しているが指数は上昇傾向に入っている。トータルの判断は、1.5500~1.6017レンジ相場の上値を試すことを予想。


●ポンド円
ポンド円は、材料からは、将来の利下げ期待と、住宅価格の大幅低下から英金融不安が終了していないとの事実に、ポンドの売り材料が多いが、円クロスで強弱が混在するなかで、値動きは逆に、徐々に底堅い推移となっている。ポンド売りの材料にも、円も弱く、ポンド円の売り反応は鈍く、結果として買い、売りともに決めてが弱い。202円~210円のレンジを抜け出すまではレンジ相場だけを考えたい。


ポンド円のWeeklyチャートは、徐々に底値を切り上げ210円を上限いに上値が抑えれている。上値のポイントは、209.09円、210.13円、213.70円、214.01円、214.90円。下値のポイントは、205.61円、204.75円、204.60円、203.07円、200.62円、198.44円。RSIは38と緩やかに上昇が続き、トレンドモメンタムは買い。Monthlyチャートは、198.44~210.13円のレンジに入り、RSIは49と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、203~210のレンジに入り、RSIは48と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、203.07円~210円のレンジを予想。


2008年6月7日 6日の海外為替市場

米失業率が上昇、ドル急落に原油価格の上昇と株価下落の大荒れの相場となった。


日経平均株価=14489.44(148.32 1.03%)、NYダウ=12209.81(-394.64 -3.13%)、独DAX=6803.81(-138.02 -1.99%)、英FTSE=5912.60(-82.70 -1.38%)、金=899.00(23.50 2.68%)、原油=138.54(10.75 8.41%)。


アジア市場・欧州市場は、金曜日で後が無く、米雇用統計の一大イベントを控え小幅な値動きに終始した。米国市場は、米失業率は5.5%と前回5.0%から大幅上昇、非農業部門雇用者数は-4.9万と予想を若干下回ったが、前回が-4.9万人←-2.0万人に大幅にマイナス幅が拡大し、ドル売りが始まった。


ブラード・セントルイス連銀総裁は、金融市場に回復の時間をもたせるため、秋まで政策金利を2%に据え置く可能性があるが、年内のインフレ対応に着手すべきと発言、将来の利上げを示唆しユーロ買いが続いた。


ウェーバー・ドイツ連銀総裁は、インフレ見通しの数字を容認できない、金融市場は7月利上げの可能性に関するECBのメッセージを明確に理解していると発言、7月の利下げ確立が高まり、LIBOR金利上昇率か過去最大となり、ユーロ買いが継続した。


ドル安=原油価格の上昇に米株価が大幅下落、ドル売りが続き、円は比較的健闘。


●ドル円
アジア市場のドル円は105.95円で取引が始まり、朝方の105.84円を安値に、仲値のドル買い需要や中曽日銀金融市場局長の外銀が円を調達し、自国通貨に換える動きみられるとの発言を材料に、ドル買いが強まり106.27円まで上昇、105.92~25円円のレンジで取引が続いた。欧州市場は106.01円で取引が始まり、週末金曜日で米雇用統計を控え投機筋の動きも鈍く、クロスの円売りに106.35円まで徐々に底値を切上げた。米雇用統計の発表に106.29円→105.47円まで急落、原油高=米国株安に、105.40~50円のドル買いを消化し、105.16円まで値を下げた。105.20~40円のレンジで取引が続いたが、ウェーバー・ドイツ連銀総裁発言を受けたドル売りの流れに、104.91円まで続落、104.94円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5593で取引が始まり、週末金曜日で投機筋の動きも鈍く、EURUSDの方向感も定まらず、米雇用統計を控え1.5573~1.5618の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は1.5615で取引が始まり、アジア市場の狭いレンジを抜け出すことはできず、1.5575~1.5620で取引が続いた。米雇用統計の発表に1.5600→1.5702まで急騰、1.5645まで一時値を下げたが、米国株は弱く、原油価格の上昇や、ロンドンフィキシングのユーロ買い需要に1.5750まで続伸した。1.5725~50の狭いレンジで取引が続いていたが、ウェーバー・ドイツ連銀総裁発言にユーロ買いが続き、1.5779まで徐々に底値を切上げ、1.5776で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は165.18円で取引が始まり、朝方の165.03円を安値に、仲値のユーロ買いや中曽日銀金融市場局長に165.62円まで上昇、ECBの利上げ観測もあり底堅く165.71円まで上昇、165.25~60円のレンジで取引が続いた。欧州市場は165.55円で取引が続き、アジア市場の流れを受け162.25~60円の狭いレンジで取引が続き、ECBフィキシングからユーロ買いが強まり165.87円まで上昇、米雇用統計に一時165.44円まで値を下げたが、ユーロドルの上昇に166.17円まで急伸、弱い米国株とポジション調整の円買い戻しに、上値も抑えられ165.60~90円のレンジで取引が続き、終盤にかけては165.43円まで値を下げ、165.56円で終了した。


●主な経済指標の結果
19:00 独 4月 鉱工業生産=前月比-0.8%(予想0.3% 前回-0.8←-0.5%)
20:00 カナダ 5月 失業率=6.1%(予想6.1% 前回6.1%)、雇用ネット変化=0.84万人(予想0.85万人 前回1.92万人)
21:30 米 5月 雇用統計: 非農業部門雇用者数=-4.9万人(予想-5.5万人 前回-4.9万人←-2.0万人)、失業率=5.5%(予想5.1% 前回5.0%)→2004年10月以来の高水準、時間当たり賃金=0.3%(予想0.2% 前回0.1%)、週間労働時間=33.7時間・0.3%(予想33.7時間・0.2% 前回33.7時間・0.1%)
23:00 米 4月 卸売在庫=1.3%(予想0.3% 前回0.1←-0.1%)
4:00 米 4月 消費者信用残高=89.5億ドル(予想70億ドル 前回131.2←152.9億ドル)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → ブラード・セントルイス連銀総裁=金融市場に回復の時間をもたせるため、秋まで政策金利を2%に据え置く可能性がある。年内のインフレ対応に着手すべき。現在の経済環境と向こう1年半の見通しを踏まえると、政策は適切に調整されている。住宅ローン金利は一連の利下げを実施してきたがFRBが期待するほど低下していなし。インフレリスクがプレミアムとして上乗せされている可能性がある。
◎米 → S&P=5月は世界的な信用収縮のなか、格下げの可能性がある企業の数が過去最多。
◎米 → 米ホワイトハウス・スタンゼル報道官=5月失業率は高すぎるが米経済は景気後退局面にない。
◎米 → クロズナーFRB理事=金融市場のひっ迫はやや緩和したものの、非政府機関モーゲージの証券化は依然低迷し、回復には時間がかかる。金融機関の増資は家計と企業が利用できるクレジットの拡大を支援し経済活動を押し上げる。
◎米 → モルガン・スタンレー=原油価格は7月4日までに150ドルに達する可能性。
◎米 → WSJ紙=米ナショナル・シティが通貨監査局の監視下に入る。


欧州・英国
◎ユーロ → ウェーバー・ドイツ連銀総裁=インフレ見通しの数字を容認できない。金融市場は7月利上げの可能性に関するECBのメッセージを明確に理解している。 現在のインフレ率と消費者物価の中期的見通しにより、高度の用心(heightened alertness)の状況にある。 消費者物価指数(HICP)は2009年まで、物価安定の定義としている水準を上回り、この見通しに関するリスクは明らかに上向き。
◎ユーロ → ビーニ・スマギECB専務理事=7月利上げの必要性はECB理事会内で十分なコンセンサスが存在。
◎スイス → ジョルダン・スイス中銀理事=クレジット問題によりインフレ見通しをめぐる不透明感が高まっている。各国中銀がインフレを極めて警戒する必要がある。クレジット危機によりインフレ見通しをめぐる不透明感が高まった。結果として各国中銀は金融安定という問題に直面しているだけでなく、物価安定に関しても極めて警戒する必要がある。このクレジットの問題により、一部の国では金融政策がより緩和的になりこれがおそらく最近の商品価格とりわけエネルギー価格の上昇につながった。
◎ユーロ → バユク・スロベニア財務相=ECBは選択肢をオープンにしておく必要がある。
◎ユーロ → ドイツ中銀見通し=インフレ見通しを2008年は3.0%(前回予想2.3%)、2009年は2.2%(前回予想1.5%)に引上げる一方で、GDP伸び率見通しについては、2008年を2.0%(前回予想1.6%)に上方修正、2009年を1.4%(前回予想2.0%)に下方修正した。独連銀は、声明で、成長へのリスクは均衡化しているものの、物価見通しについては、最近明らかに悪化したと。ドイツ経済は今年力強いスタートを切った後、年末か09年初めに再び勢いを取り戻すまで比較的緩やかなペースで拡大する見通し
◎ユーロ → メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁=ECBの利上げ見送り、市場の混乱回避が狙い。


日本・その他
◎日本 → 中曽日銀金融市場局長=東京市場で外銀が円を調達し、自国通貨に換える動きみられる。国際金融市場の緊張が続いている。
◎リビア → ガーネム・リビア国営石油会社総裁=原油価格がまもなくバレル140ドルに上昇と予想。
◎イスラエル → イスラエル政府高官=もしイランが核兵器製造を続けるなら攻撃。


2008年6月6日 本日の為替戦略

本日は金曜日週末と米雇用統計が主テーマとなるが、雇用統計は昨日の米非農業部門雇用者数が良く、思惑は雇用改善となっている。しかし、他の雇用関連の指標は強弱が混在し、どちらでも動けるように対応しなければならず、積極的な取引は手控えられることになりそうである。


ECBが次回理事会7月3日に利下げをする可能性が高く、いままでのドル買い戻しの流れが変わるのか、本日の米雇用統計を見てから、判断する市場参加者が増えている。


本日の経済指標・その他では、なんといっても米雇用統計がメインイベントで非常に重要である。最近の雇用関連の経済指標も強弱が混在し、事前に思惑で動き難い展開に、出たとこ勝負にならざるをえないが、現状の非農業部門雇用者数-5~-6万人程度は織り込み済みで、-10万超にならないと積極的なドル売りも難しい。


●ドル円
ドル円は、106円台を達成したことで、どこまでドル買いが続くのかを試す動きが予想されるが、ドルが全体的に弱い流れに、クロスでの円売り主導の円売りと言っても、ドル円単体での上昇力も限界があり、狭いレンジ相場に陥りやすい。逆にこれ以上ドル売りが加速するとドル円も売りに変わり安く、また、主要国でドル買い戻しが入ると、これもまた、クロスでの円買いになり、ドル円の買い圧力も相殺される。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドに入り105.50~106.50円のレンジに入っている。上値のポイントは、106.43円、107.01円、108.95円。下値のポイントは、105.70円、105.45円、105.26円、104.85円、104.53円。RSIは54と50を超えているが横ばい、トレンドモメンタムは買いを継続。1時間チャートは、105.50円から買いが進み、106円を超え105.50~106.50円のレンジに入り、RSIは67と弱い下降ラインに入り、トレンドモメンタムは売りになっている。Dailyチャートは、102.25~106円レンジの上限を抜け買いになり、RSIは55と50を超え横ばいとなり、トレンドモメンタムも買いを継続している。トータルの判断は、105.50~106.50円のレンジから、上値を試すことを予想。


●ユーロドル
ユーロドルは、前回1.56台を達成して急落、この水準はあまり良い印象が無い。ECBの利上げ観測が、欧米との金利差縮小に結びつき、ユーロ買いの流れが継続しやすいが、今日は金曜日、ポジション調整の日でもあり、こちらもレンジ相場に入り安い。


ユーロドルの4時間チャートは、下降トレンド→レンジ→上値トライとなっている。上値のポイントは、1.5616、1.5628~34、1.5663、1.5787。下値のポイントは、1.5492、1.5461、1.5407、1.5359~64。RSIは53と50を上回り上昇ラインに入り、トレンドモメンタムは買いに変化。1時間チャートは、1.54以下を底固めし上昇、RSIは69と上昇ラインとなり、トレンドモメンタムは買いを継続している。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジに入り、RSIは54と弱いながら上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは売りになっている。トータルの判断は、1.56台を維持できるかで、1.5492~1.5663のレンジから、上昇を予想。


●ポンド円
ポンド円は、クロスの円売りの流れに上昇が続いている。安定すれば金利差を狙ったキャリートレードが拡大しやすく、一部の報道では、可能性は低いと思われるが、BOEがインフレ抑制から自国通貨高を示唆する可能性も指摘されるなど、ポンド買いの材料も残る。それも、米雇用統計を見てからのことになりそうで、引き続き上昇トレンドが続いている。


ポンド円の4時間チャートは、207円を超え買いが続いている。上値のポイントは、207.80円、208.11円、209.35円、209.53円。下値のポイントは、207.09円、206.40~57円、206.02円。RSIは44と50を割込み横ばいで、トレンドモメンタムは買いに変化。1時間チャートは、207円を超え上昇が続き、RSIは76と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続している。Dailyチャートは、広くは200~210円、狭くは203~209円で取引が続き、RSIは51と50を中心に横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買いで208.11円がターゲット。209.35円を超えたら長い上昇トレンドが確認できるが、それまでは高値圏での取引には注意が必要。


●本日の経済指標・その他
19:00 独 4月 鉱工業生産=前月比予想0.3% 前回-0.5%
20:00 カナダ 5月 失業率=予想6.1% 前回6.1%、雇用ネット変化=予想0.85万件 前回1.92万件
21:30 米 5月 雇用統計: 非農業部門雇用者数=予想-5.5万人 前回-2.0万人、失業率=予想5.1% 前回5.0%、時間当たり賃金=予想0.2% 前回0.1%、週間労働時間=予想33.7時間 前回33.7時間
23:00 米 4月 卸売在庫=予想0.3% 前回-0.1%
4:00 米 4月 消費者信用残高=予想70億ドル 前回152.9億ドル
0:15 米 エバンズ・シカゴ連銀総裁挨拶、「支払詐欺」に関するセミナー
1:30 米 ブラード・セントルイス連銀総裁が講演、「現在の住宅市場における試練と好機」


2008年6月6日 5日の海外為替市場

今日は二つの驚き、ボラードNZ中銀総裁とトルシェECB総裁の発言に相場は急変動。


NZ中銀は、予想通り政策金利8.25%の据置きを決定したが、ボラードNZ中銀総裁は、テクニカル・リセッションに陥る可能性を示唆、年内の利下げを表明→NZDUSD
=0.7800→0.7684(直後)→0.7615(米国市場)まで続落。NZDJPY=82.08円→80.89円(直後)→80.68円(アジア市場)まで続落。


ECBは、予想通り政策金利4.0%の据置きを決定したが、トルシェECB総裁は記者会見で、多くのメンバーが利上げを支持、次回7月3日の理事会で利上げの可能性があると発言、EURUSD=1.5389→1.5564(直後)→1.5601まで続伸。EURJPY=163.41円→165.26円まで続伸、クロスの円売りを先導。


日経平均株価=14341.12(-94.45 -0.65%)、NYダウ=12604.45(213.97 1.73%)、独DAX=6941.83(-23.60 -0.34%)、英FTSE=5995.30「25.20 0.42%)、金=875.50(-8.30 -0.94%)、原油=127.79(5.49 4.49%)。


アジア市場は、ボラードNZ中銀総裁発言に翻弄されNZD売り一辺倒になり、英貿易収支の赤字額が予想を下回りAUD買いの流れにも、全体ではドル買いが続いた。


欧州市場は、英ハリファックス住宅価格指数は、前月比-2.4% 前年同期比-3.8%と弱くGBP売りの流れが続き、予想を大幅に下回る独製造業受注にEURUSDは上値が重く、ドル買いの流れが継続した。予想通りの政策金利、BOEは5.0%、ECBは4.0%の据置きを決定、しかし、トルシェECB総裁発言に、EUR全面高となり、EURGBP=0.7897→0.7965まで上昇、ドル売りの流れへと急変した。


米国市場は、新規失業保険申請件数=35.7万人(予想37.5万人 前回37.5←37.2万人)が強く、瞬間ドル買いとなったが、トルシェECB総裁発言にドル売りの流れが続いた。カナダは、住宅建設許可=前月比14.5%(予想0.7% 前回-4.6←-4.5%)→ 2007年10月来の高水準、Ivey購買部協会指数=62.5(予想59.0 前回57.6)→ 予想を大幅に上回る、仕入れ価格=82.9(前回80.7)を上回り1999年の統計開始以来の高水準に、比較的堅調に推移した。また、米国株にドル売りも徐々に弱まり、ドル安値圏での取引が続いた。


●ドル円
アジア市場のドル円は105.21円で取引が始まり、NZDUSDの急落を見ながら105円台の取引が続き、海外勢のドル買い戻しが続き、105.60円まで上昇、105.40~60円のレンジ取引から、アジア投機筋の買いにストップロスを誘発、海外ファンド筋の買いも入り105.93円まで上昇した。欧州市場は105.65円で取引が始まり、5月29日の高値105.88円を超え、106円のストップロスを誘発し106.18円まで続伸、オプション勢の買いも強く、105.93円~106.23円のレンジで取引が続いた。トルシェECB総裁発言に、EURJPYが買われ106.44円まで急伸、ドル売りの流れに一時105.86円まで下落したが、クロスで円売りが続き、堅調な米株価に106円近辺での取引が続いたが、ポジション調整の売りに105.55円まで下落、終盤にかけて105.97円まで値を戻し、06:00時では105.94円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5440で取引が始まり、NZDUSDの急落を見ながらドル買いが強く1.53895まで下落、1.5385~10の狭いレンジから、1.5456まで値を戻した。欧州市場は1.5445で取引が始まり、BOEとECBの政策金利発表を控え、積極的な取引も控え気味で、1.5376まで徐々に値を下げ、1.5377~10のレンジで取引が続いた。予想通りECBは政策金利4.0%の据置きを発表、トルシェECB総裁の記者会見で、利下げの可能性が指摘されると、新規失業保険申請件数に瞬間安値1.5365をつけ急伸が始まった。1.55を超えオプションカットでは1.5564まで上昇、ロンドンフィキシングから再びユーロ買いが続き、終盤にかけて1.5602まで続伸、06:00時では1.5592で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.46円で取引が始まり、NZDJPYの下落にも162円台を維持、162.25~65円の狭いレンジで取引が続いたが、欧州勢の参入に163.54円まで続伸となった。欧州市場は163.20円で取引が始まり、163.70円まで上昇、BOEとECBの政策金利発表を控え、163.20~50円の狭いレンジで取引が続いた。トルシェECB総裁の記者会見を契機に、EUR買いが炸裂、163.42円から164.00円を超えストップロスの買いを誘発、164.96円まで続伸、164.80~00円の狭いレンジから、ポジション調整の売りに一時164.59円まで値を下げたものの、堅調は米国株にクロスでの円売りが続き、終盤に欠けては165.27円まで上昇、06:00時では165.19円で取引されている。


●主な経済指標の結果
6:00 NZ NZ中銀(RBNZ)融政策を発表=政策金利8.25%の据置きを決定、予想通り→ インフレが根強く、金利を高水準に据え置くことが必要で金利は年内に低下との声明文にNZDUSD急落
10:30 豪 4月 貿易収支=-9.57億豪ドル(予想-17億豪ドル、前回-25.48←-27.36億豪ドル )、輸出=204.46億豪ドル(前回193.33)、輸入=214.03億豪ドル(前回218.8)
16:00 英 5月 ハリファックス住宅価格指数=前月比-2.4% 前年同期比-3.8%
19:00 独 4月 製造業受注=前月比-1.8%(予想0.5% 前回-0.5%←-0.6%)
20:00 英 イングランド銀行(BOE)金融政策を発表=政策金利5.0%の据置きを決定、予想通り
20:45 ユーロ 欧州中銀(ECB)金融政策発表=政策金利4.0%の据置きを決定、予想通り
21:30 米 (6/1までの週) 新規失業保険申請件数=35.7万人(予想37.5万人 前回37.5←37.2万人)
21:30 カナダ 4月 住宅建設許可=前月比14.5%(予想0.7% 前回-4.6←-4.5%)→ 2007年10月来の高水準
23:00 カナダ 5月 Ivey購買部協会指数=62.5(予想59.0 前回57.6)→ 予想を大幅に上回る、仕入れ価格=82.9(前回80.7)を上回り1999年の統計開始以来の高水準。
米 5月 モンスター雇用指数(ネット求人動向調査)=166(前月176) 前年同月比189


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=FRBは通常、為替介入には関与しない。為替介入に関する決定は財務省だけで下す。金融システムを継続的に救済することでモラルハザードを高めることがないよう慎重を期す必要があり、最後の貸し手としての役割を担うべき時について明白な基準を設けるべき。クレジット利用制限につながる規制はすべきでない。
◎米 → 米抵当銀行協会(MBA)=08年第1四半期の国内住宅差し押さえ率、過去最高水準。サブプライム住宅ローン利用者の不履行増加が、返済不履行率を押し上げた。差し押さえ手続きに入っているローンの割合は、第1四半期に0.99%(前年同期0.58%)と過去最高水準に上昇。住宅ローンの延滞率は6.35%で1979年の現算出方法開始以来最高水準。
◎米 → ラッカー・リッチモンド連銀総裁=米経済成長が急速に収縮するリスクは後退した、インフレは不快なほど高い。FRBが年内利上げすべきかとの問いでは指標次第と発言。
◎米 → コーンFRB副議長=0米銀行は今後数四半期で弱い収益と一段の資産評価損計上を発表する公算大。各行は損失に備え一段の資本注入と減配が必要となる可能性。米銀行、収益低下や資産価値の評価減に直面する公算大。


欧州・英国
◎ユーロ → トルシェECB総裁=多くのメンバーが利上げを支持したが全会一致の見解とはならなかった。次回7月3日の理事会で、確かだとは言っていないが利上げの可能性がある。状況を慎重に分析した結果、インフレ期待抑制を確実にするため、次回の会合で政策金利の小幅な変更を決定する可能性があり、この可能性を排除できない。すべての情報やリスク分析などすべてを踏まえた上で、利上げの場合もあると多くが考えた。
◎ユーロ → トルシェECB総裁=ドルについてバーナンキ米FRB議長の発言をいつも評価している。市場はFRBのドルに関するコメントを留意している。為替に関して米FRB議長と米財務長官の発言は非常に重要と考えている。短期金融市場の緊張は継続している。市場に関して国際レベルで必要な対策を講じるべき。金利に関して後手に回っていない。インフレ期待は抑制されている。部のメンバー、きょうの利上げ実施を提案。小幅な利上げとは、従来通りの意味。まず非常に用心した状態に入る必要があるため、きょうの利上げは見送った。
◎ユーロ → トルシェECB総裁=時宜にかなった断固とした方法で行動する。インフレ期待を確実に抑制する強い決意。第1四半期の経済成長率は予想を上回った。第1四半期の力強さは一時的要因によるもの。第1四半期の高成長、第2四半期に相殺される可能性。第1・第2四半期を総合的にみるべき。内需と外需が2008年の成長を下支えする見通し。新興国の成長は引き続き力強いと予想。ユーロ圏に大きな不均衡は存在しない。物価リスクが高まっている。インフレは、食品とエネルギー上昇によるもの。EU基準CPI、高止まりする見通し。インフレは、従来予想よりも長期間高止まりする見通し。マネーと信用の伸びは非常に力強い。経済ファンダメンタルズは健全。銀行ローンは圧迫されていない。引き続きあらゆる動向を非常に注意深く監視する。非常に強い用心が必要な状態。非常に強い用心が必要な状態。
◎ユーロ → ウェーバー独連銀総裁=ECBはインフレ抑制に向け対処する必要がある。トリシェ総裁のインフレをめぐる強い文言には行動が伴わなければならない。 ECB内で意見は分かれていない。われわれは近い将来に予想されることについて市場に明確なメッセージを送った。言行を一致させる必要がある。
◎ユーロ → ECBスタッフ予想=08年ユーロ圏GDP伸び率見通しは1.5─2.1%、3月は1.3─2.1%。09年ユーロ圏GDP伸び率見通しは1─2%、3月予測は1.3─2.3%。08年のユーロ圏インフレ率は3.2─3.6%の見通し、3月予測は2.6─3.2%。09年のユーロ圏インフレ率は1.8─3%の見通し、3月予測は1.5─2.7%。
ユーロ → 独コメルツバンクCFO=銀行業界の再編について、同行とドレスナー銀行、ポストバンクの3行合併が、数ある選択肢の一つ。


日本・その他
◎NZ → ボラードNZ中銀総裁=利下げの時期は経済やインフレ、通貨の動向次第。政策金利を8.25%に据え置いたが、年内に利下げする可能性を示唆。NZドルが急落したことについては予想していた。為替が秩序なく急激に変動すれば、インフレと金融の状況に影響。
◎NZ → ボラードNZ中銀総裁=原油、食料品価格がNZ経済を減速させる。依然としてインフレを懸念している。住宅価格は下落傾向を継続する。物価減速の確信が得られれば、金利引き下げへ。第3四半期に金利引き下げへ向かう見通し。景気は予想を上回るペースで減速している。同国経済は2四半期連続のマイナス成長と定義される=テクニカル・リセッションに陥る可能性がある。
◎フィリピン → フィリピン中銀=USDPHP44にドル売り介入を実施。
◎インドネシア → インドネシア中銀=政策金利を0.25%引き上げ8.50%に決定。


2008年6月4日 本日の為替戦略

昨日突然のドル買いとなった、バーナンキFRB議長発言は、まだ為替市場にドル買いの圧力として残り、その思惑が続く可能性がある。


米国では為替政策に関して直接コメントをできる立場の人は、財務長官に限られ、ポールソン米財務長官は「ドル高は米国の国益」との発言を繰り返しながらも、一方、現実は大幅なドル安が原油価格や商品価格の上昇を招き、世界的なインフレを提供しているとの批判もあった。


昨日、バーナンキFRB議長は「米政策金利は物価圧力と成長へのリスクに対処する上でよい位置にある」と現行の金融政策を容認、金利引き下げの終了を示唆する一方、「ドル安によりインフレリスクが高まっている」と異例の警告、「ドルの価値の変化がインフレとインフレ期待に及ぼす影響に注意」と言い、「FRBと米財務省が引き続き為替市場の動向を非常に注意深く監視していると」と発言、これが直接的なドル買いに繋がった。


私が非常に評価している、PIMCOのグロース氏は「ドルの動向が今後金利を決定する上で、重要な要因となる可能性を示した。ドルの政策はこれまで財務長官の役割だったが、FRBがこれを行うことで、将来の金利変更の決定要因として、ドル重要性が高まる可能性があるという新たな政策上の制約をもたらしたようだ」とのコメントをした。


米財務長がドル高政策を表面的にとりながらも、米輸出主導の景気回復に、インフレが抑制されているうちは、実質的なドル安政策を継続する思惑が市場では続き、現在もそう信じている市場参加者は多いが、バーナンキFRB議長がドルの価値がインフレへの影響を注意との発言に、市場は困惑している。


本日の経済指標・その他では、各国で重要な発表が多い。豪第1四半期GDPでやや弱い数字が予想され、独・ユーロ・英のサービス業PMIが相次いで発表され、ユーロの小売売上高も相場変動が大きい。米国では、雇用統計の前哨戦となる、米チャレンジャー社企業人員削減数、ADP全国雇用者数が発表され、第1四半期の非農業部門労働生産性と、単位労働コストや、ISM非製造業景況指数も重要となっている。また、昨日急変動の要因となった、バーナンキFRB議長がハーバード大学で講演を予定している。


●ドル円
ドル円は、再び105円台に値を戻し、先週金曜日のイメージが再びよみがえってきた。金曜日はドル全面高、月曜はドル安、昨日は、ドル高、日々変わる市場のセンチメントに翻弄されるが、昨日は最近にないバーナンキFRB議長発言に、色々な可能性が予想できるが、とりあえずはリスクヘッジのドル買いの流れに入りやすい。また、最近の相場ではこれが失敗すると逆に大幅ドル売りに変わるが・・・。今日も上値を試してから、その後で考えたい。


ドル円の4時間チャートは、105.11円を超え、104~106円の上限を試している。上値のポイントは、105.88円、106.03円、107.03円、108.60円。下値のポイントは、105.11円、104.64~67円、103.88~93円。RSIは55と50を上回り横ばいとなり、トレンドモメンタムは売りながらも2.5から5.8に上昇。1時間チャートは、104円以下を失敗、大枠で104円~105.68円のレンジの上限を試し、RSIは57と横ばい、トレンドモメンタムは買いに変化。Dailyチャートは、引き続き102.50~106円のレンジで取引が続き、RSIは54と50を上回りながら横ばいに推移、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、104.64円~105.88円で先週金曜日と同じだが、上値を試すことを予想。


●ユーロドル
ユーロドルは、過去3日間下値をサポートした1.5450~00を維持、USDCHFも下落、1.56台まで上昇し、ユーロ買いの安心感が強まったが、結局は1.54半ばで終了、終値ベースでは過去12日間の安値で終了した。結局はユーロ売りの材料には関係ない、バーナンキFRB議長の発言がその原因で、その結果を判断するまでは、安易にドル売りに入りにくく、ユーロ売りの流れが続きやすい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.56台を維持できず急落、再びドル下落トレンドに入っている。上値のポイントは、1.5492、1.5563、1.5602~16、1.5628。下値のポイントは、1.5407、1.5359~64、1.5290。RSIは32と再び下げ、トレンドモメンタムは売りを継続。1時間チャートは、1.56台から急落し不安定な動きになり、RSIは40と50を割り込み下降ラインに入り、トレンドモメンタムは売りに変化。Dailyチャートは、1.55を割り込み、1.54~1.58のレンジの下限を試し、RSIは46と50を割り込みながらも横ばい、トレンドモメンタムは売りに変化。トータルの判断は、売りが強まり、1.5407~1.5563のレンジか、1.5407を割り込むと1.5290まで下落する可能性が出てくる。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが1.98台の攻防から失敗し1.96まで下落、そして1.97台を回復し、また、1.96を試す位置で終了し不安な値動きで終了した。別にクロスで円高になっているわけではないが、どうもイメージは円が強くなっているように思われる不思議な値動きとなっている。


ポンド円の4時間チャートは、204~206円のレンジに入っているが、方向性の判断は難しい。上値のポイントは、207.09~29円、208.00~09円、209.35円。下値のポイントは、203.78円、202.62円、201.70円。RSIは46と50を割り込み弱い下降ラインに入り、トレンドモメンタムは売りを継続。1時間チャートは、210円から204円まで下げ207円に戻し、RSIは56と50を上回り、トレンドモメンタムは買いに変化。Dailyチャートは、上値トライが失敗、下値トライも失敗、大枠で203~210円のレンジに入り、RSIは53と50を若干上回り横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、207.29円を超えられないと、203.78円を割り込み、201.70円までの下落に入りやすい。206.02円を割り込めないと、208.09、209.35円までの上昇に入りやすい。方向性は下落。


●本日の経済指標・その他
10:30 豪 第1四半期 GDP=前期比予想0.3% 前回0.6%、前年比予想2.9% 前回3.9%
16:55 独 5月 NTC サービス業PMI=予想53.7 前回54.9
17:00 ユーロ 5月 RBS/NTC サービス業PMI=予想50.6 前回52.0、総合PMI=予想51.1 前回51.9
17:30 英 5月 CIPS/NTC サービス業PMI=予想50.4 前回50.4
18:00 ユーロ 4月 小売売上高=前月比予想0.2% 前回-0.40%、前年比予想-0.6% 前回-1.6%
20:30 米 5月 チャレンジャー社企業人員削減数=予想 前回90,015人
21:15 米 5月 ADP全国雇用者数=-3万人 前回1万人
21:30 米 第1四半期 非農業部門労働生産性=予想2.5% 前回2.2%、単位労働コスト=予想2.0% 前回2.2%
23:00 米 5月 ISM非製造業景況指数=予想51.0 前回52.0、非製造業景気指数=50.7 前回50.9
3:45 米 バーナンキFRB議長がハーバード大学で講演 、「経済の課題、1975年と現在」
9:30 米 ロックハート・アトランタ連銀総裁、ジョージア日米協会の夕食会で講演
未定 英 5月 HBOS 住宅価格=前月比予想-1.0% 前回-1.3% 前年比予想 前回-3.7%


2008年6月4日 3日の海外為替市場

日経平均株価=14209.17(-230.97 -1.60%)、NYダウ=12402.85(-100.97 -0.81%)、独DAX=7019.13(10.36 0.15%)、英FTSE=6057.70(50.1 0.83%)、金=885.50(-11.50 -1.28%)、原油=124.31(-3.45 -2.70%)。


アジア市場から欧州市場にかけては、米国株はリーマン・ブラザーズの評価損報道にドルは弱く、米国市場ではバーナンキ議長の発言に突然のドル全面高。


アジア市場は、WSJ=関係筋の話として、米証券大手リーマン・ブラザーズが、30億~40億度ルの資本増強を行う可能性がある。増資はリーマンが四半期ベースで上場以来初の赤字に転落する可能性を示唆→ ドル売り、円買いの材料とされる。


豪住宅建設許可件数は、前月比+7.8%(予想-0.5% 前回-5.7%)→ 予想を大幅に上回る。豪第1四半期の経常収支は-194.92億豪ドル(予想-205億豪ドル 前回-187.16←-193.5億豪ドル)、貿易・サービス収支=-80.19億豪ドル、輸出=569.13億豪ドル、輸入=649.32億豪ドルと予想より赤字額が減少、共に良い結果に、AUDUSD=0.9536→0.9579、AUDJPY=96.67円→100.23円まで上昇。


豪中銀の金融政策発表後の声明=今年の需要の伸びは穏やかとなる見通しに、AUDUSD=0.9533、AUDJPY=99.28円まで下落、


ラッド豪首相=過去16年で最高の水準にある同国のインフレとの戦いは長期戦になる。 われわれはインフレ上昇圧力の強まりに直面しており、金利上昇圧力も続いている→ AUDの下落が止まり上昇、AUDUSD=0.9611、AUDJPY=100.34円(欧州市場)→100.54円(米国市場)まで上昇。


欧州市場では、スイス消費者物価指数(CPI)は、前年比2.9%(予想2.4% 前回2.3%)→ 14年半ぶりの高水準にスイス買いが強まる、CHFJPY=100.81円→101.30円(欧州市場)まで上昇→100.54円(米国市場)まで下落。


ユーロ圏第1四半期のGDP改定値は、前期比0.8%(予想0.7% 前回0.3←0.4%)と予想を若干上回りEUR買いとなる。EURJPY=162.44円→163.21円(欧州市場)→162.10円(米国市場)まで下落。


米国市場では、バーナンキFRB議長は国際通貨会議(IMC)中央銀行パネル討議で、①米政策金利は物価圧力と成長へのリスクに対処する上でよい位置にある」と現行の金融政策を容認、金利引き下げの終了を示唆する一方、②ドル安によりインフレリスクが高まっていると異例の警告。FRB議長が為替について直接発言した稀なケースにドル全面高。GBPUSD=1.9741→1.9605、USDCHF=1.0316→1.0489までドル高が進む。


リーマン・ブラザーズの株価急落、資金繰り悪化を懸念し米国株が下落、米自動車販売も弱くドルも買いも一服。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.42円で取引が始まり、仲値のドル買い需要+豪経済指標を受けたAUDJPYの買いに104.71円まで上昇、104.55~70円の狭いレンジから、弱い日本株+WSJ紙のリーマン・ブラザーズ評価損の報道に海外勢のドル売りが続き、AUDJPYが急落したことで、103.96円まで続落となった。欧州市場は104.02円で取引が始まり、クロスで円売りが強まると104.30円まで上昇、ファンド勢の売りに5月28日の安値103.89円を一時割込み103.87円まで下落、アジア系ファンドの買いに下げ止まり、CHFJPY・EURJPYの買い+投機筋の利食いのドル買いに104.67円まで値を戻した。バーナンキFRB議長発言に104.47円→105.57円まで急騰、弱い米国株に上昇も続かず、米自動車販売も弱く利食いのドル売りに104.83円まで値を下げ、105.09円で取引を終了している。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5536で取引が始まり、早朝は1.5554まで上昇、米系投資銀行勢の売りに1.5521まで値を下げたが、WSJ紙のリーマン・ブラザーズ評価損の報道を材料にドル売りが強く、前日NY市場の高値と同水準の1.5590まで上昇した。欧州市場は1.5563で取引が始まり、スイス消費者物価指数の上昇を受けたUSDCHFの売りに買いが続き、予想を上回るユーロ第1四半期のGDP改定値に1.5629まで上昇したが、欧州勢の売りに上げ止まり1.5585~05のレンジで取引が続いた。バーナンキFRB議長発言に1.5601からパニック的な売りに値を下げ、オプションカットでは1.5410まで続落、実需筋の買い+投機筋の買い戻し+米自動車販売も弱く下げ止まり、1.5425~75のレンジで売り買いが交錯、06:00時では1.5446で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.25円で取引が始まり、162.08円~161.60円のレンジでAUDJPYの買いと売りに反応、売り買いが交錯したが、弱い日経平均株価とWSJ紙のリーマン・ブラザーズ評価損の報道を材料に、161.82円まで下落、161.85~20円のレンジからCHFJPYの買いに162.50円まで値を戻した。欧州市場は161.90円で取引が始まり、CHFJPYの買いや、予想を上回るユーロ第1四半期のGDP改定値に162.95円まで上昇、ECBフィキシングの買いに163.23円まで続伸した。バーナンキFRB議長発言にユーロドルの下落が続き、弱い米国株やリーマン・ブラザーズの株価急落に円買いが強く、162.12円まで続落、終盤にかけては162.70円まで値を戻し、06:00時では162.33円で取引されている。


●主な経済指標の結果
10:30 豪 4月 住宅建設許可件数 =前月比+7.8%(予想-0.5% 前回-5.7%)→ 予想を大幅に上回る
10:30 豪 第1四半期 経常収支=-194.92億豪ドル(予想-205億豪ドル 前回-187.16←-193.5億豪ドル)、 貿易・サービス収支=-80.19億豪ドル、輸出=569.13億豪ドル、輸入=649.32億豪ドル
13:30 豪 豪中銀(RBA)金融政策の発表=政策金利7.25%の据置きを決定、予想通り
14:45 スイス 5月 消費者物価指数(CPI)=前月比0.8%(予想0.4% 前回0.8%)、 前年比2.9%(予想2.4% 前回2.3%)→ 14年半ぶりの高水準
18:00 ユーロ 4月 生産者物価指数(PPI)=前月比0.8%(予想0.8% 前回0.7%)、前年比6.1%(予想6.1% 前回5.8←5.7%)
18:00 ユーロ 第1四半期 GDP改定値=前期比0.8%(予想0.7% 前回0.3←0.4%) 前年比2.2%(予想2.2% 前回2.1←2.2%)
23:00 米 4月 製造業受注指数=1.1%(予想-0.1% 前回1.5←1.3%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → PIMCOのグロース氏=バーナンキFRB議長はドルの動向が今後金利を決定する上で、重要な要因となる可能性を示した。ドルの政策はこれまで財務長官の役割だったが、FRBがこれを行うことで、将来の金利変更の決定要因として、ドル重要性が高まる可能性があるという新たな政策上の制約をもたらしたようだ。
◎米 → "バーナンキFRB議長「国際通貨会議(IMC)中央銀行パネル討議」=ドル安によりインフレリスクが高まっていると異例の警告。ドルの価値の変化がインフレとインフレ期待に及ぼす影響に注意。米政策金利は物価圧力と成長へのリスクに対処する上でよい位置にある。世界的貿易均衡の回復過程の一部。ドル安のインフレへの影響をはっきりと認識し注視。FRBの2つの責務へのコミットメント、強く安定したドルの確保へのカギ。住宅市場が安定するまで、成長リスクは引き続き下向き。高インフレは長期の物価上昇期待につながる可能性。FRBと米財務省が引き続き為替市場の動向を非常に「注意深く監視」していると発言→ FRB議長が為替について直接発言した稀なケースにドル全面高。
◎米 → WSJ=関係筋の話として、米証券大手リーマン・ブラザーズが、30億~40億度ルの資本増強を行う可能性がある。増資はリーマンが四半期ベースで上場以来初の赤字に転落する可能性を示唆。 増資は普通株の発行を通じて行われ、既存株式の希薄化につながる可能性があるという。6月16日の週に予定している決算発表の際に同時に発表される見通し→ ドル売りと円買いが強まる
◎米 → 市場で米系信託の巨額追加損失が話題となっている模様


欧州・英国
◎ユーロ → ノワイエ仏中銀総裁=賃金が循環的に上昇せず、企業の利益率を押し下げなければ、ユーロ圏のインフレは安定推移した後、急速に低下する可能性が高い。
◎ユーロ → トリシェECB総裁「国際通貨会議(IMC)中央銀行パネル討議」=原油価格によるショックの危険性を認識。短期的には原油価格のショックによる影響を防ぐ手段はない。商品価格上昇など衝撃の要因や期間の把握に努めている。世界経済は世界的なシステムの様々な側面を通した広範囲に及ぶ相互依存のショックを経験している。その衝撃やシステム内での相関関係を把握することが、われわれの経済分析や意思決定で進行中の重要な部分。物価安定は引き続き金融当局者の主要責務。中銀は成長と雇用を支援するためにインフレトレンドとインフレ期待を抑制すべき。
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=原油価格は今後数年高止まりするが、ユーロ圏のインフレは2009年にECBの目標近くまで低下するとの見通し。
◎ユーロ → 外交筋=EU財務相会合はスロバキアのユーロ導入を承認。


日本・その他
◎日本 → 白川日銀総裁「国際通貨会議(IMC)中央銀行パネル討議」=当面は経済に逆風を予想、日本経済は引き続き減速。経済成長、08年終わりから09年初めに持ち直す見通し。08・09年の消費者物価上昇への上方リスクを予想。成長へのリスクバランスは依然下向き、物価圧力は上向き。将来の金利の決定、持続的な成長と安定による。インフレの上方リスクは徐々に高まっている。日本の金融状況、しばらくの間極めて緩和的だった。長期的な金融緩和の維持、過度にリスクを取る動きを促進する可能性。金融のバブルに対し金融政策の効果は限定的。成長へのリスクバランスは依然下向き、物価圧力は上向き。
◎ロシア → ウリュカエフロシア中銀第1副総裁=2008年にいくつかの段階を経てルーブルの取引レンジを拡大していく方針。
◎韓国 → 韓国中銀=5月末時点の同国外貨準備高、総額25億ドルと思われるドル売り介入を実施した影響に、前月比-22.8億ドルの2582億ドル。1997年のアジア金融危機以降で2番目の減少幅。  
◎豪 → 豪中銀の金融政策発表後の声明=インフレ懸念が拡大しているが、現行の金融政策スタンスは当面適切。需要・インフレ見通しにかなりの不透明感。需要鈍化すれば、インフレは時間とともに低下へ。短期的にインフレ率は比較的高水準で推移。今年の需要の伸びは穏やかとなる見通し。需要が鈍化しなければ見通しを見直しへ。→弱気な内容にAUD売りが強まる。
◎豪 → ラッド豪首相=過去16年で最高の水準にある同国のインフレとの戦いは長期戦になる。 われわれはインフレ上昇圧力の強まりに直面しており、金利上昇圧力も続いている。
◎UAE → UAE首相「ドルペッグ制、国益となる限り継続。


2008年6月3日 本日の為替戦略

昨日は、英住宅金融大手ブラッドフォード・アンド・ビングレーのCEO辞任や突然の増資発表に、GBPJPY=209.12→205.38と3.74%も下落、円高の流れを作ったが、英金融機関が破綻する可能性も非常に低く、これを材料としたJPYやCHFのショートポジションと、GBP、AUD、EURのロングポジションの巻き戻しに、円高になったとしか思えない。


円買いの新たな材料や、方向性が出たわけでもなく、円高へ変化する予想を決め打ちする根拠も乏しいが、徐々に底値を堅め、円売りを失敗した反動が気になってしょうがない。


ユーロにしても、IMFはユーロ圏の成長見通しを上昇修正し、2008年GDP1.75%(前回1.4%)、2009年1.25%に減速を予想。トルシェECB総裁、ユンケル・ユーログループ議長、リープシャー・オーストリア中銀総裁、リープシャー・オーストリア中銀総裁等、インフレを懸念する発言が続き、独・ユーロ製造業PMIも予想通の結果に、ユーロ売りの材料も見当たらない。


●ドル円
ドル円は、GBPJPYの売りがドル円の相場を作り、106円を試すこともできず、逆に104円前半のストップロスの売りをトリガーし下落したが、流石に103円台は堅く、GBPJPYの売りだけでは崩せそうになく、103.50~105.50円のレンジに入りそうである。


ドル円の4時間チャートは、持ち合いから逆に下落、104~105.11円のレンジに入っている。上値のポイントは、104.64~67円、105.11円、105.88円。下値のポイントは、103.88~98円、103.47円、102.73円。RSIは53と下降ラインができ、トレンドモメンタムも売りに変化している。1時間チャートは、106円を失敗104円近くまで値を下げ、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、106円を超えられず再び102.50~106円のレンジに戻り、RSIは51と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、昨日までの強い流れは変わり、ドル売りに変化、戻り売りに変わっているが、本日は103.88円~105.11円のレンジを予想。


●ユーロドル
ユーロドルは、GBPUSDの下落の影響を受けながらも1.55台を維持し、ユーロ高期待が残るが方向性はまだはっきりしない。上値リスクを考えながら、暫くはレンジ相場を前提にポジションを考えたい。


ユーロドルの4時間チャートは、下落トレンドから上昇に変化し、1.55~1.56のレンジに入っている。上値のポイントは、1.5563、1.5602、1.5616、1.5634、1.5663。下値のポイントは、1.5492、1.5461、1.5364。RSIは38と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、下落トレンドから横ばいに変わり、1.55~1.56のレンジに入り、RSIは47と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、1.55台の動きが続き、RSIは47と横ばいで、トレンドモメンタムは買いが崩れ、売りに変わっている。


●ポンド円
ポンド円は、209円を試し210の大台を試すと予想していたが、英住宅金融大手ブラッドフォード・アンド・ビングレー社のCEO辞任や予定外の増資発表に、GBP売りが始まり失敗。先日のテレグラフ紙は、BOEは注意深い利上げが必要とのこと。上値失敗から、ポンド売りの続落も考え難く、再びレンジ相場に入り、戻りが鈍ければ売りを選択する必要があるが、まだ、見極めが必要。


ポンド円の4時間チャートは、上昇トレンド崩れ急落、205~208円のレンジに入っている。上値のポイントは、206.12円、206.57円、207.35円、207.68円、208.00円。下値のポイントは、205.19円、204.12円、202.62円。RSIは48と50を割り込み下降ラインに変わり、トレンドモメンタムは売りになっている。1時間チャートは、急落に205円を一時割り込み、205~206円で揉み合いとなり、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドが続くが210円トライが失敗、RSIは47と横ばいで、トレンドモメンタムは買いが継続。トータルの判断は、204.12~206.57円のレンジ。売りは戻りを確認してから。


●本日の経済指標・その他
10:30 豪 4月 住宅建設許可件数 =予想-0.5% 前回-5.7%
10:30 豪 第1四半期 経常収支=予想-205億豪ドル 前回-193.5億豪ドル
13:30 豪 豪中銀(RBA)金融政策の発表=政策金利7.25%の据置きを予想
14:45 スイス 5月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.4% 前回0.8%、 前年比予想2.4% 前回2.3%
18:00 ユーロ 4月 生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.8% 前回0.7%、前年比予想6.1% 前回5.7%
18:00 ユーロ 第1四半期 GDP改定値=前期比予想0.7% 前回0.4% 前年比予想2.2% 前回2.2%
23:00 米 4月 製造業受注指数=予想-0.1% 前回1.3%
18:30 ユーロ トルシェECB総裁発言、OECDフォーラム
22:00 米 バーナンキFRB議長、白川日銀総裁、国際通貨会議(IMC)中央銀行パネル討議に衛星回線を通じて参加
EU財務相会合
未定 英 5月 HBOS 住宅価格=前月比予想-1.0% 前回-1.3% 前年比予想 前回-3.7%


2008年6月3日 2日の海外為替市場

日経平均株価=14440.14(101.60 0.71%)、NYダウ=12503.82(-134.50 -1.06%)、独DAX=7008.77(-88.02 -1.24%)、英FTSE=6007.60(-45.90 -0.76%)、金=897.00(5.50 0.62%)、原油=127.76(0.41 0.32%)。


週明けのオセアニア市場では、英タイムズ紙が、英住宅金融大手ブラッドフォード・アンド・ビングレー のCEOが健康上の理由から辞任、予定外の4億ポンドの増資発表に、英金融不安にポンド売りが始まる。GBPUSD=1.9764をピークに下落が始まり、GBPJPY=208.36円をピークに米国市場では204.65円まで急落し、円高の流れが始まった。


豪小売売上高は、前月比-0.2%(予想0.2% 前回0.2←0.5%)と予想を下回り、利上げ観測が後退、AUDUSD=0.9561→0.9501(欧州市場)まで下落→0.9567(米国市場)まで上昇。AUDJPYは売りが続いた。


欧州市場では、英タイムズ紙の記事を材料にGBP売りが進み、英製造業PMIは、50.0(予想50.5 前回50.8←51.0)と2005年7月来の低水準。英住宅ローン承認件数は、5.8万件(予想6.5万件 前回6.3←6.4万件)と統計開始の1999年以来最低の水準で、GBPUSD=一時1.9597まで下落。


英住宅金融大手ブラッドフォード・アンド・ビングレー社の株価が30%近く急落、欧州株価は下げ、ポンド売りが加速。


米国市場では、米ISM製造業景況指数は、49.6(予想48.5 前回48.6)と予想を上回ったが、米株価の下落が続きドル円の売りが続いた。


欧州勢が取引を終了した薄い相場で、S&Pがメリルリンチ、リーマン・ブラザーズ、モルガン・スタンレーの債務格付けを引き下げ、ドル売りが加速、円高が進んだ。


●ドル円
アジア市場のドル円は、英タイムズ紙の報道にGBPJPYの売りが進み、オセアニア市場で104.92円まで下落、東京時間の午前6時では105.12円で取引が始まり、本邦実需筋の買いに105.54円まで上昇、AUDJPY売りやアジア勢の売りに上値は重く、105.20~50円のレンジから、欧州勢の参入にGBPJPYの売りが加速、104.95円まで続落となった。欧州市場は105.31円で取引が始まり、クロスの円買いに上値は重く、欧州金融株の大幅下落+弱い英経済指標にGBPJPYの売り進み、104.66円まで下落、ポジション調整に一時105.00円まで値を戻したが、戻り売りが続き104.58円まで続落した。予想を上回る米ISM製造業景況指数にも上昇力は鈍く、S&Pがメリル・リーマン・モルスタの格下げを発表すると、104.20~40円のストップロスの売りを誘発、104.02円まで下落、終盤にかけては利食いの買いに104.62円まで値を戻し、06:00時では104.43円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルはオセアニア市場の高値1.5579から、午前6時では1.5569で取引が始まり、1.5545~65のレンジから、GBPUSDの下落に1.5531まで下落、1.5530~45の揉み合いから1.5515まで続落、1.5520~45のレンジで売り買いの攻防が続いた。欧数市場は1.5527で取引が始まり、ECB理事のタカ派発言に1.5567まで上昇したが、弱い欧州株+実需筋の売りに1.5500を割り込み1.5487まで下落した。予想を上回る米ISM製造業景況指数に1.5488まで続落したが、GBPUSD+AUDUSDの買いが続き、ロンドンフィキシングには1.5543まで、S&Pがメリル・リーマン・モルスタの格下げを発表すると1.5590まで続伸したが、CTA筋や米銀筋の売りに1.5532まで下落、06:00時では1.5537で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円はオセアニア市場の高値164.25円から、午前6時では163.64円で取引が始まり、164.24円まで値を戻したが、AUDJPYの売りに上値は重く、163.68~164.20円のレンジで売り買いが交錯、GBPJPYの売りが強まると163.10円まで続落となった。欧州市場は163.52円で取引が始まり、弱い英経済指標にGBPJPYが急落、連れ安となり162.73円まで続落、東欧勢の買い戻しに163.31円まで上昇したが、弱い米国株に、上値は重く162.50円以下のストップロスを誘発し、162.08円まで下落、162.15~55円のレンジでの取引が続き、06:00時では162.25円で取引されている。


●主な経済指標の結果
ウェリントン休場(女王誕生日)
9:30 豪 5月 TD-MIインフレーションゲージ=前月比0.3%(前回0.5%)、前年比4.5%と過去最高。
10:30 豪 第1四半期 設備投資=0.9%(予想1.0% 前回0.8←0.7%)
10:30 豪 4月 小売売上高=前月比-0.2%(予想0.2% 前回0.2←0.5%)→ 予想を下回り一時AUD売りとなる
14:45 スイス 第1四半期 GDP=前期比0.3%(予想0.3% 前回0.9←1.0%)、前年比3.0%(予想3.3% 前回3.6%)
16:30 スイス 5月 SVME購買部協会景気指数(PMI)=55.7(予想55.4 前回56.7)
16:55 独 5月 製造業PMI=53.6(予想53.5 前回53.6)
17:00 ユーロ 5月 製造業PMI=50.6(予想50.5 前回50.7)」
17:30 英 5月 CIPS 製造業PMI=50.0(予想50.5 前回50.8←51.0)→ 2005年7月来の低水準
17:30 英 4月 住宅ローン承認件数=5.8万件(予想6.5万件 前回6.3←6.4万件)→ 統計開始の1999年以来最低の水準
17:30 英 4月 住宅ローン貸付額増減=63.54億ポンド(予想68億ポンド 前回67.4←69.3億ポンド)、消費者信用残高=9.4億ポンド(10億ポンド 前回11.67←12.4億ポンド)
17:30 英 4月 マネーサプライM4=前年比11.1%(前回11.2%)
23:00 米 4月 建設支出=-0.4%(前月比予想-0.6% 前回-0.6←-1.1%)
23:00 米 5月 ISM製造業景況指数=49.6(予想48.5 前回48.6)、新規受注=49.7(前回46.5)、雇用=45.5(前回45.4)、価格=87.0(前回84.5)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → ロックハート・アトランタ連銀総裁=インフレは不快な水準、期待高まる兆し。米経済は依然として深刻なリスクに直面。住宅減速ペースは鈍化しつつある。現在の政策スタンス、リスク対し適切に均衡。FRBが予想する政策効果を見極めるため、恐らく一定期間が必要。政策、成長とインフレ動向に柔軟に対処する必要。米経済は相当の不透明性に直面、深刻なリスク残る。上半期の成長は弱いと予想、下半期は逆風弱まるなか幾分改善へ。
◎米 → ポールソン米財務長官(UAE訪問中)=ドルが世界の準備通貨であるもっともな理由がある。最近のドル安は原油価格上昇の小さな要因にすぎない。強いドルは米国の国益だと繰り返し述べてきた。資本市場は厚みがあり流動性が高い。過去数カ月にわたりドル安要因となっている米経済の問題に取り組む方針。一部のクレジット市場、依然として適切に機能していない。市場が完全に回復するには数カ月かかる、紆余曲折がある見通し。
◎米 → S&P=メリルリンチ、リーマン・ブラザーズ、モルガン・スタンレーの債務格付けを引き下げた。


欧州・英国
◎ユーロ → 欧州連合(EU)統計局=4月のユーロ圏の食料価格は乳製品などの高騰で前年同月比7.1%上昇し、総合インフレ率(3.6%)の約2倍の伸び。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=物価安定の主要責務に忠実であり続ける。物価安定は金融安定の必須条件、現時点で非常に重要。ECBは物価安定に今後も焦点を当てる。
◎ユーロ → トリシェECB総裁(ルモンド紙)=非常に重要な市場の調整に直面しており、それは依然続いている。警戒を維持する必要。物価上昇は本当に問題をもたらしている。ユーロ圏全体の物価安定を維持する必要がある。-物価上昇はユーロ圏に本当に問題をもたらしている。
ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=IMFがユーロ圏の成長率見通しを上方修正したことを歓迎する。この状況において将来のインフレ動向は重要事項でIMFはやや楽観的。
◎ユーロ → シュタルクECB専務理事=ユーロ圏のインフレ率は中期的に2%を下回るとの見通し。 エネルギーや農産物、食料など原材料価格の世界的な動向により、現在はインフレの際立った上昇が見られる。3%を超える現在のインフレ率について受け入れがたい。長期的にインフレ率が3%を超える水準にとどまれば深刻な懸念。世界的な信用収縮は欧州に重大な悪影響を及ぼしていない。
◎ユーロ → オルドネス・スペイン中銀総裁=中期的な物価安定に向けできる限りのことを行う。すべてのユーロ圏加盟国の状況を考慮。
◎ユーロ → リープシャー・オーストリア中銀総裁1=インフレ抑制のためにあらゆることを行う。現在の為替レートは原油価格のネガティブな動きを軽減する役に立っている。
◎IMF → IMFユーロ圏経済に関する定期リポート=ECBが政策金利を当面4%で据え置くのが適切。ユーロ圏の今年の成長率見通しを従来の1.4%→1.75%に引き上げ。2009年の成長率については1.25%に減速するとの見通し。
◎英 → 英住宅金融大手ブラッドフォード・アンド・ビングレー =CEOが健康上の理由から辞任、株主割当増資での予定外の4億ポンドの増資発表に、株価が30%近く急落、HBOSが一時8%下落、欧州株安にポンド売りが始まる。


日本・その他
◎日本 → 岩田・内閣府経済社会総合研究所所長= 交易条件の悪化が内需に与える影響に、日本経済の現状について微妙なところに差し掛かってきている。 物価動向については、判断が難しいとしながらも少しずつトレンドとしてデフレの状態から抜け出しつつあることは間違いない。米国経済に関しては年後半には必ず上向くとか、なかなかそういうことが言いにくい局面で、不確実性が増大。
◎中国 → 中国人民銀行=一連の自然災害の結果、成長の過熱リスクが低下。国内経済と外部環境が年初からかなり明確に変化した。これらの変化により、急速な成長の過熱リスクがやや緩和された。 

◎IMF → IMF=ロシアの今年のインフレ率は14%に達する可能性、ルーブルの上昇が望ましい。
◎カタール → カタール首長の経済アドバイザー=1カタールは通貨の米ドルとのペッグを撤廃する必要がある。
◎サウジ → アッサーフ・サウジアラビア財務相=ドルペッグ制廃止や通貨再評価の意向ない。ポールソン米財務長官との共同記者会見で述べた。


2008年6月2日 本日の為替戦略

今日は月曜日で6月の始まりともなる。ドルは全体的に買い戻される傾向が続いていたが、先週末の相場は月末の特殊要因もあり、ストレートな流れを反映していない可能性もある。そして、今日からは、ドル買いの流れが加速するのか、逆にドル売りに変わるのか、今日からの値動きが注目される。


本日の経済指標・その他では、豪小売売上高が注目され、欧州ではスイス第1四半期GDP、ユーロ圏・独・英・スイスで購買部協会景気指数(PMI)が多く、最新の景況感を占うことができる。また、米国ではISM製造業景況指数が注目されており、発言ではトルシェECB総裁の発言には注意が必要。


●ドル円
ドル円は、103円、104円、そして、105円台をクリアし上昇が続いている。最近は2.5円幅で揉み合いが続くことが多く、最近では、大枠では98.50~101円、100.50~103.00円、そして、103.00~105.50円のレンジで取引される傾向にあった。105円~107.50円へ2.5円のドル高へスライドすることができるのか、逆に失速するのかよく判断する必要がある。その前哨戦として、106円台の壁をクリアきるのか注目したい。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドから持ち合いに移行している。上値のポイントは、105.88円、105.99円、106.46円、107.22円。下値のポイントは、105.11円、104.64~70円、103.88~93円、103.06円。RSIは77と横ばいが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。1時間チャートは、上昇トレンドから106円を前に上昇力が鈍り、106.20~75円のレンジに入り、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、102.50~106円のレンジ上限を試し、RSIは54と50を超え横ばいで、トレンドモメンタムは買いに変化。トータルの判断は、105.11~106.46円のレンジで、上値を試すことが予想される。


●ユーロドル
ユーロドルは、大枠では1.53~1.5850のレンジに入り、どうも新たなテーマも無く、売り買い共にポジションを持ち難い、レンジ内での取引が続きそうである。1.55以下では買いが厚く、逆に1.5700以上ではユーロ売りが厚く、暫くは押し目買いから、上値を試し、1.5800でダブルトップにでもなれば将来のユーロ売りに流れが変わるが、まだ、まだ、決め打ちするには早すぎる。


ユーロドルの4時間チャートは、下落トレンドも弱まり上昇に転じている。上値のポイントは、1.5563、1.5602~16、1.5634、1.5663、1.5737。下値のポイントは、1.5492、1.5461、1.5364、1.5290。RSIは33で下降ラインも崩れ横ばいとなり、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、長い下降トレンドが崩れ上昇に転じ、RSIは59で上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。Dailyチャートは、1.53~1.5850のレンジに入り、RSIは46と50を下回り横ばいで、トレンドモメンタムは買いがリジェクトされている。トータルの判断は、1.5492~1.5616のレンジで、押し目買いを予想。


●ポンド円
ポンド円は、200円を超えてからは、長い時間200~209円のレンジで取引が続き、今は、上限を試し26日移動平均線まで値を戻した。終値では2月29日の週以来の高値となり、この買いの流れが強いことが予想され、円はスイスを除く他の主要国通貨で円安が続き、ポンド円もこの流れが続きそうである。


ポンド円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、210円の大台を試している。上値のポイントは、210.00円、210.48円、211.43円、213.75円。RSIは79と上昇ラインを続け、トレンドモメンタムは買いを継続。1時間チャートは、上昇トレンドが続き、RSIは58と横ばいとなり、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、203~209円の上限を超え、買いが続いている。RSIは53と50を上回り横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買いで、210円を試す動きを予想。
●本日の経済指標・その他
NZウェリントン休場(女王誕生日)
9:30 豪 5月 TD-MIインフレーションゲージ=予想 前回0.5%
10:30 豪 第1四半期 設備投資=予想 前回0.7%
10:30 豪 4月 小売売上高=前月比予想0.2% 前回0.5%
14:45 スイス 第1四半期 GDP=前期比予想0.3% 前回1.0%、前年比予想3.3% 前回3.6%
16:30 スイス 5月 SVME購買部協会景気指数(PMI)=予想55.4 前回56.7
16:55 独 5月 NTCサービス業PMI=予想53.7 前回54.9
17:00 ユーロ 5月 製造業PMI=予想50.5 前回50.7
17:30 英 5月 CIPS 製造業PMI=予想50.5 前回51.0
17:30 英 4月 住宅建設許可=予想6.5万件 前回6.93万件
17:30 英 4月 住宅ローン=予想68億ポンド 前回69.3億ポンド、消費者信用残高=10億ポンド 前回12.4億ポンド
17:30 英 4月 マネーサプライM4=前年比予想 前回11.2%
23:00 米 4月 建設支出=前月比予想-0.6% 前回-1.1%
23:00 米 5月 ISM製造業景況指数=予想48.5 前回48.6
未定 英 5月 HBOS 住宅価格=前月比予想-1.0% 前回-1.3% 前年比予想 前回-3.7%
21:30 ユーロ トルシェECB総裁発言
1:20 米 ロックハート・アトランタ銀総裁、経済・金融状況について講演
ユーロ ユーログループ財務相会合


2008年6月1日 今週の為替戦略

先週の動きは:
ロンドン、NY市場が3連休から明けた先週の為替市場は、アジア市場では貿易黒字国高、赤字国通貨安が加速、韓国など赤字国中銀のドル売り介入が続いた。原油価格は、5月21日の133.70ドルの高値から小幅下落し127.35ドルで越週、引き続き高値圏で推移ており、主要国では相変わらずインフレ懸念と景気鈍化が焦点となっている。


先週は、独消費者物価は前年比3.0%と強く、ユーロ圏の消費者物価が前年比3.6%と上昇は止まらず、英消費者物価指数は前年比3.0%と中銀ターゲットを大幅に上回り、日本全国消費者物価もコアで0.9%と上昇傾向が続いた。一方、カナダGDP、前年比-0.3%と5年ぶりのマイナスとなり、この流れは止まりそうになく、中銀が期待している、景気スローダウン=インフレ率低下も、今のところまだ全く見られない。


イエレン・サンフランシスコ連銀総裁のインフレリスクを警戒する発言に、米利下げ終了から利上げ観測が指摘され、ドル高の流れに主要国通貨は下落、上昇を続けていた豪ドルもやや上昇に陰りが見られ、NZドルだけが若干ながら強含みで推移し、円クロスではGBPJPYが2月28日以来、久々に209円台に乗せ210の大台を試す勢いで円は弱含みで推移した。


米経済指標は、住宅価格の低下が続き、景況感も弱いものの、3月までと比べると改善が見られ底を打ちし上昇傾向にある。第1四半期の企業収益は3.8%と前回-3.3%から大幅改善され、第1四半期GDP改定値も前期比0.9%と前回0.6%から大幅に上方修正され、コアPCE価格指数は2.1%と前回2.2%から逆に下落している。


独6月のGFK消費者信頼感指数は4.9(予想5.9 前回5.6)と弱く、独第1四半期GDP確報値が1.5%(予想0.3% 前回0.3%)と非常に強く一時ユーロ買いになったものの、個人消費は弱く失業率は増加、ユーロ高の影響が懸念され、1.58を維持できず一時1.54台後半まで下落した。


堅調だった、豪ドルも第1四半期の民間設備投資が、前期比-2.5%(予想3.0%)と非常に弱く、マイナス成長が危惧され、0.95近くまで下落した。


長期金利は、日本=1.74%(前週1.695%)、米国=4.056%(前週3.854%)、独=4.454%(前週4.264%)と上昇は止まらず、日経平均株価は14195.66(前週13945.10)、NYダウ=12638.32(前週12479.63)と上昇しているものの、まだ上昇幅は鈍い状態が続いている。


今週から6月が始まる。ドル買いの流れにも、市場参加者は昨年8月から続いたドル安センチメントの方向転換をできず、疑心暗鬼の中で取引が続いている。


先週もそうだったように、雇用や住宅価格の下落懸念は残るものの、底なしの金融不安は3月末で一応解消に向かい、まばらながら強い米経済指標も見られ、インフレ懸念の高まりもあり金利引き下げは終了したと考えられる。一方の、ユーロは予想以上に堅調な経済成長が続き、インフレは収まりそうに無く利下げも考え難く、米国との金利差も大きく変わりそうにもない。ただ、動きが鈍いときに現れる、低金利通貨売り+高金利通貨買いの流れが今週も続きそうである。


ノルウェー年金基金が欧州株の時価総額1%超に相当する巨額な欧州株の購入を数週間以内に行う可能性があると発表、原油輸出で受けるドルからユーロへシフトする可能性もある。中東、東南アジア、ロシアなど、ドルペックを採用している国々は米金利が低下し、インフレに悩み、金利引締めや自国通貨を切上げる動きが続くとのレポートは多い。目先の堅調なドルも多くの難問を抱えている。


Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると、
主要通貨では:
強かった、AUDやNZDも値を下げ、久々にドルは主要国通貨に対して上昇、全面高の展開となった。下げ幅を見るとUSDJPY=2.07%と最も大きく、USDCHF=1.79%と続き、テーマが金融不安から安定化し、安定的な値動きとなったことで弱く、低金利によるキャリートレードの相手にされ、GBP、AUD、NZDの下落率は比較的に少ない。


USDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 104.02 104.69 102.73 103.38 -0.69 -0.66% 1.96 1.88%
30-May-08 103.26 105.88 103.12 105.52 2.14 2.07% 2.76 2.67%


EURUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 1.5594 1.5814 1.5486 1.5762 1.83 1.17% 3.28 2.11%
30-May-08 1.5766 1.5819 1.5461 1.5554 -2.08 -1.32% 3.58 2.27%


USDCHF    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 1.0458 1.0573 1.0216 1.0240 -2.37 -2.26% 3.57 3.41%
30-May-08 1.0243 1.0528 1.0224 1.0423 1.83 1.79% 3.04 2.97%


GBPUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 1.9567 1.9850 1.9454 1.9793 2.17 1.11% 3.96 2.02%
30-May-08 1.9794 1.9845 1.9675 1.9822 0.29 0.15% 1.70 0.86%


AUDUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 0.9565 0.9653 0.9510 0.9589 0.34 0.36% 1.43 1.50%
30-May-08 0.9592 0.9636 0.9511 0.9557 -0.32 -0.33% 1.25 1.30%


USDCAD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 0.9996 0.9999 0.9817 0.9897 -0.94 -0.94% 1.82 1.82%
30-May-08 0.9887 0.9978 0.9824 0.9933 0.36 0.36% 1.54 1.56%


NZDUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 0.7747 0.7902 0.7705 0.7846 1.05 1.36% 1.97 2.54%
30-May-08 0.7856 0.7922 0.7768 0.7828 -0.18 -0.23% 1.54 1.96%


クロスでは:
円全面安の展開となった。円は、GBPJPY=2.19%、NZDJPY=1.79%、AUDJPY=1.73%、CADJPY=1.70%と大幅に値を下げ、金利差に弱い円のイメージが強く、クロスでの円売りがドル円の上昇の要因ともなっている。ユーロは、EURCHF=0.42%と値を上げたものの、EURGBP=-1.46%と大きく値を下げている。


EURJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 162.25 163.87 161.46 162.93 0.80 0.49% 2.41 1.49%
30-May-08 162.82 164.48 162.72 164.11 1.18 0.72% 1.76 1.08%


GBPJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 203.55 206.54 202.60 204.63 1.01 0.50% 3.94 1.93%
30-May-08 204.39 209.35 204.23 209.12 4.49 2.19% 5.12 2.50%


CHFJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 99.44 101.04 98.90 100.92 1.61 1.62% 2.14 2.15%
30-May-08 100.79 101.32 100.20 101.21 0.29 0.29% 1.12 1.11%


AUDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 99.50 100.04 98.88 99.13 -0.31 -0.31% 1.16 1.17%
30-May-08 99.05 101.06 98.93 100.84 1.71 1.73% 2.13 2.15%


NZDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 80.59 81.87 79.77 81.11 0.58 0.72% 2.10 2.61%
30-May-08 81.12 82.74 80.89 82.56 1.45 1.79% 1.85 2.28%


CADJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 104.03 105.87 103.96 104.41 0.28 0.27% 1.91 1.83%
30-May-08 104.39 107.10 104.12 106.18 1.77 1.70% 2.98 2.85%


EURGBP    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 0.7968 0.8034 0.7926 0.7961 0.07 0.09% 1.08 1.36%
30-May-08 0.7963 0.7983 0.7832 0.7845 -1.16 -1.46% 1.51 1.90%


EURCHF    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 1.6312 1.6377 1.6142 1.6142 -1.78 -1.09% 2.35 1.44%
30-May-08 1.6153 1.6300 1.6147 1.6209 0.67 0.42% 1.53 0.95%


株価
日経平均株価    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 14,294.52 14,343.19 13,658.02 14,012.20 -207.28 -1.46% 685.17 4.82%
30-May-08 13,875.98 14,366.63 13,665.57 14,338.54 326.34 2.33% 701.06 5.00%


ダウ工業株30種平均 OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 12,985.41 13,136.69 12,460.09 12,479.63 -507.17 -3.91% 676.60 5.21%
30-May-08 12,620.90 12,726.50 12,442.59 12,638.32 158.69 1.27% 283.91 2.27%


IMM通貨先物:
金融危機が薄らいだことで、JPYロングポジションの減少幅が拡大、CHFショートポジションが拡大、GBPもショートポジションが拡大し、EURはロングからショートに変化し、EUR高のセンチメントが変化していた。一方、CADとNZDのロングポジションは拡大し、AUDも高水準のロングポジションが維持されている。


JPY       Long Short Net
20-May-08 65,203 25,155 40,048
27-May-08 62,907 29,603 33,304


EUR       Long Short Net
20-May-08 70,240 63,399 6,841
27-May-08 64,503 67,893 -3,390


GBP       Long Short Net
20-May-08 22,233 47,573 -25,340
27-May-08 22,471 47,359 -24,888


CHF       Long Short Net
20-May-08 19,037 23,980 -4,943
27-May-08 18,907 28,756 -9,849


CAD       Long Short Net
20-May-08 53,118 21,700 31,418
27-May-08 69,636 19,511 50,125


AUD       Long Short Net
20-May-08 72,418 11,117 61,301
27-May-08 67,200 9,908 57,292


NZD       Long Short Net
20-May-08 12,274 7,733 4,541
27-May-08 12,903 7,939 4,964


今後の金利予想は:
国   予定日  現行政策金利  予想:         
USD  6月25日 2.00% 金利据え置きを予想(Fed Funds Target Rate)
EUR  6月5日 4.00% 金利据え置きを予想(Refi Rate)
GBP 6月5日 5.00% 金利据え置きを予想(Base Rate)
JPY 6月13日 0.50% 金利据え置きを予想(OverNight Call Rate)
AUD 6月3日 7.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
NZD 6月4日 8.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
CHF  6月19日 2.75% 金利据え置きを予想(3 month Libor target)
CAD 6月10日 3.00% 0.25%の利下げを予想(OverNight Rate)
NOK 6月25日 5.50% 金利据え置きを予想 (Sight deposit)
SEK  7月3日 4.25% 金利据え置きを予想 (Repo rate)


今週の経済指標・その他では、6月が始まり、週初には主要国に金融政策や米雇用統計の発表があり、その他多くの経済指標や通貨当局者の発言が予定され、最近では大幅な変動に結びついていないものの、雇用統計はいつも波乱を招くことは確実。


6日には、米雇用統計の非農業部門雇用者数は、予想-5.5万人 前回-2.0万人と、雇用者の減少が予想され、積極的なドル買いに動き難くなっている。


また、3日=豪中銀は政策金利7.25%の据置き、5日=NZ中銀は政策金利8.25%の据え置き、英中銀は政策金利5.0%の据置き、欧州中銀は政策金利4.0%の据置きが、それぞれ予想されている。この予想の確立は高く、市場の注目は、発表後の中銀・総裁の発言に焦点が当てられており、この内容に為替が動くことは避けられないのが現実。


◎個人消費関連では、2日=豪小売売上高、4月=ユーロ小売売上高
◎インフレ関連指標では、3日=スイスCPI、ユーロPPI
◎経済成長関連では、2日=スイスGDP、3日=ユーロGDP、4日=豪GDP
◎景気先行関連では、2日=米ISM製造業景況指数、スイス・独・ユーロ・英製造業PMI、4日=米ISM非製造業景況指数、独・ユーロ・英サービス業PMI
◎住宅関連では、2日=英住宅建設許可、3日=豪住宅建設許可件数、5日=カナダ住宅建設許可
◎雇用関連では、4日=米チャレンジャー社企業人員削減数、米ADP全国雇用者数、5日=カンダ失業率
その他、4日=米労働生産性


●ドル円
ドル円は、中期的なドル売り予想は変わらないものの、目先は緩やかながら徐々に底値を切上げ、105円台で越週しても違和感が少なく上値達成感も感じられない。今週は105円台を底固めし、前週高値105.88円超えをめざし、106円台でどこまで上昇できるかを試すことが予想される。今週もドル円の上昇スピードは円クロスの動向に左右されることになるが、どこまで上昇がするのかを試し、失敗するとドル円の急落リスクは上値が高くなる。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの上限で推移し上値を試している。上値のポイントは、105.87円、106.58円、108.25円、108.60円。下値のポイントは、103.68円、102.53円、100.65円、97.92円。RSIは37と横ばいだが、トレンドモメンタムは買いが続いている。Monthlyチャートは、2ヶ月連続で陽線引けとなり、上昇トレンドが続き、RSIは33と上昇、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、102.50~106円のレンジ上限を試し、RSIは54と50を超え横ばいで、トレンドモメンタムは買いに変化。Daily=買い、Weekly=買い、Monthly=買い。トータルの判断は、ミックス。


●ユーロドル
ユーロドルは、大枠で1.53~1.58のレンジの中間となる1.55近辺で越週し、引き続き強い方向性が見られない。今週も各国の経済指標を見ながらこのレンジ内で取引が続き、米雇用統計の非農業部門雇用者数では減少予想と、ポジション調整も一巡したことで1.55以下ではユーロ買いが強まることば予想される。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドの中で、1.5285~1.6000のレンジで相場が続いている。上値のポイントは、1.5829、1.6008~17、1.6339、1.6991。下値のポイントは、1.5387、1.5283、1.5002、1.4974。RSIは65と高値圏で推移、トレンドモメンタムは買いを継続。Monthlyチャートは、上昇トレンドが続いているが、過去2ヶ月陰線引けとなり、ラインの中間から上限のレンジで下限を試し、RSIは80とやや弱く、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、1.53~1.5850のレンジに入り、RSIは46と50を下回り横ばいで、トレンドモメンタムは買いがリジェクトされている。Daily=売り、Weekly=レンジ、Monthly=買い。トータルの判断は、1.5285~1.5830のレンジで、下限を試す動きが続きそうである。


●ポンド円
ポンド円は、円クロスで、GBPJPYが209円台、EURJPYが164円台、CHFJPYが101円台、CADJPYが106円台で越週するなど、円は弱含みで推移し、金融市場が安定しているうちは、円買いの材料も弱くこの流れは今週も継続しそうである。円買いの材料としては、日本株に海外からの資金流入がどれだけ増加するかが焦点となっているが、キャリートレードが摘み上がれば、上がるほど、元に戻るときのエネルギーが強くなりそうである。


ポンド円のWeeklyチャートは、底値を切上げ209円の上限を上抜けしている。RSIは213.70円、214.01円、214.90円、216.23円。下値のポイントは、205.61円、204.75円、204.60円、200.62円、Monthlyチャートは、売りから買いにトレンドが変化し、RSIや51と50を回復、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、203~209円の上限を超え、買いが続いている。RSIは53と50を上回り横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。Daily=買い、Weekly=買い、Monthly=ミックス。トータルの判断は、買い。


2008年5月31日 30日の海外為替市場

日経平均株価=14338.54(214.07 1.52%)、NYダウ=12638.32(-7.90 -0.06%)、独DAX=7096.79(41.76 0.59%)、英FTSE=6053.50(-14.60 -0.24%)、金=891.50(9.80 1.11%)、原油=127.35(0.73 0.58%)


アジア市場は、日本全国消費者物価指数が前年比0.8%(予想09% 前回1.2%)、コア=0.9%(予想1.0% 前回1.2%)とやや弱かったが、実需筋の円買いに円相場は小幅な値動きとなった。


欧州市場は、独小売売上高、前月比-1.7%(予想0.6% 前回-2.2-0.1%)と予想外の2ヶ月連続マイナスとなり一時EUR売りが強まり、EURUSD=1.5530→1.5462まで下落、ユーロ消費者物価指数(CPI)・速報、前年比3.6%(予想3.5% 前回3.3%)が予想より上昇し、EURUSD=1.5482→1.5531(欧州市場)→1.5568(米国市場)まで上昇。


米国市場は、カナダGDP前期比年率、-0.3%(予想0.6% 前回0.8%)→ 5年ぶりのマイナスで追加利下げの可能性の残りCAD下落、USDCAD=0.9920→0.9978まで上昇。


米個人所得=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.4←0.3%)、個人消費支出=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.3%)に米株価が上昇し一時的にドル買いとなる。


米シカゴ購買部協会景気指数=49.1(予想48.5 前回48.3)、米ミシガン大消費者信頼感指数確報値 =59.8(予想59.5 前回62.6)と共に予想よりやや強かったが、ドル売りが続き、月末の需要にドル売りが加速、USDCHF=1.0506→1.0414まで下落、英国が大量GILT(英債券)発行にGBP買いが強まるとの見通しに、GBPUSD=1.9684→1.9819まで上昇。


●ドル円
アジア市場のドル円は105.49円で取引が始まり、日本消費者物価に反応は鈍く、月末のドル手当て買いに105.73円まで上昇したが、前日の高値105.88円を超えられず、逆に実需筋の売りに105.23円まで下落、EURJPYの売りとアジア勢の買いに挟まれ、105.25~55円のレンジで売り買いが交錯した。欧州市場は105.34円で取引が始まり、本邦資本筋の買い+EURJPYの買い戻しに底値は堅く、105.35~60円のレンジから、米個人所得・消費支出後には、105.74円まで上昇、米シカゴPMI、ミシガン大消費者信頼感指数の結果には反応薄で、オプション勢の売りにオプションンカットでは105.39円まで下落、105.40~65円で売り買いの攻防が続いた。主要通貨でドル売りが加速する中で、一時105.33円まで値を下げ、105.52円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5518で取引が始まり、動意の乏しい中で、1.5505~1.5541の狭いレンジで取引が続いていたが、独小売売上高が予想を大幅に下回るマイナスで、前日安値1.5485を割り込み1.5469まで続落となった。欧州市場は1.5489で取引が始まり、1.5461まで下落、中東勢の買い下げ止まり、1.5465~85のレンジで揉み合いとなったが、ユーロ圏の消費者物価指数が強く、ユーロの買い戻しに1.5531まで値を戻した。ECBフィキシング後の売りに1.5492まで下落、オプションカットでは1.5530まで上昇、ロンドンフィキシングの買い需要に1.5550を超え1.5569まで続伸、週末のポジション調整に買いも続かず、1.5540~65の狭いレンジから1.5553で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.70円で取引が始まり、投資信託の買いに164.02円まで上昇、本邦実需筋の売りに163.60円まで下落、独小売売上高に163.10円まで急落した。欧州市場は163.18円で取引が始まり、163.08円まで下落、欧州勢の売り+アジア勢の買いに、163.10~30円のレンジで売り買いの攻防が続いたが、ユーロ圏の消費者物価指数が強く、163.88円まで徐々に底値を切上げ、オプションカット後に一時163.69円まで値を下げたものの、ロンドンフィキシングで月末のユーロ買い需要に、164.20円まで上昇、欧州市場が早めに取引を終了し、163.90~10円のレンジから、終盤にかけ164.23円まで上昇、164.11円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
8:01 英 5月 GFK消費者信頼感調査=-29(予想-26 前回-24)→ 1990年来の低水準
7:45 NZ 4月 住宅建設許可=前月比82.1(前回-14.5←-9.1%)
8:30 日本 4月 失業率=4.0%(予想3.9% 前回3.8%)、 有効求人倍率=0.93(予想0.94 前回0.95)
8:30 日本 4月 全世帯家計調査-消費支出=前年比-2.7%(予想-0.7% 前回-1.6%)
8:30 日本 5月 東京都区部消費者物価指数=前年比0.9%(予想0.8% 前回0.6%)、前年比コア=0.9%(予想0.9% 前回0.7%)
8:30 日本 4月 全国消費者物価指数=前年比0.8%(予想09% 前回1.2%)、コア=0.9%(予想1.0% 前回1.2%)
8:30 日本 4月 鉱工業生産・速報=前月比-0.3%(予想-0.5% 前回-3.4%)、 前年比1.8%(予想1.6% 前回-0.7%)
15:00 独 4月 小売売上高=前月比-1.7%(予想0.6% 前回-2.2-0.1%)、前年比-1.0%(予想-1.9% 前回-6.8%)
18:00 ユーロ 5月 消費者物価指数(CPI)・速報=前年比3.6%(予想3.5% 前回3.3%)
18:00 ユーロ 4月 失業率=7.1%(予想7.1% 前回7.1%)
18:30 スイス 5月 KOF先行指数=1.09(予想1.09 前回1.21←1.20)
21:30 米 4月 個人所得・消費支出: 個人所得=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.4←0.3%)、個人消費支出=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.3%)、コアPCE=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.2%)、前年比2.1%(予想2.1% 前回2.1%)
21:30 カナダ 4月 鉱工業製品価格=前月比1.4%(予想1.0% 前回1.8←1.7%)、前年比1.0%(前回-0.2←-0.3%)
21:30 カナダ 3月 GDP=前月比-0.2%(予想0.0% 前回-0.3←-0.2%)、前期比年率-0.3%(予想0.6% 前回0.8%)→ 5年ぶりのマイナスで追加利下げの可能性の残りCAD下落
22:45 米 5月 シカゴ購買部協会景気指数=49.1(予想48.5 前回48.3)、新規受注=56.1(前回53.0)、支払価格=87.5(前回82.9)、雇用=41.2(前回35.3)
22:55 米 5月 ミシガン大消費者信頼感指数確報値 =59.8(予想59.5 前回62.6)、景気現況指数=73.3(予想71.9 前回77.0)、消費者期待指数=51.1(予想51.9 前回53.3)→予想を上回ったが引き続き1980年6月来の低水準

●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → ローゼングレン・ボストン連銀総裁=住宅着工は50年ぶり低水準。利下げが下半期の成長を支援する。住宅価格の下落が依然として米経済成長を脅かしていた。銀行は消費者ローンの延滞増加による問題に直面する可能性がある。住宅価格の下落は過去50年間で最大だが、これは失業率が比較的低いなかで起きている。失業率が上昇すれば、経済は一段と圧迫される。住宅価格の下落は今後も景気の重大な下向きリスク。 インフレは2%をやや上回るコア消費者物価の上昇は歓迎できないものの、過去と比べて大きくはない。
◎米 → ポールソン米財務長官=原油高は大きな問題。米上院の住宅法案は市場の一助に。
◎米 → グリーンスパン前議長=インフレ抑制に強い引き締め策必要。政治が利上げを容認するかが問題。原油価格は長期的上昇トレンドに。
◎カナダ → フレアティ加財務相=GDPの結果は自動車の影響が大きい。カナダ経済の鈍化は驚きではない。カナダ経済は底堅さを維持。


欧州・英国
◎ユーロ → ECB(EU財務相会合前の報告書)=世界の食品価格は短期的に一段高となる可能性、供給が需要増に追いつく可能性が低いなか、上昇は長期化するとの見通し。保護貿易政策、投機、米ドル安も食品価格を押し上げている。
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=インフレは懸念事項とし、そのリスクを過小評価すべきではない。 原油高の影響を緩和するために税制上の措置を使うべきではない。
◎ユーロ → ウェーバー独連銀総裁=最近の食品・エネルギー価格上昇について、ECBがこれまで直面した物価面の問題として最も深刻なものかもしれないが、ECBのインフレ目標を変更する根拠としては不十分。中銀は金融安定に寄与すべき。
◎ノルウェー → ノルウェー年金基金=欧州株の運用額が、数週間以内に市場の時価総額の1%を超えるとの巨額な金額との見通し。
◎ユーロ → ノワイエ仏中銀総裁(29日)=世界経済は過去数十年で最大のインフレリスクに直面しているが、ユーロ圏ではユーロが問題克服の助けになる。


日本・その他
◎豪 → 豪優遇税制導入=オーストラリア政府が前週、州政府債を購入する際に発生する10%の源泉徴収税を撤廃すると発表したことを受け、アナリストの間では、豪州の州政府債が海外投資家にとってより魅惑的になり、既に強含んでいるAUDの上昇予想が増えている。
◎南ア → 南ア中銀=12日の金融政策で大幅な利上げの思惑が広まる。ムボウェニ中銀総裁は28日遅く、これまで0.5%の利上げを9回実施したが、インフレは抑制できてい、2%の大幅利上げも可能だと発言した。
◎インド → インド政府=1─3月のインドGDP伸び率は前年比+8.8%、金融引き締めを継続しているにもかかわらずサービス部門が寄与し高い伸び。
◎ロシア → イグナチェフ・ロシア中銀総裁=インフレ目標の導入を目指し、ドルとユーロで構成する通貨バスケットに対するルーブルの取引レンジを緩やかに拡大させる方針を明らかにした。中銀は数カ月以内にルーブルを切り上げる可能性がある。


2008年5月30日 本日の為替戦略

本日は月末、そして、週末金曜日・・・・不安! 世界的に金利は上昇、10年債利回りは、日本が1.8%の大台に乗せ、英国は5%の大台に乗せ、金価格が弱く、ドルの買い戻しが再開、各国で主要な経済指標が発表され、月末の特殊要因で動くこともあり、嫌な、嫌な日となっている。


テクニカルでは、ドル買い過ぎ感も残るが、テクニカルではドル買いの流れが続く。しかし、本日は月末・週末金曜日で、ポジション調整と、特殊要因の売り買いが入りやすく動きが読み難く、または、本日発表される経済指標の結果如何で、更にドル買いが加速するリスクが残り、本当に厄介な日。


本日の経済指標・その他では多くの経済指標の発表が予定されている。日本の全国消費者物価指数は前年比0.9~1.0%の予想が多く注目されている。ユーロが値を下げているが、ユーロ圏CPIや独小売売上高は一段と注目され、ユーロ相場への影響が強いことは間違いない。米個人所得・消費支出のコアPCE、米シカゴ購買部協会景気指数、米ミシガン大消費者信頼感指数は米株価への影響も大きく重要で、カナダのGDPも注目したい。


●ドル円
ドル円は、オーソドックスに考えれば、ドル円は上値を抜けて何処まで買いが続くのか確かめる動きが予想され、円クロスでは、円売りが加速する前兆があり、更に円売りを期待できる。問題は、本邦輸出筋の動向と、月末・週末要因。


ドル円の4時間チャートは、レンジの上限でもある105.58円を超えドル買いが加速できるかを試している。上値のポイントは、105.71円、106.03円、107.03円、108.60円。下値のポイントは、104.98円、104.70円、104.43円。RSIは77と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続。1時間チャートは、前回高値105.68~70円を超え買いが続き、RSIは67と高値圏で推移、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、102.50~106円のレンジの上限に近づき、RSIは54と横ばいで、トレンドモメンタムは買い。トータルの判断は、買い。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.5650を割り込み売りが加速して売りに違いは無いが、1.55以下を簡単に売りから入ってよいのか? どうも疑問が残り安値で売る難い展開となっている。ローソク足では3連続の陰線となり、三羽烏、ちょっとユーロ売りも休息しても、いいのでは。


ユーロドルの4時間チャートは、1.55近くまで下落、下値を試す動きが続いている。上値のポイントは、1.5563、1.5602~16、1.5634、1.5663。下値のポイントは、1.5364、1.5359、1.5290。RSIは30と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続。1時間チャートは、1.5500を割り込み下落トレンドが続き、RSIは28と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジに入り、上値を失敗し下落が続き、RSIは45と引き続き50を割り込み弱く、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、週末の調整買いを意識しながら、売り。


●ポンド円
ポンド円は、円はやや弱く推移しえいるが、209円のポイントを確り超えたわけでもなく、ポンドドルが上昇を続けているわけでもなく。ドル円の相場次第に思えてならない。現状は上値を試している段階だけに、これにつく必要もあるが、月末・週末リスクが気になり、特に月末の特殊要因で、ポンドはロンドンフィキシングで結構動くので注意したい。


ポンド円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、208円を超え209円を試している。上値のポイントは、209.01円、209.15円、210.49円、213.48円。下値のポイントは、208.06円、206.55円、205.48円。RSIは77と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。1時間チャートは、上昇トレンドが続き、RSIは66と高値圏で横ばい、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、200~209円の上限を試し、RSIは55と50を上回り上昇、トレンドモメンタムも買い。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
9:01 英 5月 GFK消費者信頼感調査=予想-26 前回-24
7:45 NZ 4月 住宅建設許可=前月比予想 前回-9.1%
8:30 日本 4月 失業率=予想3.9% 前回3.8%、 有効求人倍率=予想0.94 前回0.95
8:30 日本 4月 全世帯家計調査-消費支出=前年比予想-0.7% 前回-1.6%
8:30 日本 5月 東京都区部消費者物価指数=前年比予想0.8% 前回0.6%、前年比コア=予想0.9% 前回0.7%
8:30 日本 4月 全国消費者物価指数=前年比予想09% 前回1.2%、コア=予想1.0% 前回1.2%
8:30 日本 4月 鉱工業生産・速報=前月比予想-0.5% 前回-3.4%、 前年比予想1.6% 前回-0.7%
15:00 独 4月 小売売上高=前月比予想 前回-0.1%、前年比予想 前回-6.3%、
18:00 ユーロ 5月 消費者物価指数(CPI)・速報=前年比予想3.5% 前回3.3%
18:00 ユーロ 4月 失業率=予想7.1% 前回7.1%
18:00 ユーロ 5月 消費者信頼感=予想-12 前回-12、サービスセンチメント=予想7 前回7、エコノミックセンチメント=予想96.6 前回97.1
18:30 スイス 5月 KOF先行指数=予想1.09 前回1.20
21:30 米 4月 個人所得・消費支出: 個人所得=予想前月比0.2% 前回0.3%、個人消費支出=前月比予想0.2% 前回0.4%、コアPCE=前月比予想0.1% 前回0.2%、前年比予想2.1% 前回2.1%
21:30 カナダ 4月 鉱工業製品価格=前月比予想1.0% 前回1.7%、前年比予想 前回-0.3%
21:30 カナダ 3月 GDP=前月比予想0.0% 前回-0.2%、前期比予想0.6% 前回0.8%
22:45 米 5月 シカゴ購買部協会景気指数=予想48.5 前回48.3
22:55 米 5月 ミシガン大消費者信頼感指数確報値 =予想59.5 前回48.3、景気現況指数=予想71.9 前回77.0、消費者期待指数=予想51.9 前回53.3


2008年5月30日 29日の海外為替市場

金価格下落、金利上昇、ドル全面高。 


日経平均株価=13709.44(-183.86 -1.32%)、NYダウ=12594.03(45.68 0.36%)、独DAX=7033.84(75.18 1.08%)、英FTSE=6069.60(11.10 0.18%)、金=905.00(-7.8 -0.85%)、原油=131.03(2.18 1.69%)。


アジア市場は、豪第1四半期の民間期設備投資=前期比-2.5%(予想3.0%)と悪く、個人消費の低迷が小売りセクターに影響を及ぼす中、豪企業が予想外に設備投資を縮小、第1四半期GDPがマイナスの懸念が残る。AUDUSD=0.9634→0.9581(欧州市場)→0.9536(米国市場)まで下落。


欧州市場は、英ネーションワイド住宅価格、前月比-2.5%(予想-0.5% 前回-1.1%)→ 統計開始の1991年以来最大の下落率で、GBPUSD=1.9735→1.9674まで下落→1.9804まで回復。GBPJPY=207.22円→206.80円→208.95円(米国市場)まで続伸。


独失業者数、予想7.9%(予想 7.8% 前回7.9%)、失業者増減=0.4万人(予想-2万人 前回-0.7万人)と予想より悪くユーロ高の影響が懸念、EURUSD=1.5586→1.5545まで下落。その後も続落を続ける。


米国市場は、米第1四半期 GDP改定値:GDP=0.9%(予想0.9% 前回0.6%)と予想通に上方修正され、第1四半期の米企業収益が、3.8%(予想-2.9% 前回-3.3%)と拡大し、米国株の上昇+金・原油価格の下落にドル買いが続く。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.68円で取引が始まり、本日発表されるGDPが0.9%に拡大するとのウワサが流れドル買いが続き、日経平均株価の上昇+GBPUSDの急落+海外勢の買いに、本邦実需筋のドル売りを消化しながら、105.20円まで上昇が続いた。欧州市場は105.15円で取引が始まり、104.91円を安値に主要国でのドル買いがリードし、105.30円まで上昇、105.00~30円の揉み合いから、ECBフィキシングでは105.38円まで上昇、米GDPの発表では105.03円まで下落したが、米企業収益が強く、米株価の上昇に、105.30~50円のドル売りを消化し、オプションカット後にはドル買いが強まり、105.50円を超えストップロスの買いを誘発し、105.88円まで上昇、終盤にかけては105.48円まで値を下げ、06:00時では105.50円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5639で取引が始まり、朝方の1.5564を高値に、前日安値の1.5608を目指し、1.5580~00のストップロスを試す投機的な売りが続いた、GBPUSDの売りがリードしたドル買いに上値は重く、英住宅価格の悪化にGBPUSDが急落、1.5564まで下落した。欧州市場は1.5581で取引が始まり、独失業率が悪く1.5545まで下落、1.5550以下の実需筋買い、ユーロ圏業況感指数が強く下げ止まり、1.5550~80のレンジで売り買いが交錯した。米GDPの発表直後は利食いの買いに一時1.5590まで値を戻したがが、米企業修正が強く、ドル売りが続いていたUSDCADが買い戻され、ドル全面高の流れにユーロ売りが続いた。中東勢の買いを消化しながら、1.5500割れのストップロスの売りを誘発し、1.5485まで下落、06:00時では1.5520で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.73円で取引が始まり、一時103.64円まで値を下げたが、103.50円以下の本邦勢+海外ファンド筋の買いが続き、日経平均株価の上昇に164.23円まで続伸、AUDJPY+GBPJPYの売り、利食いの売り+独失業率が悪く、163.59円まで値を下げた。欧州市場は163.84円で取引が始まり、163.60~80円のレンジで売り買いが交錯したが、163.50円を割り込み163.47円まで下落、ECBフィキシングの買いに163.98円まで急伸、買い一巡後には163.31円まで下落、GBPJPYの買い戻し+強い米国株に164.07円まで上昇、結局163.70円を中心に上下を繰り返し、06:00時では163.73円で取引されえいる。


●主な経済指標の結果
8:50 日本 4月 大型小売店販売額・速報 =前年比-2.2%(予想-0.1% 前回0.2%)
10:30 豪 第1四半期 民間期設備投資=前期比-2.5%(予想3.0% 前回7.3%←5.1%)→ 予想を大幅に下回りAUD売りが始まる
15:00 英 5月 ネーションワイド住宅価格=前月比-2.5%(予想-0.5% 前回-1.1%)→統計開始の1991年以来最大の下落率、前年比-4.4%(予想-1.9% 前回-1.0%)
16:15 スイス 第1四半期 雇用統計: 失業率=2.8%(予想2.6%)、就業者数=389.9万人(予想389.4万人 前回388万人)
17:00 ノルウェー 4月 小売売上高=前月比0.4%(予想0.6% 前回-0.4%)
17:00 独 5月 失業者数=予想7.9%(予想 7.8% 前回7.9%)、失業者増減=0.4万人(予想-2万人 前回-0.7万人)→ 
17:00 ユーロ 4月 マネーサプライM3=前年比10.6%(予想10.3% 前回10.3%)
18:00 ユーロ 5月 業況感指数=0.54(予想0.40 前回0.43←0.44)、消費者信頼感指数=-15(予想-12 前回-12)、総合景況感指数=97.1(予想96.6 前回97.1)、企業信頼感指数=-2(予想-2 前回-2)、サービス業景況感指数=8(予想7 前回7)
19:00 英 6月 CBI 小売売上高(Distributive Trade)=-20(予想-5 前回-26)
21:30 米 5/25週 新規失業保険申請件数=37.2万件(予想37万件 前回36.5万件)
21:30 米 第1四半期 GDP改定値: GDP=0.9%(予想0.9% 前回0.6%)、 デフレーター=2.6%(予想2.6% 前回2.6%)、 最終需要=0.7%(予想0.1% 前回-0.2%)、コアPCE価格指数=2.1%(予想2.2% 前回2.2%)、PCE価格指数=3.5%(予想3.5% 前回3.5%)
21:30 米 第1四半期 米企業収益=3.8%(予想-2.9% 前回-3.3%)
21:30 カナダ 第1四半期経常収支=56億カナダドル(予想30億カナダドル 前回-5億カナダドル)→ 予想を上回るUSDCAD=0.9825まで下落


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → バーナンキFRB議長=流動性対策について、BIS会議向けビデオ会議で講演、内容は13日の講演同じで質疑応答はない。
米 → 米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)=輸入減や製油所の需要増で米原油在庫が予想外の減少。
◎米 → 米連邦預金保険公社(FDIC)=第1四半期の米銀の貸倒引当金、過去最高の371億ドル(前年同期92億ドル)に拡大。問題があると認定された銀行は90行(2007年76行)に増加。
◎米 → フィッシャー・ダラス連銀総裁=インフレ動向や特にインフレ期待が引き続き悪化した場合、景気低迷が続いても早めに金融政策の方向転換が行われると予想する。リセッションは予想していない。
◎米 → フィッシャー・ダラス連銀総裁+スターン・ミネアポリス連銀総裁=米経済の低迷が続いたとしてもインフレ抑制のため、近い将来利上げが必要になるかもしれないと警告→ FRBが利下げサイクルを終了し、2008年中に政策の方向転換に踏み切る可能性があるとの見方が高まった

欧州・英国
◎英 → 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)=長引く金融市場の問題が影響で、新興国不動産への投資意欲が後退。
◎ユーロ → アルムニア欧州委員会委員=ユーロがドルに対して強いことで、欧州にはインフレ圧力を緩和する余地が生まれている。
◎ユーロ → 欧州委員会(スロバキア、コルナ)=ユーロ参加の前段階となる欧州為替相場メカニズム(ERM2)の対ユーロ標準値 EURSKK= を17.6472%切り上げ、1ユーロ=30.1260コルナとすることを承認→ 一時30近くまで下落、コルナの最高値を更新
◎ユーロ → トリシェECB総裁=中央銀行の責務は中期的な物価安定を維持すること。インフレ期待を十分に抑制すること。EUは生産性の押し上げを。物価安定の維持が肝要。


日本・その他
◎日本 → 津田財務次官=G8財務相会合では、世界経済の議論の中で商品価格高騰の影響を議論。
◎日本 → 亀崎日銀審議委員=景気の下振れリスクに最も注意する必要ある。金融緩和長期化のリスクも引続き存在。金融政策に特定の方向性を持つのは適切ではない。金融政策は総合的な観点から適切に判断。
◎豪 → 豪第1四半期の民間期設備投資=前期比-2.5%(予想3.0%)と悪く、個人消費の低迷が小売りセクターに影響を及ぼす中、豪企業が予想外に設備投資を縮小、第1四半期GDPがマイナスの懸念が残る。AUDUSD=0.9634→0.9581(欧州市場)→0.9536(米国市場)まで下落。
◎フィリピン → フィリピン中銀=USDJPY44でドル売り介入の模様。


2008年5月29日 本日の為替戦略

EURUSDは、5月21日からの高値が1.5797(21日)、1.5814(22日)、1.5795(23日)、1.5792(26日)、1.5819(27日)、そして昨日26日は1.5760と6日目にEURUSDは急落、独消費者物価指数の上昇にも、トルシェECB総裁のインフレ懸念発言にも反応は鈍く、市場参加者の売買判断は、原油価格・金価格に向けられている。


先日ジョージ・ソロス氏が、原油価格はバブルで、米国がリセッションになることで急落すると発言、一時話題ともなったが、米国が激しいリセッションに入り、世界経済市長が停滞、中国、インド、ロシア、中南米の成長も鈍化すれば需給が緩和されることは予想しやすいが・・・・さて? そのような状況となったら、為替どころでなくなりそうで、願っていいのか迷うところである。


ドイツ国内の消費者物価の上昇が目立ち、労使交渉でも賃上げ幅が拡大する可能性が高く、ECBの利下げ観測予測も大幅に後退、一部では独経済への影響が危惧されているが、多くの市場参加者は、EURUSDの相場で押し目買いを考えている。


本日の経済指標・その他では、米週間新規失業保険申請件数や、米第1四半期GDP改定値が注目される。


●ドル円
ドル円は、104.45円を超えてドル買い強まり、次は、105.50円を超えることができるのか? 最近の為替相場は売り買いに確たる材料も少なく、レンジ相場になりやすく、104.45~105.50円のレンジを考え、クロスでの円売りが始まっており、どうも過大な値動きを期待する事も躊躇されるが、上値を試す動きが続きやすい。


ドル円の4時間チャートは、102.73円~105.58円のレンジの上限を試している。上値のポイントは、105.58円、105.68円、106.03円、107.03円、108.60円。下値のポイントは、104.43円、103.74円、103.47円。RSIは57と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。1時間チャートは、103円~104.50円の上限を超え、104.50~105.50円のレンジに入り、RSIは59と横ばいが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、102.50円を底値に、102.50~106円のレンジで取引され、RSIは54と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続しているが54→59まで上昇に転じ流れが変わる可能性もある。トータルの判断は、買い。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.58を失敗し何処まで下げることができるのか、これを試しているだけに思えてならに。金・原油価格主導で、特にユーロ売り材料が現れたわけでもないが、テクニカルでトレードしているファンド筋の売りに下落、さらには、EURクロスの売りに売りが加速していることを考えれば、売り先行→買い戻→レンジ相場へ戻る動きに入りやすい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.5663を割り込み売りが続いている。上値のポイントは、1.5663、1.5695、15737。下値のポイントは、1.5602、1.5563、1.5505~18。RSIは42と横ばいながら引き続き50を割り込み、下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続。1時間チャートは、1.57を割り込んでから売りが続き、RSIは42と50を割り込み、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジに入り、上値を失敗し下落が続き、RSIは43と50を割り込み横ばい、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、売り継続で、1.5563~1.5695のレンジを予想。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルの上昇も足踏みながら、1.98台を維持し底堅い展開となっている。ポンド円は207円台に入り、過去16日間の高値を示現している。この流れからは円売りが続きそうで、上値を試しながらも、目先は208円が壁となりそうである。


ポンド円の4時間チャートは、上昇トレンドに変わり208円を試す動きとなっている。上値のポイントは、208.00~06円、208.98~01円、210.49円。下値のポイントは、206.54~57円、205.48円、205.10円、204.12円。RSIは60とやや下げ傾向となり、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、205円を超えてから買い続き、206円を上回り買いが加速、RSIは65で横ばい、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、200円~209円のレンジが続き、RSIは55と50を上回り横ばい、トレンドモメンタムは買いが継続。トータルの判断は、買いが続き、狭くは206.57~208円のレンジ。広くは205.48円~209.01円のレンジの上値を試す展開を予想。


●本日の経済指標・その他
パリ休場(第二次大戦終戦記念日)
8:50 日本 4月 大型小売店販売額・速報 =前年比予想-0.1% 前回0.2%
15:00 英 5月 ネーションワイド住宅価格=前月比予想-0.5% 前回-1.1%、前年比予想-1.9% 前回-1.0%
17:00 ノルウェー 4月 小売売上高=前月比予想 前回-0.4%
17:00 独 5月 失業者数=予想7.8% 前回7.9%、失業者増減=予想-2万人 前回-0.7万人
17:00 ユーロ 4月 マネーサプライM3=前年比予想0.7% 前回0.7%、前年比予想10.3% 前回10.3%
19:00 英 6月 CBI Distributive Trade=予想-5 前回-26
21:30 米 5/25週 新規失業保険申請件数=予想37万件 前回36.5万件
21:30 米 第1四半期 GDP改定値: GDP=予想0.9% 前回0.6%、 デフレーター=予想2.6% 前回2.6%、 最終需要=予想0.1% 前回-0.2%、コアPCE価格指数=予想2.2% 前回2.2%、PCE価格指数=予想3.5% 前回3.5%
21:30 カナダ 第1四半期経常収支=予想30億カナダドル 前回-5億カナダドル
未定 独 4月 小売売上高=前月比予想 前回-0.1%、前年比予想 前回-6.3%、
BIS 国際決済銀行(BIS)バーゼル委員会主催の会議 、「リスク移転メカニズムと金融の安定」(30日まで、バーゼル)
3:30 米 バーナンキFRB議長がBIS会議向けビデオ会議で講演 、「FRBの流動性対策」(13日の講演と同内容)
8:00 米 コーンFRB副議長がNY連銀とコロンビア大主催の会議で講演 、「短期金融市場と金融安定」(ニューヨーク)
30日 米 ローゼングレン・ボストン地区連銀総裁が講演(ボストン)


2008年5月29日 28日の海外為替市場

金価格と原油価格が為替市場を引っ張り、欧州市場で急落→ドル買い、米国市場では逆に買い戻され→ドル買い戻しとなる。クロスで円売りが目立ち、ユーロ売りが目立つ。


日経平均株価=13893.30(203.11 1.48%)、NYダウ=12548.35(68.72 0.55%)、独DAX=6958.66(4.82 0.07%)、英FTSE=6058.50(-28.80 -0.47%)、金=912.80(-13.0 -1.40)、原油=128.85(-3.34 -2.53%)


アジア市場は、豪第1四半期の建設支出、2.3%(予想2.0% 前回-0.8←1.0%)と予想を上回り利上げ観測が浮上しAUD上昇、AUDUSD=0.9566→0.9627、AUDJPY=99.56円→100.80円(欧米市場)まで上昇し、クロスで円売りの流れをリード。


欧州市場は、金価格と原油価格の下落が為替市場を引っ張り、欧州市場で急落→ドル買い。
独輸入物価指数、前月比0.9%(予想0.7% 3月0.4%)と強く、EUR買いが始まる。スウェーデン小売売上高、前月比-1.7%(予想-0.2% 前回0.1←0.4%)と悪化し、EURSEK=9.2989→9.367(欧州市場)→9.3511(米国市場)まで買われ、一時EUR買が強まる。ユーロ圏経常収支、-78億ユーロ(前回81←50億ユーロ)と前回より大幅低下にEUR売りが強まり、EURUSD=1.5750→1.5610(米国市場)まで下落、ドル買いをリード。


米国市場は、米耐久財受注、除く航空機器の非国防資本財=4.2%(予想-0.5% 前回-0.9←-1.0%)と予想を大幅に上回り一時ドル買いが強まる。USDJPY=104.80円→105.31円→104.47円まで下落。


独消費者物価指数=HICP前月比0.6%(予想0.4% 前回-0.3%)、前年比3.0%(予想2.9% 前回2.6%)、予想を上回るがEURUSDの買いは限定的、EURUSD=1.5628→1.5668(買いは一時的)→1.5609まで下落。金価格と原油価格が値を戻すと、ドル売りの流れが強まる。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.23円で取引が始まり、朝方は104.50円超えのオプションバリアを試し104.33円まで上昇したが、米国市場の高値104.35円をも超えられず、104.20~35円のレンジで取引から、日経平均株価が弱く、本邦輸出企業の売りに徐々に上値を切り下げ、アルカイダのテロ攻撃のリスクに103.89円まで下落した。欧州市場は104.03円で取引が始まり、米系証券のドル買い+金・原油価格の下落に、104.50円の壁を上回り104.80円まで上昇、堅調な米国株+予想を上回る米耐久財受注に105.32円まで続伸した。金・原油価格が値を戻し、105.50円を超えられず、クロスで円の買い戻しが始まると、104.47円まで値を下げ、104.55~85円のレンジで売り買いが交錯、06:00時では104.69円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5691で取引が始まり、昨日海外市場で上値トライした1.5800失敗の反動が続き、1.5666まで下落、アルカイダのテロ攻撃のリスクに1.5712まで値を戻したが、米情報当局者の否定発言に伸び悩み、EURJPYの買い+独輸入物価が強く1.5753まで上昇した。欧州市場は1.5731で取引が始まり、EURJPY+EURSEKの買いに1.5761まで上昇、予想を下回るユーロ経常収支に1.5708まで下落、ユーロクロスの売りが激しく、原油・金価格の下落を材料に、幅広いグローバルな売り+予想を上回る米耐久財受注に1.5613まで続落した。予想を上回る独消費者物価指数+中銀筋の買いに一時1.5670まで値を戻したが、原油価格が値を戻し、ロンドンフィキシングでは1.5608まで続落、1.56直前に買いが続き、1.5615~50のレンジで売り買いが交錯、06:00時では1.5642で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.55円で取引が始まり、本邦資本筋の売り163.11円まで下落、163.10~20円の買いは厚く下げ渋り、豪建設支出を受けたAUDJPYの激しい買いに、163.40円まで値を戻し、103.15~40円の狭いレンジから、独輸入物価指数を受けた米系資本筋の買い103.74円まで上昇した。欧州市場は163.65円で取引が始まり、弱いユーロ圏経常収支に一時上げ渋ったものの、米系証券+スイス系の買いに164.27円まで続伸、164.00~30円のレンジから、米耐久財受注の発表直後には164.48円まで上昇した。強い独消費者物価指数にもユーロ売りが続き、オプションカット後から売りが強まり、163.50円まで続落、163.44円を安値に、163.50~70円のレンジ取引から、終盤にかけ163.85円まで値を戻し、163.75円で取引をされている。


●主な経済指標の結果
10:30 豪 第1四半期 建設支出=2.3%(予想2.0% 前回-0.8←1.0%)→ 予想を上回りAUD買いとなる
15:00 独 4月 輸入物価指数=前月比0.9%(予想0.7% 3月0.4%)、前年比5.7%(予想5.5% 前回5.7%)
16:30 スウェーデン 4月 小売売上高=前月比-1.7%(予想-0.2% 前回0.1←0.4%)、前年比0.4%(予想3.5% 前回3.7←3.9%)
17:00 ユーロ 3月 経常収支=-78億ユーロ(前回81←50億ユーロ)、貿易収支=3億ユーロ(前回42億←29億ユーロ)→ 前回より大幅に低下しEUR売りとなる
18:30 南ア 4月 消費者物価指数(CPI)=前年比11.1%(予想10.8% 前回10.6%)、コア(CPIX)=10.4%(予想10.0% 前回10.1%)→ 5年ぶりの水準となる
21:00 ノルウェー ノルウェー中銀金融政策発表=政策金利5.5%の据置きを決定、予想通り→ ノルウェー中銀は、インフレ上昇は将来的な一段の金融引き締めを示すと指摘。ただ現時点での利上げは、根強い市場の混乱や世界経済の先行き不透明感適切ではない。
21:30 米 4月 耐久財受注: 新規受注=前月比-0.5%(予想-1.0% 前回-0.3%)、除く輸送機器=2.5%(予想-0.5% 前回1.7%←1.6%)、除く国防関連=-0.3%(予想-0.5% 前回0.0←0.1%)、除く航空機器の非国防資本財=4.2%(予想-0.5% 前回-0.9←-1.0%)→ 除く航空機器の非国防資本財が、予想を大幅に上回りドル買いとなる
21:55 独 5月 消費者物価指数(CPI)=HICP前月比0.6%(予想0.4% 前回-0.3%)、 前年比3.0%(予想2.9% 前回2.6%)、コア=前月比0.6%(予想0.4% 前回-0.2%)、前年比3.0%(予想2.8% 前回2.4%)→ 予想を上回り6月限国債先物の利回りは一時2007年10月来の水準、EURUSDの買いは限定てき


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → 米FBI=アルカイダがビデオで西側諸国への生物化学・核攻撃を呼びかけへ。米情報当局者からアルカイダが大量破壊兵器を使う能力を獲得した兆候はないとのコメントが出される。


欧州・英国
◎ポーランド → ポーランド中銀金融政策=政策金利政5.75%の据置きを決定、予想通り。中銀が新たなインフレ目標を立て、6月に利上げするとの見方が多い。
◎ユーロ → ロイター調査=ECBは第4四半期までに利下げをする確率は低下。6月5日のECB理事会での利下げは全員が金利据え置き、年内の0.25%の利下げ確率は60%(前回75%)となった
◎ユーロ → ゲドレム・ノルウェー中銀総裁声明=インフレ上昇や今後のインフレ高進の見込みは政策金利の一段の引き上げを示唆する。金融市場の混乱や短期金融市場での金利上昇、世界経済の先行き不透明感を背景に、現時点では金利据え置きが適切。理事会は今回の会合で利上げという選択肢を検討しなかった。
◎ユーロ → ラガルド仏経済財務雇用相=債券市場を中心に世界の金融市場は改善しているとの認識。市場には一部改善の兆しがみられ、債券市場は上向いている。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=1999年1月1日以来、ユーロ圏では1,570万人の雇用が生み出された。この間の米国での雇用創造を100万人上回っている。ユーロ圏全体において、特にフランスにおいては、失業率が25年間で最低の水準にある。ユーロがこれら全ての雇用を生み出したとは言わないが、ユーロが導入されたことで、これらの雇用が生み出されたのだとみている。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=企業と政府は警戒すべきで、消費者物価の上昇をあおる大幅な賃金上昇を避けることにより、二次的なインフレを回避すべき。金融危機は最悪な状況が今後訪れるとも言わない。市場の調整過程が続いており、引き続き警戒が求められる。
◎ユーロ → 独ザクセン州5月のCPI=前月比0.6%(前回-0.2%)、前年比3.1%(前月比2.6%)。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=強いドルが米国の利益にかなうと米当局が強調したことは非常に重要。私の目には、大統領や財務長官、FRB議長が強いドルが米国の国益になると強調していることは非常に重要だと映っている。


日本・その他
◎日本 → 白川日銀総裁=近年発生したバブルの多くは、物価安定が達成の達成、デフレの危険が意識される中で、低金利が持続した後に生じている。足元の物価上昇率に目が行き過ぎると、必要な金融政策の対応が遅れ、結果として経済活動の大きな変動を招く危険がある。
◎OPEC → プルノモ・インドネシアエネルギー鉱物相=まもなくOPEC(石油輸出国機構)から脱退するだろう。


2008年5月28日 本日の為替戦略

海外連休明けの動きはドル買いとなったが、NZDUSDは弱いながら上昇し、この通貨だけはドル売りで、AUDUSD、USDCADではドルの上昇も弱く、USDCHF、USDJPY、EURUSDではドルの上昇幅は大きく、これらの通貨ペアはこの流れが暫く続きそうである。


円クロスではCHFJPYが下落、NZDJPYの上昇幅が最も大きく、それ以外では緩やかな円安となったが、ユーロ、米国では共に金利上昇の思惑が広まりつつある。クレジットリスクのヘッジ通貨、または、低金利通貨のCHFとJPYが弱く、キャリートレードが再開され、高金利通貨は比較的堅調で、ショートポジションと弱者の一角だったNZDは、先週から流れが変わり、買いが継続し、JPYは売りの相手にされやすくなっている。


本日の経済指標・その他からは、英ネイションワイド住宅価格は相変わらず重要で、ノルウェー金融政策は5.5%の金利据え置きが予想されるが、原油価格の上昇にNOKの押し目買いは強い。米耐久財受注は予想外の数字となり事が多く注意したい。時間は未定ながら、独消費者物価指数や、発表日が未定ながら独小売売上高が注目されている。


●ドル円
ドル円は、
オプション市場では、本日5月28日に期日の102.50~105.50円のダブル・ノータッチ・オプションがある。別にこれだけがドル円の相場を左右させるわけではないが、本日午後11時のオプションカットでこの水準に近づいていれば、その影響を受けることになる。また、103円を割れトライが失敗し、ドル買センチメントが強く、まずは買い先行となるのであろうが、次に103円を割り込むと、ドル売りセンチメントに急変することも気に留めておきたい。


ドル円の4時間チャートは、102.73~104.43円のレンジで上値を試している。上値のポイントは、104.43円、104.98円、105.58円、105.68円。下値のポイントは、103.74円、103.47円、103.36円、102.73円。RSIは65と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いに変化している。1時間チャートは、103~104.50円のレンジの上限を試し、RSIは67と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続。Dailyチャートは、102.50円を底値に再び上昇し買いが続き、RSIは下降ラインが続いているが55と50を超え、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、買い。どこまで上昇できるかを確認したい。104.43円、104.98円を超えるとドル買いが強まる。103.47円を割り込むと、売りに変化。


●ユーロドル
ユーロドルは、ウェーバー独連銀総裁が、ドイツ経済は強くインフレが懸念材料とのこと、リープシャー・オーストリア中銀総裁は、インフレはピークに達していないとの事。欧州経済指標もそんなに焦るほど悪くは無かったが、結果はユーロ安の相場で、1.58超えを失敗した反動、連休前の買い戻しの反動、色々材料はあるのであろうが、1.5650~1.5850のレンジ内で取引している間は、逆張りを考えたい。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドの下限近くまで下落、大枠の下限1.57を割り込み売りが続いている。RSIは1.5737、1.5813、1.5882、1.5894。下値のポイントは、1.5663、1.5623~34、1.5602、1.5563。RSIは39と50を割り込んでから続落、トレンドモメンタムも売りに転換。1時間チャートは、1.57を割り込み売り傾向に入り、RSIは35と50を割り込み下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、5日目の上昇は無く逆に下落、1.56~1.5863のレンジに入り、RSIは42と横ばいが続き50を超えられず、トレンドモメンタムは買いに転換。トータルの判断は、売り。1.5634~63を割り込んだら売りが加速、1.5737を超えたら売りは終了。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが1.98で上げ止まり不安な雰囲気になっている。クロスで円売りがやや強まっているが、円売りのトレンドが始まっているでもなく、レンジ相場とも言える。これだけ長い間にわたりレンジ相場が続くと、上下に抜けたときが心配になる。期待感の円高も始まらずキャリーコストが意識され、市場センチメントはやや円に対して弱気になりかけている。


ポンド円の4時間チャートは、205.50円を超え買いが加速、205~206.50円のレンジの上限を試している。上値のポイントは、206.57円、208.00円、209.01円。下値のポイントは、205.48円、205.07~10円、204.17円、203.30~41円。RSIは68と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買い。1時間チャートは、205円を回復し買いが続き、RSIは63と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、200~209円のレンジで取引が続き、RSIは51と横ばい、トレンドモメンタムは買いが継続。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
10:30 豪 3月 Westpac Leading Index=前月比予想-0.1% 前回0.0
15:00 英 5月 ネーションワイド住宅価格=前月比予想-0.5% 前回-1.1%、前年比予想-1.9% 前回-1.0%
16:30 スウェーデン 4月 小売売上高=前月比予想 前回0.4%、前年比予想 前回3.9%
17:00 ユーロ 3月 経常収支=予想 前回43億ユーロ
18:30 南ア 4月 消費者物価指数(CPI)=前年比予想10.8% 前回10.6%、コア=予想10.0% 前回10.1%
21:00 ノルウェー ノルウェー中銀金融政策発表=政策金利5.5%の据置きを予想
21:30 米 4月 耐久財受注: 新規受注=前月比予想-1.0% 前回0.1%、除く輸送機器=予想-0.5% 前回1.6%、除く国防関連=予想-0.5% 前回0.1%、航空機器の非国防資本財=予想-0.5% 前回-1.0%
未定 独 5月 消費者物価指数(CPI)=HICP前月比予想0.4% 前回-0.3%、 前年比予想2.9% 前回2.6%、コア=前月比予想0.4% 前回-0.2%、前年比予想2.8% 前回2.4%
未定 独 4月 小売売上高=前月比予想 前回-0.1%、前年比予想 前回-6.3%
1:50 米 スターン米ミネアポリス地区連銀総裁が講演、最近の地域・国内外経済状況(米ウィスコンシン州アルトゥーナ)
10:00 米 フィッシャー米ダラス地区連銀総裁が講演(サンフランシスコ) 、 「インフレと債務:金融政策と財政政策の相互関係」


20008年5月28日 27日の海外為替市場

日経平均株価=13893.30(203.11 1.48%)、NYダウ=12548.35(68.72 0.55%)、独DAX=6958.66(4.82 0.07%)、英FTSE=6058.50(-28.80 -0.47%)、金=912.80(-13.0 -1.4%)、原油=128.85(-3.34 -2.53%)。


海外主要市場の連休明けのアジア市場は、揉み合いから弱いながらも、韓国金融当局等、アジア中銀のドル売り介入にドルは弱かったが、連休明けの欧州市場は逆にドル買いの流れから始まり、それが一日中続いた。


欧州市場は、独第1四半期GDPは、前期比1.5%(予想0.3% 前回0.3%)と予想を上回ったが、GFK消費者信頼感調査が、4.9(予想5.9 前回5.6←5.9)と前回が下方修正され、更に予想を下回ると、EURUSD=1.5818→1.5727まで急落。GBPUSD=15:00時1.9841→1.9713まで急落、ドル買いの流れとなった。


米国市場は、原油価格、金価が急落、米金利の上昇にドル買いが続いた。消費者信頼感指数は、57.2(予想60.0 前回62.8←62.3)と弱く、米新築1戸建て住宅販売件数は、53.6万件・3.3%(予想52万件 前回50.9←52.6万件)→ 予想を上回りドル買いが先行したが、前月比が下方修正され評価が分かれる。消費者信頼感指数は弱く


イエレン・サンフランシスコ連銀総裁は、「貸し渋りは消費者を圧迫。政策金利は成長促進に適正な水準。インフレに無関心でいるべきでない」→ 利下げ終了との思惑にドル買いが強まる。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.41円(午前6時)で取引が始まり、仲値過ぎには103.27円と本日安値まで値を下げたが、103円以下のドル買いは厚く、日経平均株価が200円近く上昇、前日上値が重かった103.50円を超え、実需筋の売りと投機筋の買いが交錯したが、ユーロ円の買いに103.99円まで急進し、103.81円(午後5時)で終了した。欧州市場はユーロドルやポンドドルの下落にドル買いが先行したが、104.00円ストライクのオプション防戦売りに上値は重く103.68~00円で売り買いが交錯した。ファンド勢の買いに104円を超え上昇が始まり、オプションンカットでは、予想を上回る米新築一戸建て住宅販売も加わり、104.32円まで上昇したが、104円超えではアジア勢+オプション絡みの売りも入り103.95円まで下落、終盤にかけては再び104.35円まで上昇、午前6時では104.24円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5768(午前6時)で取引が始まり、1.5800のオプションスバリアや1.5800超えのストップロスを試しながら、1.5870~00で売り買いが交錯、1.5800を前に上げ渋っていたが、EURJPYの買いに上昇、独第1四半期GDPが予想を上回ったが、GFK消費者信頼感調査が弱く1.5819から、オプション勢の激しい売りに1.5727まで下落、1.5743(午後5時)で終了した。欧州市場は実需筋の買いに支えられ、ウェーバー独連銀総裁+グロース独経済技術相+リープシャー・オーストリア中銀総裁からインフレ懸念と利下げの可能性が否定され、弱い株価に1.5725~75のレンジで売り買いが交錯した。EURAUD+EURGBPの売りに値を下げ、新築1戸建て住宅販売件数に1.5701まで下落、1.5720~40の狭いレンジでの揉み合いから、終盤にかけては1.57以下のストップロスを誘発し1.5682まで続落、午前6時では1.5691で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.07円(午前6時)で取引が始まり、早朝の103.01円を安値に、163.05~27円のレンジで取引が続いたが、前日高値163.27円を超え、163.30~40円のストップロスの誘発し、オプションカットでは63.89円まで上昇したが、独GFK消費者信頼感調査が弱く、163.45円まで値を下げ、163.57円(午後5時)で取引を終了した。海外投機筋の買いに底堅く163.80円まで再上昇、163.40円まで下落、ECBフィキシングから再びユーロ買いが始まり、163.90円まで上昇、163.70~85円の揉み合いから、オプションカット後の売りに163.50円まで下落、結局は大枠で163.50~164.00円のレンジで上下を繰り返し、午前6時では163.56円で取引されている。


●主な経済指標の結果
8:50 日本 4月企業向けサービス価格指数=前年比0.5%(予想0.7% 前回0.4%)
15:00 独 第1四半期 GDP・確報=前期比1.5%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比1.8%(予想1.8% 前回1.6%)、個人消費=前期比0.3%(予想0.4% 前回-0.8%)
11:00 NZ 5月 企業信頼感指数=-49.7(予想-51 前回-54.8)
15:00 独 6月 GFK消費者信頼感調査=4.9(予想5.9 前回5.6←5.9)
15:15 スイス 4月 貿易収支=15.657億スイス(予想12.7億スイス 前回12.665億スイス)
18:30 南ア 第1四半期 GDP=前年比2.1%(予想2.6% 前回5.3%)、前年比4.0%(予想4.2% 前回4.6%)
英 4月 BBA 住宅ローン貸出額=54億ポンド(予想48億ポンド、前回52億ポンド)、住宅ローン承認件数=3.87万件(予想3.2万件 前回3.54万件)
22:00 米 3月 S&Pケース・シラー米住宅価格指数=-2.18%(予想-2.0% 前回-2.65←-2.6%)、第1四半期一戸建て住宅価格=前年同期比-14.1%で過去最大の下落率。
23:00 米 5月 消費者信頼感指数=57.2(予想60.0 前回62.8←62.3)→ガソリン価格の上昇+住宅価格の下落に16年来の低水準、現況指数=74.4(前回81.9)、期待指数=45.7(前回50)→ 予想を下回る
23:00 米 5月 リッチモンド連銀製造業指数=-3(予想1 前回0.0)、新規受注=-4(前回2)、出荷=-3(前回2)、雇用=-4(前回-12)、稼働率-6(前回-6)
23:00 米 4月 新築1戸建て住宅販売件数=53.6万件・3.3%(予想52万件 前回50.9←52.6万件)→ 予想を上回ったが、前月比が下方修正。


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → イエレン・サンフランシスコ連銀総裁=貸し渋りは消費者を圧迫。政策金利は成長促進に適正な水準。インフレに無関心でいるべきでない。現行の金融緩和水準は適切。 FRBによる一連の利下げや、戻し減税を含む政府の景気刺激策は、年内に緩やかな経済成長への回復を促すのに十分。実質FF金利はゼロ近辺の緩和的水準。
◎米 → 米連邦準備理事会(FRB)が27日公表した議事録=4月29—30日のFOMCを前に、地区連銀の間で公定歩合の水準をめぐり見解が分かれていた。 12地区連銀中7行は公定歩合据え置きを要請していた。4行は0.25%ポイントの引き下げを要請。ボストン地区連銀は0.5%ポイントの引き下げを求めていた。
◎米 → グリーンスパン前米FRB議長(FT紙)=米国のリセッション(景気後退)入りの可能性は払拭されていない。


欧州・英国
◎ユーロ → リープシャー・オーストリア中銀総裁=最高値で推移する原油を踏まえると、ユーロ圏のインフレが依然ピークに達していない可能性がある。これまでのところファンダメンタルズ指標は非常に堅調。第1・四半期のユーロ圏域内GDPは前四半期比0.7%の伸びとなった。最近の指標は成長鈍化を示唆し、楽観視し過ぎないよう警告。
◎ユーロ → ウェーバー独連銀総裁=短期金融市場金利は2009年まで高止まりする可能性がある。長めのターム金利の高水準のスプレッドは、ECBが予想していたよりも長期間続く可能性がある。
◎ユーロ → ウェーバー独連銀総裁=ンフレ圧力が根強く成長が強いなかでECBが2008年後半に利下げするとの憶測は希望的観測で、利下げ余地はない。物価を脅かす中期的要因がある限り利下げの選択肢はない。インフレが根付く危険性が完全に消えない限り、利上げの選択肢を残すべき。 2008年のインフレが平均で3%を超え1993年以来の高水準となる可能性が高く、09年に2%以下に低下する見込みはほとんど無い。現在の金融政策がインフレリスクの抑制につながると主張してきた。しかし、持続的な抑制を保証するとは述べていない。 ユーロ圏やドイツの経済見通しについては、第2四半期に減速するとしながらも悲観する必要はない。 今年のドイツの成長率は2%を超える可能性があり、中期的な潜在成長率をかなり上回る。ドイツ、ユーロ圏の成長見通しはともに上方修正されるだろう。今後も引き締め効果が続くとは限らない。仮にインフレリスクが一段と高まり、同時に金融市場の緊張が緩めば、明らかに金融政策上の手当てが必要。 インフレ傾向が定着する危険性がある。危険が去るまでは現在の状況を緊密に注視し、必要ならば断固として行動する。
◎ユーロ → グロース独経済技術相=2008年の国内経済成長率が現在の政府予想の1.7%を超える可能性。 09年の1.2%見通しを変更する理由はないと。
◎スイス → ロートスイス中銀総裁=2008年の金融機関の成長は1.5%~2.0%で信用危機は過ぎ去ったようだ。スイス中銀は金融大手UBSの健全性を懸念していない。インフレ重視の姿勢を維持。
◎スイス → ロートスイス中銀総裁=インフレを懸念しており引き続き非常に警戒している。特定の要因が確かにインフレを押し上げている。インフレ圧力は明らかに高まっている。原油高は疑いなく国内でインフレ圧力を高めており、この動向は驚き。


日本・その他
◎日本 → 白川総裁=状況は戦後最も厳しい状況にある。米経済最大の不確実性は住宅価格に底入れ感が出てくるか。年後半以降に景気が回復するかどうかは不確実性が高く、慎重に見ている。ポイントは金融資本市場、資産価格、実体経済の3者のマイナスの相乗作用がどうなるのか、いつ終息に向かうのかだ。証券化市場は機能の大幅低下状態が続いて。短期金融市場も引き続き緊張感が根強く、企業金融も社債の信用スプレッドが高水準で推移。欧米金融機関の貸出態度は期を追うごとに厳格化している。
◎日本 → 白川総裁=金融政策で資産価格ターゲットにするのは難しい。資産価格を加味し経済や物価情勢を判断するのが基本。政策金利は潜在成長率との比較で適切な水準にある
◎香港 → 曾俊華香港財政長官=米国でこれ以上利下げすれば、米ドルペッグ制を採用している香港でインフレリスクが高まる可能性がある。
◎中国 → 周小川中国人民銀行総裁=金融政策は四川大地震の復興支援を念頭におく一方、引き続きインフレ抑制を目指す。
◎韓国 → 韓国金融当局=7億─8億ドル規模のUSDKRWの売り介入の可能性、その後も継続しているようである。
◎NZ → NZ中銀=第2四半期インフレ期待(2年間)は+2.9%となり、前回の+2.7%から上方修正。
◎NZ → NZ中銀の四半期インフレ期待調査=企業経営者の今後2年のインフレ期待が上昇。 今後1年間の期待インフレ率は平均3.3%(前回調査の3%)から上昇。今後2年間の期待インフレ率も2.9%(前回2.7%)から上昇した。


2008年5月27日 本日の為替戦略

主要2大市場が休場で、昨日の流れを正直に評価することはできず、本日が事実上の週初めと考えたいが、それにしても、ドル安を連想させる発言やコメントが多い。


米メリルリンチは、米財務省が議会へ提出した「湾岸協力会議の通貨とインフレ」の報告書から、米国は湾岸アラブ諸国がインフレにより、ドルペック精度お為替政策の変更を事実上容認しているとのこと。


アラブ首長国連邦(UAE)とカタールは、今後数カ月以内に通貨バスケットに移行、年内に5%上昇すると予想、サウジは来年遅くなるまで無いとのこと。ちなみに、昨日発表された、サウジの4月インフレ率は27年ぶりの高水準となった。これが現実のものとなると、長期的には、ドル売り・ユーロ高になる可能性が高くなる。


コンサルティング会社は、中東の政府系投資ファンド(SWF)の運用資産が、今後2年間で3倍の5兆ドルに拡大する可能性とのこと、このSWF全体の資金は2007年3.3兆ドル→2015年15兆ドルへ増加するとのことで、投資資金の拡大に商品市況の活況が続くことが予想され、信じられない商品市況の高騰が続くことになりそうで、これらに関連する通貨、NOK、AUDやCADの買いが続きやすい。


ウォーレン・バフェット氏は、米国はすでにリセッション入りしており、その期間も深刻度も、多くの専門家の予想を上回ると予想している。輸出主導の景気拡大を目指し、ドル安を容認するのであろうか? それとも、インフレ懸念が高まり、ドル安を阻止するのか?最近の米消費者物価を見ていると、どうも前者に分がありそう。


本日の経済指標・その他では、昨日と一変し本日は多くの経済指標が発表される。その中で独第1四半期GDPの確報値、S&Pケース・シラー米住宅価格指数、米新築1戸建て住宅販売件数が注目され、相場変動の可能性が高くなっている。


●ドル円
ドル円は、予想以上に102.50円、103.00円の壁は実需筋の買いに厚く、なかなか下値を試すことができないでいる。ロンドン、NY市場が休場で上下を試していない可能性も残るが、102.50円を割り込むまでは押し目買いも多そうだが、いざ割り込むと急変する可能性が高く、そのリスクが気になる。


ドル円の4時間チャートは、102.73~104.43円のレンジに入り下値を試している。上値のポイントは、103.47円、103.74円、104.43円、104.98円、105.58円。下値のポイントは、102.73円、102.60円、102.37円、101.46円。RSIは47と弱い上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、103~104.50円のレンジに入り、RSIは54と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いが継続。Dailyチャートは、102.50円を底値に徐々に上値がきり下がり、RSIは51で下降ラインを継続、トレンドモメンタムも売りとなっている。トータルの判断は、103.47~74円を上限に、売りで、102.37~60円を割り込むと売りが加速。トータルの判断は、ドル売りの流れもやや弱まり気になるが、引き続き、103.47~74円を上限に、売りで、102.37~60円を割り込むと売りが加速。103.80円を超えると逆に、ドル買いに変わりやすい。


●ユーロドル
ユーロドルは、連休前のポジション調整の影響もはけ、大枠で1.57~1.58レンジで4日間の揉み合いを抜け出すことを期待したい。ユーロ高を期待したいが、ユーロロングポジションも増加しており、上値を失敗すると、失望感の売りに逆戻りしやすくなっている。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドから、大枠で1.5700~1.5800のレンジに入っている。上値のポイントは、1.5813、1.5863、1.5882、1.5894、1.6017。下値のポイントは、1.5692~95、1.5663、1.5602~23、1.5563。RSIは63と横ばいへ変わり、トレンドモメンタムは横ばいながら、94と101から低下し始めている。1時間チャートは、1.57~1.5820のレンジで取引が続き、RSIは48と緩やかな下降ラインから50を割り込み、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、昨日は例外との言えなくはないが、これで4日間上げ渋り高値圏で揉み合いが続き、RSIは46と上昇も停止、50を超えられず、トレンドモメンタムは買いに変化しそうである。トータルの判断は、買い継続だが、1.5813でダブルトップになるかを見極め、上値が失敗するか1.5634~63を割り割り込んだら売りに変化しやすい。逆に、1.5850~60を超えたら買いが加速。


●ポンド円
ポンド円は、GBPUSDが再び1.98台に乗せ、ポンド高の流れがより強くなっている。センチメントはGBP売りなのだが、GBPUSDが2.0を再トライする流れに入っており、ポンド円もその影響を受けやすく、ドル円が102.50円を割り込めないと、買いが強まる可能性が高くなる。


ポンド円の4時間チャートは、204円を底固めしているが、引き続き204~205.50円のレンジに入っている。上値のポイントは、205.48円、206.00円、209.01円。下値のポイントは、204.17円、203.30~41円、202.70円。RSIは56と横ばいで50を上回り、トレンドモメンタムは買いだが、僅かながら下げ始めている。1時間チャートは、204~205円のレンジの上限を試し、204円を堅くしている、RSIは59と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いに転換。Dailyチャートは、200~209円のレンジで取引が続き、RSIは51と50を中心に横ばいが続き、トレンドモメンタムは弱いながら買いに変化。トータルの判断は、204.17~205.48円のレンジを予想。


●本日の経済指標・その他
8:50 日本 4月企業向けサービス価格指数=前年比予想0.7% 前回0.4%
15:00 独 第1四半期 GDP・確報=前期比予想0.3%% 前回0.3%、前年比予想1.8% 前回1.8%
11:00 NZ 5月 企業信頼感指数=予想-51 前回-54.80
15:00 独 6月 GFK消費者信頼感調査=予想5.9 前回5.9
15:15 スイス 4月 貿易収支=予想12.7億スイス 前回12.5億スイス
18:30 南ア 第1四半期 GDP=前年比予想2.6% 前回5.3%
21:30 英 4月 BBA Consumer credit=予想4億ポンド 前回5億ポンド
21:30 英 4月 BBA 住宅貸出=予想48億ポンド、前回51億ポンド、住宅許可=予想3.2万件 前回3.54万件
22:00 米 3月 S&Pケース・シラー米住宅価格指数=予想-2.0% 前回-2.6%
23:00 米 5月 消費者信頼感指数=予想60.0 前回62.3
23:00 米 5月 リッチモンド連銀製造業指数=予想 前回0.0
23:00 米 4月 新築1戸建て住宅販売件数=予想52万件 前回52.6万件
21:15 米 クロズナーFRB理事がブラジル中銀セミナーで講演、 「モーゲージ市場の修復と回復の見通し」(22日の講演と同内容)
23:50 米 イエレン米サンフランシスコ地区連銀総裁が講演 、「政策の見通しと影響」(サンフランシスコ)


2008年5月27日 26日の海外為替市場

日経平均株価=13690.19(-322.01 -2.3%)、独DAX=6953.84(9.79 0.14%)、


ロンドン、NYと世界の2大市場が休場で、予想通りの狭いレンジとなったが、イランとトルコを結ぶガスパイプラインで爆発、破壊行為の可能性に原油価格が上昇し、弱いながらも、資源国通貨高+高金利通貨高=円売りの流れとなった。


英ホームトラック住宅価格は、前年比-1.9%(前回-0.9%)と、2005年11月以来の低水準で、8ヶ月連続の低下にポンド売りの材料となるが、結局は同水準に戻る、GBPUSD=1.9828(アジア市場)→1.9758(欧州市場)→1.9829(北米市場)。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.26円で取引が始まり、早朝の103.41円を高値に、前週末のNY市場で株価下落を受けた投機的な売りに、103.13円まで値を下げたが、日経平均株価の下落にもかかわらず、103.00円近辺の本邦勢+オプション勢の買いは厚く、103.36円まで値を戻し、103.25~35円のレンジで取引が続いた。海外市場は、ロンドン+NY市場が休場で市場参加者も極めて少なく、政府系ファンド+本邦勢等の買いに、下値失敗の反動もあり、一時103.48円まで上昇した。103.50円超えの本邦実需筋の売りに上値は重く、103.35~45円のレンジで揉み合いとなり、06:00時では103.42円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5762で取引が始まり、早朝の1.5748を安値に、前週末の高値1.5795を上回る、1.5800超えのストップロスを試し1.5792まで上昇したが失敗、日経平均株価の下落に上値は重く、1.5755まで値を下げた。欧州市場は1.5771で取引が始まり、超閑散とした取引の中で、アジア中銀筋の売りに1.5773→1.5742まで下落、1.5720以下の大口買いオーダーが意識され、スイス系銀行の買いに下げ止まり、1.5742~60で売り買いが交錯した。投機筋の買い戻し+ユーロ円の買いも加わり、1.5784まで上昇したが、上値トライはまたしても失敗、06:00時では1.5768で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.82円で取引が始まり、163.01円から日経平均株価の下落に、162.75円まで徐々に値を下げたが、162.50円近辺の大口買いに下げ止まり、163.00円まで上昇した。欧州市場は162.89円で取引が始まり、薄商いの中で、ファンド筋+本邦勢の買いに163.06円まで上昇、ユーロドルの売りに162.72円まで値を下げ、162.75~30円のレンジで売り買いが交錯した。クロスで円売りが加速、163.28円まで上昇、06:00時では163.07円で取引されている。


●主な経済指標の結果
ロンドン休場(レイト・メイ・バンク・ホリデー)、米国休場(メモリアル・デー)
9:01 英 5月のホームトラック住宅価格=前月比-0.5%(前回-0.6%)、前年比-1.9%(前回-0.9%)→2005年11月以来の低水準で、8ヶ月連続の低下にポンド売りの材料となる
7:45 NZ 4月 貿易収支=-3.34億NZドル(予想-1.5億NZドル 前回-0.44←-0.5億NZドル)、輸入=43.398億NZドル(予想34.9億NZドル)、輸出=387.53億NZドル(予想34.4億NZドル)
20:00 マレーシア マレーシア中銀金融政策発表=政策金利3.5%の据置きを決定、予想通り


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → メリルリンチ=米国は湾岸アラブ諸国に対し、インフレを問題と認識することでドル・ペッグの為替政策の変更を事実上容認している。 アラブ首長国連邦(UAE)とカタールはおそらく今後数カ月以内に通貨バスケットに移行すると予想。両国通貨は年末までに5%上昇する見込み。 サウジアラビアの通貨政策変更は来年遅くまでないとの見方。 メリルは米財務省が初めて湾岸協力会議(GCC)の通貨とインフレに言及した議会への報告書を引用し、米政府がドルの今後の見通しについて自信を強め、湾岸諸国の支援を必ずしも必要としなくなったと指摘。GCC加盟国の為替政策の変更を事実上容認している。
◎米 → ガイトナーNY連銀総裁=米国をはじめとする主要国は将来の危機を防ぐため、金融市場の規律と監督のバランスをうまく取る必要がある。
◎米 → ウォーレン・バフェット氏(独シュピーゲル誌)=米国はすでにリセッション入りしており、その期間も深刻度も、多くの専門家の予想を上回。2四半期連続のマイナス成長というエコノミストの定義通りではないかもしれないが、すでに影響は感じられはじめている。


欧州・英国
◎ユーロ → カタイネン・フィンランド財務相=現在の金融市場の混乱はドイツ、フィンランド経済にほとんど影響していない。 強い賃金上昇と食品・エネルギー価格高により、インフレの脅威は恒常的に強い状況が続く。
◎ユーロ → ウェリンク・オランダ中銀総裁=最近の金融市場混乱の原因や特徴について徹底した分析を行うのは時期尚早だ。金融市場は金利見通しを考える上で短期的なデータに振り回されるべきではない。原油価格の激しい動きにより消費者物価インフレ率の予測が難しくなっている。重要なことはインフレ期待を低水準に抑えること。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=金融市場は依然として調整が続いている。ドルの過度の変動を懸念するとのG7声明の内容を繰り返した。為替について急激な動きと過度のボラティリティは懸念要因。米国は困難な調整プロセスの最中にある。世界は長く続いた繁栄が終わりつつある。 状況は国によって大きく違う。世界的なインフレ問題という共通の問題に直面しているが、政策対応はそれぞれまったく異なる。
◎ユーロ → ローゼンバーグ・スウェーデン中銀副総裁=年内は利下げより利上げのリスクが大きい。
◎ハンガリー → ハンバリー中銀金融政策発表=政策金利を0.25%引き上げ8.25%に決定、予想通り。2009年のインフレ見通しについて、3.6%→4.2%に引き上げた。2010年の見通しは3.0%とした。成長率見通しは、08年が2.2%、09年が3.2%。
◎トルコ → トルコエネルギー省当局者=イランとトルコを結ぶガスパイプラインで爆発、破壊行為の可能性に原油価格が上昇。


日本・その他
◎その他 → ATカーニー・コンサルティング会社=中東の政府系投資ファンド(SWF)の運用資産が2年で3倍増の5兆ドルに拡大する可能性。  2007年のSWFの資産評価額は世界全体で約3兆3000億ドル→2015年には15兆ドルへ増加すると予想。 中東のSWF資産は07年時点で1兆6500億ドル(世界全体の約半分を占めた)。
◎NZ → NZ経済研究所(NZIER)=今年度の国内経済は大幅に減速する見通しだが、根強いインフレにより今後数カ月、金利は現在の水準に据え置かれるとの見方。
◎インド → レディ・インド中銀総裁=インド財政赤字は高水準を維持、財政圧力は数字に完全に反映されず。2008/09年度の財政赤字をGDP比で2.5%に抑えることを目標としている(07/08年度の対GPD比率は3.1%)。
◎中国 → 中国の4月末時点の外貨準備は1兆7567億ドル、前月比745億ドル増加。
◎ロシア → ロシア中銀=インフレ抑制のため、商業銀行の準備率を7月1日から引き上げると発表。 外貨建てローンに対する準備率を5.5%→7.0%に、個人の預金に対する準備率を4.5%→5.5%に引き上げる。
◎サウジ → サウジアラビア=4月のインフレ率が前年比で27年ぶりの高水準。家賃や食品価格の高騰が主因。 多くの国がドル・ペッグ制を採用する中東湾岸諸国にとってインフレは難題。経済企画省が24日発表した4月の生活コスト指数は115.2と、前年同月の104.3%→10.5%上昇。 前月比では0.9%上昇と、年初来では最も低い伸び。


2008年5月26日 本日の為替戦略

本日は世界の2大主要市場が休場となり、ドルの決済も無く、この機会にゆっくりと骨休めをするディーラーも多く、狭い値動きとなることが予想される。


最近は、電子取引システムによる取引が大多数を占め、プライスが無くなるようなことは無いであろうが、過去はロンドン・NY市場が休場ともなると、為替市場は機能停止となる状態が続いた。


今でも、大口プライスを提供する金融機関も少なくなり、何も無ければ狭いレンジに終始することが多いが、可能性は非常に低いものの、一度事が起これば、上下にあるストップロスを試すこともある。


●ドル円
ドル円は、ドル買いの流れから、主要通貨でドル売りの流れに上値は徐々に重くなり、ドル売りが続いているものの、クロスで円売りが進み底値を割り込めないでいる。102.50円をクリアに割り込むとドル売りが加速しやすくなり注意が必要。


ドル円の4時間チャートは、下降ラインの上限を一時上抜けし買いになりながらも、再び下降ラインに戻っている。上値のポイントは、103.47円、103.74円、104.43円。下値のポイントは、102.73円、102.60円、102.37円、101.46円。RSIは41と引き続き50を下回り下降が続き、トレンドモメンタムは売りに変化している。1時間チャートは、103円を試しきれず103.00~50円で取引が続き、RSIは31と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りが継続。Dailyチャートは、Dailyチャートは、102.50円を割り込むと、ダブルトップになりドル売りが加速、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、103.47~74円を上限に、売りで、102.37~60円を割り込むと売りが加速。


●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロ高をけん制する発言もかつてほど強く感じられず、原油高=インフレ懸念にユーロ高を容認する発言も多く上昇が続いている。しかし、かつて長い揉み合いが続いた1.57~1.59のレンジでは売り買いが交錯することが予想される。目先は1.58台が重くなり調整の売りが予想されるが、リアルマネーや中銀筋の買いが続き、押し目買いの流れは当分変わりそうにない。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドから、大枠で1.5700~1.5800のレンジに入っている。上値のポイントは、1.5813、1.5863、1.5882、1.5894、1.6017。下値のポイントは、1.5692~95、1.5663、1.5602~23、1.5563。RSIは72と上昇が続き、トレンドモメンタムは長く買いを継続している。1時間チャートは、上昇トレンドが続くが、1.5700~1.5820のレンジで取引が続き、RSIは70をピークに上げ渋り横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、Dailyチャートは、1.5340から上昇を続け1.58で3日間上げ渋り、RSIは48と緩やかに上昇、トレンドモメンタムは買いに変化しそうである。トータルの判断は、買い先行で、1.5813でダブルトップになるかを見極め、1.5850~60を超えたら買いが加速、1.5634~63を割り割り込んだら買いは撤退。

●ポンド円
ポンド円は、住宅価格の下落の影響を危惧した、BOEの利下げ期待も、強いインフレ懸念に薄らぎGBPUSDの買い戻しが続き、クロスでの円売りの流れに底値を切上げているが、どうも方向性がはっきりとしない。暫くは様子見を決め込むか大枠で204~206のレンジ相場を決め込みたい。


ポンド円の4時間チャートは、205.10円を超えて買いが加速したが失敗、204.50円を中心にして取引が続いている。上値のポイントは、205.07~10円、205.48円、206.00円、209.01円。下値のポイントは、204.17円、203.30~41円、202.70円。RSIは57と50を上回り横ばい、トレンドモメンタムは買いを継続。1時間チャートは、205円を超え買いが強まったが、今度は205円を割り込み売りに変わり、大枠では204~205円のレンジに入っている。RSIは27と下降ラインが続くが、いつ買いに変化するのか不安で、トレンドモメンタむは売りを継続。Dailyチャートは、Dailyチャートは、200.00~209円のレンジで取引が続き、204.50円を中心に取引が続き、RSIはか46と再び50を割り込み、トレンドモメンタムは売りだが非常に不安定。トータルの判断は、205.07~10円を回復できないと売りに変化し、202.70~205円のレンジに逆戻りするが、204.07~17円を維持できれば、再度買いトライ。


●本日の経済指標・その他
ロンドン休場(レイト・メイ・バンク・ホリデー)、米国休場(メモリアル・デー)
9:01 英 5月のホームトラック住宅価格=前月比予想 前回-0.6%、前年比予想 前回-0.9%
7:45 NZ 4月 貿易収支=予想-1.5億NZドル 前回-0.5億NZドル、輸入=予想34.9億NZドル、輸出=予想34.4億NZドル
20:00 マレーシア マレーシア中銀金融政策発表=政策金利3.5%の据置きを予想


2008年5月25日 今週の為替戦略

先週の動きは:
数週間前までは、米金融市場の安定+米景気の回復期待+利下終了にドル高が続いていたが、FOMC議事録で成長リスクと利上げ期待に米株価は下落、ドル売りとなった。ユーロ圏では、独ZEW、Ifo景況指数が強く、景気回復期待とインフレ懸念から利下げ期待が払拭され、EURUSDは1.5486→1.5814まで、GBPUSDは、英小売売上高は予想よりマイナス幅が狭く、EURGBPの売りに1.9454→1.9850まで上昇した。


豪中銀理事会の議事録では、「需要が予想通り鈍化しなければ金利の見直しが必要」と、利上げの可能性が残り、消費者センチメントが強く、商品価格の上昇を背景に、AUDUSDは0.9510→0.9653と24年来の高値を更新、ドル売りを先導した。また、NZ政府が発表した予算案で4年間減税に利下げ観測が弱まり、AUDNZDは1.2408→1.2150まで大幅に低下、AUDドルの上昇も弱まった。


原油価格や商品価格の高騰が続き、コモディテー通貨が強く、AUDUSDが上昇する中で、USDCADは0.9999→0.9817まで下落、低金利通貨のCHFは、EURCHFの売り1.6377→1.6142と、週末には、海外3連休前にキャリートレードの巻き戻しに、USDCHFは1.0573→1.0216までドルは下落、USDJPYは104.69→102.73と円高となった。


今週の予想:
最近の為替相場は、①株価の上下と、②金利差と、③原油価格を見ながらの取引が多くなっている。先週と先々週を比較しても、NYダウは下落=13136.69→12460.09(-507.17 -3.91%)、独DAXも下落=7231.86→6934.54(-212.50 -2.97%)、日経平均株価も下落=14343.19→13658.02(-207.28 -1.46%)と、米国株の下落が最も大きくなった。


金利差では、10年国債利回りを前週と比較して見れば、日本=1.695%(前週1.675%)、米国=3.85%(前週3.85%)、独=4.264%(前週4.178%)、英=4.927%(前週4.777%)、豪=6.528%(前週6.328%)と、各国共に米国より上昇率は高い。


原油価格は、132.19ドル(前週126.29ドル)と4.67%上昇した。この流れが続くことは予想され、全てにおいてドルにとってはマイナス材料で、今週もドル売りの流れが続くことが予想される。


米国は一時ほどの回復期待や金融安定の思惑は弱まっているものの、減税による米景気回復期待は引き続き残り、FOMC議事録でCPIがFEDのインフレターゲットの2.0%を上回ることが見込まれ、金利先物市場では9月16日にFOMCで0.25%利下げを、33.2%の確立で折り込むなど、特にドルを売り急ぐ材料も少ない。ドルショートポジションの巻き戻しから、ドルショートの積み増しに動き始めたが、まだ、主要国通貨のロングポジションもそれほど拡大しおらず、ドル売りセンチメントが続き、週前半はドル売りの流れが続き、後半からはドルの買い戻しが入りやすい。


Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると、
主要通貨では:
米金利の低下サイクル終了と米景気回復の期待のドル買いも収束し、ドルは面安の週となった。特に、USDCHFは-2.26%とEURCHFの売り(1.6377→1.6131)もありCHFの上昇が目立ち、キャリートレードの巻き戻しもあり、久しぶりの上昇率となった。次いで、NZDUSDは1.36%と長期減税が評価され買いが始まり、AUDNZDの売り(1.2408→1.2150)の影響を受けたAUDUSDを除き、各通貨とも1%近く上昇(ドル下落)している。


USDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 103.04 105.45 102.57 104.07 1.25 1.22% 2.88 2.80%
23-May-08 104.02 104.69 102.73 103.38 -0.69 -0.66% 1.96 1.88%


EURUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 1.5451 1.5602 1.5365 1.5579 0.97 0.63% 2.37 1.53%
23-May-08 1.5594 1.5814 1.5486 1.5762 1.83 1.17% 3.28 2.11%


USDCHF    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 1.0417 1.0601 1.0405 1.0477 0.66 0.63% 1.96 1.88%
23-May-08 1.0458 1.0573 1.0216 1.0240 -2.37 -2.26% 3.57 3.41%


GBPUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 1.9507 1.9635 1.9365 1.9576 0.37 0.19% 2.70 1.38%
23-May-08 1.9567 1.9850 1.9454 1.9793 2.17 1.11% 3.96 2.02%


AUDUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 0.9403 0.9560 0.9291 0.9555 1.21 1.28% 2.69 2.85%
23-May-08 0.9565 0.9653 0.9510 0.9589 0.34 0.36% 1.43 1.50%


USDCAD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 1.0057 1.0105 0.9943 0.9991 -0.61 -0.61% 1.62 1.61%
23-May-08 0.9996 0.9999 0.9817 0.9897 -0.94 -0.94% 1.82 1.82%


NZDUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 0.7665 0.7744 0.7536 0.7741 0.49 0.64% 2.08 2.70%
23-May-08 0.7747 0.7902 0.7705 0.7846 1.05 1.36% 1.97 2.54%


円クロスでは:
小幅ながらJPYは、AUDJPYを除き円安の展開となった。CHFJPYは1.62%と上昇率は最も高く、円クロスでもEURCHF下落の影響を受けている。その他では0.5%前後のJPY下落率と緩やかなJPY下げに止まり、逆に、AUDJPYは-0.31%の下げで、こちらもAUDNZD売りの影響を受けている。


EURJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 159.22 162.95 158.65 162.13 2.96 1.86% 4.30 2.70%
23-May-08 162.25 163.87 161.46 162.93 0.80 0.49% 2.41 1.49%


GBPJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 201.00 204.98 200.16 203.62 2.65 1.32% 4.82 2.40%
23-May-08 203.55 206.54 202.60 204.63 1.01 0.50% 3.94 1.93%


CHFJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 98.89 99.89 98.44 99.31 0.49 0.50% 1.45 1.47%
23-May-08 99.44 101.04 98.90 100.92 1.61 1.62% 2.14 2.15%


AUDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 96.89 99.79 96.39 99.44 2.39 2.46% 3.40 3.50%
23-May-08 99.50 100.04 98.88 99.13 -0.31 -0.31% 1.16 1.17%


NZDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 78.97 80.84 78.51 80.53 1.42 1.79% 2.33 2.95%
23-May-08 80.59 81.87 79.77 81.11 0.58 0.72% 2.10 2.61%


CADJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08    102.41 105.57 101.90 104.13 1.83 1.79% 3.67 3.59%
23-May-08 104.03 105.87 103.96 104.41 0.28 0.27% 1.91 1.83%

IMM通貨先物:
期間中はJPY、CAD、AUD、NZDのロングが拡大しドル売りをリード、EURがショートからロングに変化し、CHFのショートは減少した。GBPだけが唯一ショートが拡大、その後のポンド上昇の要因ともなっている。


JPY       Long Short Net
13-May-08 62,209 28,393 33,816
20-May-08 65,203 25,155 40,048


EUR       Long Short Net
13-May-08 55,409 64,908 -9,499
20-May-08 70,240 63,399 6,841


GBP       Long Short Net
13-May-08 25,873 50,677 -24,804
20-May-08 22,233 47,573 -25,340


CHF       Long Short Net
13-May-08 13,758 31,194 -17,436
20-May-08 19,037 23,980 -4,943


CAD       Long Short Net
13-May-08 46,246 16,837 29,409
20-May-08 53,118 21,700 31,418


AUD       Long Short Net
13-May-08 69,793 12,339 57,454
20-May-08 72,418 11,117 61,301


NZD       Long Short Net
13-May-08 11,193 7,749 3,444
20-May-08 12,274 7,733 4,541


今後の金利予想は:
国 予定日 現行政策金利  予想:         
USD  6月25日 2.00% 金利据え置きを予想(Fed Funds Target Rate)
EUR  6月5日 4.00% 金利据え置きを予想(Refi Rate)
GBP 6月5日 5.00% 金利据え置きを予想(Base Rate)
JPY 6月13日 0.50% 金利据え置きを予想(OverNight Call Rate)
AUD 6月3日 7.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
NZD 6月4日 8.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
CHF  6月19日 2.75% 金利据え置きを予想(3 month Libor target)
CAD 6月10日 3.00% 0.25%の利下げを予想(OverNight Rate)
NOK 5月28日 5.50% 金利据え置きを予想 (Sight deposit)
SEK  7月3日 4.25% 金利据え置きを予想 (Repo rate)


今週は、週末金曜日に多くの経済指標の発表が予定され、特に重要な経済指標の発表もなく、英経済指標は極端に少なくなくなっている。その中で、国内要因として注目したいのは、日本の全国CPIで、ガソリン価格の一時的な低下から、前月から低下が予想されているが、東京都部ではこの要因が除かれた5月ではインフレ傾向が続き、債券利回りの上昇、株価+為替へもその影響が波及する。また、ユーロ圏CPIは前月比3.5%と再び上昇傾向が予想され、米個人消費支出のコアPCEの低下が予想されているが、こちらも注意して見る必要がある。


◎住宅関連では、26日=英ホームトラック住宅価格、27日=米新築1戸建て住宅販売件数、28日=ネーションワイド住宅価格、30日=NZ住宅建設許可が控えている。
◎インフレ関連では、未定=独CPI、30日=日本CPI、ユーロCPIが注目される。
◎成長関連では、27日=独GDP、29日=米第1四半期GDP、30日=カナダGDPが注目される。
◎個人消費関連では、未定=独小売売上高、30日=米個人所得・消費支出が注目される。
◎金融政策関連では、26日=マレーシア中銀(金利据え置き予想)、28日=ノルウェー中銀(金利据え置きを予想)。
◎その他では、28日=米耐久財受注、30日=米シカゴ購買部協会景気指数、米ミシガン大消費者信頼感指数確報値が注目されている。


●ドル円
ドル円は、日本発の要因として30日の全国CPIでコアインフレがどのくらい上昇するのか気になる。102.57円~105.70円のレンジで5週間続いているが、他の主要通貨高の流れにドル円の買いも弱く、スイスフラン高の流れや、株価の下落に円買いの流れも期待できる。上値は弱いながらも徐々に切り下がり、102.50円を割り込むと底値を割り込み、5月2日=105.70円、5月14日=105.45円をダブルトップに、5月9日=105.61円、5月12日=102.57円、5月22日=105.73円を割り込に、特にDaily終値で102.50円を割り込むとドル売りが加速しやすくなる。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間から上限で取引が続いている。上値のポイントは、105.68円、106.28円、106.58~70円、108.60円。下値のポイントは、102.50~64円、100.65円、97.73~96円。RSIは34で引き続き50を割り込み売り傾向が強いが、トレンドがはっきりしない。トレンドモメンタムは買いになっている。Monthlyチャートは、97.96~106.54円のレンジに入り、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続している。Dailyチャートは、102.50円を割り込むと、ダブルトップになりドル売りが加速、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。Daily=売り、Weekly=ミックス、Monthly=売り。トータルの判断は、売りが続き、102.50円を日足ベースで割り込むと99.50円がターゲット。102.50円を失敗すると、102.50~105.80円のレンジ相場に逆戻り。

●ユーロドル
ユーロドルは、ZEWやIFO景況感を見ても、ユーロ圏の景気は予想より底堅く、インフレ試算の前提となった原油価格は遥かに上昇し、インフレリスクが強まり利下げ環境は当面望めそうにない。また原油価格の上昇に、産油国がユーロ買いを拡大し、原油価格上昇=EUR買い・ドル売りが続きそうである。最近の値動きからは、EURUSDが急落した4月25日の週を回復したものの、過去3日間は大枠で1.57~1.5800のレンジに入り伸び悩み、Weekly終値で1.5656を割り込めば上昇も終了し下落となる。しかし、1.58台を回復すれば、次は、1.60の大台を再トライとなり、ユーロ買いが続きそうである。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、1.53~1.60のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5916、1.6008、1.6470、1.6909。下値のポイントは、1.5365、1.5302、1.5002、1.4961。RSIは68と下降ラインが崩れたが再び上抜きに変わり、トレンドモメンタムは買いを継続している。Monthlyチャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間から上限で取引が続き、RSIは82で上昇ラインが続くが87からやや下げ、トレンドモメンタムは買いを継続している。Dailyチャートは、1.5340から上昇を続け1.58で3日間上げ渋り、RSIは48と緩やかに上昇、トレンドモメンタムは買いに変化しそうである。Daily=買い、Weekly=買い、Monthly=買い。トータルの判断は、買い。


●ポンド円
ポンド円は、住宅価格の下落が続くが、インフレリスクが強く、BOEのMPC議事録でも利下げに対するリスクが指摘され、予想できる範囲では利下げの可能性が非常に低くなっている。また、いつもながら、ポンドの政策金利は5.0%と高く、ショートポジションはキャリーコストを計算しながら長期的に持ちにくい。また、原油価格の上昇の弱いながらポンドをサポートしている。先週はGBPUSDが週足のローソク足は大きな陰線で買いを示し、GBPJPYは大きな陰線で前週の高値を超えられず、戻り売りになりやすく、今週の動きは予想し難くなっている。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間から下限で取引が続いている。上値のポイントは、205.61円、209.38円、213.70円、214.01円。下値のポイントは、200.62円、198.69円、195.62円、191.29円。RSIは32と下降ラインが崩れたが引き続き横ばいで推移、トレンドモメンタムは買いに変化する可能性が高くなっている。Monthlyチャートは、下落傾向も弱まり197.50~220円のレンジに入っている。Dailyチャートは、200.00~209円のレンジで取引が続き、204.50円を中心に取引が続き、RSIはか46と再び50を割り込み、トレンドモメンタムは売りだが非常に不安定。Daily=レンジ、Weekly=買い、Monthly=売り。トータルの判断は、徐々に上下が狭まり三角持合から、一方向へ動きやすく抜けた方向に乗りたい。


5月24日23日の海外為替市場

日経平均株価=14012.20(33.74 0.24%)、NYダウ=12479.63(-145.99 -1.16%)、独DAX=6944.05(-126.28 -1.79%)、英FTSE=6087.30(-94.30 -1.53%)、


5月26日(月)は、米国(メモリアルデー)、英国(バンクホリデー)で休場。


アジア市場は、海外主要市場の連休を控えた週末金曜日だけに、動きは鈍く、ポンド円の売りに円買い戻しが始まった。


欧州市場は、弱い米株価指数先物に円買い戻しが強く、クロスでの円高にもロンドン市場3連休前に動きは鈍く、円高も限定的。独・ユーロの各PMIもほぼ予想通りで動けず。


米国市場は、予想を上回る米中古住宅販売にドル売りが小休止、利食いの売りと押し目買いが交錯。米債利回りが低下しドル売りが再開、EURUSD=前日安値1.582を超え1.5795 USDCHF=前日安値1.0254を割り込み1.2016までドル売りの流れが続いた。


NZDUSD=0.7870超えのストップロスを誘発し買いが続き、ロンドンフィキシングの買い需要に0.7905まで上昇。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.07円で取引が始まり、仲値にかけては104.26円まで上昇したが、週末・海外主要市場が連休直前の薄商いの中で、本邦輸出筋の売りと米系投資銀行の買いに、103.95~25円でレンジ相場から、欧州勢の円買い(含むクロス)に103.79円まで値を下げた。欧州市場は104.05円で取引が始まり、米株価指数先物の下落+ロシア筋の売りに1103.50円を割り込み、103.47円まで下落、103.50~65円の狭いレンジで取引が続いた。弱い米国株にアジア系ソブリン勢の売りが続き、ECBフィキシング後には103.28円まで下落、103.20円まで続落した。予想を上回る米中古住宅販売件数に103.55円まで上昇したものの、株価は弱く、米債券利回りの低下に103.05円まで続落、103.38円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5731で取引が始まり、薄商いの中で連休前のポジション調整の売りと、アジア勢の押し目買いに動きは鈍く、1.5715~1.5741の狭いレンジで取引が続いていたが、東欧勢から1.5700以下のストップロスを試す売りに1.5695まで値を下げた。欧州市場は1.5718で取引が始まり、1.5680以下のストップロスを試しながらも、前日安値1.5693を割り込めず、スイス勢の買いやショートカバーに1.5743まで上昇、1.5710~40のレンジから、1.5771まで上昇した。米国債利回りの低下の買いや、欧州実需+資本筋の買いが続き、1.5780~00のファンド勢やオプション勢の売りを消化しながら、オプションカットでは1.5778、ロンドンフィキシング後には1.5795まで続伸、1.5770~90の揉み合いから、1.5762で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.71円で取引が始まり、163.56~86円の狭いレンジで取引が続いていたが、欧州勢のGBPJPYの売りに163.25円まで値を下げた。欧州市場は163.54円で取引が始まり、163.13円まで値を下げ、163.20~40円での揉み合いから、GBPJPY・CADJPYの売りが続き、弱い欧米株に163円を割り込むと売りが加速し、162.61円まで下落した。弱い米国株による円買いと、高金利通貨のポジション調整による円買い戻しが続いたが、欧米市場の3連休を前に、積極的な円買いも続かず、ユーロドルの上昇に162.75~15円のレンジ相場となり、162.93円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
16:30 英 第1四半期 GDP改定値=前期比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、前年比2.5%(予想2.5% 前回2.5%)
17:00 ユーロ 5月 Comp PMI速報値=51.1(予想51.5 前回51.9)、製造業PM速報値=50.5(予想50.4 前回50.7)、サービス業PMI速報値=50.6(予想51.7 前回52.0)
17:00 独 5月 CompositePMI速報値=55.1(前回55.1)、サービス業PMI速報値=53.7(予想54.0 前回54.9)、 製造業PMI速報値=53.5(予想53.5 前回53.6)
23:00 米 4月 中古住宅販売件数=489万件・-1.0%(予想485万件・-1.6% 前回494←493万・-2.0%)→ 予想を上回ったがドルの買いは弱い


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
特になし


欧州・英国
◎ユーロ → ロートスイス中銀総裁=問題を抱えている銀行が国内金融システムに影響を及ぼす可能性があれば、当該銀行の財務整理を支援する用意がある。 金融安定が脅かされる場合にリスクを引き受ける用意がある。資本増強義務付けに関し大手銀行の資本強化や負債抑制に向けたスイス連邦銀行委員会の取組みを強く支持。
◎英国 → センタンスBOE金融政策委員会委員=英国は大幅な景気減速に向かっているようだが、景気後退は回避する可能性が高い。 信用収縮が実体経済に及ぼす影響の把握は困難だ。外部経済からの衝撃に弱く、景気後退の可能性を完全に排除することはできない。金融市場からの圧力などに対処しているが、現時点ではその調整や把握は非常に困難だ。 景気後退入りする見通しではないというのが最善の評価だが、かなり大幅な成長の減速は予想しており、一部セクターでは他に比べて深刻な影響がでるだろう。 大切なのはインフレが目標水準に戻るとの信頼。ユーロ高は市場は介入なしに機能すべき。
◎ユーロ → アルムニア欧州委員会委員=ユーロ圏は低成長・高インフレの時代に直面。 景気後退のリスクを示す兆候はなく、ユーロ圏のファンダメンタルズは強い。若干困難な時代に向かっている。ユーロ高は悪いことではないが、為替レートの過度の変動は懸念事項。
◎ユーロ → アルムニア欧州委員会委員=2008年のユーロ圏消費者物価は上昇する可能性が高い、上昇率は引き続き3%前後になるとの見通し。  


日本・その他
◎日本 → 2007年末対外純資産=250兆2210億円(前年比16.3%)過去最高・17年連続世界最高。対外資産残高=610兆4920億円(前年比9.4%)、対外負債残高=360兆2710億円(前年比+5.0%)。 ドイツ=107兆5715億円(2007年末)、中国=78兆7510億円(2006年末)+香港=61兆。
日本 → 白川日銀総裁インタビュー=日本経済には物価上昇と交易条件悪化の両方のリスクがあるため、金融政策の方向性はあらかじめ決め打ちできない。景気悪化に対応してかつて採用したゼロ金利政策や量的緩和政策をとる可能性については、金融システムが不安定な時には効果があるものの、安定した後まで継続すればかえって副作用が出る。最近のサブプライムローン問題の背景にも世界的な長期金融緩和があったことを考える必要。
◎日本 → 日銀金融政策決定会合議事要旨(4/8-9)=海外経済はダウンサイドリスク高まっているとの認識を共有。金融市場の緊張はいく分緩和したものの、依然として不安定な状況との認識で一致。米消費者マインドが一段と悪化、個人消費がさらに下振れるリスクに注意。米経済はやや長い目でみれば実体経済が上振れる可能性がある点も意識。世界的にアップサイドリスクを抱えている状況にあるとの見方で一致。日本の輸出にいずれ減速感が表れてくる可能性。先行き生産調整が深くなる可能性は低い。企業収益が伸び悩むなか、今後も家計の所得形成面で目立った改善期待しにくい。消費者のインフレ予想が高まっている点に注意。


2008年5月23日 本日の為替戦略

来週月曜日はNY市場とロンドン市場が休場となり、本日はその影響が避けられない。通常は投機的なポジションを減らす動きに、週前半の流れと逆に動くことが多いが、昨日はこれといった大きな材料や経済指標の結果が無かったにもかかわらず、既にポジション調整が始まった。ポンド・NZDが強く、円・ユーロ・スイスが弱かったが、今日もこの流れが続く可能性が高く、長期に渡り上昇が続いた、AUDNZDの急落が目立ち、この流れが変わった可能性がある。


昨日、ドル買いの材料とされた米第1四半期米連邦住宅貸付機関監督局(OFHEO)住宅価格指数は、前期比が-0.2%と市場予想-1.3%より良く、前回も上昇修正されたが、全体指数では-1.7%(前期-1.4%)、前期比-3.1%(前回-0.5%)と弱い。また、米金融機関の追加損失を計上とのウワサも止まない。ポンドの動きを見ても、ドルが強いようには思えない。


余談となるが、米ライス大学が実施した調査によれば、原油 相場の急騰がエネルギー危機を招き、これをきっかけ世界の金融システムが米ド ルを基軸通貨とする体制から複数通貨制へと移行する可能性があると言う。同調査は、サウ ジアラビアなどの中東の石油輸出国と中国、インドは、欧米諸国と共同で、金本位制時代と同程度の安定性を持つ複数通貨に基づいた金融システムを構築することに関心を持っていると分析・・・・ こうなったら為替相場やシステムそのものが変わることになり、現在の為替レートとは無くない、全く異なる動きになる。


本日の経済指標・その他では、ユーロ・独のPMIが多く景気先行指標でもあり、注意が必要。また、米中古住宅販売件数も重要となっている。


●ドル円
ドル円は、底値から上昇が始まってからは、4月22日=102.67円、4月23日=102.75円、5月9日(金)=102.61円、5月12日(月)=102.57円、5月21日=102.91円、5月22日=102.73円と、二日目で前日の安値トライを失敗し、大きく値を戻す動きが3度続いた。過去2度はその後もドルの買い戻しが継続し、そしてドル売りに急変するパターンとなっている。いずれにしても、102.50~60円を割り込むとドル売りが再開され、円高が加速することになる。


ドル円の4時間チャートは、下降トレンドが崩れ上昇に変わっている。上値のポイントは、104.43円、104.98円、105.58円。下値のポイントは、103.74円、103.36~47円、102.73円。RSIは51と横ばいとなり、トレンドモメンタムは買いに変化している。1時間チャートは、下降ラインが崩れ上昇に変わり、RSIは69と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いが続いている。Dailyチャートは、102.50~104.50円レンジの下限・上限を共に試し、RSIは56と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りに変わりやすくなっている。トータルの判断は、ドル買いが続き、104.98~58円をピークに下落へと変化を予想。


●ユーロドル
ユーロドルは、上昇の流れが続くことが予想されるが、週末と海外市場が3連休となり、ポジション調整でどこまで下落するかがポイント。底値を確認したら、再上昇の可能性が高くなるが、目先は戻り売りが続きそうである。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレドが続き、1.57~1.580のレンジに入っている。上値のポイントは、1.5804、1.5863、1.5894、1.6017。下値のポイントは、1.5685、1.5663、1.5602~16。RSIは62と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続させている。1時間チャートは、上昇が加速した1.57まで戻し、RSIは40と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りになっている。Dailyチャートは、大枠1.5340~1.60のレンジが続き、RSIは45と横ばいからやや上昇に変わり、トレンドモメンタムは売りから買いに変化しやすくなっている。トータルの判断は、売りの流れが続き、1.5663を底値に再上昇。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが1.98を回復、EURGBPなどのクロスでもポンド買いが続き、ポンド円も205円を超え買いの流れになっている。もちろん英経済指標が予想より幾分良かったか事もあるが、これは材料に使われただけで、金利の高いポンドのショートを連休前にクローズしていると思われる。また、原油価格の上昇が止まらないこともその要因の一つではないだろうか。今日は金曜日、値ごろ感からの売りも入りやすいが、底値では買いが待ち受けているように思える。


ポンド円の4時間チャートは、203円割れから急速に値を戻し、205.10円を超えたことで買いに変化している。上値のポイントは、208.00円、208.98~01円。下値のポイントは、205.48円、205.07~10円、204.17円。RSIは62と上昇ラインができ、トレンドモメンタムは売り買いが変化し読みにくくなっているが、買いに変わっている。1時間チャートは、205円を超え買いが加速、RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。Dailyチャートは、200.53~205.50円のレンジ上限を超え、買いが加速し、RSIは54と横ばい、トレンドモメンタムは売りが続いている。トータルの判断は、相変わらず各サインがミックスで積極的に動けず。203円割れを失敗し205円を回復したことで買い変化、205.07~205.48円まで下げる可能性が高く、買いポジションはそこまで待ちたい。


●本日の経済指標・その他
8:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(4月8・9日分)
15:15 スイス 4月 貿易収支=予想 前回12.5億スイス
16:30 英 第1四半期 GDP改定値=前期比予想0.4% 前回0.4%、前年比予想2.5% 前回2.5%
17:00 ユーロ 5月 Comp PMI速報値=予想51.5 前回51.9、製造業PM速報値I=予想50.4 前回50.7、 サービス業PMI速報値=予想51.7 前回52.0
17:00 独 5月 CompositePMI速報値=予想 前回55.0、 サービス業PMI速報値=54.0 前回54.9、 製造業PMI速報値=予想53.5 前回53.6
23:00 米 4月 中古住宅販売件数=予想485万件・-1.6% 前回493万・-2.0%
30カ国財務相・中央銀行総裁会議(G30)(26日まで、エルサレム) トリシェECB総裁、キング英中銀総裁、周小川・中国人民銀行総裁らが参加
5月26日(月)=米国(メモリアルデー)、英国(バンクホリデー)で休場。


2008年5月23日 22日の海外為替市場

日経平均株価=13978.46(52.16 0.37%)、NYダウ=12625.62(24.43 0.19%)、独DAX=7070.33(29.50 0.42%)、英FTSE=6181.60(-16.50 -10.27%)、金=918.30(-110.30 -1.11%)、原油=130.81(-2.36 -1.77%)。


原油価格の上昇の一休み、予想より良い経済指標にGBP買い、NZ予算案を受けたNZD買いに、この両通貨は上昇、JPY売りの流れが続くなか、EUR・CHFも弱い。


アジア市場は、日本全産業活動指数は、前月比0.5%(予想-0.2%)と予想を上回り、先の安値102.60円を試す動きが始まるが失敗し、ドル買い相場に逆戻り。 
NZ政府、個人所得税の減税を盛り込んだ予算案を発表、減税が4年間適用され、利下げの時期が遅れるとの見方が強まる。カレンNZ財務相は、政府は今後3年間の経済成長見通しを下方修正、GDP伸び率は09年に前年比1.5%に減速した後、2010年に同2.3%、2011年に同3.2%になるとの見通しを発表 →  AUDNZDの大口売りに、1.2404→1.2210まで急落、NZDUSD=0.7773→0.7890まで急騰、NZDJPY=79.98円→81.39円まで急進。


欧州市場では、英小売売上高が、前月比-0.2%(予想-0.4%)、英CBI鉱工業生産動向調査=前月比-10(予想-15.0)とマイナス幅が少なく、GBPUSD=1.9693→1.9848まで大幅に上昇。


米国市場では、米新規失業保険申請件数が、36.5万件(予想37.0万件)と予想より改善され、米第1四半期住宅価格指数は、前期比-0.2%(予想-1.3%)と予想より赤字幅が縮小し、ドル買いが強まる。また、株価を見ながら結局は円安の流れが続いた。 


●ドル円
アジア市場のドル円は103.02円で取引が始まり、早朝発表された日本の全産業活動指数が強く、102.90~95円のストップロスを試し、102.73円まで下落したが、日経平均株価が朝方の下落から値を戻し、NZDJPYの上昇に、先の安値102.60円トライが失敗、103.20円を超えると投機筋のドル買い戻しに103.29円まで上昇した。欧州市場は103.06円で取引が始まり、103.14~47円のレンジで売り買いが交錯したが、米新規失業保険申請件数に米株価が上昇、103.50円を超えストップロスの買いに103.78円まで上昇、米住宅価格指数に104.10円まで続伸した。本邦機関投資家の売り+オプション勢の売り+米株価の反落に上げ渋り、104.00円を中心に103.90~10円のレンジで取引が続いたが、株価が再上昇+クロスの円売りが加速し、104.38円まで上昇、06:00時では104.08円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5793で取引が始まり、1.58超えのストップロスを試し1.5802まで買い進まれたが失敗、反動に1.5757まで値を下げたが、EURJPYの買いに1.58を超え1.5814まで上昇、1.5820超えのストップロを試せず値を下げた。欧州市場は1.5805で取引が始まり、ロシア勢や独銀の売りに1.5743まで下落、一時1.5781まで値を戻したが、EURGBPの売りや投機筋のロングポジションの巻き戻しに続落、米新規失業保険申請件数1.5727まで続落となった。米住宅価格指数に1.5700まで下落、1.5690~00ではオプション勢+金融機関の買い下げ止まり、1.5693まで値を下げ、1.5693~20のレンジで売り買いが交錯、06:00時では1.5730で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は日本の全産業活動指数が強く、投機筋の売りに162.62円→162.26円まで下落、アジア中銀筋の買いに下げ止まり、162.25~50円のレンジ取引から、オプションカットでは162.96円まで上昇、162.60~60円を超えると、ストップロスの買いに162.95円まで上昇した。欧州市場は162.91円で取引が始まり、162.64円を底値に、162.65~95円で激しい売り買いの攻防が続いたが、米国株は強く、163.00円超えのストップロスを狙ったロシア勢の買いに、163.46円まで上昇した。米国株の動きを見ながら暫く163.25~48円のレンジで売り買いが交錯したが、米国株価が再上昇すると、163.87円まで続伸し、06:00時では163.70円で取引されている。


●主な経済指標の結果
独・フランクフルト休場(聖体節)
8:50 日本 4月 通関ベース貿易収支=0.485兆円(予想0.739兆円 前回1.1186←1.1144兆円)
8:50 日本 3月 全産業活動指数=前月比0.5%(予想-0.2% 前回-1.4%)
17:30 英 4月 小売売上高=前月比-0.2%(予想-0.4% 前回-0.2←-0.4%)、前年比4.2%(予想4.2% 前回4.7←4.6%)→ 予想よりマイナス幅が少なくポンド買いとなる
18:00 ユーロ 3月 製造業新規受注=前月比-1.0%(予想-0.5% 前回0.2←0.6%)、前年比-2.5%(予想6.4% 前回9.9%)
19:00 英 5月 CBI鉱工業生産動向調査=前月比-10(予想-15.0 前回-13.0)→ 予想よりマイナス幅が少なくポンド買いとなる
21:30 米 5/18週 新規失業保険申請件数=36.5万件(予想37.0万件 前回37.4←37.1万件)
21:30 カナダ 5月 小売売上高=前月比0.1%(予想0.3% 前回-0.7%)、除く自動車=前月比0.0%(予想0.5% 前回-0.4←-0.3%)
23:00 米 3月 住宅価格指数=前月比-0.4%(前回0.6%)、第1四半期住宅価格指数=前期比-0.2%(予想-1.0% 前回0.4←0.1%)→ 予想より赤字幅が縮小しドル買いとなる。


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → クロズナーFRB理事=米住宅ローン市場の回復は緩やかとなり、融資制度は修復の必要がある。
◎米 → ポールソン米財務長官=米国は強いドル政策をとっている。経済ファンダメンタルズはドルの価値に反映される。


欧州・英国
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=EURUSDが向こう数カ月間で大幅に下落する可能性は低い。 原油・食品価格は高止まりすると予想している。欧州は景気後退とはならない。金融市場の混乱が最悪期を過ぎたとは思わない。米国の金融危機、サブプライム危機の影響は続くと思う。欧州実体経済への影響を測るには少なくとも数四半期かかる。
◎ユーロ → トレス欧州委員会報道官=想定を上回る原油高の影響で、2008年のユーロ圏域内GDP伸び率は欧州委予想の1.7%を下回る可能性がある。先の春季経済見通しは、原油価格が平均101.2ドルとの前提に基づくが、原油価格は今週135ドルを超えている。
◎アイスランド → アイスランド中銀=政策金利を15.50%に据え置きを決定、事前予想は利上げ。
◎ノルウェー → ゲドレム・ノルウェー中銀総裁=インフレが過度に高い水準に上昇するのを避けるため、設備稼働率を抑制する必要がある。主要金利はインフレ率を2.5%付近にとどめることを目的に設定される。
◎ユーロ → ウェーバー独連銀総裁=グローバル化がインフレ圧力の主因。食品・エネルギー価格の上昇でインフレ圧力が高まっている。
◎ユーロ → ドイツ経済技術省(2008年のドイツ経済見通し)=1996年以来最高となった第1四半期を境に、年内は成長ペースが鈍化する公算が大きいとの予想。


日本・その他
◎日本 → 5月の月例経済報告=景気回復はこのところ足踏み状態にあるとの基調判断を3ヶ月連続で維持。先行きについても、景気は緩やかに回復するものの、下振れリスクの高まりには留意が必要とし慎重な表現を維持した。個人消費、生産、設備投資などの主要な需要項目についても判断が据え置かれた。一方、輸出と住宅建設については判断を引き下げられている
◎日本 → 大田経済財政担当相=1気の下振れリスクは高まっている。米経済減速の高まりなどで一段と先行きリスクが高まっている。最高値更新を続ける原油価格高騰の影響についても懸念。企業収益への影響が顕著で設備投資への影響を十分注視していく。
◎中国 → 人民元が対ドルで急進=上昇幅が過去4ヶ月で最大に達する可能性。
NZ → NZ政府2008~09年度予算案を発表=予想された規模を上回る総額82億ドルの個人所得税の減税を盛り込んだ。  10月1日から実施、今後4年間適用されるこの減税措置により、予想されているNZ中銀の利下げの時期が遅れるとの見方が強まる→ NZD上昇。
◎NZ → カレンNZ財務相=今後、20009~2011年にかけてのNZ経済についてインフレ率は低下し、失業率は上昇、GDPは一旦減速するも次第に上昇していく。個人所得税の減税について、成長鈍化の影響を和らげる役割を果たすもので、インフレを懸念する中銀に一段の引き締め策を迫るものではない。減税が利上げにつながるとは考えていない。明らかに成長が鈍化している経済を踏まえ、財政面からの刺激が可能だ。政府は今後3年間の経済成長見通しを下方修正。GDP伸び率は09年に前年比1.5%に減速した後、2010年に同2.3%、2011年に同3.2%になるとの見通し。


2008年5月22日 本日の為替戦略

ジョージ・ソロス氏は、ドル嫌いで、割り引いて考える必要もあるが、ドルは外貨準備通貨の独占的な地位を失うと言っている。最近は多くの人がこのような考えを抱き、ユーロがそれに取って変わると考えているのでサプライズでもないが、ドル安で欧州に景気後退が輸出されたとも言い、欧州は難局を乗り切れるとも言っている。


為替相場の、短期的な動きはあまりにも不透明で、上下することは避けられないが、1年、2年、3年の長い相場を考えるに、ドルの地位低下がつくづく思い知らされる。それと、円の低下も負けると劣らずで、ドルのイメージに近い。


円は、困ったことに、目先はドル円どころか、クロスを含め円高傾向が続き、チャーティストの中にも、USDJPY=90円割れを予想する人も多く、その方向性が続いている。その中で、商品価格や原油価格が低下する期待感は、いつも失望感に変わり上限が見えない。産油国高+資源国高は、変わりそうに無く、AUDUSDは24年ぶりの高値を更新、ブラジル、ロシア、ノルウェーは輝いている。


本日の経済指標・その他では、英・カナダの小売売上高は注目され、米新規失業保険申請件数、米住宅価格指数も注意して見たい。


●ドル円
ドル円は、103.50円を割り込み、5月12日の安値102.57円を割り込むと、ドル売りが加速しそうな雰囲気で、クレジットリスクのヘッジ通貨の同盟でもある、USDCHFが1.0250まで下落、そのムードが強まっている。


ドル円の4時間チャートは、103.50円、103円を割り込み売りが加速している。上値のポイントは、103.47円、103.71円、103.96円、104.43円。下値のポイントは、102.87円、102.60円、101.46円。RSIは、36と下降ラインから横場いとなり、強い下落トレンドに入っている可能性もあり、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、103.50円を割り込み下落が続き、RSIは37と横ばい、トレンドモメンタムは売りになっている。Dailyチャートは、徐々に上値が重くなり102.50~104.50円のレンジが続き、RSIは54と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りに変化しやすくなっている。トータルの判断は、売り。102.60円割れを失敗したら売りは一時撤退。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.58を目前によくここまで上昇したなとの重いが強い。一時はどこまで下落するか心配されたEURUSDも、下値不安感もなくなり、逆に最高値を更新する可能性が徐々に深まっている。ただ、問題は短期間でここまで上昇すると、調整の売りに100ポイント近くの下落は覚悟しなければならない。


ユーロドルの4時間チャートは、1.56を超え、1.5737を超え上昇が続いている。上値のポイントは、1.5804、1.5863、1.5894、1.6017。下値のポイントは、1.5737、1.5685、1.5663、1.5602~16。RSIは74と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、1.57を超えかいが続き、RSIは74と高値圏で横ばい、トレンドモメンタムも買いを継続している。Dailyチャートは、1.5340~1.60の大枠が続き、1.57を超え買いが続き、RSIは46と横ばいで、トレンドモメンタムは売りだが買いに変化しやすくなっている。トータルの判断は、買いだが、1.5685~1.5804のレンジか、1.5737~1.5894のレンジに入りやすくなっている。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルも何とか持ち直し、急落の懸念も弱まっているが、円クロスでは通貨間によって異なる動きが強く、目先はレンジ相場が続き、上下決め打ちができなくなっている。


ポンド円の4時間チャートは、203円を割り込み売りが続いている。上値のポイントは、203.30円、203.41円、205.48円。下値のポイントは、202.70円、201.74円、200.53円。RSIは48と横ばいで、トレンドモメンタムは目まぐるしく変化し、今は売りに変わっている。1時間チャートは、203~205円の下値を割り込み、203円を中心に上下し、RSIは43と横ばい、トレンドモメンタムは売りを継続している。Dailyチャートは、200.53~205.50円のレンジに入り、下値を試している。RSIは54と横ばい、トレンドモメンタムは売りが続いている。トータルの判断は、各サインがミックスで積極的に動けず。しかし、203円を割り込んだことで、売りが優勢。


●本日の経済指標・その他
独・フランクフルト休場(聖体節)
8:50 日本 4月 通関ベース貿易収支=予想0.739兆円 前回1.1144兆円
8:50 日本 3月 全産業活動指数=前月比予想-0.2% 前回-1.4%
17:30 英 4月 小売売上高=前月比予想-0.4% 前回-0.4%、前年比予想4.2% 前回4.6%
18:00 ユーロ 3月 新規受注=前月比予想-0.5% 前回0.6%、前年比予想6.4% 前回9.9%
19:00 英 5月 CBI trends-orders=前月比予想-15.0 前回-13.0
21:30 米 5/18週 新規失業保険申請件数=予想37.0万件 前回37.1万件
21:30 カナダ 5月 小売売上高=前月比予想 前回-0.7%、除く自動車=前月比予想 前回-0.3%
23:00 米 3月 住宅価格指数=前月比予想 前回0.6%、 第1四半期住宅価格指数=前期比予想-1.0% 前回0.1%
16:00 独 ウェーバー独連銀総裁発言、第10回ブンデスバンク春季会合
ノルウェー Gjedremノルウェー中銀総裁発言
22:00 米 クロズナーFRB理事が講演「モーゲージ市場の修復と回復の見通し」(米フロリダ州アメリアアイランド)


2008年5月22日 21日の海外為替市場

日経平均株価=13926.30(-233.79 -1.65%)、NYダウ=12601.19(-227.49 -1.77%)、独DAX=7040.83(-77.67 -1.09%)、英FTSE=6198.10(6.50 0.10)、金=928.60(8.40 0.91%)、原油=133.17(4.10 3.18%)。原油価格133ドルを超え上昇。


アジア市場は、豪WestPac消費者センチメントが、前月比2.7%(予想2.0% 前回-1.3%)と予想を上回り、AUDUSD=0.9563→0.9600(アジア)→0.9651(欧州)まで上昇。第2四半期も米金融機関の損失が続くとの思惑にドルは弱く、株価の下落に円買いが続いた。


欧州市場は、独Ifo 景況指数は、103.5(予想102.0)と予想を大幅に上回り、株価は下落、EURUSD=1.5641→1.5774(欧州)→1.5790(米国)まで上昇、EURJPY=161.61円→163.16円まで急伸した。イングランドMPC議事録は、予想通り8対1で政策金利据え置きを決定、予想通りで動きは鈍い。その中で目立ったのはカナダドルで、USDCAD=0.9880のテクニカルポイントを割り込み、0.9880→0.9818まで急落、CADJPY=104.59→105.18円まで急伸。原油価格の上昇に欧州・米国株は下落。


米国市場では、FOMC議事録が、成長リスクが示された一方、利下げ継続の示唆がなかった。FRBの経済見通しでは、成長見通しを下方修正し、インフレ見通しを引き上げたため、スタグフレーション懸念が強まり、株価は下落し、ドル売りとなった。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.67円で取引が始まり、早朝の103.69円を高値に、米金融機関は第2四半期も追加損失が計上される観測に、ドル売りが続き、日経平均株価が200超の下落に円買いが強く、103.50円の壁を割り込み103.13円まで下落、103.15~35円のレンジから一時103.44円まで値を戻した。欧州市場は103.37円で取引が始まり、103.17~45円のレンジからEURJPYの上昇に103.64円まで徐々に買い進まれたが、本邦勢や大手投機筋の売りに103.05円まで下落、オプション勢の買いやファンド筋の買いに底堅く、103.15~40円で売り買いの攻防から、オプションカットでは103.64円まで上昇した。原油価格の上昇に米株価は弱く、米系証券の売りに上値を押さえられ、ロンドンフィキシングでは103.20円まで値を下げ、103.20~53円のレンジから、FOMC議事録の発表に103円のオプションバリアを割り込み終盤かけては102.96円まで下落、06:00時では103.03円で取引されている。

●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5645で取引が始まり、前日高値1.5681を超えたが上値は重く、1.5645~86の狭いレンジで取引が続いたが、欧州勢の参入に ポジション調整の売りが強まり1.5635まで小幅下落となった。欧州市場は1.5641で取引が始まり、予想を上回るIfo 景況指数に、アジア市場の高値1.5686を超え、欧州実需筋の売りを消化しながら1.5774まで徐々に上昇、IfoエコノミストがECBの年後半の利下げ可能性を指摘、1.5731まで値を下げ、1.5740~77のレンジで売り買いが交錯した。FOMC議事録の発表にUSDCHFが1.0280を割り込み、GBPUSDが1.97を超え、ユーロドルも1.5780を超え終盤にかけては1.5797まで上昇、06:00時では1.5796で取引されている。

●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.21円で取引が始まり、仲値直後の162.28円を高値に、ドル円の売りや日経平均株価の下落に161.60円まで徐々に値を下げ、161.60~85円の狭いレンジでの揉み合いが続いた。欧州市場は161.68円で取引が始まり、予想を上回るIfo 景況指数に、161.61円→163.17円まで急伸、欧州勢の売りに上値は重くなり、162.51円まで下落、CADJPYの買い下げ止まり、162.70~13円のレンジで取引が続いた。米国株は弱く、FOMC議事録の発表にユーロ売りが強まり、終盤にかけては162.53円まで値を下げ、06:00時では162.74円で取引されている。


●主な経済指標の結果
9:30 豪 5月 WestPac消費者センチメント=前月比2.7%(予想2.0% 前回-1.3%)、前年比-27.6%→ 予想を上回りAUD買いが始まり
17:00 ノルウェー 第1四半期 GDP=前期比0.2%(予想0.7% 前回1.3%)
17:00 独 5月 Ifo 景況指数=103.5(予想102.0 前回102.4)、現況指数=110.1(予想108.2 前回108.4)、期待指数=97.3(予想96.5 前回96.8)→ 予想を上回りEUR買いが強まる。
17:30 英 4月 PSNB(公共部門純借入額)=-5.18億ポンド(予想-21億ポンド 前回102.45←101.6億ポンド)、PSNC(公共部門純借入所用額=-9.9億ポンド(予想-25億ポンド 前回121←126.6億ポンド)
17:30 英 イングランドMPC議事録 =8対1で政策金利据え置きを決定、予想通り。
17:30 英 4月 マネーサプライM4・速報=前年比11.2%(予想11.1% 前回11.9%)
18:00 スイス 5月 ZEW景況感指数=-60.4(前回-71.4)
20:00 カナダ 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比0.8%(予想0.5% 前回0.4%)、前年比1.7%(予想1.4% 前回1.4%)
21:30 カナダ 4月 景気先行指数=0.1%(予想0.1% 前回-0.2←0.0%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → FRB経済見通し=米GDP成長率予想中間レンジ、08年0.3-1.2%・09年2.0-2.8%・10年2.6-3.1%。米コアPCE価格指数予想中間レンジ、08年2.2-2.4%・09年1.9-2.1%・10年1.7-1.9%。米PCE価格指数予想中間レンジ、08年3.1-3.4%・09年1.9-2.3%・10年1.8-2.0%。米失業率予想中間レンジ、08年5.5-5.7%・09年5.2-5.7%・10年4.9-5.5%。
◎米 → FOMC議事録(4月29─30日会合)=利下げはぎりぎりの判断、インフレ懸念しリスク一段と均衡化。メンバーはインフレの上向きリスクや、インフレ期待が高まった兆候を懸念。成長リスクは現在インフレリスクにより一段と均衡に近づく。短期的に経済が減速もしくは小幅縮小の場合、緩和は適切ではないと一部は主張。住宅セクターや住宅価格下落、底入れの兆候はない。多くのメンバー、米GDPは08年上半期に小幅縮小し下半期に回復と予想。改善したコアインフレの指数、一時的要因を反映している可能性高いとみられる。一部メンバー、インフレ率に比べて金利は歴史的水準からみて比較的低いとの見方。
◎米 → ジョージ・ソロス氏=ドルは外貨準備通貨としての独占的地位を失う。インフレと景気後退の脅威に同時に直面する状況だ。それはドルが準備通貨としてのこれまでの絶対的な地位を失ったことが一因。 ドル安によって事実上、欧州に景気後退が輸出された。欧州には難局を乗り切る一段としっかりとした備えがある。
◎米 → ウォーシュFRB理事=低金利の継続はFRBの信認損なう。コアインフレは安定したように見える。FRBはドルの動向には無関心ではないが、為替相場についてのコメントは財務省にまかせる。 成長鈍化でもインフレは高止まり商品価格が上昇していることを懸念。政策が長期間緩和的とみられるとFRBの信頼性にリスク、インフレ高進させる可能性。経済が減速しても追加利下げの要求を拒むべき。
◎カナダ ハーパー加首相=強い加ドルは消費者を保護している。


欧州・英国
◎英 → イングランドMPC議事録 =8対1で政策金利据え置きを決定、予想通り。反対したブランチフラワー委員は、0.25%の利下げを主張。 英国ではCPI上昇率が前年比3%に上昇しており、大半の委員は、利下げすればインフレ期待の管理が難しくなると主張。 今月追加利下げを実施すれば、金融政策委員会がインフレ目標よりも経済成長の安定を重視しているとの印象を与えかねないと指摘。大半の委員は、今月利下げすればインフレ期待を目標に沿った水準に抑えるのがさらに難しくなると考えた。
◎ユーロ → ネルブ独IFO経済研究所のエコノミスト=ECBは今年後半に利下げの可能性がある。 ドイツ経済の鈍化は穏やかなもののようだが、他の国々では景気の弱さはより顕著だ。今年秋に利下げがあると考えるのは極めて妥当だ。その頃にはインフレも沈静化しているだろう。
◎ユーロ → アッベルガー・独IFO経済研究所エコノミスト=ECBは当面政策金利を据え置くべきだと主張、個人消費に拡大の兆しがみられると。


日本・その他
◎中国 → 中国が世界貿易機関(WTO)に提出した報告書=国内経済は依然インフレ圧力に直面している。 物価上昇の諸要因が引き続き活発で、物価を押し上げるかなりの圧力が依然残る。4月の消費者物価指数は前年比8.5%上昇し12年ぶり水準に迫った。


2008年5月21日 本日の為替戦略

最近の動きは、昨日の独PPIやZEW、米PPIを材料にした相場展開を見ても、長期的な視野にたったポジションメークをしている市場参加者は非常に少ない。もちろん、通貨当局者でさえ、金融不安の解消や経済成長に関しては、自身を持てず意見も分かれて、インフレとリセッションの複雑なテーマに先行きは不透明なのだから、これも仕方が無い。


為替の取引もキャッシュ(一般的な為替取引)を控え、オプションでポジションを作り、それがより相場の流れを読み難くし、レンジ相場に入りやすくなっている。また、大口投機筋は、極短期的な取引でその場しのぎの取引に徹しているようで、買ってダメなら撤退。売ってダメなら撤退。これに上下に振れる相場が続きそうである。


いずれにしても、本日はイングランド銀行MPCと、米FOMCの発表があり、投機筋はその前にポジションを整理し、発表後には活発に相場を動かすことは間違いない。期待感は円買い。


本日の経済指標・その他からは、独Ifo 景況指数は、昨日の独PPIやZEWに相場が急変動したこともあり一段と注目されており、イングランド銀行MPC、米FOMCは投機筋が待ち構えているだけに、急変動は避けられず注意が必要。


●ドル円
ドル円は、103.50円近辺のオプションバリアに下げ止まり、ショートカバーに値を戻したが、流れは売りに傾き続けている。ゆうちょ銀行の外債投資は円にとってマイナス材料ではあるが、ドル売り=円売りの流れも見られず、米国市場では株価の下落もあり円買いが続き、下値を試す動きが続きそうである。ドル買いはそれを確かめ失敗し後でも遅くない。


ドル円の4時間チャートは、103円~106円のレンジの下限を試している。上値のポイントは、104.43円、104.98円、105.58円。下値のポイントは、103.47円、102.60円、101.46円。RSIは37と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続している。1時間チャートは、緩やかな下落が続き、RSIは36と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。Dailyチャートは、徐々に上値が重くなり102.50~104.50円のレンジが続き、RSIは58と弱い下降ラインに変わり、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.56、1.5650の壁を超え、大口の売りに対して出遅れ組みの買いが底堅くし、ユーロ買いが続いている。今日の独Ifoは昨日動きを見ても、投機筋が虎視眈々と狙っており、本日のユーロの流れを決定するとも言えそうである。市場はプラス材料を折り込み、マイナス材料には過敏に反応しやすくなっている。


ユーロドルの4時間チャートは、1.56を超え1.5600~1.5682のレンジに嵩上げされている。上値のポイントは、1.5682、1.5737、1.5850。下値のポイントは、1.5602、1.5573、1.5563、1.5523。RSIは65と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。1時間チャートは、1.5650を超え1.57を前に足踏みとなったが、RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.60のレンジが続き、1.56台を超えたことで買いの流れが強まり、RSIは47と横ばいで、トレンドモメンタムも売りを継続している。トータルの判断は、買い。


●ポンド円
ポンド円は、大枠では203円~205円のレンジが5日間続き、いい加減にレンジを抜け出してほしい。市場センチメントは利上げが遠のき、利下げ観測が薄らいでいるが、本日のイングランド銀行のMPCで利下げの可能性を示唆する内容や、前回の金利据置きが予想さえた8対1から数字が変わり、利下げ支持者が増えるようであれば、ポンド売りの影響は大きくなる。


ポンド円の4時間チャートは、203円~205円のレンジから下値失敗の反動が続いている。RSIは46と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りが崩れ買いになっている。1時間チャートは、大枠で203円~205円のレンジに入り、下値を失敗から上値を試し、RSIは56お50を超え横場いとなり、トレンドモメンタムも買いになっている。Dailyチャートは、200円~205.50円のレンジで下限を試し、RSIは57と50を上回り横ばい、トレンドモメンタムは売りになっている。各サインがミックスで積極的に動けず、大枠203円~205円のレンジ相場を考えたい。


●本日の経済指標・その他
9:30 豪 5月 WestPac消費者センチメント=前月比予想2.0% 前回-1.3%
17:00 ノルウェー 第1四半期 GDP=前期比予想0.7% 前回1.3%、前年比予想 前回6.3%
17:00 独 5月 Ifo 景況指数=予想102.0 前回102.4、現況指数=予想108.2 前回108.4、期待指数=予想96.5 前回96.8
17:30 英 4月 PSNB(公共部門純借入額)=予想-21億ポンド 前回101.6億ポンド、PSNC(公共部門純借入所用額=予想-25億ポンド 前回126.6億ポンド
17:30 英 イングランドMPC議事録 =8対1で政策金利据え置きを予想
17:30 英 4月 マネーサプライM4・速報=前年比予想 前回11.9%
18:00 スイス 5月 ZEW景況感指数=予想 前回-71.4
20:00 カナダ 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想 前回0.4%、前年比予想 前回1.4%
21:30 カナダ 4月 景気先行指数=予想0.1% 前回0.0%
3:00 米 FOMC議事録(4月29・30日) =
ユーロ ECB理事会(発表や政策金利変更の予定無し)、変更があれば21:30時に発表
2:00 米 ウォーシュFRB理事が講演(ワシントン) 「非常時のフェデラルファンド金利活用」


2008年5月21日 20日の海外為替市場

日経平均株価=14160.09(-109.52 -0.77%)、NYダウ=12828.68(-199.48 -1.53%)、独DAX=7118.50(-107.44 -1.49%)、英FTSE=6191.60(-184.90 -2.90%)、金=920.20(14.40 1.59%)、原油=129.07(2.02 1.59%)。


独・米インフレ指標が強く、原油価格が最高値を更新=129ドルを突破、金価格は920ドル台に上昇、欧米株価は下落。


アジア市場は、5月豪中銀理事会議事録で、「追加利上げについて多大な時間をかけて討議」、「需要が予想ほど鈍化しなければ金利の見直しが必要」→ 利上げの可能性が残り、AUDUSD=0.9522→0.9587(アジア)→0.9615(欧州)と24年ぶりの高値を更新し上昇。


欧州市場は、独生産者物価指数=前月比1.1%(予想0.5% 前回0.7%と、2006年8月来の高水準となり、利上げ観測高まり、EURUSD=1.5541→1.5675(欧州)→1.5682(米国)と上昇へ繋がりドル売りを先導、株価は下落し円も買われる。


スイス生産者輸入物価指数=前月比0.7%( 予想0.5%)と、予想を上回りUSDCHF売りが加速。


ZEW景況感調査=期待指数-41.4(予想-37.0 前回-40.7)と弱く、現況指数=38.6(予想32.0 前回32.0)と強く、EURUSD=1.5604→1.5565(グローバル投資家の売り)→1.5675(欧州勢の買い)と上下に激しく動く。


米国市場は、米生産者物価指数=前年比6.5%(予想6.6% 前回6.9%)、コア前年比3.0%(予想2.9% 前回2.7%)→ 株価が下落しUSDJPY=104.17円→103.46円までが下落、終わってみればドル安の一日。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.32円で取引が始まり、ゆうちょ銀行が1兆円の外債投資を検討との報道に、104.49円まで上昇したが、仲値の本邦機関投資家の売り+AUDUSDの上昇に上値は重く、アジア株の下落+主要通貨の上昇+アジア中銀の売りに103.72円まで続落となった。欧州市場は103.81円で取引が始まり、弱い欧州株にも、オプション勢の買い+クロス円の売りに徐々に底値を切上げ、104.22円まで上昇したが、米生産者物価指数の発表に株価が弱く、103.54円まで下落した。103.50円のオプションバリアを試しながら、オプションカットでは一時103.45円まで下落したが、抜け切れず103.96円まで値を戻し、103.55~85円のレンジで売り買いが交錯、06:00時では103.69円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5509で取引が始まり、1.5504~45の狭いレンジで揉み合いとなったが、独生産者物価指数に、アジア中銀・マクロ系ファンドのユーロ買いが始まり、1.5610まで徐々に底値を切上げた。欧州市場は1.5576で取引が始まり、1.5600~05のストップロスを試し1.5616まで上昇、ZEW景況感調査の期待指数が弱く+現況指数が強くミックスで1.5563まで下落→1.5651まで上昇の乱高下。フランツZEW所長が「ECBは近い将来利上げ行うと思う」との発言に1.5675まで続伸、欧州勢の売りに上げ止まり、オプションカットでは1.5681の高値をつけ、EURJPYの売りに上値も重くなり、1.5625~80のレンジで売り買いの攻防が続き、06:00時では1.5647で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は ユーロ・円は161.81円で取引が始まり、朝方は162.23円まで上昇、逆に、昨日NY市場の安値161.56円を割り込み、161.46円まで下値を試したが、これも失敗、予想を上回る独生産者物価指数やスイス生産者輸入物価指数に161.98円まで上昇した。欧州市場は161.71円で取引が始まり、本邦資本筋の買いに底値を切上げ162.06円まで買い戻されたが、独ZEW景況感調査後のEURUSDの買いに162.53円まで上昇、フランツZEW所長の発言に163.07円まで急伸した。株価は弱く、オプション勢の売りとファンド筋の利食い売りに162.65~00円で売り買いが交錯したが、米生産者物価指数を受けた株価の下落に、円を買い戻す動きが強まり162.07円まで下落、ロンドンカット後には一時162.76円まで値を戻したが、162.20~50円のレンジが続き、06:00時では162.25円で取引されている。


●主な経済指標の結果
8:50 日本 3月 第3次産業活動指数=前月比0.3%(予想0.5% 前回-1.6←-1.7%)
10:30 豪 4月 豪中銀理事会議事録=豪中銀、5月豪中銀理事会議事録=追加利上げについて多大な時間をかけて討議。需要が予想ほど鈍化しなければ金利の見直しが必要。内需の伸びが大幅に鈍化したさらなる証拠がある。金融政策の効果を見極めさらなる時間をかけることが適切→ 予想以上に利上げ観測が強く、AUD買いが強まり、ドル売りをリード
14:00 日本 3月 景気動向調査・改訂値: 先行指数=18.2%(前回20.0%)、一致指数=30.0%(前回33.3%)
14:30 日本 日銀金融政策決定会合=全一致で政策金利0.5%の据置きを決定、予想通り
15:00 独 4月 生産者物価指数(PPI)=前月比1.1%(予想0.5% 前回0.7%)、前年比5.2%(予想4.6% 前回4.2%)→ 2006年8月来の高水準、予想を大幅に上回り利上げ観測高まり、EURUSD急騰。
16:15 スイス 4月 生産者輸入物価指数=前月比0.7%( 予想0.5% 前回0.6%)、前年比3.6%(3.4%予想 前回3.9%)→ 予想を上回りCHF買いが強まる。
18:00 独 5月 ZEW景況感調査: 期待指数=-41.4(予想-37.0 前回-40.7)、現況指数=38.6(予想32.0 前回32.0)→ 期待指数や予想を下回る、現況指数が上回りEURUSDは上下に振れる。
18:00 ユーロ 5月 ZEW景況感調査=-43.6(予想-44.2 前回-44.8)
21:30 カナダ 3月 卸売売上高=0.6%(予想0.5% 前回-2.1←-1.8%)
21:30 米 4月 生産者物価指数(PPI)総合=前月比0.2%(予想0.4% 前回1.1%)、前年比6.5%(予想6.6% 前回6.9%)、コア(除く食品・エネルギー)=前月比0.4%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比3.0%(予想2.9% 前回2.7%)→ 予想を下回り、コアが予想を上回り株価下落しUSDJPYが下落。
21:30 米 4月 シカゴ連銀全米活動指数=-1.17(前回-0.98←-0.78)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → 米上院銀行委員会=住宅対策法案を19対2の賛成多数で可決した。
◎米 → 米AIG<資本増強=当初計画上回る約200億ドルの見込み。
◎米 → 米投資家ピケンズ氏=原油価格は年内に150ドルに上昇と予想。
◎米 → コーンFRB副議長=現在の政策金利について、インフレを起こさず米経済を下支えする上で適切だ。見通しは極めて不透明でいつでも調整できるよう備えておく必要がある。下半期の経済活動は底堅い可能性、09年に強まる。投資家は悪い報道に市場が脆弱と懸念。安定的な物価を脅かす兆候を注視。
◎米 → WSJ紙=米農務省が食料品の2008年インフレ予想を3カ月連続で引き上げ4.5−5.5%としたと報じた。
◎米 → グリーンスパン前FRB議長=インフレは制御不能な状況でない。10年後のバブルの可能性は低い。


欧州・英国
◎ユーロ → トルシェECB総裁=金融市場は非常に重要な調整を経験し、それが進行中。
◎ユーロ → フランツ・独欧州経済研究所(ZEW)=ドイツ経済は第1四半期のような高成長を維持することができず、第2四半期の成長率はゼロ%近くに落ち込む可能性。昨年11月に、2008年の成長率が1.9%になるとの予測。ECB金融政策は、金融市場の危機が終息したことが確認できるまでは金利を据え置くべき。ECBは近い将来利上げ行うと思う→ 利上げ予想にEUR買いが強まる
◎アイスランド → ムーディーズ=アイスランド国債の格付けをAa1へ引き下げ。


日本・その他
◎日本 → 白川日銀総裁=国際金融市場、米経済面で下振れリスク高い、原油価格最高値更新などインフレ方向のリスクも高い、景気減速の動き明確になっている、原材料高が民需の下振れにつながらないか注視、原材料高が民需の下振れにつながらないか注視、見通しの蓋然性とリスク見極め機動的に金融政策運営、物価注視するとの声が多くの委員から出た。四川大地震の中国経済や物価への影響注視。
◎日本 → 5月の金融経済月報(基本的見解)=景気の現状について「エネルギー・原材料価格高の影響などから減速している」と基本的見解を維持。先行きについても「当面減速するものの、その後緩やかな成長経路をたどると予想される」との判断を据え置いた。 足元の景気は、企業収益が高水準ながら伸び悩んでいるもとで、設備投資は増勢が鈍化しているとの見方を示した。住宅投資は「緩やかに回復している」として前月の「回復に向けた動きがみられるが、なお低水準となっている」から上方修正した。生産は基準改定を映じて「横ばい圏内の動き」とした。
◎インド → レディ・インド中銀総裁=インドの経済データはインフレを過小評価している。
◎NZ → MF年次報告=ニュージーランドは、経済の方向性が鮮明になるまで金利を据え置くべき。


2008年5月20日 本日の為替戦略

為替の証拠金取引が急拡大しているとの新聞記事が多く目に付く。取引システムもすばらしいものが多く、金融機関のプロが使用しているシステムと大差が無いように思える。しかし、為替レートを提示するのも、カバーをするのも、金融機関のディーラーであり、彼らもバジェットがあり、儲からないと首になる。個人の取引量は急拡大して、金融機関でも個人との取引を拡大していることをよく耳にするが、市場参加者はもとより、全ての金融機関は儲けを追及しているのであって、金融機関はサービスを無料で提供していることではないことを、忘れないでほしい。


さて、為替市場もドル相場が混沌とし読み難くなっている。目は強い通貨と弱い通貨の選別に入っている。AUDやCADは非常に強く、逆にGBPが弱い、現状ではこの流れが続きやすく、EURやJPYはレンジ相場に入り、次の急騰を迎えるまでは逆張り相場が続きそうである。相場観は円高なのだか・・・・。


本日の経済指標・その他では、日銀の金融政策決定会合があり、0.5%の政策金利据え置きは間違いなさそうである。独PPI、ZEW景況感調査、EUR景況感調査、米PPIなど本日は経済指標の発表が多い。


●ドル円
ドル円は、103円~105円のレンジで方向性が定まらない。4月以降は円安を期待した参加者にとっては上昇力もそれほどでもなく、失望していることだろう。円高相場を期待した参加者も100円を再び割り込むことも無く、103円台の買いは強い。このレンジが続く間は逆張り相場を考えているが、徐々に上値が重くなっているように感じられてならない。


ドル円の4時間チャートは、103円~105円のレンジに入っている。上値のポイントは、104.98円、105.58円、105.67円。下値のポイントは、103.71円、102.60円、101.46円。RSIは46と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、下降ラインが崩れ買いの流れが続き、RSIは56と引き続き50を上回り、トレンドモメンタムは買いを継続している。Dailyチャートは、102.50~104.50円のレンジに入り、RSIは62と横ばいに推移、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.55の大台を維持し、引き続きユーロ高の傾向を維持しているが、第2四半期以降のユーロ圏の景気鈍化が心配され、米景気と欧州とを比較しならが、大きなポジションを取りにくい状況が続きそうである。ややユーロロングで攻めたい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.55~1.5650のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5563、1.5602、1.5663、1.5682。下値のポイントは、1.5500、1.5474、1.5396。RSIは54で横ばいながら50を上回り、トレンドモメンタムも買いが続いている。1時間チャートは、1.55~1.5650のレンジに入り、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りになっている。Dailyチャートは、1.5340~1.6000のレンジに入り、狭くは1.5340~1.5758に入り、RSIは42と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、1.5474~1.5663のレンジ。


●ポンド円
ポンド円は、円クロスは買い・売りと日々変化しながら、緩やかな下降トレンドに入っているように思えてならない。GBPは金利が高いので、または、AUDJPYの買いとGBPJPYの売りを組み合わせたりするのも一案では。


ポンド円の4時間チャートは、203円~205円のレンジから徐々に上値が重くなっている。上値のポイントは、205.10円、205.48円、208.00円。下値のポイントは、202.96円、201.74円、199.77円。RSIは47と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りになっている。1時間チャートは、203円~204.50円のレンジが続き、RSIは横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続している。Dailyチャートは、200円~205.50円のレンジで、RSIは56と横ばい、トレンドモメンタムは売りを示している。トータルの判断は、売り。


●本日の経済指標・その他
8:50 日本 3月 第3次産業活動指数=前月比予想0.5% 前回-1.7%
9:30 豪 4月 豪中銀理事会議事録
14:00 日本 3月 景気動向調査・改訂値: 先行指数=予想 前回20.0%、一致指数=予想 前回33.3%
14:30 日本 日銀金融政策決定会合=政策金利0.5%の据置きを予想
15:00 独 4月 生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.5% 前回0.7%、前年比予想4.6% 前回4.2%
16:15 スイス 4月 生産者&輸入価格=前月比予想0.5% 前回0.6%、前年比3.4%予想 前回3.9%
18:00 独 5月 ZEW景況感調査=予想-37.0 前回-40.7
18:00 ユーロ 5月 ZEW景況感調査=予想-44.2 前回-44.8
18:00 ユーロ 3月 建設支出=前月比予想0.7% 前回1.2%、前年比予想4.5% 前回4.3%
21:30 カナダ 3月 卸売売上高=予想0.5% 前回-1.8%
21:30 米 4月 生産者物価指数(PPI)総合=前月比予想0.4% 前回1.1%、前年比予想6.6% 前回6.9%、コア(除く食品・エネルギー)=前月比予想0.2% 前回0.2%、 前年比予想2.9% 前回2.7%
21:30 米 4月 シカゴ連銀全米活動指数=予想 前回-0.78
2:00 米 コーン米FRB副議長が経済見通しについて講演(ニューオリンズ)


2008年5月20日 19日の海外為替市場

日経平均株価=14269.61(50.13 0.35%)、NYダウ=13028.16(41.36 0.32%)、独DAX=7225.94(69.39 0.97%)、英FTSE=6376.50(72.20 1.15%)、金=905.80(5.9 0.66%)、原油=127.05(0.76 0.60%)。原油価格は最高値を更新。

 
アジア市場は、朝方発表された英ライトムーブ住宅価格が強く、一時GBPの買いが見られが長続きできず、取引量も少なく、主要通貨では狭いレンジでの取引となった。


欧州市場は、先週末流れ試しのドル売りからは入ったものの、追従もなく、ポジション調整の売りに結局は元の水準に戻し、GBPUSD=1.9623→1.9525(欧州市場)→1.9453(米国市場)まで下落。逆にCADの買いが強く、USDCAD=0.9994→0.9954(アジア市場)→0.9925(欧州市場)→オプションカットで0.9900(米国市場)オプションバリアを試す動きが続いたが、その後も達成できずにいる。


米国市場は、米景気先行指数の発表を契機にドル買いが強まり、主要通貨ではドル高の動きとなったが、米国株が150ドル近い上昇から値を下げ、USDJPYは値を下げ、クロスでは円いが強まった。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.02円で取引が始まり、103.94円を安値に、AUDJPYやGBPJPYの買い、投機筋や米系証券の買いに104.30円まで上昇したが、本邦実需筋の売りに上値を押さえられ、 104.00~20円のレンジから、欧州勢の参入に103.88円まで下落した。欧州市場は104.12円で取引が始まり、主要通貨でドル売りが加速、103.63円まで下落したが、アジア勢や投信筋の買いに104.12円まで徐々に値を戻し、103.90~10円のレンジで取引が続いた。NYダウが一時150ドル近く上昇し、米景気先行指数が若干予想を上回り、オプション勢の買いに104.69円まで上昇、米系ファンドの利食い売りと、クロスの円買いに上値を押さえられ、104.50~65円のレンジで取引が続いた。NYダウが前日同水準近くまで値を下げると、104.18円まで値を下げ、06:00時では104.33円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5594で取引が始まり、薄商いの中で投機筋の利食い売りに1.5560まで値を下げたが、アジア勢+ファンド勢の買いに下げ止まり、1.5560~90での揉み合いから、欧州勢の買いに1.5603まで上昇した。欧州市場は1.5576で取引が始まり、東欧勢の買いに前日の高値1.5602を超え1.5634まで上昇したが、追従も無く実需筋の売りに1.5567まで下落、1.5570~95のレンジで取引が続いた。欧州勢の売りに1.5560を割り込み、米景気先行指数の発表を契機に、1.5530~50のストップロスを誘発し、1.5500のオプション勢の買いを消化し、ロンドンフィキシング後には1.5486まで続落となった。北欧勢の買いに下げ止まり、1.5495~20のレンジで売り買いが交錯、06:00時では1.5510で取引されている。

●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.25円で取引が始まり、AUDJPYやGBPJPYの買いに前日の高値162.49円を一時上回り162.54円まで上昇したが、追従も無く161.00円まで下落、162.00~30円の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は162.19円で取引が始まり、欧州勢の売りに一時161.80円まで下落、161.90~20円の狭いレンジで取引が続いた。NYダウの上昇にも買いは鈍くレンジ相場が続いていたが、ロンドンフィキシングの買いに一時162.33円まで上昇、NYダウが前日終値近くまで値を下げると、161.56円まで続落、06:00時では161.69円で取引されている。、


●主な経済指標の結果
カナダ・トロント休場(ビクトリア・デー)
9:01 英 5月 ライトムーブ住宅価格=前月比1.2%(予想-0.6% 前回-0.1%)、 前年比2.2%(予想0.3% 前回1.3%)→ 過去最高
23:00 米 4月 景気先行指数=前月比0.1%(予想-0.1% 前回0.1%)、一致指数=0.0%(前回0.0%)、遅行指数=0.1%(前回0.4%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → フェルドスタイン全米経済研究所(NBER)所長=米国景気の基調は12~1月以降に下方に転換。現在の危機は最近の2回のリセッションとは異なっており、底が深いとどうかを判断するのは時期尚早だと述べた。月次の指標をみた場合、トレンドが12~1月以降に転換したのは明らか。鉱工業生産や実質所得、雇用、小売売上高などの分野は、2月はひどかったが、3月はこれより若干ましだった。4月は減少幅が予想よりも小さかった。
◎米 → 全米企業エコノミスト協会=52人のエコノミストは米下半期成長見通し2.1%へ下方修正。


欧州・英国
◎ユーロ → ラガルド仏経済雇用相=急激で過度の為替変動は世界経済にプラスにならない。
◎ユーロ → ミロウ独財務次官=2008年の独GDP伸び率、2%を上回る可能性。対ドルで過去最高値をつけているユーロについて、原油価格の押し下げにつながるものの、貿易収支の面では問題。ドイツ経済はユーロ相場の上昇に敏感。世界的な信用収縮を受けたショックはまだ続く可能性がある。クレジット危機の影響は、実体経済に及ぶだろう。
◎ユーロ → ドイツ連銀の月報=インフレ率は向こう数カ月間で著しく加速し、大幅に鈍化するのは晩秋以降となる可能性が高い。非金融機関向け融資の強い伸びが物価安定策にとって懸念材料。長期にわたってインフレ期待を抑制することが金融政策の主要課題。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=世界経済は持続的で非常に著しい市場の調整に直面しており、政策当局者は物価安定を目指す必要がある。雇用を維持および拡大する上でインフレ抑制が最善の方法。中期的な物価安定や物価安定に対する信頼感は、高水準の成長や持続可能な雇用創出を達成する上で最善の方法。原油・食品価格の上昇でインフレ圧力が強まっており難しく厳しい時期だ。
◎ユーロ → ゴンサレスパラモECB専務理事=インフレ上昇のリスクが続き、弱まっている兆候はない。インフレは抑制されている。ユーロは市場混乱の緩衝材に。
◎スイス → UBS・CEO=信用危機の大部分は過ぎ去ったが、同行のリスクポジションは依然とおおきく、引き続き圧縮している。


日本・その他
◎日本 → 津田財務次官=米景気後退懸念など下方リスクあり、景気の先行き慎重に見たい6月のG8財務相会合、世界経済・開発・気候変動などが議論の柱。G8財務相会合ではFSF最終報告の進ちょく状況について報告行われる。米景気後退懸念など下方リスクあり、景気の先行き慎重に見たい。
◎OPEC → ヘリルOPEC議長=9月総会での増産決定の可能性は低い。


2008年5月18日 今週の為替戦略

米金融機関の流動化対策が効を奏し金融不安が一段落し、米国の大型減税に個人消費の拡大が期待でき、預金準備金の金利付加案に、金融機関の収益改善の期待感も見込まれている。米金利は4月4日週をボトムに、昇転しドルは回復していたが、4月25日週をピークに金利上昇は足踏みし、ドルの上昇も弱まり、期待と不安感とが交錯し、全体では為替変動幅も一時期と比較したら緩やかなものとなっている。


ユーロは、ユーロ圏の第1四半期GDPは前年比2.2%(予想1.8%)と、予想外の成長となった半面、3月の貿易収支は-23億ユーロと、ユーロ高と原油価格の上昇に、予想5億・前回8億ユーロから低下し、予想外の赤字となった。また、トルシェECB総裁やアルムニア欧州委員会委員は、第2四半期の成長は減速する可能性が高いと発言、今後の成長に不安が残り、強気なユーロ高相場も描き難い状況となっている。


ポンドは、英銀行改革法や所得減税がプラスと判断されるが、金融市場が不安定で、住宅価格の下落が続き(RICS住宅価格=-95.1と1978年来の低水準)、小売売上高も前年比1.0%と過去3年で最も弱い。逆に、生産者物価は前年比7.5%と、予想6.4%・前回6.5%を大幅に上回り、消費者物価指数は前年比3.0%と、予想2.6%・前回2.5%から上昇、インフレリスクが拡大した。イングランド銀行の四半期インフレ報告では、年後半に3.7%をピークに2年間で2%のインフレターゲット以下に収まると指摘されているが、いままでの利下げ観測が払拭され、金利上昇=景気後退と、BOEは非常に難しい舵取りを迫られて、ポンド売りの要因となっている。


円は、ドル円が日米金利差に非常に敏感に反応し、金利差拡大によりドルショートポジションの巻き戻しにドル円は上昇、金利差拡大傾向が弱まると、ドル円の売りが再開され円高に動いている。今週もこの流れが続きそうで、2%のFFレートの下げ止まりと、長期に渡る金利は据え置きが予想され、結果的に買い戻された比率に応じてドル円は下落しそうで、クロス円中心の相場展開が中心になりそうで、AUDJPYがどこまで上昇できるか注目したい。


ドルは、ユーロや豪ドルが上昇しドル安の不安感も残る。EURUSDは5月1日以降はじめて終値で1.55台を示現し、AUDUSDは過去最高を更新、0.95台まで急伸、強気なドルのセンチメントも弱まりつつある。この流れが連休(来週5月26日月曜、米国・英国が祭日で休場)を控えた週にどのように影響するのか気になる。反落しドル買いとなる相場も否定できないが、これらの通貨が先導してドル売りを加速させる可能性が高い。


先週は、日経平均株価は14219.48円と4.13%上昇、NYダウは12986.80ドルと1.89%上昇したが、前週の下げを回復できず引き続き13,000円を割り込んでいる。金価格は上昇したが(899.90←885.80)、原油価格は上昇も落ち着き(126.29←125.96)、ドルは小幅ながら値を下げ、円もクロスでは値を下げて、長期金利は(10年国債利回り)は、日本=1.675%(前週1.555%)、米国=3.85%(前週3.769%)と金利が上昇し、日米金利差は2.175%まで縮小している。

Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると、

主要通貨では:
全体では変動幅も狭まり落ち着いた相場で、低金利通貨でドル高→高金利通貨ではドル安と、ドルは通貨間で変動に差が生じている。USDJPYは+1.25%と最もドルが上昇、逆にAUDUSDは7.25%高金利のキャリートレードとCRBが一時430に乗るなど商品価格の上昇に、+1.21%とAUDが上昇しUSDは下落、全体で見ると$Indexは72.779(前回73.056)とややドル高に振れている。


USDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 105.20 105.63 102.61 102.82 -2.59 -2.46% 3.02 2.87%
16-May-08 103.04 105.45 102.57 104.07 1.25 1.22% 2.88 2.80%


EURUSD   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 1.5435 1.5595 1.5285 1.5482 0.57 0.37% 3.10 2.01%
16-May-08 1.5451 1.5602 1.5365 1.5579 0.97 0.63% 2.37 1.53%


USDCHF   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 1.0554 1.0625 1.0396 1.0411 -1.62 -1.53% 2.29 2.17%
16-May-08 1.0417 1.0601 1.0405 1.0477 0.66 0.63% 1.96 1.88%


GBPUSD   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 1.9727 1.9782 1.9460 1.9539 -1.78 -0.90% 3.22 1.63%
16-May-08 1.9507 1.9635 1.9365 1.9576 0.37 0.19% 2.70 1.38%


AUDUSD   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 0.9357 0.9506 0.9341 0.9434 0.89 0.95% 1.65 1.77%
16-May-08 0.9403 0.9560 0.9291 0.9555 1.21 1.28% 2.69 2.85%


USDCAD   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 1.0193 1.0198 0.9998 1.0052 -1.41 -1.38% 2.00 1.96%
16-May-08 1.0057 1.0105 0.9943 0.9991 -0.61 -0.61% 1.62 1.61%


NZDUSD   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 0.7816 0.7935 0.7649 0.7692 -1.05 -1.35% 2.86 3.67%
16-May-08 0.7665 0.7744 0.7536 0.7741 0.49 0.64% 2.08 2.70%


円クロスでは:
久々に円全面安の展開となった。為替変動率が下がり、キャリートレードが積み上がりやすく、円と同じクレジットリスクのヘッジ通貨のCHFに対して弱い。AUDJPY=2.46%と最も上昇率が高く、EURJPY=1.86%、NZDJPY・CADJPY=1.79%と大幅な円売りとなった。


EURJPY   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 162.39 163.10 158.60 159.17 -3.37 -2.07% 4.50 2.77%
16-May-08 159.22 162.95 158.65 162.13 2.96 1.86% 4.30 2.70%


GBPJPY   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 207.53 208.30 199.77 200.97 -6.78 -3.26% 8.53 4.11%
16-May-08 201.00 204.98 200.16 203.62 2.65 1.32% 4.82 2.40%


CHFJPY   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 99.64 100.06 98.26 98.82 -0.87 -0.87% 1.80 1.81%
16-May-08 98.89 99.89 98.44 99.31 0.49 0.50% 1.45 1.47%


AUDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 98.44 99.83 96.29 97.05 -1.43 -1.45% 3.54 3.59%
16-May-08 96.89 99.79 96.39 99.44 2.39 2.46% 3.40 3.50%


NZDJPY OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 82.21 83.02 78.51 79.11 -3.04 -3.70% 4.51 5.49%
16-May-08 78.97 80.84 78.51 80.53 1.42 1.79% 2.33 2.95%


CADJPY   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 103.17 105.36 101.59 102.30 -1.06 -1.03% 3.77 3.65%
16-May-08 102.41 105.57 101.90 104.13 1.83 1.79% 3.67 3.59%

IMM通貨先物:
各通貨ともロングポジションが減少、EUR・GBPを除きショートポジションが拡大し、結果としてはドルの信認が高まったことを示している。JPYロングポジションは4月22日週の水準まで低下、CAD・AUD・NZDはロングながらも減収し、CHFはショートが増加、EUR・GBPはやや減少したがショートポジションが継続している。


JPY Long Short Net
06-May-08 69,355 20,620 48,735
13-May-08 62,209 28,393 33,816


EUR Long Short Net
06-May-08 54,383 66,895 -12,512
13-May-08 55,409 64,908 -9,499


GBP Long Short Net
06-May-08 13,874 44,311 -30,437
13-May-08 25,873 50,677 -24,804


CHF Long Short Net
06-May-08 19,125 23,262 -4,137
13-May-08 13,758 31,194 -17,436


CAD Long Short Net
06-May-08 48,104 16,392 31,712
13-May-08 46,246 16,837 29,409


AUD Long Short Net
06-May-08 75,627 10,206 65,421
13-May-08 69,793 12,339 57,454


NZD Long Short Net
06-May-08 11,449 5,112 6,337
13-May-08 11,193 7,749 3,444

今後の金利予想は:
国   予定日  現行政策金利  予想:         
USD  6月25日 2.00% 金利据え置きを予想(Fed Funds Target Rate)
EUR  6月5日 4.00% 金利据え置きを予想(Refi Rate)
GBP 6月5日 5.00% 金利据え置きを予想(Base Rate)
JPY 5月20日 0.50% 金利据え置きを予想(OverNight Call Rate)
AUD 6月3日 7.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
NZD 6月4日 8.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
CHF  6月19日 2.75% 金利据え置きを予想(3 month Libor target)
CAD 6月10日 3.00% 0.25%の利下げを予想(OverNight Rate)
NOK 5月28日 5.50% 金利据え置きを予想 (Sight deposit)
SEK  7月3日 4.25% 金利据え置きを予想 (Repo rate)

今週の経済指標から、重要な経済指標の発表は少なく、特に米国の経済指標は極端に少なくなっている。その中で、注目されているのは、21日=イングランド銀行(BOE)MPC議事録とFOMC議事録、そして、22日=米住宅価格指数となっている。先週発表されたBOE銀行四半期インフレレポートでは、直近の利下げ観測は払拭され、年後半にインフレが落ち着くことが予想され、来年からは緩やかな利下げ期待が残っている。PMC議事録では8対1で金利据え置きが決定されたと予想され、これが変わるようならインパクトは大きい。FOMCでは政策金利が0.25%引き下げられ、来年中旬までは金利が据え置かれることが予想されており、それを裏付けることができるのか、また意外な討議がされたのか気になる。米連邦住宅公社監督局(OFHEO)が発表する米住宅価格指数も影響力は大きい。


◎住宅関連では、19日=英ライトムーブ住宅価格、22日=米住宅価格指数、23日=米中古住宅販売件数が予定さえ、相変わらず市場へのインパクトは大きい。
◎金融政策では、20日=日銀(金利据え置き予想)、21日=イングランド銀行MPC議事録、米FOMC議事録、23日=日銀金融政策決定会合議事要旨と発表され、今週の波乱要因となっている。
◎インフレ関連では、20=独PPI、スイス価格指数、米PPI、21日=カナダCPIが予定されている。
◎景況感判断では、20日=独・ユーロZEW景況感調査、シカゴ連銀全米活動指数、21日=独Ifo,スイスZEW景況感指数、23日=独・ユーロPMI速報値が予定され、景気の判断を先取りする発表だけに、今後の方向性を判断できる。
◎個人消費関連では、22日=英・カナダ小売売上高で個人消費が判断され、インパクトは大きい。
◎成長関連では、21日=ノルウェーGDP、23日=英GDPが予定されている。


●ドル円
ドル円は、日本国内の政治的な動きや経済を見ていると、日本の国際競争力の低下、財政赤字の増加、人口の減少等、良い状況を挙げることはむ難しく、円高に動くことを期待することは非常に難しい。しかし、為替とは相対的なもので、他がより悪ければ悪いなりに買われるもので、国内の機関投資家は外債投資を控え、ファンドはキャリートレードを再開しているが、まだ本格的とは言いがたい。先々週は102.61円~105.63円、先週は102.57円~105.45円と、レンジ相場が続き、今週もドル円主導での、方向感は定まらない状態が続きそうである。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間から上限で取引が続いている。上値のポイントは105.68円、106.40円、106.58円、108.17円、108.60円。下値のポイントは、103.68円、102.50円、98.13円、97.73円。RSIは38と上昇ラインも消滅し、トレンドモメンタムは買いを示唆している。Monthlyチャートは98.13円~106.57円のレンジに入り、RSIは30と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを続けている。Dailyチャートは、102.50円~106.00円のレンジで上値が重くなり、RSIは67と買いがやや強く、トレンドモメンタムも買いを継続。トータルの判断は、短期的には買いが強まる可能性が残るが、106.58円を超えるまではドル下落のリスク続き円高を期待したい。Daily=買い~ニュートラル、Weekly=ミックス~売り、Monthly=売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、2週間ぶりに1.55台で終了した。1.52台で下値が確認され、1.53~1.55のレンジ相場を上抜けし上振する可能性が残るが、それには1.60の大台を超えることが前提となる。予想を上回るGDPにユーロ買い再開の期待が持てる反面、今後の成長拡大は望めず、景気鈍化にインフレリスク軽減を期待するような状況では、大幅なユーロ買いも期待薄。今週は買い先行で高値を試すことを期待しながら、上値が失敗すると、大幅なユーロ売り繋がりそうで、厄介である。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、1.5043~1.6058のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5916、1.6008、1.6058、1.6909。下値のポイントは、1.5365、1.5302、1.5002、1.4961、1.4374、1.4309。RSIは62と長かった上昇ラインも崩れ、下降ラインに変わっているが、トレンドモメンタムは買いを継続している。Monthlyチャートは、上昇トレンドが続き、1.5012~1.6434のレンジに入り、RSIは81と上昇ラインが崩れたが、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.6000のレンジに入り上限を試して、RSIは下降ラインを維持、トレンドモメンタムも売りを継続している。トータルの判断は、1.53~1.56のレンジに入るか、1.53~1.59のレンジに入るのか、上値を試し、逆に失敗したら、レンジ相場に逆戻り。Daily=売り、Weekly=買い、Monthly=買い。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが1.94の重要な下限を何とか維持し1.96まで値を戻し、下落リスクが弱まっているが、引き続き下げ方向が強く続いている。利下げ見通しはインフレリスクが高まり後退したと思われるが、景気後退=インフレリスク低下期待に、年後半の利下げの思惑は払拭されていない。先週はクロス全体で円は弱含みの週となったが、円売りが進むほど、下落リスクが拡大しているように思えてならない。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間近くで取引が続いている。上値のポイントは、205.61円、213.70円、214.01~04円、218.89円。下値のポイントは、200.62円、195.62円、191.29円。RSIは34と下降ラインが崩れて横ばいとなり、トレンドモメンタムは買いに変化しそうである。Monthlyチャートは、198.21円~214.48円が両サイドのターゲットとなり、RSIは下降ラインから横ばいに変わり、トレンドモメンタムは売りなっている。Dailyチャートは、200円~205.50円のレンジで、RSIは57と横ばいで、トレンドモメンタムは売りに変化している。トータルの判断は、何処まで上昇できるのか上値を試し、失敗したら売りに変化する柔軟性が必要。Daily=売り、Weekly=ニュートラル~買い、Monthly=売り。


2008年5月17日 16日の海外為替市場

日経平均株価=14219.48(-32.26 -0.23%)、NYダウ=12986.80(-5.86 -0.05%)、独DAX=7156.55(75.50 1.07%)、英FTSE=6304.30(52.50 0.84%)、金=899.90(19.90 2.26%)、原油=126.29(2.17 1.75%)。


原油価格は高値を更新、金価格も上昇、株価は横ばい、ドルは弱く、円はクロスで弱含み。


アジア市場は、予想を上回る日本のGDPに、週末のポジション調整とクロスの円ショートカバーと、オプション勢の買いも加わり、円買いの流れが続いた。


欧州市場は、ユーロ買いから始まり、貿易収支が-23億ユーロ(予想5億ユーロ)と、ユーロ高と原油価格の上昇に、予想外のマイナスとなり上値も重く、クロス円では高下が目立った。


米国市場では、米住宅着工件数が、103.2万件・8.2%(予想94万件)と、一戸建ては減少し、集合住宅が増加し2006年1月来最大の伸びとなり、一時ドル買いが強まったが、米ミシガン大消費者信頼感指速報値は、59.5(予想62.0)と、28年来の低水準にドル売りが強まり、EURUSD=1.5495→1.5603まで上昇、USDJPY=104.70円→103.54円まで急落、ドル売りの流れが続いた。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.74円で取引が始まり、朝方発表された日本のGDPが予想を上回り、105円台のファンド勢や実需筋の売りが厚く、朝方の04.92円を高値に上値は重く、104.60~75円のレンジから、クロスでの円買いに、前日の安値104.43円を割り込み104.16円まで下落した。欧州市場は104.34円で取引が始まり、104.20~45円での売り買いが交錯したが、EURJPYの買い戻しに徐々に底値を切上げ、104.86円まで上昇、104.55~85円で取引が続いた。予想を上回る米住宅着工件数に104.58円→105.10円まで上昇、予想を下回るミシガン大消費者信頼感指速報値に104.80円から、ロンドンフィキシングでは103.52円まで続落、週末のポジション調整にドルの買い戻しが始まると104.22円まで徐々に値を戻し、104.07円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5447で取引が始まり、1.54台前半のアジア勢の買いは厚く、朝方の1.5437を安値に、徐々に底値を切上げ1.5505まで続伸した。欧州市場は1.5477で取引が始まり、一時1.5524円まで続伸したが、欧州実需筋の売りに上げ止まり、予想外の赤字となったユーロ圏の貿易収支に1.5452まで値を下げた。ECBフィキシングに向け買いが強まり1.5510まで上昇、予想を上回る米住宅着工件数に1.5449まで下落、政府系ファンドの買いに底堅く1.55台を回復、予想を下回るミシガン大消費者信頼感指速報値に、前日高値1.5547を上回りユーロ買いが加速した。ロンドンフィキシングでは1.5565まで上昇、1.5580超えのストップロを誘発し、1.5602まで続伸、オプション勢の売りに上げ止まり、1.5575~00のレンジでの揉み合いから、1.5579で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は161.79円で取引が始まり、米銀筋の買いに162.13円まで上昇したが、朝方発表された日本のGDPが予想を上回り、上値も重く161.80~10円の狭いレンジで売り買いが交錯、オプションカット過ぎには安値を更新しながら、161.27円まで続落となった。欧州市場は161.51円で取引が始まり、161.27円を安値に、東欧勢の買いに162.35円まで急伸、予想を下回るユーロ圏貿易収支に161.81円まで下落、162円を中心に161.85~162.35円のレンジ取引から162.49円まで上昇した。オプションカット過ぎには、オプション勢の売りに161.43円まで下落、米系ファンドの買いに、162円を超えると投機筋の買いが加速、162.43円まで上昇、結局は161.50円~162.50円の大きなレンジで上下し、162.13円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
7:45 NZ 第1四半期 生産者物価指数(PPI)=前期比2.3%(前回1.3%)→ 予想を上回る
8:50 日 第1四半期 GDP・一次速報=前期比0.8%(予想0.6% 前回0.6←0.9%)、前年比3.3%(予想2.5% 前回2.6←3.5%)→ 予想を上回り一時ドル買いとなる
13:30 日 3月 鉱工業生産・確報=前月比-3.4%(前回-3.1%)、前年比-0.7%(前回-0.4%)
14:00 日 4月 消費者態度指数=35.4(予想35.0 前回37.0)
16:15 スイス 3月 小売売上高=前年比-2.5%(前回3.3%)
18:00 ユーロ 3月 貿易収支=-23億ユーロ(予想5億ユーロ 前回8億ユーロ)、輸出=1294億ユーロ(前回1293億ユーロ)、輸入=1316億ユーロ(前回1286億ユーロ)→ ユーロ高と原油価格の上昇に、予想外のマイナスとなる
21:30 米 4月 住宅着工件数=103.2万件・8.2%(予想94万件 前回95.4万件・-13.8%))、住宅着工許可件数=97.8万件・4.9%(予想92.0万件 前回93.2万件・-5.0%)→ 一戸建ては減少し、集合住宅が増加し2006年1月来最大の伸び
22:55 米 5月 ミシガン大消費者信頼感指速報値=59.5(予想62.0 前回62.6)、景気現況指数=71.7(予想76.0 前回77.0)、消費者期待指数=51.7(予想53.8 前回53.3)→ 28年来の低水準にドル売りとなる


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → ベアー米連邦預金保険公社(FDIC)総裁=モーゲージを除くローンで信用収縮が予想される。 米金融機関の財務状況は依然として健全で、貯蓄貸付組合(S&L)の不良債権危機が発生した1980年代に比べて格段に強い。 景気減速時に見られる、より従来型の信用収縮の第2波が来る可能性をデータは示している。2007年末以降の米景気減速は、住宅市場の低迷や、債務不履行・差し押さえ増加との悪循環に直接的に関連。
◎米 → ポールソン米財務長官=資本・信用市場が安定し、問題進展の兆しがみえる。市場は3月時点から著しく沈静化した。 過去のローン引き受けの基準がずさんだったため、在庫減らしや住宅活動の正常化には依然時間がかかる。2006年に始まった住宅市場の調整が今後も続く。
◎米 → ポールソン米財務長官=強いドルが米国の利益にかない、ドルの価値は米経済の強い長期的ファンダメンタルズを反映する。
◎米 → バーニー・フランク米下院金融サービス委員会委員長=米FRBに銀行の預金準備に金利をつけることを正式に要請。
◎米 → ロックハート・アトランタ連銀総裁=インフレは依然高水準、深刻な懸念要因と認識。景気低迷がインフレを押し下げるというのが個人的な予想。インフレが鈍化している兆候が多少みられる。賃金圧力はみられないが、その他の分野でインフレがみられる。金融市場はまだかなりぜい弱。クレジット環境、米国の多くの借り手にとって非常に厳しい。われわれが低成長期にあるという可能性が高い。上期の米経済は低迷、下期から09年にかけて回復する公算。テクニカルな意味でのリセッションは回避するだろうが、米経済は弱い。何が起こっても対応できるよう、政策は柔軟さを保つ必要。資産バブルをはじけさせるような市場介入には慎重。バブルがシステミックリスクにつながるようなら、介入は正当化される可能性。


欧州・英国
◎ユーロ → リープシャー・オーストリア中銀総裁=インフレリスクが存在するとして、ECBの金融政策は物価安定を維持するために適切。ECBが年内に利下げする可能性があるかとの質問に対し、物価安定へのリスクを踏まえれば答えは明確で、インフレリスクは低下していない。 インフレは高過ぎ、3%を超える水準は容認できない。
◎アイスランド → スカンジナビア地域の3中銀、アイスランド中銀とスワップ協定を締結=アイスランドクローナが対ドルで約5%急伸。スウェーデン中央銀行が、スウェーデン、ノルウェー、デンマークの3中銀がアイスランド中銀とスワップ協定を結んだと発表した
◎ユーロ → コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁=今年下半期に成長が鈍化する可能性があるが、リセッションに陥るリスクはない。
ユーロ → メルシュ・ルクセンブルク総裁=第2四半期のユーロ圏成長率はやや鈍化する見込み。
◎ユーロ → トリシェECB総裁・ブリュッセル経済フォーラム=中期的な物価安定は恒久的に確保されるべき。油断する余地はない。インフレ圧力は現在、非常に鮮明になってきている。各国中央銀行、物価安定維持に特に気を配るべき。
◎英 → イングランド銀行=信用収縮対策として銀行が保有するモーゲージ証券と国債を交換する案について、当初の規模は500億ポンドという推定。
◎英 FT紙=英国の大手銀行が800億─900億ポンドのモーゲージ担保資産と英国債との交換を準備している。
ハンバリー → キラリー・ハンガリー中銀副総裁=インフレ目標と中銀の信認を守るため、追加利上げを行う用意がある。
◎トルコ → トルコ中銀(15日)=政策金利を0.5%引き上げ、政策金利の翌日物借入金利を15.25%から15.75%に、翌日物貸出金利も19.25%から19.75%にそれぞれ引き上げた。


日本・その他
◎日本 → 額賀財務相=外貨資産の圧縮や政府短期証券(FB)残高抑制手段として、07年度4月より政府・公的部門のドル送金について外為特別会計を両替に充てることとし、毎年3000-5000億円程度の両替を見込んでいる。国際協力銀行のドル建て融資について08年度5000億円分の融資の一部を外為特別会計から両替に応じている。
◎国連 → 国連、2008年世界経済成長率予測=米住宅市場の悪化で、1.8%(1月時点3.4%)に大幅下方修正。


2008年5月16日 本日の為替戦略

ようやく週末、昨日の欧州GDPは強く、CPIは抑制され非常に良いパターンに入っていたが、その後のユーロドルの上昇力は弱く、昨日のNY連銀製造業景気指数は、あまりにも悪かったものの、ユーロの上昇もなく意外感は強い。大口投機筋が、1.5350~1.5550のレンジで意図的に抑えられているように感じられ、EURUSDは上下が徐々に狭まり、三角持合から抜け出した方向に大きく動く可能性が高くなっている。本日の金曜日の海外市場、どちらか一方に動き始めることを期待したい。


本日の経済指標・その他では、日本のGDPは前回より大幅なダウンが予想されているが、市場では既に織り込み済みと思われる。米住宅着工件数や若干の減少が予想され、ミシガン大消費者信頼感指速報値は、昨日、NY連銀景況感指数の悪化がドル売りとなっただけに注目される。


●ドル円
ドル円は、ドル買いの流れに円は以外な値動きが続き、米株高=円売り、株安=円高の流れも連動性が弱まり、独自の動きが続き、105円台を過去5回試し失敗している。106円に入ればドル買いの流れが始まるのだが、昨日は陰線で終わり、強いのか、弱いのか解りにくい相場展開になっている。本日金曜日、105円台復活できないと売りが強まり、105円台で終了すれば来週からはドル買いになりやすい。


ドル円の4時間チャートは、105.58円を超えられず、104.43円~105.58円のレンジに入っている。上値のポイントは、105.58~68円、106.86円、107.03円、108.60円。下値のポイントは、104.43円、103.68~71円、102.71円。RSIは67と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いから弱いながらも売りに傾きかけている。1時間チャートは、105台の重さを確認下げが続き、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続している。Dailyチャートは、103.68円~105.70円のレンジに入りながらも上値を試し、RSIは62と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買いだが、本日中に105.58~68円の上値を抜け切れない、または、104.43円を割り込んで終了すると売りに変化しやすくなっている。


●ユーロドル
ユーロドルは、CPIも落ち着き、GDPも予想より強く、ユーロにとっては良い材料ばかりである。結果をみれば散々でどうもユーロ買いのムードが弱いように感じてならない。いずれにしても、上下が徐々に狭まり、レンジ相場から上下どちらかへ動くことを期待したい。相場観は買いなのだか・・・・。


ユーロドルの4時間チャートは、1.54~1.5594のレンジが続いている。上値のポイントは、1.5475、1.5518、1.5594~99、1.5663、1.5758。下値のポイントは、1.5432、1.5402、1.5359、1.5340。RSIは47と下降ラインに入っているが、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、1.54~1.5550のレンジが続き、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りに変化している。Dailyチャートは、1.5340~1.5599のレンジに入り、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、買いは撤退、各サインが交錯しレンジを抜けるまでは様子見か、弱気ながらも売りも考えたい。


●ポンド円
ポンド円は、BOEのインフレ四半期レポートでは、年後半に利下げを示しているとのコメントが多い。ポンドドルが1.94以下で終わり、いままでの下限を割り込むと面白い展開になり、ポンド円も204円を天井に下落が始まることになるが、ポンドドルは過去1月22日以降、終値で一度も割り込んでいない水準だけに、逆張りの試し売り→失敗→直ぐ撤退、純張り買い→抜けたら直ぐ撤退。この両方が選択肢。


ポンド円の4時間チャートは、203.00円~205.10円のレンジに入り、下値を試している。上値のポイントは、204.82円、205.10円、205.48円、206.45円。下値のポイントは、203.41円、203.30円、202.70円、202.24円、200.53円。RSIは65と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。
1時間チャートは、205円を超えられず上値が重くなり、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りが続いている。Dailyチャートは、200~205.50円のレンジで取引が続き、RSIは横ばいでサインは見られず、トレンドモメンタムは売に変化する直前にきている。トータルの判断は、短期的な下値を試し、失敗したら再上昇するパターンに入っている。押し目買いで狭いストップロスで対応したい。


●本日の経済指標・その他
7:45 NZ 第1四半期 生産者物価指数(PPI)=前期比 前回1.3%
8:50 日 第1四半期 GDP・一次速報=前期比予想0.6% 前回0.9%、前年比予想2.5% 前回3.5%、デフレーター=予想-0.4% 前回-1.3%
13:30 日 3月 鉱工業生産・確報=前月比予想 前回-3.1%、前年比予想 前回-0.4%
14:00 日 4月 消費者態度指数=予想35.0 前回37.0
16:15 スイス 3月 小売売上高=前年比予想5.1% 前回3.3%
18:00 ユーロ 3月 貿易収支=予想5億ユーロ 前回8億ユーロ
21:30 米 4月 住宅着工件数=予想94万件 前回94.7万件、住宅着工許可件数=予想 前回92万件
22:55 米 5月 ミシガン大消費者信頼感指速報値=予想62.0 前回62.6、景気現況指数=予想76.0 前回77.0、消費者期待指数=予想53.8 前回53.3


2008年5月16日 15日の海外為替市場

日経平均株価=14251.74(133.19 0.94%)、NYダウ=12992.66(94.28 0.73%)、独DAX=7081.05(-2.19 -0.03%)、英FTSE=6251.80(35.80 0.58%)。


アジア市場は、NZ小売売上高指数が、前月比-1.2%(予想-0.4%)と非常に悪く、NZDUSD=0.7611→0.7554まで、NZDJPY=79.94円→79.36円まで急落、ドル円が105円台の売りに重く、クロスでの円の買い戻しが入ったものの、狭いレンジ相場となった。


欧州市場は、独GDP=前期比1.5%(予想0.7%)+ユーロGDP=前期比0.7%(予想0.5%)と、共に予想を上回りEURUSD=1.5487→1.5547まで上昇、スイス勢の売りに上値が重く、トリシェECB総裁「第2四半期は明らかに今回ほど強くはならず、下半期も上半期に比べて幾分減速する」との発言に上昇力が弱まる。独CPI=前月比-0.2%(予想-0.2%)+ユーロCPI=前月比03%(予想0.4%)と、予想を下回り、EURUSD=1.5482まで下落。


米国市場は、NY連銀製造業景気指数は、-3.23%(予想0.0%)と予想を大幅に下回り、一時ドル売りが強まる。フィラデルフィア連銀景況指数は、-15.6(予想-19.0)と予想より良く、一時ドル買いが強まるが、円に関しては限定的。バーナンキFRB議長「今後も必要に応じ資本増強すべき」との発言がドル売りの材料とされ、特にクロスでは円買いが強く、米住宅建設業者指数(NAHB)=19(予想20)と弱く、円売りが加速した。


●ドル円
アジア市場のドル円は105.02円で取引が始まり、実需筋のドル買いに仲値では105.30円まで上昇したが、過去何度も105円台後半で上値を抑えられ、本邦実需筋のドル売りが強く、米債償還の円買いも加わり上値は重く、独GDPを受けたユーロドルの上昇に104.57円まで続落となった。欧州市場は104.72円で取引が始まり、アジア勢の買い+ユーロ円の買いに下げ止まり104.70~85円での揉み合いから、ユーロ圏GDP+CPIを受けたユーロ円の買いと、投機筋のショートカバーに105.16円まで上昇、CTA筋の売り+ファンド筋の売りに上値は重く、105.18円を高値に104.95~105.15円のレンジで取引が続いた。予想を大幅に下回るNY連銀製造業景気指数に、105.05円→104.50円まで下落、フィラデルフィア連銀景況指数が良く104.88円まで値を戻したが、ロンドンフィキシングでは104.43円まで下落した。米国株が上昇傾向に入ると、ドルのショートカバーが強まり、105.05円まで値を戻したが、クロスでの円買い+105円台の売りが厚くなり、104.60円まで値を下げ、06:00時では104.75円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5473で取引が始まり、1.5452~73の極狭いレンジで取引が続いていたが、午後に入るとアジア勢の買いに1.5498まで上昇、予想を上回る独GDPに1.5547まで急進した。欧州市場は1.5542で取引が始まり、1.5550の欧州勢+スイス勢の売りを超えられず、1.5515~47のレンジで取引が続いていたが、弱いユーロCPIに1.5483まで下落、トリシェECB総裁の発言に1.5465まで続落となった。予想を大幅に下回るNY連銀製造業景気指数に1.5519まで上昇したが、フィラデルフィア連銀景況指数が良く1.5458まで下落、ロンドンフィキシングでは1.5508まで値を戻したが、買い一巡後には米系ファンドの売りが入り、1.5450以下のストップロスを巻き込み1.5419まで急落、1.5465まで値を戻し、06:00時では1.5448で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.53円で取引が始まり、NZDJPYの売りが続いたが、仲値のドル円の買い+資本筋の買いに162.80円まで上昇、米系証券のユーロ売りに上値は重く、AUDJPYの売りに162.17円まで下落、ユーロドルの上昇に162.72円まで上昇、独GDPに162.88円まで続伸した。欧州市場は162.76円で取引が始まり、独・ユーロ圏GDP、独・ユーロ圏CPIを受けた買いに底堅く、162.95円まで上昇、162.55~95円のレンジで売り買いが交錯した。NY連銀製造業景気指数に米株価も弱く、バーナンキFRB議長に円買いが強まり、162円を割り込むとCTA筋や投機筋の売りが再開され、終盤にかけては161.68円まで続落となり、06:00時では安値圏の161.82円で取引されている。


●主な経済指標の結果
7:45 NZ 3月 小売売上高指数=前月比-1.2%(予想-0.4% 前回0.3%)、除く自動車=-0.5%(予想0.4% 前回0.1←0.2%)、第1四半期小売売上高指数=前期比-1.2%(予想 前回0.3%)、前年比-1.0%(1.6% 予想 前回7.7%)
8:50 日 3月 機械受注=前月比-8.3%(予想-6.1% 前回-12.3←-12.7%)、前年比-6.2%(予想-0.7% 前回2.4%)
10:30 豪 第1四半期 週間平均賃金=1.1%(前回0.8←0.6%)
15:00 独 第1四半期 GDP・速報=前期比1.5%(予想0.7% 前回0.3%)、前年比1.8%(予想1.8% 前回1.8%)
15:00 独 4月 消費者物価指数・確報(CPI)=前月比-0.2%(予想-0.2% 前回0.5%)、前年比 2.4%(予想2.4% 前回3.1%)、HICP=前月比-0.3%(予想-0.3% 前回0.5%)、前年比2.6%(予想2.6% 前回3.3%)
14:45 スイス 第2四半期 消費者信頼感=2(予想10 前回14.0)
18:00 ユーロ 4月 消費者物価指数(HICP)=前月比03%(予想0.4% 前回1.0%)、前年比3.3%(予想3.3% 前回3.6%)、コア=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.9%)、前年比2.4%(予想2.4% 前回2.7%)→ 予想を下回る
18:00 ユーロ 第1四半期 GDP=前期比0.7%(予想0.5% 前回0.4%)、前年比2.2%(予想1.9% 前回2.2%)→ 予想を上回る
21:30 カナダ 3月 製造業出荷=前月比-1.6%(予想0.2% 前回1.3←1.6%)
21:30 米 新規失業保険申請件数(5/11までの週)=37.1万件(予想37万件 前回36.675←36.7万件)
21:30 米 5月 NY連銀製造業景気指数=-3.23%(予想0.0 前回0.63)、支払価格=69.57(前回57.29)、新規受注=-0.46(前回0.06)、従業員数=1.09(前回0.00)→ 予想を大幅に下回る。
22:00 米 3月 対米証券投資=804億ドル(予想625億ドル 前回649←725億ドル)
22:15 米 4月 鉱工業生産=前月比-0.7%(予想-0.3% 前回0.2←0.3%)、 設備稼働率=前月比79.7%(予想80.1%  前回80.4←80.5%)
23:00 米 5月 フィラデルフィア連銀景況指数=-15.6(予想-19.0 前回-24.9)、新規受注=-3.7(前回-18.8)、支払価格=53.8)前回51.6)、従業員数=-1.0(前回-11.1)→ 予想を上回り一時ドル買いとなる。
2:00 米 5月 住宅建設業者指数(NAHB)=19(予想20 前回20)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → 米財務省半年に1度公表する為替報告書=中国通貨は著しく過小評価されているが為替操作国には指定せず。最近の人民元上昇の加速は「歓迎すべき動向」、上昇は依然不十分。中国は最近の加速した人民元上昇ペース維持し、経済のリバランス進めるべき。中国の為替政策、高進しているインフレリスクあおりインフレ期待を高める。人民元の急速な上昇、中国が金融政策の一段の自律性達成に寄与する。主要貿易相手のなかで為替操作国はなし。マレーシアの大幅な経常黒字と低水準の投資、通貨の過小評価示す。ドル安、米成長の低迷・利下げ・金融混乱を反映。中国人民元は著しく過小評価、為替操作国には認定せず。
◎米 → バーナンキFRB議長=今後も必要に応じ資本増強すべき。金融保証会社の問題が銀行に及ぼすリスクは穏やかで対応可能。米欧の金融機関は非常に素晴らしい規模の資本増強を行ってきた。SWFは早い段階からこれにかかわってきた。こうした状況は全体として非常にポジティブ。


欧州・英国
◎ユーロ → ウェーバー独連銀総裁=高インフレのため利上げの選択肢を排除できず。ユーロ圏のインフレが向こう数カ月で高進する可能性が高く、来年のインフレ率も平均2%もしくはそれを超える恐れがある。今年3%超上昇すると予想する。09年も前年比の平均インフレ率が目標としている2%以下の水準に低下するかは不明で、これを懸念。
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=ドルのトレンドは正しい方向に向いている。EURUSD=1.6ドルの水準は企業には高すぎる。
◎ユーロ → 独IFO経済研究所=第1四半期GDPが力強い伸びを見せたことを考慮すれば、2008年通年のGDP伸び率は少なくとも2%に達する可能性が強い。
◎ユーロ → ECB月報=原油・食品価格の上昇を背景にインフレ率が高止まりしている。不安定な金融市場がユーロ圏経済の先行きを不透明にしている。金融市場の混乱によって生じている不透明感は引き続き非常に強く、緊張感も続いている。経済活動に関する最新の統計や調査結果は、2008年上期の成長率が緩やかになるとのこれまでの見通しを確認。
◎ユーロ → アルムニア欧州委員会委員=ユーロ圏のインフレ、数四半期後に目標付近に低下へ。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=第1四半期のGDPは経済が底堅いとのECBの見方裏付けた。第2四半期の成長が今回ほどは強くない見通し。必要な限りドルの流動性を供給していく。ユーロ圏の第2四半期成長率、第1四半期を下回る見込み→ ユーロ売りの材料となる。
◎英 → 英銀大手バークレイズ銀行中間報告=信用収縮の影響にネットで10億ポンドの評価損を計上したことが響き、第1四半期の利益が前年同期から減少。
◎英 → ブラウン英首相=BOEが追加利下げできることを希望、これは英中銀の問題だ。
◎トルコ → トルコ中央銀行=15日に15.25%の政策金利を引上げる見通しが強い。ロイターがエコノミスト10人を対象に実施した調査によると、9人が0.5%、1人が1.0%の利上げを予想。


日本・その他
◎ロシア → パンキンロシア財務次官=政府系投資ファンド(SWF)の投資先について、5~7年の投資期間で最大500億ドルを投資したい。
◎豪 → スティーブンス豪中銀総裁=長期的には交易条件が支援要因となるものの、今後2年間に成長ペースが大幅に減速する可能性が高い。財政状況について、必要であればショックに対応できる他人が見てうらやましい状況だ。 状況が非常に悪かった1970年代と比較し、この10年間の経済成長は際立って安定していたが、それも長くは続かない見込み。「現在の10年間はこれまでのところ平均成長率が3.4%だが、今後2年間の成長率は恐らくその水準を著しく下回るだろう。成長は2008年末までに07年末時点の3.9%から2.25%に減速すると予想。 
◎IMF → ストロスカーンIMF専務理事ブリュッセル経済フォーラムでの発言要旨=為替をめぐる国際的スタンスは、米国との協議は十分でない。人民元、ドル、ユーロについての3当局者での協議、あるいはこれに円を加えた4当局者間の協議は現在実質的に行われていない。現在、ユーロは持つべき影響力を国際システムのなかで持っていない。 → トリシェECB総裁、アルムニア欧州委員、ユンケル・ユーログループ議長が中国を訪問し対話を試みた。現実的にいえば中国は時として、人民元の対ドルでの為替相場には関心があるが、対ユーロでの相場にはほとんど関心がない。 → 金融危機は、 最悪の事態を脱したかとの質問をよく受ける。金融危機そのものの最悪期であれば脱した可能性がある。判断するのはやや時期尚早だが、特に米国で金融機関が情報開示の大部分を終えており、最悪のニュースはすでに終わったと確信する相応の理由がある。ただそれは金融危機に限ってのことだ。金融危機と実体経済の関連が主な問題で、これはまだ終わっていない。 実体経済に対する金融動向の影響は今後も続くだろう。どの程度の期間になるかについて、誰にも正確には分からないが、まだ数四半期はかかるだろう。
◎SIN → シンガポール政府投資公社(GIC)不動産部門=米国のサブプライム危機が日本やオーストラリアなどアジアの不動産市場に打撃を与え始めている。下向きの不動産サイクルが加速する可能性がある。アジアでは市場では特に日本と豪州で弱含んでいる感じだ。
◎NZ → カレンNZ財務相=2008~09年度予算案に個人所得税の引き下げを約束通りに盛り込む方針。社会サービスやインフラへの支出も明記。
中国 → 蘇寧中国人民銀行副総裁=中国はより強い物価上昇圧力に直面している。インフレが統制できない状態に加速するリスクは低い。


2008年5月15日 本日の為替戦略

ドル高の期待感は強いものの、この流れが継続すると信じている市場参加者も少ないと思う。しかし、直近の現実は、一時期の泥沼状態のドル売りも一段落し、金利も上昇し始め、ドル買いが続き、まだまだ、このドル買い戻しを否定する雰囲気も乏しい。


FRB理事や連銀総裁からも、インフレを警戒し、米景気を警戒する発言は変わらないが、金融市場の安定に関しては意見が分かれ、英国やECBの通貨当局者も右に同じである。


米国経済の最悪期を脱したことで、目先はドル買いが続く可能性が高いが、ドル円も戻り高値の確認が終了したとは思えず、短期的なドル買いに反して、その先の長い話を考えれば、まだまだ不透明である。


欧州通貨も、ユーロ売りの流れが続いているが、これが失敗すれば、1.6の大台も幻ではなく、まだまだ遠くではあるが見えている。それまでは、無理せず、目先の材料だけを考えた取引をテーマトしたい。


本日は経済指標の発表と通貨当局者の発言が多い。
独GDP、CPI、ユーロGDP、CPI、米NY連銀製造業景気指数、対米証券投資、米フィラデルフィア連銀景況指数、米住宅建設業者指数(NAHB)など、予想外の数字には反応しやすい。また、バーナンキFRB議長の講演や、ブリュッセル経済フォーラムで各国の通貨当局者から発言が予定されており、こちらも注意したい。


●ドル円
ドル円は、105円の大台は流石に売りが多い。105.59円、105.63円、105.70円と、過去3度試し失敗したこの105円台ではあるが、どうもすっきりしない。106.60~80円まで上昇し、逆に上値を失敗し、下げに転じると戻り高値達成し、ドル売りを宣言できるのだが、まだまだ、上値の不安が残る。


ドル円の4時間チャートは、105円台を超え、先の高値となる105.58円を試している。上値のポイントは、105.58円、105.67円、106.65円。下値のポイントは、104.43円、103.71円、103.01円。RSIは60と弱いながら上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。1時間チャートは、105円を超え買いがつづいているが、RSIは下降ラインへ変わり、トレンドモメンタムも売りに変化している。Dailyチャートは、103円~106円のレンジ上限を試し、RSIは63再び上昇し、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、104.43円を割り込むまでは買い。


●ユーロドル
ユーロドルは、ポンドドルやドルスイスでドル買いが強く、ユーロドルもその影響は避けられないが、どうもまだ相場観は、ユーロ買いが終了したとは思えず、暫くは、下値不安を止めながらも、上値を試すことを期待したい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.54~1.56のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5518、1.5594、1.5663、1.5894。下値のポイントは、1.5402、1.5359、1.5280。RSIは56と横ばいとなり、トレンドモメンタムは買いを継続。1時間チャートは、1.54~1.5550のレンジで、RSIは弱いながら上昇ラインができ、トレンドモメンタムは買いに変化。Dailyチャートは、1.5300~1.5600のレンジで取引が続き、RSIは横ばいが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、買い。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが1.9365と2月20日の安値1.9363と同水準まで下落、ここで下げ止まり上昇に転じるのか、いや、1月22日の1.9338を割り込み、続落となるのか非常に興味深い。ポンド円もこの流れに乗る以外ないが、まだ、円高には、早すぎるように思えてならない。


ポンド円の4時間チャートは、203~205円のレンジの上限を試している。上値のポイントは、205.10円、205.48円、208.00円、208.98円。下値のポイントは、203.41円、203.30円、202.24円。RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。1時間チャートは、204円を超え205円を試し、204~205円のレンジで取引されている。RSIは弱いながら下降ラインができ、トレンドモメンタムは買いが継続ながら、やや不安定になっている。Dailyチャートは、200~205円のレンジ上限を試している。RSIは56と横ばいで、トレンドモメンタムは売りに変化しつつある。トータルの判断は、買いだが弱まる。


●本日の経済指標・その他
7:45 NZ 3月 小売売上高指数=前月比予想 前回-0.7%、第1四半期小売売上高指数=前期比予想 前回0.3%、前年比予想 前回7.7%
8:50 日 3月 機械受注=前月比予想-6.1% 前回-12.7% 前年比予想-0.7% 前回2.4%
10:30 豪 第1四半期 週間平均賃金=予想 前回0.6%
15:00 独 第1四半期 GDP・速報=前期比予想0.7% 前回0.3%、前年比予想1.8% 前回1.8%
15:00 独 4月 消費者物価指数・確報(CPI)=前月比予想-0.2% 前回0.5%、前年比 2.4% 前回3.1%、HICP=前月比予想-0.3% 前回0.5%、前年比予想2.6% 前回3.3%
14:45 スイス 第2四半期 消費者信頼感=予想10 前回14.0
17:00 ユーロ ECB月例報告
18:00 ユーロ 4月 消費者物価指数(HICP)=前月比予想0.4% 前回1.0%、前年比予想3.3% 前回3.6%、コア=前月比予想0.3% 前回0.9%、前年比予想2.4% 前回2.7%
18:00 ユーロ 第1四半期 GDP=前期比予想0.5% 前回0.4%、前年比予想1.9% 前回2.2%、[前期比] +0.4% +0.5% --
21:30 カナダ 3月 製造業出荷=前月比予想0.2% 前回1.6%
21:30 米 新規失業保険申請件数(5/11までの週)=予想37万件 前回36.5万件
21:30 米 5月 NY連銀製造業景気指数=予想0.0 前回0.63
22:00 米 3月 対米証券投資=予想625億ドル 前回725億ドル
22:15 米 4月 鉱工業生産=前月比予想-0.3% 前回0.3%、設備稼働率=前月比予想80.1%  前回80.5%
23:00 米 5月 フィラデルフィア連銀景況指数=予想-19.0 前回-24.9
2:00 米 5月 住宅建設業者指数(NAHB)=予想20 前回20


2008年5月15日 14日の海外為替市場

日経平均株価=14118.55(164.82 1.18%)、NYダウ=12898.38(66.20 0.52%)、独DAX=7083.24(23.05 0.33%)、英FTS=6216.00(4.10 0.07%)、金=866.50(-3.10 -0.36%)、原油=124.22(-1.58 -1.26%)。 AUDは急変、それ以外は総じて横ばい。


アジア市場は、日本の経常収支が3ヶ月ぶり前月比マイナスとなり、円売りムードから始まり、ドル円は105円の壁を超え円売りが続いた。豪第1四半期賃金コスト指数は、前年比4.1%(予想4.3%)と弱く、AUDUSD=0.9420→0.9304(欧州市場)まで下落、AUDJPY=87.70→97.83円(欧州市場)まで下落したが、主要国通貨は総じて弱くドル買いの流れとなった。


欧州市場は、英失業保険申請件数が増加、イングランド銀行の四半期インフレ報告は「今年第3四半期に3.7%前後でピークを打った後、2年後までに2.25%前後に低下すると予想」、キングBOE総裁=金融政策委員会はこれまでで最も困難な課題に直面していると発言、一時ポンド売りが強まりGBPUSD=1.9422→1.9363まで下落。前半ドル買いから後半ドル売りの流れとなった。


米国市場は、米消費者物価指数は、前月比0.2%(予想0.3%)、コア前年比2.3%(予想2.4%)と予想を下回り、株価は上昇しドル売りとなる。ローゼングレン・ボストン地区連銀総裁「経済環境の悪化で今年さらに深刻化するリスクが高まっている」との発言にドルも弱く、結果的な前日と同じ水準で取引が続いた。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.74円で取引が始まり、104.50円以下では投機筋や資本筋の買いに底堅く、105円近くでは本邦実需筋の売りに上値は重く、104.57~92円のレンジで取引が続いたが、主要通貨でドル買が強まり105.00円を超えると、オプション勢や投機筋の買いに105.22円まで上昇した。欧州市場は104.99円で取引が始まり、CTA+GBPJPYの買いに105.45円まで上昇、105.50円を超えられず、BOE四半期インフレレポートの発表を受けたGBPJPYの売りに、105.10円まで値を下げ、105.10~35円のレンジで売り買いが交錯した。米CPIは予想を下回り、FRBは金融緩和の終了から、期待された利上げ感想も薄らぎ、104.80円まで下落したが、米株価は上昇、米系証券の買いやオプション勢の買いに、105円台を回復、ロンドンフィキシングでは105.34円まで上昇した。徐々に底値を切り上げ105.38円までドル買いが続いたが、株価の上昇も弱まり105.50円超えを失敗、104.98円まで値を下げ、06:00時では105.05円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5474で取引が始まり、朝方の1.5483を高値に、ユーロ買いポジションの巻き戻しに、米系銀行筋の売りが続き、1.5411まで徐々に上値を切り下げたが、オプションカット後には1.5478まで上昇、1.5500を回復できず、投機筋の売りに1.5430を割り込み、ユーロ売りが続いた。欧州市場は1.5461で取引が始まり、USDCHFの買いに1.5397まで続落したが、中東勢や政府系ファンドの買いが続き下げ止まり、1.5410~40のレンジでから一時1.5452まで上昇、米CPIに1.5432→1.5487まで上昇した。アジア市場に続き1.55を超えられず、米カストディアン勢の売りが続き、オプションカットでは1.5435まで下落、EURGBP+EURJPYの買いに下げ止まり、1.5450~80のレンジで取引が続き、06:00時では1.5473で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.09円で取引が始まり、前日高値の162.35円まで上昇したが、ユーロドルの売りに161.73円まで値を下げ、161.75~90円の狭いレンジで取引が続いたが、日本株の上昇に底堅く、オプションカット後から買いが強まり162.42円まで上昇した。欧州市場は162.33円で取引が始まり、161.94円を安値に、欧州勢の買いに162.30円を超え162.67円まで上昇、BOE四半期インフレレポートを受けたGBPJPYの売りに、162.19円まで値を下げたが、円売りの流れは変わらず、米CPIの発表直後には、堅調な米国株に162.90円まで続伸した。ファンド筋の売りに162.10円まで急落、ロンドンフィキシングでは162.86円まで上昇、162.70~88円の狭いレンジで売り買いの攻防が続いたが、米国株も伸び悩み、投機筋のポジション調整の売りに162.36円まで下落、06:00時では162.53円で取引されている。


●主な経済指標の結果
8:50 日 4月 企業物価指数=前月比0.6%(予想0.5% 前回0.5%)、前年比3.7%(予想3.6% 前回3.9%)
8:50 日 3月 経常収支=2.8825兆円(予想2.8兆円 前回2.4677兆円)、2007年度の経常黒字化過去最高、3ヶ月ぶりに前年比マイナス。
8:50 日 3月 貿易収支=1.1762兆円(予想1.2兆円 前回1.0353兆円)
10:30 豪 第1四半期 住宅価格指数=前期比予想1.1% 前回1.1%、 前年比予想4.3% 前回4.2%
10:30 豪 第1四半期賃金コスト指数=前期比0.9%(予想1.1%)、前年比4.1%(予想4.3%)
17:30 英 4月 失業率=2.5%(予想2.5% 前回2.5%)、ILO=5.2%(予想5.2% 前回5.2%)、失業保険申請件数=0.72万人(予想0.0万人 前回-0.12万人)、3ヶ月平均賃金=4.0%(予想3.7% 前回3.7←3.6%)
18:00 ユーロ 3月 鉱工業生産・季調済=前月比-0.2%(予想-0.3% 前回0.3%)、前年比2.0%(予想2.4% 前回3.2←3.1%)
21:30 米 4月 消費者物価指数(CPI): 全品目=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比3.9%(予想4.0% 前回4.0%)、コア指数=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比2.3%(予想2.4% 前回2.4%)
21:30 米 4月 実質所得=-0.5%(予想-0.2% 前回0.3←0.2%)


●昨日の主な発言その他
◎米 → ジム・ロジャーズ氏=世界的な信用収縮を理由にキャリートレード解消のポジションをとっている。 スイスフランと円を買っている。豪ドルとニュージーランドドルが短期的に軟調になるとの見通し。
◎米 → ローゼングレン・ボストン地区連銀総裁=米経済は著しく減速したとし、雇用の減少や食品・エネルギー価格の根強い上昇、資産価格下落により、金融機関が直面する厳しい試練が、経済環境の悪化で今年さらに深刻化するリスクが高まっている。現在の経済減速と金融市場の混乱を招いた住宅価格の下落は全国的なもの。サブプライム住宅ローンの証券化、組成、販売が、現在の状況を招く一因。 金融市場の流動性リスクへと波及し、その後長期間にわたり信用リスク懸念を強め、さらに景気懸念につながった。第3段階へと進む中、焦点は景気リスク懸念、顕著に減速した経済に起因するリスクに移った。金融市場の混乱は比較的落ち着いたマクロ経済状況の下で起こったが、状況は変わった。
◎米 → ムーディーズ=フレディマッの銀行財務格付けをAマイナスからBプラスに引き下げた。
◎米 → フレディマック第1四半期決算=1.51億ドルの赤字で拡大、55億ドル増資へ。
◎米 → クロズナーFRB理事=不適切な銀行リスク管理が市場混乱で浮き彫りに。
◎米 → リアルティトラック=4月の米抵当住宅差し押さえ件数、前年比+65%に大幅拡大。
◎米 → ボルガー元FRB議長=ドル相場の下落は必要だったが、「手に負えなくなってはならない。
◎米 → フィラデルフィア連銀エコノミス調査=第2四半期の米経済成長はほぼ横ばいとなり、縮小するとの予想。 インフレについては、原油と食品価格の上昇に今後数カ月でかなり上昇す。コアインフレは穏やかな上昇。 第2四半期GDPは年率0.2%と予想され、前回調査の1.3%を大幅に低下。 マイナス成長になる可能性は前回調査の42.9%から49.1%に上昇した。
◎米 → グリーンスパン前FRB議長=米経済、軽度のリセッションに陥る可能性。
◎米 → エバンズ・シカゴ連銀総裁=米金融政策は緩和的、下半期に経済成長が上向く見通し。米経済成長は今後も相対的に低迷へ、GDP伸び率は09年に潜在成長率付近に戻る見通し。経済成長のリスクは下向き、インフレリスクは上向き。商品価格、中期的には安定する見通し。信用状況は個人消費をしばらく制限する見通し。ドル安は米経済にとって明るい材料。住宅市場は引き続き低迷しているが、09年にかけ景気への影響が減少へ。依然として不透明感が高い状態が続いている。米金融政策は緩和的、下半期に経済成長が上向く見通し。


欧州・英国
◎英 → ブラウン英首相=住宅市場の支援に向け3億ポンドの救済措置と、金融安定の確保に向けた新たな銀行改革法の提案を表明。
◎英 → ダーリング英財務相=世界的な信用収縮の影響で英国経済は減速しているとした上で、今週発表した所得税減税が多くの国民にとって助けとなる。
◎英 → キングBOE総裁=金融政策委員会はこれまでで最も困難な課題に直面している。
◎英 → イングランド銀行の四半期インフレ報告=今年第3四半期に3.7%前後でピークを打った後、2年後までに2.25%前後に低下すると予想。今後の積極的な金融緩和の可能性が低いことを示唆。市場の予想通りに金利を0.5%引下げたら、インフレ率は来年にかけて大幅上昇し、今後2年間、目標の2%を上回って推移していた。経済成長が急速に鈍化する見込みでも、インフレ率は年末にかけて4%近くに上昇する可能性がある。
◎トルコ → エルドアントルコ首相=財政規律を堅持する方針を確認した上で、中央銀行との関係が悪化しているとの観測を否定。政府は今月、基礎的財政黒字のGDP比を従来の4.2%から3.5%に引き下げた。中央銀行は独立機関である。政府が干渉しているとの見方は問題外で、中銀の政策に政府が干渉しないことを強調。
◎ユーロ → BNPパリバ第1四半期決算=最終利益が21%減少したが、アナリストの予想を上回った。
◎ユーロ → オランダING第1四半期決算=純利益が前年同期比19%減少したが、サブプライム住宅ローン関連の費用が比較的少なかった。
◎ユーロ → ドイツポスト第1四半期=18%減益、ポストバンクの利益減少響く。
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=ユーロ圏財務相会合、賃上げをけん制、経営者の高額報酬も批判。
◎ユーロ → アルムニア・欧州委員会委員=各国政府はインフレと闘う責任がある。第1四半期のユーロ圏経済はかなり底堅く推移したが、今後減速する公算が大きいと予測。2009年には再び上向くとの見通し。主要国経済の低迷を背景に、ユーロ圏の経済成長率が今年は1.7%、来年1.5%になるとの見通し。
◎ユーロ → シュタインブリュック独財務相=原油高、食品価格の上昇、金融市場の混乱が懸念材料だが、ユーロ圏経済は、低迷する米経済とは異なると。欧州経済は非常に力強い。米国よりもしっかりしている。過度に悲観的になる必要はない。


日本・その他
◎IMF → ストロスカーンIMF専務理事=世界経済が2009年以前に回復するとは予想していない。
◎中国 → 中国人民銀行の四半期金融政策報告=中国経済はこれまでのところ政策担当者の予想より堅調さを保っているが、世界経済の減速を受けて今年上半期には鈍化する。物価上昇圧力を抑制するため引き締め政策を維持する方針。投機的な資金流入を促すリスクが人民銀行の金融政策運営を複雑にしている。12年ぶりの高水準近辺で推移しているインフレ率については、輸入物価の圧力などにより、予見可能な将来にわたり高水準にとどまる。為替については、インフレ抑制にも寄与する柔軟性の拡大に対するコミットメントを再確認。
◎中国 → 中国の周文重駐米大=米国は人民元が対ドルですでにかなり上昇したことを認識し、上昇ペースの一段の加速に向けた圧力を緩めるべき。


2008年5月14日 本日の為替戦略

本日も、海外では通貨当局者の発言が非常に多く、それぞれが情報機関から流れてくる発言に相場が動くことが予想される。昨日は、バーナンキ氏は緊急措置により金融市場は安定したが、現在の金融市場の状況は依然として正常からは程遠いと警鐘を発し、スターン氏は、米経済は向こう2四半期低迷を続ける可能性があり、リセッションはおそらく避けられないと言っている。フィッシャー・ホーニング氏・ピアナルト氏らは米インフレリスクを警戒している。


為替相場は、円はクロスで円売り傾向となり、上昇・下降と毎日目まぐるしく変化し、なかなか一筋縄ではいかない。特に個人投資家に好まれるポンド円は、昨日の英消費者物価の上昇は驚きで、ポンド円の売りがドル円の上昇を抑えたが、本日は英四半期インフレレポートがあり、これには目が離せない。


市場センチメントからは、米金融危機の最悪期を脱したものの、安定から改善傾向に結びつくことも適わず、ドルの買い戻しも思ったより短期間で終わっているように思え、ドル円に関しては達成感も弱く、上値を試すことを期待したい。また、欧州通貨の下落も一段落し底値を確認し、欧州通貨上昇とクロスの円売りのながれが継続する事を期待したい。


本日の経済指標・その他では、最も重要なのは、英四半期インフレレポートと米消費者物価指数である。英四半期インフレレポートは、昨日発表された英CPIが非常に強く、利下げ観測が後退している中での発表だけに注目したい。また、米消費者物価指数は前月変わらず予想となっているが、こちらも予想外の数字に反応しやすい。


●ドル円
ドル円は、昨日は何故か、株安=円売りと不思議な現象となった。この結果だけを見ても円買いの力が弱いことが連想され、105円を超え定着すると次の106円ミドルがターゲットとなり、戻りが終了し再びドル売りになるのだか・・・・まだまだ先のことになりそうである。


ドル円の4時間チャートは、105円近くまで値を戻し、ドル下げのスタート地点に値を戻している。上値のポイントは、104.98円、105.58円、105.67円、106.48円。下値のポイントは、104.43円、103.71円、102.60円。RSIは弱いながらも上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。1時間チャートは、104円を超えて買いに変化、RSIも再上昇しトレンドモメンタムも買い。Dailyチャートは、上昇トレンドが崩れて売りに変わってから、元の振り出しに戻り、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買い。


●ユーロドル
ユーロドルは、まだ予想外に1.55台のドル売りは強い。いままでの急落の反動と思われるが、この売りをゆっくりと消化しながらユーロの再上昇を期待したいが、まだまだ先になると思われるが、次の上昇が終了すると大幅なユーロ売りになり安い。


ユーロドルの4時間チャートは、1.5350~1.5600のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5518、1.5594~99、1.5663、1.5758、1.5863。下値のポイントは、1.5448、1.5402~17、1.5359、1.5340。RSIは60と緩やかな上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続。1時間チャートは、1.55以上を維持できず、1.54~1.5550のレンジに入り、RSIは下降ラインに入りトレンドモメンタムも売りが続いている。Dailyチャートは、1.5300~1.5600のレンジに入っている。RSIは下降ラインから横ばいに変化し、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、買い。


●ポンド円
ポンド円は、予想外の英消費者物価に、スタグフレーションの思惑が強くポンドは弱い。しかし、本日予定され手いるイングランド銀行の四半期インフレレポートの結果で相場が急変する可能性が高く、大きなポジションを作り難い。


ポンド円の4時間チャートは、204円を超えられず伸び悩んでいるが買いを継続している。上値のポイントは204.82円、205.48円、208.00円、下値のポイントは、203.41円、203.30円、202.24円。RSIは47と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。
1時間チャートは、204円の大台を維持できずにいるが買い続いている。RSIha58と50を上回り弱いながらも上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買い。Dailyチャートは、198.82~205.48の大枠に入りレンジ相場となっている。RSIは再び50を超え53まで上昇、トレンドモメンタムは売りが確定できずにいる。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
7:50 日 4月 企業物価指数=前月比予想0.5% 前回0.5%、前年比予想3.6% 前回3.9%
8:50 日 3月 経常収支=予想2.8兆円 前回2.4677兆円
8:50 日 3月 貿易収支=予想1.2兆円 前回1.0353兆円
10:30 豪 第1四半期 住宅価格指数=前期比予想1.1% 前回1.1%、前年比予想4.3% 前回4.2%
17:30 英 4月 失業率=予想2.5% 前回2.5%、ILO=予想5.2% 前回5.2%、失業保険申請件数=予想0.0万人 前回-1.2万人、3ヶ月平均賃金=予想3.7% 前回3.6%
18:00 ユーロ 3月 鉱工業生産・季調済=前月比予想-0.3% 前回0.3%、前年比予想2.4% 前回3.1%
18:30 英 BOE四半期インフレレポート
21:30 米 4月 消費者物価指数(CPI): 全品目=前月比予想0.3% 前回0.3%、前年比予想4.0% 前回4.0%、コア指数=前月比予想0.2% 前回0.2%、前年比予想2.4% 前回2.4%
21:30 米 4月 実質所得=予想-0.2% 前回0.2%
米FRB理事会と米ボストン地区連銀共催の会議「オペレーションリスクの測定と管理に対する新たな挑戦」(ボストン)
21:00 米 ローゼングレン米ボストン地区連銀があいさつ
22:15 米 クロズナー米FRB理事が「リスク管理とバーゼル2」について講演
4:45 米 イエレン米サンフランシスコ地区連銀総裁「FOMC概論」で講演


2008年5月14日 13日の海外為替市場

日経平均株価=13953.73(210.37 1.53%)、NYダウ=12832.18(-44.13 -0.34%)、独DAX=7060.19(24.24 0.34%)、英FTSE=6211.90(-8.70 -0.14%)、金=869.60(-15.30 -1.73%)、原油=125.80(1.57 1.26%)。何故か、株安=円売り。


アジア市場は、英小売売上げが、前月比-1.5%(前回-1.6%)と、2ヶ月連続で下落となり、前年比は過去3年来の低水準。英RICS住宅価格は、-95.1(予想-75.0)と、1978年来の低水準で、緩やかなポンド売りが始まり、ユーロドルの上値を重くし、クロスでは円買いの流れとなった。


欧州市場は、英消費者物価指数は、前月比0.8%(予想0.5%)と、6年来の高水準で株価は下落、GBPUSD=1.9522→1.9588→1.9451と上下に振れる展開から、スタグフレーションの懸念にポンド売りが続いた。イタリアの航空宇宙防衛大手フィンメカニカが米DRSテクノロジーズを総額52億ドルで買収する合意との報道や、ユンケル・ユーログループ議長「金融市場がG7の為替に関するメッセージを一段と理解しており、これが続くことを期待する」との報道を材料に、ユーロ売りが強まった。


米国市場は、イエレン・サンフランシスコ連銀総裁「現在の金利水準は適正」、「米国の金利水準は2008年下半期の景気持ち直しにつながる」→ ドルの下支えとなったが、バーナンキFRB議長が「現在の金融市場の状況は依然として正常からは程遠い」との発言に、株価は弱くドル売りの流れとなった。米小売売上高は、前月比-0.2%(予想-0.1%)と弱かったが、除く自動車=0.5%(予想0.2%)と、予想を大幅に上回り、ドル買いの流れが続いた。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.72円で取引が始まり、英BRC小売売上げ+RICS住宅価格が弱く、GBPJYPの売りと104.00円のファンド筋の売りに上値は重く、日経平均株価の上昇のドル買いに底値も堅く、103.60~00円の動意の乏しい展開から、欧州勢の参入にドル売りが強まった。欧州市場は103.83円で取引が始まり、103.39円まで値を下げたが、英CPIが予想より高くGBPJPYの買い戻しが始まると、103.40~75円のレンジを上抜けしドルの買い戻しが始まった。米輸入物価指数は強く、米小売売上高で除く自動車が予想を大幅に上回ると、米利下げ観測後退、103.90円→104.80円まで上昇、中東勢やヘッジファンドの売りや、米国株も弱くドルの上値を抑えられ、104.30円まで徐々に値を下げた。クロスで円売りが続き、終盤にかけては104.93円まで上昇、105円のオプション勢や実需筋の売りに伸び悩み、06:00時では104.75円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5551で取引が始まり、GBPUSDの売りの影響やEURJPYの売りに上値は重く、1.5508まで値を下げたが、1.55ではアジア勢や米系証券の買いに底堅く1.5566まで上昇、GBPUSDの売りに連れて1.5505まで値を下げた。欧州市場は1.5525で取引が始まり、イタリアの航空宇宙防衛大手フィンメカニカが、米DRSテクノロジーズを総額52億ドルで買収する合意との報道に、ユーロ売りが強まるとの思惑が広まり、英CPIを受けたEURGBPの売りに、1.5446まで続落となった。欧州実需筋の買いに1.5488まで値を戻したものの、1.55台を回復できず、米小売売上高の発表に1.5430までユーロ売りが続いた。1.5435~75のレンジで売り買いの攻防が続いたが、ロンドンフィキシングを境にユーロ買いが強まり、1.55を超えてからは投機筋の買いに1.5526まで上昇、ファンド筋の売りが続き、終盤にかけては1.5468まで値を下げ、06:00時では1.5475で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は161.34円で取引が始まり、GBPJPYの売りに上値は重く、161.02円まで徐々に値を下げ、本邦資本筋の買いや堅調な日本株に底値も堅く、161.47円まで値を戻したが、M&A絡みを意識した欧州勢の売りに160.78円まで下落した。欧州市場は161.22円で取引が始まり、ユーロ売りが続く中で161円を割り込み、ユーロ売りが加速、英CPIを受けたEURGBPの売りに160.15円まで続落となったが、本邦資本筋やオプション勢の買いに下げ止まり、ECBフィキシングでは160.75円まで値を戻した。米小売売上高を契機にEURGBPが急伸すると、161.50円を超え、ストップロスの買いに161.80円まで上昇、EURUSDが1.55台を回復しユーロ買いが続き、弱い米国株にもクロスでの円売りが進み、終盤にかけては162.35円まで上昇、06:00時では162.10円で取引されている。


●主な経済指標の結果
8:01 英 4月 BRC小売売上げ=前月比-1.5%(前回-1.6%)、前年比1.0%→過去3年来の低水準
9:01 英 4月 RICS住宅価格=-95.1(予想-75.0 前回-79.4←-78.5)→ 1978年来の低水準
16:30 スウェーデン 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比0.5%(予想0.5% 前回0.9%)、前年比3.4%(予想3.4% 前回3.4%)、
17:30 英 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比0.8%(予想0.5% 前回0.4%)、前年比3.0%(予想2.6% 前回2.5%)、コアCPI=前月比0.5%(是内0.4%)、 前年比1.4%(前回1.4%)、RPI=前月比0.9%(予想0.6% 前回0.3%)、前年比4.2%(予想3.9% 前回3.8%)、RPI-X(retail prices)=前月比0.9%(予想0.5% 前回0.5%)、前年比4.0%(予想3.6% 前回3.5%)→ 6年来の高水準で株価は下落
21:30 米 4月 輸入物価指数=前月比1.8%(予想1.7% 前回2.9←2.8%)、輸出物価指数=0.3%(予想0.8% 前回1.5%)
21:30 米 4月 小売売上高=前月比-0.2%(予想-0.1% 前回0.2%)、除く自動車=0.5%(予想0.2% 前回0.4←0.1%)→ 予想を下回るが、除く自動車は強くドル買いとなる
23:00 米 3月 企業在庫=前月比0.1%(予想0.4% 前回0.5←0.6%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → スターン・ミネアポリス連銀総裁=米経済は向こう2四半期低迷を続ける可能性があり、リセッションはおそらく避けられない。
◎米 → イエレン・サンフランシスコ連銀総裁=現在の金利水準は適正。米国の金利水準は2008年下半期の景気持ち直しにつながる。米住宅価格が一段と下落する可能性を懸念。FRBによる年内の利上げを織り込む金利先物市場の見方が正しければ喜ばしい。
◎米 → フィッシャー・ダラス連銀総裁=米経済の回復時、インフレはFRBが望むより高水準の可能性。FRBとECB、ドルの長期的信頼確保に向け取り組んでいる。ドルの価値は変動、再び上昇へ。金利格差によるドルへの負の連鎖を懸念。中国人民銀行がドルの低下促進を望むとは思わない。景気低迷が長引く恐れがあるが、状況はそれほど悪化しない可能性。
◎米 → ホーニグ・カンザスシティー連銀総裁=金融市場の正常化、利下げや税払い戻しといった措置による景気押し上げが進み、FRBはインフレ抑制に正面から取り組む必要がある。 金融危機について流動性を供給され、状況は安定したと思う。
◎米 → バーナンキFRB議長=流動性対策により金融市場はこれまでに幾分回復してきたとみられる。現在の金融市場の状況は依然として正常からは程遠い。FRBの緊急流動性対策は金融市場の緊張緩和につながったものの、市場は依然として回復過程にあるとの認識。 多くの証券化市場は引き続き停滞している。
米 → ピアナルト・クリーブランド連銀総裁=コア物価指数は望ましいペース以上に上昇している。インフレ圧力を考えれば最近の金融緩和を疑問視する声がエコノミストの間から出ている。


欧州・英国
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=金融市場がG7の為替に関するメッセージを一段と理解しており、これが続くことを期待する。 インフレが主要な懸念材料で、二次的影響を望まない。
◎ユーロ → アルムニア欧州委員会委員=ユーロ圏財務相会合で、インフレは最も弱い層の人たちにとって深刻な問題だ。購買力が低下し、必需品への支出が増えている。われわれすべてにとっても重大な懸念。
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=金融市場、G7の為替に関するメッセージをより良く理解している。
◎ユーロ → ソルベス・スペイン経済財務相=現在のインフレ水準で利下げは困難との見通。 インフレ圧力が和らぐ2008年末までは利下げしやすくなる。
◎ユーロ → 仏クレディ・アグリコール=59億ユーロの株主割当増資を計画。
◎ユーロ → 仏ソシエテ・ジェネラル第1四半期決算=純利益が前年同期比23.4%減益、市場予想は上回る。
◎ユーロ → イタリアの航空宇宙防衛大手フィンメカニカ=米DRSテクノロジーズを総額52億ドルで買収する合意→ ユーロドル下落するとの観測が強まる


日本・その他
◎日本 → 財務省=国際協力銀行が財政融資資金から調達した円資金について、外国為替資金特別会計(外為特会)が保有する米ドルとの交換を5月から可能にすると発表。2008年度予算において財政融資資金から5000億円の調達を計画。
◎豪 → スワン豪財務相=豪予算案を発表し、2008-09年度(08年7月-09年6月)GDP=2.75%←3.5%に引下げ、CPI=3.5%←3.25%に引き上げ。2007-2008年見通し3.5%←4.25%。


2008年5月13日 本日の為替戦略

毎日、色々な記事を材料にして相場を動かそうと活発に動いている投機筋も、米国が本気でドル安を阻止することを本気で考えている人も少ないと思う。少なくともブッシュ米大統領が在任中はそれも考え難い。もちろん、新大統領がドル安を本気で阻止する可能性は否定できず、新大統領が就任すれば為替変動が大きくなることは過去の統計で明らかである。


米金融機関の回復期待から、EURUSDは1.6020から1.5285まで急落した後に、1.55台まで復活したことで、目先の底値を達成した可能性が高く、1.55台では売りが強まることも考えられるが、再び1.6の大台を超え、先の高値を超え、どこまで上昇できるのかを試す過程に入っているように思える。


目先は、ゴンサレスパラモECB専務理事が言っているように「流動性は市場の一部だけの問題となり、徐々に信頼が回復しつつある」とのこと。過去の最悪期は脱したことを信じるならば、円相場はそれほど強くなれないことになが、クロスの円売りがどこまで続くのか、ドル売りがどこまで続くのかを見極めたい。


本日は、経済指標の発表と通貨当局者の発言が多い。スウェーデンと英国の消費者物価指数、英RICS、DCLG住宅価格、米輸出入物価指数、米小売売上高が予定され、予想外の結果に為替が反応しやすい。また、FRB関係者の発言も多く、大手投機筋がこれを材料にして相場を動かそうとすることは間違いなく、特にバーナンキFRB議長の発言には注意。


●ドル円
ドル円は、102円台は買い105円台は売りの図式が強くなっているが、一時ほど金融不安が材料となりドル売り(円買い)になることも少ない。クレジットリスク=円買いの方程式もやや確立が低くなり、金融不安が再燃するまでは極端な円高の流れも選択できない。暫くは105円超えを試し、どこまで上昇できるかを見極め、それから売りを考えても遅くない。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが崩れ値を下げたが、102.50~104.50円のレンジに入っている。上値のポイントは、104.43円、104.61円、104.98円、105.58円。下値のポイントは、102.98~01円、102.60円、101.46円。RSIは41と下降ラインが崩れ弱いながらも上昇ラインへ変化し、トレンドモメンタムも売りから買いに変化しそうになっている。1時間チャートは、下降トレンドが崩れ、RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いになっている。Dailyチャートは、上昇トレンドが崩れ、RSIは上昇ラインが崩れ、売りに傾いているが、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、102.50~104.50円のレンジでの取引が継続すると予想するが、リスクは上抜けで104.50円をブレークすればドル買いが確認され、105.58円がターゲット。


●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロの急落懸念もようやく弱まり1.55近辺での揉み合いとなりそうであるが、ユーロ買いの流れが終了したとの判断もどうも言いがたく、期待感は揉み合いから再度1.60を試し1.61~1.63近くまで上昇。ECBは金融政策を目先変更するとは思えず、1.53~1.56のレンジで揉み合いからで、1.56を超えると買いが確認できるのだか・・・・。


ユーロドルの4時間チャートは、下降トレンドが崩れ、1.53~1.56のレンジに入り上値を試している。上値のポイントは、1.5594、1.5758、1.5863、1.5894。下値のポイントは、1.5518、1.5475、1.5402、1.5359。RSIは52と横ばいながら50を上回り、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、下降トレンドが崩れ上昇に変わり、RSIは上昇ラインとなり、トレンドモメンタムも買いに変化している。Dailyチャートは、1.53~1.56のレンジに入り、RSIは46と下降ラインが崩れ横ばいとなり、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、買い。1.5600超えで確認。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドと言う通貨は、金利も主要通貨では高く、市場流通量もまずまずで、安全資産の一つでもある。ポンド円の取引量は過去と比較にならないほど拡大しているが、一方的に動く過去の流れも薄れ、レンジで取引が増えている。最近の流れはファンダメンタルズのポンド売りに反して、底堅く上値リスクが強くなっている。


ポンド円の4時間チャートは、過去の203~208のレンジ下限近くのピポットラインまで値を戻して、上下試し次の流れを模索している。上値のポイントは、204.82円、205.10円、205.48円、208円。下値のポイントは、202.24円、200.53円、198.82円。RSIは37と下降ラインが崩れ、弱いながらも上昇ラインができ、トレンドモメンタムは買いに変化。1時間チャートは、ポンド買いの流れに入りながらも下降ラインの上限に位置している。RSIは上昇ラインから下降ラインへ変化しているが、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドが崩れ下値を試したがこれも失敗、198.82~205.48円のレンジに入っている。RSIは上昇ラインが崩れ、トレンドモメンタムは買いに変化しそうである。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
9:01 英 4月 RICS住宅価格=予想-75.0 前回-78.5
16:30 スウェーデン 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想3.3% 前回3.4%、前年比予想2.2% 前回2.3%
17:30 英 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.5% 前回0.4%、前年比予想2.6% 前回2.5%、RPI=前月比予想0.6% 前回0.3%、前年比予想3.9% 前回3.8%、RPI-X(retail prices)=前月比予想0.5% 前回0.5%、前年比予想3.6% 前回3.5%
17:30 英 3月 DCLG住宅価=前年比予想6.0% 前回6.7%
21:30 米 4月 輸入物価指数=前月比予想1.7% 前回2.8%、輸出物価指数=予想0.8% 前回1.5%
21:30 米 4月 小売売上高=前月比予想-0.1% 前回0.2%、除く自動車=予想0.2% 前回0.1%
23:00 米 3月 企業在庫=前月比予想0.4% 前回0.6%


19:10 米 ピアナルト米クリーブランド地区連銀総裁、「グローバライゼーションと金融政策」について講演
アトランタ地区連銀主催の金融市場改革に関する会議 (14日まで、米ジョージア州シーアイランド)
21:20 米 バーナンキ米FRB議長が衛星を通じてRBA2008年コンフェランス 「FRBの流動性対策」について講演
22:15 米 ウォーシュ米FRB理事が司会の討論会
0:00 米 プロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁が司会の討論会
2:00 米 イエレン総裁米サンフランシスコ地区連銀総裁が「金融政策立案者の観点からみた米経済見通し」について講演
2:00 米 ホーニグ米カンザスシティー地区連銀総裁が経済見通しについて講演
2:30 米 フィッシャー米ダラス地区連銀総裁がFRBと経済について講演
7:00 米 エバンズ米シカゴ地区連銀総裁があいさつ米大統領選予備選(ウェストバージニア州)


2008年5月13日 12日の海外為替市場

日経平均価格=13743.36(88.02 0.64%)、NYダウ=12876.31(130.43 1.02%)、独DAX=7035.95(32.78 0.47%)、英FTSE=6220.60(15.90 0.26%)、金=884.90(-0.90 -0.10%)、原油=124.23(-1.73 -1.37%)


アジア市場は週初めで薄商いの中、豪住宅ローン申請は、-6.1%(予想-1.0%)、NAB ビジネスコンフィデンス=-8(前回-4)と予想外に悪く、AUDUSD=0.9400→0.9356まで下落したが、欧州市場ではドル売りとAUDJPYの買いの流れに0.9453まで上昇(米国では0.7954まで)した。英HSBCホールディングスが米消費者向け融資の評価損46億ドルを発表するとの観測報道に、USDJPY=103.14円→102.57円まで一時下落。


逆に、FT紙・WSJ紙は、4月のG7声明で急激なドル安を懸念する文言が盛り込まれたのは、米政府の要請で、米政府はドル下落阻止に取り組んでいると報道→ アジア市場でEURUSD=1.5485→1.5366まで下落(米国市場では1.5571)した。USDJPY=103.78円まで上昇(欧州市場では104.04円)した。


欧州市場では、英生産者物価指数は、前月比1.4%(予想0.6%)と予想を大幅に上回りGBPは上昇、GBPUSD=1.9498→1.9603(米国市場では1.9635)、GBPJPY=202.36円→203.75円まで急伸、EURGBP=0.7908→0.7878まで急落(米国市場では0.7954)。英HSBCホールディングスの決算は予想より良く、株価は上昇、え売りとポンドの買いが強まる。


米国市場は、現物株の下落に一時的なドル買い戻しが入るが、米政府のドル下落阻止との報道に疑問が残り、堅調な米国株+新興市場国株に円売りが続き、EURUSDは1.55の壁を超え1.5571まで上昇が続き、ドル売りの流れが続いた。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.04円で取引が始まり、英HSBCホールディングスの評価損が拡大との新聞報道に102.57円まで下落したが、本邦実需筋やアジア勢の買いに下げ止まり、仲値近辺では103.07円まで上昇、FT紙・WSJ紙で米政府がドルの下落阻止に取り組んでいるとの報道を材料に、AUDJPYの売り呑み込み、103.50円近辺のドル売りを消化し、クロスでの円売りも強く103.78円まで上昇した。欧州市場は103.48円で取引が始まり、大手投機筋の円売りに底堅く、英生産者物価指数を受けたGBPJPYの買いや、NZDJPY、AUDJPYの買いに104.04円まで上昇、104円近辺ではオプション勢や本邦機関投資家のドル売りが続いた。主要通貨でドル売りが進む中で、オプションカットでは103.26円まで下落、ロンドンフィキシング後には103.93円まで値を戻し、堅調な米国株に再び104円を試しながらも抜けきれず、103.55~95円のレンジで取引が続き、06:00時では103.80円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5451で取引が始まり、EURJPYの買いに1.5486まで上昇したが、先週末の高値1.5489を超えられず、投機筋の売りが強まり1.5402まで下落、1.5405~30の狭いレンジでの揉み合いから、米政府がドル安阻止に取り組んでいるとの報道を材料に、先週末の安値1.5393を割り込みストップロスの売りに1.5365まで下落、中銀筋の買いに下げ止まり徐々に値を戻した。欧州市場は1.5390で取引が始まり、大口のEURJPYの買いに1.5420まで上昇、英生産者物価指数を受けたGBPUSDの上昇の影響に、EURGBPは下落したものの、ドル売りの流れに1.5466まで上昇、ECBフィキシングでは一時1.5430まで値を下げたが、英HSBCホールディングスの決算報告も前年同期を上回り値を戻し、1.5440~65の狭いレンジで取引が続いた。エバンズ・シカゴ連銀総裁の発言を材料に投機筋の買いが強まり、政府系ファンドの買いが続き、ロンドンフィキシングで1.55を上回ると、1.5550近辺のオプション勢・実需筋の売りを消化し、1.5571まで続伸、1.5528まで値を下げ、06:00時では1.5545で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は159.22円で取引が始まり、英HSBCホールディングスの評価損が拡大との報道に158.65円まで下落したが、本邦資本筋の買いに下げ止まり仲値にかけては195.50円近くまで上昇、159.05~50円の狭いレンジで売り買いが交錯したが、中国の大地震の影響に貴金属価格が上昇するとの思惑に、NZDJPY、AUDJPYの買いに上昇が続いた。欧州市場は159.27円で取引が始まり、クロスでの円売りに、先週末の高値160.05円を超え160.42円まで上昇、東欧勢の大口買いやGBPJPYの買いに上昇が続き、英HSBCホールディングスの決算が予想より良く160.77円まで続伸となった。暫く160.10~60円のレンジで売り買いが交錯したが、堅調な米国株に底堅く、ロンドンフィキシングでは161.40円まで急伸、その後も161.52円まで徐々に底値を切上げ、06:00時では161.36円で取引されている。


●主な経済指標の結果
フランクフルト、チューリッヒ休場(聖霊降臨祭翌日の月曜日) 香港休場(釈迦誕生日)
8:50 日 4月 マネーサプライM2+CD =前年比1.9%(予想2.2% 前回2.3←2.2%)
14:00 日 4月 景気ウォッチャー調査=現状判断DI=35.5(前回36.9)、先行き判断DI=36.1(前回38.2)
10:30 豪 3月 住宅ローン=-6.1%(予想-1.0% 前回-6.8←-5.9%)→ 予想外の悪化に一時AUD売りが強まるが欧州市場では上昇。
10:30 豪 3月 投資家住宅ファイナンス=-7.2%(前回-9.5%)
10:30 豪 4月 NAB 企業信頼感指数=-8(前回-4)、企業景況感指数=7→ 2002年12月来の低水準
17:30 英 3月 貿易収支=-74.37億ポンド(予想-75億ポンド 前回75.87←-74.87億ポンド)、ユーロ圏除く=-37.72億ポンド(予想-40億ポンド 前回-40.85←-40.2億ポンド)
17:30 英 4月 生産者物価指数(PPI )=前月比1.4%(予想0.6% 前回1.1←0.9%)、前年比7.5%(予想6.4% 前回6.5←6.2%)、 コア・産出指数(output)=前月比1.0%(予想0.3% 前回0.4←0.3%)、前年比予想4.5%(3.2% 前回3.5←3.0%)、PPI・投入指数(Input)=前月比2.4%(予想1.6% 前回1.7←1.8%)、前年比23.1%(予想21.4% 前回20.5←20.4%)→ GBP買いになる。
21:30 カナダ 3月 新築住宅価格指数=前月比0.2% (予想0.2% 前回0.3%)
3:00 米 4月 財政収支=1593億ドル(予想1600億ドル 前回1776.7億ドル)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → エバンス・シカゴ連銀総裁=現在の政策金利の水準が緩和的で、この先経済成長を後押しする。現在の政策スタンスにより、成長とインフレ見通しに対する両方のリスクがおおむね均衡。成長リスクは下向きで、インフレリスクは上向きだ。フェデラルファンド金利は実質ベースでゼロの近くか恐らくわずかにマイナス。米経済は、FRBの利下げや政府の景気刺激策で、2008年の下半期に幾分上向くが、成長のペースは緩やかで回復は来年早々。景気減速下で企業の価格決定力が欠如していることを踏まえると、インフレは今後鈍化。高水準の食品・エネルギー価格が経済への逆風になっているが、税払い戻しを含む政府の景気刺激策は、景気を顕著に押し上げる。
◎米 → WSJ紙=4月のG-7声明で急激なドル安を懸念する文言が盛り込まれたのは、米政府の要請。米政府はドル下落阻止に取り組んでいる→ ドル買いの流れから、円売りが強まるが信憑性は不明。
◎米 → ゴールドマン・サックスのエコノミスト=住宅ローンのクレジット損失が総額5000億ドルに上る。


欧州・英国
◎ユーロ → ゴンサレスパラモECB専務理事=流動性は市場の一部だけの問題となり、徐々に信頼が回復しつつある。市場に戻りつつある金融機関と依然として資金調達を模索している金融機関に分かれる。
◎ユーロ → ゴンサレスパラモECB専務理事=ユーロ圏のインフレが2008年に緩やかに低下し、中長期的にはECBの目標水準に戻る。 インフレがわれわれの目標水準を大幅に上回る期間が長引いているが、年内はインフレがゆっくりと低下。中長期的には、インフレがわれわれの目標を上回ることはないが、手を緩めることはできない。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=インフレ期待をしっかりと抑制し、二次的影響を回避する必要がある。短期的に価格ショック対する金融政策の効力は限られている。物価安定にしっかりと焦点を当てることがこれまで以上に重要。最近のユーロ相場の動きに懸念している。われわれはとりわけ最近見られる突然の動きに対し懸念。
◎ユーロ → リーカネン・フィンランド中銀総裁=米国がリセッション入りしている可能性は高く、その影響で欧州の経済成長も鈍化する。特に食品価格に短期的な物価への圧力がみられる。
◎英 → 英HSBCホールディングス年第1四半期報告=サブプライム関連の損失58億ドル(米消費者向け金融部門の貸倒引当金は32億ドルで、前四半期の46億ドルを下回った。投資銀行部門のグローバル・バンキング・マーケッツで26億ドルの評価損)を計上したものの、実質ベースの収入の伸びは前年同期を上回った→ 株価は上昇、ポンド買いとなる。
◎英 → センタンスBOE金融政策委員会委員=エネルギー高に伴う物価の上振れリスクがあるが、景気の低迷が長期化した場合は物価が下振れるリスクもあり、双方のバランスをとることが必要。国際商品市場からの物価上昇圧力と比較的弱いポンド相場により、インフレ率は上昇し、2008年上半期は目標からかい離する可能性が高く、物価の下振れリスクも存在する。


日本・その他
◎日本 → 白川日銀総裁=世界経済の懸念材料である米国景気は、住宅価格は下げ止まっておらず、停滞あるいは緩やかに後退する可能性が高い。当面の金融政策運営はリスク要因が大きく、中立というスタンスをとっている。従来の利上げ路線から特定の方向性を示さない中立姿勢への転換。物価上昇下でも景気後退に対応した利下げが有効な場合も。世界的な物価上昇についてインフレへの臨界点が近づいている。今後本格的なインフレになるかどうかは各国の金融政策での対応が重要。物価が上昇しても、経済の悪化を招く場合には金利を据え置くことが適当。交易条件悪化に伴う景気後退の場合には、利下げをすることが適当な場合もある。不確実性の高い状況においては、下振れリスクに留意して政策運営を行う方針、一方で現在のゼロ%近辺の実質金利は極めて低いとの認識を示し、上下両方向のリスクを点検し機動的に政策運営を。
◎中国 → 中国四川省の大地震の影響に商品価格が上昇
◎中国 → 中国中銀(人民銀行)=預金準備率を0.5%引き上げ16.5%と過去最高、20日から実施。
◎中国 → 中国国家統計局=4月の消費者物価指数は前年同月比8.5%(前回8.3%)と12年ぶりの高水準。
◎中国 → 周小川中銀総裁=インフレ抑制が依然として優先課題。米国など他の国は景気後退回避により焦点を当てているが、中国の金融政策は経済成長や雇用よりもインフレ対策を目標にする必要がある。


2008年5月12日 本日の為替戦略

週初めとなる月曜日の為替市場は、ロンドンとNY市場は通常通り取引となるが、欧州では独・スイス市場が祭日で休場となり、取引量は若干薄くなり、逆に大手投機筋が相場を動かしやすくなっている。


本日の経済指標・その他からは、経済指標の発表が主要国で多いものの、相場を動かすインパクトの大きな経済指標も見当たらず、よほど予想外の結果となれば話は別であるが、エバンズシカゴ中銀総裁やトルシェECB総裁の発言がより注意が必要となっている。


●ドル円
ドル円は、ドル高と円高の流れにクロスでは円が上昇し、ドル円だけを見ると、先週末の流れからはドル売りが続く気配が強くなっている。しかし、欧州主要通貨で、ドル売りの流れに逆戻りする可能性もあり、結果的にクロスでは円買いも長続きできるか疑問が残り、ドル売りの流れに一時的には下値リスクも残るが、ドル円も予想外に底堅い展開になる可能性もあり、底値も限定的と思われる。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが崩れ、ドル売りの流れが続いている。上値のポイントは、103.74円、104.45円、104.57円、104.98円、105.58円。下値のポイントは、102.61円、101.46円、100.04円。RSIは32と下降ライン崩れているが、トレンドのあるドル売りになるのかを注視する必要があり、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、下降トレンドが続き、103円を中心に売り買いが交錯、Dailyチャートは、上昇トレンドが崩れ、売りに変わり戻り売りになっている。トータルの判断は、短期的にはドルの下値を試す動きが続くと思われ、売り。しかし、下値を確認してからドルの買い戻しも視野に。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.55~1.57のレンジでの揉み合いから、米国の景気回復期待に下値を割り込み、1.53の重要なポイントをも割り込みユーロ売りの大相場となったが、流石にここまで値を下げれば、幅広いユーロ買いが湧き出て、200ポイント近く値を戻し週末には1.55近くまで値を戻している。1.55近辺では上値の重さも逆に確認し、ドイツ・スイス市場が休場なこともあり、この水準を超えられるかが問題で、一直前のユーロ買いも弱まりレンジ相場に入りやすくなっている。


ユーロドルの4時間チャートは、下降ラインも崩れ、1.54~1.5594のレンジに入っている。上値のポイントは、1.5518、1.5594、1.5663。下値のポイントは、1.5402、1.5359、1.5260、1.5137。RSIは50と横ばいとなり、RSIは弱いながらも買いに変化している。1時間チャートは、目先の上限に張り付き上げ止まり、1.54近くまでの下落する可能性が出ている。RSIは買いが崩れながらも67と高値を維持し、トレンドモメンタムは買いを継続している。Dailyチャートは今までの売りの流れが弱まり、RSIは下降ラインを継続、トレンドモメンタムは売りを継続しているが、全体では1.5340~1.5599のレンジを示唆している。トータルの判断は、1.54~1.56のレンジ取引から、押し目買いが強まり上値を試すことを期待したい。


●ポンド円
ポンド円は、弱い英経済指標が相次いで発表され、イングランド銀行の金利引き下げ期待が脹らみ、クロスではポンド売りが続き、ドルに対しても値を下げポンドは全面安の流れとなり、ポンド円もこの影響は避けられない。ポンド円が上昇した出発点でもある、198円の壁を割り込むと続落へ、、逆に、199円を維持できれば反発する可能性が高まり、それまでは、199~202.24円のレンジで、逆張り、抜けたら撤退。


ポンド円の4時間チャートは、203円~208円レンジの下限を割り込み、売りが続いている。上値のポイントは、202.24円、203.30円、203.41円、204.82円、205.10円。下値のポイントは、199.80円、198.05円、196.87円。RSIは23と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは綺麗な下降トレンドが続き、RSIはやや戻し気味で、トレンドモメンタムは買いに変わりそうになりながらも、リジェクトされ売りが続いているが、202.45円ぐらいまでの戻りも考えられる。Dailyチャートは、上昇トレンドが崩れ、RSIは上昇ラインが崩れ、198.38円~214.90円の大きなレンジに入り、トレンドモメンタムは、先走りながらも売りを示している。トータルの判断は、売りから入るが、198.05円の大きな壁を割り込むまでは、下値での売りも難しく、199円を壁に下げ止まる可能性もあり、199円~202.24円のレンジを考えたい。


●本日の経済指標・その他
フランクフルト、チューリッヒ休場(聖霊降臨祭翌日の月曜日) 香港休場(釈迦誕生日)
8:50 日 4月 マネーサプライM2+CD =前年比予想2.2% 前回2.2%
14:00 日 4月 景気ウォッチャー調査=現状判断DI=予想 前回36.9、先行き判断DI=予想 前回38.2
10:30 豪 3月 住宅ローン=予想-1.0% 前回-5.9%
10:30 豪 3月 投資家住宅ファイナンス=予想 前回-9.5%
17:30 英 3月 貿易収支=予想-75億ポンド 前回-74.87億ポンド、ユーロ圏除く=予想-40億ポンド 前回40.2億ポンド
17:30 英 4月 生産者物価指数(PPI )=前月比予想0.6% 前回0.9%、前年比予想6.4% 前回6.2%、 コア・産出指数(output)=前月比予想0.3% 前回0.3%、前年比予想3.2% 前回3.0%、PPI・投入指数(Input)=前月比予想1.6% 前回1.8%、前年比予想21.4% 前回20.4%
21:30 カナダ 3月 新築住宅価格指数=前月比予想0.2% 前回0.3%
1:00 米 4月 スペンディングパルス小売売上高=予想 前回0.6%
3:00 米 4月 財政収支=予想1600億ドル 前回1776.7億ドル
22:15 米 エバンズ米シカゴ中銀総裁が経済見通しについて講演
23:30 ユーロ トリシェECB総裁が「経済とオープン・ソサエティ」会合に出席 (ミラノ)


2008年5月11日 今週の為替戦略

先週は、長かった日本のゴールデン・ウイークも終わった。米国の大型減税の早期実施や金融機関の資金調達もスムーズに行われ、米金融市場の正常化期待が高まり、米経済の悲観的な見方も弱まり、長期金が上昇し、先々週にはドル買いの流れが強まっていた。


しかし、円高・ポンド安など主要通貨でばらつきがあるものの、このドル買いの流れも弱まり、原油価格は125.96←116.32ドルと、連日に渡り高値更新を続け8.29%も上昇、商品価格(CRB)は427.48←399.70と5%も上昇した。しかし、長期金は弱く米10年債利回りは、3.769%←3.797%と2週連続の下落となり、NYダウは、12745.88←13058.20と2.39%下落している。


今週は、米経済の楽観論に疑問を抱きながら、ドル売り・買い、どちらの流れが正しいのか見極める動きへと変わっている。先週はホーニング・カンザスシティー連銀総裁から将来の利上げを示唆する発言に相場が急変する動きもあったが、今週も多くの通貨当局者の発言が控えており、それが材料にされ相場が動くことは間違いない。


いずれにしても、経済指標と発言に振り回される相場を考えながらも、ドル高の流れがどこまで続くのかを試しきれているようには思えず、円高の流れも長続きするようにも思えない。先々週のドル高値圏を試す動きを期待したい。


5月9日から7月中旬にかけては、米景気対策の一環ともなる減税措置が継続され、単身者で最大600ドル、共働きで1200ドル、子供一人に300ドルと、総額1520億ドル(約1兆円)小切手や送金が行われ、個人消費が拡大しドルの下支えになることは間違いない。問題はいつからかだけである。


Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると、
主要通貨では:GBPUSDとNZDUSDの下落が特筆されるが、全体としては前週のドル買いの流れが修正され、米AIGの決算やシティグループの資産売却などドル売り材料もあり、長期金利は低下し、株価も弱く、円高の流れが目立った。EURUSDはFT紙で「米欧当局者がドルの対ユーロでの上昇が望ましいとの認識で一致、相場が急反転しかねないと懸念」との報道に1.5285まで急落したが、ECB理事会後のトルシェECB総裁からインフレ高止まりを示唆する発言で買い戻しも見られた。GBPUSDは、ネーションワイド4月の英消費者信頼感指数が統計開始以来の低水準、英3月の鉱工業生産指数が、2007年90月来の低水準、製造業生産が2007年2月来の低水準となり、利下げ期待に1.9460まで下落したが、BOEのMPCでは全会一致で金利据え置きを決定、終盤では買い戻しも見られたが、大きく値を下げる週となった。


USDJPY    OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 104.45 105.70 103.22 105.41 0.98 0.94% 2.48 2.37%
09-May-08 105.20 105.63 102.61 102.82 -2.59 -2.46% 3.02 2.87%


EURUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 1.5610 1.5847 1.5360 1.5425 -2.04 -1.31% 4.87 3.11%
09-May-08 1.5435 1.5595 1.5285 1.5482 0.57 0.37% 3.10 2.01%


USDCHF   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 1.0354 1.0610 1.0299 1.0573 2.28 2.20% 3.11 3.01%
09-May-08 1.0554 1.0625 1.0396 1.0411 -1.62 -1.53% 2.29 2.17%


GBPUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レン
02-May-08 1.9844 1.9965 1.9624 1.9717 -1.39 -0.70% 3.41 1.72%
09-May-08 1.9727 1.9782 1.9460 1.9539 -1.78 -0.90% 3.22 1.63%


AUDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 0.9333 0.9471 0.9274 0.9345 0.13 0.14% 1.97 2.11%
09-May-08 0.9357 0.9506 0.9341 0.9434 0.89 0.95% 1.65 1.77%


USDCAD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 1.0139 1.0241 1.0036 1.0193 0.58 0.57% 2.05 2.02%
09-May-08 1.0193 1.0198 0.9998 1.0052 -1.41 -1.38% 2.00 1.96%


NZDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 0.7824 0.7879 0.7725 0.7797 -0.20 -0.26% 1.54 1.97%
09-May-08 0.7816 0.7935 0.7649 0.7692 -1.05 -1.35% 2.86 3.67%


円クロスでは:
全通貨で円の買い戻しが強まり円高の週となった。特にNZの失業率は悪化、NZDJPYは4月1日の水準となる78.51円まで下落、GBPJPYは利下げ期待に一時200円を割り込み、共に円は3%台と大幅に上昇、円と同じ金融不安のヘッジ通貨でもあるCHFに対しても円は1%近く上昇、前週の流れと異なる動きとなった。EURJPYも160円台の大台を割り込み一時158.60円まで急落するなど、楽観的な米金融市場の期待感も弱まり、株安=金利上昇=円高の流れとなった。


EURJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 163.03 163.90 160.61 162.54 -0.64 -0.39% 3.29 2.02%
09-May-08 162.39 163.10 158.60 159.17 -3.37 -2.07% 4.50 2.77%


GBPJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 207.26 209.01 203.44 207.75 0.43 0.21% 5.57 2.69%
09-May-08 207.53 208.30 199.77 200.97 -6.78 -3.26% 8.53 4.11%


CHFJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 100.85 101.35 99.04 99.69 -1.26 -1.25% 2.31 2.29%
09-May-08 99.64 100.06 98.26 98.82 -0.87 -0.87% 1.80 1.81%


AUDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 97.49 98.78 96.14 98.48 1.05 1.08% 2.64 2.71%
09-May-08 98.44 99.83 96.29 97.05 -1.43 -1.45% 3.54 3.59%


NZDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 81.71 82.54 79.93 82.15 0.54 0.66% 2.61 3.20%
09-May-08 82.21 83.02 78.51 79.11 -3.04 -3.70% 4.51 5.49%


CADJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 102.98 104.09 101.58 103.36 0.38 0.37% 2.51 2.44%
09-May-08 103.17 105.36 101.59 102.30 -1.06 -1.03% 3.77 3.65%


IMM通貨先物:
先週は6日以降にドル売りが加速したため、公表されたデータも大きく変わっていると思われるが、先週序盤の市場センチメントは、JPY・GBP・CHFショートに傾き、CAD・AUDロングに傾き、通貨間で相違がみられた。AUDは65,421コントラクトと最も選好され、その後もAUD高の流れが続き、JPYのロングポジションは前週より減少したが、48,735コントラクトと比較的大きく、7日の105.59円をピークに急落したことで、JPYロングが積み上がっていると思われる。また、CADのロングポジションも大幅に拡大し、一週間を通じても上昇していた。


JPY Long Short Net
29-Apr-08 73,485 18,035 55,450
06-May-08 69,355 20,620 48,735


EUR Long Short Net
29-Apr-08 48,319 69,634 -21,315
06-May-08 54,383 66,895 -12,512


GBP Long Short Net
29-Apr-08 21,296 46,144 -24,848
06-May-08 13,874 44,311 -30,437


CHF Long Short Net
29-Apr-08 26,625 19,624 7,001
06-May-08 19,125 23,262 -4,137


CAD Long Short Net
29-Apr-08 31,816 24,388 7,428
06-May-08 48,104 16,392 31,712


AUD Long Short Net
29-Apr-08 60,245 9,780 50,465
06-May-08 75,627 10,206 65,421


NZD Long Short Net
29-Apr-08 10,798 5,309 5,489
06-May-08 11,449 5,112 6,337


今後の金利予想は:
国   予定日  現行政策金利  予想:         
USD  6月25日 2.00% 金利据え置きを予想(Fed Funds Target Rate)
EUR  6月5日 4.00% 金利据え置きを予想(Refi Rate)
GBP 6月5日 5.00% 0.25%の利下げ を予想(Base Rate)
JPY 5月20日 0.50% 金利据え置きを予想(OverNight Call Rate)
AUD 6月3日 7.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
NZD 6月4日 8.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
CHF  6月19日 2.75% 金利据え置きを予想(3 month Libor target)
CAD 6月10日 3.00% 0.25%の利下げを予想(OverNight Rate)
NOK 5月28日 5.50% 金利据え置きを予想 (Sight deposit)
SEK  7月3日 4.25% 金利据え置きを予想 (Repo rate)


今週は非常に高いイベントリスクの経済指標もなく、中程度の経済指標が数多く発表され、通貨当局者の発言も非常に多く、ほぼ毎日発言が予定されており、その発言内容で一喜一憂することになりそうである。


インフレ関連の指標が多く、12日=英PPI、13日=スウェーデン・英CPI、英輸入物価指数、14日=日本企業物価指数、英四半期インフレレポート、米CPI、15日=独・ユーロCPI、16日=NZCPIと目が離せない。


住宅関連の市場も多く、12日=豪住宅ローン、カナダ新築住宅価格指数、13日=英RICS住宅価格、英DLCG住宅価格、14日=豪第1四半期住宅価格指数、15日=米住宅建設業指数、16日=米住宅着工件数が予定され、引き続き住宅関連の指数で株式=為替相場が動くことは多い。


景気判断の関連では、12日=米スペンディングパルス小売売上高、13日=米小売売上高、15日=NZ小売売上高指数、NY連銀製造業景気指数、フィラデルフィア連銀景況指数、16日=スイス小売売上高、米ミシガン大消費者信頼感指と多く、米金融不安も解消に向かい景気が回復するとの期待感も強い中で、注目される。


GDP経済成長では、15日=独・ユーロGDP、16日=日本GDP、雇用関連では、14日=英失業率、15日=豪週間平均賃金、貿易収支では、12日=英貿易収支、16日=ユーロ貿易収支が予定されている。


●ドル円
ドル円は、ドル高の流れでも比較的健闘している通貨の一つでもあるが、この流れも米国の金融安定の度合いに大きく左右される状況には変わりない。最近では円と株価の連動は変わりないものの、金利との連動も指摘され、10年国債の利回りを比較しても、3月21日の週が3.341%と最低で、4月25日の週は3.863%まで、4月25日の週には3.863%まで上昇し、先週は3.769%まで低下。為替相場も、3月21日の週が最安値となる95.77円まで下落、4月25日の週には104.82円まで上昇、5月2日の週の105.70円を高値に、先週は102.61円まで下落した。米所得減税の効果次第ではあるが、ドルの下支えになることは間違いなく、金利も下げ止まること期待し、ドルの買い材料が優勢である。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間から上限近くで取引されている。上値のポイントは、103.68円、104.22円、105.8円、106.58円、106.86円、108.60円。下値のポイントは、102.61円、101.78円、100.65円、97.73~90円、95.73円。RSIは上昇ラインを何とか維持し、トレンドモメンタムも買いを継続している。Dailyは前週までの買いから売りに変化し、Monthlyは緩やかな売りが続くも、目先はニュートラルで様子見となっている。トータルの判断は、下値のリスクは101.78~102.61円と残るが、その後の上昇の可能性が高まり、106.66~05円が上値のターゲット。Daily=売り、Weekly=買いに変化しつつある、Monthly=ニュートラル。


●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロ圏の消費者物価指数も落ち着き、今までの上昇傾向が弱まり、米経済のボトムアウト期待に、投機筋から激しいユーロ売りが続いた。1.53~1.57のダブルノータッチオプションの下限をトリガーしたことで、投機的なユーロ買いポジションも大半は整理がついたことと思われる。大相場の後の反動に引き続き、戻り売り局面も予想されるが、押し目買いの流れに変わりつつあり、今後の上昇を期待したい。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、ラインの上限で上値が重くなっている。上値のポイントは、1.5599、1.5756、1.5863、1.6040、1.6415。下値のポイントは、1.5395、1.5340、1.5044、1.5002~21。RSIは61とやや上向き、とエンドモメンタムは、売りに変化しつつあるが、まだ買いの流れが続いている。Dailyチャートはいままでの売りの流れが弱まり、Monthlyチャートは今までの強い買いは弱まりつつあるが、依然と買いの流れを維持している。トータルの判断は、1.5044~1.6040のレンジで、再び上限を試す可能性が出ている。Daily=売りが弱まる、Weekly=ニュートラルから弱い買いを継続、Monthly=上昇力は弱まりつつあるが、買いの流れを継続。


●ポンド円
ポンド円は、クロスの円高の流れに大きく値を下げているが、GBPUSが1.94~2.01のレンジに入り、方向性が乏しくなっているが、ポンド売りポジションが積み上がりやすく、レンジの下限を失敗した後は、上限を試すことが予想される。208~209円台の上値を4週間試し、失敗した反動にポンド売りに傾きやすいが、ドル円では極端な円高期待も目先は薄れつつあり、暫くはレンジ相場。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドからラインの中間での取引が続き、目先の大枠では200円~210円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、202.70円、203.36円、204.76円、205.61円、213.70円、214.01円。下値のポイントは、200.53~62円、198.82円、198.18~38円、195.62円。RSIは30と下降ラインが崩れ、トレンドモメンタムも売り継続ながら、買いい変化する可能性が高まっている。Dailyは売りに変化しているが、Monthlyは198.38円~214.90円の大きなレンジに入っている。全体の流れは大きな売りに傾いているものの、Weeklyでは上昇のリスクが強く、200円以上を維持できれば、上値のリスクが強くなる、トータルの判断は、買い。先週の安値199.77円を割り込んだら撤退。長期的なポジションでは戻り売りが続くので、GBPUSDが2.01台に乗ったら売りに徹したい。Daily=売り、Weekly=200.62~210.87円、Monthly=ニュートラル。


2008年5月10日 9日の海外為替市場

日経平均株価=13655.34(-287.92 -2.06%)、NYダウ=12745.88(-120.90 -0.94%)、独DAX=7003.17(-68.73 -0.97%)、英FTSE=6204.70(-66.10 -1.05%)。


アジア市場は、豪準備銀行四半期金融政策報告で、2008年の基調インフレ率見通しを引き上げ、成長率見通しを引き下げ、利上げ観測が薄れ、豪ドル売りが一時強まった。また、AIGの第1四半期決算の赤字額が過去最大となり、シティグループ(FT紙)は、収益性の向上を目指し、総資産の約20%に相当する4000億ドルの資産を今後2~3年間で売却する方針に、ドル売りが続き日経平均株価の下落に円の買いが強まった。


欧州市場は、独生産者物価指数が、前月比0.6%(予想0.3%)と予想を上回り一時EUR買いとなり、AIGの第1四半期決算が過去最大の赤字となったことを受け、S&Pとフィッチ・レーティングスが格付けを引き下げた、ドル売りの流れが続いた。


米国市場は、米貿易収支が、-582.1億ドル(予想-613億ドル)と赤字額が縮小し、一時ドル買い戻しが強まったが、NYダウが弱く(-120.90ドル)、長期金も低下(30年債利回り3.797%→3.769%・先週末3.861%)に、円高の流れが続いた。 


●ドル円
アジア市場のドル円は103.37円で取引が始まり、朝方の103.96円を高値に、前日の円高の流れに円売りポジションの巻き戻しが強く、米AIG決算、シティー・グループの資産売却に、米系ファンドや投機筋の円買いと、日経平均株価も弱く103.24円まで続落、一時103.64円まで値を戻したが、103.05円まで続落となった。欧州市場は103.34円で取引が始まり、米AIGの第1四半期決算の赤字額が過去最大+レーティング引き下げに、株価は弱く円買いが続き、ドル円は103円を割り込み102.62円まで続落となった。米貿易赤字が縮小したことで、ポジション調整のドル買いに103.39円まで上昇したが、ロンドンフィキシングを境にドル売りが再開、米株価は弱く長期金利も低下したことで、上値を徐々に切り下げ102.86円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5393で取引が始まり、この1.5393を安値に1.5395~30の狭いレンジ取引から、独4月の卸売物価指数が予想を上回り、1.5440超えのストップロスの買いを試し、1.5465まで上昇、ユーロ円の売りに一時1.5420まで値を下げたが、大手投機筋のユーロ買い戻しが続いた。欧州市場は1.5451で取引が始まり、ロシア勢や大手投機筋の買い戻しに1.5489まで上昇、1.55の大台を直前にしてオプション勢や欧州勢の売りに上げ止まり、1.5451~1.5475のレンジで激しい売り買いの攻防が続いた。米貿易収支に1.5435まで下落、1.5422まで続落となったが、AIG決算+レーティング引き下げ+シティの資産売却を材料にドル安センチメントも強く、ロンドンフィキシングを契機にユーロ買いが始まり、徐々に底値を切上げ再び1.55を試す動きに、1.5485まで上昇、1.5482で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は159.67円で取引が始まり、朝方の160.05円を高値に、AUDJPYの売りやファンド筋の売りが続き、159.33円まで下落、159.40~90円のレンジで取引が続いていたが、弱い日経平均株価に続落となった。欧州市場は159.70円で取引が始まり、ポジション調整と思われる欧州勢の売りが続き、弱い欧州株に158.60円まで続落となった。米貿易収支を契機に159.50円まで値を戻したが、弱い米国株に米系証券の売りが続き、159.05~50円のレンジで売り買いが交錯、159.22円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
14:00 日 3月 景気動向調査・速報=先行指数20.0(予想20.0% 前回54.5%)、一致指数33.3(予想33.3% 前回70.0)
15:00 独 4月 生産者物価指数(PPI)=前月比0.6%(予想0.3% 前回1.6%)、前年比6.9%(予想6.6% 前回7.1%)→ 予想を上回り一時EUR買いとなる
17:00 ノルウェー 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比-0.1%(予想0.2% 前回0.1%、前年比3.1%(予想3.5% 前回3.2%)、コア=2.4%(予想2.3% 前回2.1%)
20:00 カナダ 4月 失業率 =6.1%(予想6.0% 前回6.0%)、雇用者変化=1.92万人(予想1万人 前回1.46万人)
21:30 カナダ 3月 貿易収支=55.3(予想45億カナダドル 前回47.9←49億カナダドル)、輸出=400.6億カナダドル(前回394.2←393.2億カナダド)、輸入=345.3億カナダドル(前回346.3←343.9億カナダドル)
21:30 米 3月 貿易収支=-582.1億ドル(予想-613億ドル 前回-617.1←-623.2億ドル)、輸出=-1.7%・-1485.1億ドル(前回1511億ドル)、輸入=-2.9%・2067.2億ドル(前回2128.2億ドル)→ 景気減速で輸入が過去最大の減少。


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → シティー・グループFT紙=収益性の向上を目指し、総資産の約20%に相当する4000億ドルの資産を今後2~3年間で売却する方針。
◎米 → 米AIG=S&Pとフィッチ・レーティングスは、AIGの第1四半期決算が-78億ドルと過去最大の赤字となったことを受け、同社の格付けを1段階引き下げた。格下げで資金調達コストが増加する可能性高い。
◎米 → マコーミック米財務次官=中国は人民元の上昇加速を維持し、金融部門の改革を推進すべき。


欧州・英国
◎アイスランド → アイスランド中央銀行のチーフエコノミスト=経済は非常に危険な領域に入っており、通貨クローナの安定が大きな課題。
◎IMF → IMF=イタリアの財政悪化を警告、ベルルスコーニ新政権に速やかな是正措置を求めた。
◎スウェーデン → ローゼンバーグ・スウェーデン中央銀行副総裁=政策金利は当面据え置きが続く。世界経済減速のリスクを考慮した場合、利下げの可能性も排除できない。 インフレは当面ターゲットを上回る水準にとどまる見通しで、インフレ期待もやや高すぎると表明。金融市場混乱を受けて世界経済が減速していると指摘し、こうした要因は将来のインフレ率上昇のリスクよりもやや大きいと考える。したがって、将来的に利下げの必要が出てくる可能性は排除しない。


日本・その他
◎シンガポール → トニー・タンシンガポール政府投資公社副会長(GIC)=住宅価格の下落とエネルギーコストの上昇により世界経済へのリスクは、今後12カ月にわたり高まる可能性がある。米国での住宅価格の大幅下落によりモーゲージ関連の損失が拡大し、消費支出が圧迫される可能性がある。エネルギーコストの上昇で、米景気刺激策による世帯への税還付効果が相殺される可能性もある警告。
◎中国 → 王岐山中国副首相=インフレは最大の問題、景気抑制策を強化する。
◎豪 → 豪準備銀行四半期金融政策報告=2008年の基調インフレ率見通しを引き上げ、成長率見通しを引き下げ。基調インフレ率=6月4.25%・12月4%・2009年2.5%・2010年2.75%。GDP=6月2.5%・2008年2.25%・2009年2.5%・2010年2.75%。消費者物価指数=6月4.25%・2008年4.5%・2009年3.25%・2010年2.75%。内需の伸び鈍化見通しにより長期インフレ率予想を引き下げ。08年の基調インフレ率見通しを引き上げ、成長率見通しを引き下げ→ 年内の利上げ観測が薄れ、金利据え置きが予想され、AUDやや売りとなる。


2008年5月9日 本日の為替戦略

イングランド銀行と欧州中銀は、政策金利の据え置きを決定。予想通の結果にサプライズは無いが、直前の英・ユーロの経済指標が悪く、将来の利下げ期待が脹らんでいただけに、その影響のドル売りが見られた。また、誰が発言したかは不明で、ある意味ではいい加減でもあるが、FT紙は、米欧当局者がドルの対ユーロでの上昇が望ましいとの認識で一致している。欧州経済が減速していると市場が認識すれば、相場が急反転しかねないと懸念と書いてあった。本当ですかね????


昨日の為替市場はこの影響にユーロ売りが加速したが、どう読み直しても、先のG7語の発言と変わらず、サプライズもなく、1.53のオプションブレークに利用されただけにしか思えないが、真贋は別として、ユーロ売りに反応する弱いセンチメントを表していたが、終わってみれば結局のところ、ドル円以外は前日とほぼ同じ水準で取引を終了。


欧州委員会の報告書では、ユーロの過大評価への懸念は増大。ユーロの変動は歴史的基準と比較すると、ユーロの動きが急激になっているとの一部の政策担当者の主張に反論。長期的なユーロ高を容認しているとも考えられる。


本日は、金曜日の週末、特に重要な経済指標もなく、平穏無事な相場になってほしいものであるが、今週の流れを振り返れば、今日もサプライズは避けられないのではとの思いが強い。クロスでの円ロングに注目したい。


本日の経済指標・その他では、久しぶりに重要な経済指標の発表もなく、昨日のEURUSDの急変の影響だけがきになる。


●ドル円
ドル円は、主要通貨の中で(AUDUSD除く)唯一ドル売りの流れが加速、クロスでも円高流れとなっている。何が直接的な要因なのかよくわからず、ポジション調整以外考え難くく、ドル円でドル売りを継続することもためらいを感じるが、上値が非常に重くなっているのも事実で、103~105円のレンジで勝負しながら、下落リスクに注意したい。


ドル円の4時間チャートは、上昇ラインが崩れ、大枠は103.50~104.50円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、104.15円、104.40円、104.74円。下値のポイントは、103.21円、103.01円、101.46円。RSIは33と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続している。Dailyチャートは、上昇トレンドが崩れ、RSIは買いが崩れ、トレンドモメンタムは買い継続ながら、ドルロングポジションはニュートラルからやや売りに傾いている。1時間チャートは、ドル売りが続いているが、RSIは下降ラインが崩れ買いに変化、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、104.15円までの戻りを覚悟しながらも、流れはドル売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、見事なことではあるが、大手投機筋は色々なことを材料にして、1.53の壁を割り込み、オプション勢や投機筋のユーロロングを一掃した。しかし、期待通りに下がるということはそれだけ市場のセンチメントがユーロ買いに不安を抱いている証拠でもある。市場のセンチメントや水準に関係なく、1.6020から1.5285まで急落したEURUSDの相場を考えると、どうしても買いが先行しやすい。昨日の安値1.5285を割り込んだらギブアップ。


ユーロドルの4時間チャートは、一時下限を割り込んだが、引き続き1.53~1.57のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5421、1.5475、1.5518、1.5594。下値のポイントは、1.5359、1.5283、1.5250、1.5187。RSIは49と横ばいで、トレンドモメンタムは売りが続いている。Dailyチャートは、ユーロ売りの流れが続き、RSIも下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りが続いている。1時間チャートは、ユーロ買いに変化、RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いに変化、短期的には買いに傾いている。トータルの判断は、1.5475までの戻りを覚悟しながらも、流れはユーロ売り。


●ポンド円
ポンド円は、上も下も動じない相場から、ようやく下値を試す環境が整っている。最近の相場は下抜け→売り→失敗、上抜け→買い→失敗を繰り返す相場が長く続いた影響に、今回もどうも信じられないでいる。しかし、大きな陰線引けだけに、売りが強まるのではと危惧している。


ポンド円の4時間チャートは、203~209円のレンジの下限を割り込み、売りが継続している。上値のポイントは、203.41円、204.90~10円、206.47円。下値のポイントは、202.24円、198.05円、196.87円。RSIは27と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続している。Dailyチャートは、203~209円のレンジの下限を割り込み売りが続き、RSIは上昇ラインが崩れているが、トレンドモメンタムは買いを維持し、ポンド買いは終了、ニュートラルからやや売りに傾いている。1時間チャートは、202.25~204.40円のレンジで下限を割り込むと売りが加速しそうであるが、RSIは上昇ラインができ、トレンドモメンタムは売りを継続する、非常にミックス。202.20円割れからは売りが加速しそう。トータルの判断は、204.90円を超えるまでは売りを継続。


●本日の経済指標・その他
14:00 日 3月 景気動向調査・速報=先行指数予想20.0% 前回54.5%、一致指数予想33.3%
20:00 カナダ 4月 失業率 =予想6.0% 前回6.0%、雇用者変化=予想1万人 前回1.46万人
21:30 カナダ 3月 貿易収支=予想45億カナダドル 前回49億カナダドル、輸出=前回393.2億カナダドル、 輸入=前回343.9億カナダドル
17:00 ノルウェー 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.2% 前回0.1%、前年比予想3.5% 前回3.2%、 コア=予想 前回2.1%
15:00 独 4月 生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.3% 前回1.6%、前年比予想6.6% 前回7.1%
豪中銀=金融政策に関する四半期報告書を発表


2008年5月9日 8日の海外為替市場

日経平均株価=13943.26(-159.22 -1.13%)、NYダウ=12866.78(52.43 0.41%)、独DAX=7071.90(-4.35 -0.06%)、英FTSE=6270.80(9.80 0.16%)、金=882.10(10.90 1.25%)、原油=123.69(0.16 0.13%)。


アジア市場は、英FT紙で、米欧当局者がドルの対ユーロでの上昇が望ましいとの認識で一致。相場が急反転しかねないと懸念。EURUSD=1.5360→一時1.5285まで下落し、ドル高の流れがはじまった。


NZ失業率は、3.6%(予想3.5% 是回3.4%)予想より悪化、NZDUSD=0.7822→0.7114まで急落、米国市場では0.7691まで続落となった。豪雇用統計は、失業率4,2%(予想4.1%)が予想より悪化したものの、新規雇用者数25,400(前回1万←1.48万人)が増加し、AUDUSD=0.9377→一時0.9434まで上昇、米国市場では0.9456まで上昇した。


欧州市場は、独貿易収支は、154億ユーロ(予想164億ユーロ)と予想外の減少、世界的な景気減速やユーロ高の影響。英国立経済社会研究所(NIESR)は、英経済成長率が依然としてトレンド水準を下回っており、イングランド銀行(英中央銀行)は今月利下げを実施する根拠があるとの認識を示したが、GBPUSD=1.95の重要なポイントを維持し、1.9502~40のレンジで売り買いの攻防が続いた。


イングランド銀行(BOE)は政策金利5.0%の据え置きを決定。欧州中銀(ECB)は政策金利4.0%の据置きを全会一致で決定、トリシェ総裁の政策金利決定後記者会見で「金融市場が混乱するなかインフレは長期にわたり高止まりする可能性が高い」との発言や、一部には利下げを示唆する発言を期待し、失望感にユーロ売りの巻き戻しに、EURUSD=1.5332→1.5443まで上昇した。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.74円で取引が始まり、朝方は米銀の買い戻しに一時104.95円まで上昇したが、105円超えのドル売りは厚く、NZDJPY+EURJPYの売りや、英FT紙の報道に激しいユーロ円の売りが始まり、104.20円まで下落、本邦勢の買いに104.30~55円で揉み合いが続いていたが、6日の安値104.02円を割り込み104.00円まで下落、104円以下のストップロスの売りを誘発しドル売りが続いた。欧州市場は104.17円で取引が始まり、103.66円まで続落となったが、オプション勢+欧州系実需筋の買いに下げ止まり、ユーロ売りも弱まりドル高の流れに104.44円まで値を戻したが、104.50円近くの売りは厚く、104.10~40円で売り買いが交錯した。BOEとECBは予想通り政策金利の据え置きを決定、ユーロドルの買いに、103.40円まで続落となったが、ロンドンフィキシングで流れが変わり、ポジション調整のドル買いに104.10円まで値を戻し、06:00時では103.72円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5390で取引が始まり、英FT紙の報道にユーロ売りが続き、1.5300のオプションバリアをトリガーし1.5285まで続落、政府系ファンドの買いとオプション勢の買いに下げ止まり、1.5290~25のレンジで売り買いが交錯したが、投機筋の買い戻しに徐々に底値を切上げた。欧州市場は1.5341で取引が始まり、GBPUSDの買いに底堅く、BOEとECBの金融政策の発表を控え、1.5320~55の狭いレンジで取引が続いた。共に予想通り金利据え置きが決定、トルシェECB総裁の記者会見で「インフレは長期にわたり高止まりする可能性が高い」と発言、今後の利下げ期待が裏切られ、1.54を超えユーロ買いが加速、ロンドンフィキシング近くでは1.5443まで上昇した。米系証券の売りに上値は重くなり、1.5395~25の狭いレンジで売り買いが交錯し、06:00時では1.5395で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は161.21円で取引が始まり、中東勢や信託筋の買いに下げ止まり、160.75~325円のレンジで取引されていたが、朝方の161.26円を高値に、英FT紙の報道にユーロ売りが強く160.50円を割り込みストップロスの売りに159.65円まで急落、159.65~10円のレンジで売り買いが交錯したが、欧州勢の売りが続いた。欧州市場は159.81円で取引が始まり、159.05円まで下落、BOEとECBの金融政策の発表を前に、ロシア筋の大口買いに徐々に底値を切上げ160.41円まで上昇した。米国株も前日とほぼ同じ水準で推移、159.62~160.33円のワイドなレンジで激しい売り買いの攻防が続き、終盤にかけては159.55円まで値を下げ、06:00時では159.69円で取引されている。


●主な経済指標の結果
パリ休場(第二次大戦終戦記念日)
7:45 NZ 第1四半期 失業率=3.6%(予想3.5% 是回3.4%)、トータル雇用者数=2,141(前回2,169)→ 予想より失業率が拡大しNZ売りとなる
10:30 豪 4月 雇用統計=失業率4,2%(予想4.1% 前回4.1%)、新規雇用者数25,400(前回1万←1.48万人)
14:45 スイス 4月 失業率=2.6%(予想2.5% 前回2.6%)← 2003年来の悪い水準
15:00 独 3月 貿易収支=154億ユーロ(予想164億ユーロ 前回165億ユーロ)、輸出=-0.55(前回-0.2%)、輸入=0.8%(前回-0.6%)→ 予想外の減少、世界的な景気減速やユーロ高の影響
19:00 独 3月 鉱工業生産=前月比-0.5%(予想-0.5% 前回0.2←0.4%)、前年比4.7%(予想5.0% 前回5.7←6.1%)→ 建設の低迷が影響
20:00 英 イングランド銀行(BOE)政策金利発=政策金利5.0%の据え置きを決定、予想通り。
20:45 ユーロ 欧州中銀(ECB)金融政策発表=政策金利4.0%の据置きを決定、予想通り→ 金利据え置きを全会一致で決定した
21:15 カナダ 4月 住宅着工件数=21.39万件(年換算予想22.25万件 前回24.3←25.47万件)
21:30 米 新規失業保険申請件数(5/4までの週)=36.5万件(予想37万件 前回38.3万件)
23:00 米 3月 卸売在庫=前月比-0.1%(予想0.5% 前回0.9←1.1%)、 卸売り売上高=前月比1.6%


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → グリーンスパン前FRB議長=クレジットクランチの最悪期は脱したが、住宅価格は年末まで安定することはない。米経済成長については、しばらくの間低迷する可能性が高い。
◎米 → 米JPモルガン・チェース CEO=金融機関によるレバレッジ外しのプロセスは通常に戻りつつある。
◎米 → ポールソン米財務長官=強いドルは米国の利益にかなうとの考えを常に支持。米経済の長期的見通しは非常に力強く、世界の他経済と比較しても良好。どの経済にも困難な時期があり、米経済は今、困難な時期に直面。景気刺激作の1000億ドルの減税が7月から影響が現れ、500億ドルの法人税減税が効果を表す。
◎米 → 米投資家ジム・ロジャーズ氏=米国の住宅ローン問題を震源とした世界の信用収縮の終わりはまだ遠いかもしれない。状況が底を打っていないことは確かだ。
◎米 → 英FT=米欧当局者がドルの対ユーロでの上昇が望ましいとの認識で一致している。米当局者は、最近のドル上昇を当局者らは歓迎しており、また外為市場がこれまで米欧経済の中期的な展望ではなく、米国の短期的な問題に過度に注目してきたことを懸念。米欧当局は、ドル急落後に、米経済は不況に向かっておらず、欧州経済が減速していると市場が認識すれば、相場が急反転しかねないと懸念。ドル安が原油高の主因とは考えていないものの、ドル安の進行で原油高がさらに進むことも避けたい。


欧州・英国
◎英 → 英国立経済社会研究所(NIESR)=英経済成長率が依然としてトレンド水準を下回り、イングランド銀行は今月利下げを実施する根拠がある。
◎ユーロ → バンハネン・フィンランド首相=欧米当局がドルの対ユーロでの上昇を望んでいるとのFT紙の報道について、ドル高に向けた欧米のイニシアチブが協議されているとは認識していない。 欧米が協調してドル高に向けた策を模索しているのかとの質問に、欧州理事会ではこのことについて協議していない。
◎ユーロ → トリシェ総裁の政策金利決定後記者会見=金融市場が混乱するなかインフレは長期にわたり高止まりする可能性が高い。現在の政策スタンスは物価安定の達成を支援する。 第1四半期にはネットでの信用基準の引き締めが拡大。ユーロ圏経済はこれまでのところ、米国や英国と比べて信用コストの世界的な大幅上昇をうまく乗り越えているように見える。ユーロ圏のファンダメンタルズは健全だ。米国はドル高が良いと言っており、市場参加者が真剣に信じてくれることはハピー→ 市場参加者の見方は、景気減速とインフレ上昇のバランスに関する判断が、成長のした無理リスクに若干傾いていると判断。
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=米国の景気減速を懸念しているが、欧州経済は単一通貨ユーロのおかげで底堅く推移。欧州は外的ショックにうまく抵抗している。ユーロが導入されていなければこれほど抵抗力はなかっただろう。欧州経済は米国よりもはるかに順調だ。
◎ユーロ → 欧州委員会(ユーロ導入10年の現状をまとめた報告書)=ユーロの過大評価への懸念は増大。ユーロの変動は歴史的基準と比較すると、ユーロの動きが急激になっているとの一部の政策担当者の主張に反論。欧米の金利差および米経常赤字の解消が背景。ECBは昨年6月以降、インフレ率の上昇を抑制するために政策金利を4.00%に据え置いている。FRBはECBとは対照的に、景気後退を回避するために利下げしている。インフレが加速する一方で、金融市場の動揺にECBは困難な時期に直面。


日本・その他
◎OPEC → ヘリルOPEC議長=ドルの下落が続いているため、原油価格はバレル当たり200ドルに上昇する可能性。
◎IMF → ジョン・リプスキーIMF筆頭副専務理事=インフレが長年にわたる沈静期を経て、経済安定の脅威として再出現。当局は消費者物価をあおるような政策には慎重になるべき。 今回のインフレ高進は経済の安定にとって重大な問題に発展する恐れがあり、真剣に取り組むべきだ。1970年代のような高い物価上昇率とインフレ期待が復活する可能性は排除できない。 エネルギーなど商品価格の高騰がインフレの主因で、低い政策金利とドル安も影響。 米国は景気回復に伴い、FOMCにとって消費者物価の動向が重要性を増す。低金利は商品価格に統計上、重大な影響を及ぼす。為替相場の動きも商品価格に影響しているようだ。 IMFの調査によると、ドルが2002年から07年にかけて下落していなければ、原油価格は今より25ドル低い水準。中東やアジア諸国がドルとのペッグ制を維持していることがインフレ圧力を高めている。ユーロ圏については物価上昇率の急上昇とインフレ期待が高まるとの懸念が消費者信頼感と個人消費を悪化。ECBがインフレ見通しを政策の中心に据えていることは適切。
◎中国 → 李成太韓国中銀総裁=韓国経済は大幅に減速している。一方、消費者物価指数上昇率は中銀のターゲットを上回る状態が数カ月間続く。


2008年5月8日 本日の為替戦略

米国の利下げサイクルは終了との思惑は市場参加者に広く広まり、ドル売りポジションの巻き戻しが続きドルは堅調に推移していた。また、ホーニング・カンザスシティー連銀総裁から、今後の利上げの可能性や米景気回復期待が読み取られると、ポジション調整が加速し、弱い→ユーロ圏・英国の経済指標と、強い→米経済指標に、大幅なドル高の流れになっている。


BOEとECBは金利据え置きで動かずと思われていたが、直近の弱い経済指標に、投機筋からはBOEの利下げの観測と、ECBの政策の変更の可能性を材料とした、ストップロス狙いの売りが広まり、激しいGBPとEURの下落に既に始まっており、逆に金利据え置きと今後の金融政策の据置きが示唆されれば、GBPとEURの買い戻しが入りやすくなっている。


また、見逃せないのは、原油価格の連日の高騰で、ドルに対してはマイナス要因となるが、今はそれも無視されている。また、英国は別としてユーロ圏はまだインフレリスクが高く、とてもではないが金利を引下げる状況にあるとは思えず、ユーロ続落も懐疑的。


本日の経済指標・その他では、豪雇用統計、カナダ住宅着工が注目さえるが、メイン・イベントは、BOEとECBの金融政策の発表で、共に政策金利の据え置きが予想されている。市場では英経済指標が弱く、利下げの可能性を材料にポンド売りや、ECBでは今までの文言が変更されるとの思惑にユーロ売りポジションも脹らんでおり、今後の金融政策の見通しに相場変動は避けられない。


●ドル円
ドル円は、他の主要通貨を見れば、ドル買いの流れに入っていることを否定することはできないが、円は別ものなのか円売りの影響もクロスでの円買いにより相殺され弱まっている。このクロスの流れも、本日のメイン・イベントの欧州中銀とイングランド銀行の政策金利が予想通り据え置かれるのか? 今後も方向性はどうなのか? この結果によって180度変化することは避けられない。引き続き投機筋の買いと実需筋の売りに挟まれる動きが予想される。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、105円を中心に104.15~105.67円のレンジに入っている。上値のポイントは、105.67円、105.74円、107.45円。下値のポイントは、104.15円、103.67円、103.21円。RSIは52と横がいで方向性はなく、トレンドモメンタムは売りを継続している。Dailyチャートは、103.68円~105.67円のレンジを示唆し、今までの上昇トレンドが続くものの、RSIは上昇ラインが崩れ売り買いが混沌する可能性を示唆している。1時間チャートは、RSIは上昇トレンドが崩れ、トレンドモメンタムは売りに変化し、目先はドル売りの流れに入っている。トータルの判断は、弱い流れもドル売りが続き、目先は、103.68円~105.67円のレンジで取引が続く可能性が高くなっている。


●ユーロドル
ユーロドルは、直近のユーロや独の経済指標は弱く、本日発表される欧州中銀とイングランド銀行の影響は避けられない。市場参加者の希望的な観測は、金利据え置きと今後の利上げ観測の後退ではないだろうか。米国からは最悪を脱したとの期待感が続き、明確な景気後退を示す経済指標が現れるまでは、本格的なドル売りの流れは期待できないとの判断に傾いており、ユーロ買いポジションを巻き戻し、今度は下値を試しながら、厄介な投機的な売りポジションが脹らみつつある。予想通り、または、今後の利上げ期待が少しでも示されれば、1.5467~1.5534のレンジまで戻りやすい。


ユーロドルの4時間チャートは、下降ラインが崩れ、上昇から、1.5360~1.5600レンジにの下限を試している。上値のポイントは、1.5467、1.5518、1.5534、1.5642。下値のポイントは、1.5360、1.5317、1.5229、1.5139。RSIは43と横ばいで、トレンドモメンタムは売りに変化する可能性が高くなっている。Dailyチャートは、ユーロ売りの流れが続き、RSIは下降ラインを維持、トレンドモメンタムも売りで、下値のポイントは1.5340が非常に重要で、これを割り込むと更なる大幅な下落となるが、それまでは、1.5340~1.5599のレンジ。1時間チャートは、RSIもトレンドモメンタムも売りを継続し、先の安値1.5360がポイントとなっている。トータルの判断は、ポジションを落とし売りを維持。1.5340を割り込んだら売りが加速、下値を失敗すると再び1.5534まで値を戻す可能性も残る。


●ポンド円
ポンド円は、クロスでは円買いが強まっているが、どうも円に資金が移動しているより、投機的なポジションの巻き戻し以外は考え難い。それにしても、最近の英国経済指標は弱い。これを材料にした激しいポンド売りが続いているが、本日のBOEの政策金利とその後の声明文で、ポンドの流れは簡単に変わる。センチメントはポンド安に傾いているが、どうも、このようなポンドが弱い状態でポンド売りの新規ポジションを作ることもはばかれる。結果を見てからゆっくりと考えたい。


ポンド円の4時間チャートは、203.40~208.98円のレンジに入り、純張りの相場が長く続いている。上値のポイントは、205.10円、205.57円、206.88円、208.00円。下値のポイントは、203.33~44円、202.24円、198.05円。RSIは41と横ばいからやや下降ラインが再開され、トレンドモメンタムは売りを継続している。Dailyチャートは、203.36円~209.15円のレンジに入り、トレンドモメンタムは上昇ラインが崩れ、トレンドモメンタムは買いを継続しているが、ポンド買いポジションは一旦終了。1時間チャートは、205円を割り込み売りが続き、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続し、売り継続となっている。トータルの判断は、現実的なレンジ相場が続いているものの、方向はポンド売りになっている。セオリーに従い203円台は買いで、203.00~33円を割り込んだら撤退と、それと、売りを考えたい。


●本日の経済指標・その他
パリ休場(第二次大戦終戦記念日)
7:45 NZ 第1四半期 失業率=予想3.5% 是回3.4%
10:30 豪 4月 雇用統計=失業率予想4.1% 前回4.1%、新規雇用者数予想 前回1.48万人
14:45 スイス 4月 失業率=予想2.5% 前回2.6%
15:00 独 3月 貿易収支=予想164億ユーロ 前回165億ユーロ
16:00 独 3月 経常収支=予想 前回154億ユーロ
19:00 独 3月 鉱工業生産=前月比予想-0.5% 前回0.4%、 前年比予想5.0% 前回6.1%
20:00 英 イングランド銀行(BOE)政策金利発=政策金利5.0%の据え置きを予想
20:45 ユーロ 欧州中銀(ECB)金融政策発表=政策金利4.0%の据置きを予想
21:15 カナダ 4月 住宅着工件数=年換算予想22.25万件 前回25.47万件
21:30 米 新規失業保険申請件数(5/4までの週)=予想37万件 前回38万件
23:00 米 3月 卸売在庫=前月比予想0.5% 前回1.1%
21:30 ユーロ トルシェECB総裁の記者会見


2008年5月8日 7日の海外為替市場

日経平均株価=14102.48(53.22 0.38%)、NYダウ=12814.35(-206.48 -1.59%)、独DAX=7076.25(59.15 0.84%)、英FTSE=6261.00(45.80 0.74%、金=871.20(-6.50 -0.74%)、原油=123.53(1.69 1.39%)→ 原油価格の高騰に株が弱い。


アジア市場では、ホーニング・カンザスシティー連銀総裁から「現在の金利水準で米景気後退から回復させるのに十分」、「米国はいずれ利上げせざるを得なくなる」との発言にドル買い戻しが強く、ドル全面高の流れが始まった。


欧州市場では、ネーションワイド4月の英消費者信頼感指数は、70(前回77)と→ 2004年5月の統計開始以来の低水準統計開始以来の低水準にポンド売りが続き、英3月の鉱工業生産指数=前月比-0.5%(予想0.0% 前回0.3%)、前年比0.2%(前回1.2%←1.3%)→2007年90月来の低水準、製造業生産=前月比-0.5%(前回0.4%)、前年比0.6%(前回1.9%)→ 2007年2月来の低水準→ 独・米系銀行の激しい売りに1.9643→1.9550まで急落。米国市場では1.9503まで値を下げた。


ユーロ小売売上高は、前月比-0.4%(予想0.2%)と予想を大幅に下回り、EURUSD=1.5482→1.5452まで下落。独製造業受注は、前月比-0.6%(予想0.3%)→ 予想を大幅に下回り、EURUSD=1.5470→1.5411まで急落、米国市場でも1.5366まで続落となった。


米国市場は、米第1四半期、非農業部門労働生産性=前期比2.2%(予想1.4%)、単位労働コスト=2.2%(予想2.5%)にドルは一時上昇、中古住宅販売保留=前月比-1.0%(予想-0.9% 前回-2.8←-1.9%)→ 予想通りとなったが、前回分が大幅に下方修正され、利食いにようやくドル売りも弱まり、原油価格の高騰に米国株が弱く、クロスでは円を買い戻す動きが強まった。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.76円で取引が始まり、早朝の104.65円を安値に、104.70~95円の狭いレンジでからアジア株の下落にドル売りが続いていたが、ホーニング・カンザスシティー連銀総裁発言を材料に、105円の壁を上抜けすると105.14円まで上昇した。欧州市場は104.96円で取引が始まり、欧州主要通貨でドル買いの流れが続き、弱い英・欧州経済指標にドル買いが加速、ドル円も105.47円まで上昇、105.50円のドル売りに上値は抑えられ105.20~40円のレンジで取引が続いた。予想を上回る米第1四半期の労働生産性に105.59円まで続伸、オプション勢や本邦実需筋の激しい売りに105.23円まで下落したが、予想を上回る中古住宅販売保留に105.50円まで再上昇したが、前月分の大幅下方修正にドル買いも弱まった。105.50円ではマクロファンドや実需筋の売りに上値は重く、105.20~40円のレンジに再び戻り、原油価格の高騰を受けた米国株安に、クロスの円買いも加わり104.61円まで下落、06:00時では104.73円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5532で取引が始まり、1.5522~39のレンジから、政府系ファンド+アジア勢の売りに上値は重く、ホーニング・カンザスシティー連銀総裁発言に1.5467まで徐々に上値を切り下げたが、英消費者信頼感指数(ネーションワイド)にGBPUSDが急落、EURGBPの上昇に1.5506まで値を戻した。欧州市場は1.5491で取引が始まり、弱い英鉱工業生産+製造業生産にドル買いが続き、弱いユーロ小売売上高に1.5452まで下落、弱い独製造業受注にスイス勢+米系ファンドの売りが激しく、1.5412まで下落した。中東勢や投機筋の買いに下げ止まり、1.5420~42の狭いレンジで売り買いが交錯したが、予想を上回る米第1四半期の労働生産性に、再びユーロ売りが始まり1.5384まで下落、予想を上回る中古住宅販売保留に1.5360~80の買いを消化しながら、5月2日の安値1.5360近くの1.5366まで下落した。オプション勢の買いに下げ止まり、投機筋の買いに1.5409まで値を戻し、06:00時では1.5394で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.70円で取引が始まり、米系証券の売りに162.90円から162.32円まで下落、162.35~50円の狭いレンジで取引が続いたが、EURGBPの上昇に162.81円まで値を戻した。欧州市場は162.63円で取引が始まり、EURGBPの買いが続き163.07円まで上昇したが、弱いユーロ小売売上高にユーロ売りに反転、弱い独製造業受注に162.51円まで下落した。162.50~60の極狭いレンジで取引が続いたが、ECBフィキシングで162.37円まで下落、米第1四半期の労働生産性に一時162.73円まで値を戻したが、オプションカットでは162.05円まで下落、ロンドンフィキシングが終わるとユーロ売りが再開、弱い米国株も材料にされ、161.80~00円の買いを消化しながら、ストップロスの売りに終盤にかけては161.02円まで続落、06:00時では161.21円で取引されている。


●主な経済指標の結果
15:10 英 4月 消費者信頼感指数(ネーションワイド)=70(前回77)→ 2004年5月の統計開始以来の低水準
17:30 英 3月 鉱工業生産=前月比-0.5%(予想-0.1% 前回0.4←0.3%)、前年比0.6%(予想0.8% 前回1.2←1.3%)→ 景気減速の影響に2007年9月来の低水準
17:30 英 3月 製造業生産=-0.5%(予想-0.1% 前回0.4%)、前年比0.6%(予想1.2% 前回1.9%)→2007年2月来の低水準
18:00 ユーロ 3月 小売売上高=前月比-0.4%(予想0.2% 前回-0.2%、前年比-1.6%(予想-0.6% 前回-1.0 %)→ 予想を大幅に下回りEUR売りが強まる
19:00 独 3月 製造業受注=前月比-0.6%(予想0.3% 前回-0.6%)→ 予想を大幅に下回りEUR売りとなる
21:30 米 第1四半期 非農業部門労働生産性=前期比2.2%(予想1.4% 前回1.8←1.9%)、前年同期比3.2%→ 企業がコスト削減に人員カット+労働時間の縮小が予想を上回割り4年ぶりの伸び、 単位労働コスト=2.2%(予想2.5% 前回2.8←2.6%)→ 2004年第2四半期以来、最小の伸び率
23:00 米 3月 中古住宅販売保留=前月比-1.0%(予想-0.9% 前回-2.8←-1.9%)→ 予想通りとなったが、前回分が大幅に下方修正されドル売りが続く
4:00 米 3月 消費者信用残高=153億ドル(予想60億ドル 前回51.6億ドル)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → 米JPモルガン・チェース投資銀行部門CEO=金融市場はサブプライム住宅ローン市場に起因した信用危機から回復しつつある。
◎米 → クロズナーFRB理事(講演)=2007年の差し押さえ申請件数が前年比約+53%(150万件)で、差し押さえ率が2008年第1四半期さらに上昇する可能性が高い。
◎米 → FRB=短期金融市場の安定化措置の一環として、商業銀行の準備預金に対する利払い開始の前倒し実施を承認するよう議会に求めている。
◎米 → ホーニング・カンザスシティー連銀総裁=現在の金利水準で米景気後退から回復させるのに十分。米経済は景気後退の瀬戸際、下半期の成長については楽観しているインフレ圧力は深刻で一時的とみることはできない。深刻なインフレプレッシャーに米国はいずれ利上げせざるを得なくなる。米国第2・四半期GDP伸び率は、引き続き1%を下回る可能性が高い→ ドル買いが強まる
◎米 → ポールソン米財務長官(WSJ)=経済危機の最悪期から脱しつつある。多くは3ヶ月前に比べよくなっていると信じている。


欧州・英国
◎ユーロ → ECB理事会でいままでの文言が変更されるとのウワサが流れる。
◎ユーロ → 欧州委員会=ユーロを導入している15カ国は政策面でさらに協調する必要がある。国際社会でユーロ圏としての声をより的確に反映させるためには統一見解を代弁する役割を1人に絞るべき。 2009年1月1日にユーロを導入。欧州委員会の報告でスロバキアがユーロ参加の条件を満たし16カ国目のユーロ参加国となることを勧告。  
◎チェコ → チェコ中銀(国立銀行)=政策金利の2週間物レポ金利を3.75%に据え置いた。
◎ユーロ → ドイツ銀行アンケート資産運用会社や年金基金を対象の調査=ヘッジファンドの投資家が、相場の落ち着きを待ってかつて例のない規模の現金を保有している。ヘッジファンドへの合計投資額がほぼ1兆ドルに上る1000 投資家を対象に実施された3月の調査によると、約30%強がヘッジファンド向け投資資金のうち最大10%を現金で保有していると回答した。 信用逼迫(ひっぱく)や住宅価格低下、米景気後退感を背景に、1-3月期のヘッジファンドの資金流入額は165億ドルと、2005年 10-12月期以来の低水準にとどまった。


日本・その他
◎IMF → ストロスカーンIMF専務理事=中国の人民元はドルに対して上昇したが、一段の上昇が必要。 人民元が管理され外貨準備が積み上がっている状況で、変動相場制を適用している通貨が、ドル調整による影響を受け過ぎている。中国の持続的成長には、輸出や投資に対する依存度を低下させ、内需主導に転換させることが必要。主要通貨間の不均衡を回避するためには、中国は人民元上昇ペースを一段と加速させるべき。
◎中国 → 人民元=ノンデリバラブル・フォワード(NDF)市場では、一時6.5250まで下落、人民元が対ドルで急落、1日の下げとしては2003年10月以来の大きさとなった。中国当局が元高進行のペースを大幅に抑制するのではないかとの見方が背景。
◎NZ → ボラード・ニュージーランド準備銀行総裁=現在の環境では、銀行は貸し出しにより慎重な姿勢で臨むべき。ただ信用が過度に縮小すれば、景気減速がより深刻になり、家計と法人への圧力が強まるリスクがある。NZドルは長期的な平均と比べて依然として高水準。景気減速が長期化し、市場がさらに混乱すれば、急落することもありうる。
◎NZ → スワン豪財務相=13日に発表する来年度予算案について、インフレ抑制を重視。成長の鈍化が支払い総額の余地を制限するが、財政には重大な圧力が加わる。
◎NZ → ニュージーランド準備銀行半期報告書=クレジット危機が世界的な景気減速を引き起こせば、ニュージーランドの経済鈍化は、想定より深刻なものになる可能性がある。調整が想定より大きいリスクがある。金融システム全体、家計や法人にとって状況悪化にもつながりかねない。


2008年5月7日 本日の為替戦略

長かったゴールデン・ウィークもようやく終わり、本日から東京市場も開始する。例年では連休中はドル高・円安いに振れることが多かったが、流石に今年は例年と取引のテーマが異なり、サブプライム問題から続き異常な取引状況が続き、円売りも見られなかった。つまり、今までの経験やセオリーはあてにならないと言うことではないだろうか?


例年では、本邦機関投資家が連休明けに積極的な外債投資へ動き、投機筋が連休中に事前に円売りを仕掛け、ドル高が始まることが多かったのだが・・・・・、どうも、本邦機関投資家や金融機関はサブプライム問題の損失が予想外に大きく、一般的に考えれば外債投資も大きく脹らむ可能性も少ない。


個人投資家はどうなのだろうか? 最近は高金利のトルコリラや南アランドの取引量が増えているとの話を聞くが、主要国通貨でのキャリートレードは金利差が縮小したこともあり減少気味との事。結局はEURJPYやGBPJPYなどの常連組みは方向感が定まらず、行ったり来たりの状況が続き、高金利のNZDやAUDが有利なのであろうが、長期的なポジションを作ることは難しくなっている。


中長期的なポジションを考えながらも、結果的には、目先の利食いを優先し、短期取引に徹する以外、今のところ方法はなさそうである。明日の、BOEとECBの金融政策は一つの転機になると思われるが、共に金利据え置きが予想され、サプライズの期待感も薄い。


本日の経済指標・その他からは、ユーロ圏小売売上高、米第1四半期の単位労働コスト、米中古住宅販売保留は変動リスクが高く、注意が必要。


●ドル円
ドル円は、104.74円を割り込みドル売りに変わっている。104.50円以下のストップロスをトリガーし、104.04円まで下落したが、104円台後半へ値を戻して終了し、上値106円失敗→下値104円失敗で=結局は再び104円~106円のレンジに戻っている。ドル売りへ方向転換したかは未確定ながら、相場観は戻り売りの流れに変わっている。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続いているが、ラインの下限で下げ止まり、下限から中間で取引が続いている。上値のポイントは、105.05円、105.35円、105.55円、105.68円。下値のポイントは、104.65円、104.02円、103.68円、103.21円。RSIは60と方向性ははっきりしない、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、流れは売りに変化しているが、1時間チャートは買いが続く可能性が高く、デートレードは、105.05~55円まで待ち売り、105.68円超えでは撤退。

●ユーロドル
ユーロドルは、1.55~1.57のレンジの下限を割り込み一時1.5360まで売りが加速したが、再び1.55台に値を戻し、定着できるかを注目している。1.56台を試し失敗したが1.55台で終了したことで、ユーロ買いの継続に結びついているが、大相場の後の反動に止まる可能性も高く、1.56台を回復するまでは、まだまだ戻り売りの流れが続きそうで、明日のECB理事会までは方向性は定まらない。


ユーロドルの4時間チャートは、下降トレンドが崩れ、1.55台を維持し、先の1.55~1.57のレンジに入れるかを試している。上値のポイントは、1.5600、1.5642、1.5663、1.5692。下値のポイントは、1.5518、1.5467、1.5406、1.5389。RSIは42と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、1.5467~1.5642のレンジを予想。1時間チャートは長く買いを継続し、やや買い過ぎ警戒も残り、1.5467割り込むと続落。


●ポンド円
ポンド円は、円クロスは全般的にレンジ相場を抜け出すことはできず、ポンド円も204~209円のレンジで取引が続き、方向感が定まらない。市場のセンチメントは円高の予想が比較的多いが、実際の相場では円高への動きも見られず、今は相場の踊り場でレンジ内での相場を考えながら、明日のBOE金融政策を待つ意外なさそうである。


ポンド円の4時間チャートは、205円~209円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、208.00円、208.98円、210.09円。下値のポイントは、205.57円、205.10円、203.44円。RSIは50と横ばいで方向性が定まらない。トレンドモメンタムは売り。トータルの判断は、弱い買い。205.57円~208円のレンジを予想。


●本日の経済指標・その他
17:30 英 3月 鉱工業生産=前月比予想-0.1% 前回0.4%、 前年比予想0.8% 前回1.3%
17:30 英 3月 製造業生産高=予想-0.1% 前回0.4%、 前年比予想1.2% 前回1.9%
18:00 ユーロ 3月 小売売上高=前月比予想0.2% 前回-0.5%、前年比予想-0.6% 前回-0.20%
19:00 独 3月 製造業受注=前月比予想0.3% 前回-0.5%
21:30 米 第1四半期 非農業部門労働生産性=前期比予想1.4% 前回1.9%、 単位労働コスト=予想2.5% 前回2.6%
23:00 米 3月 中古住宅販売保留=前月比予想-0.9% 前回-1.9%
4:00 米 3月 消費者信用残高=予想60億ドル 前回51.6億ドル
21:30 米 クロズナーFRB理事が講演「差し押さえと安定化」
独 コメルツ銀行決算


2008年5月7日 6日の海外為替市場

NYダウ=113020.83(51.29 0.40%)、独DAX=7017.10(-34.98 -0.50%)、英FTSE=6217.00(1.50 0.02%)、金=877.70(3.60 0.41%)、原油=121.84(1.87 1.56%)過去3日間で10ドル近い上昇。


アジア市場は本日も東京市場が休場で、主要通貨は全体的に狭いレンジ相場となった。豪貿易収支は、-27.36億豪ドル(予想-27.9億豪ドル)と予想より赤字額が減少、AUDUSD=0.9467→0.9481まで上昇、豪中銀(RBA)政策金利7.25%の据置きを決定、声明で、インフレ圧力の増加にもかかわらず、現在のスタンスは適切。現在のインフレ率は時間と共に、目標バンドに収まるとの発表に利上げ期待が払拭、AUDUS=0.9479→一時0.9435まで下落。


欧州市場は、薄商いの中で、スイス消費者物価指数は、0.8%(前月比予想0.3%)14年来の高値と予想より強くCHFは堅調に推移。独サービス業PMIは、54.9(予想54.6)2007年10月来の高水準と予想を上回り、ユーロサービス業PMIは、52.0(予想51.8)と予想より強く、EURは堅調い推移しドル売りの流れが続いた。


米国市場では、米ファニーメイ第1四半期決算が、21.9億ドルの損失(優先配当を除く)、純損失が25.1億ドル(1株当たり2.57ドル)と弱く、米国株は弱く一時ドル売りが加速したが、株価が上昇に転じるとドル買い戻しが続いた。カナダIvey PMIは、57.6(予想54.5と予想を上回り、USDCAD=1.0136→1.0000まで急落。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.84円で取引が始まり、薄商いの中で前日の安値104.74円を割り込み104.62円まで値を下げたが、AUDJPYの買い+米系銀行の買いに下げ止まり104.99円まで上昇、上値トライを失敗し104.60円まで下落、米系銀行の買い+ユーロドルの急落の影響にドル買いが強まった。欧州市場は104.93円で取引が始まり、105円超えのストップロスを試し105.13円まで上昇したが、欧州勢のドル売りに104.50円以下の大口ストップロスを誘発し、ECBフィキシングでは104.37円まで続落となった。一時104.62円まで値を戻したが、米ファニーメイ第1四半期決算の赤字額が拡大、米国株が弱く104.25円のストップロロスを引金に104.02円まで続落、米国株が上昇に転じるとドル買いが強まり、104.88円まで値を戻し、06:00時では104.78円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5496で取引が始まり、1.5492を安値に投機筋の買いに、前日の高値1.5520超えを試し1.5536まで上昇したが、アジア勢の売りに上値は重く、1.55を割り込むとユーロ売りが加速した。欧州市場1.5498で取引が始まり、スイス勢やロシア投機筋の売りに、1.5460以下のストップロスを試し、1.5452まで続落となったが、独・ユーロ圏のサイビス業PMIが予想を上回り、1.55を超えると投機筋のユーロ買い戻しが加速、1.5530まで続伸した。1.5500を底固めし1.5548まで続伸、米ファニーメイ第1四半期決算の赤字額が拡大し、オプションカットでは1.5595まで続伸、オプション勢の売りに上値を抑えられ、ロンドンフィキシングのEURUSD+EURGBPの大口売りに、1.5520まで徐々に値を下げ、06:00時では1.5533で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.48円で取引が始まり、162.48~162.80円のレンジで取引が続いたが、欧州勢の参入に売りが強まり、前日の安値162.32円を割り込みユーロ売りが加速した。欧州市場は163.63円で取引が始まり162.20円まで下落、162.20~50円のレンジで売り買いが交錯したが、ユーロドルが1.55を回復すると162.76円まで上昇、本邦勢の売りにECBフィキシングでは162.17円まで下落した。一時162.38円まで値を戻したが、弱い米国株に162円まで続落、162.00~25円のレンジで売り買いが交錯したが、米国株が上昇に転じ、オプションカットからユーロ買いが強まり、ロンドンフィキシングでは162.53円、そして、162.79円まで続伸となった。ユーロドルの下げに一時162.32円まで下落したが、終盤にかけて再び162.79円まで値を戻し、結局は162.50円中心の相場が続き、06:00時では162.79円で取引されている。


●主な経済指標の結果
東京市場休場(振替休日)
10:30 豪 3月 貿易収支=-27.36億豪ドル(予想-27.9億豪ドル 前回-32.61←-32.89億豪ドル)、輸出=4.44%(前回3.2%)、輸入=1.35%(前回0.0%)
13:30 豪 豪中銀(RBA)金融政策発表=政策金利7.25%の据置きを決定、予想通り→ 声明では追加引き締めが必要ないとも受け取れる需要の減退に言及し、AUD売りとなる。
14:45 スイス 4月 消費者物価指数(CPI)=0.8%(前月比予想0.3% 前回0.9%)、前年比2.3%(予想2.4% 前回2.6%)→ 14年ぶりの高値、引き続きSNBのインフレターゲット2.0%を上回る
16:55 独 サービス業PMI=54.9(予想54.6 前回51.8)→ 予想を上回り2007年10月来の高水準
17:00 ユーロ 4月 サービス業PMI=52.0(予想51.8(前回51.6)
17:30 英 4月 サービス業PMI=50.4(予想51.6 前回52.1)→ 2003年3月来の低水準で利下げ観測がまた広まる
18:00 ユーロ 3月 生産者物価指数(PPI)=前月比0.7%(予想0.7% 前回0.6%)、前年比5.7%(予想5.6% 前回5.4←5.3%)
21:30 カナダ 3月 住宅建設許可=前月比-4.5%(予想-1.0% 前回0.8←-1.0%)
23:00 カナダ 4月 Ivey PMI=57.6(予想54.5 前回59.0)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → フェルドシュタイン=米国経済はリセッションに滑り込んでいる。1年前と比較するとあらゆる指標が下げている。
◎米 → 米ワコビア第1四半期決算修正=生命保険のポートフォリオで評価損を新たに計上したことで赤字額がほぼ2倍になった。修正後の決算では優先株配当を含めた普通株主帰属損失は7.08億ドル(1株当たり0.36ドル)。4月14日に発表した決算では3.93億ドル(0.20ドル)。
◎米 → フィッシャーダラス連銀総裁=現在の金利水準は適正。インフレ圧力の高まりに対する懸念に利下げに反対した。個人的にインフレを懸念。インフレが消費や企業活動の変化につながり、結果として経済成長に一段と影響を与えるとともに、為替市場への圧力になるというマイナスの循環も懸念し。それが利下げに反対している理由のひとつ。
◎米 → 米メリルリンチ=保有資産中、価格評価の最も困難な「レベル3」の資産は2008年1-3月(第1四半期)に70%増加。824億ドル(07年12月末は486億ドル)。
◎米 → 米連邦住宅公社監督局(OFHEO)=連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)に課している自己資本の上乗せ分を現行の20%から15%に引き下げる方針。
◎米 → 米ファニーメイ第1四半期決算=21.9億ドルの損失(優先配当を除く)。純損失が25.1億ドル((1株当たり2.57ドル)。米住宅市場が一段と低迷したことで3四半期連続の赤字となった→ この決算の発表を受けドル売りが強まる。
◎米 → 米ベアー・スターンズ(週刊誌)=ベアーの従業員約1.4万人の1万人(約70%)が合併に伴って解雇。JPモルガンの方では最大1500人が失職。
◎米 → バーナンキRRB議長(講演)=モーゲージ市場が依然、緊張状態にあり米経済にとって脅威となっている。25年で最悪となっている住宅不況終息のため、政府と住宅ローンの貸し手に対し住宅差し押さえ回避に向けて努力を集中するよう要請。住宅差し押さえ件数の加速は住宅価格をさらに押し下げ、経済全般に影響を与え、金融システムを脅かす可能性。今年の差し押さえ率は上昇→ この発言にドル売りが強まる


欧州・英国
◎ルーマニア → ルーマニア中銀=政策金利を0.25%引き上げ9.75%に決定。予想は0.5%の引き上げ。
◎スイス → UBS=投資銀行部門で、最大で全体の12%に相当する人員を削減。2008年1-3月(第1四半期)決算は115億スイス・フランの赤字(予想200億)、投資部門の損失は約182億スイス・フランの赤字で、資産運用・富裕層資産管理部門の顧客は122億ドルを引き揚げた。


日本・その他
◎中国 → 周小川中国人民銀行総裁=インフレは2008年4-6月(第2四半期)に緩やかなペースになる。政策金利は依然としてインフレ抑制に向けた選択肢の一つ→ 人民元の上昇ペースが鈍化するとの見通しが増える。
◎インドネシア → インドネシア中銀=政策金利を0.25%引き上げ8.25%に決定、予想外。中銀は必要となれば再び政策金利「調整する可能性がある。
◎豪 → スティーブンス豪中銀総裁の声明(RBA)=インフレ圧力の増加にもかかわらず、現在のスタンスは適切。短期的には高水準を保つが後需要の減退に伴い徐々に低下すると。インフレが時の経過とともに低下するためには、総需要の伸びが2007年と比べて大幅に鈍化する必要がある。現在そうなりつつあることを示す証拠が積み上がっている→ 利上げ観測が弱まりAUD売りとなる


2008年5月6日 本日の為替戦略

昨日は先週末のドル高の反動(利食い)の動きが中心と思われるが、東京とロンドン市場が休場でもあり、確かな値動きかどうかの判断はできかねる。


本日は、東京市場が連休のアジア市場を除き、欧州や米国市場は本日が実質的な週始めとも言え、ドル高の流れが続くのか注目したい。


本日の経済指標・その他からは、豪中銀の政策金利の発表が注目され、現行金利7.25%の据え置きが予想されているが、最近の経済指標は良好で、今後の政策金利の見通しが重要視されている。 また、スイスのCPI、ユーロのPI、カナダの住宅許可件数も注意したい。その他では、UBSの決算が株価に左右し、結果的に為替へも影響を及ぼす可能性が高くなっている。


●ドル円
ドル円は、105円台を試しながらも、本俸実需筋の売りや海外ファンド筋の利食い売りに上値が重いことが確認されたが、米国金融不安の解消期待が、一日でひっくり返るとは思えず、次の105円台での反応を見たい。104.80円以下ではドル買い意欲は強いものの、104.50~60円割れではストップロスも多く、104.74円の昨日の安値を維持できれば、再び105円台後半を目指すことになりそうである。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続いているが、105円台の上値が除所に重くなっている。上値のポイントは、105.35円、105.53、105.67円、106.94円。下値のポイントは、104.74円、104.53円、104.15円、103.68円。RSIは59と弱い上昇ラインとなり、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、引き続き買いが続き、104.74円を割り込むと売りに変わりやすい。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.53台の壁に跳ね返され再び1.55台まで上昇、1.55を挟み売り買いが交錯している。先週の1.5360を底値に、暫くはレンジ相場になりやすく、1.55台が定着すると再びユーロ高の相場になるのだが、中期的なポジションの巻き戻しからユーロ売りが続くことも予想でき、上下に振れやすい。


ユーロドルの4時間チャートは、下降トレンドの上限を上抜けし、1.54~1.5550のレンジに入っている。上値のポイントは、1.5534、1.5554、1.5642、1.5692。下値のポイントは、1.5467、1.5406~11、1.5365、1.5344。RSIは43と弱い上昇ラインへ変化し、トレンドモメンタムも買いに変化する可能性が出ている。トータルの判断は、先取りの買い、中心は1.5467~1.5534で、1.5406~1.5642のレンジに入りやすい。


●ポンド円
ポンド円は、GBPUSDがどこまで下落するのか心配であったが、4月15日以来、1.96台を維持し1.96台が岩盤のようになっている。レンジは1.96~2.0の中に落ち着き、センチメントはポンド安で変わらないが、これを抜け出すまでは過度の期待感は禁物。


ポンド円の4時間チャートは、再び、205円~208円のレンジに入っている。上値のポイントは、208.00円、208.98円、210.09円、210.57円。下値のポイントは、206.28円、205.79円、205.57円、205.10円、203.44円。RSIは57と横ばいで、トレンドモメンタムは売りに変わりそうである。トータルの判断は、先取りの売り。205.57円~208円のレンジ。


●本日の経済指標・その他
東京市場休場(振替休日)
10:30 豪 3月 貿易収支=予想 前回-32.89億豪ドル、輸出=前回3.2%、輸入=前回0.0%
13:30 豪 豪中銀(RBA)金融政策発表=政策金利7.25%の据置きを予想
14:45 スイス 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.9% 前回0.3%、 前年比予想2.4% 前回2.6%
16:55 独 サービス業PMI=予想54.6 前回51.8
17:00 ユーロ 4月 サービス業PMI=予想51.8(前回51.6)、総合PMI=予想51.9(前回51.8)
17:30 英 4月 サービス業PMI=予想51.6 前回52.1
18:00 ユーロ 3月 生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.7%(前回0.6%)、前年比予想5.6%(前回5.3%)
21:30 カナダ 3月 住宅建設許可=前月比予想-1.0% 前回1.4%
23:00 カナダ 4月 Ivey PMI=予想54.5 59.0
10:30 米 ホーニグ米カンザスシティー地区連銀総裁が講演「市場リスクと政策のリバランス」
スイス UBS決算


2008年5月6日 5日の海外為替市場

NYダウ=12969.54(-88.66 -0.68%)、独DAX=7059.9(16.69 0.24%)、金=874.10(16.10 1.88%)、原油=119.97(3.65 3.14%)。 

アジア市場は、東京市場が休場で薄商いが続き、豪ドルは、TD-MIインフレ指数が、前月比0.5%(前回0.4%)、前年比4.3%と、2003年の統計開始以来の高水準で、AUDUSDは、明日の豪中銀の政策金利発表を前に、金利据え置き予想にも、インフレ懸念が示されるとの思惑に、0.9341→0.9419(欧州市場の序盤)まで上昇、AUDJPY=98.33円→99.14円(欧州市場の序盤)まで上昇した。


欧州市場は、ロンドン市場が休場で、狭いレンジでの取引に終始した。米国市場では、ISM非製造業景況指数は、52(予想49.5)と、予想を上回り、USDJPY=105.21円→105.62円、EURUSD=1.5474→1.5428まで下落したが、米国株は弱くドル売りが復活。狭いレンジながらもドルは小幅下落となった。


●ドル円
アジア市場のドル円は105.20円で取引が始まり、105.48円まで上昇したが、東京市場が休場の薄商いの中で、105.15~40円の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は105.24円で取引が始まり、ロンドン市場が休場で材料難の中で、105.14~33円の狭いレンジで揉み合いとなった。ECBフィキシングからドル売りが強まり105.00円まで値を下げたが、米ISM非製造業景況指数の発表に105.63円まで上昇、株価は弱く再び105.00円まで下落した。105.00円近辺のドル買いは強く、105.00~20円の狭いレンジで揉み合いとなったが、ユーロドルが1.55を上抜けするとドル売りが強まり、104.74円まで下落、06:00時では104.85円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5435で取引が始まり、朝方の1.5415を底値に米系銀行の買いやEURGBPの買いに底堅く1.5479ドルまで徐々に値を上げ、1.5450~78のレンジで取引が続いた。欧州市場は1.5478で取引が始まり、Sentix Indexが予想を下回ったが1.4550以下ではファンド筋の買いに底堅く、一時1.5500まで上昇、スイス系やドイツ系銀行の売りに上値は重く、1.5447まで値を下げた。再び上値を試し1.5490まで上昇したが、予想を上回る米ISM非製造業景況指数に1.5427まで下落、東欧勢や中東筋の買いに1.5503まで値を戻し、1.5480~00の揉み合いから、1.55超えのストップロスを誘発し1.5520まで上昇、ファンド筋の利食い売りに上値は重く、06:00時では1.5498で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.39円で取引が始まり、朝方の162.32円を底値に、AUDJPYやNZDJPYの買いが続き、前日高値162.63円を超えて162.93円まで上昇、102.60~90円のレンジで揉み合いとなった。欧州市場は162.84円で取引が始まり、163円の壁を超え163.10円まで上昇したが、ファンド筋やオプション勢の売りに162.56円まで値を下げ、162.56~80円のレンジで売り買いが交錯した。予想を上回る米ISM非製造業景況指数に163.02円まで上昇したが、弱い米株価に上昇力は鈍く、162.70~95円のレンジで取引が続いていたが、CTA筋や米銀筋の売りに162.32円まで値を下げ、06:00時では162.49円で取引されている。


●主な経済指標の結果
こどもの日(東京市場休場)、ロンドン休場(アーリー・メイ・バンク・ホリデー)
9:30 豪 第1四半期住宅価格指数=前期比1.1%(前回3.2%)、前年比13.8%
10:30 豪 4月 TD-MIインフレ指数=前月比0.5%(前回0.4%)、前年比4.3%→ 2003年の統計開始以来の高水準で、中銀(RBA)目標値2~3%を大幅に上回った。
17:00 ユーロ 4月 Sentix Index=3.5(予想4.4 前回4.1)
23:00 米 4月 ISM非製造業景況指数=52(予想49.5 前回49.6)、景気指数=50.9(予想51.5 前回52.2)、新規受注=50.1(前回50.2)、雇用=50.8(前回46.9)→ 予想を上回り一時ドル買いとなるが長続きせず


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → FRB銀行調査報告=2008年4月実施のシニア・ローン・オフィサーへの銀行の終始調査では過去3ヶ月で広範囲なクレジットの引締めが目立った。
◎米 → ウォーレン・バフェット氏=ドルは他通貨に対し今後も引き続き下落基調が続く。米経済はわたしの定義するリセッションの状況にある。住宅問題が銀行の決算を今後数年間にわたり圧迫する。銀行が抱える巨額の損失と評価損の計上は終わっていない。一段の痛みを経験することは間違いない。
◎米 → グリーンスパン前FRB議長=米国は極めて色の薄いリセッション景気後退の状態にあり、活気のない状態は年内続く可能性がある。


欧州・英国
◎BIS → トリシェECB総裁(BIS G10後の記者会見)=多くの新興国経済が目覚しい。確固たる回復力を示してお、持続的な経済成長が見られるが、成長率はこれまでよりもいくらか、低下するだろう。市場参加者は信用リスクが低下していると考えながらも、同時に流動性も全面的に選好しており、一部では特にその選好が強い。
◎BIS → トリシェECB総裁(BIS G10後の記者会見)=各中銀総裁は、過去1年間で40%強値上がりしている食品価格が世界的なインフレ高進につながっている。物価安定に向けた対応として市場競争や自由貿易の促進を求めた。原油・エネルギー価格高の継続や、食品・農作物をはじめとする商品価格の全般的な上昇による影響で、インフレリスクは深刻だ。例外なくすべての国の経済に表れていると世界的なインフレに懸念を表明した。
◎BIS → トルシェECB総裁=ECBのメンバーは先の理事会で為替に関しては討議していなかった。
◎スイス → UBS=6日発表の2008年1-3月期決算で120億スイス・フランの赤字を計上し、同時に最大8000人の人員削減を発表する公算。
◎ユーロ → ウェリンク・オランダ中銀総裁=状況は引き続き不安定だ。これまで複数の波がみられており、結論を急ぎすぎないよう引き続き注意が必要だ。米経済は不透明な状況を考慮し、米株式市場の展開にやや当惑している。


日本・その他
◎サウジ → サウジアラビア中銀=3日リバースレポ金利を2.25%から0.25%引き下げ、2.00%とした。ベンチマークの貸出金利は現行の5.5%のままで据え置いた。


2008年5月5日 本日の為替戦略

月曜日の為替市場は、東京市場が月曜日・火曜日と連休となり、更には、ロンドン市場が休場でとなる。アジア・欧州時間には主要な経済指標の発表も無く、米国市場で米ISM非製造業景況指数の発表とバーナンキFRB議長の講演が相場の変動要因となっているだけで、市場参加者も極端に細ることが予想される。


先週末には、USDJPY=105円、USDCHF=1.05、各大台をクリアして終了、EURUSD=1.5360まで下落、目先のターゲットまで一時値を下げている。達成感からドル売りに変わる可能性も残るが、主要取引市場が休場の中で、投機筋はどこまでドル買いが続くのかを試すことが予想される。


●ドル円
ドル円は、105円を上抜けしたことで、新たなドル買いの相場に入っているが、本邦実需筋にとっては、先物ドル売り予約を105円台目標としている企業も多く、105円後半からのドル売りは強そうである。投機筋のドル買と実需筋の売りに挟まれて、売り買いが交錯することが予想される。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間地点で取引が続いている。上値のポイントは、105.67円、106.67円、106.94円、107.29円。下値のポイントは、104.98円、104.74円、104.53円、104.15円、103.68円。RSIは62と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。トータルの判断は、買い。104.74円を割り込んだら一時撤退。


●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロ圏の消費者物価もひとまず落ち着き、利上げ観測が後退、米国の利下げ終了との思惑に、1.55を割り込み1.53台まで下落、とりあえず下値を確認した可能性が高くなっている。1.53を割り込むまでは、1.53台を底値に1.53~1.56のレンジ取引で臨みたい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.55~1.57のレンジ相場の下限を割り込み下落が続いている。上値のポイントは、1.5467、1.5496、1.5533、1.5641。下値のポイントは、1.5406~11、1.5365、1.5344、1.5219~29。RSIは32と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続している。トータルの判断は、売りだが、1.5365~1.5533のレンジを考えたい。


●ポンド円
ポンド円は、ポンド安や利下げを示唆する発言にも、以外にも健闘している。ロンドン市場が休場でポンドの取引も細ることは避けられないが、市場が落ち着いてくると、キャリートレードが拡大し、高金利通貨の買いが強まる傾向にある。ポンド円はレンジ相場に入り方向感が定まらないが、円クロスでは通貨間で動きは異なるものの、全体では円ロングポジションの巻き戻しが続き、弱い円売りの流れに入っている。


ポンド円の4時間チャートは、205円~208円のレンジ上限を上抜けしたが、再び208円を割り込み、広くは203円~209円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、208.98円、208.98円、210.09円、210.57円。下値のポイントは、206.88円、205.79円、205.57円、205.10円。RSIは51と横ばいが続き、トレンドモメンタムは買いになっている。トータルの判断は、弱い買いで、207円~209円のレンジを考えたい。


●本日の経済指標・その他
こどもの日(東京市場休場)、ロンドン休場(アーリー・メイ・バンク・ホリデー)
9:30 豪 第1四半期住宅価格指数=前期比予想 前回3.2%
10:30 豪 4月 TD-MIインフレ指数=予想 前回0.4%
17:00 ユーロ 4月 Sentix Index=予想4.4(前回4.1)
23:00 米 4月 ISM非製造業景況指数=予想49.5 前回49.6、景気指数=予想51.5 前回52.2
9:30 米 バーナンキFRB議長が夕食会で講演「モーゲージ延滞と住宅差し押さえへの対応」
スイス 国際決済銀行(BIS)=グローバルエコノミー総裁会議(最終日、バーゼル)


2008年4月27日 今週の為替戦略

先週は、米国の評価が上がり、ドル高の週となった。
FOMCで政策金利が0.25%引下げられ、声明からは利下げサイクルが終了との思惑が広まり、米第1四半期GDPは前期比0.6%と予想の0.3%を上回り前期と同じ水準を維持、リセッションとも言われている米経済の底が見えたとの思惑が広まった。米雇用統計では失業率が5.0%と前回5.1から低下、非農業部門雇用者数も-2万人と市場予想の-7.5万人から改善している。


サブプライムローンの危機が表面化してから続いたドル売るも転機を迎え、EURUSDは25日週高値1.6020をピークに、先週は一時1.5360まで大幅に下落、テクニカルでは当面のターゲットまで値を下げている。NYダウは年初の1月3日以来久々の13,000円台を回復、米10年債も前週に続き利回りは3.8台に定着、4月18日=3.743%、4月11日=3.466%と上昇傾向にある。


市場では、ドルショートポジションの巻き戻しがドル高の要因との考えに、ドル高の流れも限定的との見方と、いや、本格的なドル買いに反転するとの思惑が交錯したが、今のところはドルベア派のドルの戻り売りが次々に破れている。


ユーロ圏のインフレ指標では、ユーロ圏4月のCPIが前年比3.3%と前回3.5%からやや低下、独CPIは前年比2.4%と前回3.1%から急低下し、インフレ圧力が弱まることが期待され、ユーロの利上げ観測も後退している。英国も、キングBOE総裁の意見に反して、ブランチフラワーBOE政策委員は、ポンドは更に下落する可能性があり、ポンド下落は景気を刺激する可能性があり、リセッション回避のため積極的な利下げが必要ともいっている。


結果、EURUSD=1.55の重要なポイントを割り込み、EURGBPの売りも加わりユーロ売りが加速、USDJPY=105円の壁を超え、USDCHF=1.05の壁を上抜けし、GBPUSD=1.96近くまで下げ、長期間続いたドルの買い戻しが続いた。


今週は、日本はゴールデンウイークの後半が始まり、ロンドン市場も5日に休場、パリ市場は8日に休場となる。注目点は、予定をひと月前倒しして実施した米減税効果期待のドル買いが何処まで続くのか? 米金利が何処まで上昇できるのか? ユーロ圏のインフレ圧力が弱まりユーロが続落するのか?


市場参加者の多くは、ドルがどこまで戻るのかを確かめる、時期と考えており、ドル買い→失敗→下落を繰り返す相場になりそうである。EURUSDは1.53台半ばの目先のターゲットを達成、下げ止まることを期待したいが、下落が続くようなら、次は1.48台を目指す動きになりやすい。USDCHFは1.6台半ば、USDJPYは106台半ばが、今週のドル高のターゲットと考えている。


また、円クロスでは、AUDJPYは買い傾向が続き、USD=CADの関連からは、USD高傾向が続くうちはCADJPYのロングも有効。


Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると、

主要通貨では:
AUDUSD、NZDUSDを除きドル高の相場となっている。いままで金融不安のヘッジ通貨で、JPYと共に上昇していたCHFの下落が目立ち、USDCHF=2.2%と最もドルの上昇率が高く、EURUSD=-1.31%と下落、スペインの景気鈍化が進み、消費者物価の上昇も落ち着き、ECBの利下げ期待も薄らぎ、EURは久々に1.55の大台を割り込んでいる。USDJPY=0.94%とドルは上昇、米金融危機も終了したとの期待感に、こちらも久しぶりに105円の大台を超え、AUDUSD、NZDUSDは、商品価格の高止まりと高金利を材料に資金流入が続き、予想外に健闘している。


USDJPY    OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 103.86 104.82 102.67 104.43 0.76 0.73% 2.15 2.07%
02-May-08 104.45 105.70 103.22 105.41 0.98 0.94% 2.48 2.37%


EURUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 1.5804 1.6020 1.5555 1.5629 -1.86 -1.18% 4.65 2.94%
02-May-08 1.5610 1.5847 1.5360 1.5425 -2.04 -1.31% 4.87 3.11%


USDCHF   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 1.0181 1.0431 0.9997 1.0345 1.63 1.60% 4.34 4.26%
02-May-08 1.0354 1.0610 1.0299 1.0573 2.28 2.20% 3.11 3.01%


GBPUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レン
25-Apr-08 1.9963 2.0025 1.9679 1.9856 -1.21 -0.61% 3.46 1.73%
02-May-08 1.9844 1.9965 1.9624 1.9717 -1.39 -0.70% 3.41 1.72%


AUDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 0.9322 0.9540 0.9290 0.9332 -0.10 -0.11% 2.50 2.68%
02-May-08 0.9333 0.9471 0.9274 0.9345 0.13 0.14% 1.97 2.11%


USDCAD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 1.0053 1.0213 0.9998 1.0135 0.94 0.94% 2.15 2.14%
02-May-08 1.0139 1.0241 1.0036 1.0193 0.58 0.57% 2.05 2.02%


NZDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 0.7893 0.8033 0.7780 0.7817 -0.84 -1.06% 2.53 3.20%
02-May-08 0.7824 0.7879 0.7725 0.7797 -0.20 -0.26% 1.54 1.97%


円クロスでは:
円は通貨間で異なる動きとなっている。米金融不安が薄らぎヘッジ通貨の優位性も薄れ、経済成長も鈍化し、スイスの下げが最も大きく、CHFJPY=1.25%と大幅に低下し、EURGBPなどの全般的な下落に、EURJPY=0.64%の低下となっている。逆に、AUDJPY=1.08%上昇、NZDJPY=0.54%上昇、CADJPY=0.38%の上昇と、ドル高の影響と高金利への資金移動がその要因と考えられ、今後もドル高が進むとJPYも二分化することが予想される。


EURJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 164.17 164.98 162.67 163.18 -0.73 -0.45% 2.31 1.41%
02-May-08 163.03 163.90 160.61 162.54 -0.64 -0.39% 3.29 2.02%


GBPJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 207.35 208.10 203.33 207.32 0.22 0.11% 4.77 2.30%
02-May-08 207.26 209.01 203.44 207.75 0.43 0.21% 5.57 2.69%


CHFJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 101.98 102.74 100.37 100.95 -0.84 -0.83% 2.37 2.33%
02-May-08 100.85 101.35 99.04 99.69 -1.26 -1.25% 2.31 2.29%


AUDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 96.82 98.41 96.78 97.43 0.58 0.60% 1.63 1.68%
02-May-08 97.49 98.78 96.14 98.48 1.05 1.08% 2.64 2.71%


NZDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 81.97 82.87 81.17 81.61 -0.27 -0.33% 1.70 2.08%
02-May-08 81.71 82.54 79.93 82.15 0.54 0.66% 2.61 3.20%


CADJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 103.28 103.55 100.88 102.98 -0.22 -0.21% 2.67 2.59%
02-May-08 102.98 104.09 101.58 103.36 0.38 0.37% 2.51 2.44%


IMM通貨先物:
このデータの期日となった29日の翌日には米GDPやFOMCが、先週は週末に米雇用統計控えていた影響が響いていると思われるが、通貨間で非常に興味深いポジションとなった。JPYは約20,000コントラクト、CHFは4,000増加したが、これ以外では総じてロングポジションが減少し、全体としてドル高志向が強く現れて、特にEURは昨年の10月9日以来、久々にネットでショートになり、GBPも前週の3週間ぶりのネットロングから大幅なショートに変わり、AUDはJPYに次ぐネット約50,000コントラクトのロングとなっている。市場のJPYとAUD高のセンチメントが続いている。


JPY Long Short Net
22-Apr-08 60,353 25,266 35,087
29-Apr-08 73,485 18,035 55,450


EUR Long Short Net
22-Apr-08 81,612 62,705 18,907
29-Apr-08 48,319 69,634 -21,315


GBP Long Short Net
22-Apr-08 35,044 30,381  4,663
29-Apr-08 21,296 46,144 -24,848


CHF Long Short Net
22-Apr-08 24,731 21,722 3,009
29-Apr-08 26,625 19,624 7,001


CAD Long Short Net
22-Apr-08 43,836 26,466 17,370
29-Apr-08 31,816 24,388  7,428


AUD Long Short Net
22-Apr-08 70,348 11,850 58,498
29-Apr-08 60,245 9,780 50,465


NZD Long Short Net
22-Apr-08 12,726 4,832 7,894
29-Apr-08 10,798 5,309 5,489


今後の金利予想は:        
国 予定日 現行政策金利  予想:         
USD  6月25日 2.00% 金利据え置きを予想(Fed Funds Target Rate)
EUR  5月8日 4.00% 金利据え置きを予想(Refi Rate)
GBP 5月8日 5.00% 金利据え置きを予想(Base Rate)
JPY 5月20日 0.50% 金利据え置きを予想(OverNight Call Rate)
AUD 5月6日 7.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
NZD 6月6日 8.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
CHF  6月19日 2.75% 金利据え置きを予想(3 month Libor target)
CAD 6月10日 3.00% 0.25%の利下げを予想(OverNight Rate)
NOK 5月28日 5.50% 金利据え置きを予想 (Sight deposit)
SEK  7月3日 4.25% 金利据え置きを予想 (Repo rate)


今週の経済指標・その他では、
今週は政策金利の発表が多く、その全てで金利据置きが予想されている。
6日=豪中銀は7.25%の現行金利の据え置きが予想され、8日=イングランド銀行も5.0%の据置き、欧州中銀も4.0%の据置きが予想され、市場では折込済みとなっており、むしろ注目は、イングランド銀行の声明や21:30時のトルシェECB総裁の記者会見を注目している。


◎インフレ関連では、
6日=スイスCPI、ユーロPPI、9日=ノルウェーCPI、独PPIの発表が予定されている。
◎住宅関連では、
6日=カナダ住宅建設許可、7日=中古住宅販売保留、8日=カナダ住宅着工件数、
◎景気先行指標では、
5日=米ISM非製造業景況指数、6日=英・独・ユーロサイビス業PMI、
◎雇用関連では、
8日=NZ・豪・スイス雇用統計、米新規失業保険申請件数、9日=カナダ雇用統計、
◎その他では、
5日=バーナンキFRB議長の講演、7日=ユーロ小売売上高、米単位労働コストが注目されている。
◎金融機関の決算では、
6日=米ファニーメイ、スイス・UBS、7日=独コメルツ銀行が注目されており、株価の変動=為替変動になりやすい


●ドル円
ドル円は、他の主要通貨と比較しても健闘しているが、105円の大台を超えたことで、先の103円台と同じように、底値を堅ながら上値を試すことが予想される。先月末に開始された米減税による効果は、個人消費を高め、これを先取りしたドル買いが続いていることもあり、今週も実需筋のドル売りが多ければ押し買いの相場に、外債投資が強ければ105円を底固めして、いずれにしても上値を試す相場となりそうである。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの上限近くまで上昇している。上値のポイントは、105.68円、106.58円、106.81円、107.18円、108.20円。下値のポイントは、104.10円、103.68円、103.68円、102.71円、102.07円、100.65円。RSIは上昇ラインへ変わり、トレンドモメンタムも長い売りから、未確定ながら買いに変化しつつある。トータルの判断は、103.68円~107.18円のレンジから、買いに変わりつつあり、レンジの上限を試すことが予想され、106.58~81円を超えれば、買いが加速することになる。Daily=買い、Weekly=買いに変化しつつある、Monthly=ニュートラル。


●ユーロドル
ユーロドルは、長く続いたユーロ高の流れを忘れたかのような急落となり、ついに1.55の大台を割り込み、1.53台まで下落、終盤の上昇が始まった地点に戻る大相場になっている。欧米金利差が縮小するとの思惑もあるが、欧米中銀の強調資金流動化対策が効を奏し、サブプライム問題が解決に向かうとの期待感から、いままでのユーロロングポジションの巻き戻しが、EURUSDの下落となっていると思われる。1.53を維持できれば、1.55を超え1.58近くまでの戻りを期待できるが、理由の如何を問わず、1.53を割り込むと話は別。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、1.60台から急速に値を下げている。上値のポイントは、1.5599、1.5758、1.6020、1.6434。下値のポイントは、1.5365、1.5302、1.5012、1.4374、1.4309。RSIは58と上昇ラインを割り込み下降ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、1.5302~65を底値に、1.5302~1.5758のレンジを予想。1.53を割り込むとEUR売り大相場の第2弾目が開始となりやすい。Daily=売り、Weekly=売りに変化しつつある、Monthly=買いが弱まる


●ポンド円
ポンド円は、過去11日間に渡り203円~209円のレンジで取引が続き、週終値では207円台が3週間続き、多少ではあるが値を切上げ、週足では下髭が長い状態が続いている。これだけを見ればGBPJPYは買いである。英住宅関連は非常に弱く、最近の英経済指標も悪い内容が多く、利上げより利下げの可能性が引き続き高く、通貨当局者からは、住宅価格の低下から個人消費の落ち込みが懸念され、GBP安容認や利下げ支持者も多い。暫くはチャートに敬意を表しどこまで上昇できるのか見てみたい。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間で取引が続いている。上値のポイントは、213.48円、213.70円、214.01円、214.77円、219.80円。下値のポイントは、205.61円、204.60~75円、203.40円、200.62円。RSIは39長い下降ラインを上抜け、トレンドモメンタムも弱いながら買いに変化する可能性が出ている。トータルの判断は、205.61円~213.70円のレンジで上値を試すことを予想。Daily=買い、Weekly=200.62~210.87円、Monthly=ニュートラル。


2008年5月3日 2日の海外為替市場

日経平均株価=14049.26(282.40 2.05%)、NYダウ=13058.20(48.20 0.37%)、独DAX=7043.23(94.41 1.36%)、英FTSE=6215.50(128.20 2.11%)、金=858.00(7.10 0.83%)、原油=116.32(3.80 3.38%)


USDCHF=1.0500を超え→1.0607まで上昇。EURUSD=1.55を回復できず→1.5360まで下落。USDJPY=105円の壁をブレーク→105.68円まで上昇。結局はドル高。


アジア市場は、日本がゴールデンウイーク連休の後半に突入、週末と米雇用統計を前に取引は薄く、実需筋の円売り+日経平均株価が強く+ターム証券貸出制度が札割れとなり円売りが続いた。


欧州市場は、アジア市場の終盤に発表された、独小売売上高は、前月比-0.1%(予想0.6%)と予想を下回ったが、EURUSD=1.5460→1.5440と下げ幅は限定的。英ハリファックス住宅価格は、前年比-3.7%と1993年来の下落率となり、GBPUSD=1.9756→1.9724(一時下落)→1.9856→1.9898まで上昇。フィヨン仏首相のユーロ高けん制発言にも、総じて週末・米雇用統計の発表を控え動意の乏しい展開となった。


米国市場は、米雇用統計が予想より良くドル全面高。失業率=5.0%(予想5.2%)、非農業部門雇用者数=-2.0万人(予想-7.5万人)ユンケル・ユーログループ議長が、中国やロシアは外貨準備をドルからユーロに過大にシフトすべきでないと発言、米FRB、ユーロECB、スイスSNBが強調して流動性供給を拡大することを発表、中銀に対する金融緩和への圧力低下、信用ひっ迫が薄らぐとの評価、ドル買いが強まる。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.42円で取引が始まり、朝方の104.33円を安値に実需筋のドル買いに徐々に底値を切上げ104.80円まで上昇、本邦実需筋は105円を前にオプション勢の売りが続き、104.55~80円のレンジで取引が続いていたが、株価の上昇や、ターム証券貸出制度が札割れとなり、105.05円まで上昇した。欧州市場は104.91円で取引が始まり、週末と一部欧州では3連休を控え、104.60~85円の狭いレンジで取引が続いた。予想を上回る米雇用統計に104.64円→105.10~20円のストップロスを付き抜け→105.69円まで急伸し、米・ユーロ・スイス中銀の追加流動性供給を好感したドル買いが続き、105.20~60円のレンジで売り買いが交錯した。米国株の上昇も鈍く、週末・連休を控えた早めのポジション調整の売りに上値が徐々に重くなり、105.16円まで下落、105.35円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5474で取引が始まり、1.5480を高値に1.5440~80の狭いレンジで取引が続き、予想を下回る米小売売上高にも1.5440以下の買いに下げ止まり、英ハリファックス住宅価格にEURGBPの買いが強まり一時1.5448まで上昇した。欧州市場は1.5454で取引が始まり、1.55超えのストップロスを試す買いに1.5498まで上昇したが、ロシア筋や東欧勢の売りに失敗、1.5445~80のレンジで取引が続いた。米雇用統計に1.5400~50の買いを消化し、ストップロスの売りを巻き込み1.5361まで急落、ユンケル・ユーログループ議長+フィヨン仏首相の発言、FRB、ECB、SNBの共同追加流動性供給を好感、1.5372~20のレンジから下値を試す動きが続いた。ロンドンフィキシングでは1.5439まで値を戻し、1.5400~35の狭いレンジでの揉み合いから、1.5422で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は161.59円で取引が始まり、朝方の161.40円を底値に、連休前の資本筋や実需筋の買いが強く、161.98円まで上昇、一時161.56円まで値を下げたが、ドル円が105円を超え上げ幅を拡大すると、買いが強まった。欧州市場は162.12円で取引が始まり、162.33円まで上昇、週末と米雇用統計を控え買いも続かず、161.80~20円のレンジで取引が続いた。米雇用統計に162円台お実需筋の売りを消化しながら、前日の高値162.45円を上回り、オプションカットでは162.61円まで上昇、162.10~50円のレンジから、ロンドン勢のポジション調整の売りに162.02円まで下落、終盤にかけては162.56円まで値を戻し、162.51円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
10:30 豪 第1四半期 小売売上高=前月比0.5%(予想0.3% 前回-0.1%)
15:00 独 3月 小売売上高=前月比-0.1%(予想0.6% 前回-0.7%)、前年比-6.3%(予想-2.3% 前回2.5%)→ 予想を下回るがEUR売りは限定的
16:00 英 4月 ハリファックス住宅価格=前月比-1.3%(予想-0.6% 前回-2.5%)、2~4月=前年比-0.9%、前年比-3.7%→ 1993年来の下落率
16:30 スイス 4月 SVME購買部協会景気指数=56.7(予想54.8 前回55.3)
16:55 独 4月 製造業PMI=53.6(予想53.6 前回55.1)
17:00 ユーロ 4月 製造業PMI=50.7(予想50.8 前回52.0)
21:30 米 4月 雇用統計: 失業率=5.0%(予想5.2% 前回5.1%)、非農業部門雇用者数=-2.0万人(予想-7.5万人、前回-8.1←-8万人)、時間当たり賃金=0.1%・17.88ドル(予想0.3% 前回0.3%・17.87ドル)、終労働時間=33.7時間(予想33.7時間 前回33.8時間)
23:00 米 3月 製造業新規受注=1.4%(予想0.2% 前回-0.9←-1.3%)
23:00 米 3月 耐久財受注改定値=1.6%(前回1.5%)


●昨日の主な発言その他
◎カナダ → カナダ中銀=FRBなどが拡充した流動性対策には参加せず。カナダの市場や機関の影響が少ないため。
◎米国 → 米ステート・ストリート=4月の先進国株式市場への投資72%に拡大(3月=30%、年初=8%)
◎米国 → 米欧中銀(FRB、ECB、SNB)が流動性対策を拡充: FRB=ターム物資金入札の供給を500億ドルから750億ドルに引き上げる。ECB300億ドル→500億ドル、スイス中銀60億ドル→120億ドルとドルスワップ協定を拡大。
◎米国 → FRB=4月30日時点外国中銀の米財務省証券・機関債保有高、前週比+274億ドル(2.281兆ドル)。


欧州・英国
◎ユーロ → フィヨン仏首相=為替相場の過剰変動やユーロ高はすべての国に対するリスク。ユーロは明らかに過大評価で行動を起こすべき。
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=中国やロシアは外貨準備をドルからユーロに過大にシフトすべきでない。
◎ユーロ → ECB=250億ドル規模のドル資金入札(期間28日)の受け付けを開始。
◎ユーロ → リーカネン・フィンランド総裁=人々と企業がインフレ率はいずれ2%を下回ると確信できるようにする必要がある。2%よりあまり低くなり過ぎてもいけない。
◎英国 → イングランド銀行=ドル資金は十分で、FRBとの為替スワップ協定には参加せず。
◎英国 → イングランド銀行=準備預金残高目標の上限引き上げへ。
◎英国 → 英統一地方選=与党労働党が歴史的大敗の見込み。


日本・その他
◎クウェート → クウェート投資庁マネージングダイレクター=米シティグループやメリルリンチへの出資を拡大する可能性。
◎HK → 香港金融管理局(HKMA)=FRBに追従し、政策金利の割引基準金利を0.25%引き下げ3.5%に決定。
◎タイ → タイ商業省=14月の消費者物価指数(CPI)=前年比6.2%と過去2年で最大の上昇率。


2008年5月2日 本日の為替戦略

週末金曜日、日本は4連休前、米雇用統計の発表・・・・ イベントリスクはレッド・サイン。


先のFOMCの0.25%引き下げで米利下げ観測が後退、再利下げを予想するエコノミストは非常に少なくなっている。今後は米経済指標を見ながら利下げの有無を判断するとの考え方のようであるが、結局のところFRBは利下げを停止、来年の相当長い時期までは2%に金利を据え置き、インフレと成長を見ながら、2009年の何れの時に利上げに動くとの思惑が強い。


米国株価も久々に13,000円台を回復、米国債の利回りも上昇、底なしと思われた米国経済にようやく底値が薄っすらと見え始めたとの思いが強い。アンダーウェートとなっていたドルの巻き戻しが続き、主要通貨な軒並み値を下げ、米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想より良いことを期待しているように思えてならない。


本日の経済指標・その他からは、なんといっても米雇用統計と言う、メインイベントが控えている。非農業部門の雇用者数は-7.5万人と前回とほぼ同じ数字が予想されている。最近の民間雇用関連の発表も比較的良い数字となり、市場の思惑は改善傾向となることを期待して、ドル買いポジションに傾きやすい。また、結果を考えてもよっぽど悪い数字にならない限り、ドル売りも一時的に終わりそうである。


●ドル円
ドル円は、激しいドルの買い戻しが続く中で、円だけがその影響を逃れることはできない。盟主のUSDCHFも1.05の大台を一時上回り弱く、クロスでの円買いも、米国株が上昇している中では限界があり、103円~105円のレンジの上限を抜ける可能性が高まっているように思えてならない。


ドル円の4時間チャートは、103円~105円のレンジでの取引が続いている。上値のポイントは、104.98円、105.53円、106.78円、107.22~29円。下値のポイントは、103.84円、103.68円、103.21円。RSIは51と下降ラインを上抜け横ばいとなり再び50を上回り、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、103.21円~104.89円のレンジ取引がメインシナリオながら、やや買いが強まり上値リスクが出ている。


●ユーロドル
ユーロドルは、EURUSDも1.55~1.57のレンジを割り込みユーロ売りとなった。市場センチメントは引き続きユーロ売りに傾きながらも、いつもは、バーゲンハンティングの中銀筋や政府系ファンドの買いに、投機筋のユーロ売りがスクイズアウトされ、ユーロ買いから、レンジに入ることが多かった。今回もその教訓が生きるように思え、ゆっくりと待ち1.55台では売りを考えたい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.55~1.57のレンジから下限を割り込み売りが続いている。上値のポイントは、1.5518、1.5529、1.5554、1.5592。下値のポイントは、1.5406、1.5344、1.5229。RSIは35と下降ラインが始まり、トレンドモメンタムは買いがリジェクトされ、売りを継続。トータルの判断は、1.5344~1.5518のレンジで、戻り売り。1.5554を超えたら撤退。


●ポンド円
ポンド円は、EURUSDが大きく値を下げたものの、EURGBPの売りの影響に、GBPUSDは比較的堅調に推移し、GBPJPYもどうもレンジ相場を抜けだすことができない。昨日もクロスで円高の流れの中で、GBPJPYは数少ない持合状態が続いている。Dailyでは三角持合の最終段階に入り、持合を抜け出すことを期待したいが、方向性はわからず、上下共にストップロスでエントリー。


ポンド円の4時間チャートは、204円~208円の4円レンジで取引が続いている。上値のポイントは、206.62円、208.00円、208.59円。下値のポイントは、205.41円、204.81円、203.41円。RSIは46と弱い下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、204.81円~208円のレンジ。


●本日の経済指標・その他
10:30 豪 第1四半期 小売売上高=前月比予想0.3% 前回-0.1%
16:30 スイス 4月 SVME購買部協会景気指数=予想54.8 前回55.3
17:00 ユーロ 4月 製造業PMI=予想50.8 前回52.0
21:30 米 4月 雇用統計: 失業率=予想5.2% 前回5.1%、非農業部門雇用者数=予想-7.5万人、前回-8万人、時間当たり賃金=予想0.3% 前回0.3%、終労働時間=予想33.7時間 前回33.8時間
23:00 米 3月 製造業新規受注=予想0.2% 前回-1.3%
23:00 米 3月 耐久財受注改定値=予想 前回-0.3%


2008年5月2日 1日の海外為替市場

日経平均株価=13766.86(-83.13 -0.60%)、NYダウ=13010.00(189.87 1.48%)、金=850.90(-14.20 -1.64%)、原油=112.52(-0.94 -0.83%)


NYダウ1万3000ドルを回復し4ヶ月ぶりの高値となり、ドル買い戻しが強まる。


アジア市場は、メーデーで香港やシンガポール市場が休場で薄商いとなった。豪住宅建設許可件数は、前月比-5.7%(予想-0.5%)と非常に悪くAUDの下落が始まり、AUDUSD=0.9436→0.9373→0.9307(米国)まで、原油価格・コモディテー価格の下落に続落。イタリア国債償還(クーポン62億ユーロ、総額221億ユーロ)の売りに円の買い戻しが続いた。


イングランド銀行の金融安定報告も、時間差でポンド売りの材料とされ、ブランチフラワーBOE金融政策委員会委員の発言も加わり、EURGBP=0.7861→一時0.7800まで下落、GBPUSDは上昇から横ばい、EURUSD=1.5631→1.5500→1.5430(米国)まで続落。


欧州市場は、主要市場が休場で動きは無く、米企業人員削減数は、90,015人(前回53,579人)が強くドル買いの流れが続き、米個人所得・消費支出、個人所得=0.3%(予想0.4% 前回0.5%)、個人消費支出=0.4%(予想0.2% 前回0.1%)が予想を上回り、新規失業保険申請件数も、38万人(予想36万件)と強く、これを材料にEURUSD=1.5512→1.5430まで続落。USDJPY=104.18→103.71円まで下落、結局、EURJPY=161.51円→160.61円まで急落。米ISM製造業景気指数=48.6(予想48.0)と、予想をやや上回り、米国株の上昇に、円の売り戻しが強まった。


●ドル円
アジア市場は103.87円で取引が始まり、104.03円を高値に、香港やシンガポールが休場の薄商いで、日経平均株価が弱く、103.70円のストップロスを引き金に103.54円まで下落したが、主要通貨のドル高の影響に買いが強まった。欧州市場は103.58円で取引が始まり、104.20円まで上昇したが、欧州主要国が祭日で市場参加者も少なく、103.85~15円の狭いレンジで揉み合いが続いた。予想を上回る米企業人員削減数に103.20円まで上昇、予想を上回る米個人消費支出に、主要通貨でドル買いが進みながらも、クロスの円買いと104.20円近辺の売りに、103.71円まで下落、予想を上回るISM製造業景気指数に104.13円まで値を戻し、103.90~13円の狭いレンジでの取引から、米株価の上昇の影響にクロス円で買い戻しが強まると、104.20円近辺のドル売りを消化し、104.60円まで上昇、104.30~50円での揉み合いから、06:00時では104.46円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5620で取引が始まり、香港やシンガポールが休場の中で、1.5605~44の狭いレンジで取引が続いていたが、EURGBPの売り、イタリア国債償還に伴うEURJPY売り、東欧勢の売りに急落となった。欧州市場は1.5526で取引が始まり、薄商いの中で1.55の大台を割り込み一時1.5497まで下落、オプション勢や中銀筋の買いに1.5543まで値を戻し、105.05~40のレンジで取引が続いた。米個人所得・消費支出に1.55の大台をクリアに割り込み、オプション勢、ファンド勢、本邦資本筋、投機筋の売りが加速し1.5465まで下落、1.5500を戻り高値に、米ISM製造業景気指数の発表に1.5436まで続落となった。米株価の上昇を受けたEURJPYの買い戻しや、バーゲンハンティングの買いに一時1.5470まで値を戻したが、オプション勢や投機筋の売りが続き、1.5430まで下落、終盤にかけて値を戻し、06:00時では1.5474で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.23円で取引が始まり、162.45円を高値に、豪住宅着工件数の悪化を受けたAUDJPYの売りや、イタリア国債償還に伴うEURJPYの売りが続き、カナダ勢の売りに162.00円を割り込むと、161.60のストップロスを試し161.53円まで続落となった。欧州市場は161.89円で取引が始まり、161.22円まで下落、一時161.70円まで買い戻しが見られたが、出遅れ組みの売りが続き、EURUSDが1.55の大台を割り込むと売りが加速し、160.61円まで急落となった。暫く160.60~90円のレンジで売り買い交錯していたが、米国株の上昇に、161.50円まで上昇、161.10~45円での揉み合いから、終盤にかけては161.63円まで買いが続き、06:00時では161.60円で取引されている。


●主な経済指標の結果
香港、シンガポール、フランクフルト、パリ、チューリッヒ、南ア休場(レーバーデー)
10:30 豪 3月 住宅建設許可件数=前月比-5.7%(予想-0.5% 前回0.1%)、民間部門住宅許可=前月比-2.8%→ 予想を下回りAUD売りが始まる
16:30 英 4月 製造業PMI=51.0(予想50.8 前回51.3)→ 予想を上回るが今年1月来の低水準。
20:30 米 4月 米企業人員削減数=90,015人(前回53,579人)
21:30 米 3月 個人所得・消費支出: 個人所得=0.3%(予想0.4% 前回0.5%)、個人消費支出=0.4%(予想0.2% 前回0.1%)、PCE価格指数=前月比0.3%(前回0.1%) 前年比3.2%(前回3.4%)、 コアPCE価格指数=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比2.1%(前回2.0%)
21:30 米 新規失業保険申請件数(26日終了)=38万人(予想36万件、前回34.5→34.2万件)
23:00 米 3月 建設支出=-1.1%(予想-0.6% 前回0.4←-0.3%)
23:00 米 4月 ISM製造業景気指数=48.6(予想48.0 前回48.6)、新規受注=46.5(前回46.5)、支払価格=84.5(前回83.5)、雇用=45.4(前回49.2)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎カナダ → カー二 ・カナダ中銀総裁(上院銀行委員会で証言)=食品インフレは低水準にとどまり、他の主要国で見られるようなスタグフレーション懸念の高まりは避けられる。
◎カナダ → カーニーカナダ中銀総裁(FRB政策金利引き下げ直後の議会委員会で証言)=カナダ中銀は追加利下げの方向に進んでいるが、実施時期は米国の国内要因による部分が大きい。多くの困難に直面している米国経済との比較でカナダ経済の強さを強調。雇用と内需の強さは、カナダ経済が長引く米国の景気減速の影響を乗り切る上で支援になる。中銀はインフレ率の予期せぬ急伸と同様に、目標未達の可能性についても懸念する。
◎米国 → ロッサー・フィラデルフィア連銀総裁(年次報告)=低インフレへのコミットメントを指針とした金融政策のほうが経済にとって好ましい。金融政策の制約になるというよりむしろ、コミットしないために国民のインフレ期待を安定させることができない自由裁量による政策よりも経済にとって好ましい結果をもたらす。FRBは低インフレへのコミットメントにより、物価高騰に対しても経済成長をそれほど損なうことなく対応できる。中央銀行がインフレと闘う上で信頼性を失うことは大きな打撃になると警告。
◎米国 → 米財務省は2006?07年の資本フローに関する最終報告書の中で、海外勢が保有する米国の証券は07年6月30日までの1年間に25.6%増加したと明らかにした。2007年6月30日時点で海外のポートフォリオが保有する米国証券の残高は9.772兆ドル(前年7.778兆ドル)に増加。海外の当局が保有する残高派2.823兆ドル(前年の2.3010兆ドル)。 国別では日本の保有額は1.1970兆ドル(前年1.1060兆ドル)、中国の保有額は0.922兆ドル(前年0.699兆ドル)と32%近く増加。
◎米国 → 米連邦預金保険公社(FDIC)=新たな住宅ローン支援策を提案。 住宅ローンが返済不能に陥っている約100万人が、元本の最大20%を返済。


欧州・英国
◎英国 → イングランド銀行の金融安定報告=信用収縮の影響に関する市場予測、景気・金融システムへの影響を誇張している可能性。サブプライム関連損失は1700億ドルの可能性、市場予測の半分以下に。信用収縮の影響に関する市場予測、景気・金融システムへの影響を誇張している可能性。→ 一時GBP買いに動く。
◎ユーロ → フランスのフィヨン首相=今週、ポールソン米財務長官やバーナンキFRB議長と会談。金融危機について協議するために訪米する予定。
◎ユーロ → ブランチフラワーBOE金融政策委員会委員(新聞とのインタビュー)=短期的な物価の上振れリスクが過度に注目、急激な景気の下振れリスクが無視されている。データを分析すると下振れリスクの可能性があり、注意を要する。中期的にはインフレリスクがあるが、短期的なインフレに過度な注目が集まっている。


日本・その他
◎日本 → 津田広喜財務次官=日本経済について足踏み状態にあるが、先行きは緩やかな回復を期待している。米景気減速の影響や市場の変動、原材料価格高騰など下振れ要因を注意深くみる必要がある。 
◎日本 → 日銀展望リポート=日本経済は2008年度上期にかけて減速を続けつつも、明確な後退には陥らず、その後潜在成長率並みの緩やかな成長経路をたどっていく。前日公表した同リポートの基本的見解でも同様の見方を示したが、明確な後退には陥らずの文言が挿入され、緩やかな成長シナリオがより強調された格好となっている。
◎クウェート → シマリ・クウェート財務相=一部湾岸諸国がドル連動制の廃止検討との発言は新聞の引用。
◎カタール → カタール中銀=預金金利を2.25%から2%に引き下げたが、貸出金利とレポ金利については各5.5%、5.55%で据え置いた。貸出金利引上げの可能性を示唆。
◎バーレーン → バーレーン中銀=政策金利としている1週間物預金金利を0.25%引き下げ、2%にすると発表。
◎UAE → アラブ首長国連邦(UAE)中央銀行は1日、翌日物レポ金利を0.25%引き下げ2%にすると発表。


2008年5月1日 本日の為替戦略

4月も終わり、今日から5月が始まる。5月の連休のイメージは実需筋の売り(円買い)が遠のき、買い(円売り)が優勢になることが多かった記憶が思い出される。市場を取り巻く環境は、米国経済が最悪期を脱し、利下げも終了との判断に、ドルの買い戻しが続き、何処まで続くのかを試している。最近の米経済指標は比較的強く、市場予想を大きく下回ることは少なくなっているが、それも、米雇用統計を確認するまでは、どうも自信が持てない。


昨日の値動きが月末の特殊要因と考えれば、本日の相場が昨日の流れを継続できるかを確認し、明日の米雇用統計まで様子を見るのも一案である。


本日の経済指標・その他からは、米雇用統計の発表を控え、米企業人員削減数は注目され、米個人所得・消費支出、ISM製造業景気指数、イングランド銀行金融安定報告は波乱要因。


●ドル円
ドル円は、FOMC後に利食いの売りに大きく値を下げ、105円の上値の重さが再確認されたものの、過去の高値を見れば4月24日からこれで連続5日間は104円台に乗せ、上値を試している。FOMCの評価はエコノミストによって意見が分かれるが、今までような悲壮感は感じられず、成長への下振れリスクは引き続き存在するが削除され、いよいよ、米利下げ終了のムードが続く可能性が高い。これで、米株価が上昇傾向を示せば、絶好のドル買いになるのだが、もちろん105円を超えることがこのシナリオの前提で、上値失敗の反動も意識する必要がある。


ドル円の4時間チャートは、引き続き103円~105円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、104.64円、104.98円、105.53円、106.61円、107.29円。下値のポイントは、103.68円、103.21円、103.01円。RSIは46と引き続き下降ラインを維持、トレンドモメンタムも売りを継続。トータルの判断は、売り。104.98円を超えたら撤退し、買い→106.61円がターゲット。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.6020後の下落が止まらない。過去4日間は1.55~1.57のレンジで取引が続いているが、確実に上値は切り下がり、陰線、陽線と繰り返しながらも、高値は徐々に切り下げ、上下をしながら下値を試す動きは止みそうに無い。問題はスクイズアウトと中銀筋の買いで、こればかりは無視することもできず、どうしようもない。戻りを狙う以外なさそうである。


ユーロドルの4時間チャートは、下値を試しながらも失敗、1.55~1.57のレンジで取引されている。上値のポイントは、1.5633、1.5706、1.5826。下値のポイントは、1.5554、1.5518、1.5500、1.5406、1.5344。RSIは45と上昇ラインが出始め、トレンドモメンタムは売りから買いに変化する可能性も出ている。トータルの判断は、買い。1.55を割り込んだら撤退し、売り→1.5344がターゲット。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドは英利下げのリスクは利上げのリスクより相当大きいといわれており、住宅価格や消費者信頼感も非常に弱く強気にはなれない。しかし、GBPUSDは1.96~2.0のレンジでの取引が続き、GBPJPYは203円~209円のレンジに納まっている。テクニカルでは買いに変化しやすくなっているが、相場を取り巻く環境はポンド高に動く材料は見当たらず、昨日のポンド買いも月末の特殊要因の可能性も捨てきれず、結局は売り場を考えるか、レンジ相場に徹する以外なさそうである。


ポンド円の4時間チャートは、下値をまたしても失敗、203.38~208.59円、大まかには204円~206円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、206.00円、208.59円、208.99円、210.09円。下値のポイントは、205.41円、204.61円、203.33~38円。RSIは51と横ばいとなり、トレンドモメンタムは売りだが、買いに変化し始めている。トータルの判断は、買い、または、様子見。


●本日の経済指標・その他
香港、シンガポール、フランクフルト、パリ、チューリッヒ、南ア休場(レーバーデー)
10:30 豪 3月 住宅建設許可件数=前月比予想-0.5% 前回0.1%
16:30 英 4月 製造業PMI=予想50.8 前回51.3
20:30 米 4月 米企業人員削減数=予想 前回53,579人
21:30 米 3月 個人所得・消費支出: 個人所得=予想0.4% 前回0.5%、個人消費支出=予想0.2% 前回0.1%、PCE価格指数=予想 前回0.1%、 コアPCE価格指数=予想0.1% 前回0.1%
21:30 米 新規失業保険申請件数(26日終了)=予想36万件、前回34.2万件
23:00 米 3月 建設支出=予想-0.6% 前回-0.3%
23:00 米 4月 ISM製造業景気指数=予想48.0 前回48.6、支払価格=予想 前回83.5
イングランド銀行金融安定報告


2008年5月1日 4月30日の海外為替市場

日経平均株価=13849.99(-44.38 -0.32%)、NYダウ=1282.13(-11.81 -0.09%)、独DAX=6948.82(63.48 0.92%)、 英FTSE=6087.30(-2.10 -0.03%)。


アジア市場は、M&A絡みの動きにAUDUSDはアジア市場で上昇、AUDUSD=0.9311→0.9363→0.9471(米国市場)まで上昇。英ネーションワイド住宅価格は、前月比-1.1%(予想-0.5%)と過去12年超で始めての下落率、GBPUSD=1.9684→1.9623まで下落→1.9894(米国市場)では急騰。NZ住宅建設許可は、前月比-9.1%(前回-6.6%)と弱く一時NZD売りとり、NZDUSD=0.7760→0.7727まで下落→0.7854(米国市場)では急騰。


欧州市場は、独雇用統計やユーロCPI、消費者信頼感指数にも特に反応は鈍く、1.5500の重要なポイントを試しながらも、下値トライが失敗、FOMCを控え狭いレンジで取引が続いたが、英実需筋のGBPUSDやクロスのGBP買いが目立ち、ロンドンフィキシングでは月末の特殊要因でGBPの買いが続いた。


米国市場は、米ADP全米雇用報告は、10,000人(予想8,000人)と予想を上回り、米第1四半期GDPは、前期比0.6%(予想0.3%)と予想を上回り、リセッション懸念が薄らぎ、米シカゴ地区購買部協会景気指数=48.3(予想47.5)と、予想を上回り、ドルは堅調に推移。


カナダGDPは、前月比0.6(予想0.4%)、生産者物価指数(PPI)は、前月比1.7%(予想0.9%)、原材料価格は、前月比6.6%(予想2.0%)と強く、USDCAD=1.0114→一時1.0037まで下落。


注目のFOMCでは政策金利(FFレート)を0.25%引き下げ2.0%に決定、株価は上昇したが、為替は利下げ終了期待が弱まったのか、利食い主導なのか不明ながらも、USDJPY=104.35→103.73円急落、EURUSD=1.5542→1.5644まで急騰。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.00円で取引が始まり、一時103.87円まで下落、鉱工業生産が弱く祭日明けの実需筋の買いに104.21円まで上昇したが、104.20円からは本邦機関投資家の売りに上値は重く、103.70円まで値を下げた。欧州市場は103.78円で取引が始まり、スイス系ファンドや欧州年金のEURJPY買いが続き104.20円まで上昇、104.20円の本邦勢の売りを消化し、短期投機筋のストップロスのドル買いを巻き込み上昇、ADP全米雇用報告、米第1四半期GDPが強く、104.89円まで続伸した。オプション勢売りや中銀筋の売りに105円の壁を超えることはできず、予想を上回るシカゴ地区購買部協会景気指数にも、雇用が弱く、FOMCをまでにポジション調整の売りに104.29円まで徐々に値を下げた。FOMCで0.25%の利下げ決定に104.35円→104.79円→104.30円と上下したが、声明文では、成長への下振れリスクは引き続き存在するが削除されたが、投機筋の売りが加速し103.72円まで下落、06:00時では103.90円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5570で取引が始まり、1.5553を底値に弱い英住宅価格にEURGBPが上昇、1.5600超えのストップロスを巻き込み1.5611まで上昇したが、ファンド勢や米系証券の売りが続き値を下げた。欧州市場は1.5594で取引が始まり、1.5527まで下落、1.5500のオプションバリアが意識され、1.5500~20では中東勢の買いや政府系の買いに下げ止まり、1.5525~70のレンジで揉み合いとなった。予想を上回る米GDPに一時1.5517まで下落したが、1.50の壁は堅く、予想を上回るシカゴ地区購買部協会景気指数にも、底値は堅く1.5588まで続伸、1.5542で米FOMCを迎えた。FOMCの発表にアジア市場の高値1.5611を上回り、1.5542→1.5644まで急伸、06:00時では1.5627で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は161.94円で取引が始まり、米系証券の売りに161.63円まで下落、本邦実需筋や投信勢の買いに162.10円まで上昇、本邦資本筋の売りに上値は重く、161.60円まで下落、結局は161.60円~10円のレンジで終始した。欧州市場は161.78円で取引が始まり、161.60~10円のレンジから、スイス系ファンドや欧州年金のEURJPY買いが続き、クロスでは円売りが加速、162.20円を超えるとストップロスの買いを巻き込み、オプションカットでは162.80円まで続伸した。ドル円が105円を直前に上げ止まり、162.30~80円のレンジで売り買いの攻防が続き、FOMCの発表直後は、162.40~95円で上下し、一時162.98円まで上昇したが、ドル円の下落に162.00円まで値を下げ、06:00時では162.36円で取引されている。


●主な経済指標の結果
日本 日銀金融政策決定会合=政策金利0.5%の据置きを全会一致で決定、予想通り。
7:45 NZ 3月 住宅建設許可=前月比-9.1%(前回-6.6←-6.5%)→ 前回より弱く一時NZD売りとなる
8:00 英 4月 Gfk消費者信頼感=-24(予想-20 前回-19)→ 1992年11月来の低水準
8:30 日本 3月 失業率=3.8%(予想3.9% 前回3.9%)、 有効求人倍率=0.95(予想0.97 前回0.97)→2005年6月来の低水準
8:50 日本 3月 鉱工業生産速報=前月比-3.1%(予想-0.8% 前回1.6%)、前年比-0.4%(予想2.0% 前回5.1%)→ 景気後退観測が高まる
15:00 英 4月 ネーションワイド住宅価格=前月比-1.1%(予想-0.5% 前回-0.6%)→ 過去12年超で始めての下落率
17:55 独 4月 雇用統計、失業率=7.9%(予想7.8% 前回7.9%←7.8%)、失業者数=-0.7万人(予想-3.5万人 前回-4.8-5.5万人)→ ドイツ連邦雇用庁は失業者数の減少幅について、実際よりも1.5~2.0万人、システム問題が要因で過少に発表したことを明らかにした
18:00 ユーロ 4月 消費者物価指数速報(CPI)=前年比3.3%(予想3.4% 前回3.5%)
18:00 ユーロ 3月 失業率=7.1%(予想7.1% 前回7.1%)
18:00 ユーロ 4月 消費者信頼感指数=-12(予想-12 前回-12)、総合景況感指数=97.1(予想99.0 前回99.6)、企業信頼感指数=-2(予想-1 前回0)、業況感指数=0.44(予想0.70 前回0.79←0.80)
18:30 スイス 4月 KOF先行指数=1.20(予想1.44 前回1.40←1.54)
21:15 米 4月 ADP全米雇用報告=10,000人(予想8,000人 前回-60,000人)→ 予想外の増加
21:30 カナダ 2月 GDP=前月比0.6(予想0.4% 前回0.6%)
21:30 カナダ 3月 生産者物価指数(PPI)=前月比1.7%(予想0.9% 前回0.2←0.1%)、前年比-0.3%(前回0.0←-0.8%)
21:30 カナダ 3月 原材料価格=前月比6.6%(予想2.0% 前回0.6←0.5%)、前年比20.45(前回17.5←14.9%)
21:30 米 第1四半期 GDP: 速報値=前期比0.6%(予想0.3% 前回0.6%)、デフレーター=2.6%(予想3.0% 前回2.4%)、最終需要=2.6%(予想0.2% 前回2.4%)、コアPCE価格指数=2.2%(予想2.2% 前回2.5%)、PCE価格指数=3.5%(予想3.7% 前回3.9%)→ 米リセッション懸念が薄らぐ、米金利先物が示す0.25%利下げ確率は80%
21:30 米 第1四半期雇用コスト指数=0.7%(予想0.8% 前回0.8%)
22:45 米 4月 シカゴ地区購買部協会景気指数=48.3(予想47.5 前回48.2)、生産=53.0(前回50.4)、新規受注=53.0(前回53.9)、雇用=35.3(前回44.6)、支払価格=82.9(前回83.9)
3:15 米 FOMC=政策金利を0.25%引き下げ2.0%を決定、予想通り。


●昨日の主な発言その他
◎米 →  FOMCの声明全文→ 今回の声明では、「成長への下振れリスクは引き続き存在する」の部分が削除された。
1. フェデラルファンド(FF)を0.25%引き下げ2.0%に決定した。
最近の情報は経済活動が依然として弱いことを示している。家計・企業支出は鈍く、労働市場は一段と軟化した。金融市場は引き続きかなりの緊張下にあり(under considerable stress)、信用状況の縮小や住宅市場の一段の収縮は今後数四半期にわたり経済成長を圧迫する可能性が高い(likely to weigh on economic growth over the next few quarters)。
2. コアインフレ指標は若干改善したが(improved somewhat)、エネルギーや他の商品価格は上昇し、インフレ期待の一部指標は過去数カ月に上昇した。
3. エネルギーや他の商品価格が横ばいとなる見込み(projected levelling out)やリソース利用への圧力の緩和を反映し、FOMCは今後数四半期にわたりインフレが緩和する(to moderate)と予想している。
ただインフレ見通しをめぐる不確実性(uncertainty)は高まっている。インフレ動向を引き続き注意深く監視する必要がある。
4. これまでの大幅な金融緩和政策は、市場の流動性を促すための継続中の措置とあわせ、時間とともに緩やかな成長を促進し、経済活動に対するリスクを軽減する一助となるだろう。FOMCは経済・金融動向を引き続き監視し、持続可能な経済成長や物価安定を促進するため、必要に応じてタイムリーに行動する。
5. 今回の声明に賛成票を投じたのは、バーナンキ委員長、ガイトナー副委員長、コーン、クロズナー、ミシュキン、ピアナルト、スターン、ウォーシュの各委員。フィッシャー、プロッサー各委員は据え置きが好ましいとして、反対票を投じた。"
◎米 → FOMCの結果を受け、金利先物市場では、6月FOMCで利下げ確立が、ゼロ→18%に上昇、追加利下げの可能性も残る結果となった。
◎米 → 米GM<第1四半期=純損失は32.5億ドル(1株当たり5.74ドル)。赤字額は国外好調で特別項目除く損失幅は予想以下。
◎米 → ファニーメイCEO=2010年まで米住宅市場の本格的な回復は見込めず。将来の回復局面では消費者セクターが金融市場に遅れをとる。
◎米 → ビル・グロース・PIMCO(CIO)=FRBの一段の利下げはドル安とインフレ上昇をもたらす。プラスよりもマイナスのほうが大きい可能性がある。


欧州・英国
◎ユーロ → コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁=08年のユーロ圏成長率は、IMF見通し1.4%を上回る見込み。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=ECB理事会はユーロ圏の賃金交渉をとりわけ注視している。エネルギー・食品価格上昇による賃金や価格設定への二次的影響を回避しなければならない。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=2008年上半期のユーロ圏経済はそれなりに底堅く推移。FRBとBOEは金融を緩和しているが、ECBは金融市場の混乱の経済全般への影響を見極めたい。主要通貨の急激な変動を懸念、ワシントンG7のメッセージを金融市場が無視していることはない。


日本・その他
◎日本 → 白川日銀総裁=08年度は下振れリスクに力点置いている。リスク点検し、それに応じて適切に金融政策運営していく。循環メカニズムは足元弱まっている。クレジットスプレッド足元少し改善、市場の流動性は引き続き薄い。現在の市場の金利形成を淡々とみていく。金融政策は前回まで大きな方向性あったが、今回は下振れリスク大きく機動的に運営。資源高、シンプルな商品への逃避もおそらく反映。景気と物価が異なる方向に向かうとき、あらかじめ金融政策の答えは持たない。政策委員2人欠員、いろいろな形で問題生じている。物価の上昇が期待インフレ率に影響するなら、金融政策で対応する。現在の物価上昇は供給ショックだけでなく、新興国需要の拡大も要因。国内金融システムの安定性に全体として深刻な影響及ぼしていない。
◎日本 → 日銀展望リポート=先行きの金融政策、あらかじめ特定の方向性持つこと適当でない。上下両方向のリスク要因丹念に点検しながら機動的に金融政策運営。適切な金融調節行うことで市場安定に努めていく。わが国経済は当面減速もおおむね潜在成長率並みで推移。景気の下振れリスクにもっとも注意する必要。物価上ブレのリスクあるが、物価安定の理解から大きくかい離せず。緩和的金融環境長期化リスクは引き続き存在、下振れリスク薄まればその重要性が増す。好循環メカニズムの記述は消える。先行きの金融政策、あらかじめ特定の方向性持つこと適当でない。
◎日本 → 日銀展望リポート=2008年度実質GDP見通し中央値は+1.5%、09年度1.7%。08年度CPI見通し中央値は+1.1%、09年度+1.0%。08年度実質GDP大勢見通しは+1.4%―+1.6%。09年度実質GDP大勢見通しは+1.6%―+1.8%-08年度CPI大勢見通しは+0.9%―+1.1%。09年度CPI大勢見通しは+0.8%―+1.0%。08年度実質GDP見通し中央値は+1.5%
◎日本 → 渡辺金融担当相=-国内金融機関のサブプライム損失、拡大傾向だが米欧よりケタが1つ小さい。米欧と同じ金融システムの問題が日本にあると思っていない。サブプライム問題、終わっているわけではなく警戒水準さらに高めていく。
◎日本 → 大田経済財政担当相=1景気判断は変わらない。生産は横ばい圏内との判断に変わりない。米国向け輸出減の影響、ジワジワ出ている。米経済動向、十分警戒しながら先行きを見ている。雇用は改善に足踏みとの判断に変わりない。
◎ADB → ラジャット・ナグジア開発銀行(ADB)事務総長=2008年のアジアの新興諸国は、過去10年間で最高水準のインフレに直面。経済成長率は5年ぶりの低水準になると予想。食品・燃料価格の大幅上昇により、2008年アジア地域の平均インフレ率が5.1%。 成長率は2007年(8.7%)→2008年(7.6%)に減速、2009年(7.8%)と予想。
◎豪 → 英天然ガス生産3位のBGグループが、オリジン・エナジー・豪電力・ガス小売り2位に129.1億豪ドルの買収案→ AUDUSDが上昇。


2008年4月30日 本日の為替戦略

祭日明けの水曜日、為替市場はFOMCを明日早朝に控え、多くの経済指標の発表を控え、結果に反応することは避けられないが、大物が控えているだけに投機的な動きが抑制される可能性が高い。そして、FOMCでは0.25%の利下げと、利下げ終了との期待が強く、予想外の結果に、変動リスクが高まることは避けられない。


昨日は、英住宅ローン承認件数が1999年来の低水準、英CBI小売売上が2005年11月来の低水準で、ブランチフラワー英中銀政策委員がリセッションリスクを示唆、利下げとポンド安を支持したことで、ポンド安の方向性が強まっている。


米国も米企業決算も悪く、経済指標も弱く、ウォーレン・バフェット氏は「米経済はリセッションに陥っており、大半の見方よりも景気は深刻な状況になる」と語っている。米国がリセッシンでないと思っている市場参加者は多分、皆無。


本日の経済指標・その他からは、多くの重要な発表が控えている。
独・ユーロ雇用統計、ユーロCPI、米全米雇用報告、カナダ・米GDP、米雇用コスト指数、シカゴ地区購買部協会景気指数、そして、明日の早朝にはFOMCがあり、政策金利を0.25%引き下げ2.0%と予想されている。


●ドル円
ドル円は、他の主要通貨でドルの買い戻しが入っているが、クロスでは円の買い戻しが強く、ドル円も上値が重くなっていたが、引けにかけて円売りが加速し、結局は4日間連続の104円台で終了。ドル買いの流れが続いているが、クロスでの円買いにドル円は103円~105円台のレンジでの取引が続きそうである。


ドル円の4時間チャートは、引き続き103円~105円のレンジに納まっている。上値のポイントは、104.47円、104.64~68円、104.98円。下値のポイントは、103.68円、103.49円、103.01円、102.67円。RSIは55と下降ラインが続いているが横ばいに変わり、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り継続ながらも、103円~104.65円のレンジと予想。


●ユーロドル
ユーロドルは、先のG7でドイツ銀行の頭取が時価会計処理の見直しを指摘し、驚きの目で見られたことが思い出された。ドイツ銀行第1四半期決算は5年ぶり赤字となり欧州の金融機関の悪影響が心配である。1.6020からのユーロ下落の様変わりは驚きでもあるが、1.55の大台が重要であることは間違いない、これが崩れると1.5344までの下げに繋がる。本日のFOMCの結果と今後の見通し次第では1.55~1.57を抜け出す可能性もあるが、どうもドル買い(ユーロ売り)の期待感が先行しているように感じられてならない。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが崩れ、1.55~1.57のレンジで取引されている。上値のポイントは、1.5603、1.5642、1.5706、1.5722。下値のポイントは、1.5518、1.5406、1.5344、1.5229。RSIは28と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。1.55~1.57のレンジから抜け出した方向に加速しそう。


●ポンド円
ポンド円は、ブランチフラワー英中銀政策委員(MPC)=現在の英国は6ヶ月前の米国と似ており、英国の利下げの必要性とリセッションのリスクを警戒、キングBOE総裁は英経済について悲観的になるような状況ではないと発言。ポンド円の急落は非常に目立つこととなったが、米住宅価格指数、米消費者信頼感指数も弱く、それ以外でもクロスでは円の買い戻しが強まり、久々にリクレジットリスクの高まり=円・スイス買いに戻り、本日もその流れを期待したい。


ポンド円の4時間チャートは、203円~208円のレンジで取引が続き、下値を試す展開が続いている。上値のポイントは、205.10円、205.41円、205.79円、206.62円、208円。下値のポイントは、203.33~38円、202.23円、201.02円。RSIは51と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。


●本日の経済指標・その他
日本 日銀金融政策決定会合=政策金利0.5%の据置きを予想
7:45 NZ 3月 住宅建設許可=前月比予想 前回-6.5%
8:30 日本 3月 失業率=予想3.9% 前回3.9%、 有効求人倍率=予想0.97 前回0.97
8:50 日本 3月 鉱工業生産速報=前月比予想-0.8% 前回1.6%、前年比予想2.0% 前回5.1%
13:00 NZ 4月 NZ中銀のビジネス・コンフィデンス=予想-50.0 前回-57.9
16:00 独 3月 ILO失業率=予想7.4% 前回7.4%
17:55 独 4月 雇用統計、失業率=予想7.8% 前回7.8%、失業者数=予想-3.5万人 前回-5.5万人
18:00 ユーロ 4月 消費者物価指数速報(CPI)=前年比予想3.4% 前回3.5%
18:00 ユーロ 3月 失業率=予想7.1% 前回7.1%
18:00 ユーロ 4月 消費者信頼感指数=予想-12 前回-12
18:30 英 4月 Gfk消費者信頼感=予想-20 前回-19
18:30 スイス 4月 KOF先行指数=予想1.44 前回1.54
21:15 米 4月 全米雇用報告=予想8,000人 前回-60,000人
21:30 カナダ 2月 GDP=前月比予想0.4% 前回0.6%
21:30 米 第1四半期 GDP: 速報値=前期比予想0.3% 前回0.6%、デフレーター=予想3.0% 前回2.4%、最終需要=予想0.2% 前回2.4%、コアPCE価格指数=予想2.2% 前回2.5%、PCE価格指数=予想3.7% 前回3.9%
21:30 米 第1四半期雇用コスト指数=0.8% 前回0.8%
22:45 米 4月 シカゴ地区購買部協会景気指数=予想47.5 前回48.2
3:15 米 FOMC=政策金利を0.25%引き下げ2.0%を予想
20:55 トルシェECB総裁=Karlspreis欧州フォーラムで発言


2008年4月30日 29日の海外為替市場

NYダウ=12831.94(-39.81 -0.31%)、独DAX=6885.34(-39.99 -0.58%)、英FTSE6089.40(-1.0 -0.92%)、金=876.80(-18.70 -2.09%)、原油=115.63(-3.12 -2.63%)。EURJPY=161.97(-1.13 -0.69%)、GBPJPY=204.81(-2.61 -1.26%)、NZDJPY=80.63(-1.09 -1.33%)と激しい円買い。


アジア市場は、日本が祭日で休場の中、狭いレンジで取引が続いていたが、夕刻に発表されたドイツ銀行第1四半期決算が、5年ぶり赤字と評価損は27億ユーロ と発表、EURUSD=1.5660→1.5541まで急落、EURJPYの売りにドル円も上値の重い展開となった。


欧州市場は、英住宅ローン承認件数、6.4万件(予想.6.9万、前回7.2←.7.3万)→調査開始の1999年1月以来、最低水準で、英CBIの小売売上=-26(-5 前回1)→ 予想を大幅に上回るマイナス幅にポンド売りが強まる。また、ブランチフラワー英中銀政策委員(MPC)、英国のリセッション懸念を表明し、ポンドは下落。クロスの円買いが続き、AUDJPY=97.48円→96.14円まで下落、


米国市場は、米住宅価格指数( 主要20都市圏)、前年比-12.7%(前回-10.7%)と大幅に低下、20都市中、17都市で下落率は過去最大となり、米消費者信頼感指数は、62.3(予想62.0 前回65.9←64.5)と、2003年3月来の低水準となりドル売りが強まった。また、米カントリーワイド第1四半期決算、8.931億ドルの赤字と発表、ドル売り・円買いの引金となったが、FOMCを前にドルショートポジションの巻き戻しも強く、値を戻して終了している。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.17円で取引が始まり、日本が祭日の中で、104円以下のドル買いが強く、クロスではEURJPYやAUDJPYの売りに上値も重く、104.03~36円の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は104.14円で取引が始まり、GBPJPY、AUDJPY、EURJPY等のクロスの売りが続き、103.78円まで下落、103.80~00円のレンジで揉み合いとなった。予想より悪い、米住宅価格指数や米消費者信頼感指数、米カントリーワイド第1四半期決算、GMAC決算に米国株は弱く、米系投資銀行の円買いを引金に、ドル売り・円買となり、103.50~75円のストップロスを誘発し103.22円まで下落した。103円割れのトライ失敗、ロンドンフィキシングを転機に、ファンド筋から買い戻しが入り、103.80円を超えると短期ストップロスの買いを誘発し、米国株も買い戻しが始まり、終盤にかけては104.07円まで値を戻し、06:00時では104.01円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5655で取引が始まり、1.5630~64の狭いレンジで取引が続いていたが、欧州時間に入りドイツ銀行第1四半期決算が5年ぶり赤字・評価損は27億ユーロと発表、1.5558ドルまで下落した。欧州市場は1.5605で取引が始まり、1.5550~55のストップロスを誘発し1.5540まで急落、1.5500のテクニカルポイントが意識され、国際機関やアジア中銀筋、政府系ファンドの買いに下げ止まり、1.5545~80のレンジで激し売り買いの攻防が続いた。EURGBPの買いも強く、非常に悪い、米住宅価格指数や米消費者信頼感指数に1.5618まで上昇、ロンドンフィキシングを戻り高値に、1.5560まで再下落、06:00時では1.5574で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.07円で取引が始まり、日本が祭日で市場参加者も少ない中で、162.90~22円の狭いレンジで取引が続いていたが、ドイツ銀行第1四半期決算を受けた売りに、162.15円まで下落した。欧州市場は162.49円で取引が始まり、162.05円まで値を下げ、162.45円を戻り高値に、予想を下回る英経済指標にGBPJPYが下落、米系ファンドからAUDJPYの売りも続き、ECBフィキシングでは161.60円まで続落となった。オプションカットでは161.95円まで値を戻したものの、弱い米カントリーワイド第1四半期決算、GMAC決算に米株価は弱く、161.10円まで下落、ロンドンフィキシングからは、買い戻しが強まり、米国株も徐々に買い戻され、終盤にかけては162.00円まで値を戻し、06:00時では161.97円で取引されている。


●主な経済指標の結果
日本市場休場(昭和の日)
7:45 NZ 3月 貿易収支=-0.5億NZドル(予想3.9億NZドル 前回2.49←2.58億NZドル)、輸入=34.9億NZドル(前回34.6←34.5億NZドル)、輸出=34.4億NZドル(37←3.71億NZドル)
16:30 スウェーデン 4月 小売売上高=前月比0.4%(前回1.6%←1.7%)、 前年比3.9%(前回4.5%←4.9%)
17:30 英 3月 消費者信用残高=12.37億ポンド(予想14億ポンド、前回23.47→23.54億ポンド)
18:30 英 3月 イングランド銀行の住宅ローン承認件数=6.4万件(予想.6.9万、前回7.2←.7.3万)→調査開始の1999年1月以来、最低水準
18:30 英 4月 CBIの小売売上=-26(-5 前回1)→2005年11月来の低水準、予想を大幅に上回るマイナス幅にポンド売りが強まる
22:00 米 2月 S&Pケース・シラー米住宅価格指数( 主要20都市圏)=前月比-2.6%(前回-2.4%)、前年比-12.7%(前回-10.7%)→20都市中、17都市で下落率は過去最大
23:00 米 4月 米消費者信頼感指数=62.3(予想62.0 前回65.9←64.5)→ 2003年3月来の低水準、現況指数=80.7(前回90.)、期待指数=50.1(前回49.4)→ 2003年3月来の低水準


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → ブッシュ米大統領=米経済は困難な時期。まずは減税効果を見極め。サウジアラビアに原油高は世界経済を損なうと伝えた。
◎米 → 米カントリーワイド第1四半期決算=8.931億ドルの赤字、評価損と引当金で30億ドルを計上したことが圧迫し、3四半期連続の赤字で、1株当たり損失は1.60ドル。
◎米 → ゼネラル・モーターズ・アクセプタンス・コープ(GMAC)第1四半期=赤字5.89億ドルとほぼ倍増、住宅ローンの焦げ付き増加。
◎米 → バークレーズ・キャピタル=住宅価格の下落が続けば、8000億ドルの住宅ローンが年央にはデフォルトになる可能性。
◎米 → 米不動産調査会社リアルティトラック=米住宅差し押さえ件数が7四半期連続で増加、前年同期比112%増。
◎米 → ウォーレン・バフェット氏(CNBCテレビ)=米経済はリセッションに陥っており、大半の見方よりも景気は深刻な状況になる。景気後退は多くの人々が考えるよりも長引き、深まるだろう。消費者はガソリンや食品価格上昇の影響を感じつつあり、ほかへ回すお金があまり多くないと感じていると思う。
◎米 → FRB=銀行の預金準備に利子を支払うことについて30日に協議。
◎米 → ポールソン米財務長官=経済対策の一環としての税の払い戻しを迅速に実施することに焦点を当てており、第2の対策には関心がない。現在の払い戻しが拡大すれば、政府予算のバランスをとるのが難しくなる可能性がある。


欧州・英国
◎英 → キングBOE総裁(議会証言)=G7は共同声明を発表することで親密な議論や、会議の有効性が損なわれている。 中国やインドなど急成長しつつある新興諸国がメンバーに加盟せず、G7の意義はかなり失われた。英経済について悲観的になるような状況ではない→ 積極的な利下げ環境にないとの判断にポンド売りが強まる。
◎英 → 英HBOS=資本増強のため40億ポンドの株主割当増資を実施。
◎英 → ブランチフラワー英中銀政策委員(MPC)=ポンドは更に下落する可能性。ポンド下落は、景気を刺激する可能性。英住宅価格は、1/3に下落する可能性も。リセッション回避のため積極的な行動が必要現在の英国は6ヶ月前の米国と似ており、目先のインフレリスクにとらわれMPCが利下げをしないと、住宅価格の下落のリスクが高く、英国のリセッションのリスクを警戒。米は明らかに現在リセッションにある。
◎ユーロ → ウェリンク・オランダ中銀総裁=ECBの現在の金利スタンスに満足。金利変更の可能性を重要視しない見方。ECBのインフレ懸念は変わらない。 欧州委員会のインフレ見通しはECBの見通しを上回っているが、欧州委の予想はやや最近のものであることを考慮する必要がある。
◎ユーロ → ドイツ銀行第1四半期決算=5年ぶり赤字に、評価損は27億ユーロ 。


日本・その他
◎中国 → 中国国家発展改革委員会(NDRC)=世界経済の減速により国内経済の成長がより圧迫される見通し。第2四半期も引き続き、中国の経済政策の優先課題はインフレの抑制になる。
◎インド → インド中銀=預金準備率を8.25%に引き上げ、主要政策金利は据え置き。
◎マレーシア → マレーシア中銀=政策金利を3.50%に据え置き。
◎中国 → 中国人民元を10~15%切り上げのウワサが流れる
◎OPEC → 石油コンサルタント=OPECは次回の9月総会前に増産を検討するために臨時会合を開く可能性がある。開催時期は夏季の休暇シーズン半ばの7月よりも前になるだろう。


2008年4月29日 本日の為替戦略

日本が祭日で、アジア市場は動きが鈍くなることは避けられない。海外市場もドルに関しての思惑が分かれ、様子見ムードが強い。先週のドル買いの流れとは裏腹に、利食いと思われるが、ドル売りの流れが始まっている。


米金融不安の解消期待が残りながらも、昨日発表された欧州委員会の春季経済見通しでは、ユーロ圏に限らず、世界的な成長の鈍化と、インフレの進行が予想され、すでに織り込み済みとは言われながらも、いつになったらこの流れが明確になるか不安である。この中で、格付け機関のS&Pは「大手米銀は格下げのリスクがある」と指摘。非常に気になる。


著名な投資家バフェット氏は「経済はリセッションにある、リセッションは大半の予想より長期で深刻なもの、貿易政策の変更がなければドルは下落、大きい通貨ポジションはない」と言っている。かれは、歯に衣を着せぬ発言で、自分の為替相場間を示すことが多い。しかし、今回は貿易政策の変更がなければドルは下落と、言いながらも、大きなポジションはない、とのことで、どうも理屈に合わない。いや、それだけ、今後の見通しが不透明なのだろう。


本日は祭日、ゆっくりと今後の相場を考えることも必要なのでは・・・・。


本日の経済指標・その他では、住宅関連の数字が英国と米国であり、台風の目となっている。また、米消費者信頼感指数も注意が必要。


●ドル円
ドル円は、米国金利上昇が金融不安解消のサインと思われ、ファンド筋のドル買いが続いたが、自身を持ったポジションテークではなかったようで、大手短期投機筋のドル買いが中心に簡単に方向転換をしてくる。原油価格とドルの反相関関係や、株価とドルの相関関係を意識した取引が続いているようで、原油価格の上昇が続いている間は、ドルの買いも難しく思えてならない。


ドル円の4時間チャートは、103円~105円のレンジの上限を試しながら、上値が重くなっている。上値のポイントは、104.64円、104.98円、105.53円、105.67円、105.82円。下値のポイントは、103.99円、103.68円、103.49円、103.01円、102.67円。RSIは64と上昇ラインが崩れ始め、トレンドモメンタムも売りに変化する可能性が出ている。トータルの判断は、売り。104.98円を超えたら撤退の売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、毎日多くの通貨当局者からいろいろな発言が飛び出すが、そのほとんどは同じ内容で、景気鈍化+インフレ警戒感である。EUが発表した経済見通しも正にその通りで、世界各国の経済見通しも同じような内容である。結果として、現状の金融政策を維持していくことが見込まれ、それもあまり変化がない。ユーロドルが動きているのは、結局は短期のフローと、大手投機筋のポジションだけなのであろう。1.55~1.57を確実に抜け出すまでは、レンジ相場だけを考えたい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.55~1.57のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5663、1.5731、1.5796、195840。下値のポイントは、1.5518、1.5344。RSIは32と横ばいで下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。


●ポンド円
ポンド円は、狭い値動きとなったが、クロス全体でも大きな変動も無く、英銀HBOSが増資について検討する見通しとの観測を受け、ポンドの買い材料となったが、それでも小幅な値動きに止まっている。今週のテーマはすべて米国の経済指標が占め、FOMCの利下げの有無や幅がテーマになっているだけに、クロス円の相場も動き難い。


ポンド円の4時間チャートは、緩やかな上昇傾向が続いているが、上昇力もやや弱まっている。上値のポイントは、208.00~04円、208.99円、210.09円、210.57円。下値のポイントは、205.10円、204.81円、203.33円、202.23円。RSIは60とやや下げ傾向に入り、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、ミックスながら、やや売りの期待観が強まっている。


●本日の経済指標・その他
7:45 NZ 3月 貿易収支=予想3.9億NZドル 前回2.58億NZドル、輸入=前回34.5億NZドル、輸出=3.71億NZドル
15:00 英 4月 ネーションワイド住宅価格=前月比予想-0.4% 前回-0.6%、前年比予想0.1% 前回1.1%
16:30 スウェーデン 4月 小売売上高=前月比 前回1.7% 前年比 前回4.9%
17:30 英 3月 消費者信用残高=予想14億ポンド、前回24億ポンド
18:30 英 3月 イングランド銀行の住宅許可件数=予想0.69万、前回0.73万
18:30 英 4月 CBIの販売業調査=-5 前回1
22:00 米 2月 S&Pケース・シラー米住宅価格指数( 主要20都市圏)=前月比 前回-2.4%、前年比 前回-10.7%
23:00 米 4月 米消費者信頼感指数=予想62.0 前回64.5


2008年4月29日 28日の海外為替市場

アジア市場は、日本が連休の谷間で市場参加者も少な中で、円売りの流れにドル円は105円を試す動きがみられたが失敗、全体として小幅な値動きとなった。


欧州市場では、独ザクセン州CPIは、前月比-0.2%(予想0.2%)と予想を下回り、独ノルトライン・ウェストバーレン州、前月比-0.3%、ヘッセ州=前月比-0.2%と弱く、独・ユーロ圏のCPI低下期待にユーロ売りが強まる。トリシェECB総裁は、「物価安定へのリスクが引き続き上向いている。中期的に物価安定にとって上振れリスクがある。」との発言にユーロ買い材料とさ、ユーロ相場も売り買いが交錯した。


米国市場は、FOMC等のメインイベントの発表を控え動きは鈍く、独消費者物価指数(CPI)速報は、前月比-0.2%(予想0.2%)、前年比2.4%(予想2.7%)と予想より低かったが、ユーロは比較的小幅な値動きとなった。また、S&Pが大手米銀は格下げのリスクを懸念、投資家バフェット氏が経済はリセッションにある。リセッションは大半の予想より長期で深刻なものと発言、ドル売りの流れに戻し、円はクロスで買い戻しが入り、ドル円の上値を重くした。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.45円で取引が始まり、ドル需要が多く、日経平均株価が14,000円の大台を回復、投信の買いや、本邦勢や米系インベストメント銀行の買いに、104.41円を安値に先日高値104.82円僅かに上回る104.83円まで上昇、105.00円のオプション勢の売りや本邦実需筋の売りに104.42円まで値を下げ、104.40~70円のレンジで取引が続いた。欧州市場は104.58円で取引が始まり、一時104.33円まで値を下げたが、104.35~60円の狭いレンジから、ECBフィキシングに104.68円まで小幅上昇、円ショートポジションの買い戻しに上値は重く、ロンドンフィキシング近くでは104.28円まで値を下げ、終盤にかけて104.20~30円を割り込み短期投機筋の売りに104.08円まで下落、06:00時では104.19円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5610で取引が始まり、早朝の1.5593を安値に、週初の薄商いの中でアジア系ファンドの買いが入り、投機筋のストップロスの買いを誘発し徐々に底値を切り上げ、オプションカットでは1.5683まで上昇したが、独各州のCPIが予想より弱くオプションカット後の反動に1.5616まで急落した。欧州市場は1.5663で取引が始まり、独・ユーロ圏のCPI上昇と成長鈍化見通しに下値を試したものの、東欧勢の買いに下げ止まり、トルシェECB総裁のインフレを懸念する発言に、1.5694まで上昇した。欧州委員会の春季経済見通しで成長鈍化とインフレ上昇が予想され、ファンド筋はオプション勢の売りが続き、1.5597まで下続落となった。1.56以下では政府系ファンドを含め幅広い買いに下げ止まり1.5655まで値を戻し、1.5625~50で揉み合いから、06:00時では1.5658で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.03円で取引が始まり、朝方の163.79円を底値に本邦勢の買いとCADJPYの買いに163.78円まで上昇、午後に入ると一時163.45円まで下落、欧州勢の買いに163.84円まで上昇、独各州のCPIが予想より弱く利上げ観測が遠のき、163.30円まで値を下げた。欧州市場は163.80円で取引が始まり、独・ユーロのCPI低下見通しを材料に、一時163.24円まで値を下げたが、トルシェECB総裁に163.90円まで上昇、欧州委員会の春季経済見通しにユーロ売りが強まる、162.94円まで続落となった。ロンドンフィキシングでは163.53円まで値を戻したが、戻り売り圧力は強く、終盤にかけては162.85円まで値を下げ、06:00時では163.10円で取引されている。


●主な経済指標の結果
8:50 日本 3月 小売業販売額・速報 =前年比1.1%(予想1.0% 前回3.1%)
15:10 独 5月 Gfk消費者信頼感調査=5.9(予想4.6 前回4.8←4.6)
英 4月 ホームトラック住宅価格=前月比-0.6%、前年比-0.9%(前回0.4%)→ 2006年1月以来の低水準 
3月 英住宅価格=前月比-0.4%、前年同月比3.6%(前回5.3%)→ 住宅市場で減速傾向が続く
0:45 独 4月 消費者物価指数(CPI)速報=前月比-0.2%(予想0.2% 前回0.5%)、前年比2.4%(予想2.7% 前回3.1%)、EU基準CPI(HICP) 速報値=前月比-0.3%、前年比2.6%(予想3.1% 前回3.3%)
4:00 カナダ 2月 財政収支=29.3億カナダドル(前回5.92億カナダドル)、年度累計=128.9億カナダドル(前回99.6億カナダドル)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 S&P=大手米銀は格下げのリスクがある。
◎米 投資家バフェット氏=経済はリセッションにある。リセッションは大半の予想より長期で深刻なもの、貿易政策の変更がなければドルは下落。大きい通貨ポジションはない
◎米 モルガン・スタンレーのアナリスト=大手銀の利益予想を引き下げ、信用収縮は序盤。
◎米 ラジア米経済諮問委員会(CEA)委員長=米国はおそらくリセッションに入ってはいない。08年第1四半期の成長率、ゼロ近くか若干のマイマスを予想。金融機関が引き続き資本を増強することが重要、これまでのところ順調。クレジットの状況を引き続き注視。
◎米 ジョセフ・スティグリッツ氏(ノーベル経済学賞受賞者で世界銀行の首席エコノミスト経験者)=米金融危機はグリーンスパン前FRB議長とブッシュ政権の責任。ドル安で欧州の輸出が影響を受けるため、欧州経済は引き続き打撃を受ける。欧州と米国の非連動性は可能。


欧州・英国
◎ハンバリー ハンガリー中銀=政策金利を0.25%引き下げ8.25%に決定。中銀は声明=インフレリスクにより利上げが必要と判断。引き続き今後も必要な措置を講じる。 シモール総裁は0.25%の引き下げや、金利据え置きについて協議した。
◎ユーロ メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁=物価の上向き圧力を認識している。原油価格動向による二次的影響を招いてはいけない。一時的な影響が慢性的な影響へと変化することを意味する。そうなれば物価上昇の影響も長引くことになるだろう。
◎ユーロ ユンケル・ユーログループ議長=原油価格がドル建てでほぼ4倍増となっているものの、ユーロ建ては2倍増にとどまり注目に値する。 生活に必要不可欠な分野での価格にユーロ導入がどれほど大きな利点をもたらしたか明確に説明する必要がある。インフレ阻止という課題に真剣に取り組んでいく必要がある。インフレとの闘いはECBの金融政策だけの問題ではない。ユーロ圏各国がインフレ抑制に向け物価を安定させていく義務がある。ECBと各国政府は同じ責務を負っている。
◎ユーロ リープシャー・オーストリア中銀総裁=物価安定の確保は、デフレーションと長期インフレの回避を意味する。現在のインフレ低下は、恐らく数カ月前に予想されたほどではないとみられ、総合的に検討する必要がある。安心感をもつ理由は全くない。複数の要因を考慮するが。その1つが経済成長だ。 インフレ水準は高すぎ疑問の余地はない。二次的影響の顕在化、インフレ率上昇を回避するため必要な措置をすべて実施していく必要がある。
◎ユーロ トリシェECB総裁=為替変動は時として主要通貨間で大幅な変動があり、金融・経済の安定に及ぼす可能性を懸念している。
◎ユーロ アルムニア欧州委員会委員=2008・09年英財政赤字は3%超の見通し、6月に懲罰的手続き開始。2009年仏財政赤字は3%の見通し、警告対象となる明らかな事例。フランスは再び参照値に危険なほど接近している。インフレは欧州連合(EU)が短期的に直面しなければならない主要課題。 総合インフレは昨秋から、エネルギー・食品価格高により、大幅に上昇した。
◎ユーロ メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁(年次金融安定報告)=世界の金融システムは危機に直面、銀行は損失吸収可。物価安定性に対するリスクは依然上向きだ。
◎ユーロ 欧州委員会:春季経済見通し=GDP成長率=ユーロ1.7%(前回2.2%)、独1.8%(前回2.1%)、物価上昇率=ユーロ3.2%(前回2.1%)、独2.9%(前回2.0%)。EURUSDの相場は13%上昇と予想、名目実行為替レート5.5%、実質実行為替レート4.75%と予想。
◎ユーロ トリシェECB総裁=為替相場は非常に重要。主要通貨の間で急激な変動がみられた。為替の動きが安定に対して影響を及ぼす可能性を懸念。
◎ユーロ トリシェECB総裁=物価安定へのリスクが引き続き上向いている。中期的に物価安定にとって上振れリスクがある。物価安定のみを目的に適切な金融政策を行うことが重要。銀による流動性対策、金融混乱の根本的原因を解決できない。安心できる理由はない、現在の環境は依然として非常に厳しい。現在のユーロ圏の金利、物価安定の達成に寄与する→ ユーロ買いの材料となる。
◎ロシア ロシア中銀=リファイナンス金利を0.25%引き上げ10.5%に決定。
◎ユーロ リープシャー・オーストリア中銀総裁=各国中銀は物価安定を維持する上で、過度のインフレのみならず、デフレも避ける必要がある。
◎独 独州CPI=独ノルトライン・ウェストバーレン州=前月比-0.3%、ヘッセ州=前月比-0.2%→ ユーロ売りの材料となる
◎独 ザクセン州統計局、4月の消費者物価指数=前月比-0.2%(予想0.2%)、前年同月比2.6%(予想2.8% 前回3.1%)低下し、ユーロ売りの材料となる。
◎スイス ジョルダンスイス中銀理事=スイス経済は世界的な低迷の克服に向けた態勢が引き続き整っている一方、少なからぬリスクに直面しており、注意深い監視が必要。 インフレ率は今後1年間に中銀が物価安定基準としている2%を下回る水準に低下するだろうが、上振れリスクも残っていると。すべてのマイナス影響にもかかわらず、スイス経済の見通しは引き続きポジティブ。2008年のスイスのGDP伸び率については、2007年の3.1%→1.5~2.0%に減速する。 インフレ率は今後1年間で2%未満に低下。こうした経済情勢の中で、スイス国立銀行が目標レンジとしているスイスフランの3カ月物ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)で2.25~3.25%の水準は妥当な水準。
◎英 英銀HBOS=28日に取締役会を開催し株主割当増資について検討する見通し。サンデー・タイムズ紙=取締役会は20億~40億ポンドの増資案を検討するが、増資せずに現在の信用危機を乗り切る方針を決める可能性もある。 サンデー・テレグラフ紙=29日に最新の経営報告も発表する、最大30億ポンドの評価損計上を発表する見通し。


日本・その他
◎OPEC ヘリルOPEC議長(アルジェリア新聞)=原油相場がドル安に影響を受けているため、1バレル=200ドルに到達する可能性がある。
◎中国 中国政府=国家外為管理局(SAFE)に対し、外貨準備の約5%を債券以外の株式を含む商品に投資することを認めた。
◎豪 ファーガソン・オーストラリア資源・エネルギー観光相=中国企業に対し豪資源会社への投資申請を取り下げるよう申し入れた事実はない。
◎サウジアラビア 3月のインフレ率=前年同月比9.6(前回8.7%)と1970年代の石油ブーム以来の高水準に上昇した。


2008年4月27日 今週の為替戦略

月末と月初めに当り、実需の動きが活発になり、米雇用統計を週末に控え、今週も波乱の週になることが予想される。また、世界的なインフレ懸念+景気鈍化は避けられないものとなり、よりその傾向が強くなっている。


米国の信用収縮対策やサブプライム住宅ローン救済策に続き、英国BOEも流動性対策を発表、懸念された米金融機関の決算もそこそこの結果となり、問題の米メリルリンチ、ワコビア、シティ・グループ、JPモルガン・チェース、スイスUBS、英RBS等の金融機関も、何とか資金調達のメドがつき、米金融不安が薄れたのか利下げ観測も薄れ、ドルも最安値から反発し、ポンドも値を戻している。


しかし、この金融混乱が収まった背景には、運用成績が極端に落ちも込みマイナス・パフォーマンスを抜け出すために、ヘッジファンドが水面下で、起死回生バーゲン・ハンティング(タダ同然)でクレジットの買いを仕込んでいる、とのウワサが強く流れている。もし、これが事実なら、いつ相場の流れが元に戻り、ドル売りに変わるかも知れず、心配でしょうがない。また、最近のドルの戻しが本格的な流れになることへの自信は全くない。


ユーロドルは1.60の大台を突破してからは、加速インフレを横目に、仏・独の政策担当者ばかりではなく、トルシェECB総裁、ユンケル・ユーログループ議長、ノワイエ仏中銀総裁、等々多くの通貨当局者もユーロ高をけん制する発言が続出し、一時500ポイント近くの調整が入った。


ドル円の為替相場と関連性の高い米金利であるが、2年債の米利回り急上昇、10年国債の利回りを比較してみると、ベアー・スターンズ救済策を発表した直後の3月17日には3.325%を底値に(日本=1.270%、独=3.690%、英=4.303%)から、4月25日では3.884%(日本=1.610%、独=4.180%、英=4.782%)まで上昇した。一方、3月1日の安値はUSDJPY=95.77円、USDCHF=0.9642と、共に一連の相場では最安値を更新した日に一致している。


最近では支持者が増えている金利下げ止まり期待が、今週のFOMCで確認できるのか、それとも、英系銀行のエコノミストが危惧している、1%までの低下が続くのか、米ドルの運命が結論付けられる。


Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると、


主要通貨では:
ドル買いの週となった。金融不安や信用収縮の解消がテーマとなり、CHFは弱くUSDCHFは1.6%上昇と激し売りとなったが、信用リスクヘッジ通貨の相棒でもるJPYは健闘し、USDJPYは0.73%の下落に止まっている。ドル高の中で最も影響が少なかったのはAUDで、第1四半期CPIが強くAUDUSDは0.11%の下落と前週とほぼ同じ水準に止まった。GBPはBOEの流動性対策が発表され、EURGBPでGBP買いが強くGBPUSDは0.61%と小幅な下落で落ち着き、CADは第2四半期の経済成長の予想を大幅下方修正したことで、USDCADは0.94%下落、NZDUSDも1.06%下落している。


USDJPY    OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
18-Apr-08 101.41 104.66 100.30 103.67 2.64 2.61% 4.36 4.32%
25-Apr-08 103.86 104.82 102.67 104.43 0.76 0.73% 2.15 2.07%


EURUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
18-Apr-08 1.5693 1.5985 1.5658 1.5815 -0.01 -0.01% 3.27 2.07%
25-Apr-08 1.5804 1.6020 1.5555 1.5629 -1.86 -1.18% 4.65 2.94%


USDCHF   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
18-Apr-08 1.0057 1.0285 0.9925 1.0182 1.81 1.81% 3.60 3.60%
25-Apr-08 1.0181 1.0431 0.9997 1.0345 1.63 1.60% 4.34 4.26%


GBPUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レン
18-Apr-08 1.9652 1.9998 1.9597 1.9977 2.86 1.45% 4.01 2.04%
25-Apr-08 1.9963 2.0025 1.9679 1.9856 -1.21 -0.61% 3.46 1.73%


AUDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
18-Apr-08 0.9265 0.9400 0.9205 0.9342 0.66 0.71% 1.95 2.10%
25-Apr-08 0.9322 0.9540 0.9290 0.9332 -0.10 -0.11% 2.50 2.68%


USDCAD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
18-Apr-08 1.0268 1.0272 0.9987 1.0041 -1.93 -1.89% 2.85 2.78%
25-Apr-08 1.0053 1.0213 0.9998 1.0135 0.94 0.94% 2.15 2.14%


NZDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
18-Apr-08 0.7900 0.7959 0.7825 0.7901 -0.29 -0.37% 1.34 1.69%
25-Apr-08 0.7893 0.8033 0.7780 0.7817 -0.84 -1.06% 2.53 3.20%


円クロスでは:
JPYは久々に小幅な値動きとなり通貨により動きも二極化されている。円高=EURJPY、CHJPY、NZDJPY、CADJPY、 円安=GBPJPY、AUDJPYとなり、小幅ながらもAUDJPYは0.6%の上昇している。EURUUSDやEURGBPの急落に、EURJPYは0.45%下落しているが、下げ幅ではCHFJPYが0.83%の下落幅が大きくやや違和感を残る。


EURJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
18-Apr-08 159.20 164.68 158.25 163.91 4.17 2.61% 6.43 4.03%
25-Apr-08 164.17 164.98 162.67 163.18 -0.73 -0.45% 2.31 1.41%


GBPJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
18-Apr-08 199.29 208.99 198.05 207.10 8.24 4.14% 10.94 5.50%
25-Apr-08 207.35 208.10 203.33 207.32 0.22 0.11% 4.77 2.30%


CHFJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
18-Apr-08 100.81 102.24 100.32 101.79 0.91 0.90% 1.92 1.90%
25-Apr-08 101.98 102.74 100.37 100.95 -0.84 -0.83% 2.37 2.33%


AUDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
18-Apr-08 93.97 97.49 92.21 96.85 3.15 3.36% 5.28 5.64%
25-Apr-08 96.82 98.41 96.78 97.43 0.58 0.60% 1.63 1.68%


NZDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
18-Apr-08 80.12 82.38 79.09 81.88 1.78 2.22% 3.29 4.11%
25-Apr-08 81.97 82.87 81.17 81.61 -0.27 -0.33% 1.70 2.08%


CADJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
18-Apr-08 98.72 103.88 97.91 103.20 4.54 4.60% 5.97 6.05%
25-Apr-08 103.28 103.55 100.88 102.98 -0.22 -0.21% 2.67 2.59%


IMM通貨先物:
商品先物取引委員会(CFTC)が 4月25日に公表した建玉報告では、大口投資家の先物とオプションの合計は361枚のネットロングが減少し、2週続けてドル安センチメントが弱まっている。小口投資家は合計で764枚のネットロングが減少、EURUSDが1.6020を達成した後のドル買い戻しが裏付けられている。通貨間によってポジション調整の動きも異なり、JPYとCHFは久々に大幅なロングの減少となり、GBP、CAD、AUD、NZDではロングが増加、特にGBPはショートからロングに変化し、GBP買いに流れは変わっていた。


JPY Long Short Net
15-Apr-08 68,950 20,978 47,972
22-Apr-08 60,353 25,266 35,087


EUR Long Short Net
15-Apr-08 77,532 57,439 20,093
22-Apr-08 81,612 62,705 18,907


GBP Long Short Net
15-Apr-08 28,219 44,355 -16,136
22-Apr-08 35,044 30,381 4,663


CHF Long Short Net
15-Apr-08 27,058 21,824 5,234
22-Apr-08 24,731 21,722 3,009


CAD Long Short Net
15-Apr-08 33,518 28,015 5,503
22-Apr-08 43,836 26,466 17,370


AUD Long Short Net
15-Apr-08 57,536 12,891 44,645
22-Apr-08 70,348 11,850 58,498


NZD Long Short Net
15-Apr-08 12,015 5,421 6,594
22-Apr-08 12,726 4,832 7,894


今後の金利予想は:
国   予定日  現行政策金利  予想:         
USD  4月30日 2.25% 0.25%の引下げを予想(Fed Funds Target Rate)
EUR  5月8日 4.00% 金利据え置きを予想(Refi Rate)
GBP 5月8日 5.00% 金利据え置きを予想(Base Rate)
JPY 5月20日 0.50% 金利据え置きを予想(OverNight Call Rate)
AUD 5月6日 7.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
NZD 6月6日 8.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
CHF  6月19日 2.75% 金利据え置きを予想(3 month Libor target)


今週の経済指標・その他では、
経済指標からは、メインイベントは、①米第1四半期GDP(30日)、②米FOMC(30日日)、③米雇用統計(2日)と多い。GDPは、速報値が前期比0.3%と前回0.6%から大幅な減速が予想され、コアPCE価格指数は2.2%と前回の2.5%から低下を予想、共に市場では既に織り込み済みで、発表後の反応は複雑。FOMCは、先週末のミシガン大消費者信頼感指数が弱く、0.25%の利下げの可能性が若干強くはなっているが、利下げ見送りの観測も強く残り、仮に今回0.25%の利下げを実施したとしても、これが最後で異常な利下げ環境は終了するとの見通しも流れている。雇用統計は、非農業部門雇用者数の予想は-7.5万人と引き続き弱く、事前に発表される、全米雇用報告、米企業人員削減数も注目されている。


インフレ関連では、28日=独CPI、30日=ユーロCPI、
住宅関連では、29日=英ネーションワイド住宅価格、英BOE住宅許可件数、米S&Pケース・シラー米住宅価格指数、1日=豪住宅建設許可件数、
成長関連では、30日=カナダGDP、米GDP、
金融政策では、30日=日日銀金融政策決定会合、30日=米FOMC、
その他、1日=米個人所得・消費支出、米ISM製造業景気指数、BOE金融安定報告、2日=豪第1四半期小売売上高、これらは為替変動リスクが高いので注意したい。


●ドル円
ドル円は、105円の大台を直前に上昇力も衰え、国内からは引き続き実需筋のドル売りが続いている。オプション関連では105円を超えてくれば買いが増加することが予想されるが、市場のセンチメントは欧米金融不安の解消期待と、不安再発の思惑が混在し特定することもリスクが高い。特に今週は米国発の重要な経済指標が多く、急上昇も考え難い。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続きラインの中間を超え、中間から上限のレンジに入っている。上値のポイントは、104.81円、106.58円、107.74円、108.60円。下値のポイントは、103.68円、102.50円、100.65円、96.86円。RSIは40と下降ラインが崩れ横ばいか、上昇に変わった可能性も出ている。トレンドモメンタムは売りを継続しているが、過去2週間で-0.01→1.56→6.38と上昇しており、買いに変化する可能性もでている。トータルの判断は、未確定の先行した買いに弱気な構え。チャンスがあれば押し目買いで、103.68円割れで一時撤退。または、102.41円を割り込んだら撤退。逆に、102.30~40円を割り込んだら、売りも考えたい。Daily=買い、Weekly=102.41円~107.74円のレンジ、Monthly=売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.6020と念願の1.60を超えてから激しく値を下げている。週の終値ベースでは3月21日の週の1.5431に次ぐ水準となり、過去4週間の安値を下回っている。結果的にはユーロ高けん制が効を奏してきたのであろうが、これがドルへの信任回復とも考え難く、EURUSDやEURGBPの急落によるポジションの巻き戻しが中心でEUR売り自信を持てない。戻り売りと押し目買いが交錯することが予想される。投機筋は短期取引でユーロのロングポジションは極端に減少させたが、同時に1.55の大台も過去4週間割り込むこともできず、政府系ファンドや大手投機筋の買い意欲を誘っている。今週予定されている3つのイベントリスクを前に、1.55~1.59で結果待ちと思われる。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続いているが、過去長い間にわたり1.5365~1.60のレンジに入っている。上値のポイントは、1.5695、1.5916、1.6020、1.6359。下値のポイントは、1.5365、1.5302、1.5002~13、1.4960。RSIは63と長い緩やかな上昇ラインが崩れ、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、1.5365 ~1.5916のレンジを予想。1.5300を割り込むと、1.4960までの下落に結びつく可能性が出てくる。Daily=売り、Weekly=1.5365~1.5916、Monthly=買い


●ポンド円
ポンド円は、GBPUSDが比較的堅調に推移し、GBPJPYはAUDJPYを除き、円の買い戻しの流れに反し、やや上昇している。市場参加が期待し予想された市場流動性対策が発表され、BOEの金融政策委員からはこれによりインフレリスクが高まる事が指摘、利下げ観測も薄れている。しかし、成長鈍化は避けられず、今後の経済指標や発言に為替相場が左右され、円に対しては、大幅に上昇するとも思えず、むしろ上値トライ失敗の反動が、今から心配される。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間で取引されている。上値のポイントは、207.58円、210.87円、213.48円、213.70円、214.01~04円。下値のポイントは、204.60円 201.39円 200.62円、191.96円。RSIは34と横ばいとなり、トレンドモメンタムは長く売りを継続している。トータルの判断は、210.87円を超えるまでは売りを継続。Daily=買い、Weekly=200.62~210.87円、Monthly=売り。


2008年4月26日 26日の海外為替市場

日経平均株価(13863.47 2.38%)、NYダウ=12891.86(42.91 0.33%)、独DAX=6896.58(75.26 1.10%)、英FTSE=6091.40(40.70 0.67%)、金=889.70(0.30 0.03%)、原油=118.52(2.46 2.12%)。


アジア市場は、日本の全国消費者物価指数が前年比1.2%と予想通りながら、1998年来の伸び率となり、10年国債利回り上昇(米国市場では1.61%←1.495%)、フランス国債償還に絡む円買い戻しが材料とされ、円は堅調に推移した。


欧州市場は、ユーロ圏マネーサプライM3、前年比10.3%(予想10.8%)と1993年9月来の低水準。英第1四半期のGDP・速報値、前期比0.4%と2003年来の低い伸び率となったものの、共に予想通りでサプライズは無かった。激しいEURGBPの売りに、EURGBP=0.7943→0.7850まで急落、その影響に、EURUSD=1.5689→一時1.5555まで下落、逆に、GBPUSD=1.9678→1.9885(米国=1.9890)まで上昇となった。


米国市場では、ミシガン大消費者信頼感指数、62.6(予想63.2)と1982年来26年ぶりの低水準となったが、反応は鈍く、米国船舶がペルシャ湾岸で接近したイラン船舶を威嚇射撃したとの報道にスイス買いが強まると、ドル売りに流れが変化した。しかし、週末の相場で動きは鈍く、米国株がマイナスからプラスに転じ、レンジ内の動きとなった。


●ドル円
アジア市場のドル円はドル金利上昇を受けて104.19円で取引が始まり、104.25~45円のレンジで取引が続いたが、日本のCPIを受けた長期金利の上昇や、輸出筋の売りに104.07円まで下落、堅調な日本株やファンド筋の買いは強く下げ止まり、米長期金利の上昇を材料にユーロドルが急落、前日高値104.55円超え上値を試す動きが続いた。欧州市場は104.36円で取引が始まり、104.55円を超え104.82円まで続伸したが、本邦輸出筋や資本筋の売りが続き、ポンドドルが急伸、ユーロ円の売りに104.25円まで値を下げた。ECBフィキシングには一時104.59円まで値を戻したが、ミシガン大消費者信頼感指数は予想通りで動きは鈍かったが、ペルシャ湾岸で米国船舶が接近したイラン船舶を威嚇射撃との報道にスイス買いが強まり、ドル円も103.90円まで下落した。103円台の買い意欲は強く、米国株の上昇や、中東勢の買いを契機に104.58円まで値を戻し、104.43円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5680で取引が始まり、1.56767からアジア勢や投信筋の買いに1.5707まで上昇、ドル金利上昇を材料にアジア筋やロシア勢の売りが続き、前日安値1.5638を割り込みストップロスの売りが加速、1.5585まで急落となった。欧州市場は1.5655で取引が始まり、ファンド筋やCTA筋の売りが加速、激しいEURGBPの売りに1.5555まで続落、オプション勢の買いにようやく下げ止まり、1.5623まで上昇、1.5580~20のレンジで激しい売り買いの攻防が続いた。ペルシャ湾岸のアクシデントにUSDCHFが急落、その影響に1.5668まで上昇したが、ロンドンフィキシング後にはユーロ売りが再開され、1.5585まで下落し1.5629で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.39円で取引が始まり、実需筋や投信勢の買いに163.83円まで上昇したが、日本の長期金利の上昇、フランス債償還に絡む売りに上値は重く、アジア勢や資本筋の売りに163.20円まで下落、オプション勢の買いに一時163.65円まで値を戻したが、クロスの円買いが続き163.08円まで続落となった。欧州市場は163.38円で取引が始まり、162.67円まで続落したが、GBPJPYの買いに下げ止まり、162.75~20円のレンジで売り買いが交錯した。米国株の動きに連動しながら上下を試したが動意は鈍く、フランス債に絡む売りに上値も重く、レンジを抜け出すことはできず、引けにかけては163.20円まで値を戻し、163.18円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
ウェリントン、シドニー休場 (アンザックデー休暇)
08:30 日本 4月の東京都区部消費者物価指数=前年比0.6%(予想0.5% 前回0.6%)、除く生鮮食品=前年比0.7%(予想0.5% 前回0.6%)
08:30 日本 3月の全国消費者物価指数=前年比1.2%(予想1.2% 前回1.0%)、除く生鮮食品=前年比1.2%(予想1.2% 前回1.0%)→ 1998年以来10年ぶりの上昇率
17:00 ユーロ 3月のマネーサプライM3・季調済=前年比10.3%(予想10.8% 前回11.3% )→ 1993年9月来の低水準
17:30 英 第1四半期のGDP・速報値=前期比0.4%(予想0.4% 前回0.6%)、前年比2.5%(予想2.5% 前回2.8%)→ 3年来の低い伸び
23:00 米 4月のミシガン大消費者信頼感指数・確報値=62.6(予想63.2 前回69.5)、景気現況指数=77.0(予想78.5 前回84.2)、消費者期待指数=53.3(予想54.5 前回60.1)→1982年来26年ぶりの低水準


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米国防当局者=米国船舶がペルシャ湾岸で接近したイラン船舶を威嚇射撃したとの報道にスイス買いが強まる
◎ミシガン大消費者信頼感指数が弱く、30日のFOMCで0.25%利下げ確立が68%→80%に高まった。
◎ブッシュ米大統領=国内経済は減速している。税金の払い戻しは経済活動が低迷から回復する一助。
◎バーンステイン・アナリスト=メリルリンチは年内格下げの可能性に直面。


欧州・英国
◎クレディ・スイス=グローバル株式投資戦略で、日本株のウエートを10%アンダーウエートから5%アンダーウエートに引き上げた。
◎オルドネス・スペイン中銀総裁=前回の理事会で金利据え置きが適切と判断。現時点で指標に大きな変化はみられない。目標値を大幅に上回る3.6%に上昇したインフレ率は2009年のある時点で2%以下の水準に低下すると予想。
◎ロートスイス中銀総裁=08年は不透明感に満ちた困難な年になる。インフレリスクと経済の不確実性に直面している。現在の金利水準は、中期的な物価の安定を確保するためには依然として適切。現状の政策金利はフラン安定のために必要
◎ウェーバー独連銀総裁=金融市場の混乱は終息しておらず、ユーロ圏のマネー市場には緊張が残っている。過去数週、市場混乱にわずかな変化。金融市場に若干の改善見られる。市場参加者の信頼感、依然として歪んでいる。インターバンク市場で緊張が続いている。
◎ビーニ・スマギECB専務理事=インフレは容認できない水準に達し無視できない。為替レートの最近の変動はユーロ圏だけでなく特に米国にとっても懸念要因だ。ユーロの強さはドルの弱さの反映。
◎ノワイエ仏中銀総裁=現在の短期金利上昇は異常であり、懸念要因


日本・その他
◎消費者物価指数=消費者や国民の生活、経済への影響を注視する。
◎篠原財務官=最近の為替市場の動向について、JPモルガン・チェースによる米ベアー・スターンズの買収など救済策の発表以降、名目為替レートの動きが変わってきた。
◎内閣府の企業行動に関するアンケート調査(2007年度)=輸出企業の平均採算、USDJPY=104.70円(前回106.60円)から円高に動く。製造業が104.70円、非製造業が104.90円。
◎グリアOECD事務局長=世界の金融システムは麻痺状態、正常に戻るには時間がかかる。2008年いっぱい困難な時期が続き、09年前半になって回復に向かい始める可能性がある。正常に戻るのは2010年になるだろう。


2008年4月25日 本日の為替戦略

本日は週末の金曜日、またしても、何かが起きそうな雰囲気が漂っている。


EURUSDが1.6020と1.60の大台を達成してから、1.57を割り込み1.56台まで300ポイント超の下落、ユーロ圏の通貨当局者は、先に1.60を超えるユーロ高になってからは、通貨高を危惧する発言が増えている。


トルシェECB総裁は「為替相場の変動が金融・経済の安定に及ぼす影響を懸念」、フランスばかりでなく、グロース独経済技術相「ECBは当然ながら利上げがドルに不利、ユーロに有利な為替レートの動きにつながらないようにする必要がある」と発言、ユンケル・ユーログループ議長は「外貨準備を大量に保有する国はその通貨構成を変更すべきではない」と、これまたユーロ高の要因防止を指摘している。


ここ数日間では、米経済指標への反応も変わりつつある。悪い経済指標でもドル売りは弱く、良い数字に反応しやすくなっている。逆に欧州・英国の経済指標は予想を下回る傾向が強くなり、景況感もやや弱く、数字に対しての反応もユーロやポンドの売り材料に敏感に反応している。


海外、金融機関のストラテジストにも意見が分かれ、ドル円の買い、円売り、ポンド売り、ユーロ買い等など、市場参加者がドル売りから今後どうなるのか、疑心暗鬼になっている証拠である。 このような時こそ、本来は中期的なポジションの仕込みどきなのであろうが、どうも不透明感が強すぎ手を出し難いが、円高相場が終わったとは考え難い。


本日の経済指標・その他からは、日本の全国消費者物価指数、英第1四半期GDP、米ミシガン大消費者信頼感指数が注目される。


●ドル円
ドル円は、昨日104.24円で終了、終値ベースでは2月28日の105.32円に次ぐ水準となり、買いが強いことがうかがわれる。最近の相場は過去の水準を上回る・下回ることで流れが加速しないことも多く、不透明感は残るが、今までのドル売りの流れが変わり、ドル買いとなったのかを判断するには、昨日の終値を今日も上回ることができるかにかかってくる。それはさておき、ドル買いでどこまで上昇できるかを確かめる動きとなっている。


ドル円の4時間チャートは、103円中心の攻防から再上昇している。上値のポイントは、104.64円、104.98円、105.53円、105.66円。下値のポイントは、103.87円、103.37円、103.01円。RSIは57と横ばい、トレンドモメンタムは84と買いに変わっている。トータルの判断は、買い。


●ユーロドル
ユーロドルは、過去の教訓は、このような急激な下落の後はユーロ買いになることが多かった。昨日の急落の反動も考えなければならず、とりあえずは、買いから入りやすい相場となっている。もう少し長めで考えれば、今日の終値(週終値)が1.58台を回復できないと、来週からは売りの流れに変わりやすく、1.5625以下で終われば、続落。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが崩れ、1.56~1.60のレンジの下限近くで取引されている。上値のポイントは、1.5782、1.5872、1.5894。下値のポイントは、1.5663、1.5599、1.5516、1.5340。RSIは41と下降ラインが復活、トレンドモメンタムは売りになっているが、最近は長続きしない。トータルの判断は、戻り売りに変化しているが、今日は、両方向を考えたい。共にターゲットに近づいたらポジションを作り、買い→1.5516で撤退、売り→1.5872で撤退。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが1.98~2.00の下限を割り込み、ポンド安の流れが続いているが、円の激しい売りに相殺されてしまっている。ユーロ円や、スイス円と異なり、非常にポンドは堅調で、204円~206円のレンジの上限近くで取引が続き、方向感が定まらない。


ポンド円の4時間チャートは、204円~206.20円のレンジに入っている。上値のポイントは、206.20円、207.87円、208.00円。下値のポイントは、204.60円、203.78円、202.02円。RSIは43と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。


●本日の経済指標・その他
ウェリントン、シドニー休場 (アンザックデー休暇)
08:30 日本 4月の東京都区部消費者物価指数=前年比予想0.5% 前回0.6%、除く生鮮食品=前年比予想0.5% 前回0.6%
08:30 日本 3月の全国消費者物価指数=前年比予想1.2% 前回1.0%、除く生鮮食品=前年比予想1.2% 前回1.0%
17:00 ユーロ 3月のマネーサプライM3・季調済=前年比予想10.8% 前回11.3%
17:30 英 第1四半期のGDP・速報値=前期比予想0.4% 前回0.6%、前年比予想2.5% 前回2.8%
23:00 米 4月のミシガン大消費者信頼感指数・確報値=予想63.2 前回69.5、景気現況指数=予想78.5 前回84.2、消費者期待指数=54.5 前回60.1
25日~29日 未定 独 4月の消費者物価指数(CPI)速報値=前月比予想0.1% 前回0.5%、前年比予想2.7% 前回3.1%
24~30日 15:00 ネーションワイド住宅価格=前月比予想 前回-0.6%、前年比予想 前回1.1%


2008年4月25日 24日の海外為替市場

アジア市場の早朝は、NZ中銀は予想通り8.25%の政策金利の据え置きを決定、ボラード総裁声明で「今後の経済活動に対する大幅な下振れリスクがあるとみている」との発言に、NZDUSD=0.7992→0.7905(アジア市場)→0.7863(米国市場)と一日を通じて続落となった。また、他の主要通貨は狭いレンジでの取引が続いた。


欧州市場では、USDCHF、USDJPYでドル買いから始まり、独IFO景況指数、102.4(予想104.4)と予想を下回り、EURUSD=1.5837→1.5720(欧州市場)→1.5640(米国市場)と続落。EURJPY=164.27円→162.91円まで急落、ユーロ高けん制発言に上値の重い展開となった。英小売売上高指数、前月比-0.4%(予想-0.2% 前回1.1←0.9%)と、予想を下回るが前月分が上方修正され強弱混在し発表直後は、GBPUSD=1.9715~1.9787で高下、米国市場では一時1.9685まで値を下げた。


米国市場では、米耐久財受注、新規受注は前月比-0.3%(予想0.0% 前回-0.9←-1.1%)、除く輸送機器=1.5%(予想0.4% 前回-2.1←-2.4%)と、全体的は強くドル買いが強まった。米新築住宅販売件数、-8.5%・56.2万件(予想-0.8%・58万件)と弱く、一時ドル売りとなるが、堅調な米国株と、金融不安も薄れドル買い基調が続いた。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.34円で取引が始まり、103.32~50円で取引が続き、投資信託の買いに徐々に上昇、米国債購入やM&A絡みのドル買いの思惑に投機筋の買いが続き、108.80円を超えるとストップロスの買いを誘発し、103.91円まで上昇した。欧州市場は103.95円を高値に、104.00円のオプション防戦売りに上値は重く、独ifo景況指数を受けたユーロ円の売り、本邦実需筋の売りに徐々に値を下げた。ECBフィキシングの103.33円を底値に、予想を上回ると米耐久財受注、新規失業保険申請件数にドルの買い戻しが強まり、104.00円を超え104.28円まで急伸、米新築住宅販売件数が悪く一時103.76円まで値を下げたが、ロンドンフィキシングでは値を戻し、堅調な米国株やGBPJPYの大口買いに、104.55円まで上昇、06:00時では104.24円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5888で取引が始まり、直後の1.5897を高値に、アジア勢の売りやユーロ円の売りに、前日安値1.5860を割り込み1.5834まで下落、1.5845~70の狭いレンジで揉み合いとなったが、独Ifo景況指数が103へ低下するとの噂に、一時1.5827まで下落した。欧州市場は1.5851で取引が始まり、予想を下回る独Ifo景況指数に、1.5837→1.5720まで急落、実需筋や欧州金融機関の買いに1.5775まで値を戻したが、通貨当局者のユーロ高けん制発言が続き、予想を上回る米耐久財受注、新規失業保険申請件数に1.5678まで下落した。新築住宅販売件数に1.5750まで値を戻したが、実需筋の売りが続き上値は重く、ロンドンフィキシングではEURGBPが下落、ユーロ売りが続き、1.5638まで値を下げ、06:00時では1.5688で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は164.24円で取引が始まり、欧州債償還に絡むユーロ円の売り、本邦輸出企業の売りに163.91円まで下落、ドル円の買いに底堅く、アジア勢の買いに164.50円まで徐々に上昇した。欧州市場は164.46円で取引が始まり、予想を下回る独Ifo景況指数に、過去3日間に渡り下げ止まった163.80円の壁を割り込み、162.91円まで続落となった。米耐久財受注、新規失業保険申請件数の発表後のGBPJPYの買いに、163.62円まで値を戻し、堅調な米国株に底堅く、163.00~60円レンジから上抜け、163.70円まで上昇、06:00時では163.53円で取引されている。


●主な経済指標の結果
06:00 NZ NZ中銀(RBNZオフィシャル・キャッシュレート)金融政策発表=政策金利8.25%の据置きを予想
08:50 日本 2月の全産業活動指数=前月比-1.4%(予想-0.5% 前回0.0%)→ 2004年2月来の低水準
08:50 日本 3月の企業向けサービス価格指数=前年比0.4%(予想0.8% 前回0.7%)
17:00 独 4月のIFO景況指数=102.4(予想104.4 前回104.8)、現況指数=108.4(予想111.5 前回111.5)、期待指数=96.8(予想98.0 前回98.4)→ 予想を下回る
17:00 ユーロ 2月の経常収支=50億ユーロ(前回-179←-191億ユーロ)、貿易収支=29億ユーロ(前回-73←-81億ユーロ)
17:30 英 3月の小売売上高指数=前月比-0.4%(予想-0.2% 前回1.1←0.9%) 前年比4.6(予想3.6% 前回5.5%)
19:00 英 CBI trends order(受注)=-13(予想4.0 前回7.0)
21:30 米 新規失業保険申請件数 (4/20までの週)=36.95万件(予想37.5万件 前回37.2万件)
21:30 米 3月の耐久財受注: 新規受注=前月比-0.3%(予想0.0% 前回-0.9←-1.1%)、除く輸送機器=1.5%(予想0.4% 前回-2.1←-2.4%)、除く国防関連=0.3%(予想-1.0% 前回-1.3←-1.5%)、除く航空機&非国防資本財=0.0%(予想0.0% 前回-2.0←-2.4%)
23:00 米 3月の新築住宅販売件数=-8.5%・56.2万件(予想-0.8%・58万件 前回-5.3%・57.5万件←-1.8%・59万件)→ 1970年以降で最大の下落率。


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎カナダ中銀金融政策レポート =第2四半期の経済成長の予想を大幅下方修正。2008年第2四半期のGDP予想=0.3%(前回2.0%)大幅に下方修正。2008年インフレ率は予想を上回る見通しとした。米経済が今年第2四半期に若干落ち込むことでカナダの輸出や経済に悪影響が出る。カナダの経済成長は年後半に1.8%に回復する見込み。2009年も拡大が続く。 2008年のコアインフレは引き続2%を下回り 2010年に2%目標に戻ると予想。他の基調インフレ指標は高めとなり、売上・税減税の影響を除くインフレ率は今年、平均で2.5%をやや下回る水準で推移。 総合インフレは第2四半期が1.7%(前回1.4%)、年後半が1.9%(前回1.5%)。金融市場の世界的な混乱を背景に、国内企業や金融機関の資金調達コストは引き続きかさむ。クレジット状況は年内ひっ迫が続く見通しで、来年初頭までに緩和、2010年に一段と正常化する見通し。


◎証券大手メリルリンチが四半期配当の据え置きを決め、信用不安は最悪期を脱したとの観測が再び強まり、米金融株上昇。
◎ポールソン米財務長官=強いドルが米国の利益にかなう。この点については一貫している。 米経済は現在厳しい局面にある。長期的ファンダメンタルズは力強く、ドルの価値に反映されると信じている。 ドルが一段安となる可能性についてなどの、市場については憶測しない。
◎マコーミック米財務次官=米経済成長、下半期には若干回復する可能性。
◎WSJ=FRBは来週0.25%の利下げを実施した後は利下げを休止する可能性があると報道。
◎フレアティカナダ財務相1=カナダ経済は底堅く推移、今年度は財政赤字ない見通し。住宅問題に端を発した米国の景気減速のほか、それに伴う米ドル相場の急落がカナダ製造業にマイナスの影響をもたらしている。 カナダ政府は今年の経済成長率を1.7%と予想。


欧州・英国
◎シュタルクECB専務理事=ECBの金融政策は中期的インフレ目標の達成に焦点。インフレ率を微調整することはないと。商品価格の上昇による一次的影響を抑えることはできない。年末から2009年にかけて鈍化する見通し
◎フランス・ドイツの政府当局者=ECBはユーロ高に一段の配慮が必要との認識を個別に示した。 この問題をめぐり両国のスタンスが一致するのは異例。
◎グロース独経済技術相の記者会見=ECBは当然ながら利上げがドルに不利、ユーロに有利な為替レートの動きにつながらないようにする必要がある。ユーロに有利というのは無論、わが国の輸出業界にとっては好ましくないことだ。ECBに将来的にどのような選択肢があるか推し測ることには加わりたくない。責任ある立場の人たちはこれまでのところ良い仕事をしてきた。
◎イドラック貿易担当閣外大臣(TVインタビュー)=ECBは「インフレ対策が責務だが、率直に言って今日の為替水準を見ると、サルコジ大統領が繰り返し発言してきたとおり、インフレと成長に関する政策の相対的なバランスを調整する必要があるかもしれない。ECBの動きについては様々な発言がある。
◎ジェンキンソンBOE理事(金融安定担当)=英中銀の新たな流動性供給策、信用ひっ迫の緩和に寄与。流動性の危機は、一度始まると止めるのが非常に困難になり得る。
◎トルシェECB総裁=トリシェECB総裁=為替相場の変動が金融・経済の安定に及ぼす影響を懸念。最近のユーロ高は大幅な変動が見られる。米大統領、財務長官、バーナンキ連邦準備理事会(FRB)議長ら当局者が強いドルは米国の利益と述べたことは非常に重要であるということを、これまで以上に指摘する。 金融政策については物価を安定させ、またインフレ期待抑制に必要な物価安定への信頼感を得るという目標の達成に、現在の金融政策スタンスは寄与。
◎ウクライナ中銀総裁=通貨フリブナの公式レートを変更する用意。
◎ユンケル・ユーログループ議長=外貨準備を大量に保有する国はその通貨構成を変更すべきではない。ロシアやその他の国々が外貨準備における通貨の構成を変えることを望まない。為替相場の動きが余りにも不安定で、ユーロ圏経済にとって好ましくない
◎IFOエコノミスト=ユーロが軟化すればユーロ圏経済にプラス。」
◎ボネッロ・マルタ中銀総裁=インフレ見通しは改善していない。インフリスクはアップサイドにある。インフレの2次的影響を避けることが重要。経済成長に劇的な悪化は見られない。インフレ期待の抑制が優先事項。ECBは利上げを検討していない。
◎英バークレイズ第1四半期=減益で投資銀行や資産運用部門が低迷
◎クレディ・スイ第1四半期決算=純損失は21億スイスフラン、CEO追加の評価損計上は予想困難。


日本・その他
◎グリアOECD事務局長=米経済の低迷とそれが世界経済に及ぼす影響は、これまでの予想以上に長期化する見通し。危機はこれまで想定していたよりも6~9カ月長く続きそうだ。
◎ボラード総裁声明=今後の経済活動に対する大幅な下振れリスクがあるとみているが、一方でインフレの上向きリスクもあると考えている。こうした見通しを考慮すると、中期的にインフレを平均1~3%に抑えるためには、オフィシャル・キャッシュレートを当面、現在の水準に据え置く必要がある。


2008年4月24日 本日の為替戦略

先日、ドイツ国内の中小銀行5行が破綻の可能性に陥っているとの観測が流れ、目を疑ったが、表立ってEUR売りにならず、逆に1.60大台を試す動きとなっていた。


昨日は、独銀HVBのCEOが、第1四半期に大規模な評価損計上の見通しと発言、英銀行協会(BBA)3月の住宅ローン承認件数は過去最低を記録、カナダ小売売上高は前月比-0.7%と下落、ベルギーの先行指数は-7.9と、とんでもなく悪い数字となった。この結果に、本日の独IFO景況指数が悪いとのウワサが流れ、本日はこの数字が非常に注目されている。


米国と英国は、流動性対策を実施、欧州のユーロが別物と考えられていたが、不安になってきている。為替レートは比較の代物で、悪いが、より悪いと売られ、この論理では、悪いユーロもポンドやドルよりマシとの判断であろう。


EURUSDのDailyチャートを見れば、RSIは売りダイバージェンスが続き(指数は低下=価格は上昇)、EURUSDは1.53台と大幅な下落が予想されている。反面、価格が下がらず、指数が上昇に転じると、EURUSDはとんでもない超大幅な上昇になり、次の目標は1.7~1.8・・・・。まあ、どちらも可能性があり、この流れがはっきりするまでは、短期取引でお茶を濁す以外なさそうである。


本日の経済指標・その他からは、NZの政策金利は据え置きを決定。独IFO景況指数、英小売売上高指数と、欧州市場の台風の目となっており、米国でも耐久財受注、新築住宅販売件数は重要で、中銀のレポートも気になる。


●ドル円
ドル円は、一時的に103円を割り込んだものの、相変わらず103円以下のドル買い需要は強い。国内外問わず、買いが続き、Dailyチャートは買いが続き、投機筋も押し目買いに入りやすく、過去最大規模の米2年債入札を控え、なかなか下げることは難しくなっている。しかし、より悪い通貨が売られるとのセオリーからは、まだ、円はマシで、円高期待は続いている。


ドル円の4時間チャートは、103円を中心とした取引が続き、方向感が定まらない。上値のポイントは、103.70円、104.41円、104.98円、105.67円。下値のポイントは、102.88円、102.73円、101.78円。RSIは57と下降ラインが弱まり横ばいに変化、トレンドモメンタムは売りを継続しながらも、買いに変化する可能性も出ている。トータルの判断は、売りの流れは弱まるが、ドル売りが続いている。短期では103.70円、余裕があれば104.41円を超えたら撤退で、ドル売り維持。


●ユーロドル
ユーロドルは、いつもの事ではあるが、時間を費やし、大台を達成した相場は、何度か大きな調整が入り、再上昇が続く事が多い。1.60から300ポイント近くの調整が終わり、再上昇ができるのか、1.57~1.60のレンジを抜け出すまでは無理をせず、本日は欧州市場で発表される、IFO景況指数を見るまでは、小幅な取引だけを考えたい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.60の大台を超えながらも、調整をしながら緩やかな上昇が続いている。上値のポイントは、1.5982、1.6017~20、1.6049、1.6166、1.6215。下値のポイントは、1.5859、1.5827、1.5710、1.5670。RSIは49と緩やかな下落から横ばいとなり、トレンドモメンタムは売り買いが短期的に変化し、弱いながら売りに変化しているが、サインは弱い。トータルの判断は、ミックスで、1.5710~1.6020のレンジ。


●ポンド円
ポンド円は、GBPUSDが1.98~2.00のレンジで揉み合いとなり、GBPJPYもレンジ相場が続いている。Dailyチャートは買いの流れが続き、極短期、中期的な売り相場に相反し、相場感がミックスしている。本日の英小売売上高指数が予想外に数字となれば、話しは別だが、戻り売りの流れが続いている。


ポンド円の4時間チャートは、205円を中心に204~206円のレンジで取引されている。上値のポイントは、205.10円、205.79円、206.20円、207.87円、208.00円。下値のポイントは、203.58円、202.02円、201.95円。RSIは52と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りが続いている。トータルの判断は、206.20~30円を超えるまでは、売りを継続。」


●本日の経済指標・その他
06:00 NZ NZ中銀(RBNZオフィシャル・キャッシュレート)金融政策発表=政策金利8.25%の据置きを決定、予想通り。
08:50 日本  2月の全産業活動指数=前月比予想-0.5% 前回0.0%
08:50 日本 3月の企業向けサービス価格指数=前年比予想 前回0.7%
09:01 英 イングランド銀行=金融安定化レポートを発表
17:00 独 4月のIFO景況指数=予想104.4 前回104.8、現況指数=予想111.5 前回111.5、期待指数=予想98.0 前回98.4
17:30 英 3月の小売売上高指数=前月比予想-0.2% 前回0.9% 前年比予想3.6% 前回5.5%
19:00 英 CPI trends order(受注)=予想4.0 前回7.0
21:30 米 新規失業保険申請件数 (4/20までの週)=予想37.5万件 前回37.2万件
21:30 米 3月の耐久財受注: 新規受注=前月比予想0.0% 前回-1.1%、除く輸送機器=予想0.4% 前回-2.4%、除く国防関連=予想-1.0% 前回-1.5%、除く航空機&非国防資本財=予想0.0% 前回-2.4%
23:00 米 3月の新築住宅販売件数=予想-0.8%・58万件 前回-1.8%・59万件
23:30 カナダ カナダ中銀金融政策レポート
24~30日 15:00 ネーションワイド住宅価格=前月比予想 前回-0.6%、前年比予想 前回1.1%
トリシェECB総裁あいさつ、ECB主催の「統計に関する戦略的ビジョン、今後10年間の課題」につて会議


2008年4月24日 23日の海外為替市場

利食いの日。ドル買い戻しに、ポンド、ユーロは弱く、円は比較的、堅調に推移。


日経平均株価=13579.16(31.34 0.23%)、NYダウ=12763.22(42.99 0.34%)、独DAX=6795.03(66.73 0.99%)、英FTSE=6083.60(48.90 0.81%)、金=909.00(-16.20 -1.75%)、原油=118.30(-1.07 -0.90%)


アジア市場は、オーストラリア、第1四半期消費者物価(CPI)が前年比4.2%(予想4.0% 前回3.0%)と、予想を上回り利下げ観測が後退、スワン豪財務相が、「輸入インフレ圧力が高まっている」と発言。AUDUSD=0.9464→0.9516→0.9540(欧州)まで上昇、AUDJPY=97.50円→97.98円→98.42円(欧州)まで一時上昇。主要通貨は総じて小幅な値動きとなった。


欧州市場は、独・ユーロ圏のPMIもミックスで動き難い中、イングランド銀行MPC議事録(4月10日)は、6対3で0.25%の利下げを決定(予想8対1)となり、予想外の結果にGBPUSD=1.9901→1.9973まで一時上昇した。


これをピークに、AMBACの決算が悪く、独銀HVBのCEOが、第1四半期に大規模な評価損計上の見通しと発言。英銀行協会(BBA)3月の住宅ローン承認件数、前年同月比-46.2%・3.5417万人(前回4.3147万人)、1997年9月の調査開始以来、最低を記録し、GBPUSD=1.9774(米国市場)まで続落、ドル買いの流れが続いた。


米国市場は、カナダ2月の小売売上高、前月比-0.7%(予想0.1%)と悪く、フレアティ・カナダ財務相、「G7はドルの介入を協議しなかった、カナダ銀行は追加利下げの余地ある」→ USDCAD=1.0081→1.0214まで上昇。ベルギー4月の先行指標、-7.9(予想0.5 前回1.2)と予想を大幅に下回り、独ifoの悪化懸念が強まり、1.5860まで値を下げ、米国株の動きに上下、円は他通貨と比較して堅調に推移した。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.01円で取引が始まり、朝方の102.81円を底値に、AUDJPYの買いに103.11円まで上昇、102.80円以下の海外勢の買いと、103.20円以上の実需筋の売りに挟まれたレンジ取引から、欧州勢の買いに103.16円まで小幅上昇した。欧州市場は102.97円で取引が始まり、イングランド銀行MPCを受けたGBPJPYの買いに103.33円まで上昇したが、独銀HVBが第1四半期に大規模な評価損計上の見通しを発表、英住宅ローン承認件数が過去最悪となり、GBPJPYが急落、CADJPYも値を下げ、102.80円のストップロスを誘発し、102.75円まで下落した。売り一巡後には欧州通貨でのドル買い戻しに、ドル円も103.33円まで買い戻され、堅調な米国株やオプションカットの買いに上昇、103.30円を超えると短期投機筋のドル買い戻しが加速、ロンドンフィキシングでは103.79円まで上昇した。米国株が値を下げると103.22円まで下落、06:00時には103.42円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5991で取引が始まり、朝方の1.6002を高値に1.5970~00の狭いレンジで売り買いが交錯したが、ユンケル・ユーログループ議長、ノワイエ仏中銀総裁の、利上げ観測示唆発言の否定や、ユーロ高けん制発言を材料に、1.5950以下のストップロスを誘発し1.5939まで下落、売り一巡後には再び値を戻した。欧州市場は1.5965で取引が始まり、GBPUSDの買いも加わり1.5994まで上昇、ファンド筋の買いに底堅く、1.5950~75のレンジで取引が続いた。独銀HVBが第1四半期に大規模な評価損計上の見通しを発表、小売売上げが悪く、フレアティ・カナダ財務相発言にUSDCADが急騰、ベルギー4月の先行指標が非常に悪く、オプションカットでは1.5860まで続落となった。売り一巡後には政府系ファンの買いや、米系証券の買いが入り1.5915まで値を戻し、06:00時では1.5887で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は164.73円で取引が始まり、利食いの売りに164.35円まで下落したが、AUDJPYの買いに支えられ底堅く、午後に入ると164.84円まで上昇したが、165円を前に本邦勢の売りが続き、EURUSDの下落に164.24円まで下落、欧州勢の買い上昇した。欧州市場は164.40円で取引が始まり、イングランド銀行MPCを受けたGBPJPYの上昇に164.98円まで上昇したが、165円の壁を超えられず、GBPJPYが売りに転換、ユーロ高けん制発言もあり上値の思い展開が続いた。CADJPYが急落、ベルギー4月の先行指標に163.81円まで続落したが、ファンド筋の買い戻しや堅調な米国株に、ロンドンフィキシングでは164.73円まで上昇、米株価の下げに164.17円まで下落、164.20~70円で上下が続き、06:00時では164.30円で取引されている。


●主な経済指標の結果
08:50 日本 3月の通関ベース貿易収支=1.1186兆円(予想1.3127兆円 前回0.97←0.9662兆円)
10:30 豪 第1四半期消費者物価(CPI)=前期比1.3%(予想1.1% 前回0.9%)、前年比4.2%(予想4.0% 前回3.0%)→ 利下げ観測が後退、AUD買いとなる
16:30 スウェーデン スウェーデン中銀(Riksbank Repo Rate)金融政策発表=政策金利4.25%の据置きを決定、予想通り
16:30 独 4月の独製造業PMI=53.6(予想54.8 前回55.1)、サービス業PMI=54.6(予想51.5 前回51.8)、Composit PMI=55.0(前回53.2)
16:30 スウェーデン 3月の失業率=6.3%(予想6.1% 前回6.1%)
17:00 ユーロ 4月の製造業PMI=50.8(予想51.6 前回52.0)、 サービス業PMI=51.8(予想51.4 前回51.6)、 Composit PMI=51.9(予想51.5 前回51.8)
17:30 英 4月9~10日のイングランド銀行MPC議事録=6対3で0.25%の利下げを決定(予想8対1)→ 予想外の結果に一時GBP買いとなる
18:00 ユーロ 2月の工業受注=前月比0.6%(予想0.0% 前回2.2←2.0%)、前年比9.9%(予想5.9% 前回7.1←7.3%)
英銀行協会(BBA)3月の住宅ローン承認件数=前年同月比-46.2%・3.5417万人(前回4.3147万人)、1997年9月の調査開始以来、最低の記録。
21:00 ノルウェー ノルウェー中銀(Norges Bank Key Rate)金融政策発表=政策金利0.25%引き上げ5.5%に決定、予想通り
21:30 カナダ 2月の小売売上高=前月比-0.7%(予想0.1% 前回1.4←1.5%)、除く自動車-0.3%(予想=0.4% 前回1.1←1.3%)
22:00 ベルギー4月の先行指標=-7.9(予想0.5 前回1.2)と予想を大幅に下回りEUR売りの要因となる。


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米金融保証大手アムバック・フィナンシャル・グループ第1四半期決算=赤字額16.6億ドル(1株当り11.69ドル)、モーゲージ債に絡み10億ドル相当の引当金を計上。予想外の決算に午前の取引で株価は30%近く急落した。
◎米シティ・グループ関係筋=日興CGの投資会社売却で交渉入り。
◎フレアティ加財務相=G7声明は市場に影響していない。G7、ドルの介入を協議しなかった。カナダ銀行は追加利下げの余地ある。加経済は利下げと減税で刺激を受けている。カナダの成長は鈍化する見通し→ USDCAD=1.0081→1.0214まで上昇。
◎米国債=過去最大規模の米2年債入札を控え売りが先行。


欧州・英国
◎ノルウェー中銀声明=インフレ高進の見込みは主要政策金利の上昇を示唆する。設備稼働率は高く、労働市場はひっ迫しており、インフレ高進の見通しは短期的に、世界的な成長鈍化の見通しよりも引き続き重要である。金融市場は依然として混乱しており、世界的な経済成長はこれまで想定されていたよりも弱まる可能性がある。基調的インフレは%の目標に近い。経済が大きなショックにさらされない限り、6月25日の会合まで政策金利である預金金利は5ー6%で推移する可能性が高いとの見方を据え置いた。
◎スウェーデン中銀声明=金利パスについては、2月から見通しは変わっていない。2008年の政策金利は据え置かれる見通し。 2008年の消費者物価指数(CPI)上昇率予測は3.4%→3.5%に上方修正。2009年は2.5%→2.8%に上方修正。インフレ率の目標を約2%に設定している。 2008年の経済成長率予測は2.4%→2.6%に引上げ。2009年は2.0%→1.8%に下方修正。


◎グロース独経済技術相=国内経済はユーロ高の影響を過度に受けていない。これまでのところうまく対処している。
◎独銀HVB、CEO=第1四半期に大規模な評価損計上の見通し。
◎ドイツ政府関係筋=2008年に雇用者が40万人増加すると予想。
◎リプスキーIMF筆頭副専務理事=ECBの金利政策は、ユーロ圏のインフレ率が高水準なことを考えれば適切。
◎スイスUBS=投資銀行部門を縮小へ。
◎ノワイエ仏中銀総裁(WSJ)=22日の金利に関する自身のコメント について、市場が深読みし過ぎた。金利はどちらの方向にも動き得る。わたしは将来の金利動向には言及しない。誰にもわからないからだ。どちらかの方向に予測をするのは危険だ。
◎伊ウニクレディト=第1四半期に約6.5億ユーロ評価損計上。
◎ジュイエ仏欧州問題担当閣外相=1.60ドルを突破しているユーロ相場は原油価格上昇による影響を和らげる。1.60ドル現在のユーロ相場は懸念すべき現象だ。為替相場は、日・米・中の協力強化が必要な局面に入りつつある。
◎ユンケル・ユーログループ議長=為替に関するG7声明は非常に明確。過度の為替の変動は、経済成長にとって望ましくない。現在の為替相場はG7が意図したものではない。


日本・その他
◎シンガポール統計局=3月の消費者物価指数(CPI)は、前年比6.7%と、1982年3月の7.5%以来の高水準となった。
◎中国政府=中国政府株式取引の印紙税率を0.3%から0.1%に引き下げた。株式取引の印紙税率を0.3%から0.1%に引き下げた。
◎スワン豪財務相=第1・四半期の消費者物価指数は、インフレ圧力が広範なものであることを示している。輸入インフレ圧力が高まっている。


2008年4月23日 本日の為替戦略

EURUSD=1.60を上回り、一時1.6019まで上昇、3月17日に1.5905まで上昇して以来で長かったこと。USDCHF=1.00を一時割り込み、0.9997まで下落、GBPUSD=1.9999まで一時上昇。GBPJPY=203.35円→206.15円まで上昇。主要通貨は大台をクリアしドル売りが進み、ポンド円の変動幅は相変わらずワイドで、為替市場ではEURGBPの取引量よりGBPJPYの取引量が多いとも言われている。


GBPJPYは、個人投資家の参入と、相場観やファンダメンタルズに関係ない、日ばかりの大手投機筋にとっては絶好の取引通貨なのであろうが、日々の変動幅は大きく、リスクとリターンを良く管理しないととんでもないことになる。


最近の傾向であるが、インフレ懸念から利下げの可能性が弱くなると、投機的な通貨外が流れ込む。昨日も、カナダ中銀が予想通0.50%の利下げを実施、政策金利は3.0%と、スイスより若干高い水準まで金利を引き下げたが、今後も見通しは追加利下げを否定しないまでも、利下げを匂わせる文言が消滅、CAD買いとなっている。


英国も、タカ派でもあるベスリーBOE金融政策委員会委員が、BOEの流動性対策で、引き続きインフレ抑制に注力することが可能と発言、一段と利下げ環境が薄れてきたとの印象を与えているが、委員会全体としてはこの限りではなさそうである。最も、本日のBOEのMPCでは、8対1で0.25%の利下げを決定したことを予想しており、この予想が大きく変わるようであれば、ポンドの動きは急変するので、注意が必要となっている。


本日の経済指標・その他からは、中銀の金融政策に関する発表が多い。
スウェーデン中銀は、4.25%の金利据え置きが予想され、ノルウェー中銀は、0.25%引き上げ5.5%が予想されている。また、イングランド銀行(BOE)のMPC議事録が発表され、GBPの変動要因ともなっている。その他では、豪CPI、カナダ小売売上高も注意したい。蛇足ながら、明日24日の早朝6時にNZの政策金利の発表もあり、こちらは8.25%の据え置きが見込まれている。


●ドル円
ドル円は、103円以下のドル買い需要は旺盛である。本邦投資信託、個人投資家、ファンド、アジア勢と様々ではあるが、逆に言えば、戻りも非常に限定的となっており、昨日は103.50円以上では政府系ファンドの売りやクロスでの円買い戻しが上値を抑えている。どちらに軍配が上がるか。本日も株価に大きく左右されることになるが、原油価格の上昇=ドル売りも面白い値動きで、上値が重そうに思えてならない。本日の相場には関係がないが、今度下落が始まったら、3月17日の安値、95.77円で止まる保証は無い。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドから出発点の103円まで値を下げ揉み合いとなっている。上値のポイントは、103.37円、103.55円、104.41円。下値のポイントは、102.73円、101.78円、101.46円。RSIは59と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りとなっている。トータルの判断は、売り。104.41円を超えるまでは売りを継続。


●ユーロドル
ユーロドルは、ようやく、ようやく、1.60の大台を突破・・・。ともったが、上値は1.6020までで上げ止まり、この通貨はいつもながらの横綱相撲。1.60を中心とした狭いレンジに終始。まだ、まだ、上値達成感は無く、買い方向に変わりないと見ているが、この通貨のことである、1.6台から100~200ポイントの下落も許容範囲。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇とトレンドが続き、1.60の大台を達成した。上値のポイントは、1.6064、1.6127、1.6150。下値のポイントは、1.5912、1.5852、1.5801。RSIは52と横ばいで、トレンドモメンタムは買いになっている。トータルの判断は、上昇トレンドながら、一直線の上昇を考え難く、1.5912~1.6142のレンジ。


●ポンド円
ポンド円は、GBPUSDが1.6直前まで上昇、利下げ観測が後退したことで買いになっているが、BOEの流動化対策を実施したことで、インフレ懸念が残るものの、政策金利を引上げる状況に無いことは明らか。本日のMPCは投機筋にとっては絶好の材料となり、予想外の結果には注意が必要で、Dailyは買いを継続しており、売りも腰が引けているが、緊急流動化対策を実施した通貨は売りと考えたい。


ポンド円の4時間チャートは、弱いながらも上昇トレンドを維持している。上値のポイントは、206.20円、208.00円、210.57円。下値のポイントは、204.60円、203.53円、202.02円。RSIは65と弱いながらも下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りになっている。トータルの判断は、203.53円~207.38円のレンジ。


●本日の経済指標・その他
08:50 日本 3月の通関ベース貿易収支=予想1.3127兆円 前回0.9662兆円
10:30 豪 第1四半期消費者物価(CPI)=前期比予想1.1% 前回0.9%、前年比予想4.0% 前回3.0%
16:30 スウェーデン スウェーデン中銀(Riksbank Repo Rate)金融政策発表=政策金利4.25%の据置きを予想
16:30 独 4月の独製造業PMI=予想 前回55.1、サービス業PMI=予想 前回51.8、Composit PMI=予想 前回53.2
16:30 スウェーデン 3月の失業率=予想6.1% 前回6.1%
17:30 英 4月9~10日のイングランド銀行MPC議事録=予想8対1で政策金利0.25%の引き下げを実施
18:00 ユーロ 2月の工業受注=前月比予想 前回2.0%、 前年比予想 前回7.3%
21:00 ノルウェー ノルウェー中銀(Norges Bank Key Rate)金融政策発表=政策金利0.25%引き上げ5.5%を予想
21:30 カナダ 2月の小売売上高=前月比予想0.1% 前回1.5%、除く自動車予想=0.4% 前回1.3%


2008年4月23日 22日の海外為替市場

EURUSD=1.6020まで上昇、ようやく大台を突破。


日経平均株価=13547.82(-148.73 -1.09%)、NYダウ=12720.23(-104.79 -0.82%)、独DAX=6728.30(-58.25 -0.86%)、英FTSE=6034.70(-18.30 -0.30%)、金=925.20(7.60 0.83%)、原油=119.37(1.89 1.61%)最高値を更新。


アジア市場は、クウェートがデイナールのリファレンスレートを0.26580→0.26560に変更するとの報道や、クーポン140億ユーロ(242億ユーロredemption)の、フランス国債の償還に伴うEURJPYの売りの観測が流れ、ドル円の売りが続き、独銀が損失拡大との観測に、EURUSD=1.5907→1.5835まで下落。


欧州市場は、ノワイエ仏中銀総裁は、「ECBはインフレ2%未満とすることが必要で、そのために必要なことは何でも行う。必要であれば金利も変更する」と発言。匿名の関係筋(MNSI)は、「ECBは今後、金融引き締めを余儀なくされる可能性がある」→ 利上げを示唆する発言にEUR買いが強まる。


米国市場では、カナダ中銀、予想通り政策金利0.5%引き下げ3.0%に決定、USDCAD=1.0066→1.0155(急伸)→逆に1.0025(急落=声明で今後の利下げ観測が後退)。ベスリーBOE金融政策委員会委員、「英中銀は新たな流動性対策の実施により、引き続きインフレ抑制に注力することが可能になる」→ GBPUSD=1.9999、GBPJPY=206.15円まで急伸。


フィッシャーダラス連銀総裁、「成長停滞は長引く可能性がある、米経済は停滞してきた、第2四半期の成長は第1四半期を下回る可能性」→ EURUSD=先の高値1.5985を超え、1.600を超え、1.6020まで上昇。USDCHF=1.0を割り込み、0.9997まで下落。中古住宅販売件数=-2.0%・493万件(予想492万件)予想よりやや強く、収益見通しを引き下げたテキサス・インストルメンツに米株価は低迷、ドル売りの流れが継続した。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.28円で取引が始まり、朝方の103.37円を高値に、米系証券やファンドの売りに102.80~00円のストップロスを試し、102.78円まで下落したが、アジア勢や本邦資本筋の買いに下げ止まり、103.25円まで値を戻した。しかし、クーポン140億ユーロ(242億ユーロredemption)と言われている、フランス国債の償還に伴うEURJPYの売りと、本邦年金・投資信託の買いに挟まれ、102.88~27円のレンジで売り買いが交錯した。欧州市場は103.14円で取引が始まり、102.95~30円のレンジで取引が続いていたが、EURJPYが買い転じると103.40円まで値を戻したが、103.50円近くでは米系ファンドの売りに上値は重く、逆に、103.00円以下では本邦勢の買いが強く、結局はレンジ内での取引が続いた。中古住宅販売件数に一時103.55円まで上昇したが、弱い米国株とフィッシャーダラス連銀総裁の発言を景気に、102.93円まで下落、ロンドンフィキシングでは一時103.28円まで値を戻したが、EURUSDが1.5999+USDCHFが1.0の大台をブレークしドル売りが加速すると、102.80円以下のストップロスを誘発、102.68円まで続落、終盤には利食いの買いに103.10円まで値を戻し、06:00時では103.02円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5911で取引が始まり、1.5890~23の狭いレンジで売り買いが交錯、EURJPYの売りに上値の重い展開から、独銀行の損失拡大のニュース、アジア系・本邦機関投資家の売りに、1.5909→1.5835まで下落した。欧州市場1.5841で取引が始まり、独銀が信用不安を否定で、ロシア筋・中銀筋の買い戻しが始まり1.5970まで上昇したが、1.5980~85は過去2度失敗、1.60のオプション防戦売りに上値は重く、1.5894まで値を下げた。GBPUSDの上昇や、匿名関係者筋、メルシュ、ノワイエ、ガルギナス氏のインフレ懸念発言や今後の利上げを示唆する発言に底堅く、予想をやや上回る中古住宅販売件数にも、フィッシャーダラス連銀総裁の弱気な米経済や、軟調な米国株に、1.600の大台を超え売り買い激しく交錯する中、1.6020まで上昇、1.5880~1.6005の狭いレンジで取引が続き、06:00時では1.5992で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は164.31円で取引が始まり、朝方の164.51円を高値に、フランス国債の償還に伴う売りの観測に163.55円まで下落、投資信託筋の買いに一時164.15円まで値を戻したが、政府系ファンドの売りに163.29円まで下落、EURUSDの上昇に値を戻した。欧州市場は163.40円で取引が始まり、通貨当局者のインフレ懸念発言、利上げ示唆発言に164.71円まで上昇、EURUSDが1.60を攻めきれず上げ渋ると、164.20~60円のレンジで取引が続いた。弱い米国株にもかかわらず、EURUSDが1.60の大台を超えると164.94円まで続伸、165.00円のオプション防戦売り+実需筋の売りに上値は重く、164.29円まで下落、終盤にかけ164.80円まで上昇し、06:00時では164.75円で取引されている。


●主な経済指標の結果
15:15 スイス 3月の貿易収支=12.46億スイス(予想6億スイス 前回15045億スイス)→ 予想を上回る
22:00 カナダ カナダ中銀金融政策発表=政策金利0.5%引き下げ3.5%→3.0%に決定→ 一段の緩和の必要性を示唆する一方、次回利下げまで時間を置く可能性を示した
23:00 米 4月のリッチモンド連銀製造業指数=0(前回 6)、総合指数=6(前回13.0)、サービス売上高指数=-2(前回-5)
23:00 米 3月の中古住宅販売件数=-2.0%・493万件(予想492万件 前回2.9%・503万件)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎カナダ中銀声明=急速な米景気減速がカナダ経済成長に影響を及ぼし、依然追加利下げを予想しているが、前回声明に盛り込まれた「近い将来、金利を引き下げなければならない」、という文言は削除。 12月から翌日物金利の目標水準を1.5%引き下げたことを踏まえると、追加金融刺激策の時期は、世界経済と国内需要の動向や、それらが国内インフレに及ぼす影響次第。米景気見通しは1月から悪化し、その結果カナダの2008年成長率に大きな打撃を与える。 2008年カナダ成長率見通し1.4%(前回1.8%)、2009年2.4%(前回2.8%)に下方修正、2010年には3.3%成長に回復するとの見通。インフレが目標水準の2%に戻る時期は、2010年(前回予想2009年)と先にずれ込み、経済は均衡がとれた状態に戻る時期は2010年半ば(前回2010年)。経済は能力以上の水準で稼動しているが、2008年代2四半期には過剰供給の状態に移行する。クレジット状況の一段のひっ迫や信頼感の悪化で設備投資や個人消費が落ち込む可能性が高いが、商品相場の上昇や活発な労働市場に加え、今までの利下げ効果で、国内需要は引き続き堅調。


◎ブッシュ米大統領=米経済が景気後退ではなく、減速局面にある。
◎フィッシャーダラス連銀総裁=成長停滞は長引く可能性がある。米経済は停滞してきた。第2四半期の成長は第1四半期を下回る可能性。インフレ圧力を懸念している。インフレは制御不能なほど急伸していない。物価上昇見込み、消費者を制御するレベルに。
◎フィッシャーダラス連銀総裁(WSJ)=FRBによる利下げは信用収縮により効果が薄れる。住宅市場の問題により金融システムはスムーズに機能しておらず、緩和策は企業や消費者の支援につながっていない。1月のFF金利3.5%の時点で、システムの不調を感じ始めていた。それ以降は反対票を投じた。次回に関しては明らかに、兆候に何らかの変化があるかどうかを見極めなければならない。緩やかな減速が国内物価圧力の低下につながるかどうか私には分からない。
◎スターン・ミネアポリス連銀総裁=米成長は数四半期圧迫される。景気後退入りしているか判断は難しい。


欧州・英国
◎ベスリーBOE金融政策委員会委員=英中銀は新たな流動性対策の実施により、引き続きインフレ抑制に注力することが可能になる。インフレ圧力が高まっていると。
◎匿名の関係筋(MNSI)=ECBは今後、金融引き締めを余儀なくされる可能性がある。利上げは差し迫ってはいない。もはや誰も利下げについて語らない。現在は様子見だ。しばらく前からこのスタンスだ。金融セクターが引き続きぜい弱で、米景気後退の可能性もあるため、利上げを予想するのは現時点では困難。別の委員はインフレが3.6%に達していることから、ECBは金融引き締めを余儀なくされる可能性。利上げは原油・食品価格の上昇によるインフレ圧力が賃金や消費財の上昇をもたらす二次的波及の可能性次第。
◎デップラーIMF欧州局長=原油価格は下落すると予想される。ECBは今後6カ月以内に利下げが可能。
◎クレディ・スイス=第1四半期決算、8.57億スイスフランの赤字転落へ。
◎国際通貨基金(IMF)駐ロシア責任者=ロシア経済は過熱の強い兆候が現れており、IMFはロシア中央銀行に追加利上げを期待している。
ガルガナス・ギリシャ中銀総裁=インフレが利下げを容認しなかった。米景気の減速は劇的。ECBはインフレとの戦いに取り組む。ユーロ圏のインフレは数ヶ月高水準続く。将来の金利はインフレリスク次第。
◎独経済紙=IKB独産業銀など独金融機関の不安に関して報道。
◎ノワイエ仏中銀総裁=ECBはインフレ2%未満とすることが必要で、そのために必要なことは何でも行う。必要であれば金利も変更する。現在金利を4%に据え置いているのは、それが適切な水準だと考えているからだ。
◎独経済紙=IKB独産業銀など独金融機関の不安に関して報道。
◎メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁(FT紙)=インフレ抑制のため、ECBは利上げが必要か、毎日検討する必要がある。
◎英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)=59億ポンドに上る可能性のある資産評価損をカバーし、バランスシートを立て直すため、120億ポンドの株主割当増資を実施すると発表した。


日本・その他
◎クウェートがデイナールのリファレンスレートを0.26580→0.26560に変更するとの報道。
◎人民元上昇=1ドル=6.9920元とペッグ制廃止後で初めて7元を割り込んだ。


2008年4月22日 本日の為替戦略

米国の金融不安が払拭されたとの期待感からドル買い戻しが続いていたが、週初の為替市場は、シティーグループの投資判断引き下げや、ムーディーズの格下げ方向や、損失拡大の思惑や、予想を下回るバンカメの決算にどうも不安定な状況となっている。


イングランド銀行が金融機関救済策を発表、不良債権の流動化を進めることになるが、事前予想と期待感が相場に折り込まれていたのか、直後のポンド売りは惨めである。


ドル円が底値を切上げ上昇、103円台を維持、クロスではGBPJPY以外では円売りの流れが続いているものの、CHFが強く、再びクレジットリスクが相場のテーマに再浮上すると、逆に円高が怖くなる。


本日の経済指標・その他からは、カナダ中銀の金融政策の発表は0.5%の利下げが予想され、この結果と中銀総裁の発言には注意が必要で、米中古住宅販売件数も引き続き重要となっている。


●ドル円
ドル円は、GBPJPYの激しい売りにドル円も102.98円まで下落、高値104.07円かざっと1円近くの下げに、国内外ともに買い意欲は非常に強かった。ただ、戻り高値も103半ばと戻りも鈍く、ドル円が暫くは揉み合いとなる可能性を示唆しているが、スイス高が進み英・米金融不安が気になり、この上値失敗による反動は、大幅なドル円の下落に結びつく可能性が高くなっている。売り上がりの相場。


ドル円の4時間チャートは、先のレンジ上限でもある103円近くまで値を下げ、かろうじて加減を維持している。上値のポイントは、103.37円、104.41円、104.98円。下値のポイントは、102.28円、102.73円、101.78円。RSIは61と上昇ラインが崩れており、トレンドモメンタムは買いながらも、やや崩れ始める可能性が出ている。トータルの判断は、買いから売りに変化している。104.75円を超えるまでは売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.58台を底固めしているのか、1.60で天井感は感じられず、遅かれ、早かれ、1.60を試す動きになることを期待している。それにしても、EURGBPの上昇がEURUSDの買いにつながり、ポンGBPが台風の目となっている。


ユーロドルの4時間チャートは、1.5700~1.600のレンジに入り上下を繰り返している。上値のポイントは、1.5945、1.5973、1.5973、1.6064。下値のポイントは、1.5852、1.5801、1.5724、1.5695。RSIは56と横ばいとなり、トレンドモメンタムは売りから再び買いに変わる可能性も出ている。トータルの判断は、1.5690~1.5973のレンジで、売りから買いに変わり、1.60の大台を試し安くなっている。


●ポンド円
ポンド円は、GBPは英金融機関の損失額が拡大しているとのレポートが多く、金融緩和は避けられないとのレポートも多い。BOEの金融機関救済策は米国のそれとは異なるとの意見が多いが、サブプライム関連の不良債権を500億ポンド(上限を設定していないとも言う)交換する。せっかくGBPJPYが売り→揉み合いから→買いに変化した直後だけに、その影響が危惧される。


ポンド円の4時間チャートは、205.11円を超え買いに変わったが、一日で再び205円を割り込んでいる。上値のポイントは、205.79円、206.20円、207.55円、208.00円。下値のポイントは、203.87円、201.95~02円、200.60円。RSIは65と上昇ラインが崩れるか維持できるかギリギリの水準となっているが、新たな下降ラインができている可能性があり、トレンドモメンタムも売りに変わる可能性がでている。トータルの判断は、売り。2003.75円を割り込むと売りが加速しそうである。


●本日の経済指標・その他
15:15 スイス 3月の貿易収支=予想6億スイス 前回15.5億スイス
22:00 カナダ カナダ中銀金融政策発表=政策金利0.5%引き下げ3.5%→3.0%を予想
23:00 米 4月のリッチモンド連銀製造業指数=予想 前回 6
23:00 米 3月の中古住宅販売件数=予想-1.6%・492万件 前回2.9%・503万件


2008年4月22日 21日の海外為替市場

日経平均株価=13696.55(220.10 +1.63%)、NYダウ=12825.02(-24.34 -0.19%)、独DAX=6786.55(-56.53 -0.83%)、英FTSE=6053.00(-3.50 -0.06%)、金=917.60(2.40 +0.26%)、原油=117.48(0.79 +0.68%)。


週初めの為替市場は、先週末の終盤の流れを継続、ドル売りの流れの中で、イングランド銀行の信用収縮支援策の期待から現実となると、ポンドの売りが強く、ポンド全面安。GBPJPYの売りにドル円が下落、先週末と正反対の動きとなった。また、米バンク・オブ・アメリカ第1四半期決算が予想より悪く、欧米株価下落しドル売りの流れが続いた。


アジア市場は、動意の乏しい展開の中で、豪第1四半期の生産者物価指数は、前期比1.9%(予想1.0%)と予想を上回り、AUDUSD=0.9334→アジア市場で0.9421→欧州市場で0.9443まで上昇、AUDJPY=96.98円→アジア市場で97.97円→欧州市場で一時96.90円まで下落。


GBPUSD=一時2.0025まで上昇したが、オプション勢+ライトムーブ住宅価格=前月比-0.1%(前回0.8%)2005年来の低水準と弱く、イングランド銀行の信用収縮支援策の発表にも、EURGBPが上昇、失望感が広まり、株価は弱くポンド売りが続き、欧州市場で1.9810や→米国市場で1.9776までポンド続落となった。


欧州市場、米国市場では、EURUSDが1.5948まで上昇、またしても1.60の大台を試す動きとなったが、またしても失敗、結局はレンジ相場となった。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.86円取引が始まり、104.07円を高値に、投機筋の利食いや本邦輸出筋のドル売りに上値は重く上げ止まり、103.70~05円のレンジ取引から、日経平均株価の上昇に一時104.07円まで再上昇したが、GBPJPYの急落や欧州勢の売りに103.32円まで下落した。欧州市場は103.95円で取引が始まり、103.32円から一時103.70円まで上昇、イングランド銀行の信用収縮支援策の発表にも、ポンド売りの流れは変わらず、金融株下落=円買いの流れに、上値は重く、予想を下回るバンク・オブ・アメリカの決算に102.98円まで続落となった。高値から100ポイント近く下落、103円以下ではファンド筋や本邦信託筋の買いに底堅く、103.60円まで上昇したが、シティー・グループの損失拡大を予想する報道に、USDCHFの売りが続き、米国株は比較的堅調に推移、103.05~60円のレンジで取引が続き、06:00時では103.27円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5804で取引が始まり、アジア勢の買いに1.5797から1.5845まで徐々に値を上げたが、オプションカット後には1.5792まで下落、BOEの信用収縮支援策にEURGBPの買いが強く1.5880まで上昇した。欧州市場は1.5811で取引が始まり、モデル系ファンドの買いに1.5884まで上昇、1.5845~75のレンジで揉み合いとなったが、予想を下回るバンク・オブ・アメリカの決算に、1.5920超えのストップロスを誘発し1.5948まで上昇、再び1.60の大台を試す買いに1.5948まで上昇、ファンド筋の売りに1.5910~40で売り買いの攻防が続いた。ロンドンフィキシング後には1.5876まで下落、15880~95の極狭いレンジから、ユーロ高容認発言も飛び出し、1.5930まで上昇、06:00時では1.5909で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は164.17円で取引が始まり、仲値の買い需要に164.54円まで上昇したが、動意は鈍く、日経平均株価の上昇にも買いの圧力は弱く、164.20~50円の狭いレンジから、164.06円まで値を下げた。欧州市場は164.37円で取引が始まり、GBPJPYの売り圧力は強く、バンク・オブ・アメリカの決算に一時163.86円まで下落したが、ECBフィキシング後には164.67円まで上昇、オプションカットでは164.86円まで続伸となった。オプションカット後には、逆に米系証券や銀行の売りに163.93円まで続落となり、164円以下の買いに支えられ164.45円まで値を戻し、06:00時では164.29円で取引されている。


●主な経済指標の結果
08:50 日本 2月の第3次産業活動指数=前月比-1.7%(予想-0.5% 前回0.4←0.7%)
09:01 英 4月のライトムーブ住宅価格=前月比-0.1%(前回0.8%)、前年比1.3%(前回5.0%)→ 2005年来の低水準
10:30 豪 第1四半期の生産者物価指数(PPI)=前期比1.9%(予想1.0% 前回0.6%)、前年同期比4.8%(予想3.9% 前回2.8%)→ 予想を上回り一時AUD買いとなる
14:00 日本 2月の景気動向調査・改訂値=先行指数54.5%(予想54.5% 前回50.0%)、一致指数予想=70.0%(70.0% 前回44.4%)
16:15 スイス 3月の生産者輸入物価指数=前月比0.6%(予想0.3% 前回0.2%)、前年比3.9%(予想3.5% 前回3.6%)→ 予想を上回りスイス買い・ドル売りが強まる。
21:30 米 シカゴ連銀全米活動指数=-0.78(前回-1.28←-1.04)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎クロズナーFRB理事=収縮が続いているクレジット市場は依然課題に直面している。明確な住宅ローン融資基準の確立は、特に信用力の低い消費者に対するクレジットの流れを改善させるうえで役立つ。
◎エバンズ・シカゴ連銀総裁=インフレは成長鈍化によって緩和。米経済は非常に弱まった。
◎バンク・オブ・アメリカ第1四半期決算=低所得者向けサブプライム住宅ローン問題に絡む損失に押されて77%の大幅減益。
◎ナショナル・シティー=赤字決算と70億ドルの増資計画を発表。
◎ファンド=80億ドルをNational City bankに投資。


欧州・英国
◎イングランド銀行の信用収縮支援策=商業銀行が保有するモーゲージ証券と約500億ポンドの国債との交換を提案。モーゲージ証券と国債の交換期間は1年、合計3年間の更新が可能となる見通し。
◎キングBOE総裁=流動性対策の上限は設定していない、500億ポンド超える可能性。流動性対策で、純公的債務が増えることはない。銀行は救済されているのではない。流動性対策の目的は、銀行の問題から経済を守ること。
◎ダーリング英財務相=英中銀の流動性対策、市場の信頼回復につながる。
◎リープシャー・オーストリア中銀総裁=ユーロ圏経済は米国に比べ良好であり、成長に対し悲観的になる理由はない。 インフレについて一定の二次的影響が表れている兆候がある。オーストリアでは限定的だが、ユーロ圏の一部ではより顕著で、労組に対し賃上げ要求を抑制するよう求めた。
◎トリシェECB総裁=ECBは常にインフレに対し行動する用意ある。短期金融市場には引き続き逼迫。金融市場には緊張が残る。
◎パパデモス欧州中銀副総裁=ユーロ圏の金融安定リスクは上昇。成長見通しに下方リスク。インフレの上昇は賃金を押し上げる可能性。金融市場混乱は続いている。ECB、G7各国は、為替の動きを懸念。ユーロの最近の変動は、かなり急激。ECBの独立性は目標達成のため重要。価格安定はECBの最優先課題。短期的圧力が波及しない事が重要。
◎ウェーバー独連銀総裁=ユーロ圏のインフレはECBが快適とする水準を大幅に上回っている。ECBが数週間以内に金利を見直す可能性を示唆。価格期待の安定が優先課題。インフレは引き続き上昇。ECBは第2次的影響を断固として回避。ECBは、インフレを抑制するため利上げの必要性検討。
◎ノワイエ仏中銀総裁=欧州はインフレを2%以下に抑えるべき。ドルは引き続き準備通貨として優勢。07年フランス中銀は07年に外貨準備多様化行った。
◎マイケル・デップラー国際通貨基金(IMF)欧州局長=ECBは3-6ヶ月内に利下げ必要となる可能性。ECBの利上げの必要性無し。
◎イングランド銀行=英金融機関が保有する住宅ローン担保証券と英国債の交換が発表される見通しで、現地メディアは対策に500億ポンド(998億ドル)の国債とモーゲージ担保証券の交換と報道。
◎英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)=欧州で過去最大規模の株主割当増資と、100億ポンド超の評価損を計上との観測。


日本・その他
◎周小川中国人民銀行総裁=中国外貨準備の拡大ペースは望ましくない。過去数年間の米ドルの下落率は中国の国際収支に大きな影響を与えるほど著しくはない。
◎トニー・タン、シンガポール政府投資公社(GIC)副会長=スタッフ会議で、金融の悪影響は米国以外にも広がり、世界的な金融危機とリセッションの可能性が拡大。


2008年4月21日 本日の為替戦略

先週末の激しい円売り相場も、引けにかけてやや円買いやドルの戻りもどしが入ったが、一日を通じてみると激しい相場に変わりない。ヘッジファンドの監査・政務サービス会社のロススタイン・カスのヘッジファンドの調査では、マネジャーの90%以上がヘッジファンドへ大量の資金が流入すると予想、メリルリンチのヘッジファンドマネジャー調査では、ドルは過小評価で、為替レートがファンダメンタルズと一致しない、ユーロが過大評価とされているとある・・・。米国の金融不安が薄らぎ、オプション勢やファンド筋のドル買いが、どこまで続くのであろうか?


本日の経済指標・その他からは、
豪第1四半期の生産者物価指数、英ライトムーブ住宅価格、トルシェECB総裁の発言には注意が必要。


●ドル円
ドル円は、先週終値は103.67円と3月5日の104.01円以来の水準に値を戻した。本邦実需筋の売りに一時的に下落することは予想できるが、久々に103円の壁を上抜けしたことで、103円が底値となりどこまで上昇するかを試すことが予想される。最も米金融不安や決算に相場が変動することは間違いなく、これを材料としたドル売りも入りやすく、上下しながらの上昇になりそうである。


ドル円の4時間チャートは、100円~103円の上限を上抜けし、ドル買いが続いている。上値のターゲットは、104.41円、104.75円、104.98円、105.67円、105.67円。下値のポイントは、103.37円、103.01円、102.93円、102.73円。RSIは68と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買いだが、暫くは103円~104.75円、または、103.37円~104.75円のレンジに入る可能性がある。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.60のトライはお預けとなったが、終値ベースでは1.58台を維持したことで、1.600の再トライの可能性を強く残している。先のG7で本当にスペシャルな合意がなされたのか? 欧州通貨当局者のユーロ高けん制発言の期待はどこにあるのか? 国際機関のユーロ売りはなんなのか? 米株価の動向は? 暫くは買い先行ながらも、デートレードにならざるを得ない。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドから、下限を割り込み買いの流れが変わっている。上値のポイントは、1.5839、1.5912、1.5945、1.5973、1.6064。下値のポイントは、1.5724、1.5690、1.5509。RSIは50と横ばいからやや下げ基調に入り、トレンドモメンタムは不安定ながら売りに変わっている。トータルの判断は、売りだが、暫くは1.5690~1.5848、または、1.5690~1.5945のレンジに入る可能性がある。


●ポンド円
ポンド円は、先週終値は久々の207.10円で終了、3月11日の水準まで値を戻している。クロス全般で円売りが加速、テクニカルポイントをブレークし上昇していることで、上値を試しながらの買いが続きそうである。ただ、先週末の一日の上げ幅は大きく、一時的な売りも入りやすい。


ポンド円の4時間チャートは、202円を超えてから買い変わり、先の高値205.11円を超え買いが加速している。上値のポイントは、209.00円、210.57円、218.31円。下値のポイントは、206.20円、205.11円、204.60円、203.22円。RSIは78と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。トータルの判断は、買い、206.20~209円のレンジに入るかの可能性がある。


●本日の経済指標・その他
08:50 日本 2月の第3次産業活動指数=前月比予想-0.5% 前回0.7%
09:01 英 4月のライトムーブ住宅価格=前月比予想 前回0.8%、前年比予想 前回5.0%
10:30 豪 第1四半期の生産者物価指数(PPI)=前月比予想1.0% 前回0.6%、前年比予想3.9% 前回2.8%
14:00 日本 2月の景気動向調査・改訂値=先行指数予想54.5% 前回50.0%、一致指数予想=70.0% 前回44.4%
16:15 スイス 3月の輸入・生産価格指数=前月比予想0.3% 前回0.2%、前年比予想3.5% 前回3.6%
21:30 米 シカゴ連銀全米活動指数=予想 前回-1.04
トリシェECB総裁が開会の発言、ECBと欧州委員会共催の欧州における証券取引決済業務に関する会合
エバンズ・シカゴ連銀総裁、シカゴ・マネー・スマート・ウィーク」の朝食会で発言
クロズナーFRB理事、「革新的な地域開発における投資活動の課題」について講演
エバンズ・シカゴ連銀総裁、「マネー・スマート・ウィーク」の一環としてネイパービル・ノース・ハイスクールで講演


2008年4月20日 今週の為替戦略

一週間が終わり、注目の米金融機関の決算は大方の予想と大きく隔たりは無かったが、市場の反動は株価上昇とドル高・円とスイスフラン安の流れとなり、市場参加者は米国経済が最悪期を脱したと判断したのか、あるいは、そう思わないまでも、最悪期を予想したドルショートポジションの巻き戻しが積極的に行なわれた。ユーロはクロスで弱く、スイスや円売りが暫く続きそうで、特に円クロス売りの流れがまだ始まったばかりである。


グリーンスパン元FRB議長は「金融危機の最悪期は脱した」、ウェーバー独連銀総裁は「金融市場混乱の最悪の局面は過ぎた」などの発言が、ドルの買い戻しに拍車をかけている。また、欧米通貨担当者からの発言は、当局予想を遥かに上回る消費物価の上昇に、インフレ懸念が強く、利下げ環境が大きく変わりつつあることが推測できる。


米株価の上昇やプロッサー・フィラデルフィア連銀総裁の「現在のFF金利は景気を後押しするのに十分な低水準にある」と、FOMCでの利下げ牽制発言もあり、4月30日のFOMCでは0.5%の利下げ観測が弱まり0.25%の利下げが主流となり、この可能性も100%からか確立を引下げ、これで金利緩和が終了とのムードも一段と高まっている。


原油価格は、先週末で116.69ドルと連日最高値を更新、金価格は915.20ドルとピークの1,000ドル代からは大きく下げたが、CRBインデックスは419.36と先週末の407.45から上昇し、相変わらずインフレが市場の最大のテーマとなっている。インフレに強い通貨や、コモディティ価格の上昇に強い通貨を中心に、ポジションを作る必要があり、ロングポジションが積み上がっている可能性があるが、NOKやAUDが選択肢で、アジア通貨ではSGDやTWDも買い選好されている。


ドル嫌いで有名な、著名なジョージ・ソロス氏は「ユーロは、ドルに代わって世界の基軸通貨になることはないだろう」とも発言、どうも最近の情勢からは違和感を受ける発言となっている。世界的なドルからの資金シフトによるEUR外貨準備の拡大や、米国金融不安のヘッジや金利差を意識したユーロ買いに連日高値を更新しながらも、1.60を直前に足踏み状態が続き、エリオットのテクニカルアナリストの中には、1.6台乗せから急激なユーロ安を予想する意見が増えている。


何れにしても、今現在ではユーロ売りの材料も乏しく、1.6の大台を達成し何処まで上昇できるかが市場の関心事で、1.6060~80がピークとの意見もあるが、1999年1月1日に誕生して歴史も浅いこの通貨を、過去のECUと比較してチャートで判断することの有効性も疑問が残る。


14日の週から始まった、米国株の上昇が本物で、昨年8月から続いた米金融市場の混乱が収束し、ドルへの信任が回復できるのか、今週は先週の流れが何処まで延長するのかを見極める週となっている。


Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると、


主要通貨では:
NYダウは12,849.36(前週12,325.42)から大幅上昇、主要企業の第1四半期決算に米金融不安が弱まったとの判断に、USDJPY=2.61%、USDCHF=1.81%のドル高(通貨安)と激しかった。逆に、ビーン英中銀理事のインフレ率は年内3%を上回る可能性や、最近のポンド実行例との下落率12%は1992年のERM離脱後に匹敵するとの発言に、ポンドの買い戻しが強くGBPUSD=1.45%のポンド高(ドル安)となり、投機的ポジションの巻き戻しが強く、USDCAD=-1.89%のカナダ高(ドル安)となった。


USDJPY    OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
11-Apr-08 101.51 102.85 100.03 101.03 -0.42 -0.41% 2.82
18-Apr-08 101.41 104.66 100.30 103.67 2.64 2.61% 4.36


EURUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
11-Apr-08 1.5730 1.5915 1.5628 1.5816 0.80 0.51% 2.87
18-Apr-08 1.5693 1.5985 1.5658 1.5815 -0.01 -0.01% 3.27


USDCHF   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
11-Apr-08 1.0056 1.0173 0.9888 1.0001 -0.560 -0.56% 2.85
18-Apr-08 1.0057 1.0285 0.9925 1.0182 1.81 1.81% 3.60


GBPUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レン
11-Apr-08 1.9952 1.9954 1.9651 1.9691 -2.400 -1.20% 3.03
18-Apr-08 1.9652 1.9998 1.9597 1.9977 2.86 1.45% 4.01


AUDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
11-Apr-08 0.9218 0.9345 0.9177 0.9276 0.53 0.57% 1.68
18-Apr-08 0.9265 0.9400 0.9205 0.9342 0.66 0.71% 1.95


USDCAD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
11-Apr-08 1.0087 1.0247 1.0038 1.0234 1.51 1.50% 2.09
18-Apr-08 1.0268 1.0272 0.9987 1.0041 -1.93 -1.89% 2.85


NZDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
11-Apr-08 0.7893 0.8022 0.7868 0.7930 0.40 0.51% 1.54
18-Apr-08 0.7900 0.7959 0.7825 0.7901 -0.29 -0.37% 1.34


円クロスでは:
国内機関投資家・個人投資家の積極的な外債投資、サムライ債の発行拡大など、国内要因もあり、円全面安の展開となった。特に、CADJPY=4.6%上昇、安値から6円近く上昇と激しく、住宅関連と金融不安を抱えたポンド売りポジションの巻き戻しに、GBPJPY=4.14%上昇、安値から11円近い大幅な上昇となった。その他でも、EURJPY、AUDJPY、NZDJPYと2~3%台の大幅な上昇となり、円売りが激しかったことが窺われる。


EURJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
11-Apr-08 159.67 161.75 158.80 159.74 0.07 0.04% 2.95
18-Apr-08 159.20 164.68 158.25 163.91 4.17 2.61% 6.43


GBPJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
11-Apr-08 202.53 204.43 198.04 198.86 -3.36 -1.66% 6.39
18-Apr-08 199.29 208.99 198.05 207.10 8.24 4.14% 10.94


CHFJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
11-Apr-08 100.91 101.82 100.68 100.88 0.03 0.03% 1.14
18-Apr-08 100.81 102.24 100.32 101.79 0.91 0.90% 1.92


AUDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
11-Apr-08 93.58 95.77 93.35 93.70 0.13 0.14% 2.42
18-Apr-08 93.97 97.49 92.21 96.85 3.15 3.36% 5.28


NZDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
11-Apr-08  80.12 82.06 79.89 80.10 0.05 0.06% 2.17
18-Apr-08 80.12 82.38 79.09 81.88 1.78 2.22% 3.29


CADJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
11-Apr-08 100.59 102.26 98.12 98.66 -1.92 -1.91% 4.14
18-Apr-08 98.72 103.88 97.91 103.20 4.54 4.60% 5.97


IMM通貨先物:
商品先物取引委員会(CFTC)が 4月18日に公表した建玉報告では、大口投機家のネットポジションは、先物とオプション合計で45,949枚(前週4,905枚)から3週間ぶりにロングが増加、小口投資家のネットポジションとの合計では-3,802枚と5週連続でロングが減少している。再び金融不安が拡大したのか、CHFとJPYのロングが増加しEURは減少、GBPは売りセンチメントが強くネットショートが増加し、週末にはGBP買い戻しと、JPYロングの調整も強く円売りとなった。


JPY Long Short Net
08-Apr-08 70,424 27,357 43,067
15-Apr-08 68,950 20,978 47,972


EUR Long Short Net
08-Apr-08 86,826 57,391 29,435
15-Apr-08 77,532 57,439 20,093


GBP Long Short Net
08-Apr-08 30,945 43,505 -12,560
15-Apr-08 28,219 44,355 -16,136


CHF Long Short Net
08-Apr-08 24,145 23,228 917
15-Apr-08 27,058 21,824 5,234


CAD Long Short Net
08-Apr-08 37,519 30,955 6,564
15-Apr-08 33,518 28,015 5,503


AUD Long Short Net
08-Apr-08 59,685 7,996 51,689
15-Apr-08 57,536 12,891 44,645


NZD Long Short Net
08-Apr-08 12,412 4,040 8,372
15-Apr-08 12,015 5,421 6,594


今後の金利予想は:
国  予定日 現行政策金利 予想:         
USD 4月30日 2.25%  0.25%の引下げを予想(Fed Funds Target Rate)
EUR 5月 8日 4.00%  金利据え置きを予想(Refi Rate)
GBP 5月 8日 5.00%  金利据え置きを予想(Base Rate)
JPY 5月20日 0.50%  金利据え置きを予想(OverNight Call Rate)
AUD 5月 6日 7.25%  金利据え置きを予想(Cash Rate)
NZD 4月24日 8.25%  金利据え置きを予想(Cash Rate)
CHF 6月19日 2.75%  金利据え置きを予想(3 month Libor target)
CAD 4月22日 3.50%  0.5%の利下げを予想(OverNight Rate)
NOK 4月23日 5.25%  0.25%の引き上げを予想 (Sight deposit)
SEK 4月23日 4.25%  金利据え置きを予想 (Repo rate)


今週の経済指標・その他では、金融政策関連の発表が多くなっている。

金融政策では、
22日=カナダ中銀は景気鈍化が激しく政策金利を0.5%引き下げ3.0%が予想されている。
23日=スウェーデン中銀は4.25%の据置き、ノルウェー中銀は政策金利0.25%引き上げ5.5%が予想され、クロスでNOK買いが続いていた。また、イングランド銀行の金融政策委員会(MPC)議事録が公表され、先のMPCは8対1で利下げが決定されたと予想されており、この割合が変わるようであればポンドへの影響が大きくなる。

24日=NZ中銀は8.25%の政策金利を据え置くことが予想され、CPIが中銀ターゲット1~3%を上回る3.4%にあり、当面変更が無いと思われている。
インフレ関連指標では、
21日=豪PPI、スイス輸入生産価格指数、23日=豪CPI、25日=日本CPI、25日~29日=独CPIが予定されている。
個人消費関連では、
23日=カナダ小売売上高、24日=英小売売上高があり、為替変動リスクは高い指標の一つでもある。
住宅関連では、
21日=英ライトムーブ住宅価格、22日=米中古住宅販売件数、24日=米新築住宅販売件数、24日~30日=英ネーションワイド住宅価格が注目される。
その他、
21日=日本第3次産業活動指数、23日=独製造業・サービス業PMI、24日=日本全産業活動指数、イングランド銀行の金融安定化レポート、独IFO景況指数、カナダ中銀金融政策レポート、米耐久財受注、25日=英GDP、米ミシガン大消費者信頼感指数は注意したい。


●ドル円
ドル円は、FRBや米財務相の金融対策が功を奏したのか、米金融機関の決算にも、経済指標にも、いままでのような短絡的なドル売り相場が影を潜め、米株価の上昇に円売りが強まっている。国内要因でも積極的な個人投資家による外債投資や、海外企業のサムライ債の発行に円売り要因となっている。この傾向は暫く続きそうで、上値を確かめながらドル買いに備えたい。次のドル売りは上値を確認してからとなりそうである。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続いているが中間ライン超え買いが続いている。上値のポイントは、104.10円、104.96円、106.37円、106.58円、108.00円、108.60円、113.28円。下値のポイントは、102.81~93円、100.65円、98.60円、97.90円。RSIは39と下降ラインが崩れ上向きとなるが、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、100.65~106.58円のレンジが予想され、上値を試す動きが続きそうである。広くは、97円~108円のレンジに入っているが、106.58円は重要でこれをピークに再度下落する可能性が高い。Daily=買い、Weekly=97円~108円のレンジ、Monthly=売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、Dailyでは1.59台での終値が一度あったが直ぐに下落、Weeklyでは1.60の大台トライを2日間続けながらも、終値では1.5816が最高値で伸び悩んでいる。G7後の発言では、ユンケル、ウェーバー、シュタルク氏のユーロ高懸念発言も、上値を抑える要因となったが、国際機関のユーロ売りの観測が強く、GBP買い→EURGBPの下落など、利食いのタイミングと一致したと思われる。EURGBP、EURAUD、EURCADなどクロスではユーロ売りに傾き、EURUSDの動きは複雑になっており、売り買いが交錯しながら、1.60の大台を試した後にも調整の売りを意識したい。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、1.600を試す買いが続いている。上値のポイントは、1.6080、1.5172、1.6380、1.6909。下値のポイントは、1.5737、1.5585、1.5392、1.5343、1.5302、1.4948~80。RSIは67と緩やかな上昇が続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、1.5343~1.6080、または、1.5343~1.6909のレンジ。上昇トレンドが続いているが、DailyのRSIは売りダイバージェンス、トレンドモメンタムも売りを継続し、売りのサインが変わらずで、非常に困惑するサインとなっている。買いの流れにも一時的な売りに変化する可能性も秘めている。
Daily=売り、Weekly=1.5343~1.6909、Monthly=買い


●ポンド円
ポンド円は、久々に前週比4.14%と大幅な上昇となった。一週間のレンジも11円近くとなり、過去7週間の終値水準を上抜け買いに拍車がかかっている。GBPUSDは2.00のトライを失敗しながらも、終値では1.9977と2.00を試す水準で、上値トライを避けられそうに無い。円クロスでは、AUDJPY、NZDJPY、EURJPYと買いの流れが続いており、暫くは円売りの流れが続きそうで、214円台がターゲットとなっており。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間地点まで値を戻している。上値のポイントは、213.48円、213.70円、214.01円、214.77円 214.90円、215.89円、228.72円。下値のポイントは、206.97円、205.48~61円、204.60円、200.62円、198.06円。RSIは34と下降ラインが弱まっているが、トレンドモメンタムは売りを継続、トータルの判断は、長期的な売りに反して、短期的に上値を試す動きとなりそうである。200.62円~213.70円、広くは200.62円~214.77円。Daily=買い、Weekly=200.62~214.77円、Monthly=売り。


2008年4月19日 18日の海外為替市場

アジア市場は、豪生産者物価指数が前月比0.7%(予想0.5%)と、予想を上回りAUDは堅調に推移、独生産者物価指数は前月比0.7%(予想0.5%)と、予想を上回り一時ユーロ買いに動いたが、総じて金曜日とシティーグループの決算を控え小幅な値動きとなった。 


欧州市場は、ビーン英中銀理事の「国内インフレ率は年内に3%を上回る可能性が高い」との発言で利下げ観測が後退し、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は来週、最低で50~120億ポンドの資金調達を予定にポンド買いが強く、シティーグループの第1四半期決算で欧米株急騰、円・スイスの売りが加速、主要通貨ではドルの買い戻しが強まった。


リーカネン・フィンランド中銀総裁の「過度の為替変動は懸念要因」と公的機関のユーロ売りの思惑にEURGBP=1.9985→1.9880(米国市場)まで急落。流れはEURUSD売り、GBPUSDミックス。


米国市場は、シティーグループや主要企業の業績を好感、NYダウが228.87ドル(1.81%)上昇。プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁の「これまでに実施した利下げの効果が表れることから、現在のFF金利は景気を後押しするのに十分な低水準にある」→ FRBの追加利下げ観測が後退し、ドル買いが続いたが、終盤ではポジション調整にドルを売り戻す動きとなった。


●ドル円
アジア市場のドル円は102.46円で取引が始まり、仲値では本邦勢の買いに102.59円まで上昇、欧州系銀行の売りに102.31円まで値を下げ、堅調な日本株にもかかわらず102.30~50円の狭いレンジで取引が続いたが、欧州勢の参入に102.25円まで下落、102.00~25円のオション・ノックアウト防戦買いで下げ止まった。欧州市場は102.42円で取引が始まり、主要通貨でドル買いが強まり102.90円まで上昇、予想を上回るシティーグループの第1四半期決算に欧米株急騰、103円のオプションバリアをトリガーし、103.20~50円の実需筋のドル売りを消化し、ECBフィキシングには2月29日の水準に迫る104.24円まで急伸した。米キャタピラー第1四半期も予想を上回り、FRB理事や連銀総裁の発言から米追加利下げ期待が薄らぎ、金融危機も最悪期を脱したとの思惑が広まり、堅調な米国株にロンドンフィキシングでは104.66円まで上昇、欧州勢の利食い売りに上値が重くなり、徐々に103.67円まで値を下げ、103.67 円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5906で取引が始まり、1.5885~15の狭いレンジで取引が続いたが、独生産者物価指数が予想を上回り、アジア系、ロシア筋の買いに1.5900→1.5956まで上昇した。欧州市場は1.5932で取引が始まり1.5958を高値に、1.600のオプション防戦売りが意識され、前日のユンケル氏のユーロ高けん制発言や、BISのEURUSD売りのウワサが意識され上値の伸びは限定的となった。EURGBPの激しい売り、予想をやや上回るシティーグループの第1四半期決算に1.5770まで急落、リーカネン・フィンランド中銀総裁+ウェーバー独連銀総裁のインフレリスクを懸念する発言、リーブシャー・オーストラリア中銀総裁のユーロ高けん制発言に1.5711まで続落となった。1.5750以下では中東勢や東欧勢の買いが続き、1.5720~55のレンジで取引が続き、欧州勢のポジション調整の買いとファンド筋の買いに1.5815まで値を戻し、1.5815で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.01円で取引が始まり、162.80~00円の狭いレンジから、一時162.67円まで下落、堅調なアジア株に底堅く、独生産者物価指数に163.54円まで上昇した。欧州市場は163.19円で取引が始まり、163.53円まで上昇したが、本邦資本筋の売りや163.50円のオプション勢の売りに162.68円まで値を下げが、シティーグループ決算を受けた欧米株価の急騰に、円売りが加速した。163.50円を超えECBフィキシングでは164.42円まで急伸、163.90~20円のレンジからロンドンフィキシングでは164.63円まで続伸、一時164.68円と本日高値まで上昇したが、ポジション調整の売りに徐々に163.87円まで値を下げ、163.91円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
10:30 豪 第1四半期輸入物価指数=前期比2.7%(予想0.5% 前回0.2%)、輸出物価指数=前期比3.5%(予想3.0% 前回-0.6%)
14:00 日本 3月の消費者態度指数=37.0(予想37.4 前回36.4)
15:00 独 3月の生産者物価指数(PPI)=前月比0.7%(予想0.5% 前回0.7%)、前年比予想4.2%(4.0% 前回3.8%)
17:30 英 3月マネーサプライM4・速報=前年比12.0%(予想11.6% 前回12.4%)
17:30 英 3月のPSNB(公共部門純借入額)=101.58億ポンド(予想80億ポンド 前回2.47←26.7億ポンド)、 PSNCR(公共部門純借入所用額)=126.6億ポンド(予想180億ポンド 前回26.46←29億ポンド)
21:30 カナダ 3月の景気先行指数=前月比0.0%(予想0.0% 前回-0.2←-0.3%)
21:30 カナダ 2月の卸売売上高=前月比-1.8%(予想0.4% 前回1.8←2.6%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎グリーンスパン元FRB議長=米景気後退がいつまで続くかは、金融危機の問題しだいで判らないが、最悪期は脱した。現状はまだ危機状態が続いている。
◎米シティーグループ世界のSWF運用資産=2012年に7.5兆ドルまで拡大へ。アジア各国や資源国などが外貨準備の一部をSWFに回して積極的に運用し、富の蓄積ペースを上げようとしている。保守的にみても、SWFの資産は2007年の2.5~3兆ドルから2012年に7.5兆ドル程度まで拡大。
◎米短期金利先物市場=4月30日のFOMCで0.50%の利下げ可能性が無くなり、0.25%の利下げの確立も100%→82%に低下。FRB高官のタカ派的発言や株価急伸が要因。
◎プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=これまでに実施した利下げの効果が表れることから、現在のFF金利は景気を後押しするのに十分な低水準にある。利下げが経済における大半の問題を解決するとみなすことを警鐘。景気の減速によりインフレ圧力が鈍化する保証はない。利下げを万能薬とみなすことは危険な誤解で、金融政策の役割は自国通貨の購買力の安定を確保し、市場がインフレによりゆがめられないようにすること。エネルギー・食品価格の上昇が全般的な価格圧力につながり、インフレ期待を上昇させる可能性がある。単発的な物価に及ぼすショックではなく、より広範囲での価格上昇を懸念。
◎ローゼングレン・ボストン連銀総裁=銀行は減配により資本増強すべき。モーゲージ担保証券市場が依然として、サブプライム住宅ローンの問題に端を発する混乱から回復していない。証券化市場の正常化が必要だ。大手金融機関の増資など一部前向きな兆しがある。証券化市場の正常化へのプロセスは依然続いている。
◎シティーグループ=120億ドル相当のLBO関連債権売却で合意。
◎米キャタピラー第1四半期=予想を上回る9.22億ドル(1株当り1.45ドル)の利益。
◎シティーグループ第1四半期=純損失は51億ドル。株損失は1.02ドル。税引き前で評価損とサブプライム関連信用コスト60億ドルを計上。オークションレート証券在庫で15億ドルの評価損計上。収入は132億ドル。
◎米フレディマック=米金融大手4社からジャンボローン買い取る方針。
◎フィッシャーダラス連銀総裁=インフレ抑制が手遅れになるリスクがある。インフレが現在問題となっている。非常に高水準で私見では経済の緩みがインフレを低下させるのを待つのは不快だ。
◎ジョージ・ソロス氏=ユーロは、ドルに代わって世界の基軸通貨になることはないだろう。
◎シティーグループ第1四半期決算=純損失が51億ドル(1株当たり1.02ドルの損失)となった。多額の評価損や信用コストの計上が響いた。 純損益が赤字となるのは2四半期連続。
◎メキシコ中銀BOM)=政策金利を7.50%で据え置くと発表した。


欧州・英国
◎リーブシャー・オーストラリア中銀総裁=3月のCPIは3.6%と最高値を更新し、利上げの可能性も排除できない。最近のユーロ高は問題。先のG7で示されたかどの為替変動を危惧するメッセージを理解することを期待する。
◎リーカネン・フィンランド中銀総裁=過度の為替変動は懸念要因、インフレリスクは上向き。経済成長は緩やかだが継続している。ユーロ圏経済は健全。
◎イールドスプレッドが2007年末以来の水準に縮小→ ユーロ圏・米金利引き下げ観測の後退が背景。
◎ECB=150億ドル資金入札の受け付け開始。
◎スイス中銀=22日に最大60億ドルのドル資金入札を実施。
◎ウェーバー独連銀総裁=ユーロ圏のインフレについて非常に懸念。2008年に3%を上回る可能性があるとた。
◎関係筋=英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は来週、最低で50~120億ポンドの資金調達を予定。欧州株が買われポンド高が進む。 
◎ビーン英中銀理事=ポンド安で商品価格上昇の影響が増幅されるため、国内インフレ率は年内に3%を上回る可能性が高い。英中銀はインフレ目標を2%に定めており、インフレ率が3%を超えれば、その理由を説明する公開書簡を政府に提出する必要が生じる。英ポンドの実効為替レートは昨年8月以降12%下落。1992年9月の為替相場メカニズム(ERM)離脱後に匹敵する下落率で、信用収縮の悪影響を一部相殺する効果が期待できる。エコノミストの間では1%のポンド相場下落は0.25%の利下げと同様の効果があり、ポンド安による刺激効果は3%ポイントの利下げに相当する。
◎ブラウン英首相(米英首脳会談)=米英は、経済成長に向けてできる限りのことをする。


日本・その他
◎日銀地域経済報告=企業収益や設備投資鈍化で8地域で景気判断下方修正。
◎大田経済財政担当相=4月の月例経済報告では景気の現状認識・先行き判断は基本的に前月と変わらなかったものの、米国の減速感が強まっており、日本経済の下振れリスクは強まっている。
◎カレンNZ財務相=今年の経済成長が旱魃やNZドル高、食料品や燃料の値上がりの家計への影響により予想以上の減速となる見通し。


2008年4月18日 本日の為替戦略

本日は金曜日、ポジション調整も入りやすい日でもある。


最悪の状況を折り込みながら、米金融機関の第1四半期決算の発表は、予想範囲内との判断に、ドル買い・円売りに反応、堅調だったスイスも売られ、今までの何でもドル売りの超悲観的なセンチメントから変化している。


特に円は資金調達難の金融界で海外勢がサムライ債の発行を増やし、国内では円高水準をセールスポイントとした個人投資家の外債投資が増加、円売りの要因となっている。最近はテクニカルに円売り志向が増加していることも円安の要因だが、投機筋の円売りも積み上がりやすく、この流れが崩れると予想外に円高に動く事も懸念される。


昨日発表された、メリル4月ファンドマネジャー調査では、①キャッシュ比率削減、②ドルは過小評価、③為替レートがファンダメンタルズと一致していない、④ドルは現在、過小評価の状態にあり、逆にユーロは過大評価されているとみられているとのこと・・・・。最近はこの手のアンケートが増え、最近のドル相場を裏付けしている。


ウェーバー独連銀総裁は、金融市場混乱の最悪の局面は過ぎたと発言、為替変動は好ましくないとの意向だが、EURUSD1.59台の相場にも、ECB筋からは誰でも認識できる、明確なユーロ高阻止の発言も無い。あるのは、ユンケル・ユーログループ議長のユーロ高を懸念する発言のみで、昨日発表された、ユーロ圏貿易収支は赤字予想が黒字となったことで、なおさらユーロ高阻止へ動き難くなっている。


結論は、今までの超悲観的なムードが改善されつつあり、ドルショートポジションの解消が始まっているが、本格的な流れとは言いがたく、絶えず、ドル売りに変わるか不安な状態でのドル買いに思えてならない。


本日の主な経済指標・その他からは、豪第1四半期輸入物価指数、独生産者物価指数は注目したいが、久々に重要な経済指標は少ない。


●ドル円
ドル円は、過去5日間の高値を超え102円の大台乗せとなり、次の目標113円が直前に迫っている。100円~103円のレンジで上限近くにいるのか、103円を超えて、急落が開始した水準の105~106円まで戻るのか、ちょうど分岐点にいる。


ドル円の4時間チャートは、101円~102円のレンジ上限を抜け、102円~103円の新たなレンジに入っている。上値のポイントは、102.93円、103.06円、103.84円、104.98円。下値のポイントは、101.82円、101.46円、101.13円。RSIは64と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。トータルの判断は、買いだが、102円~103円のレンジでの取引を考え、103.06円を超えたら再び一円スライドしてのレンジに入りやすい。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.6目前に迫り、流石に各種タイプの売りが目立ち、通貨当局者の発言に過敏にならざるを得なくなっているが、ユーロ上昇過程ではいつのも事で、1.6を超えてどこまで上昇するのかを試すことは予想され、その後の反応は、売り買いが交錯しやすい。

ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続き1.58~1.60のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5973、1.6064、1.6127。下値のポイントは、1.5852、1.5839、1.5758、1.5724。RSIは55と横ばいとなり、トレンドモメンタムは買いだがどうも最近は明確なサインでの動きにならない。トータルの判断は、1.58~1.60のレンジで対応したいが、1.60を試す相場に変わりない。


●ポンド円
ポンド円は、ポンド円急騰! 久々の3.3円・1.6%と4月1日以来の上昇となった。GBPUSDも1.99台に乗せ、英当局の住宅関連への対策安を期待した動きで、この結果がでたら利食いの売りに入りやすい。とりあえずは205円、205.70円がターゲット。


ポンド円の4時間チャートは、202.04円の上限を抜け買いが続いている。上値のポイントは、205.10円、207.97円、208.07円。下値のポイントは、201.95~07円、199.99円、198.43円。RSIは75と買い過ぎゾーンに入るが上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。


●本日の経済指標・その他
10:30 豪 第1四半期輸入物価指数=前期比予想0.5% 前回0.2%、輸出物価指数=前期比予想3.0% 前回-0.6%
14:00 日本 3月の消費者態度指数=予想 前回36.4
15:00 独 3月の生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.5% 前回0.7%、前年比予想4.0% 前回3.8%
17:30 英 3月マネーサプライM4・速報=前月比予想0.5% 前回0.2%、 前年比予想11.6% 前回12.4%
17:30 英 3月のPSNB=予想80億ポンド 前回26.7億ポンド、PSNCR=予想180億ポンド 前回29億ポンド
21:30 カナダ 3月の景気先行指数=前月比予想0.0% 前回-0.3%
21:30 カナダ 2月の卸売売上高=前月比予想0.4% 前回2.6%
米ボストン地区連銀総裁がリッチモンド地区連銀主催のクレジット市場シンポジウムでパネルディスカッションに参加 。


2008年4月18日 17日の海外為替市場

JPY安(除くCAD・CHF)。ドル高(除くGBP)。結局JPY売りとGBP高が市場をリード。


日経平均株価=13,398.30(252.17 1.92%)、NYダウ=12,620.49(1.22 0.01%)、独DAX=6,681.81(-21.03 -0.31%)、英FTSE=5,980.40(-65.80 -1.09%)、金=942.90(-5.40 -0.57%)原油=114.86(-0.07 -0.06%)


アジア市場は、JPモルガンが60億ドルの優先株を発行、米フレディマックが高額住宅ローン(ジャンボローン)の買い取りをめぐり、ウェルズ・ファーゴ、JPモルガン・チェース、シティグループの3社との合意について発表との報道に、金融不安が解消との思惑と日本株の上昇に円売りが続いた。スイス小売売上高=前年比3.3%(予想1.6% )に一時USDCHFは0.9959まで値を下げたが、金融不安の緩和に欧州市場では1.0093まで上昇した。


欧州市場では、英財務省の関係筋が「英当局が来週初めにもモーゲージ市場のひっ迫を緩和する対策を発表する可能性がある」との報道に、GBPUSD=1.9711→1.9825→1.9925(米国市場)、GBPJPY=200.76円→203.31円→204.47円(米国市場)と、GBP買いが強く、クロスでは円売りをリードした。予想を上回るユーロ圏貿易収支に1.5948→1.5985まで上昇したが、1.60の大台トライ失敗、ユンケル・ユーログループ議長の「市場はG7のメッセージを正しく理解していない」、「為替レートの過度の変動は世界的な成長にとって好ましくない」との発言、米メリルリンチ第1四半期決算に、EUR売りが始まり1.546まで急落。


米国市場では、カナダ消費者物価指数がやや強く、1.0057→0.9988まで下落したが、カナダ中銀の早期利下げのウワサに逆に1.0142まで上昇。米フィラデルフィア連銀景況指数は、-24.9(予想-15.0)2001年2月来の低水準にドル売りとなったが、弱い売りに止まり、全体としてドル買い戻しが強かった。


●ドル円
アジア市場のドル円は101.78円で取引が始まり、101.75~90円の狭いレンジから、日本株の上昇に102.00円まで上昇、本邦輸出の売りに一時101.76円まで値を下げたが、投資信託やサムライ債絡みの買いが入り下げ止まり、JPモルガンが60億ドルの優先株を発行と報道、フレディマックが高額住宅ローン(ジャンボローン)の買い取りをめぐり、米大手銀行と合意する見通しの報道に102.18円まで上昇、生保筋やオプション勢の売りに値を下げた。欧州市場は、102.03円で取引が始まり一時101.70円まで値を下げたが、EURJPYの買いやアジア勢の買いに底堅く、102.20円のオプション勢の売りを消化し、メリルリンチ第1四半期決算の発表後には、ドル買いが強まり、ECBフィキシングでは102.73円まで上昇した。オプション勢の売りや投機筋の利食い売りに、102.01円まで下落、弱いフィラデルフィア連銀景況指数に、一時101.88円まで値を下げたが、クロスで円売りが続き102.52円→102.68円まで続伸、102.45~60円の狭いレンジから一時102.72円まで上昇、06:00時では102.58円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5946で取引が始まり、上値1.5960から仲値にかけては1.5911円まで下落、アジア勢の買いに底値も堅く、1.5920~50のレンジで取引から、1.5910以下のストップロスを試すロシア筋の売りに1.5898まで下落したが、アジア中銀筋、中東筋、政府系ファンドの買いに上昇した。欧州市場は1.5933で取引が始まり1.5977まで上昇、オプション勢やファンド筋の売りに一時1.5946まで値を下げたが、予想を上回るユーロ圏2月貿易収支に1.5985まで続伸した。1.60のオプション防戦売りや、一部政府系ファンドの売り上値は重く1.5896まで急落、ユンケル・ユーログループ議長のユーロ高けん制発言やメリルリンチ第1四半期決算に1.5936まで上昇した。フィラデルフィア連銀景況指数に一時1.5946まで上昇したが、1.6大台トライを失敗した反動に上値は重く、ロンドンフィキシングでは1.5884まで値を下げ、1.59台の売りが続き、1.5872まで続落、06:00時では1.5897で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.38円で取引が始まり、日本株の上昇に底堅く162.20~55円のレンジで取引から、一時162.16円まで下落、中東勢の買いや、予想を上回るスイス小売売上高にCHFJPYの買い強く、サムライ債がらみのAUDJPYの買いが続き162.80円まで上昇した。欧州市場は162.60円で取引が始まり、162.35円を底値に東欧勢の買いに底堅く、ユーロ圏貿易収支に1月2日の水準となる163.20円まで急伸したが、本邦実需筋の売りが続き、ユンケル・ユーログループ議長発言に162.52円まで急落、オプションカットでは162.40円まで続落となった。102.55~90円のレンジで売り買いが交錯したが、GBPJPYの買いがリードした円売りに163.24円まで再上昇、06:00時では163.07円で取引されている。


●主な経済指標の結果
13:30 日本 2月の鉱工業生産・確報=前月比1.6%(予想 前回-0.5←-1.2%)、前年比5.1%(予想 前回2.9←4.2%)、製造工業稼働率指数=前月比1.8%、前年比2.1%
16:15 スイス 2月の小売売上高=前年比3.3%(予想1.6% 前回1.3%)→ 予想を大幅に上回り一時スイス買いとなる
18:00 スイス 4月のZEW投資者センチメント=-71.4(前回-71.7)
18:00 ユーロ  2月の貿易収支=8億ユーロ(予想-20億ユーロ 前回-110←-107億ユーロ)、輸出=1306億ユーロ、輸入=1299億ユーロ→ 赤字予想が黒字に転換、ユーロ買いとなる
20:00 カナダ 3月の消費者物価指数(CPI)=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.4%)、前年比1.4%(予想1.4% 前回1.8%)、コア前月比=0.2%(予想0.3% 前回0.5%)、前年比=予想1.3%(予想1.4% 前回1.5%)
21:30 米 新規失業保険申請件数 (4/13までの週)=37.2万件(予想37.5万件 前回35.5←35.7万件)
23:00 米 4月のフィラデルフィア連銀景況指数=-24.9(予想-15.0 前回-17.4)、新規受注=-18.8(前回38.8)、支払価格=51.6(前回2.9)、従業員数=-11.1(前回19.3)→ 2001年2月来の低水準
23:00 米 3月の景気指数: 先行指数=前月比0.1%(予想0.1% 前回-0.3%)、一致指数=0.1%(前回-0.2%)、遅行指数=0.3%(前回0.3%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎コーンFRB副議長=利下げにもかかわらず金融機関の貸し出し懸念は払しょくされておらず、信用コストは上昇している。こうした状況が経済の下振れリスクを強めている。
◎フィッシャー・ダラス連銀総裁=金融業界の構造的問題を追加利下げで是正しようとする試みは、インフレを高進させて状況を悪化させるだけ。一段の金融緩和を依然として強く躊躇している。 第1四半期は恐らくプラス成長。
◎ムーディーズ=米メリルリンチを格下げの可能性、フィッチとS&Pは格付け確認。
◎ラッカー・リッチモンド連銀総裁=米経済は現在マイナス成長となっているが、インフレが非常に高水準となっており、期待通り鈍化しない可能性がある。インフレが現在問題となっている。
◎米メリルリンチ第1四半期決算=継続事業ベースの純損失は19.7億ドル。第1四半期の継続事業ベースの1株損失は2.20ドル。第1四半期の1株損失は2.19ドル。第1四半期の純収入は29億ドル。米サブプライム住宅モーゲージへのエクスポージャーはネットで14億ドルに減少。第1四半期、ロイター調査による1株損失見通しは1.96ドル。オルトA住宅モーゲージ関連エクスポージャーはネットで32億ドルに増加。従業員数を年末の水準から約2900人削減する方針。
◎米フレディマック=高額住宅ローン(ジャンボローン)の買い取りをめぐり、ウェルズ・ファーゴ、JPモルガン・チェース、シティグループの3社との合意について発表する見通しだと報じた
◎JPモルガン=60億ドルの優先株を発行へ。
◎メリル4月ファンドマネジャー調査=キャッシュ比率削減、ドルは過小評価との見方。為替レートがファンダメンタルズと一致していないとの見方が強まりつつある。 ドルは現在、過小評価の状態にあり、逆にユーロは過大評価されているとみられている。


欧州・英国
◎ECB月例報告 =一時的な高水準のインフレ率の時期が長期化している。中期的な物価安定性に「上振れ」リスクがある。ユーロ圏の経済ファンダメンタルズは健全。緩やかな景気拡大が継続している。信用危機に伴う不確実性の大きさは異例。当初の予想より市場の逼迫は長期化する公算。主な目標は物価安定の維持。現在の金利はインフレ目安の達成に貢献する。二次的影響の阻止に「強く取り組む。
◎ロート・スイス中銀総裁=輸出はスイス経済成長の柱。完全雇用は輸出の成長によるもの。08年経済は良好、09年には失速に可能性も。経済のリスクは下向き。景気減速は劇的とはならず。経済に不透明感。サプライズの可能性も。スイス中銀は綿密に状況を監視。短期金融市場に新たな流動性逼迫の可能性。必要とあれば行動。
◎ユンケル・ユーログループ議長=市場はG7のメッセージを正しく理解していない。為替レートの過度の変動は世界的な成長にとって好ましくない。最近のユーロ上昇は望ましくない。
◎ウェーバー独連銀総裁=金融市場混乱の最悪の局面は過ぎた。 09年のユーロ圏インフレ率、2%を超える公算が非常に大きい。為替に関するG7声明、それ自体が物語っている。一部の為替の動きは懸念事項。過度の為替のボラティリティーは成長に好ましくない。08─09年のユーロ圏成長率、潜在成長率をやや下回る見通し。
◎ウェーバー独連銀総裁=ECBは賃金や物価がスパイラル的に上昇するリスクに対し、断固とした姿勢で予防的な行動を取る必要がある。データを継続的に監視し、現在の金利水準がわれわれの目的達成に合致するものかどうかを評価していく必要がある。金融市場の混乱、終息には程遠い。
◎英財務省の関係筋=英当局が来週初めにもモーゲージ市場のひっ迫を緩和する対策を発表する可能性がある。 この問題についてイングランド銀行と緊密に協議して至る。 市場では、イングランド銀行が貸し出し環境を好転させるため、民間銀行に対してモーゲージ担保証券と国債を一時的に交換することを認めるとの観測が高まっている。


日本・その他
◎ブラジル中銀=政策金利を11.25%から11.75%に引き上げ、2005年以来の利上げ、景気とインフレの抑制を狙った措置。


2008年4月17日 本日の為替戦略

不思議なものである、つい最近まで売り買いの最大のテーマとされた、米住宅着工件数は17来の低水準で、建設許可件数も悪かったのに、反応は鈍く、予想通の米消費者物価にも、ちょっと低いと言い訳し、強い鉱工業生産に、米株価が上昇。結果は、円売りである。これじゃ、ドル円相場ではなく、株式相場で円は付属品にすぎない。


円以外の通貨は比較的素直にドル売りに傾いていたが、その中で特に目立ったのが、AUD、CAD、EURで、買いが強く、円が売られる流れとなっている。原油価格が最高値を更新とは言え、ポジション調整以外に理由は考え難く、円売りも実需筋の割合は比較的少なく、そのほとんどが大手投機筋とオプション勢に集中している。


中長期投資を行う、まっとうなファンドがサブプライム問題で資金が細り影を潜め、中国やロシアなど巨額が外貨準備を運用する、政府公認の投機筋は方向性は関係なく、巨額な資金を使い短期売買で利益が出れば「OK」で、ヤクザナ連中が相場を動かす状態では、とてもではないが方向性など見えてこない。


EURUSDは初めて1.59台で終了、1.6の大台を試し、通貨当局者や為政者の反応を探る、猫に鈴をつけながら、上値を試すことになりそうである。しかし、ドル円は正直言って、ドル買いに見えるが、そう思いながらも、どうも短期取引だけになりやすい。


本日の経済指標・その他からは、特別重要な経済指標はなく、豪第1四半期輸入物価指数と、独生産者物価指数が注目される。


●ドル円
ドル円は、中期的な円高期待は変わらないが、短期的には上値を試す相場になりそうである。ドル円の動きと言うよりも、円クロスでの円売りからドル円の買いに結びついているように思えるが、ここ数日間続いている円売りセンチメントも、米株価と米金融機関の決算で動き、売るも買うも株価の動きに影響される事は避けられない。


ドル円の4時間チャートは、101円~102円の狭いレンジで取引が続いている。上値のポイントは、101.82円、102.06円、102.33円、102.93円、103.84円。下値のポイントは、101.46円、101.13円、100.80円、100.04~18円。RSIは51と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いになっている。トータルの判断は、買い。


●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロ圏消費者物価指数が強く、3月17日以来、1.59の壁に上値を抑えられ、三角持合が続いていたが、ようやく上抜け買いの流れに入っている。1.5の大台を超えてからは、それが底値となり、1.60の大台を前に何度も跳ね返されながら、それと同じ様にどこまで上昇するのかを試す相場が続きそうである。ただ、気になるのは海外のテクニカル勢は天井と予想している人が多いことである。


ユーロドルの4時間チャートは、1.5650~1.5900の上値を超え、買いが続いている。上値のポイントは、1.5973、1.6064、1.6127、1.6254。下値のポイントは、1.5912、1.5890、1.5839、1.5796。RSIは61と下降ラインが崩れ、トレンドモメンタムも売りが崩れている。トータルの判断は、1.5886~1.6060のレンジ。


●ポンド円
ポンド円は、GBPUSDが2日間にわたり1.96を底値に下げ止まっているが、どうも上昇力も鈍く、売りの流れが続いている。後はドル円の動きに影響してくるが、共に弱い通貨に動きが鈍く、方向性もそれほど強く現れてこない。


ポンド円の4時間チャートは、引き続き198円~202.04円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、201.37円、201.37円、201.95円、202.07円。下値のポイントは、199.99円、198.43円、196.83円、194.55円。RSIは51と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いになっている。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
10:30 豪 第1四半期輸入物価指数=前期比予想0.5% 前回0.2%、輸出物価指数=前期比予想3.0% 前回-0.6%
14:00 日本 3月の消費者態度指数=予想 前回36.4
15:00 独 3月の生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.5% 前回0.7%、前年比予想4.0% 前回3.8%
17:30 英 3月マネーサプライM4・速報=前月比予想0.5% 前回0.2%、前年比予想11.6% 前回12.4%
17:30 英 3月のPSNB=予想80億ポンド 前回26.7億ポンド、 PSNCR=予想180億ポンド 前回29億ポンド
21:30 カナダ 3月の景気先行指数=前月比予想0.0% 前回-0.3%
21:30 カナダ 2月の卸売売上高=前月比予想0.4% 前回2.6%
米ボストン地区連銀総裁がリッチモンド地区連銀主催のクレジット市場シンポジウムでパネルディスカッションに参加 。


2008年4月17日 16日の海外為替市場

日経平均株価=13,146.13(155.55 1.20%)、NYダウ=12,619.27(256.80 2.08%)、独DAX=6,702.84(117.79 1.79%)、英FTSE=6,046.20(139.30 2.36%)、金=948.30(16.30 1.75%)、原油=114.93(1.14 1.0%)史上最高値を更新。


ドル売りが続く→ EURUSD=1.5948(高値1.5980)最高値を更新、USDCAD=1.0007(-1.69%)、AUDUSD=0.9395(+1.43%)激しい円安→EURJPY=162.38円(+1.0%)、CADJPY=101.71円(+1.73%)、AUDJPY=95.65円(+1.45%)、


アジア市場では、メリルリンチが追加評価損を計上する可能性があるとのWSJ紙の報道を材料に、円買いが続いた。USDCADはロシア筋の売りにオプションカットから急落、1.0181→1.0080→1.0062(欧州)→1.0003(米国)と、1.00のパリティ近くまで下落した。CADJPYも99.90円→101.68円(米国)と円売りをリードした。


欧州市場は、中国人民銀行=金融機関の預金準備率を0.5%引き上げ、ドル円が急落。独消費者物価指数は、前年比3.1%(予想3.2% 前回3.1%)前回と変わらずだが、ユーロ圏3月の消費者物価指数は、前年比3.6%(予想3.5% 前回3.3%)と、過去最高を記録しEUR買いが加速、ECBの利下げ観測は後退。


米国市場は、米消費者物価指数は、前月比0.3%(予想0.4%)、コア指数=前月比0.2%(予想0.2%)と、前月比は予想を下回り弱く、米住宅着工件数は、94.7万件(予想102万件)と、17年ぶりの低水準に、ドル売りが加速したが、米鉱工業生産は、0.3%(予想-0.1%)と強く、米第1四半期決算では、ウェルズ・ファーゴが予想をやや上回り、JPモルガンがやや弱かったものの最悪期は脱したとの見方と、前日のインテル決算や、米CPIと住宅着工から、株価は上昇=円売りが加速する。


米地区連銀経済報告(ベージュブック) は、経済の状況は3月5日の前回報告以来弱まった。9地区が経済活動の鈍化報告とあるが、反応は鈍く、既に織り込み済み。


●ドル円
アジア市場のドル円は101.82円で取引が始まり、101.94円を高値に、メリルリンチが追加評価損を計上する可能性があるとの報道を材料にドル売りが強く、実需筋の売りに上値は重く、日本の株価上昇も材料視され、101.48円まで徐々に値を下げた。欧州市場は101.57円で取引が始まり、アセットマネジャーの買いが続き、武田製薬のミレニアム・ファーマシー社の買収88億ドルもドル買いも材料視され、下げ止まり、101.50~75円のレンジで取引が続いていたが、ユーロ圏CPIを受けた中東・ロシア勢のドル売りに100.83円まで急落した。オプション勢+利食いの買い戻し+ECBフィキシングの買いに101.40円まで値を戻したが、弱い米住宅着工に101.05円まで下落、弱い米消費者物価に株価は堅調で、米系証券+オプション勢の買いが続き下げ止まり、オプションカットでの100.97円から、堅調な米国株と米系証券の買いに101.40円を超えると、投機筋のストッププロスの買いを誘発し、101.71円まで続伸した。クロスで円売りが加速する中で、終盤にかけては101.89円まで上昇、06:00時では101.84円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5788で取引が始まり、1.5760~1.5815のレンジで売り買いが交錯したが、オプションカットからユーロ買いが強まり1.5850まで上昇、1.5825~50のレンジで取引が続いた。欧州市場は1.5833で取引が始まり、ユーロ圏CPIを受けた中東・ロシア・東欧筋の積極的な買いに、1.5900のオプションバリアをトリガーし、4月10日の高値1.5915を超え1.5968まで急伸した。大手投機筋の利食い売りに上値は重く、オプション絡みの売りに1.5922まで値を下げたが、弱い米消費者物価・住宅着工に1.5970まで上昇、1.5935~60のレンジで売り買いが交錯した。EURJPYの買いに底堅く、投機筋からは1.600の大台を試す買いが続き、一時1.5980まで上昇したが、オプション勢の売りが続き、1.5940~75のレンジで取引から、06:00時では1.5948で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は160.76円で取引が始まり、直後の161.05円を高値に、メリルリンチが追加評価損の可能性や、本邦機関投資家の売りに上値は重く、160.44円まで値を下げたが、堅調な株価にもアジア系の買いが続き、CADJPYの買いがリードした円売りに161.15円まで上昇した。欧州市場は160.84円で取引が始まり、米系証券から英失業率を受けたGBPJPYの買いも入り底堅く、ユーロ圏CPIに161.35円まで上昇、利食いの売りに一時160.77円まで値を下げたが、堅調な株価に161.55円まで上昇した。161.30~50円から161.10円を底値に鉱工業生産は強く、オプションカットを境に上昇が始まり、米金融機関の決算も好感され安心感が広まり、NYダウも250ドルを超える上昇、4月8日の高値161.75円を上回り162.38円まで続伸、162.00円を底値に、終盤にかけて162.50円まで上昇、06:00時では162.41円で取引されている。


●主な経済指標の結果
15:00 独 3月の消費者物価指数(CPI)・確報=前月比0.5%(予想0.5% 前回0.5%)、前年比3.1%(予想3.2% 前回3.1%)、 HICP(EU基準CPI)=前月比0.5%(予想0.5% 前回0.5%)、前年比3,3%(予想3.2% 前回3.2%)
17:30 英 3月の失業率=2.5%(予想2.5% 前回2.5%)、ILO=5.2%(予想5.2% 前回5.2%)、失業保険申請件数=-0.12万人(予想-0.18万人 前回0.06←-0.28万人)
18:00 ユーロ 3月の消費者物価指数(CPI)=前月比1.0%(予想0.9% 前回0.3%)、前年比3.6%(予想3.5% 前回3.3%)→ 過去最高、 コア=前月比0.9%(予想0.6% 前回0.5%)、前年比2.7%(予想2.4% 前回2.4%)
21:30 米 3月の消費者物価指数(CPI)=前月比0.3%(予想0.4% 前回0.0%)、前年比4.0%(予想4.0% 前回4.0%)、コア指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.0%)、前年比2.4%(予想2.4% 前回2.3%)→ 予想をやや下回る
21:30 米 3月の実質所得=0.2%(予想0.2% 前回0.3%)
21:30 米 3月の住宅着工件数=-11.9%・94.7万件(予想102万件 前回-0.7%・107.5←106.5万件)→ 17年ぶりの低水準、建設許可件数=-5.8%・92.7万件(予想97.3万件 前回-7.3%・107.5←98.4万件)
21:30 カナダ 2月の製造業出荷=前月比予想0.5% 前回1.3%→ CAD買いが強まる
22:15 米 3月の鉱工業生産=0.3%(予想-0.1% 前回-0.7←-0.5%)、設備稼働率=80.5%(予想80.3% 前回80.3←80.4%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎地区連銀経済報告(ベージュブック)=経済の状況は3月5日の前回報告以来弱まった。9地区が経済活動の鈍化報告、ボストン・クリーブランド・リッチモンドはまちまちか安定的。自動車・小売を中心に個人消費は大半の地区で軟調。観光は全般的に堅調、海外からの旅行者増が主因。消費者ローンの需要鈍化、貸出基準の厳格化・資産の質の悪化が要因。労働市場はおおむね軟調で、一部地区は賃金圧力の上昇を指摘。製造コストの上昇が拡大、販売価格の上昇ペースは幾分鈍化。食品・燃料・エネルギーなどの価格が上昇、利益率を圧迫。大半の製造業者、投入コストの上昇相殺のため価格を引き上げ。大半の地区で小売価格インフレほぼ変化なし。住宅建設・販売は依然全国的に低調だが鈍化ペースは加速していない。製造業はまちまち、一部の地区は活動が鈍化・その他はやや拡大。今回の報告は3月5日から4月7日までに集められた情報に基づいてNY連銀がまとめた。
◎ミシュキンFRB理事=景気状況により必要であれば金利を引き下げる余地がある。 われわれは市場機能改善に向けた措置を引き続き検討しており、今まで講じた策はかなり創造的だと思う。融市場を正常な状態に戻すために実施できる措置を今後も検討していく。
◎イエレン・サンフランシスコ連銀総裁=米経済見通しは非常に不透明で、よくても鈍い成長になる。2008年上半期の米経済はほとんど成長が見込めない。FOMCは米経済を生産・雇用面で持続可能な成長軌道に戻すため、タイムリーに行動する用意を整えておく必要がある。大幅に利下げに、金融・財政両面からの景気対策により下半期には経済が回復するとの見通し。現在も続く金融混乱と住宅市場低迷による収縮への対応として、このような緩和は適切。住宅セクターは2009年にかけて経済全体の主な押し下げ要因になる。景気低迷が今後のインフレ低下につながるとしたが、FRBは物価圧力を楽観視してはならない。その上で消費者物価インフレ率は今後数年で物価安定と一致水準の2%を下回る水準に緩やかに低下。米住宅価格の底入れ時期を推測することはできない。年内の米景気後退の可能性は排除していない。
◎ローゼングレン・ボストン地区連銀総裁=米経済が景気後退に陥る寸前にあるものの、低迷する住宅市場とともに秋には回復する可能性がある。最近の政策金利引き下げや税還付措置が奏功し、うまくいけば今秋中にも景気回復が始まる可能性がある。
◎米ウェルズ・ファーゴ第1四半期決算=11%の減益、純利益は20億ドル(1株当り0.60ドル)と、予想を上回る。
◎米JPモルガン第1四半期決算=利益が半減、評価損など50億ドル計上、利益は23.7億ドル(1株当り0.68ドル)予想0.71ドル。
◎リーマン・ブラザーズCEO=最悪の局面は過ぎ去った。
◎WSJ=17日に決算発表を予定しているメリルリンチが追加評価損を計上する可能性がある→ ドル売りの材料とされた。
◎米インテルの1~3月期決算=16日早朝に発表され、1株あたりの利益は28セント(予想25セント)を上回り、アジア株が上昇。


欧州・英国
◎欧州連合(EU)の欧州委員会=過去最高の3月ユーロ圏CPIに懸念表明。


日本・その他
◎ヘッジファンド向けの監査・税務サービスなどを手掛けるロススタイン・カス=米国のヘッジファンド・マネジャーを対象に行った調査によると、世界的な信用収縮にもかかわらず、90%以上のマネジャーが、ヘッジファンド業界に今年「大量」の新規資金が流入すると予想している。
◎中国国務院=現在の中国経済にとって最も大きな問題は依然として急速に上昇している消費者物価で、政府は一段の物価上昇を防ぐ必要がある。3月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比8.3%で、前月の8.7%から鈍化したものの、依然としてほぼ11年ぶりの高水準で推移。
◎中国国家統計局=中国第1四半期のGDPは前年比+10.6%(予想10.0% 前回11.2%)。
◎中国人民銀行=金融機関の預金準備率を0.5%引き上げ、25日から実施すると発表。大手銀行の預金準備率は過去最高の16.0%となる。声明は預金準備率の引き上げは、中国の流動性管理の強化と適切なマネーと信用の伸びを確実にすることが目的。


2008年4月16日 本日の為替戦略

サブプライム問題が発生、昨年から続いたドル売りの流れも、最近の為替相場からは、ドル売り相場とは言いがたい安定した取引が続いている。ドル円は100円を割り込むパワーも無く8日間レンジ相場、ユーロドルは直近で1.5850以上を8日間試しながらも、いまだかつて1.5850以上のクローズは無くレンジ相場となっている。


ワシントンG7ではドル安を危惧しながらも、明確なユーロ高阻止やドル安阻止の文言も無かったが、ドル売りを試す動きもどうも鈍い。また、商品価格に敏感なAUDやNZDもどうも動きが不安定。結局は、売っても買っても、不安感をぬぐい去ることはできないが、フィーリング徐々にドル買いが強まっているように感じられてならない。暫くはドル買いのポジションから入りたいと思っている。


世界中の注目点は、インフレ率で、昨日は英CPI前年比2.5%、米PPI前年比6.9%・・・さて、本日は、独・ユーロ・英のCPIが待っており、全てが前年比上昇を予想、特に米国のCPIは絶対と言っていいほど、相場が動くので目を離すことはできない。


先日、オマーン政府はM2が40.5%、インフレ率は11%、サウジはM3が26.2%でインフレ率は過去25年で最悪と言う、とても信じられない高水準で、ドルペック制度を採用している産油国にとっては耐えられないドル安に、だから、原油価格は下げられないとも言われている。


本日の経済指標・その他からは、引き続き重要な経済指標が多い。独・ユーロ・米消費者物価指数は、インフレ拡大を示唆する可能性が高く、住宅着工件数、米地区連銀経済報告(ベージュブック) には注意が必要となっている。


●ドル円
ドル円は、4月1日に上昇を開始して以来、100円台のクローズも無く、103円台のクローズもない、結局は101~102台の範囲で収束している。ドル円急落の危惧も薄れ、今後の見通しをゆっくり考えるには最適な時期となっている。ドル安センチメントは変わらずだが、最近の相場からは、103円を超えどこまで上値を試す可能性が高くなっている。


ドル円の4時間チャートは、100円~102.33円でのレンジ取引が続いている。上値のポイントは、102.06円、102.33円、102.93円、103.84円。下値のポイントは、101.46円、101.13円、100.04~18円。RSIは51と弱いながらも上昇ラインができ、トレンドモメンタムは買いに変化している。トータルの判断は、買い。


●ユーロドル
ユーロドルは、G7が終わり2日間経った。口先介入、実弾介入と、欧米通貨当局の為替政策を試すことを予想していたが、どうも、動きが鈍くその判断をすることもできないでいる。広いレンジでは1.55~1.60のレンジで、長期的なユーロ買いが終わったとも思えないが、1.60を超える前に逆に、1.55を割り込み、1.5150~1.5350への調整売りが入る可能性が高まっている。


ユーロドルの4時間チャートは、1.5650~1.5900のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5839、1.5852、1.5895、1.5912、1.5940、1.5973.下値のポイントは、1.5758、1.5724、1.5663、1.5509。RSIは49と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りに変化している。トータルの判断は、売り。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルは下落傾向が止みそうになく、ポンド売りが続きそうであ。問題はドル円の相場で、これもいままでのクレジットリスク=円高相場が弱まり、新たな信用不安や金融不安が発覚するまでは、円も買い難くなっている。結局は、ポンドと円の引っ張り合いで、不安定な相場が続きそうだが、状況証拠からはチャートに反して、ややポンド売りが勝っている。


ポンド円の4時間チャートは、198円~202.04円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、200.31円、201.37円、201.95、202.07円。下値のポイントは、198.43円、197.36円、196.83円、194.55円。RSIは47と弱いながらも上昇ラインとなり、トレンドモメンタムも弱いながら買いに変化する可能性が出ている。トータルの判断は、弱いながらも買い。


●本日の経済指標・その他
15:00 独 3月の消費者物価指数(CPI)・確報=前月比予想0.5% 前回0.5%、前年比予想3.2% 前回3.1%、 HICP(EU基準CPI)=前月比予想0.5% 前回0.5%、 前年比予想3.2% 前回3.2%
17:30 英 3月の失業率=予想2.5% 前回2.5%、ILO=予想5.2% 前回5.2%、失業保険申請件数=予想-1.8万人 前回-2.8万人
18:00 ユーロ 3月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.9% 前回0.3%、前年比予想3.5% 前回3.3%、 コア=前月比予想0.6% 前回0.5%、前年比予想2.4% 前回2.4%
21:30 米 3月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.4% 前回0.0%、前年比予想4.0% 前回4.0%、コア指数=前月比予想0.2% 前回0.0%、前年比予想2.4% 前回2.35
21:30 米 3月の実質所得=予想0.2% 前回0.3%
21:30 米 3月の住宅着工件数=予想102万件 前回106.5万件、建設許可件数=予想97.3万件 前回98.4万件
21:30 カナダ 2月の製造業出荷=前月比予想0.5% 前回1.3%
22:15 米 3月の鉱工業生産=予想-0.1% 前回-0.5%、設備稼働率=予想80.3% 前回80.4%
03:00 米 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
豪 豪中銀理事会の議事録公表
イエレン・サンフランシスコ地区連銀総裁が経済見通しについて講演
プロッサー・フィラデルフィア地区連銀総裁が講演 「教育と金融政策の目的」


2008年4月16日 15日の海外為替市場

主要通貨はGBPが弱く総じて若干ドル高、円クロスは、EURJPY、AUDJPY、CADJPYで円は弱く、他では前日とあまり変わらない水準となっている。日経平均株価=12,990.58(73.07 0.57%)、NYダウ=12,362.47(60.41 0.49%)、独DAX=6,585.05(30.56 0.47%)、英FTSE=5,906.90(75.30 1.29%)、金=932.00( 3.30 0.36%)、原油=113.79 (2.03 1.82%)。


アジア市場の朝方に発表された英RICS住宅価格は、-78.5(予想-67.0)、調査が開始された1978年1月来の低水準、BRC小売売上は-1.6%(前回1.5%)と共に弱く、ポンド売りが続いた。主要通貨は総じて小幅な値動きながらドル売りの流れが続いた。


欧州市場は、英CPIのRPIは前年比3.8%(予想3.9%)と2007年7月来の低水準で、米国市場までポンド売りが続き、EURGBP=0.8064と最高値を更新し上昇。独ZEW景況感調査の期待指数は、-40.7(予想-32.0)とインフレ・ユーロ高に3ヶ月ぶりに低下し、ドル売りの流れも終了、ユーロ買いから売りに反転した。


米国市場は、米生産者物価指数のコア前年比2.7%(前回2.4%)と、2005年7月以来の上昇率で、NY連銀製造業景気指数の業況指数は0.63(予想-17.5)と強く、4月30日のFOMCで大幅な利下げ観測が後退し、対米証券投資も、641億ドル(前回357←374億ドル)と増加し、ドル買いが続いた。


●ドル円
アジア市場のドル円は101.09円で取引が始まり、100.97~20円の狭いレンジから、堅調な日本株と、前日NY市場の高値101.24円超のストップロスを誘発し、101.47円まで上昇、本邦輸出筋の売りと株価の伸び悩みに100.80円まで値を下げた。欧州市場は101.14円で取引が始まり、クロスで円買いが続き、100.82円間で下落、下値を何度も試しながらも、主要通貨でドル買いが強く101.15円まで値を戻し、米生産者物価指数やNY連銀製造業景気指数が強く101.57円まで上昇、対米証券投資に発表後には、101.68円まで上昇した。米系証券や実需筋の売りに101.15円まで下落したが、ステート・ストリートやバンコープの第1四半期の決算が予想より良く、株価が上昇に転じると徐々に底値を切上げ、住宅建設業者指数(NAHB)の発表直後には101.80円まで続伸、終盤にかけては101.82円まで上昇、06:00時では101.83円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5830で取引が始まり、1.5810~50の狭いレンジで取引が続き、欧州勢の参入と共に、シュタルクECB専務理事の発言を材料に、投機筋の買いが続き1.5867まで上昇した。欧州市場は1.5832で取引が始まり、英消費者物価指数を受けたEURGBPの買いに、前日の高値1.5887や最高値の1.5915を試し1.5875まで上昇したが、弱い独ZEW景況期待指数に1.5820まで下落、1.5820~50のレンジで取引が続いた。米生産者物価指数やNY連銀製造業景気指数が強く1.5780まで下落、ロンドンフィキシングでは1.5813まで値を戻したが、住宅建設業者指数を境に1.5751まで下落、06:00時では1.5791で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は、160.02円で取引が始まり、前日の高値160.10円を超え160.25円まで上昇、159.90~20円のレンジから、本邦資本筋の買いに160.51円まで上昇したが、160.50円超えの売りは強く、投機筋の売りも加わり159.85円まで続落となった。欧州市場は160.15円で取引が始まり、EURGBPの買いに160.27円まで上昇したが、ZEW景況感調査が弱く、159.69円まで急落したが、堅調な株価や円ロングポジションの調整買いに徐々に買いが強まり、160.49円まで続伸となった。160.50円超えの売りが続き、ロンドンフィキシングでは159.87円まで値を下げたが、本邦投信や米系証券の買いは強く、住宅建設業者指数の発表後には160.56円まで上昇、終盤にかけては160.79円まで上昇し、06:00時では160.77円で取引されている。


●主な経済指標の結果
07:45 NZ 第1四半期消費者物価(CPI)=前期比0.7%(予想0.8% 前回1.2%)、前年比3.4%(予想3.5% 前回3.2%)
08:01 英 3月のBRC小売売上=-1.6%(前回1.5%)
09:01 英 3月のRICS住宅価格指数(英王立公認不動産鑑定士協会)=-78.5(予想-67.0 前回-65.7←-64.1)→ 調査が開始された1978年1月来の低水準
17:30 英 3月の消費者物価指数(CPI)=前月比0.4%(予想0.6% 前回0.7%)、前年比2.5%(予想2.6% 前回2.5%)、コアCPI=前月比0.4%(前回0.3%)、前年比1.2%(前回1.2%)、RPI=前月比0.3%(予想0.5% 前回0.8%)、前年比3.8%(予想3.9% 前回4.1%)→2007年7月来の低水準、RPI-X(小売物価指数)=前月比0.5%(予想0.7% 前回0.8%)、前年比3.5%(予想3.6% 前回3.7%
18:00 独 4月のZEW景況感調査=期待指数-40.7(予想-32.0 前回-32.0)→ インフレ・ユーロ高に3ヶ月ぶりに低下予想を下回りユーロ売りとなる、現況指数=33.2(予想32.5 前回32.1)、期待指数=-44.8(前回-35.0)
18:00 ユーロ 4月のZEW景況感調査=-44.8(予想-33.0 前回 -35.0)
21:30 米 3月の生産者物価指数(PPI)=前月比1.1%(予想0.6% 前回0.3%)、前年比6.9%(予想6.1% 前回6.4%)、除く食品・エネルギー=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.5%)、前年比2.7%(前回2.4%)→ 2005年7月以来の上昇率
21:30 米 4月のニューヨーク連銀製造業景気指数: 業況指数=0.63(予想-17.5 前回-22.23)、支払価格=57.29(3月50.56)、受取価格=20.83(前回15.78)、新規受注=0.06(前回-4.69)、従業員数=0.0(前回4.49)
22:00 米 2月の対米証券投資=ネット長期フロー725億ドル(予想550億ドル 前回620億ドル)、ネットフロー合計=641億ドル(予想750億ドル 前回357←374億ドル)
02:00 米 4月の住宅建設業者指数(NAHB)=20(予想20 前回20)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎ステート・ストリート第1四半期=純利益5.3億ドル(前期3.14億ドル)の69%増益で予想を上回り、ポートフォリオに32億ドル、コンディットに25億ドルの損失が発生。
◎バンコープ第1四半期決算=クレジット関連損失が響き約3.5%の減益。 純利益は10.9億ドル(1株当り0.62ドル)。収入は14%増の38.7億ドル、経費は14%増の18億ドル。
◎サンフランシスコ地区連銀のエコノミスト=2008年上半期の米経済は、実質ゼロ成長になる可能性はかなり高い。住宅セクターの安定化と金融危機の緩和で、下半期には緩やかな回復が始まる。財政・金融政策の効果もあらわれ始める。 同地区連銀は現在、2008年第3四半期と第4四半期のGDP伸び率が2.0%を若干下回る水準になり、2009年下半期には3.0%前後まで回復する。


欧州・英国
◎シュタルクECB専務理事=インフレの二次的影響を回避することにコミットしている。  ユーロ圏のインフレ率がユーロ導入以来の高水準になっているが、これは懸念要因だ。インフレ圧力を抑制することが重要。 インフレの低下は年末にかけて緩やかなペースにとどまるだろう。全般なインフレに波及する最初の兆候が表れれば、断固とした行動を取ることを明確にしておくことが中銀にとって重要。
◎トゥンペル・グゲレルECB理事=ユーロ圏経済は健全。インフレ、明らかに上方向のリスクがある。ユーロ圏に対する市場混乱の影響は限定的。ユーロ圏に対する市場混乱の影響は限定的。
◎ガルガナス・ギリシャ中銀総裁(議会証言)=ユーロ圏のインフレが今後数カ月は高止まりする可能性がある。 ユーロ圏のインフレは2007年11月以来3%を超えて推移しており、今後数カ月は高止まりする見込。インフレリスクは高まっており不透明感も増している。 金利政策については多くの要因も勘案した上で決定し、為替レートもその1つ。 EURUSDは変動相場制であり、市場が決定することだ。G7は繰り返し、為替レートの大きな変動に懸念を表明してきた。 米国についてはFRBによる最近の利下げは、米国での景気後退リスクの高まりを反映している。
◎ユンケル・ユーログループ議長=ユーロ高はユーロ圏経済にいずれ重大な悪影響を及ぼす可能性がある。輸出セクターはかなり堅調に伸びているが、為替水準が重大な影響を及ぼし始める時は来るだろう。 最近の通貨市場で見られる過度のボラティリティに対する警告に金融市場がただちに耳を傾けることを望む。
◎オルドネス・スペイン中央銀行総裁=ユーロ圏のインフレ率が高水準となっており、ECBの利下げを妨げている。
◎イタリア総選挙=中道右派が上下院で勝利・ベルルスコーニ氏が3度目の首相就任へ。
◎トリシェECB総裁=世界の金融市場は非常に不透明な状況にあるため、銀行などは損失の程度をできるだけ早急に開示する必要がある。新興市場国の底固さは世界経済にとって重要、当局は現在の危機への対応で学んでいる。油断している局面ではない。国際金融のあらゆる面が改善の必要。楽観的姿勢を維持と表明。インフレは明らかに問題。金融政策について、新たなコメントはしない。急激な為替変動に対する懸念に関するG7での発言を堅持。インフレ期待の抑制が極めて重要。
◎シュタルクECB専務理事=2008年、インフレ率は許容水準以上に高止まることが予想されるが、欧州中銀は物価安定をコミットする。


日本・その他
◎白川日銀総裁=景気は当面減速も先行きは潜在成長率並みの緩やかな成長に。景気が大きく落ち込む局面にはない。邦銀の損失は少ないし、日銀は手厚い流動性供給は以前から行っている。上下両方向のリスク点検しながら政策運営行う。外的ショックで景気が大きく落ち込む局面にはない。
◎大田経済財政担当相=-米経済、景気後退懸念が強まってきている。-米経済動向、心配しながら見ている。米経済鈍化、日本経済への影響がじわじわ出ている。米経済、景気後退懸念が強まってきている。
◎額賀財務相=1-金融不安や経済減速に米がやるべきことやっていると各国は評価。各国が独自に政策展開しある時に共同で対処、市場や国際経済への大きなメッセージ。あらゆる政策の展開排除しない、状況見ながら対処。米国はベアー・スターンズの問題から事実上公的関与している。
◎ウィーザー・オーストリア財務省経済政策・金融市場局長、経済協力開発機構(OECD)金融資本市場委員会議長=サブプライムローン関連損失、総額3500―4200億ドルの見通し。IMF8日発表1兆ドルとの試算は誤解を生じさせる。
◎WSJ紙=シンガポール政府投資公社は、UBSの株主割当増資に参加の可能性。
◎オーストラリア中銀1日の理事会の議事録=政策金利の据え置きを決めたが、理事会が、内需の伸びが減速していると認識。過去の利上げと商業銀行の金利引き上げが、家計と企業の双方にかなりの制約的な影響を与えている。これが急激な内需の伸びを抑制しており、この状況が続けば、インフレ圧力の緩和につながる。理事会は、第1四半期のインフレ率が前年比4%前後まで上昇する可能性が高いと予想しているが、現在の政策環境に基づく暫定的な判断によると、インフレ率は、消費者物価指数・基調インフレとも、今後2~3年で、当初の予想を若干上回る程度まで低下する見通し→ 当面の追加利上げ予想が弱まる。


2008年4月15日 本日の為替戦略

注目のG7明けの反応は、オセアニア市場のドタバタから長続きせず、終わってみれば元の水準で、よく見れば円がやや弱い展開となっている。


ラガルド仏経済相は、こう言っているが果たして・・・・ → G7声明はプラザ合意並みの影響ある。市場はG7声明を完全に理解していない。G7は規制につき具体策を押し出した。G7声明がドル・シフトを招くか時が経てば分かる。G7 声明は以前と全く異なる。


プラザ合意を口に出すからには、実力行使の強調介入を実施するのであろうか? いずれにしても1.5915の最高値を更新し、1.6の大台まで上昇した時点での通貨当局者の反応を見てみたい。


本日のG7から二日目、G7参加国からの発言に相場が動くことが予想され、米金融機関の決算では、ステート・ストリート、バンコープと、話題のワシントン・ミューチュアルの決算には注意が必要。


本日の経済指標・その他では、多くの経済指標が発表される。NZCPI、英CPI、米PPI、独ZEW景況感調査、NY連銀製造業景気指数、対米証券投資、米住宅建設業者指数など、最重要ではないものの、予想外の結果には注意が必要。


●ドル円
ドル円は、100円の壁は徐々に強固なものとなっているが、円高や円安にかかわらず、ドル円の取引が非常に減少しているためなのか困惑や悲壮感が見られない。市場ではドル円の底値感が見えないものの、100円台を割り込むことができないと、円高がいつまでも続くとはとても思えな市場参加者が増えてくるが、時期尚早で、短期的な取引だけ考えざるを得ない。


ドル円の4時間チャートは、100円~101.50円、広くは98.50円~103.50円のレンジでと取引が続いている。上値のポイントは、101.46円、101.82円、102.06円、102.33円、102.93円、103.84円。下値のポイントは、100.18円、100.04円、98.48~54円。RSIは40と横ばいが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、100円~102.33円のレンジから、ややドル売りに傾いている。


●ユーロドル
ユーロドルは、昨日のオセアニア・アジア市場の下げに1.59近くまで値を戻すとは思えなかったが、通貨当局の発言が水を差し、結局は先週末の水準よりユーロ高でクローズしている。センチメントは1.59台が非常に重くなっているとの印象が強い反面、中東・アジア中銀筋の買いに底堅く、1.56~1.59のレンジ相場をどちらかブレークするまでは、レンジ相場に徹したい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.5650~1.5900のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5852、1.5895、1.5912、1.5940。下値のポイントは、1.5758、1.5724、1.5683、1.5663、1.5509。RSIは59と弱いながらも下降ラインに入り、トレンドモメンタムは売り買いが交錯する非常に珍しい形ではっきりとしない。トータルの判断は、広くは1.5683~1.6017のレンジだが、やや売りに傾いている。


●ポンド円
ポンド円は、GBPUSDが弱くどうしてもポンド円の上昇を阻害しているが、G7後のEURGBPの動きには注意が必要で、この流れが変わるようならが、GBPJPYの買い+EURJPYの売りになりやすい。ポンド円は、198~202円のレンジを抜け出すまでは、レンジ相場に徹したい。


ポンド円の4時間チャートは、198円~202円の4円レンジで取引が続いている。上値のポイントは、200.31円、201.37円、201.95円、202.07円。下値のポイントは、198.43円、197.36円、196.83円、194.55円。RSIは43とやや買いのレインが現れ、トレンドモメンタムも非常に弱いながらも、変化する可能性もでている。トータルの判断は、198.43円~202.07円のレンジで、やや買いに傾いている。


●本日の経済指標・その他
07:45 NZ 第1四半期消費者物価(CPI)=前期比予想0.8% 前回1.2%、 前年比予想3.5% 前回3.2%
17:30 英 3月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.6% 前回0.7%、 前年比予想2.6% 前回2.5%、RPI=前月比予想0.5% 前回0.8%、前年比予想3.9% 前回4.1%、RPI-X(小売物価指数)=前月比予想0.7% 前回0.8%、前年比予想3.6% 前回3.7%
18:00 独 4月のZEW景況感調査=予想-30 前回-32、現況指数=予想32.1 前回32.5
18:00 ユーロ 4月のZEW景況感調査=予想 前回 -35.0
21:30 米 3月の生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.6% 前回0.3%、除く食品・エネルギー=前月比予想0.2% 前回0.5%、前年比予想6.1% 前回6.4%、除く食品・エネルギー=前年比予想2.6% 前回2.4%
21:30 米 4月のニューヨーク連銀製造業景気指数=予想-17.5 前回-22.23
22:00 米 2月の対米証券投資=ネット長期フロー550億ドル 前回620億ドル、ネットフロー合計=予想 前回374億ドル
02:00 米 4月の住宅建設業者指数(NAHB)=予想20 前回20
英 3月のBRC小売売上=予想 前回3.9%
英 3月のRICS住宅価格=予想-67.0 前回-64.1


2008年4月15日 14日の海外為替市場

G7後、紆余曲折、終わってみれば前日比はあまり変わらず。日経平均株価=12,917.51(-406.22 -3.05%)、NYダウ=12,302.06 (-23.36 -0.19%)、独DAX=6,554.49(-49.08 -0.74%)、英FTSE=5,831.60(-63.90 -1.08%)、金=928.70(1.70  0.18)、原油=111.76(1.62 1.47%)→高値を更新。


オセアニア市場では、G7で為替に関する声明文が「過度な為替変動を懸念」に変更され、週明けのオセアニア市場では、EURUSD=1.5658、EURJPY=158.25円まで急落した。NZ小売売上高が弱く、豪住宅ローンが予想を大幅に下回り、一時NZDUSD=0.7855、AUDUSD=0.9206まで下落した。


アジア市場では、メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁が「年内に利下げする見込みはなく、ユーロ圏のインフレ率が上方修正される可能性がある」との発言にEURUSDは値を戻し、ワコビアの決算、シティグループとメリルリンチの150億ドル超の追加損失との報道や、日経平均株価が大幅下落、円買いが強まった。


欧州市場では、英生産者物価指数(PPI)は、前年比6.2%(予想5.6% 前回5.9←5.7%)と1991年4月来の高水準となり、GBP買いが強まった。弱い欧州株にも、G7の評価も別れユーロ売り失敗の反動に、ユーロの買い戻しが続いた。


米国市場では、米小売売上高は、前月比0.2%(予想0.0% 前回-0.4←-0.6%)と予想を上回り、ワコビア第1四半期決算は、予想外の3.5億ドルの赤字で減配と70億ドル増資と発表、米株への影響も鈍く円売りが続き、ラガルド仏経済相がG7声明はプラザ合意並みの影響あるとの発言にも反応は鈍かった。


●ドル円
オセアニア市場では101.97円まで上昇、アジア市場のドル円は101.41円で取引が始まり、仲値の買いに101.51円まで上昇したが、弱いNZと豪経済指標にクロスでは円買いとなり、米銀の決算を懸念、追加損失発生との報道にドル売りが続き、日経平均株価の下落に、100.44円まで続落となった。欧州市場は100.65円で取引が始まり、100.50円以下ではファンド筋の買いが続き、英PPIを受けたGBPJPYの買いに101.24円まで続伸、弱い欧州株とワコビアの決算が予想を下回り、100.30円まで続落となった。オプション勢の買いに下げ止まり、米小売売上高が予想を上回り、101.05円まで値を戻し、ロンドンフィキシングでは100.60円まで小幅下落したが、米系証券の買いが続き101.18円まで徐々に値を上げ、06:00時では101.10円で取引されている。


●ユーロドル
オセアニア市場では1.5658まで下落、アジア市場では1.5693で取引が始まり、一時1.5672まで値を下げたが、アジア勢の買いが続き、オセアニア市場の安値を更新できず、1.5695~30の狭いレンジで取引が続いたが、メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁の発言にEUR買いが強まり、1.5793まで上昇した。欧州市場は1.5771で取引が始まり、1.5804まで上昇したが、EURGBPの売りに一時1.5772まで値を下げたが、米金融機関の追加損失との報道やメルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁発言を意識した中東勢等のEUR買い戻しが続き、先週末終値=1.5816を超え買いが加速、ワコビアの決算が予想を下回り、ECBフィキシングでは1.5887まで続伸となった。米小売売上高が予想を上回り、投機筋の売りに徐々に上値が重くなり、1.5795まで続落、06:00時では1.5831で取引されている。


●ユーロ円
オセアニア市場では159.67円まで上昇、アジア市場では159.20円で取引が始まり、一時158.65円まで下落、AUDJPY、NZDJPYの売りと、日経平均株価の急落に上値は重く、158.80~15円の狭いレンジで取引が続いたが、米金融機関の決算の悪化や損失拡大を予想する報道に、158.25円まで下落、本邦資本筋の買やアジア勢の買いに159.03円まで値を戻した。欧州市場は158.71円で取引が始まり、158.60~00円のレンジからEURUSDの買いに159.88円まで上昇、ロンドンフィキシングでは159.25円まで値を下げたが、米小売売上高の発表後から買いが強まり、160.00円まで上昇、オプション勢の売りに上値は重く159.36円まで下落した。ロンドンフィキシングを過ぎると徐々に買いが強まり、160円を超え160.10円まで上昇、06:00時では160.04円で取引されている。


●主な経済指標の結果
07:45 NZ 2月の小売売上高指数=前月比-0.7%(予想0.0% 前回0.3%)、前年比0.2%、除く自動車=前月比0.2%→ 予想より悪くNZD売られる
08:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(3月6・7日分)
10:30 豪 2月の住宅ローン=前月比-5.9%(予想0.5% 前回2.3%)→ 予想外の悪化に豪ドル売られる
16:30 スウェーデン 3月の消費者物価(CPI)=前月比0.9%(予想0.8% 前回0.4%)、前年比3.4%(予想3.2% 前回3.1%)、CPIX=前月比0.9%(予想0.7% 前回0.4%)、前年比2.3%(予想2.1% 前回2.0%)
17:30 英 3月の生産者物価指数(PPI)=前月比0.9%(予想0.5% 前回0.5←0.3%)、前年比6.2%(予想5.6% 前回5.9←5.7%)→ 1991年4月来の高水準、 コア・産出指数(output)=前月比0.3%(予想0.4% 前回0.2%)、前年比3.0%(予想3.0% 前回3.0%)、PPI・投入指数(Input)=前月比1.8%(2.0% 前回1.7%)、前年比20.4%(予想19.3% 前回19.9←19.3%)→ 予想を上回りインフレ懸念が強まる
18:00 ユーロ 2月の鉱工業生産=前月比0.3%(予想0.2% 前回0.6←0.9%)、前年比3.1%(予想2.9% 前回3.3←3.8%)
21:30 米 3月の小売売上高=前月比0.2%(予想0.0% 前回-0.4←-0.6%)、除く自動車=前月比0.1%(予想0.2% 前回-0.1←-0.2%)
23:00 米 2月の企業在庫=前月比0.6%(予想0.6% 前回0.9←0.8%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎ウォーシュFRB理事=FRBとして金融市場の立て直しに向けて役割を担う用意はあるが、市場の回復には時間がかかり、道は平坦ではないと。 FOMCはインフレ環境を注視している。FOMCはインフレ環境を注視している。限度を超えた利下げ求めるべきでない。
◎キミット米財務副長官=政府系投資ファンド(ソブリン・ウエルス・ファンド=SWF)の急速な拡大は世界経済にとってプラスだが、米政府は警戒する必要がある。賢明な投資家は米国資産を取得。
◎ワコビア第1四半期決算=予想外の3.5億ドルの赤字で減配と70億ドル増資をおこなう。
◎英タイムズ紙=シティグループとメリルリンチは合計150億ドルか、それ以上の追加損失が発生する見通し。


欧州・英国
◎ラガルド仏経済相=G7声明はプラザ合意並みの影響ある。市場はG7声明を完全に理解していない。G7は規制につき具体策を押し出した。G7声明がドル・シフトを招くか時が経てば分かる。
◎ノワイエ仏中銀総裁=世界的な市場の混乱に対応するために米当局は金融市場の監視を強化する必要がある。
◎パドアスキオッパ・イタリア経済財務相=経済成長は持続不可能な道筋をたどってきた。
◎ノワイエ仏中銀総裁(先週ラジオ録音)=ユーロやその他一部の通貨がドルに対して異常に高い水準に達している。一方、ドルは異常に弱い。
◎ユンケル・ユーログループ議長=2008年のユーロ圏経済成長率、1.5─1.6%を辛うじて上回る見通し。米国の信用危機が米国の実体経済に影響を与えており、ユーロ圏にも波及する見通し。
◎ロート・スイス中銀総裁=世界的に景気が減速するなか、スイス経済はインフレ率の低下や成長の下振れリスクに面している。
◎メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁=年内に利下げする見込みはなく、ユーロ圏のインフレ率が上方修正される可能性がある。


日本・その他
◎津田財務次官=G7の為替のメッセージは声明通り、解説控えたい。G7声明では、為替市場について、前回の会合以降、主要通貨において時として急激な変動があり、経済・金融の安定に与える影響を懸念していると進行するドル安に懸念を表明した。
◎白川日銀総裁(西村副総裁代読)=日本の景気はエネルギー・原材料高の影響などから減速している。日本の景気は当面減速が続くものの、その後は緩やかな成長経路をたどる。日本経済は内外ともに多くのリスク要因を抱えている。見通しのがい然性とリスクを見極めたうえで、適切に政策判断。サブプライムローン問題に関する国内金融機関や金融システムへの影響、注意深く点検。日本経済は当面減速続くものの、その後は緩やかな成長経路たどる
◎日銀金融政策決定会合要旨(3月6-7日)=内外ともにリスク要因が増加との認識を共有。景気循環メカニズムは基本的に維持されている。今後も緩和度合いを高める必要があると判断される場合には、機動的な対応を考えるべき。
◎額賀財務相=G7では為替動向注視と各国協力で一致、為替については真剣な議論が行われた、介入へのコメントは差し控える。


◎チェココルナ=過去最高値更新一時1ユーロ23.00コルナ。
◎台湾中銀=金融機関による個人からの人民元買い取りを認可。
◎カルアナIMF通貨・資本市場局長=世界的な金融危機が今後も長期にわたって続き、ユーロ圏で信用収縮が発生する可能性が高い。現実的に考えれば、危機が収束するまで長い時間がかかる見通し。欧州での信用収縮について何が最善で何が政治家のすべきことかと自問した場合、ユーロ圏でもかなりの規模の信用収縮が発生すると想定するのが賢明だ。
◎オマーン政府統計=マネーサプライM2伸び率は40.5%、2004年以来の高水準で、インフレ率は、11%超に達している。
◎サウジアラビア中央銀行が発表=2月のマネーサプライM3伸び率は、26.2%に上昇した。同国インフレ率は過去25年で最高水準に達している。中銀の2月の海外純資産は47.1%増の12億4000万リヤル。
◎周小川中国人民銀行総裁=為替相場、不均衡是正への効果は限定的。中国の金融政策の目的はインフレと景気過熱の防止。
◎ラガルド経済財務雇用相=ドル安が原油価格を押し上げている。


2008年4月14日 本日の為替戦略

G7が終わり、声明文では為替に関する文言を久々に変更、為替変動に対する警戒感を一段と強めたが、トリシェECB総裁は為替の討議が「非常に微妙な問題」と発言、ドル安相場を反転させることができるのであろうか? 印象としては金融市場の混乱にかかわるテーマが中心のように思われ、正直なところ月曜日の為替市場がどのように反応するのかよくわからなくなっている。結果的にいつもならば、株価を見ながら、株価上昇=円売り、株価下落=円買いの行動を起こすことになるが、市場のセンチメントはドル安に傾いたままである。


本日の経済指標からは、特に重要なのは米小売売上高で過去においても為替変動は大きい。それ以外では、NZ小売売上高、スウェーデンCPI、英PPIも注意が必要である。


●ドル円
ドル円は、金融不安のヘッジ通貨である円とスイスフランは、金融市場の混乱が落ち着きを示すまでは、買い圧力が強く、資金の供給先ともなっている円に対しては、先高感が引き続き強い。しかし、投機的な円ロングポジションはが積み上がりやすく、一直円の円高も考え難い。暫くはレンジ相場が続き短期的な売り買いに徹したい。


ドル円の4時間チャートは、100円~103円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、101.46円、101.82円、102.33円、102.93円、103.06円、103.64円。下値のポイントは、100.18円、100.04円、98.48~54円、95.73円。RSIは38と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、100円~102.33円のレンジ。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.5915と最高値を更新しながらも1.57台まで値を下げ、ユーロ買いも今ひとつはっきりとしない。G7後の通貨当局者の発言を気にしながらの売り買いとなりそうで、方向性は買いで1.5920を上抜けすると買いが加速するが、1.5700を割れではストップロスの売りが増えている。


ユーロドルの4時間チャートは、広くは1.55~1.59、狭い区は1.5650~1.5900のレンジで上昇が続いている。上値のポイントは、1.5839、1.5852、1.5895、1.5912、1.5940。下値のポイントは、1.5758、1.5724、1.5663、1.5509。RSIは59と横ばいで、RSIは買いを継続している。トータルの判断は、1.5758~1.5940のレンジ。


●ポンド円
ポンド円は、通貨当局者のポンド安期待や住宅価格の低迷にポンドの先安センチメントは強いものの、今後の利下げ継続期待もそれほど強くはなく、緩やかな下落が続きそうである。特にEURやAUDクロスではポンド安の期待が持てるが、ポンド円はレンジ相場の上下を抜け出すまで消極的な取引に徹したい。


ポンド円の4時間チャートは、広くは197円~205円のレンジ、狭くは198円~202円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、199.99円、201.37円、201.95円、202.07円。下値のポイントは、198.43円、197.36円、196.83円、194.55円。RSIは34と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、197.36~201.37円のレンジ。


●本日の経済指標・その他
07:45 NZ 2月の小売売上高指数=前月比予想0.0% 前回0.3%
08:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(3月6・7日分)
10:30 豪 2月の住宅借入=予想0.5% 前回2.3%
16:30 スウェーデン 3月の消費者物価(CPI)=前月比予想0.8% 前回0.4%、前年比予想3.2% 前回3.1%、CPIX=前月比予想0.7% 前回0.4%、前年比予想2.1% 前回2.0%
17:30 英 3月の生産者物価指数(PPI)=コア・産出指数(output)=前月比予想0.4% 前回0.2%、前年比予想3.0% 前回3.0%、PPI・投入指数(Input)=前月比2.0% 前回1.7%、前年比予想19.3% 前回19.3%、PPI・産出指数(output)=前月比予想0.5% 前回0.3%、前年比5.6% 前回5.7%
18:00 ユーロ 2月の鉱工業生産=前月比予想0.2% 前回0.9%、前年比予想2.9% 前回3.8%
21:30 米 3月の小売売上高=前月比予想0.0% 前回-0.6%、除く自動車=前月比予想0.2% 前回0.2%
23:00 米 2月の企業在庫=前月比予想0.6% 前回0.8%


2008年4月13日 今週の為替戦略

日本の企業物価は、前年同月比+3.9%と1981年来の伸び率で、独卸売物価指数(PPI)は前年比7.1%と1982年来の伸び率、米輸入物価指数は前月比2.8%で統計開始以来の高水準となった。一方、ミシガン大消費者信頼感指数は63.2と1982年3月の調査開始以来の低水準で、1年インフレの4.8は1990年10月のクウェート侵攻時以来の高水準となっている。


ピムコCEOは、「世界の中銀総裁はインフレに備える必要がある。終えんを迎えつつある低い価格圧力の時代から世界的インフレの時代への変化に対し、世界の中央銀行の総裁は準備する必要がある」、「FRBはフェデラルファンド金利が2%に達した段階で、利下げを打ち止めにする可能性がある」とも言っている。


最近の経済指標のインフレ関連の数字は以上なほど高水準で、米景気後退に陥っており、ジョージ・ソロス氏は、「今回の世界的な金融危機はこれまで経験したなかで最悪。現在は富が破壊される時代で、これが実体経済に影響を及ぼすだろう」と言っている。低成長と高インフレの中で為替相場がどのように動くのかを見極める必要があり、一般的には経常黒字国通貨高と赤字国通貨安を予想する人が多く、中短期的な円高相場の予想も多く、ポンド、米ドル、カナダドル、豪ドル、NZドル安の予想も多い。


先週末には、注目のG7がワシントンで開催されたが、
◎為替相場については前回の会合以降、主要通貨において時として急激な変動があり、経済および金融の安定へ与え得る影響について懸念している。引き続き為替市場をよく注視し、適切に協力する。人民元の柔軟性を向上させるとの中国の方針を歓迎しているが、経常収支黒字が増加し、国内インフレが上昇し、人民元の実効為替レートのより速いペースでの増価を促す。


ラガルド仏経済相いわく、声明における為替言及の変化は04年以来との事で、「経済および金融の安定へ与え得る影響について懸念している」との部分と思われる。相変わらず声明文からは、直接的な行動を取るような文言とも思えないが、週初の欧州市場ではEUR相場の動きと、G7参加者の発言に動揺されやすくなっている。


また、相変わらずの事ながら、米金融機関の決算では為替変動リスクが高く、7日=メリルリンチ、18日=シティ・グループの決算は特に注目度が高くなっている。


今週の為替相場は、USDJPYは100円を上抜けしてから2週間戻り局面を試しながらも、103円台を天井に、欧米金融不安と米景気後退から上値も重く、100~103円のレンジ相場に入り、この流れは簡単に変わりそうにもない。


市場参加者のドル安センチメントは強く、特別なインフレリスクの高まりが無い以上、ドル安政策が輸出拡大と景気回復に有利であることは間違いなく、直ぐに変更する理由も感上げ難い。一方、ユーロは1.55をベースに1.55~1.59のレンジでの取引が続き、貿易収支が悪化し、インフレ懸念が弱まれば、ユーロ高抑制に動く可能性が高まるが、ユーロ圏の貿易収支は-20億ユーロと前月と変わらずの予想で、ユーロ圏CPI前年比は3.5%と前回3.3%から拡大することが予想されており、こちらもレンジ相場から上値リスクが続いている。


Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると:

主要通貨では:
先週は、週末G7を控えて為替に関する声明文の期待は少なかったが、全体的にドル小幅下落となり前週日では小幅な変動で終了した。GBPは住宅関連が弱く利下げを実施、GBPUSDは2.0を達成できず、EURGBPの上昇などクロスで値を下げ前週比1.2%下落、CADは米経済の影響を受け売りが強く1.5%下落、これで3週続けて1.00~1.03のレンジで取引されている。


USDJPY    OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
04-Apr-08 99.12 102.95 98.80 101.45 2.19 2.21% 4.15
11-Apr-08 101.51 102.85 100.03 101.03 -0.42 -0.41% 2.82


EURUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
04-Apr-08 1.5801 1.5897 1.5510 1.5736 -0.570 -0.36% 3.87
11-Apr-08 1.5730 1.5915 1.5628 1.5816 0.800 0.51% 2.87


USDCHF   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
04-Apr-08 0.9937 1.0210 0.9870 1.0057 1.050 1.06% 3.40
11-Apr-08 1.0056 1.0173 0.9888 1.0001 -0.560 -0.56% 2.85


GBPUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レン
04-Apr-08 1.9957 2.0048 1.9728 1.9931 -0.110 -0.06% 3.20
11-Apr-08 1.9952 1.9954 1.9651 1.9691 -2.400 -1.20% 3.03


AUDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
04-Apr-08 0.9162 0.9226 0.9031 0.9223 0.49 0.53% 1.95
11-Apr-08 0.9218 0.9345 0.9177 0.9276 0.53 0.57% 1.68


USDCAD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
04-Apr-08 1.0222 1.0325 1.0017 1.0083 -1.40 -1.37% 3.08
11-Apr-08 1.0087 1.0247 1.0038 1.0234 1.51 1.50% 2.09


NZDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
04-Apr-08 0.7947 0.7957 0.7781 0.7890 -0.81 -1.02% 1.76
11-Apr-08 0.7893 0.8022 0.7868 0.7930 0.40 0.51% 1.54


円クロスでは:
先週は、NYダウが約2%下落し、全体的に小幅な値動きで推移したが、GBPJPYは住宅関連が弱く利下げを実施したことで、再び200円の大台を下回り前週比1.66%下落、週間レンジも前週8.25円→今週6.39円と値幅は広く動きは他を圧倒している。CADJPYは前週100円の大台を回復しながらも、米経済の影響を大きく受け前週比1.91%と大きく値を下げている。


AUDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
04-Apr-08 90.81 94.39 90.43 93.57 2.54 2.79% 3.96
11-Apr-08 93.58 95.77 93.35 93.70 0.13 0.14% 2.42


GBPJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
04-Apr-08 197.81 205.11 196.86 202.22 4.34 2.19% 8.25
11-Apr-08 202.53 204.43 198.04 198.86 -3.36 -1.66% 6.39


CADJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
04-Apr-08 96.93 102.24 96.59 100.58 3.38 3.48% 5.65
11-Apr-08 100.59 102.26 98.12 98.66 -1.92 -1.91% 4.14


EURJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
04-Apr-08 156.66 161.09 156.06 159.67 2.90 1.85% 5.03
11-Apr-08 159.67 161.75 158.80 159.74 0.07 0.04% 2.95


CHFJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
04-Apr-08 99.72 101.68 99.38 100.85 1.15 1.15% 2.30
11-Apr-08 100.91 101.82 100.68 100.88 0.03 0.03% 1.14


NZDJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
04-Apr-08 78.76 81.34 77.92 80.05 0.97 1.23% 3.42
11-Apr-08 80.12 82.06 79.89 80.10 0.05 0.06% 2.17


IMM通貨先物:
商品先物取引委員会(CFTC)が4月11日に公表した建玉報告では、大口投機家のネットポジションは、先物=43,067枚(前週比9231枚減少)、オプション合計=40,596枚(前週比8327枚減少)となり、2週連続ロングポジションは減少しドル安センチメントは弱まっていた。小口投資家のポジションは、4週連続の減少で、前週比で694枚減少していた。EURはほぼ変わらず、JPYのネットロングは小幅減少、GBPのネットショートは大幅に拡大、CHFのロングポジションは大幅に減少し、これらの通貨のセンチメントが弱かったことがうかがわれる。一方、CADのネットロングポジションは大幅に拡大、期待感にかかわらずCADは弱く、AUDとNZDはインフレの高まりと商品価格の上昇にネットロングが拡大していた。


JPY Long Short Net
01-Apr-08 78,135 25,837 52,298
08-Apr-08 70,424 27,357 43,067


EUR Long Short Net
01-Apr-08 80,290 51,218 29,072
08-Apr-08 86,826 57,391 29,435


GBP Long Short Net
01-Apr-08 34,114 36,874 -2,760
08-Apr-08 30,945 43,505 -12,560


CHF Long Short Net
01-Apr-08 30,785 21,904 8,881
08-Apr-08 24,145 23,228 917


CAD Long Short Net
01-Apr-08 28,382 27,659 723
08-Apr-08 37,519 30,955 6,564


AUD Long Short Net
01-Apr-08 41,035 4,067 36,968
08-Apr-08 59,685 7,996 51,689


NZD Long Short Net
01-Apr-08 11,600 4,146 7,454
08-Apr-08 12,412 4,040 8,372


今後の金利予想は:
国  予定日 現行政策金利 予想:         
USD 4月30日 2.25%  0.25%の引下げを予想(Fed Funds Target Rate)
EUR 5月 8日 4.00%  金利据え置きを予想(Refi Rate)
GBP 5月 8日 5.00%  金利据え置きを予想(Base Rate)
JPY 5月20日 0.50%  金利据え置きを予想(OverNight Call Rate)
AUD 5月 6日 7.25%  金利据え置きを予想(Cash Rate)
NZD 4月24日 8.25%  金利据え置きを予想(Cash Rate)
CHF 6月19日 2.75%  金利据え置きを予想(3 month Libor target)
CAD 4月22日 3.50%  0.25%の利下げを予想(OverNight Rate)
NOK 4月23日 5.25%  金利据え置きを予想 (Sight deposit)
SEK 4月23日 4.25%  金利据え置きを予想 (Repo rate)

今週の経済指標・その他では、
今週の経済指標は最重要な指標の発表がないものの、インフレ指標のCPIやPPIの発表が続出し、インフレと景気減速が最近のテーマともなっており注目され、株価の変動から為替が動く可能性が高くなっている。


14日=スウェーデンCPI、英PPI、15日=NZCPI、英CPI、米PPI、16日=独CPI、ユーロCPI、米CPI、17日=カナダCPI、18日=独PPIと主要国で発表される。
小売売上高はGDP構成比率で最もウエイトの高い個人消費を占うことができ重要で、14日=NZ、米、15日=英BRC、17日=スイスで発表される。
住宅関連の指標は、サブプライム問題以降は引き続き注目度が高く、15日=米住宅建設業者指数、英RICS、16日=住宅着工件数を注目したい。
その他では、15日=独ZEW、独NY連銀製造業景気指数、対米証券投資、16日=ベージュブック、17日=米フィラデルフィア連銀景況指数、米景気先行指数は、それぞれに注目されている。


主な米決算発表の予定は、15日=資産運用大手ステート・ストリート、米銀6位の米バンコープ、最近話題の大手貯蓄金融機関ワシントン・ミューチュアル、16日=JPモルガン・チェース、17日=メリルリンチ、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン、金融サービスのCITグループ、18日=シティ・グループ、銀行大手のワコビアが予定されており、特に、メリルリンチとシティ・グループの決算は注目度が高く、金融不安と株価の変動から為替変動に繋がる可能性は非常に高くなっている。


●ドル円
ドル円は、100円を上抜けしてから2週間戻り局面を試しながらも、103円台を天井に、欧米金融不安と米景気後退から上値も重く上抜けすることに失敗、100円の大台では各種タイプのドル買いが入り下値も失敗、100~103円のレンジ相場に入り、暫くはこの流れが続き、一方向にポジションを傾けるのも危険である。日米間の金利差は大幅に縮小、レンジ相場でも一昔前ほどキャリーコストを意識してドル売りを継続する必要もなくなっており、日本の経常収支の黒字額が評価され、中期的なドル先安センチメントは強い。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの下限から中間で取引が続いている。上値のポイントは、102.93円、103.21円、103.68円、106.60円、下値のポイントは、99.50円、98.91円、97.41円、95.73円、94.98円。RSIは30と横ばいからやや値を戻し、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、やや売りが優勢ながら、売り買いが混在しはっきりしない。100円~103.50、または、98.50円~103.50円のレンジに入りやすい。Daily=買い、Weekly=売り、Monthly=売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、G7が終わり、週初はG7後の発言や影響に投機的な動きが入りやすいが、次回の理事会でもECBが利下げをする可能性も低く、ユーロ高を懸念しながらも、インフレ抑制を目的にユーロ高阻止行動に出る可能性も低い。1.59で上値が抑えられているが、下値も徐々に切り上がり、上値を試す動きが続きそうである。1.5920をクリアに上抜けすると1.6の大台が見えてくる。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、上限を超えてからは買いが続いている。上値のポイントは、1.5918、1.6398、1.6909。下値のポイントは、1.5683、1.5510、1.5302~21、1.5012、1.4937~55。RSIは67と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。トータルの判断は、買い継続で、1.55~1.5920レンジの上限を抜けると買いが加速しやすい。Daily=売り、Weekly=買い、Monthly=買い


●ポンド円
ポンド円は、BOEは予想通り0.25%の政策金利を引き下げ、今後暫くはこの水準を維持するとの予想が増えている。ドル円がレンジ相場を繰り返す中で、いままでのように株価に敏感に反応する相場がやや弱まり、GBPUSDが1.9651まで下落、終値では6週間ぶりとなる2月22日の週に並び、GBPJPYもその影響を受けやすくなっている。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、レンジの下限で下げ止まり、レンジ相場が続いている。上値のポイントは、200.62円、202.07円、205.61円、208.99円、213.70円。下値のポイントは、197.51円、196.50~78円、191.29円、177.25円。RSIは23と緩やかな下降ラインが続き、トレンドモメンタムは長く売りが続いている。トータルの判断は、売りを継続で、197.51円~202.07円レンジの下限を割り込むと売りが加速しやすい。Daily=買い、Weekly=売り、Monthly=売り。


2008年4月12日 11日の海外為替市場

インフレが加速、株価が下落し円高が続いた。日経平均株価=13323.73(+378.43)、NYダウ=12325.42(-256.56)、独DAX=6603.57(-100.75)、英FTSE=5895.50(-69.60)、原油=110.14(+0.03)、金=927.00(-4.80)。


アジア市場で日経平均株価の上昇とストップロスを試す円売りの流れが続き、シンガポールドルや台湾ドルの上昇が続いた。機関投資家の円買いに投機的な円売りは失敗、欧州市場ではGEの第1四半期決算が予想より悪く株価下落に円買いが続いた。


欧米では、世界的なインフレ懸念が強まる。米輸入物価指数=前月比2.8%(予想2.0%)統計開始以来の高水準。独卸売物価指数(PPI)=前月比1.6%(予想0.5%)、1982年来の26年ぶりの高水準。ミシガン大調査=米1年インフレは4.8(前回4.3)→1990年10月のクウェート侵攻時以来の高水準。


米国市場では、米景気後退色が強まる。ミシガン大消費者信頼感指数・速報値=63.2(予想69 前回69.5)→ 1982年3月の調査開始以来の低水準。


●ドル円
アジア市場のドル円は101.93円で取引が始まり、前日高値102.05円を試し102.14円まで上昇、投機筋の売りに一時101.58円まで値を下げたが、日経平均株価の上昇やクロスでの円売りに102.28円まで上昇、本邦機関投資家の売りに上値も重く、101.90~20円のレンジから、主要通貨高+アジア通貨高に欧州勢の売りが強く値を下げた。欧州市場は101.85円で取引が始まり、101.53円まで下落、EURJPYの買い102.04円まで上昇したが、G7前に本邦勢+ロシア勢の売りが続き、米ゼネラル・エレクトリック(GE)第1四半期決算は予想外の減益となり、欧州株や米株先物が下落、ECBフィキシングでは100.81円まで続落となった。強い米輸入物価指数に一時101.22円まで値を戻したが、ドル売りの流れは変わらず、弱いミシガン大消費者信頼感指数に100.64円まで続落したが、オプション勢の買い+投機筋の買い戻しに下げ止まり、100.70~25円のレンジで売り買いが交錯、101.03円で取引を終了している。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5741で取引が始まり、アジア通貨でドル売りが強く、アジア中銀筋の買いが続き、徐々に底値を切上げ1.5787まで上昇、独卸売物価指数(PPI)が強くインフレ懸念が強まり、1.5850まで続伸となった。欧州市場は1.5818で取引が始まり、1.5850を高値にロシア+東欧筋の売りが続き、シティグループが独リテール銀行部門売却を検討との報道にユーロ売りも強く上値を抑え、米GEの決算が弱く1.5855まで上昇し、ユンケル・ユーログループ議長のユーロ高懸念発言やユーロ円の売りが続き上値も重く1.5793まで下落した。米輸入物価指数、ミシガン大消費者信頼感指数にも、G7を控え動きは鈍く、1.5780~1.5850のレンジ内での取引が続き、1.5816で取引を終了している。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は160.47円で取引が始まり、160.06円を安値に投信筋や海外投機筋の買いが続き、161.16円まで上昇、160.75~20円のレンジで売り買いが交錯、独PPIを受けた欧州勢の買いに一時161.36円まで上昇した。欧州市場は161.11円で取引が始まり、161.50円超えのストップロスを試す買いが続き161.29円まで上昇したが、EURUSDの上値は重くファンドやロシア勢の売りが続き、米GEの決算が弱く欧州株・米株価先物が下落すると、159.42円まで続落となった。ロンドンフィキシングでは一時160.10円まで値を戻したが、米国株は弱く159.36円まで続落、159.40~80円のレンジで取引が続き、159.74円で取引を終了している。


●主な経済指標の結果
08:50 日本 3月の企業物価指数=前月比0.5%(予想0.3% 前回0.4%)、前年比3.9%(予想3.5% 前回3.4%)
15:00 独 3月の卸売物価指数(PPI)=前月比1.6%(予想0.5% 前回-0.2%)、前年比7.1%(予想6.1% 前回6.0%)→ 1982年2月の26年来の高水準。
21:30 カナダ 2月の新築住宅価格指数=前月比0.3%(予想0.4% 前回0.6%)
21:30 米 3月の輸入物価指数=前月比2.8%(予想2.0% 前回0.2%)、輸出物価=前月比1.5%(予想0.5% 前回1.1←0.9%)→ 原油価格9.1%上昇、農産物と食品価格の上昇に、共に統計開始以来の高水準。
23:00 米 4月のミシガン大消費者信頼感指数・速報値=63.2(予想69 前回69.5)→ 1982年3月の調査開始以来の低水準、 景気現況指数=78.4(予想83.5 前回84.2)、消費者期待指数=53.4(予想60.0 前回60.1)、1年インフレ=4.8(前回4.3)→1990年10月のクウェート侵攻時以来の高水準。


●昨日の主な発言その他
◎ワシントン財務相・中央銀行総裁会議(G7)関連
声明=経済見通しは悪化し下振れのリスクがある。当面の世界経済の見通しは、金融市場の混乱が予想以上に長期化していることで弱まったと。 バランスシート外の会計に迅速な行動が急務。G7諸国は適当な行動を取ると確約する。中銀の流動性供給は支援となっている。G7は銀行に必要な資本増強を求める。G7は銀行に対し完全かつ迅速な情報開示求める。G7は金融市場を強化するための100日計画を設定。米住宅市場と原油価格が成長への脅威。為替変動が適当か監視していく。中国に対し人民元の切り上げを奨励していく。人民元の柔軟性を高めた中国の決定を歓迎。人民元の柔軟性を高めた中国の決定を歓迎。2月以降の為替相場、急激に変動した。


米国・カナダ
◎米ゼネラル・エレクトリック(GE)=第1四半期決算は利益は43億ドル(前期45.7億ドル)予想外の減益、、一株利益0.43ドル(予想0.51ドル)と予想を下回り、通年の業績見通しを引き下げ。米景気後退観測強ま利欧米株価下落の要因ともなる。
◎ゴールドマンサックス=米ワシントン・ミューチュアルの2008年クレジット損失140億ドルの可能性。
◎シティグループ=独リテール銀行部門売却を検討。
◎フェルドスタイン1全米経済研究所(NBER)所長=ドルはさらに下落する必要、市場介入によって上昇させるべきではない。米国は貿易赤字の削減を続ける必要がある。
◎ピムコCEO=世界の中銀総裁はインフレに備える必要がある。終えんを迎えつつある低い価格圧力の時代から、世界的インフレの時代への変化に対し、世界の中央銀行の総裁は準備する必要がある。FRBはフェデラルファンド金利が2%に達した段階で、利下げを打ち止めにする可能性がある。
◎バーナンFRBキ議長=時価評価は流動性が低下した市場を不安定化させた一つの要因と言えるが、当局は制度見直しに慎重を期すべき。


欧州・英国
◎ウェーバー独連銀総裁=インフレの高止まりを考慮すればECBによる利下げの余地はない。 余地があるとするIMFとは見解が異なる。欧州やドイツの成長見通しに関するIMFの悲観的な見方にも同意しない。インフレ圧力の高まりはしばらく続く、3月に3.5%の伸びとなったユーロ圏のインフレは年内3%を超えて推移し、その後低下する。3月の上昇で物価はピークに達した可能性がある。
◎コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁=IMFによる2008年のユーロ圏成長見通しは悲観的すぎる。
◎クレディ・スイス=-金融各社は1400億ドルの追加資本増強が必要の可能性。 米金融問題により、全体のクレジット関連損失は最終的に6500億ドルとなる可能性。表面化しているのは40%程度にすぎない。 投資する視点からすれば、金融株をオーバーウエートとするのは時期尚早。金融各社は1400億ドルの追加資本増強が必要となる可能性があり、経済による悪影響も受けかねない。 推定損失額のうち、貸出機関に絡む損失は3900億ドルとなる可能性。金融機関の資本増強はこれまでに約1600億ドル。
◎ロート・スイス中銀総裁=クレジット危機が最悪期を脱した兆候があると。 金融市場とクレジット市場が底入れし、反転地点にあるかもしれないという期待が高まっている兆候がある。
◎ジョージ・ソロス氏=イングランド銀行による10日の利下げは正しい。信用収縮対策では後れを取っている。利下げを行うことが必要。今回の世界的な金融危機はこれまで経験したなかで最悪。現在は富が破壊される時代で、これが実体経済に影響を及ぼすだろう。
◎ウンケル・ユーログループ議長=ブッシュ米大統領強いドル政策の支持表明。IMFのユーロ圏成長見通し悲観的過ぎ。足もとの為替変動を好まない。為替相場の過剰な変動を歓迎しない。


日本・その他
◎額賀財務相=G7で過度な為替変動が世界経済に望ましくないこと確認、率直に意見交換する。
◎米サブプライムローンに関連した損失=2008年3月期連結決算で1.2兆円。
◎バートン・国際通貨基金(IMF)アジア太平洋局長=インフレへの取り組みがアジア諸国の優先課題。
◎額賀財務相=ポールソン米財務長官との会談で為替については多少時間を割いて議論した。中国の為替制度については話し合わず。
◎OECD=2月のG7景気先行指数は98.3に低下、日本は96.7に上昇。
◎中国人民銀行(中銀)=3月末時点の中国の外貨準備は1.6822兆ドル。
◎金融安定化フォーラム(FSF)最終報告=バーゼルII強化を提言、年内に証券化商品リスクウエート引き上げ案。値段の付かない証券化商品の評価に向けIASBが諮問機関を年内に設立。信用格付け機関に社債・証券化商品の格付け区別を要請。各国監督当局は世界主要金融機関を共同監視する会合を年末までに設置。各国中銀は外貨の流動性対応で国境越えた担保利用の検討。大手金融機関の共同監視の会合を年内設置、バーゼルIIの強化も提言。
◎ストロスカーンIMF専務理事=食品価格上昇がもたらす脅威は世界経済にとって金融市場危機に匹敵するとの考えを示した。アフリカを中心とする多くの国々に経済混乱をもたらすばかりでなく、人々も深刻な苦しみを味わうことになるだろう。
◎アルムニア欧州委員会委員=経常収支の不均衡は世界経済が直面する最大の課題の1つであり、ユーロ圏はすでに調整の痛みを必要以上に負っている。
◎チリ中央銀行(BCCH)声明文=理事会はチリ経済の国際的な流動性を強めるため外国為替相場における介入を決定した。足もと外貨準備額は180億ドルとなっているが、声明文では08年中に外準を80億ドル積み上げる方針。1日に4月14日から介入を開始する予定だ。CLPは年初来で対ドルにて10.7%も急伸した結果、議会から輸出競争力の低下が批判されていた事情がる。


2008年4月11日 本日の為替戦略

本日は、週末金曜日。ワシントンG7を控え、12~13日にはIMF、世銀春季会合もあり、週末リスクが高く、昨日の上下を見ても積極的に動き難い。


BOEもECBも予想通の結果となったが、共に、インフレリスクと景気後退のリスクが指摘、景気鈍化がインフレリスクを弱めるとある。イングランド銀行声明では、インフレ懸念が根強いなか、利下げは世界的なクレジット収縮から経済を保護するのが狙いと言っている。トルシェECB総裁は、失業率は受け入れがたいほど高い。為替市場のボラティリティは行き過ぎで遺憾とも言っている。


それと、ポールソン米財務長官は、米景気は急激に悪化し、リスクは依然として下向きで、景気刺激策の戻し減税の小切手が送られる5月には景気回復が期待できるとのこと。


為替相場の方向性を確定したいが、昨日の流れを見ても、不透明な材料や動向から、どうも、一方向に動くには、暫く時間が必要と思われ、狭いレンジをブレークしても、一方向に流れが加速することもなさそうである。


本日は、注目のG7がワシントンで開催される。為替に関する声明文がどのように折り込まれるかが注目されるが、現状ではサプライズはあまり期待できない。むしろ、最近の流行でもある、株価の上下にかかわる材料が、逆に為替市場を動かす可能性が高く、注目したい。


経済指標からは、カナダ新築住宅価格指数、米輸入物価指数、米ミシガン大消費者信頼感指数の発表があり、ウィークエンドにはIMF、世銀春季会合が開催され、G7と合わせ週末リスクが高くなっている。


●ドル円
ドル円は、日経平均株価の下げと、アジア通貨高、金融機関の評価損拡大に、ドル売り・円買い、そして、特別な理由もなく、米株価の上昇にドル買い・円売り。これで暫くレンジ相場になる可能性もでている。昨日の下値トライは完全に失敗、101.45円~103円のレンジに逆戻りするのか、100円~102円のレンジになるのか、今日は金曜日、G7が終わり来週からでも考えたい。


ドル円の4時間チャートは、101.45円のレンジ下限を割り込み売りとなったが、再び101.45を超えている。上値のポイントは、102.73円、102.93~103.00円、103.58円。下値のポイントは、101.13円、100.88円、100.58円、100.02~07円。RSIは52と下降ラインが崩れ買いになっている。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売りは終了し、101.13円~102.93円のレンジになりやすい。


●ユーロドル
ユーロドルは、昨日は1.5915まで上昇→1.5725まで下落→1.5743で終了。本日のG7が影響し戻りが鈍いのか良く判断ができないが、以外なほど戻りは鈍い。終値では1.57台に逆戻り、底値は1.55→1.56→1.57と切り上がっているが、買いの強さは感じられない。トルシェECB総裁の記者会見も、相変わらずで、インフレと成長のリスクが指摘、新しい材料は見られない。1.55~1.59のレンジで取引が続きそうだが、相場感はやや弱気で下値リスクが気になる。


ユーロドルの4時間チャートは、1.57~1.59のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5758、1.5852、1.5895、1.5902。下値のポイントは、1.5702、1.5683、1.5663、1.5552。RSIは50と上昇ラインが崩れ、トレンドモメンタムも買いから売りに変化しそうである。トータルの判断は、様子見からやや売りに傾く。安値圏で推移し売りから入る水準が難しいが、1.5852を超えたら撤退。


●ポンド円
ポンド円は、198.04円→201.28円→200.88円終値と、久々の198円台まで下落、終値ベースでは久々の200円台だが、急反発を見ただけに大幅下落への警戒感も少ない。しかし、GBPUSDが売りに傾いているだけに、ポンド円の上昇継続も期待でき難く、週末、G7を控え、気迷いから様子見ながら、相場観は引き続き弱気。


ポンド円の4時間チャートは、198円を底値に下げ止まり、198円~202円のレンジに入っている。上値のポイントは、201.84円、202.07円、203.37円。下値のポイントは、200.09円、198.43円、197.93円、196.99円。RSIは44と下降ラインが崩れているが、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、様子見。


●本日の経済指標・その他
08:50 日本 3月の企業物価指数=前月比予想0.3% 前回0.4%、前年比予想3.5% 前回3.4%
15:00 独 3月の卸売物価指数(PPI)=前月比予想0.5% 前回-0.2%、前年比予想6.1% 前回6.0%
21:30 カナダ 2月の新築住宅価格指数=前月比予想0.4% 前回0.6%
21:30 米 3月の輸入物価指数=前月比予想2.0% 前回0.2%、輸出物価=前月比予想0.5% 前回0.9%
23:00 米 4月のミシガン大消費者信頼感指数・速報値=予想69 前回69.5、景気現況指数=予想83.5 前回84.2、消費者期待指数=予想60.0 前回60.1
IMF、世銀春季会合4月12~13日ワシントン
ワシントン財務相・中央銀行総裁会議(G7)


2008年4月11日 10日の海外為替市場

ドル売りからドル高へ変わり、円高から円安に変わる。日経平均株価=12945.30(-166.59)、NYダウ=12581.98(+54.72)、独DAX=6704.32(-17.04)、英FTSE=5965.10(-18.80)、原油=110.11(-0.76)、金=931.80(-5.70)。


アジア市場は、シンガポールドル、人民元が史上最高値を更新、ドル売りが加速する中で、シンガポール金融管理局(中銀)が、利上げ、政策バンドの変更、ドル買い介入と、インフレ防止策を実施、台湾中銀もドル買いを実施、弱い日経平均株価に101.45円を割り込み、101円のオプションバリアを試し、主要通貨ではドル売り・円買いが加速した。


欧州市場では、金融機関の評価損にドル売りが続き、BOEが予想通り政策金利を0.25%引き下げ、ECBも予想通り金利据え置きを決定した。BOE声明では引き続きインフレと景気低迷が指摘され、トルシェECB総裁からもインフレ警戒をと成長の下方リスクが発言されに、なぜかポンドに関しても発言があり、積み上がったユーロロングの調整にユーロ売りが加速、結局はドル買いの流れへと変化した。


米国市場では、堅調な米国株に円売りが強く、投機筋の円ロングポジションの切りが続き、結局は102円台。主要通貨も弱く結局はドル高値圏での取引となった。


●ドル円
アジア市場のドル円は101.78円で取引が始まり、101.90円を高値に101.70~90円の狭いレンジで取引されていたが、弱い日経平均株価を材料に売りが続き、昼の薄商いの中で、101~103円のオプションダブルノータッチを試す売りに100.93円まで下落、シンガポール中銀の金利引締め、ドル買い介入、政策バンドの引き上げ等を材料に100.73円まで下落、本邦機関投資家の買いに101.22円まで値を戻した。欧州市場は101.17円で取引が始まり、101.22円を高値に、101.50円以下のストップロスの売りを誘発し、100.30円まで下落、BOEが0.25%の政策金利引き下げにGBPJPYが下落、100.03円まで続落となった。トルシェECB総裁の記者会見を境に、ユーロ売りが強まりドル円も100.73円まで上昇、クロスの円買いや、オプションカットでは100.37円まで下落したが、本邦資本筋の買いが続き、米国株が上昇すると101.40~50円超え、短期投機筋の買い戻しが続き、アジア市場の高値101.90円を超え102.05円まで続伸となった。102円では本邦勢や米系証券・ファンドの売りが続き、101.60~00円のレンジで売り買いが交錯、06:00時では101.95円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5830で取引が始まり、1.5812~60のレンジで長い揉み合いとなり結局このレンジ内で取引が続いた。欧州市場は1.5812で取引が始まり、ECB理事会を控え、米リーマン・ブラザーズが傘下の3つの投資ファンドを清算、10億ドルの資産をバランスシートに計上との報道を材料にドル売りが強く、メルリリンチやシティクループの評価損拡大の観測もあり、1.5915まで続伸した。オプション勢の売りに上げ止まり、1.5880~00で売り買いの攻防が続いたが、BOEが予想通り政策金利を0.25%引き下げ、ECBも金利据え置きを発表したが、トルシェECB総裁の記者会見を境に、独・米系ファンドの売りに1.5850を割り込み売りが加速、1.5810近くの短期投機筋の売りを誘発し、1.5725まで続落となった。前日の安値1.5700が意識され、投機筋の買い戻しが続き、1.5725~60のレンジで売り買いが交錯、06:00時では1.5743で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は161.13円で取引が始まり、朝方の161.25円を高値に、ドル円の売りが強く、シンガポールドルや人民元が史上最高値を更新、強いドル売りの中で、クロスでの円買いも続き、弱い日経平均株価に159.66円まで続落、本邦資本筋の買いに160.26円まで値を戻した。欧州市場は159.99円で取引が始まり、160.26円を高値に東欧筋や投機筋の売りが続き、159.03円まで下落、159.05~35円の揉み合いから、一時159.67円まで上昇したが、オプションカットでは158.81円まで下落、ロンドンフィキシングからユーロ買いが強まり、160.50円まで続伸となった。買い一巡後には160.00~50円のレンジで売り買いが交錯し、終盤にかけて一時160.55円まで上昇、06:00時では160.47円で取引されている。


●主な経済指標の結果
08:50 日本 2月の機械受注=前月比-12.7%(予想-14.0% 前回19.6%)、前年比2.4%(予想0.7% 前回11.4%)
08:50 日本 3月のマネーサプライM2+CD=前年比2.2%(予想2.4% 前回2.3%)
08:50 日本 2月の経常収支=2.4677兆円(予想2.4156兆円 前回1.2358兆円)、貿易収支=1.0353兆円(予想1.1兆円、前回858億円)
09:30 豪 3月の雇用統計:失業率=4.1%(予想4.1% 前回4.0%)、新規雇用者数=1.48万人(予想1万人 前回3.67万人)
17:00 ノルウェー 3月のコアインフレーション=2.1%(予想2.1% 前回2.2%)
17:30 英 2月の貿易収支=-74.87億ポンド(予想-75億ポンド 前回-79.24←-75億ポンド)、ユーロ域外=-40.23億ポンド(-43億ポンド 前回-42.74←42.9億ポンド)
20:00 英 イングランド銀行(BOE)金融政策発表=政策金利0.25%引き下げ5.0%に決定
20:45 ユーロ 欧州中銀(ECB)金融政策発表=政策金利4.0%の据置きを決定
21:30 米 新規失業保険申請件数(4/6までの週)=35.7万件(予想38.5万件 前回 41.0←40.7万件)
21:30 米 2月の貿易収支=-623.2億ドル(予想-575億ドル 前回-589.6←-582億ドル)
21:30 2月のカナダ貿易収支=49.4億カナダドル(予想33億カナダドル 前回27.8←32.6億カナダドル)、輸出=393.2億カナダドル(前回378.8←379.8億カナダドル)、輸入=343.9億カナダドル(前回351←347.2億カナダドル)
22:15 南ア 南ア中銀(SARB)金融政策発表=政策金利0.50%引き上げ11.5%に決定
01:00 米 米スペンディングパルス小売売上高=0.6%(前回-1.1%)
03:00 米 3月の月次財政収支=-481億ドル(予想-800億ドル 前回-1756←-963億ドル)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎バーナンキFRB議長=大恐慌時代との比較は慎重に。値洗いは投売りを誘ってきた。
◎ゴールドマン・サックス・グループCEO=世界的なクレジット市場の混乱はおそらく後半戦に入ったと。 オーバータイムに持ち込まれる可能性もある。
◎ポールソン米財務長官=住宅・資本市場の問題について、米景気は急激に悪化した。リスクは依然として下向き。景気刺激策の戻し減税の小切手送付が5月初旬に始まり、経済に大きな違いをもたらすと確信。 米景気は急激に悪化した。リスクは依然として下向きだ。
◎メリルリンチのアナリスト=費者の支出削減を背景に、米国が深刻で長期的なリセッションに陥る可能性がある。クレジットカード関連株が打撃を受ける可能性がある。現在のクレジットカード関連株のバリュエーションや、米個人向け金融セクターについての市場予想は、穏やかな減速だが、最近の経済指標は、米消費者が支出に対してますます慎重で、消費者の債務返済が一層、延滞している。
◎ブルーチップ調査=半数以上のエコノミストが米経済の年内リセッション入りを予想。
◎シティ=CDOなどサブプライムローン関連の評価損が第1四半期に80億~160億ドルと金融機関で最大になると予想。
◎メリルリンチ幹部=17日決済予定の第1四半期の評価損は60億~65億ドルに達し、赤字決算になる公算が大きいと予想。
◎独RWE=英電力グループ、ブリティッシュ・エナジーに110億ポンドで買収を打診→ 株価やや持ち直す。
◎米リーマン・ブラザーズが傘下の3つの投資ファンドを清算、10億ドルの資産をバランスシートに計上→ 欧州株下落。


欧州・英国
◎トルシェECB総裁の記者会見=市場の混乱が長期化する可能性。最近の為替市場のボラティリティは行き過ぎであり遺憾。 最近の行き過ぎた動きを懸念。 最高権威である大統領を含む米当局者の発言に大いに注目し、大きな関心。 英国に関しては、過度のボラティリティが誰からも歓迎されないことは明ら、英国にとっても歓迎すべきことでない。 ECBとFRBは異なる経済に対処している。中央銀行がMBSを購入する必要はない。現時点でドル供給を追加する必要性は明確でない。現時点では、市場の流動性に必要な措置を続ける。ECBが見解を変えたとの解釈は間違っている。ECBは全会一致で据え置きを決めた。3月と同じセンチメントを持っている。銀行は貸出基準を引き締めている。失業率、依然として受け入れがたいほど高い。008年のインフレ率は緩やかな低下にとどまる。一時的な高インフレ局面がかなり長引いている。中期的なインフレ見通しへのリスクは明らかに上向き。物価や賃金動向がインフレ圧力を高めるリスク。企業の価格支配力は予想以上に強い可能性。賃金の伸びは予想を上回る可能性。利下げの可能性はほとんどないとの見方は正しいかとの質問→同じ感覚を持っている。
◎イングランド銀行の声明=2月の消費者物価インフレ率は2.5%だった。利下げはインフレ懸念が根強いなか、世界的なクレジット収縮から経済を保護するのが狙い。短期的なインフレ高進の可能性が高いとしても利下げは正当化される。信用環境は厳しくなり、信用のアベイラビリティも悪化しているもよう。金融市場の混乱がインフレ率を目標(2.0%)以下の水準まで急激に押し下げるほど著しい景気減速を招く可能性がある。政策当局は物価上昇を依然懸念しているが、世界的な景気減速が中期的なインフレ抑制につながる。最近のポンド安は純輸出を支えるが、海外の生産の伸びの見通しは悪化。インフレ率が中期的に2%の目標を満たすことを確実にするために、上向きのリスクは、目標を上回る今年のインフレ率がインフレ期待を押し上げ、生産余力がなくなればインフレ率が目標を上回る水準にとどまる、下向きのリスクは、金融市場の混乱がインフレ率を目標以下の水準まで急激に押し下げるほど著しい景気減速を招くこと。


◎アイスランド中銀=クローナ防衛に政策金利を0.5%利上げ、15.5%に決定。
ドイツ経済研究所(DIW)=第2四半期の独GDP見通し0.4%(前期0.5%)に若干減速。経済活力は依然として無傷。全般に動揺した状況にもかかわらず、ドイツ経済が堅調。
◎ユンケル・ユーログループ議長(ブッシュ大統領との会談)=米大統領は、米国当局は米経済の利益にかなう強いドルを好むとあらためて語った。
◎ユンケル・ユーログループ議長=欧州は長期的ユーロ高受け入れられない。過度な変動は世界の経済成長にとってよくない。
◎英国立経済社会研究所(NIESR)=2008年1-3月の英経済成長率0.5%(前期0.6%)に鈍化。平均を下回る成長率は歓迎されるだろう。金融セクターの問題は近いうちに経済に影響を及ぼす可能性があるが、危機が始まってからの7カ月間に大きな打撃はなかった。


日本・その他
◎クウェート中央銀行=ディナールの対米ドル相場を前日に比べ0.41%切り上げ、過去最高値となる1ドル=0.26510ディナールに設定。
◎シンガポール通貨庁(MAS)によるドル買い介入、台湾中銀もドル買い介入→ アジア通貨買いの動きが一服。
◎韓国中銀=政策金利5.00%に据え置きを決定。
◎シンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)=インフレに対応するため事実上の金融引き締めを実施、名目実効為替レートS(政策バンド)の中央値を引き上げると発表し、ドル売りの要因。
◎シンガポールドルが史上最高値を更新=USDSGD1.3610、人民元高値更新=USGCNY7.00を超える。


2008年4月10日 本日の為替戦略

最近の為替相場は米金融不安と米景気次第で動き、株価を見ながらの非常に不透明な状態が続いている。海外のディーラーも中長期のポジションをテーマとするより、目先の短期取引に終始し、相場観も変わりやすい。米景気回復が年後半との思惑に目先はドルショートポジションが作りやすく、時間の経過と共に利食いが入り、結局は前日比とあまり変わらない通貨が増えている。その中で、ユーロとスイスをロングにし、他をショートにする傾向が強く、クロスではEURNZDの買いが面白い。


また、最近では不透明な相場に、オプションを利用したポジションを作る傾向にあり、スポットで売り買いを繰り返すことで、利益を得やすい環境になっている。


本日の経済指標・その他の重要な発表が多い。金融政策ではBOEが0.25%の引き下げが予想され、ECBは金利据え置きとなっており、この予想が外れるか、トルシェECB総裁、BOE声明で予想外の発言ともなれば、為替変動が激しくなる。豪雇用統計、英・米・カナダの貿易収支、南アの金融政策は0.50%の引き上げを予想、バーナンキFRB議長の講演も注意したい。


●ドル円
ドル円は、101.45~103.00円のレンジを抜け出すことはできず、高値102円台を9日間続けている。上下抜け出すまではレンジ内で取引をしていたら確実に儲かったことであろうが、なかなか自信を持ってできることでない。安値98・99円台を9日間続け、101円台でクローズして、ドル高になった記憶は新しく、今、正にその逆の展開となるのか、日数では今日が9日目に当る。注意、注意。


ドル円の4時間チャートは、101.45円~103.00円のレンジで取引が相変わらず続いている。上値のポイントは、103.00円、103.58円、103.69円、104.98円。下値のポイントは、101.45円、101.30円、100.88円、100.58円、100.07円。RSIは46と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、終値ベースでは9日間の高値を更新して終了している。1.56・1.57台で9日間続いた相場を上抜けしたことで、買いが続く可能性が高くなっているが、3月26日に長く続いたレンジの上限を抜け1.5846で終了したが、たった、一日で値を戻すこともあった。ユーロドル相場はこんなもので全面的に信じることも難しいが、今日のECB理事会・トルシェECB総裁の記者会見に、大きな動きを期待したい。期待感は、上値トライ→失敗下落。


ユーロドルの4時間チャートは、1.57を中心とした1.56~1.59のレンジが続き、買いの流れとなっている。上値のポイントは、1.5852、1.5895、1.5902、1.6017。下値のポイントは、1.5702、1.5685、1.5552、1.5509。RSIは68と再び上昇ラインに戻り、トレンドモメンタムは、変形ながら買いに戻っている。トータルの判断は、売りから買いに変わり、1.5902を超えたら買いが加速。イベントリスクもあり急上昇も考え難い。


●ポンド円
ポンド円は、BOEの利下げ観測、住宅販売の低迷、住宅ローン金利の上昇に、利下げをしやすく、ポンド安を望む為政者の声も多い。状況証拠はポンド売りなのだが、5.25%の高金利と他国と比較した安定性がやや高いのが現実で、時間の経過と共にポンド売りポジションも維持できにくいのが、この通貨の特徴。192~202円の大きなレンジから、上値を超え205円台を達成、今再び、201円を一時割り込み、踏ん張り所で、200円を割り込むと再び下落、維持できると再度205円への上昇、いま岐路にある。


ポンド円の4時間チャートは、202円半ばを上限に売りの流れが続いている。上値のポイントは、201.84円、202.07円、202.38円、203.17円、203.37円。下値のポイントは、200.09円、198.43円、197.93円、196.99円。RSIは37と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続。トータルの判断は売り。200円の大台を割り込むと確認ができそうである。


●本日の経済指標・その他
08:50 日本 2月の機械受注=前月比予想-14.0% 前回19.6%、前年比予想0.7% 前回11.4%
08:50 日本 3月のマネーサプライM2+CD=前年比予想2.4% 前回2.3%
08:50 日本 2月の経常収支=予想2.4156兆円 前回1.2358兆円、貿易収支=予想1.1兆円、前回858億円
09:30 豪 3月の雇用統計:失業率=予想4.1% 前回4.0%、新規雇用者数=予想1万人 前回3.67万人
17:00 ノルウェー 3月のコアインフレーション=予想2.1% 前回2.2%
17:30 英 2月の貿易収支=予想-75億ポンド 前回-75億ポンド、ユーロ域外=-43億ポンド 是買い42.9億ポンド
20:00 英 イングランド銀行(BOE)金融政策発表=政策金利0.25%引き下げ5.0%を予想
20:45 ユーロ 欧州中銀(ECB)金融政策発表=政策金利4.0%の据置きを予想
21:30 米 新規失業保険申請件数(4/6までの週)=予想38.5万件 前回 40.7万件
21:30 米 2月の貿易収支=予想-575億ドル 前回-582億ドル
21:30 2月のカナダ貿易収支=予想33億カナダドル 前回34億カナダドル、輸出=前回379.8億カナダドル、輸入=前回347.2億カナダドル
22:15 南ア 南ア中銀(SARB)金融政策発表=政策金利0.50%引き上げ11.5%を予想
01:00 米 米スペンディングパルス小売売上高=予想 前回-1.1%
03:00 米 3月の月次財政収支=予想-800億ドル 前回-963億ドル
トリシェECB総裁が記者会見 (22:30)
バーナンキ米FRB議長が講演 「大統領直属の金融市場作業部会と金融安定フォーラム報告」


2008年4月10日 9日の海外為替市場

ドル全面安と原油高。EURUSDは3月26日以来、久々に1.58台で終了、円は主要通貨で買い戻された。日経平均株価=13111.89(-138.54)、NYダウ=12527.26(-49.18)、独DAX=2322.12(-26.64)、英FTSE=5983.90(-6.30)、金=937.50(+19.50)、原油=110.87(+2.37)


アジア市場は、WSJ紙がシティグループは約120億ドルのレバレッジローンをプライベート・エクイティー連合に売却で合意、FRBがクレジット市場対策として緊急対策を検討との報道に、円売りが見られたが、日経平均株価の下落や、金融不安に円を買い戻す動きへと変わった。


欧州市場では、独貿易収支は164億ユーロ(予想158億ユーロ)予想を上回りユーロ買いが強まり、英鉱工業生産は、前月比0.3%(予想0.1%)、英製造業生産高は、前月比0.4%(予想0.1% 前回0.5←0.4%)共に強くポンド買いとなり、IMFの世界経済見通は悲観的な米国成長となり、ドル売りの流れが続いた。


米国市場では、政策金がBOEの利下げ+ECBの据置きに、EURGBP=0.800超えて最高値を更新0.8023まで上昇、IMFの米経済見通しが悪く、欧州系ファンドの売りにUSDCHF=1.0のパリティを割り込み0.9975まで下落、GBPUSD=1.9791まで上昇。弱い米国株に円買と利食い円売りが混在となった。


●ドル円
アジア市場のドル円は102.65円で取引が始まり、WSJ紙が「シティグループが約120億ドルのレバレッジローンをプライベート・エクイティー連合に売却で合意」、「FRBがクレジット市場対策として緊急対策を検討」との報道を材料に、103円のストップロスを試したが、102.84円を高値に、本邦実需筋は米系ファンドの売りに失敗、軟調な日経平均株価や本邦勢の売りに102.16円まで徐々に値を下げた。欧州市場は102.20円で取引が始まり、102.20~40円の狭いレンジから、堅調な独・英経済指標を受けたクロスの円売りに、102.76円まで上昇したが、IMFの弱い米経済見通しや主要通貨でのドル売りに、またしても上値トライは失敗に終わった。ロンドンフィキシングを過ぎると、軟調な米国株に、底堅かった102.20円を割り込み、102円以下のストップロスの売りを誘発、前日の安値101.76円を割り込むと、101.50円まで続落となった。101.50円以下ではオプション勢や米系証券、実需筋の買いは強く下げ止まり、101.55~75円の狭いレンジから、終盤にかけては101.85円まで値を戻し、101.80円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5711で取引が始まり、早朝に1.5683まで値を下げたが、オプション勢の買いに前日の安値1.5673を割り込めず、1.57を中心とした狭いレンジで取引が続き、オプションカットのオプション勢の買いや、予想を上回る独貿易収支に1.5743まで上昇した。欧州市場は1.5738で取引が始まり、1.56-1.58ダブル・ノータッチオプションが大きいとのウワサが広まり動き難く、予想を上回る英鉱工業生産+製造業生産高のEURGBPの売りにも、1.5700を維持し1.5700~40の狭いレンジで取引が続いた。USDCHFが4月1日来の1.0を割り込み、EURUSDが1.58をトリガーし、1.5865まで急伸、利食いの売りに上値も重く、終盤にかけては1.5812まで値を下げ、06:00時では1.5833で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は161.27円で取引が始まり、WSJ紙のシティグループの報道を受け、161.46円まで上昇したが、161.50円超えでは本邦勢の売り+円先高を期待する海外勢の売りが続き、弱い日経平均株価に160.61円まで続落、前日の安値160.48円を直前にし、アジア系の買いが強く下げ止まり、161.03円まで値を戻し、160.65~00円で売り買いが交錯した。欧州市場は160.86円で取引が始まり、160.68円を安値に暫く160.65~00円で取引が続いていたが、円ロングポジションの巻き戻しが始まると、GBPJPY+CHFJPYも買いも加わり、161.48円まで上昇したが、161.50円超の売りは厚く、161.15~45円のレンジで取引が続いた。ロンドンフィキシングを過ぎ、弱い米国株に160.85円まで下落、161円を挟み160.80~15円で売り買いが交錯、06:00時では161.18円で取引されている。


●主な経済指標の結果
日本 日銀金融政策決定会合=政策金0.5%の利据え置きを全員一致で決定
09:30 豪 4月の消費者センチメント=-1.3%(予想 前回-9.1%)← 15年来の低水準でAUD売られる
15:00 独 2月の貿易収支=164億ユーロ(予想158億ユーロ 前回161億ユーロ)、輸出=0.0%(予想-0.3% 前回3.6←3.8%)、輸入=-0.4%(予想0.5% 前回4.0←4.2%)
15:00 独 2月の経常収支=154億ユーロ(予想133億ユーロ、前回147←150億ユーロ)
17:30 英 2月の鉱工業生産=前月比0.3%(予想0.1% 前回-0.1%)、前年比1.3%(予想1.2% 前回0.4%)
17:30 英 2月の製造業生産高=前月比0.4%(予想0.1% 前回0.5←0.4%)、前年比1.9%(予想1.5% 前回0.7←0.6%)
18:00 ユーロ 第4四半期のGDP・改定値=前期比0.4%(予想0.4% 前回0.5←0.4%)、前年比2.2%(予想2.2% 前回2.2%)
23:00 米 2月の卸売在庫=前月比1.1%(予想0.5% 前回1.3%)、卸売売上高=-0.8%(前回2.3%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎マコーミック米財務次官=IMF世界経済見通しは悲観的すぎ。米国は深刻な下振れリスクを抱える。金融リスクが08年度の経済見通しを下振れさせる。
◎FRB当局者=これまでの対策が奏功しない場合に備え、金融市場の流動性問題に対処するため一段の措置を検討。財務省が必要以上の借り入れを行い、余剰分をFRBに預けること。
◎クロズナーFRB理事=担保割れの住宅が急増し、金融機関は住宅ローンの評価額の引き下げを検討する必要がある。
◎バーナンキFRB議長=サブプライムローン問題を踏まえ、米国民は金融知識の健全な基礎を発展させる必要がある。
◎CNBC= メリルリンチ、第1四半期に65億ドルの評価損計上との予想。
◎ベアー米連邦預金保険公社(FDIC)総裁=問題あるローンの条件変更のみでは進行中の米住宅問題を収束させるには至らず、政府による一段の措置が必要。
◎S&P=米住宅ローン保証会社4社を格下げ.
◎FRB(WSJ)=クレジット市場対策として緊急対策を検討。
◎シティグループ(WSJ)=約120億ドルのレバレッジローンをプライベート・エクイティー連合に売却で合意→ ドル買いに動く。


欧州・英国
◎イングランド銀行(BOE)報告書=国内銀行の住宅ローン金利が3月に上昇し、融資比率が95%と高リスクローンの金利がほぼ8年ぶり水準となった。 クレジットひっ迫の影響を相殺するため、債権者が融資条件を厳格化していることが背景。
◎フィッシャーダラス連銀総裁=市場の懸念は追加金融緩和の効果を弱める見通し。FRBが金融システムに過度の流動性を供給すればインフレのリスク。私見として金融秩序の回復に最低限必要なことを実施すると希望。過度の流動性供給はインフレリスクにつながる。
◎独仏伊3主要経済研08年のユーロ圏経済成長率=鈍化の見通し=ドイツのIFO経済研究所、フランス国立統計経済研究所(INSEE)、イタリア経済分析研究所(ISAE)、消費者購買力の低下や企業間の景気先行き懸念を背景に2008年のユーロ圏経済成長率は鈍化。2007年代4四販期のGDP0.4%(前期0.7%)、2008年第1四半期=0.5%、第2四半期=0.4%、第3四半期=0.3%と予想。
◎シュタインブリュック独財務相=欧州経済はリセッションには陥っていない。これは希望的観測ではなく事実。
◎世界銀行のグローバル・モニタリング・リポート=IMFは今年の英経済成長率見通しを1.6%に下方修正した。また2009年の成長率も1.6%と予想。
◎ダーリング英財務相=英成長の継続を楽観。雇用・輸出は依然として健全。英経済これまで以上に下振れへの備えが充実。英経済には柔軟性がある。IMFの英経済成長率見通し下方修正は意外ではない。
◎独連邦金融サービス監督庁(Bafin)=Weserbankの営業を停止し、裁判所に同行の破産手続きを開始するよう求めたこと表明した。Weserbankの総資産は2007年末時点で約1.204億ユーロ。


日本・その他
◎4月の金融経済月報・基本的見解 =足もとの景気、減速している←下方修正。先行きの景気、当面減速続くもののその後緩やかな成長←下方修正。設備投資は足もと増勢鈍化」←下方修正。企業収益は高水準ながら伸び悩みで業況感は慎重化。先行き設備投資と個人消費を下方修正。先行きの住宅投資も下方修正、回復に向かうがテンポ緩やか。マクロ需給ギャップは、需要超過からバランスした状態←下方修正。
◎白川日銀総裁記者会見=景気認識について、当面減速するもののその後、潜在成長率並みの成長に戻ると述べ、循環メカニズムは途切れていない。特に不確実性が高い状況にあり、今後の情勢や経済指標を分析し適切に政策判断を行っていく方針。利下げについては、下振れリスクが顕現化しないかよく見極めたい。今の調整圧力が終われば、同じ政策金利でも経済に対する効果は変わる、下振れリスクだけでなく上振れリスクへの点検も必要。中長期リスクに目配りしていく姿勢。
◎ボラード・ニュージーランド準備銀行総裁=2008年の経済成長は大幅に鈍化するが、引き続き健全。企業や消費者は現在の市場の混乱のために活動を控えるべきではない。
◎IMFの世界経済見通し=米経済は08年に小幅なリセッションに入る見通しで、09年に緩やかに回復始める見込み。米住宅価格は07―08年に14―22%と過去に例のない落ち込みとなる可能性高い。08年米国内需要は信用ひっ迫や労働市場の低迷でさえない見通し。FRBは経済も財政的な押し上げ必要で、引き続き利下げする必要の可能性。日本2008年=1.4%、2009年=1.5%、世界経済成長見通2008年=3.7%、2009年=3.8%。米国2008年=0.5%、2009年=0.6%。2008年ユーロ圏2008年=1.4%、2009年=1.2%。


2008年4月9日 本日の為替戦略

グリーンスパン元FRB議長の釈明は非常に面白かった。現在のサブプライム問題を引き起こした原因が、金融緩和政策を実施した、グリーンスパン氏にあるのではとの市場の批判に対して、俺の意見よりも、もっと金融緩和をすべきと主張した理事が沢山いたんだぞ、俺は何にも悪くない・・・。


こんな、何年も昔の話を持ち出して批判するほうも気が知れないが、俺は何にも悪くないと反撃するほうも、また気が知れない。ただ、このように持論を主張するのも、流石にアメリカ。


過去の日本では歴史に残るバブルを作り、バブルを崩壊させた人たちを追求したか、そして、誰方が釈明したのか、思い出すことはできない。ただ言えることは、金融政策は非常に長期に渡り続き、確実にその経済に影響を及ぼす事は、歴史が証明しており、日銀の人事に早く決着をつけなくて、いいのでしょうか?


FOMC議事録では、バーナンキFRB議長の議会証言を裏付ける形で、長期に及ぶ深刻な景気低迷の可能性は排除できないとのこと、先のFOMCで0.75%の利下げに2名反対とのことで、そろそろ金融政策の舵取りも限界に近づいている可能性もあるが、米金利先物市場は、4月FOMCで0.50%利下げ確立40%折り込み、年央まで0.50%利下げ確立は90%(前日68%)に上昇している。


IMF半期1度の世界金融安定報告では、銀行の評価損や損失は2008年3月までに、9450億ドルに達したと推定。あまりにも大きな数字に、明日の、BOEとECBの金融政策と11日のG7を見極めたいとの思惑が強く、今日もレンジ相場に入りやすい。


本日の主な経済指標・その他では、日銀の金融政策決定会合は政策金利0.5%の据置きが確実視され、一部には利下げ期待も残っているが、可能性は非常に低い。独貿易収支は、ユーロ高の影響が気になり、ユーロ圏GDP改定値は前回と変わらずとなっている。


●ドル円
ドル円は、株価の下落や弱い米経済指標にも円買いの反応は鈍く、101.45円~103円の上下を試したが、結局は底堅い印象となった。買いの主役は本邦投信と、最近新聞紙上でよく見る、サムライ債といわれている。海外勢が日本から資金の調達を行っている事。102円台の終値は先週7日間で、5日間続き、101円台が2日間で、103円台の終値は3月11日からなく、これを超えるまでは下げ方向が続きそうである。


ドル円の4時間チャートは、101.45~103円のレンジでの取引が続いている。上値のポイントは、103.00円、103.58円、103.69円、104.98円。下値のポイントは、101.45円、101.30円、100.88円、100.58円、100.07円。RSIは54と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続、トータルの判断は、売りだが、Dailyチャートは買いに変わり、昨日同様に101円を割り込むまでは、あまり強気にもなれないが、103円を超えてクローズするまで売り継続。


●ユーロドル
ユーロドルは、ECBは金利据置きが確実視され、EURUSDもどうも上値が重くなっている。目先は1.55~1.59のレンジで、1.57中心の相場が続き、目先は、レンジ相場を意識せざるを得ないが、これを抜け出す方向に動きやすくなっている。


ユーロドルの4時間チャートは、より狭く、1.57を中心に、1.56~1.58のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5702、1.5852、1.5552、1.5509。下値のポイントは、1.5685、1.5552、1.5509、1.5466。RSIは52と上昇ラインの下限近くとなり、トレンドモメンタムは変形ながら、売りに変化する可能性が出ている。トータルの判断は、売りで1.5702~12を超えたら撤退。


●ポンド円
ポンド円は、BOEの利下げ観測、住宅価格の下落に弱く、GBPUSDは1.97~2.00のレンジで推移、1.97を割り込むことを予想しているが、ECB金融政策やG7を待つ必要もある。


ポンド円の4時間チャートは、202円を割り込み、下げ方向が強まっている。上値のポイントは、202.07円、202.38円、203.17円、203.37円。下値のポイントは、200.79円、200.09円、198.43円、196.99円。RSIは44と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。202円を割り込んだことで売り圧力が強まっている。


●本日の経済指標・その他
日本 日銀金融政策決定会合=政策金0.5%の利据え置きを予想
09:30 豪 4月の消費者信用=予想 前回-9.1%
15:00 日本 4月の金融経済月報・基本的見解
15:00 独 2月の貿易収支=予想158億ユーロ 前回161億ユーロ、輸出=予想-0.3% 前回3.8%、輸入=予想0.5% 前回4.2%
15:00 独 2月の経常収支=予想133億ユーロ、前回150億ユーロ
17:30 英 2月の鉱工業生産=前月比予想0.1% 前回-0.1%、前年比予想1.2% 前回0.4%
17:30 英  2月の製造業生産高=前月比予想0.1% 前回0.4%、前年比予想1.5% 前回0.6%
18:00 ユーロ 第4四半期のGDP・改定値=前期比予想0.4% 前回0.4%、前年比予想2.2% 前回2.2%
23:00 米 2月の卸売在庫=前月比予想0.5% 前回0.8%
フィッシャー米ダラス連銀総裁、現在の経済状態について講演
バーナンキ米FRB議長、金融リタラシーの会見であいさつ
OECD、 独経済見通しを発表
IMF、世界経済見通しを発表


2008年4月9日 8日の海外為替市場

主要通貨はアジア市場高、海外安で結局は大きく変わらず、株安+米経済指標が弱くても円はクロスで弱く、資源国通貨のAUDとNZDは買いとなった。日経平均株価=13,250.43(-199.80)、NYダウ=12,576.44(-35.99)、独DAX=6,771.98(-49.05)、英FT=5,990.20(-24.60)、原油=108.50(-0.59)、金=918.00(-8.80)。


アジア市場の早朝、ポールソン米財務長官「住宅問題で「政府は大規模な介入を行わない」、「グリーンスパン前FRB議長が、最近のクレジット危機はここ50年で最悪」との発言を材料に、ストップロスを狙ったアジア系+ヘッジファンドのドル売りに、USDCHF=1.0130→1.0074→1.0066、EURUSD=1.5707→1.5788→1.5798、共にドル急落となるが、米国市場では値を戻し結局は元の水準。


欧州市場では、ハリファックス住宅価格=前月比-2.5%(予想-0.4%)1992年9月以来の大幅な下落、GBPUSD=1.9835→1.9665、GBPJPY=202.86→201.15円まで急落、EURGBP=1.9835→1.9896→1.9928(米国市場)まで上昇した。欧州株価は弱く、BOEとECBの金融政策とG7を控え小幅な値動きとなった。


IMF半期に一度の世界金融安定報告で、銀行の評価損や損失は2008年3月までに、9450億ドルに達したと推測。


米国市場は、米中古住宅販売保留は、-1.9%・指数84.6(前月比予想-1.0%)と、指数は過去最低水準にも、ドル売りの反応な鈍く、軟調な米国株にも円買いは見られなかった。FOMC議事録では、住宅・金融市場の緊張が深刻な景気低迷につながる可能性に懸念、一部メンバーは長期に及ぶ深刻な景気低迷の可能性は排除できない→ 発表直後にドル売り見られたが、直ぐに値を戻す、ストレスの溜まる展開となった。


●ドル円
アジア市場のドル円は102.39円で取引が始まり、本邦勢の買いに102.59円まで上昇したが、EURUSD、USDCHFでドル買いが入ると、クロスでは円売りとなったものの、ドル全面安の流れ+ファンド勢の売りに102.07円まで下落、午後に入る102.50円まで値を戻したが、日経平均株価の下落=円買いと、住宅価格の下落を受けたGBPJPYの売りに、101.85円まで続落した。欧州市場は102.28円で取引が始まり、101.76円まで下落したが、GBPUSDの下落が主要通貨の売りを招き、底堅い展開となり、投資信託+CTA筋の買いに徐々に値を戻し、ECBフィキシングでは102.43円まで上昇したが、中東勢の売りに上げ止まり、102.25~40円で揉み合いとなった。弱い米中古住宅販売保留にも102.25円以下の買い続き、ロンドンフィキシングのドル買い需要に米系投資銀行筋の買が入り、102.69円まで上昇、買い一巡後には102.45円まで値を下げた。FOMC議事録の発表直後には、102.55→102.23円まで下落したが、CTA筋やファンド勢の買いが強く、102.67円まで値を戻し、06:00時では102.66円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5710で取引が始まり、1.5694を安値に、アジア系ファンドの買いに(ドル売り)に、前日の高値1.5739を超え、ストップロスの買いに1.5789→1.5799まで続伸、1.5800のオプション勢の売りに1.5725まで徐々に値を下げ、EURGBPの買いに1.5773まで値を戻した。欧州市場は1.5743で取引が始まり、EURGBPの買いに1.5777まで上昇、1.5750~75で売り買いが交錯、ミロウ独財務次官の「G7で現在の金融市場の混乱について、強いメッセージを送ることを確信」との発言や、軟調な欧州株、中銀の資金供給に売りが続き、1.5673まで下落した。弱い米中古住宅販売保留に1.5730まで上昇したが、ロシア勢の売りに動きは鈍く、1.5700~10の狭いレンジから、FOMC議事録発表に一時1.5735まで上昇したが、これも反応は鈍く、06:00時では1.5713で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は160.86円で取引が始まり、本邦勢の買いに底堅く、アジア系ファンドの買いに、前日の高値161.47円を超え161.75円まで急騰、本邦実需筋+アジア系ファンドの利食い売り+日経平均株価の下げに、160.94円まで徐々に値を下げ、GBPJPYの売りに160.57円まで続落となった。欧州市場は161.04円で取引が始まり、160.48円まで下落、GBPJPY売りの一巡し投機筋の買い戻しに161.03円まで上昇、弱い株価に160.52円まで値を下げ、ロンドンフィキシングの買いに161.30円まで上昇した。160.90~15円の狭いレンジから、FOMC議事録発表に一時160.76円まで値を下げたが、ファンド勢の買いが続き、終盤近くで161.29円まで値を戻し、06:00時では161.28円で取引されている。


●主な経済指標の結果
16:00 英 3月のハリファックス住宅価格=前月比-2.5%(予想-0.4% 前回-0.4←-0.3%)、前年比1.1%(予想2.3% 前回4.2%)→ 1992年9月以来の大幅な下落にポンド下落
21:15 カナダ 3月の住宅着工件数=25.47万件(予想22万件 前回 25.56←25.69万件)
23:00 米 2月の中古住宅販売保留=-1.9%・指数84.6(前月比予想-1.0% 前回0.3←0.0%)、前年比-21.4%→ 指数は過去最低水準


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ

◎FOMC議事録
→ インフレ押し上げにもかかわらず、住宅・金融市場の緊張が深刻な景気低迷につながる可能性に懸念が表明。信用の利用可能度への一段の制限や、住宅市場の現在の低迷を考慮し、一部メンバーは長期に及ぶ深刻な景気低迷の可能性は排除できないと指摘。
→ 一部メンバー、長期に及ぶ深刻な経済低迷の可能性は排除できず。クレジット供給力に一段の制限、住宅市場の低迷が経済を抑制。FRBスタッフ予想、08年上期の実質GDP縮小と下期の緩やかな上向きを示唆。金融政策だけでは住宅・金融市場問題に完全に対応できず、利下げは助け。最近のインフレ指標は失望的、成長見通し弱まるなか物価圧力が上昇。政策スタンスの測定は困難、過去の利下げ効果を評価する必要。インフレは低下するとの見方が大半で、ドル安は輸入価格を押し上げインフレを引き起こす可能性。一部はインフレ期待が抑制されなくなると懸念、一部指標は最近上昇。経済的な緩みが消費者へのコストの波及を抑制しインフレを抑えると一部が指摘。純輸出は経済を下支えの大きな要因、世界経済の減速が効果を抑制する可能性。ダラス・フィラデルフィア連銀総裁、利下げ続けばインフレ期待が不安定になると懸念。雇用の継続的な減少につき、労働者の不安高まる。貸し渋りは広範囲に拡大し消費を抑制し始めた。政策だけでは市場の問題を解決できないと認識。経済の減速は長期化し深刻化するリスクがある。住宅市場が安定化する兆しはほとんど見えない。3月10日のTSLFに対し懸念を表明。マイナス成長の可能性があると判断。
発表後=米金利先物市場は、4月FOMCで0.50%利下げ確立40%折り込み、年央まで0.50%利下げ確立は90%(前日68%)に上昇。


◎メリルリンチの首席投資ストラテジスト=投資家が自らの割安感に基づいて世界の金融株の底打ち時期を判断することは控えるべきとし、金融株の安値拾いはリスクを伴う。
◎米ワシントン・ミューチュアル=第1四半期は11億ドルの赤字予想→ 金融株下落。
◎ジョン・セイン・メリルリンチCEO=さらなる資本増強の必要はない。昨年末から今年1月までの2度にわたる126億ドルの資本調達について、昨年の損失額を意図的に上回る規模の資本増強を行った。86億ドルの損失計上に対し40億ドルを加算して合計126億ドルを調達した。
◎米大手貯蓄金融機関ワシントン・ミューチュアル(WSJ)=プライベートエクイティのTPGなどから70億近くの出資を受け入れる。
◎グリーンスパン前FRB議長が、最近のクレジット危機はここ50年で最悪。
◎ポールソン米財務長官が7日、住宅問題で政府は大規模な介入を行わない。


欧州・英国
◎ECBがドル資金入札で150億ドル供給、32行が入札。
◎コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁=ECBはユーロ圏のインフレスパイラルを回避する決意。インフレが上昇しスパイラルとなるリスクがあってはならない、われわれはこれを懸念し注視。経済成長について、欧州は米経済減速の影響を回避できないものの、リセッションに陥ることはない。短期金融市場は依然としてひっ迫しているが、大半の銀行が第1四半期決算を完了する4月末には、さらに詳しい情報が得られる。
◎ミロウ独財務次官=G7で現在の金融市場の混乱について、強いメッセージを送ることを確信。G7は為替レートを扱い今回も例外ではない。2008年の独経済見通しについては潜在成長率か、やや上回る水準。
◎英中銀の資金供給発表=3ヶ月物資金150億ポンドを供給し、3カ月物ポンドLIBORが低下。
◎フランスの保険大手アクサ=西側の大手銀行による資産評価損計上額は、4000億ユーロを上回る可能性。
◎ハリファックス=英住宅市場はファンダメンタルズが強いため小幅な下落にとどまると予想。
◎プロBNPパリバCEO=市場のボラティ リティの高まりを受け、前年と同規模の収入を今年も確保するという目標の達成が困難に なっている。


日本・その他
◎渡辺日銀副総裁候補=水準設定の為替介入はやるべきではない、スムージングオペはあってしかるべき。
◎ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)の3月の豪企業景況感指数=7(前月11)→2002年12月以来の低水準で景気鈍化が示された。

◎IMF半期1度の世界金融安定報告
→ クレジット市場の混乱が一段と拡大し、銀行が追加損失を計上する可能性があり、界経済の成長リスクが強まった。 金融市場は依然としてかなりの緊張下にある。一段と懸念されるマクロ経済環境や金融機関のぜい弱な資本状況、広範なレバレッジの縮小により悪化している。銀行の評価損や損失は2008年3月までに、9450億ドルに達したと推定。 世界的な金融安定への脅威が増し、資金調達や貿易を通じて新興国市場にも波及する可能性が高まったとの認識。
→ 米経済に集中するマクロ経済の下振れリスクは、大手金融機関に深刻な影響を及ぼし、世界市場に広がるおそれがあると指摘。分析では民間セクターの信用供給や市場を通じた借入の縮小で、今後数四半期にわたって米国の生産の伸びは大きく減速する可能性がある。また欧州の一部では、住宅市場減速の兆しが明白になっていると警告。IMFの予想通り欧州の経済成長が減速すれば、銀行の担保権実行や評価損が増加するとの見通し。 英国での担保権実行が2倍近くになるとの見方が、一部アナリストの間で出ていると指摘。


2008年4月8日 本日の為替戦略

先週の予想を下回る米雇用統計はいったいどうなったのであろう。原油や金価格は上昇を続け、金融不安が弱まったとの判断なのか円は弱い。テクニカルでは、各通貨ペアで4時間、Daily、Weeklyと売り買いが混在し、どうも判断がつきにくい状況となっている。


この状況を反映しているのか、昨日の為替市場はアジア市場での高安が一日のレンジを形成し、海外市場は全く主体性が無かった。ただ、経済に関しては悲観的な意見が多く、ダーリング英財務相は、「信用ひっ迫は過去数十年間で最大の世界的な金融危機の一つ」と発言している。


フェルドスタイン氏は、「米経済はリセッションに入りつつある。直近2回の景気後退期は約8カ月だったが、現在のリセッションはその2倍程度で長引く可能性がある」→ 彼は12月がピークといっているので、8ヶ月で今年8月、16ヶ月で来年春まで待たなければいけない。特に興味深いのは、「今年第1四半期のGDP統計は、リセッションの状況を反映しない可能性があり、ミスリーディングな数字になる」とも言っており、米第1四半期の数字は市場の予想を上回るミスリーディングを予想していることである。


また、昨日発表さえたRBCキャピタル・マーケッツ(顧客向けリポート)では、米銀のクレジット問題が2008年に一段と悪化し、最悪期を迎えるのは2009年になる公算が大きく、150の銀行が向こう2~3年で破たんすると予想している。目先はドルの買い戻しも予想されるが、これらのことを考えても、ドルの大底はなかなか見えてこない。


本日の経済指標・その他からは、英ハリファックス住宅価格、カナダ住宅着工件数、米中古住宅販売保留と、注目の住宅関連の指標が多く、早朝となるが米FOMC議事録も発表され、注目されている。


●ドル円
ドル円は、101.45円近辺(昨日安値101.30円)を維持し、終値では102.40円と2日の水準に並び、最近の高値水準で終了した。いつもながら国内発の為替変動要因も少なく、クレジット市場と株式市場を見ながらの展開が続きそうである。米国株が上昇すれば素直に買いとなるが余り長続きする予想も少なく、暫くは101.50円~103円のレンジで、過去4日間上値を試し失敗している103円台をどのように試すか見てみたい。

ドル円の4時間チャートは、101.30円~103.00円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、103.00円、103.58円、103.69円、104.98円。下値のポイントは、101.45円、101.30円、100.88円、100.58円、100.07円。RSIは57と弱いながらも下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りにかわりながらも、変則的な動きをしている。トータルの判断は、売り継続だが、Dailyチャートは買いに変わり、101円を割り込むまではあまり強気にもなれない。103円を超えてクローズとなると、完全にドル買いに変化する。


●ユーロドル
ユーロドルは、ECBのインフレ懸念は非常に強く、ユーロ高阻止や景気のために利下げを期待する事はとてもできそうにない。G7でもユーロ高阻止の可能性に非常に低く、1.55~1.590の水準でレンジ相場を考える以外なさそうで、期待感は上値トライ→失敗、下落なのだが。


ユーロドルの4時間チャートは、1.55~1.590のレンジで取引が続き、1.57の中間地点で取引が続いている。上値のポイントは、1.5773、1.5852、1.5895。下値のポイントは、1.5702、1.5685、1.5552、1.5509。RSIは57と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いが続いている。トータルの判断は、買い継続だが、Dailyチャートは売りに変わっており、極端に強気にもなれないので、利食いも程ほどに。


●ポンド円
ポンド円は、G7を前に思惑で相場が動くことはよくあるが、ユーロと違いポンドは蚊帳の外。あまり期待してはいけないのか、202円、205円のレンジ近くでポジションを作り、抜けたら撤退を考える以外なさそうである。


ポンド円の4時間チャートは、202円を超えてからは、202~205円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、204.33円、205.11円、207.40円、207.97円。下値のポイントは、203.37円、202.07円、201.84円。RSIは63と下降ラインができ、トレンドモメンタムは売りになっている。トータルの判断は、売り継続だが、Dailyチャートは買い変わっており、極端に強気にもなれないので、利食いも程ほどに。


●本日の経済指標・その他
16:00 英 3月のハリファックス住宅価格=前月比予想-0.4% 前回-0.3%、前年比予想2.3% 前回4.2%
21:15 カナダ 3月の住宅着工件数=予想22万件 前回 25.69万件
23:00 米 2月の中古住宅販売保留=前月比予想-1.0% 前回0.0%
03:00 米 FOMC議事録発表(3月18日分)


2008年4月8日 7日の海外為替市場

JPY、CHF、GBP、CADは弱く、NZD、AUDは強い。原油=109.09(+2.79)、金=926.80(+13.90)、日経平均株価=13,450.23(+157.01)、NYダウ=12,612.43(+3.01)、独DAX=6,821.03(+57.64)、英FTSE=6,014.80(+67.70)。


今日の為替相場は、アジア市場の値動が全てで、USDJPYは雇用統計直前の水準まで値を戻し、海外市場ではアジア市場のレンジ内で小幅な値動きとなった。


アジア市場は、金融不安が薄らぎクレジットスプレッドが縮小したことで、FRBがインフレを懸念し追加利下げを避けるとの思惑、G7で金融市場の混乱回避について話し合うとの期待感、株価の上昇、本邦機関投資家+投信+米系証券の円売りが続き、円売りの流れとなった。


欧州市場では、ユーロ投資家センチメント指数(sentix index)が4.1(予想-1.30)、独鉱工業生産が前月比0.4%(予想-0.5%)共に予想を上回り、堅調な欧州株にユーロが堅調に推移したが、スイスとポンドは弱含みで推移した。


米国市場では、カナダ住宅建設許可が前月比-1.0%(予想1.0%)と予想を大幅に下回り、USDCAD=1.0074→1.0115→1.0134とカナダ売りが続き。他の主要通貨では海外市場のレンジを超える事はできず、狭いレンジ内での取引が続いた。フェルドスタイン・全米経済研究所所長は、昨年12月または、1月がピークで以降、米経済はリセッションに入りつつあると発言、米国株が上昇から一時マイナス圏まで下落、ドル買いも弱まり、円の買い戻しも見られた。 


●ドル円
アジア市場のドル円は101.51円で取引が始まり、オセアニア市場の101.30円を安値に、本邦機関投資家、投資信託や海外勢の買いに102.64円まで上昇、102.50円超えの本邦輸出筋のドル売りを消化しながら、日経平均株価の上昇に102.85円まで上昇した。欧州市場は102.63円で取引が始まり、新年度以降続いた102円台後半の売りが続き、102.50~75円の狭いレンジ相場から、オプションカットでは102.40円まで下落した。堅調な米株に102.78円まで再上昇したが、またしても失敗に終わり、102.34円まで値を下げ、06:00時では102.40円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5730で取引が始まり、早朝の1.5739を高値にアジア筋の売りに1.5651まで続落、1.5655~80のレンジで揉み合いから、英系や米系銀行の売りに1.5628まで値を下げたが、アジア中銀、政府系ファンドの買いに値を戻した。欧州市場は1.5672で取引が始まり、独財務省筋から為替介入の可能性が否定され、投機筋の買い戻しに1.5704まで上昇、ユーロ圏の投資家センチメント指数が強く徐々に底値を切上げ、予想を上回る独鉱工業生産を材料に1.5728まで上昇した。ECBフィキシング後には一時1.5683まで値を下げたが、オプションカットでは1.5728まで値を戻し、1.5695~20の狭いレンジで取引が続き、06:00時では1.5709で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は156.67円で取引が始まり、朝方の159.56円を安値に、本邦機関投資家、投資信託の買いに160.78円まで上昇、160.40~70円のレンジから堅調な日経平均株価に160.99円まで続伸した。欧州市場は160.85円で取引が始まり、一時160.64円まで値を下げたが、堅調な欧州経済指標や、欧州株価の上昇に161.33円まで続伸、160.90~30円の狭いレンジで取引が続いた。161.50円超えのストップロスを試す買いに一時161.47円まで上昇したが、上値は重く、米株が値を下げ始めると160.74円まで下落、06:00時では160.85円で取引されている。


●主な経済指標の結果
10:30 豪 2月の貿易収支=-32.89億豪ドル(予想-25億豪ドル 前回 -27.35←-27.23億豪ドル)
10:30 豪 2月の住宅建設許可件数=前月比0.1%(予想0.0% 前回1.9%)
14:00 日本 2月の景気動向調査・速報: 先行指数=50.0%(予想50.0% 前回36.4%)、一致指数=44.4%(予想44.4% 前回20.0%)
14:45 スイス 3月の失業率=2.6%(予想2.6% 前回2.7%)
17:30 ユーロ 4月の投資家センチメント指数(sentix index)=4.1(予想-1.30 前回0.40)→ 予想を上回りユーロ買いとなる
19:00 独 2月の鉱工業生産=前月比0.4%(予想-0.5% 前回1.4←1.8%)→ 予想を上回りユーロ買いとなる
21:30 カナダ 2月の住宅建設許可=前月比-1.0%(予想1.0% 前回-3.5←-2.9%)→ 予想を大幅に下回りCAD売りとなる
04:00 米 2月の消費者信用残高=61.6億ドル(予想55億ドル 前回102.9←69億ドル)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎ローゼングレン・ボストン連銀総裁=経済は下半期に改善の期待。我々の希望より経済弱い。住宅市場の改善の遅れは予想外。
◎フラット・ホワイトハウス報道官=次の景気刺激策を論じるには時期尚早。5月の戻し減税を含む景気刺激策について中小企業経営者らと会談。
◎フェルドスタイン・全米経済研究所(NBER)所長=昨年12月または、1月がピークで以降、米経済はリセッションに入りつつある。直近2回の景気後退期は約8カ月だったが、現在のリセッションはその2倍程度で長引く可能性。今年第1四半期のGDP統計は、リセッションの状況を反映しない可能性があり、ミスリーディングな数字になる。
◎ポールソン米財務長官=リスクは住宅と資本市場に残存。経済は疑いようもなく著しく鈍化した。


欧州・英国
◎ウェーバー独連銀総裁=金融政策は為替の変動が安定させた後。市場の混乱は世界経済の成長にリスク。ECBは流動性を活用し市場を安定させる。08年のドイツの銀行の収益は悪化している。
◎バユク・スロベニア財務相=為替相場のボラティリティは好ましくない。経済のファンダメンタルズを反映すべき。
◎RBCキャピタル・マーケッツ(顧客向けリポート)=米銀のクレジット問題が2008年に一段と悪化し、最悪期を迎えるのは2009年になる公算が大きい。150の銀行が向こう2~3年で破たんすると予想
◎ユンケル・ユーログループ議長=9日にブッシュ米大統領と為替レートを協議。EU委員会は見通し引き下げへ。ユーロ圏は過度な為替市場の変動に直面。ユーロ圏の成長は安定的。ユーロ圏は賃金上昇を緩和的に止めるべき。2008年は低成長と高インフレのリスク。米政府は強いドルが国益と説明。過度な為替の変動を好まない。ユーロ経済は米国ほど悪くない。ユーロ経済の下方修正、IMF発表と類似。ユーロ圏経済、IMF予想ほどは悪くない。
◎ラガルド・仏経済財務相=G7で市場安定や為替に関して包括的な提案がなされることを希望。
◎ビーニ・スマギECB専務理事=アジアの新興市場国は自国通貨の上昇を積極的に容認すべき。インフレ抑制など通貨上昇の利点を指摘する以外に中銀としてできることは少ない。市場が混乱している局面では物価安定の維持が最優先課題。ECBはベアー・スターンズを救済したFRBのような行動は決してとらない。
◎ダーリング英財務相=信用ひっ迫は過去数十年間で最大の世界的な金融危機の一つであり、G7で主要国が市場沈静化に向けた計画を立案することが非常に重要。
◎リーブシャー・オーストラリア中銀総裁=欧州は賃金と物価のスパイラルの恐れに直面。物価上昇ペースが過度に加速する可能性がある。
◎ハーリー・アイルランド中銀=市場の混乱は欧州経済に緩やかな影響だが、リスクは明らかに下向き。
◎独財務省(シュタインブリュック財務相のためにG7準備された文書)=口先介入はほとんど効果がなく、効果があるだけの規模での為替介入を行うことはほとんど不可能。ドル安に対抗しECBによる追加利下げが有効だとする考えに懐疑的。インフレ率がECBの目標とする2%を上回り利下げの可能性は極めて低い。


日本・その他
◎大田経済財政担当相=米景気減速で日本経済にしばらく悪影響出ること避けられない。
◎渡辺金融担当相=日本版SWF、外貨準備の多くはドル建ての資産で日本に持ち帰ることが極めて困難、いかにドルのままでより上手な運用をやっていくかは考えるが必要ある。
◎ナイト国際決済銀行(BIS)総支配人=現在の金融市場の混乱は先進国経済に対し、第2次世界大戦以降最大の打撃。
◎中国とニュージーランドが自由貿易協定(FTA)に調印。2016年までに、関税を段階的に撤廃。
◎サウジアラビア通貨庁=インフレ抑制に預金準備率引き上げ12%に決定(前回10%)
◎スウェイディアラブ首長国連邦(UAE)中銀総裁=ドルペッグ制の廃止や、通貨ディルハムの対ドル相場を切り上げる計画はない。湾岸諸国の通貨統合については、予定通り2010年に実施できる。 湾岸諸国でインフレ率が上昇していることと、対ドルペッグ制を維持する必要性との間に関連はない。
◎ストロスカーンIMF専務理事=現在の信用危機に対処するためには世界レベルの政府の介入が必要。 6カ月前に指摘されていた世界経済に対する下振れリスクの大半が現実化しており、2009年の世界経済の成長率は3.7%に減速する見通し。
◎カルステンス・メキシコ財務相=G7で世界の主要国が中国に人民元の一段の上昇を求めることを望んでいる


2008年4月7日 本日の為替戦略

週初の為替市場は、いつもながら前週金曜日の影響を受け、最初に取引されるオセアニア・アジア市場では、前週終値とのギャップの影響を強く受ける。米雇用統計が悪く、一部では米国リセッション入りが指摘され、利下げ観測が強く、発表後のドル上値の重さが強く印象に残る相場になっている。


本日の主な経済指標・その他からは、特に重要な経済指標の発表は無いが、豪・カナダの住宅建設許可件数と、OCEDが日本経済見の見通しを発表するが、どのくらい下方修正されているか気になる。


●ドル円
ドル円は、102.50~00円の間でドル売り意欲が強い事が確認され上値も重く、先週末の米雇用統計が弱く、ドル買いの出発点の101.45円まで値を下げている。本日は、雇用統計の悪化=弱気な株価=円買いの流れが続くのかを見極め、週初はどこまで値を下げることができるかを試してみたい。


ドル円の4時間チャートは、101.45円を超えてから買いに変化し、再び101.45円まで値を下げている。上値のポイントは、102.65円、102.95円、103.58~69円、104.98円。下値のポイントは、101.45円、100.88円、100.58円、100.07円。RSIは62と横ばいからやや下降し、トレンドモメンタムは売りに変化している。トータルの判断は、売りで、ピポットラインの101.45円を割り込むとドル売りが強まり、100.58円~112.65円のレンジに入る可能性が高く、103.69円を超えればドル買いに変化する。


●ユーロドル
ユーロドルは、金融危機から、リセッション入りのドルに変わる通貨として、安値圏では非常に買い意欲が強い。1.5700を超えてからは再び上昇リスクが増加し、ECB理事会では金利据え置きが予想され、G7でユーロ高阻止が声明に折り込まれる可能性の低く、買いが続きそうである。


ユーロドルの4時間チャートは、1.57~1.59のレンジ下限を割り込み、1.55~1.57の新しいレンジの上限を超えてきている。上値のポイントは、1.5773、1.5852、1.5895。下値のポイントは、1.5702、1.5685、1.5552。RSIは弱いながらも上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは売りから買いに変わりそうである。トータルの判断は、買い。1.5683~1.5800のレンジに入りやすい。


●ポンド円
ポンド円は、米雇用統計をピークに約2日間続いたポンド円の上昇を、一気に戻し値を下げている。10日BOE金融政策委員会では0.25%の利下げが予想され、11日のG7を控え積極的に動き難い事もあり、売り一辺倒の流れも考え難いが、上値は重く、徐々に値を下げる可能性がある。


ポンド円の4時間チャートは、198~202円の上限を超えて買いになっていたが、出発点の202円近くまで値を戻している。上値のポイントは、203.37円、204.33円、205.11円。下値のポイントは、202.01~07円、201.79~84円、200.09円、198.43円、197.93円。RSIは67と上昇ラインが崩れ、トレンドモメンタムは売りに変わりそうである。トータルの判断は、売り。


●本日の経済指標・その他
10:30 豪 2月の貿易収支=予想-25億豪ドル 前回 -27.23億豪ドル
10:30 豪 2月の住宅建設許可件数=前月比予想0.0% 前回1.9%
14:00 日本 2月の景気動向調査・速報:先行指数=予想50.0% 前回36.4%、一致指数=予想44.4% 前回20.0%
14:45 スイス 3月の失業率=予想2.6% 前回2.7%
17:30 ユーロ 4月のsentix index=予想-1.30 前回0.40
19:00 独 2月の鉱工業生産=前月比予想-0.5% 前回1.8%
21:30 カナダ 2月の住宅建設許可=前月比予想1.0% 前回-2.9%
04:00 米 2月の消費者信用残高=予想55億ドル 前回69億ドル
OECD 日本経済見通し発表
グリアOCED事務総長の記者会見
イエレン・サンフランシスコ連銀総裁とコーン米FRB副議長、地区連銀シアトル支店主催会合で挨拶(レントン、ワシントン州)


2008年4月6日 今週の為替戦略

4月の第一週は決算要因も削げ、リーマンブラザーズが40億ドルの資金調達を実施、UBSの決算では第1四半期に190億ドルの評価損を計上したが、150億スイスの増資を検討するなど、米金融不安がやや薄らぎ、世界各国の株価も上昇に転じたことで、リスクヘッジ通貨としての円は弱く主要通貨で大きく値を下げた。


2日のバーナンキFRB議長の議会証言では、①リセッション入りした可能性はある、②今年の成長は上半期で若干縮小、③下半期で活動が強くなると発言、報道機関は①を強調、市場参加者の内、ドルベア派は②を強調、ドルブル派は③を強調し評価が分かれた。


3日のバーナンキFRB議長やガイトナーNY連銀総裁などの関係者の議会証言では、FRBの関与無くしては、ベアー・スターズ社の破綻が避けられなかったことが示唆され、破綻した場合のリスクはあまりに大きく予測不可能、つい最近3月14日のことである。


バーナンキFRB議長が議会証言で新たな何らかの措置を実施する計画はないとの発言に、利下げ観測が後退していたが、米雇用統計の悪化に、米国リセッション入りが確認され、4月30日のFOMCでは実質ゼロ金利とも言われている中で、0.25%の利下げ観測が台頭し、ドル売り材料とされている。


金融市場では3月14日から続いている緊急措置で米金融機関は最悪期を脱しているが、世界的に資金の供給先を探すのが困難な状況が続き、経常黒字国の通貨高、赤字国通貨安の流れを否定することも難しく、ポジション調整が進めば進むほど、これらの通貨高が復活する可能性が強まっている。


今週は、11日のワシントンG7を控えてポリティカルな面でリスクが強くなっている。ポールソン米財務長官は、強いドルは国益であるとの意見は変わらないと強調、ブラウン英首相は、世界経済は減速し、G7で金融市場の混乱対応に向け、緊急に行動することで合意との発言、ユーロ通貨当局者はG7でユーロ高への懸念を表明する見通し、過度の為替レートの動きを懸念していると表明する可能性が高いと言っている。


また、先日開催されたユーロ圏財務相後に、欧州財財務相とECBは、為替相場については、経済のファンダメンタルズを反映すべきで、G7では急上昇しているユーロ相場について懸念を表明することで合意とある。G7では予想外のサプライズが有るか、今後の発言に注意し、週末リスクを考えながらポジションを持つ必要がある。


今週の為替の方向性予想は:
USD=売り、EUR=レンジ→弱い売り、JPY=弱い売り→買いに変化、GBP=買い→売り、CHF=買い、CAD=レンジ、AUD=レンジ、NZD=売り。


Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると:
主要通貨では:
期末も終わり、金融市場は落ち着きを取り戻し、株価も上昇に転じた影響に、クレジットリスクのヘッジ通貨のJPYはロングポジションの解消に、週末の弱い米雇用統計に買い戻しが入ったが前週比では弱く2.19円(2.21%)ドル高となり、一方のCHFはJPYに比べ小幅な下げに止まっている。また、NZDは世界的な金融市場の混乱に資金流入が減少し、国内の金融不安を抱えて弱く、CADは米国の景気後退の影響を受けるものの、金融市場は安定し利上げの可能性が再浮上しUSDに対して上昇し、EUR、GBP、AUDは米雇用統計に買いが入り小幅ながら上昇している。


USDJPY    OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
28-Mar-08 99.40 101.04 98.56 99.26 -0.30 -0.30% 2.48
04-Apr-08 99.12 102.95 98.80 101.45 2.19 2.21% 4.15


EURUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
28-Mar-08 1.5438 1.5859 1.5341 1.5793 3.620 2.35% 5.18
04-Apr-08 1.5801 1.5897 1.5510 1.5736 -0.570 -0.36% 3.87


USDCHF   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
28-Mar-08 1.0090 1.0250 0.9850 0.9952 -1.390 -1.38% 4.00
04-Apr-08 0.9937 1.0210 0.9870 1.0057 1.050 1.06% 3.40


GBPUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レン
28-Mar-08 1.9815 2.0192 1.9759 1.9942 1.280 0.65% 4.33
04-Apr-08 1.9957 2.0048 1.9728 1.9931 -0.110 -0.06% 3.20


AUDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
28-Mar-08 0.9012 0.9252 0.8978 0.9174 1.57 1.74% 2.74
04-Apr-08 0.9162 0.9226 0.9031 0.9223 0.49 0.53% 1.95


USDCAD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
28-Mar-08 1.0252 1.0306 1.0093 1.0223 -0.07 -0.07% 2.13
04-Apr-08 1.0222 1.0325 1.0017 1.0083 -1.40 -1.37% 3.08


NZDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
28-Mar-08 0.7910 0.8100 0.7883 0.7971 0.54 0.68% 2.17
04-Apr-08 0.7947 0.7957 0.7781 0.7890 -0.81 -1.02% 1.76


円クロスでは:
期末も過ぎ、クレジットリスクも目先は弱まり、日経平均株価は12,609.42(前週+393.02)、NYダウも2,370.98(109.80)と上昇、前週に続き1%~2%台のJPY安が続いている。特に上昇幅が大きいのはCADで3.48%(3.38円)JPY安、一番低いCHFでも0.97円(1.23%)JPY安となっている。ただ、週末に発表された米雇用統計が弱くJPYがやや買い戻されて越週となった。


AUDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
28-Mar-08 89.60 92.51 89.45 91.03 1.24 1.38% 3.06
04-Apr-08 90.81 94.39 90.43 93.57 2.54 2.79% 3.96


GBPJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
28-Mar-08 196.96 201.73 196.70 197.88 0.60 0.30% 5.03
04-Apr-08 197.81 205.11 196.86 202.22 4.34 2.19% 8.25


CADJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
28-Mar-08 96.92 99.33 96.79 97.20 -0.08 -0.08% 2.54
04-Apr-08 96.93 102.24 96.59 100.58 3.38 3.48% 5.65


EURJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
28-Mar-08 153.47 158.35 153.10 156.77 3.12 2.03% 5.25
04-Apr-08 156.66 161.09 156.06 159.67 2.90 1.85% 5.03


CHFJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
28-Mar-08 98.48 100.70 97.82 99.70 1.06 1.07% 2.88
04-Apr-08 99.72 101.68 99.38 100.85 1.15 1.15% 2.30


NZDJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
28-Mar-08 78.63 81.02 78.49 79.08 0.26 0.33% 2.53
04-Apr-08 78.76 81.34 77.92 80.05 0.97 1.23% 3.42


IMM通貨先物:
商品先物取引委員会(CFTC)が公表した建玉報告によると:
4月4日に発表された1日の数字では、大口投機家のネットロングポジション(ドル売り)は、先物で52,298枚+オプション48,923枚と、前週比では4週間ぶりにロングが14,695枚減少、小口投機家では先物+オプションでロングポジションが880枚減少ドルの買い戻しが入っていた。先物ではAUDを除く全ての通貨でドル買いが強く、ロングポジションが減少、GBPはショート2,760となったが、唯一AUDは36,968と微増となり買い意欲が強かったことが判る。


JPY Long Short Net
25-Mar-08 88,691 22,771 65,920
01-Apr-08 78,135 25,837 52,298


EUR Long Short Net
25-Mar-08 90,956 48,185 42,771
01-Apr-08 80,290 51,218 29,072


GBP Long Short Net
25-Mar-08 44,244 24,516 19,728
01-Apr-08 34,114 36,874 -2,760


CHF Long Short Net
25-Mar-08 30,768 19,987 10,781
01-Apr-08 30,785 21,904 8,881


CAD Long Short Net
25-Mar-08 28,183 26,005 2,178
01-Apr-08 28,382 27,659 723


AUD Long Short Net
25-Mar-08 40,242 4,622 35,620
01-Apr-08 41,035 4,067 36,968


NZD Long Short Net
25-Mar-08 12,476 3,025 9,451
01-Apr-08 11,600 4,146 7,454


今後の金利予想は:
国  予定日 現行政策金利 予想:         
USD 4月30日 2.25%  0.25%の引下げを予想(Fed Funds Target Rate)
EUR 4月10日 4.0%  金利据え置きを予想(Refi Rate)
GBP 4月10日 5.25%  0.25%の利下げを予想(Base Rate)
JPY 4月 9日 0.50%  金利据え置きを予想(OverNight Call Rate)
AUD 5月 6日 7.25%  金利据え置きを予想(Cash Rate)
NZD 4月24日 8.25%  金利据え置きを予想(Cash Rate)
CHF 6月19日 2.75%  金利据え置きを予想(3 month Libor target)
CAD 4月22日 3.50%  0.25%の利下げを予想(OverNight Rate)
NOK 4月23日 5.25%  金利据え置きを予想 (Sight deposit)
SEK 4月23日 4.25%  金利据え置きを予想 (Repo rate)


今週の経済指標・その他では、
今週は米国の主要経済指標の発表も無く、3つのイベントリスクに注意する必要がある。
①11日のワシントン財務相・中央銀行総裁会議(G7)で、市場では金融安定化に向けた話し合いが中心で、為替政策に関しては米国がドル高政策は変わらず、欧州が過度の為替の変動を憂慮すると、大枠では今までと変更が無いことが予想されているが、FRB・米財務省のベアー・スターンズ社救済後、発のG7だけに何が飛び出すかわからない。
②10日のイングランド銀行(BOE)と欧州中銀(ECB)の政策金利発表で、ECBは金利据え置きほぼ確実と思われているが、トルシェECB総裁の記者会見は非常に重要。BOEは政策金利0.25%引き下げ予想が多くなっているが、インフレを懸念する声と、景気鈍化を危惧する声が混在し、利下げが無ければポンド買いが強まる。
③8日のFOMC議事録の発表では、各週の実情を把握でき、米経済の状況を知る意味でも重要となっている。


住宅関連では、7日=豪住宅建設許可件数、カナダ建設許可件数、8日=カナダ住宅着工件数、米中古住宅販売保留、11日=カナダ新築住宅価格指数。
成長関連では、9日=ユーロ第4四半期GDP、11日=米ミシガン大消費者信頼感指数。
貿易関連では、7日=豪貿易収支、9日=独貿易収支、10日=英貿易収支、カナダ貿易収支、米貿易収支。
インフレ関連では、10日=ノルウェーCPI、11日=独PPI、米輸入物価指数、日本企業物価指数。
雇用関連では、7日=スイス失業率、10日=豪雇用統計、米新規失業保険申請件数、
金融政策では、9日=日銀金融政策決定会合(0.5%政策金利据置き予想)、10日=イングランド銀行、欧州中銀、南ア中銀政策金利0.5%引き上げ11.5%を予想)。


●ドル円
ドル円は、3月14日ベアー・スターンズ救済で、米財務相が事実上損失を保証することを実施し、米金融危機が最悪期を脱したとの判断のようで、ひとまず落ち着き、株価の上昇=円売りの流れとなっている。短期的には98~101円の揉み合いから上抜けした相場だけに、上値をトライすることは予想しやすいが、米雇用統計の悪化に、今後数四半期に渡り米国の経済成長は鈍化傾向が続き、低金利政策を続けざるを得ない状況が続き、本格的なドル反騰相場とは言いがたい状況となっている。今週は上値を試しながらも、今後のドル下落リスクを秘め、売り買いが交錯する相場展開となりそうである。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、下限を一時割り込みながらも値を戻し、ラインの下限から中間での取引が続いている。上値のポイントは、102.93円、103.68円、104.13円。下値のポイントは、100.65円、99.02円、97.80円、95.73円。RSIは32と売り→買い→横ばいと変わり、トレンドモメンタムは長く売りを継続している。トータルの判断は、短期チャートではドル買いのサインが目立っているが、中期的なWeeklyチャートでは引き続き売りを継続、短期的なドルの買い戻しが見られるが、101円~103.68円、99円~103.68円のレンジでの取引を予想している。Daily=買い、Weekly=売り、Monthly=売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、相変わらず安値では中銀筋や政府系ファンドの買いが入り、1.55をベースに、1.55~1.58の狭いレンジ相場が形成されている。今週10日のECB理事会では4.0%の金利据え置きは既定事実とされ、トルシェECB総裁の記者会見で相場の流れが変わる可能性も残る。30日のFOMCでは0.25%利下げ予想が大勢を占める中、金利差は拡大する一方で、11日のワシントンG7へ向けた討議もユーロ高懸念が表明され行動に移される可能性は低く、激しい金融不安の状況下で、為替政策の転換を表明することは考え難い。結果、1.55~1.58のレンジ継続か、下値リスクがやや強くなっているが、それでも1.53台が下限で、上昇傾向は変わらずと見ている。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇ラインの上限を超え、上昇トレンドが続いている。上値のポイントは、1.5916、1.6017、1.6317、1.6909。下値のポイントは、1.5552、1.5340~58、1.5024。RSIは67と長い上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。トータルの判断は、短期チャートでは売りに変わり、一時的に下落する可能性を秘めながらも、中期的な買いを継続していることで、売り先行で→買いに変化する柔軟性が必要である。1.5350~1.5900のレンジでの取引を予想している。Daily=売り、Weekly=買い、Monthly=買い

 
●ポンド円
ポンド円は、10日のBOE理事会では政策金利0.25%引き下げ予想が大勢だが、実際のところイングランド銀行は金利引き下げをしたいのか、維持をしたいのか、良く判らない状態が続いている。通貨当局者からはGBP安必至との悲観的な予想が飛び出し、景気鈍化に利下げやむなしとの思惑が広まるが、逆に、インフレを警戒し景気鈍化やむなしとの意見に、利下げ観測が弱まるなど、他国と同じであるが、景気鈍化+インフレ進行を両天秤にかけ、日々慎重に行動しているように思われる。英系銀行の金融不安は払拭できず、先週一時的に2.0の大台を回復したGBPUSDであるが、金融不安も絶えずついて回り本格的なGBP上昇も難しい。GBPJPYは目先買いに変化しているが、BOE理事会後の流れには注意。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの下限から中間での取引となっている。上値のポイントは、205.61円、213.70円、214.01円、214.77円、220円。下値のポイントは、200.62円、198.42円、197.60円、195.62円、191.29円。RSIは29と長い下降ラインを継続し、トレンドモメンタムも売りを継続している。トータルの判断は、短期チャートは買いに変わり上値を試すことが予想されるが、中期は売りを継続しており、買い→売りへの変化に柔軟に対応する必要がある。197円~214円のレンジでの取引を予想している。Daily=買い、Weekly=売り、Monthly=売り。


2008年4月5日 4日の海外為替市場

日経平均株価=13293.22(-96.68)、NYダウ=12609.42(-16.61)、独DAX=6763.39(+21.67)、英FTSE=5947.10(+55.80)、金=912.90(+9.60)、原油=106.30(+2.13)、


オーストラリアの小売売上高は、前月比-0.1%(予想0.3%)と弱く、AUDJPY=0.9139→0.9097、AUDJPY=93.57→93.19円まで下落したが、スティーブンス豪準備銀行総裁から「第1四半期の豪CPIは約4%になる公算」、「現在のインフレ率は不快なほど高い」、「再び利上げしないとは約束できない」との発言に値を戻し、米国市場ではAUDUSD=0.9227まで上昇した。


アジア市場では投信の買いが強く上値を試す動きが続いたが、102.50~00円の売りは強く、何度も上値を抑えられ、狭いレンジで取引が続いたが、終盤にかけて中東+ロシア筋の買いにユーロは上昇した。


欧州市場は、スイスの消費者物価指数は、前年比2.6%(予想2.5% 前回2.4%)と14年半ぶりの高水準となり1.0130の上値は重く、米雇用統計も弱く米国市場では1.0015まで下落。ユーロ買いの流れが続いたが、米雇用統計を控え取引は低調となった。


米国市場では、カナダの3月の失業率=6.0%(予想5.8%)と弱く、1.0018まで下落したが、米雇用統計も弱く1.0割れも失敗し、その反動に米国市場では1.0102まで上昇。


注目の米雇用統計を直前に投機筋の動きが活発化し、失業率=5.1%(予想5.0%)、非農業部門雇用者数=-8.0万人(予想-5.8万人)と弱くドル売りとなったが、投機的筋の動きとオプション勢の動きに上下に振れ荒っぽい展開となった。市場には織り込み済みなのか、極端なドル売りも見られず、クレジットスプレッドは縮小、米国株の反応も小幅な下げから値を戻す展開となった。


●ドル円
アジア市場のドル円は102.25円で取引が始まり、早朝の102.20円を安値に、投信の買いに仲値過ぎには102.59円まで上昇、本邦勢のドル売りを消化しながら、102.70円まで上昇したが、102.50円以上ではオプション絡みの売りが強く、本邦機関投資家の売りに値を下げた。欧州市場は102.43円で取引が始まり、102.22円まで下落したが、アジア勢+投信筋の買いに下げ止まり、「日米欧や新興国の中銀が国際協調による、新たな資金供給策を検討」との報道に、102.50円まで上昇したが、102.50円以上でのオプション勢の売りが続き、米雇用統計を控え102.25~40円の狭いレンジで取引が続いた。ECBフィキシングから投機的なドル買いが強く102.58円まで上昇、予想より悪い米雇用統計に、102.50円→101.61円→102.62円と激しく上下したが、弱い米株に売りが強まり、オプションカットでは101.67円まで下落、ロンドンフィキシングでは101.46円まで続落となった。米株が持ち直し、週末のポジション調整のドル買い戻しが強まると、102.08円まで値を戻したが、米利下げ観測やファンド勢の売りが続き、101.46円までサイド下落、101.45円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5682で取引が始まり、米銀の買いに1.5684まで上昇したが、1.5600ストライクお意識したオプション勢の売りに上値も重く、1.5638まで下落したが、ロシア勢やアジア系ソブリン勢の買いの買いに底堅く、1.5650~81のレンジで売り買いが交錯、中東+ロシア勢の買いに上昇が始まった。欧州市場は1.5659で取引が始まり、1.5722まで急伸、ユーロ高懸念発言も弱く1.5740まで続伸したが、独製造業受注が弱く、米雇用統計を直前に利食いの売りに1.5705まで値を下げた。弱い米雇用統計に、1.5714→1.5775→1.5682→1.5741と高下が続き、1.5755まで徐々に底値を切上げたが、ロンドンフィキシングの買い需要が終わり、クレジットスプレッドも縮小、週末のポジション調整のユーロ売りも強く、1.5703~1.5740のレンジで取引が続き、1.5736で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は160.34円で取引が始まり、早朝の160.19円を安値に、投信筋の買いに底堅く160.77円まで徐々に底値を切上げたが、オプションカットの売りに160.40円まで値を下げたが、EURUSDで中東+ロシア筋の大口買いが入るとユーロ買いが強まった。欧州市場は160.43円で取引が始まり、160.85円まで上昇、「日米欧や新興国の中銀が国際協調による、新たな資金供給策を検討」との報道に、161.02円まで上昇したが、161円台ではオプション勢や本邦実需筋の売りが続き、米雇用統計を前に160.80~00円の狭いレンジから、ECBフィキシングでは160.68円まで値を下げた。ロシア筋の買いに161.10円まで上昇、弱い米雇用統計に、161.00円→160.15円→160.98円と高下し、弱い米株にオプションカットでは159.76円まで続落したが、ロンドンフィキシング+株価が値を戻すと160.38円まで反発、引けにかけては159.61円と本日安値圏まで値を上げ、159.67円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
09:30 豪 2月の小売売上高=前月比-0.1%(予想0.3% 前回-0.1←0.0%)
14:45 スイス 3月の消費者物価指数(CPI)=前月比0.3%(予想0.2% 前回0.1%)、前年比2.6%(予想2.5% 前回2.4%)←14年半ぶりの高水準
19:00 独 2月の製造業受注=前月比-0.5%(予想0.7% 前回-0.7←-1.5%)
20:00 カナダ 3月の失業率=6.0%(予想5.8% 前回5.8%)、失業者数変化=1.46万人(予想1.5万人、前回4.33万人)
21:30 米 3月の雇用統計: 失業率=5.1%(予想5.0% 2月4.8% 1月4.9%)、非農業部門雇用者数=-8.0万人(予想-5.8万人 2月-7.6←-6.3万人、1月-7.6←-2.2万人) 、時間当たり賃金=0.3%・17.86ドル(予想0.3% 2月0.3%・17.81ドル 1月0.3%・17.75ドル)、週間労働時間=33.8時間(33.7時間 2月33.7時間 1月33.7時間)
23:00 カナダ 3月のIvey購買部協会指数=59.0(予想59.5 前回62.0)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎クロズナーFRB理事=-利下げ・流動性対策、米経済のリスクを軽減し成長促進へ。米銀行システムは全体的に健全。米銀の準備金は混乱期において十分。
◎リーマン・ブラザーズ顧客向け債券リポート=年末まで金融機関の評価損は4000億ドルの可能性、3000億ドルは計上済み。
◎米ホワイトハウス=雇用統計の結果は歓迎できない、第1四半期の成長は横ばい。
◎イエレン・サンフランシスコ連銀総裁1=2001年以降の長期にわたる低金利、住宅バブルの一因になった。FRBが実施した一連の利下げで新たな資産バブルを発生させることはない。日本のようなゼロ金利は想定していない。今後のFF金利の水準は非常に不透明。インフレと景気の両面に配慮する必要がある。米経済は上半期にマイナス成長の可能性、その後緩やかに回復へ。コアインフレ率、今後2年間で2%下回る可能性が高い。実質FF金利は緩和的でゼロかゼロを若干上回る水準。物価安定の基準に沿うレンジの上限。景気低迷はインフレ抑制につながるが、FRBは油断すべきでない。
◎米シティ=第1四半期で85億ドルの追加損失との観測。


欧州・英国
◎ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)=域内経済は底堅い一方、食品や石油価格上昇によるインフレが脅威との認識を示した。
◎ユンケル・ユーログループ議長(会合後の会見)=食品価格の上昇が一般の人々に及ぼす影響に懸念を表明。
◎トリシェECB総裁=ECBが緊急支援を提供する可能性も。救済はECBの支援策の範囲にない。ECBはいずれの銀行も救済していない。中銀は状況改善について協議している。
◎トリシェECB総裁=政府は間接税の過剰な引き上げなど、インフレを押し上げる可能性のある政策を控えるべき。インフレと戦っているのが、ECBだけではないことを意味している。インフレはすべての政府に共通の懸念だ。米当局は強いドルは国益にかなうと発言を評価。為替相場の過度の変動は成長にとり好ましくない。期金融市場では調整が進んでいることを反映し緊張がみられる。金利と流動性オペを厳格に区別する。
◎ユンケル議長&トリシェ総裁=過剰な賃金上昇に対し賃金インフレを誘発する可能性があるとの懸念。
◎ユーロ圏財務相&ECB=為替相場については、経済のファンダメンタルズを反映すべき。G7で急上昇しているユーロ相場について懸念を表明することで合意。
◎アイルランド中央銀行(四半期報告)=今年の世界経済は金融市場の混乱や米景気後退懸念により低迷し、ユーロ圏の成長にリスクをもたらす。最近のデータは、米経済が昨年終盤から大幅に減速し、リセッション入りの可能性に対する懸念が強まっている。
◎国際通貨基金(IMF)=2008年ユーロ圏GDP見通しを1.3%以下(1月時点1.8%)に引き下げへ。
◎トルコ中央銀行(月次声明)=短期的な為替変動の遅行効果が引き続きインフレに上昇圧力をもたらす。食品およびエネルギー価格の上昇や、世界的な不透明性が物価上昇の鈍化を遅らせている。最近のトルコリラ相場の下落がインフレに悪影響を与えた。
◎コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁=今年のユーロ圏の経済成長率は鈍化が見込まれ、これがインフレ圧力を緩和させる。
◎ウェリンク・オランダ中銀総裁=米国と欧州とは状況が異なり、FRBが利下げしたのは住宅保有者の問題を緩和するためで、状況が違えば政策も違ってくる
◎シュタインブリュック独財務相=世界的な信用危機の規模や深刻さは、なお予測困難とし、市場リスクに対応して証券化商品の透明性を高めるよう訴えた。


日本・その他
◎額賀財務相=G7では為替の過度の動きは好ましくないとの共通認識を再確認することが大事。世界的に経済減速の中、G7で各国と緊密に連携して市場動向を注視。
◎時事通信=日米欧や新興国の中央銀行が国際協調による新たな資金供給策を検討。金融機関の海外支店が市場で現地通貨建ての資金を調達できない場合、本国の中銀に預けた国債を担保に、現地中銀から資金を借りられる仕組みなどを想定。
◎韓国中銀=USDKRWでドル買い・KRW売り介入の観測。
◎スティーブンス豪準備銀行総裁=国内需要の伸びに鈍化の兆し、経済トレンドに変化。第1・四半期の豪CPIは約4%になる公算が大きい。現在のインフレ率は、不快なほど高い。予想される需要の減速、程度と期間はかなり不透明。豪国内の需要の伸びは減速している。大半の国内経済指標は依然として力強い。再び利上げしないとは約束できない。現在の金利は高水準で将来のある時点で低下する可能性。
◎国際通貨基金(IMF)は、来週発表する最新の世界経済見通のリポート=住宅ブームを経験した欧州諸国の一部は、住宅価格の急速な下落に直面する可能性があり、金融政策当局は不動産市場の動向を重要な経済指標として扱うべき。 アイルランド、オランダ、英国で特に説明のつかない住宅価格上昇がみられ、2007年までの10年間に、経済ファンダメンタルズに基づいた妥当な価格を30%上回る水準まで上昇。 フランス、オーストラリア、スペインなどは、この格差が20%程度としている。


2008年4月4日 本日の為替戦略

ジョージ・ソロス氏は、現在の金融危機は大恐慌以来最悪であり、市場は一時的に回復した後、年内に再び下落するといっている。ベアー・スタンズの救済でいい底をつけたが、それはおそらく最後の底にはならず、米経済がリセッションに近づいていくため、回復局面の持続期間は6週間から3カ月にとどまるとのことである。予想が当るか否かはよくわからないが、著名人で市場を動かす影響力を持つ人物の一人であるだけに気に留めておく必要もある。


これを素直に当てはめると、3月14日に発表されたベアー・スタンズの救済策から、6週間=4月23日、3ヶ月で6月中旬となる。それまで、株価はどこまで戻ることができ、ドルはどこまで買い戻されることができるかで、その後はドル売りの流れになるとのことであろう。さてさて・・・。


ところで、今日は週末金曜日、それに、米雇用統計の発表もある。先のバーナンキFRB議長の議会証言では、米国のリセッションが指摘され、訪中しているポールソン米財務長官も含め二人から、悪かった米経済が悪かった事が確認されたが、市場の反応は既に織り込み済みでドル買いとなっていた。今日の海外市場は重要で、昨日のクレジット市場は逆にひっ迫していたことを考えれば、本日は、今までの流れが変わる可能性がある。


本日は、メインイベントの米雇用統計の発表がある。市場の予想は-6万人が多く、前回の発表では、増加予想が結果はマイナスとなったものの、ドル売りが鈍かった。今回は、ドルが戻し基調にあり、米金融不安もやや薄らいだ後での発表だけに、素直に反応する可能性が高くなっている。


●ドル円
ドル円は、ベアー・スタンズが破綻し救済措置が採られた水準を超えてきている。98~101円の揉み合いからの上昇は昨日で合計3日目、そして、今日は金曜日で米雇用統計の発表がある。流れは買いに傾いているが、この結果をみるまでは、新しいポジションは作りにくく、ポジション調整はドル売りに傾きやすい。


ドル円の4時間チャートは、101.45円を超え買い変わり、101.50~103円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、103.58円、103.69円、104.98円、105.65円、106.87円。下値のポイントは、101.72円、101.45円、100.88円、100.58円。RSIは70と横ばいが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、100.58円を割り込むまでは買い。101.45円~103.58円のレンジに入る可能性が出ている。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.55の壁が堅いことが何度も認識させられているが、またしてもこの水準を直前にして反発している。この水準を割り込むと1.590でダブルトップとなり、ユーロ売りが強まるのだか・・・。市場参加者は、11日のG7を前にこのパターンを意識しながらも、過去何度もの下値を失敗した失望感に、積極的に動くことはできなくなっている。


ユーロドルの4時間チャートは、1.57~1.59のレンジの下限を割り込み、1.55~1.57の新たなレンジ内で取引が続いている。上値のポイントは、1.5683、1.5702、1.5776、1.5903。下値のポイントは、1.5552、1.5466、1.5400、1.5340。RSIは43と下降ラインが崩れているが、横ばいが続き、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売り。1.55を割り込むと売りが確認。1.5702~07を超えたら撤退。


●ポンド円
ポンド円は、GBPUSDが1.97~1.99のレンジに入り、方向性がわかりにくくなり、USDJPYが103円近くまで上昇、結果GBPJPYが204円の上限を超え買いに変わっている。しかし、USDJPYとは異なり、リーマン破綻時の3月14日の急落時の205円をまで超えることはできずにいる。本日これが超えられるかが注目される。


ポンド円の4時間チャートは、202~204円レンジ上限を上抜けし、買いが続いている。上値のポイントは、204.90円、207.43円、207.77~97円、210.05円。下値のポイントは、202.07円、201.66円、199.88円。RSIは72で上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
香港休場(清明節)
10:30 豪 2月の小売売上高=前月比予想0.3% 前回0.05
14:45 スイス 3月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.2% 前回0.1%、前年比予想2.5% 前回2.4%
19:00 独 2月の製造業受注=前月比予想0.7% 前回-1.5%、前年比予想 前回9.6%
20:00 カナダ 3月の失業率=予想5.8% 前回5.8%、失業者数変化=予想1.5万人、前回4.3万人
21:30 米 3月の雇用統計: 失業率=予想5.0% 前回4.8%、非農業部門雇用者数=予想-5.8万人 前回-6.3万人 、時間当たり賃金=予想0.3% 前回0.3%、週間労働時間=33.7時間 前回33.7時間
23:00 カナダ 3月のIvey購買部協会指数=予想59.5 前回62.0
ピアナルト米クリーブランド地区連銀総裁、同地区連銀主催会合で挨拶
クロズナーFRB理事が「世界経済と金融課題」で講演
ユーロ圏非公式財務相会合(5日まで、スロベニア・リュブリャナ)


2008年4月4日 3日の海外為替市場

日経平均株価=13389.90(+200.54)、NYダウ=12626.03(+20.20)、独DAX=6741.72
(-35.72)、英FTSE=5891.30(-24.60)。原油=104.17(-0.59)、金=903.30(+97.82)。


アジア市場は、日経平均株価の上昇と、強いユーロ売りに前日の高値を超え、102.95円まで上昇、円安の流れが続いた。


欧州市場では、ユーロ圏・独のサービス業PMIが予想を下回り、ユーロ小売売上高は前月比-0.5%(予想0.2%)と悪く売りが加速、G7を前にフランスからユーロ高懸念発言もありユーロ売りの流れが続いたが、リープシャー・オーストリア中銀総裁、ウェリンク・オランダ中銀総裁、ガルガナス・ギリシャ中銀総裁等、インフレ懸念の発言が続き、1.5500近辺では中銀筋の買いは強く下げ止まった。


米国市場では、米新規失業保険申請件数は、40.7(予想37万人) 2005年9月来の悪化でドル売りに変わり、ISM非製造業景況指数総合指数は、49.6(予想49.0)予想を上回りドル買に流れが変わり、円売りも弱まり円を買い戻す動きに変わった。


●ドル円
アジア市場のドル円は102.31円で取引が始まり、朝方の102.22円を安値に、仲値の実需筋の買い+投資信託の買いに102.52円まで上昇、米系ファンドの買い+堅調な日経平均株価に前日の高値102.84円を超え、オプションカットでは102.95円まで上昇、利食いの売り+103円を直前にオプション勢の売りに102.68円まで値を下げた。欧州市場は102.89円で取引が始まり、EURJPYの買いオプション勢の売りに、102.65~95円のレンジで激し売り買いの攻防が続いたが、米新規失業保険申請件数が非常に悪く、102.88円→102.11円まで急落、102.15~35円のレンジから、ISM非製造業景況指数が強く、102.66円まで上昇した。米国株も弱く、クレジットスプレッドも前日より拡大、米系銀行・証券の売りが続き、ロンドンフィキシングでは102.07円まで下落、102.25~50円のレンジで売り買いが交錯し、06:00時では102.27円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5684で取引が始まり、朝方の1.5704を高値に、11日のワシントンG7を控え海外勢のユーロ売りが続き、リープシャー・オーストリア中銀総裁のインフレ率は懸念されるほど高いとの発言も買いは鈍く、オプションカットで一時1.5658まで値を戻したが、1.5605まで続落となった。欧州市場は1.5645で取引が始まり、欧州勢の売りが続き1.5600を割り込むと、ストップロスの売りを誘発し1.5510まで続落となったが、1.5500の政府系ファンドの買いに下げ止まり、米新規失業保険申請件数に1.5627まで上昇、米ISM非製造業景況指数に1.5573まで下落した。オプションカットを境にユーロ買いが強まり、ロンドンフィキシング後には1.5686まで上昇、1.5655~85のレンジで揉み合いから、06:00時では1.5678で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は160.54円で取引が始まり、海外勢の売り+資本筋の売りに仲値近くでは160.12円まで下落、堅調な日経平均株価とUSDJPYの買いに底堅く、160.15~65円のレンジから、オプションカット後には161.07円まで急伸、実需筋の売りと欧州勢の売りに160.31円まで値を下げた。欧州市場は160.98円で取引が始まり、160.74円を戻り高値に、EURUSDの売りの影響や欧州勢の売りが続き、159.53円まで続落、米新規失業保険申請件数に一時159.95円まで上昇したが、売りが続き159.32円まで続落となった。オプションカットでは159.40~90円のレンジで上下したが、ロンドンフィキシングからユーロ買いが始まり、160.56円まで上昇、160.25~55円の狭いレンジで揉み合いとなり、06:00時では160.33円で取引されている。


●主な経済指標の結果
16:00 ノルウェー 2月の小売売上高=前月比1.7%(予想0.5% 前回-0.5%)
16:00 ユーロ サービス業PMI=51.6(予想51.7 前回52.3)、Composit PMI=51.8(予想51.9 前回52.8)
16:30 英 3月のサービス業PMI=52.1(予想53.3 前回54.0)→ 予想を下回る
16:55 独 3月のサービス業PMI=51.8(予想52.5 前回52.2)→ 予想を下回る
18:00 ユーロ 2月の小売売上高=前月比-0.5%(予想0.2% 前回0.5←0.4%)、前年比-0.2%(予想0.0% 前回0.2←-0.1%)→ 予想を下回る
21:30 米 新規失業保険申請件数(3/30までの週=40.7(予想37万人 前回 36.9←36.6万件)→ 2005年9月来の増加でドル売りとなる
23:00 米 3月のISM非製造業景況指数: 総合指数=49.6(予想49.0 前回49.3)、景気指数=52.2(予想49.5 前回50.8)、新規受注=50.2(前回49.6)、価格=70.8(前回67.9)、雇用=46.9(前回46.9)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎ベアー・スターンズ買収めぐる米上院公聴会発言要旨
バーナンキFRB議長=インフレは高過ぎ注視している。物価は来年穏やかになる。今後の利下げについて→金融政策の効果は一定の期間にわたって表れる。一段のプラスの効果が今後表れる。追加措置は今後の経済の動向次第。成長とインフレという責務を両方の側面を見ていく。ベアー・スターンズについて→今回の措置では、ベアーはあまりうまくいかなかった。株主は非常に厳しい損失を負担した。ベアー自身は独立性を失い、多くの従業員は明らかに雇用に不安を感じている。念頭に置いたのは、米国の金融システムと経済を守ることだ。守ろうとしたのは経済であり金融業界の誰かではないことを理解してもらえれば、なぜこうした措置を取ったのか国民はより正当に評価してくれると信じる。連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)・連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)が破たんした場合→2つの可能性がある。重大なシステミックリスクか政府による保証。

ガイトナーNY連銀総裁=世界のクレジット市場の状況について、政策当局による強力な措置を要する課題に引き続き直面している。市場の流動性状況は依然かなり損なわれており、レバレッジ解消の動きも続いている。米経済や世界経済に対する逆風は今後さらに強まることが予想され、政策当局ならびに金融市場参加者は引き続き強力な措置が必要。 投資銀行ベアー・スターンズが破たんした場合のリスクはあまりに大きく予測不可能だった。ベアーが突如、無秩序に破たんすれば、金融システムおよび経済全般にとって予測不可能かつ深刻な事態を招きかねなかった。株安が進み、住宅価格の下落圧力は強まり、企業や家計への信用供給は弱まっていただろう。

JPモルガン・チェース・ダイモン最高経営責任者(CEO)=ベアー・スターンズ買収について、FRBが損失発生時に引き受けることに合意しなかったら、買収提示をしていなかった。
クリストファー・コックス米証券取引委員会(SEC)委員長=ベアー・スターンズの資本は国際決済銀行(BIS)の自己資本比率基準を十分に上回っていた。


◎ジョージ・ソロス氏=現在の金融危機は大恐慌以来最悪であり、市場は一時的に回復した後、年内に再び下落する。JPモルガン・チェースによるベアー・スターンズ買収を受けて株式市場が急回復したことについて「いい底をつけた」、それはおそらく、最後の底にはならないだろう。米経済がリセッションに近づいていくため、回復局面の持続期間は6週間から3カ月にとどまる。

◎ポールソン米財務長官(中国訪問中)=中国は、教訓を得ようと米市場の状況を注意深く見守っている。サブプライム危機が米国や世界経済にどの程度影響及ぼすか懸念。中国の改革にとっての最大の脅威は、国内企業の保護を求める動き。自国の市場開放なしに海外に市場開放求めることはできない。

◎ポールソン米財務長官(中国訪問中)=米経済が急減速し厳しい状況に直面。リセッション入り?→ 厳しい四半期であることは間違いなく、米景気は減速した。住宅セクターの調整は必要だった。人民元問題については、中国当局が人民元の上昇を加速させていると称賛。人民元の対ドル相場は、第1四半期に4%上昇。2005年7月の切上げ意向の上昇率は18%となった。
◎米通貨監督庁(OCC)=2007年代4四半期に米商業銀行が外国為替や金利、その他のデリバティブ商品の取引で約100億ドルの損失を被ったことを明らかにした。


欧州・英国
◎ガルガナス・ギリシャ中銀総裁=最近のユーロ圏のインフレ上昇について非常に憂慮すべきだ。インフレが2009年まで2%を下回る可能性は低い。ユーロ圏の経済成長のファンダメンタルズは健全、生産の急激な減少は予想していない。特に懸念していることは、ユーロ圏のインフレが過去最高水準に達したことだけでなくさらに加速しつつあり、インフレリスクが上向きなこと。 最近のユーロの対ドルでの動きについて急激で懸念要因。

◎ウェリンク・オランダ中銀総裁(オランダ紙)=米経済はすでにリセッション入りしており、2四半期以上続く可能性があると。
◎ウェリンク・オランダ中銀総裁(四半期報告書提出時の記者会見)=3.5%というユーロ圏インフレ率数字はかなりの懸念事項、賃金引き上げによる物価上昇スパイラルのリスクとなる。ユーロ高は問題に発展する段階に入りつつある。
◎トリシェECB総裁=物価安定は堅調な成長にとり必要。
◎ラガルド・フランス経済財務相=ワシントンG7で財務相による緊密な協調が示される見通し。
◎シュタインブリュック独財務相=信用危機が金融セクターに与える影響は今年いっぱい続く見込みで、来年になっても持続する可能性がある。
◎ドイツ政府=EUに対して、2008年の公的部門の赤字がGDP比0.5%になるとの見通し。2009年には均衡に戻り、2010年と2011年には対GDP比0.5%の黒字になるとの見通し。
◎イングランド銀行(四半期信用調査)=金融機関が景気見通しに警戒感を強めるのに伴い、家計レベル、企業レベルで信用収縮が今後数カ月間に深刻化する見通し。信用不安にかかわる悪材料が加わったことになり、英中銀が来週の金融政策委員会で利下げを行うとの観測が強まりそうだ。
◎リープシャー・オーストリア中銀総裁=ユーロ圏のインフレ率は懸念されるほど高い。インフレは当面高水準を維持するが、年末に向けて低下へ。インフレの2次的影響回避のため、できることは何でもすべき。ECBは金利についてあらかじめコミットしない。ユーロ圏経済について、成長見通しはわずかに悪化したに過ぎず、特に悲観する根拠は見当たらない。

◎タッカーBOE理事=英中銀は信用収縮による打撃を緩和するため、徐々に金利を下げることを目指している。インフレを抑制するためには景気を減速させなければならないかもしれない。 金融システムでは、レバレッジ外しのプロセスが続いており、当局は各国の当局、業界の双方と協力する必要がある。信用の状況は過去2カ月に悪化した。商品価格高やポンド安によるインフレリスクもあるため、英中銀は信用収縮の全面的影響を相殺することはできない。中期的インフレ見通しについて、上方にも下方にも著しいリスクが存在するという異常な状況を考えると、広範囲な政策は、信用収縮による需要への打撃をある程度は相殺してもすべて打ち消すことはない。


日本・その他
◎津田財務次官=ワシントンG7で、世界経済や関係国の状況について、濃密な議論が行われるとの見通し。金融・資本市場の混乱に対しG7をはじめとした主要国の当局が密接に連絡を取り合い、各国の政府・中央銀行で適切な措置が講じられてきた。主要国の関係当局が緊密に連絡を取り合って対応し、マーケットの信認を得られるように努力したい。今回のG7の議論について、経済、金融・資本市場の情勢を見ると、世界経済や関係国の状況などについて相当、濃密な議論が行われるはずだ。議論を踏まえて今後の対応に生かしていくことになる。
◎インドネシア中銀=政策金利を8.0%に据え置く。


2008年4月3日 本日の為替戦略

昨日のバーナンキFRB議長の議会証言では、①「リセッション入りした可能性はある」→ ②「今年の成長は上半期で若干縮小」→ ③「下半期で活動が強くなる」、とのことである。


市場の評価も実に面白い、報道機関は①を強調、市場参加者の内、ドルベア派は②を強調、ドルブル派は③を強調、いったいどうなっているのか、その後の値動きを見ても良くわからない状態である。


為替市場では、どこまで米経済の鈍化や金融不安を折り込み、ドルショートポジションを積み上げているかによって、全く異なる反応を示すことが多い。市場のポジションを想像するに、ドルショート=円ロング そして、ユーロロングが多いが、ユーロ買いの根拠は円より確りしており、目先では、円はドルや他通貨での円ロングポジションの調整が続く可能性は残る。しかし、中期的な変化に繋がるかでは別で、その材料もみられない。


金利先物市場では、4月のFRB0.5%の利下げ可能性は低いものの、昨日のバーナンキFRB議長発言を受けて若干高まったとある。株と為替の反応はややドル売りに傾いている。それと、11日のワシントンG7を前に、色々な思惑や発言に相場が動く可能性が高くなる。


●ドル円
ドル円は、本邦本決算、海外四半期決算も終わり、ひとまずリスク回避措置も終了、円売り戻しが続いている。これで、ドル売り要因が無くなるとの自信を持てないが、98~101円での揉み合いから、上抜けしたばかりの相場だけに、暫くは何処まで上昇できるのかを試しそうである。


ドル円の4時間チャートは、緩やかな上昇から101.50~103円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、103.58円、103.69円、104.98円、105.65円。下値のポイントは、101.72円、101.45円、100.88円、100.58円。RSIは69と横ばいながら上昇ラインを維持、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買い。100.58円を割り込むまでは買いを継続。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.55台を維持し、中銀筋を含め幅広いユーロ買いに再び1.57目指し上昇している。11日のG7を前に欧州為政者からユーロ高抑制発言や思惑の売りが出やすいが、その状況でも実需や政府系ファンド主導の買いが続き、買い安心感が広まり上昇リスクが続いている。


ユーロドルの4時間チャートは、1.5500を底値に反発、1.5600~1.5700のレンジで取引されている。上値のポイントは、1.5702、1.5776、1.5902。下値のポイントは、1.5583、1.5552、1.5466、1.5400、1.5340。RSIは41と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、昨日の上昇にもレンジ上限を維持、売りを維持しているが、1.5702~07を超えたら買いに変化。


●ポンド円
ポンド円は、円売りの流れと、ポンド買いの流れに、202円を上抜け204円と、買いに勝負があったような流れに変わっている。今月予想されているBOEの利下げ観測が薄らいだとの思惑もあるが、2~3週間の揉み合い後の上昇だけに、買いの流れが続きそうである。


ポンド円の4時間チャートは、197~202円のレンジ上限を超え、買いが続いているが、204円で上値が抑えられている。上値のポイントは、204.33円、207.43円、207.77~97円、210.05円。下値のポイントは、202.07円、202.73~84円、201.64円、201.11円。RSIは62.8と上昇が続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、サインは買い、202.00~204.33円のレンジに入る可能性が残るが、これを上抜けしたら、買いが加速。


●本日の経済指標・その他
16:00 ノルウェー 2月の小売売上高=前月比予想0.5% 前回-0.5%、前年比予想4.3% 前回3.6%
16:00 ユーロ サービス業PMI=予想51.7 前回52.3、Composit PMI=予想51.9 前回52.8
16:30 英 3月のサービス業PMI=予想53.3 前回54.0
18:00 ユーロ 2月の小売売上高=前月比予想0.2% 前回0.4%、前年比予想0.0% 前回-0.1%
21:30 米 新規失業保険申請件数(3/30までの週=予想37万人 前回 36.6万件
23:00 米 3月のISM非製造業景況指数: 総合指数=予想49.0 前回49.3、景気指数=予想49.5 前回50.8
バーナンキ米FRB議長=上院銀行委員会で証言(日本時間午後11時)。
米上院銀行委員会でベアー・スターンズ買収に関する公聴会
バーナンキFRB議長、ポールソン財務長官、コックスSEC委員長が出席
イエレン米サンフランシスコ地区連銀総裁が米経済について講演
ミシュキンFRB理事が「中銀のコミットメント」で講演
スイス中銀四半期報告


2008年4月3日 2日の海外為替市場

ドル安+円安、そして、日経平均株価13189.36(+532.94)と大幅上昇、NYダウ=12608.92(-45.44)、独DAX=6777.44(+57.11)、英FTSE=63.30、原油=104.76(+3.86)、金=805.48(-76.72)


アジア市場は、前日の円安相場に、実需筋の円買いが脹らんだが、日経平均株価の大幅上昇に、下げ幅も限定的で狭いレンジ取引から円売りの流れに変わった。また、EURGBPの売りに一時EURUSDが値を下げた。


欧州市場では幅広いEUR買いが広まり、株価の上昇に円売りの流れが続き、売りが続いていたポンドの上昇が目立ち、GBPUSD=1.9843まで上昇、米国市場では1.99まで上昇した。ユーロ圏非公式財務相会合で、G7ではユーロ高への懸念を表明する見通しとの報道にも、EURUSDは堅調に推移した。


流れが変わったのは、4日の米雇用統計を前に前哨戦となる、ADP全国雇用者数は0.8万人(予想-3.0万人)、先に発表さえた、企業人員削減数=53,579人(前回72,091人)と良く、信用リスクの低下や米雇用統計の改善期待に一時ドル買いとなったが、長くは続かず、バーナンキFRB議長の議会証言で、米経済は2008年前半若干縮小に、米株価下落=ドル売りと円売りの流れが続いた。


●ドル円
アジア市場のドル円は101.84円で取引が始まり、101.89円を高値に本邦輸出筋や資本筋のドル売りに101.50円まで下落したが、101.50円近辺では米系証券など海外勢のドル買いが強く下げ止まり、仲値のドル買いに101.90円まで上昇、101.60~90円のレンジから、日本を含むアジア株大幅高の影響+オプション絡みの買いに昨日の高値を超え102.34円まで上昇、政府系ファンドの売り+本邦実需筋の売りに101.73円まで下落した。欧州市場は、102.10円で取引が始まり、101.72~00円のレンジから堅調な欧州株に102.20円まで上昇、予想外に良いADP全国雇用者数に、102.40~50円のドル売りを消化しながら102.60円まで上昇、激しい売りに102.06円まで下落、バーナンキFRB議長の議会証言待ちで、米国株を見ながら売り買いが交錯した。 バーナンキFRB議長の議会証言にもクロスの円売りが続き、ドル円は102.84円まで続伸、米国株の下げ幅が拡大すると円を買い戻す動きに変化、終盤にかけては102.20円まで値を下げ、06:00時では102.40円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5613で取引が始まり、ドル円の攻防とは離れ1.5590~25の狭いレンジで揉み合いとなったが、EURGBPが1.5651→1.5485まで急落、EURUSDも1.5533まで続落となったが、中銀筋の買い+EURJPYの買いに底堅く、1.5624まで値を戻した。欧州市場は1.5575で取引が始まり、1.55大半ばでのアジアや東欧中銀筋の買いに1.5660まで上昇、投機筋から上値トライの買いが入ると1.5675まで続伸したが、ADP全国雇用者数の発表直後には、1.5655→1.5580まで急落した。G7ではユーロ高への懸念が表明されるとの観測にも、一時1.5650まで上昇、ユーロ買い需要は強く、1.5600~35のレンジ取引から、バーナンキFRB議長の発言で金利先物市場では利下げ期待が脹らみ、米国株価の下げに、終盤にかけては1.5702まで続伸、06:00時では1.5686で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は158.99円で取引が始まり、アジア株や日本株の上昇に底値は堅く158.55~12円の狭いレンジで揉み合いとなった。欧州市場は159.03円で取引が始まり、堅調な株式市場を材料に159.95円まで徐々に底値を切上げたが、160円のオプション勢の売りに上値は重く上げ止まり、159.40~05円のレンジで激しい売り買いの攻防が続いた。バーナンキFRB議長の議会証言や株価を見ながらも、円売りは強く、160円の大台を超えると、ストップロスの買いを巻き込みながら160.69円、160.74
円まで上昇、米国株の下げに一時160.25円まで値を下げたが、円安値圏での取引が続き、06:00時では160.63円で取引されている。


●主な経済指標の結果
08:50 日本 3月のマネタリーベース=前年比0.0%(前回0.1%)
17:30 英 2月のマネーサプライM4・確報=前年比12.4%(予想11.6% 前回12.3%)
17:30 英 2月の消費者信用残高=23.53億ポンド(予想10億ポンド、 前回8.79←9億ポンド)、住宅貸付=予想75億ポンド、 前回74億ポンド
17:30 英 2月の住宅許可件数=7.446万件(予想7.5万件、前回7.398←7.4万件)
18:00 ユーロ 2月の生産者物価指数(PPI)=前月比0.6%(予想0.6% 前回0.9←0.8%)、前年比5.3%(予想5.2% 前回5.0←4.9%)
20:30 米 3月の企業人員削減数=53,579人(前回72,091人)
21:15 米 3月のADP全国雇用者数=0.8万人(予想-3.0万人 前回-1.8←-2.3万人)
23:00 米 2月の製造業受注=前月比-1.3%(予想-0.7% 前回-2.3←-2.5%)
23:00 米 2月の耐久財受注改定値=前月比-1.1%(前回-1.7%)、除く輸送機器-2.4%(前回-2.6%)、航空機除く非国防資本財-1.3%(前回-2.3←-2.5%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎バーナンキFRB議長の上下両院合同経済委員会で証言
→ リセッション入りした可能性はあるが、経済がこれからこのような状況に直面するかどうか判断する用意ができていない。前年第4四半期以降、成長の急減速期にあることは明らかで、この状況に合った適切な政策を策定するよう努めている。
→ 全般的に短期的な経済見通しは、1月時点のFOMC予想から弱含んだ。2008年上半期GDPは若干縮小する可能性、下半期には経済活動は強くなる見通し、2009年は、成長が持続可能なペースかもしくは若干上回る水準。 金融市場の混乱を背景に不透明性は非常に高く、下向きリスクが依然として残る。
→ 原油など商品価格の安定化や、資源再利用、世界経済成長や商品需要が減速、インフレは今後数四半期で低下する見込み。インフレ指標の一部は上昇しインフレ見通しをめぐる不透明性は全般的に高まった。インフレ動向を引き続き注意深く監視。
→ 金融状況がぜい弱ななかで、ベアーが突如破たんすれば、関連市場で無秩序なポジション調整が発生し、信頼感を大きく揺るがしかねない状態となる可能性が高かった。ベアーの破たんは収拾が極めて困難で深刻な状況を招いていた可能性がある。その影響は金融システムにとどまらず、資産価値や信用の利用可能度を通じて実体経済全般にも波及していただろう。
→ FF金利は3%引き下げ流動性を供給する処置は充実している。金融問題、経済減速両方の解決に向けた取り組みにおいて、非常に貢献していると確信。 現在新たな何らかの措置を実施する計画はなく、これらが効果を上げることを期待。
→ 金融機関の監視を続ける。預金機関と投資銀行にも流動性を拡大することで、流動性状況の改善を期待。流動性に強い関心を持っている。
→ 中国人民元にはこのところ動きが見られ、最近では一段と加速しており有益。中国経済は輸出主導の側面が強く、結果として国民の貯蓄率は非常に高く、生活水準が非常に低い。中国に対し、生活水準の改善と国内消費の拡大を繰り返し求めてきた。また、輸出依存を軽減し、長期的な均衡化に向け経済を再構築するよう一貫して求めてきた。中国側からも一定の好ましい反応を得てきたと思う。
→ 米経済は短期的には非常に困難な問題に直面、長期的には大いに信頼。景気刺激策の資金の大半はいずれ消費されるが時期は不明。ベアー・スターンズ向け資金の元本・利子、すべて回収できると適度に自信。FRBはしばらく前からUBSの問題を認識していた。現在の米国の問題は日本が経験したものとは異なる、日本の金融機関は損失を隠していた。
→ 前年の実質賃金が横ばいだったことは懸念。FRBの措置により住宅ローン金利は現在低下したと自信もつ。金融危機は前年半ばまでのクレジットブームの反動、超低金利がブームの要因。経済の回復には住宅部門がカギ。FRBは現在のところ一段の非伝統的な手段を講じる計画ない。金融機関に一段の資本増強を要請している。


◎ポールソン米財務長官=米資本市場の正常化には時間を要すると中国当局者に話した。IMFによる米経済減速の見通しについては、行き過ぎ。中国当局が人民元をより柔軟にする点で前進していると認識。
◎ストラスカーンIMF専務理事=来週発表される四半期報告書で、1月に発表した、米経済成長見通しを引下げる可能性。

欧州・英国
◎ユーロ圏金融当局=G7でユーロ高への懸念を表明する見通し。ユーロ圏非公式財務相会合(ユーログループ)では、経済について討議するとともに、G7に向けて為替相場に関するユーロ圏の見解をとりまとめる見通し。為替レートは経済ファンダメンタルズを反映すべきで、過度の変動や無秩序な動きは成長にとって好ましくないとの見解を示す可能性が高い。現在の状況下で、過度の為替レートの動きを懸念していると表明する可能性が高い。その他のメッセージは、前回G7と同様のものになる。
◎アルムニア欧州委員会委員=中国は人民元上昇の加速化を容認すべき。
◎ドイツ経済研究所(DIW)=独2008年は2.0%(前回2.1%)、09年は1.6%になるとの見通し。
◎フィッチとS&P=アイスランドのソブリン格付けについて警告。


日本・その他
◎米中戦略経済対話が北京で開催(ポールソン米財務長官と王岐山・副首相)=中国側から市場開放や人民元上昇加速の約束に対して、中国はコミットメントを再確認した。
◎ドバイ政府系投資会社=金融機関への出資は現時点で計画せず。


2008年4月2日 本日の為替戦略

注目されていた、UBSとドイツ銀行の第1四半期決算は、予想通りUBSは190億ドル、ドイツ銀行も39億ドルの評価損を計上した。今まではこれで株価下落=円高に動いていたが、昨日は増資を材料に、株価上昇=円安に動き、スイスも弱く、金価格は大きく値を下げ、米国ではリーマン・ブラザーズの40億ドルの転換優先株を売り出しにも、株価は好感し391.47ドルの大幅上昇となった。


終値ベースでは、長く続いたUSDJPY99円台が終了し101.86円となり、3月12日のドル急落スタート時点に値を戻している。この流れは、本日の為替相場にも影響を与えることは避けられず、日経平均株価やアジア諸国の株高が予想され、円売りの材料に使われる可能性が高くなっている。しかし、本日・明日のバーナンキFRB議長の議会証言や、金曜日の米雇用統計を前に、ドル高が加速できるかはまだ疑問で、上昇から利食いの売りに反落の可能性も秘めている。


昨日のブラウン英首相の発言も気になる。「4月11日のワシントンG7で金融市場の混乱対応に向け、緊急に行動することで合意」とある。 ①今日・明日のバーナンキFRB議長の議会証言、4日の米雇用統計、11日のG7・・・・ イベント・リスクはまだまだ続く。


本日の主な経済指標・その他では、午後10時30分からは始まり、バーナンキFRB議長の上下両院合同経済委員会で証言は、メインイベントで非常に重要。英国の住宅許可件数、米企業人員削減数+ADP全国雇用者数は、4日の米雇用統計の前哨戦となり、インパクトもあり注意したい。


●ドル円
ドル円は、久々の102円台に驚きを隠せない。期末要因もはけ、米金融不安も払拭されたのであろうか? 3月12日以来、二週間ぶりの円安値水準まで値を戻し、底固した相場に見えなくもない、次に100円を割り込むことができないと底値達成となる。また、3月17日の安値95.57円はもう二度とないのであろうか?どうもそのような判断をするには材料が弱すぎるように思えてならないが、テクニカルではドル買いが非常に強い。


ドル円の4時間チャートは、98.50~101円の上限を超え、一時102円をも上抜けした。上値のポイントは、103.58~69円、104.16円、104.98円、105.65円。下値のポイントは、101.45円、100.88円、100.58円、100.07円。RSIは69と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。4時間は昨日から買いに変わり、今Dailyチャートは売りから変化しつつあり、流れは買いが一段と強まっている。一日で3円の大幅上昇の後だけに高値は買いにくいが、100.58円を割り込むまでは、買いの流れは変わりそうに無い。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.57を割り込んだことで弱気なムードが広まっている。一部の新聞報道では、米国サイドの某通貨当局者はユーロ金利が高いからユーロ高だとの記事もあり、G7では欧州為政者を含め、どのような議論を展開するのか、非常に楽しみである。この通貨の過去パターンは市場がベアになり売りが積み上がると上昇に転じることが多く、過去では長続きすることも少ない。しかし、テクニカルにも下値を割り込んだように見え、一日の大陰線で終了する事も少なく、値幅は狭いものの本日の続落も心配である。


ユーロドルの4時間チャートは、1.57~1.59レンジの下限を割り込み、売りが続いている。上値のポイントは、1.5683、1.5702、1.5576。下値のポイントは、1.5583、1.5552、1.5466、1.5400、1.5340。RSIは34と下降ラインの下げが急拡大、トレンドモメンタムも売りを継続している。トータルの判断は、売り、大幅下落の後だけに底値では売り難いが、1.5552を割り込んだら続落。1.5702~07を超えるまでは売り。


●ポンド円
ポンド円は、株高=円安の流れの影響を受け、ポンド円もレンジ相場の上限である202円に限りなく近づいている。このポイントを上抜けすると大幅な上昇が期待できるのだが、昨日見られた欧米金融株の上昇が続くのか見極めたい。テクニカル以外に円売りに転換することも、材料からは少なく積極的な取引は控えたい。


ポンド円の4時間チャートは、197~202円レンジの上限近くで取引が続き、上抜けで切るかが注目される。上値のポイントは、201.79円、202.07円、203.37円、204.33円。下値のポイントは、200.79円、199.89円、198.43円、197.93円。RSIは下降ラインを上抜け買いに変化し、トレンドモメンタムも買いに変化している。トータルの判断は、買いだが、202.07円のポイントを抜けるまでは積極的な買いも控えたい。199.89円を割り込んだら売りに変わりやすい。


●本日の経済指標・その他
08:50 日本 3月のマネタリーベース=前年比予想 前回0.1%
17:30 英 2月のマネーサプライM4・確報=前月比予想0.6% 前回0.3%、前年比予想=11.6% 前回12.3%
17:30 英 2月の消費者信用残高=予想10億ポンド、 前回9億ポンド、住宅貸付=予想75億ポンド、 前回74億ポンド
17:30 英 2月の住宅許可件数=予想7.5万件、前回7.4万件
18:00 ユーロ 2月の生産者物価指数(PPI)=前月比予想 前回0.8%、前年比予想5.2% 前回4.9%
20:30 米 3月の企業人員削減数=予想 前回72,091人
21:15 米 3月のADP全国雇用者数=予想-3.0万人 前回-2.3万人
23:00 米 2月の製造業受注=前月比予想-0.7% 前回-2.5%
バーナンキFRB議長が上下両院合同経済委員会で証言


2008年4月2日 1日の海外為替市場

欧米株価上昇、独DAX=6720.33(+185.36)、英FTSE=5852.60(+150.50)、米NYSE=12654.36(+391.47)→ 金価格大幅下落=888.20(-34.35)これで4日連続の下げ、 そして、株高=円安に、激しい円売り、USDJPY=99.59(アジア市場安値)→102.16円(米国市場高値)、EURJPY=156.34円(アジア市場安値)→159.21円(米国市場高値)


アジア市場は、日銀短観は、大企業製造業業況判断=11(予想13)、設備投資計画=前年度比-1.6%(予想0.1%)と予想を下回るが反応は鈍かった。オーストラリア中銀は予想通、政策金利7.5%の据置きを決定、「これまでの利上げは需要抑制 につながっている」、「内需の伸びが鈍化している一時的な兆候がみられる」との声明に、利上げ期待が後退、AUDUSD=0.9142→0.9076(米国市場0.9032)まで下落し、終値0.9074。


欧州市場は、独小売売上高=前月比-1.6%(予想0.7%)と予想を大幅に下回り、EUR売りが強まる。

UBS=190億ドル、ドイツ銀行=39億ドルの第1四半期評価損を計上に、ユーロ売りから動き出したが、資金増強=金融不安が薄らぎ欧州株価が上昇し、円売りへと変化しこれが拡大した。


米国市場では、金融株が上昇、米リーマン・ブラザーズ=財務の健全性に対する不安解消に向け40億ドルの転換優先株を売り出し、クレジットスプレッドが縮小、株価が上昇し、円売り+スイスフラン売りが加速。ISM製造業景況指数は48.6(予想47.9)、支払価格が特に強く83.5(予想77.0)、建設支出=前月比-0.3%(予想-1.0%)と共に強くドルが買われ、株価の上昇に円売りが続き、USDJPY=102.16円まで上昇した。


●ドル円
アジア市場のドル円は99.68円で取引が始まり、朝方発表された日銀短観も予想を下回りながらも、期始で市場参加の動意も鈍く、99.59円~100.00円の狭いレンジで取引が続き、EURJPYの売りに一時下値を試す動きが見られたが、99.60円以下ではマクロファンdの・米銀の買いに底堅く、株価の上昇に100.25円まで上昇した。欧州市場は99.90円で取引が始まり、UBS+ドイツ銀行の第1四半期決算を好感した金融株の上昇に、クロスを含め円売りが続き100.28円まで上昇、100.05~30円のレンジから、クロスで円売りが加速し100.68円まで上昇した。100.40~60円のレンジで売り買いが交錯していたが、リーマン・ブラザーズの転換優先株の売り出しを好感した米株価の上昇に、100.98円まで上昇、101円のオプションバリアを試す買いが続いた。予想を上回るISM製造業景況指数、建設支出に、101.00~50円の間に点在したストップロスを誘発し、101.94円まで上昇、102円の実需+ファンド筋+オプション勢の売りに上げ渋り、101.65~95円のレンジで売り買いの攻防が続いたが、米国株の上昇が続き、102円をトリガーし、102.16円まで上昇、06:00時では101.86円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5786で取引が始まり、1.5750まで下落したが、アジア勢の買いが続き、1.5750~86の狭いレンジで揉み合いとなったが、UBSの決算発表を材料に、投機筋の売りが強く1.5736まで下落、弱い独小売売上高に1.5648まで続落となった。欧州市場は1.5663で取引が始まり、独小売売上高の悪影響に上値は重く、堅調な欧州株にも買い鈍く、1.5650~85での揉み合いから、ポジションの巻き戻しなのか投機筋の売りが続き1.5625まで下落、ECBフィキシングには一時1.5685まで値を戻した。EURGBPの売りも強く1.57台を回復できず1.5602まで続落、予想を上回るISM製造業景況指数に1.5563まで下落、1.5600を挟み1.5580~25の狭いレンジで売り買いの攻防が続き、06:00時では1.5608で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は157.37円で取引が始まり、一時157.11円まで下落したが、本邦資本筋の買いに値を戻し、157.50~75円の狭いレンジ取引から、UBSの決算発表を材料に156.70円まで下落、独小売売上高に156.34円まで続落から、欧州勢の買いに157.18円まで値を戻した。欧州市場は156.46円で取引が始まり、金融株中心に堅調な欧州株に円売りが続き、156.90~40円のレンジから、一時157.75円まで上昇、アジア勢の積極的な売りに上値も重く、157.30~65円で売り買いが交錯した。予想を上回る米ISM製造業景況指数や、リーマン・ブラザーズの転換優先株の売り出しを好感した米国株の上昇に、158.59円まで急騰、159円のオプションプロテクトの売りに上げ止まり、158.70~95円のレンジで売り買いの攻防が続いたが、終盤にかけて159.21円まで上昇、06:00時では158.98円で取引されている。


●主な経済指標の結果
08:50 日本 日銀短観:大企業製造業業況判断=11(予想13 前回19)、大企業製造業先行き=7(予想9 前回15)、大企業非製造業業況判断=12(予想12 前回16)、大企業非製造業先行き=13(予想10 前回15)、設備投資計画=前年度比-1.6%(予想0.1% 前回10.5%)
12:30 豪 オーストラリア中銀金融政策発表=政策金利7.25%の据置きを発表
15:00 独 2月の小売売上高=前月比-1.6%(予想0.7% 前回0.9←0.7%)、前年比-0.3%(予想1.1% 前回0.6%)
15:30 スウェーデン 3月の製造業PMI=54.7(予想54.9 前回55.7)
16:30 スイス 3月のSVME購買部協会景気指数=55.3(予想60.3 前回60.5)
16:55 独 3月の失業率=7.8%(予想7.9% 前回8.0%)、失業者数変化=-5.51万人(予想-4.5万人 前回-7.5万人)
17:30 英 3月の製造業PMI=51.3(予想51.0 前回51.3)
18:00 ユーロ 2月の失業率=7.1%(予想7.1% 前回7.1%)
21:30 カナダ 2月の鉱工業製品価格=前月比0.1%(予想0.7% 前回1.0←0.9%)、前年比-0.8%(前回0.0←-0.1%)
23:00 米 3月のISM製造業景況指数=48.6(予想47.9 前回48.3)、新規受注=46.5(前回49.1)、支払価格=83.5(予想77.0 前回75.5)、雇用=49.2(前回46.0)
23:00 米 2月の建設支出=前月比-0.3%(予想-1.0% 前回-1.0←-1.7%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎ポールソン米財務長官(ガイトナー・NY連銀総裁に宛てた書簡)=ベアー・スターンズ 買収支援で、財務省の収入が減少する可能性を認めていた。
◎バーナンキ米FRB議長=3日に上院銀行委員会で証言(日本時間午後11時)。
◎ピムコのグロス氏=米金融改革案、規制強化で投資銀行は収益打撃。
◎ポールソン米財務長官=金融行政改革案、一部は年内実施の可能性。
◎米リーマン・ブラザーズ=財務の健全性に対する不安解消に向け40億ドルの転換優先株を売り出し、クレジットスプレッドが縮小、株価が上昇。


欧州・英国
◎ブラウン英首相=世界経済は減速しているものの、4月11日のワシントンG7で金融市場の混乱対応に向け、緊急に行動することで合意。主要国や国際機関が緊急に金融市場の混乱の原因に対処する必要がある。国際金融システムの変更について一部合意することができると確信、直ちに変更する必要がある。
◎ノワイエ仏中銀総裁=ユーロ圏経済は米国に比べ金融危機の影響を受けにくく、短期的な見通しは米国よりも明るい。金融市場の混乱により、インフレ期待を抑制することが以前にも増して重要になっている。市場での貸し渋りは金融機関の利益にならず、緩和すべきだ。金融機関は依然としてリスクを懸念し過ぎている。米国が抱える問題の1つは、監督の明らかな甘さ。
◎ECB=初の期間6ヶ月もの、250億ユーロのリファイナンシング・オペの受付を開始。
◎ビーニ・スマギECB専務理事=ECBが金利を引き下げていれば、ユーロ圏のインフレ率はもっと上昇していた。3月のユーロ圏消費者物価指数伸び率は前年比3.5%と過去最高で、成長鈍化にもかかわらず、ECBが近く利下げする可能性が低下した。
◎ドイツ銀行=第1四半期に25億ユーロ(39億ドル)の評価損を計上→ 欧州株価が上昇
◎UBS=第1四半期に190億ドルの評価損を計上し、最終損益が120億スイスフランの赤字になるとの見通し。150億スイスフランの株主割当増資を検討→ 欧州株価が上昇。
◎UBS=昨年末以来サブプライムエクスポージャーを45%・オルトAを40%削減。株主総会で100億スイスフランの増資提案について投票。


日本・その他
◎国際通貨基金(IMF)2008年の世界経済見通し草案=GDP見通しは、米国0.5%(前回1.5%)、独1.2%(前回1.5%)。
◎トルコ憲法裁判所=イスラム系政党で与党の公正発展党(AKP)の解党などに関する検察当局の提訴を受理→ 政局不安にトルコリラ下落。
◎オーストラリア中銀=これまでの利上げは需要抑制 につながっている。内需の伸びが鈍化している一時的な兆候がみられる。金融状況の全体的なタイトニングは顕著。タイトニングが内需の伸び抑制を促している。当面の間、金融政策は適切。短期的にはインフレは高水準を維持しやがて低下へ→ 豪ドル売りが強まる。


2008年4月1日 本日の為替戦略

波乱が多い本邦決算期末は終了、昨日仲値の午前9時55分ではでは混乱があったものの、海外市場の仲値では比較的平穏時に終了した。日経平均株価は、前年度比27.7%の下落、政治的な混乱や成長鈍化に、原材料の値上げ等・・・・。それでも円買いの流れは弱まらず、USDJPYは相変わらず100円近辺で推移していのは、これでも、また欧米と比較してまだマシとの判断なのであろうか? 米国発の金融不安が解消するかはっきりとするまでは、クレジット・スプレッドと、株価を見ながら、為替取引をすることが流行のようである。


ポールソン米財務長官は、金融市場監督に関する抜本的改革案を発表し、米連邦準備制度理事会(FRB)に多くの権限を与えることにしたが、この評価はまだ良くわからず、米金融市場が評価するようであれば、ドル買いになるが、今後の金融市場から判断する以外ない。


昨日の決算仲値はUSDJPY=100.19円で、経験則ではこの水準が今後の相場にとって重要になってくるので覚えておいて欲しい。


本日の経済指標・その他からは、オーストラリアの金融政策が発表されるが、7.25%の金利据え置きに間違いないとの見通しで取引されているが、今後を予想できる発言は注意する必要がある。また、米ISM製造業景況指数も重要である。


●ドル円
ドル円は、新年度に入り新たな相場を期待したいが、過去を見てみると、97~101円のレンジに入り全く主体性の無い値動きが続いている。過去12日で9日間が99円台で終了、一日が97円台、二日が100円台となっており、このレンジを抜け出すまでは、レンジ相場に徹するしか方法がなさそうである。日々1円~1.5円の値幅で動き、値幅では不足無いが、入り所を間違えずに、小刻みに取引することにしたい。


ドル円の4時間チャートは、98.50~101円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、100.07円、100.58円、100.88円、101.14円、101.45円。下値のポイントは、99.07円、98.73円、97.88円、96.03円。RSIは49と下降ラインから上昇ラインへ変化しつつあり、トレンドモメンタムは変形ながら買いを継続。トータルの判断は、弱い買いに入っているが、Dailyチャートは売りを継続、戻り売りが続く。


●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロ圏のCPIが3.5%になったことで、目先は金利を引下げる状態でもなく、ユーロ高を是正する状況でもなくなっている。昨日1.5905の高値更新に失敗、後の急落を考えれば、新値更新ももう簡単に達成できるとは思われず、こちらもこの水準を超えるまでは、買いが先行する相場ながら、強気にもなれなく、結局はレンジに入る可能性が高い。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドながら、目先は1.57~1.59のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5903。下値のポイントは、1.5702、1.5683、1.5583、1.5552。RSIは60と下降ラインができ、トレンドモメンタムは売りに変わりやすくなっている。トータルの判断は、Dailyチャーチは買いで強気にはなれないものの、売りに変わる可能性もあり注意。1.5905~10を超えたら、売りは撤退と買いを続ける。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドは、住宅価格の低下とポンド安を示唆する発言や、エコノミストの予想が多く、ポンド安の期待感が強いのか、クロスではポンドの売りが目立つ。長くキャリーすることも難しいが、利下げ観測を材料に戻り売りが続きそうである。


ポンド円の4時間チャートは、下値を試しながらも、197~202円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、198.43円、200.79円、201.79円、202.07円。下値のポイントは、196.04円、195.07円、192.53円。RSIは43と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売り。


●本日の経済指標・その他
08:50 日本 日銀短観:大企業製造業業況判断=予想13 前回19、大企業製造業先行き=予想9 前回15、大企業非製造業業況判断=予想12 前回16、大企業非製造業先行き=予想10 前回15、設備投資計画、前年度比=予想0.1% 前回10.5%
12:30 豪 オーストラリア中銀金融政策発表=政策金利7.25%の据置きを予想
15:30 スウェーデン 3月の製造業PMI=予想54.9 前回55.7
16:30 スイス 3月のSVME購買部協会景気指数=予想60.3 前回60.5
16:55 独 3月の失業率=予想7.9% 前回8.0%、失業者数変化=予想-4.5万人 前回-7.5万人
17:30 英 3月の製造業PMI=予想51.0 前回51.3
18:00 ユーロ 2月の失業率=予想7.1% 前回7.1%
21:30 カナダ 2月の鉱工業製品価格=前月比予想0.7% 前回0.9%
23:00 米 3月のISM製造業景況指数=予想47.9 前回48.3、 支払価格=予想77.0 前回75.5
23:00 米 2月の建設支出=前月比予想-1.0% 前回-1.7%
未定(31日~4月5日) 独 2月の小売売上高=前月比予想0.7% 前回0.7%、前年比予想1.1% 前回0.6%
ブラード氏が米セントルイス地区連銀総裁に就任


2008年4月1日 3月31日の海外為替市場

原油価格、金価格は弱く、主要通貨は上下しながら、終わってみれば元の水準近くで終了。


アジア市場は、日本の決算期末の仲値ではドラマがあり、USDJPY=99.80→100.20円、EURJPY=156.06→158.16円と、多くのクロス円で本日一日の高値・安値を示現。仲値の買いが一巡すると円の買い戻しが始まった。


欧州市場は、英住宅価格の下落と匿名通貨当局者のポンド安予想にGBPは弱く、EURGBP=0.7982と最高値を更新、3月のユーロ圏消費者物価指数は、ユーロ発足以来の最高水準となる3.5%まで上昇、直後の反応は鈍いものの、ユーロ買いの材料であることは間違いなく、緩やかな上昇となった。


米国市場では、シカゴ購買部協会景気指数が、48.2(予想46.5)と強く、ポールソン米財務長官は、金融市場監督に関する抜本的改革案を発表、「住宅市場は依然として最大のリスク」との発言を材料に利用し、オプションカット、ロンドン仲値のEUR買いと重なり、EURUSD=最高値直前の1.5897まで上昇したが、買いが一巡すると投機的な相場を裏付けるように、1.5773まで急落、結局は多くの通貨はレンジ相場。


●ドル円
アジア市場のドル円は99.12円で取引が始まり、金融不安を材料とした海外勢の売りに98.80円まで下落したが、期末最終日のドル不足大きいとの観測に、早朝からドル買いが強く、銀行筋や投機筋の買いが先行し、資本筋や実需筋の買いに仲値では100.20円まで急騰したが、買い一巡後には利食いの売りとに上値が重く、日経平均株価の下落に99.38円まで続落となった。欧州市場は99.70円で取引が始まり、金融中心に欧州株が弱く、英住宅価格の低迷や匿名通貨当局者のポンド安発言に、GBPJPYの売りが続き、99.22円まで下落したが、ユーロ圏CPIの影響を受けたEURJPYの買いが入ると、99.75円まで上昇した。ECBフィキシングの売りに、99.30円まで下落したが、予想を上回るシカゴ購買部協会景気指数に、米株価が上昇、ロンドンフィキシングでEURJPYの買いに99.95円まで上昇したが、円高センチメントは強く、100円を超えることができず、99.60~90円のレンジで取引が続き、06:00時では99.68円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5801で取引が始まり、早朝では1.5760で下落したが、決算期末による本邦勢のEUJPY買いが強く1.5817まで上昇、主体性もなく1.5865~20のレンジで上下した。欧州市場は1.5782で取引が始まり、アジア市場のレンジで取引が続いたが、EURGBPやEURJPYの買いが強く、徐々に底値を切上げ、予想を上回るユーロ圏の消費者物価指数の発表に1.5836まで上昇した。GBPUSDの売りが続き一時1.5787まで値を下げたが、期末で投機筋の動きも鈍く、1.5800~20の狭いレンジで取引が続いた。予想を上回る米シカゴ購買部協会景気指数にも、逆に、ポールソン米財務長官から、「住宅市場は依然として最大のリスク」との発言を材料に、ユーロ買いが炸裂した。ロンドンフィキシングで大量のユーロ買いが出るとのウワサもあり、1.5811→1.5897まで急伸、最高値の1.5905直前まで上昇したが、ロンドンフィキシングでは1.5845まで下落、1.5790→1.5771と続落となり、結局は元の水準近く値を下げ、06:00時では1.5780で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は156.66円で取引が始まり、オセアニア市場から続いた売りに156.06円まで下落したが、仲値での円売り(EURJPY・USDJPYの買い)が大きいとの観測に投機筋や銀行筋の買いが先行し、仲値では158.16円まで急騰、利食いの売りに157.50~10円のレンジで売り買いが交錯、期末の買い需要が終了すると、日経平均株価の下落を材料に156.73円まで値を下げた。欧州市場は157.36円で取引が始まり、弱い欧州株に一時156.75円まで下落したが、GBPJPYの買いに下げ止まり、予想を上回るユーロ圏の消費者物価指数にも、156.90~45円のレンジで売り買いが交錯した。ECBフィキシングでEURJPYの買いが強いとのウワサが広まり、157.73円まで上昇→一時157.23円まで下落、フィキシングでは157.65円まで上昇→買い一巡に156.95円まで再び下落、レンジを抜け出すことはできなった。ロンドンフィキシングに向けた買いに157.95円まで上昇、米国株を見ながら、157.50~00円のレンジで売り買いが交錯、終盤にかけては157.25円まで値を下げ、06:00時では157.30円で取引されている。


●主な経済指標の結果
06:45 NZ 2月の住宅建設許可=前月比-6.5%(前回3.3%)
08:50 日本 2月の鉱工業生産・速報=前月比-1.2%(予想-2.0% 前回-2.2%)、前年比4.2%(予想3.1% 前回2.2%)
09:01 英 3月のホームトラック住宅価格=前月比-0.2%、前年比0.4%→2年ぶりの低水準
16:00 スウェーデン 3月の製造業信頼感指数=2.0(予想0.0 前回-1.0)、消費者信頼感指数=2,5(予想2.0 前回0.9)
17:00 ノルウェー 2月のCredit Growth=前年比14.2%(前回14.2←14.3%)
17:00 ユーロ 2月のマネーサプライM3・季調済=前年比11.3%(予想11.5% 前回11.5%)
17:00 ユーロ 2月の民間部門信用=10.9%(予想11.0% 前回11.1%)
18:00 ユーロ 3月の消費者物価指数(CPI)速報=前年比3.5%(予想3.3% 前回3.3%)→1999年ユーロ導入以来の最大
18:00 ユーロ 3月の業況感指数=0.8%(予想0.7 前回0.71)
18:00 ユーロ 3月の景況感指数: 総合指数=99.6(前回100.2)、小売=1(前回1)、消費者信頼感指数=-12(前回-12)、鉱工業=0.0(予想1.0 前回0.0)、サービス業=9(予想10 前回10)、
21:30 カナダ 1月のGDP=前月比0.6%(予想0.5% 前回-0.7%)
22:45 米 3月のシカゴ購買部協会景気指数=48.2(予想46.5 前回44.5)、生産=50.4(前回46.5)、新規受=53.9(前回48.8)、雇用=44.6(前回33.5)、支払価格=83.9(前回79.4)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎ポールソン米財務長官=強いドルは国益である。為替は米経済の強さを反映する。米国は世界で最も優良な市場。海外からの投資は信任投票と言える。
◎ポールソン米財務長官=金融市場監督に関する抜本的改革案を発表。包括的な金融監督改革案について、市場の混乱に対応したものではなく、混乱が終息するまで実行に移すべきではない。
◎ポールソン米財務長官=不備を解決するためFRBに広範囲の権力が必要。米連邦準備制度理事会(FRB)が米証券取引委員会(SEC)から金融市場規制の監督を引き継き、FRBが金融市場安定化の役割担う。FRBが銀行、保険、HFを監督へ。住宅市場は依然として最大のリスク。
◎メリルリンチ=第1四半期に評価損110億ドルを計上見通し。
◎ロイター調査=第1四半期の米企業業績見通し悪化予想、S&P500構成企業は8.1%減益(前週調査=-5.5%、期始調査=+4.7%)。
◎米フィラデルフィア当局=差し押さえ住宅物件の競売中止へ。


欧州・英国
◎オルドネス・スペイン中銀総裁=2008年のユーロ圏成長、07年を大幅に下回る可能性、根強いインフレの危険性を警告。金融市場が急速な悪化に直面している。
◎リーカネン・フィンランド中銀総裁=金融市場の混乱による深刻な世界経済低迷の可能性がある。インフレ期待を物価安定に沿った水準に抑制することは優先課題。成長見通しは一段と控えめになっている一方、ユーロ圏のインフレは、食品・燃料高を背景に上昇の勢いを増している。
◎欧州委員会、アメリア・トレス報道官=3月のユーロ圏消費者物価指数、好ましい数字でないが、原油価格の急騰を踏まえればそれほど驚きではない。
◎スイス政府=国内総生産(GDP)伸び率見通し:2009年1.7%から1.5%に引き下げ、2008年は1.9%に据え置き。インフレ見通し:2008年1.7%、2009年1.0%。
◎ハンバリー中銀=政策金利を0.5%引き上げ8.0%に決定。
◎イングランド銀行・当局者=ポンドは一段と下落する余地があるとの見方。


日本・その他
◎みずほコーポレート銀行為替見通し=年内のドル安値見通しを85円(前月90円)へ修正、2009年1―3月は80円。米国の金融システムを取り巻く不安定な状況は変わらず、ドル安の流れも変わっていない。サブプライムモーゲージ問題は住宅ローンにとどまらず、商業用不動産をはじめ多くの分野に飛び火。信用危機の進行とともに米経済の悪化が顕著になり、投資家のレバレッジ解消の動きも進行する。
◎人民銀行=中国はインフレ抑制のため金融引き締めスタンスを堅持する。
◎中東経済専門誌「ミドルイースト・エコノミック・ダイジェスト」(MEED)=湾岸アラブ地域で現在、総額2兆ドルに上るプロジェクトが発表または着工されている。 サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタールやその他石油輸出国3カ国の経済は、2002年以降、原油価格の上昇によりそれまでの5倍のペースで成長しており、これら諸国は石油関連収入で、インフラから電力まであらゆる部門の開発に投資している。
◎温家宝中国首相=中国政府は、株式市場の安定的で健全な発展を促進する。


2008年3月31日  本日の為替戦略

週初で月末の為替相場は何が起きるのか判り難い。銀行のスポットディーラーやポジションテーカーは取引を手控えるなど、投機的な動きは抑制されやすいが、反面、その分、出会いが薄くなる相場で、実需や資本筋の動きに相場が動くこともある。さらに本日は、海外では四半期末、国内では決算期末となり、国内外共にフィキシングの特殊需要に相場が変動することが多く、日本では午前9時55分、欧州では午後9時10分、英国では午前零時がそれに当る。


本日は、ユーロ圏の消費者物価指数の発表があり、インフレを危惧するECB通貨当局者の関心の的となっており重要で、米国のシカゴ購買部協会指数も先行指標として注目したい。また、通貨当局者の発言予定も多く、どのような発言が飛び出すか判らないが、相場変動リスクがあることは間違いない。


●ドル円
ドル円は、先週末は、米国株は弱含みで推移し、円を買い戻す動きが続いたが、総じてレンジ内での取引が続き、方向性は円高ながら米国からの材料待ちのムードが強い。今日は3月の最終日で決算に使われる為替レートが仲値で決定され、いくらで決定さえるか興味深く、午後3時、午後5時にも動きが大きくなることが多く、海外市場ではロンドンフィキシングの午前零時には円クロスでドル円が動く事が多い。


ドル円の4時間チャートは、98.50円~101円のレンジで取引が続いているが、目先は99.50~100.50円に収斂している。上値のポイントは、100.07円、100.58円、100.88円、101.14円。下値のポイントは、99.07円、98.73円、97.80円。RSIは37と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りから買いに変化しているが、サインは弱く不透明。トータルの判断は、100.58円を超えるまでは売りを継続。


●ユーロドル
ユーロドルは、市場の評価は悪くなく、先週発表された独ifoも強く、本日発表されるインフレ率はECBターゲットの2%を遥かに超え3.2%と予想され、とてもではないが利下げを期待することは難しい。むしろ、米金融機関の混乱が無ければ利上げをしたいくらいだと思われ、インフレ抑制効果があるユーロ高を期待する声も相変わらず多い。


ユーロドルの4時間チャートは、1.59で上げ止まり、1.57~1.5850のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5903、下値のポイントは、1.5752、1.5688、1.5660、1.5583。RSIは72と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、1.5700~1.5900のレンジを上下共に抜け出すまでは方向感が定まらないが、買いが優勢。


●ポンド円
ポンド円は、ポンド安のセンチメントと強く、ポンドは投機的なポジションでショートに入りやすいが、高金利通貨であるだけに、キャリー・ロスは如何ともしがたい。ポンド売りも短期的になりやすく、時間の経過と共に下げ渋ると買い戻しが入りやすい。もちろんこれはポンド円も同じことである。


ポンド円の4時間チャートは、197.50~202円のレンジで取引が続き、下限を試している。上値のポイントは、198.43円、200.79円、202.07円。下値のポイントは、196.04円、195.07円、192.53円。RSIは42と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りに変化している。トータルの判断は、売り。


●本日の経済指標・その他
06:45 NZ 2月の住宅建設許可=前月比予想 前回3.3%
08:50 日本 2月の鉱工業生産・速報=前月比予想-2.0% 前回-2.2%、前年比予想3.1% 前回2.2%
16:00 スウェーデン 3月の製造業信頼感指数=予想0.0 前回-1.0、消費者信頼感指数=予想2.0 前回0.9
17:00 ノルウェー 2月のCredit Growth=前年比 前回14.3%
17:00 ユーロ 2月のマネーサプライM3・季調済=予想前年比11.5% 前回11.5%、Credit Growth=前年比予想12.8%、 前回12.7%
18:00 ユーロ 3月の消費者物価指数(CPI)速報=前年比予想3.3% 前回3.2%
18:00 ユーロ 3月の消費者信頼感指数=予想-12 -12、製造業=予想1.0 前回0.0、サービス業=予想10 前回10
18:30 英 3月のGfk消費者信頼感指数=予想-18 前回-17
21:30 カナダ 1月のGDP=前月比予想0.5% 前回-0.7%
22:45 米 3月のシカゴ購買部協会景気指数=予想46.5 前回44.5
未定(31日~4月5日) 独 2月の小売売上高=前月比予想0.7% 前回0.7%、前年比予想1.1% 前回0.6%
Gjedremノルウェー中銀総裁発言
リーブシャー・オーストラリア中銀総裁、Ferrero-Waldner記者会見
リーカネン・フィンランド中銀総裁記者会見
イエレン米サンフランシスコ地区連銀総裁が講演 「地域社会発展にとっての差し押さえの重要性」
プール米セントルイス地区連銀総裁が退任


2008年3月30日 今週の為替戦略

先週は、FRBと米政府の積極的な金融対策に米金融不安もやや弱まり、逆に企業の業績はやや改善を示す指標も一部あり、エコノミストや市場関係者からは年後半から来年には米国経済が回復する予想が多いが、逆に言えば将来のことは予想に過ぎず現実の目先では、まだドルに関しては弱気な状態が続いていることの裏返しでもある。


注目していた本邦3月本決算期もいよいよ残り3月31日残り1日で終了となった。過去2週間では週終値で比較してもUSDJPY=99.62→99.26円、EURJPY=157.19→156.77円と予想外に円相場は安定し、全体としても、$インデックスは71.695→71.615とほぼ変わらずとなっていたが、EURGBP=0.7787→0.7198と最高値を更新、EURCHF=1.5574→1.5716に上昇するなど、通貨間で結構変化してきている。


英国は住宅関連の経済指標は弱く、キング・イングランド銀行総裁は「金融問題は困難かつ新たな局面に入った」と発言するなど金融不安がくすぶり続け、リセッション入りを予想する記事も見られる。4月10日には0.25%の政策金利引き下げが予想され、輸出主導の景気回復を目指すために、ポンド安を選択する可能性も指摘されるなど、売りの材料が多く、ドル安の相場の中でも上昇力は鈍い通貨の一つで、クロスではポンド売りが目先は続きそうである。


ユーロ圏では、インフレリスクを警戒、トルシェECB総裁や他の多くの理事は現在の政策金利は適切と判断し、金利据え置きが予想されている。ユーロ高がインフレを抑制し、ユーロ高による輸出鈍化を気にかけながらも、成長鈍化の程度が比較的弱いとの観測にユーロ買いが目立ち、EURGBPの上昇や、EURUSDの買いが続きそうである。ただ中長期筋からはユーロロングポジションのヘッジを示唆する発言も見られ、一直線のユーロ高も考え難い。


最近の為替市場では、相場の判断材料として経常収支を意識しているとの意見が多い。金融市場が正常化するには時間がかかり、資金の流れが細り、経常黒字国通貨高、赤字国安の流れは当面変わりそうに無いとの判断である。この意味では、円、スイスが強く、そして、ドル、ポンドは弱く、豪ドル、NZドルは商品価格の影響を受けながらも弱含む可能性がある。


円は、100円を割り込みながらも、野次馬的な超円高を予想する声も予想外に少なく、極端な円安見通しも不思議と少ない。不思議と100割れの相場に目が慣れ始めたのか、過去の円高と違い、日本発ではなく米国発の円高に他人事みたいに感じているようにしか見えない。日本国内では、全国CPIコアが1%を超えるなど悪いインフレの芽と、止まらない株価下落、企業収益の伸び率の鈍化、政治への不信など、円が強いとの実感が乏しいためなのであろう。


しかし、GBPJPYを例にとれば、昨年7月251.01円を高値に、先週は192.53円まで下落、なんと58.48円=23%強の円高である。ドルに関係ないGBPに対してのこのような円高を無視続けることに、政治的な不信と通貨当局者の良識を疑う。為替は相手通貨との比較で、欧米金融機関の業績悪化が激しく、金融不安が一向に改善されず、赤字ファンディングも決して楽とはいえず、これらからは円高が終了する材料はない。そして、円高の終着駅が見えないリスクを感じてならない。


主要通貨を比較:
Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると:
21日の激しいドル高の流れの反動に、先週は、サウジアラビアや中東勢のEUR買いや、堅調経済を好感したAUDの買いに、ドルに対して上昇は大きかったものの、ドルは下全体的に小幅な下落となっている。市場参加者でもプライマリーディーラー、政府系住宅会社への支援、ベアー・スターンズ社救済など、一連の金融機関へ積極的な関与や、金融政策の支援により最悪期を脱したとの意見もあり、これらの結果をみてから、次の判断をしたいとの考えが伺われる。また、四半期(日本は年度決算)決算に積極的に動き難くかった可能性もあり、割り引いて考える必要がある。


USDJPY    OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
21-Mar-08 99.10 100.45 95.77 99.56 0.52 0.53% 4.68
28-Mar-08 99.40 101.04 98.56 99.26 -0.30 -0.30% 2.48


EURUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
21-Mar-08 1.5675 1.5905 1.5396 1.5431 -2.430 -1.55% 5.09
28-Mar-08 1.5438 1.5859 1.5341 1.5793 3.620 2.35% 5.18


USDCHF   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
21-Mar-08 0.9970 1.0168 0.9642 1.0091 1.040 1.04% 5.26
28-Mar-08 1.0090 1.0250 0.9850 0.9952 -1.390 -1.38% 4.00


GBPUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レン
21-Mar-08 2.0176 2.0274 1.9735 1.9814 -3.900 -1.93% 5.39
28-Mar-08 1.9815 2.0192 1.9759 1.9942 1.280 0.65% 4.33


AUDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
21-Mar-08 0.9378 0.9446 0.8952 0.9017 -3.54 -3.78% 4.94
28-Mar-08 0.9012 0.9252 0.8978 0.9174 1.57 1.74% 2.74


USDCAD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
21-Mar-08 0.9886 1.0293 0.9860 1.0230 3.38 3.42% 4.33
28-Mar-08 1.0252 1.0306 1.0093 1.0223 -0.07 -0.07% 2.13


NZDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
21-Mar-08 0.8129 0.8201 0.7866 0.7917 -2.15 -2.64% 3.35
28-Mar-08 0.7910 0.8780 0.7883 0.7971 0.54 0.68% 8.97

円クロスを比較:
日経平均株価が12,482.57→12,820.47(+337.90円)、NYダウは12,361.22→12216.40(-144.92ドル)と株価の下落基調も弱まり、米国を除くアジアや欧州株が比較的堅調に推移、クレジットスプレッドも縮小し始め、数字上からは米国金融不安が薄らぎ=円売りとなった。円はEURとAUDに対して下げ幅が大きく、安全資産の一員のCHFに対しても値を下げ、CADを除き円は全面安となったが、決算期末の影響の可能性も高く、本当の流れは見えてこない。


AUDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
21-Mar-08 92.93 93.51 88.15 89.79 -3.06 -3.30% 5.36
28-Mar-08 89.60 92.51 89.45 91.03 1.24 1.38% 3.06


GBPJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
21-Mar-08 199.94 201.20 192.53 197.28 -2.86 -1.43% 8.67
28-Mar-08 196.96 201.73 196.70 197.88 0.60 0.30% 5.03


CADJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
21-Mar-08 100.22 100.95 95.67 97.28 -2.85 -2.85% 5.28
28-Mar-08 96.92 99.33 96.79 97.20 -0.08 -0.08% 2.54


EURJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
21-Mar-08 155.35 157.04 151.70 153.65 -1.66 -1.07% 5.34
28-Mar-08 153.47 158.35 153.10 156.77 3.12 2.03% 5.25


CHFJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
21-Mar-08 99.37 100.85 97.33 98.64 -0.63 -0.63% 3.52
28-Mar-08 98.48 100.70 97.82 99.70 1.06 1.07% 2.88


NZDJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
21-Mar-08 80.56 81.32 76.74 78.82 -1.77 -2.20% 4.58
28-Mar-08 78.63 81.02 78.49 79.08 0.26 0.33% 2.53


IMM通貨先物:
公表値を比較して見ると:
EURとJPYロングが急増し、ドル売りをリードし、他は横ばいからロングポジションが減少し、比較的ドル高センチメントが強かったことがわかる。公表された25日以降でもEURとJPYは上昇、ドルが値を下げていたことを考えれば、各通貨ともネットロングポジションが増加していることが想像できる。特徴としては、安全資産としての円を評価したJPYロングポジションが一番大きく、事あるごとにポジション調整の売りも入りやすい。


JPY Long Short Net
18-Mar-08 82,300 26,541 55,759
25-Mar-08 88,691 22,771 65,920


EUR Long Short Net
18-Mar-08 78,310 51,789 26,521
25-Mar-08 90,956 48,185 42,771


GBP Long Short Net
18-Mar-08 49,963 20,823 29,140
25-Mar-08 44,244 24,516 19,728


CHF Long Short Net
18-Mar-08 24,560 13,336 11,224
25-Mar-08 30,768 19,987 10,781


CAD Long Short Net
18-Mar-08 43,416 22,517 20,899
25-Mar-08 28,183 26,005 2,178


AUD Long Short Net
18-Mar-08 40,625 5,060 35,565
25-Mar-08 40,242 4,622 35,620


NZD Long Short Net
18-Mar-08 12,921 2,543 10,378
25-Mar-08 12,476 3,025 9,451


今後の金利予想は:
国  予定日 現行政策金利 予想:         
USD 4月30日 2.25%  0.25~0.5%の引下げを予想(Fed Funds Target Rate)
EUR 4月10日 4.0%  金利据え置きを予想(Refi Rate)
GBP 4月10日 5.25%  0.25%の利下げを予想(Base Rate)
JPY 4月 9日 0.50%  金利据え置きを予想(OverNight Call Rate)
AUD 4月 1日 7.25%  金利据え置きを予想(Cash Rate)
NZD 4月24日 8.25%  金利据え置きを予想(Cash Rate)
CHF 6月19日 2.75%  金利据え置きを予想(3 month Libor target)
CAD 4月22日 3.50%  0.25%の利下げを予想(OverNight Rate)
NOK 4月23日 5.25%  金利据え置きを予想 (Sight deposit)
SEK 4月23日 4.25%  金利据え置きを予想 (Repo rate)


今週の経済指標・その他では、
今週のメインイベントを上げると二つある。
一つは、2日のバーナンキFRB議長の上下両院合同経済委員会での証言で、4月30日のFOMCで0.25%の政策金利引き下げ予想が強い中で、それを確認することができる。
もう一つは、4日の米雇用統計で、最近のデーターでは雇用の悪化が目立ち、非農業部門雇用者数の予想は-5~-7万人程度と悪い材料を折り込み始めている。最近は市場の予想があまり当らず、相場の変動が激しくなることが予想され、仮に市場の予想に反して増加ともなればドル買い戻しが強まることが予想される。前回は2.5万人の予想が-6.3万人となったが、ドルは思ったより売り込まれなかった事実もあり、大きなポジションを取り難く、直後の反応も難しい。


注目される経済指標は:
住宅関連では、31日=NZ住宅許可件数、2日=英住宅許可件数、インフレ関連では、31日=ユーロCPI、2日=ユーロPPI、4日=スイスCPI、雇用関連では、1日=ユーロ失業率、独失業率、2日=米企業人員削減数、米ADP全国雇用者数、4日=カナダ失業率、米失業率、成長関連では、31日=カナダGDP、先行指標では、1日=日本日銀短観、政策金利では、1日=豪中銀は7.25%の金利据え置きを予想、その他、1日=米ISM製造業景況指数、3日=ノルウェー小売売上高、ユーロ小売売上高、米ISM非製造景況指数、4日=豪小売売上高、未定=独小売売上高

●ドル円
ドル円は、政局混迷や日銀総裁不在も関係ない!・・・とでも言いたいのか、98~101円のレンジで取引が続き、先週3日間で終値は99円台となった。金融不安のヘッジ通貨としての円と、経常収支黒字通貨としての円の買いに、投機的な円ロングポジションが積み上がりやすく、上下に振れやすい相場になることは避けられないが、ドルへの信任が復活するまでは、円高傾向が続きやすく、底値が見えない。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、一時ラインの下限を割り込みながらも、引き続き下限近くで取引されている。上値のポイントは、99.48円、100.65円、102.73円、103.68円。下値のポイントは、98.91円、99.57円、92.92円。RSIは27と下降ラインを復活、トレンドのある下落が続いている。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、100.65円を超えるまえでは売り。103.68円を超えたら長期的なドル売りは終了。Daily=売り、Weekly=売り、Monthly=売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、通貨当局者の多くがインフレリスクを警戒し、GDPの鈍化も限定的と言い、政治家はユーロ高を懸念し、景気鈍化リスクを警戒している。共通しているのは金融不安を抑えるために、米国と協調し金融不安の解消に努めていることである。ストラテジストのユーロ下落期待はまたして裏切られ、1.6は目の前で、時間をかけながら上昇が続き、天井感はつかめない。もっとも、4月11日のワシントンG7に向けてユーロ高是正の措置が講じられれば話は別だか、その可能性は非常に非常に低い。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇とトレンドが続き、上限を超え買いが続いている。上値のポイントは、1.5903~16、1.6017、1.6245、1.6909。下値のポイントは、1.5660、1.5537、1.5359、1.5302、1.5254。RSIは69と緩やかな上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買い、1.5537~1.5916のレンジで売り買いを交錯しながら上限を試し、1.5916を超えると1.6台の定着を目指す。Daily=買い、Weekly=買い、Monthly=買い


●ポンド円
ポンド円は、市場ではあまり話題にされず、相場もそれほどポンド売りに動いてはいないが、目に付く材料は全てポンド売りである。キングBOE総裁は議会証言で、中銀は利下げ方向かとの質問に→その通りだと発言、金融問題は困難かつ新たな局面に入ったとも言い、ビーンBOE理事・首席エコノミストも議会証言で、金融市場は明らかにリスクが下向き、英国経常収支の赤字額を考慮すると個人的に同じ見解と発言。イングランド銀行当局者は、英経済がこれまでの個人消費依存から輸出主導に向かうなかで、ポンドは一段と下落する可能性があると言う。 さて、どうなることやら。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの下限近くで取引が続いている。上値のポイントは、200.49~62円、202.97円、204.60円、205.61円。下値のポイントは、197.11~23円、195.62円、191.29円、184.82円、177.25円。RSIは26と緩やかな下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売り。191.29円を割り込むと大幅な下落に繋がる。205.61円を超えると売りは終了。Daily=売り、Weekly=売り、Monthly=売り。


2008年3月29日 28日の海外為替市場

アジア市場は、早朝に発表された、NZ第4四半期GDPが、前期比1.0%(予想0.8%)と強く、0.8027→0.8067まで上昇、ボラードNZ中銀総裁の「NZの景気減速を懸念」に値を下げる。本邦決算期末の円買いと、投資信託の円売りと売り買いが混在しながら、北朝鮮のミサイル発射との報道に円売りとなった。


欧州市場は、独輸入物価指数=前月比1.1%(予想0.5%)と強く、ウェーバー独連銀総裁の「ユーロ圏の物価圧力、警戒が必要なほど高水準」との発言に利下げ観測がより後退、一時1.5838まで上昇、独消費者物価指数は前年比3.1%(予想2.9%)予想を上回る。


ポンドは、英ネーションワイド住宅価格が前月比-0.6%(予想-0.3%)と弱く、消費者信頼感指数が-19(前回-17)と弱く、経常収支赤字額が大幅減少したが、EURGBP=0.7875→一時0.7930と過去最高を更新。


米国市場は、個人所得=前月比0.5%(予想0.3%)、消費支出=前月比0.1%(予想0.2%)とミックス、ミシガン大消費者信頼感指数・確報値=69.5(予想70.0 前回70.8)→1992年2月の69.5以来の低水準に、NYダウは下落、ドル売り+円買いが続いた。また、4月3~4日のポールソン米財務長官の訪中を前に、人民元が対ドルで切り上げられるとの思惑に円は堅調に推移した。


●ドル円
アジア市場のドル円は99.63円で取引が始まり、期末の特殊要因によるドル売り(円買い)に99.29円まで下落、堅調な日経平均株価や、投資信託の円売りに徐々に底値を切上げ99.89円まで上昇、オプションカットでは一時99.53円まで下落したが、北朝鮮のミサイル発射との報道に投機的な買いが強まり100.22円まで上昇した。欧州市場は100円台の本邦輸出筋やファンド筋の売りが厚く、99.93円まで下落、独輸入物価が強く100.40円まで上昇したが、本邦資本筋の売りが続き、ECBフィキシングに向けて99.72円まで下落した。米個人所得・消費支出に売り買いが交錯しながら、オプションカットでは100.13円まで上昇、米ミシガン大消費者信頼感指数が弱くドル売りが始まり、ロンドンフィキシングでは99.42円まで下落した。一時99.75円まで値を戻したが、ポールソン米財務長官訪中で人民元切り上げのウワサが続き、米国株も弱く、終盤にかけては99.10円まで続落、99.26円で取引を終えている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5777で取引が始まり、米国市場終盤に売っていた米投機筋の買い戻しに1.5818かまで急伸したが、EURJPYの売りに1.5765まで下落、1.5775~00の狭いレンジで売り買いが交錯したが、住宅価格の低下を受け、前日安値2.0025を割り込むとGBPUSDの売りが炸裂、予想を上回る独輸入物価にもかかわらず、1.5746まで下落した。欧州市場は1.5770で取引が始まり、1.5740まで続落となったが、EURGBPの買い+欧州株の上昇+ウェーバー独連銀総裁発言に、アジア市場の高値1.5818を超えると1.58340まで続伸となった。ECBフィキシングの売り需要に下落が始まり1.5750まで急落したが、米ミシガン大消費者信頼感指数が弱く一時1.5786まで値を戻したが、ロンドンフィキシングに大口売りとのウワサに1.5741まで下落、1.5750~75の狭いレンジで売り買いが交錯した。終盤にかけては1.5810まで値を戻し、1.5793で取引を終えている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は157.20円で取引が始まり、決算期末の円買いに156.73円まで下落したが、投資信託の買いに徐々に底値を切上げ、157.71円まで上昇、157.20~60円の揉み合いから、北朝鮮のミサイル発射との報道に157.85円まで上昇した。欧州市場は157.32円で取引が始まり、157.86円まで上昇、GBPJPYの売りに一時157.38円まで値を下げたが、EURGBPの買い+欧州株の上昇+ウェーバー独連銀総裁発言に、158.35円まで急伸、157.85~25円で売り買いが交錯した。ECBフィキシングでは157.80円まで下落、ミシガン大消費者信頼感指数に米国株が弱く、株安=円買いの流れ+ロンドンフィキシングのEUR売りの思惑に156.81円まで続落、ロンドンフィキシングでは一時157.22円まで値を戻したが、人民元切り上げが上値を重くし、終盤にかけては156.56円まで続落、156.77円で取引を終えている。


●主な経済指標の結果
06:45 NZ 第4四半期のGDP=前期比1.0%(予想0.8% 前回0.5%)、年率換算3.7%(予想3.4% 前回3.3%)
08:30 日本 2月の失業率=3.9%(予想3.8% 前回3.8%)、有効求人倍率=0.97(予想0.97 前回0.98)
08:30 日本 2月の全世帯家計調査-消費支出=前年比0.0%(予想2.5% 前回3.6%)
08:30 日本 3月の東京都区部消費者物価指数=前年比0.6%(予想0.5% 前回0.4%)、除く生鮮食品0.6%(予想0.5% 前回0.4%)
08:30 日本 2月の全国消費者物価指数=前年比1.0%(予想0.9% 前回0.7%)、除く生鮮食品=1.0%(予想0.9% 前回0.8%)
09:01 英 gfk消費者信頼感指数=-19(前回-17)
16:00 英 3月のネーションワイド住宅価格=前月比-0.6%(予想-0.3% 前回-0.5%)、前年比1.1%(予想2.0% 前回2.7%)→ 前年比は12年来の低い伸び率
16:00 独 2月の輸入物価指数=前月比1.1%(予想0.5% 前回0.8%)、前年比5.9%(予想5.3% 前回5.2%)
18:30 英 第4四半期のGDP・確報値=前期比0.6%(予想0.6% 前回0.6%)、前年比2.8%(予想2.9% 前回2.9%)
18:30 英 第4四半期の経常収支=-84.58億ポンド(予想-180億ポンド 前回-190.6←-200.4億ポンド)→ 2005年第2四半期以来の低い赤字額
19:30 スイス 3月のKOF先行指数=1.54(予想1.58 前回1.65)
21:30 米 2月の個人所得・消費支出: 個人所得=前月比0.5%(予想0.3% 前回0.3%)、個人消費支出=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.4%)、PCE価格指数=前月比0.1%(予想0.3% 前回0.3←0.4%)、前年比3.4%(予想3.6% 前回3.5←3.7%)、コアPCE価格指数=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.2←0.3%)、前年比2.0%(予想2.1% 前回2.0←2.2%)
23:00 米 3月のミシガン大消費者信頼感指数・確報値=69.5(予想70.0 前回70.8)→1992年2月の69.5以来の低水準、景気現況指数=84.2(前回83.8)、消費者期待指数=60.1(前回62.4)→ 声明では経済は既にリセッション入りと言うのが消費者間の一致した見方
00:35 独 3月の消費者物価指数=前月比0.5%(予想0.3% 前回0.5%)、前年比3.1%(予想2.9% 前回2.8%)、HICP(EU基準CPI)=前月比0.5%(予想0.3% 前回0.5%)、前年比3.2%(予想3.0% 前回2.9%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎ラジア米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長=1,680億ドル規模の景気対策で米経済は2008年下半期に上向く。
◎プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁= FRBはインフレリスクを軽視していないとし、今後も慎重に対応していくことで信頼を守るべき。FRBの利下げはインフレを懸念していない?→それは間違っていると思う。米国のインフレは実際の現象で、現実に存在する。各国中銀が持続可能な成長を支援し、不安定な状態を回避する最善の方法は、インフレ抑制である。物価安定が引き続き金融政策の主要目標で、雇用と緩やかな長期金利を促進する経済環境に金融政策が貢献できる。
◎ポールソン財務長官=米景気刺激策、最大60万人の雇用創出
◎米カリフォルニア州財務長官=新たなモノライン設立の可能性を検討。
◎ローゼングレン・ボストン連銀総裁=米国はリセッションと言うのは尚早。経済成長が極めて緩やかであることは事実。低成長を背景に失業率が徐々に上昇すると予想される。銀行の問題は景気減速により深刻化する可能性。


欧州・英国
◎ユンケル・ユーログループ議長=ユーロ相場は過度に変動しており好ましくない。米大統領とFRB議長の強いドルは国益にかなうとの発言は真意。ドルは依然として過大評価されているかとの質問→そうは思わないが、欧州が世界不均衡是正に向けて総体的な役割を担うべき。 ユーロ圏経済は、世界経済減速による悪影響に、成長が大きく鈍化する徴候。4月4~5日に開かれる欧州の財務相会合では、ユーロ圏および欧州連合(EU)の経済状況が今後悪い方向に向かうとの結論に至るだろう。
◎シュタルクECB専務理事=第1四半期のユーロ圏の経済成長率は予想を上回る見通し。ユーロ圏のファンダメンタルズは健全。ユーロ圏には大きな不均衡がみられず企業収益は良好で労働市場は改善。2%を上回るインフレ見通しは、ECB理事会にとって特に懸念事項。現状に満足する余裕はなく、インフレが抑制されていると判断する理由もない。ユーロ相場→ユーロはここ最近、多くの金融市場や株式市場と同様に変動が過度だ。金融市場のボラティリティが高水準で過度という状況下にある。
◎ECB=6・3カ月物オペの実施を決定、短期金融市場の安定化を目指す。
◎ウェーバー独連銀総裁=ユーロ圏の物価圧力、警戒が必要なほど高水準で、中期的な物価安定にリスクがある。現在の金利水準はインフレ期待の低位安定に貢献していると。現在の物価圧力は警戒が必要なほど高い水準にあるばかりではない。減速しているとはいえ基本的に堅調なユーロ圏の経済成長と、持続的で力強いマネーサプライの拡大という状況に直面しており、物価安定には中期的に上向きのリスクがある。12月時点の2008年の成長率予想を引き下げる必要がある。顕在化したリスクには、米経済が減速していることや金融市場の混乱が実体経済に影響する可能性が高まったことに加え、原油価格高、ユーロの一段高などが含まれる。産業の堅調や雇用市場の状況改善が消費需要に一段の好影響を及ぼす。国内経済の成長見通しに悲観的になる必要はないと。国内のクレジット機関は危機に陥っていない。
◎ロートスイス中銀総裁=金融大手UBS<のビジネスモデルは依然として有効で、同社の将来に確信を持つ妥当な理由があると。
◎英仏首脳=ブラウン英首相とサルコジ仏大統領は、金融市場混乱問題で対策を講じる姿勢示す。声明で、金融市場には一段の透明性が求められ、銀行は評価損の全面的かつ早急な開示が必要であるとの認識で一致した。
◎独フランクフルター・アルゲマイネ紙=アリアンツが、傘下のドレスナー銀行とコメルツ銀行やポストバンクといった国内銀行を合併させる可能性がある。
◎ジョルダン・スイス中銀理事=1金融政策のスタンスを変更する理由ない。


日本・その他
◎ボラードNZ中銀総裁=NZの景気減速を懸念、現在の金利水準は適切。
◎シンガポール金融管理局=4月10日に金融政策に関する声明を発表。
◎中国国家統計局の謝伏瞻・局長=中国経済にとって、インフレリスクはなお脅威であり、2008年のマクロ経済政策で焦点になる。


2008年3月28日 本日の為替戦略

4月11日にワシントンでG7が開催されると発表があったが、この日程も今後の為替相場に影響を与える。


今日は3月28日(金曜日)、来週月曜日3月31日が3月の最終日ではあるが、なんとなく本日が最終日のような錯覚を受け、ポジション調整は実需筋の動向にはどうしても過敏になりやすい。


今週に入りドルは三日間続落していたが、昨日は久々にドルの買い戻しが入るものの、小幅ものに留まり本日も調整に動くエネルギーは残っている。円クロスでも前日比あまり変わらず横ばいとなっているが、今週の円クロスの値動きは以外と思えるほど狭い動きで、金融不安や株の変動が少なくなっている反動と思われる。


昨日は、ドル円の100円トライを三度失敗したが、昨日の海外市場を見るに、セオリーでは、一度はクリアに100円台を達成することを期待したい。逆に、明確は材料も無く達成した後のドル下落も非常に気になる。


全体では、ECB通貨当局者からの発言では、EURは堅調な推移が予想され、GBPはどうしても弱い材料が多く目先の堅調さとは裏腹にそれほど強気になれなない。円クロスではテクニカルを度外視すれば、まだまだ底値が見えず、円高のリスクはまだ完全に消えそうにもない。


本日の主な経済指標・その他では、日本全国消費者物価指数、英ネーションワイド住宅価格、米個人所得・消費支出、米ミシガン大消費者信頼感指数、独消費者物価指数が注目される。


●ドル円
ドル円は、本邦決算期末の特殊要因による売り買いの影響を受けやすく、投資信託の買いも続いている。本日も100円の攻防が注目されるが、特別な材料やセンチメントの変化も無く、100円をクリアに超えられないと逆に、ドルは弱気になりやすく、投機筋の買いが先行し後で下落のシナリオが描きやすい。


ドル円の4時間チャートは、広くは下降トレンドが続き、目先は98.50~100.50円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、100.07円、100.58円、100.88円、101.14円。下値のポイントは、99.07円、98.73円、97.88円、96.03円。RSIは50と下降ラインが続くものの、やや弱くなっている。トレンドモメンタムは売りに転じてからやや勢いが弱くなっている。トータルの判断は、100円台に乗せ何処まで上昇できるかを試す相場になりやすいが、上値も限定的で下落リスクが続く。広くは97.88~100.58円のレンジ。


●ユーロドル
ユーロドルは、今週に入り1.5341→1.5859まで上昇、昨日は1.5727まで値を下げている。17日の高値1.5905を超えることができるかが重要となるが、昨日は陰線で前日の大陽線の中の上限近くに位置し、前日高値1.5859を超えらず、売りに変化する可能性が残る。ECB関係者の発言では、クアデン・ベルギー中銀総裁のように、欧州経済に関しての弱気な発言が目立つ。まあ、最も他国との比較が為替に影響するので割り引いて考える必要がる。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドから、1.5700~1.5900のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5858、1.5903、1.6017。下値のポイントは、1.5752、1.5688、1.5660、1.5583。RSIは70で上昇ラインも崩れ横ばいに変わっている。トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、ユーロ買いも弱まり1.5688~1.5900のレンジ。


●ポンド円
ポンド円は、EURGBPの激しい売り買い混在に、GBPJPYは上昇から下落に見舞われ、一時201円の大台に乗り201.73円まで上昇したが継続できず、上下失敗して元のレンジに戻っている。目先の流れは買いが優勢となているが、優位性も徐々に薄らぎ、買い→売りに変化をする可能性も意識する必要がある。


ポンド円の4時間チャートは、三角持合を抜けたピポットライン198円近くを下限に198円~202円のレンジに入っている。上値のポイントは、200.79円、201.79円、202.07円、203.37円、204.33円。下値のポイントは、198.43円、197.93円、195.07円。RSIは60と横ばいが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、持ち合い。201.79円をクリアに超えたら買いが加速。197.85~93円をクリアに割り込んだら、買いから売りに流れが変化。


●本日の経済指標・その他
06:45 NZ 第4四半期のGDP=前期比予想0.8% 前回0.5%、 年率換算予想3.4% 前回3.3%
08:30 日本 2月の失業率=予想3.8% 前回3.8%、有効求人倍率=予想0.97 前回0.98
08:30 日本 2月の全世帯家計調査-消費支出=前年比予想2.5% 前回3.6%
08:30 日本 3月の東京都区部消費者物価指数=前年比予想0.5% 前回0.4%、除く生鮮食品予想0.5% 前回0.4%
08:30 日本 2月の全国消費者物価指数=前年比予想0.9% 前回0.7%、除く生鮮食品=予想0.9% 前回0.8%
16:00 英 3月のネーションワイド住宅価格=前月比予想2.0% 前回-0.5%、前年比予-0.3% 前回2.7%
16:00 独 2月の輸入物価指数=前月比予想0.5% 前回0.8%、前年比予想5.3% 前回5.2%
18:30 英 第4四半期のGDP・確報値=前期比予想0.6% 前回0.6%、前年比予想2.9% 前回2.9%
18:30 英 第4四半期の経常収支=予想-180億ポンド 前回-200.4億ポンド
19:30 スイス 3月のKOF先行指数=予想1.58 前回1.65
21:30 米 2月の個人所得・消費支出: 個人所得=前月比予想0.3% 前回0.3%、個人消費支出=前月比予想0.2% 前回0.4%、PCE価格指数=前月比予想0.3% 前回0.4%、前年比予想3.6% 前回3.7%、コアPCE価格指数=前月比予想0.1% 前回0.3%、前年比予想2.1% 前回2.2%
23:00 米 3月のミシガン大消費者信頼感指数・確報値=予想70.0 前回70.8
独 3月の消費者物価指数=前月比予想0.3% 前回0.5%、前年比予想2.9% 前回2.8%、HICP=前月比予想0.3% 前回0.5%、前年比予想3.0% 前回2.9%
未定(28日~2日) 独 2月の小売売上高=前月比予想0.7% 前回0.7%、前年比予想1.1% 前回0.6%
プロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁がパネル討議に参加 「世界金融政策における問題」


2008年3月28日 27日の海外為替市場

アジア市場は、本邦決算期末を直前に、リパトリの円買いと積極的な実需筋の円買いが続いたが、後半では日経平均株価の下落にも円を売り戻す動きが続いた。


欧州市場ではEURGBPの激しい売り買いに、EURUSDやGBPUSDの変動が続き、結果的に、EURJPYやGBPJPYの変動が激しくなった。イングランド銀行、スイス中銀と短期金融市場への資金供給が見られ、ECBも必要があれば流動性を供給と発表、トルシェECB総裁やクアデン・ベルギー中銀総裁からインフレを懸念、金利据え置きの思惑がEURをサポートしていた。


米国市場に入り、第4四半期のGDP・確定値が前期比年率=0.6%(予想0.6%)と予想通りになったにもかかわらず、コアPCE価格指数=2.5%(予想2.7%)や、個人消費支出=2.3(前回1.9 )を材料にしたドル買い戻しが見られたが、リーマン・ブラザーズが資金繰り困難とのウワサ(後否定)に株価が急落、USDJPYが100円超えのトライに三度失敗、NYダウは12302.46(-120.40)と弱く、CRBインデックス=400.31まで上昇、原油=107.20、金=947.38と高水準で推移、USDJPYは99円台後半で揉み合いとなった。


●ドル円
アジア市場のドル円は99.15円で取引が始まり、99.22円を高値に売り買いが交錯、仲値近辺では実需筋とリパトリの売りに98.56円まで値を下げたが、98円台ではファド筋や個人投資家のドル買いが強く、日経平均株価の下落にもかかわらず99.40円まで上昇した。欧州市場は99.21円で取引が始まり、EURUSDの売りに99.78円まで上昇、本日行使日99.50円ストライクのオプションが意識され、99.50円中心の取引が続いた。米第4四半期のGDPの発表を契機に、コアPCE価格指数の低下と個人消費支出の増加を材料に100.17円まで急伸、オプションカット後には一時99.35円まで下落した。ロンドンフィキシング後には、再び100円超えを試し100.12円まで上昇したが、上値トライはまた失敗、欧州市場が取引を終了した薄商いで、三度上値をトライし100.17円まで上昇したが、共に、本邦輸出筋の売りや弱い米国株に、三度失敗し、99.60円まで下落、06:00時では99.62円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5845で取引が始まり、1.5848を高値にEURJPY売りに上値は重く、1.5786まで下落、一時1.5828まで値を戻したが、1.5800~20の揉み合いから、日経平均株価の下げにEURJPYが続き1.5765まで値を下げた。欧州市場は1.5782で取引が始まり、米系証券や東欧勢の激しいEURGBPの売りに、1.5750~70のストップロスを誘発し1.5727まで下落、売り一巡後には1.5823まで上昇、強い英CBI小売売上高にEURGBPの売りが再開され、米第4四半期のGDP後の売りに、1.5729まで再度下落した。1.5700~30では中銀筋の買いに底堅く、1.5765~10のレンジで取引が続き、EURJPYの買い戻しに底堅い展開の中で1.5816まで値を戻したが、ドル円の100円台超え失敗の反動に、EURJPYが下落すると、1.5757まで値を下げ、06:00時では1.5780で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は157.10円で取引が始まり、157.01円を高値に、実需筋や本邦勢によるリパトリ売りに155.88円まで続落したが、USDJPYが下げ止まり上昇に転じ156.78円まで徐々に底値を切上げた。欧州市場は156.60円で取引が始まり、EURUSDの急反発に157.40円まで上昇、米第4四半期のGDP発表直後には156.89円まで下落したが、EURUSDの急反発に157.88円まで急伸、USDJPYが100円近くで上値を押さえられ157.00円まで下落した。ロンドンフィキシングを契機に買いが始まり、USDJPYの100円再トライに158.03円まで上昇、157.50~90円で売り買いの攻防が続いたが、弱い米国株に円の買い戻しが続き、157.03円まで値を下げ、06:00時では157.19円で取引されている。


●主な経済指標の結果
06:45 NZ 2月の貿易収支=2.58億NZドル(予想-1.8億NZドル、 前回-3.16←-3.2億NZドル)
06:45 NZ 第4四半期の経常収支=-34.1億NZドル・季節調整-30.94億NZドル(前期比予想-34.99億NZドル、前回-52.2←-51.74億NZドル)、前年同期比-138.3億NZドル(予想-138.8億NZドル、 前回-142.8←-142.3億NZドル)
16:10 独 4月のgfk消費者信頼感調査=4.6 (想4.5 前回4.5)
20:00 英 3月のCBI小売売上高=1.0(予想-5.0 前回-3.0)
21:30 米 第4四半期のGDP・確報値: 前期比年率=0.6%(予想0.6% 前回0.6%)、デフレータ=2.4%(予想2.7% 前回2.7%)、最終需要=2.4%(予想2.1% 前回2.1%)、コアPCE価格指数=2.5%(予想2.7% 前回2.7%)、PCE価格指数=3.9%(予想4.1% 前回4.1%)
21:30 米 第4四半期企業利益=-3.3%(予想-0.1% 前回0.0%)
21:30 米 新規失業保険申請件数(3/23までの週)=36.6万件(予想36.0万件 前回37.5←37.8万件)
23:00 米 2月の求人広告指数=21(予想20 前回22←21)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎ピアナルト・クリーブラン連銀総裁=FRBは信用危機の経済への影響を最小限にとどめるために、従来の政策の枠組みを越えて対応する必要があった。従来の政策のメカニズムは、クレジット状況の悪化に対応するには十分ではなかった。新しい措置はすべて、市場の流動性を高め、秩序ある市場機能を促進するために策定された。
◎ロックハート・アトランタ連銀総裁=米経済はリセッションの入り口に立っている可能性があり、FRBは引き続き景気減速がなるべく痛みを伴わないよう尽力すべき。期待されている年後半の持ち直しは実現しない可能性もある。FRBは金融安定と経済保護に向けて対応の必要がある。個人的には経済見通しを引き下げた。 インフレは一段と重要な懸念で注意深く監視、景気が弱いため物価圧力は今後数四半期に鈍化する。為替はFRBの関心事の1つ。
◎スターン・ミネアポリス連銀総裁=クレジット問題は当面、経済成長の足かせとなる可能性が高いが、問題のある金融機関への支援をめぐり米政府は慎重に対応すべき
◎米リーマン・ブラザーズ=NY株式市場で資金繰り問題に直面する恐れがあるとのうわさに一時10%近い下落→ リーマンの広報担当者まったく根拠がないと否定。
◎クロズナーFRB理事=サブプライム住宅ローンの借り手保護に向けた規制の導入について、反対意見を慎重に検討していく。規制の導入は住宅ローン市場の信頼回復に寄与する可能性がある。
◎米FRB=3回のレポで175億ドルの資金を供給。
◎WSJ紙=メリウェザー氏のヘッジファンド、年初来の運用成績が-28%。
◎米カリフォルニア州=公的機関によるARS(変動金利債券)買い戻しを容認。
◎米SEC幹部=サブプライム問題に絡んだ違法行為、さらに表面化する可能性。
◎フィッチ=資本基盤見直しで金融保証会社の米FGICを格下げ。
◎金融保証会社(モノライン)フィナンシャル・ギャランティー・インシュアランスの親会社FGICは、モーゲージ関連の損失リスクが法律で定めた上限を超えたことを明らかにした。


欧州・英国
◎トリシェECB総裁(欧州議会への書簡)=ECBによる短期金融市場への追加資金供給はインフレ圧力の高まりにつながらないとの認識。
◎トルシェECB総裁=ECBはあらゆる動向を注視する。物価安定が政策に最も寄与する。ECBはインフレ期待の抑制を保証する。
◎クアデン・ベルギー中銀総裁(WSJ紙)=2009年のユーロ圏の経済成長は、ECBスタッフ予想の範囲の下限まで減速する可能性がある。ECBが政策金利を据え置いていることは、様子見スタンスと位置づけるのは消極的であることを示唆するため好ましくない。 E現在の金利水準はインフレ期待の抑制につながる。外国為替の過度の変動、明らかにネガティブなリスク。米国はよりスランプに陥っている。ユーロ圏の成長は鈍化の傾向にあり、インフレを抑制することができる。商品市況にショックが発生した場合は制御不可能。中長期的にインフレ期待を抑制することがわれわれの仕事。
◎英中銀とスイス中銀が、短期金融市場で追加の資金供給を実施。
◎3カ月物EURIBORは4.728%に上昇、3カ月ぶり高水準。
◎英銀行協会(BBA)=2月の英住宅ローン承認件数は4.387万件(前回4.3732万件)。
◎スペイン中銀=2008年の成長率見通しを2.5%(前回3.1%)に引き下げ。
◎ECBが流動性供給準備を表明し欧州株価上昇。
◎金融政策委メンバー=ポーランド政策金利、6%を上回る可能性。
◎仏政府報道官=強いユーロは仏経済に悪影響を及ぼす可能性。フランス政府はECBに警告。
◎ポーランド中銀=政策金利を0.25%引き上げ5.75%に決定。


日本・その他
◎額賀財務相=為替の過度な変動は望ましくない、米欧と密接に連携。過度な変動に際しては、海外ときちんと連絡取り合う。外貨準備の評価損は、1ドル=100円で18.5兆円。外貨準備高売却すれば、為替市場に不測の影響を及ぼしかねない。
◎須田日銀審議委員=フォワードルッキングということでアグレッシブな緩和政策やるべきではない。実際に悪い兆候出てきたら日銀が思い切った措置とることを市場と共有することが大事。金融緩和政策とらなければいけないとなれば、さまざまな措置を考える。過去の経験は何かをやらなければいけないときの参考になる。現在は下振れリスクの一方で市場が織り込んでいたものがその通りにならない上振れリスクもある。
◎スティーブンス豪中銀総裁= 世界的な金融市場の混乱はかなりの不安定だが、国内の金融システムはその副次的な影響をうまく乗り切っている。 各国の中央銀行は金融市場安定化のため積極的に対応しているが、当面波乱含みの状況が続く。一定のカテゴリーでリスクの大幅な見直しのほか、主要国際市場での大きな金融混乱を見てきた。米国の経済見通しは大きく悪化に転じた。
◎G7会合=4月11日にワシントンで開催。
◎イラクの主要な原油輸出パイプラインが爆破。
◎台湾中銀=政策金利を12.5bp引き上げ3.5%に決定。
◎韓国国家年金基金=利回りが低すぎ、今後は米国債の購入を中止する方針。
◎中国投資有限責任公司(CIC)中国の政府系ファンド(独紙)=独ドレスナー銀行買収めぐり暫定的な協議。


2008年3月27日 本日の為替戦略

イースター休暇明け二日目で、EURUSDは1.5859まで上昇し、過去6日間の下げを回復し、これである意味では振り出しに戻ったことになる。後は17日の高値1.5905を超えられるか否かで、相場の流れや市場のセンチメントは急変してくる。超えれば当然買いで1.60台を試し、通貨当局者の反応を試すことになり、失敗すると、ダブルトップとなり、また下落が始まることになる。


独・ユーロ圏の経済指標は強く、特に独ifoは驚きで、トルシェECB総裁の議会証言から、現在の金利水準を変更するつもりはなく、利上げも・利下げもしないと判断してもいいだろう。逆に、キングBOE総裁の証言では、インフレ率3%の可能性はあるが、金融問題は困難で新たな局面に入り、利下げを実施する覚悟を決めていると思われ、4月10日には0.25%の利下げの可能性が高くなっている。BOE当局者も一段のポンド安を予想し、ビーンBOE理事・首席エコノミストも同意権である。


このことだけを単純に考えれば、EURGBPの買いで昨日既に相当上昇している。クロスではGBPJPYの売り+EURJPYの買いとなるが、どうもその動きも鈍く、金利面を考えれば、GBPAUDの売りだが、こうもこれも反応が鈍い、不思議な値動きである。


本日の経済指標・その他では、米GDPの確報値は注目され、各国の通貨当局者の発言も今日は多い。


●ドル円
ドル円は、101円、100円と上値を切り下げ、ついに98.87円まで下落、99円台の終値は過去9日間中6日間では、最低が97.39円、最高が101.04円。本邦決算期末の特殊要因を除けば、どうも主体性が無い。今日も、株価を睨みながら、過大な円高も期待は薄く、レンジ相場だけを考えたいが、円高リスクがやや強くなっている。


ドル円の4時間チャートは、長い下降トレンドから上昇に変わり、そして100円を中心に上下1円で取引が続いている。上値のポイントは、100.07円、100.58円、100.88円、101.14円、101.45円。下値のポイントは、98.73円、98.27円、97.80円、96.03円。RSIは47と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りに転換している。トータルの判断は、売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.58台を回復し1.5859まで上昇、米国市場の午後で薄商いの中とは言え、過去6日間の高値を更新し、歴史的な高値の1.5905まで今一つの水準まで上昇した。先週のイースター休暇直前の安値1.5396から450ポイント近く上昇し、米国がサプライズなベアー・スタンーズ救済策の発表と公定歩合の引き下げ時の水準になり、1.5905を超えてくると米経済回復期待のドル買いが完全に否定されることになり、ドルの下落が続く可能性が高くなる。


ユーロドルの4時間チャートは、長い上昇トレンドから下降に変わり、いま再び上昇トレンドに入っている。上値のポイントは、1.5903、1.6017、1.6245。下値のポイントは、1.5752、1.5729、1.5688、1.5660、1.5583。RSIは74と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いが続いている。トータルの判断は、買い。


●ポンド円
ポンド円は、GBPUSDは2.01台を回復し、GBPJPYが201円台を回復、一時上昇期待が高まったが、キングBOE総裁から利下げを示唆する発言に値を下げ、完全に梯子を外された形になっている。しかし、不思議なことに、4月のBOE利下げ期待と景気低迷の不安にも、終値ベースで見ると、2.0091と前日2.0062を上回り、14日金曜日の推移に次ぐ高値で引け、ポンドは弱いのか強いのかよく解らない状況となっている。セオリーは悪材料に反応しないときには強気!


ポンド円の4時間チャートは、方向感もなく、197円~202円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、199.82円、200.79円、201.79円、202.07円、204.33円。下値のポイントは、198.43円、197.93円、195.07円、192.53円。RSIは55で揉み合い、トレンドモメンタムは買いを継続しているがやや弱含み。トータルの判断は、売り買いミックスか弱いながらも買いが優勢。200.79~201.79円を超えたら買いに変化。


●本日の経済指標・その他
06:45 NZ 2月の貿易収支=予想-1.8億NZドル、 前回-3.2億NZドル、
06:45 NZ 第4四半期の経常収支=前期比予想-34.99億NZドル、前回-51.74億NZドル、前年同期比予想-138.8億NZドル、 前回-142.3億NZドル
09:30 豪 オーストラリア中銀 金融調査
16:10 独 4月のgfk消費者信頼感調査=予想4.5 前回4.5
20:00 英 3月のCBI販売業=予想-5.0 前回-3.0
21:30 米 第4四半期のGDP・確報値: 前期比年率=予想0.6% 前回0.6%、デフレータ予想=2.7% 前回2.7%、最終需要=予想2.1% 前回2.1%、コアPCE価格指数=予想2.7% 前回2.7%、PCE価格指数=予想4.1% 前回4.1%
21:30 米 第4四半期企業利益=予想-0.1% 前回0.0%
21:30 米 新規失業保険申請件数(3/23までの週)=予想36.0万件 前回37.8万件
23:00 米 2月の求人広告指数=予想20 前回21
未定(25~28日) 独 3月の消費者物価指数=前月比予想0.3% 前回0.5%、前年比予想2.9% 前回2.8%、HICP=前月比予想0.3% 前回0.5%、前年比予想3.0% 前回2.9%
Gjedremノルウェー中銀総裁発言
クロズナーFRB理事、銀行融資・住宅所有関連法について講演
スターン米ミネアポリス地区連銀総裁が講演  「経済と金融政策についての視点」
ロックハート米アトランタ地区連銀総裁が経済見通しについて講演
ミシュキンFRB理事が講演「コンフォートゾーン(comfort zone)」
マコ ミック米財務次官が講演「米日の経済関係:変貌する世界で不可欠なもの」


2008年3月27日 26日の海外為替市場

激しいユーロ買い、ポンドはドタバタ。


アジア市場は、狭いレンジ相場が続いたが、午後3時にはオプションカットに絡む円売りが見られた。欧州市場では、序盤サルコジ仏大統領が「仏英でドルについて協力して米国に圧力をかけられるのではないか」との発言にも底堅く、独ifo景況指数=104.8(予想103.3)、ユーロ純投資流入額=221億ユーロ(前回-175)、ユーロ製造業新規受注=前月比2.0%(予想0.3%)と全てが強く、サウジアラビアの買いの噂も流れ、ユーロ急騰。EURUSD=1.5597→1.5757(米国市場1.5859)まで上昇。


さらに、トルシェECB総裁議会証言=インフレ率は3%を上回り推移、ユーロ高が欧州経済の成長に悪影響を及ぼす可能性、現在の金利水準で中期的な物価安定を確保との発言に、ユーロ買いが続いた。キングBOE総裁がインフレ率は3%→ポンド上昇、金融問題は困難かつ新たな局面、中銀は利下げ方向に一段と傾いているとの発言→ ポンドは急落。GBPJPY=200.50円→197.45円、EURGBP=0.7785→0.7894まで急落。


英国市場では、米耐久財新規受注=前月比-1.7%(予想0.8%)弱く、米新築一戸建て住宅販売件数=-1.8%・59万件(予想-2.0%・58万件)は強く発表されたが、ユーロ高の動きは変わらず、米国株も弱くドル全面安の展開が続き、EURUSDは1.5800をブレークし上昇が続いた。マクロ系ファンド、オプション勢の激しいユーロ買いに、弱い米国株にも影響を受けず、EURJPYの上昇が目立った。

 
●ドル円
アジア市場のドル円は99.97円で取引が始まり、前日の海外市場で上値の達成感が強く、米系証券の売りや、仲値に向けた実需筋の売りに99.65円まで下落したが、本邦資本筋やアジア筋の買いに 下げ止まり、オプションカットの買いに100.33円まで上昇した。欧州市場は100.17円で取引が始まり、本邦勢の売りに99.88円まで下落、欧州経済指標の影響を受けたEURUSDの急伸に99.04円まで急落した。EURJPYの買いに下げ止まりながらも、ドルロングポジションの巻き戻しやGBPJPYの売りに上値も重く、トルシェECB総裁・キングBOE総裁発言による欧州通貨が波乱の動きとなり、米耐久財受注が弱く99.87円まで続落となった。99.00円割れからは本邦資本筋やファンド筋のドル買いが強く、予想を上回る米新築一戸建て住宅販売件数にも、99.00~40円の狭いレンジでの攻防が続いた。弱い米国株に円買い(ドル売り)も見られたがEURJPY買いに売り買いが拮抗し、終盤にかけては一時99.59円まで値を戻したが、06:00時では99.15円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5648で取引が始まり、1.5610~58のレンジで取引が続いていたが、オプションカットのUSDJPYの上昇に1.5583まで下落、1.5590~20の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は1.5598で取引が始まり、独ifo景況指数・ユーロ純投資流入額・ユーロ製造業新規受注が強く、1.5730まで急騰、トルシェECB総裁発言では、ユーロ高懸念もあったが、インフレ懸念発言が材料にされ、BOEの利下げ観測にEURGPBが急騰、1.5748まで続伸、米耐久財受注が弱く1.5758まで上昇が続いた。1.5710~50での揉み合いから、1.5800のオプションバリアをトリガーし、投機筋のストップロスの買いを誘発し、CTA筋の買いも強く、徐々に底値を切上げ終盤にかけては1.5859まで上昇、06:00時では1.5856で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は156.37円で取引が始まり、155.95~49円の狭いレンジで売り買いが交錯、上下を抜け出すことはできなかった。欧州市場は156.27円で取引が始まり、本邦勢の売りに155.83円まで下落したが、独ifo景況指数・ユーロ純投資流入額・ユーロ製造業新規受注の買いとUSDJPYが99円割まで下落、155.67~156.80円のレンジで上下を往復、その後も155.69~20円のレンジで売り買いが交錯した。欧州市場の参加者が取引を終了、薄くなった相場でEURUSDの買いの影響に157.46円まで続伸、06:00時では157.23円で取引されている。


●主な経済指標の結果
08:50 日本 2月の通関ベース貿易収支=9700億円(前回-793億円)
18:00 独 3月のifo景況指数=104.8(予想103.3 前回104.1)、現況指数=111.5(予想109.1 前回110.3)、期待指数=98.4(予想97.7 前回98.2)→ 2007年8月来の高水準で3ヶ月連続の上昇
18:00 ユーロ 1月の経常収支=-191億ユーロ(前回43←19億ユーロ)
18:00 ユーロ 1月の純投資流入額(ネット・インベストメントフロー)=221億ユーロ(前回-175←-195億ユーロ)
18:00 ユーロ 1月の製造業新規受注=前月比2.0%(予想0.3% 前回-3.6%)、前年比7.3%(予想3.9% 前回2.2←2.1%)
21:30 米 2月の耐久財新規受注=前月比-1.7%(予想0.8% 前回-4.7←-5.1%)、除く輸送機器=-2.6%(予想-0.3% 前回-1.0←-1.5%)、除く国防関連=-1.6%(予想-0.8% 前回-4.2←-4.4%)、除く航空機・非国防資本財=-2.6%(予想-0.1% 前回-1.8←-1.5%)
23:00 米 2月の新築一戸建て住宅販売件数=-1.8%・59万件(予想-2.0%・58万件 前回-2.8%・58.8万件)、


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎フィッシャー・ダラス連銀総裁=政策担当者は金融危機対処に向けた策を講じるにあたり、インフレ高進を招かないよう注意を払う必要がある。経済が再び成長し始めた時にインフレの基調が依然高水準であれば、インフレが長期にわたり持続する状況を作り出す可能性がある。景気低迷対処に向けた過剰流動性の供給はインフレリスクを高める。米経済は減速に直面している。米国は信用の低下を経験している。米国は長期に渡る低成長局面にある。海外からのインフレ圧力に瀕している。FRBは流動性に焦点を置くべき。
◎ポールソン米財務長官=住宅価格の下落は不可避。当局者は介入せず経済への影響を最小限にするよう努力すべき。プライマリーディーラーや大手金融機関は新たな貸出制度を恒久的に利用できると考えるべきではない。最近のFRB措置は異例の混乱期だけの前例。 資本市場は依然として柔軟で底堅く、監督機関や当局は経済が直面するリスクに警戒。
◎エバンズシカゴ連銀総裁=FF金利(政策金)は緩和的で年後半に一段と力強い成長を後押しする。昨年秋の利下げ効果は恐らくまだ表れ始めたばかりで、利下げの集積が今後の成長をさらに促進する。FRBは低成長下での金融市場混乱が経済をさらに下押しするリスクを認識すべき。FRBはインフレ圧力にも留意すべき。最近のインフレは失望的で、コアインフレ率は長期的にみて望ましい水準よりも高く推移。
◎米ミシガン州の2つの年金基金は、JPモルガン・チェースによるベアー・スターンズの買収計画を一時差し止める緊急措置を裁判所に求めた。


欧州・英国
◎サルコジ仏大統=仏英、ドルについて協力して米国に圧力をかけられるのではないか。
◎欧州委員会は四季報=ユーロ高はユーロ圏の成長にとって逆風。2008年の成長率予想の1.8%は堅持した。過度の為替の動きは懸念要因。2月に前年比3.3%と記録的な高水準にあるユーロ圏のインフレ率はユーロ圏の成長にとってのもう1つ下向きリスク。
◎ドイツ銀=2007年年次報告で、世界的な信用市場の混乱に起因した資産の評価損計上や収入への影響によって、今年の利益目標が未達成に終わるおそれがあると。
◎トリシェECB総裁の欧州議会=ユーロ高が欧州経済の成長に悪影響を及ぼす可能性がある。現在の状況の下で、われわれは為替レートの過度の動きを懸念。為替レートの過度の変動と無秩序な動きは経済成長に望ましくない。
◎トリシェECB総裁の欧州議会=インフレ期待抑制がECBの最優先課題で物価安定に向けた断固たる姿勢。 金融市場の混乱は最悪期を脱したと明言は控えた。金利を現在の水準で維持しているとしたら、それが中期的な物価安定確保に必要な水準と判断で、現在の据え置きスタンスがインフレ抑制の一助になる。慌しい動きや高水準のボラティリティがみられる混乱期には、中央銀行のような公的機関のしっかりとした存在は決定的に重要。
◎トリシェECB総裁の欧州議会=インフレ率は3%を上回る比較的高い水準で推移。 中期的に物価安定に上向きリスクは広がる。インフレに対する短期的な強い上方圧力は、主にエネルギーや食品価格の上昇に起因。今後インフレ率は2%を大幅に上回る水準で推移。ユーロ圏の経済ファンダメンタルズは健全で、大きな不均衡はない。為替について過度の変動は成長にとって望ましくない。為替市場の過度の動きを懸念。強いドルは国益との米国の主張に大いに注目。利下げしても中銀の流動性オペにモラルハザードはない。インフレ率は今年の大半を通じて2%を上回る見通し。高インフレ局面は予想以上に長期化する見通し。インフレ期待抑制が優先課題。
◎トリシェECB総裁(月刊誌インタビュー)=現在の金利水準は正しい、短期金融市場の正常な機能と信頼に必要な水準。インフレの定着でインフレ期待が高まらないよう確実にする必要。
◎ECBスタッフの成長予測=世界の弱い需要、コモディティ価格に起因する圧力の高まり、12月に予測していたよりも好ましくない資金調達環境などを反映し、予想レンジは下方修正。 理事会の見方では、経済成長見通しに対する不透明感は異例なほど強い。下振れリスクは金融市場への影響が現在の予想以上に広がる可能性と関連。一段の下振れリスクはさらなる商品価格の上昇、保護主義的圧力、世界の不均衡を背景に秩序なき動きが起きる可能性から生まれている。失業率は過去25年なかった水準まで低下。消費の伸びが景気拡大に寄与する見込み。
◎キングBOE総裁=為替相場に無関心ではない。最近のポンドの下落は2年前の非常に理解し難いポンド高の調整。2007年末にかけて多額の貿易赤字を計上したが、これは英経済を輸出・設備投資主導に移行させる必要性を浮き彫りにした。 2007年下半期の金融市場の動向は、銀行セクターの問題とともに、長年にわたる国際的な不均衡が一部で解消され始めたことを示唆。
◎キングBOE総裁(議会証言)=金融問題は困難かつ新たな局面に入った。世界中で金融市場に対する信頼感が揺らいでいる。 金融市場の貸出状況ひっ迫を受けて中銀は利下げ方向に一段と傾いているか、との質問には「その通りだ」と答えた。これまでの利下げにもかかわらず、銀行のモーゲージ金利はクレジット問題に見舞われた昨年8月とほぼ同水準→ 4月利下げ観測が強まる。
◎イングランド銀行=インフレは3%近くまで上昇、2クレジットクランチは新たで困難な局面に入ったが、英国の政策当局は引き続き、成長の減速とインフレ率上昇のバランスをとる必要がある。
◎イングランド銀行(BOE当局者)=英経済がこれまでの個人消費依存から輸出主導に向かうなかで、ポンドは一段と下落する可能性がある。
◎ビーンBOE理事・首席エコノミストの議会委員会の証言=金融市場は明らかにリスクが下向き、英国経常収支の赤字額を考慮すると個人的に同じ見解。


日本・その他
◎韓国為替当局=7─8億ドル規模のドUSDKRWでドル買い介入を実施。
◎ムボウェニ南ア中銀総裁1=必要が生じれば、銀行セクターにおける流動性問題の緩和に向けた措置を講じる。


2008年3月26日 本日の為替戦略

先週初めから始まったドル買いの流れも、イースター休暇の終了と共にドル売りへと変化し、先週20日イースター入り直前近くの水準に値を戻している。昨日は、投機的なポジションはそんなに無いのか、NY時間に発表された、米消費者信頼感指数と米住宅価格指数が驚くほど弱かったにもかかわらず、以外なほどドル売りへと反応しなかった。


米国市場の終盤では、WSJ紙ではクリアー・チャンネル・コミュニケーションズ株式会社190億ドルの民営化が崩壊の危機にあると報じている。いつもながら、UBSや英系金融機関の損失拡大のウワサが流れ、昨日は米メリルリンチの第1四半期の赤字額拡大の思惑に相場が動く、金融不安に敏感な相場が続いている。


思い切った金融緩和政策や経済対策に期待感がもたれ、ドルの水準は先週初めより高い位置で留まっているが、昨日の値動きを見る限り、ドルは弱く不安感を感じどうも心もとない。結果として、主要通貨高=ドル安、そして、クロスで円売りの流れに変わりやすい。


本日の経済指標・その他では、トルシェECB総裁の議会証言が注目され、独ifo景況指数、米耐久財新規受注、米新築一戸建て住宅販売件数など、為替への影響が大きい発表が多い。


●ドル円
ドル円は、昨日の高値101.04円が戻り高値で今後下落するのか? いずれにしても最近のドル買いがドルの信認回復やリアルマネーの買いとは考え難く、再び下落する可能性も残る。直近はドルブルとベアが交錯する可能性が高く、99円~101円のレンジに入りやすい。


ドル円の4時間チャートは、下降トレンドから目先は上昇に変わり100円近辺での取引が続いている。卯上値のポイントは、100.45円、100.58円、101.14円、101.45円、102.38円。下値のポイントは、99.07円、98.73円、97.80円、97.66円。RSIは62と下降ラインが続いているが、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、売り。昨日の101.04円で戻りを達成した可能性強いが、まだ、101.45円までの戻り高値の可能性は残る。これを超えるまでは売りの流れは変わらず。


●ユーロドル
ユーロドルは、資本筋や中銀筋と思われる買いに上昇したが、イースター休暇前に作られたユーロ売りポジションの巻き戻しの部分も多く、上昇幅が加速していた。目先のポジション調整もここまで上がれば相当終わり、この水準から上昇スピードは鈍くなることが予想されるが、目標は1.5700。


ユーロドルの4時間チャートは、下降トレンド→レンジ相場→上昇へと変わりつつある。上値のポイントは、1.5639、1.5688、1.5903。下値のポイントは、1.5555、1.5525、1.5454。RSIは50と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買い変化する可能性が高い。トータルの判断は、買い。


●ポンド円
ポンド円は、GBPUSDが2.0台を回復し急上昇したため、GBPJPYも買いが続いている。目先は201円を超えて上昇することができるかがポイントで、売り買いが交錯することが予想されるが、買い先行、または、押し目買いで望みたい。


ポンド円の4時間チャートは、三角も持ち合いを上抜けし、買いが継続している。上値のポイントは、200.79円、201.79円、202.07円、204.33円。下値のポイントは、198.93円、198.43円、197.93円、195.07円。RSIは70と再上昇となり、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータル判断は、目先は買いでターゲットは、200.79~201.79円。これを超えると話は別で買いが続く。


●本日の経済指標・その他
08:50 日本 2月の通関ベース貿易収支=予想 前回-790億円
18:00 独 3月のifo景況指数=予想103.3 前回104.1、現況指数=予想109.1 前回110.3、期待指数=予想97.7
18:00 ユーロ 1月の経常収支=予想 前回-103億ユーロ
18:00 ユーロ 1月のネット・インベストメントフロー=予想 前回-195億ユーロ
18:00 ユーロ 1月の製造業新規受注=前月比予想0.3% 前回-3.6%、 前年比予想3.9% 前回2.1%
21:30 米 2月の耐久財新規受注=前月比予想0.8% 前回-5.1%、除く輸送機器=予想-0.3% 前回-1.5%、除く国防関連=予想-0.8% 前回-4.4%、除く航空機・非国防資本財=予想-0.1% 前回-1.5%
23:00 米 2月の新築一戸建て住宅販売件数=予想-2.0%・58万件 前回-2.8%・58.8万件
未定(25~28日) 独 3月の消費者物価指数=前月比予想0.3% 前回0.5%、前年比予想2.9% 前回2.8%、HICP=前月比予想0.3% 前回0.5%、前年比予想3.0% 前回2.9%
トリシェECB総裁、欧州議会で証言
エバンズ米シカゴ地区連銀総裁が経済見通しについて講演
フィッシャー米ダラス地区連銀総裁が講演「FRBと地域経済」


2008年3月26日 25日の海外為替市場

アジア市場では前日の反動なのか、堅調なアジア株+積極的なドル売りが続き、欧州市場では堅調な株価の中でも、スイス中銀のドル資金供給に、UBSの損失拡大に絡むウワサは絶えず、ECBもドル資金を供給に金融不安の思惑が続き、パパデモスECB副総裁の「ECBは引き続き為替市場の動向を非常に注意深く見守っていく」、「最近の為替相場の動きは行き過ぎ」との発言にEURの上昇力も抑えられていた。


米国市場では、ケース・シラー米住宅価格指数=前月比-2.4%(前回-2.1%)が20地域のうち16地域で前年比が過去最大の低下、消費者信頼感指数=64.5(予想73.5)5年来の低水準、期待指数=47.9(前回58.0)34年来の低水準でドルは弱く、米メリルリンチの第1四半期は赤字予想引き下げに、株価は下落=ドルは弱く、債券から株式に資金が移り、株価は前日比プラス圏まで値を戻したが、主要通貨ではドル売りの流れが続いた。


●ドル円  
アジア市場のドル円は100.72円で取引が始まり、朝方一時100.53円まで値を下げたが、本邦資本筋・信託銀行筋のドル買いに101.04円まで上昇したが、実需筋やアジア勢の売りに100.60円近くまで下落、EURUSDの上昇に100.08円まで続落したが、日経平均株価の上昇に下げ止まり、100.10~40円のレンジで取引が続いた。欧州市場は100.33円で取引が始まり、イースター休暇明けの株式市場は強く、クロスで円売りが進み100.68円まで上昇、100.35~60円のレンジで揉み合いから、ECBフィキシングでは100.22円まで値を下げた。米ケース・シラー米住宅価格指数は弱く、注目された米国株は、米メリルリンチの利益予想が引下げられ一時100ドル近く下落すると、ドル円は99.63円まで下落、非常に弱い米消費者信頼感指数にも、信託筋、個人投資家、資本筋のドル買いにドル買いが続いた。米株価が反発に転じると、株高=円売りに100円台を回復し100.40円まで値を戻し、06:00時では100.14円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5423で取引が始まり、1.5408を安値に1.5410~45の狭いレンジで取引が続いたが、投資信託のEURJPYの買い+アジア中銀筋の買いに前日高値1.5456を超え、1.5500超えのストップロスを誘発し1.5572まで急伸、1.5535~65の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は1.5549で取引が始まり、堅調な欧州株や、東欧筋の買いに1.5600まで上昇、1.5575~00の揉み合いから、パパデモスECB副総裁が「最近の為替相場の動きは行き過ぎ」との発言に、一時1.5565まで値を下げた。弱い米ケース・シラー米住宅価格指数、弱い米消費者信頼感指数にユーロ買いが続き、主要国でドルは弱く1.5619まで続伸、1.5590~15の狭いレンジ取引きから終盤に1.5660まで上昇、06:00時では1.5649で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は155.36円で取引が始まり、朝方一時155.16円まで下落、155.30~55円のレンジから投資信託筋の買い+EURUSDの上昇に156.26円まで急伸、USDJPYの売りに上げ止まり、本邦実需筋の売り155.80~20円の攻防から一時155.61円まで下落、日経平均株価の上昇に156.32円まで再上昇した。欧州市場は156.03円で取引が始まり、堅調な欧州株に156.53円まで上昇、156.15~45円の揉み合いからEURUSDの買いに156.77円まで上昇したが、パパデモスECB副総裁に売りに転じ、米国株が一時100ドル近く下落すると155.29円まで急落した。ロンドン・フィキシングから買いに転じ156.03円まで上昇、米国株が反転すると、株高=円売りの流れに戻り、156.60円まで値を戻し、06:00時では156.49円で取引されている。


●主な経済指標の結果
21:30 カナダ 1月の小売売上高=前月比1.5%(予想1.2% 前回0.8←0.6%)、除く自動車=前月比1.3%(前回-0.3←-0.4%)
22:00 米 1月のケース・シラー米住宅価格指数=前月比-2.4%(前回-2.1%)、前年比-10.7%(前回-9.1%)→ 20地域のうち16地域では前年比で過去最大の低下
23:00 米 3月の消費者信頼感指数=64.5(予想73.5 前回76.4←75.0)→5年ぶりの低水準、現況指数=89.2(前回104.0←100.6)、期待指数=47.9(前回58.0←57.9)→ 34年ぶりの低水準
23:00 米 3月のリッチモンド連銀製造業指数=6(予想-5 前回-5)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米連邦住宅公社監督局(OFHEO)=米1月の米住宅価格指数は前月比-1.1%、前年比-3.0%低下した。
◎NY連銀=JPモルガン・チェースのベアー・スターンズ買収に関連し、設立される管理会社に供給するJPモルガン発行の劣後証券、NY連銀の融資の条件を発表。NY連銀融資が290億ドル、劣後証券が10億ドル。 期間は共に10年で公定歩合2.5%。
◎UBS=米メリルリンチの利益予想を引き下げ。
◎JPモルガン=米メリルリンチの第1四半期は赤字、予想引き下げ。


欧州・英国
◎ECB=ドル資金入札で150億ドルを供給した。
◎スイス中銀(SNB)=ドル資金入札で60億ドルを供給した。 UBS損失拡大のウワサが広がる。
◎3ヶ月物ユーロとポンドのLIBORは年初来最高値水準。
◎アイスランド中銀=クローナ安防止で予想外に政策金利を1.25%ポイント引き上げ15%に決定した。
◎アイスランド中銀=クローナ安は企業や家計のバランシスシートを傷つけ、将来の金融の安定を損なうため、できる限り早急にクローナ安を反転させることが重要。
◎パパデモスECB副総裁=ECBは引き続き為替市場の動向を非常に注意深く見守っていく。最近の為替相場の動きは行き過ぎ。
◎英産業連盟(CBI)=GDP伸び率予想、2008年=1.8%←2.0%、2009年=1.7%。


日本・その他
◎中国銀行=2007年決算は31%増益となったが、米サブプライムローン関連証の損失を見込んで13億ドルの引当金を計上。


2008年3月25日 本日の為替戦略

さあ、イースター明けの相場の前哨戦となった昨日の米国市場では、株価が上昇し円売りの流れがとなった。米経済対策と金融緩和に、先週月曜日から続いたドル高傾向が確認されたようにも思え、やや相場観を修正している。米経済回復期待も確信が持てず、ドルを取り巻く環境は変わらず、ドル下落傾向が終了したとも思えず、ドルベアとブルが拮抗し、上下を繰り返すことが予想される。


ドル売りの材料とされていた、ベアー・スターンズの破綻(?)も阻止され、JPモルガンによる買収額も一株当り2ドルから10ドルに引き上げ、NY連銀が買収支援で290億ドルのターム物資金を供給し、差出担保の管理会社を設立すると発表。米CITグループが海外投資家と資金調達に関して協議する。まだまだ悪材料が残るが、徐々にでは改善している。


ボーフィンガー独経済諮問委員会委員は、「中央銀行は影響を受けた銀行を集中治療室の患者のように面倒を見ている、投資家は預金について心配する必要はない」と語っているが、FRBもこのように一人一人集中治療室で治療にあたっているように思えるが・・・・・。


しかし、直ぐに回復できるか、回復できず今後も集中治療室での治療が必要なのか、よくわからないが、円やクロス相場も、回復期待のドル買い=株高=円売り、それと、回復遅れのドル売り=株売り=円買いを繰り返すことが予想される。


●ドル円
ドル円は、どのような要因かは別として、100円台を回復したことで、実需筋は一安心していると思われ、輸出為替担当者は積極的にドル売り予約を取ることが予想される。特に、3月14日の100割れ後の戻り高値101.15円が意識され、投機筋もこの水準を意識している。


ドル円の4時間チャートは、下降トレンドが続きながらも、目先は三角持合から上抜けしている。上値のポイントは、101.14円、101.45円。下値のポイントは、100.58円、100.07円、99.07円。RSIは56と上昇ラインが崩れているが、トレンドのある相場になるのか、反転するのか見極めが必要。トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買いで、上値は101.45円がターゲット、その後はドル売りに変わりやすい。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.59台からの調整が1.53台で終了したか否かの判断が重要になっている。過去二日の安値1.54を割り込んだが簡単に反発、値を戻し、1.5450超えでは上値は重く超えられず、結局はこの三日間は上下に振れながらも揉み合いとなった。本日はいよいよ本命の欧州市場が長いイースター休暇が明ける。このレンジを抜けた方向に追従したい。


ユーロドルの4時間チャートは、下降トレンドから1.5350~1.5450の100ポイントで揉み合いとなっている。上値のポイントは、1.5454~66、1.5525、1.5555、1.5339。下値のポイントは、1.5300、RSIは36と下降ラインが崩れているが、トレンドのある相場になるのか、反転するのか見極めが必要。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、1.5350~1.55台のレンジに入りやすい。


●ポンド円
ポンド円は、英系金融機関の損失計上とのウワサ+金利引き下げ観測に、ポンド安の流れを予想しているが、200円の大台をまたしても回復、どうも底堅くなってきているように感じられる。もっとも、広くは引き続きレンジ相場が続き、イースター休日による調整による値動きの可能性もあり、昨日の米国市場に続き、本日の欧州市場を見極めたいが、昨日の急上昇に上値を試す動きが続きそうな気配である。


ポンド円の4時間チャートは、下降トレンドが続きながらも、目先は三角持合から上抜けしている。上値のポイントは、200.79円、201.79円、202.07円、204.33円。下値のポイントは、198.43円、197.03円、195.07円、192.53円。RSIは48と上昇ラインが崩れているが、トレンドのある相場になるのか、反転するのか見極めが必要。トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買いで、202.07円がターゲットで、その後はユーロ売りに変わりやすい。


●本日の経済指標・その他
21:30 カナダ 1月の小売売上高=前月比予想1.2% 前回0.6%、除く自動車前月比予想18.0% 前回-0.4%
22:00 米 1月のケース・シラー米住宅価格指数=前月比予想 前回-2.1%、前年比予想 前回-9.1%
23:00 米 3月の消費者信頼感指数=予想73.5 前回75.0
23:00 米 3月のリッチモンド連銀製造業指数=予想-5 前回-5
未定(25~28日) 独 3月の消費者物価指数=前月比予想0.3% 前回0.5%、前年比予想2.9% 前回2.8%、HICP=前月比予想0.3% 前回0.5%、前年比予想3.0% 前回2.9%


2008年3月25日 24日の海外為替市場

イースターマンデーでお休み気分の欧州市場に反して、米国市場は株高=ドル高=円安の相場となった。NYダウ=12548.64(+187.32)、USDJPY=100.75円(前日99.61円)、GBPJPY=200.02円(前日197.28円)。


アジア市場ではEURUSDが1.5341まで下落、再び1.54台を回復するなど、荒っぽい展開となったが、総じて狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は主要市場が休場で動意の乏しい展開が続いたが、JPモルガン・チェースがベアー・スターンズ買収額を引上げるとの報道に、米国株式指数先物の上昇=円売りが入り、欧州金融機関の損失拡大の思惑に欧州通貨も弱く、上下を繰り返しながらも方向性は見えなかった。


米国市場では、商品価格の下落、JPモルガン・チェースのベアー・スターンズ買収額引き上げを好感し、米国株が上昇、NY連銀が290億ドルのターム物資金をこの買収支援に供給、差出担保の管理会社を設立すると発表、中古住宅販売件数が予想を大幅に上回り、株高=ドル買高=円売りが続いた。


●ドル円  
アジア市場のドル円は99.40円で取引が始まり、米系証券の格付け引き下げに、早朝には99.31円まで下落したが、JPモルガン・チェースのベアー・スターンズ買収額を2→10ドルへ引き上げるとの報道にドル買いが強く、仲値のドル買い需要に99.90円まで上昇、100円台のドル売りを意識しながら、100.03円まで上昇、99.75~100.00円のレンジで取引が続いた。欧州市場はイースターマンデーの休場に超閑散な取引の中で、株高期待=円売りに100.15円まで上昇したが、実需筋の売りに上値は重く、欧州系金融機関が資金繰り悪化との思惑が広まり、99.64円まで下落した。米国市場に入り、原油価格の下落+ベアー・スターズの格付け引き上げ+NY連銀の資金支援に株高=ドル高=円安の流れが開始、100.13円まで上昇した。予想を上回る中古住宅販売件数に、米国株価は急上昇し、先週の高値100.45円を超え、100.50~60円のストップロスの買いを誘発し、100.77円まで上昇、クロスでも円売りが続き100.90円まで続伸、06:00時では100.75円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5438で取引が始まり、欧州系金融機関の損失拡大の思惑に、モデル系ファンド筋の売りに1.5400近辺の買いを消化し、先週の安値の1.5396を割り込むと投機筋の売りが加速、ストップロスの売りを誘発し1.5341まで続落したが、中銀筋+EURJPY買+投機筋の買い戻しに1.15395まで値を戻した。欧州市場は薄商いの中で、1.5400を上回ると1.5456まで急騰、ファンド筋の売りとEURJPYの買いに、1.5420~50のレンジで激しい売り買いの攻防が続いたが、予想を上回る中古住宅販売件数に1.5376まで急落、米国株が強く1.5364まで続落となった。EURJPYの買い+ファンド勢の買い戻しに1.5431まで上昇、結局は1.5400を挟み上下を繰り返す相場となり、終盤にかけては1.5439まで上昇、06:00時では1.5422で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は153.47円で取引が始まり、実需筋の買いに153.88円まで上昇、EURUSDが崩れると153.10円まで下落、JPモルガン・チェースのベアー・スターンズ買収額を2→10ドルへ引き上げるとの報道に、株価上昇期待もあり円売りが徐々に強まった。欧州市場は153.69円で取引が始まり、超閑散とした取引の中で実需筋の動向に相場が動き、153.56円を安値にUSDJPYが100円の大台を試しながら、EURUSDの買いに154.40円まで上昇、実需筋の売りに上値は重く153.76円まで下落した。商品価格の下落+米株価の上昇に円売りが続き、予想を上回る中古住宅販売件数に、米国株が200ドル近くまで上昇すると154.95円まで上昇、米金融不安のリスクが弱まるとの思惑に、円売りが加速し、終盤にかけては155.61円まで上昇、06:00時では155.37円で取引されている。


●主な経済指標の結果
NZ、オーストラリア、ドイツ、フランス、スイス、英国、南ア、香港市場は休場(イースター休暇)
08:50 日本 第1四半期の法人企業景気予測調査=大企業全産業 前期比-9.3%(前回0.5%)
23:00 米 2月の中古住宅販売件数=2.9%・503万件(予想-0.8%・485万件 前回-0.4%・489万件)、価格中央値=19.59万ドル(前回19.97万ドル)→ 予想外の増加、価格は過去最大の下落率


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎S&P=ベアー・スターズの格付けを、「BBB」から5ノッチ上の「AAマイナス」とした。JPモルガンの買収提案額2→10ドルに引上げ、案件成立の可能性が高まる。
◎NY連銀=JPモルガン・チェースのベアー・スターンズ買収支援で290億ドルのターム物資金を供給し、差出担保の管理会社を設立すると発表。声明で、資産管理のために設立する有限責任会社(LLC)を通じ300億ドルのポートフォリオを管理。ポートフォリオで損失が発生した場合、10億まではJPモルガン・チェースが負担し、利益が発生した場合はNY連銀が得る。
◎JPモルガン・チェースのベアー・スターンズ買収額を2→10ドルへ引き上げた。
◎米財務省=25日に200億ドルの25日物出納管理証券(キャッシュ・マネジメント・ビル)入札を実施すると発表。
◎チェイニー米副大統領=サウジアラビアは過去3年間、原油生産能力を拡大するという約束を守っている。
◎米CITグループ(WSJ紙)=安価な資金調達手段求め海外の金融機関と協議。先週、日常業務の運転資本を賄い債務を返済するため、銀行の信用供与枠から73億ドルの資金を調達している。
◎S&P=米モノラインのFGICと保証部門を格下げする可能性。
◎S&P=米ゴールドマン・ サックス・グループと米リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの長期信用格付け見通しをこれまでの「ステーブル」から「ネガティブ」に引き下げた。


欧州・英国
◎英政府当局者=ラウン首相とサルコジ仏大統領は27日の会談に際し、銀行に対して評価損に関する全面的かつ迅速なディスクロージャーを求める方針。
◎ボーフィンガー独経済諮問委員会委員委員(5賢人委員会)=現在の国際金融システムについて、第2次世界大戦以降で最悪の危機。ドイツ経済には明らかな下振れリスクがある。中央銀行は影響を受けた銀行を集中治療室の患者のように面倒を見て、投資家は預金について心配する必要はない。市場の信頼感を高めるため当局はすべての金融機関がルールに従うよう、あらゆる措置をとらなければならない。
◎UBS(スイス紙)=株主は4月に100億スイスの資本増強の提案を受ける予定。


日本・その他
◎サウジアラビア=インフレ率が2月、27年ぶりの高水準となる8.7%に達した。
◎エジプト中銀=翌日物金利を0.5%引き上げ。
◎シンガポールCPI=前年比+6.5%(政府見通し4.4~5.5%)、25年ぶり高水準に迫る。
◎台湾中銀=USDTWD30.229→10年ぶりの台湾ドル高値に、カストディアン銀行や業界幹部と協議。
◎東南アジア諸国中銀グループ(定例会議後の声明)=減速が見込まれている世界の経済成長の影響は、力強い内需と地域内貿易の拡大によって一部緩和される。
◎ヘリルOPEC議長=原油相場、年内は80ー110ドルで推移。


2008年3月24日  本日の為替戦略

イースター・マンデーで、週初おアジア・欧州市場では市場参加者は少なく、動き難いことになりそうだが、逆に今晩の米国市場から相場が動き始める可能性が高い。先週は、イースター休暇を前に、各国の中銀は潤沢な資金供給を実施し、金融危機の対策が効果を表したのか、金融市場では安心感が広がり、為替相場もドル買いへ動く調整局面が続いた。


この流れが一時的なものか、継続するのかを判断する必要があり、その意味では今晩の米国市場の株・債券・為替市場は重要で、今週の方向性を占うことができると期待している。


特に、多くの通貨で、三角持合を形成し、レンジ相場・揉み合い相場・調整相場から、新たな方向性を示す可能性が高く、この流れに乗る必要がる。短期的な買いに対して、JPYクロスのDailyやWeeklyチャートは、円高傾向が続き売り買いが交錯しながら、底値を試す展開になりそうである。


本日の経済指標・その他では、米中古住宅販売件数が重要。


●ドル円
ドル円は、98割れの買いの厚さ、100台の売りの重さ、上下確認済みの相場だけに、上下を試しながらも抜け出すことはできず、揉み合いに入っている。市場のセンチメントはどちらかと言えば円高だが、短期的には、やや買いが優勢となっており、100円台を試す可能性は高いが、100.50~60円を超えるまではドル売りを支持したい。


ドル円の4時間チャートは、下降トレンドの上限近くで推移し、98~100.50円のレンジで取引が続き、収束しつつある。上値のポイントは、100.45円、100.58円、101.14円、101.45円。下値のポイントは、99.07円、98.73円、97.80円、95.60~73円。RSIは63と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、短期的には買いが優勢だが、三角持合から上下共に抜けた方向に動きやすく、上限=101.45円、下限=97.00円。特に上値のポイントは100.45~58円は重要。

●ユーロドル
ユーロドルは、先週の1.59台からの下げは、EURUSDの相場が反転したのか? それとも、ただ調整局面の売りなのか? 1.54近辺では幅広い買いに下げ止まっており、何処まで上昇できるかを見ながら、戻り売りを考えたい。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが崩れ、下降トレンドが続いているが、目先は1.54~1.55の極狭いレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5461、1.5562、1.5664。下値のポイントは、1.5400、1.5300、1.5242。RSIは32と下降ラインが続くが上抜けしやすくなっている。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、1.54~1.55台のレンジに入りやすく、1.5460~70を超えられないと、逆に1.53まで下落する可能性が強まる。


●ポンド円
ポンド円は、英国の金融不安に弱含みで推移し、利下げ観測に強く、マイナス材料が多い割にはレンジ内に納まっている。もっとも、イースター休暇でポジション調整を進めた影響もありそうで、GBPUSDが1.98~1.99で収まっている間はGBPクロスの方向性もでき難いが、今晩の米国市場や明日の欧州市場から新たな動きが出ることを期待したい。


ポンド円の4時間チャートは、下降トレンドが続き、目先は192.50~202円の広いレンジから徐々に収束し三角持合となっている。上値のポイントは、197.95円、198.43円、201.79円、202.07円。下値のポイントは、196.94円、195.07円、193.84円、192.53円、192.25円、191.27円。RSIは上昇ラインを継続、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、短期的には買いが優勢だが、三角持合から上下共に抜けた方向に動きやすく、上限=202.07円、下限=191.27円。特に上値のポイント202.07円は重要でこれを上抜けしたら方向転換する可能性がある。


●本日の経済指標・その他
NZ、オーストラリア、ドイツ、フランス、スイス、英国、南ア、香港市場は休場(イースター休暇)
08:50 日本 第1四半期の法人企業景気予測調査=前期比予想 前回0.5%
09:01 英 3月のライトムーブ住宅価格=前月比予想-0.5% 前回3.2% 前年比予想3.7% 前回5.8%
23:00 米 2月の中古住宅販売件数=予想-0.8%・485万件 前回-0.4%・489万件


2008年3月23日 今週の為替戦略

先週末(3月21日)と月曜日(3月24日)はイースターで海外市場の休場が多く、その前に投機的なポジション調整もあり相場は動いていた。特に目立ったものは、商品価格の下落で、CRBインデックス=416.40(17日高値)→377.45(20日安値)、原油=110.35(17日高値)→98.65(20日安値)、金価格=1012.40(17日高値)→904.50(20日安値)まで下落した。為替では、FRBの0.75%政策金利引き下げと、金融機関へのてこ入れ策を好感し、EURUSD=1.5905(17日高値)→0.9869(19日安値)まで下落、主要通貨ではドルの買い戻しが見られた。


今週は、先週の動きが、①連休前の調整によるものなのか? それとも、②相場の流れが変わっていたのか? これらを見極め、確認する週になりそうである。①→ 再び商品価格の上昇=株安=ドル売りが続くことになる。②→ ドル高+欧州通貨安+アジア通貨高+円高の流れになりやすい。


今週はまた、本邦企業の決算期末の最終週でもあり、昔ほどの国内決算要因で為替相場が激しく円高に動くことは少ないと思われるが、つい最近までは100を大幅に割り込む相場を予想する向きは少なく、その影響が今週は見られる可能性が高く、結局は実需でも円高の相場が予想しやすい。


海外の要因としては、
英国金融不安→ 世界の金融センターのロンドンでは、米金融不安の影響を受けやすく、英系ファンドの破綻のウワサも流れ、イングランド銀行が緊急調整オペを実施するなど金融不安が続き、4月の金利引き下げ見通しに、GBPは売られやすい環境にある。21日にはキングBOE総裁が、HSBC、RBS、バークレイズ・キャピタル、TSBグループ、HBOSなど英5大金融機関の役員と面会している。


米経常収支の赤字額が再び過去最高に迫る勢い→ 最近の傾向はリスク資産の圧縮に、投機資金が大幅に減少したことで、為替相場を動かず要因として、経常黒字国通貨高=赤字国通貨安になる傾向が強いと言われている。この材料では円高傾向が続きやすい。


米国の政策金利は、2ヶ月弱で2%引き下げられ2.25%まで低下→ 4月30日には0.25%~0.5%の再利下げの可能性が高く、欧米の金利差拡大にドル売りセンチメントは変わっていない。しかし、ユーロ高はインフレ抑制に貢献していることは間違いないが、ユーロ高によりユーロ圏の貿易収支が悪化していることは事実で、貿易収支を見ると、1月=-107億ユーロ ←12月=-41億ユーロ ←11月=+30億ユーロと落ち込みが激しいく、ユーロ圏のGDP見通しも20日のOECD最新版予想では第1四半期GDP=0.4%まで低下している。


最近では、EU財務相会合で異例のユーロ高懸念が表明されており、ユーロ高是正へ動くとのウワサが頻繁に流れるなど、政治的な問題になっており、この、ユーロ高の落ちどころが難しくなっている。結論として、いままでのような一本調子のユーロ高も考え難い。


FRBによる市場への資金供給拡大→ ベアー・スターンズの救済に300億ドルの資金を用意、FRBが決定した新米国債貸出でリーマン・ブラザーズ、モルガン・スタンレーが借入れを行うなど、信用不安解消には良い材料なのであろうが、ゴールドマンもこの制度を利用する意向と言われ、これらの措置で信用不安が解消できるか、様子を見る必要がある。


月曜日の為替市場は、イースターマンデーのお休み気分を抜け出すことはできそうにないが、米国市場から株・債券・為替市場と活発に動き始め。市場のセンチメントは、米金融不安の継続にドル下げ見通しと、度重なる積極的な金融機関のてこ入れ策と、思い切った金融緩和政策に、ドル上げ見通しが混在し、上下に動きながらも、現状ではドル高を信じることもできず、経常赤字国を相手にクロスでの円高を期待したい。


主要通貨を比較:
Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると:
先週は、先々週と様変わりのドル全面高の展開となった。主に、16日米国時間の日曜日に発表された、緊急FOMCで公定歩合0.25%の引下げと、新融資制度を創設することを発表、JPモルガンチェースによるベアー・スタンズの救済買収を合わせて発表した。また、18日にはFOMCは公定歩合0.75%を引き上げ2.25%に決定、19日には米ファニーメイとフレディマックの資本規制を緩和、最大2000億ドルをモーゲージ市場に投入可能とした。そして、イースターの長い休暇を直前に、商品価格は大幅に下落、結果として資源国通貨でもあるAUD、CAD、NZDに対してドルの上昇率は大きくなっている。


USDJPY    OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
14-Mar-08 102.51 103.60 98.89 99.04 -3.63 -3.54% 4.71
21-Mar-08 99.10 100.45 95.77 99.56 0.52 0.53% 4.68


EURUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
14-Mar-08 1.5361 1.5690 1.5282 1.5674 3.160 2.06% 4.08
21-Mar-08 1.5675 1.5905 1.5396 1.5431 -2.430 -1.55% 5.09


USDCHF   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
14-Mar-08 1.0231 1.0355 0.9971 0.9987 -2.640 -2.58% 3.84
21-Mar-08 0.9970 1.0168 0.9642 1.0091 1.040 1.04% 5.26


GBPUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レン
14-Mar-08 2.0146 2.0393 1.9995 2.0204 0.700 0.35% 3.98
21-Mar-08 2.0176 2.0274 1.9735 1.9814 -3.900 -1.93% 5.39


AUDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
14-Mar-08 0.9265 0.9471 0.9149 0.9371 1.06 1.14% 3.22
21-Mar-08 0.9378 0.9446 0.8952 0.9017 -3.54 -3.78% 4.94


USDCAD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
14-Mar-08 0.9899 0.9981 0.9796 0.9892 -0.14 -0.14% 1.85
21-Mar-08 0.9886 1.0293 0.9860 1.0230 3.38 3.42% 4.33


NZDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
14-Mar-08 0.7932 0.8213 0.7874 0.8132 1.96 2.47% 3.39
21-Mar-08 0.8129 0.8201 0.7866 0.7917 -2.15 -2.64% 3.35


円クロスを比較:
ドルが全面高の流れの中で、円もドル以外の主要通貨では円高相場となった。特に、商品価格の下落に資源国通貨AUDJPY、CADJPY、NZDJPYでの下落は理解ができるが、GBPJPYも非常に弱い。これは17日にイングランド銀行が期間3日のレポで50億ポンドを供給、市場を監督するとのコメントを発表、19日には緊急事態に備え市場を監視、20日にはBOE声明で、銀行と綿密な連絡を続ける事で合意。英主要銀行に秩序ある市場の正常化を望むと発表、英系銀行の金融不安のウワサが絶えず、次回MPCでの利下げ観測も加わり弱含みとなった。


AUDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
14-Mar-08 94.99 96.14 92.71 92.85 -2.25 -2.37% 3.43
21-Mar-08 92.93 93.51 88.15 89.79 -3.06 -3.30% 5.36


GBPJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
14-Mar-08 206.51 207.97 199.88 200.14 -6.56 -3.17% 8.09
21-Mar-08 199.94 201.20 192.53 197.28 -2.86 -1.43% 8.67


CADJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
14-Mar-08 103.50 104.71 99.93 100.13 -3.45 -3.33% 4.78
21-Mar-08 100.22 100.95 95.67 97.28 -2.85 -2.85% 5.28


EURJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
14-Mar-08 157.48 159.14 154.86 155.31 -2.37 -1.50% 4.28
21-Mar-08 155.35 157.04 151.70 153.65 -1.66 -1.07% 5.34


CHFJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
14-Mar-08 100.18 100.73 98.90 99.27 -0.86 -0.86% 1.83
21-Mar-08 99.37 100.85 97.33 98.64 -0.63 -0.63% 3.52


NZDJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
14-Mar-08 81.30 83.23 79.90 80.59 -0.87 -1.07% 3.33
21-Mar-08 80.56 81.32 76.74 78.82 -1.77 -2.20% 4.58


IMM通貨先物:
公表値を比較して見ると:
公表された18日には、既にFOMCで0.75%の政策金利が引下げられていたのであろうが、金融不安のヘッジ通貨のCHFとJPYが増加、19日には英金融機関破綻のウワサが広まり、BOE総裁・副総裁計3名は予定を全てキャンセル市場の混乱に対処し、その後のGBPUSD急落を反映できず、AUD、NZD、CADはこの時点で商品市場の下落が予想できず、比較的堅調に推移していた。


JPY Long Short Net
11-Mar-08 86,383 36,230 50,153
18-Mar-08 82,300 26,541 55,759


EUR Long Short Net
11-Mar-08 81,646 52,547 29,099
18-Mar-08 78,310 51,789 26,521


GBP Long Short Net
11-Mar-08 45,149 23,920 21,229
18-Mar-08 49,963 20,823 29,140


CHF Long Short Net
11-Mar-08 25,646 29,894 -4,248
18-Mar-08 24,560 13,336 11,224


CAD Long Short Net
11-Mar-08 50,353 21,422 28,931
18-Mar-08 43,416 22,517 20,899


AUD Long Short Net
11-Mar-08 47,880 16,188 31,692
18-Mar-08 40,625 5,060 35,565


NZD Long Short Net
11-Mar-08 13,379 983 12,396
18-Mar-08 12,921 2,543 10,378


今後の金利予想は:
国  予定日 現行政策金利 予想:         
USD 4月30日 2.25%  0.25~0.5%の引下げを予想(Fed Funds Target Rate)
EUR 4月10日 4.0%  金利据え置き(Refi Rate)
GBP 4月10日 5.25%  金利据え置き~0.25%の利下げを予想(Base Rate)
JPY 4月 9日 0.50%  金利据え置きを予想(OverNight Call Rate)
AUD 4月 1日 7.25%  金利据え置きを予想(Cash Rate)
NZD 4月24日 8.25%  金利据え置きを予想(Cash Rate)
CHF 6月19日 2.75%  金利据え置きを予想(3 month Libor target)
CAD 4月22日 3.5%  0.25%~0.5%の利下げを予想(OverNight Rate)
NOK 4月23日 5.25%  金利据え置きを予想 (Sight deposit)
SEK 4月23日 4.25%  金利据え置きを予想 (Repo rate)


今週の経済指標・その他では、
強烈にインパクトの大きな発表はないが、26日にはトリシェECB総裁が欧州議会で証言が注目され、26日~27日には欧米で通貨当局者の発言が多くなっており、最近のユーロ高に関してどのような発言をするのか気になる。


住宅関連では、24日=ライトムーブ住宅価格、米中古住宅販売件数、25日=ケース・シラー米住宅価格指数、26日=米住宅販売件数が相変わらず重要視されている。
インフレ関連では、28日=日本全国CPI、独CPI(未定)が注目されている。
その他では、25日=カナダ小売売上高、米消費者信頼感指数、26日=独ifo、米耐久財受注、27日=米GDP確報値、28日=NZGDP、英GDP、米個人消費支出、米ミシガン大消費者信頼感指数は比較的変動リスクが高い指標となっている。


●ドル円
ドル円は、経験上、先週17日にアジア市場で達成した高値95.77円を、海外市場で一度も試すことなく終了することは考え難く、遅かれ早かれ海外市場では底値を試す動きを予想したい。また、19日の高値100.45円が高値となっているが、100.40~60円では本邦実需筋の売りが予想され、3月本決算を考えれば相当上値が重いことも予想される。サウジが日本株を売却検討とか、4月に日銀0.25%利下げ(考え難い)とか、円のマイナスの材料にも円売り反応は鈍く、株と為替が連動する相場展開の中でも、円高の流れが続きやすい。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの下限を割り込み一時急落したが、ラインの下限近くまで戻りその近辺でも取引が続いている。上値のポイントは、100.65円、103.68円、104.15、104.39円、108.60円。下値のポイントは、97.77円、93.52円、92.92円。RSIは25横ばいから再び下げ、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売り。100.65円を上抜けするまでは、ドル売りは変わらず、引き続き下値を警戒。大きな意味では103.68円を超えたらドル売りは終了。Daily=売り、Weekly=売り、Monthly=売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、イースターを前にポジション調整に売りが強まっているが、このユーロ相場の見方は良く二分されることが多い。海外のストラテジストや金融機関の為替予想もユーロ売り・買いの推奨がミックスしている。その中で、正しいか否かの判断は別として、主流は第2四半期からユーロ売り(ドル高)が始まり、これがその後。数四半期継続するが、2009年に入ると、大幅なユーロ高(ドル安)が継続するとのことである。この予想の判断は、エリオットとサイクルから割り出した結果に思えてならない。話を今週という次元に戻して考えると、1.59を超えて最高値を更新するとも考え難いし、1.53を割り込んでどんどん下落するとも考え難く、結局はその中でレンジ相場としか考えようがない。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、上限を超えそれが継続している。上値のポイントは、1.5734、1.5916、1.6295、1.6909。下値のポイントは、1.5359、1.5302、1.5242、1.5003~28、1.4925。RSIは67と緩やかな上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを続けている。トータルの判断は、1.5242~1.5734のレンジ。Daily=買いが弱くなり売りに変化する可能性、Weekly=買い、Monthly=買い


●ポンド円
ポンド円は、比較的堅調だったGBPUSDが2.02台→1.98台まで大きく崩れ、GBPJPYは久々に週終値で200円を割り込み、2005年7月の水準まで一時急落した。英ヘッジファンドのエンデバーキャピタルが円債で大損害を被った(FT紙)、英系金融機関の損失拡大とのウワサが流れ、イングランド銀行の緊急オペの実施、大手銀行へのヒアリングなど、ウワサの火種は絶えない。高金利通貨のポンドだけに、売りのポジションを作りにくい通貨ペアでもあるが、そうならば、GBP(5.25%)AUD(7.25%)を組み合わせるのも一案。4月のMPCで利下げ観測も強く、戻りも限定的で下げ基調は変わらずと見ている。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、レンジ相場から再び底値を割り込み、ラインの下限近くで取引されている。上値のポイントは、200.49円、200.62円、202.07円、204.75円、205.61円、213.70円。下値のポイントは、195.62円、191.29円、188.40円、185.13円。RSIは24と下降ラインを継続、トレンドモメンタムは長い売りが続いている。トータルの判断は、売り。Daily=売り、Weekly=売り、Monthly=売り。


2008年3月22日 21日の海外為替市場

昨日21日の海外主要市場ではイースター休日(グッドフライデー)で、債券・株式・商品市場とも休場で、経済指標の発表もなく、実需筋の売買に相場が動き、ヘッジファンドの利食いにドルはやや値を戻したものの、常連の投機筋の動きも見られず、非常におとなしい取引で終始した。


気になる材料としては、米金融機関の人員削減計画が発表され、米雇用に対して不安感が残り、東南アジア諸国中銀グループが21日、22日間での2日間金融市場とドル安問題などを協議をするとの事である。


●ドル円  
アジア市場のドル円は99.49円で取引が始まり、早朝には米系銀行の売りに、一時99.00円まで下落したが、本邦輸入企業の買いに下げ止まり、同筋のドル買い戻しに99.70円まで上昇、日経平均株価の上昇にクロスを含む円売りが続き、薄商いの中で99.74円まで続伸、99.53~68円のレンジで取引が続いた。海外では主要市場が休場の中で、EURUSDの上昇に99.31円まで値を下げ、EURUSD主導に上下し、一時99.63円まで上昇したが、99.30~60円のレンジでの取引に終始、99.56円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5428で取引が始まり、早朝には米系銀行の買いに、1.5456まで上昇、同筋の売りに1.5405まで下落、EURJPYの買いに徐々に底値を切上げ、午後に入ると1.5466まで上昇した。海外市場ではアジア勢の買いに1.5472まで上昇したが、1.5421円まで下落、1.5463まで上昇、1.5440~60の狭いレンジから、終盤にかけて1.5430まで下落、1.5431で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は153.51円で取引が始まり、153.59円まで上昇、EURUSDの売りに153.03円まで下落、153.65円まで上昇、153.15円まで下落と、薄商いで上下し、日経平均株価の上昇に、徐々に底値を切上げ154.02円まで続伸した。海外市場ではアジア勢の買いが続き、154.18円まで上昇、実需筋の売りに153.26円まで下落、153.40円~85円のレンジで取引が続き、153.65円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
オーストラリア、NZ、香港、シンガポール、独、仏、スイス、英国、南ア、カナダ、米国休場 (イースター休暇) 、経済指標の発表はない。


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米金融機関は従業員削減を計画(NYポスト紙)=シティ・グループは2000人、UBSは8000人、リーマン・ブラザーズは1430人の人員削減計画を発表済み。ゴールドマン・サックスも評価損の拡大の思惑に遂に人員削減に踏み切るとの観測。
◎リーマン・ブラザーズ=投資家はすでに国内経済のリセッション入りを覚悟しているが、景気が二番底不況に陥る可能性にも直面している。
◎米経済研究所のエコノミック・サイクル・リサーチ・インスティテュート(ECRI)=米経済はリセッション入りしたと。
◎FRB発表した統計=米プライマリーディーラーが新たに創設されたプライマリーディーラー向け連銀窓口貸出制度(プライマリーディーラー・クレジット・ファシリティー=PDCF)を迅速かつ積極的に利用し、1日当たり134億ドル以上が公定歩合で貸し出されていた
◎金融の米CIT=信用供与枠から73億ドルを調達にグループ株が急落。
◎スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)=ゴールドマン・サックス、リーマン・ブラザーズの見通しをネガティブへ引き下げた。モルガン・スタンレーは依然格下げの可能性がある。


欧州・英国
◎イングランド銀行(英BBC)=資金供給の対象となる担保を拡大する方針。キング・BOE総裁は、HSBC、RBS、バークレイズ・キャピタル、TSBグループ、HBOSなど英5大金融機関の役員と面会。彼らの要請に対し同情的になりつつある。


日本・その他
◎白川方明日銀総裁代行(就任会見)=総裁不在という異例の事態の中でしっかりと任務を遂行していく。政策金利は大きな緩和方向との認識。世界経済の減速傾向や金融市場の不安定さの中で利下げについて、米国では利下げを行っても信用スプレッドが拡大、経済への効果は短期金利だけでは評価できない。効果の波及に時間がかかることや予断を持たない。足もとの景気は不確実性高くかなり減速、内外に多くの不確実性を抱えている。景気の見方は3月の日銀金融経済月報とほぼ同じ。サブプライム問題に端を発した国際金融市場の動揺に適切に対処することが最優先課題。 日本経済は足もとかなり減速しているが、基調としては緩やかに拡大。先行きに多くのリスク要因があり、極めて注意深い金融政策運営が必要。金融政策効果波及にタイムラグがある。
◎西村清彦日銀副総裁(就任会見)=日本経済の足元はかなり減速、基調は緩やかな拡大を続けている。国際金融市場の動揺や世界経済の減速傾向の強まり、エネルギー・原材料高の影響に先行きに多くのリスク要因が存在。金融政策面は極めて注意深い政策運営が必要。
◎IMF=4月12~13日の世界経済見通しで、米経済は依然非常に弱くリセッションに近い可能性が高い。ドルは最近下落しているがまだ高いと認識。原油価格は今年と来年に95ドル近辺で推移すると予想。ドルの実質為替レートについて2002年はじめ以来、25%程度下落しブレトン・ウッズ体制以後、通貨価値下落では最も首尾一貫した事例の一つで、ドルは中期的な均衡点に近づいた。しかしまだかなり高い。ECBの金融政策は適切に金利を安定した水準に維持している。成長に対するダウンサイドリスクやインフレ上昇が顕著になれば、柔軟に対応する準備を整えるべきだ。
◎東南アジア諸国中銀グループ会合、21日、22日間での2日間金融市場とドル安問題などを協議へ。
◎スウェイディ・アラブ首長国連邦(UAE)中銀総裁=ルハムの対ドル相場を切り上げる計画は現時点でない。切り上げの是非を検討するための委員会が設立はまったく存在しない。


2008年3月21日 本日の為替戦略

今日からイースター休暇に突入、通常は市場参加者も少なく、閑散とした相場とるが、本日もそれを期待したい。


この2日間はEURの弱さが目立つ。EURUSDは1.5905(17日)→1.5395(20日)=約500ポイント近くも下落、USDJPYが95.77円(17日)→100.45円(19日)=約500ポイント上昇したが、昨日は再び一時98円台まで下落するなど、円は健闘している。


金融不安が続く中で、中銀もこの連休中に金融不安が発生することを危惧、英国、ユーロ、米国の中銀は資金供給を実施し、商品価格の下落と合わせ、円がクロスで買われる要因となっている。


クロスでは円高傾向が続いているが、総じてレンジの下限近辺で上下し、揉み合いが続き、そろそろ下落が加速するか、反転するか決着がつきそうな気配でもある。


●ドル円
ドル円は、100円台はこれで2日間跳ね返された。100.45円、100.21円と上値が切り下がり、底値は95.77円(17日)、96.86円(18日)、97.67円(19日)、98.45円(20円)と切り上がり、100.50~60円を超えると買いが加速する可能性が高まる。しかし、信用不安のヘッジ通貨ともなっている円は、世界的な信用不安が払拭できず、状況証拠としては円売りの材料は少ないく、戻り売り、抜けたら撤退。


ドル円の4時間チャートは、下降トレンドが続きながらも、97.80~100.45円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、99.80円、100.10円、100.45円、100.58円、101.14円。下値のポイントは、97.80円、97.35円、96.48円、95.73円、95.60円。RSIは51とやや上昇、久々に50を超えている。トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、円高センチメントに反して、やや買いが優勢となっている。100.58円を超えるまででは、本格的なドル反騰は難しが、超えると売りから買いに変化。それまでは、97.35円~100.45円のレンジを予想。


●ユーロドル
ユーロドルは、ECBの資金供給、ECBのユーロ高懸念発言と政策変更のリスク、欧州系銀行の金融不安・・。別に新たに勃発した材料ではないのであろうが、1.5905から大幅な下落に、押し目買い+戻り売りが拮抗しながらも、イースター休暇前のポジション調整だけのユーロ下落とは思えず、下値のリスクを警戒している。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドの下限を割り込み、売りに変化している。上値のポイントは、1.5562、1.5664、1.5831。下値のポイントは、1.5394~00、1.5300、1.5115、RSIは38と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。1.5562近くまでもドル可能性もあるが、も戻り売り。


●ポンド円
ポンド円は、英小売売上高が強くポンド買い、BOEの資金供給に金融不安との思惑からポンド売りと、売り買いが混在している。ドル買いの流れにも前日比ほぼ変わらずの水準で取引を終了し、通貨としては健闘している。クロスでも円高値圏で揉み合いとなり、大きなレンジ相場に陥り、揉み合いから抜け出した方向に追従するのがセオリーだが、相場観は下げ。


ポンド円の4時間チャートは、下降トレンドが続いているが、目先は三角持合となり徐々に収束している。上値のポイントは、198.00円、198.43円、201.79円、202.07円。下値のポイントは、196.02円、193.25円、192.53円。RSIは45と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。トータルの判断は、やや買いが優勢となっていが、反面、下降トレンドが続きどうも次の動きが読み難くなっている。そろそろ、192.53円を割り込むか、201.79円を上抜けするか、動きそうな気配。


●本日の経済指標・その他
オーストラリア、NZ、香港、シンガポール、独、仏、スイス、英国、南ア、カナダ、米国休場 (イースター休暇)


2008年3月21日 本日の為替戦略

今日からイースター休暇に突入、通常は市場参加者も少なく、閑散とした相場とるが、本日もそれを期待したい。


この2日間はEURの弱さが目立つ。EURUSDは1.5905(17日)→1.5395(20日)=約500ポイント近くも下落、USDJPYが95.77円(17日)→100.45円(19日)=約500ポイント上昇したが、昨日は再び一時98円台まで下落するなど、円は健闘している。


金融不安が続く中で、中銀もこの連休中に金融不安が発生することを危惧、英国、ユーロ、米国の中銀は資金供給を実施し、商品価格の下落と合わせ、円がクロスで買われる要因となっている。


クロスでは円高傾向が続いているが、総じてレンジの下限近辺で上下し、揉み合いが続き、そろそろ下落が加速するか、反転するか決着がつきそうな気配でもある。


●ドル円
ドル円は、100円台はこれで2日間跳ね返された。100.45円、100.21円と上値が切り下がり、底値は95.77円(17日)、96.86円(18日)、97.67円(19日)、98.45円(20円)と切り上がり、100.50~60円を超えると買いが加速する可能性が高まる。しかし、信用不安のヘッジ通貨ともなっている円は、世界的な信用不安が払拭できず、状況証拠としては円売りの材料は少ないく、戻り売り、抜けたら撤退。


ドル円の4時間チャートは、下降トレンドが続きながらも、97.80~100.45円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、99.80円、100.10円、100.45円、100.58円、101.14円。下値のポイントは、97.80円、97.35円、96.48円、95.73円、95.60円。RSIは51とやや上昇、久々に50を超えている。トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、円高センチメントに反して、やや買いが優勢となっている。100.58円を超えるまででは、本格的なドル反騰は難しが、超えると売りから買いに変化。それまでは、97.35円~100.45円のレンジを予想。


●ユーロドル
ユーロドルは、ECBの資金供給、ECBのユーロ高懸念発言と政策変更のリスク、欧州系銀行の金融不安・・。別に新たに勃発した材料ではないのであろうが、1.5905から大幅な下落に、押し目買い+戻り売りが拮抗しながらも、イースター休暇前のポジション調整だけのユーロ下落とは思えず、下値のリスクを警戒している。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドの下限を割り込み、売りに変化している。上値のポイントは、1.5562、1.5664、1.5831。下値のポイントは、1.5394~00、1.5300、1.5115、RSIは38と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。1.5562近くまでもドル可能性もあるが、も戻り売り。


●ポンド円
ポンド円は、英小売売上高が強くポンド買い、BOEの資金供給に金融不安との思惑からポンド売りと、売り買いが混在している。ドル買いの流れにも前日比ほぼ変わらずの水準で取引を終了し、通貨としては健闘している。クロスでも円高値圏で揉み合いとなり、大きなレンジ相場に陥り、揉み合いから抜け出した方向に追従するのがセオリーだが、相場観は下げ。


ポンド円の4時間チャートは、下降トレンドが続いているが、目先は三角持合となり徐々に収束している。上値のポイントは、198.00円、198.43円、201.79円、202.07円。下値のポイントは、196.02円、193.25円、192.53円。RSIは45と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。トータルの判断は、やや買いが優勢となっていが、反面、下降トレンドが続きどうも次の動きが読み難くなっている。そろそろ、192.53円を割り込むか、201.79円を上抜けするか、動きそうな気配。


●本日の経済指標・その他
オーストラリア、NZ、香港、シンガポール、独、仏、スイス、英国、南ア、カナダ、米国休場 (イースター休暇)


2008年3月21日 20日の海外為替市場

商品価格が下落、原油価格が一時98.65ドルまで下落、金価格も一時904.50ドルまで下落、NYダウは12361.32(+261.66ドル)と上昇、資源国通貨が下落=USDCAD1.0230(前日1.0136)、AUDUSD=0.8991(前日0.9140)、NZDUSD=0.7910(前日0.8000)、そして、EURUSD=1.5430(前日1.5624)とドル買いが強まる。


アジア市場は、日本が春分の日で休場となり、21日(金曜日)から始まる海外市場のイースター休暇を控え、市場参加者も少なく、アジア市場は閑散な取引が続いた。


欧州市場では、英国小売売上高=前月比1.0%(予想-0.2%)と強く、GBPUSD=1.98台半ばでドル買いの中で比較的堅調に推移、GBPJPY=一時198.33円まで上昇(米国市場ではイングランド銀行の資金供給=信用不安に一時195.10円まで下落)。ユーロロングポジションの調整なのか、ユーロ高懸念発言や思惑+ ECBが最大150億ドルの資金供給オペを発表、金融不安にユーロは弱く続落。AUDUSD=0.9160→ 一時0.8953まで下落、0.9000オプション・ノックアウトを試し続落。


米国市場では、カナダ景気先行指数=前月比-0.3%(予想0.1%)と弱く、商品価格の下落にCAD売りが強まる→ USDCAD=一時1.0294まで上昇、CADJPY=一時95.70円まで下落。弱い米フィラデルフィア連銀景況指数+米景気先行指数にもドル売りは鈍く、FRBが「TSLF」を通じて米国債貸出を、最大750億ドルを発表、米国株の上昇にドルは堅調に推移。そして、クロスでは米国株高にもかかわらず、信用不安が続き円買いの流れが続いた。


●ドル円  
アジア市場のドル円は99.01円で取引が始まり、米国市場の流れを受けて早朝に98.56円まで下落したが、超閑散とした取引の中で、米銀筋の買いに99.34円まで上昇、99.10~30円の狭いレンジで取引から、欧州勢の売りに98.88円まで値を下げた。欧州市場は98.94円で取引が始まり、99円以下では欧州勢の買いが続き、GBPJPYの買い+EURUSDの下落に、前日海外市場の高値99.84円を超え、ストップロスの買いを誘発し100.21円まで急伸した。100円台では本邦輸出筋や機関投資家の売りオーダーは厚く、99.80~20円での売り買いの攻防から、弱い欧州株に円買いが強く、EURJPYも154円を割れ、ECBフィキシングの売りに99.06円まで下落した。米国株が強く99.56円まで上昇、弱い米フィラデルフィア連銀景況指数+米景気先行指数に、99.56円の高値から、98.45円まで下落、アジア筋の買いにアジア市場の安値98.56円を割り込み、CTA筋の売りに一時98.48円まで急落した。米国株が上昇幅を拡大、ファンド勢や投機筋の買い戻しに99.58円まで上昇、本邦実需筋のドル売りが続き上値も重く、06:00時では99.50円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5621で取引が始まり、早朝の1.5650を高値に、薄商いの中で1.5568まで下落、1.5570~10のレンジで取引が続いた。欧州市場は1.5597で取引が始まり、1.5607を高値に金融不安が続き株価は弱く、商品市場の下落も一因となりユーロ売りが続いた。クレディ・スイス第1四半期に損失計上する可能性を警告、パパデモスECB副総は為替の変動は行き過ぎと警告、ECBは現状のEURUSDの水準に不満足で、為替に関しての文言が変更されるとのウワサも広まり、弱い米経済指標にも反応は鈍く、ECBの資金供給に1.5396まで続落となった。1.5400近辺ではアジア中銀筋やオプション勢の買いが入り下げ止まり、1.5472まで値を戻し、06:00時では1.5430で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は154.74円で取引が始まり、朝方に154.10円まで下落、その後も薄商いの中で154.10~80円のレンジで取引が続き、欧州勢の買いに154.85円まで上昇、再び154.18円まで値を下げ、結局はレンジを抜け出すことはできなかった。欧州市場は154.29円で取引が始まり、GBPJPYの買い+欧州勢の買いに155.17円まで上昇、EURUSDが1.56台から下落が始まり、弱い欧州株に円買いが強く、154円を割り徐々に値を下げ、ECBフィキシングの売りが加速153.03円で続落となった。153円の買いに支えられ暫く153.00~35円のレンジで売り買いが交錯したが、EURUSDの下落+英系金融機関のGBPJPYの売りに151.70円まで急落、米国株が上昇幅を拡大、終盤にかけては153.60円まで値を戻した、06:00時では153.51円で取引されている。


●主な経済指標の結果
春分の日(東京市場休場)
16:00 独 2月の生産者物価指数(PPI)=0.7%(前月比予想0.3% 前回0.8%)、前年比3.8%(予想3.3% 前回3.3%)
16:15 スイス 2月の貿易収支=15.5億スイス(予想9.47億スイス、前回10.56億スイス)
17:15 スイス 2月の生産者物価(PPI)=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.5%)、前年比3.6%(予想3.7% 前回3.7%)
18:00 ユーロ 3月の製造業PMI=52.0(予想51.9 前回52.3)、サービス業PMI=51.7(予想52.0 前回52.3)、総合PMI=51.9(予想52.4 前回52.8)
17:30 独 3月の製造業PMI=54.9(予想 前回54.3)、サービス業PMI=52.5(予想51.9 前回52.)
18:30 英 2月の小売売上高=前月比1.0%(予想-0.2% 前回1.1←0.8%)、前年比5.5%(予想3.6% 前回5.9←5.6%)→ 予想を上回りポンド買いが強まる。
18:30 英 2月のPSNB=26.7億ポンド(予想25億ポンド 前回-139.5←-141.3億ポンド)、PSNCR=289.7億ポンド(予想215億ポンド 前回-220.1←-221.1億ポンド)」
18:30 英 2月のマネーサプライM4・速報=前年比12.3%(予想1.30% 是内13.1%)
21:30 カナダ 2月の景気先行指数=前月比-0.3%(予想0.1% 前回0.1←0.2%)
21:30 米 新規失業保険申請件数( 3/16までの週)=37.8万件(予想36.0万件 前回35.6←35.3万件)
23:00 米 3月のフィラデルフィア連銀景況指数=-17.4(予想-18.5 前回-24.0)→マイナスは4ヶ月連続、新規受注=-9.3(前回-10.9)、支払価格=54.4(前回46.6)、従業員数=-4.7(前回2.5)
23:00 米 2月のCB景気先行指数=前月比-0.3%(予想-0.3% 前回-0.4←-0.1%)→5ヶ月連続低下は2001年来、一致指数=0.0%(前回0.0%)、遅行指数=0.2%(前回0.1%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎FRB=Term Security Lending Facility「TSLF」を通じて米国債貸出を最大750億ドル行う。
◎米シティ=投資銀行・トレーディング部門で2000人を追加削減(1月に42000人削減を既に発表)。
◎英メリルリンチ=資産売却を検討とのウワサが好感され株価上昇。


欧州・英国
◎イングランド銀行声明=銀行と綿密な連絡を続ける事で合意。英中銀、英主要銀行は、秩序ある市場の正常化を望む。
◎イングランド銀行=週初めに供給した50億ポンドの借り換えに応じる。
◎ECB=最大150億ドルの資金供給オペを発表。
◎MMS=ウワサではECBは現状のEURUSDの水準に不満足で、為替に関しての文言が変更される。
◎パパデモスECB副総=為替の変動は行き過ぎ。行き過ぎた為替変動は望ましくない。為替の動きは関心事。ユーロ圏において信用収縮の兆しはみられない。非金融機関への与信拡大は引き続き非常に強い。インフレが数カ月は現在の3.3%近辺に留まり、その後年末に向け2%に低下を予想。
◎クレディ・スイス=クレディ・スイス第1四半期に損失計上する可能性を警告。


日本・その他
◎ロシア金・外貨準備急増=3月14日5021億ドル(3月7日4945億ドル)
◎OCED発表G7GDP予想=2008年第1四半期→第2四半期 米国=0.1%→0.0%、日本=0.3%→0.2%、ユーロ圏=0.5%→0.4%、英国=0.6%→0.6%、カナダ=0.3%→0.2%。声明=長引く金融市場の混乱を背景に、米サブプライムローン問題などを発端とする圧力が新たな市場や制度に及ぶ傾向が見られ、全般的な慎重さやリスク再評価につながっていると。実体経済が懸念されるなか、世界の短期的な経済見通しは07年12月に発表した「エコノミック・アウトルック」から弱まっている。
要因としては、①金融市場の混乱による実体経済への影響、②米国をはじめとする住宅市場の低迷、③エネルギー・食品価格上昇による実質所得への圧迫。特に米国で顕著だが、OECD加盟国にも見られ、影響が近く薄らぐ可能性は低い。


2008年3月20日 本日の為替戦略

本日は日本が祭日で休場となり、明日は海外主要市場の多くが休場となり、来週月曜日も海外市場では休場が多くなる、春本番のイースター休暇が始まる。


米FRBは2ヶ月を過ぎないうちに過去に例を見ない、2%の大幅な利下げを実施、昨日は、米連邦住宅公社監督局(OFHEO)が、米ファニーメイとフレディマックの資本規制を緩和、最大2000億ドルをモーゲージ市場に投入することができる。新設された、米政府証券公認ディーラーの新貸出制度に、リーマン・ブラザーズ、モルガン・スタンレーが既に利用済みで、ゴールドマンも今週中に利用をするとのこと。


ベアー・スターンズも何とか破綻を免れ、現状は次のベアーは何処? と、うわさされ相場が動くが、クレジット市場の反応はこれを評価し、ドルの買い戻しが続く可能性もある。問題は、これが短期的に終了するのか、継続するのかで、そのリスクは7対3でこの問題が継続する可能性が高く、FRBの継続的な利下げを予想する金融機関も多い。


しかし、30%の確立があると想定すれば、そのリスクを何処でヘッジするかが問題となり、そう考えれば、引き続き、クロスでは円買いを継続することも選択肢。


本日の経済指標・その他では、独・ユーロ圏PMI、英小売売上高、米フィラデルフィア連銀景況指数、OECDが米国・欧州・日本経済の最新見通しは注意したい。


●ドル円
ドル円は、ドル高の流れの中で、クロスでは円買いが強く、結果的にドル円は上昇もできず、下落もできない混沌とした相場となっている。また、急激なドル売りの反動からのドル買い相場の割には、円は非常に堅調とも言える。しかし、昨日の日本時間夕刻のドル円の急落(円高)の恐怖感と要因(欧米・英・カナダ・豪金融機関の損失・破綻のウワサ)は、市場のセンチメントを示しており、今後もこの恐怖感が続きそうである。


ドル円の4時間チャートは、下降トレンドが続き、97~100円のレンジに入っている。上値のポイントは、99.07円、99.99円、100.50~58円、101.14円、101.45円。下値のポイントは、97.80円、96.87円、95.73円、95.12円。RSIは41と横ばいで引き続き50を割り込み、トレンドモメンタムは買いが続いている。トータルの判断は、売りだが、広くは96.87円~100.50円のレンジを予想。


●ユーロドル
ユーロドルは、横綱相撲でじわじわ上昇しようとしているのか、反転しようとしているのか、白黒がはっきりとしない。あいも変わらず、ECB当局者はインフレリスクを危惧しているが、BOEは遅かれ早かれ利下げは避けられない状態で、結果はEURGBPの買の材料は続きポンドは弱い。EURUSDは3日間連続でローソク足チャートの上髭が長い状態が続き、下落を思わせるようにも見える。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの下限近くで取引が続いている。上値のポイントは、1.5673、1.5761、1.5900、1.5965。下値のポイントは、1.5605、1.5581、1.5531、1.5281。RSIは51と下降ラインができ、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売りだが、1.5531~1.5761のレンジで、これを割り込むと流れが加速。


●ポンド円
ポンド円は、HSBCの株価は弱く英系銀行の不安が続く。BOEの利下げ観測も続き、この3日間は192~201円のレンジで激しい上下を繰り返し、こんなに変動が激しいと、とても安心して取引ができる状態とは言いがたい。しかし、このような水準で(最近のレンジ下限)、激しく売り買いが交錯(日々7円近くの上下)した後の、方向性は重要で、日本の休場、イースターの長期休場の状況を勘案すると、どちらかへ動くことを期待したい。その期待感は下。


ポンド円の4時間チャートは、下降トレンドが続き、192~202円の10円幅で取引されている。上値のポイントは、198.43円、202.07円、203.37円。下値のポイントは、192.50円、190.40円、RSIは34と再び下げに変わり、トレンドモメンタムは買いが続き、ミックス。トータルの判断は、売り。


●本日の経済指標・その他
春分の日(東京市場休場)
16:00 独 2月の生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.3% 前回0.8%、前年比予想3.3% 前回3.3%
16:15 スイス 2月の貿易収支=予想9.47億スイス、前回10.56億スイス
17:15 スイス 2月の生産者物価(PPI)=前月比予想0.3% 前回0.5%、前年比予想3.7% 前回3.7%
18:00 ユーロ 3月の製造業PMI=予想51.9 前回52.3、サービス業PMI=予想52.0 前回52.3、総合PMI=予想52.4 前回52.8
17:30 独 3月の製造業PMI=予想 前回54.3、サービス業PMI=予想 前回52.3、総合=予想 前回53.7
18:30 英 2月の小売売上高=前月比予想-0.2% 前回0.8%、前年比予想3.6% 前回5.6%、
18:30 英 2月のPSNB=予想25億ポンド 前回-141.3億ポンド、PSNCR=予想215億ポンド 前回-221.1億ポンド
18:30 英 2月のマネーサプライM4・速報=前年比予想1.30% 是内13.1%
21:30 カナダ 2月の景気先行指数=前月比予想0.1% 前回0.2%
21:30 米 新規失業保険申請件数( 3/16までの週)=予想360万件 前回35.3万件
23:00 米 3月のフィラデルフィア連銀景況指数=予想-18.5 前回-24.0
23:00 米 2月のCB景気先行指数=前月比予想-0.3% 前回-0.1%
OECDが米国・欧州・日本経済の最新見通しを発表
米債券市場は短縮取引日本時間03:00時まで


2008年3月20日 19日の海外為替市場

前日のドル高・円安・株高相場から、本日はアジア・欧州市場の前半はドル売り、欧州市場後半・米国市場はドル高となり、金融不安が続き、円高の流れとなった。前日の反動なのか、金融不安を材料に株価を見ながらの相場と、クレジットリスクを気にしながらの相場が続いた。日経平均株価=12260.44(+296.28)、NYダウ=12099.66(-293.00)、独DAX=6361.22(-32.17)、英FTSE=5545.60(-60.20)


アジア市場は、堅調な日経平均株価にもかかわらず、アブダビ投資庁(ADIA)が、首長家相続準備で日本に持つ株式や不動産などの資産の一部を売却との観測や、ゴールドマン・サックスが、日銀が4月にも0.25%の利下げを予想。カナダ、欧州、英国、オーストラリアの金融不安を材料に円を買い戻す動き続きが続いた。


欧州市場の序盤では、ECBが緊急ミーティングを開催とのうわさ→EURJPY=155.07円まで下落、英ロイズ銀行の損失のうわさ+3月のイングランド銀行の金融政策委員会の議事録で、7対2(予想8対1、2名利下げ主張)で金利据え置きを決定→ →GBPJPY=195.93円まで、GBPUSDは終日下落(米国市場で一時1.9804)、ドル円は一時97.67円台まで下落となった。


米国市場では、商品価格の下落を材料にUSDCAD=1.0175まで大幅上昇、上昇米モルガン・スタンレー決算が予想を上回り、米ファニーメイとフレディマックの資本規制を緩和にドル買い期待が強まったが、NYダウは弱く、米リーマン・ブラザーズ、モルガン・スタンレーが、FRBのプライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラー)新貸出制度を既に利用、米ゴールドマン=週内にもFRBの新貸出制度を試験的に利用に、金融不安と期待間が混在し米国株は弱く、ドル高の流れと円高の流れが共存した。


●ドル円  
アジア市場のドル円は99.82円で取引が始まり、100円超えのストップロスを試し100.45円まで上昇したが、本邦実需筋や資本筋の売りは厚く、99.42円まで急落、仲値近辺では売り買いが交錯し、アブダビ投資庁の日本株売りの観測+日銀利下げの思惑に、一時100.13円まで上昇したが、英系・米系金融機関+カナダ系ファンドの破綻のうわさが続き、98.80円まで続落となった。欧州市場は99.04円で取引が始まり、HSBC株が一時17%下落、英系・欧州・アジアの金融機関が追加損失を計上すると思惑が広まり、ポンドが急落、クロスで円を買い戻す動きに98円を割り込み一時97.69円まで急落となった。イングランド銀行のMPC議事録が発表され、ポンドが続落、主要通貨でドル買いが強まると、ドル円も99.20円まで上昇、米連邦住宅公社監督局が、米ファニーメイとフレディマックの資本規制を緩和、米国株もプラス圏で推移すると、99.84円まで上昇した。オプションカットを境に98.69円まで急落、米国株は弱くマイナス幅を拡大、クロスでの円買い+主要通貨でのドル買いに、98.80円~99.70円の広いレンジで売り買いが交錯、06:00時では99.09円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5623で取引が始まり、朝方の1.5613を安値に、1.5600~20ではアジア系の買いが続き1.5682まで上昇、直後1.5627まで急落したが、英系・米系金融機関の破綻のうわさが続き、1.5731まで徐々に値を上げた。欧州市場は1.5692で取引が始まり、ドル円の急落の影響を受け、1.5720~30の売りを消化しながら、1.5786まで上昇、イングランド銀行のMPC議事録を受けGBPUSDが急落、EURGBPは急騰したが、欧州金融不安が続き、主要国でドル買いが強まると、1.5668まで続落となった。長いイースター休暇を前に、投機筋やファンド筋のポジション調整の売りが続き、米モルガン・スタンレーの決算も予想を上回り、米ファニーメイとフレディマックの資本規制を緩和、終盤にかけては1.5583まで続落となり、06:00時では1.5624で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は156.00円で取引が始まり、ドル円の上昇の影響を受け1一時157.04円まで上昇したが、仲値の実需筋の売りが強く155.75円まで急落、アブダビ投資庁の日本株売りの観測+日銀利下げの思惑に156.70円まで上昇したが、米国・英系金融機関の損失計上+ファンド破綻のウワサが絶えず、海外勢の円買い戻しに155.07円まで続落、アジア勢の買いに156.08円まで値を戻した。欧州市場は155.70円で取引が始まり、欧州・英系金融株が弱く円買いが続き、154.07円まで急落、ユーロドルの上昇+堅調な株高に156.56円まで続伸したが、ファンド筋からユーロ売りが続き、米国株もマイナスに変わり下落幅が拡大すると、154.08円まで続落となり、06:00時では154.85円で取引されている。


●主な経済指標の結果
08:50 日本 1月の全産業活動指数=前月比0.0%(予想0.1% 前回-0.2%)
18:30 英  イングランド銀行3月の英金融政策委員会の議事録発表=7対2で金利据え置きを決定(予想8対1)、ギーブ副総裁とブランチフラワー委員が0.25%の利下げを主張。
18:30 英 2月の失業率=2.5%(予想2.5% 前回2.5%)、ILO=5.2%(予想5.2% 前回5.2%)、平均所得(3ヶ月平均)=3.7%(予想3.8% 前回3.8%)、失業者増減=-2.8万人(予想-0.5万、前回-0.91万人←-1.08万人)
19:00 ユーロ 1月の貿易収支=-107億ユーロ(予想-50億ユーロ 前回-41←-42億ユーロ)
21:30 カナダ 1月の卸売売上高=前月比2.6%(予想1.0% 前回-2.6←-2.9%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米ゴールドマン=週内にもFRBの新貸出制度を試験的に利用する。
◎米リーマン・ブラザーズ、モルガン・スタンレー=FRBのプライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラー)新貸出制度を既に利用したことを明らかにした。
◎米連邦住宅公社監督局(OFHEO)=米ファニーメイとフレディマックの資本規制を緩和、最大2000億ドルをモーゲージ市場に投入可能。最低基準の30%→20%に引き下げ、今後さらに引き下げることも検討。
◎ポールソン米財務長官=政府系住宅金融機関(GSE=ファニーメイとフレディマック)の住宅融資市場を支援するため資本規制緩和を実施。
◎米モルガン・スタンレー=第1値半期(12─2月期)は3割減益、資産損失や評価損に絡み23億ドルを計上、1株当たり1.45ドルで利益は予想大きく上回る。


欧州・英国
◎メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁=ユーロ圏経済が米景気減速や現在の通貨市場の動向の影響を免れる可能性は低い。米サブプライムローン問題の影響については、当初想定されていたよりも大きく長期に及ぶ。減速する米需要と通貨の混乱による影響を免れることはほとんど不可能。
◎ノワイエ・フランス中銀総裁=食品・エネルギー価格の高騰が物価圧力を引き起こして、インフレ期待抑制の重要性を強調。インフレに対する明らかな上向きバイアスが存在し、経済政策上考慮しなければならない。ユーロ圏のインフレは今後数カ月、引き続きECBが上限とする2%を大幅に上回る可能性があるが、2008年後半には低下すると予想。
◎BOE各メンバーは予定を変更=ギーブ英中銀副総裁(講演注視、市場監視に従事)、キング総裁・ロマックス副総裁(地方講演を中止)。
◎イングランド銀行、市場のウワサを否定=-英銀行の問題を協議するような会合は行っていない。
◎仏BNPパリバ=ソシエテジェネラルとの提携についての検討を中止した。
◎独ハンブルク世界経済研究所(HWWI)=2008年の独GDP1.7%→1.5%に引き下げる。
◎クレディ・スイスがUBSに対して買収提案とのうわさ。


日本・その他
◎カーライルグループ日本共同代表=信用収縮でファンドの投資環境は非常に厳しい状況。米国ではほとんどの銀行がLBOでの貸出を止めている。邦銀からの調達、ある程度できるが額としては減っている。
◎日銀=総裁代行に白川副総裁を任命。
◎政府は3月の月例経済報告=景気回復はこのところ足踏み状態、基調判断を2カ月連続で下方修正。景気は踊り場的な状況。設備投資はおおむね横ばい、判断を6カ月ぶりに下方修正。企業収益は弱含み、判断を3カ月ぶりに下方修正。生産は横ばい、判断を2カ月連続で下方修正。景気回復はこのところ足踏み状態、基調判断を2カ月連続で下方修正
◎ゴールドマン・サックス=日銀が4月にも0.25%の利下げを予想。
◎アブダビ投資庁(ADIA)が、首長家相続準備で日本に持つ株式や不動産などの資産の一部を売却との観測。
◎中国人民銀行(2007年の国際金融市場に関するリポート)=米サブプライムモーゲージ危機などの影響で下落したドルについて、2008年末までに持ち直す可能性がある。世界の金融市場はさらに混乱が続き、原油や貴金属価格は引き続き高水準で推移。
◎サウジアラビア通貨庁(中央銀行)=リバースレポ金利を3.0%から0.75引き下げ2.25%。ベンチマークの貸出金利は5.5%に据え置いた。
◎アラブ首長国連邦(UAE)の中央銀行=翌日物レポ金利を0.75引き下げ、2.25%
◎バーレーン中央銀行=政策金利の1週間物預金金利を0.75%引き下げ、2.25%。
◎香港金融管理局(HKMA)=政策金利の割引基準金利を0.75%引き下げ、3.75%。


2008年3月19日 本日の為替戦略

さあ、明日20日は日本が休場、21日には海外主要市場はイースター休暇で全て休場となる。
早朝の米FOMC後の相場は、誰かに演出されたドラマのようにも思えてならない。政策金利FFレートの下げ幅は市場予想1.0%より低い0.75%と期待はずれとなったが、NYダウは3.51%、ダックスは3.41%上昇、危惧されたリーマンやゴールドマンの決算が悪いことは悪いが、予想よりまだマシとの判断なのか評価され、ドル高=円全面安となった。


この結果は、イースター休暇前に、市場のドル安・円高センチメントと、ドルショート・円ロングポジションの巻き戻しが加速、調整が強まったことが想像される。その証拠に、最近上昇力の大きかった円やスイスの下落幅が大きく、比較的売りが強かったGBP、NZD、AUDは逆に上昇している。


このことから、セオリーは、ポジションが軽くなったので再度、円やスイスのロングポジションを摘み増す可能性を意識したいが、米株価の上昇やクレジット市場の好転が見込まれれば、ドル買いに変化しなければならないが、どうも、このシナリオもリスクが高そうである。


相場の天底は終わって見なければ判らず、結果としてそうだったことがわかるものである。いまは、正にその通りで、先のドル安が底値かどうかの判断は、通常ダブルボトム→ 成功続落、失敗ボトムアウトの原則を考えたい。相場観はその前に、再び底値をトライすると予想、そして、その結果を見てから大底か否かを考えてもいいのでは・・・。


ロンドンは世界の金融市場の中心地であり、ベアースターンズを含む米系金融機関の関係が強く、米金融不安に対してポンドが売られやすいことは間違いない。日々変動幅や変動リスクが高いので、大きなポジションは採り難いが、短期的には逆張りになるかもしれないが、GBP、AUD、NZD、これらの円ロングポジションで軽く望むのも一案。


本日の経済指標・その他では、イングランド銀行3月の英金融政策委員会の議事録発表がポンドの変動要因となりやすく、為替相場への影響も少なくない。


●ドル円
ドル円は、日本の祭日や海外のイースター休暇前のポジション調整の買いなのか? トレンドが変化した買いなのか? どうも判断がつかないが、可能性だけを考えれば、前者が優勢で、ドル売りが再開される前に、米金融不安が解消され、株価が大幅な上昇ともなれば、後者に変化する。今日は、昨日のドル大幅上昇となった影響は避けられず、上値では実需筋のドル売りも入りやすく、売り買いが交錯することになるが、100円台を維持できれば、ドル買いの安心感が広まり、逆に超えなければ緩やかなドル売りが続きそうである。


ドル円の4時間チャートは、下降トレンドが続き、新たなレンジの上限近くまで値を戻している。上値のポイントは、99.97円、100.17円、100.58円、101.14円。下値のポイントは、99.07円、98.73円、97.88円、95.73円、95.12円。RSIは44と下降ラインを上抜け、トレンドモメンタムは買いに変化。トータルの判断は、目先は買いに変わり一時的な上昇も考えられるが、まだ下降トレンドが完全に変化していない。99.07円~101.14円のレンジと予想。


●ユーロドル
ユーロドルは、通貨当局者のインフレ懸念は利上げを示唆する発言にも、上昇力は鈍く上値は重い。安定していると言えば言えなくもないが、材料の割には買いが少ない。ユーロのロングポジションの影響なんだと思うが、どうも不安でならない。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続いているが、ラインの中間から下限で取引が続いている。上値のポイントは、1.5673、1.5694、1.5761、1.5855。下値のポイントは、1.5617、1.5560、1.5531。RSIは55と下げに変わり、トレンドモメンタムは売りに変化している。トータルの判断は、目先は売りに変わり一時的な下落も考えられるが、まだ上昇トレンドが完全に変化していない。1.5560~1.5694のレンジを予想。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが比較的安定し、ドル円が上昇、クロスでのポジション調整が強く円売りの流れに、前日の安値から昨日の高値の幅を計算すると11円近くになる。たぶんショートポジションを持ちきれる市場参加者は少なく、調整が相当進んでいる可能性が高い。先の長い揉み合いとなったレンジの下限、203円台半ばが一つのポイントで超えられるか否かで相場の方向性が変わってくる。


ポンド円の4時間チャートは、下降トレンドが続いているが、ラインの中間を超え買いが続いている。上値のポイントは、202.07円、203.37円、207.97円。下値のポイントは、198.85円、198.43円、192.30、190.67円。RSIは42と売りのラインが崩れ、トレンドモメンタムは買いに変化しそうな雰囲気である。トータルの判断は、目先は買いに変わり一時的な上昇も考えられるが、まだ下降トレンドが完全に変化していない。198.91円~203.37円のレンジを予想。


●本日の経済指標・その他
08:50 日本 1月の全産業活動指数=前月比予想0.1% 前回-0.2%
18:30 英  イングランド銀行3月の英金融政策委員会の議事録発表=8対1での決定を予想
18:30 英 2月の失業率=予想2.5% 前回2.5%、ILO=5.2% 前回5.2%、平均給与(3ヶ月平均)=予想3.8% 前回3.8%、失業保険申請件数=予想-0.5万、前回-1.08万人
19:00 ユーロ 1月の貿易収支=予想-50億ユーロ 前回-42億ユーロ
21:30 カナダ 1月の卸売売上高=前月比予想1.0% 前回-2.9%


2008年3月19日 18日の海外為替市場

米ゴールドマン・サックス、リーマンの第1四半期決算は市場の予想を上回り、ひとまず安心。FOMCでは政策金利の引き下げ0.75%、市場予想の1.0%を下回る下げ幅にも、NYダウ12392.66(+420.41)は大幅上昇、USDJPY一時100円まで値を戻す。


FOMCは政策金利(FFレート)を0.75%引き下げ2.25%に決定→ 市場は1.0%の引下げを予想し、発表直後株は下落、ドル売りとなったが、株価の上昇が続き、ドル買い+円売りの流れが続いた。


円売り、GBPJPY=200.15円(前日194.57円)、AUDJPY=92.39円(前日89.70円)、CADJPY=100.54円(前日97.53円)。ドル買い、EURUSD=1.5625(前日1.5728)、USDCHF=0.9847(前日1.0027)


●ドル円  
アジア市場のドル円は97.30円で取引が始まり、97.25~60円の狭いレンジで揉み合いが続き、仲値のドル売り需要に一時96.86円まで下落、米FOMCの一大イベントを控え動き難い中で、日経平均株価が上昇に買いも強く、96.95~20円の狭いレンジで取り引きから、欧州勢の買いに97.60円まで上昇した。欧州市場は97.23円で取引が始まり、堅調な欧州株に、FOMC前の控えポジション調整から97.86円まで上昇、本邦勢の売りに上値は重く97.25円まで下落、97.25~50円の狭い値動きから、ECBフィキシングには97.98円まで上昇した。米住宅着工件数にも反応は無く、米系証券の決算が予想を上回り、米国株が前日終値より200ドル近く高く取引が始まると、98.50円まで上昇したが、FOMCを直前に動きも鈍く、98.15~50円で取引が続いた。堅調な米国株に98.82円まで上昇、FOMCの発表直後には、97.85円まで下落したが、米国株が強く大幅な上昇に、終盤にかけては100円まで買われ、06:00時では99.82円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5728で取引が始まり、朝方の1.5713を底値に、ユーロ円の売りの中でも、幅広いユーロ買いに1.57を割り込むことはできず、アジア筋の買いに1.5763まで上昇、昼の薄商いの中で1.5793まで続伸したが、1.5800の上値は重く、1.5750まで徐々に上値を切り下げた。欧州市場は1.5772で取引が始まり、一時1.5741まで値を下げたが、ECB当局者からインフレ懸念や利上げを示唆する発言が続き、1.5833まで上昇、ECBフィキシングでは1.5765まで下落、狭い値動きの中でロンドンフィキシングには1.5760まで値を下げた。米国株の上昇にユーロ円の買いが強く1.5810まで上昇、FOMCの発表直後には、ユーロ円の売り+ユーロドルの買いに1.5730~1.5800で上下、米国株は強くポジション調整の売りに、前日米国市場の安値1.5685を割り込むと、ストップロスの売りを誘発し1.5617まで続落、06:00時では1.5625で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は153.04円で取引が始まり、仲値の実需の売りに152.57円まで下落したが、米FOMCを前にポジション調整の買いが続き、153.40円まで値を戻し、堅調な日経平均株価に153.76円まで続伸した。欧州市場は153.31円で取引が始まり、堅調な欧州株にポジション調整の買いが続き、154.38円まで続伸、153.80~15円の狭いレンジで取引が続いた。ECBフィキシングを境に買いが強まり、堅調な米国株に155.35円まで続伸、FOMCを前に154.80~30円のレンジで取引が続いたが、堅調な米国株に前日高値155.50円を超えると、ストップロスの買いを誘発し156.00円まで上昇した。FOMCの発表直後は154.37円まで下落したが、堅調な米国株にドル買いと円売りが強まり、終盤にかけては156.18円まで上昇、06:00時では155.89円で取引されている。


●主な経済指標の結果
17:15 スイス 第4四半期鉱工業生産=前年比9.3%(予想10.7% 前回8.5% 15.3←15.7%)
18:30 英 2月の消費者物価指数(CPI)=前月比0.7%(予想0.8% 前回-0.7%)、前年比2.5%(予想2.5% 前回2.2%)、
18:30 英 2月のRPI(小売物価指数)=前月比0.8%(予想0.8% 前回-0.5%)、前年比4.1%(予想4.2% 前回4.1%)、RPI-X(retail prices)=前月比0.8%(予想0.8% 前回-0.4%)、前年比3.7%(予想3.7% 前回3.4%)
20:00 カナダ 2月の消費者物価指数(CPI)=前月比0.4%(予想0.4% 前回-0.2%)、前年比1.8%(予想1.8% 前回2.2%)
21:30 米 2月の生産者物価指数(PPI)=総合指数前月比0.3%(予想0.4% 前回1.0%)、前年比6.4%(予想6.8% 前回7.4%)、コア(除く食品・エネルギー)前月比0.5%(予想0.2% 前回0.4%)、前年比2.4%(予想2.1% 前回2.3%)
21:30 米 2月の住宅着工件数=106.5万件・-0.6%(予想99万件 前回101.2万件←101.2万件)、 許可件数=97.8万件(予想102万件 前回106.1万件)
03:15 米連邦公開市場委員会(FOMC)金融政策発表=政策金利0.75%引き下げ2.25%に決定


●昨日の主な発言その他
欧州・英国
◎ユンケル・ユーログループ議長=急激な為替変動は注意する必要があり好ましくない。
◎マーケット・ニュース(信頼できる複数のユーロ圏中央銀行筋)=ECBは予見できる将来にわたって金利を据え置く見通し。ECBが銀行間市場に追加で流動性を供給する可能性があると。別の関係筋は、ECBの次の一手は利上げ。 先のユーロシステム高官は、政策変更が議題に上るときは引き締めについて検討。インフレ圧力は上向きで原油価格は予測不可能。
◎キプロスの財務相=欧州経済にとっての主要リスクはスタグフレーション。インフレリスクがある時に金融当局や政府が景気対策を講じる妨げとなる。
◎シュタインブリュック独財務相=インフレ動向はますます問題になりつつある。現在の金融状況に対処するには、中央銀行・財務省・規制当局の間で緊密な協力が求められる。ベアー・スターンズが破たん状態に陥っていたら、ドイツの一部の州立銀行にも影響が及んでいただろう。金融問題に対する米国の対処法には若干のリスクも含まれるが、全般的には最良の策。
◎トゥンペルグゲレルECB専務理事=世界経済の成長減速、高水準の原材料価格、好ましくない金融状況といった要因により、ユーロ圏の経済見通しが悪化した。成長見通しの不透明性が非常に高く、インフレの上向きリスクもあるが、ユーロ圏のファンダメンタルズは底堅い。 賃金スパイラルを回避することが重要で、ECBは将来の金利決定について事前にコミットしない。
◎ビーニ・スマギECB専務理事=特定の環境では、市場は過剰反応し、基調的な経済ファンダメンタルズに対して行き過ぎる傾向がある。
◎ジン独IFO経済研究所所長=ECBの利下げはまだ必要ではない。米住宅市場については危機に終わりは見えない。米国がリセッション入りすれば、欧州経済も打撃を受ける。
◎シュタルクECB理事=現行のECB金利は物価抑制に役立つ。インフレ率が今後数カ月にわたり2%を上回る水準で推移する見通しが懸念事項。年末には2%に近づくとの見通し。為替相場の大幅な値動きは経済成長にとって好ましくない。商品価格とインフレの二次的影響が物価安定にとって最大のリスク。


日本・その他
◎額賀財務相=現状の為替相場は過度な変動と懸念、米欧とよく連携。
◎田波耕治=日銀正副総裁候補への所信聴取で、わが国は企業の国際競争力など喫緊の課題に直面していると。世界経済は緩やかに減速しながらも拡大しているとする。米経済減速や金融市場の大きな変動など下振れリスクが高まっている。、不確実性が高まっておりリスク要因を分析し、予断を排して政策判断を果断に行う。日銀の独立性と透明性を確保するよう努力する
◎西村清彦=日銀副総裁候補への所信聴取で、日本経済の見通しについて減速しつつも緩やかな拡大を続けているが、同時数多くのリスク要因を抱えている。金融政策については、極めて注意深い政策が必要とした上で、当面は第一に基本メカニズムに変化がなければこれまでの考えを維持するが、リスク顕現カの可能性が高まれば柔軟に対応する。
◎オーストラリア中銀(RBA)金融政策決定理事会の議事録=一時的ではあるが、民間需要の鈍化が広がり始めた証拠が認められる。行金利がCPI抑制に十分かどうか疑問残る。経済状況は追加引き締めが必要。今後の追加利上げ実施を想定させる内容。
◎中国人民銀行=預金準備率0.5%引き上げ15.5%に決定した。流動性の管理強化・信用の抑制が目的。
◎温家宝中国首相=世界経済、特に米経済について深く懸念。ドルがいつ底を打つのか懸念している。人民元レートの決定では、市場が重要な役割果たす。金融政策の手段の選択は包括的に考慮する。金利・為替の変動には、プラスとマイナスの影響がある。中国の経済ファンダメンタルズは依然として健全。
◎豪ルビコン・ジャパン・トラスト=3000万豪ドルの追加担保要求を満たせない可能性。


2008年3月18日 本日の為替戦略

市場では、何故、バーナンキFRB議長は、異例の米国日曜日の夜に、米公定歩合の引下げを実施したのか? 18日のFOMCを待てず緊急に決定したのであろうか? その真意はベア・スターンズ社が破綻し、その影響が米国金融機関に広まることを危惧したとの意見が多い。結局は、JPモルガンがベア社を、たった2.36億ドルで買収(2007年1月には200億ドルの価値)した。


米FRBの声明文では、2つの措置を発表した。①証券化市場の参加者に対するプライマリーディーラーの能力改善のため、NY連銀が新融資制度を創設することを全会一致で承認。②公定歩合を3.50%から3.25%に引き下げ、即日実施することを全会一致で承認。FFレートとの差は0.25%に縮小。JPモルガン・チェースとベア・スターンズが発表した融資取り決めも承認した。


市場では、ベア・スターンズの破綻を防ぐために、予防的な措置を実施したと思い、次に何処の金乳機関が破綻するのか? 誰が次かを模索している。FFレート先物ではFOMCで1.25%の金利引き下げ確立が20%を超えるといい、0.75%~1.0%の政策金利引き下げが既に、市場では織り込まれている。


これ以上でも、金利差縮小でドル売りが進み、これ以下でも失望感からドル売りが進み、どちらに転んでもドルの底値を試す材料は残る。しかし、問題はこれも既に市場は折り込んでいることである。この措置で米金融不安が薄らぐようにでもなれば、ドルの買い戻しが本格化するのだが、FOMC後の反応を待たなければ良く判断できない。今日のリスクはドル買いにでも、ドル売りにでも反応するように対応する必要がありそうである。


本日の経済指標・その他では、英CPI、カナダCPI、米PPIの発表が控えているが、なんといっても、本日は米FOMCで政策金利が何パーセント引下げられるかで、ドル続落か反発かに変わってくる。市場では0.75%~1.0%お引き下げ予想が多い。


●ドル円
ドル円は、激しい円高で、ドル円に限らずクロスでも円高に動いているが、相変わらず市場では達成感とか悲壮感が感じられない。米国発のドル安相場であることは間違いないが、その反動で円高が進み、クロスでも円高が更に進むことにでもなれば、そんなことを言ってはいられないのでは・・・・。日本の政治家・通貨当局者の発言には、どうも他人事に聞こえてくるが、市場はこの弱いところを試すのが常である。


ドル円の4時間チャートは、下降トレンドが続き、またしても下限を割り込みラインの下限近くに戻して取引されている。上値のポイントは、97.60~73円、97.73円、99.07円、100.58円。下値のポイントは、95.73円、95.05円、94.39円、92.32円。RSIは22.6で下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続。95.73円~97.80円のレンジか、FOMCの結果次第では、95.05円~98.73円のワイドなレンジに入る可能性がある。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.57台をテクニカルアナリストは注目していたが、なんのことはない、米金融不安にあっさりと
1.59台まで急騰したが、終値では結構強い調整が入り、1.57台前半で終了、前日比では50ポイント近くの上昇と、終わってみれば緩慢な値動き。EUの通貨当局者や為政者のユーロ高懸念を意識しながら、調整の売りもあり、今後もこのような緩やかな上昇が続きそうである。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続き、一時上限を超えたが、再びラインの上限内に収まっている。上値のポイントは、1.5699~1.5915、1.6057、1.6117、1.6287。下値のポイントは、1.5673~85、1.5643、1.5637、1.5531。RSIは74と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は買いだが、1.5637~1.5785、または、1.5637~1.5915のレンジで、これを上抜けすると、1.6057がターゲットとなる。


●ポンド円
ポンド円は、イングランド銀行緊急調整オペ発表したことで、ポンドの上昇力は弱く、主要通貨でドル全面安の中で、ポンドだけが唯一蚊帳の外となった。円高+ポンド安の影響に、結果的にポンド円は、200円の心理的な壁をブレークし192円台まで下げが加速、2005年7月時点まで値を下げた。大幅な下落の後には調整の買いが入りやすいが、BOEの年内1%の金利引き下げ観測は強く、売りの流れは変わりそうにない。


ポンド円の4時間チャートは、下降トレンドが続き、下限近くまで下落している。上値のポイントは、197.11円、198.43円、199.94円、202.07円、下値のポイントは、190.97円、190.55円。RSIは20と非常に低いが下降ラインが続きトレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売りで、190.50~00円は相当抵抗があると思われ、190.97円~197.11円、190.55円~199.94円のレンジと予想。


●本日の経済指標・その他
17:15 スイス 第4四半期鉱工業生産=前年比予想10.7% 前回8.5%
18:30 英 2月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.8% 前回-0.7%、前年比予想2.5% 前回2.2%
18:30 英 2月のRPI(小売物価指数)=前月比予想0.8% 前回-0.5%、前年比予想4.2% 前回4.1%、RPI-X(retail prices)=前月比予想0.8% 前回-0.4%、前年比予想3.7% 前回3.4%
20:00 カナダ 2月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.4% 前回-0.2%、前年比予想1.8% 前回2.2%
21:30 米 2月の生産者物価指数(PPI)=総合指数前月比予想0.4% 前回1.0%、前年比予想6.8% 前回7.4%、コア(除く食品・エネルギー)前月比予想0.2% 前回0.4% 前年比予想2.1% 前回2.3%
21:30 米 2月の住宅着工件数=予想99万件 前回101.2万件、 許可件数=予想102万件 前回106.1万件
03:15 米連邦公開市場委員会(FOMC)金融政策発表=政策金利0.75%~1.0%引き下げ2.0%~2.25%を予想


2008年3月18日 17日の海外為替市場

アジア市場は、激しいドル売り+円高、株安、商品価格上昇、欧州市場は激しい揉み合い、米国市場は株価を見ながら乱高下。


株大幅安=日経平均株価11787.50(-454.10)、独DAX=6182.30(-269.60)、英FTS=5414.40(-217.30)、
原油価格=一時110.35ドル、金価格=一時1029.00ドルと、共に最高値更していた。


週初のアジア市場は、米連邦準備理事会(FRB)は、NY連銀が新融資制度を創設、緊急公定歩合0.25%引き下げ3.5→3.25%を発表。JPモルガン、ベア・スターンズ300億ドルで買収との報道に、評価は金融不安の高まり=株安=ドル売り=円買いとなった。USDJPY=安値95.77円、EURUSD=高値1.5905、USDCHF=安値0.9642と激しいドル売りとなったが、GBPUSD=高値2.0223で、先週NY市場の高値2.0393より値を下げていた。


欧州市場では、UBSが資金調達に投資銀行関連業務の一部を売却とのウワサに大きく株価は下落、イングランド銀行緊急調整オペ発表=英中銀が期間3日のレポで50億ポンドを供給すると発表、ポンドは弱く、欧州株は全般的に上昇力を失い、激しい値動きが続いたが、総じて幅広いレンジ内での取引となり、クロスでは円高の流れが強まった。


米国市場では、米金融株は一時ベア・スターンズ株一時88%下落。米株価を見ながらの取引が続き、米株下落=ドル売り、上昇=ドル買い、下落=ドル売り、大幅上昇にドル買い戻したが強まった。


●ドル円  
アジア市場のドル円はオセアニア市場の99.30円を高値に、99.10円で取引が始まり、前週の円高の流れを受け98.10円まで下落、FRBの公定歩合引き下げやNY連銀が新融資制度の発表を受け、一時99.15円まで値を戻したが、金融不安が逆に意識され、日本・アジア株が急落する中で、前日NY市場終値より3円近く円高の95.77円まで急落、本邦機関投資家、スイス勢、ファンド勢の買い戻しに97.35円まで値を戻した。欧州市場は97.13円で取引が始まり、97.57円を高値に、金融株を中心に欧州株価の大幅下落に、円とスイスの買いが強く96.60円まで下落、金融不安が広まるとの思惑+米株先物の下落に96.30円まで続落となった。ECBフィキシングでは96.95円まで値を戻し、弱いNY連銀製造業景気指数に96.67円まで値を下げたが、NYダウが前日比プラスに転じると97.45円まで上昇、マイナス200ドル近くまで下落すると96.70円まで下落、終盤にかけて再びプラスに転じ、上昇幅が拡大すると97.75円まで上昇、06:00時では97.39円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルはオセアニア市場の1.5652を安値に1.5675で取引が始まり、先週の高値1.5690を超え1.5749まで上昇、FRBの公定歩合引き下げに、一時1.5684まで値を下げたが、ドル円の急落の流れに、1.5750、1.5800、1.5850、各テクニカルポイント、オプション絡みの買い、ストップロスの買いも誘発し1.5905まで急騰、米系ファンドや外銀筋の売りにようやく上げ止まり、1.5754まで徐々に値を下げた。欧州市場は1.5801で取引が始まり、1.5816を高値に、欧州金融不安が広まり欧州株の下落にユーロ円の売りが強く、通貨当局者から為替市場の動向を危惧する発言が多く、独連銀総裁と仏中銀総裁がカナダへの会合参加を取りやめた事で、ユーロ売りが強まった。1.5730~1.5815の広いレンジで売り買いが交錯、NYダウがプラスに転じると1.5685まで値を下げたが、1.56台では中銀筋+ファンド勢の買いが強く弱い米国株に買いが続き、ロンドンフィキシング近くでは1.5791まで上昇、NYダウを見ながら1.5713まで下落、06:00時では1.5728で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は155.35円で取引が始まり、154.40円まで下落したが、FRBの公定歩合引き下げに、155.61円まで上昇、JPモルガンのベア・スターンズ社買収に、米金融不安が大きくクローズアップされ、152.68円まで急落、日本・アジア株が急落する中で円買いが強く、ドル円の急落に伴い152.10円まで続落となったが、ドル円が下げ止まり上昇に転じ、資本筋+海外勢の利食いの買いに154.04円まで値を戻した。欧州市場は153.50円で取引が始まり、欧州株が弱く円買いが続き、スイスUBS株の急落など金融不安に売りが強く、米国株が弱くに151.81円まで続落した。米国株を見ながらの取引が暫く続いたが、終盤にかけて株価の上昇に153.89円まで値を戻したが、終盤にかけて買いも弱まり、06:00時では153.17円で取引されている。


●主な経済指標の結果
08:50 日本 1月の第3次産業活動指数=前月比0.7%(予想0.7% 前回-0.6%)書
14:00 日本 1月景気動向調査・改訂値=先行指数36.4%(前回30.0%)、一致指数20.0%(前回22.2%)
17:15 スイス 1月の小売売上高=前年比1.3%(予想2.1% 前回1.2%)
21:30 米 第4四半期の経常収支=-1729億ドル(予想-1841億ドル 前回-1774←-1784.6億ドル)
21:30 米 3月のニューヨーク連銀製造業景気指数=-22.23(予想-8.0 前回-11.72 )、支払価格=50.56(前回47.37)、新規受注=-4.69(前回-11.88)、従業員数4.49(前回-2.11)
21:30 カナダ 1月の製造業出荷=前月比1.3%(予想0.9% 前回-3.7←-3.4%)
22:00 米 1月の対米証券投資=ネット長期フロー:620億ドル(予想550億ドル 前回565億ドル)、ネット長期フロー:374億ドル(予想850億ドル 前回727←604億ドル
22:15 米 2月の鉱工業生産指数=前月比-0.5%(予想-0.1% 前回0.1%)、 設備稼働率=80.9%(予想81.3% 前回81.5%)→ 2年来の低水準
02:00 米 3月のNAHB住宅建設業者指数=20(予想20 前回20)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎ポールソン米財務長官=秩序だった市場の機能回復が最優先。ブッシュ米大統領は今回の決断を評価。流動性が不足した場合に起こる事例。ベア・スターンズ支援は破産申請より望ましい。我々は強いドル政策を有している。入への思惑は単なる推測に過ぎない。
◎ブッシュ米大統領=米国は困難な時期にある、FRBの措置を支持。
◎16日の公定歩合による新貸出制度に関する米FRBの声明文=市場の流動性向上と秩序立った市場機能の促進のため、2つの措置を発表した。①証券化市場の参加者に対するプライマリーディーラーの能力改善のため、NY連銀が新融資制度を創設することを全会一致で承認。②公定歩合を3.50%から3.25%に引き下げ、即日実施することを全会一致で承認。FFレートとの差は0.25%に縮小。JPモルガン・チェースとベア・スターンズが発表した融資取り決めも承認した。
◎バーナンキFRB議長=FRBは財務省と協力して金融市場の機能を促進する。議長が記者と電話会議を行うのは極めて異例。複数のFRB高官は、異例な今回の発表は、数週間にわたる金融市場の厳しい状況が頂点に達したなかで踏み切ったと指摘。 ある高官は米投資銀行ベア・スターンズの問題が金融市場全体に多大な試練をもたらしたと指摘。発表のタイミングについて、問題を抱えた金融機関の状況から迫られた措置と考えるべきとの見方。


欧州・英国
◎アルムニア欧州委員会委員=欧州経済はもはや好況期にはないが、景気後退からは程遠い状態。 米経済は明らかに減速しており、恐らく景気後退入りしつつあるだろう。 欧州経済はクレジット市場ひっ迫による打撃を受け、インフレ圧力や成長鈍化に直面。こうした状況は欧州連合(EU)加盟国による改革の必要性を浮き彫りにしている。
◎ロート・スイス中銀総裁=ここ数ヶ月インフレ圧力は上昇。スイスは困難な時期に直面。成長は不透明。世界経済の減速はスイスにも影響。
◎リープシャー・オーストリア中銀総裁=ユーロ圏は緩やかだが継続的な経済成長で、賃金引き上げによる物価上昇スパイラルを回避することが重要。各中央銀行は利益や為替に対する必要性に応じて行動をとるべき。為替市場の動向や変動を懸念。回避する共通の責任がある。ECBは利下げを計画していないことを示していると指摘。市場への流動性供給を行う可能性は排除できない。
◎ブラウン英首相(議会証言)=経済安定維持に向け必要な措置を実施する。前週の欧州連合(EU)首脳会議で、英経済が底堅くファンダメンタルズは強い一方、常に警戒姿勢を維持していと説明。
◎シュタルクECB専務理事=物価安定を確実にすることがECBのユーロ圏経済への最大の貢献。賃金策定は生産性の基調的な動向と一致するべき。
◎スイスUBS=資金調達に投資銀行関連業務の一部や米プライベート・バンキング部門の売却を検討との思惑に一時13%下落、広報担当者は否定。
◎イングランド銀行緊急調整オペ発表=英中銀が期間3日のレポで50億ポンドを供給すると発表、市場の状況を監視するとのコメントに→ポンド売りが強まる。
◎独連銀総裁と仏中銀総裁、病気など理由にカナダの会合への参加とりやめる。
◎英金利先物が上昇=年末までの1.0%金利利下げを織り込む。
◎リーカネン・フィンランド中銀総裁=ユーロ圏の中期的な物価安定を確保するため、ECBはできる限りのことをする。グローバル化はもはやインフレ抑制に効果的な役目を果たしていないと。グローバル化がもたらすポジティブなインフレ緩和効果は薄れている。金融政策をめぐる環境はますます厳しい。2009年にはインフレ率は低下するとの見通し。


日本・その他
◎福田首相=ドル安円高が進行していることについて→円高というよりはドル安との認識で、急激な動きは好ましくない。
◎津田財務次官=現在の状況のもとで、為替の過度の動きを懸念。ブッシュ米大統領もポールソン米財務長官も繰り返し強いドルは米国の国益にかなうと述べている。為替市場の動向を真剣に見守っていく。
◎大田経済財政担当相=為替の急激な変動好ましくない。日本経済は下振れリスク高まる。
◎額賀財務相1=欧米と連携しながら相場動向よく見たい。
◎ロシア中銀=円の外貨準備の検討。

◎ストロスカーンIMF専務理事=国際金融市場の問題は悪化、拡大するリスクが高まっている。為替市場の状況は緊迫しているとはいえ中銀による介入が必要とはいえない。人民元と円が弱く、ユーロは過大評価されており、ドルはその中間。IMFは今後数週間で米国を含め経済成長予想を下方修正する可能性が高い
◎グリアOECD事務総長=諸問題の解決にあたり一段の措置が必要となる可能性。金融政策は特に米国でさらに緩和される必要があるかもしれない。


2008年3月17日 本日の為替戦略

週初の為替市場はいつもながら、前週の影響を受けやすい。金曜日にはベアスターンズがNY連銀から資金供給を受けると言う、過去に例の無い異例の処置に、NY市場は非常に戸惑いながら、株安と荒れたドル安・円高の流れで終わった。


ある意味にでは、金融不安の元凶となっていたベアスターンズの救済措置が採られてことで、安定へと結びつくとの希望もないことはないが、金融株は弱く、シティーグループの株価は19.78ドルと再び2ドルを割り込み、新たなベアスターンズが現れることへの恐怖に怯え、今週発表されるモルガンスタンレーやリーマンブラザーズの決算を気にする状態が続いている。


日本に起因しない米国発の円高だけに、本邦為政者はドルが悪いと他人事みたいに考え、政治家は別として、ECBやBOEはインフレ抑制に効果がある自国通貨高を積極駅に止めようとせず、米国政府もドル安が米貿易収支の改善に効果があり、ドル安政策を止めようともしない。


さらに、現状は株価に連動した円相場だけに、ドル円の水準は何処がが適正な水準なのか、よくわからない状態となっており、100円を割り込んだ為替水準でも、恐怖感も違和感も感じられない、不思議な相場で、誰かが止めにかかるか、米金融不安が払拭できる見通しがつく思われるまでは、ドルの底値は見られず、とくに、クロスでの円高に底値は見えない。


本日の経済指標・その他では、イングランド銀行の四半期報告書、NY連銀製造業景気指数、対米証券投資、ノワイエ仏中銀総裁、ウェーバー独連銀総裁、ユンケル・ユーログループ議長、EU商工会議所で発言は注意したい。


●ドル円
ドル円は、100円割れからのドル下落はやり過ぎとも思われるが、ここまでの過程では、一連のドル円の戻りは104円台、103円台、101円台と、徐々に切り下がり、100円の大台の攻防から何度も反発しながら、ついにクリアに100円を割り込んでいる。一時的なドルの戻りも入りやすい反面、上値は非常に限定的で、戻り売りの流れは変わらない。


ドル円の4時間チャートは、下降トレンドが続き、新しいトレンドラインの下限まで下落している。上値のポイントは、99.76円、100.33円、101.23円。下値のポイントは、98.87円、97.41円、95.05円。RSIは下降ラインを続け、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、98.87円を割り込むと97.41円まで下げが続く可能性があるが、この水準を維持すれば99.76~100.33円までの上昇する可能性が強まる


●ユーロドル
ユーロドルは、高値更新しながら上昇力は鈍く、逆にその分、ユーロ高の相場が続きやすいとの見方もある。過去にはユーロ高の調整期待は裏切られ、なかなか、押し目でユーロを買わせてくれない。ただ、政治的なユーロ高懸念発言が強まり、本日のノワイエ仏中銀総裁、ウェーバー独連銀総裁、ユンケル・ユーログループ議長の発言で、一時的にユーロ売りが強まる可能性も意識したい。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続き、新トレンドラインの中間から上限で取引が続いている。上値のポイントは、1.5689、1.5755、1.5799。下値のポイントは、1.5643、1.5627、1.5601、1.5556、1.5532。RSIは69とやや上げ傾向にあり、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は買いだが、買いが加速する可能性も弱く、1.5755~1.5799が最大で、1.5556~1.5755のレンジに入る可能性も高い。


●ポンド円
ポンド円は、レンジ相場の下限を割り、2006年1月来の水準を割り込んだ相場だけに、戻りは限られ戻り売り相場が続きそうであるが、200円の大台は意識されやすく、売り買いが交錯する可能性が高い。イングランド銀行の四半期報告も相場の材料とされるので注意したい。


ポンド円の4時間チャートは、203.50~208円、203.00円~205.50円のレンジの下限を大きく割り込み、新たなダウントレンドの下限近くで取引されている。上値のポイントは、202.72円、202.97円、204.88円。下値のポイントは、199.47円、199.27円、194.22円。RSIは35と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りが継続している。トータルの判断は、売りで、199.47円を割り込むと下げ足が加速する可能性が高く、逆に、この水準をホルドするとポジション調整の買いが入りやすくなる。


●本日の経済指標・その他
08:50 日本 1月の第3次産業活動指数=前月比予想0.7% 前回-0.6%
09:01 英 イングランド銀行四半期報告書
14:00 日本 1月景気動向調査・改訂値=先行指数 前回30.0%、一致指数 前回22.2%
17:15 スイス 1月の小売売上高=前年比予想2.1% 前回1.2%
21:30 米 第4四半期の経常収支=予想-1841億ドル 前回-1784.6億ドル -1785億USD -1845億USD --
21:30 米 3月のニューヨーク連銀製造業景気指数=予想-8.0 前回-11.72
21:30 カナダ 1月の製造業出荷=前月比予想0.9% 前回-3.4%
22:00 米 1月の対米証券投資=ネット長期フロー予想550億ドル 前回565億ドル、ネット長期フロー予想850億ドル 前回550億ドル
22:15 米 2月の鉱工業生産指数=前月比予想-0.1% 前回0.1%、 設備稼働率=予想81.3% 前回81.5%
02:00 米 3月のNAHB住宅建設業者指数=予想20 前回20
ロート・スイス中銀総裁が講演(フランクフルト)
ノワイエ仏中銀総裁、ウェーバー独連銀総裁、ユンケル・ユーログループ議長、EU商工会議所で発言


2008年3月16日 今週の為替戦略

先週は、世界的な金融不安が続き、ヘッジファンド、金融機関破綻の記事やウワサが流れ、11日には米・カナダ・欧州・英国・スイスの欧米5中銀が、12月12日に続く新たな資金供給策を発表し、欧米の株価は大幅に値を戻し、一時ドル高期待感が強まった。


しかし、翌日には米国株は下落、為替市場では18日のFOMCで1.0%の大幅利下げ観測が広まりドルは反落、複数のヘッジファンドのクローズや破綻、住宅関連会社の危機が表明化し、米ベア・スターンズがFRBから緊急融資を受けるとの発表に、ドルの下落幅は拡大した。


今週末はイースターで休場となる市場が多い。20日(木曜日)には日本、21日(金曜日)には日本を除く海外主要市場は金曜日休場となり、来週24日(月曜)も多くの海外市場が休場となり、為替相場や他の取引もその影響は避けられない。例年であればポジション調整による逆の流れが見られることが多い。


これを当てはめれば、ドルの買い戻しや、円の売り戻しが考えられるが、今年の相場は過去にも稀な、米国発の激しい金融不安が他の主要国にも広まり、インフレと景気鈍化が見られ、ドル(米国)の信任が激しく低下、ドルの底値と円の高値が全く見えない状態で、調整によるドル買いも弱く、米国株価次第では、更なるドル売りも覚悟しなければならない。


新聞紙上ではUSDJPYは90円とか80円が目標との意見もあるが、1995年4月の歴史的な79.75円の当時は日本国内の要因と米国のドル安政策により激しい円高となったが、今回は日本国内の要因による円高は古典的な経常収支の黒字以外に全く無く、もっぱら、米国経済の信任の低下とドル安で非常に値が深い。


結果としてはドルの底値は見えない。EURは長期的なポジションのロングは最適なのであろうが、短期では上昇のスピードは鈍く、テクニカルにもユーロの調整売りの支持者が多い。投機的な資金が激しく縮小し、円は経常収支の黒字額が重要視され、クレジットリスクに強い言う意味では、JPYとCHFの上昇が続き、特に、クロスでは円高が続く可能性が高くなっていr。


注目点は、
◎世界的な株価の下落が続き、商品市況は上昇を続けていること→ 米国の激しい利下げとのギャップが強まりドルの信認は低下。
◎18日のFOMCで0.75~1.0%の政策金利(FFレート)の引き下げの可能性が高い→ 金融不安解消できればドルプラス材料だが、結果がでるまでは、他国との金利差縮小(または拡大)によりドル売りの材料にされやすい。
◎ベア・スターンがJPモルガンを通じてFRBから緊急融資の救済を受け、米政府がなんらの方法で住宅関連の不良債権を買い取る可能性があること→ 金融不安解消ともなればドル買いの好材料となるが、市場の評価はまだその可能性が薄いと判断している。
◎欧州連合(EU)が首脳会議後に、異例のユーロ高懸念を表明、米当局と協議をすること→ 最高値を更新中のEURUSDだが、1.57台に入るとテクニカル的にも重要で、ユーロ高懸発言の口先介入に調整局面も考えたい、結果クロスでは円高に動きやすい。
◎世界経済の不均衡を是正するには、多額の経常赤字を抱える国の通貨の下落が必要(ギーブBOE副総裁発言)なこと→ドル下落の必然性。
◎一部中銀でドルの外貨準備の削減を示唆していること→ ドル売り材料、ユーロ買い材料。
◎湾岸協力会議で、通貨切り上げの動きがあり、中東のドル売りが増え、サウジアラビアのドル売りのウワサが続いていること→ ドル売りが続く可能性。
◎それに、心理的に気味が悪い、USDJPY=100、USDCHF=1.0、USDCAD=1.0、金=1000、原油=100→ 不思議!


今週のメインイベントはなんと言っても、18日のFOMC金融政策の発表で、市場のコンセンサスでは0.75%~1.0%の利下げを織り込み、FFレートは現行の3.0%→2.0~2.25%に引下げられる可能性が高くなっている。そうでなくても、現在の日米3ヶ月国債利回りは、米1.17%、日本0.56%と、限りなく0.5の金利差に近づき、円のキャリートレードなど、とんでもない状態となっている。


主要通貨を比較:
Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると:
ドル全面安、大幅なドル安となっている。USDJPY=3.54%、USDCHF=-2.58%、NZDUSD=2.47%の下落幅が大きく、サブプライム住宅関連ローンから始まり、クレジット市場の混乱により安全資産と思われるJPYとCHFや、高金利通貨NZDの上昇が強く、ドル下げ相場が強い中で、GBPとCADは小幅なドル安に止まり、この傾向が続きそうである。CRBインデックス=416.40(前週411.65)と上昇傾向が続き、原油=108.60(前週105.31)、金=1002.50(972.60)、%インデックス=71.656(前週71.656)と全てが歴史的な水準を超えている。


USDJPY    OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
07-Mar-08  103.60 104.20 101.40 102.67 -1.08 -1.04% 2.80
14-Mar-08 102.51 103.60 98.89 99.04 -3.63 -3.54% 4.71


EURUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
07-Mar-08  1.5194 1.5465 1.5145 1.5358 1.780 1.17% 3.20
14-Mar-08 1.5361 1.5690 1.5282 1.5674 3.160 2.06% 4.08


USDCHF   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
014-Mar-08
7-Mar-08  1.0396 1.0457 1.0134 1.0251 -1.580 -1.52% 3.23
14-Mar-08 1.0231 1.0355 0.9971 0.9987 -2.640 -2.58% 3.84


GBPUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レン
07-Mar-08  1.9887 2.0211 1.9724 2.0134 2.440 1.23% 4.87
14-Mar-08 2.0146 2.0393 1.9995 2.0204 0.700 0.35% 3.98


AUDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
07-Mar-08  0.9329 0.9420 0.9216 0.9265 -0.41 -0.44% 2.04
14-Mar-08 0.9265 0.9471 0.9149 0.9371 1.06 1.14% 3.22


USDCAD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
07-Mar-08  0.9854 0.9975 0.9740 0.9906 0.30 0.30% 2.35
14-Mar-08 0.9899 0.9981 0.9796 0.9892 -0.14 -0.14% 1.85


NZDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
07-Mar-08  0.8000 0.8082 0.7906 0.7936 -0.49 -0.61% 1.76
14-Mar-08 0.7932 0.8213 0.7874 0.8132 1.96 2.47% 3.39


円クロスを比較:
円全面高、それも大幅な円高となっている。ドルに対し下落率の低い通貨で円高が進み、CADJPY=-3.33%、GBPJPY=-3.17%の円高となり、CHFJPY、NZDJPYは比較的小幅な下落に止まっている。日経平均株価=12241.60(前週比-541.20)、NYダウ=11951.09(前週比+57.40)、独DAX=6451.90(前週比=-62.09)、英FTSE=5631.770(-68.20)と、日本株の下落が激しく、NYダウは以外にも前週と同じような水準に止まっていた。ドル安=株安の方程式は、日本・アジア市場に比例しているようにも思われる。


AUDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
07-Mar-08  96.66 97.55 94.59 95.10 -1.44 -1.49% 2.96
14-Mar-08 94.99 96.14 92.71 92.85 -2.25 -2.37% 3.43


GBPJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
07-Mar-08 206.02 207.96 203.45 206.70 0.38 0.18% 4.51
14-Mar-08 206.51 207.97 199.88 200.14 -6.56 -3.17% 8.09


CADJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
07-Mar-08 105.08 105.70 103.03 103.58 -1.38 -1.31% 2.67
14-Mar-08 103.50 104.71 99.93 100.13 -3.45 -3.33% 4.78


EURJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
07-Mar-08 157.41 159.22 155.95 157.68 0.19 0.12% 3.27
14-Mar-08 157.48 159.14 154.86 155.31 -2.37 -1.50% 4.28


CHFJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
07-Mar-08 99.62 100.58 98.75 100.13 0.53 0.53% 1.83
14-Mar-08 100.18 100.73 98.90 99.27 -0.86 -0.86% 1.83


NZDJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
07-Mar-08 82.87 83.62 80.70 81.46 -1.37 -1.65% 2.92
14-Mar-08 81.30 83.23 79.90 80.59 -0.87 -1.07% 3.33


IMM通貨先物:
公表値を比較して見ると:
ドルと円の変動が激しい週となっていたが、JPYロングは減少し、CHFはロングからショートに変わっており、総じてロングポジションは減少気味で、その後の激しいドル安を予想できなかったことが想像できる。11日には欧米中銀5行が12月12日に続き、資金供給の第2弾を実施し、欧米株価が大幅に上昇した日でもあったが、翌12日には米国株が下落、ドル安となった。


JPY Long Short Net
04-Mar-08 94,654 38,369 56,285
11-Mar-08 86,383 36,230 50,153


EUR Long Short Net
04-Mar-08 73,238 41,228 32,010
11-Mar-08 81,646 52,547 29,099


GBP Long Short Net
04-Mar-08 38,013 22,299 15,714
11-Mar-08 45,149 23,920 21,229


CHF Long Short Net
04-Mar-08 24,647 24,480 167
11-Mar-08 25,646 29,894 -4,248


CAD Long Short Net
04-Mar-08 60,105 23,699 36,406
11-Mar-08 50,353 21,422 28,931


AUD Long Short Net
04-Mar-08 55,808 18,422 37,386
11-Mar-08 47,880 16,188 31,692


NZD Long Short Net
04-Mar-08 14,988 1,357 13,631
11-Mar-08 13,379 983 12,396


今後の金利予想は:
国  予定日 現行政策金利 予想          
USD 3月18日 3.0%  0.75%~1.0%の引き下げを予想(Fed Funds Target Rate)
EUR 4月10日 4.0%  金利据え置きを予想(Refi Rate)
GBP 4月10日 5.25%  0.25%の利下げを予想(Base Rate)
JPY 4月 9日 0.50%  金利据え置きを予想(OverNight Call Rate)
AUD 4月 1日 7.25%  金利据え置き~0.25%の利上げを予想(Cash Rate)
NZD 4月24日 8.25%  金利据え置きを予想(Cash Rate)
CHF 6月19日 2.75%  金利据え置きを予想(3 month Libor target)
CAD 4月24日 3.5%  0.5%の利下げを予想(OverNight Rate)
NOK 4月23日 5.25%  金利据え置き~0.25%の利上げを予想 (Sight deposit)
SEK 4月23日 4.25%  金利据え置きを予想 (Repo rate)


今週のメインイベントはなんと言っても、18日のFOMC金融政策の発表で、市場のコンセンサスでは0.75%~1.0%の利下げを織り込み、FFレートは現行の3.0%→2.0~2.25%に引下げられる可能性が高くなっている。そうでなくても、現在の日米3ヶ月国債利回りは、米1.17%、日本0.56%と、限りなく0.5の金利差に近づき、円のキャリートレードなど、とんでもない状態となっている。


今週は、イースター祭日を控えながらも多くの経済指標が発表される。
インフレ指標のCPIやPPIの発表も多く、18日=英CPI、カナダCPI、米PPI、20日=独PPI、スイスPPIなどが発表される。

小売売り上げでは、17日=スイス、20日=英国が予定され、特に英国は過去に相場変動が大きくなっている。

住宅関連では少なく、18日=米住宅着工件数のみとなっているが、非常に重要。
景気先行指標では、17日=NY連銀製造業景気指数、20日=独・ユーロの製造業・サイビス業のPMI、米フィラデルフィア連銀景況指数は注目したい。
その他では、17日=米第4四半期経常収支、米対米証券投資、19日=イングランド銀行MPC議事録(8対1で据置きと予想)。また、17日=ノワイエ仏中銀総裁、ウェーバー独連銀総裁、ユンケル・ユーログループ議長、EU商工会議所で発言、20日=OECDが米国・欧州・日本経済の最新見通しも興味深い。


●ドル円
ドル円は、ヘッジファンドの閉鎖や金融機関の損失の報道が続き、日経平均株価の下落と円高が続いている。金融機関の破綻とリスク資産の圧縮に、ヘッジファンドへの投資資金は劇的に減少し、本邦個人投資家の狂気的な円売りも、ここまでくれば長期投資にスタンスを変え、ポジションも軽減し、アベレージアウトする必要があり、過去の熱狂的な円売りも考え難い。最近は経常収支と円高相場の関連性を指摘するコメントが良く目につく。今週はイースター休暇の週、週初の円高と半ば以降の円売り戻しが定石であるが、戻りが弱いと、急激なドル売り相場へと移りやすい。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの下限を割り込みドル売りが続いている。上値のポイントは、100.35円、100.90円、102.12円、102.61円、104.16円。下値のポイントは、98.91円、97.38円、94.92円、92.92円。RSIは25と下落傾向が続き、トレンドモメンタムは長い売りを継続している。トータルの判断は、主流なドル売り継続で、97.38円、94.92円が次ターゲットとなるが、目先のターゲット98.91円を達成したこともあり売りポジションは控えめに。Daily=売り、Weekly=売り、Monthly=売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、ECBはインフレリスク懸念し続け政策金利の据え置きが続き、為政者からはインフレ抑制となるユーロ高懸念も、意見が分かれるところ発言が多い。独州立銀行の損失拡大、EU首脳会議では異例のユーロ高懸念が示され、欧州中銀の政策を支持しながらも、為替の問題について米当局と協議をするとの事である。状況的にはユーロ高の材料は多く、方向転換するような大きなユーロ安になる可能性は低いが、政治的な思惑に調整局面も意識したい。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、ラインの上限を超え上昇が続いている。上値のポイントは、1.5734、1.5916、1.6324、1.6909。下値のポイントは、1.5479、1.5351、1.5226、1.5143、1.5003。RSIは72と緩やかな長い上昇が続き、トレンドモメンタムは買いになっている。トータルの判断は、買い継続だが、お先のレンジ相場1.43~1.500の上限を抜け、1.57台が次のターゲットとなっている。これを上抜けすると1.59台まで上昇が加速することになるが、超えられないと、1.5143~1.5226の水準まで調整売りが入りやすい。Daily=買い、Weekly=買い、Monthly=買い


●ポンド円
ポンド円は、GBPUSDが2.04で上値が重くなり、逆にUSDJPYが100円を割り込みドル安になったことで、売りが強く、クレジットリスクが強く意識され、日経平均株価の下落に円高が加速している。今週も株価連動の円相場に変わりは無いが、19日のイングランド銀行MPC議事録で8対1の据置きと予想が崩れと動きやすく、今週はイースター休暇の週で、ポジションの調整による買い戻しがどの程度はいるのかが問題で、逆に弱ければ198.18円、195.62円がターゲットとなる。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降とトレンドの下限近くまで下落している。上値のポイントは、204.60円、205.08円、208.28円 211.69円。下値のポイントは、200円、198.18円、197.42円、196.48円、195.62円、191.29円。RSIは25と緩やかな下落が続き、トレンドモメンタムは長く売りが続いている。トータルの判断は、売りで、およそ205円~215円の5円幅レンジの下限を大きく割り込んだことで、下降トレンドの下限198.18円、そして、195円台半ばが次のターゲットとなる。Daily=売り、Weekly=売り、Monthly=売り。


2008年3月15日 14日の海外為替市場

アジア市場からヘッジファンド破綻のウワサが流れ、日経平均株価の下落に円買いが続き、EU首脳会議でユーロ高阻止への動きがウワサされ、為替市場は狭い値動きから、米消費者物価指数(CPI)が前月比0.0%(予想0.3%)と弱く、ベア・スターンズがJPモルガン・チェースを通じてNY連銀から金融の融資を受けるとの報道が飛び込んだ。


直後は、金融機関救済=信用不安解消=株価上昇期待→ドル買い・円売りとなったが、欧米の株価は大幅下落、円高が進んだ。米株価の下落幅が縮小したが、円とスイスフランの買いは続き、円は98円台に突入、USDCHFはついに、パリティ1.0を割り込んだ。


EURはEU首脳会議終了後の声明で、異例のユーロ高に懸念が表明され、シュタインブリュック独財務相は、為替の問題について米当局と来月協議を行うことを発表、最高値を更新したものの、緩やかな上昇に止まっている。


●ドル円  
アジア市場のドル円は100.62円で取引が始まり、早朝には米系証券の売りに一時100.30円まで下落したが、仲値のドル買いに101.05円まで上昇し、米系証券・ヘッジファンド破綻のウワサに円買いが強く、日経平均株価の下落に99.84円まで下落、99.50円、99.80円のオプション防戦買い+ショートカバーの買いに100.44円まで値を戻した。欧州市場は100.38円で取引が始まり、欧州勢の買いに100.70円まで値を戻し、100.40~70円の狭いレンジで取引が続いた。米CPIが予想より低い数字を発表、FRBがベア・スターンズに資金供給を行うとの緊急声明に101.15円まで上昇したが、NYダウが300ドル近く下落すると逆に、100円を割り込み、99.80円のオプションバリアをトリガーし、99.50円の次のポイントを目指し、99.58円まで急落した。NYダウは徐々に下げ止まり、ロンドンフィキシング後には一時100.47円まで値を戻したが、ファンド破綻の思惑や、クレジットリスクの高まり+FOMCで1.0%の利下げの思惑に、欧州勢不在の薄商いの中で、99.50円、99.00円のオプションバリアをトリガーし、98.89円まで下落、99.04円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5632で取引が始まり、EU首脳会談でユーロ高是正が話し合われるとの思惑に、1.5589円まで下落、1.5590~15の狭いレンジから、前日高値1.5646を超え1.5652まで上昇、ユーロ円の売りに徐々に上値を切り下げた。欧州市場は1.5588で取引が始まり、独州立銀欧が損失拡大との報道、サルコジ仏大統領が本日のEU首脳会議で、ユーロ相場に関する協議を行うとの報道に、1.5532まで下落したが、政府系筋やオプション勢の買いに下げ止まり、1.5535~60で揉み合いとなった。ECBフィキシング後には一時1.5595まで上昇、FRBがベア・スターンズに資金供給を行うとの緊急声明に1.5689まで急騰したが、1.57の大台ではオプション勢の売りが強く、利食いの売り+ユーロ円の売りに上げ止まり、EU首脳会議終了後の声明で、異例のユーロ高に懸念が表明され、米政府と為替の問題について協議を行うとの報道に、1.5600まで下落した。米国株は弱く、金融不安が続き、ドルからユーロへの外貨準備シフトの可能性、FOMCの大幅利下げの思惑にユーロ買いは強く、終盤にかけて1.5677まで上昇、1.5674で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は157.33円で取引が始まり、早朝には米系証券の売り156.74円まで下落、仲値の買い+ドル円の買いに157.60円まで上昇したが、米系証券・ヘッジファンド破綻のウワサ+弱い日経平均株価に、156.20円まで続落、ポジション調整の買いに156.85円まで値を戻した。欧州市場は156.72円で取引が始まり、156.20~90円のレンジで高下、売り買いが交錯したが、FRBがベア・スターンズに資金供給を行うとの緊急声明に157.37円まで急騰、NYダウの大幅下落に156.09円まで急落、156.10~80の広いレンジで激しい売り買いが続いた。ドル円が99.50円を割り込み続落、156.00円を割り込むとストップロスの売りを誘発し、終盤にかけては154.86円まで続落となり、155.31円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
16:00 独  2月の消費者物価指数(CPI)・確報=前月比0.5%(予想0.5% 前回-0.4%)、前年比2.8%(予想2.8% 前回2.8%)、HICP前月比0.5%(予想0.5% 前回-0.4%)、前年比2.9%(予想2.9% 前回2.9%)
19:00 ユーロ 2月の消費者物価指数(EU基準CPI)=前月比0.3%(予想0.3% 前回-0.4%)、前年比3.3%予想(3.2% 前回3.2%)、コア(除く食料品・エネルギー)前月比0.5%(予想0.3% 前回-0.8%)、前年比2.4%(予想2.3% 前回2.3%)、
21:30 米 2月の消費者物価指数(CPI)=総合指数:前月比0.0%(予想0.3% 前回0.4%)、前年比4.0%(予想4.3% 前回4.3%)、コア指数:前月比0.0%(予想0.2% 前回0.3%)、前年比2.3%(予想2.4% 前回2.5%)
23:00 米 3月のミシガン大消費者信頼感指数・速報値=70.5(予想69.0 前回70.8)、景気現況指数=84.6(予想82.4 前回83.8)、消費者期待指数=61.4(予想61.5 前回62.4)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米連邦準備理事会(FRB)=ベア・スターンズ 向けの融資枠設定について、ベアーは連銀窓口から直接借り入れることができないため、JPモルガン・チェースが介在する形をとったと説明した。このような融資は大恐慌時代以来、初めて。  
◎S&P=米ベア・スターンズを格下げ、追加引き下げの可能性。
◎FRB高官=ベア・スターンズが資金供給についてFRBに相談。FRBはベア・スターンズの担保を負担する。JPモルガンはベア・スターンズへの資金供給の仲介役。貸出金額については公表しない。
◎ブッシュ米大統領=米経済には耐性があり、成長に自信。バーナンキFRB議長は困難に上手く対応。FRBは流動性拡大に強い行動を取った。独立性のあるFRB、国にとって有益。空き家買取の歳出には反対。住宅保有者の差し押さえ回避を支援する。米議会は減税政策を恒久化すべき。ソブリン・ファンドを拒否することはナンセンス。
◎JPモルガン・チェースとNY連銀=ベア・スターンズに対する最大28日間の緊急の融資枠を設定、資金供給で協調することで合意。
◎米金利先物市場=来週FOMCでの1%利下げ織り込む確率が50%上回る。
◎フェルドスタイン全米経済研究所(NBER)所長=米経済はリセッションの状態にあり、今後深刻化する恐れがある。今年と来年が非常に困難な年となることは間違いない。景気低迷が第二次大戦以降で最悪となる可能性があると。金利を引き下げても効果は限定的。
◎バーナンキ議長=住宅差し押さえが相次いでいることは無謀な貸出慣行が一因。差し押さえの打撃を和らげるためにFRBはあらゆる努力をすると確約。
◎FRB=ベア・スターンズに向け資金供給の枠組みを全会一致で承認。米金融システムに引き続き流動性を供給すると表明。
◎米国株式市場=ベア・スターンズの流動性懸念に、金融株が大幅下落、主要3指数は一時2%超下落。


欧州・英国
◎欧州連合(EU首脳会議終了後の声明)=為替の過度の変動と無秩序な動きは望ましくないと、ユーロ高に懸念を表明。 ユンケル・ユーログループ議長は、EU首脳会議が為替に関するこうした声明を発表するのはこれが初めて。プロディ・イタリア首相は、これはわれわれが直面している大きな問題で、すぐに強力な対応が必要になるだろうと発言。 シュタインブリュック独財務相は、為替の問題について米当局と来月協議を行う、財務相会合後の記者団に対し復活祭後に米国と、経済状況の評価と具体的な対応策について協議する。
◎欧州社債・CDS市場=ベア・スターンズのニュースで振れの激しい展開、主要指数が低下。
◎リープシャー・オーストリア中銀総裁=目の当たりにしているのは、米ドルの劇的もしくは大幅な下落だ。過剰とみられる最近の為替変動を非常に懸念。 3月6日のECB理事会で金融緩和策についての討議はなかった。われわれはインフレを非常に懸念している。
◎ギーブBOE副総裁=世界経済の不均衡を是正するには、多額の経常赤字を抱える国の通貨の下落が必要。少なくとも米国では不均衡が是正され始めた兆しが見える。米国の経常赤字はピークを過ぎたもようで、大幅なドル安が調整を後押しするだろう。中国など多額の経常黒字を抱える国に対するドルの下落は、その他の国に対する下落ほど大きくない。米国の経常赤字の縮小はこれら黒字国の黒字縮小と一致しない。
◎独バーデン・ビュルテンベルク州立銀行(LBBW)=仕組み証券への投資で11億ユーロの損失。
◎ヤンシャ・スロベニア首相=ユーロの対ドル相場上昇は深刻な問題。ユーロ圏財務相による先の会合でかなり適切に対処されており、首脳会議で付け加えることはない。
◎ポーランド中央銀行幹部(CNBC TVN)=ドルが下落にドル建て準備資産を最大で20%削減すべきとの考え。
◎サルコジ仏大統領=本日のEU首脳会議で、ユーロ相場に関する協議を行う。


日本・その他
◎伊吹明自民幹事長= 為替介入、日本だけの対応では難しい。強いドルが国益との米財務長官発言に注目。介入にはコメントせず。
◎町村官房長官=為替の急激な動き好ましくないというのが従来からの国際認識。


2008年3月14日 本日の為替戦略

象徴的なUSDJPY100円の壁を一時割り込み、1995年の水準まで下落、USDCHFは最安値を更新1.000のパリティーに近づいている。共に大台近くからのドルの反発も鈍く、ドル売りの流れが変わらないことを予感させる。


ドル買いの材料としては、米政府・通貨当局はあの手この手で、米国発のサブプライム問題から発生した金融不安と成長鈍化を立て直す方策安を発表している。効果のほどはまた判らないが、不良債権の住宅ローンを連邦住宅局が保証する法案を表明、NY連銀の流動性対策の証券貸出制度の条件を米プライムデーラー等と個別に協議すると言う。S&Pは大手金融機関の評価損計上は終わりに近く、これのドル買いの材料とされている(評価損が2850億ドルに達するとのことだが)。


これらのドル買い戻しの期待感とは逆に、金融不安、米ベアー・スターンズ=流動性懸念、カーライル・キャピタルの破綻の可能性、湾岸協力会議の自国通貨切り上げの思惑と、一向に上昇しない株価はドル売りの材料で、ドル安を本気で止めようとしている国は無く、昨日実弾で示したのはイスラエル中銀だけである。


今日は金曜日、週末のポジション調整によるドルの買い戻しが入るのか、ドル安を危惧したヘッジのドル売りが加速するのか、非常に楽しみであるが、現時点では、調整のドル買いに限定され、円高+スイス高、そして、クロスの円高が続きそうである。特にドル買いに変化しても円クロスでは底値が見えない。


本日の経済指標・その他では、独CPI、ユーロ圏CPI、米CPI、そして、ミシガン大消費者信頼感指数、バーナンキ米FRB議長が講演に注目したい。


●ドル円
ドル円は、100円と言う1995年来の水準、そして象徴的な水準を一時割り込んだが、その後の反応は非常に鈍い。相変わらずの株価先導の為替相場で、ドル円の水準もこれにはかなわない。大きなドル安の流れに、直接的には投機的な動きで100円の大台を割り込んだが、市場のその後の反動と、反響は以外なほど鈍く、円高阻止への期待感も見られず、まだまだ、底が見えない。


ドル円の4時間チャートは、下降トレンドが続き、ドルの下落が続いている。上値のポイントは、100.80円、101.22円、102.12円、102.58円、103.58円、104.18円。下値のポイントは、99.10円、98.97円、98.65円。RSIは36と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りが続いている。トータルの判断は、売り、100.80~101.22円。100円の壁+週末リスクに、短期的な戻りも入り安いが、ドル売りの流れは変わらず。


●ユーロドル
ユーロドルは、終盤にかけてのユーロ上昇は、ベネズエラの原油決済の話しに無理やり買い上げたようにも見える。上値のターゲットを1.5760~00に設定している向きも多く、本命はこの水準を超えられるかにかかっている。強力なユーロ高阻止の発言は通貨当局者から見られないが、産業界からはユーロ高阻止の要望が強く、それまでは無理なユーロ買いも控えたい。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続き、上限ライン近辺での取引が続いている。上値のポイントは、1.5640、1.5799。下値のポイントは、1.5506、1.5482、1.5419。RSIは68とはっきりとせず、トレンドモメンタムは買いが続いている。トータルの判断は、買いだが、急騰の可能性も無く、1.5600を挟み上下60ポイントでレンジ取引だけを考え、1時間のRSIからは逆行現象が見られ、1.55近くまでの下落するリスクも残る。


●ポンド円
ポンド円は、ドル円が100円の攻防を実施した割には、円高傾向のスピードが鈍くレンジ相場が続いている。GBPUSDの動向も気になるが、ドル円の底値が見えないところから、下落リスクが続くように思えてならない。仮に予想外の米経済対策でドルの買い戻しが始まったとしても、クロスでは円高のリスクが残りそうである。


ポンド円の4時間チャートは、下降トレンドが続き、203.00~208.00円のレンジの底値を試している。上値のポイントは、204.90円、205.67円、207.95円。下値のポイントは、203.88円、203.45円、203.03円、201.76円。RSIは42で下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りが続いている。トータルの判断は、レンジの下限203円を割り込むと大相場が再来する可能性があるが、まだ確定できないので、戻り売りか、流れに沿った小額の売りだけを考えたい。


●本日の経済指標・その他
16:00 独  2月の消費者物価指数(CPI)・確報=前月比予想0.5% 前回-0.4%、前年比予想2.8% 前回2.8%、HICP前月比予想0.5% 前回-0.4%、前年比予想2.9% 前回2.9%
19:00 ユーロ 2月の消費者物価指数(EU基準CPI)=前月比予想0.3% 前回-0.4%、前年比予想3.2% 前回3.2%、コア(除く食料品・エネルギー)前月比予想=0.3% 前回-0.8%、前年比予想2.3% 前回2.3%
21:30 米 2月の消費者物価指数(CPI)=総合指数:前月比予想0.3% 前回0.4%、前年比予想4.3% 前回4.3%、コア指数:前月比予想0.2% 前回0.3%、 前年比予想2.4% 前回2.5%
23:00 米 3月のミシガン大消費者信頼感指数・速報値=予想69.0 前回70.8、現況指数=予想82.4 前回83.8、期待指数=予想61.5 前回62.4
バーナンキ米FRB議長が講演「持続的な住宅所有の促進」 (ワシントン)


2008年3月14日 13日の海外為替市場

原油価格=109.05(最高値更新)、金価格=994.7、一時100.1(最高値更新)、USDJPY=100円割れ一時安値99.77円、EURUSD=一時1.5646(最高値更新)、USDCHF=一時1.0045(最安値更新)


前日の欧米中銀5行の新資金供給策のドル高期待感が裏切られ、米金融機関の破綻のウワサ、米国株の下落に、18日のFOMCで0.75%~1.0%の利下げ必至との思惑が広まり、ドル全面安、そして、円高+スイス高、ついにドル円100円割れ。


アジア市場の早朝は、豪雇用統計が強く、4.0%(予想4.2%)、雇用者数3.67万人(予想1.5万人)に、豪ドルは上昇、一時0.9417まで上昇(米国市場では0.9467で上昇)。カーライル・キャピタルが債権者と合意できずとの報道に、日経平均株価大幅下落=12433.44(-427.69)、原油価格の連日の高値更新、湾岸協力会議のドルペック制度見直しの思惑に、2005年1月17日の安値101.67円を割り込みドル売りが加速、100円の大台を前に売り買いが交錯したが、政府・通貨当局者の円高阻止の声は弱い。


欧州市場ではついに、USDJPY=100円を一時割り込み99.77円まで下落。カーライル・キャピタル破綻の可能性に欧州金融株は弱く、円高+スイス高の流れが続き、ユーロドルも最高値を更新したが、通貨当局者の発言は多いものの、産業界以外には、ユーロ高阻止の明確な発言は無かった。


弱い米小売売上高にも前月比-0.6%(予想0.2%)ドル売りは限定的。S&Pは「評価損は2850億ドルに達する可能性があるが、大手金融機関の評価損計上は終わりに近い」と発表+ロイター=FEDは新たな貸出措置についてデーラーと協議と報道+ニューヨーク連銀が「証券貸出制度の条件をプライマリーディーラー各社やその他の市場参加者と個別に協議」との発表に、NYダウはプラスに転じ円の売り戻しが続いたが、他の主要通貨ではドル売りが継続している。


●ドル円  
アジア市場のドル円は101.77円で取引が始まり、早朝の101.78円を高値に、カーライル・キャピタルが債権者と合意至らずとの報道に、2005年1月17日の安値101.67円を割り込み、101.10円まで下落したが、本邦実需筋の買いに101.70まで値を戻し、英系銀行からドル売りに上値の重い展開となった。101円を割り込むとドル売りが加速、投機筋から100円のオプション・ノックアウトを狙う売りに100.02円まで急落、オプション勢の防戦買いに100円直前で攻防が続いた。欧州市場は100.30円で取引が始まり、米系投資銀行の大口買い+米系ファンドのEURJPY買いに100.55円まで上昇したが、ファンド筋の売りが続き、100円を割り込み99.77円まで下落したが、米系証券の大量の買いに100円台を回復した。100.00~45円のレンジで激しい売り買いの攻防が続いたが、米小売売上高が予想より悪かったものの、100円を割り込むことができず、ポジション調整の買いに100.85円まで上昇、欧米株価は弱く、米国株が200ドル超の下落に円買いが続き、再び100円割れとなった。99.95円を安値にロンドンフィキシングのドル買い・円売り需要に100.75円まで上昇、ポールソン米財務長官のドル高を支持する発言+S&Pが大手金融機関の評価損計上は終わりに近いとの発表+FEDは新たな貸出措置についてデーラーと協議との報道に、米株価上昇、101.00~10円のストップロスの買いを巻き込み101.25円まで上昇した。米国株も上げ止まり、ポジション調整一巡後には再びドル売りが始まり、100.60円まで下落、06:00時では100.63円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5549で取引が始まり、ユーロ円の売りに1.5522まで値を下げたが、米金融不安を材料に、ドル円+ドルスイス中心にドル売りが続き、前日の高値1.5571を超え1.5586まで上昇、アジア筋の売りに徐々に上値を切り下げ1.5536まで値を下げた。欧州市場は1.5543で取引が始まり、ドル円100円の攻防を気にしながら、EURJPY買いに1.5627まで上昇、カーライル・キャピタルの株価が70%急落、欧州株安にユーロ買いも鈍く、1.5565~10のレンジで売り買いが交錯した。予想より弱い米小売売上高にも、ユーロ買いは弱く、逆に1.5550まで値を下げたが、ロンドンフィキシングの買いに1.5617まで上昇、レンジ相場を抜け出すことはできず、1.5560~00のレンジで売り買いが続いた。薄商いの中で終盤にかけてベネズエラPDVSAが原油決済代金をユーロにするとの報道に、1.5627を超え1.5646まで上昇、06:00時では1.5632で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は158.28円で取引が始まり、これを高値に、カーライル・キャピタルの報道を材料に、株安=円高の思惑に、前日の安値157.96円を割り込み157.34円まで下落、本邦勢の買いに157.97円まで値を戻したが、仲値の買いが一巡し日経平均株価の急落に、156.50円割れのストップロスを誘発155.54円まで急落、ドル円が100円の攻防で下げ止まると156.25円まで値を戻した。欧州市場は155.92円で取引が始まり、ドル円が100円を割り込むと、155.56円まで下落したが、米系ファンド買いに156.50円まで値を戻し、156.15~50円のレンジから、米小売売上高に一時156.88円まで上昇したが、金融不安が続き、弱い欧米株の影響に円買いが続き、156.07円まで下落した。ロンドンフィキシングの買い需要に156.95円まで上昇、S&Pが大手金融機関の評価損計上は終わりに近いとの発表にNYダウがプラスに転じ、157円を超え、投機筋のストップロスの買いを誘発し、ユーロドルの買いも加わり、157.71円まで徐々に値を戻し、06:00時では157.30円で取引されている。


●主な経済指標の結果
06:45 NZ 1月の小売売上高=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.1%)、前年比予想5.9% 前回5.4%、除く自動車前月0.3%(比予想-0.1% 前回0.2←0.3%)
09:30 豪 2月の失業率=4.0%(予想4.2% 前回4.1%)、雇用者数3.67万人(予想1.5万人 前回3.14←2.68万人)
13:30 日本 1月の鉱工業生産・確報=前月比-2.2%(予想-2.5% 前回マイナス2.0%)、前年比2.2%(前回-2.5%)
13:30 日本 1月設備稼働率・確報=前月比-2.5%(前回1.7%)
18:00 ユーロ ECB月例報告
21:30 カナダ 第4四半期の設備稼働率=81.8%(予想82.0% 前回83.4←82.7%)
21:30 米 新規失業保険申請件数(3/9までの週)=35.3万件(予想35.5万件 前回35.3←35.1万件)
21:30 米 2月の輸入物価=前月比0.2%(予想0.8% 前回1.6←1.7%)、輸出物価=0.9%(予想0.6% 前回1.2%)
21:30 米 2月の小売売上高=前月比-0.6%(予想0.2% 前回0.4←0.3%)、 除く自動車=前月比-0.2%(予想0.2% 前回0.5←0.3% )
22:00 ノルウェー ノルウェー中銀金融政策発表=5.25%の政策金利据え置きを決定→ 成長見通しを2.75%→3.5%に引き上げたほか、賃金も上昇する見通しを示しNOK買いが強まる。インフレは明らかに高進しており、基調インフレは政策目標の2.5%に迫っていると。 金融政策報告の分析によると、主要政策金利は夏季に一段と引き上げられる可能性がある。物価上昇とコストインフレは短期的に、世界経済の減速よりも重要と判断されるだろう→ 今後も利上げの可能性高まる
22:00 スイス スイス中銀金融政策発表=3ヶ月LIBOの中心値、2.75%の政策金利据え置きを決定→ 声明=インフレ圧力は2007年12月以降高まっている。経済見通しの悪化を考慮し、金融政策を変更しない。インフレや経済成長見通しは不透明性の影響を受けると指摘。2008年のインフレ予想は、原油価格高で、1.7%→2.0%に引き上げ。2009年の中期予想は1.5%→1.4%に引き下げ。2010年の予想1.4%。2008年の成長見通しは2%近辺→1.5ー2.0%に引き下げた→ 将来の利下げの可能性が含まれる
23:00 米 1月の企業在庫=前月比0.8%( 0.5% 前回0.7←0.6%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米下院金融委員会のバーニー・フランク委員長=不良債権化した住宅ローンの連邦住宅局(FHA)による保証法案を明らかにした。
◎バーナンキFRB議長=4月2日に米上下院合同経済委員会で証言。
◎ニューヨーク連銀=声明で、新たな流動性対策として発表したターム証券貸出制度(TSLF)の条件について、13・14日にプライマリーディーラー各社や「その他の市場参加者」と個別に協議する。
◎ロイター=FEDは新たな貸出措置についてデーラーと協議→ 米株価上昇に円売りが強まる。
◎カーニーBOC総裁=市場の緊張は強まった。カナダは実質経済を注視する。市場混乱の収束は視野に入っていない。
◎S&P=サブプライムローン関連の評価損は2850億ドルに達する可能性があるが、大手金融機関の評価損計上は終わりに近い。1月時点では2650億ドルとの見通し。S&Pは、評価損の一部は妥当な損失予想を上回っている。 声明=メリルリンチやシティグループといった大手金融機関は、打撃が過去のものとなるようにサブプライム資産担保証券へのエクスポージャーを積極的かつ保守的に評価。
◎米ベアー・スターンズ=流動性懸念でCDSが120bp拡大。
◎ポールソン米財務長官=融資継続を可能とするため金融機関に対し迅速な資本増強を求める。住宅金融業界のルールを強化する方針を。
◎ポールソン米財務長官=強いドルは国益にかなう。米経済の長期的なファンダメンタルズは強く、為替相場に反映されることを信じている。
◎ポールソン米財務長官=2米規制当局、モーゲージブローカーのための全米規模の強力なライセンス基準を求める。連邦・州当局、全てのモーゲージ組成機関の監視を強化する必要。格付け機関、リスクと利益相反の開示に向け一段と厳格な規則が必要。各付け機関は仕組み商品・社債・地方債の区別をする必要。
◎米投資会社カーライル傘下のカーライル・キャピタル が債権者との協議が合意に至らず、残りの資産を接収される見通し。
◎英タイムズ紙=複数のヘッジファンドが破 たんの瀬戸際に追い込まれたか、あるいは解約を停止したと報道。
◎米住宅ローン会社ソーンバーグ・モーゲージ =モルガン・スタンレー からデフォルト通知を受け取る


欧州・英国
◎ベネズエラのオイルカンパニーPDVSA=原油決済代金を新規分からユーロで決済→ ユーロ買いの材料。
◎ヒルデブランドスイス中銀副総裁=インフレが政策決定の足かせに。金融機関は資本増強が必要。市場混乱は実質経済に打撃与え始める可能性も。G10の中銀は協力を継続する。
◎欧州産業連盟(UNICE)セリエール代表=EUR高に為替市場の安定化に向けた国際協議を求める意向を示した。
◎セイエール欧州経営者団体ビジネスヨーロッパ会長=ユーロ高を抑制する措置を期待する。トリシェ総裁が指摘したように、ECBはユーロが強すぎると考えているようだ。
◎イングランド銀行=英国のインフレ期待が過去最高の3.3%に、実際のインフレ率を1%強上回る。
◎トルシェECB総裁=為替相場の無秩序な変動は好ましくない。
◎カーライル・キャピタル=株価が70%急落→ 金融不安に欧州株価は急落
◎ユンケル・ユーログループ議長=ユーロ高はユーロ圏経済全般への打撃とはならない。 為替レートの過度の変動を好まない。過度に反応すべきだとは思わず、現在の状況を注視する必要がある。
◎バローゾ欧州委員長=ECBの利下げへの抵抗は正しい。欧州経済は非常に良好に推移。石油は懸念材料だが、強いユーロが影響を相殺。
◎ダーリング英財務相=為替レートは市場によって決まるべきと。為替レートは市場に応じて変動する、今回もそれは変わらない。 世界の金融当局は金融システム安定化のためにあらゆる措置を講じる用意がある。米経済の先行きをはじめ、今後の見通しについては依然として不透明感が強い。米経済に何が起こるか完全に把握している人はいない。
◎ECB月報=インフレ期待の抑制が最優先課題。ユーロ圏のファンダメンタルズは健全。


日本・その他
◎篠原財務官=過度の為替の変動は経済にとって好ましくないとの認識で一致。市場の動きを注意深く見守る。G7声明にもある通り、為替の過度な動きは経済に好ましくない。
◎町村官房長官=ドル安円高は株も為替も適切ではない。動向が日本経済に影響を与えるのか最大限の関心。
◎津田財務次官=為替相場の動向については、常に注意深くみている。
◎額賀財相=為替の急変が望ましくないというのは各国の共通認識。米国は強いドルが自らの国益と言っている。円高というよりはドル安。
人民元今週金曜日に通貨切上げるとのウワサが広まる。
◎アブドラ・アティーヤ・カタール副首相=ドルぺック制を採用のペルシャ湾岸諸国が、通貨政策の変更を検討で協調すべき。専門家に、通貨政策の変更がもたらす利益と損失を評価する機会が与えられるべき。急ぎ過ぎないようにしよう。
◎カタール中央銀(声明)=来月に通貨の対ドル相場を調整や、ペッグ制を撤廃すとの報道を否定。
◎中国人民銀行報道官=中国の国会に当たる全国人民代表大会(全人代)に提出され、今会期中に通過する可能性があるとの憶測について報道官は「この件に関しては何も言うことがない。
◎クウェート中央銀行=米ドルに対しディナール0.77%切り上げを実施、2007年5月20日にドルペック制度を廃止して以来、2番目の大幅な切り上げ。


2008年3月13日 本日の為替戦略

欧米中銀5行は膨大な資金供給の第2弾を発表、11日には株価は上昇、ドル高、円安の流れとなった。しかし、金融不安は払拭できず、相変わらず米系証券やヘッジファンド破綻のウワサ、アイルランドの金融機関破綻のウワサも流れ、米国株価はマイナスで終了、まさに驚きと予想外の1日天下。


資金を大量に供給することは、為替では過去の例から通貨安になるが、その理論から言えば円高の芽が顔を出すことになる。世界的な金融不安を解消するために、FRBは0日に緊急FOMCを開催し、新流動性対策を承認。主要国中央銀行総裁会議(G10)で根回しがされていたことが、新聞等で報道されている。


金融機関の安定が目的で、為替相場を狙ったものではないことは理解できるが、12月12日に続き第2弾で為替市場でのドル売りが止まらないことが証明されれば、ドル円の底値は全く見えない。円クロスは10日の水準を上回りまだ円高の警戒感も薄いが、本日の方向性は重要で、センチメントは円高に変わり、クロスでの円高の懸念も強まる。


本日の経済指標・その他では、ECB月報、米小売売上高、ノルウェー・スイス中銀の金融政策には注意したいが、協調資金供給後に引締めの政策変更をするはずが無く、事前予想も共に金利据え置きとなっている。


●ドル円
ドル円は、欧米中銀5行が考慮した資金供給の市場評価が為替市場ではこんなに短期間で終了するとは予想外で、円高も驚き。前回12月の資金供給も結果的に円高が続いたが、一週間程度はドルに対して評価が続いていた。今回は、戻りも104円台、103円台と上値は切り下がり、このセンチメントからは円高の流れが怖い。


ドル円の4時間チャートは、下降トレンドが続き、下限を再び割り込み下落が続いている。上値のポイントは、102.26円、102.47円、103.12円。下値のポイントは、101.05円、100.91円、100.70円、98.55円。RSIは42と横ばいで、トレンドモメンタムは買いから売りに変化しつつある。トータルの判断は、売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、中東からの大量の買いについに1.55の大台を超え上昇が始まった。テクニカルアナリストが期待した下落も無く、上昇が続いたことで、市場のセンチメントも変わりつつあり、1.57台まで必至との意見が多くなっている。特に資金供給後の米株安はドルに対しては非常に弱気な材料で、湾岸協力会議の為替政策の行方も気になる。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの上限近くで取引されている。上値のポイントは、1.5601、1.5640、1.5799。下値のポイントは、1.5521、1.5490、1.5479、1.5439。RSIは61と引き続き50を超え、トレンドモメンタムは売りから買いに変わっている。トータルの判断は、上昇トレンドの上限にあるだけに、上値を抑えられる可能性も残り、利食い売りも予想されるが、1.5490を底値に1.5601を超えると買いが加速。


●ポンド円
ポンド円は、金融不安解消=株高=円安の方程式に、短期間である程度の円売りを想定していたが、中東勢のドル売り+米株の下落に見事に外れた。水準的には、10日の水準を上回って取引が続き、レンジ相場が続いているが、円安期待感が裏切られた反動に、本日は下値リスクに注意したい。


ポンド円の4時間チャートは、下降トレンドの上限を超え、204円~208円のレンジから、再びもとのレンジ上限近くまで値を下げている。上値のポイントは、205.34円、206.35円、207.96~07円。下値のポイントは、204.90円、204.30円、203.56円、203.37円。RSIは46と緩やかな下降ラインが続き、トレンドモメンタムは買いから売りに変化しそうである。トータルの判断は、売り。


●本日の経済指標・その他
06:45 NZ 1月の小売売上高=前月比予想0.3% 前回0.1%、前年比予想5.9% 前回5.4%、除く自動車前月比予想-0.1% 前回0.3%
09:30 豪 2月の失業率=予想4.2% 前回4.1%、雇用者数1.5万人 前回2.68万人
13:30 日本 1月の鉱工業生産・確報=前月比予想 前回、前年比予想 前回-2.0%
13:30 日本 1月設備稼働率・確報=前月比予想 前回1.7%
18:00 ユーロ ECB月例報告
21:30 カナダ 第4四半期の設備稼働率=予想82.0% 前回82.7%
21:30 米 新規失業保険申請件数(3/9までの週)=予想35.5万件 前回35.1万件
21:30 米 2月の輸入物価=前月比予想0.8% 前回-1.7%、輸出物価=予想0.6% 前回1.2%
21:30 米 2月の小売売上高=前月比予想0.2% 前回0.3%、 除く自動車=前月比予想0.2% 前回0.3%
22:00 ノルウェー ノルウェー中銀金融政策発表=5.25%の政策金利据え置きを予想
22:00 スイス スイス中銀金融政策発表=3ヶ月LIBOの中心値、2.75%の政策金利据え置きを予想
23:00 米 1月の企業在庫=前月比0.5% 前回0.6%


2008年3月13日 12日の海外為替市場

欧米中銀の新資金供給策は、為替市場では1日だけのドル買い+円売りで終わり、再びドル売り+円買いの相場となった。


ドルインデックス=72.271(最安値更新)、原油=108.65(最高値更新)、CRBindex=417.50(債高値更新)、EURUSD=1.5571最高値更新)、USDCHF=1.0129(最高値更新)、USDJPY=101.64円、GBPUSD=2.0280。


日経平均株価=+202.85、NYダウ=-46.57、独DAX=+74.80、英FTSE=+86.00。


アジア市場では、日本の第4四半期GDP=前期比0.9%(予想0.6%)と予想を上回る円買いと、日経平均株価の上昇からの円売りに挟まれ、持ち合いから円を買う動きが続いた。


欧州市場では、ユーロ圏1月の鉱工業生産=前月比0.9%(予想0.3%)と強くユーロ買いが強まり、中東から大口のドル売りが入り、USDEUR→GBPUSD→USDJPYとドルは下落。トルシェECB総裁の「為替の過度の動きを懸念」、ビーニ・スマギECB理の「過剰な為替の変動は経済に打撃」、ユンケル・ユーログループ議長の「為替レートの動きを引き続き非常に警戒」、との発言も明確なユーロ高阻止は見えなく、シュタルクECB理事の「理事会メンバーはインフレを懸念」発言や、米系ファンドの破綻のウワサ→投資しているアイスランドの銀行が損失のウワサもあり、ユーロ買いが続き、ついに1.55の大台を突破。


米国市場では、1.5500、1.5525、1.5550のオプションバリアを試しながらユーロ高が続き、ドル全面安が続き、序盤こそ米国株の上昇が見られたが、米ヘッジファンド流動性危機のウワサ+終盤にかけてマイナスに転じると円を買い戻す動きが強まった。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.41円で取引が始まり、朝方の103.53円を高値に、日本のGDPが予想を上回り、仲値の実需筋の売りに102.93円まで下落、103.30~55円の狭いレンジで取引から、本邦機関投資家+アジア・中東筋の売りが続き、102.83円まで下落、日経平均株価の上昇に下げ止まり103.10円まで値を戻した。欧州市場は103.08円で取引が始まり、ユーロ円の買いに103.27円まで上昇したが、政府系ファンドの売りが続き、クロスで円を買い戻す動きが続き、ユーロ円が下落に転じると102.56円まで値を下げた。株高=円安を期待した投機筋のドル買いの調整売りが続き、ECBフィキシングでは102.22円まで値を下げたが、中東筋の買いに下げ止まり、102.25~70円のレンジから、NYダウが一時150ドル近く上昇、ロンドンフィキシングでは一時102.83円まで上昇した。米スペンディングパルス小売売上高が2003年来の下落幅となりドル売りに変わり、主要通貨でドル売りが続き、NYダウがマイナスに転じると、102円を割り込み、101.64円まで続落、06:00時では101.82円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5337で取引が始まり、朝方の1.5331を安値に、匿名カタール中銀筋「今月末までに通貨の見直しを行う」との報道や、陳中国商務相の「中国は外貨準備を様々な通貨で保有すべき」との発言に底堅く、1.5362まで上昇、ロシア筋や中銀筋の買いに1.5390まで徐々に底値を切り上げたが、利食いの売りに1.5355まで値を下げた。欧州市場は1.5356で取引が始まり、中東筋の大量の買いや、ユーロ圏の鉱工業生産が強く、1.5400を超えると短期投機筋の買いが加速、中東資本筋や東欧勢の買いが続き1.5495まで上昇した。1.5500~10のオプソンバリアを前に、アジア中銀筋のオプションプロテクトの売りに上げ止まり、トルシェECB総裁+ビーニ・スマギECB理+ユンケル・ユーログループ議長の発言に1.5445まで値を下げた。ユーロ高阻止の確固たる発言も見られず、米系カストディアン+米系証券の買いに徐々に底値を切上げた。オプションカットでは1.5505まで上昇、シュタルクECB理事から理事会メンバーはインフレを懸念+NYダウがマイナスに転じ、米スペンディングパルス小売売上げも弱く、1.5525、1.5550のオプションバリアを試し、終盤にかけては1.5571まで続伸、06:00時では1.5546で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は158.58円で取引が始まり、朝方の158.80円を高値に、日本のGDPが予想を上回ると、158.05円まで急落、日経平均株価の上昇に底堅く、一時158.03円まで値を下げたが、158.05~35円の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は158.28円で取引が始まり、株高=円売りの流れに投機筋の買いが強く、ユーロ圏の鉱工業生産の発表に159.14円まで急伸したが、159円台では中銀筋の売りが続き、ECBフィキシングでは158.40円まで下落、売り買いが交錯しながら158.28円まで続落となった。ユーロドルが1.55近辺で上げ渋り、ドル円が102.20~30円で下げ渋り、ユーロ円は狭いレンジで揉み合いから、米国株の上昇に、ロンドンフィキシングでは159.03円まで上昇したが、米国株が急速に上昇幅を縮小、マイナスに転じると157.96円まで急落、06:00時では158.29円で取引されている。


●主な経済指標の結果
08:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(2月14・15日分)
08:50 日本 第4四半期GDP・二次速報=前期比0.9%(予想0.6% 前回0.9%)、前期比3.5%(年率予想2.4% 前回3.7%)、デフレータ=前年比-1.3%(前回-1.3%)
08:50 日本 2月の企業物価指数=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.2%)、前年比3.4%(予想3.3% 前回3.0%),
08:50 日本 1月貿易収支=858億円(予想731億円、前回1.0134兆円)、経常収支1.2358兆円(予想1.2490兆円、前回1.6972兆円)
18:30 英 1月の貿易収支=-75億ポンド(予想-75億ポンド 前回-75.13←-75.74億ポンド)、除くユーロ=-42.92億ポンド(-41億ポンド 前回-41.12←-40.8億ポンド)
19:00 スイス 3月の投資センチメント=-71.7(前回-55.6)
19:00 ユーロ 1月の鉱工業生産=前月比0.9%(予想0.3% 前回0.0←-0.2%)、前年比3.8%(予想2.6% 前回1.7←1.3%)→ユーロ買いとなる
00:00 米 2月のスペンディングパルス小売売上高=除く自動車-1.1%(前回0.2%)→ 2003年来の下落幅
03:00 米 2月の月次財政収支=-1755億ドル(予想-1600億ドル 前回-1199.9億ドル)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎S&P=米金融保証CIFGを「AAA」から「Aプラス」に格下げ。
◎WSJ紙=FRBが10日に緊急FOMCを開催、新流動性対策を承認。
◎バークシャー・ハザウェイ金融保証部門責任者=米経済の低迷で地方債保証事業のリスクが強まっている。


欧州・英国
◎シュタルクECB理事=世界経済のデカップリングは不可能。理事会メンバーはインフレを懸念。08年にインフレは明確に2%超え。過剰流動性のリスクが現実化してきた。
◎ビーニ・スマギECB理事=過剰な為替の変動は経済に打撃。低金利が信用を膨らませた。信用の伸びは経済の強さを示す。インフレ期待を深刻に受け止める。市場混乱はECBの役割を困惑させた。欧州に信用ひっ迫の証左なし。
◎トリシェECB総裁(ユーロ圏・湾岸協力会議(GCC)中銀会合後の記者会見)=EURUSDの質問に→為替の過度の動きを懸念。日々の市場の動向についてはコメントしない。主要中銀による協調的流動性対策は重要。原油価格はインフレと経済に影響与える。
◎ユンケル・ユーログループ議長=ユーロ圏の財務相は為替レートの動きを引き続き非常に警戒。 米経済は景気後退の瀬戸際にありインフレは4.3%で、政策は欧州に悪影響を及ぼしかねない。2008のユーロ圏の成長率は潜在成長率をわずかに下回る伸びとなる。ECBはFRBの利下げに追随する必要はない。為替レートは経済ファンダメンタルズを反映すべき。米当局が強いドルは国益にかなうと繰り返し表明。
◎ダーリング英財務相(2008年度の議会への予算案)=2008年の英成長見通しを1.75~2.25%(2007年10月予想2.0~2.5%)、2009年は2.25%~2.75%(2007年10月予想2.5~3.0%)に下方修正。クレジット市場の大半で大きな混乱がみられ、一部はかろうじて機能している状況にある。今年に入って株式市場は世界的に影響を受けており、世界経済に対する主要リスクとなっている。BOEを含む欧米中銀が前日発表した新たな流動性対策を歓迎する。


日本・その他
"◎日銀金融政策決定会合議事要旨(2月14・15日分)
米景気の減速傾向が一段と強まっているとの見方で一致。米雇用者数の増勢鈍化ペースは一段と強まっている─多くの委員。米住宅在庫が高止まり、住宅価格の低下傾向強まっている─多くの委員。商業用不動産向け与信基準が急激にタイト化、建設投資に悪影響及ぼす可能性─米経済で複数の委員。金融政策運営の基本的考え方維持することが適当だが、以前に比べより慎重な判断が必要─1人の委員。標準シナリオが実現するとの確信持てるまでにはしばらく時間がかかる─1人の委員。米住宅価格の下落やモノラインの格下げで金融機関の損失さらに拡大する懸念─何人かの委員。米景気減速がアジアの輸出鈍化通じて日本のアジア向け輸出に影響及ぼす可能性に注意─複数の委員。世界経済の減速が輸出に及ぼす影響とあわせ今後の生産動向を注意深くみる必要─何人かの委員。"
◎野田日銀審議委員=世界金融市場には従来以上の注意が必要。日銀としては特にここで金融市場に変化をもって対応することは考えていない。循環メカニズムが瀬戸際にあるとは思わないが、赤信号に変わる可能性は否定しきれない。円高は輸出産業への影響あるが、交易条件としては良い方向。世界金融市場には従来以上の注意が必要。
◎アルサヤリ・サウジアラビア中銀総裁=ドルは値ごろ感があり買い場、過度なドルの変動は好ましくない。
◎リプスキーIMF筆頭副専務理事=ドルとユーロは世界の貿易情勢を考え合わせれば、ともに過大評価されている。
◎アブドラ・カタール中銀総裁=通貨リヤルの米ドルペッグ制について、現在の水準で当面維持。
◎陳中国商務相=中国は外貨準備を様々な通貨で保有すべき。1月末時点の中国の外貨準備は1.59兆ドル。国内のインフレ対策として人民元の上昇を促すことは困難。1月と2月のインフレ率が高い水準となったことで、政府が物価対策を講じる圧力が増した
◎匿名カタール中銀筋=今月末までに通貨の見直しを行う。


2008年3月12日 本日の為替戦略

一向に下げ止まらない株式市場と混乱が続く金融市場に、昨日は、昨年12月12日の協調流動性に次ぐ、米・英・EU・スイス・カナダ中銀は、第2弾の新協調流動性供給を発表し、FRBは2000億ドル上限に資金供給するという。米国株は大幅上昇、ドル高+円安相場となり、暫くはこの方向の動きが続き安くなっている。では前回の為替相場はどのように動いたのであろうか?


ドル円は12月12日110.64円→112.48円、そして、12月27日=114.66円の高値をつけ、急落した。
ユーロドルは12月12日11.4751→1.4639、そして、12月20日=1.4310まで下落、上昇した。
NYダウは12月12日113,473.90→12月17日13,167.20まで下落、12月26日=13,551.69まで上昇し、下落した。


さて、今後はどうなるのであろうか?
今回の評価はどうなるのか、市場結果を見てから判断する意外なさそうであるが、前回を見る限り、相場の反転が暫く続くことも視野に入れておく必要がある。特に、スイスと円の戻りは激しく、これらのロングポジションの巻き戻しも入りやすくなっている。しかし、現状はこれは金融市場が安定するとの期待感だけで、何も確定したわけではないことは忘れずに。


本日の経済指標・その他では、日銀金融政策決定会合議事要旨(2月14・15日分) 、第4四半期GDP・二次速報、特に、ユーロ圏・湾岸協力会議(GCC)の中銀会合でトリシェECB総裁の会見が注目される。また、何かハプニングがあるのであろうか?


●ドル円
ドル円は、金融不安・クレジットリスクのヘッジ通貨でもあり、昨日の中銀5行の新資金供給策は円にとってマイナス材料である。将来、これが失敗すれば激しい円高が始まることになるが、目先はこの影響に金融不安がどのくらい解消できるかを見極める必要があり、ドル買い戻しも入りやすい。前回も暫く時間がかかっていることも意識したい。


ドル円の4時間チャートは、下降トレンドが続き、ラインの下限を一時割り込みながらも反発し、ラインの中間から下限で取引されている。上値のポイントは、103.65円、104.18円、104.98円、105.65。下値のポイントは、103.12円、102.47円、101.92円。RSIは下降ラインを上抜け、トレンドモメンタムも買いに変化している。トータルの判断は、買い、103.12~104.18円のレンジ。


●ユーロドル
ユーロドルは、独・ユーロのZEWが強く最高値を更新た直後の急激なユーロ下落にショックも大きく、結局は前日終値を下回って終了した。このショックが尾を引く可能性があり、暫くは、何処まで値を下げるのかを見極める必要がある。また、本日予定している、ユーロ圏・湾岸協力会議(GCC)の中銀会合後の、トルシェECB総裁の発言には、注意したい。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの下限と上限にぶつかる激しい値動きとなっている。上値のポイントは、1.5413、1.5362、1.5494、1.5528。下値のポイントは、1.5307、1.5281、1.5151。RSIは54と下げ傾向にあり、トレンドモメンタムは売りが続いている。トータルの判断は、1.5309~1.5413のレンジから、1.5281を割り込むと続落の可能性がある。


●ポンド円
ポンド円は、中銀5行の資金供給は、金融解消=円安に動きやすく、207円台に値を戻したことで、クロスを含め円売りが強まる可能性が高くなっている。本日の株式市場を見ながらの取引となるが、NYダウが400ドル超の上昇で終わっただけに、日経平均株価も当然上昇=円売りになりやすい。


ポンド円の4時間チャートは、下降トレンドのライン上限を超え、203.50~208円のレンジの上限に近づいている。上値のポイントは、207.96円、208.25円、208.74円、209.40円、210.04円。下値のポイントは、206.47円、206.26円、205.93円、204.90円、203.45円、202.33円。RSIは52と弱い下降ラインが続いているが、トレンドモメンタムは買いに変化している。トータルの判断は、買い。207.96円を超えたら確認されるが、206.26円を割り込んだら買いは撤退。

●本日の経済指標・その他
08:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(2月14・15日分)
08:50 日本 第4四半期GDP・二次速報=前期比予想0.6% 前回0.9%、前期比年率予想3.7% 前回2.4%
08:50 日本 2月の企業物価指数=前月比予想0.3% 前回0.2%、前年比予想3.3% 前回3.0%
08:50 日本 1月貿易収支=予想731億円、前回1.0134兆円、経常収支予想1.2490兆円、前回1.6972兆円
09:01 英 2月のRICS住宅価格=予想-53.0 前回-54.7
18:30 英 1月の貿易収支=予想-75億ポンド 前回-75.74億ポンド、除くユーロ=-41億ユーロ 前回-40.8億ユーロ
19:00 スイス 3月の投資センチメント=予想 前回-55.6
19:00 ユーロ 1月の鉱工業生産=前月比予想0.3% 前回-0.2%、前年比予想2.6% 前回1.3%
00:00 米 2月のスペンディングパルス小売売上高=予想 前回0.2%
03:00 米 2月の月次財政収支=予想-1600億ドル 前回-1199.9億ドル
トリシェECB総裁、ユーロ圏・湾岸協力会議(GCC)の中銀会合で会見(独マインツ)
ダーリング英財務相2008年の予算発表


2008年3月12日 11日の海外為替市場

中銀5行が協調して新流動性供給の実施、FRBは最大2000億ドルの財務省証券の貸出を決定、今後はこの規模を拡大する可能性もあるという。NYダウは+416.66ドルで終了、ドル全面高+円安となった。


アジア市場は、WSJ紙が「Will Fed Try Something New to Aid Markets? 」との記事で、特別な金融対策が発表されるとの期待に日経平均株価は上昇し、狭いレンジで取引が続いた。


欧州市場では、独ZEW景況感調査が予想より強く、ウェーバー独連銀総裁の「インフレ圧力が強く、利下げ余地はない」との発言にユーロ高が進み、最高値更新、EURUSD=1.5400→一時1.5496まで上昇。


そして、米貿易収支の赤字額は予想より少なく、カウンターで、FRB、カナダ銀行、イングランド銀行、欧州中銀、スイス銀行の5中銀による協調して、流動性供給を実施し、ドル買い戻しが強まる。欧州・米国市場を通じて、クレジットリスクが弱まるとの期待感に米国株高が進み、GBPUSD=2.0211→一時1.9995、EURUSD=1.5495→一時1.5282、USDJPY=102.09円→103.60円。


●ドル円
アジア市場のドル円は101.74円で取引が始まり、朝方一時101.42円まで値を下げたが、7日の安値101.40円近辺ではドル買いが厚く、WSJ紙が「Will Fed Try Something New to Aid Markets? 」と、何かがあるのではとの思惑が強く、日経平均株価も上昇し、101.60~85円のレンジから102.17円まで上昇した。欧州市場は102.03円で取引が始まり、102円台の実需筋の売りに上値は重く、101.91円まで一時値を下げたが、ユーロ円の買いに底堅く102.33円まで上昇した。米貿易収支が予想より良く、中銀5行が協調して新流動性供給の実施が発表されると、102.08円→102.80円超えのストップロスを巻き込み→103.24円まで急騰、103円台での実需筋の売りに一時102.73円まで値を下げたが、米国株の大幅上昇に、円ロングの巻き戻しが強く、ロンドンフィキシングでは103.53円まで続伸となった。103.50円近辺ではオプション勢の売りに上値は重く、102.72円まで再び値を下げたが、クレジットリスクが弱まるとの思惑が強く、NYダウが400ドル超の上昇に円売りが続き、103.60円まで上昇、06:00時では103.43円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5342で取引が始まり、朝方1.5370まで上昇したが、アジア勢の売りに1.5335まで下落、ほぼ1日中このレンジで揉み合いが続いた。欧州市場は1.5343で取引が始まり、ストップロスを狙った東欧勢の買いに前日の高値1.5410を試し1.5413まで上昇、予想を上回る独・ユーロ圏のZEW景況感調査に、ストップロスの買いを誘発し1.5496まで続伸となった。ウェーバー独連銀総裁の「インフレ圧力が強く、利下げ余地はない」との発言に底堅く、1.5465~85のレンジで売り買いが交錯したが、米貿易収支が予想より良く、中銀5行が協調して新流動性供給の実施が発表されると、1.5465→1.5333まで急落した。一時1.5395まで値を戻したが、米国株の急上昇に米金融不安が薄らぐとの期待感にドル全面高となり、ロシア勢など投機的な売りも加わり、ロンドンフィキシングでは前日安値1.5312を割り込み1.5282まで続落、ポジション調整の買いに1.5353まで値を戻し、06:00時では1.5335で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は156.10円で取引が始まり、NYダウの下落=円高期待と、ストップロスの売りに朝方に155.59円まで下落したが、WSJ紙の観測記事に米国の追加金融対策期待が強く、日経平均株価の上昇に156.73円まで上昇、欧州勢の買いに156.90円まで続伸となった。欧州市場は156.55円で取引が始まり、156.95円まで上昇、一時156.58円まで値を下げたが、堅調な欧州株と投機筋の買いが続き、予想を上回る独・ユーロ圏のZEW景況感調査に、前日の高値157.58円を超え158.27円まで上昇した。ECBフィキシングで157.82円まで値を下げたが、中銀5行が協調した新流動性供給の実施に、直後に158.95円まで上昇、ユーロドルの下落に上値も重く157.63円まで下落、NYダウが400ドル超の上昇に円売りも強く、終盤にかけては158.70円まで上昇、06:00時では158.61円で取引されている。


●主な経済指標の結果
09:30 豪 1月の住宅融資=2.3%(予想0.5% 前回0.4←0.1%)、 投資住宅金融=8.3%(前回-3.0%)
09:01 英 2月のBRC小売売上=前年同月比1.5%(前回2.6%)、全店ベース前年比3.9%(前回4.9%)
16:00 独 2月の生産者物価指数(PPI)=前月比-0.2%(予想0.6% 前回1.4%)、 前年比6.0%(予想6.8% 前回6.6%)
18:30 スウェーデン 消費者物価指数(CPI)=前月比0.4%(予想0.4% 前回-0.8%) 前年比3.1%(予想3.2% 前回3.2%)、CPIX=前月比0.4%(予想0.4% 前回-0.8%)、前年比2.0%(予想2.2% 前回2.1%)
19:00 ユーロ 3月ZEW景況感調査=-35.0(予想-42.0 前回-41.4)
19:00 独 3月のZEW景況感調査=-32(予想-40.0 前回-39.5)、現況指数=32.1(予想30.4 前回33.7)
21:30 米 1月の貿易収支=-582億ドル(予想-597億ドル 前回-578.6←-587.6億ドル)
21:30 カナダ 1月の貿易収支=32.6億ドル(予想26カナダドル 前回22.92←23.5億カナダドル)、輸出=379.78億ドル(前回366.68←367億カナダドル)、輸入=347.18億ドル(前回343.76←343.5億カナダドル)
21:30 カナダ 1月の新築住宅価格指数=前月比0.6%(予想0.3% 前回0.1%)
英 1月の英政府発表住宅価格=前年比8.0%(12月8.4%)、ロンドン住宅価格=前年比13.8%(前回12.2%)
英 12-2月の住宅価格指数=-64.1(予想-55 前回-54.8)→ 90年来の低水準


●昨日の主な発言その他
◎クロズナー理事=流動性圧力が資本に与える影響を精査すべき。金融機関幹部はサブプライムローン市場のリスクを十分に認識していなかった。現在の金融の混乱は、健全なリスク管理の基盤を適切なものにすることの重要性を浮き彫りにした。
◎ポールソン米財務長官=金融保証会社(モノライン)の資本増強で進展が見られる。米経済の長期的ファンダメンタルズは健全。住宅市場が低迷から脱却するには時間がかかる。
◎イングランド銀行=が3カ月物長期オペを3・4月に実施、18日に100億ポンド入札
◎カナダ銀行(中央銀行)=3・4月に総額40億カナダドルの流動性供給。
"◎FRBの新たな流動性対策に関する声明
①2007年12月に協調策を講じてから、主要国中央銀行(G10)は、資金調達市場における流動性圧力に対して、引き続き協力し定期的に協議してきた。一部市場における圧力は最近再び高まった。流動性圧力に対処するため引き続き協力し適切な策を講じる。
②この目的に向け、カナダ銀行、イングランド銀行、欧州中央銀行(ECB)、米連邦準備理事会(FRB)およびスイス国立銀行は特別策を発表した。
③FRBは、証券貸出制度の拡充を発表した。新たなターム・セキュリティーズ・レンディング・ファシリティ(TSLF=ターム証券貸出制度)でプライマリーディーラーに対し、最大2000億ドルの財務省証券を(既存制度のオーバーナイトではなく)期間28日で貸し出す。受け入れ担保は、政府機関債、政府系期間発行の住宅ローン担保証券(RMBS)、民間発行のトリプルA格RMBSを含む。
④連邦公開市場委員会(FOMC)は、ECBとスイス国立銀行との既存の一時的相互為替協定(スワップライン)を拡大することを承認した。これにより、ECBに最大300億ドル、スイス国立銀行に対して最大60億ドルのドル資金を供給は、従来に比べ20億ドル引き上げ100億ドルとした。FOMCは、スワップ協定を2008年9月30日まで延長する。
⑤11日発表された措置は、FRBが7日に発表したターム物入札額を1000億ドルに拡大し、累計1000億ドル規模のターム物レポを実施する方策を補完する。"
◎FRB、カナダ銀行、イングランド銀行、欧州中銀、スイス銀行の5中銀による協調して、流動性供給を実施。
◎米FRB=追加流動性対策を発表。証券貸し出しは、週間入札で3月27日から実施。FOMC、ECBおよびスイス中銀とのスワップ協定の拡大を認可。
◎キミット米財務副長官=米国は人民元の柔軟化を目指した中国の動きを認識しているが、世界の貿易や投資の不均衡を是正するためには人民元をさらに著しく上昇させる必要がある。
◎シティグループ・レバレッジの高い6つの地方債ファンドに10億ドルを注入(NYタイムズ)。


欧州・英国
◎アルムニア欧州委員=為替相場は非常にボラタイル。
◎スイス国立銀行(中央銀行)=ドル資金供給を再開すると発表し供給額は最大60億ドル。声明では、必要と判断される限りドル流動性供給を継続する方針
◎コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁=ユーロ圏金利はインフレリスクを十分に抑制している。
◎バユク・スロベニア財務相=為替レートは経済の実体を反映すべき。為替レートが経済の主要な特性を反映するように努力する。
◎ウェーバー独連銀総裁=インフレ圧力が強く、利下げ余地はない。石油価格の上昇はかなり大きく、食品価格とともにインフレを押し上げている。 国内インフレの推移は、ユーロ圏全体の高水準のインフレ動向と非常に類似している。
◎ECB=期間28日・最大150億ドルのドル資金入札を実施。
◎グロス独経済技術相=ユーロ高は明らかにドイツ経済の一部セクターに悪影響を及ぼしているが、短期的には懸念すべき理由はない。2008年のドイツ経済成長率見通しである1.8%を修正する理由はない


日本・その他
◎大田経済財政担当相=先行きの下振れリスク高まっているので早めに対応。成長力強化策では新たな財政出動・需要積み増しは伴わない。米経済は減速感が強まっている、景気後退につながるかは指標見つつ判断。米経済減速が日本に及ぼす影響の大きさは予見できず、注意して見ていく。経済全体は難しい位置に差し掛かっている、空白を作らないでほしい。首相が4月早々の成長力強化実施策取りまとめを指示。


2008年3月11日 本日の為替戦略

為替市場のテーマは、金融不安から相変わらず株価次第で、アジア・欧州・米国ともこの動きを見ながらの取引となっている。クレジット市場の混乱が米国や時には欧州通貨売りになっている。


欧州や米国市場では、金融機関破綻のウワサが絶えず、昨日も米系証券会社の破綻のウワサに、クレジットリスクを意識し株価は弱く、3月18日のFOMCで0.5%の利下げを織り込みながら、ドル売りを試す動きが予想される。


この、クレジットリスクが重要視される状態では、AUD+NZDの高金利通貨売り=JPY+CHFの安全資産の金利引きさえリスクの少ない通貨の買いを組み合わせる取引を考えたい。既に大相場が始まっているかもしれないが、AUDCHFの売り、CADCHFの売りも選択肢。円に対しても同じで、主要国や資源国で調整のドル買いが入っても、クロスではCHFやJPYが健闘することを期待したい。


●ドル円
ドル円は、金融不安に対しては断然強い円。通貨当局から円高を懸念した口先介入の可能性は絶えず残り、場合によっては調整の買い戻しが入る可能性もあるが、円高・ドル安の流れを変えられるかは不明で、手探りで円高を探る相場が続きそうである。


ドル円の4時間チャートは、下降トレンドが続き、下限を再び割り込みドル下落が続いている。上値のポイントは、102.47円、102.58円、103.12円、104.18円。下値のポイントは、101.40円、100.70~77円、99.20円、98.55円。RSIは36と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りが続いている。トータルの判断は、売り。102.47円、103.12円とポイントがあるが、これを完全に上抜けするまでは売りを継続。


●ユーロドル
ユーロドルは、注目のトルシェECB総裁からも今まで以上のユーロ高をけん制する内容も決して強くなく、インフレリスクを軽減することから、さまざまな意見が流れている。ハマド・カタール首相「ドルペッグ制の放棄は用意ではないが検討している」との発言も、ユーロにとってはプラスの材料となっており、ポジション調整から目先は売りが続きやすいが、調整後には引き続きユーロ買いの流れが続きそうである。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続きラインの中間地点で取引が続いているが、やや値を下げっている。上値のポイントは、1.5377 1.5394、1.5497。下値のポイントは、1.5313、1.5265~75、1.5143、1.5116。RSIは65と横ばいで、トレンドモメンタムは売りが続いている。トータルの判断は、目先は1.5265~1.5497のレンジだが、1.5265を割り込むと1.5143まで下落するリスクが出ている。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドの評価が分かれている。利下げ傾向を材料に売りの可能性と、GBPUSDは長い揉み合いの末に2.0台に乗せ、2.05を目指す可能性と判断が難しい。ポンド円も長い下落の傾向から値を戻しながらも、再び205円を割込み値を下げ、やや弱気なムードが支配しつつある。


ポンド円の4時間チャートは、下降トレンドの上限で上げ止まり、再び下落傾向が続いている。上値のポイントは、204.53円、204.90円、205.47円、205.75円。下値のポイントは、203.45円、202.97円、202.70円、201.76円、199.02円。RSIは45と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りとなっている。トータルの判断は、目先は202.97~206.70円のレンジだが、202.97円を割り込むと下げが加速する可能性がある。


●本日の経済指標・その他
09:30 豪 1月の住宅融資=予想0.5% 前回0.1%、 投資住宅金融=予想 前回-3.0%
09:01 英 2月のBRC小売売上=前年比予想2.6% 前回4.9%
16:00 独 2月の生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.6% 前回1.4%、 前年比予想6.8% 前回6.6%
18:30 スウェーデン 消費者物価指数(CPI)=前月比予想 前回-0.8% 前年比予想前回3.2%、CPIX=前月比予想 前回-0.8%、前年比予想 前回2.1%
19:00 ユーロ 3月ZEW景況感調査=予想 前回-41.4
19:00 独 3月のZEW景況感調査=予想-40.0 前回-39.5、現況指数=予想30.4 前回33.7
21:30 米 1月の貿易収支=予想-597億ドル 前回-587.6億ドル
21:30 カナダ 1月の貿易収支=予想26カナダドル 前回23.5億カナダドル、輸出=前回367億カナダドル、輸入=前回343.5億カナダドル
21:30 カナダ 1月の新築住宅価格指数=前月比予想0.3% 前回0.1%
クロズナーFRB理事が講演、リスク管理について(ワシントン、米銀行協会)


2008年3月11日 10日の海外為替市場

相変わらず、株価を見ながら為替の売買。


豪州株価の下落と銀行間金利上昇、マレーシア総選挙を受け=株価-10%の大幅下落、米金融機関破綻のウワサもあり、世界的に株価は下落。日経平均株価=-255.73(-1.96%)、NYDOW=-153.54(-1.29%)、独DAX=-65.91、英FTSE=-70.80.


アジア市場は、日本の機械受注=前月比19.6%(予想2.7%)が予想を大幅に上回り円買いの材料とされ、マレーシアの株価下落を筆頭に、日経平均株価、中国株も貿易黒字額の大幅減少に弱く、海外勢中心に円買いが進んだ。


欧州市場は、トルシェECB総裁「ECBは過度の為替変動を懸念している」、アルムニア欧州委員会委員「ドル・円・人民元に対する目立ったユーロ高は、結局のところマクロ経済の現実を完全に反映しておらず、世界的な調整の衝撃を1つの通貨だけが負うべきではない」 との発言に、ユーロの調整売りが進んだが、バローゾ欧州委員会委員長「EURUSD高が商品価格の上昇による影響を軽減していることに目を向ける必要がある」との発言、堅調な貿易収支とCHF、GBPの買いに支えられ比較的堅調に推移した。


米国市場では、ハマド・カタール首相「ドルペッグ制の放棄は用意ではないが検討している」との発言にドル売りが続き、原油価格一時108.21ドル最高値更新。ベアー・スターンズ破綻のウワサが広まると、米株価の下げ幅が拡大し円高が進んだ。


●ドル円
アジア市場のドル円は102.51円で取引が始まり、オセアニア市場の102.65円を高値に、豪州株価の大幅下落+豪州銀行間金利が13年来の高水準になるなるなど流動性不安=円買いに102.08円まで下落、一時102.50円まで値を戻したが、英系・欧州系銀行のドル売りに上値は重く、日経平均株価の大幅下落に101.83円まで徐々に上値を切り下げた。欧州市場は102.05円で取引が始まり、ユーロ円の買いに102.30円まで上昇、弱い欧州株に101.86円まで下落したが、GBPJPYの買いに底堅く、ECBフィキシングに向けて102.42円まで上昇、米株価を見ながらに102.45円まで上昇した。米株価が売り変わり、米金融機関破綻のウワサが広まると(後に否定)株価下落=ドル売りが続き、ロンドンフィキシング後には102.35円→101.55円まで急落、一時102.08円まで値を戻したが、ドル売りの流れは変わらず、101.65円まで再び下落、06:00時では101.77円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5361で取引が始まり、1.5350を安値にオセアニア市場から始まったドル売りの流れに、欧州系金融機関のユーロ買いが強く1.5407まで上昇、1.54超えではファンド勢の売り+EURJPYの売りに上値は重く、1.5375~95のレンジで取引から、欧州勢の売りに1.5360まで下落、独貿易収支後のEURGBPの買いに1.5400まで上昇した。欧州市場は1.5383で取引が始まり、欧州株の下落に上値は重く、英生産者物価を受けたEURGBPの売りに1.5340まで下落、ECBフィキシングでは1.5367まで値を戻したが、トルシェECB総裁のEUR高けん制発言に1.5312まで下落、ユーロ高懸念も一枚岩ではなく、オプションカットでは1.5360まで値を戻し、ハマド・カタール首相=ドルペッグ制の放棄は用意ではないが検討しているとの発言+米金融機関破綻のウワサに1.5376まで上昇、否定に1.5331まで下落、06:00時では1.5344で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は157.48円で取引が始まり、オセアニア市場の流れを受け157.14円まで下落、EURUSDの買いに底値も堅く、157.20円~55円のレンジで揉み合いから、中国株や日経平均株価の下落幅は大きく、先週末の安値156.70円を割り込み156.66円まで下落、独貿易収支後の買いに157.17円まで上昇した。欧州市場は157.00円で取引が始まり、157.36円を高値に弱い欧州株を材料に156.70円まで下落、ECBフィキシングには157.30円まで上昇、オプションカットでは156.72円まで下落、ロンドンフィキシングでは157.20円まで上昇、156.70~30円のレンジで上下のトライが続いた。米金融機関破綻のウワサに米国株の下げ幅が拡大すると、156.12円まで下落、否定に156.60円まで値戻したが、米国株の下落が続き、155.97円まで続落、06:00時では156.16円で取引されている。


●主な経済指標の結果
08:50 日本 1月の機械受注=前月比19.6%(予想2.7% 前回-3.2%)、前年比11.4%(予想-4.5% 前回-3.3%)
14:00 日本 2月の景気ウォッチャー調査=現況判断DI33.6(前回31.8)、 先行き判断DI39.5(前回35.8)
16:00 独 1月の貿易収支=161億ユーロ(予想160億ユーロ 前回158←156億ユーロ)、輸出=前年比3.8%(予想1.0% 前回-1.3←-1.2%)、輸入=前年比4.2%(予想0.0% 前回5.4←5.3%)
16:00 独 1月の経常収支=150億ユーロ(予想133億ユーロ 前回168←159億ユーロ)
18:00 ノルウェー 2月の消費者物価指数(CPI)=前年比3.7%(予想3.6% 前回3.7%、コア=2.2%(予想1.9% 前回1.9%)
18:30 ユーロ 1月の投資家センチメント指数(Sentix Index)=0.4(予想2.7 前回4.3)
18:30 英 2月の生産者物価指数(PPI)= コア・産出指数(output)=前月比0.2%(予想0.4% 前回0.9←0.8%)、前年比3.0%(予想3.2% 3.2%)、PPI・投入指数(Input)=前月比1.7%(予想1.5% 前回2.6%)、前年比19.3%(予想18.2% 前回19.0←18.9%)、PPI・産出指数(output)=前月比0.3%(予想0.5% 前回1.0%)、前年比5.7%(予想5.9% 前回5.7%)→ 投入指数が高く一時ポンド買いとなる
18:30 英 1月の製造業生産=前月比0.4%(予想0.0% 前回-0.2%)、前年比0.6%(予想0.0% 前回0.1←0.0%)
18:30 英 1月の鉱工業生産=前月比-0.1%(予想0.1% 前回0.0←-0.1%)、前年比0.4%(予想0.5% 前回0.9←0.6%)
21:15 カナダ 2月の住宅着工件数=25.69万件(予想20.2万件 前回22.27万件)
23:00 米 1月の卸売在庫=前月比0.8%(予想0.4% 前回1.1%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎ベアー・スターンズ=流動性懸念でCDSが急拡大、金融株が売られる→ 取締役会執行委員長は否定
◎リーマン・ブラザーズ(関係筋)=5%の人員削減実施。
◎シティグループ=米投資銀行は2008年第1四半期の評価損がレバレッジド・ローンやモーゲージ関連の損失が中心とし90億ドルと予想。
◎ゴールドマンサックス=FRBが緊急利下げする可能性は否定できず。
◎S&P=CPDO24億ドルを格下げ。
◎バロンズ紙=米ファニーメイは株価がさらに下落し救済策必要になる可能性。


欧州・英国
◎アルムニア欧州委員会委員=ドル・円・人民元に対する目立ったユーロ高は、結局のところマクロ経済の現実を完全に反映しておらず、世界的な調整の衝撃を1つの通貨だけが負うべきではない。 世界経済は不安定なバランスの状況。ドルが信認を欠いていることが一段の問題につながる可能性がある。 米・中・日とユーロ圏および産油国は約1年前に、世界的な不均衡から生じるリスクへの取り組みで合意したが進展が遅い。
◎レグリング欧州委員会経済金融総局長=過度の為替変動は好ましくない市場を常に注視。
◎トリシェECB総裁=各国中銀は緊密に連絡を取り合っている。金融市場で調整が進み高いボラティリティが続くなか、引き続きインフレ期待を警戒し低水準に抑えなければならない。
◎トリシェECB総裁=ECBは現在、過度の為替変動を懸念している。 為替相場の過度の変動や無秩序な動きは経済成長にとり好ましくない。米当局者が強いドルは米経済の利益と再確認した発言を留意している。
◎バローゾ欧州委員会委員長(8日)=現在、われわれは原油を1バレル=66ユーロで購入している。これがEURUSD=1.0であれば100ユーロ以上を支払うことになるだろう。もちろん、為替相場の大幅な逸脱については懸念している。それと同時にユーロ高、もしくは米ドル安が、商品価格の上昇による影響を軽減していることに目を向ける必要がある。


日本・その他
◎佐藤金融庁長官= 世界の金融機関のサブプライム関連損失は21─22兆円、米国系=12兆円、欧州系=8兆円アジア・カナダ系=1.4兆円。12月末の国内の預金取扱金融機関のサブプライム関連損失は0.6兆円、保有残高は1.519兆円。大手損保と大手証券の一部でも損失が発生しているが、各金融で対応可能な範囲。
◎津田財務次官=為替相場は注意深く見ている、介入についてはコメントしない。円高が日本経済に及ぼす影響は、エネルギー等の輸入関連物価が下落することにより企業業績を改善させる面がある一方で、輸出がしづらくなる分、企業収益を低下させる要因になる。
◎ハマド・カタール首相=ドルペッグ制の放棄は用意ではないが検討していると表明。「湾岸協力会議(GCC)諸国が統一した行動を取るよう望む。


2008年3月9日 今週の為替戦略

米議会予算局は2008年の米財政赤字が-3570億ドル(前年-1630億ドル)と1680億ドルの景気刺激策の影響もあり赤字額が大幅に増加することを予想、米通貨監督庁長官は銀行がサブプライム住宅ローンのみならず、クレジットカード、ホームエクイティローン、商業用不動産融資の貸し倒れ増加に備える必要があると言う。シティグループは数年間出3万人超の人員カットを検討、米地区連銀経済報告書では12連銀の2/3が景気減速・鈍化、大半で物価上昇圧力が高まったと発表。


期待された、アムバック・フィナンシャル・グループ救済策も資本増強が15億ドルでは不足で失望感が広まり、期待された、ファニーメイとフレディマックへの政府保証も単なるうわさに止まり、投資会社カーライルの関連会社は追い証に応じられずデフォルト通知を受け、米住宅ローン会社ソーンバーグ・モーゲージは追加担保差し入れができず破たん危機が迫り、週末には2ヶ月連続で米雇用統計の非農業部門雇用者数がマイナスなった。

ECB理事会では4.0%の政策金利据え置きが決定されたが、利下げや利上げを求める声はなく、据置きは全員一致での決定と言う。4月10にもECBは金利を据え置くことが予想され、18日日にFOMCで金利を引き下げる可能性は高く、仮に0.5%の大幅引下げを実施すると、EUR-USDの金利差は1.5%となり、EURUSDを1.5300で買うと、一年後はディスカウント229.5ポイントで、約1.507で買えることになる。


先週末の米3ヶ月Billは1.4%(利回り)FFレート3.0%より約1.6%低い水準で取引され、緊急利下げの思惑や次回のFOMCで大幅利下げの材料に使われている。湾岸協力会議(GCC)加盟国がドルに対して通貨切り上げをするとの観測は強く、早ければ4月から実施とのうわさも囁かれている。


今週は、イベントからは10日の主要国中央銀行総裁会議で各国中銀総裁からどのような発言がさえるのか、12日のトリシェECB総裁(ユーロ圏・湾岸協力会議(GCC)の中銀会合)会見で、可能性は低いがドルペック制度の見直しか、通貨切り上げを読み取ることができる発言が見られるのかが注目され、状況からはドル安をけん制する内容が現れやすく、中銀の口先介入に一時的なドルの買い戻しも考慮に入れておく必要があるが、引き続きドルの戻り売りの流れは変わらず。


クレジットリスクが強まっている間は、新興市場国通貨売りも変わりそうも無く、利上げ観測の強いNOKのロングと、CHFのロングを中心に、クロスポジションを作ることも選択肢。主要通貨では投機的色彩の強い通貨とドルに対しては弱気な流れが続きそうである。


主要通貨を比較:
Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると:
JPY・EUR・CHF・GBPと軒並み1%超の上昇(ドル下落)となったが、商品価格の上昇にもかかわらず資源国通貨のAUD・NZDと、ドル経済の影響を強く受けるCADは弱くドル高となっている。新興市場国通貨もの軒並み下落したとこを考えれば、金融不安が強まり投機的な資金を引上げている可能性が高い。$インデックス=73.733→73.019(-0.714)、NYダウ=12,266.39→11,893.69(-372.70)、日経平均=13,603.02→12,782.80(-820.22)、CRB=412.73→411.65(-1.08)、原油=101.72→105.31(+3.59)、金=973.1→972.6(-0.5)
USDJPY    OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
29-Feb-08  107.31 108.22 103.70 103.75 -3.39 -3.16% 4.52
07-Mar-08  103.60 104.20 101.40 102.67 -1.08 -1.04% 2.80


EURUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
29-Feb-08  1.4837 1.5240 1.4778 1.5180 3.500 2.36% 4.62
07-Mar-08  1.5194 1.5465 1.5145 1.5358 1.780 1.17% 3.20


USDCHF   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
29-Feb-08  1.0850 1.0930 1.0403 1.0409 -4.440 -4.09% 5.27
07-Mar-08  1.0396 1.0457 1.0134 1.0251 -1.580 -1.52% 3.23


GBPUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レン
29-Feb-08  1.9692 1.9972 1.9615 1.9890 2.180 1.11% 3.57
07-Mar-08  1.9887 2.0211 1.9724 2.0134 2.440 1.23% 4.87


AUDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
29-Feb-08  0.9238 0.9496 0.9215 0.9306 0.66 0.71% 2.81
07-Mar-08  0.9329 0.9420 0.9216 0.9265 -0.41 -0.44% 2.04


USDCAD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
29-Feb-08  1.0127 1.0129 0.9710 0.9876 -2.49 -2.46% 4.19
07-Mar-08  0.9854 0.9975 0.9740 0.9906 0.30 0.30% 2.35


NZDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
29-Feb-08  0.8076 0.8214 0.7970 0.7985 -1.05 -1.30% 2.44
07-Mar-08  0.8000 0.8082 0.7906 0.7936 -0.49 -0.61% 1.76

円クロスを比較:
GBP・EUR・CHFに対してはやや円安傾向となったが、 AUD・CAD・NZDに対しては約1.5%の円高となり、USDJPYの売りを強めた可能性が高い。過去のドル安=円安(クロスでの円売りの影響)も弱く、ドル安相場と高金利通貨・投機通貨安相場で、リパトリが強まっている影響なのかも知れない。
AUDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
29-Feb-08 99.13 100.51 96.47 96.54 -2.38 -2.41% 4.04
07-Mar-08  96.66 97.55 94.59 95.10 -1.44 -1.49% 2.96


GBPJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
29-Feb-08 211.30 213.38 205.95 206.32 -4.42 -2.10% 7.43
07-Mar-08 206.02 207.96 203.45 206.70 0.38 0.18% 4.51


CADJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
29-Feb-08 105.92 109.61 104.80 104.96 -0.78 -0.74% 4.81
07-Mar-08 105.08 105.70 103.03 103.58 -1.38 -1.31% 2.67


EURJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
29-Feb-08 159.24 161.43 157.46 157.49 -1.39 -0.87% 3.97
07-Mar-08 157.41 159.22 155.95 157.68 0.19 0.12% 3.27


CHFJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
29-Feb-08 98.86 100.51 98.54 99.60 0.88 0.89% 1.97
07-Mar-08 99.62 100.58 98.75 100.13 0.53 0.53% 1.83


NZDJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
29-Feb-08 86.66 88.09 82.79 82.83 -3.78 -4.36% 5.30
07-Mar-08 82.87 83.62 80.70 81.46 -1.37 -1.65% 2.92


IMM通貨先物:
公表値を比較して見ると:
JPY・GBPロングポジションが拡大し上昇期待が強く、今現在一番上昇しているCHFのロングポジションが減少し、下落しているAUD・CADのロングが増加しているのは皮肉でもあり、先週後半これら通貨の値動きをかんがえれば、ポジション調整が進んだ可能性も高い。1.5の大台を達成したEURのロングポジションは以外と少なく、ユーロとスイス高が続く可能性が高い。
JPY Long Short Net
26-Feb-08    70,188 35,899 34,289
04-Mar-08 94,654 38,369 56,285


EUR Long Short Net
26-Feb-08 75,598 43,820 31,778
04-Mar-08 73,238 41,228 32,010


GBP Long Short Net
26-Feb-08 30,642 27,005 3,637
04-Mar-08 38,013 22,299 15,714


CHF Long Short Net
26-Feb-08 32,085 23,313 8,772
04-Mar-08 24,647 24,480 167


CAD Long Short Net
26-Feb-08 50,323 24,139 26,184
04-Mar-08 60,105 23,699 36,406


AUD Long Short Net
26-Feb-08 57,201 20,357 36,844
04-Mar-08 55,808 18,422 37,386


NZD Long Short Net
26-Feb-08 16,954 1,421 15,533
04-Mar-08 14,988 1,357 13,631


今後の金利予想は:
国  予定日 現行政策金利 予想          
USD 3月18日 3.0%  0.25%~0.5%の引き下げを予想(Fed Funds Target Rate)
EUR 4月10日 4.0%  金利据え置きを予想(Refi Rate)
GBP 4月10日 5.25%  0.25%の利下げを予想(Base Rate)
JPY 4月 9日 0.50%  金利据え置きを予想(OverNight Call Rate)
AUD 4月 1日 7.25%  0.25%の利上げを予想(Cash Rate)
NZD 4月24日 8.25%  金利据え置きを予想(Cash Rate)
CHF 3月13日 2.75%  金利据え置きを予想(3 month Libor target)
CAD 4月24日 3.5%  0.25%の利下げを予想(OverNight Rate)
NOK 3月13日 5.25%  金利据え置き~0.25%の利上げを予想 (Sight deposit)
SEK 4月23日 4.25%  金利据え置きを予想 (Repo rate)


今週の経済指標はインフレ関連のCPIやPPIの発表が多く、10日=ノルウェーCPI、英PPI、11日=スウェーデン、独PPI(未定)、14日=ユーロCPI、米CPI、独CPI(未定)となっている。


金融政策では、13日=ノルウェー中銀→金利据え置き~0.25%利上げ、スイス中銀→金利据え置きが予想される。
貿易収支では、10日=独、11日=米国、カナダ、12日=英国。
住宅関連では、10日=カナダ住宅着工、11日=カナダ住宅価格指数。
その他では、13日=NZ・米国の小売売上高、14日=ミシガン大消費者信頼感指数が注目される。


イベントとしては、10日=主要国中央銀行総裁会議、12日=トリシェECB総裁(ユーロ圏・湾岸協力会議(GCC)の中銀会合)会見には注意が必要。


●ドル円
ドル円は、3月の本邦決算月は何があるかわからない時期でも有るが、今年はサブプライム問題の影響を受けた欧米金融機関の損失報道や思惑に、クレジット市場がより混乱し、投機資金の流れも円キャリートレードをやっている暇は無く、本邦個人投資家の円売りを消化しながら円高になりやすい。しかし、2005年1月21日の安値101.67円、1999年の安値101.25円に近く、これを割り込むと円高大相場に陥りやすく、口先介入や一時的なドルの買い戻しも考えなくてはならない。基本はドル売りで、底値では買い戻し→戻り売りを繰り返したい。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドの中間から下限のポイントで下げ止まっている。Dailyチャートでも下限で下げ止まっている。上値のポイントは、103.97円、104.16円、104.96円、105.15円。下値のポイントは、110.09円、100.91円、98.91円、98.10円。RSIは33とトレンドのあるドル下落が続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は売り+戻り売り、今週の下降トレンド下限は100.91円にあり、これを下抜けするには相当の抵抗があると思われ、また中間地点は105.15円に位置しこれを超えることは難しく、今週は100.91円~104.16円のレンジ内で取引を予想。Daily=売り・下降トレンドの下限、Weekly=売り、Monthly=売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、インフレリスクを犯しながらも景気対策の利下げを実施しなければならないFRBと、インフレ抑制が絶対的な使命と考えているECBとのスタンスの違いと金利差や、米国金融不安を考えれば、まだまだユーロの高値は見えない。ユーロ高による輸出低迷=景気後退の許容度が超えてくれば、口先介入が始まる可能性が否定できず、1.55の大台が強く意識されて、1.52~1.55のレンジに入りやすいが、1.55を超えてくれば1.57が次のターゲット。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、ラインの上限を超えユーロ買いが続いている。上値のポイントは、1.5394、1.5692、1.5849、1.6204。下値のポイントは、1.5201、1.5039、1.4966。RSIは67と長い上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いに変わっている。トータルの判断は、1.5200を割り込むまでは買いを継続、1.5200~1.5500のレンジを予想。Daily=買い、Weekly=買い、Monthly=買い


●ポンド円
ポンド円は、目先のBOEの利下げ観測は消え、GBPUSDがレンジ相場の上限を超え、2.0を超え再び上昇トレンドに入り、ドル円が下落、ドル全面安にEURJPYやCHFJPYも狭いレンジ相場に入り、結局はGBPJPYもレンジ相場が続きやすくなっている。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間点を上限に、204円~214円のレンジ内での取引が続いている。上値のポイントは、208.11円、209.45円、212.54円、214.43円。下値のポイントは、205.59円、205.00円、204.60円、199.44円。RSIは31と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売りが続き、199.44~212.54円のレンジ内を予想。Daily=売り、Weekly=売り、Monthly=売り。


2008年3月8日 7日の海外為替市場

ブッシュ米大統領、ポールソン米財務長官、「経済が減速したのは明らか」


米雇用統計では失業率は改善したが、非農業部門雇用者数が-6.3万人(予想2.5万人)と予想を大幅に下回り、一日を通じて、EURUSD=1.5459最高値更新、USDCHF=1.0138最安値更新 USDJPY=101.44円8年ぶりの円高水準となった。しかし、FRBの積極的な資金供給に、FRB大幅利下げ期待が高まり、ドルショートポジションの巻き戻しで終了した。金融市場の悪化が進み、日経平均株価=-432.62 独DAX=-77.14 英FTSE=-79.50 NYダウ=-146.70と世界的な株安が続いた。


アジア市場では、円買いが続き、欧州時間にはついに101円台に突入、株安と主要通貨高が進み、欧州市場では、クレジット市場の悪化と、米雇用統計を控え小幅な値動きとなった。米国市場では、カナダ雇用統計が予想を上回り、USDCAD=0.9811→0.9742まで下落したが、米国では0.9923まで上昇。米雇用統計は失業率=4.8%(予想5.0%)、非農業部門雇用者数=-6.3万人(予想2.5万人)に、ドル売りが加速。


米雇用統計前にFRBがターム物入札ファシリティの規模を拡大=1回300億ドルから500億ドルへの増額を発表。FRB28日物での通常オペの開始を決定。FRB追加利下げの思惑が広まり、週末のドル売りポジションの巻き戻しを誘発、ドルの買い戻しが続いたが、ソーンバーグ・モーゲージ破綻の可能性に、米国株は弱くドル買いも弱まる。


●ドル円
アジア市場のドル円は102.66円で取引が始まり、早朝には102.50円以下のオプション絡み+投機筋のストップロスを試し102.45円まで下落、海外勢の円売りに102.92円まで上昇したが、103円超えのドル売りは厚く、日経平均株価の大幅下落=円買いに、102.45円を割り込むとドル売りが加速、102.32円まで値を下げた。欧州市場は102.43円で取引が始まり、中長期筋の円買い戻しが円クロスを含めて強く、102.00円のオプションバリアをトリガーし、101.80円まで続落、米雇用統計の一大イベントを前に101.85~10円の狭いレンジで取引が続いたが、ECBフィキシングには102.35円まで値を戻した。米雇用統計の弱い非農業部門雇用者数に102.14→101.40円まで急落、FRBが大量資金供給を実施、FOMCで大幅利下げ期待が脹らみ米国株が持ち直すと、102.50円超えの短期投機筋のストップロスを巻き込み、アジア市場の高値102.92円超え買いが加速、103.25円まで急騰となった。103円台では実需筋+資本筋+ファンド勢など幅広いドル売りが控え上げ止まり、ラジア米大統領経済諮問委員会委員長から「今四半期は成長低迷を見込んでいる」との発言や、ソーンバーグ・モーゲージ破綻の可能性に住宅ローン関連は混乱し、NYダウが一時200ドル近い下落となり、102.42円まで下落、薄商いの中で102.93円まで上昇、結局は102.67円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5379で取引が始まり、1.54台は重く海外勢の売りに一時1.5371まで下落、1.5370 ~85のレンジで揉み合いとなったが、ファンド勢+アジア勢の買い底値も堅く、1.54のオプションバリアを試し1.5433まで上昇、利食いの売りに1.5370まで値を下げた。欧州市場は1.5385で取引が始まり、1.5370を安値に、独鉱工業生産は強く、塚当局者の相次ぐインフレ懸念発言に1.5425まで上昇したが、不安定は欧州クレジット市場と、弱い欧州株価に上値も重く、1.5400~25の狭いレンジで売り買いが交錯した。米雇用統計の発表に、1.5410→1.5465まで上昇したが、FRBが大量資金供給を実施、これを契機に大手ファンド筋の売りが強まり、ポジション調整の売りが進み、1.5350を割り込むと短期投機筋のドル売りも入り、1.5315まで続落となった。1.5300~20では中銀筋や米銀筋の買いに厚く下げ止まり、一時1.5370まで値を戻し、1.5325~60のレンジから、1.5358で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は157.90円で取引が始まり、ドル円の売りに一時157.70円まで値を下げ、AUDJPYの買い+実需の買+ドル円が上昇に転じると158.25円まで上昇、157.95~20円の狭いレンジで揉み合いが続いたが、日経平均株価の大幅安に1157.55円まで下落した。欧州市場は157.59円で取引が始まり、弱い欧州金融株とクレジットリスクの高まりに円買いが強く、156.82円まで続落、ドル円がようやく下げ止まり、157.00~30円のレンジで取引が続いたが、ECBフィキシングでは157.81円まで上昇した。米雇用統計の発表に、157.53→156.70円まで急落、米国株が値を戻し、オプションカットでは157.73円まで上昇、ロンドンフィキシングでは158.41円まで急上した。クレジット市場の混乱が続き、米国株が弱く157.10円まで下落、米国株連動の相場が続き終盤にかけては158.02円まで値を戻し、157.68円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
日銀金融政策決定会合=0.5%の政策金利据え置きを決定。全員一致での決定。
15:00 日本  3月の金融経済月報・基本的見解
20:00 独 1月鉱工業生産=前月比1.8%(予想0.4% 前回1.5←0.8%)
21:00 カナダ 2月の失業率=5.8%(予想5.9% 前回5.8%)、雇用ネット変化=4.33万(予想0.8万件、前回4.64万件 )→ カナダドル買いが強まる
22:30 米 2月の雇用統計: 失業率=4.8%(予想5.0% 前回4.9%)、非農業部門雇用者数=-6.3万人(予想2.5万人 前回-2.2←-1.7万人)、時間当たり賃金=0.3%・17.8ドル(予想0.3% 前回0.3%・17.75ドル←0.2%・17.75ドル)、週間労働時間=33.7時間(予想33.7時間 前回33.7時間)
05:00 米 1月の消費者信用残高=69億ドル(予想70億ドル 前回37←45億ドル)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎S&P=米国の実質経済成長率が2008年に1.2%に減速し、税収入の減少リスクに直面する連邦および地方政府の借り入れが増大する。
◎ポールソン米財務長官=米資本市場は現在圧迫された状況。ダウンサイドリスクは認識している。明らかに予行の数字は歓迎できない。
◎ブッシュ米大統領=経済が減速したのは明らかだが、これを予期し、景気対策法案を可決することで景気押し上げへの断固たる措置をとったことは心強い。
◎米住宅ローン会社ソーンバーグ・モーゲージ=6億1000万ドルの追加担保差し入れ要求に応じられず、破たん危機が迫っている→ 住宅ローン市場が混乱。
◎ラジア米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長=ブッシュ政権は国内経済を懸念しており、今四半期は成長低迷を見込んでいる。リセッションは他の人が決めることだ。われわれは今四半期の予想を下方修正した。現実として経済は期待ほど強くない。経済は第3四半期までに持ち直し、インフレ圧力は来年低下するとの見通し。
◎ミシュキンFRB理事=為替相場の変動は避けられないものであり、メディアの反応は時として行き過ぎる。
◎米連邦準備理事会(FRB)=資金ひっ迫の軽減を目的に、1000億ドル規模の週間ターム物レポを実施。 3月10日・24日に行うターム物入札供給額をそれぞれ500億ドル引上げる。TFA入札を少なくとも今後6ヶ月継続。→ スイス中銀は追加流動性を否定、ECBも何も言うことは無いと発言。
◎米連邦準備理事会(FRB)スタッフ=最近数日間で市場状況が悪化したとの認識がターム物流動性供給額の拡大につながった。入札拡大してもFFレートを目標近辺に維持することを目指す。最近数日間で市場状況が悪化したとの認識、今回の措置につながった。今回の措置は雇用統計と無関係。追加入札供給額、流動性へのアクセス保証を高める見込み。
◎ムーディーズ=米住宅金融ソーンバーグの格付けをジャンク等級内でさらに引き下げ。
◎投資会社カーライルの関連会社=さらに追加担保差し入れ要求とデフォルト通知受ける。
◎プール・セントルイス連銀総裁=現在の先行き不透明により、政策の見通しを先々まで示すのは困。金融政策、成長リスクとインフレリスクの間でバランスをとる必要がある。リセッションに対する保険はただではない。家計部門は圧迫されているが、非金融機関の財務状況はかなり良好。多くの金融機関が低迷することは明らか。金融政策、成長リスクとインフレリスクの間でバランスをとる必要がある。金融政策は成長リスクとインフレリスクの間でバランスをとる必要がある。
◎イエレンSF連銀総裁=米経済は住宅バブル崩壊による下振れリスクに直面。インフレと成長に対するリスクの不快な組み合わせに直面。インフレリスクはおおむね均衡している。コアインフレ率は今後2─3年以内に2%以下に低下する見込み。インフレ期待の抑制を当然視すべきではない。
◎フィッシャー・ダラス連銀総裁=金融市場のグローバル化により、FRBのインフレ抑制能力が失われることはない。ただ、投資家が下落した通貨を売ることから中央銀行にとってリスクが高まる。中央銀行が懸念しているのはインフレ期待。


欧州・英国
◎ソルベス・スペイン経済・財務相=原油や食品価格が上昇すれば、ECBが利下げする可能性は低くなる。
◎トルシェECB総裁=現在の商品価格急上昇、グローバル化がインフレの上方リスクにつながることを示す。食品価格上昇のショックをよく理解することが重要。現在の商品価格急上昇、グローバル化がインフレの上方リスクにつながることを示す。市場の調整がインフレ動向へ影響するかもしれない。市場の動向を考慮。過度の為替変動は望ましくない。
◎IMFリプスキー筆頭副専務理事=ECBの金融政策について、経済成長が比較的良好でインフレが高いという現在の環境に合っている。状況が変わればECBは方向を変えるべき。ユーロは強い方向にある。
◎ウェーバー独連銀総裁=現在のインフレ見通しと中期の物価上振れリスクが主要懸念。インフレ率は08年を通じて2%を上回る見込み。成長率の低下は08年前半に持ち越され、その後徐々に回復へ。一部の成長下振れリスクが顕在化、08年の成長は潜在成長率をやや下回る見通し。予見可能な将来、景気減速見通しがインフレ圧力低下をもたらすと考えるだけの十分な根拠はない。
◎ウェーバー独連銀総裁=金融市場はインフレリスクを過小評価している。ECBはインフレについて必要なことを実行するのは間違いない。インフレリスクは長期化する見込み。銀行にとって厳しい環境がしばらく続く。
◎ノワイエ・仏中銀総裁=すべての国にとって、成長のリスクは下向き。すべての国にとって、インフレのリスクは上向き。不安定な金融環境の中、金融政策の決定は一段と困難で不透明になっている。商品価格高について長期的トレンド。新興市場国の成長が天然資源や食品・エネルギーに対する需要の大幅増につながっており、必然的にインフレに対して強力かつ永続的な影響を及ぼす。
◎リープシャー・オーストリア中銀総裁= 界経済の減速は避けられないが、ユーロ圏の経済ファンダメンタルズは強い。ユーロ高は商品およびエネルギー価格高による影響の緩和に寄与。現在3.2%の高水準インフレは年末に向け2%に近づく。ECBの金融政策はインフレ抑制を目指している。
◎ウェリンク・オランダ中銀総裁=金融もしくは経済の安定を脅かす恐れのある動きに柔軟に対応。


日本・その他
◎財務省=2月末の外貨準備高は1兆0079億ドル、前月比+119.37億ドル。
◎大田経済財政担当相=米経済の減速や原油高などの影響がジワジワ現れている。テンポ緩やかになっているが、景気回復の基調は続いている。中銀は経済に不可欠な機能、決して総裁の空白期間作らない。米経済の減速や原油高などの影響、ジワジワ表れている。
◎トルコリラが対ドルで大幅に下落、新興国市場は世界的な信用状況の悪化見通しにより打撃を受けている。
◎8日にカタールとUAEがドルペック解除とのうわさが流れる。
◎福井日銀総裁=前向きなメカニズムは少し弱まっているが、崩れてはいない。米国を中心とする世界経済のダウンサイドリスクやや高まっている。景気は足元減速しているのは事実、海外資本市場の動きに不確実性が高い。国際金融資本市場、やや不安定増している。国際金融市場が秩序立って調整されれば、時間がかかっても日本経済は次の局面につながる。何が何でも利上げしなければならぬ訳ではない。為替・株式市場の変動、投資家のリスク取る姿勢が消極的になっている。賃金への所得還元が一層遅くなっている。各国間で政策行動異なっても、目指すところは同じ。
◎金融経済月報・基本的見解 =景気は減速しているが基調としては緩やかに拡大。減速理由にエネルギー・原材料価格高を追加。生産はこのところ横ばい圏内の動き。生産は当面横ばい圏内で推移するが、その後増加していく。企業収益が伸び悩みつつも高水準で推移。先行きは当面減速するもののその後緩やかな拡大を続ける。消費者物価はプラス基調を続けていくと予想。海外経済や国際金融資本市場の不確実性、エネルギー・原材料価格高の影響などに引き続き注意。住宅投資は回復に向けた動きが見られるがなお低水準。


2008年3月7日 本日の為替戦略

昨日の海外市場で、非常にクレジットリスクが高まり、それをヘッジするような動きが強まっていた。UBSなど大手金融機関の不信感が強く、新興市場国通貨売りが進み、円高+スイスフラン高が進む可能性が高くなっている。


今日は週末金曜日で、注目の米雇用統計の発表がある。多くの市場参加者は一月前の米雇用統計の非農業部門雇用者数が予想外の減少に、ドル売りが加速したことを記憶している。今回も柳の下に、どじょうが二匹では杯が、+2.5万人近辺での予想が大勢だが、減少を予想する金融機関もあり、心配でたまらないことであることは容易に想像できる。


利食いのドル買いはできるが、投機的なドル買いポジションを持ち、この発表を迎えることは難しい。相場の世界は、折込済みかどうかが重要で、その程度により、後の動きは異なるが、現状はドル売りポジションが拡大する傾向にあるものの、高所恐怖症でポジションの量は、まだまだ少ない。


高所恐怖症の、EURUSD、USDCHFは、不思議なほど、大幅なEUR高、CHF高を予想する向きは少なく、逆に、押し目を待って買いたい市場参加者が増えてくることが推測され、セオリーでは押し目買いに押し目無し。まだまだ、何処までドル売りが進むのか判断がつかない。もちろん、GBPもJPYも同じである。


本日の経済指標からは、めっきり影は薄いが、日銀の政策金利発表があり、0.5%の金利の据置きは間違いなさそうで、それ以外ではカナダの失業率が注意したい。


●ドル円
ドル円は、104円台まで値を戻し、結局は再び下値の102.60~65円を試す水準まで下落。主要通貨でドル安が加速する中で、ドル売り=円買いの流れは、将来のドル円の下落を予感させる。あまりにも円高水準だけに、新規のドル売りポジションは作りにくい状況では、実需筋の買いに、50ポイント程度の上昇はあるが、まだ底値は見えない。


ドル円の4時間チャートは、広い下降トレンドの下限近くに再び値を下げている。上値のポイントは、103.66~70円、103.92円、104.19円、104.32円。下値のポイントは、102.60円、102.04円、101.96円、101.79円。RSIは41と引き続き上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。実際の値動きは直近の安値を試す動きと相反し、先の安値102.60円を割り込むと、101.79円→100.70円までの下落に結びつく可能性が高くなる。


●ユーロドル
ユーロドルは、ECBは予想通り4.0%の政策金利の据え置きを決定。トルシェECB総裁の記者会見でもインフレの進行が危惧されたが、これも、どちらかと言えば予想通りで、サプライズは無く、関心のユーロ高懸念発言はオブラードで包まれはっきりとせず、米国がドル安政策を採っているので仕方がないとでも言いたいのか、ブッシュ米大統領とポールソン米財務長官のドル高政策コミットを全面に出すだけである。1.5の大台を上抜け、一度も割り込むことも無く、高値警戒感が続き、結局、ユーロ高の流れは変わらず、むしろ、ECBの口先介入や実弾介入を警戒しながら、介入と言うお化けが出るまでは加速することが心配である。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間から上限で取引が続いている。上値のポイントは、1.5414、1.5450、1.5640。下値のポイントは、1.5340、1.5307、1.5254、1.5200。RSIは76と上昇に転じ、トレンドモメンタムは売りから買いに変化している。トータルの判断は、買い。目先は1.5307~1.5414のレンジに入っているので、高値で買いは避けたいが、潜在的な上昇の警戒感は強まっている。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルがようやく2.0を超え上昇力が加速したが、円高の流れに、ポンド円事態は、不思議と安定した水準となっている。BOEは予想通り政策金利の据置きを発表したが、一部には根強い利下げ期待があったようで、直後の反応はまさにポンド買い一色となり、引き続きポンド円の買い傾向と円買い傾向に挟まれて、レンジ相場に無い安い。


ポンド円の4時間チャートは、広い下降トレンドが続き、ラインの中間地点で取引が続いている。上値のポイントは、207.28円、208.51円、208.75円。下値のポイントは、205.66円、205.38円、204.58円。RSIは50と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いが継続。トータルの判断は、205.38円~208.51円のレンジ。


●本日の経済指標・その他
日銀金融政策決定会合=0.5%の政策金利据え置きを予想
15:00 日本  3月の金融経済月報・基本的見解
20:00 独 1月鉱工業生産=前月比予想0.4% 前回0.8%
21:00 カナダ 2月の失業率=予想5.9% 前回5.8%、雇用ネット変化=予想0.8万件、前回4.64万件
20:00 ユーロ 1月のユーロ圏OCED先行指標=予想 前回98.1
22:30 米 2月の雇用統計: 失業率=予想5.0% 前回4.9%、非農業部門雇用者数=予想25,000人 前回-17,000人、時間当たり賃金=予想0.3% 前回0.2%、週間労働時間=予想33.7時間 前回33.7時間
05:00 米 1月の消費者信用残高=予想70億ドル 前回45億ドル
フランス中銀主催のグローバル化と世界のインフレに関するシンポジウム、トルシェECB総裁、ノワイエ仏中銀総裁が参加
米FRB高官がパネルディスカッションに参加
フィッシャー米ダラス地区連銀総裁
イエレン米サンフランシスコ地区連銀総裁
コーンFRB副議長 が講演「金融政策行動の意味合い」
ミシュキンFRB理事が講演「為替レートと金融政策」


2008年3月7日 6日の海外為替市場

イングランド銀行(BOE)=予想通に政策金利5.25%据置きを決定→GBPUSD=1.9946→2.0の大台を超え2.0116まで上昇。欧州中銀(ECB)=予想通り政策金利4.0%据置きを決定→1.5323→1.5290まで下落、トルシェECB総裁記者会で、インフレリ上振リスク顕在=金利引き下げ期待後退に高値更新し→1.5395まで上昇。欧米金融不安は続き、株安+ドル安の流れで、USDJPYも安値更新し一時102.55円まで、USDCHFは安値を更新し一時1.0215まで下落した。また、金=992.3、原油=105.97と高値更新、NYダウ=-214.60と下落している。


アジア市場の早朝、NZ中銀は政策金利8.25%据置きを発表、声明で長期に渡り金利据え置きの可能性が指摘され、ボラードNZ中銀総裁からは、NZDUSD高が極めて不当との発言もあり上値は重く、豪住宅許可件数+豪貿易収支が弱く、AUD+NZDの買いが弱まった(米国市場では下落)。「投資会社カーライルの関連会社のデフォルト通知」との報道に、ドル売りが続き、「米政府不良債権の買収を検討」に日経平均株価は+243.36円。


欧州市場は、NYの中心部のタイムズスクウェアで爆発の報道に、一時ドル売りが見られたが、BOEとECBの政策金利待ちの相場から、共に予想通り金利据え置きが発表されたが、BOEの利下げ期待が弱まりポンドは2.0の大台を超え、トルシェECB総裁のインフレ上振リスクとユーロ高けん制発言も無く、1.53台後半まで上昇、欧州株はUBSなど金融株が弱く、円も比較的堅調に推移した。


米国市場では、カナダの住宅建設許可は前月比-2.9%(予想1.0%)と弱く、USDCAD=一時0.9884まで上昇。米財務省が、ファニーメイとフレディマックへの政府保証のうわさを否定、IMFスポークスマンは、ユーロ高、ドル安を予想。モノラインCIFGの格下や、米財務省がファニーメイとフレディマックへの政府保証のうわさを否定、弱い米国株にドルは全面安の展開が続いた。


●ドル円
アジア市場のドル円は、103.96円で取引が始まり、本邦実需筋の売りに仲値過ぎには、103.72円まで値を下げたが、「米政府不良債権の買収を検討」=日経平均株価が上昇、104円超えにあるストップロス試し104.01円まで上昇したが、「投資会社カーライルの関連会社のデフォルト通知」との報道に、米系証券の売りに103.66円まで下落した。欧州市場は103.70円で取引が始まり、前日の円売りの巻き戻しに、103.33円まで下落、NYタイムズスクウェアで爆発との報道に103.14円まで下落した。BOEとECBの政策金利発表を前に、動意も乏しく103.30~55円の狭いレンジで取引が続き、欧州通貨が変動する中でドル円の動きは鈍く、本邦勢の買いと金不安の高まりにクロスの円買いに挟まれ、103.30~55円のレンジで取引が続いていた。弱い米国株とドル全面安の流れに、徐々に上値を切り下げ、103.00~20円のドル買いを消化し、4日の安値102.65円を割り込み、102.55円まで下落、07:00時では102.66円で取引している。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは、1.5263で取引が始まり、1.5261を安値に1.5270~90の狭いレンジから、アジア中銀筋の買いに底値も堅く、昨日の高値1.5305超え1.5310まで上昇した。欧州市場は1.5289で取引が始まり、アジア+中東中銀筋の買いに1.5280以下は底堅く、1.5350のバリアを意識しながら、NYタイムズスクウェアで爆発との報道に、1.5348まで上昇した。1.5350超えのストップロスのトライが失敗、BOEとECBの政策金利の発表を前に、ポジション調整の売りに1.5315まで下落、ECBが予想通り政策金利の据え置きを発表すると、一時1.5291まで下落したが、トルシェECB総裁の記者会見を境に1.5373まで急騰、1.5340~73のレンジから、ロンドンフィキシングでは1.5378まで上昇、終盤にかけては弱い米国株やユーロ買い遅れ組みの実需筋の買いが続き、1.5395まで続伸、07:00時では1.5383で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は、158.75円で取引が始まり、本邦実需筋の売りに上値は重く158.50円まで下落、堅調な日経平均株価に158.90円まで上昇したが、ドル円が104円台から反落、158.28円まで続落となった。欧州市場は158.35円で取引が始まり、投機筋の買いに底堅く、欧州金融機関の信用不安+弱い欧州株に円買いも続き、158.30~75円のレンジで上下を繰り返した。トルシェECB総裁後のユーロドルの上昇にも、ドル円の売りが強く、モノラインの格下げや救済策の失望に米国株の下落が続き、徐々に上値を切上げ、ドル円が102円台に突入+ユーロ円が158.00円を割り込むと、157.71円まで下落、07:00時では157.92円で取引されている。


●主な経済指標の結果
05:00 NZ NZ中銀(RBNZ)金融政策発表=8.25%の政策金利据え置きを決定。NZ中銀=かなりの期間金利据え置きを予想、食品・石油・賃金のインフレは根強い。08年下期のインフレは3.5%、09年上期は2.9%と予想。
09:30 豪 1月の住宅建設許可件数=前月比1.9%(予想5.0% 前回-16.0%)→ 予想を大幅に下回る
09:30 豪 1月の貿易収支=-27.23億豪ドル(予想-28億豪ドル 前回-19.37億豪ドル)
14:00 日本 1月の景気動向調査・速報: 先行指数30.0(予想30.0 前回50.0←45.5)、一致指数22.2(予想22.2 前回63.6←70.0)
15:45 スイス 2月の失業率=季節調整前2.7%(予想2.8% 前回2.8%)、季節調整後2.5%(2.5% 前回2.5%)
17:00 英 2月のハリファックス住宅価格=前月比予想-0.3%(予想-0.2% 前回0.0%)
20:00 独 1月の製造業受注=前月比-1.5%(予想0.2% 前回-1.1%←-1.7%)
21:00 英 イングランド銀行(BOE)金融政策発表=5.25%の政策金利据え置きを決定。
21:45 ユーロ 欧州中銀(ECB)金融政策発表=4.0%の政策金利の据え置きを決定。
22:30 カナダ 1月の住宅建設許可=前月比-2.9%(予想1.0% 前回-0.1%←0.4%)
22:30 米 新規失業保険申請件数(3/2までの週)=予想35.1万件(36.0万件 前回37.5←37.3万件)
00:00 米 1月の中古住宅販売保留=前月比0.0%(予想-1.0% 前回-1.2←-1.5%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米財務省=ファニーメイとフレディマックへの政府保証のうわさを否定。
◎PIMCO=UBSからオルトA債権240億ドル取得のうわさ否定。
◎ガイトナーNY連銀総裁=金融状況の混乱やそれに関連した成長への下向きリスクが根強ければ、金融政策は緩和的である必要がある。米経済・金融システムは非常に難しい調整期間にあり、しばらくの間は不透明性の高い状態が続く可能性が高い。
◎ローゼングレン・ボストン連銀総裁=米経済は景気後退入りを回避できる可能性があるが、今後の見通しについて明言するのは時期尚早。今四半期は1%以下の成長率で、軟調。第2四半期は見通しを引き下げる動きが出ている。レジットカードの支払い遅延が増加し始めている。住宅価格下落で、市場や経済に対するリスク高まっている。
◎米住宅ローン会社ソーンバーグ<への債務不履行通知。
◎米抵当銀行協会(MBA)調査=2007年第4四半期の米国の住宅差し押さえ率が0.83%と過去最高水準。
◎ムーディーズ =金融保証CIFGを「AAA」から「A1」に格下げ。
◎ニューヨークの中心部のタイムズスクウェアで爆発→ドルが売られているが、大きな被害なしで戻す。
◎ピアナルト・米クリーブランド連銀総裁=クレジット問題により経済に大きな下振れリスクが生まれた。FRBの積極的な行動が必要。 米国では大恐慌以来の深刻な住宅不況に見舞われ、金融機関は信用収縮に苦慮。第4四半期の米経済はゼロ成長に近い状態。 インフレ上昇の兆候があるとはいえ、こうした状況下では措置をとりすぎるほうがまだましだ。 信用収縮が発生し急速に拡大する可能性があるため、FRBはその影響に対処すべく、積極的かつタイミングのよい行動をとるよう、準備を整える必要がある。
◎投資会社カーライルの関連会社=追い証に応じられずデフォルト通知を受ける。
◎米アムパック・ファイナンシャルの資本増強(15億ドル)への失望感強まる。


欧州・英国
◎ECBスタッフ予想のユーロ圏経済見通し=ユーロ圏15カ国のGDPは、08年が1.3~2.1%(中間値1.7%)、09年が1.3~2.3%(中間値1.8%)。前回12月時点では、08年が1.5~2.5%(中間値2.0%程度)、09年が1.6~2.6%(中間値2.1%)。欧州連合基準の消費者物価指数(HICP)は08年が2.6~3.2%。中間値は前回12月時点の2.5%から2.9%に上方修正され、目標の2%以下を大きく上回った。09年は1.5~2.7%、中間値は12月時点の1.8%から2.1%に引き上げられた。
◎トリシェECB総裁(理事会後の記者会見)=ECBとして物価抑制に向け必要なことをすべて行う。経済の不透明性は依然非常に高い。理事会で利下げや利上げを求める声はまったくなかった。据え置きは全会一致。
◎トリシェECB総裁(理事会後の記者会見)=物価安定に対する上振れリスクの顕在化を回避することに強くコミット。インフレに対して短期的な強い上昇圧力が存在することを裏付。実質GDPが減速しながらも伸びていることを示唆。金融市場の混乱がもたらす不透明性は依然として高い。中長期的なインフレ期待をしっかり抑制することが最優先課題。中経済活動見通しへの下振れリスクは引き続き存在。最近数カ月間のエネルギー・食品価格上昇に起因する短期的なインフレ上昇圧力の存在を確認。高いインフレの時期がさらに長引くと予想。向こう数カ月間、CPIは引き続き2%を大幅に上回って推移する公算。債券スプレッドの拡大は財政政策に注意する必要性を示唆。
◎トリシェECB総裁(理事会後の記者会見)=強いドルは米国の国益にかなうというブッシュ大統領やポールソン財務長官らの文言を極めて大きな注目。行き過ぎの動きや過度のボラティリティは世界の成長にとって好ましくない。
◎バーカーBOE金融政策委員会委員=経済に対する最大のリスクは、クレジット市場の混乱が金融セクターと不動産市場にどのような影響を及ぼすか。
◎ダーリング英財務相=住宅市場は冷え込んでおり、今年はさらに鈍化する見込みだが、ファンダメンタル的には力強い。 住宅市場は鈍化しているが、一部の地域では長年にわたって価格が年間10%か、あるいはそれ以上のペースで上昇。住宅市場は鈍化するだろうが、ファンダメンタル的には力強。


日本・その他
◎IMFスポークスマン=ユーロは「Strong side」、米ドルは「must come down」
"◎中国人民銀行総裁=周小川総裁と馬凱中国国家発展改革委員会主任=分析的な観点から言えば、適切な人民元の上昇加速はインフレ抑制に寄与するが、中国のような大国ではそれほど有効な手段とはならない。為替相場をインフレ抑制の主たる手段とすべきではない。人口13億を抱える大国の中国は、国内政策すなわち金融引き締め策をインフレ抑制の主たる手段とすべき。 人民元がどこまで上昇するかは、売買活動のほか、市場要因や為替相場に対する需給期待次第。為替相場は市場の需給要因に基づくだけでなく、通貨バスケットの動きにも関連しているとした。
ドル、ユーロ、円の為替相場は、人民銀行だけでなく、市場参加者も注視している。 "
◎インドネシア中央銀行=政策金利で8.0%の据え置きを発表。
◎ボラードNZ中銀総裁=NZドルは対ドルで不当に高くなっている。


2008年3月6日 本日の為替戦略

米ADP全国雇用者数が弱く、金曜日の米雇用統計が悪くなるのではとの悪い思いが浮かぶ。直接的な関連はどうかと思うが、それだけ米雇用統計の思惑に相場が動くことは避けられない。


連日最高値を更新しながらも、緩慢な上昇力に弱ささえ感じられたEURUSDは、3日1.5276を超え、ついに1.53の大台に乗せたが、終値ベースでは再び1.52台に値を戻し、相変わらず華々しい力強さは感じられない。それに、USDCHFも連日最安値を更新しならが、4日安値1.0337→5日安値1.5333と、最安値を更新しながらも、これも力強さを感じる事はできない。


結局は、円クロスでの円売りが全体的に他通貨の買いを引っ張っているだけのようにも思われる。先週から続いた円高の流れの調整と考えるのか、相場転換と考えるのか、意見が分かれるところであろうが、金曜日の米雇用統計を意識した円ロングのポジション調整にしか思えない。方向転換はまだまだ・・・・。


本日は金融政策の発表が多く予定されている。早朝には既にNZ中銀は8.25%の政策金利の据え置きを発表、金利据え置きが長期間続くことが示唆されている。イングランド銀行=5.25%金利据置きを予想、欧州中銀=4.0%の金利据え置きが予想され、これに反した結果となると、その影響は大きくなることは間違いない。また、米中古住宅販売保留も注意したい。


●ドル円
ドル円は、ドル全面安の中で、円だけは別格のようで、再びドル安=円安の流れに入っている。3月3日の安値102.60円を・水曜日と下回ることはできず、本日のBOE+ECBの金融政策と、金曜日の米雇用統計を前に、円ロングの巻き戻しが早めに入っている。今後は、もちろんこれ次第であることは間違いないが、2月29日(金曜日)の高値105.38円だったことを考えれば、まだ円高水準と傾向に変わりなく、目先はドル買いに変わっているものの、105.40円を超えるまでは、大きな方向転換も難しい。


ドル円の4時間チャートは、大きな下降トレンドが続きながらも、下限から値を戻し、103.66~70円を超えたことでドルの買い戻しが強まっている。上値のポイントは、104.32円、104.70円、105.04円、105.40円。下値のポイントは、103.66円、102.58~65円、101.96円。RSIは42と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いが続いている。トータルの判断は、103.66円~104.32円のレンジ、広くは102.65円~105.40円のレンジ。


●ユーロドル
ユーロドルは、欧州通貨当局者のユーロ高けん制発言を気にしながらも、匿名発言やフランス通貨当局者以外は、確固たるユーロ高阻止の発言も無い。ユーロロングの調整の売りを期待しながらも、米雇用統計が弱まる可能性もあり、ECBは利下げを実施する心配もほとんどなく、予想以上にユーロ下落は少ない。金曜日の米雇用統計を見るまでは急騰も考え難く、短期取引に徹したい。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの下限から中間に値を戻している。上値のポイントは、1.5297、1.5305、1,5385、1.5438。下値のポイントは、1.5241、1.5203、1.5165、1.5143。RSIは58とで下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。ユーロ高ながら、トータルの判断は、売り。1.5165~1.5385の広いレンジに入る可能性もある。


●ポンド円
ポンド円は、円売りが強く値を戻して、この水準を中心にして暫くは上下を試す動きが続きそうである。GBPUSDが2.0を超えてくれば、一段とポンド円上昇の流れがはっきりとするが、本日のBOEの政策金利を前に、投機的な動きも期待薄で、暫くは上値を試しながら、緩やかな上昇が続きそうである。


ポンド円の4時間チャートは、下降トレンドの下限から反発し中間地点まで戻している。上値のポイントは、207.28円、207.74円、208.51円、209.46円、209.65円。下値のポイントは、206.58円、205.60円、205.38円、205.08円。RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いに転換している。トータルの判断は、買い。または、205.38円~208.51円のレンジに入る可能性もある。


●本日の経済指標・その他
05:00 NZ NZ中銀(RBNZ)金融政策発表=8.25%の政策金利据え置きを決定。NZ中銀=かなりの期間金利据え置きを予想、食品・石油・賃金のインフレは根強い。08年下期のインフレは3.5%、09年上期は2.9%と予想。
09:30 豪 1月の貿易収支=予想-28億豪ドル 前回-19.36億豪ドル
09:30 豪 1月の住宅建設許可件数=前月比予想5.0% 前回-16.0%
14:00 日本 1月の景気動向調査・速報: 先行指数予想30.0 前回45.5、一致指数予想22.2 前回70.0
15:45 スイス 2月の失業率=季節調整前予想2.8% 前回2.8%、季節調整後2.5% 前回2.5%
20:00 独 1月の製造業受注=前月比予想0.2% 前回-1.7%、出荷=前月比予想0.4% 前回0.8%
21:00 英 イングランド銀行(BOE)金融政策発表=5.25%の政策金利据え置きを予想
21:45 ユーロ 欧州中銀(ECB)金融政策発表=4.0%の政策金利の据え置きを予想
22:30 カナダ 1月の住宅建設許可=前月比予想1.0% 前回0.4%
22:30 米 新規失業保険申請件数(3/2までの週)=予想36.0万件 前回37.3万件
00:00 カナダ 2月のIvey購買部協会指数(PMI)=予想56.0 前回56.2
24:00 米 1月の中古住宅販売保留=前月比予想-1.0% 前回-1.5% [前月比] -1.5% -1.0%


ローゼングレン米ボストン地区連銀総裁が講演
トリシェECB総裁が記者会見
ガイトナーNY連銀総裁が講演 「現在の金融課題:政策と規制の意味合い」
プール米セントルイス地区連銀総裁が講演 「ファイナンス:成長と不安定の原動力」


2008年3月6日 5日の海外為替市場

日経平均株価=-20.22、独DAX=+138.67、英FTSE=+85.80、NYダウ=+41.19、原油価格=104.52ドル(最高値更新)。


EURUSD=1.5305(一時最高値更新)、GBPUSD=1.9967、EURGBP=0.7688(一時最高値更新)、USDCHF=1.0335(一時最安値更新)、ドルインデックス=終値73.461(最安値更新)、USDJPY=一時104.20円まで上昇→ ドル安+円安の相場。


豪第4四半期のGDP→前期比0.6%(予想0.8%)予想を下回り、前日の利上後の利食い売りが続き、上値の重い展開から、米国市場では0.9340まで上昇した。


ネーションワイド消費者信頼感指数が78と過去最低を更新したことを受けて、EURGBPは最高値を更新、EURUSDも最高値を更新しドル売りの流れを先導した。


米ADP全国雇用者数=-23,000(予想20,000人)と5年ぶりの低水準にドル売りが強まり、米ISM非製造業総合→49.3(前回44.6)、景況指数50.8(予想47.0)と予想を上回り、株価上昇=一時ドル買い戻しが見られたが、景気後退局面の50 を下回りドル買いも続かず、直ぐに売りが継続。


米地区連銀経済報告(ベージュブック)は、「2008年初めの国内経済はすべての地域で減速し、大半で物価圧力が高まった」→為替への影響は限定的。


NZ中銀(RBNZ)金融政策発表=8.25%の政策金利据え置きを決定。NZ中銀=かなりの期間金利据え置きを予想、食品・石油・賃金のインフレは根強い。08年下期のインフレは3.5%、09年上期は2.9%と予想。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.36円で取引が始まり、103.51円を高値に海外ファンド筋+実需筋の売りに仲値では、103.29円まで値を下げたが、投機筋のドル買い戻しが続き、103.30~45円の狭いレンジから、欧州勢の投機的な買いに103.50円を超え、短期投機筋のストップロスを誘発し、103.72円まで上昇した。欧州市場は103.72円で取引が始まり、円のロングポジションの巻き戻しに、103.50円以下ではドル買いが厚く、103.80円超えのストップロスを試し、実需筋のドル売りを消化しながら103.86円まで上昇した。米ADP全国雇用者数が弱く、103.40円まで値を下げたが、クロスでの円売りが続き、米ISM非製造指数が予想を上回ると、米国株価の上昇が加速し、株高=円売りのシナリオ+円ロングポジションの巻き戻しに、104円を超え104.20円まで上昇した。ロンドンフィキシングでは一時103.85円まで値を戻したが、ファンド勢のドル買い続き、104円を挟み売り買いが交錯、米国株がマイナスに転じると103.58円まで値を下げ、07:00時では104.01円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは、1.5215で取引が始まり、1.52台を維持しながらも、WSJ紙はEU財務省がドル高を支持との報道を受け上値は重く、徐々に1.5200を割り込み1.5183まで値を下げたが、大手投機筋のショートス・クイズの買いに1.5218まで上昇、フランス筋のユーロ高けん制発言が続き、1.5180を割り込むと1.5168まで続落となった。欧州市場は1.5179で取引が始まり、本日の安値となる1.5145まで値を下げたが、明日のECB理事会では金利据え置き観測が強く、EURGBPの上昇+欧州株価上昇に徐々に底値を切上げ、1.5195まで値を戻した。米ADP全国雇用者数が弱く1.5242まで上昇、米ISM非製造指数+オプション絡みの売りに一時1.5203まで値を下げたが、ロンドンフィキシング後には、3月3日の高値1.5276を超え1.5305まで急伸した。米地区連銀経済報告(ベージュブック)を控え、1.5265~90で揉み合いとなったが、発表後には1.5258まで値を下げ、狭いレンジから、07:00時では1.5266で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は157.27円で取引が始まり、ユーロ高けん制発言と、実需筋+投機筋のショートカバーの買いに動けず、157.01~53円の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は157.32円で取引が始まり、157.01~50円の狭いレンジを抜け出すことができずにいたが、堅調な欧州株+米株先物が強く、EURGBPの買いを引金に、157.55円を上抜け短期投機筋の買いに157.82円まで上昇した。米ADP全国雇用者数に一時157.37円まで値を下げたが、157.88円まで再上昇し、ユーロドルが1.5250を超え上昇が始まると、158.50円まで上昇、米国株は強く、ユーロドルが最高値を更新すると、158.50円超えのストップロスの買いを巻き込みながら、159.22円まで続伸となった。159円台ではオプション勢やファンド筋の利食い売りが入り上げ止まり、米国株がマイナスに転じると、158.21円まで値を下げ、07:00時では158.78円で取引されている。


●主な経済指標の結果
09:30 豪 第4四半期のGDP=前期比0.6%(予想0.8% 前回1.1←1.0%)、前年比3.9%(予想3.9% 前回4.3%)→ 予想通りながら1年ぶりの低水準
17:55 独 2月のサービス業PMI=52.2(予想50.9 前回49.2)
18:00 ユーロ 2月のサービス業PMI=52.3(予想52.3 前回50.6)、CompositPMI=52.8(予想52.7 前回51.8)
18:30 英 2月のサービス業PMI=54.0(予想52.1 前回52.5)→ 業況感は過去15カ月で最低水準、正規採用者数が過去5年近くで初めて減少。
19:00 ユーロ 1月の小売売上高=前月比0.4%(予想0.4% 前回-0.1%)、前年比-0.1%(予想0.1% 前回-1.8←-2.0%)
21:30 米 チャレンジャー社・企業人員削減数=前月比-3.9%・72,091人(前回74,986人)
22:15 米 2月のADP全国雇用者数=-23,000(予想20,000人 前回11900人←13000人)→ 予想外の5年ぶりの減少
22:30 米 第4四半期の非農業部門労働生産性=前期比1.9%(予想1.8% 前回1.8%)、単位労働コスト=2.6%(予想2.1% 前回2.1%)
00:00 米 1月の耐久財受注改定値=-5.1%(前回-5.3%)、除く輸送機器=-1.5%(前回-1.6%)、航空機器を除く非国防資本財=-1.5%(前回-1.4%)
00:00 米 1月の製造業受注指数=前月比-2.5%(予想-2.5% 前回2.0←2.3% )
00:00 米 2月のISM非製造業総合=49.3(前回44.6)、景況指数=50.8(予想47.0 前回41.9)、新規受注=49.6(前回43.5)、価格=67.9(前回70.7)、雇用=46.9(前回43.9)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米地区連銀経済報告(ベージュブック) =12連銀中の3分の2が鈍化と減速を表明。2008年初めの国内経済はすべての地域で減速し、大半で物価圧力が高まった。サービス業は大半の地区で減速し、製造業は半数の地区で低迷。居住用不動産市場は全般に弱く、小売関連の支出は減退。材料やエネルギー価格高に大半の地区で物価上昇圧力が高まった。 コスト上昇を価格に転嫁する試みは、多くの地区でまちまちな成果。大半の地区では賃金上昇圧力は限定的であり、一部では労働市場の緩和が見られた。住宅向け不動産は依然として弱い。
◎米金融保証会社アムバック・フィナンシャル・グループの救済計画がまもなく合意に達するとの期待に株価上昇。
◎ポールソン米財務長官(下院の小委員会)=米経済へのリスクは下向き。主要金融機関はファンダメンタル的に健全だが、必要であれば資本増強すべき。
◎S&P=米アムバック・フィナンシャル・グループ の金融保証部門格付けを、引き続き格下げ方向で見直す。
◎ムーディーズ=米アムバック・フィナンシャル・グループ 、最低15億ドルの資本を新たに獲得できれば、保険財務力格付けを「Aaa」で据え置く可能性が高い。


欧州・英国
◎仏クレディ・アグリコール=世界的な信用収縮による評価損計上の影響に、2007年第4四半期決算が赤字に転落。  
◎サルコジ仏大統領=国内企業は前例のない「通貨ダンピング」に対処しなければならない状況にある。
◎ムーディーズ=アイスランドの格付け見通しを「ネガティブ」に引き下げ。
◎WSJ紙=EU政府はドル高を支持、協調介入も必要となる可能性。
◎ユーロ、仏高官のユーロ高懸念


日本・その他
◎ヘリルOPEC議長=高水準の原油価格は米経済政策の失敗の結果である。米景気減速で今後は燃料需要が減少すると予想。米経済の減速によるドル安が、原油など商品市場への投機資金の流入を促している。第2四半期に原油需要は減少すると予想。米国のリセッションで恐らく年内も減少するだろう。
◎馬秀紅事中国商務省務次官=中国貿易黒字、今年は米国の需要減退で拡大ペースが鈍化する見通し。
◎韓国政府=世界的なインフレによる国内への影響を低減するため、物価動向の監視強化や輸入関税の引き下げ検討などを計画。
◎当局者=中国の外貨準備は1.59兆ドルに達した。
◎イーディー豪中銀総裁候補=金利上昇と融資基準、豪ドル高が景気抑制要因。豪ドルの上昇はインフレ緩和に役立つ。
◎温家宝中国首相=人民元の柔軟性を拡大するために、為替制度を改善する。


2008年3月5日 本日の為替戦略

世界的な株価の低迷に、円高傾向が続いている。米シティグループは、アブダビ投資庁、クウェート投資庁、サウジアラビアのアルワリード王子などによる出資に続き、さらに多くの資金が必要とのことで、まだまだ米株価の立ち上がりも遅れそうである。


ドル円は円高水準で小動きとなっているが、ドル円相場と言うより、クロスが円相場を動かしリードしているように思われ、クロスではまだまだ円高が続きそうである。


AUDは、政策金利0.25%引き上げを実施したが、今後見通しには強弱混在している部分があり、いままでのような利上げ継続を期待できないリスクに、AUDのロングポジションの調整が売られやすく、AUDJPYのクロスも弱含む可能性がでている。また、CADは予想の上限となる0.5%の政策金利引き下げと、今後の引き下げ観測に、CAD売りのリスクが残り、CADJPYも下値トライが続きそうである。


トルシェECB総裁のユーロ高懸念発言が一時注目されたが、昨日はユンケル氏が、「現時点ではユーロが対米ドルで上昇していることによる打撃は受けていないとの認識」と、今までと様変わりにいささか驚いているが、続いて、「ユーロは他通貨に対して過大評価されているが、現在の外国為替市場の状況は、ユーロ高というよりもむしろドル安を反映している。 円と中国人民元は過小評価されている、ドルはその中間のどこかだが、経済ファンダメンタルズを正しく反映しているというよりはむしろ、過小評価される傾向がある」と言っている。


ユーロ高を危惧して止めようとする気配は弱く、米雇用統計を前に暫く様子がはっきりするまでは、レンジ相場を意識したい。昨日のドイツ紙では、6日に発表されるECBスタッフのインフレ見通しが掲載されていた。2009年のインフレ見通しを上方修正するとのことであるが、この内容も注視したい。


●ドル円
ドル円は、株安=円高の流れがいつまで続くのであろうか? 二日続けて下値を試し安値102.60円、102.65円と下げ止まっている。この水準を終値ベースで割り込むと更なる下落に結びつく可能性は高いが、それまでは、揉み合いが続く可能性も強く、102.60~103.66円のレンジを抜け出すまでは逆張りを考えたい。


ドル円の4時間チャートは、大きな下降トレンドの下限で下げ止まっている。上値のポイントは、103.66円、103.89円、104.32円、104.70円、104.96円。下値のポイントは、102.80円、102.65円、101.96円、100.88円。RSIは26と弱いながらも上向きに変化、トレンドモメンタムは売りを継続しているがやや弱くなっている。トータルの判断は、売り=103.65~70円でストップロス。買い=102.55~60円でストップロス。この両面を考えたい。


●ユーロドル
ユーロドルは、欧州通貨当局者の発言を気にしながら、高値圏で小幅な値動きとなっている。1.52台に入ってからは連続的なユーロ買いも鈍く新規ポジションも作り難い。6日のECBスタッフ・レポートと、米雇用統計をまってから、新しい動きを期待したい。それまでは、レンジ相場と見ている。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続き、レンジ相場に入り、ラインの中間地点で取引が続いている。上値のポイントは、1.5240、1.5297、1.5317、1.5358。下値のポイントは、1.5142~50、1.5128、1.5072。RSIは60と下降ラインに入り、トレンドモメンタムも売りに変化している。トータルの判断は、売り。1.5297を超えたら撤退。


●ポンド円
ポンド円は、流石高金利通貨のポンドで、ショートをキャリーするとコストが高い。また、一時の急落も終わりレンジ相場となると、なおさらである。204円を割り込み下げ期待が強いものの、市場参加者のセンチメントもポンドはブルとベアが混在し、こちらも上下テクニカルポイントを抜け出すまではレンジ相場が続きやすい。


ポンド円の4時間チャートは、下降トレンドが続き、ラインの下限で下げ止まり、揉み合いが続いている。上値のポイントは、205.38円、206.16円、206.58円、207.28円、207.66円、208.51円。下値のポイントは、204.58円、203.41円、201.46円、197.82円。RSIは29とトレンドのある売りが続くか、転換するかの境目に来ている。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、戻り売り=206.58円でストップロス、押し目買い=203.41円でストップロス。


●本日の経済指標・その他
09:30 豪 第4四半期のGDP=前期比予想0.8% 前回1.0%、前年比予想3.9% 前回4.3%
17:55 独 2月のサービス業PMI=予想50.9 前回49.2
18:00 ユーロ 2月のサービス業PMI=予想52.3 前回50.6、CompositPMI=予想52.7 前回51.8
18:30 英 2月のサービス業PMI=予想52.1 前回52.5
19:00 ユーロ 1月の小売売上高=前月比予想0.4% 前回-0.1%、前年比予想0.1% 前回-2.0%
21:30 米 企業人員削減数=予想 前回74,986人
22:15 米 2月のADP全国雇用者数=予想20,000人 前回130,000人
22:30 米 第4四半期の非農業部門労働生産性=前期比予想1.8% 前回1.8%、単位労働コスト=予想2.1% 前回2.1%
00:00 米 1月の製造業受注指数=前月比予想-2.5% 前回2.3%
00:00 米 2月のISM非製造業景況指数=予想47.0 前回41.9
04:00 米 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
5~7日 英 2月の「HIBOS住宅価格=前月比予想0.0% 前回0.0%、前年比予想2.6% 前回4.5%
ピアナルト米クリーブランド地区連銀総裁が講演「経済・金融政策」
OPEC定例総会(ウィーン)


2008年3月5日  4日の海外為替市場

日経平均株価=0.10(3日間で-1039.12)、独DAX=-144.91(4日間で-452.81)、英FTSE=-50.90(4日間で-308.80)、NYダウ=-45.10(4日間で-480.10)、原油価格、金価格は下落。


アジア市場では、早朝からオーストラリア小売売上高が弱く、経常収支の赤字額が拡大、オーストラリア中銀は予想通り政策金利を0.25%引き上げ7.25%に決定したが、今後の利上げ観測が弱まり、AUDUSD=0.9384→0.9265(米国市場では0.9218)、AUDJPY=96.90→95.75円(米国市場では94.67円)まで急落。他の主要通貨は小幅なレンジで揉み合いが続いた。


スイス第4四半期GDPが強く、CPIも過去15年来の高値水準と同じで、3月13日の利下げ観測が薄らぎ、USDCHF1.0427→米国市場では1.0336まで続落が続く。


欧州市場では、欧州通貨当局者から、前日のトルシェECB総裁の懸念発言に続く、ユーロ高懸念が示されず、ユーロ買いが続いたが、最高値を更新できず、1.52近辺での取引が続いた。


カナダ中銀は予想通り政策金利を0.5%引き下げ3.5%に決定、今後も利下げを含む声明文に、USDCAD=0.9877→0.9941→0.9879→0.9975まで上昇。


バーナンキFRB議長→「住宅ローンの返済遅延や差し押さえは今後も増加する公算が大きい」との発言や、ドバイ政府系ファンドのサミール・アル・アンサリDIC総裁→「米シティはさらなる資金が必要」との発言、デューガン米通貨監督庁長官→「米銀行は、サブプライム住宅ローンのみならず、クレジットカード、ホームエクイティローン、商業用不動産融資の貸し倒れ増加に備える必要がある」との発言にドル売りが続いたが、


NYダウ一時200ドル近く下落、ドル売り=円買いが強まったが、終盤にかけて前日終値近くまで値を戻しドル円は上昇、円売りが強まった。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.48円で取引が始まり、103.50円超えでは海外勢+本邦勢の売りに上値は重く、103.59円を高値に、103.20~55円のレンジで取引が続いたが、欧州勢のドル売りに一時103.05円まで値を下げた。欧州市場は103.16円で取引が始まり、103円を割り込むことはできず、投機筋の買い戻しに103.48円まで上昇、本邦資本筋の売りに103.50円を超えられず、逆に、株価の下げとユーロ円の売り+米系ファンドの売りに、103円を割り込み102.89円まで下落した。実需の買いは厚く103.20円まで値を戻したが、米国株は弱く、バーナンキFRB議長→「住宅ローンの返済遅延や差し押さえは今後も増加する公算が大きい」との発言や、ドバイ政府系ファンドDIC総裁→「米シティはさらなる資金が必要」との発言、デューガン米通貨監督庁長官→「米銀行は、サブプライム住宅ローンのみならず、クレジットカード、ホームエクイティローン、商業用不動産融資の貸し倒れ増加に備える必要がある」との発言に、前日安値102.68円を試す売りが続き、102.65円まで下落した。NYダウが前日終値近くまで値を戻すと、103.00円超えのストップロスを巻き込み、103.47円まで急上昇、07:00時では103.36円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5202で取引が始まり、1.52台では海外勢のポジション調整の売りが続き、1.5180~06の狭いレンジで取引から、欧州勢の参入に一時1.5173まで値を下げた。欧州市場は1.5177で取引が始まり、1.5175を安値に1.5180~00の狭いレンジで取引が続いたが、ユンケル・ユーログループ議長→「金融市場に目標水準を提供することは賢明ではないだろう、ユーロが対米ドルで上昇していることによる打撃は受けていないとの認識」との発言に、1.5230まで上昇した。欧米株価の下落が続き、1.5198まで下落したが、バーナンキFRB議長、サミール・アル・アンサリDIC総裁、デューガン米通貨監督庁長官の発言に、1.5250まで上昇したが、前日高値1.5276を超えられず、米系ファンドの売り+EURJPYの売り+ロンドンフィキシングの売りに1.5189まで急落した。1.5195~25のレンジで売り買いが交錯、米国株が値を戻しEURJPYの買いが強く1.52台を維持し、07:00時では1.5220で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は157.33円で取引が始まり、朝方の157.40円を高値に、AUDJPYの売りに上値も重く、156.85~25円のレンジで取引が続いていたが、欧州勢の売りに156.52円まで値を下げた。欧州市場は156.60円で取引が始まり、一時156.50円まで値を下げたが、本邦勢の買いに底堅く、欧州株が弱く、ユンケル・ユーログループ議長→「円と中国人民元は過小評価されている」との発言に上値も重く、156.55~00円のレンジで売り買いが交錯した。オプションカットからユーロ買いが強まり一時157.18円まで上昇、ロンドンフィキシングでは156.35円まで下落、弱い米国株に156.12円まで続落となった。今週のメインイベントの米雇用統計を前に、積極的な売りも続かず、中銀筋の買いが入ると156.88円まで値を戻し、米国株の下落幅が縮小すると、157円超えのストップロスを誘発し、157.38円まで続伸、07:00時では157.31円で取引されている。


●主な経済指標の結果
08:50 日本 2月のマネタリーベース=前年比0.1%(予想0.1% 前回-0.1%)
09:30 豪 1月の小売売上高=前月比0.0%(予想0.5% 前回0.4%←0.5%)
09:30 豪 第4四半期の経常収支=-193.49億豪ドル(予想-180億豪ドル 前回-163.5←-155.9億豪ドル)
12:30 豪 オーストラリア中銀(RBA)金融政策発表=政策金利0.25%引上げ7.0%から7.25%に決定
15:45 スイス 第4四半期GDP=前期比1.0%(予想0.5% 前回0.8%、前年比3.6%(予想2.8% 前回3.0←2.9%)
15:45 スイス  2月の消費者物価指数(CPI)=前月比0.1%(予想0.2% 前回-0.3%)、前年比2.4%(予想2.4% 前回2.4%)→前回と同じだが、1993年来の高水準
19:00 ユーロ 1月の生産者物価指(PPI)=前月比0.8%(予想0.8% 前回0.1%)、前年比4.9%(予想4.9% 前回4.3%)
19:00 ユーロ 第4四半期のGDP・改定値=前期比0.4%(予想0.4% 前回0.7←0.8%)、前年比2.2%(予想 2.3% 前回2.6←2.7%)
23:00 カナダ カナダ中銀(BOC)金融政策発表=政策金利0.5%引き下げ4.00%から3.50%に決定。


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎シテーグループ=今後1年~1年半で37万人の従業員のうち3万人超の削減を検討。
◎ワコビア=米投資銀大手4社の第1四半期1株利益見通しを下方修正。
◎バーナンキFRB議長=住宅ローンの返済遅延や差し押さえは今後も増加する公算が大きい。住宅価格は一段と下落する可能性がある。住宅市場の安定化に向け積極的な対応が求められる。 予防可能な差し押さえを減らしていく施策は、苦境にある借り手だけでなく、地域や経済全般にとっても助けとなる可能性がある。住宅市場の問題は、住宅ローンが住宅の正味価値を上回っている借り手が多いという点で過去と異なる。
◎デューガン米通貨監督庁長官(上院銀行委員会公聴会の準備原稿)=米銀行は、サブプライム住宅ローンのみならず、クレジットカード、ホームエクイティローン、商業用不動産融資の貸し倒れ増加に備える必要がある。深刻な懸念は一部銀行が、金融保証会社の問題で投資家から証券の買い上げを強いられる可能性がある。多額の買い上げが生じれば、銀行は、価格および流動性リスクを負担し、自己資本比率が一段と圧迫される。
◎フィッシャー・ダラス連銀総裁=景気減速はインフレ高進の容認に比べて、長期的に米経済への打撃が少ない。インフレ抑制がFRBの目的で一時的な景気減速を耐えなければならないとすれば、政治的には不都合であるにせよ、それはわれわれが負わなければならない責務。
◎ミシュキンFRB理事=個人支出や企業投資の抑制の兆しに加え、住宅市場の低迷や信用収縮が深まる可能性は、米経済見通しに重大なリスクをもたらす。FRBの経済見通しは2008年経済成長の鈍化を示しているが低迷は示していない。第1四半期の個人消費がさえず、見通しには重大な下向きリスクがある。
◎コーンFRB副議長=国内の銀行システムは最近の金融混乱期にあたり底堅い資本と力強い収益を備えており、依然として全体的に健全な状態にある。 モーゲージおよび住宅市場の問題は銀行の存続を脅かすものではない。FRB監督下にある銀行持ち株会社は、第4四半期に合計で80億ドルの損失を計上したが、2007年の純利益は900億ドルを超え、不良資産比率は2000年代初めの水準よりも低いと。 大手銀行持ち株会社50社は第4四半期に310億ドルに上る評価損と貸倒引当金を計上し、償却額を140億ドル上回った。 2007年の不良資産は670億ドルと倍以上に増加する一方、金融市場での圧迫により銀行は資産の証券化が困難になった。銀行持ち株会社の自己資本比率は規制上の最低水準を超え、過去数カ月間で500億ドル以上の資本を調達した。
◎カナダ中銀声明=1月のインフレ見通しをめぐるリスクバランスが明らかに下向きにシフトしたと判断。リスクは顕在化しつつあり、一部では強まっている。短期的には総需給を均衡させ、中期的には2%のインフレ目標を達成するために一段の金融刺激策が求められる可能性が高い。 米住宅市場の低迷が米経済の予想以上の減速につながる可能性を示す明らかな兆候を認め、世界経済に対する重大な波及的影響を指摘。
◎ドバイ政府系ファンド、ドバイ・インターナショナル・キャピタル(DIC)のサミール・アル・アンサリCEO=米シティはさらなる資金が必要、アブダビ投資庁やクウェート投資庁、サウジアラビアのアルワリード王子などによる出資に続き、さらに多くの資金が必要との考え。


欧州・英国
◎ユンケル・ユーログループ議長=ユーロは他通貨に対して過大評価されているが、現在の外国為替市場の状況は、ユーロ高というよりもむしろドル安を反映している。 円と中国人民元は過小評価されている。ドルはその中間のどこかだが、経済ファンダメンタルズを正しく反映しているというよりはむしろ、過小評価される傾向がある。
◎ユンケル・ユーログループ議長=金融市場に目標水準を提供することは賢明ではないだろう。ユーロ圏経済は良好で、現時点ではユーロが対米ドルで上昇していることによる打撃は受けていないとの認識→ ユーロ高の懸念を示すに至らず、ユーロ買いが強まる。
◎アロゴスクフィス・ギリシャ財務相=ユーログループで為替介入について議論があったかとの質問に、ノーでそのような議論はなかった。
◎オルファニデス・キプロス中銀総裁=ユーロ圏の成長鈍化はインフレ圧力を和らげる。
◎クアデン・ベルギー中銀総裁=ユーロ高は欧州経済の強さが主な要因。米当局は強いドル政策を再確認すべき。
◎ドイツの週刊紙ツァイ=ECBスタッフ予想で2009年のインフレ見通しを上方修正する。ECBは6日に最新のスタッフ予想を発表する。インフレが08、09年共に、ECBが中期的目標とする2%をわずかに下回る水準を超えるとの見通しを示す。 12月時点のスタッフ予想では、インフレ見通しは08年画2.0─3.0%、09年が1.2─2.4%(中間値は1.8%)となっていた。


日本・その他
◎オーストラリア中銀声明=需要を大幅に減速させる必要があるとの認識。中期的にインフレを抑制し引き下げることを目指した。2007年のインフレ率は高水準で、12月期のCPIは前年比3%上昇し、実質ベースでは3.5%前後に達した。内需は生産能力を大幅に上回るペースで拡大した。労働市場は2008年初めも力強さを維持し、設備稼働率は高く、適切な労働力の不足が続いている。インフレ率は短期的に比較的高水準で推移する見込みで、来年は内需の伸び鈍化を受けて落ち着くだろうが、年内はさらに上昇しそうだ。世界経済は減速しており、2008年は世界の成長率がトレンドを下回る可能性が高い。最近の世界的な商品市場のトレンドにより、オーストラリアの交易条件はさらに上向く見通しだ。世界の金融市場のセンチメントは依然としてぜい弱だ。オーストラリアの金融業界では資金調達コストが上昇しており、消費者にそれが転嫁されつつある。リスクの高い借り手に対する信用基準がやや厳しくなっている。家計の需要がやや鈍化し始めた一時的な兆しが見られ、最近は企業や消費者のセンチメントも軟調で、家計の信用需要もやや鈍化している。


3月4日 本日の為替戦略

ウォーレン・バフェット氏は、どこまで米国にたいして弱気なのか、米国リセッション入りと、ドル下落を予想する発言が多く、S&P1300台の株価が高過ぎるとも言っている。


逆に、ポールソン米財務長官は、最近の株価とドルの下落を意識してなのか、「ドルは米経済の長期的な強さを反映するだろう」、「強いドルは米国の利益摘」、「長期的な米経済のファンダメンタルズは非常に底堅くドルに反映されていく」と、ドル高をコミットしている。これに同調すべく、トルシェECB総裁は、「米国は強いドル政策を再確認した、現在の状況で米財務長官や大統領ら当局者によって確認および再確認されてきた事柄は非常に重要」と、過去のG7の声明文と同じ内容に、いやみさえ感じてならない。


一方、日本からは福田首相が「円高と言うよりもドル安、急速な変化は良くないとし、重大な関心を持って見ている」と、これもかつて聞いた模範解答で、我々の責任でなく、米国の責任と傍観者のようにも感じられる。


また、ストロスカーンIMF専務理事は、ユーロは過大評価、人民元と円は過小評価されている。ドルは円や人民元ほど過小評価されていないといっている。これも相変わらずの内容にどのように反応したらいいのか戸惑う。


ここまでドル安や人民元・円高が進むと、通貨当局者の発言が気になり、月初めでもありポジションの積み上がりの反動も意識する必要がある。特に週初は活発に動くことは多いが、週末の米雇用統計を控えたポジション調整に、ドルを買い戻すことも、そろそろ気にしたいが、一時的な反発で、先週まつからのギャップをクリアできないと、再び下げに転じる可能性が高くなる。


本日の経済指標・その他からは、金融政策で重要は発表が多く、オーストラライア中銀、カナダ中銀の政策金利が発表され、一方は引き下げ、一方は引き上げと好対照で、これらの通貨の値動きが注目される。また、スイスのGDPやCPI、ユーロ圏GDP、それと、バーナンキFRB議長の講演会も気にしたい。


●ドル円
ドル円は、先週末の終値103.75円、週初の103.60円、戻り高値103.72円と、上値の重要なポイントが見てきている。昨日の安値102.60円から一円以上の戻しに、月曜日が週の最安値だった可能性も否定できないが、米雇用統計を前に下値を試す動きは終わりそうに無い。


ドル円の4時間チャートは、幅広い下降トレンドに入り、103.65円のポイントを割り込みドル売りが加速している。上値のポイントは、103.66円、104.32円、104.70円、104.96円。下値のポイントは、102.90円、102.75円、102.60円。RSIは19と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、103.66~104.32円までの戻りを意識しながら、大きなドル売りの流れが続くそうである。


●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロ高の影響がどのくらい深刻なのかは判断できないが、ユーロ高=インフレ抑制効果が指摘されており、昨日のユーロ圏CPIが3.2%と過去最高となったが、直後の反応はユーロ買いとならず、いささかい失望している。一方、トルシェECB総裁、ユンケル・ユーログループ議長はドル高維持を強く支持し、ユーロ高をけん制し、IMF専務理事もユーロは過大評価と発言した。もちろんこれらが為替相場へ直接影響を与えるとは考え難いが、今日のユーロ圏GDP改定値が予想を下回ると、ちょっとその影響が気になる。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドを維持し、ラインの上限から中間近くで取引さえている。上値のポイントは、1.5261、1.5297、1.5321、1.5394。下値のポイントは、1.5150、1.5098、1.5072、1.5029。RSIは70と上昇ラインからやや、下降に転換している可能性も出始め、トレンドモメンタムはやや弱気なラインへ変わってきている。トータルの判断は、売り。戻り売りから、1.5297~1.5321を超えたら撤退。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルはなかなか2.0を超えられずにいるが、高値圏で取引が続き、ポンド円は1月23日の安値204.60円を割り込んだが、逆に反発し、昨日の安値203.45円から、先週末の終値209.45円のレンジで取引が続く可能性も出ている。


ポンド円の4時間チャートは、広い下降トレンドが続き、204~214円レンジの下限を割り込みながらも、広いトレンドラインの下限近くで下げ止まりやや反発している。上値のポイントは、205.38円、206.08円、206.58円、207.28円、208.51円。下値のポイントは、204.58円、203.41円、201.46円、197.82円。RSIは24と下降ラインからやや上げてきており、トレンドのある下落が続くのか、上昇に転じるのか、見極めるときにきている。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売りは一旦手仕舞いで様子見、戻りを売り、206.58円を抜けたら撤退。押し目買い、203.41円を割り込んだら撤退。

 
●本日の経済指標・その他
08:50 日本 2月のマネタリーベース=前年比予想0.1% 前回-0.1%
09:30 豪 1月の小売売上高=前月比予想0.5% 前回0.4%
09:30 豪 第4四半期の経常収支=予想-180億豪ドル 前回-155.9億豪ドル
12:30 豪 オーストラリア中銀(RBA)金融政策発表=政策金利0.25%引上げ7.0%→7.25%を予想
15:45 スイス 第4四半期GDP=前期比予想0.5% 前回0.8%、前年比予想2.8% 前回2.9%
15:45 スイス  2月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.2% 前回-0.3%、前年比予想2.4% 前回2.4%
19:00 ユーロ 1月の生産者物価指(PPI)=前月比予想0.8% 前回0.1%、前年比予想4.9% 前回4.3%
19:00 ユーロ 第4四半期のGDP・改定値=前期比予想0.4% 前回0.8%、前年比予想 2.3% 前回2.7%
23:00 カナダ カナダ中銀(BOC)金融政策発表=政策金利0.5%引き下げ4.00%→3.50%を予想
4~7日 英 2月の「HIBOS住宅価格=前月比予想0.0% 前回0.0%、前年比予想2.6% 前回4.5%
バーナンキFRB議長が講演 「予防可能なモーゲージ差し押さえの削減」
全米企業エコノミスト協会(NABE)の会合
ミシュキンFRB理事が講演「経済見通し」
フィッシャー米ダラス地区連銀総裁が講演「インフレと成長のバランス」
EU財務相会合


2008年3月4日  3日の海外為替市場

原油価格、金価格は史上最高値を更新、EURUSD=1.5276 USDCHF=1.0309と一時ドル最安値を更新、ドル円=102.60円まで一時下落。


アジア市場は、日経平均株価-610.84円とアジア株は総じて大幅下落。3月本邦本決算のリパトリと思われる円買いに円買いが進み、ドル安の流れが続いた。


欧州市場は、英製造業PMIが予想を上回り1.9828→1.9878まで上昇、ユーロ圏消費者物価指数(CPI)は前年比3.2%(予想3.2%)歴史的な高水準となったが、予想通に為替相場は動かず、欧州株価は弱くユーロ買いは鈍かったが、HSBCの好決算にポンドに買いが入り、円のショートカバーが強く、ユーロドルも1.52を何とか維持し、最高値を更新した。ストロスカーンIMF専務理事は、ユーロは過大評価、人民元と円は過小評価さ、ドルは円や人民元ほど過小評価されていないと発言したが、影響は限定的となった。


米国市場では、スミスFRB報道官、米国11:30時(日本時間4日01:30時)から公定歩合を協議すると公表、金融利下げの思惑に株価は一時下げ止まりドル全面安となった。定例の理事会で特別なことは無いとの発表に値を戻し、米ISM製造業景況指数は48.3(予想48~49.0 前回50.7)2003年4月来の低水準にも、ユンケルユーログループ議長+トルシェECB総裁発言いにドル買い戻しが強まる。カナダ第4四半期GDP0.8%(予想1.1%)2003年来の低水準に0.9839→0.9902→0.9933まで上昇。


01:30時を過ぎても、FOMCで緊急利下げも無く、米国株の下落が続き、ドル売りが強まるが、終盤にかけて、クォモNY州司法長官が、「米住宅金融公社であるフレディマックやファニーメイと独立した不動産価格査定を行なう新基準で合意したとの声明を発表」、米国株のマイナス幅が縮小、ドルの買+円売りが見られた。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.60円で取引が始まり、これを高値に前日米国株の下落の影響を受け、日経平均株価の下落が続き、本邦機関投資家のリパトリの円買いに、102.92円まで下落、103.00~30円のレンジで取引が続いたが、オプションカット後に再び102円台に突入、103円以下のストップロスを誘発し102.60円まで続落となった。欧州市場は102.80円で取引が始まり、102.40~50円以下のストップロスを試す売りが投機筋から続いたが、102.50~60円近辺のヘッジファンド+東欧筋の買い底堅く、逆にショートカバーの買いに103円台を回復、HSBCの決算が予想を上回ったことで、103.22円まで値を戻した。103.20~30円にかけては本邦勢の売りに上値は重く、欧州株が弱く、102.75円まで下落、ECBフィキシングでは103.26円まで値を戻したが、米緊急利下げの思惑や弱い米株価に、102.80円まで値を下げた。00:00時のオプションカットと、米ISM製造業景況指数に103.58円まで急伸、米金融利下げも無く103.71円まで続伸したが、103.50円以上では実需筋+投機筋のドル売りは厚く、103.40~60円のレンジで揉み合いとなった。米国株の下落幅が拡大し、103.20円を割り込むと短期投機筋の売りが広まり、102.95円まで下落、「不動産価格査定を行なう新基準で合意」との報道に値を戻し、07:00時では103.44円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5194で取引が始まり、1.5185~25のレンジで売り買いが交錯、オプションカットでは一時1.5238まで上昇、週末最高値1.5240を試す買いが続いたが、EURJPYの売りが続き、逆に上値トライが失敗、1.5200まで値を下げた。欧州市場は1.5200で取引が始まり、上値トライ失敗の反動+弱い欧州株価+EURJPY+EURGBPの売りが続き、1.5161まで続落となったが、ユーロ圏CPIを転機に徐々に買い戻しが入り、HSBCの好決算に上昇が始まり、ロンドンフィキシングでは1.5208まで値を戻した。1.5185~10のレンジから、FOMCで公定歩合を協議するとの発表に、米緊急利下げの思惑+弱い米株価に1.5276まで急伸したが、米ISM製造業景況指数を材料としたドルの買い戻し+ユンケル・ユーログループ議長発言+通常の理事会で緊急なものではないとの発表+財務長官ドル高コミットに、ユーロは1.5200を割り込み、会合では何も発表が無く、1.5158まで続落となった。1.5180を中心に狭いレンジで取引が続いたが、米国株の下げが続き終盤にかけては1.5203まで値を戻し、07:00時では1.5206で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は157.41円で取引が始まり、157.47円を高値に、日経平均株価の下落+本邦資本筋・実需筋の売りに156.57円まで下落、一時157.13円まで値を戻したが、午後に入りアジア株価が大幅下落、156.50円を割り込むと海外勢の売りも加わり156.13円まで続落となった。欧州市場は156.13円で取引が始まり、155.95円と本日の安値水準まで下落したが、ユーロドルが1.5200を維持し、予想通りとは言え過去最高を記録したユーロ圏のCPIに156.60円まで値を戻した。欧州株は弱く+本邦資本筋の売りに156.00円まで再び下落したが、HSBCの好決算に徐々に底値を堅くなり、ECBフィキシングでは156.85円まで上昇、米緊急利下げ(思惑)+株価上昇(期待)=円売り(思惑)、ユーロドル最高値更新に、157.74円まで続伸した。ユーロドルの上昇力は鈍く、緊急発表も無く、米株価は弱く、156.48円まで値を下げ、「不動産価格査定を行なう新基準で合意」との報道に値を戻し、07:00時では157.29円で取引されている。


●主な経済指標の結果
08:30 豪 2月のTD-MIインフレ指数=前月比0.3%、前年比4.0%(前回3.9%)、中銀目標レンジ2~3%も大きく超え、利上げ観測が強まる。
16.30 スウェーデン 2月の製造業PMI=55.7(予想54.9 前回54.6)
17:30 スイス 2月のSVME購買部協会景気指数(PMI)=60.5(予想60.40 前回61.6)
17:55 独 2月の製造業PMI=54.3(予想54.0 前回54.4)
18:00 ユーロ 2月の製造業PMI=52.3(予想52.3 前回52.8)
18:30 英 2月の製造業PMI=51.3(予想51.2 前回50.7←50.6)
19:00 ユーロ 2月の消費者物価指数(CPI)・速報=前年比3.2%(予想3.2% 前回3.2%)→ 過去最高
22:30 カナダ 12月のGDP=前月比-0.7%(予想-0.2% 前回0.1%)、第4四半期の年換算=0.8%(予想1.1% 前回3.0←2.9%)、第4四半期GDP=0.2%(前回0.7%)→ 2003年来の低水準
00:00 米 2月のISM製造業景況指数=48.3(予想49.0 前回50.7)→2003年4月来の低水準、新規受注=49.1(前回49.5)、雇用=46.0(前回47.1)、価格指数=75.5(前回76.0)
00:00 米 1月の建設支出=前月比-1.7%(予想-0.6% 前回-1.3←-1.1%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎クォモNY州司法長官=米住宅金融公社であるフレディマックやファニーメイと独立した不動産価格査定を行なう新基準で合意したとの声明を発表。
◎米議会予算局(CBO=2008年度の米財政赤字が-3570億ドルになる見通しと発表。07年度の赤字-1630億ドルを大幅に上回る。景気減速を受けた税収の減少に加え、1680億ドルもの景気刺激策により、赤字は04年以来で最大と予想。
◎プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=金融市場の円滑な機能に影響する事態の深刻さは、単純なルールが示す水準よりも金利がおそらく幾分低くなるべきことを示している。インフレ、経済成長、労働生産性の変化に対応して金利を設定するにあたり、通常は明確なガイドラインに従うことが最善。政策金利は現行の3%を上回る水準になるだろうが、現在の市場の混乱が通常の性質のものではないことから、当面はルールから離れることが正当化される。しかし離れることは一時的かつ限定的でなければならず、通常の状態に戻れば、迅速に反転させる必要がある。
◎ウォーレン・バフェット氏(TVインタビュー)=現在の常識的な観点からすれば、われわれはリセッション入りしているS&P1300を若干上回る水準では株価は安くはない株価は安くはない。8000億ドルの地方債の再保証の交渉を打ち切った。現在の環境は原油価格急騰や高インフレ、株安を伴った1973年や74年の大幅な景気減速にはほど遠い。インフレが深刻な状況に進展する可能性。米国が抱える大幅な貿易赤字が要因となり、米ドルは今後さらに下落。
◎ポールソン米財務長官=ドルは米経済の長期的な強さを反映するだろう。強いドルは米国の利益摘。長期的な米経済のファンダメンタルズは非常に底堅くドルに反映されていく。
◎ポールソン米財務長官=公的資金による住宅市場支援を否定。
◎米ソーンバーグ=2.7億ドルの追加担保要求で債務不履行に直面。
◎スミスFRB報道官の発表=米国11:30時(日本時間4日01:30時)から、公定歩合を協議すると公表。定例の会合であり異例ではないと述べた。 定例の理事会で異例なことは何もない→ 市場では緊急利下げの思惑に株価は下げ止まる。
◎プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=現在の状況から政策はインフレのみ焦点当てられず、成長は不安定。金融混乱はすでに経済に打撃、今後の成長を抑制する可能性。金融市場の混乱、利下げ決定に十分なほど深刻。


欧州・英国
◎トリシェECB総裁=米国は強いドル政策を再確認したと指摘した。現在の状況で米財務長官や大統領ら当局者によって確認および再確認されてきた事柄は非常に重要と考える。かれらは強いドル政策は米国の利益にかなっている。
◎ユンケル・ユーログループ議長=私の懸念と警戒感は強まり始めている。


日本・その他
◎町村官房長官=常に注視しているが、水準についてはコメント避ける。
◎福田首相=円高と言うよりもドル安。急速な変化は良くないとし、重大な関心を持って見ている。
◎津田財務次官=景気の下振れリスクがやや高まっている。為替相場や株式相場の日々の動きについては慎重に見守っていく。世界経済の見通しについて米国をはじめ先進国では減速傾向が見られるが、新興国では堅調な成長を維持すると考えている。今後とも全体としては成長が持続すると考えている。
◎ストロスカーンIMF専務理事(新聞インタビュー)=ユーロは過大評価、人民元と円は過小評価されている。ドルは円や人民元ほど過小評価されていない。IMFは中国が一段と現実的な為替相場に向かっていることを歓迎。
◎HSBC=2007年純益が191.3億ドルとなって市場予想(187.8億ドル)を上回りドル買い戻しが入る。
◎タイ中銀=バーツの変動を助長するような投機的為替取引を控えるよう銀行に要請。


2008年3月3日 本日の為替戦略

いよいよ3月が始まり、来週3月10日からは北米市場ではサマータームに移行し、今週は冬時間では最後の週となる。


先週末の海外市場では米国株価は大きく値を下げドル売りと円買いが続いたが、3日(月曜日)のアジア市場でもこの影響を強く受けることは必至で、アジア株や日経平均株価の下落が予想され、株安=円高のシナリオになりやすい。


先週末がドル円では安値圏で終了、ポジション調整のドル買い戻しが弱いものだったことを考えれば、オセアニア市場や早朝のアジア市場から円高を試す動きが考えやすく、後は、株価を見ながらの取引になりそうである。


本日の経済指標では、景気の先行指標となる製造業PMIが、スウェーデン、スイス、独、ユーロ、英国の各国で発表される。米国ではISM製造業景況感指数発表され、市場センチメント先行して読み取ることができる。また、ユーロCPI、カナダGDPも注目したい。


●ドル円
ドル円は、先週末の米国株価下落の影響は避けられず、日本株安=円高にどこまで下げるのか試すことになりそうである。しかし、通貨当局者から円高をけん制する発言も子の水準まで円高になれば意識する必要があり、本邦輸出企業にとってはダメージが大きい。103.50~80円の水準では長期的な上昇ラインが横たわり、重要なポイントに極近づいており、下抜けできないようならばドルの買い戻しも入りやすくなる。


ドル円の4時間チャートは、105.50円~108.50円のレンジの下限を割り込み、上値を失敗した反動に大きく値を下げている。上値のポイントは、104.34円、104.74円、105.40円。下値のポイントは、103.50~65円、103.27円、102.56円。RSIは10と最近には無い低い水準で下降ラインを続け、トレンドモメンタムも売りを継続している。トータルの判断は、売りの流れは続き、103.50~65円を維持できれば105.40円近くまでの戻りも期待でき、戻り売り相場となるが、割り込むと103.27~102.56円がターゲットとなる。


●ユーロドル
ユーロドルは、28日の高値1.5230を29日にやっと10ポイントだけ上回り1.5240まで上昇、終値でも28日1.5198、29日1.5180を少しだが値を下げている。イメージはドル大幅下落にもかかわらず、実のところは伸び悩みユーロ買いにやや警戒感が流れている。今週金曜日の米雇用統計を前に大きく値を下げるとも思えず、ユーロ買いの流れを考えれば、調整局面を待ち押し目で買いになりそうである。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドの上限を抜け、新たな上昇トレンドが形成され、ラインの中間から上限で取引されている。上値のポイントは、1.5262、1.5297、1.5436。下値のポイントは、1.5173、1.5135~46、1.5072、1.5035。RSIは75と上昇ラインが続き、トレンドのある上昇が続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、1.52近辺で相当売り買いが交錯しており、1.5135~46まで待って買い。1.5035を割り込むまでは買いが続く。


●ポンド円
ポンド円は、3日間で213円→206円まで7円近く急落しトリプルトップを形成し、今度はトリプルボトムを試すことになる、204円半ばが非常に重要になっている。ポンドドルが1.94~2.00のレンジの上限近くで比較的堅調に推移し、現時的ではポンドドルの売りがポンド円を先導するシナリオも考え難く、残るはドル円の相場如何となるが、これが警戒を要する水準だけに、どうも扱い難い。


ポンド円の4時間チャートは、目先は急落しているが、205.90~213.85円、204.50~214.00円の大きなレンジでの取引が続いている。上値のポイントは、207.49円、208.44円、208.75円、208.92円、209.98~04円。下値のポイントは、205.87円、204.58円、204.28円、195.10円。RSIは25で下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りが続いている。トータルの判断は、2月7日の安値205.87円に迫り、これを割り込むと204.55まで下落する可能性が高まり、これを割り込むには相当のエネルギーと材料が必要となるが、長期間続いた204.50~214.00円のレンジをブレークすると中期的には195.10円までの大幅な下落に繋がる可能性が高まる。

 
●本日の経済指標・その他
16.30 スウェーデン 2月の製造業PMI=予想54.9 前回54.6
17:30 スイス 2月のSVME購買部協会景気指数(PMI)=予想 前回61.6
17:55 独 2月の製造業PMI=予想54.0 前回54.4
18:00 ユーロ 2月の製造業PMI=予想52.3 前回52.8
18:30 英 2月の製造業PMI=予想51.2 前回50.6
19:00 ユーロ 2月の消費者物価指数(CPI)・速報=前年比予想3.2% 前回3.2%
22:30 カナダ 12月のGDP=前月比予想-0.2% 前回0.1%、第4四半期の年換算GDP=1.1% 前回2.9%、第4四半期GDP=予想 前回0.7%
00:00 米 2月のISM製造業景況指数=予想49.0 前回50.7
00:00 米 1月の建設支出=前月比予想-0.6% 前回-1.1%
00:00 米 2月の自動車販売台数=予想1545万台、前回1525万段
ポールソン米財務長官があいさつ
全米企業エコノミスト協会(NABE)の会合
プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁が講演「金融政策の信頼性へのシステマテチックなアプローチの利点」
ユーロ圏財務相会合


2008年3月2日 今週の為替戦略

最近の米景気先行指標は弱く、3月18日のFOMCでは引き続き利下げ観測が強くなっている。FF先物08年3月限は2.665%で、政策金利2.75%(確率40.5%)、2.5%(確率18.3%)を折り込んでいる。


今週発表される米雇用統計は非常に重要で、1月22日の緊急FOMCでは0.75%の利下げを決定、1月30日のFOMCでは更に0.5%の大幅利下げに踏み切り、2月1日の1月雇用統計の非農業部門雇用者数は予想6.3万人に対して-1.7万人と大幅減少していたことで、この統計を事前に察知し、雇用の悪化による影響を事前に予防したとの思惑も強く流れていた。今週もこの数字しだいでは相場が急変することは間違いない。


ドルは各主要通貨高で大きく値を崩し、円はクロスを含め円高傾向で一週間を終えた。ドルペック制度を採用いる湾岸諸国でも、廃止に至らないにしても、自国通貨の切り上げ観測高待っている。サウジリヤル=1986年以降3.75リヤルの固定を上抜け上昇し、アラブ首長国連邦(UAE)ディルハムは切り上げを折り込んでいる。クウェートは昨年5月に続いて、2度目となる通貨ディナール切り上げを実施し6%以上も上昇。カタール・リヤルのフォワードレートは、今後9ヶ月で3%程度の上昇を折り込んでいる。


一方、アジア通貨高が進み、シンガポールドル、マレーシアリンギ、タイバーツが約10年ぶり高値に上昇。タイ政府は資本規制を廃止する見込みで、シンガポール通貨庁はSGDの上昇を抑えるために介入を継続しているとの観測が流れ、ミッドポイントを変更するとのウワサも流れている。


海外市場では、ドル資金調達が可能な投機筋が、FRBの積極的な利下げと資金供給により、安いドル資金を調達し、ドル売り→他通貨買いのドルキャリートレードが増加し、ドル売りに拍車をかけているとの記事も見られた。


今週は、スイスフランと円の動向が注目され、特にドル円が注目される。ユーロドルが1.5台に上昇したことで、輸出の減少=景気鈍化に拍車がかかるか可能性もあり、既に経済界やフランス政府からは,ECBにユーロ高是正を求める声が聞こえる。仮に主要通貨でドル売りからドル買いに変わったとしても、ドル円の上昇力は、金利差縮小により以前ほど強まることは予想できず、クロスでは円高傾向が進む可能性や、株価下落=円高、株価上昇=円安と、相変わらずの株価連動の為替相場が続く可能性も強い。


今週は主要国の政策金利の発表が多く、カナダは利下げ、オーストラリアは利上げに見通しに、クロスではAUDCADが直前まで投機の対象となりやすい。イングランド銀行は最近までの利下げ観測は弱まり、金利据え置きに変わりポンド買いの流れを作っているが、年内では5.25%→4.75%の引き下げ見通しが強く、欧州中銀は目先の利下げ観測は極めて少ないものの、4.0%→3.25%までの引き下げ予想は相変わらずで、不透明なFRBは別として、これらの通貨は利下げの可能性が極めて低い円やスイスに対しては弱含む可能性が高い。


主要通貨を比較:
Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると:
各通貨で非常に激しい変動となり、株価は急落しているわけでないが、将来の金融不安が続くとの思惑なのか、CHFの歴史的最高値を更新しているUSDCHF(-4.09%)を筆頭に、USDJPY(-3.16%)と激しく下落(通貨高)、商品価格やエネルギー価格が最高値を更新して上昇しているのに、コモディテー通貨のAUDUSD(0.71%)と上昇幅は少なく、USDCAD(-2.46%)は景気鈍化と利下げ観測に、他に比べたら上昇幅は鈍く、NZDUSD(-1.30%)は利上げ観測が弱まり値を下げた。NYダウ=12266.39(12381.02)、日経平均=13603.02(13500.46)、CRB=412.73(398.68)、原油=101.72(98.81)、金=973.1(947.8)


USDJPY OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
22-Feb-08 107.83 108.37 106.71 107.14 -0.66 -0.61% 1.66
29-Feb-08 107.31 108.22 103.70 103.75 -3.39 -3.16% 4.52


EURUSD OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
22-Feb-08 1.4678 1.4863 1.4611 1.4830 1.480 1.01% 2.52
29-Feb-08 1.4837 1.5240 1.4778 1.5180 3.500 2.36% 4.62


USDCHF OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
22-Feb-08 1.0933 1.1048 1.0835 1.0853 -0.790 -0.72% 2.13
29-Feb-08 1.0850 1.0930 1.0403 1.0409 -4.440 -4.09% 5.27


GBPUSD OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
22-Feb-08 1.9571 1.9709 1.9363 1.9672 0.590 0.30% 3.46
29-Feb-08 1.9692 1.9972 1.9615 1.9890 2.180 1.11% 3.57


AUDUSD OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
22-Feb-08 0.9081 0.9249 0.9068 0.9240 1.510 1.66% 1.81
29-Feb-08 0.9238 0.9496 0.9215 0.9306 0.66 0.71% 2.81


USDCAD OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
22-Feb-08 1.0092 1.0197 1.0018 1.0125 0.590 0.59% 1.79
29-Feb-08 1.0127 1.0129 0.9710 0.9876 -2.49 -2.46% 4.19


NZDUSD OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
22-Feb-08 0.7898 0.8102 0.7894 0.8090 1.910 2.42% 2.08
29-Feb-08 0.8076 0.8214 0.7970 0.7985 -1.05 -1.30% 2.44


円クロスを比較:
Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると:
激しい円高が進んでいる。流石にCHF史上最高値を更新しているUSDCHFの影響に、CHFJPYが唯一上昇しているが、それ以外では本邦資本筋の売りが激しかった、NZDJPY(-4.36%)の下げ幅は大きく、GBPJPYやAUDJPYの下げも目立ち、コモディテー通貨は円に対しても弱含みの推移となった。


AUDJPY OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
22-Feb-08 97.90 99.54 97.76 98.92 0.940 0.96% 1.78
29-Feb-08 99.13 100.51 96.47 96.54 -2.38 -2.41% 4.04


GBPJPY OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
15-Feb-08 208.83 213.86 206.78 211.37 2.530 1.21% 7.08
29-Feb-08 211.30 213.38 205.95 206.32 -4.42 -2.10% 7.43


CADJPY OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
22-Feb-08 106.81 107.56 104.99 105.74 -1.290 -1.21% 2.57
29-Feb-08 105.92 109.61 104.80 104.96 -0.78 -0.74% 4.81


EURJPY OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
22-Feb-08 158.30 159.60 157.70 158.88 0.600 0.38% 1.90
29-Feb-08 159.24 161.43 157.46 157.49 -1.39 -0.87% 3.97


AUDJPY OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
22-Feb-08 97.90 99.54 97.76 98.92 0.940 0.96% 1.78
29-Feb-08 99.13 100.51 96.47 96.54 -2.38 -2.41% 4.04


CHFJPY OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
22-Feb-08 98.59 98.87 97.91 98.72 0.150 0.15% 0.96
29-Feb-08 98.86 100.51 98.54 99.60 0.88 0.89% 1.97


NZDJPY OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
22-Feb-08 85.16 86.88 85.08 86.61 1.450 1.70% 1.80
29-Feb-08 86.66 88.09 82.79 82.83 -3.78 -4.36% 5.30


IMM通貨先物:
公表値を比較して見ると:
先週の前半時点での数字だけに、JPYとCHFのロングはまだ少なく、AUDとNZD以外ではロングポジションが増加し、ドルの先安感が強まっていた。特にEUR・CADのロングの増加が目だし、先安センチメントが強かったGBPもネットロングに変化していた。週後半にはEUR・CHF・JPYの上昇に、ロングポジションが拡大したことが予想される。


JPY Long Short Net
19-Feb-08 80,805 30,361 50,444
26-Feb-08    70,188 35,899 34,289


EUR Long Short Net
19-Feb-08 60,926 46,196 14,730
26-Feb-08 75,598 43,820 31,778


GBP Long Short Net
19-Feb-08 25,606 37,763 -12,157
26-Feb-08 30,642 27,005 3,637


CHF Long Short Net
19-Feb-08 23,979 22,992 987
26-Feb-08 32,085 23,313 8,772


CAD Long Short Net
19-Feb-08 33,387 21,440 11,947
26-Feb-08 50,323 24,139 26,184


AUD Long Short Net
19-Feb-08 58,464 18,044 40,420
26-Feb-08 57,201 20,357 36,844


NZD Long Short Net
19-Feb-08 16,735 1,608 15,127
26-Feb-08 16,954 1,421 15,533


今後の金利予想は:
国  予定日 現行政策金利 予想          
USD 3月18日 3.0%  0.25%利下げ~据置きを予想(Fed Funds Target Rate)
EUR 3月 6日 4.0%  金利据え置きを予想(Refi Rate)
GBP 3月 6日 5.25%  金利据え置きを予想(Base Rate)
JPY 3月 7日 0.50%  金利据え置きを予想(OverNight Call Rate)
AUD 3月 4日 7.0%  0.25%の利上げを予想(Cash Rate)
NZD 3月 5日 8.25%  金利据え置きを予想(Cash Rate)
CHF 3月13日 2.75%  金利据え置きを予想(3 month Libor target)
CAD 3月 4日 4.0%  0.25%の利下げを予想(OverNight Rate)
NOK 3月13日 5.25%  0.25%の利上げを予想 (Sight deposit)
SEK 4月23日 4.25%  金利据え置きを予想 (Repo rate)


経済指標では、非常に重要な経済指標が多く、雇用・インフレ・住宅・成長関連が注目され、メインイベントは、7日の米雇用統計と各国の政策金利の発表である。
米雇用統計の非農業部門雇用者数は、今回も予想25,000人を大幅に下回ることがあれば、金利引き下げ予想が減少している3月18日のFOMCで、再び利下げ観測が台頭しドル売りの流れが加速しやすくなる。また、5日の米地区連銀経済報告では米経済の全体的な状況を把握でき、注目されている。


金融政策では、4日=オーストラリア中銀(予想0.25%引き上げ=7.25%)、カナダ中銀(予想0.5%引き下げ→3.50%)、6日=NZ中銀(予想8.25%据置き)、イングランド銀行(予想5.25%据置き)、欧州中銀(予想4.0%据置き)、7日=日本銀行(予想0.5%据置き)となっているが、予想外の結果に為替変動が大きくなることが予想される。


GDPでは、3日=カナダ、4日=スイス、ユーロ、5日=オーストラリア。
住宅関連では、4~7日=英HIBOS、6日=オーストラリア住宅建設許可、カナダ住宅建設許可、米中古住宅。
CPI・PPIでは、3日=ユーロCPI、4日=カナダCPI、ユーロPPI。
雇用関連では、5日=米企業人員削減数、ADP全国雇用者数。
その他では、3日=米ISM製造業景況指数、4日=オーストラリア小売売上高、バーナンキFRB議長の講演、5日=ユーロ小売売上高、米ISM非製造業景況指数、6日=米新規失業保険申請件数、7日=カナダ失業率、米雇用統計。


●ドル円
ドル円は、3月の本邦決算期末による特殊要因のリパトリの円買い、円安を見越したオプション勢の巻き戻し、実需筋のドル売り予約の遅れ等、理由を捜せば沢山あるが、日米間の金利差縮小もその要因の一つであることは間違いが無い。最近の世界的な株価低迷も円にとってはプラス材料で、100円を割る大相場を予想する向きが少ないことも、円ロングが溜まりにくいことになり、逆の意味で気になる。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドの中間地点の持ち合いから、レンジの下限を割り込み下落が続いている。上値のポイントは、104.96円、105.55円、106.15~28円、107.77円。下値のポイントは、103.70円、102.61円、99.70円、98.91円。RSIは33とトレンドのある下落が続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。103.70円近辺はMonthlyの長期下値サポートラインに当り、非常に重要である。全てに渡りドル売りサインが続き、この水準を割り込むと、102.61円、そして、2005年1月17日の101.67円がターゲットになる。逆にこの水準を維持できれば、105.55円までの戻り局面が予想できるが、それでも下値のリスクは続く。Daily=売り、Weekly=売り、Monthly=売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、FRBの相次ぐ利下げに何れ米国経済が立ち直り、インフレを恐れ利下げできないでいる欧州や英国の景気が悪化し、ドル高へ動くと予想するコメントも相変わらず多い。しかし、米国の立ち直りを示す材料はと乏しく、バーナンキFRB議長の議会証言でも、弱気な発言もあり、景気先行指標はリセッションを示していることで、流石のユーロドルも1.500を底値に、何処まで上昇できるか試すことが予想できる。しかし、欧州の経済成長率の鈍化が予想され、急騰する可能性も低い。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間から上限近くで取引が続いている。上値のポイントは、1.5261、1.5302、1.5394。下値のポイントは、1.5012~29、1.4966、1.4949、1.4882。RSIは67と緩やかな上昇が続きトレンドのある買いとなっており、トレンドモメンタムは売りから買いに変化している。トータルの判断は、昨年11月から続いた1.44~1.50の長い揉み合いを上抜けした事で、ユーロ高の傾向は変わらず。1.5302をクリアに上抜ける上昇が加速するが、上昇ラインの上限に位置し、1.500~1.5261のレンジで取引が続く可能性も残る。Daily=買い、Weekly=買い、Monthly=買い


●ポンド円
ポンド円は、3月のECB利下観測も薄れ、ドル円の下落傾向を意識しながらも、ポンドドルが1.9350~2.000のレンジでトリプルボトム、トリプルトップとなり、いずれの方向でも抜けたら値動きが加速することが予想される。ポンド円は売り傾向が続き、目先はこの流れに乗りたいが、ポンドドルが上抜けしたら、売りポジションは手仕舞い、買いも選択肢。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドの中間から下限で取引され、目先は204.50~214.50円のレンジで取引されている。上値のポイントは、207.50円、209.46円、212.72円、214.40円。下値のポイントは、円、208.08円、205.56円、205.08~29円、204.60円。RSIは32と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売りだが、204.50~60円を割り込むまでは、積極的に売り込むことも難しい。売りポジションを維持しながらも、204.50~214.50円レンジを抜け出した方向に動きやすくなっている。Daily=売り、Weekly=売り、Monthly=売り。


2008年3月1日  2月29日の海外為替市場

ドル安=円高相場。USDJPY=103.78円(2005年3月来の円高値)、EURUSD=1.5240(EUR最高値更新)、USCHF=1.0403(CHF最高値更新)、GBPJPY=205.98円(2月7日来の円高水準)、EURJPY=157.48円(2月14日来の円高水準)


世界的株安い。日経平均株価=-322.49円、NYダウ=-315.79ドル、独DAX=-114.39、英FTSE=-81.40。


円高が目立った1日で、ユーロドルが1.5240を高値に伸び悩む中で、ドル円が1月23日の安値104.95円を割り込み、ドル売りをリードし、103円台に突入、オプション勢の円買いに流れが加速、米シカゴ購買部協会景気指数=44.5(予想49.7)が弱くドル売りが加速している。


ドル安の中で、CAD+AUD+MZDはドルに対して弱く、カナダ第4四半期の経常収支=-5.13億カナダドル(予想-3億カナダドル)、海外収支が1999年来の赤字でUSDCAD=0.9755→0.9895まで上昇、オーストラリア中銀=AUD売り介入とのうわさや、AUDJPYの売りが強く伸び悩み、ポジション調整の売りに欧州市場の高値0.9485→終盤0.9308まで下落した。EURGBP=0.7625から、一時0.7678と過去最安値更新、米国市場では0.7626まで値を戻している。


●ドル円
アジア市場のドル円は、105.36円で取引が始まり、105.38円を高値に、米系銀行や本邦資本筋のドル売りに、1月23日の安値104.95円を割り込み、オプション勢の売りに、104.58円まで続落となったが、本邦輸入筋の長期為替の買い+証券会社の買い+オプションバリアの防戦買いに下げ止まった。ポールソン米財務長官の「強いドルは米国の最良の関心事」、「資本市場の混乱に政策で対応する」との発言を材料に、104.93円まで値を戻し、104.60~90円のレンジで揉み合いとなったが、日経平均の大幅下落+ロシア筋GBPJPYの大口売りに104.50円を割り込み、ストップロスのドル売りを誘発し104.27円まで続落した。欧州市場は104.33円で取引が始まり、一時104.23円まで下落、投機筋の利食いの買いに104.57円まで値を戻したが、オプション勢の売り+CTA筋の売りが続き、弱い欧州株にクロスでの円買い戻しが強く104.05円まで値を下げ、104.05~35円のレンジで売り買いが交錯した。シカゴ購買部協会景気指数が弱く103.85円まで下落、ロンドンフィキシングからポジション調整のドル買い戻しに104.38円まで値を戻したが、弱い米国株に円買いが強く、終盤にかけては103.78円まで続落、103.78円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは、1.5191で取引が始まり、1.5210を高値に、ドル円急落+本邦資本筋のEURJPY売り+ファンド筋の利食い売りに1.5166まで値を下げたが、ドル円の下落がドル売りをリードし、1.5170~95の狭いレンジで揉み合いから、独小売売上高が強く、東欧勢の買いに前日高値1.5230を上抜け1.5240まで上昇した。欧州市場は1.5321で取引が始まり、弱い欧州株+ユーロ円売りに上値は重く、上値を切り下げながら1.5160まで徐々に値を下げた。ECBフィキシング後には1.5202まで上昇、シカゴ購買部協会景気指数が弱く1.5211まで続伸したが、ロンドンフィキシングでは1.5144まで急落、1.5150以下では政府系ファンドの買いに下げ止まり、週末のポジション調整のユーロ売りに1.5200超えは重く、1.5170~95のレンジで売り買いが交錯し、1.5188で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は、160.07円で取引が始まり、朝方の160.12円を高値に、ドル円が急落、159.80円を割り込むとストップロスの売りを誘発し、158.66円まで急落、本邦勢の買い+ポールソン米財務長官発言に下げ止まり、159.26円を高値に158.65~20円のレンジで売り買いの攻防が続いた。欧州市場は158.92円で取引が始まり、欧州株が弱く、クロスでの円買いが続き157.89円まで続落、一時158.45円まで値を戻したが、戻り売りは強く、オプションカットでは157.70円まで下落したが、投機筋の買い戻しに158.50円まで値を戻した。米国株が弱く、終盤にかけては157.48円まで続落、157.48円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
06:45 NZ 貿易収支=-3.2億NZドル(予想-2.68億NZドル 前回0.33億NZドル)
08:30 日本 1月の失業率=3.8%(予想3.9% 前回3.8%)、有効求人倍率=0.98(予想0.97 前回0.98)
08:30 日本 2月の東京都区部消費者物価指数=前年比0.4%(予想0.5% 前回0.2%)、除く生鮮食品=0.4%(予想0.5% 前回0.4%)
08:30 日本 1月の全国消費者物価指数=前年比0.7%(予想0.6% 前回0.7%)、除く生鮮食品=0.8%(予想0.9% 前回0.8%)
16:00 英 2月のネーションワイド住宅価格=前月比-0.5%(予想0.0% 前回-0.3←-0.1%)、前年比2.7%(予想3.6% 前回4.2%)
16:00 独 1月の小売売上高=前月比1.6%(予想1.0% 前回-0.2←-1.0%)、前年比0.6%(予想-1.8% 前回7.0←-6.9%)
17:30 スウェーデン 第4四半期GDP=前期比0.8%(0.7% 前回0.6%)、前年比2.8%(予想2.6% 前回2.5%)
18:00 ノルウェー 1月の小売売上高=前月比-0.5%(予想-0.7% 前回-0.7%)、前年比予想4.8% 前回5.6%
18:30 英 1月の消費者信用残高=9.41億ポンド(予想8億ポンド 前回5.96←5.6億ポンド)
18:30 英 1月の住宅貸出し=74.16億ポンド(予想84億ポンド 前回79.15←86億ポンド)、 住宅許可=7.4万件(予想7万件 前回7.2←7.3万件)
19:00 ユーロ 1月の消費者物価指数(EU基準CPI)・確報=前月比-0.4%(予想-0.4% 前回0.4%)、 前年比3.2%(予想3.2% 前回3.1%)、 コアCPI(除くエネルギー・生鮮食品)=前月比-0.8%(予想-0.8% 前回0.5%)、 前年比2.3%(予想2.4% 前回2.3%) 
19:00 ユーロ 2月のサービス業業況感指数=10(予想11 前回13←12)
19:00 ユーロ 1月の失業率=7.1%(予想7.2% 前回7.1←7.2%)
19:00 ユーロ 2月の消費者信頼感(景況感指数)=-12・100.1(予想-12・101.2 前回 -12・101.7)、企業信頼感指数=0(予想1 前回1)、業況感指数=0.72(予想0.75 前回0.77←0.78)
19:30 英 2月のGFK消費者信頼感調査=-17(予想-15 前回-13)
19:30 スイス KOF先行指数=1.65(予想1.6 前回1.75←1.7)
19:35 独 2月の消費者物価指数(CPI)・改定値=前月比-0.4%(予想0.4% 前回-0.4%)、前年比2.8%(予想2.7% 前回2.8%)、コア=前月比0.5%(予想0.4% 前回0.5%、前年比予想2.7% 前回2.8%、HICP(EU基準CPI)=前月比-0.4%(予想0.4% 前回-0.4%)、前年比2.9%(予想3.0% 前回2.9%)、コア前月比予想0.4% 前回0.7%、 前年比予想2.9% 前回3.1%
22:30 米 1月の個人所得・消費支出: 個人所得=前月比0.3%(予想0.2% 前回0.5%)、個人消費支出=前月比0.4%(予想0.2% 前回0.3%)、PCE価格指数=0.4%(前回0.3%)、前年比3.7%、コアPCE価格指数前月比=0.3%(予想0.3% 前回0.2%)、前年比2.2%(前回0.3←0.2%)
22:30 カナダ 第4四半期の経常収支=-5.13億カナダドル(予想-3億カナダドル 前回13.35←10.4億カナダドル)→海外収支が1999年来の赤字、USDCADの下落が一因。
22:30 カナダ  1月の鉱工業製品価格=前月比0.9%(予想0.8% 前回1.1%、前年比-0.1%(前回-0.7←-0.9%)、原料価格=前月比3.4%(予想0.9% 前回0.4←0.2%)、前年比17.3%(予想 前回10.3←10.0%)
23:45 米 2月のシカゴ購買部協会景気指数=44.5(予想49.7 前回51.5)→2001年12月来の低水準、生産=46.5(前回51.3)、新規受注=48.8(前回44.7)、雇用=33.5(前回47.0)、支払価格=79.4(前回81.7)
00:00 米 2月のミシガン大消費者信頼感指数・確報値=70.8(予想70.0 前回78.4)、景気現況指数=83.8(予想86.5 前回94.4)、消費者期待指数=62.4(予想60.0 前回68.1)→ 16年来の低水準、声明では個人の経済状況や経済全体の見通しは過去四半世紀で最も悲観的


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎ローゼングレン・ボストン連銀総裁=住宅価格が一段と下落すればバランスシート上の問題拡大する可能性がある。 金利が低下すれば、住宅価格はより高くなる可能性が高い。これにより差し押さえ率が低下し、住宅市場の問題が一段と拡大するとの懸念が一部緩和されるだろう。 金融政策はクレジットセクターの問題に対する万能薬ではない。
◎ロックハート・アトランタ地区連銀総裁=昨年9月以降の金融緩和は、今後の市場の信頼感および経済の回復を支援。住宅価格や資産価値の低下がクレジットカード債務とともに、個人支出を制限する可能性がある。
◎エバンズ・シカゴ連銀総裁=ひっ迫時には通常以上に急激な金利調整を実施することが可能。状況が安定すれば再び利上げする意向を明確にしなければならない。
◎ミシュキンFRB理事=モルガン・スタンレーのエコノミスト、デビッド・グリーンロー氏らがまとめたモーゲージ市場の崩壊に関する論文の反論に集中「約4000億ドルに上る米モーゲージ市場の損失により、銀行の貸し出しが大幅に減少」、「モーゲージ関連の損失でレバレッジを掛けた金融機関は貸し出しを9100億ドル減らし、2008年の米成長率を1.3%ポイント押し下げる」→ 貸し出し減の影響を過大評価。モーゲージ市場の崩壊が金融システムのより深い問題。金融市場の混乱が経済へ及ぼす影響はさらに大きくなる可能性がある。モーゲージ関連の損失が銀行の貸し出し縮小に拍車を掛けているが、証券化の急減も米経済に打撃を与えている。」
◎米投資家ロス氏=モノラインのアシュアードに最大10億ドル出資。
◎米CNBCテレビ=米アムバック救済計画は重大な問題に直面。
◎ポールソン米財務長官=資本市場の混乱に政策で対応する。強いドルは米国にとって最善の利益。


欧州・英国
◎ゴンザレス・パラモECB専務理事=信用ひっ迫は完全には解消されていない。融機関が市場関係者や投資家、規制当局に完全に情報を開示し透明性が高まったとき、恐らくひっ迫は解消される。金融機関の相互の信頼の欠如が引き続き銀行間取引を抑制し、リスクプレミアムの上昇を招いている。ECBほか各国中銀は、流動性の問題をある程度緩和できているとするが、中銀にクレジット市場の問題解決を期待することはできないし、また期待するべきではない。
◎イタリア大手銀行ウニクレディト=約50億ユーロの損失もしくは評価損を明らかにするとのうわさを否定。


2008年2月29日 本日の為替戦略

ドルスイスの急落にドルの弱さが確認され、円高の動きをあわせて考えれば、米景気の低迷は続き、クレジットリスクが強いことが伺われる。このようなセンチメントでは、ドル売りの材料を模索しながら、何処までドル売りが進むのかを試す取引が続きそうである。


通常であれば、本日は週末金曜日でドル下落が続き、ポジション調整のドル買いも強く意識しなえればならないが、このようなセンチメントでは逆張りもあまり有効ではなく、調整を待ってドルを売る動きを考えたい。


何れ、ユーロドルなど主要通貨ではドル買いに反転することも視野に入れる必要があるが、そのリスクを考えれば、クロスで円買いを強めるのも有効である。あるいは円クロス間でリスクを分散することも考えたい。GBPJPYの売り、EURJPYの売り、CHFJPYの買い、EURNZDの買い、EURCHFの売り・・・・。


今日は経済指標の発表が多い。経済指標からは、日本全国消費者物価指数、独CPI、独小売売上高、ユーロCPI、米個人所得・消費支出、米シカゴ購買部協会景気指数、米ミシガン大消費者信頼感指数が注目され、週末金曜日だけに相場の流れが変わる可能性も残る。


●ドル円
ドル円は、昨日は105.08円まで下落、1月23日の安値104.95円が非常に意識されることになる。昨日もこれを意識したドルの買い戻しが強く見られたが、戻りも鈍く、ドルの全面安の展開にドル売りのムードが続いている。市場のセンチメントは既に、103円、102円を視野にしているが、この水準から円の急騰には、クロスでの円高傾向が強まることが前提となり、円はユーロなどでクロスでロングすることも選択肢。


ドル円の4時間チャートは、レンジ相場の底値を割り込み、105.65円を下回ったことで下げ傾向がより強まっている。上値のポイントは、105.95円、105.65円、106.12円、106.27円、107.01~10円。下値のポイントは、104.96円、104.04円、103.91円、103.65円。RSIは31と下降ラインに戻り、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、戻りのポイントは、105.65円、106.27円と二つあり、106.27円を超えるまでは、ドル売りを継続。中期的には107.10円を超えるまではこの流れは変わらない。


●ユーロドル
ユーロドルは、歴史的な高値を更新していることは、間違いない。GBPUSDやUSDCHFもドル売りが強く、USDCHFは2月1日の安値1.0729を1.0484まで急落していることで、ドル売りの安心感は広がり、未知の領域を試す動きが予想される。昨日と同じく、GBPUSDが2.0を超えてから下落するまでに4ヶ月程度を要している。この期間を短縮できるかは、米国の経済成長の低下が止まり反転するか、通貨当局の口先介入だけである。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドの上限を超えて買いが加速している。上値のポイントは、1.5261、1.5394、1.5500、1.5600。下値のポイントは、1.5168、1.5132、1.5072、1.5026。RSIは80と買いのトレンドが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買いだが、上値のターゲットを設定し難い。1.5072を割り込むまでは買いを継続。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが1.94~2.0のレンジの上限を試している。共にトリプルボトム、トップとなり、超えたら影響が大きく、ポンド円もこれに流されることになる。ドルスイスが最安値を更新、ドル円も円高が進み、CHFJPY以外の主要通貨では円高となっていることを考えれば、引き続き下げのリスクが強く、上値ではストップロスを置きながら、下値を狙いたい。


ポンド円の4時間チャートは、208円~214円のレンジ内での取引が続き、下値を試す動きとなっている。上値のポイントは、210.04円、210.84円、211.43円、211.63円、212.45円。下値のポイントは、208.92円、208.75~80円、208.00円、205.87円。RSIは46と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。210.84円~211.43円を超えるまでは、売りを継続。

 
●本日の経済指標・その他
06:45 NZ 貿易収支=予想 前回33億NZドル
08:30 日本 1月の失業率=予想3.9% 前回3.8%、有効求人倍率=予想0.97 前回0.98
08:30 日本 2月の東京都区部消費者物価指数=前年比予想0.5% 前回0.2%、除く生鮮食品=0.5% 前回0.4%
08:30 日本 1月の全国消費者物価指数=前年比予想0.6% 前回0.7%、除く生鮮食品=予想0.9% 前回0.8%
16:00 英 2月のネーションワイド住宅価格=前月比予想0.0% 前回-0.1%、前年比予想3.6% 前回4.2%
16:00 独 2月の消費者物価指数(CPI)・速報=前月比予想-0.3% 前回0.5%、前年比予想2.7% 前回2.8%、コア=前月比予想0.4% 前回0.5%、前年比予想2.7% 前回2.8%、HICP=前月比予想-0.3% 前回0.7%、前年比予想3.0% 前回3.1%、コア前月比予想0.4% 前回0.7%、 前年比予想2.9% 前回3.1%
16:00 独 1月の小売売上高=前月比予想1.0% 前回-1.0%、前年比予想-1.8% 前回-6.9%
17:30 スウェーデン 第4四半期GDP=前期比0.7% 前回0.6%、 前年比予想2.6% 前回2.5%
18:00 ノルウェー 1月の小売売上高=前月比予想-0.7% 前回0.0%、前年比予想4.8% 前回5.6%
18:30 英 1月の消費者信用残高=予想8億ポンド 前回5.6億ポンド、 
18:30 英 1月の住宅貸出し=予想84億ポンド 前回86億ポンド、住宅許可=予想7万件 前回7.3万件
19:00 ユーロ 1月の消費者物価指数(CPI)・確報=前月比予想-0.4% 前回0.4%、前年比予想3.2% 前回3.1%、 コアCPI=前月比予想-0.8% 前回0.5%、 前年比予想2.4% 前回2.3%、 
19:00 ユーロ 1月の失業率=予想7.2% 前回7.2%
19:00 ユーロ 2月の消費者信頼感=予想-12・101.2 前回 -12・101.7、産業=予想1 前回1、サイビス=予想11 前回12
19:30 英 2月のGFK消費者信頼感調査=予想-15 前回-13
19:30 スイス KOF先行指数=予想1.6 前回1.7
22:30 米 1月の個人所得・消費支出: 個人所得=前月比予想0.2% 前回0.5%、 個人消費支出=前月比予想0.2% 前回0.2%、コアPCE=予想0.3% 前回0.2%
22:30 カナダ 第4四半期の経常収支=予想-3億カナダドル 前回10.4億カナダドル
22:30 カナダ  1月の鉱工業製品価格=前月比予想0.8% 前回1.1%、前年比予想 前回-0.9%、 原料価格=前月比予想0.9% 前回0.2%、 前年比予想 前回10.0%
23:45 米 2月のシカゴ購買部協会景気指数=予想49.7 前回51.5
00:00 米 2月のミシガン大消費者信頼感指数・確報値=予想70.0 前回78.4、景気現況指数=予想86.5 前回94.4、 消費者期待指数=予想60.0 前回68.1


2008年2月29日 28日の海外為替市場

日経平均株価=-105.79円、独DAX=-135.33、英FTSE=-110.80、NYDOW=-112.10ドルと世界的に株価は弱く、米原油先物=最高値を超え一時102.72ドル。湾岸諸国通貨がドルペック制度廃止の可能性に軒並み上昇、人民元が切り上げ後の最高値更新し、1日の上昇率は切り上げ後最大。


ドル安値は、EURUSD=1.5230、GBPUSD=1.9948、USDCHF=1.0485、USDJPY=105.07円→ 狭い値動きながら、ドル売りの取引は非常に多かった。円高値は、GBPJPY=209.52円、EURJPY=159.93円、結局はドル安+円高。


独DZバンク=サブプライム関連投資で13.6億ユーロの評価損計上、追加計上も。オランダABNアムロ=クレジット市場関連で15.6億ユーロの評価損を計上。


注目の、バーナンキFRB議長の議会証言では、「FRBの対応は2001年の景気減速時よりも困難」、「利下げ継続によって危機を乗り越えられる」、「ドル下落は貿易赤字の縮小につながり前向きな動き」との発言をとらえて、投機筋のドル売りが強まり、ムーディーズ=米ファニーメイの銀行財務格付けを引き下げる可能性。メリルリンチ=住宅ローン大手ファーストフランクリンの閉鎖を発表。ムーディーズ=インディペンデント・バンク・コーポ、RBCセンチュラ・バンクなど米地銀8行についても格下げ。


AUD第4四半期の民間設備投資=5.1%(予想3.1%)でAUD上昇、AUDJPY=一時100.51円まで上昇。スウェーデン 1月の小売売上高=前月比-0.7%(予想-0.4% 前回0.8←1.2%)→EURSEKが上昇。


米第4四半期のGDP・改定値:GDP成長率=前期比0.6%(予想0.7% 前回0.6%)、デフレーター=2.7%(予想2.6% 前回2.5%)、コアPCE価格指数=2.7%(予想2.7% 前回2.7%)、PCE価格指数=4.1%(予想3.9% 前回3.9%)、新規失業保険申請件数も悪くドル売りが強まる。


●ドル円
アジア市場のドル円は106.45円で取引が始まり、早朝の106.51円を高値に、AUDJPYの買いを消化しながら、仲値では本邦勢のドル売りに106.20円まで下落、アジア系ファンド筋のドル買いに下げ止まり、106.20~45円で取引が続いたが、欧州勢からクロスで円売りが強く106.43円まで値を戻した。欧州市場は106.40円で取引が始まり、東欧勢のドル買い+クロスでの円売りに106.66円まで上昇したが、米系金融機関のドル売りが続き、ECBフィキシングを境にドル売りが始まり、米第4四半期のGDP改定値・新規失業保険申請件数の発表後には105.80円まで続落した。本邦機関投資家+オプション勢+本邦企業の買いに下げ止まり、ロンドンフィキシングの買い需要に106.12円まで値を戻したが、バーナンキFRB議長の議会証言+メリルリンチが住宅ローン大手ファーストフランクリンの閉鎖に米国株は弱く、105.80円を割り込み、105.50円以下のストップロスを誘発し105.07円まで急落した。1月23日の安値104.95円が意識され、105.00円ではファンド筋+オプション勢の買いに下げ止まり、105.20~45円で売り買いが交錯、07:00時では105.32円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5119で取引が始まり、1.5126を高値に利食い売り+EURJPYの売りに1.5093まで値を下げ、1.51以下では投機筋の買いが続き1.5120まで値を戻したが、英系金融機関の損失拡大にGBPUSDが下落、ユーロドルも1.5083まで値を下げた。欧州市場は1.5094で取引が始まり、欧州株価の大幅下落に上値は重く、一時1.5073まで値を下げたが、湾岸諸国通貨がドルペック制度廃止の可能性+中銀筋の買いに底堅く、1.5085~10の狭いレンジで売り買いが交錯した。ロンドンフィキシングで1.5120を上抜け、米第4四半期のGDP改定値・新規失業保険申請件数で1.5153まで上昇、1.5120~50のレンジからロンドンフィキシングのユーロ買い、バーナンキFRB議長の議会証言を受け1.5198まで急伸、1.5200のテクニカルポイントで売り買いが交差したが、メリルリンチが住宅ローン大手ファーストフランクリンの閉鎖、ムーディーズが地銀8行を格下げ、1.5230まで続伸した。ECB通貨当局者の発言を気にしながら、米系証券から利食い売りも入り、1.5200~30円で揉み合いから、一時1.5195まで値を下げ、07:00時では1.5198で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は160.96円で取引が始まり、朝方の161.00円を高値に本邦資本筋+機関投資家の円買いは強く、AUDJPYの買いを消化しながら160.47円まで下落、ユーロドルの買い下げ止まり、160.55~80円のレンジから、投機筋のクロス円の買いに160.33円まで続落となった。欧州市場は160.61円で取引が始まり、東欧勢の円買いポジションを切らせる買いに160.98円まで値を戻したが、161円を超えることができず、欧州株価の下落+米株先物が弱く、160.50円まで徐々に値を下げた。米第4四半期のGDP改定値・新規失業保険申請件数の発表後には160.11円まで下落、ロンドンフィキシングでは160.69円まで値を戻したが、米国株は弱く160円を割り込み一時159.92円まで続落となり、160.00~40円のレンジから、07:00時では160.07円で取引されている。


●主な経済指標の結果
08:50 日本  1月の鉱工業生産・速報=前月比-2.0%(予想-1.9% 前回1.4%)、 前年比2.5%(予想3.7% 前回0.8%)
09:30 豪 第4四半期の民間設備投資=5.1%(予想3.1% 前回-6.2←6.5%)→ 24年来の高水準でAUD上昇
17:30 スウェーデン 1月の小売売上高=前月比-0.7%(予想-0.4% 前回0.8←1.2%)、前年比3.5%(6.8% 前回2.9←4.0%)
17:15 スイス 第4四半期失業率=非農業部門雇用者数=388.3万人(前回387.1万人)
17:55 独 2月の失業率=8.0%(予想8.0% 前回8.1%)、失業者数=-7.5万人(予想-5.0万人 前回-9.1←-8.9万人)
22:30 米 第4四半期のGDP・改定値:GDP成長率=前期比0.6%(予想0.7% 前回0.6%)、デフレーター=2.7%(予想2.6% 前回2.5%)、最終需要=2.1%(予想1.9% 前回1.9%)、コアPCE価格指数=2.7%(予想2.7% 前回2.7%)、PCE価格指数=4.1%(予想3.9% 前回3.9%)
22:30 米 第4四半期の個人消費・改定値=前期比2.0%(予想2.0% 前回2.0%)
22:30 米 新規失業保険申請件数(2/24までの週)=37.3万件(予想35.0万件 予想35.4←34.9万件)
00:00 米 1月の求人広告指数=21(予想21 前回22)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎バーナンキFRB議長、上院金融委員会で金融政策について半期に一度の議会証言
→ 政府系ファンドが経済的な目的で米国に投資していることを確信。国人投資家のドル資産保有について関心が低下しているという証拠はない。
→ 食品・エネルギー価格が下落すれば完成品のインフレ低下につながる。米住宅ローンの約20%は投機目的で不動産を購入した投資家が保有。サブプライム住宅ローン問題について、一時的な措置を超えて長期的な解決策を探る時期。米連邦住宅局(FHA)の近代化と政府系住宅金融機関(GSE)の改革に引き続き取り組むよう求める。
→ 外国人投資家の米国に対する信頼は依然として失われていない。一部の外国人投資家は資金を社債市場から米国債市場へ移動。各国が同じ金融政策をとる必要はない。金融政策で各国中銀が協調するとは予期せず。インフレの行方に関する見解に大きな変化なし。現在の景気減速局面で資産価値を評価するのは困難。
→ FRBはインフレ懸念しているが、多くのリスクのバランスをとろうとしている。中期的には経済成長を確実にするほうがよい、国外からの投資をひきつける。米国への必要な資本流入が続くと予想。FRBはリスクバランスを取り中期的には成長を支援。国際的な大手銀行には深刻な問題はないと想定。米銀システムは底堅い、一部の中小金融機関は破たんの可能性ある。スタグフレーションは想定していない。1970年代の状況とはかけ離れている。インフレ期待が依然非常に安定している兆候が見られる。インフレ期待を非常に注視する必要があるのは明白。今後数年間の経済成長は力強いと非常に確信。
→ FRBの対応は2001年の景気減速時よりも困難。利下げ継続によって危機を乗り越えられる。住宅価格の下落はハイテクバブル崩壊よりも広範な問題を引き起こしている。2001年の景気減速への対応時よりも一段のインフレ圧力がある。ドル下落は貿易赤字の縮小につながり前向きな動き。商品への世界的な需要がインフレ圧力をもたらし、FRBの政策を複雑にしている。財政・金融政策により経済は下半期に強まる見通し。
◎ムーディーズ=米ファニーメイの銀行財務格付けを引き下げる可能性。
◎ニューヨーク州保険局長(27日)=金融保証会社への投資で政府系ファンドと協議。
◎メリルリンチ=住宅ローン大手ファーストフランクリンの閉鎖を発表し、ドル売りが強まる。
◎ムーディーズ=インディペンデント・バンク・コーポ、RBCセンチュラ・バンクなど米地銀8行についても格下げ。
◎ブッシュ米大統領=米経済は減速しているがリセッションには向かっていない。


欧州・英国
◎ベスリーBOE金融政策委員会委員=個人消費の減退は英経済が深刻な不景気に向かっていることを意味しない。
◎EU財務相会合報告草案=世界の金融システムは依然としてぜい弱、民間部門が早急に対応しなければ規制が必要。多くの銀行はクレジット問題のエクスポージャーに関し透明性を向上させたが、追加損失の規模や範囲については不透明さが残っている。他のクレジット市場へ伝染する兆候が現れはじめている。銀行が追加評価損を計上する可能性について懸念を表明。2007年第4四半期の状況を踏まえるとこの先、おそらくより多額の有価証券の時価評価損を計上する可能性がある。域内の金融機関は現在の問題に対処する上で強い立場。現時点では長引く調整に直面しているようだ。実体経済に波及するリスクが現実化する可能性は高まっていると思われる。
◎ユンケル・ユーログループ議長=ユーロ高に関しての質問で→ 為替レートの過度なボラティリティは歓迎せず。市場は中期的指標により焦点を当てるべき。
◎独DZバンク=サブプライム関連投資で13.6億ユーロの評価損計上、追加計上も。
◎オランダABNアムロ=クレジット市場関連で15.6億ユーロの評価損を計上。
◎英RBS=07年営業利益は予想通りの9%増加、評価損を21.3億ポンドに引き上げ。


日本・その他
◎篠原財務官=クレジット市場の混乱が実体経済に及ぼす影響は長引く可能性。外貨準備に関する基本政策は安全かつ流動性の高い投資。日本は財政赤字の縮小に一段の努力必要。米サブプライム危機が日本に与える影響は限定的。G7は金融市場の安定確保のため行動する用意がある。日本の場合、政府系ファンドの設立が政府の役割かどうかは不確か。
◎大田経済財政担当相=企業の生産性向上のため、政府がIT化推進の仕掛けを。
◎水野日銀審議委員=日本経済は金利感応度が低い、利下げしても追加的な景気下支えは不確実。日本経済は踊り場的状況、幾分長引く可能性ある。日本経済は、2007・08年度と潜在成長率を下回る可能性否定できない。緩和的な金融環境の中で利下げ議論するなら、副作用についても十分検討する必要。長い目では金利正常化は必要、利下げは副作用を強く意識。現在の金融政策は緩和的、低金利の効果は十分出ている。
◎中国人民銀行の声明=為替制度を改善するという従来の方針をあらためて示す。インフレ加速という状況下、金融引き締め政策を堅持。人民元の為替相場形成メカニズムをさらに改善する。
◎人民元が切り上げ後の最高値更新=1日の上昇率は切り上げ後最大。
◎湾岸諸国通貨が軒並み上昇=自国通貨の切り上げか、ドルペッグ制廃止観測高まる。サウジリヤル=1986年以降3.75リヤルの固定が3.74リヤルまで上昇。フォワードレートに1年間でアラブ首長国連邦(UAE)ディルハムを2.8%、2年間で4.1%切り上げを折り込む。クウェートは昨年5月に続いて、2度目となる通貨ディナール切り上げを実施し6%上昇。カタール・リヤルのフォワードレートは、今後9ヶ月で2.9%上昇を折り込む。


2008年2月28日 本日の為替戦略

テクニカル・アナリストや、多くのストラテジストがドル高を予想しながら、結局ユーロドルはついに1.50の大台を上抜け、ECBのレートチェックのウワサを跳ね返し1.50台を維持し、1.51台まで上昇した。独輸入物価指数は上昇し、成長率は予想より鈍化することは間違いの無いところで、ECBスタッフが12月に予想したGDP1.8%は高すぎ、来週の発表では下方修正されるとは間違いない。主要国は共に弱いが、何処が一番弱いかを捜す事が取引の主流となり、金利差が再びテーマとされ、ドルに分が悪い状態に変わりない。


ユーロドルは最高値を更新しながら、心理的なサポートでもある1.5台を示現して何処まで上昇するのかが、話題の的となっている。あのGBPUSDが2.0の心理的なサポートをブレークし最高値を示現するのに約3ヶ月を要し、下げ止まるまでに約4ヶ月を要している。数日間の短期間で下落できないようなら、ある程度の時間に渡り相当上昇することになる。後は、ECBの発言と行動次第である。


また、シンガポールドル、マレーシアリンギ、タイバーツが約10年ぶり高値に上昇。タイ政府は資本規制を廃止する見込みで、シンガポール通貨庁は介入を継続しているようであるが、政策を変更するのではとの記事も多くなっている。


本日はバーナンキFRB議長が再び上院金融委員会で金融政策について半期に一度の議会証言を行うが、昨日と変わることはないと予想でき、重要性は低い。


経済指標からは、英ネーションワイド住宅価格、米第4四半期のGDP・改定値が注目される。


●ドル円
ドル円は、円高と言うよりもドル全面安の動きにドル円が下限を割り込んだように思えてならないが、クロスでもそれほど円売りも進まず、円はクレジットリスクのヘッジ通貨として評価されている可能性が高い。特に日米金利差縮小に円キャリートレードは縮小し、また、取引量も減少傾向にある通貨ペアとなっている。107.10円の下限を割り込み、どこまで下げるのか、106.94~107.10円を超えるまでは、下値を試す動きを期待したい。


ドル円の4時間チャートは、106.50~108.50のレンジの下限を下抜け、前回の安値を維持している。上値のポイントは、106.94円、107.23円、107.97円。下値のポイントは、105.91円、105.65円、103.88円。RSIは38と下降が続き、トレンドモメンタムは売りが続いているトータルの判断は、売りに変わり、105.91~106.94円のレンジから、上値ではドル売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.50の大台を狙い、1.51台まで買いが加速、いったい何処まで上昇するのであろうか? 歴史的な高値を更新しているだけに、テクニカルポイント以外は目標を持ちにくい。過去のいい例ではGBPUSDが2.00の大台を超え3ヶ月をかけて2.1162まで続伸、4ヶ月かけて1.93台の安値まで下落している。今は、このようは中期の話は気が長すぎ、短期の売買では上値を試し、逆に1.4985を割り込んだら買いは一旦終了し。今日はまだ二日目、押し目買いで上値を試すことになりそうである。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンド上限を上抜け、上げ足を加速している。上値のポイントは、1.5179、1.5261、1.5394。下値のポイントは、1.5026、1.4985、1.4946、1.4931。RSIは78とトレンドのある上昇が続いている。トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、1.5026を割り込むまでは、買い。


●ポンド円
ポンド円は、円クロスでは、複雑な動きとなっている。CHFJPYは上昇しているが、NZDJPY、CADJPY、GBPJPYは下落し、トータルでは円高傾向に入っている。EURGBPが最高値を更新している影響もあろうが、GBPUSDを見ているとポンド円は弱いながらも、一揆に下落するようには思えず、緩やかな下げとなりそうである。


ポンド円の4時間チャートは、三角持合が上抜け、今度はクラッシクブレークポイントで下げ止まっている。上値のポントは、211.36円、211.96~00円、212.45円、213.69円。下値のポイントは、210.81円、210.25円、210.04円、209.46円、208.38円。RSIは50と上昇ラインを割り込み、トレンドモメンタムも売りに変化している。トータルの判断は、目先は、210.25~211.36円のレンジで、戻り売り。


●本日の経済指標・その他
08:00 豪 12月の住宅金融指数=予想 前回0.8%
08:50 日本  1月の鉱工業生産・速報=前月比予想-1.9% 前回1.4%、 前年比予想3.7% 前回0.8%
16:00 英 2月のネーションワイド住宅価格=前月比予想0.0% 前回-0.1%、 前年比予想3.6% 前回4.2%
17:30 スウェーデン 1月の小売売上高=前月比予想-0.4% 前回1.2%、 前年比6.8% 前回4.0%
17:15 スイス 第4四半期失業率=予想2.5% 前回2.7%、非農業部門雇用者数=予想 前回387.1万人、
17:55 独 2月の失業率=予想8.0% 前回8.1%、 失業者数=予想-5.0万人 前回-8.9万人
22:30 米 第4四半期のGDP・改定値: GDP成長率=前期比予想0.7% 前回0.6%、デフレーター=予想2.6% 前回2.5%、最終需要=予想1.9% 前回1.9%、コアPCE価格指数=予想2.7% 前回2.7%、PCE価格指数=予想3.9% 前回3.9%
22:30 米 第4四半期の個人消費・改定値=前期比予想2.0% 前回2.0%
22:30 米 新規失業保険申請件数(2/24までの週)=予想35.0万件 予想34.9万件
00:00 米 1月の求人広告指数=予想21 前回22
バーナンキFRB議長、上院金融委員会で金融政策について半期に一度の議会証言


2008年2月28日 27日の海外為替市場

米バーナンキFRB議長の議会証言を前に、投機筋のドル売り、米経済指標は弱く、既に激しいドル売り。EURUSD、USDCHFはドル安値を更新、GBPUSDは高値を更新。


アジア市場は、前日のユーロ高の流れを受け1.500超えの買いを試し上昇が続き、予想外にオーストラリア第4四半期建設支出がマイナスで、AUDやNZDのロングポジションの調整売りが強くAUDJPYも朝方は売り傾向が続いたが、0.9320近辺では海外ファンド勢の買いに支えられ値を戻し、ドル売りの流れにAUDも堅調に推移した。


欧州市場は、独輸入物価指数が強く、ロシアやスイス勢などの投機筋のGBPUSD・EURUSD・USDCHFでドル売りが始まり、各テクニカルポイントをブレークし、GBPUSD=1.9878→1.9973、EURUSD=1.5016→1.5089、USDCHF=1.0715→1.0666までドル売りが進んだ。弱い欧州金融株に円買いも入り、特にGBPJPYは213.08→211.39円まで急落(米国市場では210.65円まで)した。


米国市場は、耐久財受注が過去5年間で最低のマイナス幅となり、ユーロドルが1.51を超え上昇が続き、米新築住宅販売件数が弱く、バーナンキFRB議長の議会証言後も、FRBの金利引き下げ期待に、ドル売りの流れは変わらず、EURUSD=1.5144、USDCHF=1.0611と最安値を更新、ドルの安値圏での取引が続き、米連邦住宅公社監督局(OFHEO)が政府系住宅金融機関2社のポートフォリオの制限解除したことで、米株価が上昇、ドル売りも弱まった。


●ドル円
アジア市場のドル円は107.27円で取引が始まり、朝方の107.41円を高値に、前日の消費EURUSDが1.50の壁を超え、AUDJPYの売りも加わり、海外勢のドル売りの動きが強く、107円以下の本邦実需筋のドル買いを消化しながら、106.69円まで下落した。欧州市場は107.05円で取引が始まり、106.80円以下のストップロスのドル売りを誘発し、ロシア勢のGBPJPYの売りも加わり106.21円まで急落した。本邦実需筋の買いや東欧勢の買いに下げ止まり、106.58円まで値を戻したが、本邦輸出筋や資本筋のドル売りが続き、106.20~50円のレンジで取引が続いていた。米耐久財受注が弱く106.18円まで下落、オプションカットでは105.96円まで下落したが、2月7日の安値105.91円を前に、バーナンキFRB議長の議会証言を前に投機筋のドル買い戻しも続いた。議会証言の発言直後には、106.62円まで値を戻したが、主要通貨でドル売りが進み上値も重く、米株価が上昇に転じ底値も堅く、106.25~55円のレンジで売り買いが交錯し、07:00時では106.47円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4972で取引が始まり、これを安値に1.5000と1.5025のオプションバリアを試す買いに、1.5049まで上昇、1.5050のオプション勢の売りに上げ止まり、1.4983~13のレンジで揉み合いとなったが、欧州勢のGBPUSDの買い+独輸入物価指数が高く、1.5050のオプションバリアを上抜け、1.5058まで上昇が続いた。欧州市場はドル全面安の流れに、ECBの利下げ観測後退+FRBの利下げ継続の思惑が強く、1.5088まで続伸、1.5100のテクニカルポイントを試す買いが続いた。ECBのレートチェックのウワサが広まると1.5027まで下落、1.5027~60で揉み合いから、米耐久財受注が弱く1.5063まで上昇、投機筋の利食い売りに1.5020まで値を下げた。オプションカットでは1.5100を超え1.5106まで上昇、バーナンキFRB議長の議会証言を受け、1.5144までユーロ買い続き、1.5100~40のレンジから、07:00時では1.5122で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は106.64円で取引が始まり、ユーロドルの買いに161.43円まで急伸したが、ユーロドルの上昇が止まり、AUDJPY+NZDJPYの売りが強まると160.39円まで徐々に値を下げ、欧州勢の参入に160.98円まで上昇した。欧州市場は160.83円で取引が始まり、GBPJPYの売りが強く、60.16円まで下落、一部本邦資本筋も売りに動き、160円以下のストップロス試し159.85円まで続落した。160円を挟み狭いレンジで取引が続いたが、オプション勢の買いやユーロドルの上昇に161.06円まで上昇、バーナンキFRB議長の議会証言を受けたユーロ高に161.17円まで続伸、一時160.70円まで下落したが、堅調な米国株に円買いも続かず、07:00時では161.01円で取引されている。


●主な経済指標の結果
06:45 NZ 1月の住宅建設許可=前月比3.3%(予想 前回-3.9←-5.2%)
豪 第4四半期建設支出=前期比-1.0%・288.5億豪ドル(予想2.0%)、前年同期比2.6%(前回2.2%)予想外の減少。
16:00 独 3月のgfk消費者信頼感指数=4.5(予想4.4 前回4.5)
16:00 独 1月の輸入物価指数=前月比0.8%(予想0.4% 前回-1.0%)、前年比5.2%(予想4.7% 前回3.7%)
17:15 スウェーデン 2月の消費者センチメント=0.9(予想5.5 前回5.9)、製造業センチメント=-1.0(予想1.0 前回2.0)
18:00 ユーロ 1月のマネーサプライM3・季調済=前年11.5%(比予想11.3% 前回11.6←11.5%)
18:30 英 第4四半期のGDP・改定値=前期比0.6(予想0.6% 前回0.6%)、前年比2.9%(予想2.9% 前回2.9%)
18:00 ノルウェー 12月の失業率=2.4%(予想2.5% 前回2.5%)
22:30 米 1月の耐久財受注=前月比-5.3%(予想-4.0% 前回4.4←5.0%)、除く輸送機器=-1.6%(予想-1.4% 前回2.0←2.3%)、除く国防関連=-4.7%(予想-1.2% 前回2.1←2.7%)、除く航空機&国防資本財=-1.4%(予想-2.0% 前回5.2←4.5%)→ 過去5年間で最低のマイナス幅
00:00 米 1月の新築住宅販売件数=-2.8%・58.8万件(予想-0.7%・60万件 前回-4.0・60.5←-4.7%・60.4万件)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎バーナンキFRB議長(下院金融委員会で金融政策について半期に一度の議会証言)
→ FRBはドルを注意深く監視、重要な経済の変数。ドルの水準は原油価格に影響、消費者物価への影響はおそらく比較的小さい。投資家のドル離れの明らかな証拠はない。ドルについて目標を設定していない。米国は長期的に貯蓄・投資を高める必要。米国は長期的には国内消費から輸出・投資へのシフトが必要。
→ 住宅市場の低迷は2008年中に米経済成長への大きな足かせではなくなる。低下が来年まで続く可能性があるが、はっきりとはわからない。高水準の住宅差し押さえ率は、米経済に悪影響を及ぼす。差し押さえ回避に民間セクターの住宅ローン債権回収会社と貸出機関に一層尽力するよう促す。高水準の失業が続くのは今後数年間。リスクを均衡させる必要、政策は6カ月以上先を見据えたもの。米国は困難な状況に直面、インフレ高い・景気減速・クレジット市場に圧迫。
→ 利下げしたが信用市場の圧力でスプレッドは拡大した。スプレッド拡大、クレジット市場のスプレッド拡大、FRBの緩和効果をある程度相殺した。原油価格の上昇、前年と同程度の可能性は低い。原油価格が下落しなくても横ばいならインフレ圧力は低下。原油価格、一段高の可能性は比較的低い。
→ 成長支援に向けタイムリーに行動、下方リスクに対し保険を提供。成長への下方リスクは引き続き存在すると認識することが重要。弱い成長・市場の緊張・物価圧力の環境下で政策調整する必要。金融政策は時間をおいて作用、政策は中期的予想・リスクに照らして決定されるべき。商品価格高・物価統計、FRBのインフレ予想に対する上方リスクの拡大を示唆。インフレ期待が抑制できなくなれば、政策は複雑化し柔軟性が制限される可能性。住宅・労働市場や信用状況、成長予想に対し下向きリスクの可能性。1月以降の情報、短期的にさえない経済活動を示唆。住宅市場、今後数四半期で経済活動を下押しする見込み。インフレやインフレ期待を引き続き注意深く監視へ。インフレ、予想よりも低下もしくは上昇する可能性。予想以上の世界経済の減速、物価圧力を緩和する可能性。
◎WSJ紙=コーンFRB副議長の発言は追加利下げを強く示唆するもの。
◎米連邦住宅公社監督局(OFHEO)が政府系住宅金融機関2社のポートフォリオの制限解除→ 米国株上昇。


欧州・英国
◎EURGBP最高値更新、EURUSD最高値更新、
◎ウェーバー独連銀総裁=ユーロ圏のインフレ率が2008年に、ECBが目標とする2%を下回る水準に低下する可能性は低い。ECBが12月のスタッフ予想で示した1.8%という2009年のインフ予想は、過去最高値で推移している原油価格を踏まえると、低すぎる可能性。現在の市場で主流となっている金利に対する予想は、明らかにインフレリスクを過小評価している。2008年のユーロ圏経済成長は、長期的な潜在成長率をわずかに下回る水準に鈍化する程度。インフレを上回る賃金の伸びは、過去最高水準となっている現在の3.2%というインフレ率をさらに高進させる可能性。長期インフレ期待が大幅に上昇しているようであれば、ECBは措置を講じる、との姿勢を示した。仮に明らかな上方トレンドがみられたら、それはわれわれが金融政策の措置を講じるシグナルとなる。

◎ウェリンク・オランダ中銀総裁=輸出業者は1.40~1.45ドルのユーロ相場に対応できている。今後の相場動向が経済に及ぼす影響を予測することは難しい。 ECBは来週スタッフ予測を更新する際、米英間の取引の流れの変化を考慮。
◎アルムニア欧州委員会委員=ユーロの水準は市場で決定されているが、過度のボラティリティは歓迎されない。 ユーロ相場は需給の産物。
◎ビーニ・スマギ専務理事=ECBが来週発表するスタッフ予測では、12月の見通しを修正へ。
◎英住宅金融大手のHBOS決算が市場予想を下回り8%近く急落。
◎ドイツ商工会議所(DIHK)のチーフエコノミスト=独企業はユーロ上昇の影響を受けているが、これにうまく対処することができる。


日本・その他
◎山本前金融担当相=日本版SWF、外準運用益3.5兆円上限ならドル離れ懸念払を払拭できる。
◎アジア通貨上昇=シンガポールドル、マレーシアリンギ、タイバーツが約10年ぶり高値に上昇。タイ政府は資本規制を廃止する見込み。シンガポール通貨庁は介入を継続の見込み。


2008年2月27日 本日の為替戦略

シンガポールのインフレ率は25年来の高値となる6.6%まで上昇し、2008年のインフレ見通しは5.1%と住宅価格の上昇により高く、シンガポール通貨庁(MAS)はUSDSGDのミッドポイントを変更し、自国通貨高政策を取る可能性が高まっている。また、アジア諸国を含め、中東諸国もインフレ問題が深刻化し、ドルペック制度の早急に変更することはないと思われるが、金利引き下げの可能性が高まっており、前FRB議長のグリーンスパン氏もGCC諸国の通貨は変動相場制を採用すべきとアドバイスしている。


米PPIの上昇+消費者信頼感指数の大幅低下などの材料にもかかわらず、市場のセンチメントはドル高期待が強く、目先のドル売りの後に中期的なドル高を狙いにくる可能性も忘れてはならない。特に、本日は相場の流れを大きく左右させる、バーナンキFRB議長の議会証言が始まる。非常に、非常に注意する必要がある。


本日の経済指標からは、英GDP、米耐久財受注、そして、米新築住宅販売件数があり特に注目したい。


●ドル円
ドル円は、106円台と108円台は鬼門なのであろうか? どちらへも抜け出すことはできず、ドル売りの流れにも円売りも円買いも共に鈍くレンジ相場が続き、クロスでは円売りがやや優勢ながら、引き続き上下の方向感がつかめないでいる。いずれにせよ本日はバーナンキFRB議長の議会証言があるだけに、その結果次第で上下どちらへでも動き、短期取引だけに徹したい。


ドル円の4時間チャートは、またしても108円台を失敗、106.50~108.50円のコアレンジに戻っている。上値のポイントは、107.57円、107.90円、108.02円、108.55円。下値のポイントは、107.24円、107.10円、106.94円、105.91円。RSIは40と再び50を割り込み、トレンドモメンタムも買いから売りに変化。107.10円~108.02円のレンジ。


●ユーロドル
ユーロドルは、独IFOと米消費者信頼感指数を契機とした買いに、ついに、昨年11月の高値を更新したが、1.500の心理的な大台を前に上げ渋っている。遅かれ早かれこの水準を試し何処まで上昇することを予想するが、過去のポンドドルの大台2.00の二の舞にならないとも限らない。ターゲットはそんなに高くなく1.5020~30が限度になる可能性があり、本日のバーナンキFRB議長の議会証言を前に、調整の売りも意識する必要がある。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続き上値を超え、買いが加速している。上値のポイントは、1.5000 1.5026 1.5261、1.5394。下値のポイントは、1.4946、1.4931、1.4906、1.4861。RSIは75と横ばいでトレンドの買いが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買いだが、1.5020~30以上の上昇からは警戒感を持ちたい。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルがトリプルボトムで上昇するのか、トリプルトップで下落するのか、まだ結論を出すのは早いが、そろそろ面白い水準に近づいており、1.9350~2.000のレンジを抜け出した方向に加速する可能性が高い。ポンド円は短期では上値を試す動きが続きそうであるが、どうも積極的になれない。ポンドドルの流れには注意しながら、終局的な買いを考えたい。


ポンド円の4時間チャートは、大きなレンジでは209~214円の中に入っているが、目先は上昇トレンドが続いている。上値のポイントは、213.69円、213.76~86円、214.15円、214.96円。下値のポイントは、212.24円、211.96円、210.81円、209.97円、208.92円。RSIは66と上昇トレンドが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
06:45 NZ 1月の住宅建設許可=前月比予想 前回-5.2%
16:00 独 3月のgfk消費者信頼感指数=予想44 前回4.5
16:00 独 1月の輸入物価指数=前月比予想0.4% 前回-1.0%、 前年比予想4.7% 前回3.7%
17:15 スウェーデン 2月の消費者センチメント=予想5.5 前回5.9、製造業センチメント=予想1.0 前回2.0
18:00 ユーロ 1月のマネーサプライM3・季調済=前年比予想11.3% 前回11.5%
18:30 英 第4四半期のGDP・改定値=前期比予想0.6% 前回0.6%、前年比予想2.9% 前回2.9%
18:00 ノルウェー 12月の失業率=予想 前回2.5%
22:30 米 1月の耐久財受注=前月比予想-4.0% 前回5.%、除く輸送機器=予想-1.4% 前回2.3%、除く国防関連=予想-1.2% 前回2.7%、除く航空機&国防資本財=予想-2.0% 前回4.5%
00:00 米 1月の新築住宅販売件数=予想-0.7%・60万件 前回-4.7%・60.4万件、
未定 米 1月の住宅着工許可件数改定値=予想 前回104.8万件
トルシェECB総裁記者会見
バーナンキFRB議長、下院金融委員会で金融政策について半期に一度の議会証言
ミシュキンFRB理事金融リテラシーについての講演


2008年2月27日 26日の海外為替市場

米原油先物100.88ドルで最高値を更新、ドル通貨バスケットで最安値更新、、EURUSDは最高値を更新1.4985まで上昇している。


アジア市場は、変動相場制度へ以降後の最高値をつけたNZDUSD1.8152を高値に、NZ中銀の四半期調査で今後2年間のインフレ率が2.7%と変わらずとの内容に売りに変化、NZDJPYも弱くクロスの円買いを先導し、0.8100を割り込み、欧州市場の朝方には一時0.8065まで下落し、独第4四半期GDP確定値が発表され、前期比0.3%(前回0.7%)と大幅に下方修正され、ユーロ売りが強まった。


欧州市場は、IFO景況指数が104.1(予想102.8 前回103.4)と予想を大幅に上回り、ユーロ売りの流れは一変、ユーロは全面高となり、米国市場でもECBの利下げ観測が大きく後退した。


米国市場は、予想を大幅に上回る米PPIに前月比1.0(予想0.3%)は前年比では26年ぶりの高水準となったが、ドル買いは鈍く主要通貨ではドル売りが続いた。米消費者信頼感指数=75.0(予想83.0)が5年来の低水準となり、利下げ期待に米株価は上昇したが、ドル売りの材料となり、コーンFRB副議長の「米景気が一段と減速する危機はインフレ高進の懸念を上回っている」との発言に、再びドル売りが強まりユーロドルは最高値を更新している。


●ドル円
アジア市場のドル円は108.05円で取引が始まり、米国市場の流れを受け108.14円まで上昇したが、本邦機関投資家+本邦輸出勢の売りに上げ止まり、107.85~15円のレンジで取引が続いたが、WSJ紙の観測記事から、米機関投資家が111億ドルの追加損失を計上とのウワサに変わり、UKタイムズ紙がアムバック救済資金は30億ドルでは不足との報道に、一時107.78円まで下落、投機筋の買いに108.07円まで値を戻した。欧州市場は主要国でドル売りが進む中で、クロスの円売りに底堅く、107.85~08円の狭いレンジで売り買いが交錯したが、ユーロドルが先行したドル売りの流れ+軟調な米国株に徐々に上値を切り下げ、米PPIには反応は鈍く、米消費者信頼感指数の直後には、107.53円まで下落した。米国株が上昇に転じ、オプション勢+資本筋の買いに107.81円まで値を戻したが、コーンFRB副議長の米景気が一段と減速する危機はインフレ高進の懸念を上回っているとの発言や、ドル利下げ継続の思惑に、ドル売りが続き、終盤にかけては前日の安値とほぼ同じ水準の107.20円まで続落、07:00時では107.30円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4829で取引が始まり、1.4840を高値にIFOが弱いとのウワサが流れ、アジア中銀筋の売りに1.4840を高値に上値は重く、ロシア筋+スイス勢の買いに底堅く、1.4810~35の狭いレンジで取引が続いていたが、独GDP改定値の発表後には1.4780~85のストップロスを試し、1.4780まで値を下げた。欧州市場は1.4785で取引が始まり、予想を大幅に上回る独IFO景況指数に、1.4796→1.4878まで上昇、1.4900ストライクのオプション絡みの売りに抑えられ、1.4860~90のレンジで売り買いが交錯、強い米PPIにも底堅く、弱い米消費者信頼感指数にも上値は1.4892までが限度で重く、狭いレンジで取引が続いていた。コーンFRB副議長の発言を材料に1.4900を超えると、一気にユーロ売りが加速、昨年11月23日の高値1.4968を超え1.4985まで続伸した。1.500心理的なサポートとオプションバリアに上げ止まり、07:00時では1.4971で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は160.25円で取引が始まり、米国市場の流れを受け朝方は160.40円まで上昇したが、NZDJPYが弱く、ドル円が108円の売りに上げ渋り、リパトリの円買いが広まると160.00円まで値を下げ、UKタイムズ紙+WSJ紙の報道に159.77円まで続落したが、独GDP改定値後の買いに160.19円まで値を戻し、東欧勢の売りに159.67円まで下落した。欧州市場は159.75円で取引が始まり、159.62円を安値に、独IFO景況指数に159.82円→160.68円まで急伸、ユーロドルが1.49の壁を前に上げ止まり揉み合いとなったが、米消費者信頼感指数で一時160.00円まで急落、160.10~50円のレンジで売り買いが交錯した。米国株の上昇に、株高=円売りの流れ+ユーロドルが最高値を更新、160.72円まで上昇、07:00時では160.64円で取引されている。


●主な経済指標の結果
16:00 独 第4四半期GDP確定値=前期比0.3%(前回0.7%)、前年比1.6%(前回2.4%)
18:00 独 2月のIFO景況指数=104.1(予想102.8 前回103.4)、現況指数=110.3(予想107.2 前回107.9)、期待指数=98.2(予想98.7 前回99.0)
20:00 英 2月のCBI小売売上高=-3(予想4.0 前回4.0)
22:30 米 1月生産者物価指数(PPI)=総合指数前月比1.0(予想0.3% 前回-0.3%)、前年比7.4(予想7.2% 前回6.3%)、コア指数=前月比0.4%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比2.3%(予想2.2% 前回2.0%)→ 前年比では26年ぶりの高水準
23:00 米 12月のケース・シラー米住宅価格指数=前月比-2.1%(前回-2.1%)、前年比-9.1%(前回-7.7%)
00:00 米 2月のリッチモンド連銀製造業指数: 出荷指数=-5(予想-5 前回-8)、総合指数-4(前回-17.0)、サービス売上高指数=1(前回-12)
00:00 米 2月の消費者信頼感指数=75.0(予想83.0 前回87.3←87.9)、現況指数=100.6(前回114.3)、期待指数=57.9(前回69.3)→ 5年来の低水準


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米原油先物100.88ドルで最高値を更新、ドル通貨バスケットで最安値更新、EURUSDは最高値を更新。
◎コーンFRB副議長=米景気が一段と減速する危機はインフレ高進の懸念を上回っている。米経済の困難に時期には対処に向け必要なことを行う。インフレ率の高止まり長引くと予想せず、金融混乱と成長リスクは一段の脅威。FRBが十分な政策を講じたかは今後数カ月で注意深く考慮される問題。インフレに関する直近のニュースは失望的だが、インフレ期待は適度に十分抑制されている。成長へのリスク、インフレリスクを上回っている。
◎オッペンハイマー=米シティグループの第1四半期決算は赤字の可能性。
◎ミシュキンFRB理事=エネルギー価格高騰がもたらした物価上昇よりも、インフレの長期的なトレンドに注目する必要がある。信用収縮が企業や個人の支出に及ぼす影響を注視。金融市場の混乱は、貸出という面に大きな影響を及ぼし、消費にも実際に影響している。 政策担当者は食料品とエネルギー価格を除いたコアのインフレに注目すべき。
◎米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)=ニューヨーク州司法長官との合意に基づき、ローン貸し出し業務のパートナーに対し、住宅価値について独立した評価を行うよう求める。
◎UKタイムズ紙=アムバック救済資金は30億ドルでは不足→円買いの材料となる
◎WSJ紙=米主要金融機関の損失拡大との報道に、米機関投資家が111億ドルの追加損失を計上するとのうわさが広まる。
◎ジム・ロジャーズ氏(25日)=米経済は既にリセッション入りしている。米経済は一段と悪化しドルへの圧力は続く。


欧州・英国
◎ロマックスBOE副総裁=インフレの一時的な上昇は、金融政策委員会が需要の大幅な減速の許容を意味しない。 インフレ期待の高止りを防ぐために、需要減速に対処する余地がこれまでより少なくなる。金融市場の問題継続が向こう2年間、景気の大きな足かせになる可能性がある。リスクの程度は不透明だが下向きた。インフレ期待が過度に高まれば、CPI伸びを2%目標に戻すことが一段と困難。
◎パパデモスECB副総裁=引き続きインフレの二次的効果を予防し、中期的な物価安定へのリスクの顕在化を回避することにコミットしている。このコミットメントが金融政策を決定する上で指針となる。ECBは柔軟、効果的、かつタイムリーに行動する用意がある。金融政策上の目標達成に向けて、金融市場の流動性圧力に対処する用意がある。
◎英スタンチャート=2007年税引き前利益は予想上回る27%増、08年も好調な見通し。
◎ダーリング英財務相=米景気減速の度合いはまだ不透明、世界経済は不確実な局面に過去10年で最大の試練。
◎ロートスイス中銀総裁=物価上昇圧力が大幅に高まり、同時に経済見通しの不透明感も増加し、あまり満足できる状況ではない。物価上昇圧力も相当高まっている。2008年スイスGDP見通し2.0%は楽観過ぎるかも知れない。
◎オルファニデス・キプロス中銀総裁=ユーロ圏の経済成長とインフレに関する見通しは悪化しているが、米国のような景気減速は回避している。


日本・その他
◎台湾中銀(関係筋)=3月27日に金利見直しへ。
◎NZ中銀の四半期調査=企業経営者の今後2年間の物価見通しが前回11月の調査から変わっていない。政策金利が今後数カ月にわたり据え置かれるとの市場の見方を裏付ける。企業経営者が予想する今後1年間のインフレ率は年平均3.0%(11月3.0%)。 今後2年間のインフレ率予想も年平均2.7%(11月2.7%)
◎Deng Xianhong・中国国家外為管理局(SAFE)副局長=人民元が長期的に一方向に上昇すると考えるのは危険だと警告。
◎金現物がIMFによる金売却の可能性で下落。


2008年2月26日 本日の為替戦略

最近の為替相場は、ドル高期待の買いと、事態が一向に改善しない米経済の失望売りを繰り返し、主要通貨ではレンジ相場に入っている。レンジ相場なら、7~8%台の高金利であるAUDとNZDを買い、金利差を狙おうと言う趣旨なのか、円を売る動きを考えるのは理に適っており、AUDJPYは久々の100円台に乗せ、CADJPYは108円台、NZDJPYは87円台、CHFJPYさえも99円台まで上昇した。


中国投資有限責任公司は日本株投資に100億ドルを検討しているといわれ、ドバイ政府系ファンドは対米追加投資を控える方針を示し、アジア、特に製造業部門を積極的に検討とある。この巨額な資金が再び米国へ向かうことになればドル高が始まるのであろうが、まだまだ不透明。


27日のバーナンキFRB議長の議会証言を前に、何処まで投機的なポジションを積み上げることができるかは疑問で、目先の値動きは気になるものの、短期売買を繰り返す以外なさそうである。


本日の経済指標からは、独IFOは独経済の低迷が予想され、米PPIではインフレ上昇が確認されるのかが注目されている。


●ドル円
ドル円は、昨日の円全面安はいったい何であろうか? 別にドル安=円安の動きでもなく、高金利のAUDやNZDでの円売りは理解しやすいが、弱いCADに対しても円は下落し、株高=円安の方程式だけが理に適っている。テクニカルで円売りが始まった可能性もあり、それはそれで理解できるが、バーナンキFRB議長の議会証言の影響は大きく、それを拡大するのも怖い。


ドル円の4時間チャートは、08円台再び回復、107円~108.50円の以前の水準で取引が続いている。上値のポイントは、108.32円、108.55~61円、108.88円、109.56円。下値のポイントは、107.70円、107.57円、107.33円、106.94円。RSIは51と下降ラインを上抜け、トレンドモメンタムは買いに変化している。トータルの判断は、①106.94円~108.61円のレンジを予想するが、上昇圧力が強まりドル買いに変化した可能性が強まっている。


●ユーロドル
ユーロドルは、GBPUSDの終値は22日1.9672、25日1.9672、EURUSDは22日1.4830、25日1.4830・・・。これでは如何ともし難い。海外ディーラーの相場観は、上がっても1.5台ぎりぎり、逆にユーロ安を予想する割合が多い。今回の上昇が何処まで続くのかを確認してから、売りを考えているが、結局は動かず、それも難しい。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間地点で取引が続いている。上値のポイントは、1.4845、1.4910、1.4945~65、1.5029。下値のポイントは、1.4774~86、1.4758、1.4635。RSIは横ばいで、トレンドモメンタムも買いを継続している。トータルの判断は、1.4775~1.4910のレンジ。期待感はその後下落へ転換。


●ポンド円
ポンド円は、相変わらず投機的な値動きが強く、終値では212円台と久々の高値を示現し、持ち合いの上値を超えたことで、ポンド買いが強まる可能性が出ている。クロス全般でも円売りが加速していることで、暫くはこの流れが継続することを期待したい。


ポンド円の4時間チャートは、三角持合の上値を抜けている。上値のポイントは、213.69円、213.86円、214.15~30円。下値のポイントは、210.84円、209.46~63円、208.75~92円。RSIは62と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
18:00 独 2月のIFO景況指数=予想102.8 前回103.4、現況指数=予想107.2 前回107.9、期待指数=予想98.7 前回99.0
20:00 英 2月のCBI販売業調査=予想4.0 前回4.0
22:30 米 1月生産者物価指数(PPI)=総合指数前月比予想0.3% 前回-0.1%、前年比予想7.2% 前回6.3%、コア指数=前月比予想0.2% 前回0.2%、 前年比予想2.2% 前回2.0%
23:00 米 12月のケース・シラー米住宅価格指数=予想 前回-2.1%
00:00 米 2月のリッチモンド連銀製造業指数=予想-5 前回-8
00:00 米 2月の消費者信頼感指数=予想83.0 前回87.9
コーンFRB副議長米経済と金融政策についての講演


2008年2月26日 25日の海外為替市場

先週末の米国市場の流れが継続、円全面安・・・・円以外ではドルはほぼ横ばい。


アジア市場では、中国投資有限公司の日本株投資との報道や、米金融保証会社のアムバック救済策が25日にも発表されるとの報道、独ドレスナー銀行が救済に参加するとの報道に、株価は堅調に推移、日経平均株価が3%近くとなる+414.11円上昇。各種タイプのファンドやCTA筋の円売りが強く、AUD+NZDが堅調に推移し、対円では円キャリートレードが続いた。


欧州市場では、英ホームトラック住宅価格、英銀行協会(BBA)の1月住宅ローン承認件数が弱く、ポンド売りが強くGBPJPYやGBPAUDの売りが続き、GBPUSDは一時1.9615まで下落し、欧州株の大幅な上昇が続く中で、円売り+スイス売りが強まったが、後にGBP+スイスは値を戻した。また、ハンバリー中銀がHUFのバンドを2月26日から廃止することを発表、大荒れとなった。


米国市場では、米中古住宅販売が予想を上回り、円売りの流れが加速、ドルは比較的堅調に推移した。クレジットリスクが弱まったのか、NZDUSD=0.8121と変動相場制移行の最高値を更新、AUDUSDも昨年11月来の水準まで値を戻した。IMFの年次報告書でCADは若干過大評価されているとの内容に、USDCADは1.0を割り込み0.9948まで値を下げている。


●ドル円
アジア市場のドル円は107.31円で取引が始まり、一時107.18円を安値に米アムバック救済策発表の報道=株価上昇=円売りに、AUDJPY+NZDJPYの買いも加わり107.43円まで上昇、ロシア筋のGBPJPY+GBPAUDの売り、ドル円の上値も重く、107.22~43円のレンジが続いた。欧州市場では107.43円で取引が始まり、米系投資銀行の売りに対して、クロスの円売りが続き、107.50円を超えるとストップロスの買いに107.81円まで上昇、本邦実需筋の売りを消化しながら、107.98円まで上昇した。108円のオプション勢の売りに上値は重く、米国株がマイナスで始まると一時107.60円まで下落したが、米中古住宅販売件数が強く、ロンドンフィキシングでは108.12円まで上昇した。米国株が堅調に推移し、株高=円売りの流れに、終盤にかけては108.22円まで上昇、07:00時では108.05円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4837で取引が始まり、朝方の1.4842を高値に、本日期日の1.4850ストライクのオプション期日が意識され上値は重く、1.4800以下のストップロスを試す売りに1.4808まで続落となったが、EURGBPの買いやショートカバーに1.4830まで値を戻し、欧州勢の参入に下値を試す動きが続いた。欧州市場は1.4812で取引が始まり、直後に1.4795まで下落したが、EURGBP+EURJPYの買いが続き、1.4800~25のレンジで取引が続いた。ECBフィキシングを境にユーロ買いが始まり、オプション・ストライク1.4850近くの1.4845まで一時上昇したが、中古住宅販売件数のドル買い戻しに、1.4803まで下落、1.4810~35円の狭いレンジで取引が続き、07:00時では1.4830で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は159.24円で取引が始まり、159.33円を高値に、日経平均株価の上昇+円キャリートレードのAUDJPY・NZDJPYの買いによる円売りと、ロシア勢の円買い+ドル円の107.50円の売りに挟まれて、158.92~30円の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は159.15円で取引が始まり、159.00~20円の狭いレンジから、ドル円が107.50円を超えると159.88円まで上昇、159.50~90円レンジ内での取引が続いた。ロンドンフィキシングでは円売りが加速し、160円の壁を超えストップロスの買いに160.33円まで上昇、米国株価の上昇幅が拡大すると160.43円まで続伸、07:00時では160.28円で取引されている。


●主な経済指標の結果
09.01 英 2月のホームトラック住宅価格=前月比-0.2%(前回-0.3%)、前年比1.4%(前回2.3%)
00:00 米 1月の中古住宅販売件数=-0.4%・489万件(予想-1.8%・480万件 前回491万件←-2.2%・489万件)
英 英銀行協会(BBA)の1月住宅ローン承認件数=4.429万件(前回4.234万件)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎関係者=米アムバック救済計画は来週初めに取りまとめの公算
◎米金融保証会社(モノライン)アムバック・フィナンシャル・グルー プに対する救済策が、25日か26日にも発表される可能性に株価は堅調に推移。
◎ゴールドマン・サックス予想=米主要金融機関の追加評価損は各々10億~120億ドルと予想。最も多いのがシティグループは120億ドル。
◎クロズナーFRB理事=FRBは完全雇用とインフレ抑制という二つの責務にかなり留意する必要がある。
◎国際通貨基金(IMF)は25日に発表した年次報告書=2008年のカナダ経済成長率が1.8%に減速。米経済の弱さが住宅セクター以外に波及した場合、成長が更に減速するリスクがある。成長に対するリスクバランスは下方に傾いている。カナダドルは堅調な経済や商品価格高を反映しており適切な水準だが、若干過大評価されていることを示す数字もある。
◎グリーンスパン前FRB議長=米国の経済成長は失速しており、ゼロ成長の時期が長期化するほどマイナス成長に陥る可能性が高まる。原油価格高はいつまでも続くだろう。
◎米アムバック救済30億ドル調達で合意に近付く(WSJ紙)


欧州・英国
◎中銀筋=ECBは3月のスタッフ予想発表時に2008年の成長率見通しを引き下げる。インフレ予想は前回の2.5%から据置きか上方修正される可能性。欧州連合基準消費者物価指数(HICP)上方修正される可能性。
◎ボネロ・マルタ中銀総裁(MNSI)=ECBの金融政策は検討の時間があり、米国の利下げに追随する必要はない。
◎独ドレスナー銀行=数千万ユーロ台前半で米アムバック救済計画に参加の意向。
◎バーカーBOE金融政策委員会委員=2英国がリセッション入りする可能性は依然として低い。海外からさまざまな打撃を受けており、困難な状況。今年は明らかにボラティリティーの高い年になるだろう


日本・その他
◎NZDUSD=0.8121米ドルに上昇、変動相場制移行後の最高値更新。
◎中国投資有限責任公司(FT紙)=日本株投資に100億ドルを検討→ 日経平均株価上昇。
◎ドバイ・インターナショナル・キャピタル(ドバイ政府系)=米国での資産価格の下落が続く可能性に対米追加投資を控える方針。上半期にさらに調整があるとみており、その後ある程度投資機会があろう。インドや中国などアジア、特に製造業部門を積極的に検討する。
◎シンガポール金融管理局(MAS)=USDSGD=1.4050(11年来の高値)となり、為替介入を行ったもよう
◎スウェイディUAE中銀総裁=ペルシャ湾岸地域の通貨を米ドルにペッグさせていることは湾岸諸国の経済に大きく貢献、湾岸諸国の通貨統合に向けた準備を後押ししている。湾岸通貨はドルにペッグしており、われわれの経済に資本流入をもたらし好ましい影響を与えてきた。湾岸地域の通貨統合問題については長期的な目標。スタート地点におり最終的な合意に達するには時間がかかる。
◎銀価格=27来の高値更新し18.10ドルに上昇。
◎IMF=金準備売却を発表、金価格一時10ドル以上下落。
◎ハンバリー中銀=HUFのバンドを2月26日より廃止することを発表、波乱の値動きとなった。


2008年2月25日 本日の為替戦略

月曜日の相場は、前週の流れを受け継ぐことが多い。先週金曜日は、米フィラデルフィア連銀景況指数の大幅悪化に、リセッションを危惧した株安+ドル売りが続いていたが、米国市場引け間際に、モノライン社の救済策が今週の月曜日・火曜日にでも発表さえるとの報道を材料に、急速に株価は回復+ドル買いとなった。


今日・明日は、その救済策の内容と評価を見ながらの取引となるが、米国の経済指標は強弱混在しながらも、米経済を危惧する声が一段と強まっている。米国発のサブプライム問題が広まり、景気低迷による追加利下げと、強まるインフレ懸念とで、FRBは非常に難しい選択に迫られており、ドルに対して不安感が広まっている。


その中で、本邦企業のリパトリのクロスで円買いにたして、個人投資家はAUDのみならず、NZD債への投資を増加させ、NZの2月のURIDASHI額は3倍近く急拡大しているといわれている。しかし、これらの通貨高も投機的な色彩が濃く、長続きできるかは疑問である。


本日の経済指標からは、米中古住宅販売件数とトルシェECB総裁の発言には注意したい。


●ドル円
ドル円は、先週前半続いたドル買いの反動に週末に106円台まで下落、終値では107円台を回復したものの、ドルの弱気なセンチメントは払拭できず、特筆する円買いの材料な無いが、108円台トライが失敗しただけに、107.50~60円の高値をクリアに超えるまでは、下値を試しやすい。


ドル円の4時間チャートは、107円~108.50円レンジの下限を割り込み再びもとのレンジに戻っている。上値のポイントは、107.33円、107.57円、107.70円、108.32円。下値のポイントは、106.94円、106.70円、105.91円、105.65円、104.96円。RSIは37と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りが続いている。トータルの判断は、107.33円、または、107.57円を超えるまでは売りを継続。


●ユーロドル
ユーロドルは、米国が弱いとユーロが強く、NZDやAUDのように特別上昇力が強いわけではないが、ECBの金利据置きとFRBの利下げ観測に、気がつけば再び1.48台まで上昇、緩やかな上昇が期待できそうである。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続き中間から上限の間で取引が続いている。上値のポイントは、1.4870、1.4955、1.5029。下値のポイントは、1.4802、1.4758、1.4729、1.4635。RSIは68と高値圏で横ばいが続きトレンドのある流れとなっており、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買い。または、1.4802~1.4870のレンジ。


●ポンド円
ポンド円は、かつては一番の投機通貨で動きも激しかったが、最近は珍しく揉み合いが続いている。気がつけば上値が切り下がり、下値がきりあがる三角持合に入り、そろそろ終点近くに到着しつつあり、次の方向性を確かめる時期に近づいているように思えてならない。


ポンド円の4時間チャートは、208円~212円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、210.81円、211.09円、212.00円、213.69円。下値のポイントは、210.04円、208.92円、208.75~80円。RSIは48とニュートラルゾーンで横ばいが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買いだが、210円~211.10円のレンジを抜けた方向に流れが加速する可能性が高い。


●本日の経済指標・その他
09.01 英 2月のホームトラック住宅価格=前月比予想 前回-0.3% 前年比予想 前回2.3%
00:00 米 1月の中古住宅販売件数=予想-1.8%・480万件 前回-2.2%・489万件
17:30 スウェーデン スウェーデン中銀(Riksbank)政策会議の議事録公開
トルシェECB総裁発言
ブロズナーFRB理事リスク管理についての講演
ミシュキンFRB理事インフレ安定化についての講演


2008年2月24日 今週の為替戦略

今週のメインイベントは、27日・28日の上下院金融委員会でのバーナンキFRB議長の半期に一度の金融政策に関しての議会証言である。初日の27日で大方が判明し、28日には同じような発言内容になるのが普通となるが、27日(日本時間28日の午前零時開始)には、今後の米金融政策を読み取ることができ、非常に・非常に重要な日となっている。市場では3月18日のFOMCで既に0.25%~0.5%を折り込み済みで、可能性は非常に低いが、逆のインパクトは大きくなっているのも事実である。また、29日にはローゼングレン・ボストン連銀総裁、ミシュキンFRB理事、ロックハート・アトランタ連銀総裁、エバンズ・シカゴ連銀総裁、プール・セントルイス連銀総裁等、通貨当局者の発言が多く注意したい。


米国は消費者物価指数が上昇し、インフレを意識しながらも、短期間に大幅な金利引き下げを実施したにもかかわらず、住宅金利の低下には反映されにくい状況が続き、今後も政策金利の引き上げが予想されている。フィラデルフィア連銀景況指数が2001年2月来の低水準で、リセッションがテーマとなりつつあり、ドルの信頼回復には程遠いようにも思われ、一時で期待されていた米経済回復=ドル高も足踏み状態から、更には逆に動き始めている。


今週は、ドル高値を試す相場→レンジ相場→ドル下値を試す相場へと、徐々に流れが変わる可能性が高くなっている。この流れを変えるには、予想外の良好な経済指標と予想外のバーナンキFRB議長の発言であるが、現状では望みするで、ドル売りの流れを試すことになりそうである。ドル円もレンジ相場から、一時106円台に入りドル高センチメントは薄らぎつつあるが、多くの為替市場参加者の見通しは、短期的(第1四半期)なドル安と中期的(第2四半期以降)なドル高予想は相変わらずのままである。目先は、ドルブル派、ドルベア派が入り乱れ、ユーロ・ポンド・円に関しても先行き見通しが分かれ、それがまた、大手投機筋の付け込む隙を与え短期的な相場変動を大きくさせる要因ともなっている。


先週の木曜と金曜日は不在となったが、大手投機筋は日本時間の午後2時~3時頃にかけて、それ以前の流れの逆のポジションを取り、午後7時頃には一旦利食いを行い、日本時間の午後10時~午前1時頃かけては、売り買いを交錯させていることが多い。


主要通貨を比較:
Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると:
CADを除く主要通貨でドルは下落しており、原油価格や商品価格の上昇と、高金利通貨の恩恵を受けたNZDの上昇幅が大きく、AUDもインフレ懸念と再利上げの思惑に上昇が続き、GBPを除き、高金利通貨の順にドルに対して上昇している。


USDJPY OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
15-Feb-08 107.35 108.62 106.33 107.80 0.48 0.45% 2.29
22-Feb-08 107.83 108.37 106.71 107.14 -0.66 -0.61% 1.66


EURUSD OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
15-Feb-08 1.4516 1.4710 1.4482 1.4682 1.750 1.21% 2.28
22-Feb-08 1.4678 1.4863 1.4611 1.4830 1.480 1.01% 2.52


USDCHF OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
15-Feb-08 1.1020 1.1108 1.0886 1.0932 -1.020 -0.92% 2.22
22-Feb-08 1.0933 1.1048 1.0835 1.0853 -0.790 -0.72% 2.13


GBPUSD OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
15-Feb-08 1.9459 1.9740 1.9402 1.9613 1.530 0.79% 3.38
22-Feb-08 1.9571 1.9709 1.9363 1.9672 0.590 0.30% 3.46


AUDUSD OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
15-Feb-08 0.8957 0.9097 0.8922 0.9089 1.310 1.46% 1.75
22-Feb-08 0.9081 0.9249 0.9068 0.9240 1.510 1.66% 1.81


USDCAD OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
15-Feb-08 0.9997 1.0112 0.9919 1.0066 0.770 0.77% 1.93
22-Feb-08 1.0092 1.0197 1.0018 1.0125 0.590 0.59% 1.79


NZDUSD OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
15-Feb-08 0.7869 0.7956 0.7813 0.7899 0.150 0.19% 1.43
22-Feb-08 0.7898 0.8102 0.7894 0.8090 1.910 2.42% 2.08


円クロスを比較:
Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると:
米独の影響を最も受けやく、利下げ観測の強いCADJPYの下落は特異で、GBPJPYも若干値を下げが、NZDJPYの上昇幅は大きく、AUDJPYも堅調に推移し、キャリートレードの復活を思わせる値動きとなっている。また、EURJPYやCHFJPYはほぼ横ばいで推移し、通貨間によって異なる値動が特徴となっている。


AUDJPY OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
15-Feb-08 96.14 98.34 95.95 97.98 1.890 1.97% 2.39
22-Feb-08 97.90 99.54 97.76 98.92 0.940 0.96% 1.78


GBPJPY OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
15-Feb-08 208.83 213.86 206.78 211.37 2.530 1.21% 7.08
22-Feb-08 211.04 211.96 208.75 210.74 -0.630 -0.30% 3.21


CADJPY OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
15-Feb-08 107.32 108.97 106.09 107.03 -0.350 -0.33% 2.88
22-Feb-08 106.81 107.56 104.99 105.74 -1.290 -1.21% 2.57


EURJPY OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
15-Feb-08 155.80 158.89 154.33 158.28 2.550 1.64% 4.56
22-Feb-08 158.30 159.60 157.70 158.88 0.600 0.38% 1.90


AUDJPY OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
15-Feb-08 96.14 98.34 95.95 97.98 1.890 1.97% 2.39
22-Feb-08 97.90 99.54 97.76 98.92 0.940 0.96% 1.78


CHFJPY OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
15-Feb-08 97.35 98.79 96.53 98.57 1.310 1.35% 2.26
22-Feb-08 98.59 98.87 97.91 98.72 0.150 0.15% 0.96


NZDJPY OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
15-Feb-08 84.45 85.78 83.85 85.16 0.570 0.67% 1.93
22-Feb-08 85.16 86.88 85.08 86.61 1.450 1.70% 1.80


IMM通貨先物:
2月12日と2月19日の公表値を比較してみよう:
相変わらずGBPのショートは大きく先安感が続き、金利相場なのか、クレジットリスクの緩和なのか、CHFのロングは減少、CADもドル安連動に弱気が支配しています。逆にJPY・EUR・AUDのロングは増加し、数日前の過去のデータとは言え、最近の市場センチメントを良く表しています。


JPY Long Short Net
2-Feb-08 73,955 30,484 43,471
19-Feb-08 80,805 30,361 50,444


EUR Long Short Net
2-Feb-08 55,016 44,721 10,295
19-Feb-08 60,926 46,196 14,730


GBP Long Short Net
2-Feb-08 26,593 40,526 -13,933
19-Feb-08 25,606 37,763 -12,157


CHF Long Short Net
2-Feb-08 17,550 14,370 3,180
19-Feb-08 23,979 22,992 987


CAD Long Short Net
2-Feb-08 43,391 22,956 20,435
19-Feb-08 33,387 21,440 11,947


AUD Long Short Net
2-Feb-08 53,483 17,615 35,868
19-Feb-08 58,464 18,044 40,420


NZD Long Short Net
2-Feb-08 17,294 1,315 15,979
19-Feb-08 16,735 1,608 15,127


今後の金利予想は:
国  予定日 現行政策金利 予想          
USD 3月18日 3.0%  0.25%~0.50%の利下げを予想(Fed Funds Target Rate)
EUR 3月 6日 4.0%  金利据え置きを予想(Refi Rate)
GBP 3月 6日 5.25%  金利据え置き~0.25%の利下げを予想(Base Rate)
JPY 3月 7日 0.50%  金利据え置きを予想(OverNight Call Rate)
AUD 3月 4日 7.0%  0.25%の利上げを予想(Cash Rate)
NZD 3月 5日 8.25%  金利据え置きを予想(Cash Rate)
CHF 3月13日 2.75%  金利据え置きを予想(3 month Libor target)
CAD 3月 4日 4.0%  0.25%の利下げを予想(OverNight Rate)
NOK 3月13日 5.25%  0.25%の利上げを予想 (Sight deposit)
SEK 4月23日 4.25%  金利据え置きを予想 (Repo rate)


今週の経済指標からは、28日・29日に発表が集中し相変わらず、インフレ関連と住宅関連の変動率は多い事が予想され、特に米国発のインフレ指標でもある、28日のGDPデフレータ、29日の個人消費支出のコアPCEは重要となっている。

◎住宅関連では、25日=英ホームトラック住宅価格、米中古住宅販売件数、27日=米新築住宅販売件数、28日=英ネーションワイド住宅価格と発表が多い。
◎インフレ関連では、26日=米PPI、28日=米GDPデフレータ、29日=日本全国CPI、ユーロCPI、未定=独CPIが注目される。
◎成長関連では、27日=英GDP、28日=米GDPには注意が必要。
◎その他では、25日=スウェーデン中銀議事録、26日=独IFO、27日=米耐久財受注、29日=米個人所・得消費、米シカゴ購買部協会景気指数、米ミシガン大消費者信頼感指数は為替変動が比較的大きい。


●ドル円
ドル円は、クロスではAUDやNZDに対して継続して円売りが続き、弱いながらも円キャリートレードに陥っている。ドル円の金利差も縮小する一方で、ドルにたしては狭いレンジ相場が続く可能性が高いかし、3月は本邦決算月でもあり、リパトリによる予想外の円買需要も今後は気にする必要もある。これらの円クロスで円高に変わることにより、ドル円も下値を試すリスクも警戒したい。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間地点で揉み合いとなっている。上値のポイントは、107.56円、107.92円、108.55~66円、109.23円、110.95円。下値のポイントは、106.10円、103.93円、103.53円。RSIは37とやや上昇しているが弱く、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、①106.10円~108.66円のレンジ相場を予想するが、上値08円台を失敗し下値を試しやすくなっている。Daily=買い、Weekly=弱い売り、Monthly=売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、長い期間に渡り1.43~1.50のレンジに陥り、両サイドを抜け出すことは容易ではなくなっている。しかし、米景気の鈍化からリセッション入りの可能性が指摘されつつあり、EUR圏の成長も鈍化することが予想されているが、インフレに対する考え方や金融政策でもECBとFRBのスタンスの差は歴然としたものがある。金利差からもドルは他の主要通貨では分が悪く、ドルの安値を試すことが予想される。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間から上限での取引が続いている。上値のポイントは、1.4882、1.4944、1.4966、1.5030、1.5302。下値のポイントは、1.4782、1.4762、1.4708、1.4556、1.4345、1.4309。RSIは65と横ばいで緩やかな上昇ラインを継続しているが、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、失敗して再びもとのレンジ相場に戻る可能性もあるが、昨年11月の高値1.4968を超え、どこまで上昇できるかを試すことを予想。Daily=買い、Weekly=ミックス、Monthly=買い


●ポンド円
ポンド円は、3月のイングランド銀行の金融政策では利下げが予想されながらも、小売売上高が強く売り買いが交錯している。市場のセンチメントはややポンド高に傾いているが、204~214円の10円レンジを抜け出すことはできず、GBPUSDは相変わらず、1.94~1.98のレンジで取引が続き、方向感はいまひとつはっきりとしない。強いて言えば、期待感のGBP安相場と、米住宅関連の指標を見ながらの短期取引がベスト。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降とトレンドが続き、ラインの中間から下限でのレンジで取引が続いている。上値のポイントは、213.43円、214.21円、214.43円、215.40円、220.45~50円。下値のポイントは、209.43円、206.96円、204.60円、199.93円、196.17円。RSIは下降トレンドが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。204.60円~214.00円のレンジに相場から、214.43~50円を超えるまでは下落基調が続く。Daily=買い、Weekly=売り、Monthly=売り。


2008年2月23日22日の海外為替市場

アジア市場では、米国の金利低下期待と主要国の景気低迷に反して比較的良好なアジア経済に、シンガポールドルはUSDSGD=1.4050と10年半となるSGD高・USD安、THBも10年半来の高水準、TWDは2年半来の高値と、他のアジア通貨も上昇、弱いアジア株+日経平均株価に円高が続いた。


欧州市場では、経済指標が強弱混在したが、サービス業PMIが52.3(予想50.7)と4年半ぶりの低水準から上昇に転じて、EURUSD1.4815→1.4852(NY市場で一時1.4861)まで上昇、弱い欧州株価に上昇力も弱く揉み合いとなった。


米国市場では、最大手home-funding会社が2社が格下げされ、フィッシャー・ダラス連銀総裁発言もドルにとっては弱気な材料とされ、米国株の下落に円高が進みUSDJPY=一時106.72円まで下落、ドル売りの流れが続いた。カナダの小売売上高は、除く自動車=前月比-0.4%(予想0.4%)と弱く、USDCAD=1.0100→一時1.0166まで上昇、CADJPY=一時105円近くまで下落した。しかし、終盤ぎりぎりで、米金融保証会社(モノライン)アムバック・フィナンシャル・グループ の救済策が25日か26日にも発表される可能性があるとの報道に→米株価上昇、ドル買い戻しが進む。


●ドル円
アジア市場のドル円は107.40円で取引が始まり、仲値の円売り需要に107.54円まで上昇、弱いアジア株+クレジットリスクの高まりに107.36円まで下落、オプションカットでは一時107.57円まで上昇したが、アジア通貨高の流れに107.27円まで値を下げた。欧州市場は107.31円で取引が始まり、アジア勢買い+投機筋の売りに、107.17~35円の狭いレンジで売り買いが交錯したが、19日の安値107.21円、21日の安値107.17円を割り込み、ストップロスのドル売りが加速、ECBフィキシングでは106.90円のストップロスも試し106.85円まで続落した。106円台では本邦資本筋の買いは厚く、107.32円まで上昇したが、米国株は弱くクロスの円買いが続き、一時106.72円まで続落したが、金曜日の薄商いの中で、モノライン社の救済が直前に迫っているとの報道に、米株価は上昇=円売りに変化し、107.33円まで上昇、107.16円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4813で取引が始まり、米系ファンドの売りに1.4789まで下落したが、1.48以下ではアジア勢の買いが続き下げ止まり、1.4795~20狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は1.4810で取引が始まり、一時1.4792まで値を下げたが、ユーロ圏サービス業PMIが4年半ぶりの低水準から上昇し、前日の高値1.4838を超え1.4851まで急伸、1.4850超えの欧州勢の売りは厚く、1.4820~40の狭いレンジで揉み合いとなった。ECBフィキシングでは1.4861まで上昇、EURGBPの売りに1.4822まで下落、1.4862まで再上昇したが、オプション勢の売りに上下を繰り返し、ロンドンフィキシング近くでは1.4795まで値を下げ、1.4815~40の揉み合いから、1.4827で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は159.07円で取引が始まり、仲値の買いに一時159.30円まで上昇したが、決算絡みのリパトリの円買い戻しに、158.86円まで下落、158.95~30円で揉み合いが続いたが、アジア株安+アジア通貨高+クレジットリスクの高まりを材料に158.90円まで値を下げた。欧州市場は158.94円で取引が始まり、直後には158.54円まで下落、ユーロ圏のサービス業PMIに159.25円まで上昇したが、クレジットリスクが意識され、弱い欧州株に159円台の売りが続き、ECBフィキシングでは158.61円まで下落した。EURUSDの買い+オプション勢買い159.18円まで上昇したが、弱い米国株に円買いが強く、158.15円まで急落、158.25~55円のレンジから、終盤にかけて米国株が急速に値を戻し、159.14円まで急伸、158.98円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
18:00 ユーロ 2月のComp PMI=52.7(予想51.5 前回51.8)
18:00 ユーロ 2月の製造業PMI=52.3(予想52.3 前回52.8)
18:00 ユーロ 2月のサービス業PMI=52.3(予想50.7 前回50.6)→ 予想より強く4年半ぶりの低水準から上昇しユーロ買いとなる
19:00 ユーロ 12月の製造業新規受注=-3.6%(前月比-1.0% 前回2.0←2.7%)、前年比2.1%(予想8.4% 前回11.4←11.9%)
22:30 カナダ 12月の小売売上高=前月比0.6%(予想0.7% 前回0.9←0.7%)、除く自動車=前月比-0.4%(予想0.4% 前回2.0←1.7%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎フィッシャー・ダラス連銀総裁=インフレ基調に変化がみられ、個人的に注視している。非常に狭い通路を進み、一方にはインフレの落とし穴があり、もう一方には景気減速リスクがある。インフレを懸念する企業経営者が増加。インフレ期待が十分に抑制されているかどうかが問題。最近成立した景気対策法が、企業の設備投資を押し上げる。
◎S&P=米金融会社ゼネラル・モーターズ・アクセプタンス・コーポレーション(GMAC)と、住宅金融部門レジデンシャル・キャピタル(レスキャップ)をジャンク級内で格下げした。
◎米金融保証会社(モノライン)アムバック・フィナンシャル・グループ ABK.N 救済策が25日か26日にも発表される可能性がある→米株価上昇、ドル買い戻しが進む。
◎グロー ス・PIMC最高投資責任者=金利の大幅利下げは、住宅ローン金利の低下につながっていない。


欧州・英国
◎ゴンサレスパラモECB専務理事=最近のユーロ圏の経済指標は強弱が混在。ECBは引き続き上向きのインフレリスクを注視。 成長に対する多くの下振れリスク、インフレに関しても多くの上振れリスクがある。ユーロ圏のファンダメンタルズは全般的には引き続き健全。クレジット市場の圧迫は年内に軽減する確率を織り込んでいない。過去数週間で市場の楽観的な見方は若干後退。金融市場への流動性供給を必要なだけ続ける。
◎オルファニデス・キプロス中銀総裁=ECBの金利をめぐる選択肢はオープンで、経済動向について先を読もうとするのは誤り。前回のECB理事会の主要懸念は高水準のインフレで、同時に成長への下向きリスクの増大も認識。
◎ユンケル・ユーログループ議長=2008年のユーロ圏成長率見通しは、欧州委員会が予想する1.8%に近くなる。
◎ムーディーズ=金融保証会社CIFGの最上級格付けを引き下げ方向で見直し。
◎英ロイズTSB=2007年の評価損計上額を0.8億ポンド積み増し2.8億ポンド。


日本・その他
◎大田経済財政担当相=景気は踊り場とは見ていないが、入る可能性は視野に入れておく必要。先行き景気の下振れリスク高まっており、より慎重に見ていく必要。
◎2月月例経済報告=景気はこのところ回復が緩やか、基調判断を1年3カ月ぶりに下方修正。
◎あいおい=サブプライム損失920億円で今期最終赤字。
◎福井日銀総裁=世界経済の不確実性高まっており、米経済も減速傾向一段と強まっている。
◎中国人民銀行(第4四半期の金融政策報告書=2008年上期はインフレ率が比較的高水準で推移。国内外の不透明感の高まりを背景に成長が鈍化
◎中国銀行業監督管理委員会=中国の銀行が日本のミューチュアルファンドの投資することを容認。


2008年2月22日 本日の為替戦略

不思議な感じもするが、連日の大手投機筋の動きは無く、原油や貴金属の価格が高騰している中で、非常におとなしい展開に、何かの前兆ではないかと違和感が残る。幸いにとでも言うのか、強い英小売売上高と、弱い米フィラデルフィア連銀景況指数に、ドルの先安感が一気に高まり、今日はこの通貨の値動きには注意したい。


本日は金曜日。今週一週間のポジション調整に入りやすい日でもあるが、今週を振り返ってみても、ドル売りが進み、やや円売りが進んでいる以外は特徴をつかみ見くい。経済指標も特に重要なものは無く、ポジション調整の原則からはドル買い+円買いなのだが、ドルの続落を期待したい。


●ドル円
ドル円は、108円台を維持しながら、またしても失敗。最近はレンジ相場の上限で買うと下げられ、下限で売ると上げられ、なんとも言いようの無い逆張り相場の連続であったが、今回もそれが継続する可能性もあるが、期待感はどうしても下値を試して見たくなる。そして、レンジを下抜けし大相場になることを期待したくなる。


ドル円の4時間チャートは、107円~108.50円のレンジでの取引が続いている。上値のポイントは、107.61円、107.73円、107.98円、108.55円。下値のポイントは、107.20円、106.99円、106.33円、106.18円、103.91円。RSIは44と変形ながら下降ラインが続き、トレンドモメンタムも変形ながら売りを継続している。トータルの判断は、レンジ相場から売りに変化する可能性が高い。


●ユーロドル
ユーロドルは、欧州委員会の半期に一度の経済見通しでは、CPIが2.6%(前回2.1%)とターゲットの2%を超え、GDPは1.8%(前回2.2%)と低下を予想。これからは目先で金利引下げを実施する理由を見つけることはできない。ユーロ安の予想も失望感が見え始め、1.48台を維持し、次に1.5を試す動きを期待したい。


ユーロドルの4時間チャートは、久々に1.48台に乗せ買いが続いている。上値のポイントは、1.4837、1.49448~55、1.4966。下値のポイントは、1.4790、1.4751~58、1.4699。RSIは63で横ばいとなり、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、1.4751~58まで下げ可能性があるが、買い。


●ポンド円
ポンド円は、GBPUSDが何とか1.9400を割り込み急落することが避けられ、英小売売上高を好感し、1.94~1.9750~00レンジの上限を試す動きになっている。急騰できるかどうかは、1.98台を超えることができるかにかかっており、ポンド円もそれと同じ値動きを期待したい。


ポンド円の4時間チャートは、208円~212円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、211.45円、212.00円、212.45円、213.69~74円。下値のポイントは、210.28円、209.46円、208.92円、208.75円。RSIは47で下降ラインを上抜け上昇に変わっている可能性もあり、トレンドモメンタムは買いに転換している。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
18:00 ユーロ 2月のComp PMI=予想51.5 前回51.8、
18:00 ユーロ 2月の製造業PMI=予想52.3 前回52.8
18:00 ユーロ 2月のサービス業PMI=予想50.7 前回50.6
19:00 ユーロ 12月の製造業新規受注=前月比-1.0% 前回2.7%、 前年比予想8.4% 前回11.9%
22:30 カナダ 12月の小売売上高=前月比予想0.7% 前回0.7%、除く自動車、前月比予想0.4% 前回1.7%
フィッシャー米ダラス地区連銀総裁が講演 (テキサス州フォートワース)


2008年2月22日21日の海外為替市場

アジア市場は、日本の1月貿易収支はマイナス幅が拡大、全産業活動指数も弱く円売りの流れが続き、注目の豪ドルは、第4四半期の平均週間賃金=0.6%(前回1.0%)が弱くAUD利食い売りに前日の上昇力も乏しく、日経平均株価の上昇の円売りと円先高感+実需の売りに、連日の大手投機筋不在の中で狭いレンジ取引が続いた。


英小売売上高は前月比0.8%(予想0.2%)と強く、GBPUSD=1.9462→1.9585まで急伸、GBPJPY=210.37→211.98円まで急伸、EURGBP=0.7566→一時1.7518まで急落、ポンドの独り舞台で、他の主要通貨は狭いレンジ取引を継続した。


米国市場では、センタンスBOE金融政策委員会が「リセションのリスクは僅かだが、英経済の減速が少なくとも10年間で最も急激なものとなる可能性」との発言に、GBPは売り買いが交錯。フィラデルフィア連銀景況指数は(-24.0 予想-11.0)2001年2月来の低水準となり、米国株の下落、USDJPY=108.00→107.15円まで急落、EURUSD=1.4740→1.4837まで上昇し、ドル全面安の展開となった。


●ドル円
アジア市場のドル円は108.12円で取引が始まり、朝方の107.94円を安値に108円以下では本邦勢の買いが続き、日本の貿易収支・全産業活動指数は弱く、日経平均株価が上昇=円売りに底堅い展開が続いたが、108.20~30円の本邦実需筋+資本筋の売りに上値も重く、108.00~29円のレンジで取引が続いた。欧州市場は108.12円で取引が始まり、投機筋不在の中で、アジア市場の流れを継続、107.94~20円の狭いレンジで取引が続いていたが、GBPJPYの買いに108.33円まで上昇した。アジア中銀筋の売りが続き、ECBフィキシングでは108.03円まで下落、米フィラデルフィア連銀景況指数に107.90~95円を割り込み、ストップロスドル売りが加速、ロンドンフィキシングでは107.50円まで値を下げた。一時107.70円まで値を戻したが、米国株の下げが続き、107.15円まで続落となり、07:00時では107.42円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4714で取引が始まり、動意の乏しい1.4706~35の狭いレンジで取引が続き、欧州勢の参入にようやく1.4748まで上昇した。欧州市場は1.4721で取引が始まり、英小売売上高を受けたドル売りに1.4760まで上昇したが、EURGBPの売りも強く1.4702まで値を下げた。ECBフィキシングでは1.4744まで値を戻し、米フィラデルフィア連銀景況指数に、1.4800近辺のオプション勢の売りを抜け1.4824まで上昇、弱い経済指標に3月の大幅な利下げ期待が強く、ドル売りが続く中で1.4838まで続伸、07:00時では1.4815で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は159.06円で取引が始まり、早朝の158.94円を安値に、弱い日本の経済指標と堅調なドル円+株価の上昇に159.43円まで徐々に底値を切上げたが、実需筋の売りに上値も重く159.10~40円のレンジで取引が続いた。欧州市場は159.17円で取引が始まり、GBPJPYの買いに一時159.58円まで上昇したが、連日の大手投機筋も不在で、159.10~40円の狭いレンジで取引が続いた。米フィラデルフィア連銀景況指数に158.77円まで下落、証券筋の買いに159.43円まで上昇、弱い米国株に円買いが続き、158.79円まで再度下落、158.80~15円のレンジ取引から、07:00時では159.09円で取引されている。


●主な経済指標の結果
08:50 日本 1月の通関ベース貿易収支=-793億円(予想209億円 前回8749←8779億円)
08:50 日本 12月の全産業活動指数=前月比-0.2%(予想0.3% 前回-0.5%)
09:30 豪 第4四半期の平均週間賃金=0.6%(前回1.0%)
16:15 スイス 1月の貿易収支=12.154億スイス(前回1.811億スイス)
17:15 スイス 1月の生産者輸入価格=前月比0.5%(予想0.0% 前回-0.1%)、前年比3.7%(予想3.1% 前回3.0%)
18:00 ノルウェー メインランド第4四半期GDP=前期比1.3%(予想1.2% 前回1.5%)
18:00 ユーロ 12月の経常収支=季節調整後-103億ユーロ(予想2億ユーロ 前回23←7億ユーロ)、季節調整前19億ユーロ(前回27億ユーロ)。
18:00 ユーロ 12月のnet investment flow(純投資流入額)=-195億ユーロ(前回192←212億ユーロ)
18:30 英 1月の小売売上高=前月比0.8%(予想0.2% 前回-0.2←-0.4%)、前年比5.6%(予想4.7% 前回2.8←2.7%)
22:30 米 新規失業保険申請件数(2/17までの週)=34.9万件(予想35万件 前回35.8←34.8万件)
00:00 米 1月の景気先行指数=前月比-0.1%(予想-0.1% 前回-0.1←-0.2%)
00:00 米 2月のフィラデルフィア連銀景況指数=-24.0(予想-11.0 前回-20.9)、新規受注=-10.9(前回-15.2)、支払価格=46.6(前回49.8)、従業員数=2.5(前回-1.5)→ 2001年2月来の低水準でドル売りとなる


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎バーナンキFRB議長=27日に下院金融委員会で金融政策について午前10時から証言。


欧州・英国
◎センタンスBOE金融政策委員会=英経済の減速が少なくとも10年間で最も急激なものとなる可能性。リセションのリスクはわずかだ。
◎欧州委員会委員(半期に一度の経済見通し=2008年)=GDP1.8%(前回11月2.2%)米国の景気減速と商品価格の上昇、CPI2.6%(前回2.1%)食品・エネルギー価格の上昇。成長リスクは下向き、インフレリスクは均衡してきているが、依然として上向き。
◎アルムニア欧州委員会委員(半期に一度の経済見通し後の記者会見)=「景気・インフレ」→スタグフレーションの状況にはない。インフレ圧力は対処可能で。 「コアインフレ・インフレ期待」→2008年下半期にインフレは低下しECBの目標水準に近づく。 2007年12月に2.3%を記録したコアインフレは懸念材料。らなる懸念はインフレ期待の高まり。消費者物価の期待は2001年に記録した高水準に近い。「賃金設定・現在のインフレ水準」→インフレ率は2008年末には2%を僅かに上回る水準まで低下。現状は一時的な高水準のインフレに苦慮。「インフレ」→最新上昇は食料品とエネルギー価格の上昇。前月のユーロ圏のインフレの半分以上が原油と石油による。「米経済見通し」→2008年の米経済成長率については1.25%と予想。 米経済が景気後退に陥るとのシナリオは主要見通しではない。顕著な減速があるが年末には上向くというのがメインシナリオ。
◎仏ソシエテ・ジェネラル=新たな評価損が発生する可能性がある。
◎独アリアンツ=第4四半期は50%超減益、銀行部門のサブプライム損失響く。
◎イングベス・スウェーデン中銀総裁=前週の利上げを受けて市場との対話に関して批判の声が出ていることについて、重く受け止める必要がある。政策金利は向こう1年にわたり現在とほぼ同じ水準にとどまるとの見通し。
◎仏ソシエテ・ジェネラル会長=米経済はリセッションに入っている。
◎仏ソシエテ・ジェネラル=第4四半期の純損失は33.51億ユーロで従来予想通り。


日本・その他
◎サイヤリ・サウジアラビア通貨庁総裁=安易な解決策は長期的に悲惨な結果をもたらす可能性がある。通貨政策は柔軟性を欠いてはならない。多くの専門家がドル・ペッグ制をやめればインフレ問題は解決すると言い、単純な問題であるかのように語っているが、実際には問題は格段に複雑だ。


2008年2月21日 本日の為替戦略

為替市場は相変わらず投機的な売買が主流で、金融機関の混乱に、市場参加者の質は変わり、一部の巨大な投機筋が市場を動かしている、それも短期取引が中心のように思われてならない。


為替市場の反応は予想外に冷静ではあったが、リュトガース独ノルトライン・ウエストファーレン(NRW)州政府首相は、独の州立銀行は世界的なクレジット市場の混乱の影響で危機的状況にあると発言、ウェーバー独連銀総裁の独金融機関は健全との発言の信憑性はどうなのであろうか? ユーロの弱気な見通しが増えることが予想される。


イングランド銀行MPC議事録では、ブランチフラワー委員が0.5%の利下げを主張した。金利動向は目まぐるしく予想が変わるが、次回のBOE金融政策委員会では利下げ観測が強まり、ポンドの売り材料となりやすい。


FOMC議事録では、「住宅価格の一段の下落・家計の資産や信用へのアクセス縮小の可能性はかなりのリスク」、「FRBの大半は成長へのリスクは下向き・失業率のリスクは上向き」とあり、先のCPIが強く利下観測が後退したが、3月の再利下げ観測は強まっている。また、「成長見通し改善すれば、利下げのおそらく急激な反転が必要となる可能性」も指摘されているが、暫くはこの心配も必要なさそうである。


●ドル円
ドル円は、日々円のセンチメントは変化し、108円台に乗るとドルブルになり、ショートが切らされ上昇し、107円台に入ると、ドルベアになり、ロングが切らされ下落し、結局はレンジ相場が続き、元の水準に戻ることが多い。いつまでもレンジ相場が続くとは思えないが、まだ、純張りの儲けは薄く、逆張りが有効となる取引が続いている。


ドル円の4時間チャートは、107円~108.50円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、108.39円、108.55円、108.61円、108.88円。下値のポイントは、107.55円、107.61~73円、107.20~27円、106.99円。RSIは54と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、107.20~108.55円のレンジで、抜けた方向に追従。


●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロ安の期待感は強く、材料も売りが多いが、結果は、これもレンジ相場を抜け出すことはできないでいる。上昇も一服感はあり、1.4730を超えることができないと、本格的な下落となるのだが、これを期待しながらも、目先はレンジ相場を続ける以外なさそうである。


ユーロドルの4時間チャートは、下降トレンドを一時割り込んだが再び上昇トレンドに戻している。上値のポイントは、1.4729、1.4755、1.4794~98。下値のポイントは、1.4651、1.4615、1.4590、1.4516。RSIは58でやや下げ方向となり、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、1.4590~1.4730のレンジ、または、1.4695~1.4798のレンジ。期待感は下げ。


●ポンド円
ポンド円は、ポンド安の期待感は強く、短期的な売りが脹らむことが多く上下を繰り返すことが多く、3月の利下げ観測は売り材料となっているが、ポンドのショートポジションが多いのか予想外に動きは鈍い。ポジションを減らし下げのタイミングを待つことにしたい。


ポンド円の4時間チャートは、208円~211円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、210.28円、210.84円、212.00円、212.45円、213.93円。下値のポイントは、208.92円、208.80円、205.68円、204.66円。RSIは37と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。


●本日の経済指標・その他
08:50 日本 1月の通関ベース貿易収支=予想209億円 前回8779億円
08:50 日本 12月の全産業活動指数=前月比予想0.3% 前回-0.5%
09:30 豪 第4四半期の平均週間賃金=予想 前回1.0%
16:15 スイス 1月の貿易収支=予想 前回1.981億スイス
17:15 スイス 1月の生産者輸入価格=前月比予想0.0% 前回-0.1%、前年比予想3.1% 前回3.0%
18:00 ノルウェー メインランド第4四半期GDP=前期比予想1.2% 前回1.9%、前年比予想6.3% 前回6.6%
18:00 ユーロ 12月の経常収支=予想2億ユーロ 前回7億ユーロ
18:00 ユーロ 12月のnet investment flow=予想 前回212億ユーロ
18:30 英 1月の小売売上高=前月比予想0.2% 前回-0.4%、前年比予想4.7% 前回2.7%
22:30 米 新規失業保険申請件数(2/17までの週)=予想35万件 前回34.8万件
00:00 米 1月の景気先行指数=前月比予想-0.1% 前回-0.2%
00:00 米 2月のフィラデルフィア連銀景況指数=予想-11.0 前回-20.9


2008年2月21日20日の海外為替市場

紆余曲折とでも言うのか、行って来いの相場とでの言うのか、日々の値動きの幅は広いが、終わってみれば同じような水準に戻っている。


アジア市場は、FT紙でKKRファイナンシャル・ホールディングスが数十億ドルのCP返済を延期との報道、アジアの株価が下落=円買いが強まる。オーストラリアの失業率4.1%に低下、2007年第4四半期の基調インフレ率の前年比3.6%と16年ぶりの高水準となったが、第4四半期の賃金価格指数が予想通りで期待が裏切られ、ポジション調整のAUD売りが続き、NY市場でようやく反発に転じた。


欧州市場では、イングランド銀行の金融政策委は8対1で政策金利0.25%引下げ5.25%を決定したが、ブランチフラワー委員が0.5%の利下げを主張→ 3月の追加利下げの可能性が高まりポンドが続落。独NRW州政府首相が、州立銀行は危機的状況との発言に、ユーロは1.470から一時1.4615まで下落、米国市場の終盤に元の1.4722まで回復した。


米国市場では、米CPIが予想より強く金利引き下げ観測が後退、株価は下げたがドル買いが強まり、株価が銃上昇に転じると、クロスでは円売りが強まり、米FOMC議事録は更なる金利引き下げ期待に株価は上昇、主要塚は総じて小幅な値動きとなった。


●ドル円
アジア市場のドル円は107.77円で取引が始まり、NY勢のポジション調整の買いとクロスの円売りに108.18円まで上昇したが、欧州金融機関の損失拡大の観測や、クレジット市場の混乱にアジア株が弱く、英系金融機関の決算を巡り107.72円まで下落、一時107.87円まで値を戻したが、107.51円まで続落となった。欧州市場は107.57円で取引が始まり、107.50円以下のファンド勢の買いは強く、107.49円を安値に、107.50~65円のレンジで売り買いが交錯したが、107円台のドル買いは強く108円まで値を戻した。EURUSDの急落を受けた、EURJPYの売り+株価の下落に一時107.67円まで値を下げたが、ECBフィキシングでは108.12円まで値を戻し、米CPIは予想より強くドル買いと米株価の下落に、107.78円~108.23円で上下に振れ、FOMC議事録を前に動きも鈍く107.80~10円のレンジで取引が続いた。米国株価がプラスに転じると108.37円まで上昇、FOMCの発表にも動意は鈍く、108.05~25円のレンジで取引が続き、07:00時では108.13円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4724で取引が始まり、1.4713~31の狭いレンジで取引が続いていたが、午後に入ると欧州金融機関の損失拡大の観測や、株価の大幅下落の影響を受けたEURJPYの売りに、1.4700まで徐々に上値を切り下げた。欧州市場は1.4700で取引が始まり、BOE議事録を受けたEURGBPの買い強く1.4730まで値を戻し、1.4705~30のレンジで取引が続いていたが、独NRW州政府首相が、州立銀行は危機的状況との発言に、1.4650~60のストップロスの売りを巻き込み、1.4635まで下落した。欧州勢の買いに1.4668まで値を戻したが、米CPIが強く1.4614まで続落したが、18日の安値1.4611を割り込めず、政府系ファンドの買いに1.4660まで値を戻し、投機筋の買い戻しに1.4701まで上昇、FOMC議事録に1.4723まで続伸、07:00時では1.4710で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は158.69円で取引が始まり、豪第4四半期の賃金価格指数の上昇を期待したAUDJPYの買いに159.03円まで上昇したが、予想通りの結果にAUDJPYが下落、GBPJPYの買いに159.28円まで上昇したが、クレジット市場の混乱から日経平均株価が大幅下落、158.22円まで続落となった。欧州市場は158.12円で取引が始まり、欧州金融機関の評価損計上の思惑に、157.98円まで下落したが、EURGBPやユーロドルの買いが強く、159.00円まで上昇したが、独州立銀行の金融危機の発言に157.79円まで急落した。欧米国株が弱く一時157.70円まで値を下げたが、158円以下では実需筋の買いや、ファンド筋の買いが続き、157.90~158.40円のレンジで売り買いが交錯、米株価がプラスに変わると159.20円まで買い戻しが入り、米FOMC議事録の発表後には、一時159.27円まで上昇、07:00時では159.10円で取引されている。


●主な経済指標の結果
08:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(1月21・22日分)
09:30 豪 第4四半期の賃金価格指数=前期比1.1%(予想1.1% 前回1.0%)、前年比4.2%(予想4.2% 前回4.2%)
16:00 独 1月の生産者物価指数(PPI)=前月比0.8%(予想0.3% 前回-0.1%)、前年比3.3%(予想2.8% 前回2.5%)
18:30 英 BOE議事録=8対1で政策金利0.25%の引下げを決定
18:30 英 1月マネーサプライM4=前年比12.9%(予想12.3% 前回12.3%)
18:30 英 1月のPSNB(公共部門純借入額)=-141.3億ポンド(予想-97.5億ポンド 前回69.42←78億ポンド)、PSNCR(公共部門純借入所用額)=-221.1億ポンド(予想-195億ポンド 前回160.01←169.8億ポンド)
20:00 英 2月のCBI trends orders(受注)=3(予想-1.0 前回2.0)
22:30 カナダ 1月の景気先行指数=前月比0.2%(予想0.0% 前回0.0%←-0.1%)
22:30 米 1月の消費者物価指数(CPI)=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.4%)、前年比4.3%(予想4.2% 前回4.1%)、 コア指数=前月比0.3%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比2.5%(予想2.4%、前回2.4%)
22:30 米 1月の実質所得=-0.5%(予想0.0% 前回0.1%)
22:30 米 1月の住宅着工件数=101.2万件・0.8%(予想101万件 前回100.4万件・-14.8%←100.6万件・-14.2%)、許可件数=104.8万件(予想104万件、前回108万件)
04:00 米 FOMC議事録 (1月29・30日分)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎FOMC議事録=住宅価格が予想以上に下落し、家計の資産減やクレジットへのアクセス制限を招く可能性があり、経済成長・雇用の中間予想に対する大きなリスクとして認識された⇒ 失業率は持続可能な水準を上回って高止まりする可能性。一部の回復にもかかわらず金融市場状況は依然圧迫されている。断固たる利下げ、市場を圧迫し経済を阻害している懸念の連鎖への対策となる。インフレ見通しへのリスクはおおむね均衡との見方が10月より増加。弱まりつつある状況への政策対応でFF金利の即時引き下げが必要。活動の低下が金融状況を損ねクレジットを縮小させる連鎖の可能性は懸念事項。市場への圧迫拡大、投資やクレジットの過剰な反動につながる可能性。コアインフレは今後2年間で緩和する見込み、見通しはかなり抑制されている。住宅価格の一段の下落・家計の資産や信用へのアクセス縮小の可能性はかなりのリスク。弱さを考慮すると0.5%利下げはインフレ圧力には寄与しないとみられる。成長見通し改善すれば、利下げのおそらく急激な反転が必要となる可能性。利下げ後も住宅・金融安定の不透明性・成長リスクは残る。FRBの大半は成長へのリスクは下向き・失業率のリスクは上向きと認識。
◎FRB経済見通し=米GDP成長率中間予想値、08年1.3―2.0%・09年は2.1―2.7%・10年2.5―3.0%。 米コアPCE価格指数、08年2.0―2.2%・09年1.7―2.0%・10年1.7―1.9%。米PCE価格指数、08年2.1―2.4%・09年1.7―2.0%・10年1.7―2.0%。米失業率、08年5.2―5.3%・09年5.0―5.3%・10年4.9―5.1%。
◎NYベースの米シンクタンク=FRBは3月に0.25%~0.5%の金利引き下げを実施するが文言は変化する可能性がある。
◎米貯蓄金融機関監督局(OTS)=国内の貯蓄金融機関が第4四半期に、過去最高となる52.4億ドルルの損失を計上。
◎ムーディーズ=英ノーザン・ロックA2に格下げ。


欧州・英国
◎連邦雇用庁研究所=2008年の独失業者予想は343万人(前年比-35万人)となる15年ぶり低水準。
◎リュトガース独ノルトライン・ウエストファーレン(NRW)州政府首相=独の州立銀行は、世界的なクレジット市場の混乱の影響で危機的状況にある。
◎独シンクタンクIAB=2008年のGDP予想1.75%(亜鉛買い2.5%)に引下げた。
◎イングランド銀行MPC議事録(2月6日・7日)=金融政策委は8対1で政策金利0.25%引下げ5.25%を決定。ブランチフラワー委員が0.5%の利下げを主張→ 追加利下げの可能性が高まりポンドが続落。
◎BNPパリバ銀行=第4四半期の純利益は42%減少。
◎オランダING=第4四半期の評価損を1.94億ユーロ計上。
◎ノワイエ仏中銀総裁=ECBは成長促進のためにインフレと戦う姿勢を和らげることはない。優先課題は購買力を維持すること、つまりインフレと戦うこと。
◎スタンダード・チャータード銀行=市場環境の悪化を理由に、管財人指定を余儀なくされた傘下のSIVホイッスルジャケット」救済案2つを取り下げた。


日本・その他
◎福井日銀総裁(衆院財務金融委員会)=米経済減速の影響は世界経済にもその影響がじわじわと出てきている。先行きダウンサイドリスクが強まっている。金融政策としては適切な金利水準を設定するだけでは不十分で、金融市場が不安定な状況にあるため、金融市場の要であるマネーマーケットに必要な流動性をきちんと供給する。金融資本市場で今リスク回避の動きが強まっており、日本の株式市場にもその影響が強く出ている。実体経済も金融市場も、しばらくこの調整過程が続く。
◎日経平均株価の終値447.54円下落=FT紙はKKRファイナンシャル・ホールディングスが数十億ドルのCP返済を延期との報道を契機に株価は下落、EURJPYの売りが強まり、USDJPYも下落。
◎日銀金融政策決定会合議事要旨(1月21・22日分) =何人かの委員は、米国経済の下振れリスクは高まっており、軟着陸の時期には不確実性がある。何人かの委員は、米住宅市場の調整はこれまで考えていたよりも後ずれする可能性が高い。複数の委員は、足元の米国経済の減速感は予想されていた範囲内だとコメントした。
◎グリアOCED事務総長=世界経済の成長率はOECDや多くの予測機関が2ー3カ月前に見込んでいたよりも低水準になりそう。OECDが昨年12月に発表した見通しでは、2008年の成長率を米国は2.0%、日本は1.6%、ユーロ圏は1.9%と予測。
◎原油価格最高値を更新=一時100.27ドル
◎オーストラリアの失業率4.1%に低下、2007年第4四半期の基調インフレ率の前年比3.6%と16年ぶりの高水準。0.9131まで下落していたが、反発に転じる。


2008年2月20日 本日の為替戦略

最近の為替市場は、東京時間の午後2時~3時頃にかけて、大手投機筋の第一弾が入り、欧州市場では一旦利食いが入るものの、午後11時、午前零時、午前1時のこのポイントでは第二弾や利食いに上下を繰り返す動きが続いている。


それにしても、オーストラリア中銀の2月5日議事録では、0.25%~0.5%の利上げ選択があったことは驚きである。市場では、3月の最低でも0.25%の利上げを織り込み、更に、0.5%の利上げがテーマとなっている。GBPAUDが10年来のAUD高を更新しているのもうなずけ、他に好材料が無い中では、投機的なポジションは相当積み上がっていることは間違いないが、他に選択肢も無いことも事実で、慎重に買いを継続する以外ない。


また、昨日のスイス中銀の年次報告書では、金融市場の混乱にもスイス経済見は良好との事である。マイナス材料を除いていけば、スイスと円は買い。


本日は経済指標の発表は多く、BOEの議事録とFOMCの議事録の内容は重要で、本日の相場波乱要因となっている。また、米CPIと住宅着工件数も非常に重要である。


●ドル円
ドル円は、中国の金利引き上げ観測や、米系・欧州金融機関の評価損の計上、ドバイ・インターナショナル・キャピタルの日本企業へ株式投資は絶好の円買い材料とされ、108円台を維持することに失敗した。最近はレンジ相場を抜け出すことは難しく、そんなに期待できないものの、円売りのきっかけが薄くなっており、円買いが、対ドルではなく、対他通貨を選択する動きが予想できる。


ドル円の4時間チャートは、107円~108.50円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、107.73円107.88~98円、108.15円、108.39円、108.55円。下値のポイントは、107.20~25円、106.99円、106.33円、106.10円。RSIは43と50を割り込み、トレンドモメンタムも売りを示しているが、短期的にサインが交錯し、不透明。トータルの判断は、ややドル売りに傾いているが、①107.20~108.55円のレンジ、②抜け出した方向に追従する。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.4~1.5、どちらが先に到達するとおもいますか? 海外のレポートやディーラーの相場観では、1.4が先と思っているプロの参加者が以外と多い。もちろん、これが正しい判断か否かは今後の結果待ちとなるが、最近のユーロ相場はあまりにも値動きが緩慢で、レンジ相場が長く続き、EURGBPやEURCADなどのクロスを選択する気持ちも良くわかる。もちろん、円とスイス以外の主要国通貨ではユーロ高。


ユーロドルの4時間チャートは、大枠は1.44~1.4955のレンジながら、上昇トレンドが続いている。上値のポイントは、1.4780、1.4798~03、1.4854、1.4955。下値のポイントは、1.4651、1.4634、1.4590、1.4516、1,4451。RSIは73と再び上昇、トレンドモメンタムも買いが続いている。トータルの判断は、やや買いに傾いているが、1.4650~1.4780のレンジ。大枠は1.4450~1.4803のレンジ。


●ポンド円
ポンド円は、投機的な通貨の標的となっていたが、昨日は主役の座を譲り渡したような、レンジでの相場となった。GBPUSDが1.94~1.98のレンジから、1.94をクリアに割り込むとトリプルボトムを割れ、主要国通貨の売り・ドル買いが強まるので注意したい。そうなれば、GBPJPYももちろんその影響を受ける。


ポンド円の4時間チャートは、大枠では206円~214円のレンジが続いているが、目先は弱い下降トレンドに入っている。上値のポイントは、210.28円、21.62円、210.81円、212.00円、212.51円。下値のポイントは、208.73~92円、206.02円、205.87円。RSIは36と急激に下がり、トレンドモメンタムは売りになっている。トータルの判断は、売り。


●本日の経済指標・その他
08:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(1月21・22日分)
09:30 豪 第4四半期の賃金価格指数=前期比予想 前回1.0%、前年比予想 前回4.2%
16:00 独 1月の生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.3% 前回-0.1%、前年比予想2.8% 前回2.5%
18:30 英 BOE議事録=8対1で政策金利0.25%の引下げを決定と予想
18:30 英 1月マネーサプライM4=前月比予想1.0% 前回1.5%、前年比12.3% 前回12.3%
18:30 英 1月のPSNB=予想-97.5億ポンド 前回78億ポンド、PSNCR=予想-195億ポンド 前回169.8億ポンド
20:00 英 2月のCBI trends orders=予想-1.0 前回2.0
22:30 カナダ 1月の景気先行指数=前月比予想0.0% 前回-0.1%
22:30 米 1月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.3% 前回0.4%、前年比予想4.2% 前回4.1%、 コア指数=前月比予想0.2% 前回0.2%、 前年比予想2.4%、前回2.4%
22:30 米 1月の実質所得=予想0.0% 前回0.1%
22:30 米 1月の住宅着工件数=予想101万件 前回100.6万件、許可件数=予想104万件、前回108万件
04:00 米 FOMC議事録 (1月29・30日分)
プール・セントルイス連銀総裁が講演 、インフレ動態(ミズーリ州カークスビル)


2008年2月20日19日の海外為替市場

原油価格99.79ドル+2.5%(一時100ドル台)・金価格927.80+4.49%と上昇、AUD・NZDの高金利通貨が買われ、主要国通貨が買われ、カナダとドルが売られる展開となった。


アジア市場は、オーストラリア中銀議事録でインフレ懸念が示され、再利上げの思惑にAUDUSD=0.9152→0.9237(欧州市場)まで一時上昇、AUDJPY=89.00円→99.55円(アジア時間)まで短期間で上昇。午後に入るとロシア・東欧勢の投機的な動きが活発となり、DUBAI INTERNATIONAL CAPITALが日本企業への株式投資を拡大していく方針に円の買いが強まり、ドル全面安の展開が始まった。


欧州市場に入ると、クレディ・スイス28.5億ドルの評価損を計上が見込まれ、株価が7.6%下落したが、ユーロ買いは強く、ロシアや東欧筋など大手投機筋の売買に翻弄される値動きとが続いた。スウェーデンのCPIが予想を下回りEURSEK=9.3043→9.3449まで一時急騰(米国市場では9.2992まで戻す)、EURUSDも高値1.4757まで上昇した。


米国市場では、カナダの卸売売上高が弱くUSDCAD=1.0065→1.0173まで続伸、CADJPY=107.17円→105.67円まで急落。欧州株価も上昇に転じ、堅調な米国株に円売りが見られたが、終盤にかけて株価がマイナスに転じると円を買い戻す動きが見られた。


●ドル円
アジア市場のドル円は108.21円で取り引きが始まり、朝方の108.29円を高値に、108円台の本邦実需筋や海外ファンド筋のドル売りと、インフレ率の上昇を受けた中国の利上観測が強く、オーストラリア中銀議事録からのAUDJPYの買いに挟まれて、108.10~25円の狭いレンジで取り引きが続いたが、午後に入るとドバイ政府系ファンドの日本株投資を材料にドル売りが加速、GBPJPYの売りに107.80円の買いを消化し107.65円まで続落した。欧州市場は107.76円で取り引きが始まり、EURJPYやクロスの円売りに一時107.90円まで値を戻したが、欧州金融機関の評価損にEURJPYが売られ、107.50円以下のCAT筋等のストップロスを狙い107.23円まで下落、中銀筋のドル買いにようやく下げ止まった。株価も回復し利食いのドル買い+クロスの円売りに、オプションカットい向けて107.87円まで値を戻したが、ロンドンフィキシング後には107.35円まで下落、堅調な米国株に再び107.84円まで値を戻したが、株価がマイナスに転じると107.54円まで値を下げ、07:00時では107.77円で取り引きされている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4655で取り引きが始まり、朝方の1.4642を安値に、1.4655~65の狭いレンジで取り引が続いたが、午後に入るとロシア勢など投機筋のドル売りが始まり、1.4700を超えて上昇が続き1.4720スイス勢の売りを消化し、1.4750超えのストップロスを試す買いに1.4742まで上昇した。欧州市場は1.4732で取り引きが始まり、弱い金融株+ユーロ円の売りに一時1.4706まで値を下げたが、EURGBPの買いに底堅く1.4757まで銃上昇、ECBフィキシングまでユーロ買いが継続した。1.4750では欧州実需筋+オプション勢の売りに上値を押さえられ、1.4720~50の狭いレンジで激しい売り買いが交錯、07:00時では1.4725で取り引きされている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は158.64円で取り引きが始まり、158.50円を中心に、158.27~65円の間で売り買いが交錯、午後に入るとドバイ政府系ファンドの日本株投資を材料に円買い(特にポンド円)が加速、主要通貨でドル売りが続く中で、158.30円以下の買いは堅く、アジア中銀の買い158.85円まで上昇した。欧州市場は158.75円で取り引きが始まり、直後には158.98円まで上昇したが、欧州金融機関の評価損計上の報道を材料にした、投機筋の利食売りに157.97円まで続落、158.00~30円での揉み合いから、投機筋の利食いの買い戻しが始まり、堅調な米国株に159.05円まで続伸、オプション勢や大口投機筋の売りに158.21円まで急落、158.92円まで上昇、米国株がマイナスに転じると158.48円まで下落、07:00時では結局アジア市場上と変わらぬ158.68円で取り引きされている。


●主な経済指標の結果
17:30 スウェーデン 1月のCPI=前月比-0.8%(予想-0.4% 前回0.2%)、前年比3.2%(3.6% 前回3.5%)、CPIX前月比-0.8%(予想-0.5% 前回0.1%)、CPIX前年比2.1$(予想2.4% 前回2.0%)
21:00 カナダ 1月の消費者物価指数(CPI)=前月比-0.2%(予想-0.2% 前回0.1%)、前年比2.2%(予想2.2% 前回2.4%)
22:30 カナダ 12月の卸売売上高=前月比-2.9%(予想0.2% 前回0.2←0.3%)
03:00 米 2月の住宅建設業者指数(NAHB)=20(予想19 前回19)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎スターン・ミネアポリス連銀総裁=金利変更の決定で信用の利用可能度と市場の借り入れコストを注意深く監視。 われわれはある程度の大きな措置を既に講じた。住宅融資規定は多くの国民に利益、規制当局はこの改定を慎重に進めるべき。1月の小売売上高の増加をはじめ、一部に比較的強い経済活動の兆しがある。最近のインフレ指標は総裁自身が好ましいとする水準を上回っていが、時間の経過とともに低下する。信用状況のひっ迫や不動産バブルの崩壊で1990年代初期と似ている。米経済の年間成長率が長期的には2.5%と予想。
◎ジム・ロジャース氏=中国の長期的な見通しは依然として明るいが、不動産市場は急落する可能性がある。、日本の株式市場では、政府の少子化対策が奏功して出生率が上昇する。 ドル相場については今後著しく下落し、世界の準備通貨としての地位を失う恐れがある。米経済についてはすでにリセッションの状態にあり、対外債務が15カ月ごとに1兆ドルずつ拡大、米国はコントロール不能になっている。
◎リーマンブラザーズ=13億ドルの評価損を計上との観測記事。


欧州・英国
◎クレディ・スイス=資産担保証券のポジションの評価額を28.5億ドル引下げる。
◎ノワイエ・フランス中銀総裁=ユーロ圏の経済成長には自律的要素があり、それが楽観的な見方につながっている。米国の住宅セクターは同国の成長、ひいては世界の成長にとっての不透明感や懸念の原因。
◎ジンIFO経済研究所所長=2008年の独経済成長見通しを1.6%(12月予想1.8%)から引下げた。米国から暗雲が迫ってきており、見通しを引き下げた。 失業者数は(平均で)330万人と前年の380万人から減少、労働市場に関してはより楽観的。
◎スイス国立銀行(中央銀行)の年次報告書=金融市場の混乱が続いているにもかかわらず、スイス経済の見通しは引き続き良好で。 所得増と堅調な雇用市場を背景に、個人消費が輸出の減速を補う見込み。2008年の成長率は2.0%の見通し。
◎バークレーズ=2007年の評価損は31億ドル。
◎グロス独経済相=中国は今年ドイツ追い抜き、世界最大の財の輸出国になる。


日本・その他
◎大田経済財政担当相=米経済減速で、生産と輸出は警戒が必要。
◎奥正之国銀行協会=米国の金融保証会社(モノライン)が格下げされれば、今後、邦銀にも影響を与えるとの見通しだた、度合いはそれほど大きくない。
◎中国人民元は切上げ後の最高値を更新して終了
◎北海部レンと98.51ドル(+3.60ドル)と過去最高値を更新。
◎オーストラリア中銀議事録=2月5日の理事会の議事録で0.25%より大幅なりあげを検討したことが判明。理事会の議論では利上げの幅を0.25%か0.5%にするかが焦点となった。2007年10~12月の基調インフレ率は前年比3.6%と16年ぶりの高水準を記録。実質キャッシュ・レートは3.4%で、歴史的にみて特に引き締め的な水準とはならない→3月の再利上げの観測が強まり豪ドル買いとなる。
◎オーストラリア中銀総裁=豪失業率は今後も低水準を維持。 インフレ抑制に向け経済は減速する必要。
◎中国1月のインフレ率は年間7.1%(12月6.5%)と過去11年来の高値水準となり、中国人民銀行が早期に金利引き上げを実施するとのうわさ。
◎中国人民銀行(中央銀行)の上級研究員2人=当局が抑制策を講じる必要性が高まっていると指摘。
◎DUBAI INTERNATIONAL CAPITAL=日本企業への株式投資を拡大していく方針に、円の買いが強まった。


2008年2月19日 本日の為替戦略

方向感がつかめない為替市場は、単発的な出来事や経済指標を材料に、相場を動かすことに集中しているように感じられてならない。動かなければキャリートレードが復活し、商品価格の上昇もあり、AUDやNZDの買いが強まる事になるのだが、高金利通貨の仲間でもあるGBPは弱く、いまや投機的な取引通貨にされている。


GBPUSD、GBPJPY、EURGBPは1996年12月来のポンド安、GBPAUDは10年来のポンド安となり、GBPCHFも2003年5月の安値2.0928を割り込むと、売りが加速しそうな気配で、AUD買いとGBP売りの流れが続きそうである。


円は、株価と商品価格に左右されることは間違いなく、AUD+NZDに対して弱く、CHF+EUR+GBPに対しては強い流れが続きそうである。


本日の経済指標からは重要な経済指標は無く、カナダのCPIと、米住宅建設業者指数が注目される。


●ドル円
ドル円は、再び108円台に乗せたことで買いの安心感が見られるが、北米市場が休場で米国株式市場の動向も今ひとつ不明で、昨日の値動きはある程度割り引いて考える必要がある。実質的には今日の相場動向に大きく左右される可能性が高く、再び、108円台を維持できるかが本日のポイントで、それにより、ドル円の方向性を判断したい。


ドル円の4時間チャートは、107円~109円のレンジで取引、再び108円台に乗せている。上値のポイントは、108.39円、108.55~61円、108.88円、109.56円。下値のポイントは、107.88~98円、107.61~73円、107.20~27円、106.99円。RSIは60と横ばいで持ち合いが続き、トレンドモメンタムは売りから買いに変わっているが、短期間での変動が続き、大相場になり難い。トータルの判断は、やや買いが強く、107.80円~108.60円のレンジ。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.46台での取引が続き、相変わらず緩慢な値動きとなっている。中東諸国のドルペック制度見直しの期待感が残っていたが、サウジアラビアがドルペック制度の維持を表明し、サプブライム問題が発生しても大幅な黒字を計上していた、ドイツ銀行が追加評価損を計上する可能性があり、独バイエル州立銀行もサブプライム関連で40億ユーロのエクスポージャーを計上している。米国に比べたら小さな金額ではあろうが、これでは、決定的なユーロ買いも難しい。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続き、レンジの下限で取り引きされている。上値のポイントは、1.4708、1.4729、1.4750、1.4798~03。下値のポイントは、1.4634~39、1.4590、1.4516、1.4451。RSIは60とやや下降ラインに入り、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、1.4635~1.4750のレンジ。


●ポンド円
ポンド円は、ノーザン・ロックの国有化を材料にしたポンド売りは、金融緩和期待がその原因と思われるが、GBPUSDの終値は1.9525と先週末の高値1.9723から200ポイント近く値を下げ、終値でも70ポイント下げている。ドル円が上昇したことで結果としてほぼ変わらずの展開となった。投機的な値動きに上下の振れは大きくポジションを持ちにくいが、GBPの弱さが目立つ。


ポンド円の4時間チャートは、緩やかな上昇トレンドの下限で取り引きされている。上値のポイントは、212円、213.70円、214.02円、217.31円。下値のポイントは、210.28円、209.45円、208.92円、205.87円。RSIは54と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りが続いている。トータルの判断は、売り。


●本日の経済指標・その他
17:30 スウェーデン 1月のCPI=前月比-0.4% 前回0.2%、前年比3.6% 前回3.5%、CPIX前月比 前回0.1%、CPIX前年比 前回2.0%、コアインフレ=予想2.4% 前回2.0%
17:30 スウェーデン 1月のPPI=前月比 前回0.0%、前年比 前回3.9%
21:00 カナダ 1月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想-0.2% 前回0.1%、前年比予想2.2% 前回2.4%
22:30 カナダ 12月の卸売売上高=前月比予想0.2% 前回0.3%
03:00 米 2月の住宅建設業者指数(NAHB)=予想19 前回19
スターンミネアポリス連銀総裁講演 (ミネソタ州ゴールデンバレー)


2008年2月19日18日の海外為替市場

北米市場が休場で薄商いの月曜の為替市場では、通貨により動きはまちまちながら、予想外に値が動いた。


アジア市場では早朝にオーストラリアの利上げ期待を背景に、過去何度も上値を抑えられていた0.9100を超え、ストップロスの買いに、AUDUSD=0.9070→0.9140(昨年11月の高値圏)まで上昇し、AUDJPY=97.78円→98.62円(アジア市場高値)→98.84円(欧州市場)まで上昇し、円売りの流れをリードした。


英政府がノーザン・ロック社の国有化を発表したことで、当初はポンド買いに反応したものの、午後に入ると、BOEの金利引き下げ期待を材料にGBPUSD1.9637(アジア市場)→一時1.9476(欧州市場)まで急落し、GBPJPY=211.79円→210.56円と一時大きく値を下げたが、AUDJPYの円売りも強く210.70~30円のレンジに収束した。GBPAUD=2.1325まで続落し、10年来のGBP安AUD高値を更新、株価上昇=円売り期待に投機的な円売り見られた。


欧州市場にはると、予想を大幅に下回るスイスの小売売上高(前月比1.2%、予想2.7% 前回2.9%)に、USDCHF=1.0957→1.1045まで急伸、CHFJPY=98.56円→97.94円(欧州市場)まで急落、ドル買いの流れが加速し主要通貨の売りが続いた。GBP・CHFの下落が目立ち、AUD・NZD・CADは比較的堅調に推移した。サウジアラビアがドルペック制度の継続を示唆、EUR・JPYはやや弱く、円クロスでは通貨間で異なる値動きとなった。


●ドル円
アジア市場のドル円は107.83円で取り引きが始まり、AUDJPYの買い+ノーザン・ロック社の国有化の報道に、日経平均株価上昇期待=円売りの流れが続き、108.00円まで上昇したが、米銀+本邦輸出勢の売りに上値も抑えられ、107.80~95円の狭いレンジで取引から、終盤にかけてドル買いが強まった。欧州市場は108.06円で取り引きが始まり、USDCHFの上昇に、主要通貨ではドル高が進み108.33円まで上昇したが、分厚い本邦輸出筋の売りに108.30円以上の上値は重く、108円台を維持しながら、北米市場が休場で積極的な取り引きもなく、108.00~30円の狭いレンジで取り引きが続き、07:00時では108.22円で取り引きされている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4678で取り引きが始まり、北米市場が休場で月曜のアジア市場でもあり動意は鈍く、一時1.4660まで値を下げたが、徐々に1.4690まで上昇、結局は1.4660~90の狭いレンジでの取り引きとなった。欧州市場はGBPUSDの売りに続き、USDCHFでドル買いが強く、先週末の安値1.4643を割り込み1.4628まで急落、1.4625~40の揉み合いから一時1.4610まで値を下げた。中銀筋の買いに1.46割れのトライが失敗、1.4620~40の売り買いの攻防から、後の無い欧州市場の後半に入ると、ユーロの買い戻しが始まり1.4665まで徐々に値を戻し、07:00時では1.4658で取り引きされている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は158.30円で取り引きが始まり、158.16円を安値に、AUDJPYの買い+ノーザン・ロック国有化に期待感のGBPJPYの買い+日経平均株価の上昇に底堅く、158.15~40円のレンジで揉み合いとなったが、午後に入るとGBPUSDが急落、GBPJPYの売り+USDJPYの買いに売り買いが交錯、一時158.51円まで上昇した。欧州市場は158.48円で取り引きが始まり、一時158.56円まで上昇したが、CHFJPYの売りに158.09円まで下落、158.10~50円のレンジで売り買いが交錯した。ロンドンフィキシング近くでは158.59円まで値を戻し、北米市場が休場の超閑散とした中で、158.71円まで値を戻し、07:00時では158.62円で取り引きされている。


●主な経済指標の結果
米国市場休場(プレジデンツ・デー) 、カナダ市場休場
08:50 日本 12月の第3次産業活動指数=前月比-0.6%(予想-0.2% 前回0.0←0.1%)
14:00 日本 12月の景気動向調査=先行指数45.5(予想45.5、前回40.0)、一致指数70.0(予想70.0 前回66.7)
17:15 スイス 12月の小売売上高=前月比1.2%(予想2.7% 前回2.9%)→ 予想を大幅に下回りスイス売りとなる
英 2月のライトムーブ住宅価格=前月比3.2%(予想-0.2% 前回-0.8%、前年比5.8%(予想2.3% 前回3.4%


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
特になし


欧州・英国
◎ベスリーBOE金融政策委員=英中銀はインフレリスクと経済見通し悪化のバランスを取る上で困難に直面している。 エネルギーや食品価格の上昇とポンド安は、短期的にインフレ率を押し上げる。最近の金融市場の混乱はクレジット環境を引き締め、世界の成長を悪化させる要因になる。英国の需要と生産の伸びにとってダウンサイドリスクとなる。
◎英政府ノーザン・ロック国有化を発表=株価上昇期待で円が売られ、金融政策が引下げられるとの見通しが強まり、ポンドが売られる。
◎ドイツ銀行CEO=金融市場の危機的状況が解消するまでに、おそらくあと6~9月かかる。 追加の評価損計上に迫られる可能性。
◎ソシエテ・ジェネラルと郵便貯金銀行との合併を協議(仏紙)
◎独バイエルン州立銀=サブプライムのエクスポージャーは40億ユーロ。
◎クレディ・スイスCEO=サブプライムローン問題を発端とする金融機関の信用危機は、今後数カ月で底を打つ見通し。
◎ノワイエ仏中銀総裁(FT紙)=ユーロ圏の成長は市場の混乱により期待を下回る可能性があるが、大幅な下振れはない。


日本・その他
◎上海外為市場で人民元が切上げ後の最高値を更新。
◎プラチナが最高値を更新。
◎アッサーフ・サウジアラビア財務相=国王に対する国政助言機関の諮問評議会に、通貨政策の改革を必要に応じて検討する発言。 諮問評議会と会合を開き、過去最高水準に近いインフレ率の抑制に向けて協議した。 政策当局者は傍観しないと強調し、必要に応じて」行動すると。
◎中国はナフサなど燃料油に対する消費税を1月1日にさかのぼって約3倍に引き上げた「関係者=未確認)。
◎サウジアラビアのアッサーフ財務相とサイヤリ通貨庁総裁=国王に対する国政助言機関の諮問評議会に対し、金融および通貨政策は当面変更しない方針を示した。


2008年2月18日 本日の為替戦略

週初の月曜日は米国・カナダの北米市場が休場で、主要な経済指標も無く、取引も細る可能性が高い。前週末の米インフレ懸念と経済指標の悪化から、ドル売りとなった影響を受けやすく、ドル売りがどこまで続くかを確かめながら、アジア株と欧州株の推移で取引を行うことになりそうである。


本日の経済指標からは、日本の第3次産業活動指数と、英2月のライトムーブ住宅価格が注目される。


●ドル円
ドル円は、先週の108円超えてからの反落の影響を確認する日となりそうだが、北米市場が休場のため、その確認が明日にずれ込む可能性も残る。円買いポジションの調整から、円売りが増えたあとに、米経済指標の悪化に107円台前半まで値を下げたことで、次の上値トライで重くなるようであれば、市場のセンチメントは円売りに変わりやすく、逆に108円台を再トライし、底固めするようであれば、再び109~110円を狙いやすい。


ドル円の4時間チャートは、106~108円のレンジ上限を上抜けしたが、再び107円台に値を下げ、107円~109円のレンジに入っている。上値のポイントは、107.98円、108.39円、108.61円、109.66円。下値のポイントは、107.61円、107.20円、106.99円。RSIは60と横ばいで、トレンドモメンタムは売りに変化している。トータルの判断は、108.40~45円を超えるまでは戻り売りで、107.20円~108.40円のレンジに入る可能性が高い。


●ユーロドル
ユーロドルは、先週末に発表された、予想外の米経済指標の影響に続伸する可能性は高く、再びレンジの上限を試すことになりそうである。しかし、1.48台ではレンジ相場を想定した投機筋の売りは厚く、最近の傾向では1日の値動きも100ポイントが限度で、大相場は期待薄で、緩やかな上昇になりそうである。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの上限近くで取引されている。上値のポイントは、1.4729~35、1.4798、1.4955~65。下値のポイントは、1.4651、1.4603、1.4590。RSIは69で上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買い。


●ポンド円
ポンド円は、最近特に大手投機筋の取引の的にされて、値幅より値動きが荒く、ストップロスを狙われる動きが多くなっている。また、ポンドドルの影響や、ユーロポンドの影響も受けやすく、中期的な上昇トレンドに入りながらも、短期では売りに変わり、短期勝負に徹したほうが無難。ポジションテークではポンドコール・円プットを買い、上がったらキャッシュで売りポジションを作り、買い→売りと繰り返すことが望ましい。


ポンド円の4時間チャートは、206円~214円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、211.69円、213.96円、214.56円、215.28円。下値のポイントは、210.42円、209.08円、205.87円、204.60円。RSIは62で弱い下降ラインに入り、トレンドモメンタムも売りに転換しそうである。トータルの判断は、売り。


●本日の経済指標・その他
米国市場休場(プレジデンツ・デー) 、カナダ市場休場
08:50 日本 12月の第3次産業活動指数=前月比予想-0.2% 前回0.1%
09:01 英 2月のライトムーブ住宅価格=前月比予想-0.2% 前回-0.8%、前年比予想2.3% 前回3.4%
14:00 日本 12月の景気動向調査=先行指数予想45.5、前回40.0、一致指数予想70.0 前回66.7
17:15 スイス 12月の小売売上高=前月比予想2.7% 前回2.9%


2008年2月17日 今週の為替戦略

最近の為替相場はトレンドが形成できず、次の方向を模索しならもレンジ相場が続き、オプション勢の大口取引に更にレンジ相場に陥っていた。今週は、ドルの買いも一段落し、逆に何処までドル売りが続くかが焦点となっており、状況証拠はドルに対してマイナス材料が多く、株価を見ながらドルを売ることになりそうである。蛇足ながらドル売りが中途半端で終了し失敗に終わると、再びドル高へ方向転換することも忘れてはならない。ただ、例外があるとすれば円とカナダドル。


米国の急激な金利引き下げと大規模な経済対策が好感され、米小売売上高が強く米貿易赤字額が縮小し、ドルの買い戻しのムードが一時高まったが、先週末に発表された米輸出物価は統計開始以来の高水準、輸入物価指数は1989年来の高水準で、インフレ懸念が強まった。NY連銀製造業景気指数は非常に弱く、ミシガン大消費者信頼感指数は、1992年当時の景気後退時の水準となったことで、ドルの信頼がまたしても揺らぎ始めた。インフレが進み、3月の政策金利の引き下げを折り込みながらも、金融政策の舵取りが一段と難しくなることが予想されドルベアセンチメントが強く、今週の為替市場も、この影響は無視できなくなっている。


ユーロは、トルシェECB総裁やウェーバー独連銀総裁などの多くのECBメンバーは、米国とユーロとの舵取りの違いを指摘、金利先物市場では0.25%・2度の金利引き下げを折り込んだことに対して、安易な金融緩和期待を戒めている。ECBは政策金利の据え置きどころから、金利引締めに移行する可能性さえもほのめかしていることで、金融機関に不安は残るが、緩やかなユーロ高の動きが続きそうである。


主要通貨を比較:
Weeklyベースの比較で、1月25日→2月1日→2月8日→2月15日の終値を比較してみると:
ドル高期待に反して、米経済の悪化とインフレ懸念に広まりに、ドルロングポジションの調整が強く、ドルは、CADと円以外の通貨に対して値を下げた。特に、AUDの上昇幅大きく、資源国通貨の強みと、11日に発表されたオーストラリア中銀の四半期金融報告で、インフレ見通しが上方修正され、金融引締め期待が強く、3月にも再利上げの可能性にAUD買いが続いている。EURは米国の金融緩和政策と袂を分かち、インフレ懸念に利下げ観測が後退、インフレ指数の動向次第で、市場の利下げ観測とは異なり、利上げの可能性も示唆され、買いが強まっている。


USDJPY=106.73↓→106.58↓→107.32↑→107.80↑ (0.48円 +0.45%)
EURUSD=1.4683↑→1.4801↑→1.4507↓→1.4682↑(175ポイント +1.21%)
USDCHF=1.0967↓→1.0896↓→1.1034↑→1.0932↓(102ポイント -0.92%)
GBPUSD=1.9830↑→1.9651↓→1.9460↓→1.9613↑(153ポイント +0.79%)
AUDUSD=0.8796↑→0.9038↑→0.8958↓→0.9089↑(131ポイント +1.46%)
USDCAD=1.0078↓→0.9951↓→0.9989↑→1.0066↑(77ポイント +0.77%)
NZDUSD=0.7680↑→0.7948↑→0.7884↓→0.7899↑(15ポイント +0.19%)


円クロスを比較:
Weeklyベースの比較で、1月15日→2月1日→2月8日→2月15日の終値を比較してみると:
円は、CAD以外の通貨に対しては、比較的大幅に下落し、結果としてドル安と円安が同居している。特に資源国通貨・利上げ観測に上昇幅は一番大きく、次にユーロで円売りが進み、金融不安のヘッジ通貨として円とスイスフランは同じような値動きをしていたが、今回円はスイスフランに対しても値を下げ、円ロングポジションの巻き戻しが要因と思われる。


GBPJPY=211.63円↑→209.39円↓→208.84円↓→211.37円↑(2.53円 +1.21%)
CADJPY=211.63円↑→107.07円↑→107.38円↑→107.03円↓(0.35円 -0.33%)
EURJPY=156.72円↑157.77円↑→155.73円↓→158.28円↑(2.55円 +1.64%)
AUDJPY=93.84円↓→96.33円↑→96.09円↓→97.98円↑(1.89円円 +1.97%)
CHFJPY=97.30円↑→97.81円↑→97.26円↓→98.57円↑(1.31円 +1.35%)
NZDJPY=81.93円↑→84.61円↑→84.59円↓→85.16円↑(0.57円 +0.67%)


IMM通貨先物:
1月22日→1月29日→2月5日→2月12日の公表値を比較してみよう
JPY +41,842→+52,928→+54,690→+43.471 JPYロングが減少。 
EUR +23,745→+22,456→+12,564→+10,295 EURロングは昨年10月時の低水準。
GBP -729→+5,358→-7,809→-13,933 GBPショートが拡大。
CHF +15,376→+9,233→+2,786→+3,180 CHFロングが微増。
CAD +7,677→+4,295→+32,897→+20,435 CADロングが減少。
AUD +5,607→+16,309→+32,897→+35,868 AUDロングが増加。
NZD +11,455→10,722→+14,789→+15,979 NZDロングが微増。


今後の金利予想は:
USD=3月18日3.0%→0.5%引下げ、EUR=3月6日4.0%→据え置き、GBP=3月6日5.25%→0.25%引き下げ、AUD=3月4日7.0%→据置き~0.25%引き上げ、NZD=3月5日8.25%→据え置き、CHF=3月13日2.75%→据え置、CAD=3月4日4.0%→0.25%引き下げが予想される。→ 今週も金利差から考えれば、引き続きAUD高要因となっている、市場センチメントもレンジ相場が続き、商品価格の動向も落ち着き、高金利通貨を買いやすくなっている。


今週の経済指標からは、18日月曜日が北米市場は休場で、久々に重要なイベントも少なく、月曜日と金曜日には米国経済指標の発表は全く無い。その中で、20日=英イングランド銀行(BOE)MPC議事録とFOMC議事録を重要視したい。BOEは0.25%の政策金利引き下げが8対1で決定されたと思われているが、この数字が変わるようであればインパクトは大きい。また、FOMCでは0.5%の大幅引き下げが実施されたが、最近のFRB理事や地区連銀総裁発言では、利下げに対して慎重になっている発言も見られ、どのような討議がされたか注目される。


◎住宅関連では、18日=英ライトムーブ住宅価格、19日=米NAHB指数、特に、20日=米住宅着工・許可件数は注目したい。
◎インフレ指標関連では、19日=スウェーデンCPI・PPI、カナダCPI、20日=独PPI、特に、米CPIは米輸出入価格指数が大幅上昇しただけに、急激な金利低下に原油価格・農産物価格の上昇が続き、インフレには敏感になっている。
◎その他では、18日=スイス小売売上高、21日=ノルウェーGDP、英小売売上高、米フィラデルフィア連銀景況指数、22日=カナダ小売売上高が注目される。


●ドル円
ドル円は、邦銀のサブプライム損失の上方修正に、予想範囲内にもかかわらず円売りが進み、日本の第4四半期GDPが拡大したが、外需主導の拡大で統計上の問題との認識が強く、まったくというほど意識されず、108円台に突入したことで円売りムードが強くなっている。流石に、米国株安=円高の方程式通、株価の下落に週末は107円台まで円高となったが、陽線引けでドル買いが続いている。今週も米国株価に振り回される状態に変わりないが、ドル安=円安の方程式も残っている。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間地点で取り引きされ、108円の上限を抜けたがドル買いも鈍く、105円~109円のレンジに入っている。上値のポイントは、108.55~66円、109.28円、110.77円、110.95円。下値のポイントは、107.22円、106.08円、104.02円、103.93円。RSIは41と下降ラインを上抜けし、上昇に転じるのかトレンドのある下落相場が続くのか見極めが必要。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、買い。中期的には109円~111円近くまで上昇してから、再度下落する可能性が高い。Daily=買い、Weekly=弱い買い、Monthly=売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、トルシェECB総裁をはじめ多くが、インフレを懸念利下げの可能性も不透明になり、結果として ユーロ買いが強まっている。値動きは1.43~1.50の700ポイントのレンジを昨年10月から既に16週間続け、目先は1.4440~1.4956の約500ポイントのレンジに収まり、方向性がいま一つはっきりとしない。為替市場のリーダー的な存在であるユーロがこのような状態では、相場の閉塞感は強まるだけで、レンジ相場に徹した市場参加者だけが利益を得ることになり、結局は大手の投機筋や、オプションを利用した取引者だけが、有利になりやすい。その中ではEURAUDの下げが続き、EURCADも結構トレンドが出ており、EURクロスの取引も選択肢である。余談になるが、レンジ揉み合いを抜け出したら、最大リスクは上値1.6288、下値1.3578だが、いつになることやら。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間から上限で取り引きされ、1.43~1.50のレンジで取り引されている。上値のポイントは、1.4747、1.4808、1.4964、1.5039、1.5302。下値のポイントは、1.4556、1.4415、1.4345、1.4329、1.4309。RSIは65緩やかな上昇を続け、トレンドモメンタムは売りに変化している。トータルの判断は、①買いで、1.48台を試し維持できるか。②上昇力が弱いと逆に1.43台まで下落する可能性。この両面を考えたい。Daily=売り、Weekly=売り、Monthly=買い


●ポンド円
ポンド円は、BOEの四半期インフレレポートから、大幅な継続的な利下げ観測が弱まり、ポンド高となっているが、ポンド円は約205円~214円の900ポイントレンジを5週間続いている。1月18日の週=647ポイント、1月25日の週=941ポイント、2月1日の週=460ポイント、2月8日の週=622ポイント、2月15日の週=708ポイントと、相変わらず変動幅は大きく、短期取引には十分な値動きとなっている。方向性はと言うと、安値圏で揉み合い、値堅している可能性もあり、動かないと5.25%の高金利が有効になる。大幅な上昇に転じるには、ポンドドルが2.0を超え、ダブルボトムを形成するのが前提となる。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの下限から中間地点で取り引きされ、204円~215円のレンジで取り引が続いている。上値のポイントは、214.43~63円、215.40円、217.48円、220.50円。下値のポイントは、209.46円、207.20円、205.20円、204.60円、200.50円。RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続している。トータルの判断は、①レンジ相場が続く可能性が高い、②上値が抜けても220.50円を天井にして、再度下落する可能性が高い。Daily=買い、Weekly=売り、Monthly=売り。


2008年2月16日15日の海外為替市場

アジア市場は、早朝のNZ小売売り上げが弱くNZドルは値を下げ、主要通貨では狭いレンジでの取引が続いたが、欧州勢の参入に、ユーロは買われ、クロス全般に円売りが強まった。


欧州市場は、EURGBPの買いがユーロ相場を持ち上げ、ユーロ圏の貿易収支はユーロ高も影響もあり予想外の42億ユーロのマイナスとなった。S&P=57億ドル相当の米債務担保証券(CDO)の格付けの引き下げを発表、S&P=仏ソシエテ・ゲネラルを格下げなど、欧州株は急落したが、クロスではユーロ買いが続いた。


米国市場では、サプライズな、米国の輸入物価指数=前月比1.7%(予想0.4%)→統計開始1982年来最大の伸び率となり、輸出物価指数は1.2%(予想0.3%)→1989年来の伸び率となり、NY連銀製造業景気指数は-11.72(予想6.0 前回9.03)との発表にドル売りが加速、ミシガン大消費者信頼感指数は69.6(予想76.3)→1992年2月来の低水準で米景気後退時の水準に、米国株も弱く、円の買い戻しが入り、ドルは軟調に推移した。


●ドル円
アジア市場のドル円は107.84円で取引が始まり、弱い小売売上げを材料としたNZDJPYの売り+米系証券+米債に絡む円買いに107.64円まで下落したが、アジア勢や海外投資家の買いに底堅く、107.80~90円のレンジでの揉み合いから、オプションカットでは108.12円まで、終盤にかけては108.31円まで続伸した。欧州市場は108.26円で取引が始まり、108.32円まで上昇したが、欧州株の大幅下落に円買いが強まり、ユーロ圏貿易収支の赤字にユーロ円が下落、ドル円も107.83円まで下落、GBPJPYの大口売りも加わり円買いが続いた。歴史的な米輸出入物価指数と、弱いNY連銀製造業景気指数、対米証券投資を受けたドル売るに107.27円まで急落、アジア勢+実需筋+オプション勢の買いに値を戻し、オプションカットでは107.72円まで値を戻したが、弱い英国株+リセッションを思わせるミシガン大消費者信頼感指数に107.39円まで下落、投機筋買いやクロスの円売りに一時107.83円まで値を戻した。ポジション調整のドル売りは止まず、107.50円~107.75円のレンジで売り買いが交錯、終盤にかけては107.84円まで値を戻し、107.80円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4641で取引が始まり、1.4631~45の狭いレンジで取引が続いていたが、欧州勢の買いに1.4665まで上昇、1.4645~65のレンジで揉み合いとなった。欧州市場は1.4644で取引が始まり、暫く1.4640~65のレンジで売り買いが交錯したが、通貨当局者のインフレ懸念の発言が続き、東欧勢の買い+EURGBPの買いに1.4790まで上昇、ユーロ圏貿易収支の赤字に1.4665まで下落したが、弱い株価にもかかわらずEURGBPの買いが続き、1.4700まで上昇した。ECBフィキシングでは1.4655まで急落したが、22:30時の米経済指標の発表では1.4692まで上昇、00:00時の弱いミシガン大消費者信頼感指数に1.4710まで上昇した。1.47台ではオプション勢の売りが続き、週末のポジション調整の売りが強まると、1.4657まで下落、1.4682で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は157.91円で取引が始まり、米系銀行の売り+NZDJPYの売りに157.66円まえ下落し、157.75~00円のレンジで揉み合いとなったが、オプションカットのユーロ買いや、東欧勢のユーロ買いに前日高値158.48円を超え、ストップロスの買いに158.70円まで続伸となった。欧州市場は158.56円で取引が始まり、クロスの円売りが続き、158.89円まで続伸したが、ユーロ圏貿易収支の赤字に158.27円まで急落、弱い欧州株に上値は重く、徐々に上値を切り下げながら、ECBフィキシングでは157.70円まで続落、22:30時の米経済指標に米株先物市場は下落し円買いが続き、157.52円まで下落した。オプションカット+弱いミシガン大消費者信頼感指数に158.30円まで値を戻し、ロンドンフィキシングに向け158.40円まで値を戻し、157.75円~158.40円のワイドなレンジで上下し、158.28円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
日本 日銀金融政策決定会合=0.5%の政策金利の据え置きを決定。現行の金融政策維持を全員一致で決定。
06:45 NZ 12月の小売売上高指数=前月比0.1%(予想0.2% 前回2.0%)、 除く自動車=0.3%(前回0.9%)
19:00 ユーロ 12月の貿易収支=-42億ユーロ(予想24億ユーロ 前回30←26億ユーロ)
22:30 カナダ 12月の製造業出荷=前月比-3.4%(予想-0.2% 前回1.0←1.1%)
22:30 米 1月の輸入物価指数=前月比1.7%(予想0.4% 前回-0.2←0.0%)→統計開始1982年来最大の伸び率、輸出物価指数=1.2%(予想0.3% 前回0.4%)→1989年来の伸び率
22:30 米 2月のNY連銀製造業景気指数=-11.72(予想6.0 前回9.03)、支払価格=47.37(前回40.24)、新規受注=-11.88(前回0.04)、従業員数=-2.11(前回12.44)
23:00 米 12月の対米証券投資=565億ドル(予想660億ドル 前回909億ドル)、ネットフロー=604億ドル(予想675億ドル 前回1508←1499億ドル)→ ネットフローは前月の半分に減少
23:15 米 1月の鉱工業生産=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.1←0.0%)、設備稼働率=81.5%(予想81.3% 前回81.4%)
00:00 米 2月のミシガン大消費者信頼感指数・速報値=69.6(予想76.3 前回78.4)、景気現況指数=85.4(予想92.3 前回94.4)、 消費者期待指数=59.4(予想66.5 前回68.1)→1992年2月来の低水準で、米景気後退時の水準。
22:30 カナダ 12月の製造業出荷=-3.4%(予想-0.1% 前回1.0←1.1%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎ミシュキンFRB理事=金融市場の混乱は成長見通しへのかなりの下振れリスクとなる。経済・金融関係の悪いニュースは市場に一段の緊張をもたらしかねない。インフレ期待が大幅に上昇する明確な兆候が現れれば、政策金利を維持するか利上げも視野に入れる必要がある。
◎マコーミック米財務次官=海外投資家に対する規制強化は米国の競争力に悪影響を及ぼす可能性。
◎米シティ・グループ(WSJ)=傘下ヘッジファンドの解約を凍結。
◎グリーンスパン前FRB議長=米経済がリセッションに陥る可能性は少なくとも50%。米経済成長は国内住宅価格が安定するまで悪化を続ける。住宅価格が底を打つまでまだまだかかる。原油価格の上昇は米経済の重荷。一段の深刻な打撃は与えておらず、米経済の抵抗力を示している。
◎エバンズシカゴ連銀総裁(14日)=米経済の下振れリスクがFRBの主な懸念要因だが、利下げなどにより景気後退は回避できる公算が大きい。
◎S&P=57億ドル相当の米債務担保証券(CDO)の格付け引き下げを発表。


欧州・英国
◎パパデモスECB副総裁=市場がECB金利の見通しを誤ることがありインフレ抑制姿勢を強調。最新の指標は成長見通しへの下向きリスクが支配的だが、いかなる成長減速の可能性もそれほど深刻なものではない。
◎S&P=仏ソシエテ・ゲネラルを格下げ。
◎ユンケル・ユーログループ議長=ユーロ圏15カ国の2008年の経済成長率が1.6~1.8%の見通し。
◎トリシェECB総裁=賃金上昇が失業率やインフレ率の上昇につながらないようにする必要がある。労働生産性の持続的向上なしに、名目賃金の上昇が購買力の向上につながることはない。逆に雇用創出を阻害し、インフレ圧力を高める。2008年のユーロ圏経済成長率は1.8~1.9%と予想。インフレはECBの目標上限である2%を超えている。インフレ抑制と経済の健全性確保との間に矛盾はない。
◎シティグループレポート=UBSは最大で181億ドルの評価損を計上する可能性がある→ 金融株下落し欧州株式全般で下落
◎アルムニア欧州委員会委員=ユーロ圏は米国のような景気刺激策は必要ない。成長見通の主要リスクは金融市場の継続的混乱と、より顕著な米景気減速の可能性。
◎リーカネン・フィンランド中銀総裁=物価安定は持続可能な成長を達成するために必要条件。金融政策の成功と中銀の独立性には強い相関関係がある。
◎シュタインブリュック独財務相(下院で演説)=金融市場の混乱は、2008年いっぱいは続く見通しで、世界経済に波及するリスクを看過できない。
◎フィッチ(格付け会社)=クレディスイス発行の32億ドルサブプライムローン関連バッスルー証券を格下げ。
◎トリシェ総裁ECB総裁(14日)=ECBは金融政策を実施するうえで常に警戒感を持ち、インフレの二次的影響の回避にコミットする必要がある。


日本・その他
◎2月の金融経済月報・基本的見解 =景気の現状については、住宅投資の落ち込みなどから減速しているとみられるが、基調としては緩やかに拡大。輸出の先行きについては、海外経済が減速しつつも増加。生産の先行きについても当面横ばい局面を伴いつつも増加基調。先行きの基本的判断は、当面減速するものの、その後緩やかな拡大を続けるとみられる」との見解を維持。
◎福井日銀総裁の記者会見=前回の政策会合以降そんなに大きな変化はない。世界経済は全体として拡大を続けているが、国際金融市場の動揺で不確実性が拡大。サブプライムローン問題の震源地である米国では景気の減速傾向が一段と深刻。米国は住宅投資が大幅な減少を続け、個人消費も足もとでは減速傾向がやや明確。日本の輸出はエマージング諸国や産油国など幅広い地域に向けて増加し今後も続く見通し。民間需要は企業収益が高水準で設備投資は引き続き増加基調。雇用・所得の1人当たり賃金は弱めだが、雇用者数は増加し雇用者所得は緩やかな増加。個人消費は同様に底堅く推移。デカップリングを当然の前提とするのは考えが甘すぎる。原材料高は景気押し下げ効果あるが、物価押し上げ圧力は日本ではそれほど大きくない。知らぬ間にインフレ圧力が高まる事態にまったく目を離して政策運営するわけにはいかない。金融資本市場・実体経済の秩序だった調整にはそれなりに時間かかる。
◎ストロスカーンIMF専務理事=米不動産市場に端を発した金融市場の混乱により世界経済は減速しているものの、今年の中国経済は10%程度の成長を遂げるとの見通し。
◎渡辺金融担当相=国内サブプライム関連損失、今後さらに額が増えることは十分予想される。日本版政府系ファンド、与野党を超えた議論を期待したい。経済の下振れリスク顕著、それを念頭に政策決定すると思っている。


2008年2月15日 本日の為替戦略

またしても、バーナンキFRB議長は米国経済の成長に対してリスクを警鐘、金利先物市場では3月の0.5%政策金利引の引き下げを完全に折り込んでいる。それとは好対照に、トルシェECB総裁、ウェーバー独連銀総裁等の多くの通貨当局者は、ユーロ圏のインフレ懸念を危惧して、ECBの利下げ期待をけん制している。


ドル高期待もやや先送りする見通しが多くなり、第1四半期後半からのドル高相場期待は、第2四半期にずれ込むとの見通しが増えている。また、市場は米国の景気鈍化と金利引き下げを既に折り込んでおり、ドルショートポジションの影響なのか、為替相場でドル売りは弱いのが現実で、確たるトレンドが見えない。


つまり、市場参加さの多くは、ドルのトレンド、ユーロのトレンド、円のトレンドをそれぞれ決めかねている状況にも思える。結果として、短期取引で収益を上げるか、利益が出れば利食い、次のチャンスを待つことが選択され、オプション取引が可能ならば、将来のドル高を期待したポジションを作る方法がベストの選択とも思える。


英BOEの四半期インフレ報告書が終わり、英国の大幅な利下げ期待は後退、米国の利下げ期待が残り、ECBとBOJは現状維持の図式となっている。金利差だけではGBPの分があり、ドルは分が悪い(円は除く)、また、昨日の豪失業率の改善に3月のオーストラリア中銀の政策金利引き上げが一段と現実味を帯びている。


本日の経済指標その他では、日銀の政策金利の発表は金利据え置き以外考えられない。米国市場では、NY連銀製造業景気指数、ミシガン大消費者信頼感指数、対米証券投資が注目されている。本日は、金曜日、ポジション調整に気をつける必要があり、今週の流れが一時的に逆に動くことも意識したい。


●ドル円
ドル円は、予想外の日本第4四半期GDPにも、これは例外との判断なのか円買いは鈍く、日本の景気下振れリスクのみが協調されている。ドル円は106円~108円のレンジ上限を抜け出したが、再び107円台に逆戻りしているものの、上値の試す動きが続きそうである。ポジション的には円ショートがやや増えている可能性が高く、押し目買い。


ドル円の4時間チャートは、108円の上限を超えたが、再び107円台に値を戻している。上値のポイントは、108.39円、108.55円、108.88円、109.6円、110.77円。下値のポイントは、107.88円、107.73円、107.61円、107.20円、106.99円。RSIはやや57とやや下降しているが、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買い。107.61~73円で買い、106.99~107.20円割れで撤退。


●ユーロドル
ユーロドルは、EU月報ではインフレ進行と景気鈍化の見通しが示されたが、インフレファーターの通貨当局者は、景気よりインフレを重要視させるとの意見が多くなっている。金利差相場とは程遠い昨今の為替相場に、欧米の金利差はあまり注目されていないようである。暫くは、ユーロ高へ動くことが予想されるが、逆に、景気鈍化を材料に、その後のユーロ売りが気になって止まない。


ユーロドルの4時間チャートは、1.4600の壁を上抜け上昇トレンドが続いている。上値のポイントは、1.4651、1.4729~38、1.4798~06。下値のポイントは、1.4590、1.4578、1.4516~35、1.4398。RSIは63で上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続。トータルの判断は、買い。

●ポンド円
ポンド円は、BOEの四半期インフレレポートで大幅な金利引き下げ懸念が弱まり、ポンドは堅調に推移しているが、これも欧州や米国経済次第であり、住宅関連は弱く、手放しでポンド買いを続けることに危惧が感じられる。現状は、何処まで買い進むことができるかを試している段階で、終了後の反動が気になる。


ポンド円の4時間チャートは、下降トレンドが崩れてからは順調に上昇が続いている。上値のポイントは、213.96円、214.56円、215.28円、217.31円。下値のポイントは、211.69円、210.42円、209.46円、209.08円。RSIは64と上昇ラインが崩れているようにも思え、売りに反転するのか、トレンドのある相場が続くのか見極めが必要。トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、様子見。方向制は別として、210.42~214.56円のレンジを想定した取引だけを考えたい。

●本日の経済指標・その他
日本 日銀金融政策決定会合=0.5%の政策金利の据え置きを予想
06:45 NZ 12月の小売売上高指数=前月比予想 前回2.0%、除く自動車=予想 前回0.9%、 
15:00 日本 2月の金融経済月報・基本的見解
19:00 ユーロ 12月の貿易収支=予想24億ユーロ 前回26億ユーロ
22:30 カナダ 12月の製造業出荷=前月比予想-0.2% 前回1.1%
22:30 米 1月の輸入物価指数=前月比予想0.4% 前回0.0%、輸出物価指数=予想0.3% 前回0.4%
22:30 米 2月のNY連銀製造業景気指数=予想6.0 前回9.03
23:00 米 12月の対米証券投資=660億ドル 前回909億ドル
23:15 米 1月の鉱工業生産=前月比予想0.1% 前回0.0%、設備稼働率=予想81.3% 前回81.4%
00:00 米 2月のミシガン大消費者信頼感指数・速報値=予想76.3 前回78.4、景気現況指数=予想92.3 前回94.4、消費者期待指数=予想66.5 前回68.1
22:30 カナダ 12月の製造業出荷=予想-0.1% 前回1.1%
09:01 英 1月のRICS住宅価格=予想-56.0 前回-49.1

トリシェECB総裁、構造改革について講演
ミネハン米ボストン地区連銀総裁が講演 「金融混乱に対処するためのFRBの手段」
米債券市場は短縮取引


2008年2月15日14日の海外為替市場

アジア市場は、日本第4四半期GDP速報値は予想を上回る=前期比年率3.7%(予想1.7%)に一時円高になるが、長続きせずクロスで円売りが続いた。オーストラリアの失業率は改善し3月の利上げ観測が強まり=4.1%(予想4.3%)に一時AUDUSD=0.8974→0.9067(米国市場)、AUDJPY=97.04円→98.14円(米国市場)まで上昇している。


欧州市場は、GBPJPYやGBPクロスの買い目立った。独の第4四半期のGDP・速報値=前期比0.3%(予想0.3%)、ユーロ圏の第4四半期のGDP・速報値=前期比0.4%(予想0.3%)と予想通りの結果となったが、トルシェECB総裁、ウェーバー独連銀総裁、ゴンザレスECB専務理事など、インフレリスクを危惧する発言が多く、ユーロの買い支えとなり、バーナンキFRB議長の議会証言を前に、売り買いが交錯した。


米国市場は、予想を下回る赤字額となった米貿易収支も反応は鈍く、バーナンキFRB議長から、成長に対する下振れリスクは高まった、サブプライム損失で投資銀行が一段と評価損計上する公算との発言に、3月のFRB0.5%利下げ継続の思惑にドル売りが強く、また、弱い米国株に円の買い戻しも始まり、スイスフラン高の流れも続いた。 


●ドル円
アジア市場のドル円は108.30円で取引が始まり、予想を上回る日本のGDPに108.06円まで下落したが、邦銀のサブプライム関連の損失懸念や、日本の景気下振れリスクを懸念し円買いも鈍く、本邦輸出筋のドル売りに上値は重く、AUDJPY買いを消化しながら108.01円まで下落、日経平均株価の上昇に108.37円まで続伸した。欧州市場は108.25円で取引が始まり、108.20~35円の狭いレンジから一時108.43円まで上昇したが、機関投資家+台湾勢のドル売りに108.40円超えの上値は重く、108.17円まで値を下げた。108.37円を高値に、ECBフィキシングでは108.10円まで下落、108.50円超えストップロスとオプションバリアを試しながら108.61円まで上昇したが、本邦輸出筋のドル売りは続き、オプション勢の売りや、バーナンキFRB議長の議会証言に米株価の下落も加わりドルは下落、107.85円まで値を下げた。108.12円戻り高値に投機筋のドル売りが続き、107.76円まで続落、107.80~10円レンジで売り買いの攻防が続き、07:00時では107.86円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4553で取引が始まり、直後の1.4589を安値に、1.4580~90の狭い取引が続き、ロシア勢はCTA筋の売りとアジア中銀筋の買いに挟まれて、午後に入っても1.4560~70のレンジで取引が続いていたが、欧州勢の参入にユーロ買いが強まった。欧州市場は1.4607で取引が始まり、中長期勢+スイス勢の買いに1.4600を超えるとストップロスの買いを巻き込み1.4633まで上昇、欧州通貨当局者のインフレを懸念する発言と、EUR月報でインフレ上昇見通しが示され、1.4600を維持し底堅い展開が続いた。米貿易統計後には一時1.4580割れまで値をさえたが、バーナンキFRB議長の議会証言を前に動き難く、アジア中銀筋やスイス系銀行の買と、オプション勢の売りに挟まれ、1.4605~35のレンジで売り買いが交錯した。ECBフィキシング後には一時1.4650を超えて1.4639まで上昇、ファンド筋の売りに上値を押さえられ、短期投機筋の売りに1.4574まで下落、バーナンキFRB議長の議会証言を受け、ロンドンフィキシングでは1.4649まで続伸、1.4625~45の高値圏のレンジで売り買いが交錯、07:00時では1.4642で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は157.83円で取引が始まり、予想を上回る日本のGDPに上値は重く、AUDJPYの買いを消化しながら、157.34円まで下落、海外ファンド筋や日経平均株価の上昇に投機的な買いが続き、前日の海外市場の高値157.89円を超えユーロ買いが続いた。欧州市場は158.12円で取引が始まり、ストップロスの買いも加わり158.48円まで続伸したが、158.50円からはオプション勢+資本筋の売りに上値は重く、158.05~50円のレンジで売り買いが交錯した。米国市場に入ってもレンジ内での取引が続き、オプションカットでは157.97円まで下落、米国株は弱く、バーナンキFRB議長の議会証言後には、157.72円まで続落、15.75~158.25円のレンジで上下を繰り返しながら、07:00時では157.93円で取引されている。


●主な経済指標の結果
08:50 日本 第4四半期GDP・一次速報=0.9%(予想0.4% 前回0.3%←0.4%)、前期比年率3.7%(予想1.7% 前回1.3%←1.5%)
09:30 豪 1月の失業率=4.1%(予想4.3% 前回4.3%)、新規雇用者数=2.68万人(予想1.5万人 前回2.01万人)→ 改善にAUD買いが強まる
13:30 日本 12月の鉱工業生産・確報=前月比1.4%(予想1.4% 前回1.4%)、前年比0.8%(予想0.7% 前回0.7%)、設備稼働率=110.2(前回108.4)
16:00 独 第4四半期のGDP・速報値=前期比0.3%(予想0.3% 前回0.7%)、前年比1.6%(予想1.8% 前回2.4%)
18:30 スウェーデン 1月の失業率=6.4%(予想6.1% 前回5.6%)
19:00 ユーロ 第4四半期のGDP・速報値=前期比0.4%(予想0.3% 前回0.8%)、前年比2.3%(予想2.2% 前回2.7%)
19:00 スイス ZEW投資センチメント=-55.6(前回-32.7)
22:30 カナダ 12月の貿易収支=23.5億カナダドル(予想34億カナダドル 前回37.6←37億カナダドル)、輸出=367億カナダドル(379.1億カナダドル)、輸入=343.5億カナダドル(341.1←342.1億カナダドル
22:30 米 新規失業保険申請件数(2/10までの週)=34.8万件(予想34.7万件 前回35.7←35.6万件)
22:30 米 12月の貿易収支=-587.6億ドル(予想-615億ドル 前回-631.2億ドル)
米 全米リアルター協会第4四半期一戸建て中古住宅価格=前年同期比-5.8%


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎エバンズ・シカゴ連銀総裁=1月の経済政策は今後の緩やかな成長を促進し、経済活動をめぐるリスクを緩和する。3%の政策金利は比較的緩和的で強い成長を支援する。
◎バーナンキ米FRB議長(上院銀行委員会で証言 )=成長を支援し下振れリスクに対する保険提供のため必要に応じ行動する。政策はタイムラグがある、スタンスは中期見通しとリスクを踏まえ評価する必要。経済見通しはここ数カ月悪化、成長に対する下振れリスクは高まった。全般的な消費者物価の上昇は最近の水準から緩和へ、インフレ期待は抑制されている。住宅建設と関連部門は一段の鈍化の可能性、より軟調な労働市場が消費者を圧迫へ。住宅・雇用・クレジット状況は予想以上に悪化する可能性。インフレ期待は「適切に」うまく抑制されている。銀行のサブプライム損失、正確な把握は困難。米失業率は自然失業率に近い可能性。金融状況の大幅な悪化は一段の措置が必要。住宅・労働市場を今後数カ月注意深く監視。景気対策は第3四半期までに効果表れる可能性。米景気対策、第3四半期までに効果表す見通し。銀行破綻のいかなるリスクもみられない。サブプライム損失で投資銀行が一段と評価損計上する公算。FRBは次回経済見通し発表時に成長予想を引き下げる見込み。次回経済見通しは民間の予想とかなり整合的。
◎ポールソン米財務長官(上院銀行委員会の証言)=米経済は一段と減速でも引き続き成長へ、リスクは下向き。米経済は引き続き成長へ、07年の政府見通しの2.7%は下回る見込み。


欧州・英国
◎トリシェECB総裁=食品をはじめとするソフトコモディティへの価格圧力がリスクとなる可能性。
◎ゴンサレスパラモECB専務理事=物価安定へのリスクは明らかに上向きであると強調することが重要。
◎ウェーバー総裁独連銀総裁=ECB金利に対する現在の市場の見方、インフレリスクの正しい認識を反映せず。成長よりもインフレを一段と懸念。インフレの二次的影響の最初の徴候に行動することがさらに重要。
◎フーバーIGメタル委員長=ECBは利下げを実施するべき。
◎ECB2月の月例報告書(第1四半期の専門家予想を発表)=CPI(EU基準=2008年2.5%(前回2.0%)、GDP=1.8%(前回2.1%)、失業率=7.1%(前回6.7%)
◎クアデン・ベルギー中銀総裁=2008年のユーロ圏成長率の減速でインフレ見通しに影響の可能性。


日本・その他
◎津田広喜財務次官=GDPが実質で年率3.7%と高成長を示したことに関連し、先行きは世界経済や原油高などリスクを慎重に見る必要。
◎大田経済財務相担当相=景気回復基調が確認されたが、今後の下振れリスク高まっている。
◎シンガポールGDP前期比-4.8%となり、シンガポールドル下落。
◎樊綱人民銀行金融政策委員会委員=ドル相場の下落が続いていることで、人民元を均衡水準に一度に切り上げることが不可能になっている。人民元が急変動すれば、中国の金融システムにとって深刻なリスクになる。中国はインフレ抑制のため利上げが必要と主張。人民元は段階的に上昇させるべき。


2008年2月14日 本日の為替戦略

バーナンキFRB議長の議会証言には注意 


注目のイングランド銀行の四半期インフレ報告書ではユートラルで、今までの悲観的なポンド売りの材料となる、大幅な金利引き下げの可能性も薄く、現状でもインフレターゲットの2%を維持できるとのことで、ポンドショートの買い戻しは、暫く続く可能性がある。


しかし、米国の小売売上高は比較的堅調で、悲観的な小売販売が予想を上回ったことで、ドル買いの期待感は残り、大幅なポンド高が続く可能性は低く、現在は杞憂ながら、その後のポンド売りを心配する必要も気に止めたい。


それにしても、邦銀のサブプライム関連の損失が12月末で6000億円と発表され、エクスポージャーは1.3兆円あるとの事だが、予想通りなのか市場の円売りは鈍いが、評価損失が拡大するとの危惧は強く、クロスでの円買いの足を引っ張っていることは間違いない。比較からすれば、欧米よりまだまし・・・・。


本日の経済指標・その他では、今週のメインイベントの残り一つでもある、バーナンキFRB議長の議会証言は重要で、前回の証言でも相場は大きく動き、FRBの再利下げの有無を読み取りたい。日本・独・ユーロの第4四半期GDP速報値も注意したい。


●ドル円
ドル円は、ポンド円がリードし、円クロスで円売りがドル円の買いに結びついているが、円高期待のポジション調整・反動の影響が大きい。107円を底固めして、107.50円にかさ上げされ、暫くは上値を試す展開が続きそうである。


ドル円の4時間チャートは、106円~108円のレンジの上限を超えた。上値のポイントは、107.39円、108.39円、108.55円、109.66円、110.10円。下値のポイントは、107.88円、107.58円、107.10円、106.33円。RSIは63と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買い。107.58円まで下げてから反騰する可能性も残る。 


●ユーロドル
ユーロドルは、流石にドルにとって基軸通貨へ変わりつつあるユーロの動きは緩慢である。今までの下落基調も弱まっているが、ポンドの上昇にも、追従は無く完全にレンジに入っている。動かなければ高金利のユーロに分があり、何処まで上昇できるかを期待しているが、中期的には下落基調は続いている。


ユーロドルの4時間チャートは、弱い上昇トレンドが続きながらも1.460の壁に妨げられ、フラッグができている。上値のポイントは、1.4591、1.4634、1.4651、1.4729~34、1.4798。下値のポイントは、1.4553、1.4516、1.4438~44。RSIは60と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買い。1.4600を今週に超えられなければ、逆に売りに変化する可能性が高まる。仮に、1.4600を超えても、1.4729からは売りを作り、次の下げを期待したい。


●ポンド円
ポンド円は、イングランド銀行の四半期インフレ報告書でポンドの見方が変わった可能性がり、テクニカルのポンド買いへの反転から何処まで上昇できるかを試す動きを期待した。しかし、この買いが失敗すると大きな長い売りに変化する可能性も注意したい。


ポンド円の4時間チャートは、下降トレンドが崩れ上昇が続いている。上値のポイントは、213.81~96円、215.22~28円、217.31円。下値のポイントは、211.69円、210.42~48円、209.46円、209.08円、208.19円。RSIは68と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。トータルの判断は、買い。買いは210.42~48円を割り込んだら終了。


●本日の経済指標・その他
08:50 日本 第4四半期GDP・一次速報=予想0.4% 前回0.4%、前期比年率予想1.7% 前回1.5%
09:30 豪 1月の失業率=予想4.3% 前回4.3%、 新規雇用者数=予想1.5万人 前回2.01万人
13:30 日本 12月の鉱工業生産・確報=前月比予想1.4% 前回1.4%、 設備稼働率=予想 前回108.4
16:00 独 第4四半期のGDP・速報値=前期比予想0.3% 前回0.7%、 前年比予想1.8% 前回2.4%
18:00 ユーロ ECB月例報告
18:30 スウェーデン 1月の失業率=予想 前回5.6%
19:00 ユーロ 第4四半期のGDP・速報値=前期比予想0.3% 前回0.8%、前年比予想2.2% 前回2.7%
19:00 スイス ZEW投資センチメント=予想 前回-32.7
22:30 カナダ 12月の貿易収支=予想34億カナダドル 前回37億カナダドル、輸出= 前回379.1億カナダドル、 輸入= 前回342.1億カナダドル
22:30 米 新規失業保険申請件数(2/10までの週)=予想34.7万件 前回35.6万件
22:30 米 12月の貿易収支=予想-615億ドル 前回-631.2億ドル
バーナンキ米FRB議長が上院銀行委員会で証言
トリシェECB総裁、国際化と金融政策について講演
エバンズ米シカゴ地区連銀総裁、経済見通しについて講


2008年2月14日13日の海外為替市場

世界的な株価の安定に、スイスと円は弱く、イングランド銀行のインフレ報告書はニュートラルで利下げ観測が後退し、ポンド買い。米小売売上高が強くドル買い。


アジア市場は、NZのREINZ住宅販売が-31.5%と7年来の低水準となり、NZDJPYの売り続き、波乱のUSDCNYを横目に、中銀筋の円買いや償還絡みの円買いに、円高の流れが続いた。


欧州市場は、独生産者物価指数が予想を上回る前月比1.4%の増加、スウェーデン中銀は予想外の0.25%政策金利を引き上げ、EURSE=9.4200→9.3331まで急落。注目のイングランド銀行四半期インフレ報告書は「現在の5.25%で据え置かれれば、インフレ率は2%を下回る見込み」との発言に大幅な利下げ観測が後退し、GBPUSD=1.9588→1.9654まで急伸。金融庁が邦銀のサブプライム関連のロスは12月末で6000億円に拡大し、エクスポージャーは1.3兆円との発表に円売りが加速し、GBPJPY=210円から米国市場で212.73円まで急騰した。


米国市場は、米小売売上高が予想を上回り、ドルの買い戻しが強まり、米株価の上昇にスイスと円売りが強まった。


●ドル円
アジア市場のドル円は107.30円で取引が始まり、朝方は107.42円まで上昇したが、仲値を境に米国債償還に絡む売りや、アジア中銀+本邦輸出筋の売りに107.06円まで徐々に値を下げ、107.10~20円のレンジから、オプションカット後には、ロシア筋のGBPJPYの売りに106.99円まで下落、ファンド筋の買いに107.30円まで値を戻した。欧州市場は107.27円で取引が始まり、107.15~45円の狭いレンジで取引が続いていたが、邦銀のサブプライム関連の損失拡大との発表に、クロスでの円売りも強く、107.50円を超え107.65円まで上昇した。107.50~70円のレンジで売り買いが交錯したが、予想を上回る米小売売上高に107.55円→108.04円まで急伸、堅調な米国株に円売り(ドル買い)が続き、オプションカットでは108.37円まで続伸した。108円台では本邦輸出筋の売りは厚く、投機筋の利食い売り+ロンドンフィキシングの売りに、一時108.03円まで下落、108.10~35円のレンジで取引が続き、07:00時では108.30円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4582で取引が始まり、直後の1.4594を高値にアジア筋の売りが続き、1.4575~85のレンジから、政府系ファンドやアジア中銀筋の売りに1.4560まで下落、一時1.4585まで値を戻したが、予想を上回る独生産者物価にもかかわらず、ユーロクロスの売りが続き、1.4550を割り込み1.4543まで続落となった。欧州市場は1.4541で取引が始まり、予想外のスウェーデン中銀の利上げにEURSEKが急落、ユーロドルは1.4535まで値を下げたが、1.4550以下では政府系ファンドの買いが続き、1.4572まで値を戻し、イングランド銀行インフレ報告書を受けたGBPUSDの急騰に連動し、1.4600まで急伸した。オプション勢+EURGBPの売りに上値は重く、1.4570まで値を下げ、予想を上回る米小売売上高にユーロ売りが始まり、オプションカットでは1.4532まで下落、1.4535~60のレンジから、ロンドンフィキシングでは実需筋の買いに1.4578まで上昇、堅調な米国株にEURJPYの買いが続き、1.4588まで上昇、07:00時では1.4575で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は156.48円で取引が始まり、朝方の156.68円を高値に、NZDJPYの売りに上値は重く、仲値では資本筋の売りに156.28円まで下落、155.83円まで徐々に上値を切り下げ、155.85~05円のレンジで取引が続いた。欧州市場は155.98円で取引が始まり、SEKJPYの買いに上昇が始まり、邦銀のサブプライム関連の損失拡大を受けた円売りが広まり、157.10円まで続伸、157円近辺では本邦勢の売りに上値を押さえられ156.75~10円のレンジで取引が続いた。米小売売上高に米株価が上昇、株高=円売りの流れに157.66円まで上昇、オプション勢の売りに上値は重く、一時157.20まで下落、157.30~60円のレンジで激しい売り買いの攻防が続いたが、米国株の上昇が続き157.90円まで続伸し、07:00時では157.81円で取引されている。


●主な経済指標の結果
06:45 NZ 第4四半期生産者物価=前期比1.3%(予想1.2% 前回2.3%)指数1.5%(予想1.2% 前回1.6%)
08:50 日本 1月の企業物価指数=前月比0.2%(予想0.0% 前回0.3←0.4%)、前年比3.0%(予想2.8% 前回2.6%)
08:00 NZ 1月のREINZ住宅販売=-31.5%(前回-32.1%)→ 7年来の低水準
08:50 日本 12月の貿易収支=1.0134兆円(予想1.0335兆円 前回0.9327兆円)、経常収支=1.6972兆円(予想1.72兆円 前回1.7825兆円)
16:00 独 1月の生産者物価指数(PPI)=前月比1.4%(予想0.2% 前回-0.5%)、前年比6.6%(予想5.3% 前回5.1%)
17:30 スウェーデン スウェーデン中銀(Riksbank)金融政策発表=4.0%の政策金利を0.25%引き上げ4.25%に決定、予想外でSEK上昇
18:30 英 1月の失業率=2.5%(予想2.5% 前回2.5%、ILO失業率=5.2%(予想5.3% 前回5.3%)、失業保険申請件数=-1.08万人(予想-0.5万件、前回-0.87万人←-0.64万件)、平均賃金=3.8%(予想3.8% 前回4.0%)
19:00 ユーロ 12月の鉱工業生産=前月比-0.2%(予想0.6% 前回-0.4%←-0.5%)、前年比1.3%(予想2.3% 前回3.1%←2.7%
22:30 米 1月の小売売上高=前月比0.3%(予想0.2% 前回-0.3←-0.4%)、除く自動車=0.3%(予想0.2% 前回-0.3←-0.4%)→ ドル買いとなる
00:00 米 12月の企業在庫=前月比0.6%(予想0.4% 前回0.4%)
英 1月のRICS住宅価格=-54.7(予想-52.0 前回-49.1)→1992年来の低水準


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎イエレンFRB理事=米国が景気後退に陥るか解らないが、為替への影響に関しては心配している。
◎メリルリンチ2月ファンドマネジャー調査=ファンドマネジャーのリスク回避、過去7年で最高。流動性とリスクを示す指数は31で2001年4月以来の低水準。
◎ポールソン米財務長官=住宅セクターの低迷の影響を金融市場はまだ完全には消化していない。米経済は年内のリセッション入りを回避し、一段と緩やかなペースで成長。財務省は戻し減税の小切手送付を迅速に行う。
◎MGIC米住宅ローン保証=第4四半期決算は14.7億ドルの赤字。


欧州・英国
◎イングランド銀行四半期インフレ報告=英国のインフレ率は、BOEは現在市場が予想しているような積極的な利下げを行えば、目標としている2%を上回る可能性が強い。政策金利が現在の5.25%で据え置かれれば、インフレ率は2%を下回る見込み。特にインフレ率が今年半ばまでにいったん3%に上昇すると予想していることを考慮すれば、市場の積極的な金融緩和観測が行き過ぎである可能性を示唆。済成長率については、現在の約3%から年末までに2%を下回る水準に急減速した後、2年後には2.5%前後に回復すると予想。長に対するリスクは下向きで、インフレに対するリスクは均衡。→利下げ継続の可能性が弱まりGBPUSD上昇。
◎キングBOE総裁=四半期インフレ報告書前の記者会見で、今後2横3カ月以内に同中銀が政策金利を引き上げることはない
◎パパデモスECB副総裁=金融市場の調整が続いているのは、金融市場のイノベーションや世界的な関連性の強まりが原因ではない。不適切なリスク管理や透明性の乏しさ、オフバランスの投資ビークルの誕生が、緩和的な経済および金融環境とあいまって市場の混乱を引き起こした。
◎スウェーデン中央銀行=政策金利のレポレートを0.25引き上げ4.25%にすると発表(予想は据え置き)、今後1年はほぼ同じ水準にとどまると考えている。この見通しには著しい不確実性がある→SEK上昇。
◎ガルガナスギリシャ中銀総裁=1月に過去最高の3.2%を記録したインフレ率が、今年平均で2%を上回るリスクがあるのは明白。2008年全体では、前年比ベースのインフレ率は、昨年末に予想されていた水準よりも高くなる。 金利がピークに達したかどうかは言えない。利上げの可能性を排除することは控えた。
◎トリシェECB総裁=世界市場の混乱から教訓を得る必要がある。EU全域での金融市場規制の整合性を一段と高めることを求めた。2007年夏以降、国際金融システムで起きている極めて重大な市場の調整や金融市場の混乱によって確認された。


日本・その他
◎渡辺喜美金融担当相=中国の政府系ファンド(SWF)の「中国投資有限責任公司(CIC)」の高西慶総経理(社長)と金融庁内で会談。日本に来たのは日本への投資を考えているからだろう。日本への前向きな投資を歓迎したい。
◎金融庁=邦銀のサブプライム関連のロスは12月末で6000億円に拡大。エクスポージャーは1.3兆円。
上海外為市場でUSDCNYが急騰=中国旧正月の影響か?
◎ストロスカーンIMF専務理事=金融市場の世界的な混乱の経済への影響は深刻であり、無傷で切り抜けられる地域はない。当局は景気鈍化には財政・金融政策の両方で対応、内需の下支えに努めるべき。世界経済は困難な時期に入っており、市場の混乱は実体経済に波及している。影響は欧州で拡大し、新興国も混乱の影響から免れることはできない。世界的な解決策が必要。


2008年2月13日 本日の為替戦略

サブプライム問題に揺れる米国だが、最近は金融・財政から各種の救済策が発表され、終着点は見えないものの、いままでよりやや安心感が広まり、JPモルガン週間調査では、投資家の米債券に対する楽観的な見方強まっているようである。また、ウォーレン・バフェット氏がモノライン3社に対して地方債8000億ドルの再保険を申し出たことを好感した株価の上昇を考えれば、市場は悪材料だけでなく、良い材用にも敏感で、やや安心感している。


これだけで直ぐにドル買いになるとは思えないが、最近の海外ストラテジストの中には、ドルに対しブル傾向が強く、EURUSDは今までの1.5の予想から1.4に方向転換するとの意見が多く、テクニカルでもドルベアからブルに変わりつつある。


本日は今週の2大イベントの一つでもある英イングランド銀行四半期インフレレポートが発表される。インフレが危惧され金利引き下げ観測が弱まるのか、また、強まるのか。その結果によりポンドの変動は大きくなり、GBPJPYのクロスや、円クロスへも影響を与える可能性がある。最近の経済指標からはインフレ傾向が強いことが感じられてならない。その他の経済指標では米小売売上高には注意が必要。


●ドル円
ドル円は、海外の新聞では日本の株価の大幅下落や金融機関のサブプライム問題の影響を重視して報道している。主体性の無いドル円相場もそろそろ飽き飽きし、106円~108円のレンジを抜け出すことを期待したが、G7の薄い思惑も消え、ドル円の買いに動きそうである。しかし、円ベア派が期待してるような110円を超えるような円安は今の過程では難しそうで、円高の終焉もまだまだ結論を出すこともできない。


ドル円の4時間チャートは、長い間106円~108円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、107.88円、108.12円、108.55円、110.10円。下値のポイントは106.76円、106.09円、105.73円。RSIは上昇し買い変化した可能性があり、トレンドモメンタムは売りがリジェクトされ買い変わる可能性がある。トータルの判断は、買い。Dailyチャートは買いを継続しており、買いが長く続く可能性が出ている。ただし、レンジの上値を超えるのが前提。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.45以下の買い需要は強く、ユーロ圏の通貨当局者のインフレ懸念は相当強固で、金利引き下げ観測は残るものの、時期的には先延ばしになる可能性が高く、どこまで反発できるかを見てみたい。しかし、今までのユーロ買い一辺倒の状態も終息し、この上昇後には、まだまだ1.4~1.5のレンジの下限を試す可能背は残っている。


ユーロドルの4時間チャートは、1.4440~1.4600のレンジの上限を試している。上値のポイントは、1.4634、1.4651、1.4667、1.4729、1.4798。下値のポイントは、1.4516、1.4436~44、1.4382、1.4364。RSIは46と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いに転換している。トータルの判断は、買い。デートレードは買いで数日続く可能性がある。Dailyチャートは売りを継続しているので、ポジションテーカーは売り上がりか、戻り売りも選択肢。


●ポンド円
ポンド円は、本日のECB四半期インフレレポートの結果次第である。ポジションが有る人は注意が必要である。昨日CPIも決して弱い数字ではなく、一昨日のPPIはサプライズなほど高かった。期待感はポンド高が残る。


ポンド円の4時間チャートは、下降トレンドを上抜けし買いが続いている。上値のポイントは、211.69円、212.45円、214.56円。下値のポイントは、209.08円、208.19円、207.08円、205.87円。RSIは58上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。トータルの判断は、買い。Dailyチャートも買いを継続。上昇傾向が続きそうである。


●本日の経済指標・その他
06:45 NZ 第4四半期生産者物価=前期比input予想 前回2.3% 前期比output予想 前回1.6%
08:50 日本 1月の企業物価指数=前月比予想0.0% 前回0.4%、前年比予想2.8% 前回2.6%
08:50 日本 12月の貿易収支=予想1.0335兆円 前回0.9327兆円、経常収支=予想1.72兆円 前回1.7825兆円
16:00 独 1月の生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.2% 前回-0.5%、 前年比予想5.3% 前回5.1%
17:30 スウェーデン スウェーデン中銀(Riksbank)金融政策発表=4.0%の政策金利の据え置きを予想
18:30 英 1月の失業率=予想2.5% 前回2.5%、ILO失業率=予想5.3% 前回5.3%、失業保険申請件数=予想-0.5万件、前回-0.64万件、平均賃金=予想3.8% 前回4.0%、除くボーナス=予想3.6% 前回3.6%
19:00 ユーロ 12月の鉱工業生産=前月比予想0.6% 前回-0.5%、前年比予想2.3% 前回2.7%
19:30 英 イングランド銀行四半期インフレレポート
22:30 米 1月の小売売上高=前月比予想-0.2% 前回-0.4%、除く自動車=予想0.2% 前回-0.4%
00:00 米 12月の企業在庫=前月比予想0.4% 前回0.4%
トルシェECB総裁の講演


2008年2月13日12日の海外為替市場

アジア市場では主役不在でレンジ相場を抜け出すことはできず、朝方に発表された英BRC小売売上高は前年比2.6%(予想-0.2% 前回0.3%)と非常に強い結果となり、ポンドは堅調に推移した。


欧州市場では早朝にオランダ系銀行破綻のウワサに相場が動き(後で否定され戻る)、英CPIは前月比-0.7%と前日発表さえたPPIとは様変わり、前日の反動にポンドは弱く、独ZEW景況感調査は予想外のマイナス幅が縮小したことで、ユーロ買いの流れが続き、ポンドも買い戻された。


米国市場では、主要通貨でドル売りが続いていたが、フォーレン・バフェット氏が、モノライン3社に対して地方債8000億ドルの再保険を申し出た事を好感し米株価は上昇、円売りが加速したが、米通貨当局者から米リセッションの懸念が表明され、ドル買いの流れは弱く揉み合いの展開となった。


●ドル円
アジア市場のドル円は106.96円で取引が始まり、朝方の106.78円を底値に、G7の影響も弱まり連休明けで動き難く、106.80~00円の狭いレンジで取引が続き、ユーロ円の買いに107.09円まで上昇した。欧州市場は107.05円で取引が始まり、EURBBPの売りにユーロ円が下落、ドル円も一時106.83円まで値を下げたが、EURJPYの買いや日本の金融機関への悪影響を危惧した報道にクロスで円売りが続き、バフェット氏発言を受け米株価先物が上昇、ECBフィキシング後には107.53円まで急伸した。NYダウが200ドル超の上昇にも107.50円超えのファンド勢の売り+主要通貨でのドル売りに上値は重く、いつもの株高=円売りも弱く、107.20~50円のレンジで売り買いが交錯、07:00時では107.28円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4517で取引が始まり、朝方の1.4497を底値に、1.4500~20の狭いレンジから、欧州投機筋の買いに1.4550まで上昇した。欧州市場は1.4539で取引が始まり、東欧勢の売りやEURGBPの売りに1.4496まで値を下げたが、1.4500以下の政府系ファンドの買いが続き、英CPIを受けたEURGPBの急騰に買いが始まり、予想を下回るマイナス幅となった独ZEW景況感調査にユーロ買いが続き、米株価先物の上昇とEURJPYの買いに1.4558まで上昇した。堅調な米国株にユーロ円が買われ、オプション勢の買いに1.4610まで上昇、ロンドンフィキシングでは1.4615まで続伸したが、投機筋の利食い売りに1.46台は重く、1.4580~00の狭いレンジで売り買いが交錯、07:00時では1.4583で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は155.28円で取引が始まり、朝方の154.87円を底値に、155.05~25円の狭いレンジで取引が続いたが、東京オプションカットで、前日海外市場の高値155.50円を上抜けし、155.68円まで上昇した。欧州市場は155.66円で取引が始まり、155.74円まで上昇したが、オランダ系銀行破綻のウワサ+EURGBP+EURUSDの売りに一時155.02円まで値を下げたが、155円以下では欧州系銀行やファンド勢の買いが強く、破綻が否定され、独ZEW景況感調査にユーロ買いが続き、シュタインブリュック独財務相のインフレを懸念する発言に155.97円まで徐々に値を上げた。米株価先物の上昇とECBフィキシングの需要に156.40円まで上昇、堅調な米国株に買いが続き、オプションカットでは156.70円まで上昇、ロンドンフィキシングでは157.03円まで続伸し、本邦実需筋は利食いの売りにようやく上げ止まり、156.35円まで値を下げ、07:00時では156.47円で取引されている。


●主な経済指標の結果
09:01 英 1月のBRC小売売上高=前年比2.6%(予想-0.2% 前回0.3%)
18:30 英  1月の消費者物価指数=前月比-0.7%(予想-0.6% 前回0.6%)、前年比2.2%(予想2.3% 前回2.1%)、RPI(小売物価指数)=前月比-0.5%(予想-0.5% 前回0.6%)、 前年比4.1%(予想4.1% 前回4.0%)、RPI-X(実勢インフレ率)=前月比-0.4%(予想-0.4% 前回0.5%)、前年比3.4%(予想3.3% 前回3.1%)
19:00 独 2月のZEW景況感調査、期待指数=-39.5(予想-45.0 前回-41.6)、現況指数=33.7(予想50.8 前回56.6)
01:00 米 1月のスペンディングパルス小売売上高=0.2%(予想 前回0.0%)
04:00 米 1月の月次財政収支=178.4億ドル(予想200億ドル 前回382.4億ドル)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎イエレンSF連銀総裁=2008年の米経済は成長が鈍化し、追加利下げにつながる可能性がある。米景気の減速が収まった場合の利上げ戦略を考えることは時機尚早。現時点でFRBは成長への下振れリスクに焦点を合わせる必要がある。1990年代初めの米景気後退時にみられた恐れと警戒の要素が既に広がる可能性。 一連の利下げは、景気刺激や金融市場の問題の影響を受けた罪のない一般の人々の支援に焦点。 モラルハザード」を恐れて措置を講じることを尻込みしてはならない。
◎フォーレン・バフェット氏=モノライン3社に対して地方債8000億ドルの再保険を申し出た→ 米国株上昇の要因となった。
◎フィラデルフィア地区連銀の四半期エコノミスト調査=米経済は2008年第1四半期に小幅ながら成長するが、インフレはある程度高止まり。 2008年第1四半期GDP=0.7%(前回2.2%)、失業率=5.0%(前回4.8%)、個人消費支出(PCE)コア価格指数=前年比+2.2%、PCE価格指数=前年比+2.8%、消費者物価指数(CPI)=3.5%、コアCPI=2.4%と予想。
◎米金融大手6社は住宅差し押さえ一時停止=「プロジェクト・ライフライン」と命名され、米財務省と住宅都市開発省が支援。住宅ローンの返済が90日以上延滞している借り手に対し差し押さえ手続きを30日間にわたり一時停止する
◎JPモルガン週間調査=投資家の米債券に対する楽観的な見方強まる。
◎プール・セントルイス地連銀総裁(11日)=米国がリセッションを回避できる可能性は高いが、リセッションの確率が上昇していることも確か。


欧州・英国
◎シュタインブリュック独財務相=トリシェECB総裁が、より中立的な政策スタンスへ移行しているとは解釈していない。 ECBの独立性は極めて神聖であり、ドイツはそれを支援。 インフレ圧力は今後1年で緩和する。


日本・その他
◎渡辺喜美金融担当相=米国の金融機関への公的資金の注入についてはそう簡単な決断ではないと想像はつく。
◎大田経済財政担当相=サブプライムローン問題に端を発した米経済減速の影響で、日本経済が一時的に減速する可能性は十分ある。米経済減速の日本経済への影響について従来よりも一段と厳しい認識


2008年2月12日 本日の為替戦略

前回のG7に続き、米国の反対で為替に関する声明で欧州の希望するユーロ高是正を折り込むことはできず、市場からの評価は、世界経済の低迷とドル安政策の継続との判断のようにも思える。


オーストラリア中銀の四半期金融政策報告書は「一段の利上げ必要になる可能性がある」と指摘、他国との金利差拡大に豪ドル買いが続く可能性が高い。ユンケル・ユーログループ議長「市場の危機はまだ終わっていない、ユーロ圏は米国のような金融および景気刺激策は必要」、ウェーバードイツ連銀総裁は「 インフレ期待が物価安定の領域を越えて高まることを回避するため、ECBはできる限りのことをするというのがわたしから市場へのメッセージ」と、インフレ懸念から利下げの可能性を否定するような発言をし、利下げ時期が遠のきユーロ買い材料となっている。一方、米国は3月の追加利下げが予想されるものの、インフレリスクが強まり非常に不安定な状態となり、ドルに対して不信感が続いている。


余談となるが、米国の大統領選の盛り上がりを見ていると、米景気後退とは別物だと言わんばかりで違和感が強く、これも大国アメリカだからなのだろう。 それと、G7で日本か過去のバブル崩壊とその回復をした経験を世界にアピールする、との発言していた方が多かったが、欧米主要国は十分に日本の過ちを研究しその対応を十分行っているはずである。現在の日本が先進国で素晴らしい結果を残しているならば、この発言も非常に意味深いが、超低金利を抜け出すことはできず、外需頼みの日本経済の現状を考えると、とても・・・・。


●ドル円
ドル円は、不安的な世界経済の反動なのか、投機的な円買いが続いているが、円主導の為替相場とは言いがたく、ドル円の主導権は今まで通り、金融不安とクレジットリスクから信用の収縮がテーマで、結果として株価が動き、そして 円の売り買いが続く、この関連性だけのようにも思える。まだまだ、市場の収縮が終わった気配はまだなく、円高終焉もまだ不確実。


ドル円の4時間チャートは、引き続き106円~108円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、107.27円、107.50円、107.88円、108.12円、110.10円。下値のポイントは、106.76円、106.08円、105.73円、104.96円。RSIは55と横ばいで、トレンドモメンタムは売りから買い転換している。トータルの判断は、売りだが、Dailyは買いを継続しており、どうもミックス。レンジ相場を抜け出すまでは、レンジ相場で対応したい。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.5トライ失敗の反動が続き、ECBの利下げ観測に売られ、利下げ観測後退に変われる、方向感がはっきりとしない相場が続いている。結局は、インフレ率の動向と、景気後退の動向を見ながら、ゆっくりと取引をする以外に方法はなさそうである。暫くはレンジ相場だけを考えたい。


ユーロドルの4時間チャートは、弱い下降トレンドが続き、1.4440~1.4600のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.4576~79、1.4590、1.4634、1.4651。下値のポイントは、1.4438~44、1.4380、1.4364。RSIは39と弱い上昇ラインができ、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売りだが、1.4444~1.4590のレンジ相場に留まる可能性が高く。これらを組み合わせた戦略を考えたい。


●ポンド円
ポンド円は、驚きのPPIの上昇に、ポンド買い戻しが続き、住宅関連は弱くポンドの上昇を抑制しているが、徐々にポンド買いのセンチメントが強まっているのは事実である。しかし、BOEのインフレ四半期レポートは重要で、現状のセンチメントを一変させる可能性が高く、積極的な取引をする気にもなれない。


ポンド円の4時間チャートは、弱い下降トレンドが続き、207~210円の狭いレンジで取引が続いている。上値のポイントは、209.08円、209.46円、210.42円。下値のポイントは、208.19円、107.44円、204.60円。RSIは47と横ばいが続き、トレンドモメンタムな買いが継続している。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
06:45 NZ 第4四半期の生産者価格(PPI)=予想 前回1.6%、生産者価格=予想 前回2.3% 
08:30 豪 2月の消費者センチメント=予想 前回-8.3%
18:30 英  1月の消費者物価指数=前月比予想-0.6% 前回0.6%、前年比予想2.3% 前回2.1%、RPI=前月比予想-0.5% 前回0.6%、前年比予想4.1% 前回4.0%。RPI-X(retail prices)=前月比予想-0.4% 前回0.5%、前年比予想3.3% 前回3.1%
09:01 英 1月のBRC小売売上高=前年比予想-0.2% 前回0.3%
19:00 独 2月のZEW景況感調査=予想-45.0 前回-41.6、現況指数=予想50.8 前回56.6
19:00 ユーロ 2月のZEW景況感調査=予想-46.2 前回-41.7
01:00 米 1月のスペンディングパルス小売売上高=予想 前回0.0%
04:00 米 1月の月次財政収支=予想200億ドル 前回382.4億ドル
EU財務相会合
フィラデルフィア地区連銀四半期調査
イエレン米サンフランシスコ地区連銀総裁が講演 「米国の見通しと金融政策への意味合い」


2008年2月12日11日の海外為替市場

G7後のアジア市場では、注目のオーストラリア中銀の四半期金融政策報告書では、一段の利上げ必要になる可能性があると指摘、AUDUSDは0.8972→0.9056まで上昇したが、AUDJPYは円高の影響で横ばいとなった。G7で為替に関しての声明文の変更を米国は拒否、前回とほぼ文言となり、世界的な景気下振れリスクの高まりに、円買いが再燃した。


欧州市場では、ウェーバー独連銀総裁やユーロ圏通貨当局者のインフレを懸念する発言と利上げを示唆する発言に一時ユーロ高となったが、結局は先週終値と変わらず。金曜日にドイツ債の146億ユーロの償還が意識され、ユーロ円の売りが続き、ポンドは、サプライズな生産者物価指数(PPI)に、BOEの大幅な追加利下げの可能性が弱まり、ポンド買いが続いた。


米国市場は、、序盤は米生保がCDSがらみでWriteDownが拡大との思惑に株価が下落し、円+スイスフランの買い材料とされたが、株価上昇に転じ、ドルの資金調達金利が上昇しドル買いの材料とされ、ドル買い+円売りとなった。


●ドル円
アジア市場のドル円は107.35円で取引が始まり、早朝の107.66円を高値に、AUDJPYの買いにもかかわらず、G7で為替に関する文言の変更は無く、世界経済の下振れリスクを危惧した円買いに107.05円まで続落、東欧勢のGBPJPY売り+ファンド勢の売りに107.00円を割りむと、ストップロスの売りも加わり106.55円まで急落となった。欧州市場は106.59円で取引が始まり、米系銀行のEURJPYの売りなど円買いが続き、106.33円まで続落したが、英PPIを受けたGBPJPYの買いや、ヘッジファンド+オプション勢の買いに106.80円まで上昇した。短期投機筋の買い戻しに一時107.04円まで上昇したが、EURJPYの売りや、軟調な株価に再びドル売りが強まり、ロシア勢のGBPJPYの売りに106.43円まで下落した。オプションカットでの売り買い攻防が繰り返されたが、ロンドンフィキシングでは106.82円まで値を戻し、米国株が堅調に推移すると、徐々にドルの買い戻しが始まり、107.00円まで上昇、07:00時では106.95円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4516で取引が始まり、早朝の1.4505を安値に1.4547まで上昇、一時1.4520まで値を下げたが、ユーロ高是正の文言も無く、ユーロ買いが続き1.4574まで上昇した。欧州市場は1.4568で取引が始まり、東欧勢の売りに上値は重く、EURGBPの売りに1.4536まで下落、軟調な株価に買いも弱く1.4545~60のレンジで取引が続いた。ECBフィキシングのユーロ売りに1.4500を割り込み、オプションカットでは1.4492まで、ユーロ円の売り+ロンドンフィキシングでは1.4482まで続落となった。1.4500以下での政府系ファンドの買いが続き、1.45を挟み売り買いが交錯、欧州勢のポジション調整とユーロ円の買いに1.4530まで値を戻し、07:00時では1.4520で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は155.80円で取引が始まり、早朝に156.38円まで上昇、AUDJPYの買いにも156.30円以上の上値は重く、155.80~10円の狭いレンジで取引が続いたが、東欧勢のGBPJPY売り+ドル円の売りに155.24円まで値を下げた。欧州市場は155.29円で取引が始まり、154.86円まで続落となったが、GBPJPYの買いが入り155.50円まで値を戻し、155.20~50円のレンジで取引が続いた。一時155.55円まで上昇したが、実需筋+ECBフィキシングの売りと、軟調な株価に売りが強く、オプションカットに向けユーロ売りが加速、154.33円まで続落となった。ロンドンフィキシングでは154.85円まで値を戻し、米国株が堅調に推移し、ポジション調整の買いが強く155.42円まで値を戻し、07:00時では155.30円で取引されている。


●主な経済指標の結果
09.30 豪 12月の住宅ローン=0.1%(予想-1.0% 前回3.3←4.0%)
18:00 ノルウェー 1月の消費者物価(CPI)=前年比3.7%(予想3.8% 前回2.8%)、コアインフレ=1.9%(予想2.1% 前回1.8%、)
18:30 英 1月の生産者物価指数(PPI)=コア・産出指数(output)=前月比0.8%(予想0.3% 前回0.4%)、前年比3.2%(予想2.6% 前回2.6%)、PPI・投入指数(Input)=前月比2.6%(予想0.8% 前回1.4←0.5%)、前年比18.9%(予想14.6% 前回12.7←11.2%)、PPI・産出指数(output)=前月比1.0%(予想0.4% 前回0.4←0.5%)、前年比5.7%(予想5.1% 前回5.0%)
18:30 英 12月の貿易収支=-75.74億ポンド(予想-73.5億ポンド 前回-79.1←-73.8億ポンド) EU外=-40.85億ポンド(予想-44億ポンド 前回-44.05←-44.4億ポンド)
22:30 カナダ 12月の新築住宅価格指数=前月比0.1%(予想0.3% 前回0.5%)
英 12月の英政府発表住宅価格=前年比9.1%(前回9.7%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎AIGの監査法人デリバティブの報告は適切でなかったと指摘。
◎ストロスカーンIMF専務理事=米経済の減速は大規模で、しばらく続く可能性。新興国市場と先進国経済とのデカップリングは誤解を与える考え。デカップリングというのはとても奇妙で、誤解を招きやすい考えだ。金融と実体、先進国と新興国との関連性は以前よりもはるかに複雑なものとなっている。
◎チャベス・ベネズエラ大統領=ベネズエラ、エクソン訴訟めぐり米国への原油輸出を停止すると警告。


欧州・英国
◎セイエール欧州経営者団体会長=G7声明で為替に関する文言が前回と同じだったことについて失望。
◎アルムニア欧州委員会委員=各国金融・財政当局は為替についてG7声明のメッセージ聴くべき。米当局が改めて強いドルを支持したこと、およびアジアの当局が為替制度の柔軟性拡大の必要性を認識。
◎ユンケル・ユーログループ議長=G7声明で米国が文言の変更に同意せず。ユーロ圏経済に関しては、悪い時期にはない。市場で不合理な値動きがあった場合、各国が協調して策を講じることについて討議。 市場の危機はまだ終わっていない。調整は数週間もしくは数カ月長引く。ユーロ圏の成長率は1.8%になり、これは潜在成長率近辺だ。ユーロ圏は、米国のような金融および景気刺激策は必要ない。
◎ボネロ・マルタ中銀総裁=米経済低迷の影響でユーロ圏経済が減速していることを示す確かな証拠はない。
◎ボス・オランダ財務相=欧州経済は、現在の衝撃を和らげることが可能な良好な状態。
◎ウェーバー独連銀総裁=ECBの主な責務は物価安定。物価リスクに関してECB理事会がのんびりと構えている兆候はなく、様子見というのはのんびり構えているという印象を与えるが、現在のインフレ水準を踏まえると、それは適切ではない。 インフレ期待が物価安定の領域を越えて高まることを回避するため、ECBはできる限りのことをする、というのがわたしから市場へのメッセージた。


日本・その他
◎オーストラリア中銀四半期金融報告=金融政策声明では、一段の利上げ必要になる可能性がある。基調インフレ率見通しを3四半期連続で引き上げた。過去の利上げと世界経済の減速が景気を抑制する可能性があるが、金利が内需を鈍化させるほど高くないリスクがある。 現時点での見通しと、予想の不確実性を考慮し、インフレが当面、不都合なほどの高水準にとどまるリスクが相当あると判断。経済のリスクが下方に一段とシフトしない限り、引き締め方向の金融政策が必要になる見通し。 中銀は2008年6月までの1年間の基調インフレ率見通しを3.75%(前回3.25%)。中銀は基調インフレ率の目標レンジを2─3%としている。 2008年末までの基調インフレ率は3.5%で、その後は段階的に減速して2009年6月までに3.25%となり、2009年末時点の基調インフレ率は3.25%との見通。 2008年6月までの1年間のGDP伸び率は3.25%(前回3.75%)。 2009年6月までの1年買い3.0%(前回3.5%)。


2008年2月11日 本日の為替戦略

G7では予想範囲内での結果に終わったが、米国発のサブプライム関連から始まった金融不安が世界中に広まり、景気の底が見えない状態が表明された。世界経済の不透明さに対して、各国が個別に金融政策を実施することが確認され、引き続き為替市場は金利に関して敏感になっている。金利引き下げの可能性がある通貨、金利据え置きの通貨、利上げの可能性が高い通貨にと、それぞれ組み合わせた取引通貨ペアが焦点になってくる。


短期間で1.25%政策金利を引き下げ、米国の景気回復を期待した、前週のドル高の流れが何処まで続くことができるのであろうか? アジア市場は東京市場が休場のため、取引が閑散で方向性を示すことはできないが、欧州市場から米国市場にかけては、G7から戻った欧米の通貨当局者の発言と、欧米の株価の動向に左右される事は間違いない。


経済指標からは、特に重要な経済指標は無いが、オーストラリアの四半期金融見通し、英PPI、カナダの新築住宅価格指数は、注意して見てみたい。


●ドル円
ドル円は、金融不安とクレジット市場の悪化に円買い志向は強く、主要国で利下げを実施する中で、金利差縮小に円買いの流れは変わらないが、先週はクロスで円は横ばいで推移し円ロングポジションも出来上がっているように思えてならない。ドル円もレンジを越脱できないが、先週後半では上限を試す動きが続き、週初の月曜日はこのドル買い流れと、G7の弱い失望感から売り買いが交錯することが予想される。


ドル円の4時間チャートは、106円~108円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、107.88円、108.12円、110.10円。下値のポイントは、106.91円、106.76円、106.08円。RSIは56と横ばいで、トレンドモメンタムは買いになっている。トータルの判断は、買い。107.88円、108.12円を超えたら、上昇が確認でき110円台が視野に入り、106.70~91円を割り込むと、再びレンジ相場へ逆戻り。


●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロ圏のインフレ懸念と景気鈍化にECBの舵取りも難しくなっている。米国の急速な利下げによる景気回復期待と、利下げが容易にできないユーロ圏経済の景気低迷の恐れが、ユーロ売りの要因となり、世界的なユーロ買い需要に安値圏ではユーロ買いが強く、レンジを抜け出す事は容易ではない。


ユーロドルの4時間チャートは、広い意味では1.43~1.50のレンジで取引が続き、目先は下降ラインに入っている。上値のポイントは、1.4586、1.4729、1.4798。下値のポイントは、1.4442、1.4405~15、1.4364~71、1.4310。RSIは21と低水準で横ばいとなり、下降トレンドが変わりつつある。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、1.4440~1.4600のレンジ相場。


●ポンド円
ポンド円は、英国のインフレ懸念は強く、予想外に利下げ幅が低くなるとの思惑から、ポンドの売りポジションの巻き戻しが入っている。後は住宅関連の経済指標が好転すれば、ポンド買いが強まるのだが、直近の住宅関連の経済指標は弱く、どうも積極的な買いも望み薄である。


ポンド円の4時間チャートは、弱い下降トレンドに入り206~210円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、209.48円、210.42円、212.45円、213.96~01円。下値のポイントは、208.19円、206.61円、204.56円、204.02円。RSIは43で下降ラインが崩れ反転かトレンドのあるポンド売り相場なのか判断する時期にきている。トレンドモメンタムは買いに転換。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
東京休場(建国記念の日)
09.30 豪 12月の住宅ローン=予想 前回4.0%
09.30 豪 オーストラリア中銀=四半期金融見通し
18:00 ノルウェー 1月の消費者物価(CPI)=前年比予想3.8% 前回2.8%、 コアインフレ=予想2.1% 前回1.8%、
18:30 英 1月の生産者物価指数(PPI)=コア・産出指数(output)=前月比予想0.3% 前回0.4%、前年比予想2.6% 前回2.6%、PPI・投入指数(Input)=前月比予想0.8% 前回0.5%、前年比予想14.6% 前回11.2%、PPI・産出指数(output)=前月比予想0.4% 前回0.5%、前年比予想5.1% 前回5.0%
18:30 英 12月の貿易収支=予想-73.5億ポンド 前回-73.8億ポンド、ユーロ外=予想-44億ポンド 前回-44.4億ポンド
22:30 カナダ 12月の新築住宅価格指数=前月比予想0.3% 前回0.5%
ユーロ圏財務相会合
プール米セントルイス地区連銀総裁が講演「モーゲージ市場」


2008年2月10日 今週の為替戦略

G7では想定外のサプライズな無く、引き続き新たな材料を模索する展開となりそうである。米経済のリセッションの有無と、欧州経済の景気鈍化の度合いを探りながら、最近の傾向となっているレンジ相場から、新たな流れが始まることを期待したい。その引金を引くイベントとしては、BOEのインフレレポートと、バーナンキFRB議長の議会証言ではないだろうか? 


13日=イングランド銀行(BOE)四半期インフレレポートでは、7日に政策金利0.25%の引き下げを実施、追加利下げ幅が縮小したとの見通しが強まっていたが、今後の利下げの有無や、利下げ幅を読み取ることができ、ポンド相場への影響は絶大と見ている。4日=バーナンキ米FRB議長が上院銀行委員会で証言では、短期間に1.25%の政策金利引き下げを実施した、その本心と今後の金融政策の見通しを判断することができ、非常に重要となっている。


2月9日の東京G7の共同声明では
世界経済の現状について=世界はよりチャレンジングで不確実な環境に直面している。世界経済の不確実性が増している。経済のファンダメンタルズは引き続き堅固。足元の成長は短期的に幾分減速すると見込まれる。日米欧の主要7カ国の景気がほぼそろって減速している。


世界経済の先行について=世界経済について「より困難で不確実な環境に直面。依然として下方リスクが存続している。米国の信用力の低いサブプライムローン問題に端を発した金融市場の動揺と米景気の減速を受け、世界の成長が短期的に下振れするリスクに対し、各国当局が個別にあるいは共同して適切に行動する。


為替レートについて=経済ファンダメンタルズを反映すべきとの考え方を再確認(昨年10月の会合の声明と同じ)。過度の変動や無秩序な動きは経済成長にとって望ましくない。引き続き為替市場をよく注視し適切に協力し、過度の変動がある場合には対応を検討。 人民元相場は、柔軟性を向上させるとの中国の方針を歓迎。経常収支黒字が増加し国内インフレが上昇しており、人民元の実効為替レートのより速いペースでの増加を促すと協調した。


主要通貨を比較:
Weeklyベースの比較で、1月18日→1月25日→2月1日→2月8日の終値を比較してみると:
久々にドル全面高となっている。先週はNYダウ平均株価=週終値で12743.19→12182.13と大幅に下落、原油価格=88.96→91.77、金価格=913.5→922.3、CRB=364.34→375.67と上昇し、インフレリスクは強まり、ドル買い要因とは言いがたい。しかし、ウェストLBやソシエテ・ジェネラルなどの金融不安のウワサや、FRBの激しい金融緩和政策に対して、緩慢はECBとBOEの対応に景気後退リスクを意識した値動きで、トルシェECB総裁からユーロ圏の景気鈍化を示唆する発言も影響した。資源国通貨の通貨も値を下げ、クレジットリスクからスイスと円の下げ幅は他と比較して弱かった。


USDJPY=106.85円→106.73↓→106.58↓→107.32↑(0.74円 +0.69%)
EURUSD=1.4620→1.4683↑→1.4801↑→1.4507↓(294ポイント -1.99%)
USDCHF=1.0984→1.0967↓→1.0896↓→1.1034↑(138ポイント +0.65%)
GBPUSD=1.9554→1.9830↑→1.9651↓→1.9460↓(191ポイント -0.97%)
AUDUSD=0.8790→0.8796↑→0.9038↑→0.8958↓(80ポイント -0.88%)
USDCAD=1.0271→1.0078↓→0.9951↓→0.9989↑(38ポイント +0.38%)
NZDUSD=0.7598→0.7680↑→0.7948↑→0.7884↓(64ポイント -0.81%)


円クロスを比較:
Weeklyベースの比較で、1月18日→1月25日→2月1日→2月8日の終値を比較してみると:
EURJPYが-1.29%と大幅な下落となったが、それ以外で総じて小幅な円高にとどまり、相場の流れの主役が、最近の傾向であった円から他の要因(米ドル)へシフトしていた結果と思われる。


GBPJPY=208.87円→211.63円↑→209.39円↓→208.84円↓(0.55円 -0.26%)
CADJPY=103.96円→105.85円↑→107.07円↑→107.38円↑(0.31円 +0.29%)
EURJPY=156.20円→156.72円↑→157.77円↑→155.73円↓(2.04円 -1.29%)
AUDJPY=93.90円→93.84円↓→96.33円↑→96.09円↓(0.24円 -0.25%)
CHFJPY=97.26円→97.30円↑→97.81円↑→97.26円↓(0.55円 -0.56%)
NZDJPY=81.19円→81.93円↑→84.61円↑→84.59円↓(0.02円 -0.02%)


IMM通貨先物:
1月15日→1月22日→1月29日→2月5日の公表値を比較してみよう
JPY +37,199→+41,842→+52,928→+54,690 円ロングが若干増加し、円高期待が続いていた。
EUR +44,982→+23,745→+22,456→+12,564 ユーロロングが減少し、ユーロ高期待が弱まっていた。
GBP +307→-729→+5,358→-7,809 ポンドショートに変わり、ポンド安期待が強まっていた。
CHF +5,162→+15,376→+9,233→+2,786 スイスロングが減少し、スイス先高期待が弱まっていた。
CAD +7,765→+7,677→+4,295→+32,897 カナダロングが増加し、カナダドル高期待がた強まっていた。
AUD +25,460→+5,607→+16,309→+32,897 豪ドルロングが急増し、豪ドル高期待感が強くなっていた。
NZD +15,749→+11,455→10,722→+14,789 NZドルロングが増加し、NZドル高期待が続いていた。


今後の金利予想は:
USD=3月18日0.5%引下げ、EUR=3月6日据え置き、GBP=3月6日0.25%引き下げ、JPY=2月15日据え置き、AUD=3月4日0.25%引き上げ、NZD=3月6日据え置き、CHF=3月13日据え置、CAD=3月4日0.25%引き下げ、きが予想される。→ 金利差から考えれば、引き続きAUD高要因となっているが、市場センチメントAUD売りが強く、金利差より商品価格の動向に左右される傾向が強い。


今週の経済指標から、
◎インフレ関係では、11日=英PPI、12日=英CPI、13日=独PPIが発表され、インフレ関連には相場は引き続き敏感である。
◎政策金利関係では、13日=スウェーデン中銀、15日=日本銀行の金融政策が発表されるが、共に金利据え置きが予想されている。
◎住宅関係では、11日=オーストラリア、カナダ、15日=英国で発表され、住宅関連の低迷が予想されている。
◎GDPの発表では、14日=日本、ドイツ、ユーロ圏で発表され、景気鈍化傾向が示されることが予想されている。
◎その他では、12日=英小売売上高、独ZEW、13日=米小売売上高、15日=NY連銀製造業景気指数、ミシガン大消費者信頼感指数が重要となっている。


●ドル円
ドル円は、先週後半のドル円の上昇は、東京G7までのポジション調整なのか、それともドル高へのトレンドの変化なのか? 11日月曜日は東京市場が休場で、その判断は11日の海外市場からとなりそうだが、長く狭いレンジ相場に慣れたドル円相場が、上下に動きやすくなっており油断できない週に思える。その意味では先にドル安局面が加速したバーナンキFRB議長発言が引金となる可能性が高い。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間地点で取引が続いている。上値のポイントは、107.87円、108.03円、108.66円、108.88円、109.24円、110.95円。下値のポイントは、106.07~18円、105.56円、104.08円、103.93円。RSIは下降ラインが終わり、上昇傾向が始まりそうな気配となっているトレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、106円~108円のレンジ相場が続く可能性が高いが、弱いながらも前週より上値リスク見もられ、108.00~10円を上抜けしたら上昇リスクが高まる。Daily=買い、Weekly=売りが弱まる、Monthly=売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、インフレ懸念と景気後退懸念にECBは政策金利の舵取りが難しくなっている。ブンデスバンクを含め欧州中銀はインフレファイターとの異名を取るほど、インフレを恐れ抑制することを使命と考えている。最近のGDP見通しは1.5%近く間での低下が予想され、年内いずれかでECBの金利引き下げ観測が強まり、特に先週、欧州中銀理事会の後のトルシェECB総裁記者会見を受けてからは、ユーロに関して弱気な見通しが増えているのが気になる。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間から上限の1.43~1.50のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.4556、1.4586、1.4634、1.4708、1.4966、1.5030。下値のポイントは、1.4415、1.4385、1.4345、1.4309、1.3969、1.3927、1.3614。RSIは緩やかな上昇ラインを続けているが、トレンドモメンタムは売りで継続している。トータルの判断は、売り。Daily=売り、Weekly=売り、Monthly=買い


●ポンド円
ポンド円は、BOEは先週の金融政策委員会で予想通り0.25%の政策金利を引下げたが、大幅な金利引き下げ見通しが弱まり、せいぜい年内に4.5%までの金利引き下げるとの予想が一般的となった。これはそれまでの市場予想となっていた4.0%~4.25%までの大幅引き下げ観測から変化し一時はポンド買いとなったが、最近の住宅関連を中心とした経済指標の悪化に、ポンドドルは終値ベースで2007年3月の水準まで低下、ポンド円は2006年5月の水準で引け、底値感が見えない。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの下限から中間の204円~215円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、203.82円、214.43円、220.50円、221.08円。下値のポイントは、204.60円、204.25円、196.48円、184.82円。RSIは34と横ばいで下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。サインは売が続きながらも、Dailyは買いに変化し強弱が混沌とし、結果としてレンジ相場を抜け出せないでいる。トータルの判断は、レンジ相場を抜け出した方向に動きやすく、引き続き下落リスクが続いている。Daily=買い、Weekly=売り、Monthly=売り。


2008年2月9日8日の海外為替市場

G7を控えた、週末金曜日。主要な経済指標の発表も無く、イエレン・サンフランシスコ連銀総裁の「米国がリセッションを回避するという確信はない」との発言にドル安不安感が強く、ダーリング英財務相の「国がドル安を懸念しているのは間違いない」との発言に、G7の結果を見極めたい雰囲気が続き、投機筋は影を潜め、ECBフィキシング、オプションカット、ロンドンフィキシングに相場が動く、典型的な実需主導の相場展開となった。


スイスの消費者物価指数は2.4%と14年来の高水準となったが、EURCHFの買いにスイス買いは鈍く。カナダドルは、雇用統計と住宅着工件数が強く、主要通貨では唯一値動きが大きく、カナダドル高の流れとなった。


●ドル円
アジア市場のドル円は107.47円で取引が始まり、G7を直前に控え、本邦機関投資家や実需筋の売りに上値は重く、仲値に向けて107.15円まで下落、軟調な日経平均株価に上値は重く、107.25~40円のレンジで取引が続いたが、ダーリング英財務相のドル安懸念発言や、ポジション調整の買いに107.68円まで上昇した。欧州市場は107.51円で取引が始まり、一時107.72円まで上昇したが、海外市場の前日高値107.83円を超えられず、107.24円まで値を下げた。週末とG7を控え投機的な動きも鈍く、東欧勢の買いに底値は堅く、米国株が軟調に推移し上値も重く、107.25~55円の狭いレンジで売り買いが交錯し、107.33円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4484で取引が始まり、1.4470~1.4500の狭いレンジで取引が続いたが、OPECの原油決済の早期ユーロ化は薄く1.4450まで下落した。欧州市場は1.4477で取引が始まり、前日の安値1.4400を割り込むことはできず、1.4565~00のレンジで売り買いが交錯した。USDCADでドル売りが強く、22:10時のECBフィキシングのユーロ買い需要に1.4519まで上昇、オプションカットでは1.4475まで下落、ロンドンフィキシングでは1.4525まで上昇した。米市場でクレジット・デフォルト・ス ワップ(CDS)が拡大、米株価も弱く1.4547まで上昇したが、週末・G7前で総じて動意は鈍く、1.4500~20の狭いレンジで取引が続き、1.4505で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は155.67円で取引が始まり、早朝に155.05円まで下落、155.30~65円の狭いレンジから、ユーロドルの上昇に155.90円まで上昇した。欧州市場は155.65円で取引が始まり、ECBフィキシングの買い需要が意識され、欧州系銀行の買いに155.96円まで上昇したが、利食いの売りに155.17円まで急落、CADJPYの買いや、22:10時のECBフィキシングの買いに155.94円まで再上昇した。オプションカットでは155.38円まで下落、ロンドンフィキシングでは156.17円まで上昇、実需の売買が市場をリードし、155.60~90円のレンジで取引が続き、155.71円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
香港休場(旧正月)
08:50 日本 12月の機械受注=前月比-2.8%(予想-0.9% 前回-2.8%)、前年比-3.3%(予想-1.1% 前回0.9%)
08:50 日本 1月のマネーサプライM2+CD=前年比2.1%(予想2.1% 前回2.1%)
14:00 日本 1月景気ウォッチャー調査=現状判断DI:31.8(予想35.5 前回36.6)→2001年12月来の低水準、先行き判断:35.8(予想36.1 前回37.0)
15:45 スイス 1月の消費者物価指数(CPI)=前月比-0.3%(予想-0.5% 前回0.2%)、前年比2.4%(予想2.2% 前回2.0%)→ 14年来の高水準
16:00 独 12月の貿易収支=156億ユーロ(予想177億ユーロ 前回201←198億ユーロ、輸出=-1.2%(予想1.0% 前回-0.5%)、 輸入5.3%(予想=2.5% 前回-3.0%)
16:00 独 12月の経常収支=159億ユーロ(予想168億ユーロ 前回193←200億ユーロ)
20:00 独 12月の鉱工業生産=前月比0.8%(予想1.0% 前回-0.3%←-0.9%)
21:00 カナダ 1月の失業率=5.8%(予想6.0% 前回6.0%←5.9%)、雇用ネット変化=4.64万人(予想1万人 前回-0.29万人)→ 予想より良くカナダドル買いとなる
22:15 カナダ 1月の住宅着工件数=22.27万件(予想21万件 前回18.47←18.75万件)
00:00 米 12月の卸売在庫=前月比1.1%(予想0.3% 前回0.8%←0.6%)
G712月の景気先行指数(OECD)=99.0(前回99.4)、日本97.0(前回96.2)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎ロックハート・アトランタ連銀総裁=インフレが経済成長を鈍化させる可能性があり、これに焦点を当てる必要がある。FOMCメンバーが快適と感じるインフレ範囲は1.5―2%か若干高いことは明らか。最近の利下げ決定は経済全般を優先事項だった。
◎ピアナルト・クリーブランド連銀総裁=住宅ローン市場の問題は包括的な対応が必要。
◎米市場でクレジット・デフォルト・ス ワップ(CDS)が拡大=大幅な損失を出した欧州銀行のコンスタント・プロポーション・デット・オブリゲーション(CPDO)の清算のうわさ。
◎バーナンキFRB議長=14日10:00時に上院銀行委員会で証言。
◎ブッシュ米大統領=1520億ドルの景気対策法案に来週署名。
◎米ステート・ストリート=機関投資家にリスク志向回復の兆し。
◎イエレン・サンフランシスコ連銀総裁(7日)=米国がリセッションを回避するという確信はない。低成長が続くというのが最も可能性の高いシナリオ。リセッションはノーマルな予想誤差の範囲内。 今後低成長が見込まれるが、リセッションは回避できる。FRBは米経済の著しい下振れリスクを防ぐために対処。 1970年のようなインフレ・スパイラルを再発してはならない。利下げにより資産バブルが発生する大きなリスクはない。


欧州・英国
◎シュタインブリュック独財務相=金融市場の問題解決には世界的な協調が必要。米国での非常に大幅な利下げに対する懸念がある。米景気刺激策のような策を欧州は必要ない。2008年のドイツ成長率は1.7%と予想し、ユーロ圏も同程度で景気後退に直面していない。
◎イングランド銀行の政策委員会=日程は柔軟な設定を目指す、投票結果の即時公表は拒否。
◎ガルガナス・ギリシャ中銀総裁=株式市場の高いボラティリティは、成長・インフレリスクに関する不透明性が要因。投資家は米経済の減速がリセッションまで行き着くのか、またそれが欧州にも影響を及ぼすのかを注目。
◎ゴンザレス・パラモECB専務理事=直近のECBの金利決定は中期的なインフレリスクの大きさを反映。


日本・その他
◎バドリOPEC事務局長=原油価格設定で今後10年以内にユーロに移行する可能性。
◎福井日銀総裁=サブプライムによる不安定は有っても国内の金融緩和の状態は維持されている


G7関係
◎ポールソン米財務長官=米経済は拡大を続けるが当面は拡大ペースが鈍化するとの見通しを伝える。当面はペースが鈍化するが成長が続くと確信。リスクは非常に下向きで特に住宅に関連。
◎G7声明草案=われわれは引き続き動向を注視し、経済の安定と成長を確実なものとするため、個別および共同で必要な行動をとることにコミットする。 ユーロ圏の成長は最近、より緩やかなペースに鈍化したが、おおむね潜在的なトレンドに沿って推移すると予想。日本経済は最近みられるある程度の弱さを乗り越え、緩やかな成長軌道に戻る見込み。
◎アルムニア欧州委員会委員(G7スピーチ原稿)=EUにとってインフレ圧力が大きな問題で、食品やエネルギー価格の上昇がすでに経済に幅広く影響を及ぼしている。世界的な不均衡の規模は異例なほど拡大し、米国ではリセッションの懸念が明らかに高まっている。
◎シュタインブリュック財務相(G7への書簡)=サブプライム問題の金融セクターへの影響、まだ完全には明らかでない。金融セクターに影響を及ぼしている問題解決に向けた取り組みへの決意を表明するべき。
◎ダーリング英財務相=G7でドル安防止を求める姿勢が示されるかとの質問に対し→多くの国がドル安を懸念しているのは間違いない。各国は成長促進のため、それぞれ独自の対策を講じる必要がある。世界の経済成長を押し上げるための協調策が打ち出されることはない。
◎額賀財務相=G7で安定した市場・国際経済拡大のメッセージを出す。金融機関の損失を同補うかを討議する。


2008年2月8日 本日の為替戦略

週末には東京G7が開催される。世界的な金融不安、景気鈍化とインフレ懸念が焦点で、為替に関しては、仏・カナダが問題視しているが、米国は全く意に介せず、先のG7の声明と変わらない可能性が高く注目度は低い。もちろんこのような状態では米国は自国通貨高を採用する可能性は低いと言わざるを得ない。


トルシェECB総裁の記者会見では、予想通りと言うのか、以外と言うのか、前回=利上げか据置きだけが討議されていたが、今回=利上げも利下げも討議されなかったとある。景気鈍化のリスクが高まったことが意識され、ついにECBの利下げが予想される国の仲間入りとなっている。


また、BOEでは0.25%の利下げを決定したものの、大幅な金利引き下げが後退した可能性が高く、クロスでは暫くポンド買いが続きそうで、2月13日のBOEインフレレポートは今後のポンド相場を占う重要な判断を提供しているので、忘れてはならない。


こうなっては、高金利のAUDやNZDを買い、キャリートレードを始めたくなる気持ちも良くわかる。また、激しい主要国通貨売り(ドル高)に流石のドル円でもドルの買い戻しが入っているが、上値のテクニカルポイントをブレークするには至ってはおらず、本日、金曜日のドル円相場は、長いレンジ相場に別れを告げるのか、また、レンジ相場が継続するのか見極めが必要。


●ドル円
ドル円は、大幅なドル高の流れに、クロスの円買いのサポート無く、108円を狙う水準まで上昇した。主要国では景気鈍化傾向を強めているが、日本も景気後退の兆候を示していることもまた、事実である。引き続きレンジ相場の上限を抜けてはいないが、週末金曜日に何処まで上昇できるか上値を試すことが予想される。


ドル円の4時間チャートは、106円~108円のレンジを続け下限を試した後に、上限を試す荒っぽい展開が続いている。上値のポイントは、107.88円、108.08円、108.55円、108.87円。下値のポイントは、106.76~86円、106.02~08円、105.73円。RSIは59とやや上昇傾向は入り、トレンドモメンタムは売りが終了し買いを示しているが、急激な動きに判断は難しい。トータルの判断は、買いの判断をしたいがまだ不確実。前提としてレンジ相場、107.88円~108.08円を上抜けしたら・・・・。


●ユーロドル
ユーロドルは、トルシェECB総裁の記者会見の影響に、ユーロ全面安の展開となっている。真贋の程は確認できないが、欧州金融機関の破綻は名前まで挙げられ、連日市場で流れている。ユーロドルの1.43は相当堅くなることが予想され、戻りを狙うか、ブレークしたら売るかを考えたい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.4590を割り込み下落が続いている。上値のポイントは、1.4516、1.4590、1.4729。下値のポイントは、1.4361~64、1.4326、1.4310。RSIは22と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、積極的な売りも避けたい。戻り売りで1.4590を超えたら売りは撤退。1.4300~10を割り込んだら急落の可能性。


●ポンド円
ポンド円は、下落傾向が続いているものの、大幅な金融緩和期待が後退し、ポンド売り圧力もやや弱まっている。本日金曜日でポジション調整が入りやすいことを考えれば、ポンドの買い戻しの可能性も残り、一方向で動くことも少なく、積極的な取引も控えたい。


ポンド円の4時間チャートは、下降トレンドが続き、206.50円~210.50円のレンジに入っている。上値のポイントは、209.08円、209.46円、210.42円。下値のポイントは、207.79円、206.00円、204.60円。RSIは47で下降ラインを上抜け買い変化、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売りから買いに変化した可能性もあり、暫くは206.50円~210.50円のレンジを意識したい。


●本日の経済指標・その他
香港休場(旧正月)
08:50 日本 12月の機械受注=前月比予想-0.9% 前回-2.8%、 前年比予想-1.1% 前回0.9%
08:50 日本 1月のマネーサプライM2+CD=前年比予想2.1% 前回2.1%
14:00 日本 1月景気ウォッチャー調査=現状判断DI:予想35.5 前回36.6、先行き判断:予想 前回37.0
15:45 スイス 1月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想-0.5% 前回0.2%、 前年比予想2.2% 前回2.0%
16:00 独 12月の貿易収支=予想177億ユーロ 前回193億ユーロ、 輸出予想=1.0% 前回-0.5%、 輸入予想=2.5% 前回-3.0%
16:00 独 12月の経常収支=予想168億ユーロ 前回200億ユーロ
20:00 独 12月の鉱工業生産=前月比予想1.0% 前回-0.9%
21:00 カナダ 1月の失業率=予想6.0% 前回5.9%、 雇用ネット変化=予想6.0% 前回5.9%
22:15 カナダ 1月の住宅着工件数=予想21万件 前回18.75万件
00:00 米 12月の卸売在庫=前月比予想0.3% 前回0.6%
G7景気先行指数
ロックハート・アトランタ・連銀総裁の講演
ピアナルト・クリーブランド連銀総裁の講演
9日 7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7、東京)


2008年2月8日7日の海外為替市場

オプションバリアをブレークし激しい値動き。
イングランド銀行(BOE)は政策金利を予想通り0.25%引き下げ5.25%に決定したが、声明から大幅な追加利下げ観測は弱まるが、経済指標は弱く、ポンド売りが続き1.9388まで急落。欧州中銀(ECB)は予想通り4.0%の政策金利据え置きを決定したが、トルシェECB総裁発言から、欧州景気の鈍化が示され、前回の利下げなしから→金利引き下げの可能性に、クロスでユーロは売られ、ユーロドルは1.4440まで急落した。


円は、ドル円はクロスの円買いに105.91円まで一時下落し、106.60~70円の上値は重かったが、堅調な米国株、米非製造業ISMの数字が計算ミスとのうわさが広まり、米金利が上昇、上値を抜け107.84円まで急騰、クロス円は紆余曲折がありながら、GBPJPY、EURJPYは横ばい、NZDJPY、AUDJPY、CADJPYは円安の展開となった。

NZの雇用統計は非常に良くNZDは堅調に推移、英国の製造業生産高+鉱工業生産は弱くポンドは軟調に推移した。

●ドル円
アジア市場のドル円は106.52円で取引が始まり、日経平均株価の下げに106.28円まで下落したが、午後に入ると株価が反発、上昇に転じると円売りが強まり、15:00時のオプションカットでは106.62円まで上昇、106.45~60円のレンジで取引が続いた。欧州市場は106.51円で取引が始まり、一時106.71円まで上昇したが、BOEとECBの金融政策発表を控え積極的に動き難く、GBPJPYの売り、欧州株の下落にドル円の売りが強く106.25円まで値を下げた。BOE声明で追加利下げ観測がやや弱まり、GBPJPYが買われると106.52円まで上昇、トルシェECB総裁からユーロ圏景気の下向きリスクが示されると、欧州株は続落となりクロスの円買いは強く、105.91円まで続落となった。オプション勢の買いに下げ止まり、オプションカットでは106.55円まで上昇、ロンドンフィキシング後に前日海外市場の高値106.80円を超え、ストップロスの買いに107.00円まで上昇、本邦実需筋+オプション勢の売りに上値を押さえられながらも、米国株が上昇、米非製造業ISMの数字が計算ミスとのうわさに107.00円の壁を上抜け上昇、107.50円のオプション・バリアをトリガー+投機筋のストップロスの買いに107.83円まで急騰した。1月25日の高値107.90円が意識され上げ止まり、108円の分厚い売りにドル買いも続かず107.27円まで下落、07:00時では107.50円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4631で取引が始まり、1.4637を高値に1.4608~20の狭いレンジで取引が続いたが、15:00時のオプションカットを境に1.4640まで上昇、仏銀行の破綻のウワサ+欧州経済成長の鈍化に1.4609まで下落した。欧州市場は1.4610で取引が始まり、1.4600を安値に東欧筋や政府系ファンの買いに下げ止まり、EURGBPの買いに1.4652まで上昇したが、GBPUSDが下落、欧州金融機関の破綻のウワサが続き、軟調は欧州株に1.4617まで値を下げた。BOEの0.25%金利引き下げにも特に反応は鈍く、声明で大幅な利下げ観測が弱まるとEURGBPが下落、ECBの金利据え置きにも、トルシェECB総裁から欧州経済の鈍化が示されると、1.450の大台を割り込み1.4482まで急落した。オプションカット後では一時1.4550まで値を戻したが、ユーロ売りセンチメントは変わらず1.4440まで続落、07:00時では1.4481で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は155.88円で取引が始まり、日経平均株価の下落に155.34円まで続落したが、本邦勢の買いに下げ止まり、株価が反発すると155.95円まで上昇、155.65~85円のレンジで取引が続いた。欧州市場は155.62円で取引が始まり、156.00円まで上昇したが、156円超えられずGBPJPYの売りが続き、155.35円まで下落した。BOE声明後のGBPJPYの買いに155.80円まで上昇、トルシェECB総裁の記者会見に155円を割り込み、オプション勢+ファンド筋から激しい売りが炸裂、154.06円まで急落となった。オプションカット後には155.11円まで上昇、一時154.52円まで値を下げたが、米国株が上昇すると円売りが強く、短期投機筋の買い戻しに156円を超え156.20円まで急回復した。オプション勢の売りに155.12円まで急落、07:00時では155.67円で取引されている。


●主な経済指標の結果
香港休場(旧正月)
06:45 NZ 第4四半期の雇用増加=前期比1.1%(予想0.4% 前回-0.3%)、 失業率=3.4%(予想3.6% 前回3.5%)
15:45 スイス 1月の失業率(季節調整前)=2.8%(予想 2.8% 前回 2.8%)、 調整済2.6%(予想2.6% 前回2.6% )
18:30 英 12月の鉱工業生産=前月比-0.1%(予想0.1% 前回-0.1%)、前年比0.6%(予想1.0% 前回0.3←0.4%)
18:30 英 12月の製造業生産高=前月比-0.2%(予想0.2% 前回-0.1%)、 前年比0.0%(予想0.3% 前回0.1%)
20:00 独 12月の製造業受注=前月比-1.7%(予想-2.0% 前回3.0%←3.4%)
21:00 英 イングランド銀行(BOE)政策金利発表=5.5%政策金利の0.25%引き下げ5.25%に決定
21:45 ユーロ 欧州中銀(ECB)金融政策発表=4.0%の政策金利の据え置きを決定
22:30 米 新規失業保険申請件数(2/3までの週)=35.6万人(予想34万人 前回32.65←37.5万人)
00:00 米 12月の住宅販売保留数=85.9・-1.5%(予想87.6・-1.0% 前回87.2・←87.6・-2.6%)
05:00 米 12月の消費者信用残高=45億ドル(予想73億ドル、 前回171←154億ドル)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎フィッシャー・ダラス連銀総裁=商品市況に対する世界的需要による前例のないインフレ圧力に直面。 インフレを加速化せず適切な刺激を与えるよう注意を払うべき。 成長が急激に減速するなか適切なポリシーミックスを模索。刺激策とインフレのバランスを取る必要。 成長率の急激な減速と高水準のインフレ双方の対応に政策の焦点を当てる必要。
◎ポールソン米財務長官=中国に人民元の上昇ペース加速を求めている。中国に圧力をかけることを目的とした法案は逆効果。米経済はリセッションに入っているとは思わない。
◎ロックハート・アトランタ連銀総裁=最近の金融緩和や流動性供給が金融市場の安定化につながる。リスクに対する警戒姿勢が新たな標準となる可能性が高い。金融市場の動向は無視できない。ドル安が貿易面で寄与。インフレ指標は高水準で快適な水準を超ええいる。
◎ウェオーレン・バレット氏=利下げ継続の影響で資金は駆りやすく、現在の状況が信用収縮とは思わない。米ドルは貿易赤字状況に変化が無い限り数年間下落が続く。
◎NY州保険局長=金融保険会社の活動規制に迫られる可能性。
◎ブロッサー・フィラデルフィア連銀総裁(6日)=米景気減速にもかかわらず、インフレ圧力を注視。


欧州・英国
◎トルシェECB総裁の記者会見
成長=ユーロ圏の経済ファンダメンタルズは健在だが、データは経済見通しの下向きリスクを確認。2007年第3四半期から成長は一段と減速。海外の景気減速がユーロ圏GDPに影響する可能性がある。現在は潜在的な成長率に近いがおそらく下限。インフレ=マネーと信用の非常に力強い伸びを背景に中期的な物価安定リスクは上向き。インフレ上昇圧力が中期手に波及することはあってはならない。インフレ期待の不安定を避け、中期的な物価安定がECBの責務で実現できる唯一の方法。今後数ヶ月間のインフレ率は2%を著しく上回る見込み。据置きは全会一致=利上げや利下げを主張したメンバーはいなかった。不透明=今後数ヶ月間は非常に強い、異例に高水準の不透明性が特徴付けられる。金融市場リスク=予想より区範囲である可能性があり、世界やユーロ圏の成長へのマイナス影響。


イングランド銀行声明
◎英利下げは需要鈍化や市場の混乱に対応したもで依然インフレを懸念。需要鈍化や金融市場の混乱を受けて景気を押し上げることが目的。インフレリスクが依然として懸念材料。中期的にインフレ率を目標圏内に戻すためにはある程度の景気減速が必要。経済活動の急激な減速が中期的にインフレ率を目標以下に押し下げるリスクと、インフレ期待の高まりによりインフレ率が目標を上回る水準にとどまるリスクのバランスを取る必要がある。2月13日にインフレ報告を掲載。
◎キングBOE総裁=インフレ期待は記録的な水準で推移しており、インフレ率はまもなく2%の目標を大幅に上回る可能性がある。
◎スペインのサンタンデール=2007年純利益+23%、評価損は14億ユーロ。
◎ノベリ仏貿易担当相=ユーロ高がフランス経済成長の重し。
◎英国率統計局=ノーザンロックを公的金融機関に分類。
◎独ウェストLB=資本増加にむ向けた協議を中断。
◎ユンケル・ユーログループ議長=金融市場はファンダメンタルズを反映していない。EURUSDの上昇を懸念。
◎ドイツ銀行=第4四半期のサブプライム関連の評価損はゼロ。


日本・その他
◎岩田日銀副総裁=先進国協調により適切に流動性を供給することが重要。市場の流動性が最大の不確実性があり、日本経済の回復も遅れる可能性。
◎福井日銀総裁=グローバルな経済と金融面のダウンサイドリスクがあり、G7で十分討議されるだろう。好循環メカニズムは少し弱まっているが保全されて続けている。

G7関係
◎声明草案は、課題が多く不透明、為替に関する文言はまとまっていないが10月と変わらない見通し。
◎フレアティカナダ財務相(6日)=G7でドル安と一部アジア通貨の硬直性について話し合う。


2008年2月7日 本日の為替戦略

為替市場は暗中模索。
不透明が支配する相場で、市場のセンチメントも別れ、積極的なドル買いも難しく、積極的なユーロ売りも、また難しい。サプブライム住宅関連による損失が拡大し、ドルのマイナス点はある程度予想され、市場に折込済みながら、米国経済がリセッションに陥るのか、免れるのか、著名なエコノミストの意見もはっきりとしない。短期間で1.25%の利下げを実施、緊急経済対策を施した米国経済の結果を見守るほか手は無く、それまでは、レンジ内での相場取引を意識せざるを得ない。


今週末の東京G7で。欧州やカナダからは、ドル安是正や人民元安是正に向け討議する可能性が指摘されながらも、米国からは為替は討議に当らずとの返事らしい。ムーディーズはドルの続落の悪影響を危惧しているが、そうでなくても、急落する可能性のあるドル相場を刺激することは得策ではなさそうである。


最近は、欧州経済の鈍化が危惧され、意図的なのかは不明ながら、これを材料としてユーロ売りが続き、政府系ファンドの買いに下げ止まる動きが続いている。そして、円は、株価連動の為替相場が継続、この流れが今日も続きそうである。


本日は、イングランド銀行(BOE)と欧州中銀(ECB)の金融政策が発表さえる。注目度は高く、ECBの金利据え置き予想が大勢ながら、投機筋は利上げの思惑に売買を繰り返している。BOEは0.25%の金利引下げが予想されているが、既に織り込み済みで、予想通りならばショートカバーが入りやすい。また、米住宅販売保留数も注意したい。


●ドル円
ドル円は、長い間に渡りレンジ相場が続き、一朝一夕にこの流れを抜け出させそうにない。逆に考えればレンジ相場に徹し、これを抜け出したらその方向にポジションを傾ける以外に、方法はなさそうである。ただ、欧米金融機関のサブプライム問題の影響が収束する可能性がはっきりするまでは、ドル円の底値は見えないのも事実。


ドル円の4時間チャートは、106円~108円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、106.76円、107.29円、107.86円。下値のポイントは、106.08円、105.73円、104.96円。RSIは53と横ばいが続き、トレンドモメンタムは売りが続いている。トータルの判断は、売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、つい最近まで最高値に迫る1.49台半ばを試していたのが、米雇用統計の悪化にも、高値を超え1.50を試すことができず、ユーロ高の影も薄くセンチメントはミックス。今度は1.460台で取引されているが、材料からはユーロ売りは少なく、ポジション調整による売りに限定されているようにも思える。本日のECB理事会では金利据え置きがコンセンサス。


ユーロドルの4時間チャートは、1.4600~1.4700で下げが続いている。上値のポイントは、1.4681、1.4798、1.4921、1.4955。下値のポイントは、1.4590、1.4516、1.4364。RSIは27と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りが継続している。トータルの判断は、売り。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが下げ止まり、ポンド円も横場いで取引され、本日のBOEの0.25%政策金入り引下げを織り込みながら、次の再利上げの時期と下げ幅を探っている。それまでは、様子見からレンジ相場を意識し、キング総裁発言を気にしながらの取引となりそうである。


ポンド円の4時間チャートは、208円~210円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、209.46円、210.42円、212.45円、213.96円。下値のポイントは、208.19円、207.62円、204.60円、200.36円。RSIは42と横ばいで下降ラインに再び戻り、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。


●本日の経済指標・その他
香港休場(旧正月)
06:45 NZ 第4四半期の雇用増加=前期比予想0.4% 前回-0.3%、前年比予想1.8% 前回1.5%、失業率=予想3.6% 前回3.5%
15:45 スイス 1月の失業率(季節調整前)=予想 2.8% 前回 2.8%、調整済予想2.6% 前回2.6%
18:30 英 12月の鉱工業生産=前月比予想0.1% 前回-0.1%
18:30 英 12月の製造業生産高=前月比予想0.2% 前回-0.1%、前年比予想1.0% 前回0.4%
20:00 独 12月の製造業受注=前月比予想-2.0% 前回3.4%
21:00 英 イングランド銀行(BOE)政策金利発表=政策金利(5.5%)の0.25%引き下げを予想
21:45 ユーロ 欧州中銀(ECB)金融政策発表=4.0%の政策金利の据え置きを予想
22:30 米 新規失業保険申請件数(2/3までの週)=予想34万人 前回37.5万人
00:00 米 12月の住宅販売保留数=予想-1.0% 前回-2.6%
05:00 米 12月の消費者信用残高=予想73億ドル、前回155億ドル
ロックハート・アトランタ・連銀総裁の講演
フィッシャー・ダラス連銀総裁が講演 、「中央銀行の独立性と経済の安定」
イエレン・サンフランシスコ連銀総裁の討論会


2008年2月7日 6日の海外為替市場

オプション勢や大手投機筋のフローに極短期的な変動は大きく、7日のBOEとECBの金融政策の発表を控えてトレンドを確定することもできず、相変わらずアジアから欧州時間にかけては、大手投機筋の独断場で為替変動も高まっていた。


欧州市場の序盤は中東勢の動き目立った。スイス系金融機関がドル資金調達困難とのウワサに、USDCHF=1.0960→1.1003まで上昇。オプションの影響を受け、AUDUSD=0.8907→オプションカットでは0.900まで上昇。BOEの利下げ観測や英住宅指標の悪化に、GBPUSD=1.9465→1.9553まで急落。GBPJPY=2月1日の208.81円を割り込みストップロスの売りに207.74円まで急落した。


米国市場は、いつもの株価連動の為替相場で、序盤は米国株高=円売り、終盤は米国株安=円高、やる気があるにもかかわらず、相変わらずのレンジ相場で、105円~108円、106円~108円のノックアウト・オプションのレンジで取引が続いている。

●ドル円
アジア市場のドル円は106.80円で取引が始まり、早朝の106.86円を高値に、米国株の下落に円買いは強く、仲値では資本筋の買いが入ったものの、日経平均株価の急落に106.30円まで下落、106.20~30円では政府系ファンド+オプション勢の買いに一時106.55円まで反発したが、クロスの円買いに106.19円まで続落となった。欧州市場は106.37円で取引が始まり、東欧勢のGBPJPY+CHFJPY等の円クロスの売りが激しく、106.18円まで下落したが、106.30円以下では政府系ファンドの買いが続き、106.62円まで上昇、106.35~55円のレンジで取引が続いた。NYダウが一時130近く上昇、106.79円まで上昇したが、106.80~00円では米系銀行の売りに上値は重く、NYダウがマイナスに転じると106.42円まで続落、07:00時では106.56円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4646で取引が始まり、1.4623まで値を下げたが、アジア系の買いが続き、前日NY市場の安値1.4622を下抜けできず、逆に1.4650を超えると海外勢の買いに1.4661まで上昇、スイス勢の積極的な売りに1.4619まで値を下げた。欧州市場は1.4625で取引が始まり、USDCHFでのドル買いの影響+G7ユーロ高是正観測+ECBの利下げ観測を材料に、ユーロ売りに強く1.4590まで急落した。米系証券の買いとロシア筋の買いに下げ止まり、1.4600~30で売り買いが交錯、00:00時のオプションカット近くでは1.4670まで上昇、ロンドンフィキシングの1.4672を高値に、大手投機筋が売りに回り1.4620まで下落、ユーロ円の売りに上値は重く1.4615まで続落となり、07:00時では1.4632で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は156.44円で取引が始まり、前日NY市場の株価下落の影響に円を買う動きが強く、155.73円まで下落、仲値の買いに一時156.21円まで値を戻したが、日経平均株価の下落+欧州金融機関の業績悪化との思惑に、155.71円まで続落、155.75~15円のレンジから、GBPJPY+CHFJPYの売りに155.30円まで値を下げた。欧州市場は155.45円で取引が始まり、欧州主要通貨の下落に155.15円まで下落したが、東欧+ロシア筋の買いに下げ止まり上昇したが、155.80円の売りの上値を押さえられ、155.60~80のレンジで取引が続いた。米国株の上昇に155.80円、156.00円を上抜けするとストップロスの買いが強まり、01:00時のロンドンフィキシングでは156.54円まで続伸、米国株がマイナスに転じると、155.61円まで続落となり、07:00時では155.92円で取引されている。


●主な経済指標の結果
NZ(ウェリントン)休場
14:00 日本 12月の景気動向調査・速報=先行指数:40.0(予想40.0 前回18.2)、一致指数:66.7(予想66.7 前回30.0)
22:30 米 第4四半期の労働生産性(非農業部門)・速報値=前月比1.8%(予想0.4% 前回6.0%←6.3%)、単位労働コスト=前月比2.1%(予想3.5% 前回-1.9←2.0%)
22:30 カナダ 12月の住宅建設許可=前月比0.4%(予想0.0% 前回-9.9%)
00:00 カナダ 1月Ivey購買部協会指数(PMI)=56.2(予想46.8 前回45.9)
英 1月のネーションワイド 消費者信頼感指数=81(予想83 前回85)→2004年5月来の低水準で予想を下回る
英 1月のBRC shop price index=1.2%(前回1.0%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎S&P=金融保証会社の格下げ、金融機関の格下げにつながる可能性がある。市場の混乱と信頼感の喪失の長期化につながる可能性がある。
◎ラッカー・リッチモンド連銀総裁=景気後退を懸念しているが、インフレも引き続き懸念材料。 08年前半の米経済成長率、約0.5%の見通し。景気後退の可能性は高まったが、回避できる公算大。政策でドルの価値を動かそうとしていない、為替動向を注視。現在の成長を懸念、消費後退の徴候みられる。インフレ低下しなければ、年内に問題直面。住宅問題の影響が一段と経済に広がれば緊急利下げが妥当。米FRBは成長リスクに焦点、物価も注視。
◎ブロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=米景気減速にもかかわらず、FRBはインフレ圧力を引き続き注視。失業率は年末までに5.25%まで上昇。コアインフレは2%を上回る水準。
◎ムーディーズ=今後のドルの下落は米国債のクレジットレートに悪影響。


欧州・英国
◎ユンケル・ユーログループ議長=外為市場は日本の成長維持をより反映すべき。ユーロだけが不均衡解消の全責任負わない。日本とも為替で議論する→ 東京市場で円買いの材料とされた。
◎英財務省=世界経済を刺激するために他国と協調行動をとることに反対ではない。
◎ナポリターノ・イタリア大統領=議会を解散する大統領令に署名し上下院を解散した。プロディ首相は総選挙の投票日を4月13─14日に決定した。ベルルスコーニ前首相の返り咲きの可能性が高い。


日本・その他
◎町村官房長官=経済のファンダメンタルズは総じてしっかりしており、日本の株がなぜこれほど下がるのかわからない。


◎G7関連
日本財務省幹部=為替の議論が単独で出てくることは考えづらい。G7、世界経済動向・金融市場の混乱・政府系ファンドなど議論。世界経済、ファンダメンタルズしっかりしているが成長鈍化し不確実性高い。石油価格はダウンサイドリスクとして世界経済動向の中で議論。G7では米利下げや減税措置・各国協調の流動性供給などの評価も議論。米国からマクロ経済政策で要求出ること考えにくい。マネーマーケットはかなり落ち着き取り戻したが、クレジットマーケットは揺らいだまま。環境対策のマルチ基金創設、一定の共通項できあがってきている。
G7関係者=米国はG7で為替を協議する意向がないことを関係国に明確にした。欧州各国は為替問題で米国に異議を唱える可能性は低い。G7声明草案で為替の文言は変更せず、為替に関する文言は10月会合から変更なし
flahertyカナダ財務相=G7はドル高を目指し討議をする可能性。


2008年2月6日 本日の為替戦略

米国経済の鈍化が、欧州・英国市場へも波及、昨日の経済指標は欧米共に予想を下回り、株安+ドル高+円高と不思議な流れとなった。この傾向は今後の、ユーロやポンド売りにつながる可能性が高く注意したい。


円は・・・不思議な通貨で、ドルに同調するのか、ユーロ・ポンドに同調するのか不透明感が強い。かつては、ドル安=円安、ドル高=円高と、いじめられ約の兄弟通貨となっていたが、サブプライム問題の発覚後には、株高=円安、株安=円高となり、円は独自な値動きを続けているが、中期的なチャートを見ても、主要国通貨は売りに変化しやすく、円は売り買いのサインが不透明になっている。


●ドル円
ドル円は、ドル全面高の流れに108円台をトライ、またしても失敗、そして気がつけば106円~108円のレンジ相場の繰り返し。他の主要通貨の下落が激しい反面、クロスでは円高が進み、ドル円は動き難い展開となっている。何れこのレンジも崩れることは間違いないが、それまでは純張りの上値で売り、下値で買いを繰り返し、抜けたらその方向に付く以外、考え難い。


ドル円の4時間チャートは、106円~108円のレンジでの取引が続いている。上値のポイントは、107.88円、108.55円。下値のポイントは、106.08円、105.73円、104.96円。RSIは55と弱い上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買い。105.73円~108円のレンジ相場継続の可能性もあるが、ドル買いの流れが続いている


●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロ圏の経済指標は弱く、1.4800を割れ、激しい英系銀行の売りに主要通貨は急落、1.46台を割り込むと先の安値1.43台が目標になりやすい。一部ではECBの利下げを予想する動きも出始め、下値を試す動きが続きそうである。


ユーロドルの4時間チャートは、1.48を割り込み下落が続いている。上値のポイントは、1.4729、1.4798、1.4831、1.4955~65.下値のポイントは、1.4615、1.4590、1.4516、1.4364。RSIは35と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りが継続している。トータルの判断は、売り。


●ポンド円
ポンド円は、クロスでは円高の流れとなったが、英住宅価格の下げ幅も予想より少なくポンドは予想外に健闘している。ユーロ・ポンドの売りにポンド円の下げはそれほどでもなく、209円~214円のレンジに納まっているが、円買い圧力が強く、レンジ相場での取引を想定しながらも、下値リスクは消えない。


ポンド円の4時間チャートは、209円~214円のレンジでの取引が続いている。上値のポイントは、210.42円、212.14円、212.45円、213.96円、214.56円。下値のポイントは、209.08円、208.50円、208.19円、204.60円。RSIは46と下降ラインを上抜けした可能性があり、反転するかトレンドのある長い下落となるか判断は必要。トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売りだが、209.08円~213.96円を抜け出すまでは、レンジ取引を考え、上下共に抜け出した方向にポジションを傾けたい。


●本日の経済指標・その他
NZ(ウェリントン)休場
14:00 日本 12月の景気動向調査・速報=先行指数:予想40.0% 前回18.2%、一致指数:予想66.7% 前回30.0%
22:30 米 第4四半期の労働生産性(非農業部門)・速報値=前月比予想0.4% 前回6.3%、単位労働コスト=前月比予想3.5% 前回2.0%
22:30 カナダ 12月の住宅建設許可=前月比予想0.0% 前回-9.9%
00:00 カナダ 1月Ivey購買部協会指数(PMI)=予想46.8 前回45.9
ラッカー米リッチモンド連銀総裁が講演
クロズナー米FRB理事が講演
プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁、「経済見通しについて」
米財務省が四半期定例入札に関する記者会見


2008年2月6日 5日の海外為替市場

アジア市場の主要通貨は、主役不在なのか材料難なのか、動きの無い相場となったが、オーストラリア中銀は市場の予想通り政策金利を0.25%引き上げ、7.0%に決定したが、住宅許可件数や小売売上高が非常に弱く豪ドル高も続かず。


欧州市場は、激しい欧州金融機関のドル買いから始まり、終始ドルは堅調に推移した。EUサービス業PMIや小売売上高が弱く、欧州株が弱く、EURGBP0.710→0.7445まで下落。USDCAD=0.9950→10080まで上昇が続いた(CADドル安)。


米国市場は、米ISM非製造業景況指数が1時間も早く発表され、リークさえていたとのウワサも流れた。米ISM非製造業景況指数=41.9(予想53.0 前回54.4)は予想外の悪化となり50の分岐点を下回り、米国株価は下落幅を拡大したが、為替相場はドル高。


ドル全面高で、主要通貨は総じて弱く GBPUSD=1.9764→1.9605、USDCHF=1.0898→1.1057、EURUSD=1.4823→1.4622、しかし、USDJPYは、株安=クロスで円高が加速した影響に、106.81円→107.75円→106.67円と値を戻し、EURJPY=158.53円→156.19円、CHFJPY=98.15円→96.85円、GBPJPY=210.52円→212.15円→209.45円と下落、資源国通貨のAUDJPY=97.49円→95.52円、NZDJPY=85.15円→83.45円、CADJPY=107.85円→105.92円まで、主役は何故か円。


●ドル円
アジア市場のドル円は106.69円で取引が始まり、106.58円を安値に狭いレンジ取引から106.85円まで緩やかに上昇、日経平均株価が弱く上値も重く、106.75~85円の狭いレンジで取引が続いたが、欧州金融機関のドル建て債の起債によるドル買いのウワサが流れ、15:00時のオプションカット後には107.04円まで上昇した。欧州市場は106.97円で取引が始まり、米系投資会社+ロシア筋の買いに107.10~20円の売りを消化し、107.30円超えのストップロスを試し107.37円まで上昇、1月30日の高値107.47円を超え、107.50円実需筋売りを消化し、107.74円まで続伸した。108.00円のオプションバリアの防戦売りに上値は重く107.36円まで下落、一時107.61円まで値を戻したが、弱い米ISM非製造業景況指数、米国株の下げを見ながらクロスの円買いに106.67円まで急落した。106.70~107.00円のレンジで激しく売り買いが交錯、一時107.13円まで値を戻したが上値は重く、07:00時では106.78円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4828で取引が始まり、朝方の1.4835を高値に仲値近くでは1.4805まで下落したが、1.4800以下の政府系ファンドの買いの思惑に底堅く、1.4835以上の米系ファンドの売りに上値は重く、1.4805~1.4835の狭いレンジに終始した。欧州市場は1.4803で取引が始まり、モデル系ファンドの激しい売り、英住宅価格の発表を受けたEURGBPの売りに、1.4800割れのストップロスを誘発し1.4765まで下落、独・ユーロの弱いサービス業PMIに1.4700を割り込み、弱いユーロ小売売上高に1.4671まで続落となった。欧州株が下落、ECBの利下げの思惑も広まり、1.4700を戻り高値に1.4622まで続落、1.4625~60のレンジで取引が続き、07:00時では1.4644で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は158.23円で取引が始まり、動意も乏しく158.06円~158.35円の狭いレンジで売り買いが交錯、欧州勢の参入に158.53円まで上昇した。欧州市場は158.37円で取引が始まり、GBPJPYの買いに上値を試す動きが続いたが、158.50円超えの売りは厚く、ユーロドルの下落に157.61円まで急落、一時158.23円まで値を戻したが、弱い欧州株+ユーロの利下げの思惑に上値は重く、米国株の下げ幅が拡大すると、株安=円高の流れに156.22円まで急落となった。一時156.19円まで下落したが、156.30~70円のレンジで激しい売り買いが交錯、終盤にかけて156.95円まで戻し、07:00時では156.37円で取引されている。


●主な経済指標の結果
06:45 NZ 第4四半期の雇用調査=0.9%(予想0.8% 前回1.3%)、雇用コスト指数=前期比1.1%(予想0.8% 前回0.9%)、 前年比3.5%(予想3.2% 前回3.3%)
09:30 豪 12月の住宅建設許可=前期比-16.0%(予想-4.0% 前回8.2←8.9%)、個人住宅許可=予想 前回0.3%
09:30 豪 12月の小売売上高=前月比0.5%(予想0.6% 前回0.8%
12:30 豪 オーストラリア中銀(RBA)金融政策発表=政策金利を0.25%引き上げ7.0%に決定
17:00 英 1月のハリファックス住宅価格=前月比0.0%(予想-0.4% 前回1.4←1.3%)、前年比(3ヶ月平均)4.5%(予想4.5% 前回5.2%)
17:55 独 1月のサービス業PMI=49.2(予想50.6 前回51.2)
18:00 ユーロ 1月のサービス業PMI=52.5(予想52.0 前回53.3)
18:00 ユーロ 1月のComposite PMI=51.8(予想52.7 前回53.3)
18:30 英 1月のサービス業PMI=52.5(予想52.0 前回52.4)
19:00 ユーロ 12月の小売売上高=前月比-0.1%(予想0.3% 前回-0.7←-0.5)%、前年比-2.0%(予想-0.6% 前回-1.2←-1.4%)
23:00 米 1月のISM非製造業景況指数=41.9(予想53.0 前回54.4)→ 2001年来の低水準で株価も下落。


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎ムーディーズ=信用の質劣化の認識に時間がかかり、証券が大幅に下落したとの批判に答え、仕組み金融商品の格付け基準変更の可能性を示唆。
◎マコーミック米財務次官=米国は景気刺激策が必要だが、他国も需要を促進する必要があることをG7で伝える。G7では為替についても協議をする。ドル高政策は変わらず。
◎フィッチ=2200億ドルの債務担保証券(CDO)の格付けを変更する方針で、750億ドルのスタティック方合成CDOの多くが格下げとなる可能性。
◎ムーディーズ=GMACとレスキャップの債務格付けを引き下げる。
◎ラッカー米リッチモンド連銀総裁=景気後退を回避するために追加利下げが必要となる可能性がある。
◎ポールソン米財務長官=中国は人民元の上昇を加速させているが一段とペースを速めるべき。中国を対象とした為替制裁法案は危険だとして議会をけん制。


欧州・英国
◎ミロウ独財務次官=通貨システムで突発的な動きや反応が起こってほしくない。ユーロだけに調整の負担を負うべきでない。
◎サルコジ仏大統領=ユーロ高は欧州企業に不利益をもたらす。強いユーロへの言及が問題ならが、ドルが弱すぎるといいたい。
◎ユーロのサービス業PMIや小売売上高が弱く、利下げの可能性が高まる。


日本・その他
◎額賀財務相=G7でサブプライムローン問題を背景にした金融市場の混乱や原油高などが実体経済に与える影響を議論。 金融機関の損失など情報開示によって市場安定や信頼を築くことが大切。アウトリーチ会合には、中国・韓国・ロシア・インドネシアを招待、ロシアはG7会合にも参加。
◎オーストラリア中銀(RBA)声明文=最新の指標はかなりのインフレ圧力を示している。金融政策がインフレ抑制に十分な引締めスタンスにあるか検証。インフレ低下には大幅な需要の減速が必要。インフレ低下には大幅な需要の減速が必要。08年の世界経済成長率、潜在成長率を下回る可能性。来年にはインフレは若干穏やかになると予想。目先のインフレは高水準を維持する見通し。需要を示す指標は依然として強い。
◎ラッド・オーストラリア首相=インフレ問題は長期的なものになるだろう。
◎ドバイ商務相=UAEはインフレをコントロールするためにドルペック制度の見直しを考える可能性が非常に高い。
◎アジア諸国のインフレ率が高まる=インドネシア2008年ターゲット6.0~6.5%(前回4~6%)、フィリピン15ヶ月来の高値を更新。


2008年2月5日 本日の為替戦略

昨日発表された米予算教書では、財政赤字=2008年4100億ドル(GDP比2.9%)、2009年4070億ドル(2.7%)と、過去最大2004年の4130億ドルに近い水準となる。イラク・アフガニスタン向け戦費を除く軍事予算は、前年度比+7.5%(5154億ドル)、イラク・アフガニスタン向け戦費は700億ドルを要求とのこと・・・・、サブプライムの評価損なんか足元にも及ばない巨額な金額に、流石米国と思わずうなってしまう。2008年度は戦争関連予算として1930億ドルを要求したが、議会で承認されたのはその一部との事である。


最近は、各主要通貨とも方向性を失い、M&Aのフローを材料に相場を動かすことが多く、先週もGBPAUD売り、昨日のEURGBPの売りは典型的なものである。暫く狭いレンジ相場が続くことが予想されるが、昨年から続いている金融不安は再びいつ飛び出すことになるか分からず、遅かれ早かれ休息の後に、再び動き始めることは容易に予想できる。


●ドル円
ドル円は、円の買い材料はと考えれば、クレジットリスクの低い安全資産との認識で、日米の金利差縮小もプラス材料となっているが、それ以外では特に円を買う材料は見当たらない。最近の狭いレンジ相場から次の一手を探ることは難しく、テクニカルでは徐々に底固めし上昇に向かう可能性が高くなっているが、とりあえずレンジ相場に対応した取引をし、そして、動き始めたら直ぐに飛び乗る以外、思いつかないが、


ドル円の4時間チャートは、105.73円~107.88円のレンジで長い間取引が続いている。上値のポイントは、107.23円、1074.5円、107.88円。下値のポイントは、106.06円、105.73円、104.96円。RSIは46と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、レンジ相場を継続しならが、やや買いが優勢となっている。


●ユーロドル
ユーロドルは、政府系ファンドの買いと、ユーロ安を期待したファンド筋+オプション筋の売りに動きが鈍いが、今後のセンチメントが大きく二分さえていることもある。市場のコンセンサスはユーロ下落が多くなっているが、1.47台を維持できれば、1.5~1.52までの上昇の可能性もあり、どうも、直球のユーロ売りか、カーブのユーロ売りか決めかねている。資金の余裕がありユーロベアな方は、思い切って1.52まで売り上がるのも方法なのだが・・・・。


ユーロドルの4時間チャートは、1.4800~1.4900のレンジで取引が続きいている。上値のポイントは、1.4842、1.4900、1.4921、1.4955。下値のポイントは、1.4798、1.4772、1.4729~35、1.4659。RSIは54横ばいならが、弱い下降ラインが見られる。トレンドモメンタムは売りに変化し継続している。トータルの判断は、売り。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルの上昇力も一服したが、BOEの0.25%金利引きさえを折り込み、今後の追加利下げ関しては、市場が予想している大幅な追加利下げ可能性も薄くなっている。ポンド円は、ポンド円らしくない狭いレンジで取引が続き不気味で、終値ベースで209円~212円を抜けたら動きが加速する可能性が高い。


ポンド円の4時間チャートは、209円~212円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、210.42円、212.45円、213.96円、214.56円。下値のポイントは、209.45円、209.08円、208.19円。RSIは41で下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売り。


●本日の経済指標・その他
06:45 NZ 第4四半期の雇用調査=予想0.8% 前回1.3%、 雇用コスト指数=前期比予想0.8% 前回0.9%、前年比予想3.2% 前回3.3%
09:30 豪 12月の住宅建設許可=前期比予想-4.0% 前回8.9%、個人住宅許可=予想 前回0.3%
09:30 豪 12月の小売売上高=前月比予想0.8% 前回0.6%
12:30 豪 オーストラリア中銀(RBA)金融政策発表=政策金利を0.25%引き上げ7.0%を予想
17:55 独 1月のサービス業PMI=予想50.6 前回51.2
18:00 ユーロ 1月のサービス業PMI=予想52.0 前回53.3
18:00 ユーロ 1月のComposite PMI=予想52.7 前回53.3
18:30 英 1月のサービス業PMI=予想52.0 前回52.4
19:00 ユーロ 12月の小売売上高=前月比予想0.3% 前回-0.5%、前年比予想-0.6% 前回-1.4%
00:00 米 1月のISM非製造業景況指数=予想53.0 前回54.4
ラッカー米リッチモンド連銀総裁公演、「経済見通しについて」
米大統領選挙「スーパーチューズデー」
ノワイエ仏中銀総裁議会証言


2008年2月5日 4日の海外為替市場

週初の為替市場は、先週までの激しい値動きが影を潜め、総じて狭い値動きで推移した。その中で、AUDは、先週末にM&A絡みによるGBPAUDが急落した影響が残り、金利引き上げが予想も加わり、AUDJPYも堅調に推移、GBPはM&A絡みのEURGBPの激しい売りに下落、金利引き下げ観測に堅調で、クロスではGBPJPYの買いが見られた。


スイス中銀理事はスイス経済のダウンサイドリスクを示唆、スイス中銀は流動性の回復にドル資金の供給オペを打ち切る方針を発表、スイスの売りと買いの材料に結局はレンジ。USDCADは高値1.0013と1.0台を回復したものの、1.9920まで失速、これも結局は前日終値とあまり変わらず。


フランスやカナダからは、週末の東京G7に向け、為替や不均衡是正が討議される可能性が示されたが、為替市場にはほとんど影響が無かった。また、アジア・欧州株式市場は上昇となったが、米国株はクレジット会社のレーティング引き下げに下落、ドル売りの材料となった。


●ドル円
アジア市場のドル円は106.52円で取引が始まり、朝方の106.40円を安値に、仲値過ぎに本邦輸入筋の買いが入り、米系ファンドの買いに続伸、日経平均株価の上昇、上海総合株価指数の8%超上昇に106.98円まで上昇したが、107円のオプション勢やアジア筋の売りに上値も重く、106.65~95円のレンジで取引が続いた。欧州市場は106.70円で取引が始まり、利上げ期待から継続的なAUDJPYの買い+ロシア筋のポンド円の買いに底堅く推移、106.80~95円のレンジから、107円を超え一時107.09円まで上昇した。106.80~00円の狭いレンジで揉み合いとなったが、堅調なアジア・欧州株に反して、米国株が弱く106.60円まで下落、106.65~80円のレンジから、07:00時では106.69円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4804で取引が始まり、海外勢主導の売りと、政府系ファンドの買いに上下動けず、1.4793~08の狭いレンジで取引が続いたが、午後に入ると投機筋のショートカバーが入り1.4843まで続伸したが、EURGBPの売りに1.4813まで下落、1.4843まで再上昇するなど、狭いレンジで上下に振れた。欧州市場は1.4839で取引が始まり、一時1.4849まで上昇したが、中東勢+米系投資会社の売りに1.4798まで下落、1.48以下の買いは厚く1.4836まで値を戻し、1.4805~40のレンジに収斂し、07:00時では1.4833で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は157.72円で取引が始まり、朝方の157.63円を安値に、157.65~95円のレンジから仲値のドル買いに+AUDJPYの買いに158.30円まで上昇、堅調な株価の影響にクロスで円売りが続いたが動意は鈍く、158.05~35円の狭いレンジから、GBPJPYの買いに158.48円まで上昇した。欧州市場は158.34円で取引が始まり、158.58円を高値に158.20~45円のレンジから、一時158.71円まで上昇したが、CADJPYの売りに上値も重く、158.30~65円のレンジで取引が続いた。米国株は弱く157.94円まで下落、158.10~40円のレンジから、07:00時では158.25円で取引されている。


●主な経済指標の結果
08:50 日本 1月マネタリーベー=前月比-0.1%(予想0.2% 前回0.4%)
09:30 豪 第4四半期の住宅価格指数=前期比3.2%(予想3.0% 前回3.5%)
09:30 豪 12月の貿易収支=-19.36億豪ドル(予想-20億豪ドル、前回-21.62←-22.54億豪ドル)
18:30 ユーロ 2月のSentix Index(投資家センチメント)=4.3(予想5.7 前回8.2)
19:00 ユーロ 12月の生産者物価指数(PPI)=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.9←0.8%)、前年比4.3%(予想4.3% 前回4.2←4.1%)
21:30 米 1月のチャレンジャー社の企業人員削減数=74,986人(前回44,416人)
00:00 米 1月の製造業新規受注指数=前月比2.3%(予想2.5% 前回1.7%←1.5%)
00:00 米 12月の耐久財受注改定値=5.0%(前回5.2%)、除く輸送機器=2.3%(前回2.6%)、新規受注=2.7%(前回2.9%)、


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米2009年度予算教書
ブッシュ米大統領は総額3.11兆億ドル規模の2009会計年度(08年10月─09年9月)の予算教書を議会に提出。景気減速を受け2008年度の財政赤字が前年度の2倍以上に拡大する見通し。2008年の財政赤字は4100億ドル(GDP比2.9%)、2009年度は4070(GDP比2.7%)億ドルとの見通し。2008、2009年度の赤字は07年度の1630億ドルの2倍以上に当たり、過去最大だった2004年度の4130億ドルに迫る水準。
◎カナダ政府高官=世界的不均衡の是正に中国は為替相場の一段の柔軟性を容認すべき。
◎UBSがアメックスを含むカード会社3社のレーティング引き下げに、米株価が下落。


欧州・英国
◎スイス中銀は国内の流動性が回復したため、ドル資金の供給オペを打ち切る方針。
◎リープシャー・オーストリア中銀総裁=ECBおよびユーロシステムの金融政策は、中期的なユーロ圏の平均でみた物価安定を確実とし、二次的影響を回避するために必要なことはすべて行うことになる。
◎ラガルド仏経済財務雇用相=東京G7で為替や世界経済について討議。ユーロ圏ではEURUSの上昇が懸念。
◎Hildebrandスイス中銀=スイス経済は輸出と小売業の減少にダウンサイドリスクがある。
◎ECBは輸出の減少に予想より早めに金融緩和に踏み切る可能性がある。


日本・その他
◎韓国資産管理公社(KAMCO)=米不良債権5億ドルを買い取る可能性がある。
◎上海総合株価指数2005年6月以来の大幅上昇=中国監督当局が、投資信託会社による株式ファンドの設定を承認、351.403(+8.13%)上昇して、4672.170で終了した。
◎オマーン中銀総裁は、通貨オマンリアルの切り上げかドルペック制度の廃止の可能性。


20008年2月4日 本日の為替戦略

先週末の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が予想外のマイナスとなり、ドルのセンチメントは弱い反面、発表直後にドルは急落したものの、前月は大幅上昇修正されたことで、終値ではドルは上昇、意外感も強い。


本日の為替相場は、前週NY終値時点でのセンチメントが強く残り、今週のメインイベントである、ECB(金利据え置き)とBOE(0.25%引き下げ)の政策金利の変更を折り込みながら、ドル買い→調整売りに、レンジ相場を抜け出すことは難しくなっている。


本日の経済指標からは、特に重要な経済指標は無く、雇用に反応しやすいことを考えれば、チャレンジャー社の企業人員削減数を注目したい。


●ドル円
ドル円は、一時のクレジットリスクから円を買う動きも弱まり、レンジ相場を抜け出すことはできず、どうも次の一手を待っているように思える。これが影響しているのか、最近の特徴は、日中は上下に振れながらも始値と終値が同じで、これを抜け出すには時間がかかりそうである。


ドル円の4時間チャートは、105.50円~107.50円の狭いレンジで取引が続いている。上値のポイントは、106.75円、107.79円、107.88円、108.91円。下値のポイントは、106.08円、105.55円、104.96円。RSIは47と横ばいで、弱い下降ラインに入理、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、レンジ相場ながらも売り。108円を超えるまでは売りを継続。


●ユーロドル
ユーロドルは、金利差を考えればユーロ買いの期待感は強いが、どうしても買いが長続きしない。他の主要通貨も同じはあるが、ドル先安感は強く、ユーロ高期待感のユーロ・ロングが多く、ポジション調整の売りに何処まで下げることができるか、それを見てからでも買いは遅くない。


ユーロドルの4時間チャートは、1.48~1.4950のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.4842、1.4921、1.4955~65、1.5336。下値のポイントは、1.4772、1.4735、1.4729、1.4659。RSIは50と緩やかに下げ、トレンドモメンタムは売りに変化する可能性が高い。トータルの判断は、売り。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが2.0を直前に失速、先週末のポンド円の終値も209円台と安値圏で終了し、BOEの0.25%の利下げを織り込みながら、下値不安感が残る。


ポンド円の4時間チャートは、208円~214円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、210.42円、213.96円、214.56円、217.86円、下値のポイントは、208.19円、204.58~60円、201.79円。RSIは弱い下降ラインができ、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。


●本日の経済指標・その他
08:50 日本 1月マネタリーベー=前月比予想0.2% 前回0.4%
09:30 豪 第4四半期の住宅価格指数=前期比予想3.0% 前回3.5%、前年比予想 前回10.6%
09:30 豪 12月の貿易収支=予想-20億豪ドル、前回-22.54億豪ドル、輸出予想8.0% 前回11.3%、輸入予想=3.0% 前回3.45
18:30 ユーロ 2月のSentix Index=予想5.7 前回8.2
19:00 ユーロ 12月の生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.1% 前回0.8%、前年比予想4.3% 前回4.1%
21:30 米 1月のチャレンジャー社の企業人員削減数=予想 前回44,416人
00:00 米 1月の製造業新規受注指数=前月意予想2.5% 前回1.5%+B1798
クロズナー米FRB理事が講演
米大統領が2009会計年度予算教書を議会に提出


2008年2月3日 今週の為替戦略

FRBは単位間で1.25%もの大幅な政策金利の引下げを実施し、ブッシュ米大統領は金融経済対策を実施、州政府はモノライン(金融保障会社)の救済を開始し、欧米金融機関8行は共同で救済機関の開設を表明した。先週の米雇用統計の非農業部門雇用者数は2ヶ月連続で弱く、金融不安が消費や雇用に波及していることが確認された。


最近は特に米国株の値動きが為替相場を形成していると言っても過言ではないほど、株価連動型の為替相場が続き、潜在的な円買い要因となっている。今週も、株価下落=円買い、株価上昇=円売りの方程式と、原油・商品価格下落=CAD・NZD・AUD売り、原油・商品価格上昇=CAD・NZD・AUD買いの流れが、今週も続く可能性が高い。


過去数週間に渡り、主要通貨は総じてレンジ相場に入り、市場のセンチメントが不安定で、より方向性を示すことのできる材料を待っている。それまではレンジ相場での取引を意識し、レンジが抜け出したときには俊敏に対応する必要もある。


一部には積極的な利下げ継続している米国経済がいくらかでも回復する兆しが見られることを期待し、インフレ懸念により利下げが遅れている欧州経済がよりダメージが大きくなるとの心配も強く、今年の第2四半期以降のドル高予想が根強く残っている。


主要通貨を比較して見ると:
Weeklyベースの比較で、1月11日→1月18日→1月25日→2月1日の終値を比較してみると:
再び原油価格と商品価格の上昇が引き金となり、資源国通貨のGBP、AUD、CADの上昇が特に目立っている。主要国ではポンド(利下げ観測)の下落とユーロ(金利据え置き観測)の上昇し、結果としてEURGBPは大幅に上昇した。一方、クレジットリスクも解消できず安全資産としての、CHFとJPYも横ばいながら堅調に推移ている。


USDJPY=108.84円→106.85円↓→106.73↓→106.58(0.15円 -0.14%)
EURUSD=1.4776→1.4620↓→1.4683↑→1.4801↑(118ポイント +0.80%)
USDCHF=1.1014→1.0984↓→1.0967↓→1.0896↓(71ポイント -0.65%)
GBPUSD=1.9566→1.9554↓→1.9830↑→1.9651↓(179ポイント -0.90%)
AUDUSD=0.8906→0.8790↓→0.8796↑→0.9038↑(242ポイント +2.75%)
USDCAD=1.0188→1.0271↑→1.0078↓→0.9951↓(127ポイント -1.26%)
NZDUSD=0.7823→0.7598↓→0.7680↑→0.7948↑(268ポイント +3.49%)


円クロスを比較して見ると:
Weeklyベースの比較で、1月11日→1月18日→1月25日→2月1日の終値を比較してみると:
GBPJPYはポジション調整と利下げ観測に円高となったが、これ以外では全て円安に変わり、主要通貨と同様に、原油価格と商品価格の上昇にCADJPY、AUDJPY、NZDJPYは大幅に上昇、CHF+EURでは小幅な上昇に止まっている。


GBPJPY=212.91円→208.87円↓→211.63円↑→209.39円(2.24円 -1.06%)
CADJPY=106.73円→103.96円↓→105.85円↑→107.07円↑(1.22円 +1.15%)
EURJPY=160.80円→156.20円↓→156.72円↑→157.77円↑(1.05円 +0.67%)
AUDJPY=96.92円→93.90円↓→93.84円↓→96.33円↑(2.49円 +2.65%)
CHFJPY=98.79円→97.26円↓→97.30円↑→97.81円↑(0.51円 +0.52%)
NZDJPY=85.09円→81.19円↓→81.93円↑→84.61円↑(2.68円 +3.27%)


IMM通貨先物の取引からは:
1月8日→1月15日→1月22日→1月29日の公表値を比較してみよう
JPY +37,473→+37,199→+41,842→+52,928 =投機的な円売りポジションの増加が続いていた。
EUR +51,902→+44,982→+23,745→+22,456 =最高値圏に上昇しているにも関わらず、ロングポジションは減少していた。
GBP -3,262→+307→-729→+5,358=ショートからロングポジションに変わりポンド高期待が強まっていた。
CHF -2,171→+5,162→+15,376→+9,233=大幅なロングポジションの調整が見られたが引き続きロングポジションは大きかった。
CAD +16,424→+7,765→+7,677→+4,295=徐々にロングポジションの調整が進み、センチメントはベアになっていた。
AUD +23,396→+25,460→+5,607→+16,309=ロングポジションが急拡大し、上昇期待が強まっていた。 NZD +13,503→+15,749→+11,455→10,722=引き続き高水準のロングポジションが続き、先高センチメントが続いていた。


今後の金利予想は:
USD=3月18日0.5%引下げ、EUR=2月7日据え置き、GBP=2月7日0.25%引き下げ、JPY=2月15日据え置き、AUD=2月5日0.25%引き上げ、NZD=3月5日据え置きで、CHF=3月13日据置き、金利差から考えれば、先週同様に豪ドルだけが利下げ観測が高く、ドルを除くと、GBPAUDの売りが選択できるが、既に大方は織り込み済みでポジションは積み上がっている。


今週末、東京で開催されるG7は周囲では注目度が低いものの、世界的な金融不安の中で、無視することはできず、G7に向け各国の政策担当者から予想外の発言が飛び出すと、為替が動く要因となっている。また、BOE(英国)、ECB(ユーロ)、RBA(オーストラリア)の政策金利が発表され、利下げ予想=BOE、据え置き予想=ECB、利上げ予想=RBAと、思惑にこれらのクロスの動きには注意したい。


経済指標からは、
①主要国の金融政策発表が多くなっている。5日=オーストラリア中銀(予想0.25%引き上げ)、7日=イングランド銀行(0.25%引下げ予想)、欧州中銀金利据え置きと、それぞれの予想は金利市場・為替市場では既に織り込み済みで、予想外の結果となると為替変動が拡大する可能性が高くなる。
②住宅関連では、4日=豪第4四半期住宅価格指数、5日=豪住宅建設許可、6日=カナダ住宅建設許可、7日=米住宅販売保留、8日=カナダ住宅着工など、最近では特に住宅関連での為替変動は大きくなっている。
③インフレ関連では、4日=ユーロPPI、8日=スイスCPIと少なく、注目度は低い。
④雇用関連では、4日=米チャレンジャー社企業人員削減数、5日=NZ第4四半期雇用調査、7日=NZ失業率、スイス失業率、8日=カナダ失業率の発表が注目される。
⑤その他では、5日=豪小売売上高、5日=英・独・ユーロのサービス業PMI、米ISM非製造業景況指数、それと、今週全般を通じて金融政策担当者の発言が多く、発言内容には注目したい。それと、週末9日には東京でG7が開催され、欧州通貨当局者は議題として提案したいと言っているが、為替に焦点が当てられる可能性が低く、米サブプライム関連の損失から発生した世界的な金融不安と、原油・商品価格の上昇からのインフレ懸念がテーマになっている。


●ドル円
ドル円は、日経平均株価が大幅下落する中で、相変わらず日本発の為替変動要因は無く、引き続き市場の関心事は、サブプライム関連による金融機関の損失の度合いと、米経済成長の鈍化+雇用の悪化を材料に、株価主導の為替相場となっている。ローソク足を見ると、安値圏で二週連続して始値と終値がほぼ同じ水準となり、上昇に反転する可能性もあり気になる。


ドル円のWeeklyチャートは、105円~108円のレンジで下降トレンドを続け、ラインの下限から中間で取引が続いている。上値のポイントは、107.24~29円、107.54円、108.03円、108.55~66円、109.26円、110.95円。下値のポイントは、106.02円、105.54~58円、104.12円、103.93円、103.53円。RSIは35と下降ラインを続けているが上抜けし、買いに反転するか、トレンドのあるドル売りが継続するのか見極めが必要となっている。トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、①「105円~108円のレンジ相場」を繰り返す可能性をメインシナリオとして、②「中期的なドル売り継続」ながら、③「短期的には上値リスク」が出ている。Daily=ミックス、Weekly=売り、Monthly=売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.5の大台を試し11月の最高値1.4968に迫る1.4956まで上昇したが、終値では1.4801と大きく値を下げ失望感が強い。FRBの大幅金利引き下げとBOEの金利引き下げ観測に対して、ECBは金利据え置きが予想されているだけに、欧州金融機関の損失問題を除けば、状況はユーロにとって有利である。この時期に1.5の大台を試すことを期待したいが、逆に達成できないと度重なる失望感に売りに変化しやすい。


ユーロドルのWeeklyチャートは、1.43半ばから1.49半ばのレンジで上昇トレンドを続け、ラインの上限から中間で取引が続いている。上値のポイントは、1.4964、1.5071、1.5302。下値のポイントは、1.4708、1.4556、1.4472、1.4345。RSIは71と高値圏で横ばいとなり、緩やかな上昇ラインを続けているが、トレンドモメンタムか売りに転換している。トータルの判断は、売り。1.4960~70を超えたら撤退。Daily=買い、Weekly=売り、Monthly=買い


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが1.9960と久々の2.0直前まで戻したが、終値では1.9651を安値引け、英国経済の鈍化と金利引き下げ予想にこの水準から積極的にポンドを買う気にもなれない。ドル円も方向性を失っていることを考えれば、レンジ相場になりやすい。


ポンド円のWeeklyチャートは、204円半ば~214円半ばの幅広いレンジで下降トレンドを続け、ラインの下限から中間で取引が続いている。上値のポイントは、214.01円、214.43円、215.29円、215.72円。下値のポイントは、204.60円、202.14円、200.96円、196.17円。RSIは33と下降ラインを続け、トレンドモメンタムも売りを継続している。トータルの判断は、方向性は中期的な売りを継続。207円~214円のレンジでこれを抜け出すまではレンジ相場で対応し、抜け出したら上下に加速する可能性が高い。Daily=買い、Weekly=売り、Monthly=売り。


2008年2月2日 1日の海外為替市場

注目の米雇用統計は失業率は改善したものの、非農業部門雇用者数=-1.7万人(予想6.3万人 前回8.2←1.8万人)、時間当たり賃金=0.2%(予想0.3% 前回0.4%)、週労働時間=33.7時間(予想 33.8時間 前回33.8時間)と、12月に続き米経済鈍化の影響が雇用に影響、ドル急落から、3月のFOMCの再利下げ期待+欧米8銀行連合の金融保証会社救済に、米国株価は上昇、金融安定期待に結果はドル高。


USDCHFは一時1.0730と過去最安値を更新したが、終値では1.0895まで上昇、主要通貨は米雇用統計発表直後を最高値に、ドル高の傾向が強まった。逆に、AUDUSD、NZDUSD、USDCADと、資源国通貨は原油・商品価格の上昇に堅調に推移。円クロスでも、主要国通貨=円高、資源国通貨=円安の極端な値動きとなっている。


欧米8銀行の金融保証会社救済措置+マイクロソフト社のヤフーの買収提示を好感して、米国株価は何とか上昇に転じているが、終値は12743.19ドル(+92.83ドル)上昇力は弱い。


●ドル円
アジア市場のドル円は106.42円で取引が始まり、週末と米雇用統計の発表を前に投機的な動きも無く、日経平均株価の下げ=円買いに上値は重く、クロスの円売りに、106.21~55円の極狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は106.42円で取引が始まり、アジア市場同様に動意は乏しく、106.30~55円のレンジで様子見となったが、金価格や商品価格が上昇する中で、AUDJPY・CADJPY・NZDJPYなどの円売りが続き、106.70円まで上昇した。22:30時の予想を下回る米雇用統計に、106.70→105.78円まで急落、クロスの円売り+アジア勢+本邦実需・資本筋の買いは強く、米国株が上昇すると、106.74円まで急上昇、米国株の伸びは鈍くマイナスに転じると106.12円まで下落した。売り買いが交錯する中で、終盤にかけては高値圏の106.71円まで値を戻し、106.48円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4859で取引が始まり、早朝に一時1.4847まで値を下げたが、米雇用統計を控え1.4855~70の極狭いレンジから、欧州勢の買いに1.4890まで上昇した。欧州市場では1.4879で取引が始まり、一時1.4862まで値を下げたが、独製造業PMIは予想を上回り、1.4865~85のレンジで取引から、EURGBPの買いに1.4905まで上昇した。米雇用統計の発表に、1.4890→1.4957まで急伸、11月23日の最高値1.4963に迫る勢いとなったが、オプション勢+ファンド筋の売りが続き、00:00時のオプションカット近くでは1.4786まで急落となった。一時1.4855まで値を戻したが、モノライン救済措置が発表されるなどドル買い期待感が残り、終盤にかけては1.4795まで値を下げ、1.4801で取引を終了している。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は158.16円で取引が始まり、米雇用統計を控えて157.88~35円の狭いレンジで取引から、欧州勢の買いに158.45円まで上昇した。欧州市場はAUDJPY・CADJPY・NZDJPYの買いに158.58円まで上昇したが追従も無く、堅調な欧州株価に158.20円~35円のレンジでの取引から一時158.58円まで上昇したが、本邦資本筋のユーロ債償還の売りに上値も限定的となった。ECBフィキシングに向けた買いに158.88円まで上昇したが、米雇用統計発表直後には、158.78→157.75円まで急落、157.50~60円の本邦勢+オプション勢の買いを消化し、一時157.18円まで続落となった。主要国通貨がドルに対して続落となる中で、クロスでは資源国通貨で円売り、主要国通貨では円高傾向となり、157.20~95円のレンジで売り買いが交錯、157.75円で取引を終了している。


●主な経済指標の結果
17:30 スイス 1月のSVME購買部協会景気指数=61.6(予想60.0 前回60.8←61.3)
17:30 スイス 1月の製造業PMI=61.6(予想60.0 前回60.8←61.3)
17:55 独 1月の製造業PMI=54.4(予想53.6 前回53.6)
18:30 英 製造業PMI=50.6(予想52.5 前回52.9)→2年半ぶりの低水準。
22:30 米 1月の雇用統計=4.9%(失業率予想5.0% 前回5.0%)、非農業部門雇用者数=-1.7万人(予想6.3万人 前回8.2←1.8万人)、時間当たり賃金=0.2%(予想0.3% 前回0.4%)、 週労働時間=33.7時間(予想 33.8時間 前回33.8時間)
22:30 カナダ 12月の生産者価格=前月比1.1%(予想0.7% 前回0.6%)、 前年比-0.9%(前回-0.6%)、 工業製品価格=前月比0.2%(予想0.5% 前回3.4%)、前年比10.0%(前回15.6←15.7%)
00:00 米 12月の建設支出=前月比-1.1%(予想-0.5% 前回-0.4%←0.1%)
00:00 米 1月のISM製造業景況指数=50.7(予想47.3 前回48.4←47.7)
00:00 米 1月のミシガン大消費者信頼感指数・確報値、78.4(前回75.5)、 現況指数=94.4(予想94.3 前回91.0)、 期待指数=68.1(予想67.1 前回65.6)、 


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米フロリダ州司法長官=サブプライム関連でカントリーワイドに召喚状。
◎ムーディーズ=モノライン(金融保証会社)に必要な資本は大幅に増加。 アムバックとMBIAの格付けに対する圧力が強まっている。一部のモノラインはトリプルAを回復できない可能性。
◎ベアーFDIC(米連邦預金保険会社)総裁=救済措置の対応は非常に遅い。
◎マイクロソフト社、ヤフーの買収提示。
◎欧米8銀行は金融保証会社の救済に向け連合を結成(CNBC報道)、アムバック・ファイナンシャルの救済を優先。バークレーズ、シティグループ、ドレスナー、RBS、ソシエテゲネラル、ワコビア等。
◎ブッシュ米大統領=上院に景気対策法案の可決を求める。
◎NY州保険局長=モノラインとの協議でいくらかは進展があった。


欧州・英国
◎グロース独経済技術相=原油価格の上昇に対応できたのはユーロ高の影響。
◎ECB流動性改善にドル資金供給オペを打ち切る。
◎ガルガナス・ギリシャ中銀総裁=インフレ率の高さはECBにとって主要な懸念。
◎シュタインブリュック独財務相=2月9日の東京G7で銀行の会計規則の厳格化を提案する。


日本・その他
◎太田経済財務担当相=日本経済は米経済の減速で景気の下振れリスクが高まった。
◎渡辺金融担当相=サブプライムノーン関連の損失が世界金融機関で広まり、警戒度合いを高くする必要がある。
◎ヌアイミサウジ石油鉱物資源相=原油の需給はバランスがとれ市場は健全である。
◎中国人民銀行は大雪対策で金融引締め政策の転換する可能性(メリルリンチ予想)。


2008年2月1日 本日の為替戦略

波乱の1月はようやく終了、本日から2月がスタートするが、米国の金融不安は払拭できず、景気の底入れ感も見られない。各国中銀の発言は皆同じで、原油・商品価格の上昇にインフレが上昇するリスクがある。一方、サブプライム関連損失や信用不安に景気鈍化のリスクがある・・・。 今後、世界各国の中銀がどのような政策を取るのか非常に楽しみである。 金利市場ではFRBは3月0.25%引下げをほぼ折り込み、ECBは年内0.25%に引下げを2度実施することを予想している。


今日も米雇用統計の変動リスクは高く、直前の雇用関連の指標も強弱が混在しており、値が激しく動くことが予想されるが、今日は金曜日、後の無い相場に、ポジション調整も入りやすい。


本日の経済指標からは、米雇用統計、米ISM製造業景況指数、ミシガン大消費者信頼感指数が注目される。


●ドル円
ドル円は、相変わらずの株価連動相場が続き、105円~108円の揉み合いが長く続いている。何れにしても、このレンジの上下を抜けることは時間の問題で、現時点では何れにもそれなりに要因がある。日米の短期金利差は縮小しているが、中期金利はあまり変わらず、海外へ向かう本邦資本筋の流れも極端に変わらず、クレジットリスクの状況も悪化が進み、もう暫く揉み合いを覚悟する必要がありそう。


ドル円の4時間チャートは、大枠で106円~108円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、107.12円、107.44円、107.76~79円、107.88円。下値のポイントは、106.04~08円、105.99円、104.96円、103.90円。RSIは46と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りになっている。トータルの判断は、売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.49台を試しながらも、最高値を更新できず、1.50の大台トライがいったいいつになるのであろうか・・・・。状況証拠からはユーロは断然有利なのだが、市場参加者は欧州・英国経済や金融機関の損失を気にしながら、市場の中長期センチメントはユーロ安の予想が多い。こちらもレンジ相場ながら期待感は1.50台トライ、試して何処まで上昇するか見てみたい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.4920をトップに底値を切り上げフラック・フォーメーションになっている。上値のポイントは、1.4914、1.4921、1.4946、1.4976、1.5072。下値のポイントは、1.4777、1.4742、1.4704、1.4687、1.4659、1.4543。RSIは63と横ばいで、トレンドのある上昇が続くのか判断を待ちたい。トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、やや買いが勝っているが、基本は1.4920~30超えでは上昇拡大、1.4780割れでは下落拡大。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルの2.00の大台をなかなか超すことができず、ポンド円はこうなれば、ポンドドル次第と株価次第で、ドル円の要因はあまり期待できない。市場センチメントは、クレジット市場の混乱が収束できず、円とスイスを買う動きが続いているが、これ以上の悪化・懸念材料が無ければ、ポンド円の買いが続く可能性が高いが、まだまだサブプライム関連の損失は未知数で、投機的なポジションの積み上がりによる買いも考えなければならない。


ポンド円の4時間チャートは、210円~214円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、212.45円、213.47円、213.64円、214.01円、215.17円、下値のポイントは、210.42円、209.35~46円、208.97円、208.19円、204.60円。RSIは49と50を割り弱い下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。ただし、Dailyは買いに転換しており、今回の下落が失敗すれば大幅な上昇になる可能性があり、売り上がりは禁物。208.19→204.60円が下値ターゲット。215.17円→218.76円が上値のターゲット。


●本日の経済指標・その他
17:30 1月のSVME購買部協会景気指数=予想60.0 前回61.3
17:55 独 1月のサービス業PMI=予想 前回51.2
18:30 英 サービス業PMI=予想52.5 前回52.9
22:30 米 1月の雇用統計=失業率予想5.0% 前回5.0%、非農業部門雇用者数=予想6.3万人 前回1.8万人、時間当たり賃金=予想0.3% 前回0.4%、 週労働時間=予想 33.8時間 前回33.8時間
22:30 カナダ 12月の生産者価格=前月比予想0.7% 前回0.6%、前年比予想 前回-0.6%、工業製品価格=前月比予想0.5% 前回3.4%
00:00 米 12月の建設支出=前月比予想-0.5% 前回0.1%
00:00 米 1月のISM製造業景況指数=予想47.3 前回47.7
00:00 米 1月のミシガン大消費者信頼感指数・確報値 現況指数=予想94.3 前回91.0、期待指数=予想67.1 前回65.6、


2008年2月1日 1月30日の海外為替市場

米雇用統計を控え、月末の為替市場は、1日が終わり、気がつけば行って来いで、始値とあまり変わらず。
いつもながら、株価連動の為替相場で、アジア、欧州前半は米国株価指数が弱くドル売り+円買い、米国市場に入り現物株価が上昇すると、ドル買い+円売り・・・・。 月末の特殊要因で、EURGBPやEURUSDは激しく上下、豪ドルはMSCIのウエイト引き下げに売り圧力が続いたが、結局は本日の米雇用統計待ちの相場。

●ドル円
アジア市場のドル円は106.22円で取引が始まり、米モノライン社の格下げの流れを受け106.03円まで下落し、米雇用統計を控えたポジション調整のドル買いが続き、月末のドル買い需要に106.65円まで上昇、一時106.25円まで値を下げたが、米モノライン大手への出資報道を好感し、日経平均株価も上昇、クロスの円売りが強く106.60~65円を超えると10.78円まで上昇した。欧州市場は106.64円で取引が始まり、米系証券の買いに106.88円まで上昇したが、欧州金融機関の格下げに欧州株は弱く、106.10円まで続落、米新規失業保険申請件数が弱く、雇用統計を危惧した売りに105.72円まで下落した。アジア筋の買いに下げ止まり、米国株が上昇し、ロンドンフィキシングでは106.44円まで上昇、106.85円まで続伸したが、107円台を回復できず、ポジション調整の売り上値は重く、終盤にかけては106.20円まで値を下げ、07:00時では106.36円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4860で取引が始まり、NY市場の流れを受け1.4817まで下落、アジア中銀筋の買いに下げ止まり、1.4830~50のレンジで取引が続いたが、1.4850~55を超えると1.4915まで上昇、1.4340まで値を下げる、投機筋の売買に荒っぽい展開となった。欧州市場は1.4857で取引が始まり、資本筋の売り買いに翻弄、1.4818まで値を下げたが、1.4800~00の買いは厚く値を戻し、1.4855~80のレンジで取引が続いた。米新規失業保険申請件数が弱く、一時1.4900まで上昇したが、00:00時のオプションカットでは1.4815まで急落、1.4855まで値を戻したが、01:00時のロンドンフィキシングでは1.4803まで下落した。政府系ファンドの買いが続き、1.4880まで上昇、07:00時では1.4861で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は157.89円で取引が始まり、米モノライン社の格下げに157.25円まで下落、月末の実需・資本筋の買いに158.32円まで上昇、一時157.66円まえ値を下げたが、日経平均株価の上昇に投機筋の買いは強く158.72円まで上昇した。欧州市場は158.44円で取引が始まり、欧州金融機関の格下げと金融不安が深まり157.88円まで下落、158.40円を戻り高値に、157.75~10円のレンジで取引が続いた。米新規失業保険申請件数に157.75を割り込み156.70円まで続落となった。157円以下ではオプション勢の買いが強く下げ止まり、米国株価が上昇に転じ、ロンドンフィキシング後から買いが強まり158.57円まで続伸、157.85~158.50円のレンジで取引が続き、07:00時では158.17円で取引されている。


●主な経済指標の結果
06:45 NZ 12月の貿易収支=0.3億NZドル(予想-1.67億NZドル 前回-6.28←-6.46億NZドル)
16:00 独 12月の小売売上高=前月比-0.1%(前回-1.9%)、前年比-6.9%(前回-3.4%)
17:55 独 1月の失業率=8.1%(予想8.3% 前回8.3←8.4%)、失業者数=-8.9万人(予想-3.8万人 前回-7.8万人)
18:00 独 1月の消費者物価指数(CPI)=前月比-0.3%(予想-0.3% 前回0.5%)、前年比2.7%(予想2.6% 前回2.8%)、 HICP前月比-0.3%(予想-0.4% 前回0.7%)、HICP前年比3.0%(予想2.9% 前回3.1%)
19:00 ユーロ 1月の消費者信頼感=-12(予想-10 前回-9)
19:00 ユーロ 1月のサービス業センチメント(業況感指数)=12(予想12.0 前回14.0)
19:00 ユーロ 12月の失業率=7.2%(予想7.1% 前回7.2%)
19:00 ユーロ 1月の消費者物価指数・速報=前年比3.2%(予想3.1% 前回3.1%)
19:00 英 1月のgfk消費者信用=-13(-15 前回-14)
22:30 カナダ 11月のGDP=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.2%)
22:30 米 新規失業保険申請件数(1/27までの週)=37.5万人(予想31.5万件 前回 30.6←30.1万件)
22:30 米 12月の個人所得・・消費支出 個人所得=前月比0.5%(予想0.4% 前回0.4%)、 個人消費支出=前月比0.2%(予想0.1% 前回1.0←1.1%)、PCE価格指数=前月比0.2%(前回0.6%)、前年比3.5%(前回3.6%)、コアPCE価格指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2%)、 前年比2.2%(予想=2.2% 前回2.2%)
23:45 米 1月のシカゴ購買部協会景気指数=51.5(予想52.0 前回52.0)、生産=62.0(前回60.4)、新規受注=56.7(前回49.4)、雇用=49.3(前回52.6)、支払価格=67.4(前回74.1)
00:00 米 12月の求人広告指数=22(予想20 前回21)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎フィッチ(30日)=米金融保障会社FGICの保険財務格付けを引下げが、AAA→AA。
◎ロイター米プライマリーディーラー16社中15社が3月の利下げを予想。
◎ジェンキンズカナダ中銀上級副総裁=減速傾向にある国内問題を未然に防ぐため一段の刺激を与える用意がある。
◎米オッペンハイマー社予想=2008年金融保障会社(モノライン)格下げで、2008年は400~800億ドルに拡大、シティ・メリルリンチ・UBSに集中。
◎S&P社=金融機関のクレジット関連の損失は最終的に2650億ドル超になる可能性。
◎英モノラインMBIA=投資会社ウェーバーグ・ビンカスなど15億ドルの出資が完了した。
◎ムーディーズ=2006年組成のサブプライム住宅ローン担保証券のローン損失率は14~18%。


欧州・英国
◎S&P社(30日)=収益低迷に欧州5銀行の格付け見通しを引下げた。 ドレスナー、ドイツ銀行、フォルティス、バークレイズ、アリアンツ。
◎独経済相=独経済は拡大しているが、ユーロ高が加速すると独輸出セクターへ影響する。
◎ユンケルユーログループ議長=FRBの利下げは歓迎するが、ユーロ高は懸念。
◎ジョルダンスイス中銀理事=金利は依然として適切な水準だが、不測の事態となればスイス中銀は迅速かつ柔軟に対応する用意がある。


日本・その他
◎福井日銀総裁=物価安定の下で契機の触れ幅を小さくする運営が大切。
◎日銀は31日に公表した「2007年下期の金融市場レポート」=サブプライムローン問題と国際金融市場の混乱を取り上げ、金融市場の混乱が収束するためにはリスク再評価の進ちょくが必要不可欠。この過程では金融機関や投資家の一段の損失処理といった痛みが伴うため、市場機能の本格的な回復にはなお時間がかかる。
◎サウジ中銀=リバースレポ金利を3.5%から3.0%に引下、レポ金利は据え置いた。


2008年1月31日 本日の為替戦略

本日は月末。ポジション調整の売買や、特殊玉にロンドンフィキシングには注意。


米第4四半期のGDPは非常に弱く、一月最終日となった今でも、前期から回復している兆しは見られず、今年第1四半期の成長拡大も難しそうである。FOMCは0.5%の政策金利を引き下げ、3.0%となり、主要国との金利差は開く一方で、比較的金利の高い通貨が買われる生地を作ってしまった。


今週のメインイベントの最後は、明日金曜日の米雇用統計だが、昨日のADP全国雇用者数=13.0万人(予想4.5万人 前回3.7←4.0万人)と予想を大幅に上回ったことで、強く出る可能性が残るが、現時点のドルに対するセンチメントは非常に悪く、他の主要通貨も金利差を除けば、決して良い状況とは言えない。そうなれば消去法として円の地位が上がる可能性が出てくる。


本日の経済指標からは、米個人消費支出のコアPCE価格指数、シカゴ購買部協会景気指数が注目される。


●ドル円
ドル円は、株価の回復に円売りが強まったが、結局は107.50円以上の上値の重さを確認したことになった。世界的な経済成長の鈍化と金利引き下げ圧力に、円売りの流れも続かず、引き続きレンジ相場から、上値トライの反動に、レンジの下限を試す可能性が高くなっている。


ドル円の4時間チャートは、106円~108円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、107.46円、106.76円、107.79円、107.88円、108.91円。下値のポイントは、106.02~08円、105.99円、104.96円。RSIは43と上昇ラインと50を割り込み売りに転じている。トレンドモメンタムは買いを継続しているが、波形は売りに転換する可能性が高くなっている。トータルの判断は、売り。105.95~00円を割り込むと続落の可能性。


●ユーロドル
ユーロドルは、ドル全面安の転換から、1.49台を維持できず、強さはあまり感じられない。1.4800台を維持しているうちはユーロ高センチメントが続き、リスクを考えればオプションを利用した、ユーロコールの買いがベスト。本日は月末で、ECBフィキシング22:15時、ロンドンフィキシング01:00時の決済需要には注意したい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.4920を天井に1.4364から上昇が続いている。上値のポイントは、1.4914~21、1.4946、1.4976。下値のポイントは、1.4777、1.4731~42、1.4687、1.4634。RSIは58と横ばいで50以上を維持しているが、弱い下降ラインが続いている。トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買い。1.4680~90を割り込んだら撤退。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが1.9840~1.9950のレンジで激しい上下を繰り返しているが、英国経済の先行き見通しは決して明るくない。米国株がマイナスに転じて終了した影響に、アジア株式市場の動向も弱気になりやすく、ポンド円も売られやすくなっている。もちろん、株価主導の円クロス相場には変わりは無いが、どうも上値が重くなっているように感じられる。


ポンド円の4時間チャートは、210円~214円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、213.47円、213.64円、214.01円、215.17円。下値のポイントは、210.42円、209.35~46円、208.19円、204.60円。RSIは48と長い上昇ラインと50を割り込み、売りになっている。トレンドモメンタムは買いを継続しているが、売りに転換する可能性が高くなっている。トータルの判断は、売り。


●本日の経済指標・その他
06:45 NZ 12月の貿易収支=予想-1.67億NZドル 前回-6.46億NZドル
17:55 独 1月の失業率=予想8.3% 前回8.4%、失業者数=予想-3.8万人 前回-7.8万人
19:00 ユーロ 1月の消費者信頼感=予想-10 前回-9
19:00 ユーロ 1月のサービス業センチメント=予想12.0 前回14.0
19:00 ユーロ 12月の失業率=予想7.1% 前回7.2%
19:00 ユーロ 1月の消費者物価指数・速報=前年比予想3.1% 前回3.1%
19:00 英 1月のgfk消費者信用=-15 前回-14
22:30 カナダ 11月のGDP=前月比予想0.1% 前回0.2%
22:30 米 新規失業保険申請件数(1/27までの週)=予想31.5万件 前回 30.1万件
22:30 米 12月の個人所得・・消費支出 個人所得=前月比予想0.4% 前回0.4%、個人消費支出=前月比予想0.1% 前回1.1%、PCE価格指数=前月比予想 前回0.6%、前年比予想 前回3.6%、コアPCE価格指数=前月比予想0.2% 前回0.2%、 前年比予想=2.2% 前回2.2%
23:45 米 1月のシカゴ購買部協会景気指数=予想52.0 前回52.0
00:00 米 12月の求人広告指数=予想20 前回21
未 定 独 1月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想-0.3% 前回0.5%、前年比予想2.6% 前回2.8%、 HICP前月比予想-0.4% 前回0.7%、HICP前年比予想2.9% 前回3.1%
トルシェECB総裁発言


2008年1月31日 30日の海外為替市場

オプション市場ではドル安を折り込み、1.500、1.4875のユーロコールの買いが大量に買われていた。米ADP全国雇用者数が非常に強く、ドル買いから、逆に注目の米第4四半期のGDPは、前期比0.6%(予想1.2% 前回4.9%)と、非常に弱く、FOMCは0.5%の大幅金利引き下げを実施し、声明では金利先安を思わせるような内容に、NYダウは前日比マイナス圏から一時+200ドル近くまで上昇したが、米金融保証会社の格下の可能性に米国株が下落に転じ、NYダウは再びマイナス圏に突入した。


弱い米GDPに、ポールソン米財務長官+ブッシュ米大統領が釈明発言が見られたが、FRBの大幅金利引き下げに、ドルは全面安の展開となり、一時、USDCAD=0.987まで下落、GBPUSD=1.9958まで上昇、EURUSD=1.4908まで上昇するなど、ドル売りの1日となった。


●ドル円
アジア市場のドル円は107.10円で取引が始まり、107.18円を高値に、米FBIがサブプライム問題で14社を捜査との報道に106.68円まで下落、一時107.00円まで値を戻したが、本邦輸出筋+資本筋の売りに106.65円まで続落、日経平均株価の下落に106.52円まで続落となった。欧州市場は106.63円で取引が始まり、106.50円以下のアジア勢+ファンド筋のドル買いは強く、投機筋のGBPJPYを中心としたクロス円の買い戻しが続き、107.03円まで上昇、米雇用統計を控え106.80~95円のレンジで取引が続いた。予想を上回るADP全国雇用者数に、107.20円超えストップロスの買いに107.41円まで上昇、GDPは予想を大幅に下回り、107.06円まで下落したが、107.50円のオプションストライクが意識され、株安にも107.46円までドル買いが続いた。00:00時のオプションカット後にはドル買いも弱まり、107.19円まで値を下げたが、米FOMCで0.5%の政策金利が発表されると、株高=円安に、107.45円まで上昇した。主要通貨でドルは全面安の展開が続き、107.15まで下落、NYダウが下げに転じると106.22円まで続落となり、07:00時では106.27円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4775で取引が始まり、米FBIがサブプライム問題で14社を捜査との報道に底堅く、ユーロ債償還によるユーロ円の売りに上値は重く、1.4755~75のレンジで取引が続いたが、欧州勢の参入に1.4783まで上昇した。欧州市場は1.4767で取引が始まり、米GDPとFOMCを控え1.4770~85の狭いレンジで取引が続いたが、EURGBPの買いに前日の高値1.4798を超えストップロスの買いに1.4820まで上昇、1.4800~15の狭いレンジで取引が続いた。予想を上回る米ADP全国雇用者数に1.4765まで下落、予想を下回る米GDPに1.4805まで上昇したが、米FOMCを控え1.4775~90のレンジで取引が続いた。03:00時には1.4810まで上昇、米FOMCの0.5%金利引き下げに1.4850超えのストップロスを誘発し、1.4910まで急伸したが、1.4900~20のオプション勢+ファンド筋の売りは厚く、1.4859まで値を下げ、07:00時では1.4864で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は158.26円で取引が始まり、158.31円を高値に、AUDJPYの売りやユーロ債償還の売り、本邦証券筋の売りが続き157.60円まで下落、一時158.05円まで値を戻したが、日経平均株価が弱く157.41円まで続落となった。欧州市場は157.51円で取引が始まり、本邦資本筋の買いに下げ止まり、157.45~80円のレンジで取引が続いたが、投機筋の買い戻しに158.47円まで急伸した。米GDPとFOMCを控え値動きは鈍く、158.15~45円のレンジで取引が続いたが、米ADP全国雇用者数に前日高値158.55円を超え158.68円まで上昇、米GDPにも底堅く推移し、00:00時のオプションカットでは158.85円まで続伸となった。米FOMCを直前に控え158.50~80円で取引が続いたが、FOMCで0.5%の利下に米国株が急伸すると、クロスの円売りが始まり、159.50円まで急伸したが、ユーロドルが1.4900で上げ止まり、ドル円が107.50円を超えられず、米国株上昇から下落に転じると、円の売り戻しが始まり、157.87円まで下落、07:00時では157.96円で取引されている。


●主な経済指標の結果
06:45 NZ 12月の住宅建設許可=前月比-5.2%(前回-0.1%)
08:50 日本 12月の鉱工業生産・速報=前月比1.4%(予想2.0% 前回-1.6%)、前年比1.4%(予想1.5% 前回2.9%)
18:30 英 12月の住宅許可件数=7.3万件(予想7.9万件 前回8.1←8.3万件)、住宅貸し出し=85.57億ポンド(75億ポンド 前回80.11←77.8億ポンド)
18:30 英 12月の消費者信用残高=5.57億ポンド(予想11億ポンド 前回12.21←11.2億ポンド
19:30 スイス  12月のKOF先行指数=1.7(予想1.95 前回1.84←1.99)
22:15 米 1月のADP全国雇用者数=13.0万人(予想4.5万人 前回3.7←4.0万人)
22:30 米 第4四半期のGDP・速報値=前期比0.6%(予想1.2% 前回4.9%)、デフレーター=2.5%(予想2.6% 前回1.0%)、 最終需要=1.9%(予想2.0% 前回4.0%)、コアPCE価格指数=2.7%(予想2.5% 前回2.0%)、PCE価格指数=3.9%(予想3.8% 前回1.8%)
22:30 米 第4四半期の個人消費・速報値=前期比2.0%(予想2.8% 前回2.8%)
04:15 米 FOMC政策金利発表=3.5%の政策金利を0.5%引き下げ3.0%に決定


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎ポールソン米財務長官=持続不可能な住宅価格上昇が長期間続いた後の必要な調整。  米第4四半期GDPが大幅に減速したことについては、住宅市場低迷の影響が表れたと指摘。経済は過去数年ほどの急速なペースではないにせよ成長を続け、リセッションには至らないと確信。
◎ブッシュ米大統領=米経済は減速しているが底堅い。
◎CNBCの記者が、米金融保証のアムバック・フィナンシャル がきょうにも格下げされ る可能性があると発言→ 米国株が下落に転じる。
◎FOMC声明=米経済は一段の悪化との思惑にドル全面安。
成長に対する下向きリスクが残る、これまでの政策措置は成長を促進しリスクを緩和。 金融市場は引き続きかなりの緊張状態にある、企業・家計の信用は収縮した。最近の経済指標、住宅市場の一段の収縮と労働市場のある程度の軟化を示す。FF金利引き下げは9対1で決定、ダラス地区連銀総裁が据え置きを主張。インフレは今後数四半期にわたり緩和すると予想、注意深く監視する必要。金融や他の動向の経済見通しへの影響を引き続き評価、タイムリーに行動する。


欧州・英国
◎英仏独伊首脳会議(バローゾ欧州委員会委員長)29日=金融市場の混乱に関する会議を開き、より緊密な経済協力が必要との認識。金融機関に対しリスクに関する透明性を高めるよう要請、規制の強化が必要。
◎米FBI、サブプライム問題で14社を捜査(29日)。
◎ベアー・スターンズ=サブプライム関連で当局から情報提供要請に協力(29日)。
◎米下院1460億ドルの景気対策法案を可決した。
スイスUBS第4四半期の決算=純損失は125億スイスフラン。サブプライム関連ポジションで120億ドルの損失。第4四半期で40億ドルの新た評価損を計上。
◎仏BNPパリバ第4四半期決算=前年同期比-41.8%・10億ユーロ。
◎アルムニア欧州委員会委員=ユーロ圏経済は昨年11月以降ダウンサイドリスクが高まった。原油は食品価格の上昇と、米国の外部環境の悪化、金融市場の混乱が理由。
◎シュタインブリュック独財務相=22日のFRBによる0.5%緊急利下げは適切な判断だが、大量の流動性供給や市場の行き過ぎた動きの復活に対する懸念がある。最近の市場混乱を招いた当事者に利下げで報いるとの悪いメッセージを与えるリスクがある。
◎ECBは利下げを急がず一段の情報を必要としている(MNSI)


日本・その他
◎シンガポール政府投資公社(GIC)=シティーグループやUBS以外にも出資の可能性。
◎ベトナム中銀=2月1日から主要金利引き上げを発表、公定歩合6.0%(前回4.5%)。
◎カタール首相の経済顧問=インフレ抑制策の一環としてリヤルのドルペック制度の見直しを検討、制度の変更は湾岸アラブ諸国と強調して行う方針。
◎クドリンロシア財務相=3年以内にルーブルの完全は変動相場制度への以降とインフレ目標の導入を目指す。


2008年1月30日 本日の為替戦略

さあ、本日のFOMCは政策金利(FFレート)を何%下げるのだろうか? それまでは休むも相場。


市場の予想は0.25~0.50%の引下げがコンセンサスで、既に金利に十分折り込んでいる。サプライズな、据置、OR 0.75%・・・。それと、米GDPは1.2%と前回の4.9%から大幅な低下を折り込み、デフレーター(予想2.6% 前回1.0%)を注目したい。


発表と同時に参加することも非常にリスクが高く、よほどダイレクションが作れるような結果ならば、追っかけ買い+売りも有効だが、FOMC発表は31日早朝4時15分、反応を十分見極めてから、翌日のアジア市場での取引は避けて海外市場から入るのも一案では。


本日の為替相場には直接関係は無いが、海外からのレポートでは、今後の相場見通しのレポートでは、ドル買い、ユーロ売り、ポンド売りを提案するものが多くなっている。簡単に言えば、今後は英・ユーロ圏の経済鈍化が進む可能性が高く、政策金利の引き下げが主因とのこと・・・・・。


昨日発表された2008年IMF経済見通しでは、米国=1.5%、ユーロ=1.6%、日本=1.5%とのこと・・・・。


●ドル円
ドル円は、105円~108円のレンジをどうしたら崩れるのであろうか? 本日からビックイベントが始まり、決着をつけてくれるのであろうが、相変わらず欧米金融機関の破綻、損失拡大のウワサが流れ、火の無いところに煙は立たずの、たとえではないが、これを材料にして相場を動かそうとしているのか、事実なのかあまりにもこの筋の話が多い・・・。それまでは、レンジ相場を想定した取引を考えたい。


ドル円の4時間チャートは、106円~108円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、107.24円、107.48円、107.79~88円、108.91円、110.10円、下値のポイントは、106.76円、106.02~08円、105.99円、104.96円。RSIは62と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買い。105.95円割り込んだら撤退。イベントリスクが高く注意。


●ユーロドル
ユーロドルは、欧州経済の鈍化が危惧され、不均衡是正のために、G7では為替に関するステートメントの変更もありうるとのシュタインブリュック独財務相の発言は意味深深で、今後のユーロ高是正の発言に注意したい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.46~1.48のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.4851、1.4914~21、1.4976。下値のポイントは、1.4742、1.4687、1.4659、1.4543、1.4364、1.4309。RSIは63と横ばいで、売りに変化している可能性も残る。トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買い。1.4800超え→1.4914~21がターゲット。1.4655~60割れ→1.4543、1.4309がターゲット。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが久々の1.99台を達成・・・・。そろそろ天井なのか、続伸なのか、そろそろ分水嶺に近づいているような気がしてならない。英国経済の悪影響が深刻化し、金融破たんのウワサが絶えず、フィーリングはポンド売りなのだが、テクニカルでは買いを示し、どうも強気にはなれないでいる。


ポンド円の4時間チャートは、210円~214円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、213.47円、213.64円、214.01円、215.17円。下値のポイントは、210.42~50円、209.35円、208.19円。RSIは70と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いが継続している。トータルの判断は、買い。214.00~05円超え→215.17円、218.76円。209.35円を割り込むと→204.60円。


●本日の経済指標・その他
06:45 NZ 12月の住宅建設許可=前月比予想 前回-0.1%
08:50 日本 12月の鉱工業生産・速報=前月比予想2.0% 前回-1.6%、前年比予想1.5% 前回2.9%
18:30 英 12月の住宅許可件数=予想7.9万件 前回8.3万件、 住宅貸し出し=75億ポンド 前回77.8億ポンド
18:30 英 12月の消費者信用残高=予想110億ポンド 前回112億ポンド
19:30 スイス 12月のKOF先行指数=予想1.95 前回1.99
22:15 米 1月のADP全国雇用者数=予想4.5万人 前回4.0万人
22:30 米 第4四半期のGDP・速報値=前期比予想1.2% 前回4.9%、デフレーター=予想2.6% 前回1.0%、最終需要=予想2.0% 前回4.0%、コアPCE価格指数=予想2.5% 前回2.0%、PCE価格指数=予想3.8% 前回1.8%
22:30 米 第4四半期の個人消費・速報値=前期比予想2.8% 前回2.8%
04:15 米 FOMC政策金利発表=予想 3.5%の政策金利0.25~0.5%引き下げを予想。


2008年1月30日 29日の海外為替市場

米ビックイベント(FOMC、GDP、雇用統計)を控えて、多くの主要国通貨は前日終値と変わらず、積極的な動きは控えられたが、GBPUSDは過去4週間の高値を更新、一時1.9930まで上昇し今年初めて1.99台を回復、USDCADは1.00を割り込み0.9944まで下落するなど、ドル売りとなった。


アジア市場では外債償還に絡む円買いが続き、日経平均株価の大幅上昇に円売りと変わり、欧州市場は、スイスの貿易黒字の大幅減少と欧州金融機関の問題にドル買いから始まったが、FOMCで利下げ幅拡大の思惑に堅調な株価+ドル買いも鈍く、米国市場に入ると、米耐久財受注が予想を大幅に上回りドル買い→直後にはドルのピークをつけたが、米銀がデリバテイィブで大量の損失を抱えているとの未確認報道や(後で否定)、ケース・シラー住宅価格指数が過去最大の下落率と→ドル売りに流れが変わり、ロンドンフィキシングが終わり、欧州市場が取引を終了すると狭いレンジ相場になった。


●ドル円
アジア市場のドル円は106.88円で取引が始まり、早朝に107円超えのストップロスを試し107.14円まで上昇したが、107円超の本邦輸出企業+米国債の償還絡みの売りに、106.70円を割り込むと106.38円まで続落、日経平均株価の大幅上昇に106.86円まで値を戻した。欧州市場は106.74円で取引が始まり、CHFJPYの売りに106.48円まで下落したが、106.50円以下のドル買いは厚く、CADJPYの売りに106.98円まで上昇、107.10~20円のストップロスを試し107.17円まで上昇、22:30時の米耐久財受注が予想を大幅に上回ると、107.25円まで続伸した。23:00時のケース・シラー米住宅価格は過去最大の下落率と、米銀損失が拡大との未確認報道に、ドル売りに転換し106.66円まで下落したが、00:00時の米消費者信頼感指数が強く、米株価も堅調に推移し、107.16円まで値を戻し、106.90~10円のレンジで売り買いが交錯、07:00時では107.10円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4779で取引が始まり、早朝の1.4798を高値に、1.48台の売りが前日から続き、ユーロ債償還に伴うユーロ円の売りに1.4757まで下落したが、1.4750以下ではアジア勢の買いに底堅く、ユーロ円が買いに反転すると1.4785まで上昇、1.4760~80のレンジで売り買いが交錯した。欧州市場は1.4765で取引が始まり、1.4747まで下落したが、堅調な欧州株価やFOMCの大幅金利引き下げリスクに、積極的なユーロ売り見られず、ポンドドルの買いの影響に1.4887まで続伸が、アジア市場の高値圏を超えられず、米耐久財受注に1.4754まで下落、00:00時にはオプション絡みのユーロ売りと、弱い米住宅価格にユーロ買いが錯綜、ロンドンフィキシングでは1.4772まで値を戻し、1.4765~75のレンジで売り買いが交錯、07:00時では1.4775で取引されている。

●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は157.99円で取引が始まり、早朝の158.55円を高値に、米系投資銀行の売りに上値は重く、ユーロ債償還の売りに157.13円まで続落、157.20~60円のレンジで売り買いの攻防が見られたが、日経平均株価の上昇=円売りの流れに、157.97円まで上昇、戻り売り+CHFJPYの売りに上値の思い展開となった。欧州市場は157.26円で取引が始まり、アジア市場の安値を試し、157円以下のストップロス・トライに失敗、ドル円の買いに157.70円まで上昇、CADJPYの買いに円の売り戻しが強まり、158.31円まで続伸となった。米耐久財受注に153.34円まで上昇したが、アジア市場の高値158.55円を超えられず、米銀損失の未確認報道に、00:00時では157.44円まで急落したが、米国株は堅調に推移、明日のFOMCを控え積極的な取引も見られず、157.85~25円のレンジで取引が続き、07:00時では158.25円で取引されている。


●主な経済指標の結果
08:30 日本 12月の失業率=3.8%(予想3.9% 前回3.8%)、有効求人倍率=0.98(予想0.99 前回0.99)
16:15 スイス 12月の貿易収支=1.981億スイス(予想9.5億スイス 前回18.9億スイス)→ 予想を大幅に下回り、ドル買いの要因となる
18:00 ユーロ 11月の経常収支(季節調整後)=7億ユーロ(予想16億ユーロ 前回31←13億ユーロ )、季節調整前=10億ユーロ(前回39億←20億ユーロ)
20:00 英 1月のCBI 小売売上高=4.0(予想0.0 前回8.0)→ 2006年11月来の低水準
22:30 米 12月の耐久財受注=前月比5.2%(予想1.5%(前回0.5←-0.1%)、除く輸送機器=2.6%(予想0.0% 前回-0.4←-0.8%)、除く国防関連=2.9%(予想0.2% 前回1.7←1.2%)、除く航空機、非国防資本財=4.4%(予想0.1% 前回-0.2←-0.1%)
23:00 米 S&Pケース・シラー住宅価格指数=主要20都市件・前月比-2.1%(前回-1.4%)、前年比-7.7%(前回-6.1%)、主要10都市=前年同月比-8.4%→過去最大の下落率。
00:00 米 1月の消費者信頼感指数=87.9(予想87.5 前回90.6←88.6)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎キミット米財務副長官=主要国は政府系投資ファンド(SWF)の規制論は双方で受け入れ可能。
◎ブッシュ米大統領の一般教書=米経済成長が減速しているのは明らかだが、長期的なファンダメンタルズは健全。景気対策は米経済を支援、上院に追加措置を求めないように要請。 
◎関係筋=米下院指導部は景気対策法案の詳細で合意。1500億ドル規模で、一世帯当り1200ドル、単身600ドルの戻し減税、企業優遇税制、住宅プログラムの強化を含む。
◎JPモルガンチェースデリバティブ関連の損失計上のうわさを否定。
◎米当局者=ゴールドマンとモルガンスタンレーにサブプライム業務の情報提供を要請。


欧州・英国
◎ユンケル・ユーログループ議長=欧州経済の成長率は潜在成長率を若干下回るが、ファンダメンタルズは堅調で、米サブプライム住宅ローン危機による影響は限定的。
◎仏経済相=ソシエテジェネラルは危機にある。
◎仏BNPパリバはソシエテジェネラルの買収可能性を検討(WSJ)
◎シュタインブリュック独財務相=日本G7では世界的な不均衡に対処するため、為替に関する文言を変更することは妥当。
◎ラガルド仏経済財務雇用相=FRBは為替に影響を及ぼすために金利を利用していると。 金融政策の利用、特に金利の変動は、一通貨の他通貨に対する動向を圧迫する上で中央銀行が利用できる一手段。 まさに米国の中銀が行っていることだ。 通貨の問題は、大西洋の反対側で見られる、おそらく行き過ぎと思われる金融政策と特に関連している。


日本・その他
◎福井日銀総裁(衆議院予算委員会)=物価安定のもとで息の長い成長が続くような金融環境を整える。足元の日本経済は減速しているが、前向きな循環メカニズムを確り生かして先行き経済の姿に生かしてゆく。
◎あいおい損保=サブプライム損失500億円に脹らむ見込み。
◎三井住友銀行=サブプライム損失990億円計上。
◎中国銀行・中国工商銀行サブプライム関連の引当金を積み増す(香港紙)。
◎プラチナ・銀・金価格は南ア電力危機で上昇。
◎インド中銀(インド準備銀行)=全ての金利を据え置き、レポレートを7.75%に据え置きを決定。
◎マレーシア中銀=政策金利3.5%の据置きを決定。 インフレリスクは主に上向きで、主要なリスクで、必要があれば行動。2009年のGDPは8.5%が目標。
◎IMF2008年の世界経済成長見通しを4.1%(前回4.4%)、米国=1.5%(前回1.9%)、ユーロ=1.6%(前回2.1%)、日本=1.5%(前回1.7%)、中国10.0%変わらず。引き下げ。先行きに対する全般的なリスクバランスは下振れ。金融市場の緊張は高まっており株価は不透明性を拡大している。


2008年1月29日 28日の海外為替市場

アジア市場は、激しいアジア株の下落(日経平均株価=終値-541.25円・-3.97%、上海総合株価指数=終値4419.294・-7.19%)、ソシエテジェネラルのディラー巨額な損失の影響を危惧、ヘッジファンド+金融機関の損失拡大の思惑が広まり、アジア市場と欧州市場の序盤は、株安=円高、信用不安=円高の流れが続いた。


欧州市場は、株価は序盤一時FTSE=-170近く、DAX=-130まで下落したが、徐々に下げ止まり、米国株の上昇にプラスに転じた。為替は、円絡みの通貨の水準訂正市場で、米系証券の大口買いに、アジア市場の流れの逆動いた。(先週末終値=アジア市場=欧州市場の順)⇒ ①USDJPY=106.73→106.00→106.85円、②EURJPY=156.72→155.56→157.00円、③GBPJPY=211.63→209.40→211.46円。しかし、主要通貨ではFRB利下げ先行期待からドル売りの流れが継続した。


米国市場は、米新築住宅販売件数は、前月比-4.7%・60.4万件と、1995年来の低水準で2007年通期では-26%と過去最大の落ち込み、価格は1970年来最大の下落率となった。30日のFOMCでは0.5%の金利引き下げとの観測が強まり、結果として米株価の上昇に繋がり、株高=円安のシナリオに逆戻り。それにしても、ポンドは派手な値動きの通貨で、先週NY終値=1.9830→早朝=1.9876まで上昇→住宅価格の下落+BOE委員利下げ支持発言に=1.9729まで急落、ロンドンフィキシングでは1.9892まで上昇・・・・


●ドル円
アジア市場のドル円は106.76円で取引が始まり、朝方の106.96円を高値に、106.65~90円のレンジで取引が続いていたが、午後に入り日経平均株価が大幅下落、アジア株の下落へと波及し、クロスでの円買いも強く106.00円まで下落したが、106.00~10円の買いは厚く、米系証券の買いに106.60円まで値を戻した。欧州市場は106.47円で取引が始まり、106.70円を高値に、弱い欧州株の流れに106.35~60円のレンジで取引が続いたが、欧州株価が値を戻し、クロスで円売りが強まると、106.97円まで続伸した。米国市場に入り、世界的な株価の下落=FRBの大幅な金融緩和の期待が広まり、米国株が上昇に転じると一時107.04円まで上昇したが、00:00時の米新築住宅販売件数は弱く、106.47円まで下落した。ドル売り+クロスで円売りが進み、ドル円は106.50~00円のレンジ内での取引となり、07:00時では106.89円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4679で取引が始まり、1.4710を高値に1.4664まで下落、ユーロ円の売りにも政府系ファンドの買いに底堅く、1.4665~90の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は1.4676で取引が始まり、ポンドドルの買いが先導し、ドル売りの流れが加速、ユーロドルも1.4725~30まで上昇、実需筋の売りに押さえられ1.4695~30のレンジで取引が続いた。22:10時のECBフィキシングでは、EURJPYの買いに1.4757まで上昇、00:00時のオプションカットに向け1.4795まで続伸、米新築住宅販売件数が弱くドル売りが続いた。01:00のロンドンフィキシングでは1.4798まで上昇、1.4800のオプション勢やファンドの売りに上値は重く、1.4780~00のレンジ取引から、ポジション調整の売りに1.4770まで値を下げ、07:00時では1.4783で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場は156.71円で取引が始まり、朝方の157.16円を高値に、ソシエテジェネラルのディラー巨額な損失の影響を危惧、ヘッジファンド+金融機関の損失拡大の思惑に売りが先行し、156.40円まで下落、午後に入り日経平均株価の大幅下落に、155.56円まで大きく値を下げたが、ポンド円の買いが先導、米系証券の買いに156.52円まで値を戻した。欧州市場は156.26円で取引が始まり、157.02円まで続伸したが、157円近辺では大手投機筋の売りが強く、156.40~00円のレンジで取引が続いた。22:10時のECBフィキシングにはアジア市場の高値157.16円を超え、157.98円まで続伸となった。00:00時には一時157.28円まで値を下げたが、米国株が上昇転じ、01:00時のロンドンフィキシングでは158.20円まで上昇、157.50~158.20円のワイドなレンジで売り買いが交錯、07:00時では158.02円で取引されている。


●主な経済指標の結果
08:50 日本 12月の企業向けサービス価格指数=前年比1.4%(予想1.4% 前回1.4%)
18:00 ユーロ 12月のマネーサプライM3=前年比11.5%(予想12.2% 前回12.3%)
22:14 米 12月の住宅着工件数改定値=-7.1%・108万件(前回-8.1%・106.8万件)
00:00 米 12月の新築住宅販売件数=前月比-4.7%・60.4万件(予想-0.3%・64.5万件 前回-12.6%・63.4万件←-9.0%。64.7万件)→ 1995年来の低水準、2007年通期では-26%と過去最大の落ち込み、価格は1970年来最大の下落率。
英 1月のホームトラック住宅価格=前月比-0.3% 前年比2.3%→ 2006年6月以来の低水準


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
特になし。


欧州・英国
◎ブランチフラワー英中銀金融政策委員=現行5.5%は景気抑制的な水準で、市場の先回りをして利下げをする必要がある。
◎パパドモスECB副総裁(26日)=インフレ率を物価安定の2%以下に低下させることが重要。 インフレの二次的影響を回避しなければならない。
◎イタリア政府筋=英独仏伊首脳会談は、金融市場の混乱と世界経済の影響が最大のテーマ。
◎ドイツ連銀1月の月報=設備投資と対外貿易が成長を支えたが、個人消費と建設投資が弱く、第4四半期の成長鈍化の原因。
◎ノワイエ仏中銀総裁=経済は不透明性が高く、非常に判断の難しい国際情勢に直面している。商品相場の上昇に起因するインフレの脅威と、米経済の減速による成長の脅威とのバランスを取る必要がある。米経済お減速は欧州経済に影響する可能性がある。生産や消費関連指標の影響は弱い。成長は期待のペースからかなり減速。


日本・その他
◎日経平均株価は541.25円の値下がり幅となり、インド・中国株も大幅下落。
◎福井日銀総裁=世界的な株安は、投資家のリスクをとる姿勢が交代しているのが背景。日本の株安は円高進行が影響している可能性がある。
◎中国人民元7.1956と切上げ後の最高値を更新→ インフレ抑制から人民元高を容認するとの思惑。
◎ゼティ・マレーシア中銀総裁=融資活動は活発で、金利は依然適切な水準にある。米国がリセッション入りしても耐えられる自信を示した。
◎グリアOCED事務総長=FRBが追加利下げをすれば、彼らが警戒している兆候で、追加利下げの可能性がある。
◎ストロスカーンIMF専務理事=世界経済の問題解決には財政政策による金融政策の補完が必要。


2008年1月28日 本日の為替戦略

週初の為替市場は、シドニーが祭日で休場となり、オセアニア市場では閑散な取引が始まることになる。今週は米GDP+FOMC+雇用統計と、非常な重要なイベントを控え、その影響はあまりにも大きく、積極的な取引は難しくなり短期的な取引に終始する可能性が高い。ポジションを持っている市場参加者は、リスク軽減のために売り・買いを強める可能性が残るが、総じてレンジ内での取引が続く可能性が高くなっている。


本日の経済指標では、米新築住宅販売件数は重要で注意したい。


●ドル円
ドル円は、108円近辺のドル売りは厚く、週末にポジション調整も加わり上値は失敗した。引き続き105~108円のレンジでの取引が続いているが、市場のセンチメントは徐々に上値トライの期待感が高まっている。問題は、今週は米国で重要発表が多く大きなポジションを維持できないことで、売りでも買いでも元の水準に戻る可能性が高い。


ドル円の4時間チャートは、大枠で105円~108円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、107.88円、108.51円、109.63円、110.10円、111.43円。下値のポイントは、106.71~76円、106.08円、104.96円、104.70円。RSIは54と緩やかな上昇が続き、トレンドモメンタムは買いを継続しています。トータルの判断は、買い。108円が重く、①104.95円~107.88円のレンジ内の取引をまず考え、②108.51円を超えたら→109.63円~110.10円。③104.70円を割り込んだら→103.90~102.74円。


●ユーロドル
ユーロドルは、ECB当局者のインフレリスク警戒感から金利引き下げの選択肢が無いとの思惑が強く、買いの流れが続いているが、複数の金融機関の損失拡大のウワサや、仏ソシエテジェネラルの巨額な取引損失が発覚、どうもイメージがよくない。消極的に考えれば、米国のイベントリスクが高いことを考えれば、結果を見るまではレンジ相場続く可能性が高い。


ユーロドルの4時間チャートは、大枠で1.45~1.48のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.4742、1.4780、1.4921、1.4976。下値のポイントは、1.4619、1.4543、1.4522、1.4364、1.4310。RSIが64で上昇の流れが続いているが、トレンドラインを引くことはできないでいる。トレンドモメンタムは買いが継続している。トータルの判断は、買い。1.48が重く、①1.45~1.48のレンジの取引をまず考え、②1.4619近辺で買い→1.4540~45割れで撤退。③1.4742近辺で売り→1.4780~00超えで撤退。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが1.98台を回復上昇しているが、英金融機関の破綻のウワサも残り、2月にはBOEの利下げの可能性も高く、2.0を回復すると予想することも難しく、ポンド円が続伸できるか不安が残る。テクニカルで買いに変化したことと、金利差を意識した買いに支えられていると思われ、暫くは高値圏で取引が続く可能性が高いが、積極的な買いにはなり難い。


ポンド円の4時間チャートは、下降ラインを上抜けしてからは上昇が続いている。上値のポイントは、213.47円、213.64円、214.43円、217.31円、219.07円。下値のポイントは、211.00円、210.42円、208.19円、204.60円。RSIは60で緩やかな上昇が続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買い。①できるだけ211円近くで買い→210.42円を割り込んだら撤退。


●本日の経済指標・その他
シドニー休場
08:50 日本 12月の企業向けサービス価格指数=前年比予想1.4% 前回1.4%
18:00 ユーロ 12月のマネーサプライM3=前年比予想12.2% 前回12.3%、 3ヶ月平均=予想12.2% 前回11.9%
24:00 米 12月の新築住宅販売件数=前月比予想-0.3%・64.5万件 前回-9.0%。64.7万件
米ブッシュ大統領一般教書演説
リッカネンECB理事発言


2008年1月27日 今週の為替戦略

一部で囁かれていたが、22日にFRBは緊急金利引き下げを実施、市場へのインパクトを考えた0.75%の大幅な引下げを実施した。更には、1,500億ドルの緊急経済対策を発表し、モノライン(金融保証会社)の救済を開始し、少しながらドルの信認は回復した。市場では30日のFOMCで、政策金利の再引下げが予想されているが、市場予想は、「据え置き~0.5%の引き下げ」の範囲と分かれているが、金利引き下げがないと再び株価下落=円高の流れに戻ることが予想される。


今週は、米国の経済指標には目が話せない。「GDP、FOMC、雇用統計」と、非常に重要なイベントが並び、この結果で相場も急変し、将来の相場観も大きく影響を受けることから、事前の予想はあまり意味が無くなる。よほど結果に自信が有れば別だが、一方向に大きくポジションを傾けることは難しく、結果として、市場参加者はポジションをスクエアーにする事から、今週前半には各通貨でニュートラルな水準を見ることができるのではないかと期待している。


考えてみれば、米GDPの大幅低下が予想され、FOMCでは金利続落が予想され、先の雇用統計が予想を大幅に下回り、景気後退が雇用減少まで影響をあたえ、ドル売りの流れが続いていた。予想外の悪化と言うシナリオも残るが、市場はドルにとってマイナス材料を折り込んでいることは確かで、サプライズは良い結果が強い。


主要通貨を比較して見ると:
Weeklyベースの比較で、1月4日→1月11日→1月18日→1月25日の終値を比較してみると:
GBP・CAD・NZDは上昇、GBPとCADは投機的なショートポジションの巻き戻しが中心で、NZDはインフレ懸念が表明され、今後も金利据え置き予想され堅調に推移した。他の主要通貨は一週間を通じ紆余曲折しながら、結局のところほぼ同じ水準で終了、日々の激しい値動きは投機的な動きだけであったのであろうか?


USDJPY=108.59円→108.84円→106.85円↓→106.73↓(0.12円 -0.11%)
EURUSD=1.4743→1.4776↑→1.4620↓→1.4683↑(63ポイント +0.43%)
USDCHF=1.1084→1.1014↓→1.0984↓→1.0967↓(17ポイント -0.15%)
GBPUSD=1.9739→1.9566↓→1.9554↓→1.9830↑(1276ポイント +1.41%)
AUDUSD=0.8720→0.8906↑→0.8790↓→0.8796↑(6ポイント +0.07%)
USDCAD=1.0027→1.0188↑→1.0271↑→1.0078↓(193ポイント -1.88%)
NZDUSD=0.7660→0.7823↑→0.7598↓→0.7680↑(82ポイント +1.08%)


円クロスを比較して見ると:
Weeklyベースの比較で、1月4日→1月11日→1月18日→1月25日の終値を比較してみると:
今まで売り込まれていた、GBPJPY・CADJPY・NZDJPYが上昇したが、他のクロスは終わってみれば前週とほぼ変わらずとなり、
ポジションの偏りが激しかった通貨の変動だけに限定されていた可能性が高い。


GBPJPY=214.35→212.91↓→208.87円↓→211.63円↑(2.76円 +1.32%)
CADJPY=108.25→106.73↓→103.96円↓→105.85円↑(1.89円 +1.82%)
EURJPY=160.08→160.80↑→156.20円↓→156.72円↑(0.52円 +0.33%)
AUDJPY=94.67→96.92↑→93.90円↓→93.84円↓(0.06円 -0.06%)
CHFJPY=97.95→98.79↑→97.26円↓→97.30円↑(4円 +0.04%)
NZDJPY=83.18→85.09↓→81.19円↓→81.93円↑(74円 +0.91%)


IMM通貨先物の取引からは:
1月8日→1月15日→1月22日の公表値を比較してみよう
JPY +37,473→+37,199→+41,842 円高期待にロングが増加、投機的なポジションが積み上がっていた。
EUR +51,902→+44,982→+23,745 ユーロ安期待感が強まりロングが減少していた。
GBP -3,262→+307→-729 ポンド安期待感が強くショートに変化していた。
CHF -2,171→+5,162→+15,376 スイス高期待が非常に強まっていた。
CAD +16,424→+7,765→+7,677 カナダドル安期待感も弱まり横ばいとなった。
AUD +23,396→+25,460→+5,607 豪ドル安期待感が強くロングが減少していた。
NZD +13,503→+15,749→+11,455 NZドルのロングが減少、弱気に変化していた。


今後の金利予想は:
USD=1月30日0.5%引き下げ、EUR=2月7日据え置き、GBP=2月7日0.25%引き下げ、JPY=2月15日据え置き、AUD=2月5日0.25%引き上げ、NZD=3月5日据え置きで、CHF=3月13日据置き、金利差から考えれば、豪ドルだけが利下げ観測が高く、ドルを除くと、GBPAUDの売りが選択できる。


経済指標からは、今週は米国で3つの重要な発表がある。
①米第4四半期GDP速報値(30日)は、前期比1.2%と大幅な低下が予想され、コアPCE価格指数が2.5%と予想、原油価格・一次産品価格の上昇を大きく受けている。
②米FOMC(30日)は、22日に0.75%と臨時FOMCを開催して緊急金利引き下げを実施、予想は金利据え置き~0.5%の引き下げと非常に思惑が錯綜しているが、0.25%~0.5%の引き下げ予想が主流である。
③米雇用統計(2月1日)は、非農業部門雇用者数が、6.3万人と改善が予想され、12月は1.8万人と市場の予想を大幅に下回り、サブプライム問題が雇用にも影響が及び、ドル売りにきっかけとなっていた。


住宅関連では、28日=米新築住宅販売件数、29日=米ケース・シラー住宅価格、30日=英住宅許可件数がインパクトは大きい。


その他では、28日=ブッシュ米大統領の一般教書演説、29日=米耐久財受注、英独仏英首脳会談、31日=ユーロ圏CPI、独CPI(未定)、米個人所得、2月1日=米ISM製造業景況指数、ミシガン大消費者信頼感指数が注目されている。


●ドル円
ドル円は、円高が何処まで続くのかとの質問を受けることが多い。フィーリングはドル円が100円を割り込み円高に向かうことがどうも予想できないと答えている。2000年から始まったドル以外の他の主要通貨での円高の流れは、サブプライム問題を境に円買いの流れに、ドルを含めクロスでも円の買い戻しが続いているが、せいぜい100円台の前半が限度ではないかと今でも思っている。今週一週間を考えれば、米GDP、FOMC、雇用統計と、為替変動リスクは非常に高く、短期取引では結果を見るまで思い込みは禁物。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドを維持し、ラインの下限から中間で取引が続いている。上値のポイントは、107.50~59、108.86~88円、109.30~42円、110.65円、110.95円、111.44円。下値のポイントは、105.58円、104.92円、103.93円、101.66円。RSIは39と下降ラインが崩れ始めて、横ばいとなっている。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、大きな流れは売りが継続している反面、108.97~109.40円までの上昇の可能性が出始めている。Dailyの終値ベースでは108円台を超えれば、111円台までの上昇する可能性が高まる104.75円を割り込んだらドル売りの流れが加速し、103.93円が次のターゲットとなる。Daily=ミックス、Weekly=売り、Monthly=売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、ECBの強気な金融政策と、FRBの積極的な利下げに欧米の金利差拡大が逆転、今後もユーロにとっては有利な材料が提供されている割には、ユーロドルの上昇は鈍い。市場センチメントはユーロ先安期待が高いが、FRBが更なる政策金利の引下げを実施すれば、ドルペック制度を採用している中東やアジア諸国が従順することも難しくなる可能性が高く、ネガティブ・キャリーになることから積極的なユーロ売りも難しい・・・。結局はレンジ相場が続くのか。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間から上限で取引が続いているが、1.4350~1.4950のレンジ内に収まっている。上値のポイントは、1.4855、1.4946~65、1.5050、1.5302。下値のポイントは、1.4634~45、1.4603、1.4535、1.4446、1.4352。RSIは71で緩やかな上昇ラインが続いている。トレンドモメンタムは買いだが売りに変化する可能性が高まっている。トータルの判断は、1.4446~1.5050のレンジで、ユーロ売りが強まりつつある。Daily=売り、Weekly=買い、Monthly=買い。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルは、金融機関の損失拡大のウワサや、2月7日にはBOEが0.25%金利引下げる可能性を折り込みながら1.98台を復活、買いに変化していることから、暫くは上昇圧力が続くことが予想される。将来も上昇が今後も継続するかは別物であるが、今週の米3台イベントを控え、積極的な取引は難しく、それまでは先週のポンド高の反動による売りが入るものの、結局はレンジ相場になりやすい。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドが継続、ラインの下限から中間で取引が続いている。上値のポイントは、214.43円、217.73円、218.44円、219.29円、220.50円。下値のポイントは、209.56円、206.67円、205.24円、204.55円。RSIは40と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、今までより売りの圧力が弱まり、ポンドドルの影響を受け買いに変化した可能性もある。209.50~217.73円のレンジ。Daily=弱い買い、Weekly=売り、Monthly=売り。


2008年1月26日 25日の海外為替市場

今年初めて主要国の金利は上昇、1ヶ月LIBOR、EUR4.19%(前日4.17625%)、GBP5.555%(前日5.52250%)、USD3.3125%(前日3.285%)。大幅な金利引き下げの後退なのか? FRBの金利見通は、据置き・0.5%引き下げに思惑が別れたが、ポジションの巻き戻しにドルは全面高。結局は、金利上昇=株価下落=円高の流れとなった。


特に、円の動きは激しく、今週は円売りの流れが加速したが、週末金曜日、NYダウは2日間の上昇から週末は-171.44ドル・12,207.17ドルで終了円買いの材料となり、USDJPY=107.00→107.90→106.62円、EURJPY=157.95→159.12→156.55円と、激し値動きから、ポンドだけは円に対して横ばいで推移した。


●ドル円
アジア市場のドル円は107.17円で取引が始まり、107.00円を安値に107.10~20円の狭いレンジから、米系銀行の買いに107.30円まで上昇、経営危機に陥っている米モノライン社の買収交渉を巡る報道+日経平均株価も上昇、1月22日の高値107.38円を超え、海外勢のドル買いが強まり、株価の大幅上昇に107.63円まで続伸した。欧州市場は107.63円で取引が始まり、1107.60円超えのストップロスを試しながら107.90円まで上昇したが、108円近辺ではオプション勢の売り+ファンド+実需筋の売りが厚く抜けられず、107.50~90円のレンジで取引された。107.50円を割り込むとストップロスの売りに、一時107.30円まで値を下げたが、欧州株の上昇に円売が続き107.82円まで上昇したが、108円近辺のドル売りは厚く失敗に終わった。週末リスクに大きなポジションは持ちにくく、米株価の下落幅が拡大するとドル売りが加速、107.00円割れのストップロスの売りに、106.75円まで下落、一時107.13円まで値を戻したが、引けにかけて106.62円まで値を下げ、安値圏の106.73円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4753で取引が始まり、1.4750~77の狭いレンジで取引が続いていたが、ドル円の急上昇の流れに1.4733まで下落、クロスのユーロ買いに再び1.4772まで値を戻したが、1.4870超えでは売りの圧力が続いた。欧州市場は1.4755で取引が始まり、大幅ユーロ高の調整の売りが強く、ロシア筋や米系企業の売りに1.4730、1.4710のストップロスの売りを誘発し、1.4697まで下落したが、スイス勢の買いに支えられ下げ止まった。ウェーバードイツ連銀総裁の金利引締めを示唆する発言に1.47台を回復、一時1.4728まで値を戻したが、欧州金融機関の損失のウワサが続き、アジア中銀筋+ロシア勢の売り+EURJPYの激しい売りに1.4700の買いを消化し1.4661まで続落となった。欧州勢が取引を終えた薄商いの中で、1.4661~1.4680の狭いレンジで取引が続き、1.4682で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は158.23円で取引が始まり、157.95円を安値に、158.00~45円の狭いレンジで取引が続いていたが、158円以下では海外ファンド中心に買いが強く、午後に入ると158.50円を上抜けし158.92円まで上昇した。欧州市場は158.95円で取引が始まり、159.13円を高値に、EURGPBの売りやロシア筋の売りに158円を割り込み一時157.86円まで下落した。ECB通貨当局者の利上げを示唆する発言にユーロ買いが強く、158.65円まで上昇したが、欧州金融機関の損失のウワサが続き、米国株の下げ幅が拡大すると157.70~80円のストップロスを引金に急落が始まった。157.50円近辺の資本筋の買いを消化すると、156.56円まで急落、一時157.15円まで値を戻したが、引けにかけて156.61円まで値を下げ、156.71円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
08:30 日本 1月の東京都区部消費者物価指数=前年比0.2%(予想0.3% 前回0.4%)、 除く生鮮食品=前年比予想0.4%(予想0.3% 前回0.3%)
08:30 日本 12月の全国消費者物価指数(CPI)=前年比0.7%(予想0.7% 前回0.6%)、 除く生鮮食品=0.8%(予想0.6% 前回0.4%)
08:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(12月19・20日分) =日本経済減速の一方で物価上振れの可能性、注意深く見極める必要がる。インフレ期待が変化しつつある可能性があり、十分注意払うべき。
16:00 独 12月の輸入物価指数=前月比-0.1%(予想0.0% 前回0.7%)、 前年比3.7%(予想3.8% 前回3.5%)
16:00 独 2月のGFK消費者信頼感調査=4.5(予想4.4 前回4.5)
21:00 カナダ 12月の消費者物価指数(CPI)=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.3%)、前年比2.4%(予想2.4% 前回2.5%)、コア前月比-0.3%(予想-0.1% 前回0.0%)、コア前年比1.5%(予想1.7% 前回1.6%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎専門化筋の話しでは、米最大の住宅債券保険会社が、AAAの信用格付けを維持するためには2000億ドルの資金注入が必要となる。
◎フラハティーカナダ財務相=カナダ経済は堅調に推移しているが、将来の金利引き下げを期待することができる。 USDCADは1.0200~1.0500が最も居心地がいい。
◎英イブニング・スタンダード紙=米資産家ロス氏がモノライン(米金融保証会社)のアンバック・フィナンシャル買収を協議。
◎キミット米財務副長官=モノライン(米金融保証会社)に対する資金支援に向けた協議は主に州レベルで行われている。
◎米シンクタンク・メドレー社レポート=30日のFOMCでは0.5%(可能性は0.25%~0.75%)の金利を引下げる→ しかし、金利は上昇して影響はなかった。
◎ゴールドマンサックス=従業員の5%(1,500人)の解雇を発表。


欧州・英国
◎世界的な金利低下期待が薄らぎ、今年初めて主要通貨の金利上昇=1ヶ月LIBOR、EUR4.19%(前日4.17625%)、GBP5.555%(前日5.52250%)、USD3.3125%(前日3.285%)
◎ウェーバー独連銀総裁=ECBとしてインフレ抑制に向け予防的措置をとる用意がある。 経済見通しに関する基本シナリオを変更する理由はない。前回の理事会で利下げについて討議していない。
◎シュタルクECB専務理事=市場のボラティリティは本格的な金融危機というよりは混乱と受けとめている。 ユーロ圏の現在のインフレ率には満足していない。成長率は2007年に比べて減速しているが、3%を超えるインフレ率は容認できない。インフレが2%水準付近に抑制することがECBの目標。
◎オランダの金融機関とプライベートバンクの破綻のウワサ→ ユーロ売りの一つの要因となった。


日本・その他
◎ボラードNZ中銀総裁=NZドルは引き続き過大評価されている→ AUDNZDの売りが強まる。
◎中国国家発展改革委員会幹部=巨額の貿易黒字削減とインフレ抑制のため人民元の上昇ペースを速めるべき。


2008年1月25日 本日の為替戦略

ドル売り+円売り・・・・。 いざ始まると、なんとなく理解できる動き・・。
約一月前、昨年のクリスマス直前の12月21日(金曜日)は、USDJPY=113.13円、EURUSD=1.4331、GBPUSD=1.9836、EURJPY=163.91円、GBPJPY=226.06円であった、今は、USDJPY=107.05円、EURUSD=1.4760、GBPUSD=1.9765、EURJPY=158.05円、GBPJPY=211.60円。ドル高+円高の反動と考えれば、なんとなくうなずける。そして、まだ続きそうな気配でもある。


昨日報道さえた、仏ソシエテジェネラルのトレーダーが不正行為で49億ユーロの損失で、何故か市場では30日のFOMCで、利下げの確立が弱まり、利下げなし~0.25%(前日は0.25~0.5%)の予想へと変わってきた。米国株価は米景気刺激策を好感しているものの、株価の戻りは鈍くどうしても物足りなさを感じる。FRBの追加大幅利下げ期待の後退が影響しているようにも思えてならない。


本日の経済指標からは、日本とカナダのCPIが注目されるが、今日は金曜日・・・・引き続き波乱含みの相場展開となりそうである。


●ドル円
ドル円は、株高=円売りなのか、久しぶりの激しい、ドル売り+円売り方程式も復活となった。円ロングの利食い+ポジション調整が強かったと思われるが、結局は105円以下の水準は行き過ぎで、何処まで上昇するのかを見てみたいが、108円を超えられないと・・・・また円高の目も残っている。


ドル円の4時間チャートは、106~107.50円のレンジで取引が続き底堅くなっている。上値のポイントは、107.37円、107.53円、107.90~95円、108.39円。下値のポイントは、106.45円、106.02円、105.88~90円、105.58円。RSIは52と横ばいから緩やかな上昇が続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買い。①106.45円、または、105.88円を割り込んだら撤退。②108円を超えたら買いが加速。


●ユーロドル
ユーロドルは、ECBはインフレを懸念する発言が多く、FRBに追従する動きは少ない。先の1.43台を大底に、1.45以下の買いが強く、ユーロ円の買いの影響や、ユーロ売りの巻き戻しが強く、特にポンドドルの買いの影響も強く受け、暫くは押し目買いが続きそうである。


ユーロドルの4時間チャートは、1.4714を超え買いの流れが続いている。上値のポイントは、1.4823、1.4921、1.4966。下値のポイントは、1.4708~14、1.4675、1.4611、1.4596。RSIは58と50を超え上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買い。①1.4650を割り込んだら撤退。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが久々に1.98台トライし、ポンドショートの買い戻しが加速している。1.98台を維持できれば、2.0トライとなるが・・・・。年末から始まったポンド売りの反動が本格的に始まったら、1.98台で止まると思えず、逆に、止まれば、再度下落のベア相場が予想される。ポンド円も同じ・・・・・。


ポンド円の4時間チャートは、210円を超え買いが継続している。上値のポイントは、212.37円、212.50円、217.31円。下値のポイントは、210.28円、209.99円、209.44~52円、207.64円。RSIは56と50を超え緩やかな上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買い。①212.50~60円を超えたら買いが加速。②209.90~00円を割り込んだら撤退。


●本日の経済指標・その他
08:30 日本 1月の東京都区部消費者物価指数=前年比予想0.3% 前回0.4%、 除く生鮮食品=予想0.3% 前回0.3%
08:30 日本 12月の全国消費者物価指数(CPI)=前年比予想0.7% 前回0.6%、 除く生鮮食品=予想0.6% 前回0.4%
08:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(12月19・20日分)
16:00 独 12月の輸入物価指数=前月比予想0.0% 前回0.7%、 前年比予想3.8% 前回3.5%
16:00 独 2月のGFK消費者信頼感調査=予想4.4 前回4.5
21:00 カナダ 12月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.1% 前回0.3%、前年比予想2.4% 前回2.5%、コア前月比予想-0.1%& 前回0.0%、コア前年比予想1.7% 前回1.6%


2008年1月24日 本日の為替戦略

30日のFRB追加利下げはあるのか? 市場の見通しはやや利下げ期待派が多いが、混沌としている。

もし、利下げ継続したら(米経済の先行き不安が強く景気後退を避けるために更なる金利引き下げを実施したら)、昨日は、サウジアラビアも米国に追従して政策金利を0.5%引き下げ3.5%としたが、サウジのインフレ率は6.5%と米国の2%と比較しても、実質金利に大差が生じている。ドルの外貨資産の評価損が拡大するなど、中東諸国や香港など、ドルペック制度を採用している国とのあつれきが深まり、ドル安になりやすい。


株価連動型の為替相場、株安が続くのか? アジア、欧州、米国前半と株価の下落に円高の流れとなったが、終盤の株価回復を見ていると、当面の底値達成とも思えてならない。株価上昇=円売りの流れを、気にしている。特にクロスでは円安が何処まで進むのか見てみたい。


●ドル円
ドル円は、世界的な株価の下落を材料に、105円の節目を試し、逆に大幅に戻す展開となった。目先は105~108円のレンジに入り、株価と金利相場に左右され、30日のFRB再利下げの有無を確認するまでは、押し目買い+戻り売りの両極面を考えなければならないが、昨日の値動きからは、底値が堅くなってきているように感じられてならない。


ドル円の4時間チャートは、一時105円割れまで下落したが、引き続き105~108円のレンジで取り行きが続いている。上値のポイントは、107.03円、107.37円、107.53円、107.95円。下値のポイントは、106.45円、105.88~90円、105.60円、105.37円、104.98円、104.68円。RSIは51と横ばいからやや上向きに変化、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、105円~108円のレンジ。①買い、104.68円を割り込んだら撤退。②売り、108.00円を超えたら撤退。③108円を超えてくれば109.61円までの上昇の可能性が出てくる。


●ユーロドル
ユーロドルは、欧州金融機関の評価損を危惧した売りが続き、過去4年で最低となった、1月のサービス業PMIにも、1.45台を底値に下げ止まり堅調に推移している。今後の米利下げの有無と株価を見守ることが予想され、米国株高=ユーロ高の流れが続きそうで、何処まで上昇できるかを試す動きが予想される。


ユーロドルの4時間チャートは、1.45台を維持し、1.4500~1.4700のレンジで取引されている。上値のポイントは、1.4657、1.4714、1.4746~58。下値のポイントは、1.4580、1.4568~88、1.4498~11。RSIは50と横ばいで、トレンドモメンタムは買いが続いている。トータルのポイントは、買い。①1.4498を割り込んだら撤退。②1.4660を超えたら買いが加速。③1.4500~1.4720のレンジ。


●ポンド円
ポンド円は、BOEの2月と4月の利下観測が続いているが、焦点が米国の利下げの有無と株価に移っているだけに、これ次第で急激な上下と振れやすい展開になることが多い。値幅が大きいだけに、ポジションメークとストップロスの置き場が難しいが、広くは204.37円~211.57円のレンジと考えたい。


ポンド円の4時間チャートは、205円~210円の5円幅での取引が続いている。上値のポイントは、209.44円、209.99円、210.28円、211.57円、212.37円。下値のポイントは、207.64円、206.97円、205.26円、204.69円。204.37円。RSIは49と横ばいが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買い。広くは204.37円~211.57円のレンジで上値を試す動きを予想。①205.26円を割り込んだら一時撤退。②押目買いで、204.37円を割り込んだら撤退。


●本日の経済指標・その他
05:00 NZ NZ中銀(RBNZオフィシャル・キャッシュレート)政策金利発表=8.25%の政策金利据え置きを決定。
08:50 日本 11月の全産業活動指数=前月比予想-0.4% 前回1.2%
08:50 日本 12月の通関ベース貿易収支=予想9415億円 前回 +7974億円
18:00 独  1月のIFO景況指数=予想102.2 前回103.0、 現況指数=予想107.2 前回108.1、 先行指数=予想97.6 前回98.2
22:30 米 新規失業保険申請件数(1/20までの週)=予想32.5万件 前回30.1万件
00:00 米 12月の中古住宅販売件数=予想-1.0%・495万件 前回0.4%・500万件


2008年1月23日 本日の為替戦略

ユンケルユーログループ議長は、「世界経済のリセッションリスクは見られないが、米国については深刻なリスクがある」と発言・・・。その通り、FRBは市場へのインパクトを考えて、予想以上の0.75%と大幅な金利引き下げを発表した。1月30日には今後の経過を見ながら、必要ならば再利下げに踏み切ることになろう。


昨日は、円売りに流れが変わったが、これで円高が終了したのだろうか? 昨日までは、株安=円高が何故こんなに進むのか、その理由を問われることが多かったが、たぶん、米国金融不安が欧州に広がり、日本はまだ影響が少ないとの判断なのか、投機的なポジションの解消が続いているのだろうと、答えていた。


為替市場は大きすぎて真実は良くわからないが、為替市場は、みんなが取引しているスポットより先物やオプションを含むデリバティブの取引量のほうが遥かに多い。円高に進めば→ 円を買わなければならない人が、円を売る人より多い。将来は、今の逆に円安に進めば→ 円を売らなければならない人が、円を買う人より多い、状況がくるのであろうが。昨日の円売り戻しに、幾分安心感がでているが、まだ円高のピークが確認されていない。


結論を出すのは、今回の米緊急金利引き下げの影響に左右されることになる。円売りの流れが暫く続く可能性も残るが、市場の反応が鈍く、米株価が上昇できないときには、再びドル売り、円買いの流れを心配しなければならない。


●ドル円
ドル円は、105円台は死守したい参加者が多いのか非常に底堅くなっている。それと、米緊急金利引下げが、ドル円の為替相場にどのような影響を与えるのか、見極めることが必要である。一番簡単な判断方法は米国の株式市場で、昨日は大幅な下落から、プラス圏に戻すことはできず、本日の米株式市場を見極め、相場を判断するのも一案。


ドル円の4時間チャートは、105.58円~107.05円のレンジに入っている。上値のポイントは、107.05円、107.29円、107.53円、107.90~95円。下値のポイントは、106.47円、105.90円、105.58円、105.37円、104.90円、104.68円。RSIは44と横ばいで50を割り込み売りの流れが続きいているが、トレンドモメンタムは買いに転換している。トータルの判断は、売りの流れは変わらず。戻り売りで107.05~10円を超えたら一時撤退し、再度戻り売りから107.95円を超えたら売りは終了。当面は106円以下での買い圧力が強いことも確認されている。


本日の経済指標からは、豪CPIと、イングランド銀行の議事録+GDPに注目したい。


●ユーロドル
ユーロドルは、欧米協調利下げのウワサから、実際は米国が大幅な利下げを決定。英国は来月、そして欧州は当面金利据え置きが予想される。ポンドドルの上昇の影響も受けたが、米国株と何処まで上昇できるかを見たい。1.4750を超えられなければ、再び下落する可能性が高まる。


ユーロドルの4時間チャートは、1.4600を回復、1.4550~1.4750のレンジに戻っている。上値のポイントは、1.4657、1.4681、1.4714、1.4746。下値のポイントは、1.4588~90、1.4568、1.4498~11、1.4386。RSIは50と下降ラインから上昇に変化し、トレンドモメンタムは売りから買い転換する直前にきている。トータルの判断は、買いに変化している。①買い、1.4560で撤退。②売り、1.4750を超えたら撤退。②1.4550~1.4750のレンジ。


●ポンド円
ポンド円は、米国大幅金利引き下げに、英国はまだまし・・・。たぶん、この判断に、金利差拡大で、久々にポンドドルが大きく値を上げた。1.98台を回復できると復活の流れに入りそうであるが、今後の相場次第。ポンド円もようやく反発したが、投機的な値動きが中心も思えてならない。暫くは上値トライが有るかも知れないが、結局はまだ底値が見えない。211.80~00円を超えたら上昇へと判断したい。


ポンド円の4時間チャートは、204円台で底固めし上昇に転じている。上値のポイントは、209.44円、209.99円、211.03円、212.37円。下値のポイントは、208.62円、207.64円、206.97円、205.98円。RSIは47と横ばいで、50以下で推移し売りの流れが続いている。トレンドモメンタムは買いに転換している。トータルの判断は、目先は買い変化している。①大枠は、204.66円~211.78円。②買い、207.60~65円を割り込んだら撤退。


●本日の経済指標・その他
09:30 豪 第4四半期の消費者物価 (CPI)=前期予想0.7% 前回0.9%、 前年比予想1.9% 前回2.9%
18:00 ユーロ 1月のComp PMI=予想52.8 前回53.3
18:00 ユーロ 1月の製造業PMI=予想52.0 前回52.6 
18:00 ユーロ 1月のサービス業PMI=予想52.8 前回53.1
18:30 英 イングランド銀行(BOE)議事録公開
18:30 英 第4四半期のGDP・速報値=前期比予想0.5% 前回0.7%、 前年比予想2.8% 前回3.3%
19:00 ユーロ 製造業新規受注=前月比予想1.4% 前回2.5%、 前年比予想9.2% 前回2.5%
22:00 ノルウェー ノルウェー中銀政策金利を発表=5.25%の政策金利の据え置きを予想
22:30 カナダ 12月の景気先行指数=前月比予想0.0% 前回0.0%


2008年1月22日 本日の為替戦略

円売りも、買いも、米株価次第!!


ブッシュ米大統領の経済対策の評価と言ってしまえばそれまでだが(福田首相の発言)、激しい株安=激しい円高には困惑する。本日は、休日明けの米株価次第の相場で、株高=円安、株安=円高、どちらにでも豹変するので、注意したい。


株安=円高はいい加減にしてほしい気持ちが一杯、今日の米国株を見ないと本日の相場は語れない。昨日は、アジア、欧州株と軒並み大幅下落となり、先物でも米国株が大きく値を下げたことで、市場は既に、本日の米国株が売られることを有る程度、相場に織り込み済み。サプライズなリスクは株高=ポジションの巻き戻し。


中国銀行のサブプライム問題の評価損が拡大、中国の金融政策も中立に戻す可能性が予想されるなど、米国や先進国の景気後退を、アジア・新興市場国の景気が下支えしているとの楽観論も、どうも怪しい・・・。


いずれにしても、ユーロやポンドの下落を見ていると、米金融不安の影響が波及していることは間違いがなく、今後は素直に経済指標に反応する相場のように思える。本日の経済指標からは、日銀金融政策委員会では、0.50%の金利据え置きが予想され、サプライズは考え難い。本日のメインイベントは、カナダ中銀の金利引き下げで、0.25%は既に市場は織り込み済みで、今後の方向性を気にしながら、注目したい。


●ドル円
ドル円は、ユーロ円主導に株安=円高の流れが続き、投機的な円ロングポジションも積み上がりつつあることに不安を感じてならない。しかし、最近の激しい円高相場を見ていると、逆張りのドル買いもリスクが高く、暫くは株価を見ながらの相場で、今のところ流れに乗る以外選択肢はなく、戻り売りに徹したい。


ドル円の4時間チャートは、先の安値105.90円を割り込み続落となっている。上値のポイントは、106.40円、106.85円、107.58円。下値のポイントは、105.37円、103.94円、103.77円。RSIは44と上昇ラインも崩れ横ばいとなっているが、引き続き50以下と売りが続いている。トレンドモメンタムは売りに転換。トータルの判断は、売り。①105.37円~106.85円のレンジを想定し、戻り売りに徹したい。②106.85円を超えると最大107.58円までのリスクが出てくる。③105.37円を割り込むと、103円台まで売りが加速する可能性が高い。


●ユーロドル
ユーロドルは、12月31日の安値1.4565を割り込み、1.4511のポイントを割り込み続落し、底値が見え無い状態となっている。米国の金融不安が欧州に波及し、次は欧州金融機関のサブプライム問題の評価損が拡大するとの思惑が広まっている。12月20日の安値1.4310~15を割り込むと、ダブルトップが形成され、大幅なユーロ下落となるが・・・・・。そう簡単に割り込むとは思えないが、目先はその水準を注意しながら、その近辺では買い、戻りは売りを繰り返したい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.4511を割り込み続落となっている。上値のポイントは、1.4511、1.4568、1.4588、1.4602。下値のポイントは、1.4386、1.4315~26、1.4183。RSIは下降ラインが崩れたものの、トレンドのある売りが始まり、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。①1.4568を超えるまでは売り。②1.4386、1.4315を割り込むと売りが加速。③1.4386~1.4532のレンジ。


●ポンド円
ポンド円は、激しい売りに正直ついていけないでいる。売らなければ儲からないリスクと、大幅な急落後の調整買いのリスクと、非常にミックスし、どうもスポットでポンド売りは怖い。このような場合には、オプションを利用したポンドプット(円コール)の買い、202.03円ストライクプライス・・・期間は2週間。


ポンド円の4時間チャートは、209.97円を割り込み売りが継続している。上値のポイントは、205.98円、206.94~97円、207.85円、208.09円。下値のポイントは、204.69円、202.03円、196.64円。RSIは42で50以下と売りが続き横ばいで、トレンドモメンタムは売り。トータルの判断は、売り。①戻り売り→206.95~00円、または、207.85円超えで撤退。②逆張りの買い→206.60円を割り込んだら撤退し、売りに転換。


●本日の経済指標・その他
日本 日銀金融政策を発表=0.5%の政策金利据え置きを予想
15:00 日本 1月の金融経済月報・基本的見解
17:15 スイス 11月の小売売上高=予想 前回6.1%
20:00 英 1月のCBI trend - orders=予想0.0% 前回2.0%
22:30 カナダ 11月の小売売上高=前月比予想0.2% 前回0.1%、除く自動車=予想0.5% 前回0.0%
23:00 カナダ カナダ中銀(BOC)金融政策を発表=政策金利を0.25%引き下げ4.00%を予想。
00:00 米 1月のリッチモンド連銀製造業指数=予想 前回 -4


2008年1月21日 本日の為替戦略

本日は週初で、米国市場が休場となる。先週末はポンドを除く主要国通貨は、上下に振れながらも同じ水準で引け、アジア市場は動き難い展開が予想されるが、米金融機関の損失額拡大=クレジットリスク問題と、FOMCの大幅利下げ観測に、スイスと円が買われる傾向が続きそうである。


市場参加者が今一番注目しているのは円で、しかも、今後の予想は円高と円安と見方が二分され、ドル円のみならずクロスでも、この円高傾向が何処まで続くのか、そして、いつ円安に反転するのか注目している。そのため、タートルズとタートルズスープが入り乱れている。


それと、ポンドの行方も不透明な中で、ポンド安が続き、大手投機筋はポンド円を中心に、ポンドクロスで売り買いを繰り返すことが多く、本日の欧州市場でもこの動きを注目したい。


●ドル円
ドル円は、欧米の景気鈍化+金融不安+金利低下に、円が選好されているが、その裏にはアジア通貨高の流れもある。日経平均株価の大幅下落や国内情勢を考えれば、国内要因で円を買う気にはどうしてもなれないが、海外ではリスク資産のヘッジとして、いままで3枚目役者だった円が脚光を浴びているだけで、何れ剥げ落ちる可能性は高い。それまで何処まで円高が進むのか、今はそれを試している状態である。


ドル円の4時間チャートは、106円~108円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、107.16円、107.53円、107.90~95円。下値のポイントは、105.90~106.05円、105.37円、103.77円。RSIは41で上昇ラインが続いているが、これを割り込むと売りが加速する可能性が高くなる。トレンドモメンタムは買いを継続。短期的な買いに対して、Daily/Weekly/Monthlyと売りのサインが続き、戻り売りを考えたい。①107.16~53円で売り、107.95円を超えたら撤退。②105.90~107.53円のレンジ。


●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロ売りの材料は特に見当たらない。心配しているのは、インフレを重視した政策に偏りすぎ、景気鈍化が進むことだが、今のところ経済指標からはその気配は見られない。いつもながら、輸出減少=景気鈍化=ユーロ高是正の動きになりやすいが、今のところそれも杞憂となっている。考えられることはユーロロングの調整とテクニカルの売りだけ・・・・・。


ユーロドルの4時間チャートは、1.4580~1.4715のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.4715、1.4746、1.4797、1.4921。下値のポイントは、1.4588、1.4568、1.4480~00、1.4315。RSIは24で下降ラインが続いているが、これを上抜けすると買い転換する可能性が出てくる。トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。①1.4715を上抜けしたら売りは撤退。②1.4568または、1.4480を割り込んだら売りが加速。


●ポンド円
ポンド円は、今一番旬とでも言うのか、大手投機筋の的になり日々値幅が広い。ポンド円やポンドドルの相場のみならず、ユーロポンド、ポンド豪ドル等、ポンドクロスも欧州市場では激しく動く。ポンド売りは、英住宅販売の低下=利下げ継続の思惑なのであろうが、日々の動きを見ている、とどうも投機的な値動きだけで理屈に合わず、値幅が広く間単にロスカットがついてしまう。売り買いともにターゲットに入るまでは、じっと我慢。


ポンド円の4時間チャートは、207円~212.40円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、209.03円、210.31円、212.37円、213.47円、217.31円。下値のポイントは、206.97円、205.98円、202.03円。RSIは横ばいで、トレンドモメンタムは買いから売りに転換する可能性が高くなっている。トータルの判断は、売りだが、値幅が大きく。①戻り売り→212.37円を超えたら撤退。②205.98円を割り込むと売りが加速。③206.97~212.37円のレンジ継続。


●本日の経済指標・その他
米国休場(キング牧師誕生日) NZウェリントン休場(プロヴィンシャルアニバーサリー)
09:30 豪 第4四半期生産者物価指数(PPI)=前日予想1.1% 前回1.1%、 前年比予想 前回2.4%
14:00 日本 11月の景気動向調査・改訂値=先行指数予想18.2 前回10.0、一致指数予想30.0 前回33.3
16:00 独 12月の生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.8% 前回0.2%。前年比予想2.8% 前回2.5%
17:15 スイス 12月の生産者輸入物価=前月比予想0.2% 前回0.3%、 前年比予想3.2% 前回3.0%
18:30 英 12月のPSNB=予想70億ポンド、前回112.1億ポンド、 PSNCR=予想143.5億ポンド 前回89.4億ポンド 
18:30 英 12月のマネーサプライM4・速報=前年比予想10.6% 前回11.7%
22:30 カナダ 11月の卸売売上高=前月比予想0.5% 前回0.5%


2008年1月20日 今週の為替戦略

米ドルは、住宅価格の下落が消費に波及し小売売上げが弱く、非農業部門の雇用者数の伸びは弱く、大幅な利下げ観測にドル売りの流れはまだ続きそうである。ユーロは通貨当局者の多くが景気とインフレを両天秤にかけながらも、現状では金利引き下げの可能性は薄く、ユーロのプラス材料となっているが、ユーロ高はインフレ抑制となる反面、輸出の減少で景気にとってはマイナス材料となり、暫くは強弱が混在する可能性が高い。


ポンドは、住宅市場の低迷が強く、2月・5月の利下げする可能性に売りの材料は続くが、投機的な売りポジションが積み上がり、上下の振れは大きく戻り売りに徹したい。カナダは、22日の0.25%の金利引下げを折り込みながら、利下げ後は一時値を下げる可能性があるものの、カナダドル売りが続きそうである。


資源国通貨は、原油価格が一時年100ドル台まで上昇したが、90ドル割れと10%近く下落、原油価格の調整が続く中で、円高の圧力が続きそうである。円は、何処まで強くなれるかを確かめながら、ポジション調整による円売り局面では確実に円買いを増やし、円ロングをキャリーするのではなく、利食いを入れながら小刻みな取引で望みたい。


Weeklyベースの比較で、1月4日→1月11日→1月18日の終値を比較してみると:
原油価格や商品価格の下げの影響と思われるが、AUDUSD・NZDUSD・USDCADではドル高傾向が強く、主要通貨ではJPY高とEUR安と合い相反する動きとなっており、GBPとCHFは横ばいとなった。


USDJPY=108.59円→108.84円→106.85円↓(1.99円 ドル安円高=-1.83%)
EURUSD=1.4743→1.4776↑→1.4620↓(1560ポイント ユーロ安ドル高=-1.06%)
USDCHF=1.1084→1.1014↓→1.0984↓(30ポイント ドル安スイス高=-0.27%)
GBPUSD=1.9739→1.9566↓→1.9554↓(12ポイント ポンド安ドル高=-0.06%)
AUDUSD=0.8720→0.8906↑→0.8790↓(116ポイント 豪ドル安ドル高=-1.30%)
USDCAD=1.0027→1.0188↑→1.0271↑(83ポイント カナダドル安ドル高=0.81%)
NZDUSD=0.7660→0.7823↑→0.7598↓(225ポイント NZドル安ドル高=-2.88%)


円クロスを比較してみると:
先週は、円全面高の展開となった。先々週はコモディテー通貨に対して円安、他の主要通貨で円高と、二極化されていたが、先週は原油価格と商品価格の下落に大幅な円高が進んだ。短期的には反動の買い戻しが考えられる、原油と商品価格の下げは暫く継続き、全てで戻り売りが強くなっている。


GBPJPY=214.35→212.91↓→208.87円↓(4.04円 円高ポンド安=-1.9%)
CADJPY=108.25→106.73↓→103.96円↓(2.77円 円高カナダドル安=-2.6%)
EURJPY=160.08→160.80↑→156.20円↓(4.60円 円高ユーロ安=-2.86%)
AUDJPY=94.67→96.92↑→93.90円↓(3.02円 円高豪ドル安=-3.12%)
CHFJPY=97.95→98.79↑→97.26円↓(1.53円 円高スイスフラン安=-1.55%)
NZDJPY=83.18→85.09↓→81.19円↓(3.9円 円高NZドル安=-4.58%)


IMM通貨先物の取引からは、
JPY 1月8日→1月15日=+37,473→+37,199→ 横ばいで円高期待感が続いている。
EUR 1月8日→1月15日=+51,902→44,982→ ロングが減少しユーロ高期待が薄らいでいる。
GBP 1月8日→1月15日=-3,262→+307→ ショートから若干のロングに変化し、ポンド高期待が始まった。
CHF 1月8日→1月15日=-2,171→+5,162→ ショートから大幅ロングに変わりスイスフラン高期待が始まった。
CAD 1月8日→1月15日=+16,424→+7,765→ ロングが減少しカナダ高期待が弱まっている。
AUD 1月8日→1月15日=+23,396→+25,460→ ロングが若干減少し豪ドル高期待が弱まっている。
NZD 1月8日→1月15日=+13,503→+1,220→ 横ばい。


経済指標からは米国の経済指標は非常に少ない。
政策金利の発表は多く、22日=日本・カナダ、23日=ノルウェー、24日=NZと続き、多くは据置きが予想されているが、カナダは米国経済低迷の影響に0.25%の金利引き下げは濃厚となっている。
インフレ指標のCPI・PPIの発表は、21日=豪PPI・独PPI、23日=豪CPI、25日=日本CPIが予定され、12月の日本消費者物価の上昇が加速しているとの予想が多い。


最近の為替市場では英ポンド円の変動率は高いが、23日=イングランド銀行議事録と、第4四半期GDP速報値は重要で、為替の値動きには十分注意が必要。
その他で、相場に影響が比較的大きなものとしては、21日=スイス生産者物価、24日=独IFO・米中古住宅販売も注目したい。また、米金融機関の第4四半期決算の発表は、1月22日にBOA&ワコビアが予定されている。


●ドル円
ドル円は、米経済の影響に日本の経済成長は下方修正され、日銀は政策金利を引上げることは難しく、当面の金利変更は難しくなっている。米国の3%半ばなでの大幅な金利引き下観測にも、金利差は縮まるものの、キャリートレードを中止するような状態に至っていない。テクニカルの下値を割り込み、米経済の鈍化が予想されることから、当面は下値を試す動きが続きそうだが、将来の円高を保証する材料は全く見当たらない。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間から下限で取引が続いている。上値のポイントは、107.20円、108.03円、108.88円、109.24円。下値のポイントは、105.90~106.02円、105.58円、103.90~93円、103.53円。105.90円と103.90円は非常に強いポイントとなっている。RSIは35で横ばいからやや上昇している。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、109.24円を超えたら買い反転するが、それまでは下値リスクが続き、戻り売り。Dailyチャートは売り、Weeklyチャートは売り、Monthlyチャートは売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、米国の悪影響が英国や欧州に広まり、ユーロは景気の鈍化+インフレ圧力に悩まされ、金融政策の舵取りが難しくなっている。ECBは当面金利据え置き続きそうだが、極端なユーロ高=インフレ圧力拡大から、ユーロ高に対してシビアになってきており、成長とインフレ関連の経済指標を気にしながらの、ユーロ下落のリスクも気になる。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間から上限で取引が続き、直近では1.46~1.49のレンジで取引されている。上値のポイントは、1.4670、1.4687、1.4720、1.4780、1.4966。下値のポイントは、1.4597、1.4544、1.4516、1.4410、1.4309。RSIは64と緩やかな長い上昇が続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。1.49台でダブルトップを形成した可能性と、Dailyが売りに変化し、トータルの判断は、1.4735を超えたら撤退の売りで、1.4543を割り込んだら売りが加速。Dailyチャートは売り、Weeklyチャートは買い、Monthlyチャートは買い。

 
●ポンド円
ポンド円は、昨年のノーザンロック破綻の金融不安に始まり、金利の利下げサイクルに入り、イングランド銀行は2月+5月に利下げすると予想され、ポンドの下落は続きそうで、GBPUSDの上値も重く、下降トレンドを続けている。長い上昇トレンドが崩れ、大幅な長い下げを続ける可能性を意識し、1日の間でも値幅も広く、ジグザグを繰り返しながら、戻り局面では確実にショートポジションを作りたい。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの下限近くで取引されている。上値のポイントは、209.56円、210.24~30円、213.36円、214.23円、215.72円、219.29円。下値のポイントは、207.83円、205.86円、197.82円、196.48円。RSIは33と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続している。トータルの判断は、Weeklyの下降トレンドの下限に位置し、ここで一時下げ止まる可能性も考慮に入れ、213.00~50円を超えるまでは、戻り売り。Dailyチャートは売り、Weeklyチャートは売り、Monthlyチャートは売り。


2008年1月19日 18日の海外為替市場

期待はずれの米経済対策。市場の注目は・・・円、投機筋の円売りに対し政府系ファンドは円買い。EURUSDは1.46~1.47のレンジ。


アジア市場は、日経平均株価が昨年の安値を割り込み一時13,365.32円まで急落したが、結局は公的資金と米経済対策期待に支えられ、+77.84円の13,861.29円で終了。市場で最も注目されている円は、円買いから円売りに変化した。


欧州市場は、サプライズな予想を大幅に下回る英小売売上高に下回り=金利引き下げ期待=ポンド急落、 EURGBP=0.7432→0.7495、GBPJPY=(アジア市場高値)211.55円→(NY市場)208.25円まで急落となり、209~213円のレンジの下限を割り込む。仏独英伊の財務相は「不安定な金融市場に対処するために一段の協調を要請」+ノワイエ仏中銀総裁「欧州の成長には下振れリスクがあり、成長見通しが下方修正されても驚きではない」、期待はずれの結果と弱気な発言に、売り買い混在し、米経済対策の発表待ちのレンジ相場。


米国市場は、期待はずれの米経済対策+ラッカー・リッチモンド連銀総裁「一段の利下げの可能性は十分にある」との発言にも、米国株の上昇は鈍く、米株価は下落(前日終値比-59.91ドル)に、海外市場では円とスイスフランは買い戻された。


●ドル円
アジア市場のドル円は106.56円で取引が始まり、海外市場の流れを受けたドル売りに一時106.35円まで下落したが、本邦勢の買いに106.89円まで上昇、激しい日経平均株価の下げに106.57円まで下落したが、公的資金の株買い(PKO?)に、日経平均株価が急速に値を上げたことで、クロスで円売りに変わり、107.38円まで上昇した。欧州市場は107.22円で取引が始まり、ポンド円の売りにも107円以下では本邦資本筋の買いが続き、107.40円を超えると107.60円のストップロスを試しながら、107.59円まで上昇した。投機筋の買い、対、政府系ファンどの売りに、107.30~50円のレンジで売り買いが交錯し。米経済対策も概要が示されただけで、サプライズな無く、107.02円まで下落、00:00時のミシガン大消費者信頼感指数が強く、一時107.40円まで値を戻したが、株価の上昇は鈍く下落に転じると、クロスを含め円の買い戻しが激しなった。01:00時のロンドンフィキシング後には106.85~10円のレンジで売り買いが交錯したが、週末の投機筋のポジション調整に106.52円まで続落となり、07:00時では106.85円で終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4641で取引が始まり、朝方の1.4610を安値にユーロ円の買いに1.4660まで上昇、1.430~50の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は1.4633で取引が始まり、米経済対策の発表を好感した、株高にも反応は鈍く、仏独英伊の財務相会合は期待はずれの内容に、1.4645~50のストライク行使日を控え、1.450近辺の売りが続き、1.4625~50の狭いレンジで取引が続いた。ポンドの下落に1.4611まで値を下げたが、欧州実需筋の買いに底堅く、1.4650を超えるとユーロ買いが加速、米経済対策も概要にサプライズは無く、1.4695まで上昇した。結局は1.4600~1.4700のレンジ取引となり、00:00時のミシガン大消費者信頼感指数が強く、オプションカットでは1.4650~55とオプション行使価格近辺に値を戻し、01:00時のロンドンフィキシングでは1.4603まで値を下げ、1.4610~50のレンジ相場から、終盤にかけては一時1.4601まで値を下げ、1.4620で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は156.01円で取引が始まり、朝方の155.69円を安値に、本邦勢の買いに156.38円まで上昇したが、日経平均株価の急落に155.81円まで下落、株安=円高の流れとなったが、公的資金と思われる買いに株価が上昇に転じると、157.00円まで値を戻し、一時156.43円まで下落したが、本邦勢の買い+海外投機筋の買いに157.22円まで続伸となった。欧州市場は156.91円で取引が始まり、一時156.50円まで値を下げたが、堅調は欧州株や、週末の円ロングの調整に156.50円以下は底堅く、ポンド円の下げにも反応は鈍く、米経済対策=株高=円安の期待感に157.80円まで上昇した。政府系ファンドやリザーブマネージャーの売りは強く上げ止まり、米国株の上昇は鈍く、下げに転じると売りが強まり、155.81円まで続落ととなり、156.20円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
06:45 NZ 11月の小売売上高=前月比2.0%(予想0.7% 前回-0.6←-0.7%)、前年比6.9%(予想5.0% 前回5.5)、除く自動車前月比0.9%(予想0.6% 前回-1.0←-1.1%)
08:50 日本 11月の第3次産業活動指数=0.1%(予想-0.5% 前回1.2←1.1%)
09:30 豪 第4四半期の輸出価格=-0.6%(予想-0.9% 前回-3.0%)、輸入価格=0.2%(-0.5% 前回-0.8%)
18:30 英 12月の小売売上高=前月比-0.4%(予想0.2% 前回0.4%)、前年比2.7%(予想3.3% 前回4.2←4.4%)
22:30 カナダ 11月の製造業出荷=前月比1.1%(予想0.5% 前回0.0←0.1%)
00:00 米  1月のミシガン大消費者信頼感指数・速報値=80.5(予想74.5 前回75.5)、景気現況指数=98.1(予想89.7 前回91.0)、消費者期待指数=69.1(予想64.5 前回65.6)
00:00 米 12月の景気先行指数=前月比-0.2%(予想-1.0% 前回-0.4%)


●昨日の主な発言その他


米国・カナダ
◎ポールソン米財務長官=景気刺激策の差し迫った必要性あるが、緊急事態ではない。経済の長期的ファンダメンタルズは強い。経済は引き続きゆっくり成長していくと確信している。ただすでに減速しリスクは下向きだ。ブッシュ大統領は2008年にできる限り早期に景気を押し上げる措置を迅速に講じることに非常に焦点をあてている。
◎ラッカー・リッチモンド連銀総裁=一段の利下げの可能性は十分にある。経済が減速していることから実質金利の低下が必要である。現在の下向きリスクは、一段の経済減速および一段の緩和の可能性が十分にあることを意味している。インフレも現在のリスク要因。最近の経済指標で追加利下げの可能性が高まった。ドル下落は米国内インフレを押し上げる可能性。
◎ポールソン米財務長官=景気刺激策は1400~1500億ドル規模を検討。
◎ブッシュ米大統領、減税措置を含む景気刺激策の概要を発表=GDPの約1%に相当する規模が必要でこれは1400億ドルに相当する。 気刺激策は、経済成長に直接効果をもたらす広範な税措置であるべきで、即座には効果が表れない支出措置ではない。暫定措置であり、最も支援を必要としている時期に景気を底上げするため、即効性がある内容であるべき。大統領と議会は、景気刺激策の立案で協議を進めているが、税金の払い戻し、企業向けインセンティブプラン、雇用保険の拡張などが案としてあがっている。


欧州・英国
◎仏独英伊の財務相=不安定な金融市場に対処するために一段の協調を要請し、欧州が信用収縮を切り抜けることを望んでいるとの見方を表明。
◎リープシャー・オーストリア中銀総裁=ECBはインフレを未然に防ぐためできる限りのことをする。私にとって物価安定は経済成長に優先する。
◎英政府筋=中国の胡錦涛国家主席や温家宝首相との18日の会談で、中国の政府系ファンドからの投資受け入れに前向きな姿勢を示す見通し。
◎ウェーバー独連銀総裁=2009年のユーロ圏インフレ率は2%前後で、物価リスクは上向き。
◎ドイツ経済技術省=ドイツ経済の成長に対するリスクは顕著に高まった。 国内経済の成長に対する下向きリスクがかなり強まった。 ユーロ相場の上昇が輸出活動の足かせになる可能性が高い。
◎バローゾ欧州委員会委員長=世界的な信用ひっ迫の欧州連合(EU)経済へのネガティブな影響は、ユーロが導入されていなければ、さらに大きかっただろうとの認識。金融市場の現在の混乱は懸念事項。ユーロは強く堅実な通貨だとし、世界の公式の外貨準備の5分の1以上を占めている。
◎ノワイエ仏中銀総裁=金利に関して閉塞感をもっておらず、インフレの二次的影響に対処するため行動する用意がある 欧州の住宅市場の底堅さを指摘し、ドル安は輸入商品価格上昇で米消費者により影響した。 欧州の成長には下振れリスクがあり、成長見通しが下方修正されても驚きではない。
◎コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁=ECBがインフレリスクにも関わらず金利を据え置いていることについて、金融市場の混乱や実体経済へのリスクが要因。


日本・その他
◎日経平均株価一時昨年の安値を更新し、13365.32円まで下落。
◎大田経済財政担当相=米経済は減速懸念が強まっている。
◎関係閣僚会議=福井日銀総裁は、米経済の不確実性が薄れるまでに時間が必要というのが市場の中心的見方で、リスクを避ける動きが続いている。
◎スティーブンス・オーストラリア中銀総裁=豪ドル高ガインフレ抑制の一助になっている。豪ドルについてはそれほど心配していない。世界的な信用収縮から重大な盈虚を受けていない。


2008年1月18日 本日の為替戦略

バーナンキFRB議長は、今現在でサブプライム住宅関連の損失額は1000億ドル(約11兆円)と言う、米国の成長鈍化がアジアや欧州に波及すると考えていない、とも言っている。また、財政刺激を求め一段の金融緩和の必要性を説いた。


ブッシュ米大領領は景気刺激策を今日発表するが、果たして米経済対策が効果を表すのであろうか・・・。 30日の米金利引き下げは避けて通れず、金利では米とカナダ・英国の政策金利引き下げが焦点となっており、為替相場では売りの材料にされやすい。


最近の為替相場は非常に動きが激しく、通貨間で異なる値動きをすることが多く、結局はクロス取引が中心の相場で、これに参加しないと勝機は少ない。昨年8月16日のサブプライム問題が火を噴いた以降の為替変動は激しく、EURUSDの8月ボラティリテーは5%だったが、現在は10%と倍になっている。また、平均値幅も60ポイントから115ポイントに拡大している。つまり、同じ取引金額ではリスクが2倍になっているとも言える。


また、昨日のGBPJPYは209.59円→212.43円→209.44円→212.40円→209.93円と激しく、3円幅の上下を簡単に動き、この単純計算だけでも、合計約11円以上も動いているが、結局はもとの水準で終わり、最近このようなケースが多くなっている。収益機会は豊富なのだが、気力と資力に余裕がないとポジションテークは難しい。


経済指標からは、米ミシガン大消費者信頼感指数が注目されている。


●ドル円
ドル円は、108円を超えられず、予想外には激しい海外勢の売りが続き、クロスでも円高傾向が続き、ドル円の買いも長続きできないでいる。105.37円~107.95円のレンジ相場では特に問題ないが、共に抜け出したら、加速する動きに注意したい。


ドル円の4時間チャートは、下降ラインが崩れ106.00円~108.00円のレンジで取引されている。上値のポイントは、106.68円、107.16円、107.73円、107.90~95円、108.59円。下値のポイントは、105.89~98円、105.37円、103.77円。RSIは37で横ばいで推移、下降ラインを上抜けたが上昇ラインをまだ形成できないでいる。トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買いだが昨日より弱くなり、Dailyでは再び下落に注意するサインがでている。①105.37~105.90円で買い、割り込んだら撤退。②107.53~95円で売り、108.59円を超えたら撤退。


●ユーロドル
ユーロドルは、特別なユーロ安の材料な無いが、中銀筋もユーロ買いから売りに変わっているところも見られる。また、EURGBPの売りが続き、クロスではユーロ売りが続いている。昨年末から続いている1.45台を維持できるか試す動きが予想される。


ユーロドルの4時間チャートは、1.4550~1.4750のレンジに入っている。上値のポイントは、1.4694~00、1.4746~56、1.4700、1.4831。下値のポイントは、1.4588、1.4542、1.4516。RSIは38と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。Dailyも売りに変化しそうで、注意が必要。①1.4540~45を割り込んだら売りが加速。②1.4695で売り、1.4755~60を超えたら撤退。


●ポンド円
ポンド円は、ロシア筋の激しい投機の対象にされており、値幅の広い動きとなっているが、結局はレンジ相場で、終わってみれば元の水準となり、取引には相当の度胸が必要で、だめもとのピンポイントで逆張りも有効。


ポンド円の4時間チャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間で取引されている。上値のポイントは、212.37円、213.46円、214.60円。下値のポイントは、209.03円、208.09円、206.97円。RSIは下降ラインから弱い上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、弱い買い。①209.03円~213.46円のレンジ。②213.46円を超えたら買いが加速。③208.09円を割り込んだら売りが加速。

●本日の経済指標・その他
06:45 NZ 11月の小売売上高=前月比予想0.7% 前回0.7%、前年比予想5.0% 前回5.5%、 除く自動車前月比予想0.6% 前回-1.1%
08:50 日本 11月の第3次産業活動指数=予想-0.5% 前回1.1%、 前年比予想0.9% 前回1.1%
09:30 豪 第4四半期の輸出価格=予想-0.9% 前回3.0%、 輸入価格=-0.5% 前回-0.8%
18:30 英 12月の小売売上高=前月比予想0.2% 前回0.4%、 前年比予想3.3% 前回4.4%
22:30 カナダ 11月の製造業出荷=前月比予想0.5% 前回0.1%
00:00 米  1月のミシガン大消費者信頼感指数・速報値=予想74.5 前回75.5、 現況指数=予想89.7 前回91.0、 期待指数=予想64.5 前回65.6
00:00 米 12月の景気先行指数=前月比予想-1.0% 前回-0.4%
リッカー・リッチモンド連銀総裁の講演会「経済見通しについて」
トルシェECB総裁+バローゾ欧州委員会委員、マルタのユーロ導入記念式典に参加


2008年1月17日 本日の為替戦略

非常に値の荒い展開が続いている。市場のセンチメントや思惑が交差していることが要因の一つであるが、基本はドル基調が変化するまでは、大幅なドル買いも難しそうである。それにしても日経平均株価の下落は、株安=円高とはいっても、限界というものがあるのでは・・・。

GBPやCADなどの他の通貨間でクロス取引の動きが波乱含みで、投機筋にとっては楽しみであろうが、どうも方向性が今一つはっきりとしない。

本日のメインイベントは、バーナンキFRB議長の下院予算委員会で証言「米経済の短期的見通し」で、最近の報道では、彼はより頻繁に経済について話をする方針とのこと・・・。前回はサプライズの金融緩和を示唆する発言にドルは急落となったが、今回はその話しがあっても二番煎じ。むしろ、逆ではインパクトが大きい。

米住宅着工件数、フィラデルフィア連銀業況指数は注目したい、その他では、多くの連銀総裁の発言があり、注意したい。

●ドル円
ドル円は、107.90~00円は重要なポイントで、先の安値でもある。この水準を維持できれば再び、ドル売りに戻る可能性が残る。昨日の売りに当面の底値を見た感じもあり、暫くは、押し目がい+戻り売りの両方向を考えたい。

ドル円の4時間チャートは、下降トレンドを上抜けて買いに変化している。上値のポイントは、108.59円、108.92円、109.12円、110.18円。下値のポイントは、105.90円、105.37円、103.77円、103.22円。RSIは37と下降ラインを上抜け上昇に変化している。トレンドモメンタムは売りだが、買いに変化する直前に来ている。トータルの判断は、売り→買いに変化。①押し目買い、107.16円割り込んだら撤退。②108.30~40円で売り、108.59円を超えたら撤退。③106.68円~107.95円のレンジ。

●ユーロドル
ユーロドルは、EURGBP、EURCADが急落。トルシェECB総裁は相変わらずの強きな発言を繰り返しているが、メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁は欧州経済の鈍化とダウンサイドリスクが拡大する可能性を示唆、米経済の影響が欧州にも波及することを意味しているように思える。上値トライが失敗し、これで下げ続けたら、ダブルトップになり、1.38台まで下落するのか、1.5020を超え、1.55まで上昇するのか・・・・ 周囲の意見は二つに分かれている。やや下値警戒感が強い。

ユーロドルの4時間チャートは、下降ラインが続いている。上値のポイントは、1.4694、1.4731~46、1.4756、1.4785。下値のポイントは、1.4596、1.4565、1.4516。RSIは37と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りに変化している。トータルの判断は、売り。①1.4694を上抜けたら撤退。②1.4560~65を割り込んだら売りが加速。③1.4565~1.4700のレンジ。

●ポンド円
ポンド円は、ポジション調整、利食い総出場。英住宅関連の経済指標は非常に悪く、2月の利下げ観測も強く、ポジション調整色の強い動きで、大きな方向性の変化とは思えない。短期的には、買いに流れが変わり、何処まで戻るのかを確かめる動きが続きそうだが、高値では手を出したくない通貨。

ポンド円の4時間チャートは、下降ラインを上抜け上昇に変化している。上値のポイントは、213.46円、214.60円、217.31円。下値のポイントは、210.08~28円、208.89円、208.09円。RSIは39と横ばいで、下降ラインを上抜け買いになり、トレンドモメンタムは買いに変化している。トータルの判断は、買い。①210.08円を割り込んだら撤退。②中期的には214.60円を超えるまでは売りで、戻り売り、214.60円超えたら撤退。

●本日の経済指標・その他
06:45 NZ 第4四半期の消費者物価指数(CPI)=前期比予想1.0% 前回0.5%、 前年比予想3.0% 前回1.8%、
09:30 豪 12月の失業率=予想4.4% 前回4.5%、 新規雇用者数=予想2.0万人 前回5.26万人
13:30 日本 11月の鉱工業生産・確報=予想-1.6% 前回-1.6%、前年比予想2.9% 前回2.9%
13:30 日本 11月の設備稼働率・確報=予想108.5 前回110.2
18:00 ユーロ ECB月例報告
19:00 ユーロ 11月貿易収支=予想55億ユーロ 前回61億ユーロ
19:00 スイス 1月の投資家センチメント=前下比予想 前回-29.7
22:30 米 新規失業保険申請件数(1/13までの週)=予想33.5万件 前回32.2万件
22:30 米 12月の住宅着工件数=予想114万件、前回118.7万件、 許可件数=予想114万件 前回116.2万件
02:00 米 1月のフィラデルフィア連銀業況指数=予想-1.0 前回-1.6
03:00 米 住宅建設業者指数(NAHB)=予想19 前回19
ビアナルト・クリーブランド連銀総裁の講演会「経済見通し、政策当局者の視点」
トルシェECB総裁が討論会に参加
バーナンキFRB議長が下院予算委員会で証言「米経済の短期的見通し」
フィッシャー・ダラス連銀総裁の講演会「2008年の米経済に関する政策優先事項」
ロックハート・アトランタ連銀総裁の講演会「米経済見通し」


2008年 1月16日 本日の為替戦略

金融機関の決算の損失額の予想や結果は直ちに、為替相場に反映される。
今後の主な金融機関の決算は、Pモルガン=1月16日、メリルリンチ=1月17日、BOA&ワコビア=1月22日、ドイツ銀行=2月1日、CSFC=2月12日、UBS=2月14日、バークレー=2月19日、BNP=2月20日、ソシェテゲネラル=2月22日、RBS=2月28日、HSBC=3月3日、Goldman=3月13日、Lehman=3月14日・・・ 忘れないように注意したい。

FRBの大幅金利引き下げに、日米の金利差縮小の観測は、円買いの材料となり、キャリートレードの解消が続いているが、激しい円高の流れは止む気配が見えない。USDJPYの売りと言うより、過去の遺産となった円キャリートレードの巻き戻しで、材料からは、そう簡単に円売りの流れに戻るのは難しい。100円を割り込むような大幅な円高を予想できず、将来の円安を期待しながらも、目先は何処まで円高が進むのかを、まず見極める必要がある。

本日のメインイベントは米地区連銀経済報告(ベージュブック) で、30日のFOMCで0.25%~0.5%の利下げが予想されるが、その確認となる。また、ユーロ、米、独のCPIの発表があり、今日も忙しい1日になる可能性が高い。

●ドル円
ドル円は、1月9日に110.12円の高値を付けてから、まだ1週間だが、4円以上の円高となった。GBPJPYは6円でダントツだが、他は総じてドル円より円高の度合いが少ない。円高はクロスの円高が主導すると思っていたが、ドル円の下げが大きいことは驚きである。ただ、底値が見えず、大幅な値動きの後は、短期的な戻り局面があることは予想され、本日のベージュブックで、円高が加速するか、利食いの円売りになるか判断できるが、戻り売りは変わらない。

ドル円の4時間チャートは、下降トレンドが続き、次々に下値ポイントをブレークしている。上値のポイントは、107.25~27円、107.65円、107.31円、108.97円。下値のポイントは、106.50円、105.90~92円、103.32円。RSIは26と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売り。①107.55円を超えるまでは売りを継続。②105.90円を割り込むと売りが加速。③106.50~107.50円のレンジ。

●ユーロドル
ユーロドルは、三日天下は聞いたことがあるが、たった1日でユーロの上昇も終わるとは・・・驚きである。EURJPY、EURCHF、EURGBPなどのクロスでユーロ売りが激しく、1.49台を維持できないでいる。相場がユーロ売りに変転したとは考えたくないが、ユーロドルをストレートで買う気にもなれなくなっているが、この通貨は忘れた頃に動き始めるので、短期取引に徹したい。

ユーロドルの4時間チャートは、1.49台から再び弱い下降ラインに入っている。上値のポイントは、1.4846、1.4874~81、1.4921、1.4943。下値のポイントは、1.4772~85、1.4738~46、1.4659。RSIは63と横ばいだが、上昇ラインを割り込んでいるようにも見える。トレンドモメンタムは買いだが、売りに変化する可能性が高くなっている。トータルの判断は、売り。①1.4846を上抜けするまでは売り。②1.4746を割り込むと売りが加速。③1.4750~1.4850のレンジ。

●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルは1.95の大台手前で何とか下げ止まったが、戻りや鈍い。5日間連続で1.95台を維持し、反発に向かうのか、1.95を割り込み続落となるのか注目したい。仮にポンドドルが反騰しても、ドル安相場に傾いた流れに変わっている可能性が高く、極端な円売りにつながり難い。ポンド円は210円を割り込み2006年の水準に戻り、どこまで下げるか試しているように見えるが、この水準からは様子見。

ポンド円の4時間チャートは、210.28円を割り込み下降ラインが続いている。上値のポイントは、210.28~38円、211.04円、212.12~36円、214.25円。下値のポイントは、209.33円、208.09円、206.97円、202.39円。RSIは29と横ばいで下降ラインが続いている。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、注意しながらの売りで、208.09円~213.46円のレンジを予想。

●本日の経済指標・その他
08:50 日本 11月の機械受注=前月比予想-6.5% 前回12.7、前年比予想-3.2% 前回3.3%
08:50 日本 12月の企業物価指数=前月比予想0.1% 前回0.2%、前年比予想2.4% 前回2.3%
09:30 豪 11月の住宅貸出=前下比予想1.0% 前回-0.7%、投資家住宅貸出=前月比予想 前回2.9%
08:50 日本 11月の経常収支=予想1.8666兆円 前回+2.2291兆円
08:50 日本 11月の貿易収支=予想0.9574兆円 前回1.1584兆円
16:00 独 12月の消費者物価指数(CPI)・確報=前月比予想0.5% 前回0.5%、前年比予想2.8% 前回3.1%、 HICP=前月比予想0.7% 前回0.5%、 前年比予想3.1% 前回3.3%
18:30 英 12月の失業率=予想2.5% 前回2.5%、ILO=5.3% 前回5.3%、失業保険申請件数=予想-0.5万件 前回-1.11万件
19:00 ユーロ 12月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.4%、前回0.5%、前年比3.1% 前回3.1%、コア=前月比予想0.4%、前回0.2%(予想0.2% 前回0.5%、前年比予想2.3% 前回2.3%
22:30 米 12月の消費者物価指数(CPI)=総合指数前月比予想0.2% 前回0.8%、前年比予想4.1% 前回4.3%、 コア指数前月比予想0.2% 前回0.3%、コア指数前年比予想2.4% 前回2.3%
23:00 米 11月の対米証券投資=予想650億ドル 前回1140億ドル
23:15 米 12月の鉱工業生産=前月比予想-0.2% 前回0.3%、設備稼働率 =予想81.2% 前回81.5%
04:00 米 米地区連銀経済報告(ベージュブック)


2008年1月15日 本日の為替戦略

IBMの第4四半期の利益見通しが強く、米国株は値を上げたが、今週は金融機関の決算発表が続き収益見通しは悪く、米金利引き下げ見通しと合わせ、米シティグループやメリルリンチなど、米国を代表する金融機関は、膨大は資金注入を必要とし、ドル売りの材料は消えそうに無い。ドル円の下落を予想しながらも、ネガティブキャリで長い間、ドル円のショートポジションを維持することは現実的に難しかったが、将来、もし、FRBは3%台まで金利引き下げを実施すると、結構ドル円の売りも楽になる。市場では早ければ3月~4月までこの水準に達するとの見通しも増えている。

ドル円が昨年11月の最安値(円高値)の107.21円を狙う位置まで下落、ドルスイスは11月の最安値(スイス高値)の1.0889を割り込み1.0886と僅かならが最安値を更新している。この2強の動きからも、金融不安のリスクヘッジが続いているように思えてならず、遅かれ早かれ最高安値を更新することを期待したい。

今まで動意の乏しかったユーロドルもようやく買いが始まり、ドル全面安の展開が何処まで続くのか楽しみである。市場センチメントはユーロブル派とベア派が混在していたが、ロイターなどのアンケートでは2008年にユーロドルは1.4と見ている市場参加者は多かった。現実は・・・・? 今日明日のことではないかもしれないが、1.5を超え何処まで上昇するのか楽しみである。

●ドル円
ドル円は、特に円買い材料があるわけではないが、ドル売り材料が多く、結果として円高となっている。円は海外勢のキャリートレードの売られ役で、国内勢では高金利を狙った海外投資の対価で、金利差縮小が為替相場い与える影響は、暫くは重要なテーマでドル円の売り材料となっている。気が早いが長期的には一部で予想されえいるような、100円を割り込むような大幅な円高相場が再来するとは思えない。無いほうにベットしたい。

ドル円の4時間チャートは、107.20円~110.20円のレンジが継続しているが、107.90円を割り込み下降トレンドに入っている。上値のポイントは、108.05円、108.40~47円、109.03~16円。下値のポイントは、107.53円、107.21~29円、105.90円。RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。①108.40~47円を超えるまでは売りを継続、②107.53円~108.40円のレンジ、③107.20円を割り込むと105.90円までの下げが加速する可能性が高い。

●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロ高懸念や景気鈍化の見通しや、中東勢の売りにユーロ買い材料に反応が鈍く、狭いレンジで取引が続いていたが、ようやく上抜けした。この通貨の特性からは続伸の可能性は低いものの、ユーロ買いの流れが再確認された可能性が高く、押し目を狙い、大幅な上昇に結びつくことを期待したい。

ユーロドルの4時間チャートは、1.4750~1.4850のレンジの上限を抜け、新たな上昇が始まっている。上値のポイントは、1.4897、1.4915~20、1.4946、1.4966、1.5020。下値のポイントは、1.4853、1.4819、1.4809、1.4796、1.4738。RSIは67と上昇トレンドが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買い。①1.4795を割り込むまでは買いを継続。②1.4800~1.5020のレンジ。③1.5020を超えたら買いが加速。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが値を戻したものの、ユーロポンドの上昇や、ポンドスイスの売りに、どうしても上値を回復できないでいる。また、金融不安+BOEの利下げ観測=円買いの流れに、ポンド円は続落しているが、NZDJPYやAUDJPYは堅調で、商品価格の上昇の影響を大きく受けている。クロスもこの通貨間の組み合わせが、ポンド円より興味深い。

ポンド円の4時間チャートは、213円~218円のレンジの下値を抜け続落となっている。上値のポイントは、212.00円、212.74~79円、213.46円、214.00~07円。下値のポイントは、210.24~26円、208.09円、207.55円。RSIは38と下降ラインが続き、これを上抜けすると買いに変化しやすくなる。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売り。①213.46円を上抜けするまでは売り。②210.26円~212.80円のレンジ、③210.28円を割り込むと売りが加速。

●本日の経済指標・その他
06:00 NZ NZIER business opinion suvey=予想 前回-27
18:30 英 12月の消費者物価指数(CPI・HICP)=前月比予想0.5% 前回0.3%、 前年比予想2.1% 前回2.1%、 RPI(小売物価指数)=前月比0.6% 前回 0.4%、前年比予想4.0% 前回4.3%、小売価格(RPIX)=前月比0.6% 前回0.4% 前年比3.1% 前回3.2%。
17:00 独 2007年の年間GDP=予想2.5% 前回2.9%
19:00 独 1月のZEW景況感調査=予想-40.0 前回-37.2、 現況指数=予想60.0 前回63.5
19:00 ユーロ 1月のZEW景況感調査=予想-37.2 前回 -35.7
22:30 米 12月の生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.2% 前回3.2%、 コア前月比予想0.2% 前回0.4%、コア前年比予想2.0% 前回2.0%
22:30 米 12月の小売売上高=前月比予想0.1% 前回1.2%、除く自動車予想0.1% 前回1.8%
22:30 米 1月のNY銀製造業景気指数=予想10.0 前回10.31
00:00 米 11月の企業在庫=前月比予想0.4% 前回0.1%
英 12月のRICS住宅価格バランス=予想-45.0% 前回-40.6%
日銀支店長会議
イングランド銀行ポンドの資金供給を実施
ジョーダンスイス中銀理事の発言


2008年1月14日 本日の為替戦略

本日は日本が成人の日の休日で、アジア市場は薄商いの取引となることが予想されるが、先週にバーナンキFRB議長の金融緩和継続を示唆する発言に、一時値を上げた米株式市場は、先週末には、米金融機関の第4四半期決算の業績悪化懸念に再び大幅な下落となった影響が心配される。

米国は1月30日のFOMCで0.5%の利下げ期待が強く、英国では2月7日のBOE金融政策委員会で0.25%の利下げの可能性が高く、市場は既にこれを十分折込み、EURGBPは歴史的な高値を更新している。本日は、英DCLG住宅価格と英生産者物価指数の発表があり、この結果に週初からポジション調整が入りやすくなっている。

●ドル円
ドル円は、110円台の本邦実需筋の売りに支えられ上値は重く、既に109.40円以上から売りのオーダーが見え始めている。また、米国経済の鈍化がバーナンキFRB議長から示され、日米金利差の縮小や、欧米金融不安の増加の恐れに、シカゴIMM先物市場でも円のロングが増加し、一時的な円売戻の調整が入る可能性は否定できないが、円高期待が強まっている。

ドル円の4時間チャートは、107.20円~110.20円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、109.12円、109.53円、110.07~20円。下値のポイントは、108.60円、107.90円、107.53円、105.90円。RSIは48と上昇ラインが崩れ売りに変化している。トレンドモメンタムは買いを継続しているが、80を割り込むと売りに変化しやすくなっている。トータルの判断は、①109.53円を超えるまでは売りを継続。②108.60円を割り込んだら売りが加速する。③107.90円~109.53円のレンジ。

●ユーロドル
ユーロドルは、トルシェECB総裁からインフレ懸念が表明され、ECB理事会では利下げは討議されなかったとの発言は、本来はユーロ買いが加速する強気の発言でもあったが、結果は1.48台を維持できず、売られることも無く、不思議な安定となっている。今日明日の時期はわからないが、今週は多くの経済指標の発表が控えており、今までのレンジ相場を抜け出すことを期待したい。

ユーロドルの4時間チャートは、1.4750~1.4850のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.4807、1.4824、1.4837、1.4866、1.4886。下値のポイントは、1.4746~54、1.4706、1.4640~48。RSIは61と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いに変化している。トータルの判断は、買い。①1.4747、または、1.4706を割り込むまでは買い。②1.4866を超えたら買いが加速。③1.4747~1.4866のレンジ。

●ポンド円
ポンド円は、BOEは2月に0.25%に利下げする可能性が高く、住宅関連は弱く、クロスを含め売りのターゲットとなっていた。ポンドドルは安値を更新しているが、1.95台は多くのテクニカルポイントが横たわり、ポンド売りの目標を有る意味では達成している。結果として、この水準からのポンド円の売りは慎重に対応したい。

ポンド円の4時間チャートは、213円~218円のレンジから、下限を割り込み弱い下降トレンドができている。上値のポイントは、214.01円、215.27円、217.00~31円。下値のポイントは、211.90円、210.24~28円、208.60円、208.09円。RSIは43と上昇ラインが崩れ下降ラインに変化している。トレンドモメンタムは80を割り込み売りに変化しやすくなっている。トータルの判断は、売り。①214.01円を上抜けするまでは売り。②211.90円を割り込んだら売りが加速。③210.28円~215.27円のレンジ。

●本日の経済指標・その他
成人の日(東京市場休場)
06:45 NZ 11月の住宅建設許可=前月比予想 前回-4.8%
09:30 豪 12月のANZ Job Ads=予想 前回0.7%、 TD-MI inflation guage=前月比予想 前回0.3%、 前年比予想 前回3.4%
17:30 スウェーデン 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.3% 前回0.6%、前年比予想3.6% 前回3.3%、UND1X=前月比予想0.3% 前回0.5%、前年比予想2.2% 前回1.9%
18:30 英 11月のDCLG住宅価格=前年比10.7% 前回11.3%
18:30 英 12 の生産者物価指数(PPI)= コア・産出指数(output)=前月比予想0.2%、前回0.1%、前年比予想2.3% 前回2.2%、PPI・投入指数(Input)=前月比予想0.8% 前回1.7%、前年比予想10.4% 前回10.2%、PPI・産出指数(output)=前月比予想0.4% 前回0.5%、前年比予想4.6、前回4.5%
19:00 ユーロ 11月の鉱工業生産=前月比予想-0.8% 前回0.4%、前年比予想2.8% 前回3.8%


2008年 1月12日 今週の為替戦略

米メドレーは、FRBは緊急ミーティングを開き、1月30日よりも早めに、金利引き下げを実施する可能性があるとのレポートを流した。金融市場の混乱は今年に入っても止むことを知らず、主要国では経済成長の鈍化に株安が続き、原油価格や商品価格の上昇にインフレ懸念続き、底が見えない欧米金融不安が続いている。為替相場はこれらの影響の強弱により、通貨間で非常に異なる値動きが続いている。

1月4日と1月11日を比較してみると:
金融不安+インフレリスクにドル安基調が続き、経済減速の影響を受けながらも、米国等と比較するとまだまし出るとの判断にUSDJPY・EURUSDが横ばいで、住宅市場の低迷の影響にGBPUSDは弱く、米国経済の悪影響をまともに受けUSDCADが弱く、インフレ懸念や商品市場の高騰にAUDUSD・NZDUSDが強く、インフレリスク=金融不安にUSDCHFがやや強い状況となっている。
USDJPY=108.59円→108.84↑(0.25円ドル高円安=0.23%)
EURUSD=1.4743→1.4776↑(33ポイント ユーロ高ドル安=0.22%)
USDCHF=1.1084→1.1014↓(70ポイント ドル安スイス高=0.63%)
GBPUSD=1.9739→1.9566↓(173ポイント ポンド安ドル高=0.88%)
AUDUSD=0.8720→0.8906↑(186ポイント 豪ドル高ドル安=2.13%)
USDCAD=1.0027→1.0188↑(161ポイント カナダドル安ドル高=1.61%)
NZDUSD=0.7660→0.7823↑(163ポイント NZドル高ドル安=2.13%)

Weeklyベースの比較で、円クロスを比較してみると:
円は、GBPJPY・CADJPYで円高が進み、他は円安となる、強弱がはっきりとしてきているのが特徴となった。
GBPJPY=214.35→212.91↓(1.44円 円高ポンド安=0.67%)
CADJPY=108.25→106.73↓(1.52円 円高カナダドル安=1.4%)
EURJPY=160.08→160.80↑(0.72円 円安ユーロ高=0.45%)
AUDJPY=94.67→96.92↑(2.25円 円安豪ドル高=2.38%)
CHFJPY=97.95→98.79↑(0.84円 円安スイスフラン高=0.86%)
NZDJPY=83.18→85.09↑(1.91円 円安NZドル高=2.3%)

直近のポイントを見てみると:
USDJPY=117.22円(11月26日週安値)、GBPUSD=1.9185(2007年3月9日週安値)、EURJPY=159.75円(1月4日週安値)、CADJPY=103.35円(8月17日週安値)で、EURUSD=1.4968(11月23日週高値)を超えることができるのか? GBPJPY=212.87(200週移動平均線)を一時割り込んだものの、終値ベースではほぼ同じ水準に戻して終了、今週はこの水準を割り込み越週することができるのか注目したい。

IMM通貨先物の取引からは、
JPY 12月31→1月8日=+920→+37,473と、円高期待感が強くJPYロングが増加し円高期待が高い。
EUR 12月31→1月8日=+36,655→+51,902と、ロングが増加しユーロ高期待が高い。
GBP 12月31→1月8日=-2,809→-3,262と、ショートが増加しポンド安期待が高い。
CHF 12月31→1月8日=-4,619→-2,171と、ショートが減少しスイス安期待が弱まっている。
CAD 12月31→1月8日=+22,998→+16,424と、ロングが減少しカナダ高期待が弱まっている。
AUD 12月31→1月8日=+18,024→+23,396と、ロングが増加し豪ドル高期待が高まっている。
NZD 12月31→1月8日=+13,965→13,503と、横ばい。

トルシェECB総裁は、インフレリスクの高まりに政策金利の引き上げ・横ばいを示唆し、バーナンキFRB議長は景気低迷に政策金利の引き下げを示唆した。米国は今後数四半期に渡り、リセッションに陥る可能性が高く、GDPは今年第1四半期に1%まで、第2四半期に2%まで低下する可能性が指摘され、他の先進国の中でも金利引き下げを積極的に実施する可能性が高くなっている。今週も金利引き下げが見込まれる通貨を売り、金利据え置きか、引締めが予想される通貨が買われる動きが続きそうである。

米国は1月30日に0.5%引き下げ、3月18日、4月30日にも0.25%の利下げを実施し、政策金利(FFレート)は3.25%まで急速に下げる予想が支配てきとなっている。カナダは1月22日0.25%の引き下げ、英国は2月7日に0.25%引き下げが予想され売り圧力は強い。一方、オーストラリア、NZ、スウェーデン、日本、ユーロ、スイスは金利据え置きが予想されており、買い圧力が続きそうである。

金利据え置きが予想される通貨の中でも、オーストラリア、NZは商品価格に大きく影響を受け、景気鈍化=商品価格下落の可能性も残り、通貨としては売られやすい通貨に分類される可能性も残っているが、これも商品市場次第で商品市況を見ながら取引をする必要がある。

今週は、米金融機関は14日の週から昨年第4四半期の決算発表を予定しており、業績内容により、株価が変動し、為替が変動するリスクは非常に高く、注意が必要である。また、重要な経済指標が多く値動きの荒い展開になる要因が多い。

メインイベントは、17日のバーナンキFRB議長の下院予算委員会で「米経済の短期的見通し」について証言する。また、30日のFOMCで0.5%の利下げ予想が増加する中で、16日の米地区連銀経済報告(ベージュブック) はその確認の意味で重要となる。

住宅関連の指標に相場が大きく動くことが多く、15日=英RICS住宅価格バランス、16日=豪住宅貸出、17日=米住宅着工・許可が注目さえる。また、インフレ関連では、15日=英CPI、米PPI、16日=独CPI、ユーロCPI、米CPI、17日=NZCPIと数多く控えている。米国の景気先行指数ともなっている、15日=米NY連銀製造業景気指数、17日=米フィラデルフィア連銀業況指数、18日=ミシガン大消費者信頼感指数は重要である。その他、比較的変動リスクが高いのは、18日=NZ小売売上高、英小売売上高も注意したい。

●ドル円
ドル円は、IMM通貨先物市場で円ロングが増加するなど、金融不安の拡大に相対的に円高期待が増加している。ドルやポンドの金利引き下げにより金利差縮小と、経済成長度合いの差によっても円高が維持されやすい環境になっている。一部では本邦金融機関のサブプライム関連の損失が予想されているが、まだ、他よりましで、数少ない好材料の経常黒字が円買いのテーマになる可能性もでている。11月30日の安値107.22円割れは、新たなドル売りの開始となるが、最後のあだ花の円高はどこまで続くことやら・・・・。

ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドを維持し、ラインの中間地点で取引が続いている。上値のポイントは、108.87 110.30円、110.84円、111.31円、111.58円、112.30円。下値のポイントは、108.03円、107.90円、107.21~38円、105.58円、103.93円。RSIは35と横ばいながら下降ラインを続け、トレンドの有る売りが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、①107.90円~110.20円のレンジから下値をトライ、②107.90円を割り込み、107.22円を割り込み続落の何れか。Daily=売り、Weekly=売り、Monthly=売り。

●ユーロドル
ユーロドルは、ECBの金利引上げ・据置き観測と、BOEの引下げ見通し+FRBの大幅引下げ見通しに、ユーロの優位性は変わらないと見ているが、その割に上昇力は鈍く、どうも期待外れの横綱である。横綱相撲を見せてくれるには1.5台を完全にクリアする必要があるが、その前の、1.4850をクリアすることを願うだけで、EURGBPが最高値を更新しているとは言え、GBPUSDでドル高の影響もありユーロにとってはマイナス要因で、GBPJPYを見ていると、EURJPYの売りに火がつき、その影響が気が気でならない。

ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇ラインの中間から上限で取引が続いている。上値のポイントは、1.4803、1.4882、1.4952、1.4966~87、1.5050、1.5302。下値のポイントは、1.4627、1.4506、1.4309~32。RSIは64と上昇ラインを維持、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、①1.4627~1.4970のレンジ、②1.4970を超えたら買いで、1.5台を維持できなければ一時撤退、押し目で再び買いを模索。Daily=買い、Weekly=買い、Monthly=買い。
 
●ポンド円
ポンド円は、英国経済の落ち込みは深刻で、住宅価格の下落と成長鈍化に、利下げ観測は強く、金利差縮小に売られやすい状況は変わらない。GBPUSDはFRBの継続的な引下げに何れかの時点で底値から反発する可能性もあり、決してポンド全面安の展開が続くとは思えない。むしろ、円に視点が移り円高の相場が続いているだけだが、200週移動平均線212.87円を一時割り込み211.97円まで下落したが、週終値ベースでは212.91円まで値を戻し、サポートが生きている。この水準を割り込み続落が確認できるまでは、下値での売りも手控えたい。

ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドの下限から中間で取引が続いている。上値のポイントは、217.00えん、217.91円、218.98円、219.19~29円。下値のポイントは、210.20円、209.56円、208.50円。RSIは31と下降ラインを継続、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、①209.56~219円のワイドなレンジ、②211.97円~219円のレンジ。Daily=売り、Weekly=売り、Monthly=売り。


2008年1月12日 11日の海外為替市場

企業買収や企業業績に関するニュースに相場が動き、クレジットリスクや金融機関の業績悪化の思惑が広まり、世界的な株安が続き、結果として円が上昇。

バンカメがカントリーワイドを40億ドルで買収との報道も前日の予想より低く失望、JPモルガンはWashington Mutualを買収する。アメックスは景気後退を予想し資産償却に動き、メルリリンチは来週150億ドルの評価損を計上する。

サブプライム問題が続き、金価格=一時900.1ドルまで上昇、原油価格=一時92.45ドルまで下落。NYダウ=-246.79ドル。カナダドル=雇用統計の悪化にカナダドル安(USDCAD=1.0091→1.0220まで急伸)、AUDCAD=0.9019→0.9133まで急伸、カナダドル売りをリード。独、英の経済指標は弱く、ユーロは横ばい+ポンドは下落。

●ドル円
アジア市場のドル円は109.33円で取引が始まり、仲値に向けた実需筋+資本筋の買い109.72円まで上昇したが、NYタイムズ「米メリルリンチが来週150億ドルの評価損を計上する見込み」との報道を契機に、109.45円まで下落、ロシア勢の激しいポンド円の売りに(GBPJPY=214.17→212.01円まで急落、GBPCHF=2.1630→2.1423まで急落)、ドル円は109.20円→108.80円→108.60円の大口ストップロスを誘発・トライしながら、108.63円まで急落した。欧州市場は108.92円で取引が始まり、108.80円以下の本邦企業の買いを試しながら、利食いの買い戻しに一時109.23円まで値を戻し、109.10~20円では大口のドル売オーダーが並び上値は重く、108.60円以下のストップロスのトライを続けながら、108.75~10円の狭いレンジで売り買いの攻防が続いた。米国市場に入っても、弱い米国株に、円とスイスを買う動きが続き、01:00時のロンドンフィキシングでは109.15~20円まで上昇したが、ドル売りオーダーは厚く、結局は108.75~15円のレンジを抜け出すことはできず、108.84円で取引を終了した。

●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4802で取引が始まり、1.4786を安値に1.4816まで上昇したが、ロシア筋の激しいポンド売りの影響(GBPUSD=1.9615→1.9503→欧州市場1.9484安値)に、1.4776まで下落した。欧州市場は1.4800で取引が始まり、独WPIや英鉱工業生産・製造業生産高が予想を大幅に下回り、1.4762~1.4815のレンジで激しい売り買いの攻防が続いた。UBSが「サブプライム関連のポジションがもたらす、最終的な損益の打撃は予想できない」との株主向けのレターを流し、売り買いが混在したが、弱い米国株を材料に、1月4日の高値1.4825を試す買いと、1.4800~20の売りに挟まれて、1.4770~05の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場が取引を終了した薄商いの中で、一時1.4819まで上昇したが後続は無く、1.4772まで値を下げ、1.4776で取引を終了した。

●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は161.91円で取引が始まり、仲値での買い需要に162.30円まで上昇したが、本邦輸出筋+米系証券の売り+ドル円売りに、上値は重く上げ渋り161.62円まで下落、本邦勢の買いに下げ止まり、161.60~85円の揉み合いから、ポンド円の大口売りに160.70円まで急落となった。欧州市場は161.22円で取引が始まり、本邦勢+ファンド勢の買いに161.50円まで値を戻したが、来週の米金融機関の決算発表を危惧した売りや、株安=円買いの流れに上値は重く、160.67円まで続落となった。米国市場に入っても、弱い米株にポジション調整の円売りも続かず、一時161.55円まで値を戻したが、引けにかけては160.67円まで再び下落、160.80円で取引を終了した。

●主な経済指標の結果
08:50 日本 12月マネーサプライM2+CD=前年比2.1%(予想2.0% 前回2.0%)
14:00 日本 12月の景気ウォッチャー調査=現況判断DI=36.6(前回38.8)、 先行き判断DI=37.0(前回38.8)
16:00 独 12月の卸売物価指数(WPI)=前月比-0.5%(予想0.3% 前回1.0%)、 前年比5.1%(予想5.9% 前回5.7%)
18:30 英 11月の鉱工業生産=前月比-0.1%(予想0.1% 前回0.5←0.4%)、 前年比0.4%(予想0.5% 前回1.0%)→ 予想を下回りポンド売りとなる
18:30 英 11月の製造業生産高=前月比-0.1%(予想0.1% 前回0.3%)、 前年比0.1%(予想0.3% 前回0.3%)
21:00 カナダ 12月の失業率=5.9%(予想5.9% 前回5.90%)、雇用ネット変化=-1.87万人(予想1.5万件 前回4.26万件)→ 予想を下回りカナダドル売りとなる
22:30 カナダ 11月の貿易統計=37億カナダドル(予想33億カナダドル 前回31.3←33.2億カナダドル)、輸出=379.1億カナダドル(前回367.8←373.6億カナダドル)、輸入=342.1億カナダドル(前回336.5←340.5億カナダドル)
22:30 米 11月の貿易収支=-631.2億ドル(予想-591億ドル 前回-577.7←-578.2億ドル)
22:30 米 12月の輸入物価指数=前月比0.0%(予想0.2% 前回3.3←2.7%)、 輸出物価指数=0.4(予想0.4% 前回0.9%)
04:00 米 12月の月次財政収支=482.6億ドル(予想500億ドル 前回419.6億ドル)

●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎ホーニング・カンザスシティ連銀総裁=米経済は減速したが2008年の見通しはそれほど悪くない。インフレ圧力は高まっている。
◎FRB外国中銀の米財務省証券・政府機関際保有高=前週比-54億ドルの2.0580兆ドル。
◎ムーディーズ=FRBの追加利下げによりリセッションか回避される可能性。
◎カナダ財務省高官=カナダの2008年経済成長率を下方修正する見通し。米住宅市場の低迷はカナダドル高、海外との競争激化が背景。
◎NYタイムズ・メリルリンチ=来週150億ドルの評価損を計上する見込み。
◎バンカメ、カントリーワイドを40億ドルで買収へ
◎ミシュキンFRB理事=金融市場の混乱は経済成長見通しに対するかなりの下向きリスク。一段のひっ迫に繋がる可能性。今後も断固とした行動をとる。
◎ローゼングレン・ボストン連銀総裁=米住宅価格は一段と下落し、住宅低迷により景気減速が加速刷るかの可能性がある。
◎プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=最大の懸念は、住宅・株式市場の資産価値が低下し個人消費が減速する可能性。追加利下げの可能性はオープン。

欧州・英国
◎UBS株主向けのレターで=サブプライム関連のポジションがもたらす最終的な損益の打撃は予想できない。B1079
◎ウェーバー独連銀総裁(TVインタビュー)=ドイツの利セッション入りを懸念する材料はない。 2008年の成長は2%をやや下回る見込み。 減速が予想以上に急激になるリスクは存在。賃金上昇によるインフレリスク高まる。

日本・その他
◎福井日銀総裁=上下両方向のリスクバランスをどう対応するかという局面に入りつつある。スタグフレーションに陥る前に安定軌道維持の整備を丹念にやる。米景気は目先低成長し、その後は安定成長に向け軟着陸する可能性が高い。
◎損保ジャパン=サブプライム含むCDOで清算の可能性が生じ340億円の支払準備金を計上した。
◎トルコ戦闘機がイラク北部を爆撃
◎OECD景気先行指標=G7各国は98.9(前回99.5) 日本95.3(95.0)、OECD加盟国99.0(前回99.5)


2008年 1月11日 本日の為替戦略

ご存知の通り、景気鈍化にウェートが高く金利引き下げる可能性のある通貨が弱く、インフレ懸念にウェートが高く金利引き下げの可能性がある通貨は強い。

バーナンキFRB議長やトルシェECB総裁の発言は、予想通りとも言えなくも無いが、両通貨当局者のトップから、米経済成長の鈍化とインフレ圧力が危惧されては、ドルを買う材料を探すのは至難の業である。米国では、1月30日のFOMCでは0.5%の利下げ予想が高く、ユーロでは、今後の選択肢は据置きか、利下げの二者択一となった。

武藤日銀副総裁も米経済成長の鈍化を予想し、「経済が拡大維持なら緩和的金利水準を徐々に調整」と利上げ期待を残しているが、日本を含め主要国の経済成長は鈍化の道をたどることはほぼ間違いなく、日銀の政策金利変更を期待しようが無い状態となっている。

メリルリンチのエコノミストは、米経済の鈍化にカナダ経済も急速に減速し、今年は1.25%の金利引き下げを予想している。この予想が的確であると想定すれば、クロスの通貨を選択したカナダ売りが見込まれるのだが・・・・・。予想通りになるかは不明ながら、最近の海外からのレポートはカナダドル安が多い。

昨今は、トルシェECB総裁も言っている通り、何処の国でも政策担当者は、「米経済の減速は、新興市場国経済の力強さで緩和される」と言っている。判りきったことかも知れないが、これは、ドル売り=新興市場国通貨の買いを示唆し、これを否定するのは非常に難しい。後は好き・嫌いの次元。

本日は金曜日、調整も強まる可能性が高いが、特に重要な経済指標も見当たらない。

●ドル円
ドル円は、本邦輸出企業はできあがり110円の売り意欲は強い。110.00~55円のドル売りが強いことが予想される。これを超えても実需筋の売りが続くと思われるが、投機的な買いが強まることが予想される。1月30日のFOMCの利下げ幅や有無を確認するまでは、110円台からのドル買いは難しいと思われ、来週の米金融機関の第4四半期決算のリスクを考えると、上値トライが失敗したとも言える。

ドル円の4時間チャートは、110台に一時上昇したが、引き続きフラックフォーメーションが続き、やや下値を抜けているようにも思える。上値のポイントは、110.07~14円、110.55円、111.71~90円、112.18円。下値のポイントは109.12~19円、108.87円、108.07円、107.90円。RSIは58で上昇ラインが続き、これを割り込んだら売りに変化するので注意したい。トレンドモメンタムは買いを継続。サインは買いを示しているが、108.87円を割り込んだら売りに変化。トータルの判断は、108.87円~110.55円のレンジか、抜け出した方向に付く。売りに変化するリスクに注意。

●ユーロドル
ユーロドルは、トルシェECB総裁から討議の選択は二つで、据置きか利上げとの発言に、やや驚きではあるが、次回の利上げ観測まで流れ、上値を試す好機となっている。EURGBPやEURCADなど、金利据え置きや下げ方向にある通貨を売り、ユーロを買う勢いが強まる可能性が高い。EURGBPは最高値を更新し高値恐怖症があるが、逆にポンドドルの買いも選択肢。

ユーロドルの4時間チャートは、1.46~1.4850のレンジが続いている。上値のポイントは1.4824、1.4837、1.4897、1.4946、1.5004。下値のポイントは、1.4766、1.4747、1.4706、1.4634~40。RSIは56で下降ラインが終了し、上昇ラインが開始した可能性がでている。トレンドモメンタムは売りだが、買いに転換する可能性が高くなっている。トータルの判断は、買い。1.4824~37超えで確認できる。

●ポンド円
ポンド円は、BOEの金利据え置きでもポンド買いは鈍く、円以外のクロスではポンド売りが続いている。ポンドドルが1.9535~50を割り込んだら続落の可能性が出てくるが、どうも、ポンド売り圧力も弱まっている。クロスの円は強弱混在で、ポンド独自の要因を待ちたいが、今日は金曜日、特に英国関係の経済指標も無く・・・材料難で調整による買いを期待したい。

ポンド円の4時間チャートは、213円~218円のレンジをまたしても継続している。上値のポイントは215.52円、216.80円、217.31円、217.94円。下値のポイントは、213.57円、213.46円、213.27円、211.61円。RSIは51と上昇ラインが続き、これを割り込んだら売りに変化しやすくなる。トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、引き続きレンジ相場の色合いが強く、次の一手を決め打ちできないが、期待感はレンジ相場離脱で、216.80円を超えたら買いが確認。

●本日の経済指標・その他
08:50 日本 12月マネーサプライM2+CD=前年比予想2.0% 前回2.0%
14:00 日本 12月の景気ウォッチャー調査=現況判断DI=予想 前回38.8、先行き判断DI=予想 前回38.8
16:00 独 12月の卸売物価指数(WPI)=前月比予想0.3% 前回1.0%、前年比予想5.9% 前回5.7%
18:30 英 11月の鉱工業生産=前月比予想0.1% 前回0.4%、前年比予想0.5% 前回1.0%
18:30 英 11月の製造業生産高=前月比予想0.1% 前回0.3%、前年比予想0.3% 前回0.3%
21:00 カナダ 12月の失業率=予想5.9% 前回5.90%、雇用ネット変化=予想1.5万件 前回4.26万件
22:30 カナダ 11月の貿易統計=予想33億カナダドル 前回33.2億カナダドル、輸出=予想 前回373.6億カナダドル、輸入=予想 前回340.5億カナダドル
22:30 米 11月の貿易収支=予想-591億ドル 前回-578.2億ドル
22:30 米 12月の輸入物価指数=予想前月比0.2% 前回2.7%、輸出物価指数=予想0.4% 前回0.9%
04:00 米 12月の月次財政収支=予想500億ドル 前回-419.6億ドル
ミシュキンFRB理事の講演会「金融政策の柔軟性、リスク管理、及び、金融混乱」
ローゼングレイン・ボストン連銀総裁の講演会「経済展望会議」


2008年 1月10日 本日の為替戦略

材料やニュース、発言は、米経済の成長鈍化とインフレ加速を示し、これが世界的な流れとなっている。ユーロ圏も成長鈍化の予想や下方修正が相次ぎ、一蓮托生で通貨当局者の発言やエコノミストの予想が多い。来週から米金融機関の第4四半期決算の発表が始まり、非常に重要で相場の乱高下は避けられず、注意が必要だが、業績悪化を予想する記事が多くなっている。

本日は、イングランド銀行(ECB)と欧州中銀(ECB)の金融政策の発表があり、共に金利据え置きが予想されている。EURGBPの最高値更新(ポンド安)やGBPUSDの下落は、既にこれを先取りしていると思われるが、12月のサプライズな金利引き下げの再来を予想し、既にショートポジションが作られている。ただ、可能性は低く、これに反するリスクは大きい。

年末・年始から続いた相場の流れも、一部の通貨を除きレンジ相場に入り、それらが次の流れを模索する水準に近づき、再び大きな値動きになりそうで注意したい。海外の友人からは、ユーロ圏の経済指標の鈍化+堅調なオーストラリア経済指標に、EURAUDの売りを進めてくる。

本日の経済指標からは、メインイベントは、BOEとECBの金融政策で、トルシェECB総裁発言を注目。また、USDCAD=1.1台を突破していることから、カナダの住宅建設許可も注意したい。それと、バーナンキFRB議長の講演会からの発言は、非常に興味を持っている。

●ドル円
ドル円は、驚きの狭いレンジ取引から、これを抜け出すのはどちらか? 非常に興味があり重要で、109円台を維持し上値を試しやすくなっている。しかし、相場の流れを一方向に決定付けることも、最近の相場からは危険で、タートルズスープも比較的値幅の狭いターゲットが必要となっている。

ドル円の4時間チャートは、108円~110円のレンジが続き、フラックフォーメーションになっている。上値のポイントは、110.06円、110.46~55円、111.71円、112.18円、112.78円。下値のポイントは、109.56~58円、108.89円、107.45円、107.15円。RSIは52で上昇ラインを継続、トレンドモメンタムは買いを継続。110.55円を上抜けできるかがポイントで、買い。

●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロ圏各国の景気鈍化に、経済成長の下方修正が目立つ。また、グロース独経済技術相のユーロドル相場をけん制する発言も流れ、クロスでユーロ売りも強まっている。しかし、FRBの0.5%の利下げの思惑や、本日のECB金利据え置きや、インフレを意識した発言期待など、強弱双方の要因が混在し、相場見通しを不透明にさせている。

ユーロドルの4時間チャートは、1.4650~1.4850のレンジの下限を試している。上値のポイントは、1.4678、1.4702~09、1.4742。下値のポイントは、1.4689、1.4634、1.4567~75、1.4516。RSIは40と引き続き下降ラインに戻っている。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売り。1.4567を割り込んだら下落が加速するが、それまでは本格的な流れになり難い。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが昨年4月来のポンド安、ユーロポンドがユーロ誕生以来のポンド安水準。景気鈍化と金利引き下げ見通しに、いじめられ役となっている。本日のBOEの金融政策が相場を大きく左右するが、期待に反して、金利据え置きとなれば有る程度の、買い戻しを意識する必要があり、その可能性は高いと見ている。

ポンド円の4時間チャートは、213円~218円のレンジ相場が継続している。上値のポイントは、215.52円、216.80円、217.40円、219.19円。下値のポイントは、213.57円、211.61円、211.14円。RSIは47と上昇ラインを継続。トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、弱い買い。引き続きレンジ相場を予想。216.80円を超えたら買いが加速しやすくなる。

●本日の経済指標・その他
09:30 豪 11月の貿易収支=予想-25億豪ドル、 前回-29.83億豪ドル、 輸出=前回-3.0%、 輸入=前回2.0%
14:00 日本 11月の景気動向調査・速報=先行指数=予想10.0 前回18.2、一致指数予想33.3 前回70.0
18:00 ノルウェー 12月のCPI=予想 前回1.5%、 コアCPI=予想 前回1.5%
18:30 英 11月の貿易収支=予想-72.3億ポンド 前回-71.2億ポンド、除くEU=-45億ポンド 前回-44.2億ポンド
21:00 英 イングランド銀行(BOE)金融政策の発表=政策金利5.5%の据置きを予想
21:45 ユーロ 欧州中銀(ECB)の政策金利発表=政策金利4.0%の据置きを予想
22:30 ユーロ トルシェECB総裁の政策金利発表後の記者会見
22:30 米 新規失業保険申請件数(1/6までの週)=予想34万件 前回33.6万件
22:30 カナダ 11月の住宅建設許可=前月比予想-2.0%、前回6.8%、 新規住宅価格指数=予想0.3% 前回0.1%
00:00 米 11月の卸売在庫=前月比予想0.4% 前回0.0%
ホーニング・カンザスシティー連銀総裁の講演会「2008年の経済見通し」
バーナンキFRB議長の講演会「金融市場、経済見通し、及び、金融政策」


2008年1月9日 本日の為替戦略

市場を動かせるような大手投機筋は、市場センチメントを自分にとって有利に誘導することが多い。それを前提にしても、これを考えたら、暫くはドル売りセンチメントを変えることはできないとの思惑に駆られる。

◎FRB議事録では、先のFOMCを前にボストン、ミネアポリス、サンフランシスコ地区連銀は、公定歩合を0.5%引き下げ4.5%とすることを発議していた。◎米プライマリーディーラーは30日のFOMCで19社中7社が0.5%の利下げを予想。◎英タイムズ紙(British Retail Consortium レポート)=イングランド銀行は過去3年間で最悪のクリスマスを向かえ、金利引き下げ圧力にさらされて、BOEは政策金利を引き下げる可能性が高まると報道。◎投資家ジム・ロジャーズ氏は、米経済はリセッション(景気後退)に向かい、世界の通貨に圧力がかかっており、投資家はルを売るべきだと助言した。◎メリル・リンチのレポートでは、米国は16年間で最初の完全な景気後退に入った。

●ドル円
ドル円は、再び円キャリートレードの復活を思わせるような買いが続いたが、いずれにしても、投機的な動き以外ないように思える。ポジションテーカーは、年末に円ロングポジションを作り、一昨日、昨日と利食いを行っていたようであるが、FOMCの0.5%利下観測、イングランド銀行のサプライズな利下げ危惧が払拭できず、積極的な円売りもためらわれ、レンジ相場からやや円高(ドル安)に動きやすい。

ドル円の4時間チャートは、108円~110円のレンジでの取引が続いている。上値のポイントは、109.71~79円、110.46~55円、111.71円。下値のポイントは、109.02円、108.59円、108.24円。RSIは47と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、引き続き上値を試すと予想するが、昨日の上値トライ失敗に、昨日より買い圧力は弱い。広くは108.50円~110.55円、狭くは108.60円~109.80円のレンジと予想、110.55円を超えたら、下値トライは終了し上昇に転じるが、それまでは、中期的な売りが続いている。

●ユーロドル
ユーロドルは、ポンドドルの高下、ドルスイスの高下、ドル円の高下を横目に、横綱相撲をとっており、非常に動きは鈍い。ストラテジストの方向性見通しも、上昇と下降に極端に別れ、ポジションは偏り難い。しかし、投機的な動きの根拠となっている金利差を材料に取れば、引き続きクロスではユーロは有利。

ユーロドルの4時間チャートは、上昇ラインが崩れ、1.4650~1.4850のレンジで取引されている。上値のポイントは、1.4721、1.4746、1.4760、1.4824。下値のポイントは、1.4650~60、1.4567、1.4516、1.4476。RSIは50と横ばいで推移し、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、引き続き下値トライを継続。狭くは1.4667~1.4824のレンジ、広くは1.4567~1.4824のレンジで、中期的なユーロ買いは継続している。

●ポンド円
ポンド円は、久々の政府系ファンドのポンド買いが入ったが、1.98台を維持できず強さは感じられない。市場のコンセンサスはイングランド銀行は金利据え置きと考えて、2月の利上げを予想しているが、12月のサプライズの記憶も残り、新聞報道も利下げの可能性を掲載(意図的かも知れないが)、明日のBOE政策金利の発表を前に、リスクはポンド下落で、問題は、市場参加者の多くがそのように思い、ポンドショートポジションが積み上がっていることである。私が信頼している英系金融機関のレポートは、金利据え置きと判断している。

ポンド円の4時間チャートは、下降ラインが崩れ、213円~218円のレンジで取引されている。上値のポイントは、215.52円、216.80円、217.40円、219.19円。下値のポイントは、213.57円、211.61円、211.14円。RSIは45と上昇ライン続き、これを割り込んだら売りに転換する可能性が出てくる。トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、弱い買い。暫くは213.57円~216.80円のレンジで、中期的な売りが続き、216.80円を超えたら、買いに反転する。

●本日の経済指標・その他
08:50 日本 12月の外貨準備高=予想 前回9701.8億ドル
09:30 豪 11月の小売売上高=前月比予想0.5% 前回0.2%
16:00 独 11月の貿易収支=予想175億ユーロ 前回187億ユーロ、輸出=予想0.5% 前回0.6%、 輸入=予想1.8% 前回0.2%
19:00 ユーロ 第3四半期のGDP・確報=前期比予想0.7% 前回0.7%、前年比予想2.7% 前回2.5%
20:00 独 11月の鉱工業生産=前月比予想0.5% 前回-0.3%、 前年比予想4.5% 前回-5.9%
22:15 カナダ 12月の住宅着工件数=予想22.1万件 前回22.79万件
00:30 英 11月の景気動向調査=先行指数 前月比予想 前回0.2%、 一致指数 前月比 前回0.1%
プール・セントルイス連銀総裁の講演会「経済・金融リテラシーについて」


2008年1月8日 本日の為替戦略

本邦勢の参入に円売りが再開され、投機筋のポジション調整が始まった。年末・年始から続いた円ロング・ポジションの調整が暫く進む可能性が高く、短期的にはドル円の買い、ユーロドルの売り、ポンド円の買いの流れに入っている。この流れがどこまで続くのかを試す動きが続きそうだが、中期的なトレンドは明確な変化は無く、ドル円の売り、ユーロドルの買い、ポンド円の売りが続き、結果として、短期取引では値の荒い変動幅が広くなる可能性が高い。

年始の相場は、投機的な動きと思われることが多く、市場の相場観もブル・ベアが混在していることで、一方向に動き難い展開が続やすく、ポジションの逆を狙うもの方法。正攻法では、米=金利引き下げ、ユーロ・英国=金利変更なしから、これらの通貨の組み合わせになりやすい。

●ドル円
ドル円は、本邦勢の本格参入に円売りの流れとなったが、円は予想外に健闘しているようにも思える。相変わらず投機色の強い展開となっているが、ドル円110円台からの本邦勢のドル売り意欲は相当強く、クロスでの円買い戻しも限定的と思われ、暫くは売りと買いが交錯し、投機ポジションが積み上がった方向の逆に動きやすい。

ドル円の4時間チャートは、ダウントレンドも崩れ、108円~109.80円のレンジに入っている。上値のポイントは、上値のポイントは、109.53円、109.71~79円、110.46~55円。下値のポイントは、109.02円、108.59円、108.24円。RSIは37と緩やかな上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いに転換している。トータルの判断は、上値トライが続くと予想、広くは108.50円~110.55円のレンジ、狭くは108.60円~109.80円のレンジを予想。中期的には110.60円を超えなければ本格的なドル買いになり難い。

●ユーロドル
ユーロドルは、1.4850以上を維持することができず、逆に、1.4650以下を試したがこれも失敗。FOMCの利上げ観測に反し、トルシェECB総裁の発言からは、ECBが金利引き下げに動くことは予想できず、金利差拡大=ユーロ高の流れを否定できない。押し目買いの流れが続きやすく、1.5000を超えられたらユーロ高の流れが確認できるのだが、なかなか一朝一夕になりそうにない。

ユーロドルの4時間チャートは、上昇ラインが崩れ、1.4570~1.4850のレンジに入っている。上値のポイントは、1.4721、1.4746、1.4760、1.4824。下値のポイントは、1.4650、1.4567、1.4516、1.4476。RSIは56と下降ラインを上抜けたが、トレンドモメンタムは売りに転換している。トータルの判断は、下値トライが続くと予想、広くは1.4567~1.4824、狭くは1.4650~1.4824のレンジ。中期的にはユーロ買いが続いている。

●ポンド円
ポンド円は、クロスの円高のリード役となっているポンド円の下落も、ようやく下げ止まりレンジ相場に入っている。年末・年始の円買いの流れが終わり、円売り相場が始まった可能性は低く、円ロング・ポジションの巻き戻しが中心と思われ、高値での買いは控えたい。

ポンド円の4時間チャートは、下降トレンドが続き、目先は213.50~217円のレンジで取引されている。上値のポイントは、215.52円、216.80円、217.40円、219.19円、下値のポイントは、213.57円、211.61円、211.14円。RSIは32と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買い転換している。トータルの判断は、上値とトライが続くと予想、中期的には売りは変わらず、216.80円を超えることができれば、買い反転する可能性が高まる。

●本日の経済指標・その他
09:01 英 BRC小売売り上げ=予想 前回1.2%
09:30 豪 11月の住宅建設許可=前月比予想0.0% 前回-2.8%
19:00 ユーロ 11月の小売売上高=前月比予想0.5% 前回-0.7%、 前年比予想0.50% 前回0.20%
20:00 独 11月の製造業受注=前月比予想-1.8% 前回4.0%
22:55 米 レッドブック小売売上高=前月比予想 前回-0.7%、前年比予想 前回1.6%
00:00 米 11月の中古住宅販売保留=予想-0.5% 前回0.6%
05:00 米 11月の消費者信用残高=予想75億ドル 前回47億ドル
プロッサー・フィラデルフィア地区連銀総裁の講演会「2008年の経済見通し」
ローゼングレイン・ボストン地区連銀総裁の講演会「2008年の経済サミット展望会議」


2008年1月7日 本日の為替戦略

先週末のサプライズな日経平均株価の700円近い大幅な下落と、米非農業部門雇用者数の予想外の低い伸びと、失業率の上昇を受け、次回のFOMCでは0.5%の政策金利引き下げを視野に、ドル売りの流れが何処まで続くのかを試す動きと、年末・年始のドル売り・円買いポジションの巻き戻しと、売り買い混在するする可能性が高くなっている。

本日は特に重要な経済指標は無い。

●ドル円
ドル円は、特に週初の本日は正月も終わり、ようやく本邦勢の勢ぞろいとなる。新年早々外債投資や個人投資家が、ドル円相場を積極的に押し上げるとは思えないが、打診的な買いが入りやすくなっている。一方、本邦輸出筋はできあがりで、110円台を確保したいと思っていることは想像しやすく、上限もその辺に見えてくる。

ドル円の4時間チャートは、下降トレンドが続いているが、直近では118.00~109.70円の幅の広いレンジで取引されている。上値のポイントは、109.02~12円、109.71~79円、110.05円、110.46円。下値のポイントは、108.24円、107.72円、107.21~28円。RSIは31と横ばいながら、弱い上昇ラインができている。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、107.28円を割り込んだら続落となるが、それまでは、109円台まで調整の買いが入りやすく、110.50円を超えてきたら相場の反転につながる。

●ユーロドル
ユーロドルは、雇用統計の悪化+米大幅利下げ観測と、1.4750の上限を上抜け買いが加速したと思えば、1.48台から1.47台まで再び下落、絶好のドル売り材料にも反応できないでいる。年始の特殊要因とユーロ円の下落がこの理由なのであろうか? 強弱が良くわからない展開となっており、手放しでユーロ買いもためらわれる。

ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続いているが、直近では1.4700~1.4850のレンジに入っている。上値のポイントは、1.4774、1.4837、1.4897、1.4946。下値のポイントは、1.4694、1.4634、1.4567。RSIは50と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、気迷い。RSIはダイバージェンスを示し下落リスクも残り、強気な買いになりきれない。また、1.4837を超えられなければ、逆に下落リスクに注意したい。

●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが1.96台まで下げたが、6月8日と8月17日の安値圏で、過去この水準を底値に反発しており、重要なポイントとなっている。ポンド円は残念ながら底抜けの展開で気になるが、ポンドドル相場から考えれば、ドル円相場次第とも言えなくも無い。10日のイングランド銀行の政策金利の発表がメインイベントとなるが、それまでに調整の買い戻しもはいりやすい。

ポンド円の4時間チャートは、下降トレンドが続き、直近ではラインの下限から中間で取引が続いている。上値のポイントは、214.74円、215.52円、216.80円。下値のポイントは、213.57円、211.14円、210.98円。RSIは29で横ばいながら、弱い上昇ラインができている。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、215.50円まで値を戻す可能性が高く、上回ると213円~217円のレンジに入りやすい。

●本日の経済指標・その他
06:45 NZ 11月の貿易収支=予想-4.65億NZドル 前回 -6.90億NZドル
08:50 日本 12月のマネタリーベース=前年比予想 前回1.0%
15:45 スイス 12月の失業率=予想2.8% 前回2.7%、調整後=予想2.6% 前回2.6%
18:30 ユーロ 1月の投資家センチメント指数=予想 前回11.90
19:00 ユーロ 11月の失業率=予想7.2% 前回7.2%
19:00 ユーロ 11月の生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.8% 前回0.6%、 前年比予想4.0% 前回3.3%
19:00 ユーロ 12月の消費者信頼感=予想-8.0 前回-8.0、 企業信頼感指数=予想2.0 前回3.0、 総合景況感指数=予想104.30 前回104.80
(7~11日) 英 ハリファックス住宅価格=前月比予想-0.5% 前回-1.1%、 3ヶ月ごとの前年比=予想4.9% 前回6.3%
ロックハート・アトランタ連銀総裁の経済見通しについての講演会
国際決済銀行(BIS)の定例中央銀行総裁会議、最終日


2008年1月6日 今週の為替戦略

新春の為替相場は、昨年後半から続いた金融不安と、米雇用の悪化を材料に、円高の流れから始まった。


Weeklyベースの比較では、12月28日と1月4日を比較してみると:
円&スイスフラン高=ポンド&カナダドル安が目立ち、ユーロ&豪ドルは横ばい。
USDJPY=112.30円→108.59円(3.71円ドル安円高=3.3%)
EURUSD=1.4726→1.4743(17ポイント ユーロ高ドル安=0.12%)
USDCHF=1.1332→1.1084(248ポイント ドル安スイス高=2.19%)
GBPUSD=1.9968→1.9739(229ポイント ポンド安ドル高=1.15%)
AUDUSD=0.8760→0.8720(40ポイント 豪ドル安ドル高=0.46%)
USDCAD=0.9816→1.0027(211ポイント カナダドル安ドル高=2.15%)
NZDUSD=0.7745→0.7660(85ポイント NZドル安ドル高=1.1%)


円クロスを比較してみると:
豪ドル&NZドル&ポンド%カナダドルと、原油・金価格高騰にもかかわらず、コモディテー通貨・高金利通貨安が目立ち、スイスフランが比較的健闘している。
EURJPY=165.39→160.08(5.31円 円高ユーロ安=3.21%)
AUDJPY=98.36→94.67(3.69円 円高豪ドル安=4.53%)
GBPJPY=224.16→214.35(9.81円 円高ポンド安=4.38%)
CHFJPY=99.72→97.95(1.77円 円高スイスフラン安=1.77%)
NZDJPY=87.05→83.18(3.87円 円高NZドル安=4.45%)
CADJPY=114.34→108.25(6.09円 円高カナダドル安=5.33%)


直近のポイントを見てみると:
USDJPY=117.22円(11月26日安値)、GBPUSD=1.9653(8月17日安値)、EURJPY=158.70円(11月13日安値)、CADJPY 103.35円(8月17日安値)を割り込むことができるか? EURUSD=1.4968(11月23日高値)を超えることができるのか? CHFJPY=97.50円~100円で動かず。GBPJPY=219.29円(8月17日)を割り込み下落を続けている。


イングランド銀行は12月に驚きの利下げを実施、以後ポンド売りが続いている、市場では、1月はイングランド銀行(BOE)や欧州中銀(ECB)の利上げの可能性は薄いが、次回のBOE追加利下げ期待が強くポンドの売り材料となっている。米雇用統計の悪化に、FOMCで0.5%の政策金利引き下げが視野に入っている。ユーロと豪ドルは金利据置き予想が強く、スイスフランも4日に発表されたCPIが強く買いの材料となり、日本も引締めから据置きの予想が強い。金利差相場とは言いがたいが、金利低下見通しの通貨との組み合わせも選択肢となってくる。


円キャリートレードの巻き戻しを狙った、投機的な動きなのか、国際金融市場の混乱を先読みした、現実的な値動きなのか、どうも判断に窮するところが多い。過去を振り返ってみれば、2000年の年初がドル円では最安い、2002年年初が最高値、2005年初が最安値をつけるなど、年初の相場がその年の最高値・最安値をつけることも比較的多かった。


以上のように、年初来の相場は将来の真の為替相場の姿を表す絶対てきなものではなく、むしろその逆で、投機的な値動きが主体とも考えられることが多いが・・・もちろんこれも絶対ではない。


別な意味では、10年に一度あるか無いかの米サブプライム問題の影響に、不安定な世相や金融不安が素直に、為替相場に反映されることは正論で、欧米の主要通貨は問題を引きずる可能性は高い。昨年の新興市場国通貨の取引量の拡大や、新興市場国通貨高のように、今後もクロス間の相場を中心に取引する必要がより強まってくることが予想される。


今週の経済指標から注目されるのは、10日のイングランド銀行(BOE)と、欧州中銀(ECB)の政策金利の発表で、共に金利据え置きが予想されているが、前回のBOEの金利引き下げのようなサプライズが無いとも限らず、発表後の記者会見や発言に相場が変動することが予想される。


住宅関連では、8日=米中古住宅販売、9日=カナダ住宅着工件数、10日=カナダ住宅建設許可・価格指数が発表される。その他では、年始に当り各国の通貨当局者からの発言が多く注意が必要となり、特に10日=バーナンキFRB議長の講演会には注目したい。


●ドル円
ドル円は、投機的な動きが円高を加速させていることは間違いないが、どこで反転するのか、その水準とタイミングが難しい。本邦勢のスタートはカレンダーで4日から年始のスタートとなっているが、どうも多くの企業は7日からのスタートとなりそうである。週初の円売りの影響にどこまで値を戻すことができるか、それと、11月26日の最安値107.26円を割り込めるかが、今週の大きなテーマとなりそうである。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間近くで取引されている。上値のポイントは、108.88円、110.30円、110.48円、111.31円、111.58円。下値のポイントは、107.90~03円、107.21円、105.58円、103.93円。RSIは34と横ばいで下落トレンドが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り継続で、①先週の107.90円で目先の底値をつけ→110.48円~111.58円まで値を戻し、再度下落。①107.20円を割り込むか、108.88円(第一ポイント)、を超えられないと→105.58円、103.93円まで続落の可能性が強くなる。Daily=売り、Weekly=売り、Monthly=売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、横綱相撲なのか、他の通貨が薄商いの中で翻弄するなか、どっしりと構え値動きは鈍い。欧州中銀(ECB)は政策金利据え置きが予想され、通貨当局者からはユーロ圏の経済見通しの下方修正が相次ぎ、ユーロ高によるインフレ抑制作用がある反面、輸出鈍化を危惧する声が多くなっている。暫くはこの状態が続きそうであるが、先の高値1.4968を超え1.500の大台を達成できないようならば、市場センチメントが急速に弱気になる可能性が強い。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間から上限で取引されている。上値のポイントは、1.4897、1.4959、1.4986、1.5003、1.5302。下値のポイントは、1.4581、1.4634、1.4516、1.4477、1.4352、1.4309。RSIは64と横ばいでトレンドのある上昇が続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買いだが、長い1.47台半ばを上抜け1.48台に達成した割に、1.47台半ばで引け、強さが感じられず、週始値・終値がほぼ同じで、転換線になっている可能性が気になる。先週の高値1.4825を超えたら強きになるが、それまでは疑心暗鬼のユーロ高で、今週上抜けできないと、逆に下値リスクもでてくる。Daily=買い、Weekly=買い、Monthly=買い。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルがようやく2.0を回復したのに、週終値ベースでは1.9739と8月17日の急落時の1.9810を割り込んで終了した。クロスの円高が激しく、ポンド円は214.35円でクローズ、200週移動平均線212.80円を割り込むことができるかだが、2003年に上昇傾向に転じてから過去一度もこれを下回ったことが無い。さて、さて、もしこれを割り込んだら何処まで下落するのだろうか? ちなみにポンドドルの200週移動平均線は1.8767にある。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの下限近くまで下落している。上値のポイントは、217.00円、217.91円、219.19~29円、219.90円。下値のポイントは、212.80円、210.72~93円、210.24円、209.56円、189.91円。RSIは33と下降ラインが続き、売りのトレンドが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。220円を超えるまでは、売りの流れ変わらず。Daily=売り、Weekly=売り、Monthly=売り。


2008年1月5日 4日の海外為替市場

米雇用統計で勝負決着=失業率5.0%(前回4.7%)・非農業部門雇用者数1.8万人(前回11.5万人)、NYダウ=-256.54ドル、米10年債利回り=3.863%(前日3.903%)一部通貨の除きドル売りが強まった。

アジア市場は、本邦勢の参入に円売りが意識されたが、結局は日経平均株価の700円を超える大幅下落に、株安=円高の動きが活発となった。欧州市場は、金融不安が意識され、円買いと、NZDCHFの売りにUSDCHFは下落、スイス高が続いたが、総じて米雇用統計を控え狭い値動きに終始した。

米国市場は、米雇用統計の予想外の悪化に、1月のFOMCでは0.50%の利上げ予想が広まり、米株価の大幅下落に、金融不安=円高&スイスフラン高の流れ+ドル売りが続いた。米ISM非製造業景況指が予想より強く、USDCADは0.9850→1.0040まで上昇、AUDUSDも0.8837→0.87まで下落するなど、ドル高になっている。

●ドル円
アジア市場のドル円は109.31円で取引が始まり、久々の本邦勢の本格参入による円売りの思惑に、109.60円まで上昇したが、市場参加者もまばらで、日経平均株価の大幅下落=円買に、108.78円まで下落した。108.80~00円ではアジア勢の買に底堅く、109.52円まで値を戻したが、本邦勢の109.50円超えのドル売りは厚く、109.07円まで下落した。欧州市場は109.26円で取引が始まり、金曜日の特殊要因と米雇用統計を控え、積極的な取引も無く109.20~55円の狭いレンジで取引が続いた。米国市場では22:30時に発表された米雇用統計の悪化に幅広いドル売りが入り、109.26円→108.30円→108.75円→107.92円まで急落した。107.70円のオプションバリアプロテクトの買いや、米系ファンドの積極的な買い、日銀のレートチェックのウワサまで流れ、ようやく下げ止まった。00:00時の米ISM非製造業景況指数が強く、108.50円を超えると108.86円まで値を戻したが、本邦勢の売りに上値は重く、108.40~65円のレンジで売り買いが交錯し、07:00時では108.59円で取引を終了した。

●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4751で取引が始まり、1.4754を高値に、1.4735~50の極狭いレンジで取引が続き、EURAUDの売りに徐々に上値を切り下げ、1.4705まで値を下げた。欧州市場は1.4705で取引が始まり、一時1.4695まで値を下げたが、欧州実需筋の買いに下げ止まり、米雇用統計を控え1.4700~20の狭いレンジで揉み合いとなった。22:15時のECBフィキシングから徐々にユーロ買いが入り1.4735まで上昇、22:30時の米雇用統計に、1.4725→1.4823→1.4775→1.4825まで上昇したが、欧州勢の売り+EURCHF+EURJPYの売りは強く、ISM非製造業景況指数の発表後には1.4745まで下落した。01:00時のロンドンフィキシングでは一時1.4795まで上昇したが、欧州勢が取引を終了し1.4755~85のレンジで取引が続き、終盤にかけては1.4741まで値を下げ、1.4743で取引を終了している。

●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は161.24円で取引が始まり、本邦勢の買いに161.54円まで上昇、日経平均株価の大幅下落に160.45円まで下落、本邦勢+アジア勢の買いに161.38円まで値を戻したが、15:00時のオプションカット後には160.62円まで値を下げた。欧州市場は160.69円で取引が始まり、160.70円~161.15円の狭いレンジで取引が続いたが、米雇用統計の発表に160.95円→160.00円→160.78円→159.87円まで下落した。ISM非製造業景況指数に160.22円まで値を戻したが、米国株の大幅下落に円買いが強く、159.78円まで値を下げ、159.80~20円で売り買いの攻防が続いた。01:00時のロンドンフィキシング過ぎから徐々に買いが強まり、160.77円まで値を戻したが、CTA+ファンド筋+本邦勢の戻り売りは強く、159.96円まで値を下げ、160.08円で取引を終了している。

●主な経済指標の結果
15:45 スイス 12月の消費者物価指数(CPI)=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.5%)、前年比2.0%(予想1.9% 前回1.8%)→ 12年来の高水準で利上げ観測高まりスイス高となる、新規受注=53.5(前回51.1)、雇用=52.1(50.8)、価格指数=72.7(前回76.5)
17:55 独 12月のサービス業PMI=51.2(予想52.4 前回53.1)
18:00 ユーロ 12月のサービス業PMI=53.1(予想53.2 前回54.1)→2005年6月来の低水準、雇用=54.1(前回54.1)、価格=53.7(前回54.0)、投入価格=63.0(前回63.2)
18:30 英 11月の消費者信用残高=11.2億ポンド(予想12億ポンド 前回12.9←14.4億ポンド)
18:30 英 11月の住宅貸出=77.84億ポンド(予想70億ポンド 前回76.59←73.3億ポンド)、 住宅許可=8.3万件(予想8.4万件 前回8.9←8.8万件)
19:00 ユーロ 12月の消費者物価指数・速報(CPI)=前年比3.1%(予想3.1% 前回3.1%)
22:30 米 12月の失業率=5.0%(予想4.8% 前回4.7%)、非農業部門雇用者数=1.8万人(予想7.0万人 前回11.5←9.4万人)、 週平均労働時間=33.8時間(予想33.8時間 前回33.8時間)、時間当りの平均賃金=0.4%(予想0.3% 前回0.4←0.5%)
22:30 カナダ 11月の生産者価格(PPI)=前月比0.6%(予想0.1% 前回-1.2←-1.1%)、前年比-0.6%(前回-1.1←-1.0%)、 原料価格=前月比3.4%(予想1.0% 前回0.7←0.3%)、 前年比15.7%(前回13.0←12.5%)、RMPI=前月比3.4%(予想1.5% 前回0.7%←0.3%)、前年比15.7%
00:00 米 12月のISM非製造業景況指数=53・9(予想53.5 前回54.1)、新規受注=53.5(前回51.1)、雇用=52.1(50.8)、価格指数=72.7(前回76.5)
00:00 カナダ 12月Ivey PMI=45.9(予想52.0 前回58.7)、雇用=48.7(前回62.2)、在庫=42.9(52.9)、価格=60.1(前回52.1)

●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎ホワイトハウス=ブッシュ米大統領は米経済を支援するため、景気刺激策を実施する可能性を検討。
◎FRBエコノミスト=米住宅価格は今後数年間に渡り著しく下落する可能性。
◎S&P=64.2億ドル相当の債務担保証券(CDO)を格下げする可能性がある。
◎ラジア米大統領経済諮問委員会委員=米住宅市場の低迷は年央までに和らぎ経済は力強さが増す見込み。
◎コーンFRB副議長=FRB議長の強いリーダーシップが必要。
◎カナダ中銀=短期市場のひっ迫は200年末から緩和したが、スプレッドは歴史的な水準を回復していない。欧米中銀との協調した流動性供給策は必要に応じて追加実施する。ターム物オペを実施する可能性がある。
◎JPモルガン&ゴールドマンは、米雇用統計の悪化を受け、1月のFOMCで0.50%の利下げを予想、ゴールドマンはその後に0.25%の3度の引き下げを予想。
◎ブッシュ米大統領=市場で一部に不透明感が存在するが、重要なのは金融市場が力強く確りしていることだ。住宅ローンの借り換えを容易にする法案の成立を促した。

欧州・英国
◎ダーリング英財務相=ノーザン・ロック危機の再発防止に、金融機関の問題発生時には早い段階で介入を実施する。

日本・その他
◎日経平均株価一時700円超の下落。
◎中国人民銀行=2008年は金融政策を一段と引き締める計画。


2008年1月4日 本日の為替戦略

2008年、年始の相場は止まるところを知らず、円高+スイスフラン高の流れが続いている。もちろんこの材料としているところは、サブプライム問題から始まった欧米の金融機関への悪影響を危惧してのことではあるが、どのタイミングで材料にするのか、また、しないのかは、相場を動かせる一部の投機筋や投資家の判断次第でもある。

為替相場は「こっくりさん」みたいなもので、参加者がそう思い、無意識に相場を動かす。結果として、各テクニカルポイントをブレークし、他の投機筋や市場参加者が、すわ、円買い・・・と、円高相場を信じ、円のロングポジションを積み上げたら、反転することは相場の常ではないだろうか?

ただ、問題なのは、年末・年始の薄商いで急激に一方向に値が動いたときには、思ったほど末端までポジションが摘み上がらず、上下に振れることを覚悟し、何処まで円が上昇し続けるかを試す、または、円クロスを組み合わせ、できるだけ変動リスクを避けるか、・・・・または、参加を見送るのも方法。

いずれにしても、本日はようやく本邦勢が市場に参加しやすくなり、本邦実需筋や資本筋の影響は避けられない。つまり、何処まで円売りが続くのか見極める必要があり、円買いを狙っている連中にとっては、彼らの動きを見てから行動に移すことになりやすい。また、週末リスクに加え、米雇用統計のイベントリスクから、年末年始に急変動した、GBPJPYが何処まで値を戻すことができるのか注目している。

本日の経済指標からは、もちろん、米雇用統計の非農業部門雇用者数がメインイベントとなるが、スイス・ユーロのCPIや、米ISM非製造業景況指数も注意したい。また、本日はブッシュ米大統領が、バーナンキFRB議長とポールソン財務長官と経済と原油価格上昇について話し合い、終了後には記者会見を行う予定でこちらも気になる。

●ドル円
ドル円は、2008年の円高期待ではあるまいが、サブプライム問題の出口が見えない不安感と、今後発生するだろう欧米金融機関の評価損の拡大を意識したのか、中国人民元だかを意識したのか、何れにしても円高(クロスを含む)とスイスフラン高の流れは、年初の金融不安と、米国や英国の利下げ傾向を意識した値動きだと判断したい。本日は、本邦勢の久々の参入に何処まで値を戻すことができるかが注目されるが、それでも上がらなければ深刻。

ドル円の4時間チャートは、111.70円、110.50円をブレークし108.24円まで急落、108円~110円のレンジで取引されている。上値のポイントは、109.75~82円、110.00円、110.48~67円、111.95円。下値のポイントは、108.84円、108.24~27円、107.94円、108.53円、107.28円。RSIは27と横ばいで、トレンドの有るドル売りが続いている。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、戻り①109.82円、または、②110.67円を超えたら撤退の売りを継続するが、107.28円~108.24円のドル売りは避けたい。

●ユーロドル
ユーロドルは、ドル売りの流れに1.4750を超え底堅い推移となっているが、ユーロ円の売りが原因なのか、結果として上昇力も鈍い。欧州通貨当局者からは、経済見通しの鈍化が予想され、世界的な動きではあるが、インフレ懸念と成長の鈍化をどうして克服していくのであろうか? どうも積極的に取引をするきにはなれない通貨である。

ユーロドルの4時間チャートは、1.4750~00を高値に、底値が切り上がり上昇トレンドが続いている。上値のポイントは、1.4785、1.4837、1.4917、1.4966、1.5004。下値のポイントは、1.4699、1.4648、1.4626、1.4567~88。RSIは62と弱いながら下降ラインができている。トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買いサインが続くが、1.4837を超えてくるまでは高値での買いは控えたい。狭いレンジ1.4700~1.4785、広くは1.4648~1.4837。
●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルは相変わらず底値が見えず、1.9710で終わり他の円クロスとは異なり特に弱くなっているが、安値213.57円から終値215.45円と、久々に1円近く値を戻して終了した。本日からは本邦勢も本格参入し、円売りの期待感もあるが、イベントリスクも高く、何処まで買い戻されるかを確認し、戻りが鈍いようであれば再び下落との2段構えが必要。

ポンド円の4時間チャートは、下落傾向が続き214~218円のレンジで取り行きが続いている。上値のポイントは、216.13円、217.07円、217.72~94円、219.23円、220.33円。下値のポイントは、215.16円、213.57円、211.09円、210.24円。RSIは24と横ばいで、売りトレンドの相場が続いている。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、一時的な買いも選択しで、基本は218円を超えたら撤退の戻り売り継続。

●本日の経済指標・その他
15:45 スイス 12月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.1% 前回0.5%、前年比予想1.9% 前回1.8%
17:55 独 12月のサービス業PMI=予想52.4 前回53.1
18:30 英 11月の消費者信用残高=予想12億ポンド 前回14.4億ポンド
18:30 英 11月の住宅貸出=予想70億ポンド 前回73.3億ポンド、 住宅許可=予想8.4万件 前回8.8万件
19:00 ユーロ 12月の消費者物価指数・速報(CPI)=前年比予想3.1% 前回3.1%
22:30 米 12月の失業率=予想4.8% 前回4.7%、非農業部門雇用者数=予想7.0万人 前回9.4万人、 週平均労働時間=予想33.8時間 前回33.8時間、平均賃金=予想0.3% 前回0.5%
22:30 カナダ 11月の生産者価格=前月比予想0.1% 前回-1.1%、前年比予想 前回-1.0%、 原料価格=前月比予想1.0% 前回0.3%、 前年比予想 前回12.5%
00:00 米 12月のISM非製造業景況指数=予想53.5 前回54.1
00:00 カナダ 12月Ivey PMI=予想52.0 前回58.7
コーンFRB理事発言


2008年1月3日 本日の為替戦略

米国株が下落、原油価格上昇、金価格の上昇と、円高と、米長期金利の低下と、波乱の幕開けとなった為替市場は、本日も日本市場が正月の休場で、本邦勢が参加でき難い環境の中、理由の如何を問わず進んだ円高が、何処まで続くのかを試す展開になりそうである。

年初の相場は、後で気が付くともとの水準に戻ることが多く危険で、市場参加者が継続してポジションを積み上げたときには要注意となるが、本邦勢が参加していない間は、海外投機筋の一人舞台となり、とりあえずはストップロスだけを狙う展開から、本邦勢が取引を開始する明日には、有る程度値を戻すことが予想される。

本日の経済指標からは、今週のメインイベントとなる、米雇用統計の前哨戦となる、米モンスター社雇用指数とADP全国雇用者数が注目される。

(※午前5時のデータに基づいています。)
●ドル円
ドル円は、12月31日の流れを受け、円高傾向が強まっていたが、海外の大手投機筋の選択は円高を試す動きが継続、あまりにも急激な円高に手を出し難いが、この流れが失敗に終わるまで継続しそうな気配が濃厚である。年末・年始で円高が加速するような材料な特に見当たらないが、東京市場の最終取引日となった12月28日の高値114.02円から急落し109.21円まで下落、11月29日の109.47円を割り込んだことで、押し目買い+戻り売りを繰り返し、結果は何処まで下げるか試すことが予想される。

ドル円の4時間チャートは、112.70円を割れてから下落が始まり、111.30円を割り込んでからは売りが加速している。上値のポイントは、110.10~24円、110.88円、111.31円、111.58円、111.91円。下値のポイントは、108.82~88円、107.53円、107.21円、106.79円。RSIは18と下降ラインを上抜けながらも下げ続け、トレンドの有るドル下げに入っている。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、111.30~40円を上抜けするまでは下落基調が続く。最初のターゲットは、108.82~88円、最大106.79円まで。

●ユーロドル
ユーロドルは、1.4749まで上昇したが、過去は1.47台半ばから後半を高値に何度下げたのであろうか・・・・。11月30日来、昨日を入れて9回である。この水準を超え1.4837を超えられれば再び、最高値を試すことが予想される。昨日もEURGBPの買い以外では特に材料らしきものは見当たらず、ドル売りの流れに乗っているだけでのようにしか見えない。

ユーロドルの4時間チャートは、1.4750を上限に上昇ラインが続いている。上値のポイントは、1.4748、1.4808、1.4837、1.5004。下値のポイントは、1.4778、1.4629~35、1.4567~88、1.4476~89。RSIは70と上昇ラインを割り込みながらも、トレンドが出た上昇が続くかの判断は難しい。トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、1.4837を超えたら買いが確認されるが、それまでは、あまり決め打ちはできない。

●ポンド円
ポンド円は、円の買い戻しはクロス全般に入り、激しい下落である。8月の安値219.27円を割り込み216.39円まで下落、底抜けの相場となっている。BOEの利上げ観測など材料を取り上げることもできるが、円の全面高の流れに、どこまで値を下げるのか不安になる。

ポンド円の4時間チャートは、221.31円、219.29円、217.94円と各ポイントを割り込み大幅な下落となった。上値のポイントは、217.94円、218.57円、219.29円、219.92円、222.10円。下値のポイントは、216.39円、215.42円、210.90円、210.24円、209.56円、200.45円。RSIは20と下降ラインを上抜けながらも、トレンドの有る売りになっている。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売り、222.10円を超えるまでは売りを継続、下値リスクが高い。
 
●本日の経済指標・その他
東京市場休場(正月)
17:30 スイス 12月のSVME PMI=予想61.4 前回63.4
17:55 独 12月の失業率=予想8.5% 前回8.6%、 失業者数=予想-3万人 前回-5.3万人
18:00 ユーロ 11月のマネーサプライM3=前年比予想12.2% 前回12.3%
20:00 米 モンスター社雇用指数=予想 前回183
22:15 米 12月のADP全国雇用者数=予想5.0万人 前回18.9万人
22:30 米 新規失業保険申請件数 (12/30までの週)=予想34.5万件 前回34.9万円
24:00 米 12月の製造業受注指数=前月比予想1.0% 前回0.5%


2008年1月2日 本日の為替戦略

2008年(平成20年)の幕開けは、大晦日の円急騰の流れを受けることは間違いないが、円の急騰の材料や原因は何だったのであろう? 

大手投機筋は2008年が円高と予想して走りだしたのだろうか? 巷では米中古住宅販売件数が予想より強かったことを材料に取り上げ、NYダウは-101.05ドル安で終わり、株安=円高とも考えられるが、主要通貨ではドル高の流れに、どう考えても理屈に合わない値動きで2007年は終了している。素直に考えれば、主要国通貨高が最後に調整され、年末・年始のパーキング資金や、本邦投資家の円ロングポジションを切らしに入っただけなのだろう・・・・が、ドル円が111.30円まで下落すると思っていた人も、極少なかったことも確かである。

1月2日(水曜日)は、海外市場が勢ぞろいとなり取引が開始されるが、日本は正月休みで休場となる。年始の相場は、年末の動きをフォローし、投機筋がポジションを積み上げれば、逆に進む傾向が強い。この流れに飛びついて、直ぐに撤退するか、為替相場のことは忘れ正月を楽しむか・・・中途半端な参加だけは避けたい。

本日のメインイベントは、米FOMC議事録の発表で、それ以外では米ISM製造業景況指数には注意が必要。

●ドル円
ドル円は、3日までは正月休みで日本の企業や金融機関はほとんど参加できず、本邦勢や実需筋不在の円高に、戸惑いの色は隠せない。通常の相場では、このような円高時には、本邦資本筋や個人投資家の円売りがドル円の買い要因となるのだが、今回は本邦勢が不在で、海外投機筋が主役の相場になりやすく、①ドル円買い戻し→後に急落、②ドル円続落と、二通りの可能性がでてくる。

ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドを割り込んでからは、続落から、112.60円を割り込み急落となった。上値のポイントは、111.89円、112.25円、112.59円、112.78~82円、113.38~58円。下値のポイントは、111.23~30円、110.46円、109.79円。RSIは25で下降ラインが続き、トレンドのある下落基調になるのか、これを上回り買いに反転するのか見極めたい。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、112.78~82円を超えるまでは、戻り売り。

●ユーロドル
ユーロドルは、12月10日~13日まで続いた高値を上抜けできず、1.4743を高値に1.4569まで下落し、激しいユーロ円の売りや、ユーロクロスの売りに振り出しに戻った形となった。1.4567は本当のスタートで、テクニカルポイントにも当り、この水準を上回り取引が続くのか、下回り取引が続くのかを見極めてから参加するのも一案。

ユーロドルの4時間チャートは、1.4476~1.4450のレンジに入り、弱い上昇ラインを維持している。上値のポイントは、1.4635、1.4678、1.4646、1.4723~48。下値のポイントは、1.4567、1.4476~89、1.4309~29。RSIは65と上昇ラインを割り込み、売りに変わっている。トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、1.4476~1.4750のレンジ。1.4567は重要なポイントで、1.4567→1.4476、1.4567→1.4746の方向を狙いたい。

●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが2.0100まで上昇、再び復活かと思われたが、結局は1.9815まで値を戻し、レンジ相場に戻っているが、長期ではポンドドルは上昇ラインを継続している。ポンドは短期的に金利再引き下げの思惑に、売られやすい環境にあるが、221円は最近のレンジ下限にも当り、この水準から続落するのかを判断し、次の流れを決めたいが、8月17日の219.29円を割り込んだら、ちょっと底値が見えなくなる。

ポンド円の4時間チャートは、223.50円~230.50円のレンジの下限を割り込み、11月23日の下限近くまで値を下げている。上値のポイントは、222.45円、223.38円、223.62円、224.24円、224.89円。下値のポイントは、221.31円、220.94円、219.29円、217.94円、217.54円。RSIは32で下降ラインが上抜けしたが、トレンドの有る下落が続くのか判断をするところ。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、目先は221~225円のレンジと思われるが、225円を上抜けするまでは、戻り売り。

●本日の経済指標・その他
東京市場・一部の海外市場は休場(正月)
17:55 独 12月の製造業PMI=予想53.2 前回53.7
18:00 ユーロ 12月の製造業PMI=予想52.5 前回52.8
18:30 英 12月の製造業PMI=予想53.6 前回54.4
22:55 米 レットブック=前月比予想 前回-0.7%、 前年比予想 前回1.2%
00:00 米 12月のISM製造業景況指数=予想50.4 前回50.8、 支払価格=予想 前回67.5
00:00 米 11月の建設支出=前月比予想-0.4% 前回-0.8%
04:00 米 FOMC議事録の発表(12月11日分)


2007年12月30日 今週の為替戦略

※年末年始の為替情報、お休みのお知らせ
日ごろ、「為替の大福餅、為替を切る」をご愛顧いただきまして、本当にありがとうございます。今年も残すところ1週間となりましたが、クリスマス休暇や年末年始には、世界中の多くの市場が休場となり為替取引がなくなる時期でもあります。そのため、12月31日(月曜日)、1月1日(火曜日)の、「本日の為替戦略、海外為替市場」をお休みさせていただきます。

何末年始にまたがる週となり、2008年(平成20年)の新年が始まる。8月に突然始まった米サブプライムローン関連の住宅金融危機は、欧米や世界各国へ波及し、為替相場は円高+ドル安となり、欧米の金融市場はまさに波乱の2007年となった。欧米の大手金融機関はサブプライム住宅関連の評価損を補うために、産油国・アジア諸国から資金注入を受け、欧米中銀は過去に例を見ない資金供給を継続し、年末の資金不足の解消を図った。

とりあえず金融危機は回避できたが、この危機が回復に向かう可能性と、より深刻化する可能性はすべて住宅価格の動向に左右され、そして、為替相場の方向性を示してくれる。住宅価格が上昇に向かう確たる証拠があれば、当然欧州通貨上昇+ドル上昇+円下落となるのであろうが、それを断言するのは難しい。評価損を確定損にすることはできず、住宅価格の下落=評価損拡大=通貨安と、サブプライムの影響を強く受ける通貨が値を下げる可能性を市場参加者は強く意識している。

さて、今週は、年末・年始に当り、積極的な取引をし難いが、先週続いていた円売りの流れが、ブット元パキスタン首相死亡により、不安定な国際情勢に短期間で終了し、戻り売りが強まりやすい環境にある。また、欧米中銀は年末年始の資金需要を潤沢にするために必要以上の資金供給を行い、欧州中銀の外貨準備はスワップ協定により大幅に増加、理論的には通貨安いになりやすい。東京市場(アジア市場)で特有の、本邦個人投資家による外債投資も、新年第一週は動けるとは思えず、円売り材料が弱く、結論として何処まで円高に動けるかを試すことが予想される。

経済指標からは、年末・年始に当ることもあり、経済指標の発表は少ないが、メインイベントとは、4日=米雇用統計が非農業部門雇用者数の予想は7万人で、前回9.4万人から減少が予想され、その前日に発表される、米ADP全国雇用者数や米モンスター社雇用指数は、米雇用統計の前哨戦となり注意する必要がある。その他では、2日=米ISM製造業景況指数、FOMC議事録、4日=ユーロCPI、米ISM非製造業景況指数が重要となっている。

●ドル円
ドル円は、円買い要因とし、不安定な国際金融のヘッジ通貨としての役割を続けながら、円売り要因としては、本邦投資家から低金利による資金流出の継続、ファンド筋の一時的なキャリートレード、ポジション調整の売りなど、売り買いの材料が混在しながら、新年の相場をスタートしようとしている。序盤の方向性と材料を考えれば、サブプライム問題継続=円高の流れが続きやすい。

ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドの中でドル買いが続いたが、上限を何とか維持している。上値のポイントは、114.31~50円、116.32円、117.93円、119.65円、下値のポイントは、111.83円、111.31~58円、110.30円、109.74円、107.94円。RSIは36と下降ラインが続き、これを上抜けすると買いに転換。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は売り。売り→114.50円を超えたら撤退。RSIの下降ラインを上抜けすると買い転換しやすくなり+111.80円割り込むことができ無ければ買いに変化す。逆に、111.30円を割り込むとドル売りが加速。
Monthlyチャートは、下降トレンドが続き、上値のポイントは、118.80円、120.99円、122.40円、124.13円。下値のポイントは、109.92円、107.62円、105.95円、103.53円。RSIは42と下落ラインを継続、トレンドモメンタムはドル売りに転換して日は浅く継続を示している。タイムサイクルは、今年8月にトップを示し下落傾向が続き、次のボトムは2009~2010年となる。

●ユーロドル
ユーロドルは、いつもながら大きな流れは買いと思っている市場参加者は多い。サプブライム問題で欧州金融機関も少なからずその影響を受けているはずで、ユーロ下落がどこまで続くかが注目されたが、いつもながら、その時間は短く下げ幅も少ない。こうなれば、先の高値を更新し、1.5000のサイコロジカルな水準を超えことができるかがポイントとなるが、年末年始の特殊要因がユーロ買いに動いている可能性もあり、期待感もほどほどに考えたい。

ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間から上限の間で取引が続いている。上値のポイントは、1.4748、1.4949~66、1.4502。下値のポイントは、1.4378、1.4352、1.4309、1.4014。RSIは65と緩やかな上昇ラインを継続。トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買い流れも、年末年始の不安定要因を考慮すれば、1.4378~1.4966のレンジ内の取引を予想。
Monthlyチャートは、上昇とトレンドが続いている。上値のポイントは、1.5003、1.6021、1.7081。下値のポイントは、1.3928、1.3666~82、1.3336、1.3151。RSIは81と上昇ラインが継続、トレンドモメンタムは買いを継続している。タイムサイクルは、2008年1月~2月がピークで下落する可能性を示している。

●ポンド円
ポンド円は、住宅価格の下落と金融不安の解消のために金利を引き下げ、ポンドドルが2.00を割り込み、2008年も更なる金利引き下げの可能性が指摘されている。ポンドドルが1.9712のテクニカルポイントを前に1.9750を安値に反発、直近はポンド売り+円売りの流れに共に弱い通貨の部類に収まっていたが、円高が始まり結局はレンジ相場が続くことになり、広くは220円~240円のレンジを抜け出すまでは、方向性がでてこない。

ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、目先は221.50円~231.50円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、231.44円、234.57円、238.94円、241.36円、251.09。下値のポイントは、221.67~71円、220.98、220.19円、215.55円、209.56円。RSIは下降ラインを続け、これを上抜けしたら買いに転換しやすくなり、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。
Monthlyチャートは、上昇トレンドが続き、ラインの下限から中間で取引が続いている。RSIは60と課下落ラインが続き、トレンドモメンタムは長い買いを継続している。タイムサイクルは、今が底値で長い上昇を示している。


2007年12月29日 28日の海外為替市場

事実上、今年最後となる為替市場は活発的な動きとなった。将来のドル安ムードが強い反面、短期的にはドル高を期待したポジションが、昨日のブット元パキスタン元首相銃撃死亡が、国際緊張の高まりや国際金融に及ぼすリスクへの回避に、ドル売りの流れが始まり、閑散とした市場でドル全面安+円高の展開に繋がった。

アジア市場は、日本のCPI予想を上回るが円買いは限定的となったが、ブット元パキスタン元首相死亡による国際緊張の高まりに、円を買い戻す動きが強く、株安=円高の流れが復活、資本筋からAUDJPY売りがダメ押しとなり主要通貨で円高の流れが続いた。

欧州市場は、ネーションワイド住宅価格が下落、年初の利下げ観測に金利先物市場では2008年中に0.75%の金利引き下げ予想、EURGBP最高値を更新し、0.7310→0.7388まで上昇。パキスタン情勢から始まった国際緊張に新興市場国通貨売りが続き、USDCHFがリードしドル売りの流れが加速した。

米国市場は、ドル売りが加速した流れにドル売り基調が続きながらも、米シカゴ購買部協会景気指数の雇用が弱く、00:00時の米新築住宅販売件数が弱く発表されたが、事実上、年末、月末、週末、期末の後の無い相場に、ドルの戻り売りを期待しながらも積極的なドル売りも見られず、ドル安値圏で揉み合いとなったが、薄商いの中で円高傾向が強まった。また、USDCADは1日を通じて、0.9810→0.9850→0.9755→0.9820と、結局は元の水準に戻し、NYダウも前日とほぼ同じ水準となっていた。

●ドル円
アジア市場のドル円は113.72円で取引が始まり、早朝発表された強い日本CPIにも反応は鈍く、投機筋不在の中で、実需のドル買いに仲値近くには114.02円まで上昇したが、本邦証券筋のAUDJPY売りが契機となり、円買いの流れが始まり、113.34円まで下落、午後に入ると113.30円以下のストップロスの売りを誘発し、15:00時のオプションカットでは112.83円まで続落、113.20円まで値を戻している。欧州市場は113.10円で取引が始まり、前週の安値で底堅かった112.70~75円が意識され、投機筋や本邦実需筋の買いが入ると113.30円まで値を戻したが、戻り売り圧力は強く112.68円まで下落、112.60~65円以下のストップロスを試す売りが続いた。下値トライも失敗に終わり再び113.30円まで値を戻したが、23:45の米シカゴ購買部協会景気指数の雇用が弱く、00:00時の米新築住宅販売件数が弱く、ドル売りが再開され、終盤にかけては、ストップロスを再度トライし、超閑散な取引の中で、112.65円近辺のストップロスを誘発し112.27円まで下落、安値圏の112.28円で取引を終了している。

●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4625で取引が始まり、1.4630を高値に海外勢のポジション調整の売りに一時1.4592まで下落、1.4500~10の狭いレンジから、パキスタン情勢+中東情勢を材料とした、早出の欧州勢の買いに前日高値1.4640を上回り1.4666まで上昇した。欧州市場は1.4651で取引が始まり、不安定な国際情勢を材料に、USDCHFでドル売りが強く、ファンドや資本筋の買いに1.4680を超えるとストップロスの買いを誘発し上昇が始まり、EURGBPの買いも強く1.4714まで上昇した。ECBフィキシング直後には一時1.4665まで値を下げたが、弱い米経済指標に1.4728まで続伸、1.4700~20の狭いレンジで取引から、引け間際には1.4730まで上昇し、1.4725で取引を終了している。

●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は166.35円で取引が始まり、仲値近辺の166.48円を高値に、本邦資本筋の売りに165.56円まで急落、165.55~80円で売り買いが交錯したが、午後に入りAUDJPYの大口売りが本邦氏証券筋から入ると165.01円まで続落、オプション勢やアジア系ファンド筋の買いに165.82円まで値を戻した。欧州市場は165.69円で取引が始まり、ドル円が112.70円割れを失敗し値を戻すと、投機筋の買い戻しに166.32円まで上昇、直後には資本筋の売りに165.74円まで急落、165.75~166.20円のレンジで売り買いの攻防が続いた。クロスの円買い対ユーロドルの買いの流れに、一進一退しながらも、ユーロドルの買いに166.45円まで上昇、166.20~45円のレンジで売り買いが交錯、ユーロドルの上昇も一服し、ドル円が再度112.70円以下のストップロスを誘発し下落、AUDJPYやCADJPYの売りが強まると、165.34円まで続落、安値圏の116.35円で取引を終了している。

●主な経済指標の結果
08:30 日本 11月失業率=3.8%(予想4.0% 前回4.0%)、 有効求人倍率=0.99(予想1.02 前回1.02)
08:30 日本 12月の東京都区部消費者物価指数=前月比0.2%(前回-0.3%)、 除く生鮮食品0.1%(前回0.0%)、前年比0.4%(予想0.3% 前回0.3%)、 除く生鮮食品=前年比0.3%(予想0.3% 前回0.1%)
08:30 日本 11月の全国消費者物価指数=前年比0.2%(前回0.3%)、除く生鮮食品0.1%(前回0.2%)、前年比0.6%(予想0.5% 前回0.3%)、除く生鮮食品=前年比0.4%(予想0.3% 前回0.1%)
08:50 日本 11月の鉱工業生産・速報=前月比-1.6%(予想-1.7% 前回1.7%)、 前年比2.9%(予想2.7% 前回4.7%)
16;00 英 ネーションワイド住宅価格=前月比-0.5%(予想-0.6% 前回-0.8%)、前年比4.8%(予想5.1% 前回6.9%)。
19:30 スイス 12月のKOF先行指数=1.99(予想1.98 前回2.02)
23:45 米 12月のシカゴ購買部協会景気指数=56.6(予想51.8 前回52.9)、生産=55.4(前回57.4)、新規受注=58.4(前回53.9)、雇用=49.0(前回54.4)、支払価格=63.8(前回76.2)→ 予想を上回るが雇用が50を割り込む。
00:00 米 11月の新築住宅販売件数=-9.0%・64.7万件(予想-1.1%・72万件 前回69.9万件←1.7%・72.8万件)→ 
00:00 米 11月の求人広告指数=21(予想22 前回23)
00:05 独 12月消費者物価指数・速報=前月比0.5%(予想0.8% 前回0.5%)、前年比2.8%(予想3.1% 前回3.1%)、HICP前月比0.7%(予想0.8% 前回0.5%)、HICP前年比3.1%(予想=3.2% 前回3.3%)

●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎FRB発表の外国中銀の米財務相証券・機関債券保有高(12月26日発表)=前週比146.7億ドル・2.062兆ドル。
◎米S&P社=オルトAローン(プライムとサブプライムローンの中間)の2007年分発行パフォーマンス過去最悪の可能性。
◎米シティ・英HSBC(WSJ)=事業や支点などの資産売却を検討。

欧州・英国
◎シュタルクECB専務理事=インフレ率は今後数ヶ月間高止まりで推移、予防のために行動することをためらわない。2008年中にインフレ率は2%に低下する見通しだが、商品市況の動向次第ではそうならない可能性がある。
◎メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁=金融セクターの混乱が実態経済に及ぼす影響に結論を出すのは時期尚早。

日本・その他
◎大田経済財務相=全国CPIの0.4%上昇は主に原油価格の上昇で、デルレ脱却は足踏み状態。
◎渡辺金融担当相=コアCPIは下落しデルレ脱却宣言に至っていない。
◎額賀財務相=2008年2月9日に日本でG7開催。G7ではサブプライム問題は原油高、世界経済について討議。有効求人倍率の低下は注意が必要。
◎トルクメニスタン共和国=来週よりコマーシャルベースの為替取引を解禁。


2007年12月28日 本日の為替戦略

本日は12月28日(金曜日)、31日は一部の海外市場が休場となり、多くのディーラーは取引を終了し、実質的には本日が今年の最終日となる。ドル円の上昇もようやく止まり113円台まで値を戻しているが、円クロスを見てみると、EURJPY+CHFJPYが上昇、GBPJPY+CADJPYが下落、AUDJPYが横ばいなど、通常市場では稀な、通貨間で値動きが明確に異なり、年末のこの時期ならではの値動きとなっている。

昨日は、パキスタンのブット元首相が狙撃されて死亡、パキスタン政情を懸念した、金価格の上昇、スイスフランの上昇、株価の下落、債券の買いが見られ、USDCHF、EURCHFは下落しが、EURGBPはユーロ誕生来のポンド安となり、主要通貨ではポンド売りの流れは変わっていない。

昨日発表された米耐久財受注は弱く、ドル急落の直接的な材料となったが、通常の市場ではこれほど反応することは稀で、この時期特有の値動きで、為替変動リスクが高いことを忘れないようにしたい。

本日発表される米シカゴ購買部協会景気指数、米新築住宅販売件数は、投機筋にとって相場を動かす絶好の材料で、中途半端な値動きは予想できず、全く動かないか、動けば予想外の値幅になる可能性が高くなっている。

●ドル円
ドル円は、本邦勢の円売りに、年末ぎりぎりまでドル円の買い需要が続いたが、流石にこれから年始にかけて、円売り需要は国内要因からは剥げ落ちる。海外投機筋が114.70円を超え、115円近辺のドル買いを仕掛ける材料や勇気があるかと思えば・・・その可能性も高くない。それでは、113.40~50円以下の下値を試す方がまだ、水準的にも材料的にも利に適っているようであるが、円ロングを継続する勇気もまだ無い。

ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドの下値を割り込み、下値不安が出始めている。上値のポイントは、113.98円、114.23~25円、114.65~71円。下値のポイントは、113.49~58円、113.25円、112.78円。RSIは63と弱い下降ラインが始まり、トレンドモメンタムは売りに転換している。トータルの判断は、流れは売りに転換しているが、前回長く揉み合いが続いたレンジ112.70~113.55円のレンジの上限は相当抵抗があると思われ、買い→113.90~95円で利食い+113.25円ストップロス。売り→114.25~30円ストップロスで、下値を試すことを期待したい。

●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロドルは1.46台を回復、ドル売りの流れに堅調に推移し、ユーロ円の買いが続いているため、調整局面のユーロ売りは思ったほど少ない。ユーロポンドが過去最高値を更新するなど、クロスでもユーロ買いが続いているが、時期が時期だけにこの1.43台から反発し1.46台となったユーロ買いに追従してもいいのか選択に苦慮する。この水準を高値に反落する可能性と、また、1.47台半ばまで再上昇してから、下落する可能性を意識したい。

ユーロドルの4時間チャートは、下降ラインの上限を超え、上昇ラインが形成されている。上値のポイントは、1.4656、1.4672、1.4748~52。下値のポイントは、1.4572、1.4506、1.4452~76、1.4374~97。RSIは78と上昇ラインが続き、これを割り込んだら売りに転換する可能性が出てくる。トレンドモメンタムか買いを継続。トータルの判断は、目先は買いを継続しているが、基本は1.4650~1.4750ゾーンは売りと判断。

●ポンド円
ポンド円は、ポンドと円は同類なのか、弱い時も強いときも同じ穴の狢の様になっており、結果としてポンド円は狭いレンジで取引が続いている。ポンドドルかドル円で、新しいトレンドが出れば追従する必要があるが、どうもその様には見えない。

ポンド円の4時間チャートは、下落トレンドから上昇トレンドに変わり、226~228.50円のレンジに入っている。上値のポイントは、227.12円、228.33円、230.33円。下値のポイントは、226.53円、226.13円、225.39~41円。RSIは77と上昇ラインが続き、これを割り込んだら売りに転換する可能性が出てくる。トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、テクニカでは弱い買いが続いているが、結論は様子見。

●本日の経済指標・その他
08:30 日本 11月失業率=予想4.0% 前回4.0%、 有効求人倍率=予想1.02 前回1.02
08:30 日本 12月の東京都区部消費者物価指数=前年比予想0.3% 前回0.3%、 除く生鮮食品=前年比予想0.3% 前回0.1%
08:30 日本 11月の全国消費者物価指数=前年比予想0.5% 前回0.3%、除く生鮮食品=前年比予想0.3% 前回0.1%
08:50 日本 11月の鉱工業生産・速報=前月比予想-1.7% 前回1.7%、 前年比予想2.7% 前回4.7%
19:30 スイス 12月のKOF先行指数=予想1.98 前回2.02
23:45 米 12月のシカゴ購買部協会景気指数=予想51.8 前回52.9
00:00 米 11月の新築住宅販売件数=予想-1.1%・72万件 前回1.7%・72.8万件
00:00 米 11月の求人広告指数=予想22 前回23
未定 独 12月消費者物価指数・速報=前月比予想0.8% 前回0.5%、前年比予想3.1% 前回3.1%、HICP前月比予想0.8% 前回0.5%、HICP前年比予想=3.2% 前回3.3%


2007年12月27日 本日の為替戦略

今週も27日、28日と残り2日間、31日を入れても、今年も残すこと3日間しかない。

主要市場の休日は終了し、これでようやく勢ぞろいとなるが、年末を直前に控え、どうしても積極的に動きにくいが、逆に海外大手投機筋にとっては、相場を意図的に動かすことができ絶好の稼ぎ時でもある。

昨日の欧米市場はドル売り+円売りから始まり、暫くはこの流れが続く可能性が高くなり、市場参加者の多くがドル売り+円売りポジションを積み上げたところで、逆に大幅なドル買いに動くことは、たぶん、常套手段ではないかと思われる。

昨日発表された、2006年度の日本国民経済計では、一人当たりのGDPは34,252ドルで、OECD加盟国中18位(前回15位)と後退、先日の新聞報道では、将来日本と英国の人口が逆転するとある・・・日本という国の低下を示しており、ドル安だからといって円高になるとは限らず、ドル円の円高リスクは限定的なものとしか思えない。海外からは、米系証券のから1月の米金利引き下げは無いとのレポートも流れている。

※注意 25日~26日午後8時までのデータは含まれて降りません。
●ドル円
ドル円は、ドル円は先に長い間112.70~113.55円のレンジで取引が続いたが、再び114.00~50円のレンジに入り、投機筋としては如何ともしがたい状態となっている。超閑散な市場ではドル売りが進み、クロスでは円売りの傾向が続くことで、レンジ相場に陥りやすくなっているが、どうも上値達成感が無く上値トライを期待したい。

ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドを維持し、中間から下限ライン近くで取引が続いている。上値のポイントは、114.71円、115.29円、115.46円、115.90円。下値のポイントは、113.82円、113.58~68円、113.43円。RSIは68と横ばいで上昇トレンドができている可能性がある。トレンドモメンタムは買いだが、売りに転換する可能性が高まっており、これが割り込んだら売りに転換する。トータルの判断は、昨日と同じく、買い。113.43円を割り込んだら上昇は終了か、114.71円を超えことができなければ一時撤退。

●ユーロドル
ユーロドルは、この時期の値動きはどうも怪しいのではと疑いたくなるが、一方向に動くことが多く、理由は如何は別としも、とにかくこの流れについていき、適当に利食い終了する作戦をだけを考えたい。

ユーロドルの4時間チャートは、長い下落トレンドが続き、先の上限を上抜け新しい上限近くで取引されている。上値のポイントは、1.4506、1.4548、1.4572~88、1.4627。下値のポイントは、1.4452、1.4430、1.4397、1.4360。RSIは62と再び上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、1.4430~55まで待って買い。1.4390を割り込んだら撤退。

●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが1.98台を回復、ドル円の上昇+クロスの円売りの流れに、いやいやながらもポンド円も影響を受け、底堅い展開となっている。主要通貨高・円安の流れにポンド円も上値を試す動きが予想される。

ポンド円の4時間チャートは、複雑な値動きが続き、225~227円のレンジに入っている。上値のポイントは、227.11円、227.72円、230.31円、下値のポイントは、226.13円、225.75円、225.29円、224.90円。RSIは46と50以下で横ばいとなっている。トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、225.75~227.11円のレンジで上値を試すことが予想され、227.11円を超えると227.72円までの上昇が期待できる。

●本日の経済指標・その他
22:30 米 新規失業保険申請件数 (12/23までの週)=予想34.0万件 前回34.6万件
22:30 米 11月の耐久財受注=前月比予想 2.0% 前回-0.2%、輸送機を除く=予想0.3% 前回-0.4%、国防関連を除く=予想0.4% 前回-0.6%、 航空機を除く非国防資本財=予想0.5% 前回-2.0%
00:00 米 12月の消費者信頼感指数=予想86.5 前回87.3
00:00 米 11月の住宅着工許可件数改定値=予想 前回115.2万件


2007年12月26日 本日の為替戦略

24日、25日と主要国市場は休場となったが、本日26日も欧州市場や一部アジア主要市場は休場となり、本格的には本日の米国市場から取引が始まり、海外勢にとっては実質的な新年の取引が開始となる。また、今週は26日(水曜)の米国市場、27日(木曜)、28日(金曜)で本格的な取引が可能となり、実質的には2.5日と為替取引できる営業日が1年で一番少ない週となる。

例年この時期は超閑散とした取引の中で、ファンド勢など大手投機筋が一方向に相場を動かすことが多く、先週末からは始まった、ドル高の流れと、CAD・NZD・AUDなどのコモディテー通貨高、円安・ポンド安の流れが何処まで継続できるかが注目される。

※注意 昨日25日の市場のデータが含まれて降りません。
●ドル円
ドル円は、薄商いの中で円安が目立っているが、クリスマス休暇が原因の一時的な動きなのか、円安のトレンドが続くのか、今日の米国市場の値動きが気になるが、本邦輸出企業の採算レートは115円近辺に設定している会社が多く、簡単に115円台を超えることも予想しがたい。例年この時期の相場展開は予想しがたく、材料やテクニカルに関係なく、大手投機筋の売り買いに相場が動くことが多く、それを大前提にして臨みたい。

ドル円の4時間チャートは、112.70~113.58円の持ち合いを上抜け、上昇トレンドを維持し、中間地点で取引されている。上値のポイントは、114.7円、115.29円、115.46円、115.90円。下値のポイントは、113.82円、113.58~68円、113.43円。RSIは67と上昇ラインが続き、これを割り込むと売りに転換する可能性もでてくるが、高値で安定すればトレンドのある上昇が続くことになる。トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買い。113.43円を割り込んだら上昇は終了か、114.71円を超えことができなければ一時撤退。

●ユーロドル
ユーロドルは、ドル高やコモディテー通貨高の流れに横ばいとなり、どちらかと言えば注目度が低くなっている。時期が時期だけに、方向性を決め打ちすることも難しいが、1.43台を維持したことで、何処まで値を戻すことができるのか、まず上値を試す可能性が高くなっている。次に1.45台を超えそれを維持できるかが重要で、これができないと、次は1.43を割り込み下値リスクが高くなる。

ユーロドルの4時間チャートは、大きくは下落トレンドが続いているが、1.4310を底値に1.4300~1.4450のレンジに入っている。上値のポイントは、1.4430、1.4452、1.4476~89、1.4506。下値のポイントは、1.4355~64、1.4315、1.4307。RSIは46と上昇ラインを割り込みながらも、50を高値に横ばいが続き、方向感が乏しくなっている。トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、1.4307~1.4476のレンジ。過度の上昇も期待できない。

●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが1.97台に下落、円安・ポンド安の流れに非常に狭いレンジで持ち合いとなっている。金利差からは現状はポンドに分があるが、1月のイングランド銀行の利下げ観測も強く、どちらも50歩100歩。目先は227円台まで値を戻す可能性もあるが、上昇相場を決定することは難しく、その後の円高の可能性を意識したい。

ポンド円の4時間チャートは、広く見れば221.27円~230.33円のレンジに入り、狭くは223.40円~227円のレンジに入り、下降ラインが続いている。上値のポイントは、226.13円、226.32円、227.11円、227.72円。下値のポイントは、225.75円、225.12円、224.90円、223.32円。RSIは37と横ばいで方向感はない。トレンドモメンタムは買いに転換。トータルの判断は、少しワイドだが224.90円~227.72円のレンジ。

●本日の経済指標・その他
欧州・英国市場休場(クリスマス休日・英ボクシングデー)
08:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(10月31日分)
00:00 米 リッチモンド連銀製造業指数=予想 前回1.0 


2007年12月26日 24日~25日の為替市場

12月24日は日本と一部の海外市場が休場、25日は日本を除く海外主要市場が休場となり、超閑散な取引となったが、その中でドルの上昇と円とポンドの弱さが目立った。24日には米メリルリンチがシンガポール・テマセクホールディングズから44億ドルの資金を受けることが発表され、株価上昇=円売りの流れが加速、ドル円は114.49円(24日)まで上昇、英ホームトラック住宅価格が前月比0.3%と、2005年1月来の低水準となり、ポンドドルは1.9699(25日)まで下落している。

●ドル円
24日 アジア市場=始値114.12円 高値114.19円 安値113.99円、
   海外市場=始値114.15円 高値114.49円、安値114.06円、終値114.27円
25日 アジア市場=始値114.30円 高値114.33円 安値113.94円、
   海外市場=終値114.12円

●ユーロドル
24日 アジア市場=始値1.4375 高値1.4389 安値1.4391
   海外市場=始値1.4384 高値1.4415 安値1.4379 終値1.4393
25日 アジア市場=始値1.4395 高値1.4397 安値1.4391 
   海外市場=終値1.4390

●ユーロ円
24日 アジア市場=始値164.04円 高値164.20円、安値163.76円
   海外市場=始値164.16円 高値164.91円、安値164.00円 終値164.46円
25日 アジア市場=始値164.49円 高値164.55円 安値164.01円
   海外市場=終値164.22円。

●主な経済指標の結果 
24日 英 12月のホームトラック住宅価格=前月比0.3%→2005年1月来の低水準、前年比3.0%→2006年5月来の低水準。

●昨日の主な発言その他
24日 米国・カナダ
◎クライスラー(WSJ)=深刻な資金ひっ迫に陥っており、調達のため資産売却を急いでいる。
◎ジョンソンIMF主席エコノミスト(独紙)=米国の成長率見通し1.9%、欧州の見通し2.1%維持できない。10月に経済成長率見通しを引き下げた後も、悪い材料が新たに出ているため、来年1月に新たな見通しを発表。米サブプライム住宅ローン問題が欧州経済にどの程度波及するのかについてはこれから見極める必要がある。ユーロ高が欧州のさらなる重しになっている。ドルは依然過大評価されており一段と下落する必要がある。ドル下落は世界の不均衡是正に役立つ。
◎米メリルリンチ=シンガポール・テマセクホールディングズから最大62億ドルの資金を私募形式で出資を受ける→ 米国株上昇。
◎米メリルリンチ=ミドルマーケット向けの融資部門(メリルリンチ・キャピタル)の大半をGEキャピタルに売却。


24日 欧州・英国
◎ブランチフラワー英中銀政策委員(英紙)=英賃金圧力、落ち着いた状態が続く。
◎トリシェECB総裁(FT)=ユーロ圏のインフレリスクは上向き、経済成長へのリスクは下向き。高インフレが金触れ期待を一段と高め物価の上昇がスパイラルに引き起こすことは避けたい。英米の利下げに影響されることなく、インフレ抑制に焦点を置き続ける。
◎スイス銀行監督当局=UBSの巨額損失を調査。

24日 日本・その他
◎サウジアラビア(FT紙)=9,000億ドルを超える規模のソブリン・ウェルス・ファンド(政府系ファンド)の設立を計画、世界最大の政府系ファンドになる。

25日 日本・その他
◎ベトナム中銀=対ドル相場の変動幅を0.5%→0.75%に拡大。
◎ロシア財務省当局者=1510億ドル超のガス基金の資産を全てソブリン債に投資する方針。
◎中国人民元=人民元が対ドルで上昇、7.3297(前日7.3475)切上げ後の最高値を更新、人民高加速の兆候。
◎楼継偉中国投資有限責任公司会長=中国政府が、中国農業銀行と国家開発銀行への資本注入を実施し、両行の資本再編を進める。


2007年12月23日 今週の為替戦略

※今年も残すところ1週間となりましたが、クリスマス休暇や年末年始には、世界中の多くの市場が休場となり為替取引がなくなる時期でもあります。そのため、12月24日(月曜日)、12月25日(火曜日)、12月31日(月曜日)、1月1日(火曜日)には、「本日の為替戦略、海外為替市場」をお休みさせていただきます。

***ポイント***

為替の方向性は、上昇、下降、持ち合いの3タイプがあるように、取引の選択肢も、買い、売り、様子見の3タイプがある。今週は為替取引ができるのは実質的に2日間だけで、1年は365日、このうち為替取引可能日は約200日、一年は長く2/200日を休むも相場。

先週末クリスマス休暇直前のぎりぎりになり、欧米中銀の緊急流動性供給の影響でLIBOR金利は急低下し、オイルマネーやアジア各国の資金が欧米金融機関へ向かい、クレジットリスクも低下し、為替相場も安定を取り戻し、今週も金融不安を懸念することなく比較的安心して過ごせそうである。

実質的に今週は27日(木曜日)、28日(金曜日)の2日間で取引が終了するが、今年も当てはまるかは不確実ながら、過去において予想外の大相場となり、一方向に動ことが多くなる時期でも有る。結果として順張り相場になりやすく、逆張り相場はリスクが高くなる。つまり、タートルズがタートルズ・スープを飲むことが多くなる。

●ドル円
ドル円は、先週末クリスマス休暇直前のぎりぎりになり、欧米中銀の緊急流動性供給の影響でLIBOR金利は急低下し、オイルマネーやアジア各国の資金が欧米金融機関へ向かい、クレジットリスクも低下し、円売りの流れとなった。来年は別として、今週の相場への影響は避けられず、時期が時期だけに、市場参加者が取引をするかしないかは別として、上値を試して見たくなる。

ドル円のWeeklyチャートは、上昇トレンドの上限でかろうじて上げ止まっている。上値のポイントは、114.31円、115.50円、116.13円、117.43円、117.93円。下値のポイントは、113.10円、112.72円、111.58円、111.31円、110.30円。RSIは38と下降ラインを維持し横ばいとなっており、これを上抜けしたら買いに転換するか、トレンドの有る下落相場が続くのか見極めが必要。トレンドモメンタムは売りを継続。トレンドラインの上限を上抜けし、114.31円をDailyのクローズベースで上抜けしたら、ドル買いが確認され117円台までの上昇の可能性が高くなる。逆に失敗したら、111円~114円のレンジに逆戻り。トータルの判断は、まづ、上値を試してみたい。

●ユーロドル
ユーロドルは、年末のリパトリの影響やポジション調整に何処まで値を下げるか心配したが、先週は5営業日に渡り何とか1.43台を維持したことで、安心感が強まっている。また、週足のローソク足チャートでは、始値・終値が同じで上下に髭が出た相場で、転換サインが出ており、上値を試す可能性が高くなっている。例年この時期は一方向に大きく動くことが多く、逆張り手法が難しくなりやすい。

ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドを維持し、ラインの中間から上限の間で取引が続いている。上値のポイントは、1.4489、1.4570、1.4602。下値のポイントは、1.4376、1.4352、1.4317、1.4014。RSIは上昇ラインを維持し手いるが、63とやや値を下げ、これを割り込むと長い下落へ繋がる。トレンドモメンタムは買いを継続しているが、やや数値が下げ始め相場の流れが大きく変わっている可能性も残る。トータルの判断は、1.4317~1.4570のレンジで取引を予想するが、1.4300を割り込むと続落の可能性が強まり、1.4570を超えられなければ、再び下値を試す動きになりやすく、1.46台まで回復できれば、暫くはユーロ買いの相場が続きそうである。

●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルの激しい下落も、過去2日間1.9810近辺を底値に何とか下げ止まり、ドル円の上昇と合わせ、ポンド円の急落の懸念が薄らいでいる。年末の特殊的な要因からなのかは、判断できないが、とりあえずはポンド円も長くレンジ相場に入り急落の可能性が薄らいでいることは間違いないが、相場の本質を見極めるには暫く時間がかかりそうである。

ポンド円のWeeklyチャートは、弱い下落トレンドに入りながらも、221~230円のレンジで取引されている。上値のポイントは、226.23円、230.23円、231.44円。下値のポイントは、225.08円、222.84円、221.71円。RSIは38と下降トレンドを維持し、これを上抜けできたら買いに転換する可能性が出てくる。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、引き続き221~230円のレンジ相場で取引される可能性が高いが、やや上値リスクが強まっている。


2007年12月22日 21日の海外為替市場

クリスマス休暇直前、最後の週末の市場では、ドルは堅調に推移、株高=円売り=資源国通貨高が目立った。

アジア市場は、豪ドルが金融的な安定を材料にAUDUSD=0.85後半→0.8630(一日通じ高値0.8697)まで上昇、ロングホリデーのパーキング資金の動きに、円売+豪ドル買いが続いた。メリルリンチがシンガポール・テマセクホールディングスから最大50億ドルの資本注入を受けるとの報道に、一時ドル売りが加速し、EURUSD=1.4410まで上昇した。

欧州市場は、ユーロドル1.44台は鬼門で、過去も何度も上値が押さえられ、他の主要通貨ではドル高の流れが続き、上昇力も鈍く上値トライが失敗に終わった。株価上昇=円売りに、円は他の通貨でも弱く、ドル円は長く上値を押さえられていた113.50~60円を超え上昇が始まった。

NY市場は、米国株が大幅上昇、米個人消費支出、ミシガン大消費者信頼感指数が強く、ドルは堅調に推移したが、USDCADは1.0のパリティーを回復できず、0.9912まで急落、AUDUSDも0.87直前まで上昇するなど、資源国通貨高が続き、スイス、ポンドは横ばい、円安が目立った相場となった。

●ドル円
アジア市場のドル円は113.15円で取引が始まり、月末のドル買い需要に113.27円まで上昇したが、仲値では逆に本邦資本筋の売りに112.97円まで下落、113.05~20円の狭いレンジから、日経平均株価の上昇を材料とした欧州勢の買いに一時112.95円まで値を下げた。欧州市場は113.13円で取引が始まり、株高=円安を材料に113.40円まで上昇したが、本邦勢やファンド筋の売りに上値は重く、113.20~40円のレンジで取引が続いた。22.15時のECBフィキシングでは113.53~56円近辺のテクニカルポイントを上抜け、113.62円まで上昇、113.50円を底値に、上昇を続ける米国株にドル買いが続き、クロスでの円売りが拍車をかけ、米個人消費支出が強く、ドル買いが始まった。00:00時のミシガン大消費者信頼感指数の景気現況指数が強く、ドル買いが続き、01:00時のロンドンフィキシングでは113.94円まで上昇、その後も薄商いの中で、114円超のストップロスの買いを誘発し、114.21円まで上昇、114.00~20円のレンジから、114.01円で取引を終了している。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4327で取引が始まり、早朝の1.4317を安値に、本邦資本筋のユーロ円の買いや、週末最後の調整買いに1.4362まで上昇、メリルリンチの資本注入を材料に、1.4411まで上昇した。欧州市場は1.4394で取引が始まり、1.44台の政府系+中銀筋の売りが続き1.4355まで下落、ECBフィキシングの買い需要に1.4387まで上昇、クロスでのユーロ買いに1.4375~90のレンジで取引が続いた。00:00時のミシガン大消費者信頼感指数に上値は重くなり、01:00時のロンドンフィキシングに向けユーロ売りが始まり、1.4348まで続落、終盤ぎりぎりに米主要3銀行、サブプライム対策基金設立を断念との報道に値を戻し、1.4379で取引を終了している。

●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.13円で取引が始まり、仲値の買い需要に162.30円まで上昇、仲値ではドル円の売りに一時162.00円まで下落したが、本邦資本筋の買い+ドル円の買いに162.53円まで上昇、メリルリンチの資本注入を受けたユーロドルの買いに162.97円まで上昇した。欧州市場は162.86円で取引が始まり、162.65円を底値に、株高=円売りの流れが続き、ECBフィキシングの買い需要に163.35円まで上昇した。00:00時のオプションカットでは163.81円まで続伸、一時163.39円まで値を下げたが、堅調な米国株に円売りが続き、NZDJPY、AUDJPY、CADJPYと円売りの流れが加速、164.08円まで上昇し、163.91円で取引を終了している。

●主な経済指標の結果 
06:45 NZ 第3四半期のGDP=前期比0.5%(予想0.3% 前回0.7%)、 前年比3.3%(予想3.2% 前回3.2%)
16;00 独 11月の輸入物価=前月比0.7%(予想0.5% 前回0.7%)、 前年比3.5%(予想3.3% 前回2.3%)
18:00 ユーロ 10月の経常収支=20置くユーロ(予想18億ユーロ 前回57億ユーロ)
18:30 英 11月の小売売上高指数=前月比0.4%(予想0.2% 前回0.0←-0.1%)、前年比4.4%(予想4.4% 前回4.2←4.4%)
19:00 ユーロ 10月の鉱工業受注=前月比2.5%(予想0.2% 前回-1.6%)、 前年比10.9%予想6.5% 前回2.4%)
22:30 米 11月の個人所得=前月比0.4%(予想0.5% 前回0.2%)、個人消費支出=前月比1.1%(予想0.5% 前回0.4←0.2%)→2年ぶりの増加、 PCEデフレータ=前月比0.6%(予想0.2% 前回0.3%)、前年比3.6%(前回3.0←2.9%)、PCEコアデフレータ=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比2.2%(予想1.9% 前回1.9%)
22:30 カナダ 10月の小売売上高=前月比0.1%(予想-0.2% 前回-0.2%)、 除く自動車=0.0%(予想0.1% 前回0.2←0.1%)
22:30 カナダ 10月のGDP=前期比0.2%(予想0.1% 前回0.1%)
00:00 米 12月のミシガン大消費者信頼感指数・確報値=75.5(予想75.0 前回76.1)、景気現況指数=91.0(前回91.5)→2003年3月来の低水準、消費期待指数=65.6(前回66.2)

●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎ポールソン米財務長官(WSJ)=住宅金融セクターは前例の無い状況に直面。
◎フィッチ(格付け機関)=債務担保証券(CDO)関連の損失により、金融保険会社MBIAインシュアランスのトリプルAの格付けを引き下げる可能性がある。
◎メリルリンチ(WSJ)=シンガポール・テマセクホールディングスから最大50億ドルの資本注入を受ける可能性がある。
◎ボストン地区連銀=1.25置くドルのサブプライム借り手支援策発表。
◎ピムコのグロス氏(FT)=米経済は12月に入り景気後退入り。
◎米主要3銀行、サブプライム対策基金設立を断念(関係者)

欧州・英国
◎トルシェECB総裁=現在のインフレ水準を短期的にとどめ、賃金の上昇にならないように留意する必要がある。 ユーロ圏はこれまでの予想以上にインフレ長期化に直面している。
◎コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁=世界経済へのリスクはクレジット市場の危機で高まっている。

日本・その他
◎カレンNZ財務相=GDPの発表で成長をけん引する要因が変わりつつある。個人消費が減速し資源セクターが増加。
◎日銀12月月報=米系座は住宅市場の調整が強まり先行き不確実性が高まっている。 エネルギー価格上昇の影響もあり個人消費に減速感が出ている。
◎ストロスカーンIMF専務理事(TVインタビュー)=サブプライム危機は世界の金融安定を損なった。 欧米の経済成長は鈍化する。
◎中国人民銀行=マネーや信用の伸びを抑制するため、金融調整を含む様々な措置を講じる


2007年12月21日 本日の為替戦略

今日は週末金曜日、海外勢は本日が事実上の今年最終日、投機筋が積極的に動くことも考え難く、薄商いになることは避けられず、近場のテクニカルポイントに置かれたストップロスを狙う動きと、ECBとロンドンフィキシングでは相場変動に注意。

主要国通貨ではドル買いが続き、ポンドドルが2.0を割り込んでからは、市場のセンチメントはポンドベアに転換し、この水準を上抜けできずにいる。ユーロドルも1.4350を割り込み上値の重い展開が変わりそうになく、何処まで試すことができるを注目したい。

●ドル円
ドル円は、ドル高の流れにも全く動ぜず、ドル高=円高の流れに入っている。この時期に積極的に取引することも無いのであろうが、このレンジを抜け出したらどうなるのであろうか? つい考えてしまう。オプション取引ではロングストラドルの買いなのであろうが、スポットでは、113.60円 stop buy→ if done T/P=114.55円、S/L=113.20円、112.65 stop sell→ if done T/P=111.65円S/L=113.05円。このようなものになるのであろうが、まあ、休むも相場。

ドル円の4時間チャートは、112.75~113.55円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、113.55円、113.93~01円、114.55円。下値のポイントは、112.70~75円、113.28~39円、112.02~15円。RSIは48と下降ラインが続いている。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売りで、113.55~60円を超えたら、順張りの買いに転換。

●ユーロドル
ユーロドルは、年末の特殊要因とポジション調整の売りに何処まで下落するのか、見極める時期に入っている。クリスマス休暇を直前に積極的な取引は見られず、最近は通貨当局の発言も減少し、調整の売りだけが上値を重くしているように思えてならない。

ユーロドルの4時間チャートは、下降トレンドが続き、ラインの上限から中間で取引されている。上値のポイントは、1.4357、1.4387、1.4430~35。下値のポイントは、1.4306、1.4287、1.4208、1.4182。RSIは35とやや戻しているが横ばい状態が続いている。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売り圧力は続き、狭くは1.4287~1.4387のレンジ、広くは1.4208~1.4387のレンジと予想。

●ポンド円
ポンド円は、BOEのMPC議事録がダメ押しとなり、金利引き下げ期待に、ぎりぎり時期の調整が薄商いの中で始まり、ポンドドルは時期が時期だけに2.0を割り込んだら勝負がついてしまった。しかし、この時期の相場は信じていいのかどうも疑問が残り、どこまで下落が継続するのか問題だが、12月5日のポンド円安値222.69円まで下落したことでもあり、積極的な売りも機が気でならない。

ポンド円の4時間チャートは、持ち合いを割り込んでからは下落が続いている。上値のポイントは224.81円、226.54円、228.15~20円、下値のポイントは、223.69円、222.03~22円、230.23円。RSIは34で下降ラインが続いている。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売りが継続しているが、新たな売りは223.60~70円を割り込んだら開始し、222.03円がターゲットとなる。

●本日の経済指標・その他
06:45 NZ 第3四半期のGDP=前期比予想0.3% 前回0.7%、 前年比予想3.2% 前回3.2%
18:00 ユーロ 10月の経常収支=予想18億ユーロ 前回6億ユーロ
18:30 英 11月の小売売上高指数=前月比0.2% 前回-0.1%、前年比予想4.4% 前回4.4%
19:00 ユーロ 10月の工業受注=前月比予想0.2% 前回-1.6%、 前年比予想6.5% 前回2.0%
22:30 米 11月の個人所得=前月比予想0.5% 前回0.2%、個人支出=前月比予想0.5% 前回0.2%、 PCEデフレータ=前月比予想0.2% 前回0.2%、前年比予想 前回2.9%、PCEコアデフレータ=前月比予想0.2% 前回0.2%、前年比1.9% 前回1.9%
22:30 カナダ 10月の小売売上高=前月比予想-0.2% 前回-0.2%、 除く自動車=予想0.1% 前回0.1%
22:30 カナダ 10月のGDP=前期比予想0.1% 前回0.1%
00:00 米 12月のミシガン大消費者信頼感指数・確報値=予想75.0 前回74.5
キングBOE総裁発言


2007年12月20日  本日の為替戦略

そろそろ終了かと思われた、クリスマス休暇前の特殊玉、資金需要、リパトリに相場が動き、スウェーデン、英国、ユーロ、スイスで金融政策の思惑、通貨当局者の発言に、更に荒れる相場が続き、市場では年末の特殊要因が今週ぎりぎりまで続くとの観測も流れ、相場観やチャートとは別物のリスクに、まだまだ目が離せない展開が続きそうである。注意、注意。

極短期の取引ではこのような値動きは望んだり適ったりであろうが、ポジションターカーにとっては摩訶不思議な世界で、休むも相場。

欧米中銀からは旺盛な資金供給が続き、過去の日銀の例をとっても、資金供給通貨は安くなり、それが続くことになるのだが(EUR,GBP,CHF,USD,CAD)・・・・。 機関投資家は過去5日間で、米株式市場から総額178億ドルの資金を引上げているとのレポートもあり、これも本来ならばドル売りの要因なのであろうが、リパトリのドル買いに相殺されている可能性もあるが、どうも気になってしょうがない。

本日も日本時間の00:00時のオプションカット、01:00時のロンドンフィキシング、または、22:15時のECBフィキシングには注意が必要。

本日の経済指標からは、日銀金融政策決定会合では政策金利0.5%の据置きに決まりそうで、英第3四半期のGDP、米第3四半期のGDP、フィラデルフィア連銀景況指数が注目される。

●ドル円
ドル円は、欧州主要通貨売りにクロスでは円高傾向が続けながらも、ドル全面高の流れにドル円は動けず、112.70~113.55円のレンジが続いている。これを抜け出さない限りは、次の方向性が見られないが、期待感はドル売りに傾いている。

ドル円の4時間チャートは、112.75~113.55円レンジで取引が続いている。上値のポイントは、113.53~55円、113.84円、114.01円、114.55円。下値のポイントは、112.70~75円、112.39円、112.28円、112.02~12円。RSIは61と横ばいながらやや下げ傾向にある。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、広くは112.28~113.85円のレンジ、狭くは112.70~113.55円のレンジで、やや下値リスクが出てきている。

●ユーロドル
ユーロドルは、1.44台から1.43台に水準を下げながらも、クロスでのユーロ買いや、常連(中銀筋)のユーロ買いに何とか下げ止まりながらも、ドル高の相場の流れに上値は重くなっている。しかし、多くの売りはストップロス狙いや年末の特殊要因による動きと思われ、一時的な値動きとなっている可能性が高く、中期的なポジション作りはまだまだ危険である。

ユーロドルの4時間チャートは、下降トレンドの下限から中間で取引が続いている。上値のポイントは、1.4406、1.4443、1.4489~00、下値のポイントは、1.4315~29、1.4306~08、1.4208。RSIは23と下降ラインを上抜けながらも、横ばいが続きトレンドの有る流れが続いている。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売りながらも、ここ数日間は下げ止まり、1.43を維持できるようであれば、市場センチメントはユーロ買いに変わりやすくなっている。

●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが2.0のサイコロジカルなポイントを割り込み、イングランド銀行のMPC議事録公開で全理事が利下げを支持していたことで、今後の利下げ継続の観測がポンド相場を押し下げている。ベアセンチメントが続き、戻り売りが続いているが、年末の薄い、特殊要因により値動きが加速している可能性もあり、割り引いて考える必要がある。円と比較すればまだ弱い材料が多い。

ポンド円の4時間チャートは、三角持合を下抜け売りが続いている。上値のポイントは、226.89円、227.54円、228.20円。下値のポイントは、226.13円、224.76~81円、223.69円。RSIは下降ラインが続き、これを上抜けするまでは売り継続。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売り。228.20円を超えたら撤退。

●本日の経済指標・その他
日本 日銀金融政策決定会合=政策金利0.5%の据置きを予想
06:45 NZ 第3四半期の経常収支=前期比予想-8.2%・-48.6NZドル 前回-8.2%・-29.14億NZドル
08:50 日本 11月通関ベース貿易収支=予想0.94兆円 前回1.008兆円
15:00 日本 12月の金融経済月報・基本的見解
16:10 独 1月のGFK消費者信頼感調査=予想4.1 前回4.3
16:15 スイス 11月の貿易収支=予想13.7億スイス 前回15.58億スイス
17:15 スイス 11月の生産者輸入物価=前月比予想0.3% 前回0.2%、 前年比予想3.0% 前回2.7%
18:00 ノルウェー 12月の失業率=予想1.6% 前回1.6%
18:30 英 第3四半期のGDP・確報値=前期比0.7% 前回0.7%、 前年同期比=予想3.2% 前回3.2%
18:30 英 11月のマネーサプライM4・速報=前月比予想0.4% 前回0.2%、前年比予想11.6% 前回11.8%
18:30 英 第3四半期の経常収支=予想-114億ポンド 前回-90.5億ポンド
18:30 英 11月のPSNB=予想100億ポンド 前回-9.9億ポンド、PSNCR=予想80億ポンド 前回-47.9億ポンド
22:30 米 新規失業保険申請件数(12/16までの週)=予想33.5万件 前回33.3万件
22:30 米 第3四半期のGDP・確報値=前期比年率予想4.9% 前回4.9%
22:30 米 第3四半期の個人消費・確報値=前期比予想 前回2.7%
00:00 米 11月の景気先行指数=前月比予想-0.3% 前回-0.5%
02:00 米 12月のフィラデルフィア連銀景況指数=予想7.0 前回8.2


2007年12月20日  19日の海外為替市場

アジア市場は、クリスマス休暇前の狭いレンジ相場が続いていたが、欧州勢の参入にドル買いが始まった。欧州市場は、スウェーデン中銀は予想通り政策金利の据え置きを決定したが、金利引き上げ観測が後退し、EURSEKやUSDSEKでSEK売りが広まり、スイス中銀理事は「中期的にインフレはアンダーコントロール」と発言、スイス金利引き上げの可能性が薄らぎ、スイス売りが強まった。

独IFOは2006年1月来の低水準でユーロ売りの材料が新たに加わり。イングランド銀行(BOE)は12月初旬のMPCで政策金利引き下げを予想外の9対0で決定(予想7対0)。事前にこれがリークされたことで、発表前からGBPは弱含みの展開が続いた。トルシェECB総裁は、物価上昇リスク+成長下向きリスクを警戒しユーロも弱く、モルガンスタンレの第4四半期決算35.9億ドルの赤字を計上、中国の投資公司から50億ドルの出資を受けることを発表。失望と期待が混在する相場となった。

米国市場はリパトリのドル買いと、クロスの売り買いが混在する値動きとなり、米国株がプラス圏からマイナス圏に移り、S&Pが複数のCDOのレーティングを引き下げに米株の売りが続いた。主要通貨では売り買いが混在していたが、ロンドンフィキシングを境に相場が急変、ドル買い戻しが始まった。ユーロは値を戻し、円、スイス、ポンドは弱く、高金利通貨も軟調に推移した。

●ドル円
アジア市場のドル円は113.37円で取引が始まり、クリスマス休暇前の閑散として取引の中で、113.21~41円の狭いレンジで取引が続いていたが、日経平均株価が弱く+欧州通貨売りが強く、クロスで円を買い戻す動きが始まると113.17円まで値を下げた。欧州市場は113.23円で取引が始まり、投機筋のドル買いが欧州通貨で続き、SEKJPY、GBPJPY、EURJPYの売りに113.00円を割り込み112.77円まで下落、112.70~75円以下のストップロス狙いが失敗し、一時113.10円まで値を戻した。モルガンスタンレの赤字決算が発表されると、112.75円まで下落、中国の投資公司から50億ドルの出資を受けるとの発表に113.10円まで値を戻、堅調な米国株とリパトリのドル買いに上昇が続き、00:00時のオプションカットを過ぎると113.00~15円のドル売りを消化し上昇が始まり、01:00時のロンドンフィキシングでは113.43円まで上昇した。NYダウがマイナスに転じ、ドル売りに113.18円まで下落したが、主要通貨でのドル買いが続き、113.20~50円のレンジで激しい攻防が続き、06:00時では113.31円で取引されている。

●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4413で取引が始まり、朝方の1.4424を高値に1.4410~20の極狭いレンジで取引が続いていたが、欧州勢の参入が始まると投機筋のユーロ売りが強まり、1.4382まで下落した。欧州市場は1.4386で取引が始まり、スウェーデン中銀の政策金利、独IFO、イングランド銀行のMPC議事録の発表に、EURSEKが9.4350→9.4915まで急伸、EURGBPが0.7160→0.7130→0.7185、GBPUSDが2.0100→2.0195→2.0035(後に2.0000を割り込む)など大荒れとなった。ユーロドルは1.4380以下の政府系ファンドの買いに1.4375を安値に下げ止まり、1.4380~1.4405の狭いレンジで売り買いが交錯した。01:00時のロンドンフィキシングでEURGBPの買+EURCHFの売りが入り、EURUSDの大口売りに、ストップロスが炸裂、1.4327まで急落した。1.4300以下のストップロストライが失敗、NYダウがマイナス圏に入ると、クロスのユーロ買いや投機筋の買いが強まり1.4390まで値を戻し、06:00時では1.4374 で取引されている。

●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.43円で取引が始まり、早朝の163.47円を高値に、日本の全産業活動指数が強く163.13円まで下落、163.20~45円の狭いレンジで売り買いが交錯したが、欧州勢の売り162.78円まで値を下げた。欧州市場は162.90円で取引が始まり、投機筋のユーロ売りが続き、独IFOがやや弱く、162.32円まで続落となったが、ユーロドルが1.43台を維持、ドル円が112.70~75円以下のストップロストライが失敗、投機筋の買い戻しが入ると162.88円まで上昇した。モルガンスタンレの赤字決算に162.36円まで再度下値トライが始まったが、中国の投資公司から50億ドルの出資や、NYダウが上昇、01:00時のロンドンフィキシングのユーロ買い需要に163.17円まで続伸した。フィキシングの買いが終了、NYダウがマイナス圏に入ると162.56円まで下落、162.60~90円のレンジから、163.20円まで値を戻し、06:00時では162.91円で取引されている。

●主な経済指標の結果 
08:50 日本 10月の全産業活動指数=前月比1.2%(予想1.1% 前回-1.7%←-1.6%)
16:00 独 11月の生産者物価指数(PPI)=前月比0.8%(予想0.4% 前回0.4%)、 前年比2.5%(予想2.1% 前回1.7%)
17:30 スウェーデン中銀(Riksbank)金融政策発表=政策金利(Repo Rate)4.0%の据置きを決定。
18:00 独 12月のIFO景況指数=103.0(回104.2)、現況指数=109.9(前回110.4)、期待指数=98.0(前回98.3)→ 予想をやや下回る。
18:30 英 イングランド銀行(BOE)PMC議事録=12月5~6日分 9対0で利下げが決定された(予想7対2)→ ポンド売りとなる。
19:00 ユーロ 10月の建設支出=前月比0.6%(前回-0.1←0.0%)
22:30 カナダ 10月の卸売売上高=前月比0.5%(予想0.1% 前回1.1%)

●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米下院本会議=受託保有者の税負担軽減法案を可決。
◎FRB=借り手の返済能力の確認を貸し出し手に義務付ける、新たなモーゲージ規制案を発表。
◎メリルリンチ=数週間以内に評価損に関して発表をする。予想数十億ドル。
◎モルガンスタンレ=第4四半期決算が信用収縮の影響で評価損が拡大。 継続事業ベースでの純損失は35.9億ドル。 モーゲージ関連の評価損は総額94億ドル。 中国の投資公司から50億ドルの出資を受ける。
◎メリルリンチ・ベアースタンズはACAキャピタル・ホールディングス(金融保証会社)の救済にむけた交渉に入っている。
◎ポールソン米財務長官=中国に市場が決定する為替レートの導入に向けた努力を求める。 米中両国の安定が重要。
◎S&P cut ratings on several CDOs→ 米価下落。

欧州・英国
◎バーカーBOE委員(新聞)=直近の利下げの判断材料は信用市場の悪化。インフレには楽観している。 MPCを控え利下げ支持者が増えたとの予想に7対2の予想→9対ゼロ→ ポンド売りの材料となる。
◎スウェーデン中銀=予想通り4.0%の政策金利据え置きを決定→ 財政の不安があり、国際経済が予想より弱い場合には、金利を引き下げる必用があるかも知れない。 EURSEK9.4450→9.4915(21ヶ月SEK安値)まで急進(EURUSDもちょっと値を戻したが、再び下落)
◎独IFO景況指数=103.0(予想103.8 前回104.2)、現況指数=108.1(予想110.0 前回110.3←110.4)、期待指数=98.2(予想98.0 前回98.3)→ EURUSD1.4374まで下落。
◎ジョーダンスイス中銀理事=スイスの金利は居心地のいいところにあり、中期的にインフレはアンダーコントロール。→ スイス金利引き上げの可能性が薄らぎ、スイスフラン下落が始まり。
◎トルシェECB総裁=中期的な物価見通しのリスクが上向きであることが完全に確認された。 米景気減速の一部は、新興市場国経済で相殺される。あらゆる動向を非常に注意して見守る。 ECB理事会は物価上昇リスクに対抗する容易がある。 第4四半期の成長が鈍化するいくつかの兆候がある。 成長リスクは下向き。 物価リスクは上向き。 インフレ率は近い将来2%を上回る状態が続く見通し。 景気のファンダメンタルズが健全であることが確認された。
◎トルシェECB総裁=現時点でECBは全面的な警戒を維持することが必要だと判断。 FRBは米国の成長率が鈍化していると判断。 短期金融市場での緊張は引き続き見られる。
◎トルシェECB総裁=人民元を含め振興アジア諸国の通貨は上昇すべき。インフレの二次的影響が広がるのを容認しない。
◎ダーリング英財務相=銀行の緊急救済策の発動できるよう一連の措置に向けて取り組んでいる。
◎スウェーデン中銀=10月時点の金利見通しをおおむね維持。 2008年上期の政策金利は4.25%に上昇する見通し。世界市場では不透明感が増している。
◎ジンIFO経済研究所所長=2008年の米経済成長率は2.0%と予想。 米景気後退の可能性は50%。
◎ロートスイス中銀総裁=スイスフランはユーロに対してアンダーバリューで、スイス安が続けばインフレ圧力が強まり、金利引上げの可能性が強まる

日本・その他
◎2008年度政府見通し=2008年度GDP、実質成長率2.0%、名目2.1%。 GDPデフレーター=2008年前年同月比0.1%(11年ぶり名目成長率を上回る)、2007年-0.5%、 CPI=2008年度0.3% 2007年度0.2%、
◎シンインド首相=適切な政策を実行すれば、2012年までにGDP伸び率を10%に引き上げることが可能。
◎ストロスカーンIMF専務理事=金融市場は深刻な危機ではなく混乱に陥っているだけで、各国の中央銀行はこの問題にうまく対処している。米欧の中銀は正しいことをした。米経済成長は減速する、それが2008年の欧州の経済成長に影響を及ぼすだろう。  世界経済はもちろん減速するだろうが、景気後退には至らないだろう。


2007年12月19日 本日の為替戦略

動きの鈍い相場、日本市場の休みや、海外市場の休みに絡み、スワップポイントを狙った動きがでやすい。

中銀の緊急協調流動性供が始まり、LIBOR金利は大幅に低下し、米国株も何とかプラス圏。例年この時期まで待って、年越えの資金調達を行う金融機関も無く、既に資金調達を済ませた後の祭りで、年初がむしろ本番との声もあり、まだまだ金融不安は続きそうな気配である。

年末のリパトリの動きや、ポジション調整の売り買いも細り、よっぽどのことがないと、クリスマス休暇前の閑散な相場になりそうである。この時期ならではの、金融不安→安全資金としての円と、資金運用→超低金利の円は、強弱両面を持っており、動き難い展開となるが、欧米中銀の緊急流動性供給に、目先は最悪の状態が回避されたとの判断に、円売りの流れがやや強まっている。 しかし、実際のところはレンジ相場を大きく脱しきれず、年末相場の影響なのかあきらめるしかない。

オーストラリア中銀の金利を据置いた月初めの議事録が発表され、事実上「利上げしたいが、時期が時期だけに自重した」との発表は、豪ドル買いの潜在的な材料となりうる。

本日は、スウェーデン中銀が政策金利を発表、金利据え置きが予想され、イングランド銀行の月初の議事録が発表され、5.75%→5.5%に引き下げられたが、その内容が気になる。


●ドル円
ドル円は、鈍い値動きが続いているが、中銀の緊急協調流動性供が金融不安の解消に役立ち、安全資産としての円の強みは薄らぎ、円高期待から円安期待に支点が移動しているようにも思える。問題は、結果が伴うかどうかで、この時期のリパトリのドル買いが終了した後でも、円売りが続くことができるのか、非常に興味を持っている。いずれにしても、112.70円~113.55円のレンジから外れ、新しい動き始まることを期待したい。

ドル円の4時間チャートは、112.70~113.55円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、113.55円、113.75円、114.02円、115.53円。下値のポイントは、11271~78円、112.39円、112.02~12円、111.71円。RSIは62で、上昇ラインを割り込み売りに転換している可能性がある。トレンドモメンタムは売りに転換。トータルの判断は、売り。113.55~60、または、114.02円を超えたら撤退。 


●ユーロドル
ユーロドルは、リパトリが終了したのか、非常に狭いレンジで取引さえている。通貨当局者からは相変わらずインフレを懸念する発言が多く、利下げの可能性も薄く、1.4275~1.4325の政府系の買い水準を割り込むか、1.4775~1.4525の売り消化し超えるまでは、なんとも言いようの無い相場になりそうである。

ユーロドルの4時間チャートは、下降トレンドのライン下限で下げ止まり、下限から中間ラインに沿って取引されている。上値のポイントは、1.4443、1.4478、1.4513。下値のポイントは、1.4338、1.4306、1.4187。 RSIは23と横ばいでトレンドの有る相場になっている。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、広くは1.4306~1.4513のレンジ、狭くは1.4338~1.4443のレンジ。

●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが2.01~2.02のレンジを脱し切れず、ポンド円が227円~230.50円を超えられず、どうも煮えきれないが、ポンド買い期待がやや裏切られた感も残る。

ポンド円の4時間チャートは、227.50円を下限に上値がきり下がる、三角持合に入っている。上値のポイントは、228.50円、229.32円、229.82円、230.35円、下値のポイントは、227.50円、226.89円、226.54円、226.18円。RSIは46で方向性がつかめない。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、やや下値リスクが強く、227.50円を割り込むと確認できるが、どうも積極的に取引する気にもなれない。

●本日の経済指標・その他
08:50 日本 10月の全産業活動指数=前月比予想1.1% 前回-1.6%
16:00 独 11月の生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.4% 前回0.4%、 前年比予想2.1% 前回1.7%
17:30 スウェーデン中銀(Riksbank)金融政策発表=政策金利(Repo Rate)4.0%の据置きを予想
18:00 独 12月のIFO景況指数=予想103.8 前回104.2、現況指数=109.9(前回110.4)、期待指数=98.0(前回98.3)
18:30 英 イングランド銀行(BOE)PMC議事録=12月5~6日分
19:00 ユーロ 10月の建設支出=前月比予想 前回0.0%
22:30 カナダ 10月の卸売売上高=前月比予想0.1% 前回1.1%
トルシェECB総裁議会証言
ロートスイス中銀総裁発言


2007年12月19日  18日の海外為替市場

◎クリスマス休暇を前に、ポジション調整、リパトリの動きも弱く、狭いレンジで取引が続いた。

アジア市場は、オーストラリア中銀の12月4日の議事録が公開され、利上げの可能性が強かったことが判明、豪ドル買いの影響に、AUDJPYが買われ、NZDJPYが上昇するなど円はクロスやドルで値を下げた。

欧州市場は、AUDJPY・NZDJPYの買いが続き、リパトリの動きも弱くユーロの買い戻しが見られたが、逆にポンドの売りが入るなど、EURGBP=0.7126→0.7152まで上昇、カナダCPIがやや弱く、カナダ売りの材料とされたが、主要通貨では狭いレンジでの取引が続いた。

米国市場は、ゴールドマンサックスの好決算に米国株は上昇、ドル円は113.50円超えまで上昇、クロスでも円売りの流れが続いたが、米住宅着工指数はやや弱く、NYダウがマイナスになると、AUDJPY・NZDJPYが売り変わり、結局は狭いレンジ相場となった。

●ドル円
アジア市場のドル円は112.93円で取引が始まり、前日のNY市場の流れを受け、早朝に112.70~80円以下のストップスを試し一時112.75円まで下落したが、本邦勢の外貨投信の買い+ポジション調整のドル買い戻し、AUDJPY+NZDJPYの買いに113.33円まで上昇、午後に入ると113.10~30円のレンジから、112.96円まで下落、欧州勢の買いに113.22円まで値を戻した。欧州市場は、113.05円で取引が始まり、クロスの円売りの流れに113.53円まで上昇したが、カナダCPIの影響にCADJPYの売りが入り、113.27円まで下落、堅調な米国株に再度113.52円まで上昇した。22:15時のECBフィキシング近辺から値を下げ、米住宅着工がやや弱く、NYダウが前日比マイナス圏に入り、01:00時のロンドンフィキシングでは113.13円まで下落したが、NYダウが再び上昇するとやや値を戻し、07:00時では113.38円で取引されている。

●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4399で取引が始まり、1.4420超えの海外勢の売りと、1.4380以下の買いに挟まれて、動意の乏しい1.4382~1.4418の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は1.4408で取引が始まり、1.4366を安値に欧州実需筋の買いや、メルシュ・ルクセンブルク中銀のインフレリスク・利上げの可能性を示唆する発言にユーロ買い続いた。22:10時のECBフィキシングでは1.4426まで上昇、米住宅着工件数の発表直後には1.4436まで上昇した。00:00時のオプションカットから売りが強まり1.4388まで下落、1.4390~1.4410の狭いレンジで取引が続き、07:00時では1.4412で取引されている。

●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.62円で取引が始まり、早朝はドル円の売りに162.40円まで下落したが、ドル円の上昇+NZDJPYの買いに162.80円まで値を戻し、AUDJPYの買いが強まると162.80円→163.33円まで続伸、前日NY市場の高円163.36円を超えられず、調整のユーロ売るに162.80円まで値を下げた。欧州市場は162.87円で取引が始まり、162.69円を安値に、ユーロドル買い戻しや堅調な欧州株に底堅く推移、163.36円を超え163.62円まで続伸した。NYダウ値を下げ、NZDJPYやAUDJPYの売りを引金に162.86円まで値を下げたが、NYダウが再び上昇に転じると163.40円まで値を戻し、07:00時では163.41円で取引されている。

●主な経済指標の結果 
17:15 スイス 10月の小売売上高=前年比6.1%(前回3.0%)
18:30 英 11月の消費者物価指数(CPI・HICP)=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.5%)、 前年比2.1%(予想2.2% 前回2.1%)、 RPI(小売物価指数)=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.4%)、前年比4.3%(予想3.1% 前回4.2%)、実勢インフレ率(RPIX)=前月比0.4% 前回0.4%、前年比3.2% 前回3.1%
19:00 ユーロ 10月の貿易収支=61億ユーロ(予想35億ユーロ 前回37億ユーロ )、輸出1410億ユーロ(前回1253億)、輸入1348億ユーロ(前回1217億)
21:00 カナダ 11月の消費者物価指数(CPI)=前月比0.3%(予想0.2% 前回-0.3%)、前年比2.5%(予想2.4% 前回2.4%)、BOCコアCPI=前月比0.0%(予想0.1% 前回-0.2%)、前年比1.6%(予想1.7% 前回1.8%)→ 予想より低く、カナダドル売りとなる
22:30 カナダ 11月の景気先行指数=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.0←0.1%)
22:30 米 11月の住宅着工件数=118.7万件・-3.7%(予想117.6万件 前回123.2万件・4.2%←112.9万件)、 建設許可件数=115.2万件・-1.5%(予想115.0万件、 前回117.0万件・-7.2%) → 着工件数は14年来の低水準。

●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎欧米中銀、流動性供給策に基づいた資金入札を開始。
◎米FRB追加サブプライム問題の住宅ローン対策を発表=借り手の返済能力を確認することを貸し手に義務付ける。
◎バーナンキFRB議長(声明)=不当な、不正な、行動や慣行は借り手とその家族だけでなく、地域社会全体と経済先般に打撃を与えた。 
◎米株価=ゴールドマンサックスの業績を好感し上昇して始まる。 第4四半期決算で純利益は32.2億ドル(前回31.5億ドル)、通年一株利益は過去最高。
◎ポールソン米財務長官=住宅ローン対策は判断を誤った人々の救済ではなく、金融市場の保護が目的。
◎US assets economists=最近のドル安にもかかわらず、リザーブ通貨としての価値を維持。

欧州・英国
◎ブラウン英首相=1月上旬に、メルケル独首相、サルコジ仏大統領と、金融市場の安定について話し合う。
◎シュタルクECB専務理事=ユーロ圏のインフレ率は今後数ヶ月でピークに達しその後は徐々に鈍化する。
◎四半期報告書(欧州委員会)=世界のクレジットクランチが当面のユーロ経済を圧迫するだろう。 好調な雇用や過去最高水準に達した企業の収益性が景気の下支え。 2008年ユーロ圏の成長率は混乱により2.6→2.2%に低下する見通し。
◎キングBOE総裁(議会委員会の証言)=世界の金融セクターは今後の数ヶ月間は、痛みを伴う調整に直面する。 欧米5中銀の協調流動性対策は、急激な信用収縮で世界経済が悪化することを防止する目的。 国際不均衡の無秩序な巻き戻しや、信頼の危機が誰の利益にもならないことが反面する結果、ドルは両方向へのリスクが存在する。
◎メルシュ・ルクセンブルク中銀=インフレが高まればECBは利上げの可能性。 来年夏場まで続くと予想されるクレジット市場の混乱収束を待つ必要はない。
◎メルケル独首相=2.0%を超える独インフレ率は懸念材料。
◎ジョーダンスイス中銀理事=スイス中銀は為替ターゲットの水準を持っていない。 最近のスイスフラン安によるCPIへの影響は見られない。
◎Juergen Stark ECB専務理事=第4四半期の成長が減速する可能性がある。

日本・その他
◎オーストラリア中銀理事会議事録=12月4日の理事会では政策金利を引上げる相当の理由があったが、世界的な信用収縮のため利上げを見送った。世界経済は以前ほど強くない。経済指標は急拡大を示唆、金利上昇の可能性。 インフレ見通しを引き続き懸念→ 豪ドル買いが始まる。
◎NZ中銀=財政黒字:2007/08年+73.88億NZドル、2008/09年+60.53億NZドル。 国内総生産(GDP):2008年3月+3.0%、2009年3月+2.1%。 インフレ率:2008年3月+3.1%、2009年3月+2.8%。
◎シティグループの予想=UAEは6ヶ月以内にドルペック制度を解消するだろう。


2007年12月18日 本日の為替戦略

目先は、何処までドル高が進むのか試しているが、基本は、ドル安(ドル円は除く)は変わらず。

年末のリパトリもそろそろ終盤、中銀の旺盛な資金供給に資金調達不安は薄らいだものの、世界的な株価の下落に、金融不安の解消には至らず、結果としては円の買い材料ともなっている。事実上、今年最終週の為替相場は、市場参加者も細り、リクイディテーの減少に、ちょっとした売り買いに、相場が動くことが続きそうで、テクニカルポイントのブレークだけを狙う、そんな投機筋の魑魅魍魎が跋扈跋扈する相場であることは肝に銘じておきたい。

例年は、今週前半で取引は終了、超閑散とした商いが続き、クリスマス休暇明けは事実上新年度入りとなる。海外勢にとっては、絶好のポジションメークの場でもあり、一方向に流れが偏ることが多く、予想外の大相場になることも意識する必要がある。

また、本邦勢は正月明けのさわやかな気分の中で積極的な取引を開始することが多いが、ついフライングに終わる。この時期は市場のセンチメントの逆に動くことは多く、大きく動いても結局は元の水準に戻り、再スタートとなることが多い。経験則としては1~2週間は市場の流れを見るだけに止め、2008年の長い道のりに備えた休養を取ることを進めたい。

米財務省は、為替報告書(半期ごとの主要貿易相手国の為替政策に関する報告書)を19日(日本時間20日午前6時)に発表するが、まあ、あまり気にすることもなさそうである。

本日は、英・カナダのCPI、そして、注目の米住宅着工件数があり、大手投機筋にとっては相場を動かす好機となっている。

●ドル円
ドル円は、金融不安のヘッジ通貨としての円と、長期休暇前の非難通貨としての円と、超低金利の円との顔を持っている。この時期には特に目新しい材料が出難く、逆に有れば大変なことになることが多い。現状は112.70~113.50円のレンジに入り実需の売りに上値は重いが、114円を超えたら買い軍配が上がり、112円を割り込んだら売りに軍配が上がる。テクニカルは買いだが、センチメントは売りとミックスしているのが、どうも厄介でならない。

ドル円の4時間チャートは、三角持合から上抜けし、上昇トレンドが始まったと思ったら、今度は112.70円~113.50円のレンジに入っている。上値のポイントは、113.55円、113.86円、114.10円。下値のポイントは、112.70~78円、112.39~50円、112.28円、111.98円。RSIは67で上昇ラインが続いている。トレンドモメンタムは買いを維持。トータルの判断は、買い。早ければ112.70円、基本は112.39円割れでは撤退。

●ユーロドル
ユーロドルは、薄商いの中でリパトリ+ポジション調整の売りに下げ続けているが、特別ユーロを売る流れに変化したとは考え難い。この時期は理屈に合わない値動きが続くことが多く、下値リスクが解消されたとも考え難いが、将来の絶好のユーロの買い場を提供してもらっているんだと考えれば、それもまた良しとしたい。それまでは、休むも相場。

ユーロドルの4時間チャートは、1.48台を失敗してからは、再び過去の下落トレンドに逆戻りし、下限近くで取引が続いている。上値のポイントは、1.4443、1.4478、1.4513。下値のポイントは、1.4324、1.4306、1.4280。RSIは28と下降ラインを上抜けしているが、トレンドの有る相場になっている可能性もある。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売りの流れは変わらないが、1.4513近くまでの戻りの可能性も意識したい。

●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルは2.01~2.02のレンジでなんとなく下げ止まった様にも見える。円クロスは、AUDJPY+NZDJPYは大幅下落、CADJPYは大幅上昇、ポンド円は持ち合いと、多種多様となり、円高とか円安とか一言では説明できない状態となっている。ポンド円は特に新しい材料も無く、レンジ相場が続く可能性が高き。

ポンド円の4時間チャートは、227~230円のレンジに入り上値も重くなり始めている。上値のポイントは、229.32円、230.40円、230.98円、231.21円。下値のポイントは、227.40円、226.96円、226.54円、226.24円。RSIは60と下降ラインを上抜けて買いになっている。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、226.54~229.32円のレンジ。

●本日の経済指標・その他
17:15 スイス 10月の小売売上高=前月比予想5.1% 前回7.1% 前年比予想 前回3.0%
18:30 英 11月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.3% 前回0.5%、 前年比予想2.2% 前回2.1%、 RPI(小売物価指数)=前月比予想0.3% 前回0.4%、前年比予想3.1% 前回3.1%
19:00 ユーロ 10月の貿易収支=予想35億ユーロ 前回31億ユーロ
21:00 カナダ 11月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.2% 前回-0.3%、前年比予想2.4% 前回2.4%、BOCコアCPI=前月比予想0.1% 前回-0.2%、前年比予想1.7% 前回1.8%
22:30 カナダ 11月の景気先行指数=前月比予想0.1% 前回0.1%
22:30 米 11月の住宅着工件数=予想117.6万件 前回112.9万件、 建設許可件数=予想115.0万件、 前回117.0万件
イングランド銀行(BOE)=ポンドの資金供給を実施
カナダ中銀(BOC)=カナダドルの資金供給を実施
Thomas Jordanスイス中銀理事発言


2007年12月17日 海外為替市場

事実上、今年最終週となる為替市場は、リパトリ、ポジション調整、リクイディテーの減少に、方向性の定まらない上下に振れる展開が続いた。リパトリの終了なのか、USDCAD=1.0220→1.0028、CADJPY=110.76円→112.90円とカナダドル高の流れが目立ち、買収案件の拒否にNZDCADは終始、続落、AUDJPYやNZDJPYは売りが続いた。

アジア市場は、オーストラリアの不動産関連の株価が弱く、日経平均株価も-264.72円となり、株安=円高の流れ+113.50円超えの本邦勢のドル売りは厚く、クロスでは円高傾向となった。終盤にかけては欧州勢の恒例の投機的な動きに、薄商いで上下に振れる展開となった。

欧州市場は、最近のユーロ安にEURUSDの見通しも1.5の予想は少なくなり、逆に1.4の見通しが増え、ユーロベアな相場観+欧州株価の大幅下落に下値を試す動きが続いたが、過去3週間では1.4325が強いサポートラインで、中銀筋の買いに下値トライは失敗に終わった。

米国市場は、第3四半期の経常収支、NY連銀製造業景気指数、対米証券投資にも特に反応は鈍く、ドル円は113.50円超えの積極的な輸出企業のドル売りに上値は重く、米国株価も弱く、円は比較的堅調に推移したが、レンジの下限を割り込むことはできなかった。

●ドル円
アジア市場のドル円は113.47円で取引が始まり、朝方の113.53円を高値に、先週末の米国株の下落の影響を受けたドル売りに113.09円まで下落、一時113.30円まで値を戻したが、本邦輸出企業のドル売りが続き、オーストラリアの株価は弱く、日経平均株価安+円買+ポンド円の売り=112.83円まで下落した。欧州市場は112.85円で取引が始まり、112.70円以下のストップロスを試しきれず、クロスの円買いも一巡すると、113.43円まで急伸したが、本邦輸出筋の大口売り+オプション絡みの売りに上値は重く、113.49円を高値に113.25~45円のレンジで売り買いが交錯した。22:30時のNY連銀製造業景気指数が予想を下回ったが、23:00時の対米証券投資が世予想より良かったものの、米国株は弱く反応は鈍く、00:00時のオプションカットでは113.13円まで値を下げ、113.10~30円の狭いレンジでと取引が続いていた。米国株の下落幅が拡大すると、113.10円を割り込むと短期投機筋の売りが開始され、終盤にかけては113円を割り込み112.84円まで下落、07:00時では112.93円で取引されている。

●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4390で取引が始まり、先週末のギャップを生める買いが入り、1.4451まで徐々に上昇したが、1.4450超えの売りが続き1.4430~50の狭いレンジで売り買いが交錯、欧州勢が参入すると恒例の投機的な売り買いが始まり、1.4454まで上昇+直後には1.4372まで急落した。欧州市場は1.4416で取引が始まり、アジア株+欧州株の下落に、ユーロ円が売られ、リパトリのドル買いにドルは全面高となり1.4366まで下落、1.4370~00のレンジから、1.4330以下のストップロスを試す売りに1.4332まで下落した。ようやく政府系ファンや中銀筋の買いが入り1.4402まで急伸、米経済指標の反応も鈍く、1.4370~00のレンジで売り買いが交錯、00:00時のオプションカットでは1.4366まで値を下げ、欧州勢のポジション調整の売りに一時1.4355まで値を下げた。終盤にかけては薄商いの中で再び1.4400超えを試す動きが始まったが、またしても失敗、07:00時では1.4399で取引されている。

●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.30円で取引が始まり、163.03円まで下落、仲値では163.55円まで上昇したが、ドル円の上昇力も鈍く、NZDJPY+AUDJPYの売りも続き、163.20~50円のレンジで取引が続いていたが、ユーロドルの急落に162.68円まで値を下げた。欧州市場は162.70円で取引が始まり、162.50円以下のストップロスを狙った売りに一時162.36円まで値を下げたが、薄商いの中でユーロドルが上昇すると、163.37円まで急伸、163.00~25円のレンジで取引が続いた。米国株は弱く、株安=円買いの動きも続き上値は重く、00:00時のオプションカットでは162.58円まで下落、162.50~90円のレンジで揉み合いとなり、07:00時では162.63円で取引されている。

●主な経済指標の結果 
08:50 日本 10月の第3次産業活動指数=前月比1.1%(予想1.2% 前回-1.6%)
14:00 日本 10月の景気動向調査・改訂値 =先行指数18.2%(予想18.2% 前回20.0%)、一致指数66.7%(予想70.0% 前回66.7%)
英 10月のライトムーブ住宅価格=前月比-3.2%(前回-0.7%)→ 統計開始以来の低水準、 前年比4.8%(前回7.9%)→ 過去2年で最も上昇力が弱く ポンド売られる
17:15 スイス 第3四半期の鉱工業生産=前期比0.0%(予想-2.5% 前回7.2←6.7%)、 新規受注=前期比15.7%(前回11.7%)
18:00 ユーロ 12月の製造業PMI=52.5(予想52.3 前回52.8)、生産=53.4(前回54.1)、新規受注=51.7(前回52.8)、雇用=52.1(前回52.1)、 サービス業PMI=53.2(予想54.0 前回54.1)、雇用=54.5(前回54.6)、価格=54.0(前回53.6)、投入価格=63.2(前回63.4)、 CompositePMI=53.3(予想53.7 前回54.1)
22:30 米 第3四半期の経常収支=-1784.8億ドル(予想-1837億ドル 前回-1889.2←-1908億ドル)
22:30 米 12月のNY連銀製造業景気指数=10.31(予想20.0 前回27.37)、支払価格=35.0(前回42.86)、新規受注=14.26(前回24.49)、従業員数=12.83(前回10.63)、週平均労働時間=-7.50(前回4.76)
23:00 米 10月の対米証券投資=ネット長期フロー=1140億ドル(予想400億ドル 前回154←264億ドル)、ネットフロー合計=978億ドル(予想300億ドル、前回-328←-147億ドル)
03:00 米 12月のNAHB住宅市場指数=19(予想19 前回19)

●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎グリーンスパン前米FRB議長=米経済は、スタグフレーションの初期症状が見られる。リセッションに陥る可能性は50%。
◎米財務相高官=為替報告書(半期ごとの主要貿易相手国の為替政策に関する報告書)を19日(日本時間20日午前6時)に発表する。
◎ブッシュ米大統領=米経済のファンダメンタルズは力強い。 暗雲が迫っている。
◎ポールソン米財務長官=米経済は引き続き成長し、コアインフレは抑制されている。 全般的に米経済は今後も成長し、基本的に健全。 企業の財務はおおむね健全さを維持しており、米国外の力強い成長は米輸出を支援。

欧州・英国
◎ガルガナス・ギリシャ中銀総裁=インフレ率は今後数ヶ月上昇する見通しだが、2008年中には落ち着いてくると予想。 欧州中銀は、ユーロ圏のインフレ期待が物価安定に沿った水準で安定するように必要な行動をとる。
◎ドイツ復興金融公庫(新聞報道)=ドイツ産業銀行(IKB)の支援に関して50億ユーロ以上の損失を計上する可能性。
◎ドイツ連銀(新聞報道)=2008年のGDP見通しを1.6%(前回2.0%やや下回る)に引き下げた。 インフレ率は2007年・2008年=2.3%、2009年=1.5%に鈍化予想。
◎ドイツ財務相=ユーロ高や原料価格の上昇、サブプライム問題による市場混乱に、第4四半期の独成長は減速する見通し。
◎イッシング前ECB専務理事=ユーロの上昇はインフレ期待を抑制する一助となった。
◎ラガルド仏経済財務雇用相=欧州のドイツなど一部諸国はユーロ高に関するフランスの懸念を共有し始めた。 米サブプライムロー問題の影響の欧州への影響は限定的。

日本・その他
◎オーストラリア株大幅下落=不動産信託大手セントロ・プロパティーズ・グループの株価が前週末比70%以上も下落し、オーストラリアの株価指数(ASX)は前週比-3.5%。 AUDJPYの売りが強まる。
◎ミレアホールディング=英保険グループのキルンを1,061億円で買収。
◎大田経済財政担当相=来年の日本経済について「リスク要因はあるが、緩やかな景気回復が持続する。
◎劉士余中国人民銀行副総裁(新聞報道)=中国は、預金準備率の引き上げ、公開市場操作、利上げ、窓口規制などで、2008年に引き締め政策を強化へ。
◎オマーン中銀=インフレ率が16年ぶりの高水準となり、預金準備率を3%→5%に引き上げを実施
◎タイ中銀=外貨保有に関する規制を緩和する。
◎オークランド・エアーポートはカナダ・ペンションファンドの買収案を拒否→ NZDCAD下落へ。
◎UAE(新聞報道)=UAE中銀総裁の発言として、ガルフ産油国は通貨切り上げに動くだろう。