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2008年6月20日 本日の為替戦略  最終回

いままで長い間、本日の為替戦略をご愛読いただきまして、本当にありがとうございました。皆様のますますのご発展をお祈りいたしております。

サウジの増産や、中国の石油価格の引き下げに、原油価格は下げ、金価格は逆に大幅に上昇し、変動幅が狭くなっている為替相場を横目に、商品市場は激しい変動が続き、投機資金にとっては正に金の卵。


昨日は、予想外の英小売売上高に、ポンドが上昇したが、イングランド銀行による次の変更は利上との予想が強くなっている。一方、スイスフランは、もしかしたら、金利を引き上げるとの思惑に、積み上がったスイスフランのロングポジションの巻き戻しに、珍しく、スイスとポンドは逆流し、AUDNZD同様にクロスが注目されだしている。


最近のユーロはレンジ相場を繰り返し、上値失敗、下値失敗を繰り返し、方向感が定まらず、市場参加者の取引意欲を削がれ、あまり手を出さなくなっている。反面、EURGBP、EURCHFと安定的な取引通貨があり、金利も、ユーロ4.0%、ポンド5.0%、スイス2.75%と金利差もそこそこあり、結構上下に変動し、ドルストレートの取引からクロス中心の取引を選択してもいいのではないだろうか? 

コーンFRB副議長は、米金融システムは健全性が一段と増し、金融機関の資本基盤は改善。市場は3月よりも格段に良い状況と発言、金融不安のヘッジ通貨である円やスイスもちょっと、注目度は下がり気味である。もちろん、シティグループの評価損拡大などのリスクは残るが、方向感が定まらない間は、これで金利差を狙うのも一案。


本日の経済指標・その他からは、いつもの週末とは異なり、経済指標は少ないが、独生産者物価指数と、カンダの小売売上高は注意したい。


●ドル円
ドル円は、108円近辺での取引はこれで5日目。資本筋や原油価格の高騰に石油関連の実需のドル買いが増えているが、徐々に上値が切り下がっている。珍しく、クロスでは円が安くなっている状況にもドル円の上値は重く、引き続き下値の不安が感じられる。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドから、横ばい、弱い下落に変わりつつある。上値のポイントは、108.21円、108.58円、108.67円、109.45円。下値のポイントは、107.42円、107.33円、106.98円、106.55円。RSIは48と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、107.50~108.50円のレンジが続き、RSIは54と上昇ラインに変わり、トレンドモメンタムも買いを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドの中で、108.60円で上値は重く108円を中心とした取引が続き、RSIは61とやや買いに変化、トレンドモメンタムも買いを継続。トータルの判断は、ドル売りの流れは変わらないものの、短期的にはドル買いに変化しており、買い→売りの流れになりそうである。


●ユーロドル
ユーロドルは、レンジ相場を抜け出すことはできず、狭いレンジで取引が続いているが、材料にもかかわらず、ドル売りは弱く、逆に、ユーロ買いは鈍い。レンジ相場が続いているものの、下値リスクを警戒しながらの、戻り売り相場が続きそうである。


ユーロドルの4時間チャートは、上値を失敗し1.5450~1.5600のレンジが続いている。上値のポイントは、1.5509、1.5559、1.5586、1.5636~41、1.5749。下値のポイントは、1.5453~66、1.5410、1.5230、1.5251。RSIは61と上昇ラインから横ばいに変わり、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、1.55を中心とした取引から上値を失敗、再び1.55中心の相場が続き、RSIは44と50を割込み弱い下降ラインに入り、トレンドモメンタムも売りを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジが続き、RSIは51と横ばい、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、1.5410~1.5586のレンジ。


●ポンド円
ポンド円は、小売売上げが強く、インフレ懸念が強く利上げ感想がまたしても材料にされ、重かった213円台を達成。さあ、214円台を終値ベースで達成すれば、ポンド円の上昇は決定的になりそうである。しかし、どうしても、ポンドドルの相場を見るとどうしても、下降トレンドが続き、積極的なポンド売りも心配になり、消極的にならざるをえない。


ポンド円の4時間チャートは、揉み合いの上限を超え、213円台を達成し上昇が続いている。上値のポイントは、213.25円、214.87円、216.79円。下値のポイントは、212.35円、211.76円、210.80円、210.63円。RSIは63と横ばいで、トレンドモメンタムは買いに変化している。1時間チャートは、211円を挟んだレンジ取引から、213円を超え高値で取引が続き、RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドが続き、213.48円で挙げ渋ぶり、RSIは67と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
15:00 独 5月 生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.9% 前回1.1%、前年比予想5.8% 前回5.2%
16:15 スイス 5月 生産者輸入物価=前月比予想0.9% 前回0.7%、 前年比予想3.6% 前回3.6%
21:30 カナダ 4月 小売売上高=前月比予想0.6% 前回0.1%、除く自動車=前月比予想0.6% 前回0.1%
1:45 ユーロ トルシェECB総裁の講演


2008年6月20日 19日の海外為替市場

日経平均株価=14130.17(-322.65 -2.23%)、NYダウ=12063.09(34.03 0.28%、独DAX=6721.17(-7.74 -0.12%)、英FTSE=5708.40(-48.50  -0.84%)、金=904.20(10.70 1.20%)、原油=131.93(-4.75 -3.48%)。


アジア市場は前日のドル売りの流れを受けながらも、積極的な取引は見られず、狭いレンジ相場から、アジア・日本株の下げに円の買いが見られた。


欧州市場は、スイス中銀は、政策金利の2.75%据え置きを決定、一部では利上げ観測もあり、失望感からUSDCHF=1.0332→1.0475(欧州市場)まで上昇、CHFJPY=104.00円→103.00円(欧州市場)まで急落。英小売売上高は、前月比3.5%(予想-0.1% 前回-0.3←-0.2%)と、予想を大幅に上回り1986年の統計開始以来の高水準。GBPUSD=1.9641→1.9725(欧州市場)→1.9745(米国市場)まで続伸、GBPJPY=211.35円→212.80円(欧州市場)→213.32円(米国市場)まで続伸し、円売りの流れになる。


結局は、スイス売り+ポンド買いに、GBPCHF=2.0286→2.0660まで大幅上昇となる。


米国市場は、カナダの消費者物価指数は、前年比2.2%(予想1.9% 前回1.7%)と予想を上回り、USDCAD=1.0170→一時1.0109まで急落、CADJPY=105.75円→106.70円まで急上昇、円売りの流れとなった。米景気先行指数=前月比0.1%(予想0.0% 前回0.1%)、米フィラデルフィア連銀景況指数=-17.1(予想-10.0 前回-15.6)と弱い米経済指標にも、クリッテンデン・シティグループCFOが、第2四半期にかなりの評価損を計上する可能性を示唆したが、ドル売りは予想外に弱く、狭いレンジで取引が続いた。


●ドル円
アジア市場のドル円は107.87円で取引が始まり、朝方の107.88円を高値に、米金融機関の決算を見ながら、クレジットリスクを懸念、米株価の下落にドル売りが強く、107.60円まで下落、午後に入ると日経平均株価が300円を超える下落と、スイス政策金利の発表を受けたCHFJPYの売りに、107.42円まで続落となった。欧州市場は107.53円で取引が始まり、英小売売上高を受けた、GBPJPYの買いに107.90円まで上昇、GBPJPYの利食い売りい値を下げ、一時107.63円まで下落したが、カナダの消費者物価を受けたCADJPYの買いや、GBPJPYの買いが復活、108.07円まで上昇した。弱い米国株や、米フィラデルフィア連銀景況指数が予想より悪く、107.80円まで値を下げたが、107.80円以下のドル買いは厚く、米株価も値を戻し、107.80~08円のレンジで取引が続き、06:00時では108.01円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5533で取引が始まり、朝方の1.5524を安値に、米株価の下落=金融不安を材料に、前日の高値1.5538を超えストップロスの買いに1.5587まで上昇、1.5555~1.5585のレンジから、スイス政策金利の発表を受けたUSDCHFのドル買いに、ユーロドルは1.5524まで下落した。欧州市場は1.5573で取引が始まり、USDCHFのドル買いに値を下げ、英小売売上高を受けたEURGBPの売りに1.5480まで続落、ECBフィキシングでは1.5468続落となった。1.5460~80のユーロ買いが続き、一時1.5515まで値を戻したが、ファンド筋の売りが続き、予想より悪い米フィラデルフィア連銀景況指数にもドル売りの反応は鈍く、1.5475~15の狭いレンジで取引から、06:00時では1.5505で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は167.56円で取引が始まり、投信勢や資本筋の買いが続き、仲値では167.79円まで上昇、167.50~70円の狭いレンジでの揉み合いから、弱いアジア株、日経平均株価に徐々に上値を切り下げ、スイス政策金利の発表を受けたCHFJPYの売りに167.03円まで続落となった。欧州市場は167.46円で取引が始まり、CHFJPの売りに166.90円まで下落、英小売売上高を受けたGBPJPYの買いに、一時167.30円まで値を戻したが、ファンド勢の売りやCHFJPYの売りが続き、166.78円まで続落となった。カナダ消費者物価を受けた、CADJPYの買いに下げ止まり、ECBフィキシング後には167.27円まで上昇、利食いの売りに167.05円まで値を下げたが、米国株も値を戻し167.43円まで上昇、終盤にかけては167.50円まで続伸し、06:00時では167.46円で取引されている。


●主な経済指標の結果
8:50 日本 4月 全産業活動指数=前月比0.8%(予想0.3% 前回0.3←0.5%)
15:15 スイス 5月 貿易収支=18.7億スイス(前回15.3←15.7億スイス)
16:30 スイス スイス中銀政策金利発表=政策金利の2.75%据え置きを決定、大方の予想通りで、一部では0.25%の利上げ予想もありスイス売りが始まる
17:30 英 5月 小売売上高=前月比3.5%(予想-0.1% 前回-0.3←-0.2%)、前年比8.1%(予想4.1% 前回3.8←4.2%)→ 前月比は、1986年の統計開始以来の高水準。
17:30 英 5月 マネーサプライM4・速報=前年比10.0%(予想10.5% 前回11.0←11.1%)
17:30 英 5月 PSNCR(公共部門純借入所用額)=109.87億ポンド(予想65億ポンド 前回-10億ポンド)、PSNB(公共部門純借入額)=109.95億ポンド(予想93億ポンド 前回-5.2億ポンド)
20:00 カナダ 5月 消費者物価指数(CPI)= 前月比1.0%(予想0.6% 前回0.8%)、前年比2.2%(予想1.9% 前回1.7%)、コア=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比1.5%(予想1.5% 前回1.5%)
21:30 カナダ 4月 卸売売上高 =前月比1.4%(0.6%予想 前回0.7←0.6%)
21:30 米 6/15までの週=新規失業保険申請件数=38.1万件(予想37.5万件 前回38.6←38.4万件)
23:00 米 5月 景気先行指数=前月比0.1%(予想0.0% 前回0.1%)、一致指数=前月比0.1%(前回-0.1%)、遅行指数=0.2%(前回0.0%)
23:00 米 6月 フィラデルフィア連銀景況指数=-17.1(予想-10.0 前回-15.6)、新規受注=-12.4(前回-3.7)、支払価格=29.7(前回53.8)、従業員数=-6.9(前回-1.0)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → ポールソン米財務長官=FRBが一段と広範な金融機関に緊急融資を行う必要が生じる可能性があるが、そうした状況は制限されることが不可欠。
◎米 → コーンFRB副議長(上院銀行委員会公聴会)=米金融システムは健全性が一段と増し、金融機関の資本基盤は改善。市場は3月よりも格段に良い状況。次に何が起こるかは誰にも保証できない。金融市場は徐々に改善し、米金融機関はそれを実現させるための手段を講じていると期待したいが、その保証はない。 金融機関の変化に監督システムを適応させる必要。プライマリーディーラー向け連銀窓口貸出制度の今後について検討。
◎米 → クリッテンデン・シティグループCFO=第2四半期にサブプライムモーゲージやレバレッジド・バイアウト・ローン関連でかなりの評価損を計上する可能性。
◎米 → PIMCOのマカリー氏=米実質短期金利が低水準もしくはマイナスの状態がかなりの期間続く公算が大きい。米経済は原油高騰による負の交易条件ショック(negative terms of trade shock)」に苦しんでおり、現時点で成長と比較してインフレへの懸念は小さい。負の交易条件ショックの悪影響を受けるなか、一時的なインフレ高進は、必要となる実質的な調整が行われる上で、経済にとって有効な潤滑油。FRB当局は、FF金利を実際に引き上げるよりも、引き続きインフレ期待に対する文言を強める可能性が高い。負の交易条件ショックの払しょくに向けて利上げするのは完全にばかげてい。
◎米 → クレディ・スイスの顧客向け報告書=米地銀は少なくとも今後3回以上の増資を迫られる可能性。
◎米 → ポールソン米財務長官=大手投資銀行に対する情報提供の要求など広範な権限をFRBに付与する必要。市場は一部企業の経営破たんの可能性に備える必要。
◎米 → ポールソン・ヘッジファンド・マネジャー=クレジット危機はまだ終息しておらず、金融セクターの損失は1.3兆ドルル前後に拡大。IMF4月予想0.945兆ドル。
◎米 → 全米リアルター協会(NAR)=2008年1─4月期の米商業不動産投資は前年同期比で69.5%減少。


欧州・英国
◎英 → ギーブBOE副総裁=英経済は利下げが必要だが、高まりつつあるインフレ圧力とバランスを取る必要がある。
◎スイス → ロートスイス中銀総裁の記者会見=政策金利を据え置く。インフレ率が過去最高水準だが、利上げは引き続き選択肢のひとつであるとし、9月は異なる結論に達する可能性がある。利上げの可能性は否定できない。景気が勢いを失っていることが据え置きの理由。 原油高によるインフレ率の上昇は2009年には鈍化するが、エネルギー・食品価格によるリスクは引き続き高く、中銀は必要であれば早急に行動する姿勢を維持する。 予想以上に減速する可能性のある世界経済と、他主要国よりもスイスにかなり打撃をもたらした世界的な金融混乱の影響をめぐり、広範囲にわたる不透明性がある。慎重な姿勢は引き続き適切で、金融政策の変更は現在の状況下で求められていないと判断している。
◎スイス → ロートスイス中銀総裁=スイス経済が来年大幅に減速するとの見通し。来年の経済成長率は今年を大幅に下回るだろう。スイス経済はすでに大幅に減速している。
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=ユーロ圏の高インフレはECBと域内の各国政府にとり懸念材料であり、対応していく。
◎英 → 英HBOS=2008年に10億ポンドの評価損を計上へ。
◎スイス → スイス中銀=2008年のインフレ率見通しを2.7%(前回2.0%)に大幅引き上げ、2009年=1.7%(前回1.4%)、2008年GDP見通し=1.5~2.0%と従来通り。


日本・その他
◎日本 → 白川日銀総裁=当面減速が続くがその後は緩やかな成長の可能性。世界的なインフレ方向のリスクは一段と高まっている。世界経済は金融市場や米経済等の下振れリスク高い。見通しとリスク見極めた上で機動的に政策運営行う。
◎南ア → 南ア中銀=第1四半期の南アの経常赤字はGDPの9.0%、26年ぶりの高水準。
◎ベトナム → ベトナム中銀=ドル売り介入を実施。
◎タイ → タイ中銀=ドル売りバーツ買い介入を実施。


2008年6月19日 本日の為替戦略

金利先物市場では先週末から拡大していた米利上げの可能性も弱まり、米株価は弱く、ドル売りの流れに変わっている。本日はスイス中銀が政策金利を発表するが、通常では2.75%の政策金利据え置きと思われているものの、0.25%の利上げ期待も残り、昨日のUSDCHFの売りもその影響を受けた流れと思われ、材料が不透明で少ない中では、本日の欧州市場でのメインイベントになっている。


昨日発表された、メリルリンチ6月のファンドマネジャー調査では、過去1カ月間で成長減速と物価高が同時進行するスタグフレーションに対する懸念が強まり、株式に対する姿勢は過去10年間で最低水準となったとあり、このセンチメントを表面的に考えれば株価の上昇は時期尚早。


2度目の英中銀総裁から財務相へ宛てた書簡では、BOEのCPIターゲット2.0%を何故1%も上回ったかとの問題は、グローバルな商品価格の上昇で、農産品価格=60%上昇、原油価格=80%上昇、卸売ガス価格=160%上昇し、米国のCPIが4.2%に上昇したことが要因と釈明した。これは日本も例外ではなく、福田首相は消費税を上げを暗に示唆、消費者物価が加速し、景気は低迷・・・なんだかゾ~とする。


何処の通貨が一番最適化はよく解らないが、時間をかけ、スタグフレーションに強い通貨を捜す以外なさそうな状況である。また、米中戦略対話が終わり一段の人民元高が切望されているが、とりあえずは、イベントリスク終了で、USDCNYの買い戻しも気になり、結局は、ドルの買い戻しが継続とも考えられる。


本日の経済指標・その他では、スイス中銀の政策金利の発表では、金利据え置きが大勢となっているが、一部では0.25%の利上げ予想もあり、最近の中銀筋の発言からはその期待も強い。カナダ消費者物価指数は前月からの低下が予想されているが、こちらも目が離せない。米国ではフィラデルフィア連銀景況指数が注目される。


●ドル円
ドル円は、またしても108円中心に狭いレンジ相場が続き、揉み合い後のエネルギーが蓄積されているように感じられてならない。ドル買い戻しが継続しながらも、クロスで円の買いが強まる可能性もあり、ドル円が108円台を確りと維持できないことが確認されると、ドル売りの流れが始まるリスクを警戒したい。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、レンジの中間から上限で推移、特に108円を中心とした展開が続いている。上値のポイントは、108.63円、109.30円、109.91円。下値のポイントは、107.80円、107.33円、106.98円、106.55円。RSIは49と50を割込み下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、108円を中心とした狭いレンジで推移、RSIは48と横ばいで、トレンドモメンタムは売りに変化。Dailyチャートは、上昇トレンドが続きながらも、108.60円を超えることができず、RSIは59とやや弱く、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、売り。108.63円を超えるまでは売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、急速に始まった米国の金利引き上げ観測も弱まり、米ドル高誘導期待もG8で見られず、7月のECB利上げ観測が残る状態で、なぜユーロ買いにならないのであろうか? 逆説的に考えれば株価下落など、ドルにとってマイナス材料に反応が薄いことは、ドル買いが潜在的に潜んでいるのではと思われてならない。


ユーロドルの4時間チャートは、1.5450~1.5550の狭いレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5559、1.5586、1.5636。上値のポイントは、1.5478円、1.5443~50、1.5410。RSIは57と弱い上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。1時間チャートは、1.55を中心に狭いレンジでの取引が続き、RSIは53と横ばいで、トレンドモメンタムは買いに変化。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジがまたしても続き、RSIは51と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、短期的な買いに反し、売りの流れが継続し、1.5586を超えたら撤退の戻り売り。


●ポンド円
ポンド円は、クロス全体で円売りの流れから持ち合い状態に入り、動きが狭くなっているが、ポンド円は引き続き高値圏で推移、213円トライが失敗したものの、引き続き高値圏での取引が続いている。しかし、ポンドドルを見ていると、1.94を底値に上値が切り下がり、これを割り込んだときのリスクを考えると、どうも円売りを果敢に続けることも躊躇われる。


ポンド円の4時間チャートは、上昇トレンドも崩れ、210.50~211.50円の狭いレンジで取引が続いている。上値のポイントは、210.63円、210.07~19円、208.57円。上値のポイントは、211.50円、212.81円、213.25円、213.48円。RSIは58と横ばいに推移し、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、211円を中心に狭いレンジでの取引が続き、RSIは51と横ばいで、トレンドモメンタムは買いに変化。Dailyチャートは、上昇トレンドが続き、213円を前に上げ渋り、RSIは63とやや弱く、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、揉み合いから抜けた方向にフォローしたいが、引き続き下値リスクが高く、売りを継続だが、210.07円を割り込むまでは消極的な売り。


●本日の経済指標・その他
15:15 スイス 5月 貿易収支=予想 前回15.7億スイス
16:30 スイス スイス中銀政策金利発表=政策金利の2.75%据え置きを予想、一部では0.25%の利上げ予想もある。
17:30 英 5月 小売売上高=前月比予想-0.1% 前回-0.2%、前年比予想4.1% 前回4.2%
17:30 英 5月 マネーサプライM4・速報=前年比予想10.5% 前回11.1%
17:30 英 5月 PSNCR=予想65億ポンド 前回-10億ポンド、PSNB=予想93億ポンド 前回-5.2億ポンド
20:00 カナダ 5月 消費者物価指数(CPI)= 前月比予想0.6% 前回0.8%、前年比予想1.9% 前回1.7%、コア=前月比予想0.3% 前回0.3%、前年比予想1.5% 前回1.5%
21:30 カナダ 4月 卸売売上高 =前月比0.6%予想 前回0.6%、
21:30 米 6/15までの週=新規失業保険申請件数=予想37.5万件 前回38.4万件
23:00 米 5月 景気先行指数=前月比予想0.0% 前回0.1%
23:00 米 6月 フィラデルフィア連銀景況指数=予想-10.0 前回-15.6
1:45 米 ポールソン米財務長官講演(市場・銀行)
3:30 米 コーンFRB副議長が上院銀行委員会でリスク管理とシステミック リスクについて証言
EU首脳会議(ブリュッセル、20日まで)


2008年6月19日 18日の海外為替市場

日経平均株価=14452.82(104.45 0.73%)、NYダウ=12029.06(-131.24 -1.08%)、独DAX=6728.91(-67.25 -0.99%)、英FTSE=5756.90(-105.00 -1.79%)、金=893.50(6.60 0.74%)、原油=136.68(2.67 1.99%)。


アジア市場は、狭い値動きから、ドル円は本邦資本筋のドル買いとポジション調整のドル売りに挟まれ、小幅な値動きが続いたが、全体的にドル買いの流れが続いた。


欧州市場は、シュタルクECB専務理事は、中期的な物価リスクが高まっている。物価安定維持のために必要なことはすべて行うと発言、1.5475→1.5538まで上昇したが、ドル買いが強く、弱い金融株に、1.5463まで下落した。


米国市場は、NYダウは一時12000ドルを割込み、弱い米国株と米利上げ期待が急速に弱まり、ドルロングの調整売りが加速、USDCHFは19日の政策金利引き上げ期待もあり1.5356まで下落、GBPUSDも1.9612まで上昇するなど、ドル売りの流れが強まった。


●ドル円
アジア市場のドル円は107.92円で取引が始まり、実需筋の動きも鈍く107.87~00円の狭いレンジで取引から、オプション勢の買いと、シュタルクECB専務理事の発言を受けたユーロ円の買いに108円台を超え、108.24円まで上昇した。欧州市場は108.07円で取引が始まり、資本筋の買いも加わり108.44円まで上昇したが、ファンド筋やCTA筋のクロスを含む円の買いに、徐々に上値を切り下げ、弱い米国株に円買いが強く、ECBフィキシングには108.14円、オプションカットでは108.00円、ロンドンフィキシングでは107.87円と徐々に底値を切り下げた。実需筋のドル売りが一巡すると、一時108.10円まで値を戻したが、弱い米国株と米金利低下に、投機筋の円を買い戻す動きが強く、107.72円まで下落したが、結局は前日の安値107.61円を試しきれず、06:00時では107.89円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5510で取引が始まり、1.5530まで上昇したが、米系証券の売りに上値は重く、徐々に上値を切り下げ、オプションカットでは1.5474まで続落、アジア勢の買いに下げ止まり、シュタルクECB専務理事の発言に1.5538まで急伸した。欧州市場は1.5508で取引が始まり、1.5538まで上昇、クロスのユーロ売りが強く東欧勢の売りに、前日の安値1.5467を割込み、1.5463まで下落したが、1.5450以下のストップロス試しきれず下げ止まり、ECBフィキシングでは1.5502まで上昇した。一時1.5475まで値を下げたが、オプションン勢の買いに下げ止まり、ロンドンフィキシングでは1.5520まで上昇、米国株は弱く、米国の利上げ観測が弱まると、投機筋のショートカバーが膨らみ、1.5536まで上昇、06:00時では1.5535の高値圏で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は167.40円で取引が始まり、一時167.62円まで上昇したが、米系証券の売りに徐々に上値を切り下げ167.05円まで続落、本邦投信勢の買いに下げ止まり、シュタルクECB専務理事の発言に、前日の高値167.84円を超え、ストップロスの買いを巻き込み168.05円まで急伸した。欧州市場は167.60円で取引が始まり、168.05円を高値に、168円台の本邦勢やオプション勢の売りは強く上げ止まり、東欧勢の売りに徐々に上値を切り下げ、167.50円を割り込むと、投機筋のユーロ売りが強まり、オプションカットでは167.24円まで値を下げた。本邦資本筋の買いが続き、ロンドンフィキシング後にはユーロの買いが強く一時167.60円まで上昇、弱い米国株に167.24円まで値を下げ、06:00時では167.59円で取引されている。


●主な経済指標の結果
8:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(4月30日分)=多くの委員、緩和的金融環境が経済振幅拡大につながるリスク小さくなっている。何人かの委員、金融と経済の負のフィードバックメカニズムに歯止めかかっていない。金融政策の観点からは景気下ぶれリスクにもっとも注意との認識を共有。下ぶれリスク薄れれば緩和的金融環境長期化が経済振幅拡大をもたらすリスク高まるとの見方で一致。多くの委員、緩和的金融環境が経済振幅拡大につながるリスク小さくなっている。

8:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(5月19・20日分) =複数委員、景気下ぶれリスク高いが政策判断は景気・物価両方に注意払うことを説明。ある委員、現在は需要・供給の二つのショックが持続的に続いていることが特徴。ある委員、複合的ショックには政策対応が難しい。多くの委員、設備投資の増勢鈍化、6月短観で修正状況を注視。1人の委員、輸出価格引き上げの動きや海外経済減速が今後の輸出に与える影響を注視。複数委員、気下ぶれリスク高いが政策判断は景気・物価両方に注意払うと説明する必要。

14:00 日本 4月 景気動向調査・改訂値: 先行CI指数=92.8%(前回92.8%)、一致CI指数=101.7%(前回101.7%)
17:30 英 イングランド銀行(BOE)議事録=8対1で政策金利の据え置き決定、予想通りブランチフラワー委員が0.25%の利下げを主張、予想通りで反応は鈍い
17:30 英 6月 CBI Industrial Trends Survey=1(予想-14 前回-10)
18:00 スイス 6月 ZEWサーベー=-63.8(前回-60.4)
21:30 カナダ 5月 景気先行指数=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.0←0.1%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → ポールソン米財務長官=一段と速やかな中国人民元の上昇を歓迎。一段の為替柔軟性を求める。中国の一段の為替柔軟性、インフレ抑制や経済の管理にとって重要。人民元の上昇加速を歓迎、米中投資協定の交渉開始で合意。
◎米 → イエレン・サンフランシスコ連銀総裁=金融市場の混乱は緩和する徴候を示しているが、市場の状況は依然正常ではない。
◎米 → 米住宅ローン会社のソーンバーグ・モーゲージ=証券取引委員会(SEC)から召喚状を受け取っていたことを公表し、事業継続が困難になる可能性がある。
◎米 → ブッシュ政権当局者=米中両国が経済関係強化に向け相互投資条約に関する交渉開始で合意。
◎米 → メリルリンチ6月のファンドマネジャー調査=過去1カ月間で成長減速と物価高が同時進行するスタグフレーションに対する懸念が強まった。株式に対する姿勢は過去10年間で最低水準となった。
◎米 → モルガン・スタンレー=3─5月期は50%超減益、投資銀行部門低迷第2四半期の決算は50%超の減益となった。資産売却により14.3億ドルの税引き前利益を計上したものの、信用収縮の影響による投資銀行部門の低迷やトレーディング損失が響いた。
◎米 → CNBCは米金融業界筋、ファルド・リーマン・ブラザーズCEOが同社売却を検討との報道にたいして、関係筋は身売りに向けた協議は行っておらず、ファルド・CEOは同社売却を検討していない。
◎米 → バラク・オバマ米大統領選挙民主党候補=米ドルの価値を押し上げる最善の方法は市場の操作ではなく、経済ファンダメンタルズの改善。ドルは米経済の根本的な問題の兆候でもある。これらのいくつかが解決されれば、ドルはおのずと強くなるだろう。


欧州・英国
◎ユーロ → ファッフェンバッハ独副経済相=独はECBの政策を信認。ECBはインフレ・リスクを強調する必要がある。
◎英 → ダーリング英財務相=公共・民間セクターともに賃金上昇を抑えることが、インフレ定着を回避するのに最も重要。
◎ユーロ → シュタルクECB専務理事=中期的な物価リスクが高まっている。物価安定維持のために必要なことはすべて行う。われわれは高度な警戒態勢にある。現在の金利水準が適切かどうか、見直すことが望ましい。二次的効果を防ぎ、インフレの顕在化リスクを食い止める。現在はインフレ期待が抑制されているが、インフレが長期化すれば抑制が効かなくなるリスク高まる。一部の地域で賃金や物価動向に二次的効果が現れている兆し。5月のインフレ率3.7%は受け入れがたいほど高く、警戒する必要。第2四半期GDP伸び率は第1四半期の高水準から減速の兆しが現れる見込みだが、不透明感や市場の緊張が続いている。
◎英 → キング英中銀総裁=英中銀は、CPIを抑制し、目標水準回復に行動の準備。英国の経済成長は急激に減速。中銀はCPIの目標実現のため景気減速必要と判断。


日本・その他
◎ロシア → メリキャン・ロシア中銀第1副総裁=今年のロシアのインフレ率、12%に達する可能性。
ブラジル → メイレレス・ブラジル中銀総裁=インフレ抑制のため必要な措置をとる。
◎リビア → リビア国営石油総裁=サウジ以外のOPEC加盟国、増産のための余剰能力ない。
◎中国 → 米中戦略経済対話=周小川中国人民銀行総裁、世界金融市場の安定にドルが果たす役割と、景気低迷に対処するその他の方法について協議した。 ドル安が中国のインフレに果たす役割については特に協議しなかったが、ドル安がエネルギーや商品価格を押し上げていることについては話し合った。 米サブプライム危機と天然資源の価格急騰を受けた循環的な景気低迷に対処するための米中による金融・財政政策の運営方法についても協議。
◎NZ → カレンNZ財務相=ニュージーランドの経済成長は、エネルギーや食料価格の上昇により、予想を下回って収縮する可能性がある。


2008年6月18日 本日の為替戦略

キングBOE総裁が英政府・財務相に送った釈明の書簡では、「英消費者物価が年末に4%を超える水準でピークを打ち低下するが、2009年にも引き続き2.0%の目標を上回って推移する」との見通しを発表した。メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁は「7月3日のECB理事会での利上げについて、確実性があり得る。利上げが複数回となる可能性については明言を避けた」と言っている。昨日アジア市場でユーロ売りの材料にされた、スマギECB専務理事の「中銀は利上げを深刻に考えていない。インフレ2%へ低下させるには0.25%の利上げで十分」と発言したが、7月の利上げをEURの為替レートに折り込みながら、欧米共にインフレリスクが強く、上げ幅は別として、利上げは避けられない状況にある。


一方、米国は年内の金利据え置きが予想されており、ホワイトハウスが真のドル高政策を積極的に採択しない限り、ドル売りの材料は残る。しかし、ホワイトハウス、FRBのドル高誘導とも取れる発言と、FRBが為替政策に関与する異例の措置に、ドルインデックス3月17日の70.70から、徐々に底値を切上げ、ついに一時74台まで上昇、上昇トレンドが続き、ドル高の流れは継続している。


本日の経済指標・その他では、主要な経済指標も無く、イングランド銀行議事録が重要で、昨日のキングBOE総裁が議会に宛てた書簡にポンド相場が急落した経緯もあり、前回の政策金利据置きが予想通り8対1で決定されたのか注目したい。


●ドル円
ドル円は、200日移動平均線の108.26円近辺で上昇も停滞し、108.63円のテクニカルポイントを上抜けできるまでは、積極的なドル買いも難しいと見ているが、短期的な流れは別にするとドル高の流れに入り、押し目でのドル買いが続きそうである。話はそれるが、昨日、福田総理は海外記者との会見で、消費税引き上げは必至と発言、そうでなくても暗い世相がより暗くなるのではと心配される。相場の格言に、材料はあとでついてくるとある、日本の公的債務は1000兆円以上あるとも言われているが、円を売ろうと思えば何でも材料にできそうである。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間から上限で取引が続いている。上値のポイントは、108.63円、109.02円、109.91円。下値のポイントは、107.75~80円、107.33円、106.98円、106.55円。RSIは61と50を上回るが横ばいで推移、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、108円を中心に狭いレンジで取引が続き、RSIは42と50を割込み、弱い下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売り。Dailyチャートは、上昇トレンドが続き、108.60円で上値が押さえられ、RSIは60と弱い上昇ラインができ、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、中期の買い、短期の売りが続き、107.33円~108.63円のレンジを予想。


●ユーロドル
ユーロドルは、引き続き1.53~1.59のレンジで取引が続き、いい加減嫌になりそうであるが、最近はユーロの上昇力も鈍くなり、上値が徐々に切り下がっているとも言えなくもない。大手投資家がオプションを利用してレンジ相場で儲かっているようであるが、ユーロ売りを期待しながらも、短期勝負は時間と共にユーロショートも持ちきれず、結局は戻りを辛抱強く待つ以外なさそうである。


ユーロドルの4時間チャートは、弱い上昇トレンドも弱まり、広くは1.53~1.56のレンジが続いている。上値のポイントは、1.5586、1.5602、1.5636、1.5843。下値のポイントは、1.5478、1.5410、1.5359、1.5337。RSIは上昇ラインも消え横ばいとなり、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、1.5300を底値に緩やかな上昇が続き、RSIは58と50を上回るが横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、下値をトライしながら、またしても、1.5340~1.5863のレンジに入り、RSIは51と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、買いで、1.5478~1.5586のレンジを予想。


●ポンド円
ポンド円は、買いの流れが、昨日のキングBOE総裁の書簡の内容でどのように変化するのか心配である。特に211円、212円、そして、213円をトライ中の出来事でもあり、将来の利上げ観測はポンドに対してプラスの材料ではあるが、反応は、スタグフレーションをイメージし、売りとなっている。今後数日間は決め打ちせず、市場の反応と通貨当局者の発言を待ちたい。


ポンド円の4時間チャートは、210.50円を下限に上昇が続きき210.50~213.00円のレンジに入っている。上値のポイントは、213.48円、212.61円、213.25円、216.23円。下値のポイントは、210.63円、210.48円、210.07円、208.57円。RSIは61と弱い下降ラインに入り、トレンドモメンタムは売り。1時間チャートは、212~213円のレンジ下限を割込み下落が続き、RSIは32と下降ラインがやや弱まり、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドが続き、RSIは64と上昇もやや弱まり、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、売りを継続、210.07円を割り込むまでは消極的な売り。


●本日の経済指標・その他
8:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(4月30日分)
8:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(5月19・20日分)
14:00 日本 4月 景気動向調査・改訂値=先行CI指数=予想 前回92.8%、一致CI指数=予想 前回101.7%
17:30 英 イングランド銀行(BOE)議事録=8対1で政策金利の据え置き決定を予想
17:30 英 6月 CBI Industrial Trends Survey=予想-14 前回-10
18:00 スイス 6月 ZEWサーベー=予想 前回-60.4
21:30 カナダ 5月 景気先行指数=前月比予想0.1% 前回0.1%


米サンフランシスコ地区連銀主催会合  「グローバル金融のなかのアジアの役割」 イエレン総裁あいさつ(サンフランシスコ)
ダーリング英財務相とブラウン首相が経済政策演説
米中戦略経済対話(最終日、メリーランド州アナポリス)


2008年6月18日 17日の海外為替市場

日経平均株価=14348.37(-6.0 -0.04%)、NYダウ=12160.30(-108.78 -0.89%)、独DAX=6796.16(66.28 0.98%)、英FTSE=5861.90(67.30 1.16%)、金=886.90(0.60 0.07%)、原油=134.01(-0.60 -0.45%)。


アジア市場では、FT紙、WSJ紙、ワシントンポスト紙など、米利下観測が後退することを思わせる記事が掲載され、早朝からドル売りが強いた。オーストラリア準備銀行6月の理事会の議事録=7.25%の政策金利据え置きを決定。現在の金利が、景気とインフレの抑制に十分な水準であるとの結論に達した→ 将来の利上げ観測が弱まり、AUDUSD、AUDJPYが下落。


アジア市場から欧州市場の早朝では、スマギECB専務理事「中銀は利上げを深刻に考えていない。インフレ2%へ低下させるには0.25%の利上げで十分」と発言→ ECBの大幅な利上げ観測が後退し、EUR売りとなる。


英消費者物価指数は、前年比3.3%(予想3.1% 前回3.0%)と予想を上回り統計開始の1997年来の高水準に、GBPUSD=一時1.9658→1.9700まで急伸、キング総裁が政府に宛てた書簡で「金融政策委員会は成長減速と物価上昇の間で困難な舵取りを迫られていると説明」→ GBPUSD=1.9470まで急落。


独ZEW景況感調査の景気期待指数は、-52.4(予想-44.0 前回-41.4)、ユーロZEW景況感調査は、-52.7(前回 -43.6)とマイナス幅が拡大、EURUSD=1.5500→1.5465まで一時下落したが、ユーロ貿易収支が、23億ユーロ(予想-14億ユーロ 前回-15億ユーロ )と予想より強く値を戻した。


米国市場では、米生産者物価指数は、前年比7.2%(予想6.7% 前回6.5%)と予想を上回るが相場への影響は薄く、米住宅着工件数は97.5万戸(予想98万戸 前回100.8←103.2万戸)と17年来の低水準、住宅着工許可件数は96.9万戸(予想86万戸 前回98.2万戸)と予想を上回るも低水準、米株価も弱くドル売りに変化。


●ドル円
アジア市場のドル円は108.21円で取引が始まり、仲値近辺の108.28円を高値に、米各紙がFRBの金融引締めに関しての意見相違を示唆する記事や、利上げ時期が遅れるとの思惑、7月のFOMCで金利据え置き観測が強まると、昨日の安値107.78円を割込み、107.74円まで下落、USDCHFの買いに108.00円まで値を戻したが、スマギECB専務理事発言を受けたEURJPYの売り、スイス第1四半期の鉱工業生産を受けたCHFJPYの売りに、107.61円まで値を下げた。欧州市場は107.89円で取引が始まり、オプション勢や欧州系ファンどの買いに下げ止まり、キングBOE総裁が政府へ宛てた書簡の内容にGBPUSDが急落、ドル円も108.23円まで上昇、弱い独・ユーロZEW景況感に、EURJPY、GBPJPYが売られ上値は重く、一時108.00円まで下落した。ゴールドマンサックスの決算に108.40円まで上昇したが、108.50円超えの売りは厚く、弱い米住宅着工件数にドル売りへと変化、弱い米国株に108.00~10円を割り込むと、利食いの売りが拡大し107.90円まで値を下げ、オプション勢、資本筋の買いに下げ止まり、06:00時では107.92円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5476で取引が始まり、朝方の1.5461を安値に、米各紙でFRBの利上げを疑問視する記事を掲載、国内外投機筋の買いに1.5500~20の売りを消化しながら、前日高値1.5519を超えるとストップロスの買いを誘発し、1.5541まで急伸、一時1.5513まで値を下げたが、欧州勢の買いに1.5552まで続伸、スマギECB専務理事の発言や、USDCHFの買いに1.5500まで下落した。欧州市場は1.5530で取引が始まり、東欧勢の買いに下げ止まり、1.5500~25で売り買いが交錯したが、キングBOE総裁が政府へ宛てた書簡にGBPUSD売りが加速、ユーロドルも値を下げ、弱い独・ユーロZEW景況感に1.5467まで下落した。ユーロ貿易収支が予想を上回り、東欧勢の買いに1.5517まで上昇、1.5475~15のレンジで売り買いが交錯、ゴールドマンサックスの決算にユーロが売られ、弱い米国株に下げ止まり、弱い米住宅着工件数に徐々に底値を切上げ、1.5527まで値を戻し、06:00時では1.5511で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は167.47円で取引が始まり、投信筋の円売り、資本筋のAUDJPY買いに167.84円まで上昇、豪中銀の議事録を受けたAUD売りに167.28円まで下落、本邦勢の買いに167.70円まで値を戻したものの、スマギECB専務理事の発言に、167.67円→167.08円まで急落した。欧州市場は167.56円で取引が始まり、167.08円を底値に、アジア勢や本邦勢の買いが続き、167.61円まで上昇、GBPJPYの売りや弱い独・ユーロZEW景況感に167.30~75円で高下ながらも資本筋からの買いが続き、米PPI、住宅着工件数の発表直後には、167.78円まで上昇した。弱い米株価と利食いの売りに上値も重く、167.50~75円のレンジで売り買いが交錯、終盤にかけては167.40円まで小幅下落し、06:00時では167.40円で取引されている。


●主な経済指標の結果
8:50 日本 4月 第3次産業活動指数=前月比1.8%(予想0.5% 前回0.3%)
10:30 豪 豪中銀(RBA)議事録
16:15 スイス 第1四半期 鉱工業生産=前年比4.3%(予想6.4% 前回9.1%)
17:30 英 5月 消費者物価指数(CPI)=前月比0.6%(予想0.4% 前回0.8%)、前年比3.3%(予想3.1% 前回3.0%)、RPI=前月比0.5%(予想0.3% 前回0.9%)、前年比4.3%(予想4.1% 前回4.2%)、小売物価指数RPIX=前月比0.7%(予想0.5% 前回0.9%)、前年比4.4%(予想4.1% 前回4.0%)→ 予想を上回り統計開始の1997年来の高水準に一時的にポンド買いになるが直後、キングBOE総裁の書簡内容に急落
18:00 独 6月 ZEW景況感調査: 景気期待指数=-52.4(予想-44.0 前回-41.4)、現況指数=37.6(予想37.6 前回38.6)→ 期待指数のマイナス幅が拡大、EUR売りとなる
18:00 ユーロ 6月 ZEW景況感調査=-52.7(前回 -43.6)
18:00 ユーロ 4月 貿易収支=23億ユーロ(予想-14億ユーロ 前回-15億ユーロ )、輸出=1382億ユーロ(前回1283)、輸入=1359億ユーロ(前回1299)→ 予想を上回る
21:30 米 第1四半期 経常収支=-1764億ドル(予想-1730億ドル 前回-1672←-1730億ドル)
21:30 米 5月 生産者物価指数(PPI)=前月比1.4%(予想1.0% 前回0.2%)、前年比7.2%(予想6.7% 前回6.5%)、コア=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.4%)、 前年比3.0%(予想3.0% 前回3.0%)
21:30 米 5月 住宅着工件数=97.5万戸(予想98万戸 前回100.8←103.2万戸)と17年来の低水準、住宅着工許可件数=96.9万戸(予想86万戸 前回98.2万戸)
22:15 米 5月 鉱工業生産=前月比-0.2%(予想0.1% 前回-0.7% )
22:15 米 5月 設備稼働率=79.4%(79.7% 前回79.6← 79.7% )


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → 米ゴールドマンサックスのアナリスト=世界的な信用収縮は2009年までピークに達することなく、米銀は膨らんだ損失に対処するため650億ドルの追加資本調達が必要となる可能性。
◎米 → ゴールドマンサックス第2四半期=金融市場の混乱によりトレーディングや投資銀行部門が低迷し、11%の減益で利益は予想を上回った。 純利益は20.9億ドル(1株当たり4.58ドル)。前年同期は23.3億ドルル(同4.93ドル)。
◎米 → ポールソン米財務長官=米中はすべての経済問題では合意せず、対話継続が必要。成長支援に向け為替を含む開かれた市場の必要性を協議へ。米中戦略経済対話の継続が重要。
◎米 → プール・前セントルイス連銀総裁=エネルギー価格上昇は一時的ではない。FRBは早急に金利につき行動すべき。FRBは利下げを取り下げたようだ。
◎米 → フィオリーナ・マケイン上院議員経済顧問=マケイン氏が米大統領になれば、強いドル政策を推進し、介入という強力な薬を検討する用意がある。
◎米 → WSJ=FRB来週のFOMCではほぼ確実に金利を据え置く見通し。インフレ見通しが相当に悪化しない限り、秋前に利上げが必要になる状況とはならないと認識。
◎米 → 米格付会社ムーディーズ=米金融会社GMACの格付けを引き下、GMAC傘下の住宅ローン会社レジデンシャル・キャピタル(レスキャップ)を格下げする可能性があると発表した。


欧州・英国
◎ユーロ → オルドネス・スペイン中銀総裁=比較的高水準のインフレと経済低迷に直面し、各国中銀は難しい決断を迫られる状況にある。ユーロ圏のインフレには上向きリスクがあるが、中期的見通しに関するかなりの不透明性がある。米景気見通しをめぐる不透明性は数カ月前よりも高まった。 これら全ての要素は、多くの中央銀行にとって特別に複雑な状況をつくり出す。インフレ面の緊張が景気減速の顕著な傾向、金融安定に対するかなりのリスクと一体となっている。
◎ユーロ → メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁=7月3日のECB理事会での利上げについて、確実性があり得る。一方、利上げが複数回となる可能性については明言を避けた。
◎英 → キングBOE総裁は英政府に書簡を送った=食品・燃料価格の急騰により、消費者物価指の上昇率が年内に4%を上回る可能性があるが、中銀としてはCPI上昇率を2年以内に2%の目標に戻すことに照準を合わせている。イングランド銀行は、国立統計局が同日発表した5月のCPI上昇率が前年比3.3%と、目標の2.0%を1%ポイント以上上回ったことで政府への釈明を余儀なくされた。
◎英 → キング総裁が政府に宛てた書簡=金融政策委員会は成長減速と物価上昇の間で困難な舵取りを迫られていると説明。 上方リスクとしては、目標を上回るインフレ率が継続するリスクが、英景気減速の兆候に対し、これまで金融政策委が一段と積極的に対応していない理由を説明している。一方、下方リスクとしては、景気減速が余りにも急激で、インフレが目標に戻るばかりでなく、目標以下に落ち込むリスクがあると指摘。 インフレ率を目標水準に戻すために必要となる今後の金利の軌跡は今のところ不透明だ。 CPI上昇率について、年末に4%を超える水準でピークを打った後に低下するが、2009年も、引き続き目標を大きく上回って推移する見通し。
◎ユーロ → スマギECB専務理事=中銀は利上げを深刻に考えていない。インフレ2%へ低下させるには0.25%の利上げで十分。欧州中銀が米国の金利変更に追随を迫られないのは初めて。物価上昇は非常に不人気なため多くの政府が引き締めを容認している→ スマギECB専務理事


日本・その他
◎日本 → 渡辺前財務官=為替介入には各国の協調必要だが、その結論に達するのは難しい。
◎豪 → オーストラリア準備銀行6月の理事会の議事録=7.25%の政策金利据え置きを決定。現在の金利が、景気とインフレの抑制に十分な水準であるとの結論に達した。経済指標の大半は、内需の伸びが鈍化していることを示している。現在の政策において、必要な需要の鈍化は起こるとの評価→ 金利引き上げ観測が弱まるとの判断から、0.9400→0.9437まで上昇、直後に0.9400まで下落した。


2008年6月17日 本日の為替戦略

NYタイムズ紙では、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、JPモルガン・チェース、リーマン・ブラザーズ、メリルリンチ、ゴールドマン・サックス・グループ、モルガン・スタンレーの7社で、2004年初めから2007年半ばにかけて計2540億ドル(約27兆5000億円)を稼いだが、2007年7月以降に1072 億ドルの評価損を出したとある。米系証券は化け物みたいに、まさにすさまじい利益を稼ぎだし、それがサブプライム問題に失敗してもまだ利益の半分を残しているとも言えなくもない。


JPモルガン・チェースは、欧州の金融機関が、保有資産の時価評価に伴い、さらに97億ユーロ(約1兆6190 億円)の評価損を計上するとの見通しを発表し、まだまだ金融不安が解消したとはいえそうに無い。


原油価格はサウジアラビアが増産に応じて、最高値を更新してから急速に値を下げているが、「リヤド・ワシントン密約」をご存知でしょうか? これは某情報からの抜粋ですが、「1974年にキッシンジャー米国務長官とファハド皇太子との間で締結されたもので、1971年のニクソンショックにより「ドル・金本位制」が崩壊した後に確立され、サウジアラビアは、原油のドル建て決済を維持し、原油の安定的供給、オイルマネーによる米国債投資を保障し、米国はサウジアラビアの安全保障とサウド家の権益を保護した。


現在の状況は、原油価格の高騰に、サウジアラビアが原油高を放置すれば、米国のインフレ懸念が高まり、米国がドル安を放置すれば、ドルにペッグしたサウジ・リアルのインフレ懸念と、ドル建て資産の減少を招くことになる。今回の、ポールソン米財務長官とアッサーフ・サウジアラビア財務相の会談ではサウジアラビアが通貨リヤルとドルとのペッグ制度を維持することで利益を受ける点で見解が一致したとある。そして、ポールソン米財務長官はドル高に誘導するため、ドル買い介入の可能性を示唆したものと思われる。バーナンキFRB議長も、ドル安によるインフレリスク警戒、ドル安への懸念を表明し、ブッシュ米大統領も強いドルを望むと表明。


6月22日に、サウジアラビアで、原油産油国・消費国の会合が開かれ、原油価格安定化の解決策が協議され、サウジアラビアは、産油量を過去最高水準の日量1000万バレルに引き上げることを検討とある。」・・・・・・・


もし、これが事実で、今後、ドル高となり、原油価格が下げれば、またしても、「リヤド・ワシントン密約」に基づいているとも言われそうであるが、原価各を下げることは、そう簡単なものでもなく、将来の結果を見てから判断する以外ない。


本日の経済指標・その他では、多くの経済指標が発表され、忙しい一日になりそうである。豪中銀の議事録が発表され注目され、英消費者物価指数は前回から低下が予想されているが、インフレ見通しが強く利上げ観測も広まりつつあり、結果が注目される。独ZEW景況感調査、米生産者物価指数、米住宅着工件数等、相場を動かす材料にされやすい。


●ドル円
ドル円は、先の高値108.62円がドル円上限と考えていた市場参加者は多かったが、昨日は108.59円と直前まで試し失敗、まだドル高を試す勢いが続いている。しかし、この水準を簡単に超えてドル買いが加速するとも思えず、売り買いが交錯する水準と判断し、ドルロングは一部利食いながら、押し目で買い戻すことも考えたい。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間から上限の間で推移している。上値のポイントは、108.43円、108.63円、109.91円。下値のポイントは、107.70~75円、107.33円、106.978円、106.55円。RSIは59と下降ラインに変わり、トレンドモメンタムは売りに変化している。1時間チャートは、108円台を維持し上昇トレンドが続き、RSIは51と弱い下降ラインで、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドが続き、RSIは63と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、売りに変わり、107.80円~108.63円のレンジか、107.33円~108.63円のレンジの下限を試すことを予想。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.5303、1.5345を安値に何とかレンジ下限で下げ止まり、1.55台まで上昇したが、これも上昇力も弱い。アイルランド国民投票でリスボン条約の批准が拒否された影響も不透明で、過去にフランスが同様の国民投票で拒否されたときにはユーロは大幅に下落した経緯もあり、まだまだ、底値が見えてこない。


ユーロドルの4時間チャートは、下降トレンドが崩れ上昇に変化しつつある。上値のポイントは、1.5509、1.5586、1.5602、1.5636。下値のポイントは、1.5410、1.5359、1.5337。RSIは50と上昇ラインに入り、トレンドモメンタムも買いに変化しようとしている。1時間チャートは、下降トレンドも崩れ買い変化、RSIは61と上昇から下降に変わり、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジの下限を試し失敗、RSIは48と横ばい、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、引き続き売り。


●ポンド円
ポンド円は、210円の揉み合いから213円台を狙う水準まで上昇、212円~213円のレンジに入りやすくなっている。214円を超えると大幅な、新たな上昇が予想できるが、それまでは、利食い先行で望みたい。また、GBPUSDも1.94~1.97のレンジに入りやすく、上限に近い。


ポンド円の4時間チャートは、210円台の揉み合いから、上昇トレンドが続き212~213円のレンジに入っている。上値のポイントは、213.71円、214.29円、216.89円。RSIは74と上下に振れながらも横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、上昇トレンドが続き、RSIは69と上昇ラインが続くがやや弱く推移、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドが続き、RSIは68と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。211.19円~213.71円のレンジ。


●本日の経済指標・その他
8:50 日本 4月 第3次産業活動指数=前月比予想0.5% 前回0.3%
10:30 豪 豪中銀(RBA)議事録
16:15 スイス 第1四半期 鉱工業生産=前月比-7.1% 前回6.8%、前年比予想6.4% 前回9.1%
17:30 英 5月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.4% 前回0.8%、前年比予想3.1% 前回3.0%、RPI=前月比予想0.3% 前回0.9%、前年比予想4.1% 前回4.2%、小売物価指数RPIX=前月比予想0.5% 前回0.9%、前年比予想4.1% 前回4.0%
18:00 独 6月 ZEW景況感調査=予想-44.0 前回-41.4、現況指数=予想37.6 前回38.6
18:00 ユーロ 6月 ZEW景況感調査=予想 前回 -43.6
18:00 ユーロ 4月 貿易収支=予想-14億ユーロ 前回-23億ユーロ
21:30 米 第1四半期 経常収支=予想-1730億ドル 前回-1730億ドル
21:30 米 5月 生産者物価指数(PPI)=前月比予想1.0% 前回0.2%、前年比予想6.7% 前回6.5%、コア=前月比予想0.2% 前回0.4%、 前年比予想3.0% 前回3.0%
21:30 米 5月 住宅着工件数=予想98万戸 前回103.2万戸 、 住宅着工許可件数=予想86万戸 前回98.2万戸
22:15 米 5月 鉱工業生産=前月比予想0.1% 前回-0.7%
22:15 米 5月 設備稼働率=79.7% 前回 79.7%
米中戦略経済対話(18日まで、メリーランド州アナポリス)
ゴールドマン・サックスの決算発表


2008年6月17日 16日の海外為替市場

G8でドル安是正も無く、弱いながらもドルの売りの流れから始まり、ユーロ圏消費者物価指数の前年比が3.7%と過去最高となったことで、7月ECB利上げ観測が強まりユーロ買いが強く、NY連銀製造業景気指数が非常に弱く、原油価格は最高値を更新した後に急落、米株価も弱く、ドル売りの流れが続いた。


日経平均株価=14354.37(380.58 2.72%)、NYダウ=12269.08(-38.27 -0.31%)、独DAX=6729.88=(-35.44 -0.52%)、英FTSE=5794.60(-8.20 -0.14%)、金=886.30(13.20 1.51%)、原油=134.61(-0.25 -0.19%)。


アジア市場は、ポジション調整のドル売りが散見されながらも、動きは鈍く、円はオプション絡みの売りに軟調に推移した。


欧州市場は、ユーロ消費者物価指数が、前年比3.7%(予想3.6% 前回3.3%)と、1997年の統計開始以来で最大の上昇率となった。ウェリンク・オランダ中銀総裁、トゥンペルグゲレルECB専務理事など、インフレ警戒発言が続き、7月のECB利上げ観測が一段と強まり、EUR買いの流れがスタート、ドル全面安の展開が続いた。


米国市場では、米NY連銀製造業景気指数は、-8.68(予想-2.2 前回 -3.23)と、予想を大幅に下回りドル売りが強まり、株価は弱くドル売りの流れが続き、米住宅建設業者指数(NAHB)も、18(予想19 前回19)と過去最低水準に並び、米株価も弱く、ドル安値圏での取引となった。


●ドル円
アジア市場のドル円は108.04円で取引が始まり、朝方の107.87円を安値に、仲値に向けた実需筋の買いに108.42円まで上昇したが、108.50円ではオプション勢の防戦売りに108.18円まで値を下げたが、オプションカット後のドル買いに108.59円まで上昇、2月14日の高値108.62円超えを失敗しながらも、高値圏で取引が続いた。欧州市場は米金融機関の決算を控え、ドル買いも鈍く、ECBフィキシングでは108.10円まで下落、 弱いNY連銀製造業景気指数に108円を割込み107.93円まで続落となった。弱い米国株にも、GBPJPYなどクロスで円売りが続き、NYオプションカット後には108.33円まで上昇、主要通貨でドル売りが進み、住宅建設業者指数(NAHB)も弱く、108.00~25円のレンジでと取引が続き、06:00時では108.21円で取引されている。


●ユーロドル
ユーロドルは、オセアニア市場で1.5436まで上昇、アジア市場は1.5404で取引が始まり、1.5375~1.5421の狭いレンジで取引が続いていたが、リスボン条約の批准否定の混乱やM&A絡みのユーロ売りの材料に上値は重く、オプション勢の売りに1.5345まで下落した。欧州市場では1.5361で取引が始まり、欧州勢のGBPUSDやUSDCHFでのドル売りに、ユーロを買い戻す動きが強く1.5440まで上昇、ユーロ圏消費者物価指数を受けた、当局者のインフレ懸念・利上げを示唆する発言に、1.5475まで上昇した。1.5455~75の狭いレンジで取引が続いた。弱いNY連銀製造業景気指数に1.5519まで上昇、1.55台では欧州実需筋やオプション勢の売りに上値は重く、NYオプションカットでは1.5460まで下落、1.5460~1.5500のレンジでの取引が続き、06:00時では1.5477で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は166.44円で取引が始まり、朝方の166.40円を安値に、仲値では資本筋の買いに166.93円まで上昇、GBPJPYの買いに底堅く、166.60~90円の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は166.74円で取引が始まり、167円超えのストップロスを誘発し、2月9日の高値167.15円を若干上回る167.17円まで上昇、利食いの売りに売り買いが交錯しながらも、クロスの円売りに続き、167.69円まで上昇、NY連銀製造業景気指数の発表直後には167.19円まで一時値を下げたが、円売りの流れは強く、167.25~60円のレンジで取引が続き、06:00時では167.48円で取引されている。


●主な経済指標の結果
7:45 NZ 第1四半期 製造業売上高=前期比3.7%(前回8.3%)
16:15 スイス 4月 小売売上高=前月比2.4%(予想2.0% 前回-2.5%)、前年比-9.4%(予想4.1% 前回9.7%)
18:00 ユーロ 5月 消費者物価指数(CPI)・改定値=前月比0.6%(予想0.6% 前回0.3%)、前年比3.7%(予想3.6% 前回3.3%)、コア=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.2%)、前年比2.5%(予想2.5% 前回2.4%)→ 前年比は1997年の統計開始以来で最大の上昇率
21:30 米 6月 NY連銀製造業景気指数=-8.68(予想-2.2 前回 -3.23)、支払価格=66.28(前回69.57)、新規受注=-5.48(前回-0.46)、従業員数=1.16(前回1.09)
22:00 米 4月 対米証券投資=606億ドル(前回-487←-482億ドル)
2:00 米 6月 住宅建設業者指数(NAHB)=18(予想19 前回19)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → バーナンキFRB議長=米国の社会保障やメディケア・プログラム支出の増加は、抑制しなければ債務や財政赤字の拡大につながり、最終的には金利や経済成長に影響する。
◎米 → ラッカー・リッチモンド連銀総裁=リスクバランスは今年初めから変化、適宜に金利を変更する必要。ドル安の潜在的インフレへの影響、著しいリスク。リスクバランスの変化、金利変更につながる可能性。米国のインフレは受け入れがたいほど高いが、インフレ期待などにはまだ影響が及んでいない。FRBは当面金利を据え置く可能性。インフレ期待は私が望むよりも高いが安定的。インフレが安定しているようだからと言って安心してよいということではない。
◎米 → 米リーマンブラザーズ=3─5月期は28億ドルの赤字、評価損は37億ドル。


欧州・英国
◎トルコ → トルコ中銀=政策金利の翌日物借入れ金利を0.5%引き上げ16.25%に決定、予想通り。
◎ユーロ → ウェリンク・オランダ中銀総裁=ユーロ圏のインフレを中期的に抑制することがECBの最優先課題。トリシェECB総裁が7月利上げの可能性を示唆した6月5日の会見メッセージは十分に明白。今年下半期について憶測するのは時期尚早。
◎ユーロ → 欧州委員会の報道官=ユーロ圏CPIの上昇を受け、ユーロ圏のインフレが主要な経済問題だとの認識。
◎ユーロ → トゥンペルグゲレルECB専務理事=最近の高いユーロ圏インフレについて、警告のシグナル。 ECBは高度な警戒態勢にある。金融市場は金利に関するECBのシグナルを正しく解釈している。ユーロ圏で賃金上昇圧力の高まりという懸念すべき兆候が表れている。ユーロ圏全体としては、全面的なインフレの二次的影響の兆しはまだみられない。 第1四半期のユーロ圏単位労働コストが上昇したことについて、一部の国では、公共部門を中心に賃金上昇圧力の高まりという懸念すべき兆候が表れ始めており、軽視すべきではない。
◎ユーロ → パパデモスECB副総裁=ユーロ圏のインフレは長期間3%超を維持し、2009年には穏やかに低下する見通し。
◎英 → 英バークレイズ=40億ドルの新株発行を検討中と確認。
◎英 → 英産業連盟(CBI)=2009年来年の英経済成長率は1992年以来最低になるとの見通。 2009年のGDP=1.3%(前回1.7%)、英経済がリセッションから回復し始めた1992年以来の低水準。2008年のGDP=1.7%(前回1.8%)に引下げた。2009年消費者支出の伸び=0.7%で1992年来の低水準。インフレ率は2009年にかけて3%台を維持。


日本・その他
◎日本 → 白川日銀総裁=世界的なインフレリスクの高まりも市場不安定化しているひとつの要因。国際金融市場は小康状態だったが、このところ振れの大きい不安定な状況。
◎日本 → 大田経済財政担当相= 月例経済報告関係閣僚会議後の会見で、6月月例経済報告で基調判断を若干下方に変更したが、景気後退とはみていない。ただ、景気下振れリスクは5月より高まり注意が必要。
◎日本 → 佐藤金融庁長官=サブプライムローンを発端とするグローバルな市場混乱は続いている。さらに証券化商品市場の流動性が回復しておらず、欧米の大手金融機関について資本不足が完全に解消されたかどうか、全てが手当て済みとは言えない。欧米の大手金融機関がおかしくなって、グローバルなシステミックリスクの顕在化につながるがい然性は少なくなってきている。
◎中国 → 人民銀行=5月の中国企業物価指数、前年比+9.6%(前回10.3%)。
◎アジア → 黒田アジア開発銀行総裁=アジアの多くの国がインフレ高進と景気後退の狭間で政策ジレンマに陥っており、適切な対処策が施されない場合、ハードランディングのリスクが高まる。
◎韓国 → 韓国為替当局=ウォン安抑制のためドル売り介入のもよう。
マレーシア → マレーシア中銀総裁=利上げ決定前にコスト上昇の影響を見極める方針。
◎国連 → 国連の潘基文事務総長=サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相と会談後、サウジが需要の増加と価格急騰に対応するため、原油生産を7月からに日量970万バレルに引き上げる。


2008年6月16日 本日の為替戦略

大阪G8に過大な期待感を持っていた市場参加者も少ないと思われていたが、もし、ドル安是正が声明に盛られたら・・・・、このリスクが意識され、これが要因の一つとなり先週後半にドル買い強まっていた。


G8の結果では、インフレへの懸念で一致したものの具体的な協調政策の提示はなく、為替に関する言及は盛り込まれなかった。その反動に週初はドル売りに動きやすいが、押し目でのドル買いの流れは当面変わりそうに無い。また、G8の参加者が自国に帰り、どのような発言をするのか、いつもながらこれも為替変動要因となっている。


本日の経済指標・その他では、スイスの小売売上高は18日のスイス中銀の政策金利で、0.25%の利上げ観測も残り、数字によってはスイス相場が大きく動く可能性が強い。ユーロの消費者物価指数は、前回より上昇することが予想されており、米NY連銀製造業景気指数、対米証券投資、住宅建設業者指数(NAHB)が注目される。また、バーナンキFRB議長の上院財政委員会の会合で講演が予定されているが、テーマはヘルスケア改革の課題で、あまり注目されていない。


●ドル円
ドル円は、旺盛な海外金融機関や投資家の資金調達に、主要国では利上げ観測が浮上するなど、国内の個人・機関投資家の外債投資など、円にとってはマイナス材料が多い。107円台近辺を底値に108円台まで上昇したとことで、2月14日の高値108.62円が直前に迫り、この水準を巡り利食いの売りと、押し目買いの攻防が予想される。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの上限近くで推移している。上値のポイントは、108.43円、108.63円、109.91円。下値のポイントは、107.75円、107.68円、107.25円。RSIは69とピークの80から弱含みで推移し、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、108円をクリアし上昇トレンドが続き、RSIは57とやや弱く、トレンドモメンタムは売り買いのサインが交錯しながら、売りになっている。Dailyチャートは、106円を底値に上昇トレンドが続き、RSIは65と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買いで、107.68円~108.63円のレンジ入りやすい。


●ユーロドル
ユーロドルは、アイルランド国民投票でEU新条約「リスボン条約」の批准が否決され、1.5300~1.5850の550ポイント・レンジの下限を試し、5月8日の1.5285を直前に控え、ユーロ売りの流れが続きそうである。G8でドル安是正が明文化されなかったことで、一時的なユーロ買いの可能性も残るが、主要国でのドル買いの流れに、ユーロ売りが続きそうである。


ユーロドルの4時間チャートは、1.5340を一時割込み、下降トレンドが続いている。上値のポイントは、1.5410、15478、1.5509、1.5586。下値のポイントは、1.5303、1.5183、1.4934。RSIは33と19からは上昇しているが引き続き下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、1.53を底値に下降トレンドが続き、RSIは43と50を割込み、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジ下限を一時割込み、下値とトライが続き、RSIは47と50を割込み横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売りで、1.5183~1.5478のレンジに入り、戻り売り。


●ポンド円
ポンド円は、209円台をようやくクリアし210円台まで上昇、クロスで円売りの流れが続き、一円幅で徐々に底値を切上げ、買いの流れが続きそうである。ただ、ポンドドルが上値を切り下げ、下限の1.94を終値で割り込むとポンド円も売りに変化しやすくなる。


ポンド円の4時間チャートは、210円を超え上昇トレンドが再開されている。上値のポイントは、211.75円、213.71円。下値のポイントは、210.48円、210.00円、209.45円、208.82円。RSIは58で50~70のレンジに入り、トレンドモメンタムは売りがリジェクトされ買いに変化している。1時間チャートは、210円を超え底固めし、210円~211円のレンジに入り、RSIは58と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、Dailyチャートは、209~211円のレンジで取引が続き、RSIは58と横ばいが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
英 イングランド銀行(BOE)=四半期報告書
7:45 NZ 第1四半期 製造業売上高=前期比予想 前回9.7%
16:15 スイス 4月 小売売上高=前年比予想4.1% 前回9.7%
18:00 ユーロ 5月 消費者物価指数(CPI)・改定値=前月比予想0.6% 前回0.3%、前年比予想3.6% 前回3.3%、コア前月比=予想0.3% 前回0.2%、前年比予想2.5% 前回2.4%
21:30 米 6月 NY連銀製造業景気指数=予想-2.2 前回 -3.2
22:00 米 4月 対米証券投資=予想 前回482億ドル
2:00 米 6月 住宅建設業者指数(NAHB)=予想19 前回19
23:00 米 バーナンキ米FRB議長が上院財政委員会の会合で ヘルスケア改革の課題について講演
1:00 米 ラッカー米リッチモンド地区連銀総裁が経済見通しについて講演 (サウスカロライナ州スパータンバーグ)


2008年6月15日 今週の為替戦略

先週の動きは:
ポールソン米財務長官は「ドル相場を安定させるために為替介入を実施する可能性を排除しない」と発言、ガイトナーNY連銀総裁は「米FRBはドルを非常に緊密に注視」と発言、ブッシュ米大統領は「強いドルは米国と世界経済の利益だ」と発言、トリシェECB総裁は「米当局のドル発言、非常に強い関心をもって注目」と発言、ホワイトハウス・FRB共にドルサポート発言が飛び出し、ドル買いが始まった。


また、バーナンキFRB議長は「エネルギー価格急騰を警戒する」と発言、米国の金利引締め観測が強まり、カナダ中銀は、当然と思われていた政策金利の引下げを見送り、金利緩和は終了との思惑からカナダドルも上昇した。6月13日・14日のG8財務相会合を控え、週末の海外市場では米ミシガン大消費者信頼感指数が28年来の低水準にもかかわらず、ドル安是正の可能性にドルの買い戻しが続いた。


豪雇用統計の悪化にAUD売りが始まり、スティーブンス豪中銀総裁の引締め型の金融政策は不可欠との発言に逆にAUD買いに変化した。ユーロは、アイルランドのリスボン条約批准を巡る国民投票への懸念が広まり、ユーロ売りが始まり、国民投票の結果は、反対が53.4%、賛成が46.6%でEU新条約「リスボン条約」の批准が否決された。


また円は、米金融機関が資本増強に、日本国内で資金調達してドルに転換、リパトリのドル買いが続き、円安の流れが加速し、白川日銀総裁「景気は下振れリスク、物価は上振触れリスクを意識」と発言、日本の景気鈍化リスクが表面化し円売りの流れが続いた。


その注目のG8では、インフレへの懸念で一致したものの具体的な協調政策の提示できず、為替に関する言及は盛り込まれなかったが、ポールソン米財務長官の否定発言にもかかわらず、商品価格の上昇がドル安の要因と思われており、インフレを抑えたい米通貨当局・ホワイトハウスの方針に、これが潜在的なドル高のサポート材料となっている。


今週の相場展開
G8で「ドル安懸念表明=ドル高への期待感」はやや裏切られた形となり、その反動からドル売りも予想される。しかし、市場のセンチメントはドル高期待が続き、ドル安値圏では買いが強まることも考えられる。それと、いつものことではあるが、G8参加者が自国に帰り、色々は発言をするとおもわれ、この内容に相場が動くことも多い。


先週グリーンスパン前FRB議長が「インフレを低水準で維持しようとするなら、その結果に金利は上昇、金融市場の混乱は恐らく3月にピークに達した」と発言、米シガン大消費者信頼感指数が28年ぶりの低水準ながら、米小売売上高が減税措置の実施に予想を大幅に上回るなど、FRBは金利緩和の終了から利上げ期待が広まり、米金融市場の混乱もボトムアウトし、米減税措置に一時的になるか恒常的になれるかは別として、ドル買いの材料が増えている。


ボーナスシーズンを向かえ、個人投資家の海外資産への投資や、NZや豪州、米国金融機関では、サムライ債など低金利の日本国内で資金調達を増やしている。また、英国、ユーロ、スイス、米国が利上げへ変化しつつあり、再び金利差拡大の思惑も円売りの材料とされている。


不思議なのは、米国のドル高政策への転換の思惑で、何故ドル円が買われるのであろうか? 他の主要通貨でドル高になっており、それがドル円にも影響していると思われる。現実は円の弱さが目立ち、テクニカルでは円が更に弱くなることが示されていが、ドル高への影響は円より他の主要通貨での影響が多いと思われ、材料からはクロスでは円高になりやすいと思われる。


Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると、
主要通貨では:
米利上げ期待+ドル高へ方向展開との思惑にドル全面高。アイルランドの国民投票の影響なのか、EURUSDは-3.94%とEURの下落幅が最も大きく、USDJPYは3.1%、USDCCHFも2.77%も上昇、低金利通貨と金融危機のヘッジ通貨の両翼も弱くい。それ以外での、GBPUSDは-2.33%、AUDUSDは-2.38%、NZDUSDは-1.81%とドル高が進み、最も低かったUSDCADでさえも0.98%とドル高が進んだ。


USDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 105.11 106.44 103.87 104.94 -0.58 -0.55% 2.57 2.44%
13-Jun-08 104.66 108.43 104.40 108.19 3.25 3.10% 4.03 3.84%


EURUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 1.5569 1.5779 1.5365 1.5776 2.22 1.43% 4.14 2.66%
13-Jun-08 1.5784 1.5844 1.5303 1.5382 -3.94 -2.50% 5.41 3.43%


USDCHF    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 1.0412 1.0524 1.0184 1.0185 -2.38 -2.28% 3.40 3.26%
13-Jun-08 1.0182 1.0541 1.0163 1.0467 2.82 2.77% 3.78 3.71%


GBPUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 1.9731 1.9774 1.9462 1.9709 -1.13 -0.57% 3.12 1.57%
13-Jun-08 1.9689 1.9802 1.9411 1.9476 -2.33 -1.18% 3.91 1.98%


AUDUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 0.9543 0.9640 0.9486 0.9625 0.68 0.71% 1.54 1.61%
13-Jun-08 0.9613 0.9646 0.9327 0.9387 -2.38 -2.47% 3.19 3.31%


USDCAD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 0.9949 1.0219 0.9927 1.0193 2.60 2.62% 2.92 2.94%
13-Jun-08 1.0183 1.0321 1.0151 1.0291 0.98 0.96% 1.70 1.67%


NZDUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 0.7828 0.7891 0.7614 0.7676 -1.52 -1.94% 2.77 3.54%
13-Jun-08 0.7682 0.7702 0.7446 0.7495 -1.81 -2.36% 2.56 3.34%


クロスでは:
円は全面安。ユーロも下落。ドル高の流れにCADJPYは2.14%と最も上昇幅が大きく、次にGBPJPYは1.90%と上昇。EURJPYも0.51%、CHFJPYは0.36%、NZDJPYは0.72%と円の一人負けの展開となり、EURGBPは-0.82%、EURCHFも0.27%と下落となっている。


EURJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 163.64 166.17 161.74 165.56 1.45 0.88% 4.43 2.70%
13-Jun-08 165.21 167.15 164.97 166.40 0.84 0.51% 2.18 1.32%


GBPJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 207.40 208.35 203.96 206.75 -2.37 -1.13% 4.39 2.10%
13-Jun-08 206.07 210.88 205.64 210.68 3.93 1.90% 5.24 2.53%


CHFJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 100.94 103.12 100.27 102.97 1.76 1.74% 2.85 2.82%
13-Jun-08 102.76 103.82 102.54 103.34 0.37 0.36% 1.28 1.24%


AUDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 100.32 102.01 99.26 100.98 0.14 0.14% 2.75 2.73%
13-Jun-08 100.62 102.01 100.38 101.55 0.57 0.56% 1.63 1.61%


NZDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 82.28 82.66 80.41 80.49 -2.07 -2.51% 2.25 2.73%
13-Jun-08 80.39 81.47 80.20 81.07 0.58 0.72% 1.27 1.58%


CADJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 105.62 106.09 102.86 102.88 -3.30 -3.11% 3.23 3.04%
13-Jun-08 102.73 105.78 102.48 105.08 2.20 2.14% 3.30 3.21%


EURGBP    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 0.7968 0.8034 0.7926 0.7961 1.16 1.48% 1.08 1.38%
13-Jun-08 0.8016 0.8032 0.7870 0.7896 -0.65 -0.82% 1.62 2.03%


EURCHF    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 1.6312 1.6377 1.6142 1.6142 -0.67 -0.41% 2.35 1.45%
13-Jun-08 1.6074 1.6156 1.6024 1.6099 -0.43 -0.27% 1.32 0.82%


株価
日経平均株価    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 14,342.96 14,601.27 14,127.75 14,489.44 150.90 1.05% 473.52 3.30%
13-Jun-08 14,275.34 14,308.89 13,810.38 13,973.79 -515.65 -3.56% 498.51 3.44%


ダウ工業株30種平均 OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 12,637.67 12,638.08 12,192.06 12,209.81 -428.51 -3.39% 446.02 3.53%
13-Jun-08 12,210.13 12,369.23 12,076.93 12,307.35 97.54 0.80% 292.30 2.39%

IMM通貨先物:
長く続いた円高予想も終了との思惑に、JPYロングポジションは大幅に減少、CADロングポジションの減少幅は最も大きく、AUD、NZDのロングポジションは減少、EUR、GBP、CHFのショートポジションも減少、複雑な動きとなっている。


JPY       Long Short Net
03-Jun-08 55,009 31,644 23,365
10-Jun-08 43,391 35,675 7,716


EUR       Long Short Net
03-Jun-08 55,845 70,299 -14,454
10-Jun-08 57,544 65,084 -7,540


GBP       Long Short Net
03-Jun-08 18,580 47,608 -29,028
10-Jun-08 28,040 49,091 -21,051


CHF       Long Short Net
03-Jun-08 14,128 21,399 -7,271
10-Jun-08 15,820 19,552 -3,732


CAD       Long Short Net
03-Jun-08 63,825 18,087 45,738
10-Jun-08 43,276 25,697 17,579


AUD       Long Short Net
03-Jun-08 63,673 10,366 53,307
10-Jun-08 57,536 10,039 47,497


NZD       Long Short Net
03-Jun-08 13,965 7,637 6,328
10-Jun-08 11,677 8,477 3,200


今週の経済指標・その他からは、注意が必要なのは、6月16日(月曜)のユーロ圏消費者物価指数(CPI)で前月から上昇が予想されているが、6月17日(火曜)の英消費者物価指数(CPI)は、前月から低下が予想され、相反する予想内容となっている。


6月18日(水曜)のイングランド銀行の議事録では金利据え置き決定予想が8対1と予想され、異なる票には変動が大きく、6月19日(木曜)にはスイス中銀の政策金利が発表され、市場予想は2.75%の金利据え置きが大勢ではあるが、一部では0.25%の引上げ観測も残り注意したい。6月17日(火曜)、18日(水曜)には米中戦略経済対話が予定され、サプライズは考え難いがいつもながら注目度は高い。


◎住宅関連では、16日=米住宅建設業者指数(NAHB)、17日=米住宅着工・許可件数が予定されている。
◎景気関連では、16日=米NY連銀製造業景気指数、17日=独ZEW景況感調査、19日=米フィラデルフィア連銀景況指数が予定されている。
◎個人消費関連では、16日=スイス小売売上高、19日=英小売売上高、20日=カナダ小売売上高が予定されている。
◎インフレ関連では、16日=ユーロCPI、17日=英CPI、米PPI、19日=カナダCPI、20日=独PPI、スイス生産者輸入物価が予定されている。
◎政策金利では、19日=スイス中銀が予定されている。
◎貿易関連では、17日=ユーロ貿易収支、19日=スイス貿易収支が予定されている。
◎その他では、16日=米対米証券投資、17日=豪中銀議事録、18日=イングランド銀行(BOE)議事録が予定されている。


●ドル円
ドル円は、ドル高=円安の流れに変わり、金融不安が弱まり、リパトリや資金移動など金利差のテーマが復活、弱い日本経済に焦点が当てられている。103~106円の3円幅のレンジを上抜け、次は106~109台円のレンジになるのか、暫くは上値を試しながら、1月18日のドル円急落が開始した108.62~96円を超えられるかが焦点となっている。相場感からはそう簡単に上抜けできるとも思えず、ドル買いポジションでは108円台後半では利食いを入れながら、押し目でドルを買い戻し、コストアップを図るのも一つの方法。


ドル円のWeeklyチャートは、上昇トレンドへ変わり上値を試している。上値のポイントは、108.60円、112.44円、113.28円、118.55円。下値のポイントは、106.58円、106.18円、105.61円、103.68円、102.56円。RSIは49と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。Monthlyチャートは、下降トレンドから上昇トレンドへ変わり、RSIは35と50を下回っているものの、下降ラインから弱いながらも上昇に変化しつつあり、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、106円を底値に上昇トレンドが続き、RSIは65と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買いで、108.60円を終値で超えてくればドル買いが更に加速しそうである。


●ユーロドル
ユーロドルは、14週間続けて大枠で1.53~1.60の高値圏に止まりレンジ相場が続いている。最近の傾向としてはユーロ買いの材料への反応も鈍く、ユーロ売りを試し、過去の安値をブレークできるか試す期待感が広まっている。昨年11月から今年2月に続いたユーロドルのレンジ相場も14週間程度で終了したこともあり、そろそろ新たなトレンドが出ることを期待したい。安全策をとればオプションでユーロドルの底割れを狙うのであろうが、スポットでの売りは抜けない場合のリスクをどうしても先に計算してしまう。売り=ストップロスの買いオーダー、チャートポイントブレークで売り=ストップロスの買いオーダーとセットオーダーになりやすく、大手投機筋にこれを狙われることを十分承知の上で、下値を試す以外なさそうである。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドから1.5285~1.6008のレンジが続き下限を試している。上値のポイントは、1.5563、1.5737、1.5843、1.6017。下値のポイントは、1.5283、1.5109、1.5002、1.4961。RSIは57と引き続き50を上回るが弱く、トレンドモメンタムは売りに変化している。Monthlyチャートは、上昇ラインの中間から上限での取引から、1.6を試しきれず反落が続き、RSIは77と上昇ラインが崩れ下降へ変化、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジ下限を試し、RSIは47と50を割込み横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売りで、1.5283を割り込むと1.5109がターゲットとなる。逆に下値を失敗すると、引き続き1.5285~1.6008のレンジに戻る可能性も残っている。


●ポンド円
ポンド円は、210円の大台をクリア、終値でも210円台を達成した。200日移動平均線の213.62円、または、急落スタート時の214円が上値のターゲットとなっている。住宅市場は低迷しているがインフレ懸念が強く金利引き下げの思惑は払拭され、金融市場が混乱から落ち着きを取り戻すと、5%の政策金利と、マネーセンターとしてのポンドに買いが入りやすくなっている。ただ、ポンドドルを見ると、年頭から長期間続いたレンジの下限1.94に近く、下値を試すことが予想され、これを割り込むと1.8949まで続落する可能性があり、ポンド主導のポンド円の下落に変わりやすい。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドから横ばい、横ばいから弱いながらも上昇している。上値のポイントは、213.70円、214.04円、216.23円、226.40円。下値のポイントは、209.09円、205.61円、204.76円、200.62円。RSIは47と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。Monthlyチャートは、200円割れを失敗し上昇が続き、RSIは51と50を超え下降ラインが崩れて、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、209~211円のレンジで取引が続き、RSIは58と横ばいが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買いで、213.70円が上値のターゲット。


2008年6月14日 13日の海外為替市場

日経平均株価=13973.79(85.19 0.61%)、NYダウ=12307.35(165.77 1.37%)、独DAX=6765.32(50.80 0.76%)、英FTSE=5802.80(12.30 0.21%)、金=873.10(1.10 0.13%)、原油=134.86(-1.88 1.37%)。


アジア市場は、スティーブンス豪中銀総裁は、国内需要は利上げにより鈍化しているが、交易条件の改善を考えると、引き続き引き締め型の金融政策が不可欠→ 金利引締め継続を示唆AUD買いが強まり、AUDUSD=0.9381→一時0.9410まで上昇→0.9334まで下落→0.9401まで上昇(米国市場)。


日銀は予想通り政策金利の据え置きを決定、白川日銀総裁は、景気は下振れリスク、物価は上振触れリスクを意識→ 円売りの流れが強まり、G8でドル安けん制の思惑も流れ、ドルは堅調に推移。


欧州市場は、アイルランド国民投票は、反対が53.4%、賛成が46.6%でEU新条約「リスボン条約」の批准を否決→ EUR売りが強まり、EURUSD=1.5393→一時1.5303まで下落。欧州政府高官が承認に向けた更なる策を模索する動きに、ユーロ売りもやや弱まる。


米国市場は、米消費者物価指数は、前月比0.6%(予想0.5% 前回0.2%)、コア前月比0.2%(予想0.2% 前回0.1%)、と予想をやや上回り、ドル買いの流れが続いた。しかし、米ミシガン大消費者信頼感指数は、56.7(予想59.5 前回59.8)と28年来の低水準に、ドル売りの流れに変化。


●ドル円
アジア市場のドル円は107.95円で取引が始まり、108円台の実需筋の売り超えられず、107.65円まで下落、107.65~85円の狭いレンジから、日銀の政策金利据え置き+白川日銀総裁の発言を契機にドル買いが強まり108円台を超え、108.09円まで続伸となった。欧州市場はウワサされていた日・欧・米の強調利下げ観測が払拭され、ドル買いが続き、主要通貨でドル買いが広まると108.43円まで上昇、した。注目の米消費者物価指数はやや強く、堅調な米株価にも、108.40~60円のテクニカルポイントを超えられず、材料出つくしの利食いのドル売りから、108.04円まで下落した。ファンド筋の買いに108.25円まで上昇したが、予想を下回る米ミシガン大消費者信頼感指数にドル売りが始まり、107.88円まで続落となった。107円台のドル買い需要は強く、クロスで円売りの流れに変わると108.23円まで上昇、108.19円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5438で取引が始まり、早朝の1.5485を高値に、1.5422~65の狭いレンジで取引が続いたが、アイルランド国民投票を懸念したユーロ売りに上値は重く、ベルギー・インブベ社のバドワイザー買収提案を材料にユーロ売りが続き、1.5402まで続落となった。欧州市場は1.5411で取引が始まり、予想通の独消費者物価指数に反応は鈍く、予想を上回るユーロ雇用コストいユーロ買いは弱く、逆に、アイルランド国民投票でリスボン条約批准が否定されると、ユーロ売りが加速、6月5日の安値1.5365を下回り1.5350を割込み、1.5320まで下落、ストップロスの売りに1.5303まで続落となった。1.5300のオプション勢の買い+投機筋の利食いの買い戻しに底堅く、欧州政府高官が承認に向けた更なる策を模索する動きに1.5300~1.5350のレンジから、ロンドンフィキシングにユーロ買いが強まり、1.5388まで上昇、1.5350~1.5395のレンジで取引が続き、1.5382で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は166.67円で取引が始まり、早朝の166.93円を高値に、167円超えのストップロストライ失敗、逆に、アイルランド国民投票でリスボン条約批准が否定懸念に、166.27円まで徐々に上値を切り下げ、166.30~55円のレンジ相場が続いた。欧州市場はアイルランド国民投票でリスボン条約批准が否定され、165.76円まで下落、ECBフィキシング後に一時166.15円まで値を戻したが、クロスでユーロお戻り売りが続き、165.65円まで続落した。ロンドンフィキシングの買いに166円台を回復、ユーロドルの買い戻しが強まると、ポジション調整の買いに徐々に底値を切上げ、終盤にかけては166.48円まで値を戻し、166.40円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
日本 日銀金融政策決定会合=政策金利0.5%の据置きを決定、予想通り
7:45 NZ 4月 小売売上高指数=前月比1.0%(前回-1.2%)、前年比4.1%、除く自動車=前月比-0.5%。
13:30 日本 4月 鉱工業生産・確報=前月比-0.2%(予想 前回-0.3%)、前年比1.9%(予想1.8% 前回1.8%)
15:00 日本 6月 金融経済月報・基本的見解 =景気の現状は、エネルギー・原材料価格高の影響などから、減速しているとの判断を維持。先行きも当面減速が続くものの、その後緩やかな成長経路をたどるとの予想を据え置。 前月と同様、海外経済や国際金融資本市場をめぐる不確実性、エネルギー・原材料価格高の影響などに、引き続き注意する必要があるとの但し書きも加えた。消費者物価指数(除く生鮮食品)についても経済全体の需給が概ねバランスした状態で推移するもとで、石油製品や食料品の価格上昇などから、プラスを続けていくとの見通しを変えていない。
15:00 独 5月 消費者物価(CPI)=前月比0.6%(予想0.6% 前回-0.2%、前年比3.0%(予想3.0% 前回2.4%)、HICP=前月比0.7%(予想0.6% 前回-0.3%)、前年比3.1%(予想3.0% 前回2.6%)
18:00 ユーロ 第1四半期 雇用コスト=3.3%(予想 前回2.9←2.7%)
21:30 カナダ 4月 製造業出荷=前月比2.0%(予想-0.4% 前回-1.7←-1.6%)
21:30 カナダ 第1四半期 労働生産率=前期比-0.3%(予想-0.2% 前回-0.7←-0.8%)
21:30 米 5月 消費者物価指数(CPI)=前月比0.6%(予想0.5% 前回0.2%)、前年比4.2%(予想3.9% 前回3.9%)、コア=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.1%)、前年比2.3%(予想2.3% 前回2.3%)
21:30 米 5月 実質所得=予想-0.4% 前回-0.5%
22:30 米 6月 ミシガン大消費者信頼感指数・速報値=56.7(予想59.5 前回59.8)、景気現況指数=予想68.7(前回73.3)、消費者期待指数=49.0(予想50.5 前回51.1)→ 28年来の低水準に一時ドル売りとなる。


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → グリーンスパン前FRB議長=インフレを低水準で維持しようとするなら、FRBはマネーサプライと準備預金に対する圧力を強めなければならない。その結果に金利は上昇。金融市場の混乱は恐らく3月にピークに達したが、今後どの程度続くかを見極めるのは困難。「金融危機が終了したとすれば、米景気にとっての最悪期は終わったことになる。ばらくは難しい状況になり悪化することも改善することもあり得る。
◎米 → 米財務省のホーマー中国担当特使=17~18日の第4回米中戦略経済対話で、米国は人民元上昇が続くことを望んでいる。


欧州・英国
◎ユーロ → ゴンサレスパラモECB専務理事=ECBは7月利上げの可能性だけ指摘、市場に混乱はない。
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=アイルランド国民投票の結果にユーロが売られているが、ユーロは過小評価されていない。
◎ユーロ → アイルランド国民投票=反対が53.4%、賛成が46.6%でEU新条約「リスボン条約」の批准を否決。
◎ユーロ → ウェーバー独連銀総裁=中期的物価安定へのリスクが相当ある。ECBは高度の用心(heightened alertness)」状態にある。ECBは動向を非常に注意深く見守っているだけでなく、行動する用意があると。 経済減速の可能性はあるものの、成長は年内に底打ちした後、上向くとの見通し。ユーロ圏経済はファンダメンタルズの点で依然健在。 独経済について、第1四半期の成長率が1.5%と強かったことを踏まえると、第2四半期に若干減速する可能性を排除しない。
◎ユーロ → タッカーBOE理事=クレジット市場混乱の影響について、需要ショックの緩和は一部にとどめ、インフレ目標の達成に引き続き焦点を置く考え。
◎ユーロ → ガルガナス・ギリシャ中銀総裁の後任指名のジョージ・プロボポラス氏=ユーロ圏のインフレは当面、高止まりする見通しで、物価安定に対するリスクは高まっている。
◎ユーロ → フランス中銀の第2四半期の成長率予想=前期比0.3%→0.2%に引き下げ。5月の業況指数は97(4月100←101)と低下。声明=国内外の市場で需要が減退したことにより、新規受注が若干減少した。今後数カ月の経済活動の見通しは、若干上向きを予想する。中銀によると、5月は小売業の活動が若干改善し、前年同月からはかなりの伸びを示した。
◎ユーロ → ラガルド仏財務相=このところのドル上昇には満足。ECBが景気減速リスクを考慮することに期待。


日本・その他
◎日本 → 白川日銀総裁=景気は下振れリスク、物価は上振触れリスクを意識。長期の実質金利が上昇しているとは必ずしも判断せず。為替はファンダメンタルズを反映すべき。為替はファンダメンタルズを反映すべき。世界的にインフレリスクが一段と高まっている。国内でも価格転嫁が徐々に広がっている
◎G8 → G8声明草稿=商品価格の高止まりは世界的な安定成長に深刻な課題と表明。商品価格の高止まりは世界的なインフレ圧力を高める可能性。原油価格の急激な上昇に懸念を表明。商品価格の高止まりは深刻な課題と表明。
◎豪 → スティーブンス豪中銀総裁=国内需要は利上げにより鈍化しているが、交易条件の改善を考えると、引き続き引き締め型の金融政策が不可欠。金利は高水準にとどめておく必要があるが、必ずしも今後の利上げを警告しているわけではない。金利変化が景気に影響を与えるまでの期間が短縮した証拠ない→ 金利引締め継続を示唆AUD買いが強まる。
◎サウジ → 中東経済専門誌=サウジ過去最大規模の日量1000万バレルへ増産の可能性。
◎南ア → ムボウェニ南ア中銀総裁=インフレ率が目標レンジに収まるのは2010年代4四半期になるとの見通し。4月の南ア消費者物価指数(CPIX)は前年比10.4%上昇と、5年半ぶりの高水準に達した。
◎ペルー → ペルー中銀=政策金利を0.25%引上げ、5.75%に決定。


2008年6月13日 本日の為替戦略

本日から大阪で、サミット前の財務相会合(G8)が開催される。昨日はラガルド仏経済財務雇用相が、G8終了後に、ECBの金利に関する見解が変わる可能性があると発言、どのような内容なのか注目している。為替に関しても主要テーマではなく、注目度は低いがサプライズがあるかどうか、ニュースの発表に目が離せない。


本日は、13日の金曜日、金曜日はポジション調整に相場が動くことが多いので、これも注意したい。結局は、米国の為替政策の変化の真意を測りながら、ドル買いの流れが続きそうである。


本日の経済指標・その他では、日銀の金融政策決定会合があり、相変わらずの金利据え置きが予想されている。NZ小売売上高、独消費者物価指数、米消費者物価指数、米ミシガン大消費者信頼感指数・速報値は重要で、特に本日は週末金曜日でもありポジソン調整のも加わり、変動リスクは高い。


●ドル円
ドル円は、いよいよ108円台を一時示現し、2月14日の108.62円を超えられるのか? 非常に重要となっている。200日移動平均線は108.32円にあり、この水準で上げ止まればドルベア派にとっては予想通りとなるが、逆にドルブル派にとってはこの水準を上回り、ドル買いに拍車をかけたいと思っているのだろう。何れにしても、この水準を試すことが予想され、ドル買いの流れが続きそうである。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの上限で上げ止まっている。上値のポイントは、108.63円、109.91円、111.99円。下値のポイントは、107.50円、107.13円、106.67円、106.55円。RSIは80と上昇ラインが復活、トレンドモメンタムも買いを継続している。1時間チャートは、上昇トレンドが続き108円で上値が押さえられ、RSIは73と上昇も弱まり横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドが続き上値を試し、RSIは61と弱い上昇ラインが復活、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買いで、107.50~108.63円のレンジを予想。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.5350~1.5850のレンジ相場の下限に近づき、またしても、大相場の期待が裏切られレンジ相場に戻りするのか、それとも、下限を割込みドル高の流れが始まるのか、5月8日の安円1.5285を下抜けするとドル売りが確認できる。ドルインデックスは2月28日の水準までドル全面高の中で戻し、ユーロドルの下値を試すことが予想される。


ユーロドルの4時間チャートは、広くは1.5364~1.5844のレンジが続き、狭いレンジの下限1.5440を割込み売りの流れに入っている。上値のポイントは、1.5547、1.5586、1.5602、1.5634。下値のポイントは、1.5364、1.5337、1.5183。RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、下降トレンドが続き、RSIは32と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジ継続から下値を試し、RSIは51で横ばい、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売り。


●ポンド円
ポンド円は、210円近くに張り付き、これで3日目となる。持ち合いから上抜けポンド買いが続いている。イングランド銀行のインフレ調査では5月が過去最高となり、利下げの見通しが払拭されたが、ドル高の流れにもポンド買いは鈍く、ポンドドルの売りとドル円の買いに、ユーロ円は相殺され、ポンド高期待感だけが残っている。


ポンド円の4時間チャートは、上昇トレンドから208~211円のレンジに入り、横ばいの展開が続いている。上値のポイントは、210.48円、210.78円、211.75円、213.71円。下値のポイントは、208.82円、208.57円、208.00円、207.60円。RSIは69と横ばいで、トレンドモメンタムは買いから売りに変化しそうである。1時間チャートは、210円を挟み横ばいで動きはなく、RSIは弱い下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドにはあるが、210円の攻防が継続し不安定で、RSIは上昇ラインが始まり、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、狭いレンジ相場から弱いながらも下値リスクに注意したい。


●本日の経済指標・その他
日本 日銀金融政策決定会合=政策金利0.5%の据置きを予想
7:45 NZ 4月 小売売上高指数=前月比予想 前回-1.2%
13:30 日本 4月 鉱工業生産・確報=前月比予想 前回-0.3%、前年比予想 前回1.8%
15:00 日本 6月 金融経済月報・基本的見解
15:00 独 5月 消費者物価(CPI)=前月比予想0.6% 前回-0.2%、前年比予想3.0% 前回2.4%、HICP=前月比予想0.6% 前回-0.3%、前年比予想3.0% 前回2.6%
18:00 ユーロ 第1四半期 雇用コスト=予想 前回2.7%
21:30 カナダ 4月 製造業出荷=前月比予想-0.4% 前回-1.6%
21:30 カナダ 第1四半期 労働生産率=前期比予想-0.2% 前回0.8%
21:30 カナダ 第1四半期 設備稼働率=前期比予想80.8% 前回81.8%
21:30 米 5月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.5% 前回0.2%、前年比予想3.9% 前回3.9%、コア=前月比予想0.2% 前回0.1%、前年比予想2.3% 前回2.3%
21:30 米 5月 実質所得=予想-0.4% 前回-0.5%
22:30 米 6月 ミシガン大消費者信頼感指数・速報値=予想59.5 前回59.8、景気現況指数=予想73.0(前回73.3)、消費者期待指数=予想50.5(前回51.1)


2008年6月13日12日の海外為替市場

日経平均株価=13888.60(-294.88 -2.08%)、NYダウ=12141.58(57.81 0.48%)、独DAX=6714.52(64.26 0.97%)、英FTSE=5790.50(67.20 1.17%)、金=872.00(-10.90 -1.23%)、原油=136.74(0.36 0.26%)。


アジア市場は、豪新規雇用者数が-1.97万人(予想1.35万人 前回3.75←2.54万人)、失業率=4.3%(予想4.2%)と予想より悪く、AUDUSD=0.9463→0.9377(直後)→0.9327(米国市場)まで徐々に値を下げ、ドル買いをリードし、AUDJPY=101.29円→100.50円(直後)まで値を下げた。


アイルランドのリスボン条約批准を巡る国民投票への懸念が広まり、ラガルド仏経済財務雇用相発言にEUR売りが強まり、EURUSD=1.5566→1.5380(欧州市場)まで下落、幅広いスイス売りにUSDCHF=1.0301→1.0444(欧州市場)まで上昇、ドル買いをまたリードしていた。


欧州市場は、ユーロ鉱工業生産は、前月比0.9%(予想0.1%)と予想を上回るがユーロ買いは弱い。ECB利上げ継続期待が弱まりユーロ売りの材料とされた→ シュタルクECB専務理事=ECBは複数回の利上げについては話し合っていない。ノワイエ・フランス中銀総裁=夏場以 降のユーロ圏金利動向に対する市場の期待は必ずしも正当化されない。ビーニ・スマギECB務理事=ECBが前週に示したのは7月の次回理事会でのみの利上げの可能性でそれ以降のことではない。


米国市場では、米小売売上高が、前月比1.0%(予想0.5% 前回0.4←-0.2%)と税の還付効果に一時的に上昇したと思われるが、予想を大幅に上回り、米株価の上昇が続きドル買いが継続したが、米株価の上昇幅の縮小に終盤にかけては伸び悩む。


●ドル円
アジア市場のドル円は106.95円で取引が始まり、朝方の106.79円を安値に、投資信託の買いに107.38円まで上昇、107.15~40円のレンジから、米系金融機関の資本増強のための資金調達のドル買いや、アジア中銀のドル買い+原油価格上昇による石油会社のドル買い需要に107.64円まで上昇した。欧州市場は107.46円で取引が始まり、クロスで円高の流れの中でも主要国でドル買いが進み、107.75円まで徐々に上昇、予想を大幅に上回る米小売売上高に、米国株が上昇、107.80~00円のドル売りを消化し、108.02円まで上昇、オプションカットでは108.08円まで上昇した。オプション勢の売りに上値を押さえられながら、107.80~05円の狭いレンジ取引から、米株価の上昇も弱まり、06:00時では107.94円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5551で取引が始まり、朝方の1.5566を高値に、アイルランドのリスボン条約批准を巡る国民投票への懸念と、USDCHFの上昇やAUDUSDの下落も加わりドル買いは強く、1.5464まで下落、ラガルド仏経済財務雇用相発言を材料に、オプションカット後には売りが加速し、1.5393まで続落となった。欧州市場は1.5422で取引が始まり、予想を上回るユーロ鉱工業生産に一時1.5456まで値を戻したが、シュタルクECB専務理事、ノワイエ・フランス中銀総裁、ビーニ・スマギECB務理事など多くの通貨当局者から、利上げ継続を否定する発言にユーロ売りが続き、1.5405~1.5440のレンジで揉み合いとなった。予想を大幅に上回る米小売売上高に1.5379まで下落、政府系ファンドの買いに下げ止まり、1.5400~50のレンジで揉み合いが続き、06:00時では1.5438で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は166.32円で取引が始まり、早朝の166.42円を高値に、アイルランドのリスボン条約批准を巡る国民投票への懸念に売りが続き、豪雇用統計を受けたAUDJPYの売りに165.98円まで下落、一時166.40円まで値を戻したが、CHFJPYの売りも強く、165.65円まで続落となった。欧州市場は165.75円で取引が始まり、ドル円の買いに底堅い展開となり、予想を上回るユーロ鉱工業生産に166円台まで回復、165.90~15円のレンジで売り買いの攻防が続いた。予想を大幅に上回る米小売売上高に直後165.85円まで下落、強い米国株に買いが続き、オプションカットでは166.50円まで続伸、166.30~58円のレンジで激しい売り買いの攻防が続いたが、ロンドンフィキシングから売りが強まり、166.24円まで下落、終盤にかけて166.67円まで再上昇し、06:00時では166.62円で取引されている。


●主な経済指標の結果
10:30 豪 5月 雇用統計: 新規雇用者数=-1.97万人(予想1.35万人 前回3.75←2.54万人)、失業率=4.3%(予想4.2% 前回4.3←4.2%)→ 予想より悪くAUD売りとなる
17:00 ユーロ ECB月例報告 =ECB月報=理事会はすべての動向を非常に注意深く監視しており、警戒を強めている。適切な時期に断固たる行動を取ることで二次的影響を回避し、中期的な物価安定リスクが実現しないことを確実にしていく。インフレは予想より長期にわたり高止まりする見込み。物価安定に対するリスクは明らかに上振れ方向 。ユーロ圏経済のファンダメンタルズは健全。
17:30 英 5月 イングランド銀行の四半期インフレーション意識調査=5月のインフレ期待が実際のインフレ率を大幅に上回り、過去最高水準。 インフレ期待の中間値は4.3%で、これまでの過去最高だった2月調査の3.3%も大幅に上回った。
18:00 ユーロ 4月 鉱工業生産=前月比0.9%(予想0.1% 前回-0.5←-0.2%)、前年比3.9%(予想2.8% 前回1.6←2.0%)
21:30 米 6/8までの週 新規失業保険申請件数=38.4万件(予想37万件 前回35.9←35.7万件)
21:30 米 5月 輸入物価指数=2.3%(予想2.3% 前回2.4←1.8%)、輸出物価指数=0.3%(予想0.6% 前回0.5←0.3%)
21:30 米 5月 小売売上高=前月比1.0%(予想0.5% 前回0.4←-0.2%)、除く自動車=1.2%(予想0.7% 前回1.0←0.5%)→ 予想を大幅に上回りドル買いが続く
22:15 南ア 南ア中銀政策金利発表=政策金利の0.5%引き上げ12.0%に決定、予想は0.5%~1.0%で1.0%の予想が多かった
23:00 米 4月 企業在庫=前月比0.5%(予想0.3% 前回0.2←0.1%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → プレスコット米地区連銀上級顧問=米国はリセッション入りしていない。今後も早期に景気後退入りする可能性は低い。
◎米 → プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=現行の米金利は成長を支援するが、FRBはインフレ期待が確実に抑制されるよう引き続き警戒する必要がある。現在の金融政策はかなり緩和的。インフレは誰もが気にかけている。米FRBはインフレ抑制に向け手段を講じるべき。
◎米  → 米手リーマンブラザーズ=経営陣交代するとの報道


欧州・英国
◎ユーロ → ラガルド仏経済財務雇用相=G8終了後に、ECBの金利に関する見解が変わる可 能性がある。
◎ユーロ → シュタルクECB専務理事=ECBは複数回の利上げについては話し合って いない。
◎ユーロ → ノワイエ・フランス中銀総裁=夏場以 降のユーロ圏金利動向に対する市場の期待は必ずしも正当化されない。
◎ユーロ → ビーニ・スマギECB務理事=ECBが前週に示したのは7月の次回理事会でのみの利上げの可能性で、それ以降のことではない。 利上げは不可避かどうなるかは様子見だ。ECBは欧州連合(EU)の銀行監督当局と各国中央銀行の連携を強化する案を強く支持。
◎ユーロ → ウェーバー独連銀総裁=ECBはインフレを強く警戒しており、金融市場の混乱は終わったと言うのは時期尚早。物価安定に引き続き強い上振れリスクがあるなか、ECB理事会は高度の警戒態勢にあり、行動する準備ができている。
◎ユーロ → カルバリッツ・ハンガリー中銀副総裁=5月のインフレ率が予想を上回り、インフレ目標が脅かされているため、中銀が利上げを迫られる可能性。
◎ユーロ → WSJ紙=イタリアはG8財務相会合で原油市場の投機抑制策を提案へ。
◎ユーロ → バドワイザーブランドで知られる米ビール最大手のアンハイザー・ブッシュが、ビール世界2位でベルギーを本拠にするインベブから総額約460億ドルの買収提案を受けた。
◎ユーロ → アイルランドのリスボン条約批准を巡る国民投票への懸念が広まりEUR売りが強まる


日本・その他
◎豪 → 6月の豪消費者インフレ期待は5.9%、1993年の調査開始以来の高水準。


2008年6月12日 本日の為替戦略

相変わらず、ホワイトハウスやFRBはドル安懸念を強め、市場では、6月決算を控えたリパトリのドル買いや、米金融機関の増資による資金調達にドル買い需要が強いことを材料した、ドルブルセンチメントが高くなっている。


反面、米証券会社やモノラインの格下げ、株価下落にドル売りへいつ変化するか心配で、手放しのドル買いも躊躇され、相変わらず一方向へ動くこともできず、レンジ相場を形成しやすくなっている。


このどちらに比重を置いたらいいのだろうか? 昨年8月から続いたドル買いも終わり、その反動にドル買いの流れが続くのかを試す相場に思えてならない。ドル買いの影響は円より他通貨への影響が大きいと思える。


本日の経済指標・その他からは、豪雇用統計、米輸入物価指数、米小売売上高、南ア中銀の政策金利の発表などが注目されている。


●ドル円
ドル円は、108円を前に上昇力も鈍り、107円台前半まで値を下げている。二日続けての上昇から陰線引け、それも終わり方がよくない。目先は上値が重くなることが予想されるが、東京市場ではドル買い需要は、ウワサされているリパトリや海外金融機関の資金調達、本邦個人・機関投資家の円売りと、円売り需要が強く、下げ幅も限定的と思われ、押し目でのドル買いが強いことが予想される。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの上限で上げ止まり、ラインの中間から上限で取引が続いている。上値のポイントは、107.18円、107.68円、107.76円、108.53円。下値のポイントは、106.68円、106.47円、106.26円、105.99~97円。RSIは58と50を引き続き上回りながらも、弱い下降ラインに入っている。トレンドモメンタムは買いを継続しているが、指数は若干弱くなっている。1時間チャートは、上昇から下落に変わり、RSIは39と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドが続き、RSIは56と50を上回り横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は買いだが、短期的に売りになりやすく、106.26~107.68円のレンジの下値を試し、そして上昇を予想。

●ユーロドル
ユーロドルは、終値では、昨日1.5468、一昨日も1.5468・・・。1.54台の買いは厚く下げ止まり、上昇力もそれほど強くはない。ECBは利上げの継続はまだ考えていないとの発言を材料にユーロ売りをし、FRBも年内利上げはないとの思惑にユーロ買いをする、どちらにしても材料を探しながら、上下を試している相場展開に思えてならない。暫くはレンジ相場で対応したいが、ユーロ買いの材料が出ても、買いは鈍いことが気がかりである。


ユーロドルの4時間チャートは、広くは1.5364~1.5844、狭くは1.5440~1.5600のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5602、1.5634、1.5660、1.5695。下値のポイントは、1.5440、1.5364。RSIは47と弱い下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りに変化している。1時間チャートは、売りから買いに変わり、RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジが続き、RSIは55と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は売りで、1.5364~1.5602のレンジで下限を試すことを予想。


●ポンド円
ポンド円は、二日続けて210円台を試し失敗しているが、昨日の英貿易赤字拡大の割には、下落幅も非常に少なく、ポンドの買いが強いことがうかがわれる。GBPUSDは1.95~1.98のレンジで、上値も下値も失敗し、レンジ相場に入り、ドル円の上昇に期待する以外なさそうである。


ポンド円の4時間チャートは、上昇トレンドから208.57~210.78円のレンジに入っている。上値のポイントは、210.48円、210.78円、211.75円。下値のポイントは、208.82円、208.57円、208.00円、207.60円。RSIは61と50を上回るが、弱い下降ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。
1時間チャートは、208.50~211円のレンジで取引が続き、RSIは47と弱い下降ラインに入り、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、210円台を失敗したが、209円台を維持し買いの流れをつなぎ、RSIは58と弱いながら買いが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。トータルの判断は買いで、208.57~210.78円のレンジに入っている。


●本日の経済指標・その他
10:30 豪 5月 雇用統計: 新規雇用者数=予想1.35万人 前回2.54万人、失業率=予想4.2% 前回4.2%
17:00 ユーロ ECB月例報告
17:30 英 5月 イングランド銀行インフレーション意識調査
18:00 ユーロ 4月 鉱工業生産=前月比予想0.1% 前回-0.2%、前年比予想2.0% 前回2.8%
21:30 米 6/8までの週 新規失業保険申請件数=予想37万件 前回35.7万件
21:30 米 5月 輸入物価指数=予想2.3% 前回1.8%、輸出物価指数=予想0.6% 前回0.3%
22:30 米 5月 小売売上高=前月比予想0.5% 前回-0.2%、除く自動車=予想0.7% 前回0.5%
22:15 南ア 南ア中銀政策金利発表=11.5%政策金利の0.5%~1.0%の引き上げを予想
23:00 米 4月 企業在庫=前月比予想0.3% 前回0.1%


2008年6月12日 11日の海外為替市場

日経平均株価=14183.48(162.31 1.16%)、NYダウ=12083.77(-205.99 -1.68%)、独DAX=6650.26(-120.84 -1.78%)、英FTSE=5723.30(-104.00 -1.78%)、金=882.90(11.70 1.34%)、原油=136.38(5.07 3.86%)。


アジア市場は、米企業のリパトリのドル買いの観測や、ドル高センチメントが続き、堅調なドルに対して、ドル円は107円台では積極的な実需筋のドル売りに、円の下落幅も限定的となり、他の主要通貨も比較的狭いレンジで取引が続いた。


欧州市場は、英貿易収支は-75.9億ポンド(予想-73.5億ポンド 前回714.7←-74.37億ポンド)と予想より赤字額が拡大し、GBPUSD=1.9547→1.9492まで下落したが→1.9667(米国市場)まで上昇した。シュタルクECB理事「複数回の利上げは計画していない」との発言に一時ユーロ売り見られたが、主要通貨高・ドル安の流れと昨日とは相場つきも変わり、円売りの流れが続いた。欧州通貨当局者からは、ECBの利上げ観測と、利上げ継続期待を抑制する発言が多く見られ、比較的狭い値動きが続いた。


米国市場は、オーファニデス・キプロス中央銀行総裁が「データ次第では更なる金利措置排除せず」との発言にユーロドルは上昇し、原油価格の上昇と、欧米株価の下落に、ドル売りが続き、円を買い戻す動きが始まった。ロンドンフィキシングでは逆にドル買い戻しが見られ、ドル売りの流れも弱まり、注目の米地区連銀経済報告では、年内の利上げ観測が弱まりながらも、狭いレンジでの取引となった。


●ドル円
アジア市場のドル円は107.43円で取引が始まり、朝方の107.30円を安値に、米FRBとホワイトハウスのドル高発言に底堅く、米系ファンドの売りに上値も抑えられ、107.30~48円の狭いレンジで取引が続いたが、リパトリと思われる米銀筋の買いに、107.50円のオプションバリアをトリガーし、107.76円まで上昇、107.80~00円のオプション勢の+アジア中銀筋+実需筋の売りに107.37円まで値を下げた。欧州市場は107.49円で取引が始まり、ユーロドルでドル売りが続き、107.40~60円のレンジで売り買いが交錯したが、中東勢の売りや投機筋のポジション調整の売り+米株価の下落に、107.20円を割込むとストップロスのドル売りを誘発し、オプションカットでは106.61円まで続落した。ロンドンフィキシングでは106.88円まで値を戻したが、米株価の下落が続き106.56円まで値を下げたが、ファンド筋のユーロ円やクロスで円売りが強く、上昇に転じ、107.20円まで値を戻し、106.90円で米地区連銀経済報告を向かえた。年内の利上げ観測が後退との思惑にドル売りも続き、06:00時では106.96円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5466で取引が始まり、朝方の1.5445を安値に、アジア筋の買い+ユーロ円の買いに1.5488まで上昇、1.5456~88の狭いレンジから、中東勢の買いに1.5518まで上昇した。欧州市場は1.5510で取引が始まり、シュタルクECB理事「複数回の利上げは計画していない」との発言に、一時1.5459まで下落したが、中東勢の買い+政府系ファンドの買いに底堅く、1.5480~10のレンジからECBフィキシングでは1.5522まで上昇した。オプションカット後には1.5520→1.5562まで上昇、ロンドンフィキシングでは一時1.5523まで下落したが、オーファニデス・キプロス中央銀行総裁発言に1.5587まで上昇した。1.5540~70のレンジで取引が続き、米地区連銀経済報告の発表直後には1.5580まで上昇したが、上値は重く、06:00時では1.5568で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は166.16円で取引が始まり、朝方の165.90円を安値に、本邦資本筋の買いに166.32円まで上昇、166.15~30円の狭いレンジから、午後に入るとドル円の買い+ポンド円の買い166.98円まで続伸、ドル円の上昇が止まり利食いの売りに166.47円まで値を下げた。欧州市場は166.76円で取引が始まり、166.20円まで下落、本邦勢の買いと欧州勢の売りに挟まれ、166.35~65円のレンジでの取引から166.15円まで下落、ECBフィキシングでは166.43円まで値を戻した。166円を割込みストップロスの売り+オプション勢の売りに165.67円まで下落、中東勢や米銀の買いに下げ止まり、オーファニデス・キプロス中央銀行総裁発言に買いが強まり、ロンドンフィキシングを境に166.70円まで続伸した。原油高+米株価の下落が続き、米地区連銀経済報告の発表直後から売りに変化、166.22円まで値を下げ、06:00時では166.18円で取引されている。


●主な経済指標の結果
8:50 日本 第1四半期GDP・二次速報=前期比1.0%(予想1.0% 前回0.8%)、前年比4.0%(予想3.8% 前回3.3%)
8:50 日本 5月 企業物価指数=前月比1.1%(予想0.7% 前回0.7←0.6%)、前年比4.7%(予想4.0% 前回3.9←3.7%)→ 予想を上回り27年ぶりの高水準
8:50 日本 4月 経常収支=1.3809兆円(予想1.5859兆円 前回2.8825兆円)
8:50 日本 4月 貿易収支=0.6347兆円(予想0.6093兆円 前回1.2507兆円)
9:30 豪 6月 消費者信頼感指数=-5.6%・84.7(前回2.7%)→ 15年ぶりの低水準。
13:01 米 スペンディングパルス小売売上高=0.6%(前回0.1%)
17:30 英 5月 失業率=2.5%(予想2.5% 前回2.5%)、ILO=5.3%(予想5.2% 前回5.2%)、平均所得=3.8%(予想4.1% 前回4.0%)、失業保険申請者=0.9万人(予想0.8万人 前回0.72万人)、失業者数=81.93万人(前回81.03万人)
17:30 英 4月 貿易収支=-75.9億ポンド(予想-73.5億ポンド 前回714.7←-74.37億ポンド)、除くEU=-41.85億ポンド(-38億ポンド 前回-37.71←-37.72億ポンド)
21:30 カナダ 第1四半期 設備稼働率=79.8%(予想80.8% 前回83.4←81.8%)
21:30 カナダ 4月 新築住宅価格指数=0.0%(前月比予想0.4% 前回0.2%)→ 予想を下回るがドル売りが続く
3:00 米 5月 月次財政収支=-1659億ドル(予想-1600億ドル 前回-677億ドル)
4:00 米 米地区連銀経済報告(ベージュブック)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → ベー地区連銀経済報告(ベージュブック)=投入コスト高が広がる、一部消費者に転嫁との報告。エネルギー・石油製品・金属・プラスチック・化学・食品の投入価格が上昇。4月下旬・5月の経済活動、引き続きおおむね弱い。経済活動は「全体的に弱いまま(remained generally weak)」だった。3地区連銀は「かなり鈍い、弱い、低い(softer, weaker, or lower)」、4地区連銀が「鈍化、緩慢、緩やか(slower, sluggish, or modest)」と報告。残りの5地区連銀のフィラデルフィア、クリーブランド、アトランタ、セントルイス、サンフランシスコは「安定的あるいはほとんど変わらず(stable or little changed)」としていた。小売業者、最終製品価格の値上げに関しまちまちの結果を報告。エネルギー・食品価格上昇で所得が圧迫されるなか消費支出は減速した。ほとんどのローンについて信用基準の厳格化が報告。一部地区で信用の質が悪化もしくは悪化する見通し。大半の地区で居住用不動産市場が弱い。一部地区の商店、在庫水準の高まりに懸念を報告。製造業活動はおおむね軟調、一部業種は強い輸出を理由に伸びた。6月2日までのデータに基づきリッチモンド地区連銀が取りまとめ。
◎米 → ブラード・フィルラデルフィア連銀総裁=現時点で金利は適正水準だが、FRBはインフレに注意を向け始めなければならない。現在の経済環境と今後1年半の見通しを踏まえると、適切に調整されている。インフレ期待が徐々に上昇しているが、労働コストとの相関については確信がない。
◎米 → コーンFRB副議長=エネルギー価格の高騰が米国でインフレ心理をあおった。反転しなければ問題となる可能性がある。 上昇を繰り返しているエネルギー価格やそれが総合インフレにもたらす影響が、家計の1年先のインフレ期待の高まりに寄与。 特に長期インフレ期待の上昇を示すデータが懸念。長期インフレ期待が上向きに推移し、場合によってはしばらく反転しない傾向は、インフレ見通しに厄介な影響を及ぼす可能性。
◎米 → PIMCOマカリー氏の=米金融当局の年内利上げの公算は低い。


欧州・英国
◎オーファニデス・キプロス中央銀行総裁=ECBはもし、価格期待が抑制しなければ行動の必要。データ次第では更なる金利措置排除せず。
◎ユーロ → ドラーギ・イタリア中銀総裁=低金利が世界的金融危機を招いた。各国中銀はその教訓を学ばなければならない。短期金融市場ひっ迫の緩和を中銀は完全に成し遂げていない。危機が最悪の事態を脱したかどうか明確ではない。
◎ユーロ → ノワイエ・フランス中銀総裁=夏場以降のユーロ圏金利動向に対する市場の期待が、必ずしもECB当局の発言によって裏付けられていない。金融市場がトリシェ総裁発言から引き出した結論は正しいが、利上げが複数回行われるとの市場の期待に対して否定的。エネルギー価格が高騰するなか、ECBの予想よりもインフレがやや長引く可能性が高いことを踏まえ、高度の用心(heightened alertness)の状態にあるというメッセージを送る選択をした。
◎ユーロ → シュタルクECB理事=複数回の利上げは計画していない。
◎ユーロ → ウェーバー・ドイツ連銀総裁=好調な米第1四半期GDPは、暖冬による影響が大きく、深読みすべきではない。第2四半期のGDPは鈍化するとの見通。ドイツの中・長期的な経済成長見通しはやや弱め。
ユーロ → アルムニア欧州委員会委員=世界大幅な米景気後退、原油・商品価格の一段の上昇、金融市場の混乱の新たな深まりはいずれも欧州の成長にマイナスの影響を及ぼす可能性がある。世界的に様々なマイナス要因がある中、欧州経済は堅調だが、ユーロ圏のインフレが主要懸念。インフレ圧力抑制のためよく考えた経済的対応を望む。
◎ユーロ → リーカネン・フィンランド中銀総裁=インフレ期待は上昇し始めている。ECBの役割は中期インフレ2%未満とすること。石油と食料品価格上昇が所得に打撃。インフレ期待上昇なら、ECBは決断力必要。インフレ予想抑制なら、大幅利上げなし。インフレ期待を引き続き抑制する必要。


日本・その他
◎日本 → 財務省幹部=G-8声明に為替の話が出てくることを想定していない。マクロ経済の議論の中で為替の話は出るかもしれない。世界経済は依然として不確実な状況が続いている。金融市場の混乱、3月中旬を節目として欧米市場中心に若干良くなっている。昨夏以降の金融市場の混乱が終わりに近づいているとの見方は時期尚早。G-8アウトリーチ会合、一次産品価格含むマクロ経済動向や気候変動などを議論。オーストラリア、タイ、ブラジル、中国、韓国などが参加。
◎インド → インド中銀=レポレートを0.25%引き上げ8.0%に決定。
◎ベトナム → ベトナム通貨下落=公式レートが2.0%下落し過去最低となり事実上の通貨切り下げ。
◎ロシア → ロシアのコメルサント紙=ロシア大富豪スレイマン・ケリモフ氏はドイツ銀行を含む西側諸国の主要銀行の株式を買い進めている。


2008年6月11日 本日の為替戦略

市場は慌ただしく変化している。信用危機や金融不安が解消したとは思えないが、これらの爆弾を抱えながらも、今のところ最悪の状態を脱したとの判断が強くやや影が薄くなり、インフレの進行が為替相場に影響を与える状況に変わっている。つまり、実質的なドル安政策が転換する可能性もあり、ドルの高値を試す動きになりつつある。


マコーミック米財務省次官は、今週後半から始まる大阪G8では為替相場の正式な協議は無いと言う。バーナンキFRB議長は、ドル安によりインフレリスクが高まる、インフレを懸念する発言が多い。ポールソン米財務長官も政策ツールとしての為替介入の可能性を排除しないと繰り返し、ブッシュ米大領もドル高を支持している。


欧州は欧州で、リーカネン・フィンランド中銀総裁は、インフレ関してECBは「高度の警戒(heightened alertness)」状態にあり、7月利上げの可能性はあるが確実ではないと、昨日はユーロ売りの材料にされたが、市場金利は上昇し、サプライズなカナダ中銀の政策金利の据え置きを見ても、ひしひしと世界的な金利上昇が始まっている。また、アジア各国でドル売り介入を実施する国が増えている。


米国の通貨政策が変化した可能性に、暫くはドル買いの流れを試すことが続きそうで、テクニカルでは、ドル買いの流れに入り、その流れが続くことが予想され、円売りの流れは通貨間によって異なるが、やや円売りが勝っている。


本日の経済指標・その他では、日本のGDPは上昇修正が予想されており、予想外の結果には注意が必要で、カナダの新築住宅価格指数も注目され、昨日急騰したカナダドルの動きも注目したい。また、米地区連銀経済報告も利上げ観測が強まっているなかで、注意したい。


●ドル円
ドル円は、ドル円は106円台どころか、107円台で終了、これをドル買いと言わずなんと言うのであろうか。多くの市場参加者は108円台がドル円の上限と見ているようであるが、103円~106円の3円幅のレンジの上限を抜けると結局は106円+3円=109円で、200日移動平均線の108.39円も上値のターゲットに入っている。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの上限近くで推移している。上値のポイントは、107.47円、108.53~60円。下値のポイントは、106.95~98円、106.71円、106.26円。RSIは68と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、106円を底値に上昇トレンドが続き、RSIは71と高値水準で横場いで、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドが確立され、RSIは57と50超えを維持し、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買いだが、上昇トレンドの上限にあり、利食いの売りが強まることが予想される。


●ユーロドル
ユーロドルは、インフレ懸念から利上げ観測が強くユーロ買いが続いたが、レンジの上限トライ→失敗下落、下限トライ→失敗上昇、上限トライ→失敗下落・・・・・。1.53~1.59のレンジはいったいいつまで続くのであろうか? ドル売りをリードしたUSDCHFは一昨日1.01台だったが、昨日は1.04台まで値を戻し、ドル買いの流れが厳しいと感じられる。USDCHFが再び1.01台を割り込むとドル売りの流れは本物で、ユーロドルも再び2.0トライとなるが、現状はどうも分が悪い。


ユーロドルの4時間チャートは、1.58台をまたしても失敗、1.56を割込み下落が加速、1.5300~1.5900のレンジに入っている。上値のポイントは、1.5547、1.5602、1.5634、1.5660。下値のポイントは、1.5364、1.5359。RSIは51で下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りに変化している。1時間チャートは、1.5600を割込み、下落トレンドが続き、RSIは27と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、引き続き1.5340~1.5863のレンジに入り、上限失敗、下限トライとなり、RSIは48と50を割込み弱く、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、1.5364~1.5547のレンジで、戻り売り、1.5364を割り込むと売りが加速。


●ポンド円
ポンド円は、ドル円の上昇にも、ポンドドルが1.95台まで下落、結局のところポンド円は、上下を試しながらも、始値・終値がほぼ同じく、高値圏でこれが出ているだけに、売りのムードが高い。買いは終値が210円台になってからでも遅くなさそうである。


ポンド円の4時間チャートは、210円台を維持できず、208~211円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、210.48円、210.78円、211.75円、213.48円、213.71円。下値のポイントは、208.82円、208.57円、208.00円、207.60円。RSIは71と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、210円台を維持できず、RSIは50と弱い下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、210円のトライをまたしても失敗、RSIは55と50を上回り横ばいが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。


●本日の経済指標・その他
8:50 日本 第1四半期GDP・二次速報=前期比予想1.0% 前回0.8%、前年比予想3.8% 前回3.3%
8:50 日本 5月 企業物価指数=前月比予想0.7% 前回0.6%、前年比予想4.0% 前回3.7%
8:50 日本 4月 経常収支=予想1.5859兆円 前回2.8825兆円
8:50 日本 4月 貿易収支=予想 前回1.2507兆円
17:01 米 スペンディングパルス小売売上高=予想 前回0.1%
17:30 英 5月 失業率=予想2.5% 前回2.5%、ILO=予想5.2% 前回5.2%、平均所得=予想4.1% 前回4.0%、失業保険申請者=予想0.8万人 前回0.72万人
17:30 英 4月 貿易収支=予想-73.5億ポンド 前回-74.37億ポンド、除くEU=-38億ポンド 前回-37.72億ポンド
21:30 カナダ 第1四半期 設備稼働率=予想80.8% 前回81.8%
21:30 カナダ 4月 新築住宅価格指数=前月比予想0.4% 前回0.2%
3:00 米 5月 月次財政収支=予想-1600億ドル 前回-677億ドル
4:00 米 米地区連銀経済報告(ベージュブック)


2008年6月11日 10日の海外為替市場

バーナンキFRB議長のインフレ警戒発言と、ポールソン米財務長官から為替介入の可能性を繰り返す発言に、市場は早くも利上げ期待を折り込みながらドル買いが続き、予想外のカナダ中銀の政策金利据え置きにカナダドルが上昇した。オプションではJPYのボラティリテーも珍しく上昇、ドル円は107.45まで上昇、金と原油価格は下落している。


日経平均株価=14021.17(-160.21 -1.13%)、NYダウ=12289.76(9.44 0.08%)、独DAX=6771.10(-44.53 -0.65%)、英FTSE=5827.30(-50.30 -0.86%)、金=871.20(-26.90 -3.0%)、原油=131.31(-3.04 -2.26%)。


アジア市場は、バーナンキFRB議長発言を受け、米利上げ期待に主要通貨でドル買いが強く、英BRC小売売上高は、前月比1.9%(予想1.2% 前回1.0%)、RICS住宅価格調査=-92.9(予想-98 前回-94.7)と予想を上回ったが、ポンド売りの流れが続き、アジア・欧州・米国市場とポンド売りの流れが続いた。


欧州市場では、独生産者物価指数(PPI)は、前月比1.4%(予想0.7% 前回0.6%)と予想を上回るが、ユーロ買いの流れは弱く、ユーロ売りが続き、スウェーデン消費者物価指数は、前月比0.4%(予想0.2% 前回0.5%)と予想を上回り、ノルウェー消費者物価指数は、前月比0.1%(予想0.2% 前回-0.1%)と予想を上回り、EURSEKは一時9.2994まで下落(米国市場では9.3717まで急伸)。EURNOKは7.9216→7.9788(欧州市場)→8.0005(米国市場)まで上昇が続き、NOKSEKは1.1765→一時1.1652(欧州市場)まで下落した。


米国市場では、カナダ中銀が予想外の3.0%の政策金利の据え置きを決定、USDCADは1.0300→1.0196まで急落、CADJPYは103.50円→105.08円まで上昇、EURCADは1.5993→1.5795まで急落となった。また、ドル買いに繋がる発言も多く、フィッシャー・ダラス連銀総裁は、インフレ期待の上昇を容認しないというメッセージを確実に明確にしたいと、今後の利上げを示唆、金利上昇期待にも米株価は比較的堅調に推移し、ポールソン米財務長官は、政策ツールとしての為替介入の可能性を排除しないとした前日の発言を堅持し、ドル買いが続いた。


●ドル円
アジア市場のドル円は106.30円で取引が始まり、早朝の106.24円を安値に、バーナンキFRB議長+ブッシュ米大統領発言を受けた幅広いドル買いに、106.40~50円のドル売りを消化、6月5日の高値106.44円を超え、106.50~60円のストップロスを誘発し106.83円まで上昇、オプション勢+本邦輸出勢の売りに上値は重く、106.50~80円のレンジで取引が続いた。欧州市場は106.64円で取引が始まり、クロスの円買い戻し+アジア勢の売りに、一時106.44円まで値を下げたが、独銀の買いに+欧州投機筋のドル買戻しに、107.00円のオプションバリアをトリガーし、107.14円まで上昇、政府系ファンドの売りに106.63円まで徐々に値を下げた。カナダ中銀の政策金利発表を引金に、CADJPYの買いが強く、オプション勢の買い戻しに107.30円まで続伸、米金利上引き上げ期待に底堅く、短期投機筋の買い戻しに107.44円まで上昇した。107.30~50円にかけては政府系ファンドの売りが厚く上げ止まり、107.25~45円のレンジとなり、06:00時では107.43円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5646で取引が始まり、早朝の1.5654を高値に、バーナンキFRB議長+ブッシュ米大統領発言を受けた幅広いドル買いに、1.5561まで急落、予想を上回る独生産者物価指数にもユーロ買いは鈍く、1.5565~20のレンジで取引が続き、スウェーデン消費者物価指数に、EURSEKが急落、1.5557まで値を下げた。欧州市場は1.5584で取引が始まり、EURSEKの売りが続き、リーカネン・フィンランド中銀総裁の利上げは確実でないとの発言を材料に、1.5500~50に並んだストップロスを試し1.5491まで続落、EURNOKの買いや、1.55割れでは中東勢の買いが入り、1.5495~40のレンジで取引が続いた。カナダ中銀の金利据え置きにEURCADは急落、ロンドンフィキシングにはスイス系銀行のユーロ大口売りが再開され、フィッシャー・ダラス連銀総裁や、ポールソン米財務長官発言にドル買いが続き、1.5441まで続落、06:00時では1.5468で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は166.32円で取引が始まり、強いドル買いの流れの中で売り買いが拮抗し、朝方は信託筋の買いに166.54円まで上昇、狭いレンジから一時166.13円まで下落、予想を上回る独生産者物価指数に166.67円まで上昇したが、クロスのユーロ売りの流れに、166.03円まで続落となった。欧州市場は166.19円で取引が始まり、スイス金融機関の損失拡大との報道や、クロスのユーロ売りが続き、165.56円まで下落、本邦資本筋の買い+利食いの買い戻しに166.13円まで上昇、ユーロドルの下落が続き、165.53円まで続落となった。CADJPYの急騰に買いが強まり、オプションカットの買いに166.25円まで上昇、ロンドンフィキシングでは逆に売りが入り、165.73円まで下落、結局は166円を挟み165.82~20円のレンジで取引が続き、06:00時では166.18円で取引されている。


●主な経済指標の結果
8:01 英 5月 BRC小売売上高=前月比1.9%(予想1.2% 前回1.0%)、 前年比予想-1.3% 前回-1.5%
8:01 英 5月(3~5月) RICS住宅価格調査=-92.9(予想-98 前回-94.7)→ 予想よりマイナス幅は縮小
8:50 日本 4月 機械受注=前月比5.5%(予想0.0% 前回-8.3%)、前年比0.5%(予想-5.1% 前回-6.2%)
10:30 豪 5月 NABビジネスコンフィデンス=-4(前回-8)、 NABビジネスコンディション=7(前回7.0)
10:30 豪 4月 住宅ファイナンス=予想-3.0%(予想-1.9% 前回-5.7←-6.1%)→ 予想よりマイナス幅が拡大、投資貸付=前月比1.4%(前回-7.2%)
15:00 独 5月 生産者物価指数(PPI)=前月比1.4%(予想0.7% 前回0.6%)、 前年比8.1%(予想7.3% 前回6.9%)→ 予想を大幅に上回る
16:30 スウェーデン 5月 消費者物価指数(CPI)=前月比0.4%(予想0.2% 前回0.5%)、 前年比4.0%(予想3.7% 前回3.4%)→ 予想を上回る
17:00 ノルウェー 5月 消費者物価指数(CPI)=前月比0.1%(予想0.2% 前回-0.1%)、前年比3.1%(予想3.2% 前回3.1%)→ 予想を下回る
17:30 英 4月 鉱工業生産=前月比0.2%(予想0.0% 前回-0.5%)、前年比0.2%(予想0.1% 前回0.1←0.2%)
17:30 英 4月 製造業生産高=前月比0.1%(予想0.1% 前回-0.5%)、前年比0.1%(予想0.0% 前回0.5←0.6%)
21:30 米 4月 貿易収支=-609億ドル(予想-599億ドル 前回-565←-582億ドル)、輸出=3.3%・1555億ドル、輸入=4.5%・2164.5億ドル
21:30 カナダ 4月 貿易収支=51億カナダドル(予想57億カナダドル 前回57←55.3億カナダドル)
22:00 カナダ カナダ中銀の金融政策発表=3.0%の政策金利の据え置きを決定、予想は0.25%引下げ、利下げ局面が終了との思惑が広まる→ USDCAD値を下げる
英 4月の住宅価格=前月比4.9% 前回5.2%。


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 →   マコーミック米財務省次官=大阪G8で為替相場について正式に協議しない。
◎米 → ポールソン米財務長官=政策ツールとしての為替介入の可能性を排除しないとした前日の発言を堅持。長期ファンダメンタルズはドルの価値に反映される。
◎米 → ポールソン米財務長官=-中国は市場主導の人民元相場への用意できていないが、経済不均衡是正に向け元をより速いペースで上昇させる必要がある。
◎米 → フィッシャー・ダラス連銀総裁=FRBはインフレを制御するとし、ドル安が物価上昇に波及する危険性を認識。インフレ期待の上昇を容認しないというメッセージを確実に明確にしたい。ドル安でインフレ圧力が上昇し、それがドル安につながり、経済活動が減速するという負のフィードバック・ループを実際に目にしている。
◎米 → 米金利先物が大幅下落=年末までの0.75%利上げ織り込む。
◎米 → ローゼングレン・ボストン連銀総裁=食品・エネルギー高、引き続き経済に波及。
◎カナダ → カナダ中銀=予想外の政策金利3%据置きを決定し利下げ局面が終了した可能性も出てきている。中銀声明では、金融政策の現在のスタンスは全体の需給を均衡化させ、2%のインフレ目標を達成する上で適切に緩和的だと判断。インフレが4月時点予想を上回るリスクが高まったと指摘。米経済成長の構図はカナダの財やサービスへの需要にとって好ましいものではないが、全般的には世界的な成長は予想以上に強く、商品価格は予想を超えて大幅に上昇した。総合インフレが年内に3%を超えて上昇し、コアインフレは2009年一杯2%を下回る水準に止まり、2010年には総合・コアともに2%に近づくと予想。カナダドルが対米ドルで上昇したことは、食品も含めた輸入価格が低水準にとどまることにつながった。政策当局者はガソリン価格の上昇が企業や個人にとって痛手。カナダ経済は中銀の予想以上のペースで減速した。 第1四半期に過剰供給となり、年内には需給ギャップが拡大すると予想。
◎米 → ブルーチップ・エコノミック・インディケータースの調査=米景気減速は長期化、リセッションは回避へ。
◎米 → ブッシュ米大統領(6/10付けタイムズ紙)=われわれはドルが強くなることを望んでいる。
◎米 → バーナンキFRB議長=エネルギー価格急騰を警戒する。インフレ心理が定着するような傾向には強く抵抗する。米失業率の上昇にもかかわらず、米経済が大幅な下降局面に入るリスクは回避した可能性がある。


欧州・英国
◎ユーロ → リーカネン・フィンランド中銀総裁=中期的なインフレリスクの高まりを受けてECBは「高度の警戒(heightened alertness)」状態にあり、7月利上げの可能性はあるが確実ではない。
◎英 → キングBOE総裁=金融市場の危機はまだ終わっていないと警告し、将来的な危機回避に向け、新たな流動性供給策を含む対策に関する考えを示した。 経済見通しについては、成長が鈍化しインフレが上昇している。
◎ユーロ → ミロウ独財務次官=インフレが早期にピークを打ち、その後鈍化するとの観測は後退しており、ECBのインフレに対する懸念を真剣に受け止めなければならない。13~14日に大阪で開かれる主G8で財務相会合を控えた会見でECBが示している懸念を非常に真剣に受け止めなければならない。 外為市場の動向が討議される可能性は排除できないが、4月の会合からスタンスが変わることはない。
◎ユーロ → ユーロ2年もの金利=一時2000年来の高水準に上昇、4.601%で終了。
◎ユーロ → リッカネンフィンランド中銀総裁、7月には利上げの可能性がある。
◎ユーロ → トルシェECB総裁=ECBは自己満足している余地なし。物価安定は雇用と成長の鍵。


日本・その他
◎ロシア → ロシア中銀=ルーブルの対ドル・ユーロ通貨バスケット相場を前日終り値から0.4%上昇させることを容認。ルーブルは0.55ドルと0.45ユーロで構成されている通貨バスケットに対視29.56ルーブルに上昇した。
◎世銀 → 世界銀行=今年の世界成長率2.7%に低下へ(07年3.7%) 。途上国の経済成長率、今年は6.5%へ。
◎S&P → S&P=格付け引き下げリスクのある内外の企業数が5月に過去最高となった一方、格上げの可能性のある企業数は、2004年9月以来最低の水準になったと発表。
◎タイ → バンディット・タイ中銀副総裁=世界的な経済成長の減速に伴い、今年は資本流出に直面する可能性がある。
◎中国 → 中国国家発展改革委員会の幹部=貿易黒字と中国経済最大の問題であるインフレ抑制のために人民元の上昇を加速させるべき。
◎インド → インド中銀=42.92ルピー付近でドル売り介入を実施した模様。
◎韓国 → 韓国中銀=ドル売り介入を実施した模様。
◎タイ → タイ中央銀行=USDTHBでドル売り介入の模様。
◎ベトナム → ベトナム中央銀行=インフレ抑制のため、基準金利を12%から14%に引き上げ。


2008年6月10日 本日の為替戦略

バーナンキFRB議長は、先週ドル安によりインフレリスクが高まっていると異例の警告、に一時ドル高となったが、昨日は、ポールソン米財務長官がドル相場を安定させるために為替介入を実施する可能性を排除しないと発言、最近の米為政者・通貨当局者からの発言は、ドル安を警戒する発言となっている。久々の為替介入に関する発言に、ユーロドルは買いから売りに変わり、結局は上下しながらも未だ方向感が定まらない。


サプライズの英生産者物価は、統計開始以来の高水準で、利上げ期待に結果としてポンド買いになった。金利差からはポンド買いが続くと思われるものの、逆の見方をすればスタフグレーションの始まりとも考えられ、手放しでポンドの買いを積み増してもいいのか疑問が残る。


円は、ポンド円が210円台、スイス円が高値を更新し103円台まで上昇、ドル円が106円台まで上昇して終了、結果はどれをとっても円は弱い。また、久々の高値更新の通貨もあり円売りを試すことが予想される。


本日の経済指標・その他からは多くの発表が予定されている。英BRC小売売上高、BRC住宅価格調査、独生産者物価指数、スウェーデン・ノルウェー消費者物価指数、米・カナダ貿易収支、そして、カナダ中銀の金融政策の発表があり、市場は政策金利0.25%の引き下げを折込み、カナダ売りのポジションを作っているが、声明の内容によっては波乱が予想される。


●ドル円
ドル円は、ユーロ円、ポンド円の買い主導で、106円台で終了、円全面安の展開となった。日本の景気低迷が確認されたものの、特にサプライズではなく、理由としは、ポンド円の買いと、欧州ファンドが円から資金を引き上げているとのこと。暫くは円売りの流れを見極めることにしたい。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き上値を試している。上値のポイントは、106.43円、106.95円、107.01円、108.60円。下値のポイントは、105.97円、105.61円、105.14円、104.39円。RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いに変化。1時間チャートは、先の高値106.44円を前に上げ渋り、RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、終値で2月27日以来、久々に106円台で終了、RSIは54と50を上回り横ばい、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買い。


●ユーロドル
ユーロドルは、またしても1.58台は魔物が住んでいるのか、大雑把に言えばこれで7回失敗し、またしても値を下げている。ドルスイスが目覚しい上昇にも、ポンドドルの上昇にもかかわらず、ポールソン米財務長官発言が影響しているのか、終値では下げ幅が拡大、1.56を維持できれば1.56~1.59のレンジを期待できる。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続くが1.56~1.59レンジの下限に近づいている。上値のポイントは、1.5660、1.5695、1.5843、1.5899~15。下値のポイントは、1.5619、1.5602、1.5547、1.5364。RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、1.56を超えてから加速した買いも、再び出発点まで値を下げ、RSIは34と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。Dailyチャートは、1.53~1.59のレンジが続き、上値トライも失敗し、RSIは54と50を上回るが下げ傾向に変わり、トレンドモメンタムは売りから買いに変化しそうである。トータルの判断は、1.56~1.59の下限にあり、買い。1.56を割り込んだら撤退。


●ポンド円
ポンド円は、まさに、英生産者物価のサプライズで、利上げ期待に買いが強まり、210円の大台まで上昇した。スイス円がリードし円売りの流れが続いているが、ポンドドルの1.98台は過去、何度も試しながら失敗した水準でもあり、一応警戒したい。


ポンド円の4時間チャートは、208円、209円を超え、210円を試し買いが継続している。上値のポイントは、210.48円、211.53円。下値のポイントは、209.28円、208.40円、208.11円。RSIは67と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、208円を超え買いが加速し上値を試し、RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、久々に終値で高値を更新、RSIは下降ラインが崩れ、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、208.40円~211.53円のレンジで上限を試すことが予想される。


●本日の経済指標・その他 シドニー休場(女王誕生日) 香港休場(端午節)
8:01 英 5月 BRC小売売上高=前月比予想1.2% 前回1.0%、 前年比予想-1.3% 前回-1.5%
8:01 英 5月 RICS住宅価格調査=予想-98 前回-95
8:50 日本 4月 機械受注=前月比予想0.0% 前回-8.3%、前年比予想-5.1% 前回-6.2%
10:30 豪 5月 NABビジネスコンフィデンス=予想 前回-8、 NABビジネスコンディション=予想 前回7.0
10:30 豪 4月 住宅ファイナンス=予想-1.9% 前回-6.1%
15:00 独 5月 生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.7% 前回0.6%、 前年比予想7.3% 前回6.9%
16:30 スウェーデン 5月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.2% 前回0.5%、 前年比予想3.7% 前回3.4%
17:00 ノルウェー 5月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.2% 前回-0.1%、前年比予想3.2% 前回3.1%
17:30 英 4月 鉱工業生産=前月比予想0.0% 前回-0.5%、前年比予想0.1% 前回0.2%
17:30 英 4月 製造業生産高=前月比予想0.1% 前回-0.5%、前年比予想0.0% 前回0.6%
21:30 米 4月 貿易収支=予想-599億ドル 前回-582億ドル
21:30 カナダ 4月 貿易収支=予想57億カナダドル 前回55.3億カナダドル、輸出=予想 前回400.6億カナダドル、輸入=予想 前回345.3億カナダドル
22:00 カナダ カナダ中銀の金融政策発表=政策金利を0.25%引下げ3.0%を予想


2008年6月10日 9日の海外為替市場

アジア市場と欧州市場の前半は、先週末の流れを受けたユーロ買いや、過去最高となる、非常に強い英生産者物価指数に利上げ観測が台頭し、ポンド買いが引っ張るドル売り、円売りの流れとなったが、ポールソン米財務長官、ガイトナーNY連銀総裁、ブッシュ米大統領、トリシェECB総裁など、ドルに関しての発言が多く、強い米中古住宅販売保留も加わり、ドルの買い戻しが強まった。


日経平均株価=14181.38(-308.06 -2.13%)、NYダウ=12280.32(70.51 0.58%)、独DAX=6815.63(11.82 0.17%)、英FTSE=5877.60(-35.00 -0.59%)、金=898.10(-0.90 -0.10%)、原油=134.35(-4.19 -3.02%)。


アジア市場は、原油価格の上昇から実需筋のドル買いが強く、WSJ=米リーマン・ブラザーズは50億ドル以上の増資実施に近づくとの報道、日本の景気鈍化を示す経済指標が続き、株価の下落にもかかわらず円売りが強まった。


欧州市場は、英生産者物価指数(PPI )は、コア前年比5.9%(予想4.7% 前回4.8←4.5%)と1986年の指数計算が始まって以来の高水準に利上げ観測が強まり、GBPUSD=1.9734→一時1.9801まで上昇。GBPJPYも207.50→209.10円→210.06円(米国市場)まで上昇した。トルシェECB総裁発言は、利上げの可能性について前週述べたことを堅持。利上げは確実ではないが可能性があると発言、市中金利は上昇。


欧州、米国市場ではドルに関する多くの発言が見られ、ドル買いの材料となった。トリシェECB総裁=米当局のドル発言、非常に強い関心をもって注目。ガイトナーNY連銀総裁=米FRBはドルを非常に緊密に注視。ブッシュ米大統領=強いドルは米国と世界経済の利益だ。ポールソン米財務長官は、ドル相場を安定させるために為替介入を実施する可能性を排除しない。


米国市場では、リーマン第1四半期は金融商品の価値が下落し、28億ドル赤字決算、60億ドルの資本増強を決定。米中古住宅販売保留は、前月比6.3%(予想0.0% 前回-1.0%)と、過去最低から3ヶ月ぶりに大幅上昇し、ドル買いの材料となった。


●ドル円
アジア市場は104.66円で取引が始まり、先週末の米株価下落=日本株下落期待=円高期待のドル売りに104.40円まで下落、輸入筋+本邦機関投資家の買い需要は強く105.37円まで上昇、日本の景気動向調査で景気減速が確認され、FT紙のリーマン・ブラザーズが50億~60億ドルの増資を計画との報道に105.44円まで上昇、105.06~35円の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は105.18円で取引が始まり、英生産者物価を受けたGBPJPYの買いなど、クロスの円売りが強く105.87円まで上昇、本邦輸出筋の売り+ファンド勢の売りに上値も重く、105.40~75円のレンジで取引が続いた。ユーロドルが下落に転じ、ドル買いが強まり、強い米中古住宅販売保留に106.37円まで上昇したが、先の高値106.44円を超えられず、ポールソン米財務長官発言を受けた、ユーロ円の売りに上値も重く、105.95~35円のレンジで揉み合いとなり、06:00時では106.32円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5784で取引が始まり、次回のECB理事会の利上げ観測に底堅く、1.5766~98の狭いレンジ取引から、英生産者物価指数の上昇を受けたドル売りに、1.5844まで上昇した。欧州市場は1.5796で取引が始まり、5月27日以来の1.58台では欧州実需筋や投機筋の売りが続き、トルシェECB総裁から先週と同じ利上を示唆する発言も、既に織り込み済みでユーロ買いは鈍く、強い米中古住宅販売保留に1.5664まで下落した。ロンドンフィキシングでは一時1.5738まで値を戻したが、ポールソン米財務長官=為替介入を実施の可能性、ガイトナーNY連銀総裁=米FRBはドルを非常に緊密に注視、トルシェECB総裁=米当局のドル発言、非常に強い関心をもって注目と続き、ドル買いに値は重くなり1.5618まで続落、06:00時では1.5646で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は165.21円で取引が始まり、早朝には、日本株価下落=円高期待に164.97円まで値を下げたが、165円以下の本邦機関投資家の買い需要は強く、先週末の高値166.17円を超え166.40円まで上昇、166.05~30円のレンジからオプションカットでは一時165.88円まで値を下げたが、日本の景気鈍化の経済指標が続き、GBPJPYの上昇に166.60円まで上昇した。欧州市場はGBPJPYの買いが続き、昨年12月27日の高値166.67円をも上回り、一時167.15円まで上昇したが、167円台ではオプション勢の売りが続き、欧州大手投機筋の利食い売りが始まると、徐々に上値は重くなり、オプションカットでは166.45円まで下落した。ロンドンフィキシングでは一時166.97円まで上昇したが、ポールソン米財務長官、ガイトナーNY連銀総裁、トルシェECB総裁らの発言に、ユーロ売りが強まり、165.96円まで値を下げ、06:00時では166.35円で取引されている。


●主な経済指標の結果
シドニー休場(女王誕生日) 香港休場(端午節)
8:50 日本 5月 マネーサプライM2+CD=前年比2.0%(予想2.0% 前回1.9%)
14:00 日本 4月 景気動向調査・速報=先行指数92.8% 前回94.1%、一致指数 前回101.7% 前回110.9%→ 景気減速を確認
14:45 スイス 5月 失業率=2.5%(予想2.6% 前回2.6%)
15:00 独 4月貿易収支=177億ユーロ(予想157億ユーロ 前回153←154億ユーロ)、輸出=1.2%・854億ユーロ、輸入=-2.1%・676億ユーロ、経常収支=145億ユーロ(予想147億ユーロ 前回172億ユーロ)
16:00 日本 5月 景気ウォッチャー調査=現状判断DI32.1前回35.5、先行き判断35.1 前回36.1
17:30 英 5月 生産者物価指数(PPI )=生産前月比1.6%(予想0.8% 前回1.5←1.4%)、前年比8.9%(予想8.0% 前回7.6←7.5%)、 コア・生産=前月比1.2%(予想0.4% 前回1.2←1.0%)、前年比5.9%(予想4.7% 前回4.8←4.5%)、PPI・投入指数=前月比3.8%(2.7% 前回3.2←2.4%、前年比27.6%(予想24.0% 前回24.7←23.1%)→1986年の指数計算が始まって以来の高水準となり、利上げ観測が高まる。
21:15 カナダ 5月 住宅着工件数=22.13万件(予想22万件 前回21.39万件)
23:00 米 4月 中古住宅販売保留=前月比6.3%(予想0.0% 前回-1.0%)→ 過去最低から3ヶ月ぶりに大幅上昇。


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → フィッシャーダラス連銀総裁=為替介入に関する質問で、弱いドル、商品価格に反映される可能性。どのような選択肢も排除しない。世界的な物価圧力は続く。
◎米 → ガイトナーNY連銀総裁=米FRBはドルを非常に緊密に注視。世界的なインフレリスク抑制にはおそらく引き締め政策が必要。FRBはドルの動向を注視、インフレリスク抑制には引き締めが必要。世界全体で非常に大きな物価上昇圧力がある。原油高は需要と供給の不均衡を反映。
◎米 → ポールソン米財務長官=ドル相場を安定させるために為替介入を実施する可能性を排除しない。長期的な米経済のファンダメンタルズは比較的好ましい、ドルの価値に反映される。大阪での主要国財務相会合で原油価格・インフレ協議する見込み。月末の中国との会合でエネルギー・環境を協議の見込み。
◎米 → オッペンハイマー=米シティなど3社、モノライン絡みで100億ドルの評価損見通し。
◎米 → ブッシュ米大統領=強いドルは米国と世界経済の利益だ。 強いドルはわれわれの国と世界経済にとっての利益だ。
◎米 → リーマン第1四半期は金融商品の価値が下落し、28億ドル赤字決算、60億ドルの資本増強を決定。
◎米 → FT紙=ガイトナーNY連銀総裁は、世界の金融システムに重要な役割を果たす銀行は、資本や流動性に関して適切な条件を満たし、統一された規制の枠組みの中で業務を行うべき。 将来的にどのような仕組みの枠組みが適切であるか、検証している。
◎米 → S&P=米FGICを格下げの可能性、その他のモノライン2社を格下げ。
◎米 → WSJ=米リーマン・ブラザーズは50億ドル以上の増資実施に近づくとの報道にドル買いが強まる


欧州・英国
◎スイス → スイスUBSの追加損失のウワサに株価下落。
◎ユーロ → パパデモスECB副総裁=ECBとFRBは、物価安定に焦点を置いている。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=利上げの可能性について前週述べたことを堅持。利上げは確実ではないが、可能性がある。物価安定は雇用創出に不可欠、金利見通しに関する発言を堅持。インフレ期待は中長期的に抑制されているようだ。金融市場の調整は進行中、安心している時ではない。賃金上昇の抑制、物価と賃金の上昇スパイラル防止に不可欠。米当局のドル発言、非常に強い関心をもって注目。
◎ユーロ → トゥンペルグゲレル・ECB専務理事=金融市場の混乱により、流動性の円滑な供給が、当然あるというものではないことが示された。市場インフラにおいて世界的な単一システムが形成される可能性があり、流動性供給の課題になる。このシステムの崩壊時、市場はバックアップ体制を保有していない可能性がある。 単一システムの代替、すなわち相互運用システムのネットワークの方が優れているかどうかは明らかではない。
◎ポーランド → Dariusz Filar・ポーランド中銀金融政策委員会のメンバー=インフレを目標の2.5%に戻すため1~2回の利上げが必要。


日本・その他
◎ロシア → ロシア中銀=リファイナンス金利を10.75%に引き上げ。期間1日のレポ金利を6.5%から6.75%に引き上げ、6月10日実施。預金金利を6月10日から0.25%引き上げ
◎BIS → BIS(金融市場と銀行業務に関する四半期報告)=昨年の信用収縮の際、銀行は海外子会社を通じて資金を調達し、米国での事業を縮小したほか、中央銀行からの借り入れで流動性を確保した。 欧州の銀行は米国支社などで約定するドル建て融資を減らした結果、これらの支社は2007年下期に2390億ドルの流出超となった。新興市場への信用供与は大幅に拡大した。 米国や欧州などの中央銀行当局は市場の流動性供給を増やしたものの、多くの通貨当局は外貨準備の保有高を減らした。 オーストラリア、ブラジル、チリ、チェコ、インド、英国の通貨当局では、昨年7月から今年3月末までに総額1610億ドルの外貨準備が減少した。
◎日本 → 大阪13日~14日にサミット前に主要8ヵ国財務相会合(G8)が開催される。
◎インド → インド中銀=ドルルピー=42.93付近でドル売りのもよう。
◎UAE → スウェイディUAE総裁=湾岸諸国の通貨統合計画は、インフレで遅延の可能性も。かつてはインフレが問題になることはなかった。これは一時的な現象であるとみるが、実際のところ、現時点での見解相違の一因になっており、単一通貨の導入時期を2010年以降に遅延させる可能性がある。 サウジアラビア、UAE、カタール、バーレーン、クウェートは早ければ2010年までに単一通貨を導入する計画。
◎その他 → リーマン・ブラザーズ=原油価格はアジア諸国の需要減退し、年末から来年にかけて急落の可能性。
◎その他 → ゴールドマン・サックス=-原油価格は夏季に1バレル150ドルも、供給不足が需要減少の影響を上回る。


2008年6月9日 本日の為替戦略

ドル高期待感、ユーロ高期待感、豪ドル高期待感が強まるなかで、スイス買いがリードしたドル売り相場へと変化した。また、カナダ中銀の利下げ期待から投機的なカナダドル売りが始まり、NZ景気鈍化から利下げ期待を材料としたNZドル売りが続き、暫くはこの流れが続きそうである。


為替相場の不透明感が強く、結果的にはレンジ相場となっているが、このような状況では高金利通貨が買われるキャリートレードが高まり、低金利の円売りが多かった。しかし、先週後半からは、一部の欧米金融不安が材料視され、この動きも鈍い。


ドルに対して市場参加者の相場観はミックスしており、ドル円ではドル買い期待が強いものの上昇スピードは鈍く、クロスでの円売りも予想より弱く、結果として、ドル売り・買い共にストレスが溜まる展開が続きそうである。


週初の為替市場は、重要な経済指標や発言が多く、その結果によっては相場変動が大きくなるので注意したい。スイス買いがドル売り相場をリードしている面もあるが、本日はスイスの失業率と、トール・スイス中銀の講演会が予定されおり、注目したい。また、独貿易収支はユーロ高の影響で前回から黒字額が減少することが予想されているが、その数字が気になり、英国では生産者物価指数、カナダの住宅着工件数、米国では中古住宅販売が発表され、目が話せない。


更には、先週の相場急変の立役者でもある、トルシェECB総裁とバーナンキFRB議長が発言を予定しており、息が抜けない一日になりそうである。


●ドル円
ドル円は、先日、海外勢が日本国内で円資金を調達し、外貨に変える動きが活発化しているとの指摘が日銀筋からの発言があったが、103円、104円、105円、そして、106円と徐々に底値を切上げなら、先週末は105円割れまで下落、104円台ではキャリートレード組みには絶好の買い場となっているが、USDCHFの下落を見るとどうも心配で、高値圏でのドル買いも難しい。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続くが下限に位置している。上値のポイントは、105.26円、105.45円、105.52円、105.70円。下値のポイントは、104.85円、104.53円、103.87円。RSIは52と横ばいで推移、トレンドモメンタムは買いから売りに変化している。1時間チャートは、106円を維持できず、104.50~106.50円のレンジの下限を試し、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続。Dailyチャートは、Dailyチャートは、レンジ相場から弱い上昇トレンドに変わり、RSIは48と50を割込み下降ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、104.53円~105.26円のレンジで、ドル買いも弱まりつつあり、104.53円を割り込むと急落する可能性が出ている。


●ユーロドル
ユーロドルは、5月27日から6月5日まで、時間をかけながら下落したものの、7月のECB利上げ期待に急騰、買いきれていないユーロ買いの流れに1.58台を試すことになりそうである。しかし、1.58台は過去何度も失敗し、値を下げた経緯もあり、利食いの売りも入りやすい。本命は買いで1.59を超えればしめたものだが、今後どこまで上昇できるか試したい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.56を超え買いが加速している。上値のポイントは、1.5818、1.5894~1.5899、1.6019、1.6230。下値のポイントは、1.5705、1.5695、1.5660~03、1.502、1.5589。RSIは65と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、再び1.57台まで上昇し買いの流れが続き、RSIは77と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続。Dailyチャートは、Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジに入り上限を試し、RSIは59と50を上回り、トレンドモメンタムは売り継続しているが指数は上昇傾向に入っている。トータルの判断は、買い。


●ポンド円
ポンド円は、BOEの利下げ観測が残り、クロスではポンド売りが続き、208円を試しながらも失敗し、レンジ相場に入り、方向感も定まらない。方向が定まるまでは逆張りのレンジ相場の対応したい。


ポンド円の4時間チャートは、208円台を失敗、206.50~208円のレンジの下限を試している。上値のポイントは、208円、209.35円、209.53円、210.48円。下値のポイントは、206.57円、206.40円、206.02円、204.47円。RSIは55と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、208円台の上値が重くなり失速、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続。Dailyチャートは、Dailyチャートは、203~210のレンジに入り、RSIは48と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。206.40円~207.29円のレンジを予想。共に抜けると流れが加速しそうである。


●本日の経済指標・その他 シドニー休場(女王誕生日) 香港休場(端午節)
8:50 日本 5月 マネーサプライM2+CD=前年比予想2.0% 前回1.9%
14:00 日本 4月 景気動向調査・速報=先行指数 前回18.2%、一致指数 前回30.0%
14:45 スイス 5月 失業率=予想2.6% 前回2.6%
15:00 独 4月貿易収支=予想157億ユーロ 前回167億ユーロ、 経常収支=予想147億ユーロ 前回172億ユーロ
16:00 日本 5月 景気ウォッチャー調査=現状判断DI予想 先行き判断 前回36.1
17:30 ユーロ 6月 Sentix経済センチメント指数=予想2.9 前回3.5
17:30 英 5月 生産者物価指数(PPI )=生産前月比予想0.8% 前回1.4%、前年比予想8.0% 前回7.5%、 コア・生産=前月比0.4% 前回1.0%、前年比予想4.7% 前回4.5%、PPI・投入指数=前月比2.7% 前回2.4%、前年比予想24.0% 前回23.1%
21:15 カナダ 5月 住宅着工件数=予想22万件 前回21.39万件
23:00 米 4月 中古住宅販売保留=前月比予想0.0% 前回-1.0%
16:00 ユーロ トゥンペルグゲレルECB専務理事の講演
16:30 ユーロ トルシェECB総裁「Forum for New Diplomacy」で講演
23:00 スイス トール・スイス中銀総裁の講演
23:15 米 バーナンキFRB議長「Understanding Inflatioin and the Implication for Monetary Policy conference) で発言


2008年6月8日 今週の為替戦略

先週の動きは:


週初は、英住宅金融大手ブラッドフォード・アンド・ビングレーの金融不安から始まり、メリルリンチ、リーマン・ブラザーズ、モルガン・スタンレーの格下げに、ポンドやドルは弱く、ユーロは堅調に推移した。


なんといっても驚きは、バーナンキFRB議長による国際通貨会議での発言で、①米政策金利は物価圧力と成長へのリスクに対処する上でよい位置にある→ 現行の金融政策を容認、金利引き下げの終了を示唆する一方、②ドル安によりインフレリスクが高まっていると異例の警告。FRB議長が為替について直接発言した稀なケースでドル買いとなった。


次は、トルシェECB総裁の、理事会後の記者会見で、7月3日の理事会で利上げの可能性があると発言、多数が直に利上げを支持したことが判明、頭を冷やす意味で今回は利上げが見送られたものの、7月の利上げは避けられないとの判断から、欧州金利は上昇、ユーロ高の流れとなった。


ユーロの買い材料に対してGBPは分が悪い。英住宅金融会社大手ブラッドフォード・アンド・ビングレー(B&B)のCEO辞任や急な増資計画に金融不安が再燃、英ハリファックス・HIBOSの住宅価格は悪く、製造業受注も悪く、サービス業PMIも悪く、これでもGBPUSDは1.97台でドル安の流れに健闘している。


豪州中銀とNZ中銀も対象的な内容となった。ラッド豪首相が過去16年で最高の水準にある同国のインフレとの戦いは長期戦になると発言、ボラードNZ中銀総裁は年内に利下げする可能性を示唆、AUDNZDは1.2160→1.2562まで急騰、AUD高、NZ安の流れとなり、AUDJPYは高値を更新している。


そして、米失業率は5.5%と前回5.0%から大幅上昇、非農業部門雇用者数は-4.9万と予想を若干下回ったが、前回が-4.9万人←-2.0万人に大幅にマイナス幅が拡大し、ドルは大きく値を下げ、原油価格は38.54ドルまで上昇、150ドル台が視野に入り、NYダウは12209.81と前週終値比-394.64ドルまで下げ、ドル売りが続いた。


今週の相場展開
先週の出来事と経済指標を抜きにして考え難く、通貨間でも流れが変わる可能性がある。


ドルと、他通貨の基本的な考え方は、ドル安をどこまで押さえることができるかが焦点になっている。バーナンキFRB議長が米財務長官と共に、為替政策を担当することを暗に表明し、金利の緩和政策の終了と、原油や商品価格の上昇がドル安の一因であるとの指摘は多く、事実上のドル安政策の見直しが始まるのかが注目され、米失業率の上昇に出鼻をくじかれたものの、この点からはドルにとってはフォローの風が吹いている。しかし、ドル全面高の可能性も低く、通貨間で歪な動きになりそうである。


ユーロは、ECB理事会で利上げが決定される直前の状態となっていたことが判明、次回の理事会では利上げの可能性が高いことを示唆した。メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁は、ECBの利上げ見送りは市場の混乱回避が狙いと発言、ドイツ連銀は2008年のインフレ率を3.0%(前回2.3%)とし、ウェーバー・ドイツ連銀総裁は7月の利上げを示唆したとことで、ユーロの買いがどこまで続くのか、これが今週のテーマにっなっている。一方、ポンドは、英住宅金融大手B&B社の不穏な動きが表面化し、英不動産業界の低迷に潜在的な利下げ期待が続いている。ユーロ・ポンド間の金利者は1%ポンドに分があるが、この金利下げ縮小に向かう可能性が高いことから、調整が進んでいたEURGBPも再び上昇する可能性が高くなっている。


豪中銀、NZ中銀とも政策金利の据置きを決定したが、豪中銀は7.25%の金利を長期間据え置く可能性が高く、状況によっては利上げの可能性も残っているが、一方のNZ中銀は年内に利下げをする可能性を残し、AUDNZDが調整局面を向かえた直後の急騰だけに、この余波は当面続きそうで、AUDNZD買いの流れが続きそうである。


また、カナダ中銀は政策金利0.25%引き下げが予想され、米国の利下げ終了の思惑に、USDCADは最近のレンジでもある、0.97~1.03の上限を上抜けできるのか注目したい。また、AUDCADは0.9822まで上昇、2005年の高値0.9854が直前に迫り、これを確実に上抜けすると大相場になりそうである。


ドルスイスは、ジョルダン・スイス中銀理事が、物価安定に関しても極めて警戒する必要があると発言、利上げの思惑と、キャリートレードの巻き戻しが強く、5月23日の安値1.0216を割込み終了したことで、ドル売りの流れをリードし、1.0のパリティの可能性が出始めている。


Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると、
主要通貨では:
USDCADは以外ではあるが、今週の利下げの思惑に最大となる2.62%上昇し、ドル買いの主役となり、利下げの思惑に、NZDUSDは-1.94%下落、GBPUSDは-0.57%と下落している。USDCHFは-2.28%と利上げの可能性と、キャリートレードの巻き戻しに下落、ドル売りの主役となり、EURUSDも1.43%上昇、通貨間で大きな隔たりがでている。


USDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 103.26 105.88 103.12 105.52 2.14 2.07% 2.76 2.67%
06-Jun-08 105.11 106.44 103.87 104.94 -0.58 -0.55% 2.57 2.44%


EURUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 1.5766 1.5819 1.5461 1.5554 -2.08 -1.32% 3.58 2.27%
06-Jun-08 1.5569 1.5779 1.5365 1.5776 2.22 1.43% 4.14 2.66%


USDCHF    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 1.0243 1.0528 1.0224 1.0423 1.83 1.79% 3.04 2.97%
06-Jun-08 1.0412 1.0524 1.0184 1.0185 -2.38 -2.28% 3.40 3.26%


GBPUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 1.9794 1.9845 1.9675 1.9822 0.29 0.15% 1.70 0.86%
06-Jun-08 1.9731 1.9774 1.9462 1.9709 -1.13 -0.57% 3.12 1.57%


AUDUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 0.9592 0.9636 0.9511 0.9557 -0.32 -0.33% 1.25 1.30%
06-Jun-08 0.9543 0.9640 0.9486 0.9625 0.68 0.71% 1.54 1.61%


USDCAD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 0.9887 0.9978 0.9824 0.9933 0.36 0.36% 1.54 1.56%
06-Jun-08 0.9949 1.0219 0.9927 1.0193 2.60 2.62% 2.92 2.94%


NZDUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 0.7856 0.7922 0.7768 0.7828 -0.18 -0.23% 1.54 1.96%
06-Jun-08 0.7828 0.7891 0.7614 0.7676 -1.52 -1.94% 2.77 3.54%


クロスでは:
円は、CADJPYは-3.11%と大幅な円高になり、NZDJPYは-2.51%、GBPJPYは-1.13%と円高が進んだ。一方、CHFJPYは1.74%の円安、EURJPYは0.88%の円安とまり、完全に二分されている。ユーロは、EURGBPで1.48%のユーロ高、EURCHFで-0.41%のユーロ安となり、こちらも二分され、スイス高が目立つ。


EURJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 162.82 164.48 162.72 164.11 1.18 0.72% 1.76 1.08%
06-Jun-08 163.64 166.17 161.74 165.56 1.45 0.88% 4.43 2.70%


GBPJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 204.39 209.35 204.23 209.12 4.49 2.19% 5.12 2.50%
06-Jun-08 207.40 208.35 203.96 206.75 -2.37 -1.13% 4.39 2.10%


CHFJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 100.79 101.32 100.20 101.21 0.29 0.29% 1.12 1.11%
06-Jun-08 100.94 103.12 100.27 102.97 1.76 1.74% 2.85 2.82%


AUDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 99.05 101.06 98.93 100.84 1.71 1.73% 2.13 2.15%
06-Jun-08 100.32 102.01 99.26 100.98 0.14 0.14% 2.75 2.73%


NZDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 81.12 82.74 80.89 82.56 1.45 1.79% 1.85 2.28%
06-Jun-08 82.28 82.66 80.41 80.49 -2.07 -2.51% 2.25 2.73%


CADJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 104.39 107.10 104.12 106.18 1.77 1.70% 2.98 2.85%
06-Jun-08 105.62 106.09 102.86 102.88 -3.30 -3.11% 3.23 3.04%


EURGBP    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 0.7963 0.7983 0.7832 0.7845 -1.16 -1.46% 1.51 1.90%
06-Jun-08 0.7968 0.8034 0.7926 0.7961 1.16 1.48% 1.08 1.38%


EURCHF    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 1.6153 1.6300 1.6147 1.6209 0.67 0.42% 1.53 0.95%
06-Jun-08 1.6312 1.6377 1.6142 1.6142 -0.67 -0.41% 2.35 1.45%


株価
日経平均株価    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 13,875.98 14,366.63 13,665.57 14,338.54 326.34 2.33% 701.06 5.00%
06-Jun-08 14,294.52 14,343.19 13,658.02 14,012.20 -326.34 -2.28% 685.17 4.78%


ダウ工業株30種平均 OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
30-May-08 12,620.90 12,726.50 12,442.59 12,638.32 158.69 1.27% 283.91 2.27%
06-Jun-08 12,985.41 13,136.69 12,460.09 12,479.63 -158.69 -1.26% 676.60 5.35%


IMM通貨先物:
公表された3日までは、バーナンキFRB議長のドル安によりインフレリスクが高まっていると発言、ドル買いが強まった時でもあり、ユーロショートが脹らんでいた。JPY、CAD、AUDのロングが減少、CHFのショートは減少、NZDのロングだけが増加している。しかし、ECB理事会後のトルシェECB総裁の記者会見によるEUR買いや米失業率の上昇も、折り込まれていないので、それを前提とし見る必要がある。


JPY       Long Short Net
27-May-08 62,907 29,603 33,304
03-Jun-08 55,009 31,644 23,365


EUR       Long Short Net
27-May-08 64,503 67,893 -3,390
03-Jun-08 55,845 70,299 -14,454


GBP       Long Short Net
27-May-08 22,471 47,359 -24,888
03-Jun-08 18,580 47,608 -29,028


CHF       Long Short Net
27-May-08 18,907 28,756 -9,849
03-Jun-08 14,128 21,399 -7,271


CAD       Long Short Net
27-May-08 69,636 19,511 50,125
03-Jun-08 63,825 18,087 45,738


AUD       Long Short Net
27-May-08 67,200 9,908 57,292
03-Jun-08 63,673 10,366 53,307


NZD       Long Short Net
27-May-08 12,903 7,939 4,964
03-Jun-08 13,965 7,637 6,328


経済指標・その他では、9日には再びトルシェECB総裁やバーナンキFRB議長の発言が予定され、週初の為替相場に影響を与えそうである。また、経済指標では拡大し続けるインフレ懸念に、独・米の消費者物価指数が注目されている。


また、カナダ中銀は0.25%に金利引き下げが予想され、南ア中銀は0.5%~1.0%の金利引き上げが予想され、日銀は相変わらずの金利据え置きにほぼ間違いない。


◎インフレ関連では、9日=英PPI、10日=独PPI、スウェーデンCPI、ノルウェーCPI、11日=日本企業物価指数、12日=米輸入物価指数、13日=独CPI、米CPIと、多くの指標が発表される。
◎住宅関連では、9日=カナダ住宅着工件数、米中古住宅販売保留、10日=英住宅価格調査、豪住宅ファイナンス、11日=カナダ新築住宅価格指数が注目される。
◎雇用関連では、9日=スイス失業率、11日=英失業率、12日=豪雇用統計が発表される。
◎景気動向関連では、10日=英小売売上高、米小売売上高、NZ小売売上高、13日=ミシガン大学消費者信頼感指数が発表され、値動きが心配される。
◎成長関連では、11日=日本GDPが予定されている。
◎貿易関連では、9日=独貿易収支、10日=カナダ貿易収支、米貿易収支、11日=日本貿易収支、英貿易収支が予定されている。
◎政策金利では、10日=カナダ中銀金融政策発表、12日=南ア中銀金融政策発表、13日=日銀金融政策発表には注意が必要。
◎その他、11日=米地区連銀経済報告は注意したい。


●ドル円
ドル円は、徐々に底値を切上げ106.44円まで上昇したが、前週の終値より値を下げ、ローソク足では始値・終値がほぼ同じで上髭・下髭の長い相場となった。ドルスイスの下落の影響なのかドル円も上値は重く、クロスでも円は売りと買いが混在し、方向性が定まらない。市場参加者の期待感は、バーナンキFRB議長の発言を受け、108円までのドル高なのであろうが、ユーロやスイスの値動きからどうも不安になる。


ドル円のWeeklyチャートは、下降ラインの上限で取引され、買いの流れが続いている。上値のポイントは、106.58円、106.98円、108.04円、108.60円。下値のポイントは、104.22円、103.68円、102.53円、100.65円。RSIは38と引き続き50を割込み横ばいが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。Monthlyチャートは、ドル買い戻しが入り3ヶ月目となったが上値も重くなり、RSIは30とやや弱く横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続している。Dailyチャートは、レンジ相場から弱い上昇トレンドに変わり、RSIは48と50を割込み下降ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、102.53円~106.58円、または、103.68円~108.60円。


●ユーロドル
ユーロドルは、トルシェECB総裁発言が影響し、利上げの思惑に買いが続くことが予想される。目先は1.5800~20の壁が厚く上昇を妨げているが、材料からはユーロ買いが強く上値を試し、1.5820を超えくればしめたもので、再び1.6の大台が見えてくる。しかし、1.58台のトライが失敗すると、米ドル高政策への実質的な変更の期待が表に出、1.53台までの急落へ結びつく可能性が高く、買いから売りへの変更に躊躇しないようにしたい。


ユーロドルのWeeklyチャートは、1.5283~1.6017のレンジに入っている。上値のポイントは、1.5829、1.6008~17、1.6339、1.6453。下値のポイントは、1.5500、1.5387、1.5283、1.5075、1.4997~02。RSIは64と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続しているが、指数は徐々に低下。Monthlyチャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間から上限で取引が続き、RSIは80とピークから値を下げ、トレンドモメンタムは買いを継続している。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジに入り上限を試し、RSIは59と50を上回り、トレンドモメンタムは売り継続しているが指数は上昇傾向に入っている。トータルの判断は、1.5500~1.6017レンジ相場の上値を試すことを予想。


●ポンド円
ポンド円は、材料からは、将来の利下げ期待と、住宅価格の大幅低下から英金融不安が終了していないとの事実に、ポンドの売り材料が多いが、円クロスで強弱が混在するなかで、値動きは逆に、徐々に底堅い推移となっている。ポンド売りの材料にも、円も弱く、ポンド円の売り反応は鈍く、結果として買い、売りともに決めてが弱い。202円~210円のレンジを抜け出すまではレンジ相場だけを考えたい。


ポンド円のWeeklyチャートは、徐々に底値を切り上げ210円を上限いに上値が抑えれている。上値のポイントは、209.09円、210.13円、213.70円、214.01円、214.90円。下値のポイントは、205.61円、204.75円、204.60円、203.07円、200.62円、198.44円。RSIは38と緩やかに上昇が続き、トレンドモメンタムは買い。Monthlyチャートは、198.44~210.13円のレンジに入り、RSIは49と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、203~210のレンジに入り、RSIは48と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、203.07円~210円のレンジを予想。


2008年6月7日 6日の海外為替市場

米失業率が上昇、ドル急落に原油価格の上昇と株価下落の大荒れの相場となった。


日経平均株価=14489.44(148.32 1.03%)、NYダウ=12209.81(-394.64 -3.13%)、独DAX=6803.81(-138.02 -1.99%)、英FTSE=5912.60(-82.70 -1.38%)、金=899.00(23.50 2.68%)、原油=138.54(10.75 8.41%)。


アジア市場・欧州市場は、金曜日で後が無く、米雇用統計の一大イベントを控え小幅な値動きに終始した。米国市場は、米失業率は5.5%と前回5.0%から大幅上昇、非農業部門雇用者数は-4.9万と予想を若干下回ったが、前回が-4.9万人←-2.0万人に大幅にマイナス幅が拡大し、ドル売りが始まった。


ブラード・セントルイス連銀総裁は、金融市場に回復の時間をもたせるため、秋まで政策金利を2%に据え置く可能性があるが、年内のインフレ対応に着手すべきと発言、将来の利上げを示唆しユーロ買いが続いた。


ウェーバー・ドイツ連銀総裁は、インフレ見通しの数字を容認できない、金融市場は7月利上げの可能性に関するECBのメッセージを明確に理解していると発言、7月の利下げ確立が高まり、LIBOR金利上昇率か過去最大となり、ユーロ買いが継続した。


ドル安=原油価格の上昇に米株価が大幅下落、ドル売りが続き、円は比較的健闘。


●ドル円
アジア市場のドル円は105.95円で取引が始まり、朝方の105.84円を安値に、仲値のドル買い需要や中曽日銀金融市場局長の外銀が円を調達し、自国通貨に換える動きみられるとの発言を材料に、ドル買いが強まり106.27円まで上昇、105.92~25円円のレンジで取引が続いた。欧州市場は106.01円で取引が始まり、週末金曜日で米雇用統計を控え投機筋の動きも鈍く、クロスの円売りに106.35円まで徐々に底値を切上げた。米雇用統計の発表に106.29円→105.47円まで急落、原油高=米国株安に、105.40~50円のドル買いを消化し、105.16円まで値を下げた。105.20~40円のレンジで取引が続いたが、ウェーバー・ドイツ連銀総裁発言を受けたドル売りの流れに、104.91円まで続落、104.94円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5593で取引が始まり、週末金曜日で投機筋の動きも鈍く、EURUSDの方向感も定まらず、米雇用統計を控え1.5573~1.5618の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は1.5615で取引が始まり、アジア市場の狭いレンジを抜け出すことはできず、1.5575~1.5620で取引が続いた。米雇用統計の発表に1.5600→1.5702まで急騰、1.5645まで一時値を下げたが、米国株は弱く、原油価格の上昇や、ロンドンフィキシングのユーロ買い需要に1.5750まで続伸した。1.5725~50の狭いレンジで取引が続いていたが、ウェーバー・ドイツ連銀総裁発言にユーロ買いが続き、1.5779まで徐々に底値を切上げ、1.5776で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は165.18円で取引が始まり、朝方の165.03円を安値に、仲値のユーロ買いや中曽日銀金融市場局長に165.62円まで上昇、ECBの利上げ観測もあり底堅く165.71円まで上昇、165.25~60円のレンジで取引が続いた。欧州市場は165.55円で取引が続き、アジア市場の流れを受け162.25~60円の狭いレンジで取引が続き、ECBフィキシングからユーロ買いが強まり165.87円まで上昇、米雇用統計に一時165.44円まで値を下げたが、ユーロドルの上昇に166.17円まで急伸、弱い米国株とポジション調整の円買い戻しに、上値も抑えられ165.60~90円のレンジで取引が続き、終盤にかけては165.43円まで値を下げ、165.56円で終了した。


●主な経済指標の結果
19:00 独 4月 鉱工業生産=前月比-0.8%(予想0.3% 前回-0.8←-0.5%)
20:00 カナダ 5月 失業率=6.1%(予想6.1% 前回6.1%)、雇用ネット変化=0.84万人(予想0.85万人 前回1.92万人)
21:30 米 5月 雇用統計: 非農業部門雇用者数=-4.9万人(予想-5.5万人 前回-4.9万人←-2.0万人)、失業率=5.5%(予想5.1% 前回5.0%)→2004年10月以来の高水準、時間当たり賃金=0.3%(予想0.2% 前回0.1%)、週間労働時間=33.7時間・0.3%(予想33.7時間・0.2% 前回33.7時間・0.1%)
23:00 米 4月 卸売在庫=1.3%(予想0.3% 前回0.1←-0.1%)
4:00 米 4月 消費者信用残高=89.5億ドル(予想70億ドル 前回131.2←152.9億ドル)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → ブラード・セントルイス連銀総裁=金融市場に回復の時間をもたせるため、秋まで政策金利を2%に据え置く可能性がある。年内のインフレ対応に着手すべき。現在の経済環境と向こう1年半の見通しを踏まえると、政策は適切に調整されている。住宅ローン金利は一連の利下げを実施してきたがFRBが期待するほど低下していなし。インフレリスクがプレミアムとして上乗せされている可能性がある。
◎米 → S&P=5月は世界的な信用収縮のなか、格下げの可能性がある企業の数が過去最多。
◎米 → 米ホワイトハウス・スタンゼル報道官=5月失業率は高すぎるが米経済は景気後退局面にない。
◎米 → クロズナーFRB理事=金融市場のひっ迫はやや緩和したものの、非政府機関モーゲージの証券化は依然低迷し、回復には時間がかかる。金融機関の増資は家計と企業が利用できるクレジットの拡大を支援し経済活動を押し上げる。
◎米 → モルガン・スタンレー=原油価格は7月4日までに150ドルに達する可能性。
◎米 → WSJ紙=米ナショナル・シティが通貨監査局の監視下に入る。


欧州・英国
◎ユーロ → ウェーバー・ドイツ連銀総裁=インフレ見通しの数字を容認できない。金融市場は7月利上げの可能性に関するECBのメッセージを明確に理解している。 現在のインフレ率と消費者物価の中期的見通しにより、高度の用心(heightened alertness)の状況にある。 消費者物価指数(HICP)は2009年まで、物価安定の定義としている水準を上回り、この見通しに関するリスクは明らかに上向き。
◎ユーロ → ビーニ・スマギECB専務理事=7月利上げの必要性はECB理事会内で十分なコンセンサスが存在。
◎スイス → ジョルダン・スイス中銀理事=クレジット問題によりインフレ見通しをめぐる不透明感が高まっている。各国中銀がインフレを極めて警戒する必要がある。クレジット危機によりインフレ見通しをめぐる不透明感が高まった。結果として各国中銀は金融安定という問題に直面しているだけでなく、物価安定に関しても極めて警戒する必要がある。このクレジットの問題により、一部の国では金融政策がより緩和的になりこれがおそらく最近の商品価格とりわけエネルギー価格の上昇につながった。
◎ユーロ → バユク・スロベニア財務相=ECBは選択肢をオープンにしておく必要がある。
◎ユーロ → ドイツ中銀見通し=インフレ見通しを2008年は3.0%(前回予想2.3%)、2009年は2.2%(前回予想1.5%)に引上げる一方で、GDP伸び率見通しについては、2008年を2.0%(前回予想1.6%)に上方修正、2009年を1.4%(前回予想2.0%)に下方修正した。独連銀は、声明で、成長へのリスクは均衡化しているものの、物価見通しについては、最近明らかに悪化したと。ドイツ経済は今年力強いスタートを切った後、年末か09年初めに再び勢いを取り戻すまで比較的緩やかなペースで拡大する見通し
◎ユーロ → メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁=ECBの利上げ見送り、市場の混乱回避が狙い。


日本・その他
◎日本 → 中曽日銀金融市場局長=東京市場で外銀が円を調達し、自国通貨に換える動きみられる。国際金融市場の緊張が続いている。
◎リビア → ガーネム・リビア国営石油会社総裁=原油価格がまもなくバレル140ドルに上昇と予想。
◎イスラエル → イスラエル政府高官=もしイランが核兵器製造を続けるなら攻撃。


2008年6月6日 本日の為替戦略

本日は金曜日週末と米雇用統計が主テーマとなるが、雇用統計は昨日の米非農業部門雇用者数が良く、思惑は雇用改善となっている。しかし、他の雇用関連の指標は強弱が混在し、どちらでも動けるように対応しなければならず、積極的な取引は手控えられることになりそうである。


ECBが次回理事会7月3日に利下げをする可能性が高く、いままでのドル買い戻しの流れが変わるのか、本日の米雇用統計を見てから、判断する市場参加者が増えている。


本日の経済指標・その他では、なんといっても米雇用統計がメインイベントで非常に重要である。最近の雇用関連の経済指標も強弱が混在し、事前に思惑で動き難い展開に、出たとこ勝負にならざるをえないが、現状の非農業部門雇用者数-5~-6万人程度は織り込み済みで、-10万超にならないと積極的なドル売りも難しい。


●ドル円
ドル円は、106円台を達成したことで、どこまでドル買いが続くのかを試す動きが予想されるが、ドルが全体的に弱い流れに、クロスでの円売り主導の円売りと言っても、ドル円単体での上昇力も限界があり、狭いレンジ相場に陥りやすい。逆にこれ以上ドル売りが加速するとドル円も売りに変わり安く、また、主要国でドル買い戻しが入ると、これもまた、クロスでの円買いになり、ドル円の買い圧力も相殺される。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドに入り105.50~106.50円のレンジに入っている。上値のポイントは、106.43円、107.01円、108.95円。下値のポイントは、105.70円、105.45円、105.26円、104.85円、104.53円。RSIは54と50を超えているが横ばい、トレンドモメンタムは買いを継続。1時間チャートは、105.50円から買いが進み、106円を超え105.50~106.50円のレンジに入り、RSIは67と弱い下降ラインに入り、トレンドモメンタムは売りになっている。Dailyチャートは、102.25~106円レンジの上限を抜け買いになり、RSIは55と50を超え横ばいとなり、トレンドモメンタムも買いを継続している。トータルの判断は、105.50~106.50円のレンジから、上値を試すことを予想。


●ユーロドル
ユーロドルは、前回1.56台を達成して急落、この水準はあまり良い印象が無い。ECBの利上げ観測が、欧米との金利差縮小に結びつき、ユーロ買いの流れが継続しやすいが、今日は金曜日、ポジション調整の日でもあり、こちらもレンジ相場に入り安い。


ユーロドルの4時間チャートは、下降トレンド→レンジ→上値トライとなっている。上値のポイントは、1.5616、1.5628~34、1.5663、1.5787。下値のポイントは、1.5492、1.5461、1.5407、1.5359~64。RSIは53と50を上回り上昇ラインに入り、トレンドモメンタムは買いに変化。1時間チャートは、1.54以下を底固めし上昇、RSIは69と上昇ラインとなり、トレンドモメンタムは買いを継続している。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジに入り、RSIは54と弱いながら上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは売りになっている。トータルの判断は、1.56台を維持できるかで、1.5492~1.5663のレンジから、上昇を予想。


●ポンド円
ポンド円は、クロスの円売りの流れに上昇が続いている。安定すれば金利差を狙ったキャリートレードが拡大しやすく、一部の報道では、可能性は低いと思われるが、BOEがインフレ抑制から自国通貨高を示唆する可能性も指摘されるなど、ポンド買いの材料も残る。それも、米雇用統計を見てからのことになりそうで、引き続き上昇トレンドが続いている。


ポンド円の4時間チャートは、207円を超え買いが続いている。上値のポイントは、207.80円、208.11円、209.35円、209.53円。下値のポイントは、207.09円、206.40~57円、206.02円。RSIは44と50を割込み横ばいで、トレンドモメンタムは買いに変化。1時間チャートは、207円を超え上昇が続き、RSIは76と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続している。Dailyチャートは、広くは200~210円、狭くは203~209円で取引が続き、RSIは51と50を中心に横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買いで208.11円がターゲット。209.35円を超えたら長い上昇トレンドが確認できるが、それまでは高値圏での取引には注意が必要。


●本日の経済指標・その他
19:00 独 4月 鉱工業生産=前月比予想0.3% 前回-0.5%
20:00 カナダ 5月 失業率=予想6.1% 前回6.1%、雇用ネット変化=予想0.85万件 前回1.92万件
21:30 米 5月 雇用統計: 非農業部門雇用者数=予想-5.5万人 前回-2.0万人、失業率=予想5.1% 前回5.0%、時間当たり賃金=予想0.2% 前回0.1%、週間労働時間=予想33.7時間 前回33.7時間
23:00 米 4月 卸売在庫=予想0.3% 前回-0.1%
4:00 米 4月 消費者信用残高=予想70億ドル 前回152.9億ドル
0:15 米 エバンズ・シカゴ連銀総裁挨拶、「支払詐欺」に関するセミナー
1:30 米 ブラード・セントルイス連銀総裁が講演、「現在の住宅市場における試練と好機」


2008年6月6日 5日の海外為替市場

今日は二つの驚き、ボラードNZ中銀総裁とトルシェECB総裁の発言に相場は急変動。


NZ中銀は、予想通り政策金利8.25%の据置きを決定したが、ボラードNZ中銀総裁は、テクニカル・リセッションに陥る可能性を示唆、年内の利下げを表明→NZDUSD
=0.7800→0.7684(直後)→0.7615(米国市場)まで続落。NZDJPY=82.08円→80.89円(直後)→80.68円(アジア市場)まで続落。


ECBは、予想通り政策金利4.0%の据置きを決定したが、トルシェECB総裁は記者会見で、多くのメンバーが利上げを支持、次回7月3日の理事会で利上げの可能性があると発言、EURUSD=1.5389→1.5564(直後)→1.5601まで続伸。EURJPY=163.41円→165.26円まで続伸、クロスの円売りを先導。


日経平均株価=14341.12(-94.45 -0.65%)、NYダウ=12604.45(213.97 1.73%)、独DAX=6941.83(-23.60 -0.34%)、英FTSE=5995.30「25.20 0.42%)、金=875.50(-8.30 -0.94%)、原油=127.79(5.49 4.49%)。


アジア市場は、ボラードNZ中銀総裁発言に翻弄されNZD売り一辺倒になり、英貿易収支の赤字額が予想を下回りAUD買いの流れにも、全体ではドル買いが続いた。


欧州市場は、英ハリファックス住宅価格指数は、前月比-2.4% 前年同期比-3.8%と弱くGBP売りの流れが続き、予想を大幅に下回る独製造業受注にEURUSDは上値が重く、ドル買いの流れが継続した。予想通りの政策金利、BOEは5.0%、ECBは4.0%の据置きを決定、しかし、トルシェECB総裁発言に、EUR全面高となり、EURGBP=0.7897→0.7965まで上昇、ドル売りの流れへと急変した。


米国市場は、新規失業保険申請件数=35.7万人(予想37.5万人 前回37.5←37.2万人)が強く、瞬間ドル買いとなったが、トルシェECB総裁発言にドル売りの流れが続いた。カナダは、住宅建設許可=前月比14.5%(予想0.7% 前回-4.6←-4.5%)→ 2007年10月来の高水準、Ivey購買部協会指数=62.5(予想59.0 前回57.6)→ 予想を大幅に上回る、仕入れ価格=82.9(前回80.7)を上回り1999年の統計開始以来の高水準に、比較的堅調に推移した。また、米国株にドル売りも徐々に弱まり、ドル安値圏での取引が続いた。


●ドル円
アジア市場のドル円は105.21円で取引が始まり、NZDUSDの急落を見ながら105円台の取引が続き、海外勢のドル買い戻しが続き、105.60円まで上昇、105.40~60円のレンジ取引から、アジア投機筋の買いにストップロスを誘発、海外ファンド筋の買いも入り105.93円まで上昇した。欧州市場は105.65円で取引が始まり、5月29日の高値105.88円を超え、106円のストップロスを誘発し106.18円まで続伸、オプション勢の買いも強く、105.93円~106.23円のレンジで取引が続いた。トルシェECB総裁発言に、EURJPYが買われ106.44円まで急伸、ドル売りの流れに一時105.86円まで下落したが、クロスで円売りが続き、堅調な米株価に106円近辺での取引が続いたが、ポジション調整の売りに105.55円まで下落、終盤にかけて105.97円まで値を戻し、06:00時では105.94円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5440で取引が始まり、NZDUSDの急落を見ながらドル買いが強く1.53895まで下落、1.5385~10の狭いレンジから、1.5456まで値を戻した。欧州市場は1.5445で取引が始まり、BOEとECBの政策金利発表を控え、積極的な取引も控え気味で、1.5376まで徐々に値を下げ、1.5377~10のレンジで取引が続いた。予想通りECBは政策金利4.0%の据置きを発表、トルシェECB総裁の記者会見で、利下げの可能性が指摘されると、新規失業保険申請件数に瞬間安値1.5365をつけ急伸が始まった。1.55を超えオプションカットでは1.5564まで上昇、ロンドンフィキシングから再びユーロ買いが続き、終盤にかけて1.5602まで続伸、06:00時では1.5592で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.46円で取引が始まり、NZDJPYの下落にも162円台を維持、162.25~65円の狭いレンジで取引が続いたが、欧州勢の参入に163.54円まで続伸となった。欧州市場は163.20円で取引が始まり、163.70円まで上昇、BOEとECBの政策金利発表を控え、163.20~50円の狭いレンジで取引が続いた。トルシェECB総裁の記者会見を契機に、EUR買いが炸裂、163.42円から164.00円を超えストップロスの買いを誘発、164.96円まで続伸、164.80~00円の狭いレンジから、ポジション調整の売りに一時164.59円まで値を下げたものの、堅調は米国株にクロスでの円売りが続き、終盤に欠けては165.27円まで上昇、06:00時では165.19円で取引されている。


●主な経済指標の結果
6:00 NZ NZ中銀(RBNZ)融政策を発表=政策金利8.25%の据置きを決定、予想通り→ インフレが根強く、金利を高水準に据え置くことが必要で金利は年内に低下との声明文にNZDUSD急落
10:30 豪 4月 貿易収支=-9.57億豪ドル(予想-17億豪ドル、前回-25.48←-27.36億豪ドル )、輸出=204.46億豪ドル(前回193.33)、輸入=214.03億豪ドル(前回218.8)
16:00 英 5月 ハリファックス住宅価格指数=前月比-2.4% 前年同期比-3.8%
19:00 独 4月 製造業受注=前月比-1.8%(予想0.5% 前回-0.5%←-0.6%)
20:00 英 イングランド銀行(BOE)金融政策を発表=政策金利5.0%の据置きを決定、予想通り
20:45 ユーロ 欧州中銀(ECB)金融政策発表=政策金利4.0%の据置きを決定、予想通り
21:30 米 (6/1までの週) 新規失業保険申請件数=35.7万人(予想37.5万人 前回37.5←37.2万人)
21:30 カナダ 4月 住宅建設許可=前月比14.5%(予想0.7% 前回-4.6←-4.5%)→ 2007年10月来の高水準
23:00 カナダ 5月 Ivey購買部協会指数=62.5(予想59.0 前回57.6)→ 予想を大幅に上回る、仕入れ価格=82.9(前回80.7)を上回り1999年の統計開始以来の高水準。
米 5月 モンスター雇用指数(ネット求人動向調査)=166(前月176) 前年同月比189


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=FRBは通常、為替介入には関与しない。為替介入に関する決定は財務省だけで下す。金融システムを継続的に救済することでモラルハザードを高めることがないよう慎重を期す必要があり、最後の貸し手としての役割を担うべき時について明白な基準を設けるべき。クレジット利用制限につながる規制はすべきでない。
◎米 → 米抵当銀行協会(MBA)=08年第1四半期の国内住宅差し押さえ率、過去最高水準。サブプライム住宅ローン利用者の不履行増加が、返済不履行率を押し上げた。差し押さえ手続きに入っているローンの割合は、第1四半期に0.99%(前年同期0.58%)と過去最高水準に上昇。住宅ローンの延滞率は6.35%で1979年の現算出方法開始以来最高水準。
◎米 → ラッカー・リッチモンド連銀総裁=米経済成長が急速に収縮するリスクは後退した、インフレは不快なほど高い。FRBが年内利上げすべきかとの問いでは指標次第と発言。
◎米 → コーンFRB副議長=0米銀行は今後数四半期で弱い収益と一段の資産評価損計上を発表する公算大。各行は損失に備え一段の資本注入と減配が必要となる可能性。米銀行、収益低下や資産価値の評価減に直面する公算大。


欧州・英国
◎ユーロ → トルシェECB総裁=多くのメンバーが利上げを支持したが全会一致の見解とはならなかった。次回7月3日の理事会で、確かだとは言っていないが利上げの可能性がある。状況を慎重に分析した結果、インフレ期待抑制を確実にするため、次回の会合で政策金利の小幅な変更を決定する可能性があり、この可能性を排除できない。すべての情報やリスク分析などすべてを踏まえた上で、利上げの場合もあると多くが考えた。
◎ユーロ → トルシェECB総裁=ドルについてバーナンキ米FRB議長の発言をいつも評価している。市場はFRBのドルに関するコメントを留意している。為替に関して米FRB議長と米財務長官の発言は非常に重要と考えている。短期金融市場の緊張は継続している。市場に関して国際レベルで必要な対策を講じるべき。金利に関して後手に回っていない。インフレ期待は抑制されている。部のメンバー、きょうの利上げ実施を提案。小幅な利上げとは、従来通りの意味。まず非常に用心した状態に入る必要があるため、きょうの利上げは見送った。
◎ユーロ → トルシェECB総裁=時宜にかなった断固とした方法で行動する。インフレ期待を確実に抑制する強い決意。第1四半期の経済成長率は予想を上回った。第1四半期の力強さは一時的要因によるもの。第1四半期の高成長、第2四半期に相殺される可能性。第1・第2四半期を総合的にみるべき。内需と外需が2008年の成長を下支えする見通し。新興国の成長は引き続き力強いと予想。ユーロ圏に大きな不均衡は存在しない。物価リスクが高まっている。インフレは、食品とエネルギー上昇によるもの。EU基準CPI、高止まりする見通し。インフレは、従来予想よりも長期間高止まりする見通し。マネーと信用の伸びは非常に力強い。経済ファンダメンタルズは健全。銀行ローンは圧迫されていない。引き続きあらゆる動向を非常に注意深く監視する。非常に強い用心が必要な状態。非常に強い用心が必要な状態。
◎ユーロ → ウェーバー独連銀総裁=ECBはインフレ抑制に向け対処する必要がある。トリシェ総裁のインフレをめぐる強い文言には行動が伴わなければならない。 ECB内で意見は分かれていない。われわれは近い将来に予想されることについて市場に明確なメッセージを送った。言行を一致させる必要がある。
◎ユーロ → ECBスタッフ予想=08年ユーロ圏GDP伸び率見通しは1.5─2.1%、3月は1.3─2.1%。09年ユーロ圏GDP伸び率見通しは1─2%、3月予測は1.3─2.3%。08年のユーロ圏インフレ率は3.2─3.6%の見通し、3月予測は2.6─3.2%。09年のユーロ圏インフレ率は1.8─3%の見通し、3月予測は1.5─2.7%。
ユーロ → 独コメルツバンクCFO=銀行業界の再編について、同行とドレスナー銀行、ポストバンクの3行合併が、数ある選択肢の一つ。


日本・その他
◎NZ → ボラードNZ中銀総裁=利下げの時期は経済やインフレ、通貨の動向次第。政策金利を8.25%に据え置いたが、年内に利下げする可能性を示唆。NZドルが急落したことについては予想していた。為替が秩序なく急激に変動すれば、インフレと金融の状況に影響。
◎NZ → ボラードNZ中銀総裁=原油、食料品価格がNZ経済を減速させる。依然としてインフレを懸念している。住宅価格は下落傾向を継続する。物価減速の確信が得られれば、金利引き下げへ。第3四半期に金利引き下げへ向かう見通し。景気は予想を上回るペースで減速している。同国経済は2四半期連続のマイナス成長と定義される=テクニカル・リセッションに陥る可能性がある。
◎フィリピン → フィリピン中銀=USDPHP44にドル売り介入を実施。
◎インドネシア → インドネシア中銀=政策金利を0.25%引き上げ8.50%に決定。


2008年6月4日 本日の為替戦略

昨日突然のドル買いとなった、バーナンキFRB議長発言は、まだ為替市場にドル買いの圧力として残り、その思惑が続く可能性がある。


米国では為替政策に関して直接コメントをできる立場の人は、財務長官に限られ、ポールソン米財務長官は「ドル高は米国の国益」との発言を繰り返しながらも、一方、現実は大幅なドル安が原油価格や商品価格の上昇を招き、世界的なインフレを提供しているとの批判もあった。


昨日、バーナンキFRB議長は「米政策金利は物価圧力と成長へのリスクに対処する上でよい位置にある」と現行の金融政策を容認、金利引き下げの終了を示唆する一方、「ドル安によりインフレリスクが高まっている」と異例の警告、「ドルの価値の変化がインフレとインフレ期待に及ぼす影響に注意」と言い、「FRBと米財務省が引き続き為替市場の動向を非常に注意深く監視していると」と発言、これが直接的なドル買いに繋がった。


私が非常に評価している、PIMCOのグロース氏は「ドルの動向が今後金利を決定する上で、重要な要因となる可能性を示した。ドルの政策はこれまで財務長官の役割だったが、FRBがこれを行うことで、将来の金利変更の決定要因として、ドル重要性が高まる可能性があるという新たな政策上の制約をもたらしたようだ」とのコメントをした。


米財務長がドル高政策を表面的にとりながらも、米輸出主導の景気回復に、インフレが抑制されているうちは、実質的なドル安政策を継続する思惑が市場では続き、現在もそう信じている市場参加者は多いが、バーナンキFRB議長がドルの価値がインフレへの影響を注意との発言に、市場は困惑している。


本日の経済指標・その他では、各国で重要な発表が多い。豪第1四半期GDPでやや弱い数字が予想され、独・ユーロ・英のサービス業PMIが相次いで発表され、ユーロの小売売上高も相場変動が大きい。米国では、雇用統計の前哨戦となる、米チャレンジャー社企業人員削減数、ADP全国雇用者数が発表され、第1四半期の非農業部門労働生産性と、単位労働コストや、ISM非製造業景況指数も重要となっている。また、昨日急変動の要因となった、バーナンキFRB議長がハーバード大学で講演を予定している。


●ドル円
ドル円は、再び105円台に値を戻し、先週金曜日のイメージが再びよみがえってきた。金曜日はドル全面高、月曜はドル安、昨日は、ドル高、日々変わる市場のセンチメントに翻弄されるが、昨日は最近にないバーナンキFRB議長発言に、色々な可能性が予想できるが、とりあえずはリスクヘッジのドル買いの流れに入りやすい。また、最近の相場ではこれが失敗すると逆に大幅ドル売りに変わるが・・・。今日も上値を試してから、その後で考えたい。


ドル円の4時間チャートは、105.11円を超え、104~106円の上限を試している。上値のポイントは、105.88円、106.03円、107.03円、108.60円。下値のポイントは、105.11円、104.64~67円、103.88~93円。RSIは55と50を上回り横ばいとなり、トレンドモメンタムは売りながらも2.5から5.8に上昇。1時間チャートは、104円以下を失敗、大枠で104円~105.68円のレンジの上限を試し、RSIは57と横ばい、トレンドモメンタムは買いに変化。Dailyチャートは、引き続き102.50~106円のレンジで取引が続き、RSIは54と50を上回りながら横ばいに推移、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、104.64円~105.88円で先週金曜日と同じだが、上値を試すことを予想。


●ユーロドル
ユーロドルは、過去3日間下値をサポートした1.5450~00を維持、USDCHFも下落、1.56台まで上昇し、ユーロ買いの安心感が強まったが、結局は1.54半ばで終了、終値ベースでは過去12日間の安値で終了した。結局はユーロ売りの材料には関係ない、バーナンキFRB議長の発言がその原因で、その結果を判断するまでは、安易にドル売りに入りにくく、ユーロ売りの流れが続きやすい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.56台を維持できず急落、再びドル下落トレンドに入っている。上値のポイントは、1.5492、1.5563、1.5602~16、1.5628。下値のポイントは、1.5407、1.5359~64、1.5290。RSIは32と再び下げ、トレンドモメンタムは売りを継続。1時間チャートは、1.56台から急落し不安定な動きになり、RSIは40と50を割り込み下降ラインに入り、トレンドモメンタムは売りに変化。Dailyチャートは、1.55を割り込み、1.54~1.58のレンジの下限を試し、RSIは46と50を割り込みながらも横ばい、トレンドモメンタムは売りに変化。トータルの判断は、売りが強まり、1.5407~1.5563のレンジか、1.5407を割り込むと1.5290まで下落する可能性が出てくる。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが1.98台の攻防から失敗し1.96まで下落、そして1.97台を回復し、また、1.96を試す位置で終了し不安な値動きで終了した。別にクロスで円高になっているわけではないが、どうもイメージは円が強くなっているように思われる不思議な値動きとなっている。


ポンド円の4時間チャートは、204~206円のレンジに入っているが、方向性の判断は難しい。上値のポイントは、207.09~29円、208.00~09円、209.35円。下値のポイントは、203.78円、202.62円、201.70円。RSIは46と50を割り込み弱い下降ラインに入り、トレンドモメンタムは売りを継続。1時間チャートは、210円から204円まで下げ207円に戻し、RSIは56と50を上回り、トレンドモメンタムは買いに変化。Dailyチャートは、上値トライが失敗、下値トライも失敗、大枠で203~210円のレンジに入り、RSIは53と50を若干上回り横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、207.29円を超えられないと、203.78円を割り込み、201.70円までの下落に入りやすい。206.02円を割り込めないと、208.09、209.35円までの上昇に入りやすい。方向性は下落。


●本日の経済指標・その他
10:30 豪 第1四半期 GDP=前期比予想0.3% 前回0.6%、前年比予想2.9% 前回3.9%
16:55 独 5月 NTC サービス業PMI=予想53.7 前回54.9
17:00 ユーロ 5月 RBS/NTC サービス業PMI=予想50.6 前回52.0、総合PMI=予想51.1 前回51.9
17:30 英 5月 CIPS/NTC サービス業PMI=予想50.4 前回50.4
18:00 ユーロ 4月 小売売上高=前月比予想0.2% 前回-0.40%、前年比予想-0.6% 前回-1.6%
20:30 米 5月 チャレンジャー社企業人員削減数=予想 前回90,015人
21:15 米 5月 ADP全国雇用者数=-3万人 前回1万人
21:30 米 第1四半期 非農業部門労働生産性=予想2.5% 前回2.2%、単位労働コスト=予想2.0% 前回2.2%
23:00 米 5月 ISM非製造業景況指数=予想51.0 前回52.0、非製造業景気指数=50.7 前回50.9
3:45 米 バーナンキFRB議長がハーバード大学で講演 、「経済の課題、1975年と現在」
9:30 米 ロックハート・アトランタ連銀総裁、ジョージア日米協会の夕食会で講演
未定 英 5月 HBOS 住宅価格=前月比予想-1.0% 前回-1.3% 前年比予想 前回-3.7%


2008年6月4日 3日の海外為替市場

日経平均株価=14209.17(-230.97 -1.60%)、NYダウ=12402.85(-100.97 -0.81%)、独DAX=7019.13(10.36 0.15%)、英FTSE=6057.70(50.1 0.83%)、金=885.50(-11.50 -1.28%)、原油=124.31(-3.45 -2.70%)。


アジア市場から欧州市場にかけては、米国株はリーマン・ブラザーズの評価損報道にドルは弱く、米国市場ではバーナンキ議長の発言に突然のドル全面高。


アジア市場は、WSJ=関係筋の話として、米証券大手リーマン・ブラザーズが、30億~40億度ルの資本増強を行う可能性がある。増資はリーマンが四半期ベースで上場以来初の赤字に転落する可能性を示唆→ ドル売り、円買いの材料とされる。


豪住宅建設許可件数は、前月比+7.8%(予想-0.5% 前回-5.7%)→ 予想を大幅に上回る。豪第1四半期の経常収支は-194.92億豪ドル(予想-205億豪ドル 前回-187.16←-193.5億豪ドル)、貿易・サービス収支=-80.19億豪ドル、輸出=569.13億豪ドル、輸入=649.32億豪ドルと予想より赤字額が減少、共に良い結果に、AUDUSD=0.9536→0.9579、AUDJPY=96.67円→100.23円まで上昇。


豪中銀の金融政策発表後の声明=今年の需要の伸びは穏やかとなる見通しに、AUDUSD=0.9533、AUDJPY=99.28円まで下落、


ラッド豪首相=過去16年で最高の水準にある同国のインフレとの戦いは長期戦になる。 われわれはインフレ上昇圧力の強まりに直面しており、金利上昇圧力も続いている→ AUDの下落が止まり上昇、AUDUSD=0.9611、AUDJPY=100.34円(欧州市場)→100.54円(米国市場)まで上昇。


欧州市場では、スイス消費者物価指数(CPI)は、前年比2.9%(予想2.4% 前回2.3%)→ 14年半ぶりの高水準にスイス買いが強まる、CHFJPY=100.81円→101.30円(欧州市場)まで上昇→100.54円(米国市場)まで下落。


ユーロ圏第1四半期のGDP改定値は、前期比0.8%(予想0.7% 前回0.3←0.4%)と予想を若干上回りEUR買いとなる。EURJPY=162.44円→163.21円(欧州市場)→162.10円(米国市場)まで下落。


米国市場では、バーナンキFRB議長は国際通貨会議(IMC)中央銀行パネル討議で、①米政策金利は物価圧力と成長へのリスクに対処する上でよい位置にある」と現行の金融政策を容認、金利引き下げの終了を示唆する一方、②ドル安によりインフレリスクが高まっていると異例の警告。FRB議長が為替について直接発言した稀なケースにドル全面高。GBPUSD=1.9741→1.9605、USDCHF=1.0316→1.0489までドル高が進む。


リーマン・ブラザーズの株価急落、資金繰り悪化を懸念し米国株が下落、米自動車販売も弱くドルも買いも一服。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.42円で取引が始まり、仲値のドル買い需要+豪経済指標を受けたAUDJPYの買いに104.71円まで上昇、104.55~70円の狭いレンジから、弱い日本株+WSJ紙のリーマン・ブラザーズ評価損の報道に海外勢のドル売りが続き、AUDJPYが急落したことで、103.96円まで続落となった。欧州市場は104.02円で取引が始まり、クロスで円売りが強まると104.30円まで上昇、ファンド勢の売りに5月28日の安値103.89円を一時割込み103.87円まで下落、アジア系ファンドの買いに下げ止まり、CHFJPY・EURJPYの買い+投機筋の利食いのドル買いに104.67円まで値を戻した。バーナンキFRB議長発言に104.47円→105.57円まで急騰、弱い米国株に上昇も続かず、米自動車販売も弱く利食いのドル売りに104.83円まで値を下げ、105.09円で取引を終了している。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5536で取引が始まり、早朝は1.5554まで上昇、米系投資銀行勢の売りに1.5521まで値を下げたが、WSJ紙のリーマン・ブラザーズ評価損の報道を材料にドル売りが強く、前日NY市場の高値と同水準の1.5590まで上昇した。欧州市場は1.5563で取引が始まり、スイス消費者物価指数の上昇を受けたUSDCHFの売りに買いが続き、予想を上回るユーロ第1四半期のGDP改定値に1.5629まで上昇したが、欧州勢の売りに上げ止まり1.5585~05のレンジで取引が続いた。バーナンキFRB議長発言に1.5601からパニック的な売りに値を下げ、オプションカットでは1.5410まで続落、実需筋の買い+投機筋の買い戻し+米自動車販売も弱く下げ止まり、1.5425~75のレンジで売り買いが交錯、06:00時では1.5446で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.25円で取引が始まり、162.08円~161.60円のレンジでAUDJPYの買いと売りに反応、売り買いが交錯したが、弱い日経平均株価とWSJ紙のリーマン・ブラザーズ評価損の報道を材料に、161.82円まで下落、161.85~20円のレンジからCHFJPYの買いに162.50円まで値を戻した。欧州市場は161.90円で取引が始まり、CHFJPYの買いや、予想を上回るユーロ第1四半期のGDP改定値に162.95円まで上昇、ECBフィキシングの買いに163.23円まで続伸した。バーナンキFRB議長発言にユーロドルの下落が続き、弱い米国株やリーマン・ブラザーズの株価急落に円買いが強く、162.12円まで続落、終盤にかけては162.70円まで値を戻し、06:00時では162.33円で取引されている。


●主な経済指標の結果
10:30 豪 4月 住宅建設許可件数 =前月比+7.8%(予想-0.5% 前回-5.7%)→ 予想を大幅に上回る
10:30 豪 第1四半期 経常収支=-194.92億豪ドル(予想-205億豪ドル 前回-187.16←-193.5億豪ドル)、 貿易・サービス収支=-80.19億豪ドル、輸出=569.13億豪ドル、輸入=649.32億豪ドル
13:30 豪 豪中銀(RBA)金融政策の発表=政策金利7.25%の据置きを決定、予想通り
14:45 スイス 5月 消費者物価指数(CPI)=前月比0.8%(予想0.4% 前回0.8%)、 前年比2.9%(予想2.4% 前回2.3%)→ 14年半ぶりの高水準
18:00 ユーロ 4月 生産者物価指数(PPI)=前月比0.8%(予想0.8% 前回0.7%)、前年比6.1%(予想6.1% 前回5.8←5.7%)
18:00 ユーロ 第1四半期 GDP改定値=前期比0.8%(予想0.7% 前回0.3←0.4%) 前年比2.2%(予想2.2% 前回2.1←2.2%)
23:00 米 4月 製造業受注指数=1.1%(予想-0.1% 前回1.5←1.3%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → PIMCOのグロース氏=バーナンキFRB議長はドルの動向が今後金利を決定する上で、重要な要因となる可能性を示した。ドルの政策はこれまで財務長官の役割だったが、FRBがこれを行うことで、将来の金利変更の決定要因として、ドル重要性が高まる可能性があるという新たな政策上の制約をもたらしたようだ。
◎米 → "バーナンキFRB議長「国際通貨会議(IMC)中央銀行パネル討議」=ドル安によりインフレリスクが高まっていると異例の警告。ドルの価値の変化がインフレとインフレ期待に及ぼす影響に注意。米政策金利は物価圧力と成長へのリスクに対処する上でよい位置にある。世界的貿易均衡の回復過程の一部。ドル安のインフレへの影響をはっきりと認識し注視。FRBの2つの責務へのコミットメント、強く安定したドルの確保へのカギ。住宅市場が安定するまで、成長リスクは引き続き下向き。高インフレは長期の物価上昇期待につながる可能性。FRBと米財務省が引き続き為替市場の動向を非常に「注意深く監視」していると発言→ FRB議長が為替について直接発言した稀なケースにドル全面高。
◎米 → WSJ=関係筋の話として、米証券大手リーマン・ブラザーズが、30億~40億度ルの資本増強を行う可能性がある。増資はリーマンが四半期ベースで上場以来初の赤字に転落する可能性を示唆。 増資は普通株の発行を通じて行われ、既存株式の希薄化につながる可能性があるという。6月16日の週に予定している決算発表の際に同時に発表される見通し→ ドル売りと円買いが強まる
◎米 → 市場で米系信託の巨額追加損失が話題となっている模様


欧州・英国
◎ユーロ → ノワイエ仏中銀総裁=賃金が循環的に上昇せず、企業の利益率を押し下げなければ、ユーロ圏のインフレは安定推移した後、急速に低下する可能性が高い。
◎ユーロ → トリシェECB総裁「国際通貨会議(IMC)中央銀行パネル討議」=原油価格によるショックの危険性を認識。短期的には原油価格のショックによる影響を防ぐ手段はない。商品価格上昇など衝撃の要因や期間の把握に努めている。世界経済は世界的なシステムの様々な側面を通した広範囲に及ぶ相互依存のショックを経験している。その衝撃やシステム内での相関関係を把握することが、われわれの経済分析や意思決定で進行中の重要な部分。物価安定は引き続き金融当局者の主要責務。中銀は成長と雇用を支援するためにインフレトレンドとインフレ期待を抑制すべき。
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=原油価格は今後数年高止まりするが、ユーロ圏のインフレは2009年にECBの目標近くまで低下するとの見通し。
◎ユーロ → 外交筋=EU財務相会合はスロバキアのユーロ導入を承認。


日本・その他
◎日本 → 白川日銀総裁「国際通貨会議(IMC)中央銀行パネル討議」=当面は経済に逆風を予想、日本経済は引き続き減速。経済成長、08年終わりから09年初めに持ち直す見通し。08・09年の消費者物価上昇への上方リスクを予想。成長へのリスクバランスは依然下向き、物価圧力は上向き。将来の金利の決定、持続的な成長と安定による。インフレの上方リスクは徐々に高まっている。日本の金融状況、しばらくの間極めて緩和的だった。長期的な金融緩和の維持、過度にリスクを取る動きを促進する可能性。金融のバブルに対し金融政策の効果は限定的。成長へのリスクバランスは依然下向き、物価圧力は上向き。
◎ロシア → ウリュカエフロシア中銀第1副総裁=2008年にいくつかの段階を経てルーブルの取引レンジを拡大していく方針。
◎韓国 → 韓国中銀=5月末時点の同国外貨準備高、総額25億ドルと思われるドル売り介入を実施した影響に、前月比-22.8億ドルの2582億ドル。1997年のアジア金融危機以降で2番目の減少幅。  
◎豪 → 豪中銀の金融政策発表後の声明=インフレ懸念が拡大しているが、現行の金融政策スタンスは当面適切。需要・インフレ見通しにかなりの不透明感。需要鈍化すれば、インフレは時間とともに低下へ。短期的にインフレ率は比較的高水準で推移。今年の需要の伸びは穏やかとなる見通し。需要が鈍化しなければ見通しを見直しへ。→弱気な内容にAUD売りが強まる。
◎豪 → ラッド豪首相=過去16年で最高の水準にある同国のインフレとの戦いは長期戦になる。 われわれはインフレ上昇圧力の強まりに直面しており、金利上昇圧力も続いている。
◎UAE → UAE首相「ドルペッグ制、国益となる限り継続。


2008年6月3日 本日の為替戦略

昨日は、英住宅金融大手ブラッドフォード・アンド・ビングレーのCEO辞任や突然の増資発表に、GBPJPY=209.12→205.38と3.74%も下落、円高の流れを作ったが、英金融機関が破綻する可能性も非常に低く、これを材料としたJPYやCHFのショートポジションと、GBP、AUD、EURのロングポジションの巻き戻しに、円高になったとしか思えない。


円買いの新たな材料や、方向性が出たわけでもなく、円高へ変化する予想を決め打ちする根拠も乏しいが、徐々に底値を堅め、円売りを失敗した反動が気になってしょうがない。


ユーロにしても、IMFはユーロ圏の成長見通しを上昇修正し、2008年GDP1.75%(前回1.4%)、2009年1.25%に減速を予想。トルシェECB総裁、ユンケル・ユーログループ議長、リープシャー・オーストリア中銀総裁、リープシャー・オーストリア中銀総裁等、インフレを懸念する発言が続き、独・ユーロ製造業PMIも予想通の結果に、ユーロ売りの材料も見当たらない。


●ドル円
ドル円は、GBPJPYの売りがドル円の相場を作り、106円を試すこともできず、逆に104円前半のストップロスの売りをトリガーし下落したが、流石に103円台は堅く、GBPJPYの売りだけでは崩せそうになく、103.50~105.50円のレンジに入りそうである。


ドル円の4時間チャートは、持ち合いから逆に下落、104~105.11円のレンジに入っている。上値のポイントは、104.64~67円、105.11円、105.88円。下値のポイントは、103.88~98円、103.47円、102.73円。RSIは53と下降ラインができ、トレンドモメンタムも売りに変化している。1時間チャートは、106円を失敗104円近くまで値を下げ、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、106円を超えられず再び102.50~106円のレンジに戻り、RSIは51と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、昨日までの強い流れは変わり、ドル売りに変化、戻り売りに変わっているが、本日は103.88円~105.11円のレンジを予想。


●ユーロドル
ユーロドルは、GBPUSDの下落の影響を受けながらも1.55台を維持し、ユーロ高期待が残るが方向性はまだはっきりしない。上値リスクを考えながら、暫くはレンジ相場を前提にポジションを考えたい。


ユーロドルの4時間チャートは、下落トレンドから上昇に変化し、1.55~1.56のレンジに入っている。上値のポイントは、1.5563、1.5602、1.5616、1.5634、1.5663。下値のポイントは、1.5492、1.5461、1.5364。RSIは38と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、下落トレンドから横ばいに変わり、1.55~1.56のレンジに入り、RSIは47と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、1.55台の動きが続き、RSIは47と横ばいで、トレンドモメンタムは買いが崩れ、売りに変わっている。


●ポンド円
ポンド円は、209円を試し210の大台を試すと予想していたが、英住宅金融大手ブラッドフォード・アンド・ビングレー社のCEO辞任や予定外の増資発表に、GBP売りが始まり失敗。先日のテレグラフ紙は、BOEは注意深い利上げが必要とのこと。上値失敗から、ポンド売りの続落も考え難く、再びレンジ相場に入り、戻りが鈍ければ売りを選択する必要があるが、まだ、見極めが必要。


ポンド円の4時間チャートは、上昇トレンド崩れ急落、205~208円のレンジに入っている。上値のポイントは、206.12円、206.57円、207.35円、207.68円、208.00円。下値のポイントは、205.19円、204.12円、202.62円。RSIは48と50を割り込み下降ラインに変わり、トレンドモメンタムは売りになっている。1時間チャートは、急落に205円を一時割り込み、205~206円で揉み合いとなり、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドが続くが210円トライが失敗、RSIは47と横ばいで、トレンドモメンタムは買いが継続。トータルの判断は、204.12~206.57円のレンジ。売りは戻りを確認してから。


●本日の経済指標・その他
10:30 豪 4月 住宅建設許可件数 =予想-0.5% 前回-5.7%
10:30 豪 第1四半期 経常収支=予想-205億豪ドル 前回-193.5億豪ドル
13:30 豪 豪中銀(RBA)金融政策の発表=政策金利7.25%の据置きを予想
14:45 スイス 5月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.4% 前回0.8%、 前年比予想2.4% 前回2.3%
18:00 ユーロ 4月 生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.8% 前回0.7%、前年比予想6.1% 前回5.7%
18:00 ユーロ 第1四半期 GDP改定値=前期比予想0.7% 前回0.4% 前年比予想2.2% 前回2.2%
23:00 米 4月 製造業受注指数=予想-0.1% 前回1.3%
18:30 ユーロ トルシェECB総裁発言、OECDフォーラム
22:00 米 バーナンキFRB議長、白川日銀総裁、国際通貨会議(IMC)中央銀行パネル討議に衛星回線を通じて参加
EU財務相会合
未定 英 5月 HBOS 住宅価格=前月比予想-1.0% 前回-1.3% 前年比予想 前回-3.7%


2008年6月3日 2日の海外為替市場

日経平均株価=14440.14(101.60 0.71%)、NYダウ=12503.82(-134.50 -1.06%)、独DAX=7008.77(-88.02 -1.24%)、英FTSE=6007.60(-45.90 -0.76%)、金=897.00(5.50 0.62%)、原油=127.76(0.41 0.32%)。


週明けのオセアニア市場では、英タイムズ紙が、英住宅金融大手ブラッドフォード・アンド・ビングレー のCEOが健康上の理由から辞任、予定外の4億ポンドの増資発表に、英金融不安にポンド売りが始まる。GBPUSD=1.9764をピークに下落が始まり、GBPJPY=208.36円をピークに米国市場では204.65円まで急落し、円高の流れが始まった。


豪小売売上高は、前月比-0.2%(予想0.2% 前回0.2←0.5%)と予想を下回り、利上げ観測が後退、AUDUSD=0.9561→0.9501(欧州市場)まで下落→0.9567(米国市場)まで上昇。AUDJPYは売りが続いた。


欧州市場では、英タイムズ紙の記事を材料にGBP売りが進み、英製造業PMIは、50.0(予想50.5 前回50.8←51.0)と2005年7月来の低水準。英住宅ローン承認件数は、5.8万件(予想6.5万件 前回6.3←6.4万件)と統計開始の1999年以来最低の水準で、GBPUSD=一時1.9597まで下落。


英住宅金融大手ブラッドフォード・アンド・ビングレー社の株価が30%近く急落、欧州株価は下げ、ポンド売りが加速。


米国市場では、米ISM製造業景況指数は、49.6(予想48.5 前回48.6)と予想を上回ったが、米株価の下落が続きドル円の売りが続いた。


欧州勢が取引を終了した薄い相場で、S&Pがメリルリンチ、リーマン・ブラザーズ、モルガン・スタンレーの債務格付けを引き下げ、ドル売りが加速、円高が進んだ。


●ドル円
アジア市場のドル円は、英タイムズ紙の報道にGBPJPYの売りが進み、オセアニア市場で104.92円まで下落、東京時間の午前6時では105.12円で取引が始まり、本邦実需筋の買いに105.54円まで上昇、AUDJPY売りやアジア勢の売りに上値は重く、105.20~50円のレンジから、欧州勢の参入にGBPJPYの売りが加速、104.95円まで続落となった。欧州市場は105.31円で取引が始まり、クロスの円買いに上値は重く、欧州金融株の大幅下落+弱い英経済指標にGBPJPYの売り進み、104.66円まで下落、ポジション調整に一時105.00円まで値を戻したが、戻り売りが続き104.58円まで続落した。予想を上回る米ISM製造業景況指数にも上昇力は鈍く、S&Pがメリル・リーマン・モルスタの格下げを発表すると、104.20~40円のストップロスの売りを誘発、104.02円まで下落、終盤にかけては利食いの買いに104.62円まで値を戻し、06:00時では104.43円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルはオセアニア市場の高値1.5579から、午前6時では1.5569で取引が始まり、1.5545~65のレンジから、GBPUSDの下落に1.5531まで下落、1.5530~45の揉み合いから1.5515まで続落、1.5520~45のレンジで売り買いの攻防が続いた。欧数市場は1.5527で取引が始まり、ECB理事のタカ派発言に1.5567まで上昇したが、弱い欧州株+実需筋の売りに1.5500を割り込み1.5487まで下落した。予想を上回る米ISM製造業景況指数に1.5488まで続落したが、GBPUSD+AUDUSDの買いが続き、ロンドンフィキシングには1.5543まで、S&Pがメリル・リーマン・モルスタの格下げを発表すると1.5590まで続伸したが、CTA筋や米銀筋の売りに1.5532まで下落、06:00時では1.5537で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円はオセアニア市場の高値164.25円から、午前6時では163.64円で取引が始まり、164.24円まで値を戻したが、AUDJPYの売りに上値は重く、163.68~164.20円のレンジで売り買いが交錯、GBPJPYの売りが強まると163.10円まで続落となった。欧州市場は163.52円で取引が始まり、弱い英経済指標にGBPJPYが急落、連れ安となり162.73円まで続落、東欧勢の買い戻しに163.31円まで上昇したが、弱い米国株に、上値は重く162.50円以下のストップロスを誘発し、162.08円まで下落、162.15~55円のレンジでの取引が続き、06:00時では162.25円で取引されている。


●主な経済指標の結果
ウェリントン休場(女王誕生日)
9:30 豪 5月 TD-MIインフレーションゲージ=前月比0.3%(前回0.5%)、前年比4.5%と過去最高。
10:30 豪 第1四半期 設備投資=0.9%(予想1.0% 前回0.8←0.7%)
10:30 豪 4月 小売売上高=前月比-0.2%(予想0.2% 前回0.2←0.5%)→ 予想を下回り一時AUD売りとなる
14:45 スイス 第1四半期 GDP=前期比0.3%(予想0.3% 前回0.9←1.0%)、前年比3.0%(予想3.3% 前回3.6%)
16:30 スイス 5月 SVME購買部協会景気指数(PMI)=55.7(予想55.4 前回56.7)
16:55 独 5月 製造業PMI=53.6(予想53.5 前回53.6)
17:00 ユーロ 5月 製造業PMI=50.6(予想50.5 前回50.7)」
17:30 英 5月 CIPS 製造業PMI=50.0(予想50.5 前回50.8←51.0)→ 2005年7月来の低水準
17:30 英 4月 住宅ローン承認件数=5.8万件(予想6.5万件 前回6.3←6.4万件)→ 統計開始の1999年以来最低の水準
17:30 英 4月 住宅ローン貸付額増減=63.54億ポンド(予想68億ポンド 前回67.4←69.3億ポンド)、消費者信用残高=9.4億ポンド(10億ポンド 前回11.67←12.4億ポンド)
17:30 英 4月 マネーサプライM4=前年比11.1%(前回11.2%)
23:00 米 4月 建設支出=-0.4%(前月比予想-0.6% 前回-0.6←-1.1%)
23:00 米 5月 ISM製造業景況指数=49.6(予想48.5 前回48.6)、新規受注=49.7(前回46.5)、雇用=45.5(前回45.4)、価格=87.0(前回84.5)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → ロックハート・アトランタ連銀総裁=インフレは不快な水準、期待高まる兆し。米経済は依然として深刻なリスクに直面。住宅減速ペースは鈍化しつつある。現在の政策スタンス、リスク対し適切に均衡。FRBが予想する政策効果を見極めるため、恐らく一定期間が必要。政策、成長とインフレ動向に柔軟に対処する必要。米経済は相当の不透明性に直面、深刻なリスク残る。上半期の成長は弱いと予想、下半期は逆風弱まるなか幾分改善へ。
◎米 → ポールソン米財務長官(UAE訪問中)=ドルが世界の準備通貨であるもっともな理由がある。最近のドル安は原油価格上昇の小さな要因にすぎない。強いドルは米国の国益だと繰り返し述べてきた。資本市場は厚みがあり流動性が高い。過去数カ月にわたりドル安要因となっている米経済の問題に取り組む方針。一部のクレジット市場、依然として適切に機能していない。市場が完全に回復するには数カ月かかる、紆余曲折がある見通し。
◎米 → S&P=メリルリンチ、リーマン・ブラザーズ、モルガン・スタンレーの債務格付けを引き下げた。


欧州・英国
◎ユーロ → 欧州連合(EU)統計局=4月のユーロ圏の食料価格は乳製品などの高騰で前年同月比7.1%上昇し、総合インフレ率(3.6%)の約2倍の伸び。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=物価安定の主要責務に忠実であり続ける。物価安定は金融安定の必須条件、現時点で非常に重要。ECBは物価安定に今後も焦点を当てる。
◎ユーロ → トリシェECB総裁(ルモンド紙)=非常に重要な市場の調整に直面しており、それは依然続いている。警戒を維持する必要。物価上昇は本当に問題をもたらしている。ユーロ圏全体の物価安定を維持する必要がある。-物価上昇はユーロ圏に本当に問題をもたらしている。
ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=IMFがユーロ圏の成長率見通しを上方修正したことを歓迎する。この状況において将来のインフレ動向は重要事項でIMFはやや楽観的。
◎ユーロ → シュタルクECB専務理事=ユーロ圏のインフレ率は中期的に2%を下回るとの見通し。 エネルギーや農産物、食料など原材料価格の世界的な動向により、現在はインフレの際立った上昇が見られる。3%を超える現在のインフレ率について受け入れがたい。長期的にインフレ率が3%を超える水準にとどまれば深刻な懸念。世界的な信用収縮は欧州に重大な悪影響を及ぼしていない。
◎ユーロ → オルドネス・スペイン中銀総裁=中期的な物価安定に向けできる限りのことを行う。すべてのユーロ圏加盟国の状況を考慮。
◎ユーロ → リープシャー・オーストリア中銀総裁1=インフレ抑制のためにあらゆることを行う。現在の為替レートは原油価格のネガティブな動きを軽減する役に立っている。
◎IMF → IMFユーロ圏経済に関する定期リポート=ECBが政策金利を当面4%で据え置くのが適切。ユーロ圏の今年の成長率見通しを従来の1.4%→1.75%に引き上げ。2009年の成長率については1.25%に減速するとの見通し。
◎英 → 英住宅金融大手ブラッドフォード・アンド・ビングレー =CEOが健康上の理由から辞任、株主割当増資での予定外の4億ポンドの増資発表に、株価が30%近く急落、HBOSが一時8%下落、欧州株安にポンド売りが始まる。


日本・その他
◎日本 → 岩田・内閣府経済社会総合研究所所長= 交易条件の悪化が内需に与える影響に、日本経済の現状について微妙なところに差し掛かってきている。 物価動向については、判断が難しいとしながらも少しずつトレンドとしてデフレの状態から抜け出しつつあることは間違いない。米国経済に関しては年後半には必ず上向くとか、なかなかそういうことが言いにくい局面で、不確実性が増大。
◎中国 → 中国人民銀行=一連の自然災害の結果、成長の過熱リスクが低下。国内経済と外部環境が年初からかなり明確に変化した。これらの変化により、急速な成長の過熱リスクがやや緩和された。 

◎IMF → IMF=ロシアの今年のインフレ率は14%に達する可能性、ルーブルの上昇が望ましい。
◎カタール → カタール首長の経済アドバイザー=1カタールは通貨の米ドルとのペッグを撤廃する必要がある。
◎サウジ → アッサーフ・サウジアラビア財務相=ドルペッグ制廃止や通貨再評価の意向ない。ポールソン米財務長官との共同記者会見で述べた。


2008年6月2日 本日の為替戦略

今日は月曜日で6月の始まりともなる。ドルは全体的に買い戻される傾向が続いていたが、先週末の相場は月末の特殊要因もあり、ストレートな流れを反映していない可能性もある。そして、今日からは、ドル買いの流れが加速するのか、逆にドル売りに変わるのか、今日からの値動きが注目される。


本日の経済指標・その他では、豪小売売上高が注目され、欧州ではスイス第1四半期GDP、ユーロ圏・独・英・スイスで購買部協会景気指数(PMI)が多く、最新の景況感を占うことができる。また、米国ではISM製造業景況指数が注目されており、発言ではトルシェECB総裁の発言には注意が必要。


●ドル円
ドル円は、103円、104円、そして、105円台をクリアし上昇が続いている。最近は2.5円幅で揉み合いが続くことが多く、最近では、大枠では98.50~101円、100.50~103.00円、そして、103.00~105.50円のレンジで取引される傾向にあった。105円~107.50円へ2.5円のドル高へスライドすることができるのか、逆に失速するのかよく判断する必要がある。その前哨戦として、106円台の壁をクリアきるのか注目したい。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドから持ち合いに移行している。上値のポイントは、105.88円、105.99円、106.46円、107.22円。下値のポイントは、105.11円、104.64~70円、103.88~93円、103.06円。RSIは77と横ばいが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。1時間チャートは、上昇トレンドから106円を前に上昇力が鈍り、106.20~75円のレンジに入り、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、102.50~106円のレンジ上限を試し、RSIは54と50を超え横ばいで、トレンドモメンタムは買いに変化。トータルの判断は、105.11~106.46円のレンジで、上値を試すことが予想される。


●ユーロドル
ユーロドルは、大枠では1.53~1.5850のレンジに入り、どうも新たなテーマも無く、売り買い共にポジションを持ち難い、レンジ内での取引が続きそうである。1.55以下では買いが厚く、逆に1.5700以上ではユーロ売りが厚く、暫くは押し目買いから、上値を試し、1.5800でダブルトップにでもなれば将来のユーロ売りに流れが変わるが、まだ、まだ、決め打ちするには早すぎる。


ユーロドルの4時間チャートは、下落トレンドも弱まり上昇に転じている。上値のポイントは、1.5563、1.5602~16、1.5634、1.5663、1.5737。下値のポイントは、1.5492、1.5461、1.5364、1.5290。RSIは33で下降ラインも崩れ横ばいとなり、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、長い下降トレンドが崩れ上昇に転じ、RSIは59で上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。Dailyチャートは、1.53~1.5850のレンジに入り、RSIは46と50を下回り横ばいで、トレンドモメンタムは買いがリジェクトされている。トータルの判断は、1.5492~1.5616のレンジで、押し目買いを予想。


●ポンド円
ポンド円は、200円を超えてからは、長い時間200~209円のレンジで取引が続き、今は、上限を試し26日移動平均線まで値を戻した。終値では2月29日の週以来の高値となり、この買いの流れが強いことが予想され、円はスイスを除く他の主要国通貨で円安が続き、ポンド円もこの流れが続きそうである。


ポンド円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、210円の大台を試している。上値のポイントは、210.00円、210.48円、211.43円、213.75円。RSIは79と上昇ラインを続け、トレンドモメンタムは買いを継続。1時間チャートは、上昇トレンドが続き、RSIは58と横ばいとなり、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、203~209円の上限を超え、買いが続いている。RSIは53と50を上回り横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買いで、210円を試す動きを予想。
●本日の経済指標・その他
NZウェリントン休場(女王誕生日)
9:30 豪 5月 TD-MIインフレーションゲージ=予想 前回0.5%
10:30 豪 第1四半期 設備投資=予想 前回0.7%
10:30 豪 4月 小売売上高=前月比予想0.2% 前回0.5%
14:45 スイス 第1四半期 GDP=前期比予想0.3% 前回1.0%、前年比予想3.3% 前回3.6%
16:30 スイス 5月 SVME購買部協会景気指数(PMI)=予想55.4 前回56.7
16:55 独 5月 NTCサービス業PMI=予想53.7 前回54.9
17:00 ユーロ 5月 製造業PMI=予想50.5 前回50.7
17:30 英 5月 CIPS 製造業PMI=予想50.5 前回51.0
17:30 英 4月 住宅建設許可=予想6.5万件 前回6.93万件
17:30 英 4月 住宅ローン=予想68億ポンド 前回69.3億ポンド、消費者信用残高=10億ポンド 前回12.4億ポンド
17:30 英 4月 マネーサプライM4=前年比予想 前回11.2%
23:00 米 4月 建設支出=前月比予想-0.6% 前回-1.1%
23:00 米 5月 ISM製造業景況指数=予想48.5 前回48.6
未定 英 5月 HBOS 住宅価格=前月比予想-1.0% 前回-1.3% 前年比予想 前回-3.7%
21:30 ユーロ トルシェECB総裁発言
1:20 米 ロックハート・アトランタ銀総裁、経済・金融状況について講演
ユーロ ユーログループ財務相会合


2008年6月1日 今週の為替戦略

先週の動きは:
ロンドン、NY市場が3連休から明けた先週の為替市場は、アジア市場では貿易黒字国高、赤字国通貨安が加速、韓国など赤字国中銀のドル売り介入が続いた。原油価格は、5月21日の133.70ドルの高値から小幅下落し127.35ドルで越週、引き続き高値圏で推移ており、主要国では相変わらずインフレ懸念と景気鈍化が焦点となっている。


先週は、独消費者物価は前年比3.0%と強く、ユーロ圏の消費者物価が前年比3.6%と上昇は止まらず、英消費者物価指数は前年比3.0%と中銀ターゲットを大幅に上回り、日本全国消費者物価もコアで0.9%と上昇傾向が続いた。一方、カナダGDP、前年比-0.3%と5年ぶりのマイナスとなり、この流れは止まりそうになく、中銀が期待している、景気スローダウン=インフレ率低下も、今のところまだ全く見られない。


イエレン・サンフランシスコ連銀総裁のインフレリスクを警戒する発言に、米利下げ終了から利上げ観測が指摘され、ドル高の流れに主要国通貨は下落、上昇を続けていた豪ドルもやや上昇に陰りが見られ、NZドルだけが若干ながら強含みで推移し、円クロスではGBPJPYが2月28日以来、久々に209円台に乗せ210の大台を試す勢いで円は弱含みで推移した。


米経済指標は、住宅価格の低下が続き、景況感も弱いものの、3月までと比べると改善が見られ底を打ちし上昇傾向にある。第1四半期の企業収益は3.8%と前回-3.3%から大幅改善され、第1四半期GDP改定値も前期比0.9%と前回0.6%から大幅に上方修正され、コアPCE価格指数は2.1%と前回2.2%から逆に下落している。


独6月のGFK消費者信頼感指数は4.9(予想5.9 前回5.6)と弱く、独第1四半期GDP確報値が1.5%(予想0.3% 前回0.3%)と非常に強く一時ユーロ買いになったものの、個人消費は弱く失業率は増加、ユーロ高の影響が懸念され、1.58を維持できず一時1.54台後半まで下落した。


堅調だった、豪ドルも第1四半期の民間設備投資が、前期比-2.5%(予想3.0%)と非常に弱く、マイナス成長が危惧され、0.95近くまで下落した。


長期金利は、日本=1.74%(前週1.695%)、米国=4.056%(前週3.854%)、独=4.454%(前週4.264%)と上昇は止まらず、日経平均株価は14195.66(前週13945.10)、NYダウ=12638.32(前週12479.63)と上昇しているものの、まだ上昇幅は鈍い状態が続いている。


今週から6月が始まる。ドル買いの流れにも、市場参加者は昨年8月から続いたドル安センチメントの方向転換をできず、疑心暗鬼の中で取引が続いている。


先週もそうだったように、雇用や住宅価格の下落懸念は残るものの、底なしの金融不安は3月末で一応解消に向かい、まばらながら強い米経済指標も見られ、インフレ懸念の高まりもあり金利引き下げは終了したと考えられる。一方の、ユーロは予想以上に堅調な経済成長が続き、インフレは収まりそうに無く利下げも考え難く、米国との金利差も大きく変わりそうにもない。ただ、動きが鈍いときに現れる、低金利通貨売り+高金利通貨買いの流れが今週も続きそうである。


ノルウェー年金基金が欧州株の時価総額1%超に相当する巨額な欧州株の購入を数週間以内に行う可能性があると発表、原油輸出で受けるドルからユーロへシフトする可能性もある。中東、東南アジア、ロシアなど、ドルペックを採用している国々は米金利が低下し、インフレに悩み、金利引締めや自国通貨を切上げる動きが続くとのレポートは多い。目先の堅調なドルも多くの難問を抱えている。


Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると、
主要通貨では:
強かった、AUDやNZDも値を下げ、久々にドルは主要国通貨に対して上昇、全面高の展開となった。下げ幅を見るとUSDJPY=2.07%と最も大きく、USDCHF=1.79%と続き、テーマが金融不安から安定化し、安定的な値動きとなったことで弱く、低金利によるキャリートレードの相手にされ、GBP、AUD、NZDの下落率は比較的に少ない。


USDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 104.02 104.69 102.73 103.38 -0.69 -0.66% 1.96 1.88%
30-May-08 103.26 105.88 103.12 105.52 2.14 2.07% 2.76 2.67%


EURUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 1.5594 1.5814 1.5486 1.5762 1.83 1.17% 3.28 2.11%
30-May-08 1.5766 1.5819 1.5461 1.5554 -2.08 -1.32% 3.58 2.27%


USDCHF    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 1.0458 1.0573 1.0216 1.0240 -2.37 -2.26% 3.57 3.41%
30-May-08 1.0243 1.0528 1.0224 1.0423 1.83 1.79% 3.04 2.97%


GBPUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 1.9567 1.9850 1.9454 1.9793 2.17 1.11% 3.96 2.02%
30-May-08 1.9794 1.9845 1.9675 1.9822 0.29 0.15% 1.70 0.86%


AUDUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 0.9565 0.9653 0.9510 0.9589 0.34 0.36% 1.43 1.50%
30-May-08 0.9592 0.9636 0.9511 0.9557 -0.32 -0.33% 1.25 1.30%


USDCAD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 0.9996 0.9999 0.9817 0.9897 -0.94 -0.94% 1.82 1.82%
30-May-08 0.9887 0.9978 0.9824 0.9933 0.36 0.36% 1.54 1.56%


NZDUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 0.7747 0.7902 0.7705 0.7846 1.05 1.36% 1.97 2.54%
30-May-08 0.7856 0.7922 0.7768 0.7828 -0.18 -0.23% 1.54 1.96%


クロスでは:
円全面安の展開となった。円は、GBPJPY=2.19%、NZDJPY=1.79%、AUDJPY=1.73%、CADJPY=1.70%と大幅に値を下げ、金利差に弱い円のイメージが強く、クロスでの円売りがドル円の上昇の要因ともなっている。ユーロは、EURCHF=0.42%と値を上げたものの、EURGBP=-1.46%と大きく値を下げている。


EURJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 162.25 163.87 161.46 162.93 0.80 0.49% 2.41 1.49%
30-May-08 162.82 164.48 162.72 164.11 1.18 0.72% 1.76 1.08%


GBPJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 203.55 206.54 202.60 204.63 1.01 0.50% 3.94 1.93%
30-May-08 204.39 209.35 204.23 209.12 4.49 2.19% 5.12 2.50%


CHFJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 99.44 101.04 98.90 100.92 1.61 1.62% 2.14 2.15%
30-May-08 100.79 101.32 100.20 101.21 0.29 0.29% 1.12 1.11%


AUDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 99.50 100.04 98.88 99.13 -0.31 -0.31% 1.16 1.17%
30-May-08 99.05 101.06 98.93 100.84 1.71 1.73% 2.13 2.15%


NZDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 80.59 81.87 79.77 81.11 0.58 0.72% 2.10 2.61%
30-May-08 81.12 82.74 80.89 82.56 1.45 1.79% 1.85 2.28%


CADJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 104.03 105.87 103.96 104.41 0.28 0.27% 1.91 1.83%
30-May-08 104.39 107.10 104.12 106.18 1.77 1.70% 2.98 2.85%


EURGBP    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 0.7968 0.8034 0.7926 0.7961 0.07 0.09% 1.08 1.36%
30-May-08 0.7963 0.7983 0.7832 0.7845 -1.16 -1.46% 1.51 1.90%


EURCHF    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 1.6312 1.6377 1.6142 1.6142 -1.78 -1.09% 2.35 1.44%
30-May-08 1.6153 1.6300 1.6147 1.6209 0.67 0.42% 1.53 0.95%


株価
日経平均株価    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 14,294.52 14,343.19 13,658.02 14,012.20 -207.28 -1.46% 685.17 4.82%
30-May-08 13,875.98 14,366.63 13,665.57 14,338.54 326.34 2.33% 701.06 5.00%


ダウ工業株30種平均 OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
23-May-08 12,985.41 13,136.69 12,460.09 12,479.63 -507.17 -3.91% 676.60 5.21%
30-May-08 12,620.90 12,726.50 12,442.59 12,638.32 158.69 1.27% 283.91 2.27%


IMM通貨先物:
金融危機が薄らいだことで、JPYロングポジションの減少幅が拡大、CHFショートポジションが拡大、GBPもショートポジションが拡大し、EURはロングからショートに変化し、EUR高のセンチメントが変化していた。一方、CADとNZDのロングポジションは拡大し、AUDも高水準のロングポジションが維持されている。


JPY       Long Short Net
20-May-08 65,203 25,155 40,048
27-May-08 62,907 29,603 33,304


EUR       Long Short Net
20-May-08 70,240 63,399 6,841
27-May-08 64,503 67,893 -3,390


GBP       Long Short Net
20-May-08 22,233 47,573 -25,340
27-May-08 22,471 47,359 -24,888


CHF       Long Short Net
20-May-08 19,037 23,980 -4,943
27-May-08 18,907 28,756 -9,849


CAD       Long Short Net
20-May-08 53,118 21,700 31,418
27-May-08 69,636 19,511 50,125


AUD       Long Short Net
20-May-08 72,418 11,117 61,301
27-May-08 67,200 9,908 57,292


NZD       Long Short Net
20-May-08 12,274 7,733 4,541
27-May-08 12,903 7,939 4,964


今後の金利予想は:
国   予定日  現行政策金利  予想:         
USD  6月25日 2.00% 金利据え置きを予想(Fed Funds Target Rate)
EUR  6月5日 4.00% 金利据え置きを予想(Refi Rate)
GBP 6月5日 5.00% 金利据え置きを予想(Base Rate)
JPY 6月13日 0.50% 金利据え置きを予想(OverNight Call Rate)
AUD 6月3日 7.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
NZD 6月4日 8.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
CHF  6月19日 2.75% 金利据え置きを予想(3 month Libor target)
CAD 6月10日 3.00% 0.25%の利下げを予想(OverNight Rate)
NOK 6月25日 5.50% 金利据え置きを予想 (Sight deposit)
SEK  7月3日 4.25% 金利据え置きを予想 (Repo rate)


今週の経済指標・その他では、6月が始まり、週初には主要国に金融政策や米雇用統計の発表があり、その他多くの経済指標や通貨当局者の発言が予定され、最近では大幅な変動に結びついていないものの、雇用統計はいつも波乱を招くことは確実。


6日には、米雇用統計の非農業部門雇用者数は、予想-5.5万人 前回-2.0万人と、雇用者の減少が予想され、積極的なドル買いに動き難くなっている。


また、3日=豪中銀は政策金利7.25%の据置き、5日=NZ中銀は政策金利8.25%の据え置き、英中銀は政策金利5.0%の据置き、欧州中銀は政策金利4.0%の据置きが、それぞれ予想されている。この予想の確立は高く、市場の注目は、発表後の中銀・総裁の発言に焦点が当てられており、この内容に為替が動くことは避けられないのが現実。


◎個人消費関連では、2日=豪小売売上高、4月=ユーロ小売売上高
◎インフレ関連指標では、3日=スイスCPI、ユーロPPI
◎経済成長関連では、2日=スイスGDP、3日=ユーロGDP、4日=豪GDP
◎景気先行関連では、2日=米ISM製造業景況指数、スイス・独・ユーロ・英製造業PMI、4日=米ISM非製造業景況指数、独・ユーロ・英サービス業PMI
◎住宅関連では、2日=英住宅建設許可、3日=豪住宅建設許可件数、5日=カナダ住宅建設許可
◎雇用関連では、4日=米チャレンジャー社企業人員削減数、米ADP全国雇用者数、5日=カンダ失業率
その他、4日=米労働生産性


●ドル円
ドル円は、中期的なドル売り予想は変わらないものの、目先は緩やかながら徐々に底値を切上げ、105円台で越週しても違和感が少なく上値達成感も感じられない。今週は105円台を底固めし、前週高値105.88円超えをめざし、106円台でどこまで上昇できるかを試すことが予想される。今週もドル円の上昇スピードは円クロスの動向に左右されることになるが、どこまで上昇がするのかを試し、失敗するとドル円の急落リスクは上値が高くなる。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの上限で推移し上値を試している。上値のポイントは、105.87円、106.58円、108.25円、108.60円。下値のポイントは、103.68円、102.53円、100.65円、97.92円。RSIは37と横ばいだが、トレンドモメンタムは買いが続いている。Monthlyチャートは、2ヶ月連続で陽線引けとなり、上昇トレンドが続き、RSIは33と上昇、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、102.50~106円のレンジ上限を試し、RSIは54と50を超え横ばいで、トレンドモメンタムは買いに変化。Daily=買い、Weekly=買い、Monthly=買い。トータルの判断は、ミックス。


●ユーロドル
ユーロドルは、大枠で1.53~1.58のレンジの中間となる1.55近辺で越週し、引き続き強い方向性が見られない。今週も各国の経済指標を見ながらこのレンジ内で取引が続き、米雇用統計の非農業部門雇用者数では減少予想と、ポジション調整も一巡したことで1.55以下ではユーロ買いが強まることば予想される。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドの中で、1.5285~1.6000のレンジで相場が続いている。上値のポイントは、1.5829、1.6008~17、1.6339、1.6991。下値のポイントは、1.5387、1.5283、1.5002、1.4974。RSIは65と高値圏で推移、トレンドモメンタムは買いを継続。Monthlyチャートは、上昇トレンドが続いているが、過去2ヶ月陰線引けとなり、ラインの中間から上限のレンジで下限を試し、RSIは80とやや弱く、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、1.53~1.5850のレンジに入り、RSIは46と50を下回り横ばいで、トレンドモメンタムは買いがリジェクトされている。Daily=売り、Weekly=レンジ、Monthly=買い。トータルの判断は、1.5285~1.5830のレンジで、下限を試す動きが続きそうである。


●ポンド円
ポンド円は、円クロスで、GBPJPYが209円台、EURJPYが164円台、CHFJPYが101円台、CADJPYが106円台で越週するなど、円は弱含みで推移し、金融市場が安定しているうちは、円買いの材料も弱くこの流れは今週も継続しそうである。円買いの材料としては、日本株に海外からの資金流入がどれだけ増加するかが焦点となっているが、キャリートレードが摘み上がれば、上がるほど、元に戻るときのエネルギーが強くなりそうである。


ポンド円のWeeklyチャートは、底値を切上げ209円の上限を上抜けしている。RSIは213.70円、214.01円、214.90円、216.23円。下値のポイントは、205.61円、204.75円、204.60円、200.62円、Monthlyチャートは、売りから買いにトレンドが変化し、RSIや51と50を回復、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、203~209円の上限を超え、買いが続いている。RSIは53と50を上回り横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。Daily=買い、Weekly=買い、Monthly=ミックス。トータルの判断は、買い。


2008年5月31日 30日の海外為替市場

日経平均株価=14338.54(214.07 1.52%)、NYダウ=12638.32(-7.90 -0.06%)、独DAX=7096.79(41.76 0.59%)、英FTSE=6053.50(-14.60 -0.24%)、金=891.50(9.80 1.11%)、原油=127.35(0.73 0.58%)


アジア市場は、日本全国消費者物価指数が前年比0.8%(予想09% 前回1.2%)、コア=0.9%(予想1.0% 前回1.2%)とやや弱かったが、実需筋の円買いに円相場は小幅な値動きとなった。


欧州市場は、独小売売上高、前月比-1.7%(予想0.6% 前回-2.2-0.1%)と予想外の2ヶ月連続マイナスとなり一時EUR売りが強まり、EURUSD=1.5530→1.5462まで下落、ユーロ消費者物価指数(CPI)・速報、前年比3.6%(予想3.5% 前回3.3%)が予想より上昇し、EURUSD=1.5482→1.5531(欧州市場)→1.5568(米国市場)まで上昇。


米国市場は、カナダGDP前期比年率、-0.3%(予想0.6% 前回0.8%)→ 5年ぶりのマイナスで追加利下げの可能性の残りCAD下落、USDCAD=0.9920→0.9978まで上昇。


米個人所得=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.4←0.3%)、個人消費支出=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.3%)に米株価が上昇し一時的にドル買いとなる。


米シカゴ購買部協会景気指数=49.1(予想48.5 前回48.3)、米ミシガン大消費者信頼感指数確報値 =59.8(予想59.5 前回62.6)と共に予想よりやや強かったが、ドル売りが続き、月末の需要にドル売りが加速、USDCHF=1.0506→1.0414まで下落、英国が大量GILT(英債券)発行にGBP買いが強まるとの見通しに、GBPUSD=1.9684→1.9819まで上昇。


●ドル円
アジア市場のドル円は105.49円で取引が始まり、日本消費者物価に反応は鈍く、月末のドル手当て買いに105.73円まで上昇したが、前日の高値105.88円を超えられず、逆に実需筋の売りに105.23円まで下落、EURJPYの売りとアジア勢の買いに挟まれ、105.25~55円のレンジで売り買いが交錯した。欧州市場は105.34円で取引が始まり、本邦資本筋の買い+EURJPYの買い戻しに底値は堅く、105.35~60円のレンジから、米個人所得・消費支出後には、105.74円まで上昇、米シカゴPMI、ミシガン大消費者信頼感指数の結果には反応薄で、オプション勢の売りにオプションンカットでは105.39円まで下落、105.40~65円で売り買いの攻防が続いた。主要通貨でドル売りが加速する中で、一時105.33円まで値を下げ、105.52円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5518で取引が始まり、動意の乏しい中で、1.5505~1.5541の狭いレンジで取引が続いていたが、独小売売上高が予想を大幅に下回るマイナスで、前日安値1.5485を割り込み1.5469まで続落となった。欧州市場は1.5489で取引が始まり、1.5461まで下落、中東勢の買い下げ止まり、1.5465~85のレンジで揉み合いとなったが、ユーロ圏の消費者物価指数が強く、ユーロの買い戻しに1.5531まで値を戻した。ECBフィキシング後の売りに1.5492まで下落、オプションカットでは1.5530まで上昇、ロンドンフィキシングの買い需要に1.5550を超え1.5569まで続伸、週末のポジション調整に買いも続かず、1.5540~65の狭いレンジから1.5553で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.70円で取引が始まり、投資信託の買いに164.02円まで上昇、本邦実需筋の売りに163.60円まで下落、独小売売上高に163.10円まで急落した。欧州市場は163.18円で取引が始まり、163.08円まで下落、欧州勢の売り+アジア勢の買いに、163.10~30円のレンジで売り買いの攻防が続いたが、ユーロ圏の消費者物価指数が強く、163.88円まで徐々に底値を切上げ、オプションカット後に一時163.69円まで値を下げたものの、ロンドンフィキシングで月末のユーロ買い需要に、164.20円まで上昇、欧州市場が早めに取引を終了し、163.90~10円のレンジから、終盤にかけ164.23円まで上昇、164.11円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
8:01 英 5月 GFK消費者信頼感調査=-29(予想-26 前回-24)→ 1990年来の低水準
7:45 NZ 4月 住宅建設許可=前月比82.1(前回-14.5←-9.1%)
8:30 日本 4月 失業率=4.0%(予想3.9% 前回3.8%)、 有効求人倍率=0.93(予想0.94 前回0.95)
8:30 日本 4月 全世帯家計調査-消費支出=前年比-2.7%(予想-0.7% 前回-1.6%)
8:30 日本 5月 東京都区部消費者物価指数=前年比0.9%(予想0.8% 前回0.6%)、前年比コア=0.9%(予想0.9% 前回0.7%)
8:30 日本 4月 全国消費者物価指数=前年比0.8%(予想09% 前回1.2%)、コア=0.9%(予想1.0% 前回1.2%)
8:30 日本 4月 鉱工業生産・速報=前月比-0.3%(予想-0.5% 前回-3.4%)、 前年比1.8%(予想1.6% 前回-0.7%)
15:00 独 4月 小売売上高=前月比-1.7%(予想0.6% 前回-2.2-0.1%)、前年比-1.0%(予想-1.9% 前回-6.8%)
18:00 ユーロ 5月 消費者物価指数(CPI)・速報=前年比3.6%(予想3.5% 前回3.3%)
18:00 ユーロ 4月 失業率=7.1%(予想7.1% 前回7.1%)
18:30 スイス 5月 KOF先行指数=1.09(予想1.09 前回1.21←1.20)
21:30 米 4月 個人所得・消費支出: 個人所得=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.4←0.3%)、個人消費支出=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.3%)、コアPCE=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.2%)、前年比2.1%(予想2.1% 前回2.1%)
21:30 カナダ 4月 鉱工業製品価格=前月比1.4%(予想1.0% 前回1.8←1.7%)、前年比1.0%(前回-0.2←-0.3%)
21:30 カナダ 3月 GDP=前月比-0.2%(予想0.0% 前回-0.3←-0.2%)、前期比年率-0.3%(予想0.6% 前回0.8%)→ 5年ぶりのマイナスで追加利下げの可能性の残りCAD下落
22:45 米 5月 シカゴ購買部協会景気指数=49.1(予想48.5 前回48.3)、新規受注=56.1(前回53.0)、支払価格=87.5(前回82.9)、雇用=41.2(前回35.3)
22:55 米 5月 ミシガン大消費者信頼感指数確報値 =59.8(予想59.5 前回62.6)、景気現況指数=73.3(予想71.9 前回77.0)、消費者期待指数=51.1(予想51.9 前回53.3)→予想を上回ったが引き続き1980年6月来の低水準

●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → ローゼングレン・ボストン連銀総裁=住宅着工は50年ぶり低水準。利下げが下半期の成長を支援する。住宅価格の下落が依然として米経済成長を脅かしていた。銀行は消費者ローンの延滞増加による問題に直面する可能性がある。住宅価格の下落は過去50年間で最大だが、これは失業率が比較的低いなかで起きている。失業率が上昇すれば、経済は一段と圧迫される。住宅価格の下落は今後も景気の重大な下向きリスク。 インフレは2%をやや上回るコア消費者物価の上昇は歓迎できないものの、過去と比べて大きくはない。
◎米 → ポールソン米財務長官=原油高は大きな問題。米上院の住宅法案は市場の一助に。
◎米 → グリーンスパン前議長=インフレ抑制に強い引き締め策必要。政治が利上げを容認するかが問題。原油価格は長期的上昇トレンドに。
◎カナダ → フレアティ加財務相=GDPの結果は自動車の影響が大きい。カナダ経済の鈍化は驚きではない。カナダ経済は底堅さを維持。


欧州・英国
◎ユーロ → ECB(EU財務相会合前の報告書)=世界の食品価格は短期的に一段高となる可能性、供給が需要増に追いつく可能性が低いなか、上昇は長期化するとの見通し。保護貿易政策、投機、米ドル安も食品価格を押し上げている。
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=インフレは懸念事項とし、そのリスクを過小評価すべきではない。 原油高の影響を緩和するために税制上の措置を使うべきではない。
◎ユーロ → ウェーバー独連銀総裁=最近の食品・エネルギー価格上昇について、ECBがこれまで直面した物価面の問題として最も深刻なものかもしれないが、ECBのインフレ目標を変更する根拠としては不十分。中銀は金融安定に寄与すべき。
◎ノルウェー → ノルウェー年金基金=欧州株の運用額が、数週間以内に市場の時価総額の1%を超えるとの巨額な金額との見通し。
◎ユーロ → ノワイエ仏中銀総裁(29日)=世界経済は過去数十年で最大のインフレリスクに直面しているが、ユーロ圏ではユーロが問題克服の助けになる。


日本・その他
◎豪 → 豪優遇税制導入=オーストラリア政府が前週、州政府債を購入する際に発生する10%の源泉徴収税を撤廃すると発表したことを受け、アナリストの間では、豪州の州政府債が海外投資家にとってより魅惑的になり、既に強含んでいるAUDの上昇予想が増えている。
◎南ア → 南ア中銀=12日の金融政策で大幅な利上げの思惑が広まる。ムボウェニ中銀総裁は28日遅く、これまで0.5%の利上げを9回実施したが、インフレは抑制できてい、2%の大幅利上げも可能だと発言した。
◎インド → インド政府=1─3月のインドGDP伸び率は前年比+8.8%、金融引き締めを継続しているにもかかわらずサービス部門が寄与し高い伸び。
◎ロシア → イグナチェフ・ロシア中銀総裁=インフレ目標の導入を目指し、ドルとユーロで構成する通貨バスケットに対するルーブルの取引レンジを緩やかに拡大させる方針を明らかにした。中銀は数カ月以内にルーブルを切り上げる可能性がある。


2008年5月30日 本日の為替戦略

本日は月末、そして、週末金曜日・・・・不安! 世界的に金利は上昇、10年債利回りは、日本が1.8%の大台に乗せ、英国は5%の大台に乗せ、金価格が弱く、ドルの買い戻しが再開、各国で主要な経済指標が発表され、月末の特殊要因で動くこともあり、嫌な、嫌な日となっている。


テクニカルでは、ドル買い過ぎ感も残るが、テクニカルではドル買いの流れが続く。しかし、本日は月末・週末金曜日で、ポジション調整と、特殊要因の売り買いが入りやすく動きが読み難く、または、本日発表される経済指標の結果如何で、更にドル買いが加速するリスクが残り、本当に厄介な日。


本日の経済指標・その他では多くの経済指標の発表が予定されている。日本の全国消費者物価指数は前年比0.9~1.0%の予想が多く注目されている。ユーロが値を下げているが、ユーロ圏CPIや独小売売上高は一段と注目され、ユーロ相場への影響が強いことは間違いない。米個人所得・消費支出のコアPCE、米シカゴ購買部協会景気指数、米ミシガン大消費者信頼感指数は米株価への影響も大きく重要で、カナダのGDPも注目したい。


●ドル円
ドル円は、オーソドックスに考えれば、ドル円は上値を抜けて何処まで買いが続くのか確かめる動きが予想され、円クロスでは、円売りが加速する前兆があり、更に円売りを期待できる。問題は、本邦輸出筋の動向と、月末・週末要因。


ドル円の4時間チャートは、レンジの上限でもある105.58円を超えドル買いが加速できるかを試している。上値のポイントは、105.71円、106.03円、107.03円、108.60円。下値のポイントは、104.98円、104.70円、104.43円。RSIは77と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続。1時間チャートは、前回高値105.68~70円を超え買いが続き、RSIは67と高値圏で推移、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、102.50~106円のレンジの上限に近づき、RSIは54と横ばいで、トレンドモメンタムは買い。トータルの判断は、買い。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.5650を割り込み売りが加速して売りに違いは無いが、1.55以下を簡単に売りから入ってよいのか? どうも疑問が残り安値で売る難い展開となっている。ローソク足では3連続の陰線となり、三羽烏、ちょっとユーロ売りも休息しても、いいのでは。


ユーロドルの4時間チャートは、1.55近くまで下落、下値を試す動きが続いている。上値のポイントは、1.5563、1.5602~16、1.5634、1.5663。下値のポイントは、1.5364、1.5359、1.5290。RSIは30と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続。1時間チャートは、1.5500を割り込み下落トレンドが続き、RSIは28と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジに入り、上値を失敗し下落が続き、RSIは45と引き続き50を割り込み弱く、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、週末の調整買いを意識しながら、売り。


●ポンド円
ポンド円は、円はやや弱く推移しえいるが、209円のポイントを確り超えたわけでもなく、ポンドドルが上昇を続けているわけでもなく。ドル円の相場次第に思えてならない。現状は上値を試している段階だけに、これにつく必要もあるが、月末・週末リスクが気になり、特に月末の特殊要因で、ポンドはロンドンフィキシングで結構動くので注意したい。


ポンド円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、208円を超え209円を試している。上値のポイントは、209.01円、209.15円、210.49円、213.48円。下値のポイントは、208.06円、206.55円、205.48円。RSIは77と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。1時間チャートは、上昇トレンドが続き、RSIは66と高値圏で横ばい、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、200~209円の上限を試し、RSIは55と50を上回り上昇、トレンドモメンタムも買い。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
9:01 英 5月 GFK消費者信頼感調査=予想-26 前回-24
7:45 NZ 4月 住宅建設許可=前月比予想 前回-9.1%
8:30 日本 4月 失業率=予想3.9% 前回3.8%、 有効求人倍率=予想0.94 前回0.95
8:30 日本 4月 全世帯家計調査-消費支出=前年比予想-0.7% 前回-1.6%
8:30 日本 5月 東京都区部消費者物価指数=前年比予想0.8% 前回0.6%、前年比コア=予想0.9% 前回0.7%
8:30 日本 4月 全国消費者物価指数=前年比予想09% 前回1.2%、コア=予想1.0% 前回1.2%
8:30 日本 4月 鉱工業生産・速報=前月比予想-0.5% 前回-3.4%、 前年比予想1.6% 前回-0.7%
15:00 独 4月 小売売上高=前月比予想 前回-0.1%、前年比予想 前回-6.3%、
18:00 ユーロ 5月 消費者物価指数(CPI)・速報=前年比予想3.5% 前回3.3%
18:00 ユーロ 4月 失業率=予想7.1% 前回7.1%
18:00 ユーロ 5月 消費者信頼感=予想-12 前回-12、サービスセンチメント=予想7 前回7、エコノミックセンチメント=予想96.6 前回97.1
18:30 スイス 5月 KOF先行指数=予想1.09 前回1.20
21:30 米 4月 個人所得・消費支出: 個人所得=予想前月比0.2% 前回0.3%、個人消費支出=前月比予想0.2% 前回0.4%、コアPCE=前月比予想0.1% 前回0.2%、前年比予想2.1% 前回2.1%
21:30 カナダ 4月 鉱工業製品価格=前月比予想1.0% 前回1.7%、前年比予想 前回-0.3%
21:30 カナダ 3月 GDP=前月比予想0.0% 前回-0.2%、前期比予想0.6% 前回0.8%
22:45 米 5月 シカゴ購買部協会景気指数=予想48.5 前回48.3
22:55 米 5月 ミシガン大消費者信頼感指数確報値 =予想59.5 前回48.3、景気現況指数=予想71.9 前回77.0、消費者期待指数=予想51.9 前回53.3


2008年5月30日 29日の海外為替市場

金価格下落、金利上昇、ドル全面高。 


日経平均株価=13709.44(-183.86 -1.32%)、NYダウ=12594.03(45.68 0.36%)、独DAX=7033.84(75.18 1.08%)、英FTSE=6069.60(11.10 0.18%)、金=905.00(-7.8 -0.85%)、原油=131.03(2.18 1.69%)。


アジア市場は、豪第1四半期の民間期設備投資=前期比-2.5%(予想3.0%)と悪く、個人消費の低迷が小売りセクターに影響を及ぼす中、豪企業が予想外に設備投資を縮小、第1四半期GDPがマイナスの懸念が残る。AUDUSD=0.9634→0.9581(欧州市場)→0.9536(米国市場)まで下落。


欧州市場は、英ネーションワイド住宅価格、前月比-2.5%(予想-0.5% 前回-1.1%)→ 統計開始の1991年以来最大の下落率で、GBPUSD=1.9735→1.9674まで下落→1.9804まで回復。GBPJPY=207.22円→206.80円→208.95円(米国市場)まで続伸。


独失業者数、予想7.9%(予想 7.8% 前回7.9%)、失業者増減=0.4万人(予想-2万人 前回-0.7万人)と予想より悪くユーロ高の影響が懸念、EURUSD=1.5586→1.5545まで下落。その後も続落を続ける。


米国市場は、米第1四半期 GDP改定値:GDP=0.9%(予想0.9% 前回0.6%)と予想通に上方修正され、第1四半期の米企業収益が、3.8%(予想-2.9% 前回-3.3%)と拡大し、米国株の上昇+金・原油価格の下落にドル買いが続く。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.68円で取引が始まり、本日発表されるGDPが0.9%に拡大するとのウワサが流れドル買いが続き、日経平均株価の上昇+GBPUSDの急落+海外勢の買いに、本邦実需筋のドル売りを消化しながら、105.20円まで上昇が続いた。欧州市場は105.15円で取引が始まり、104.91円を安値に主要国でのドル買いがリードし、105.30円まで上昇、105.00~30円の揉み合いから、ECBフィキシングでは105.38円まで上昇、米GDPの発表では105.03円まで下落したが、米企業収益が強く、米株価の上昇に、105.30~50円のドル売りを消化し、オプションカット後にはドル買いが強まり、105.50円を超えストップロスの買いを誘発し、105.88円まで上昇、終盤にかけては105.48円まで値を下げ、06:00時では105.50円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5639で取引が始まり、朝方の1.5564を高値に、前日安値の1.5608を目指し、1.5580~00のストップロスを試す投機的な売りが続いた、GBPUSDの売りがリードしたドル買いに上値は重く、英住宅価格の悪化にGBPUSDが急落、1.5564まで下落した。欧州市場は1.5581で取引が始まり、独失業率が悪く1.5545まで下落、1.5550以下の実需筋買い、ユーロ圏業況感指数が強く下げ止まり、1.5550~80のレンジで売り買いが交錯した。米GDPの発表直後は利食いの買いに一時1.5590まで値を戻したがが、米企業修正が強く、ドル売りが続いていたUSDCADが買い戻され、ドル全面高の流れにユーロ売りが続いた。中東勢の買いを消化しながら、1.5500割れのストップロスの売りを誘発し、1.5485まで下落、06:00時では1.5520で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.73円で取引が始まり、一時103.64円まで値を下げたが、103.50円以下の本邦勢+海外ファンド筋の買いが続き、日経平均株価の上昇に164.23円まで続伸、AUDJPY+GBPJPYの売り、利食いの売り+独失業率が悪く、163.59円まで値を下げた。欧州市場は163.84円で取引が始まり、163.60~80円のレンジで売り買いが交錯したが、163.50円を割り込み163.47円まで下落、ECBフィキシングの買いに163.98円まで急伸、買い一巡後には163.31円まで下落、GBPJPYの買い戻し+強い米国株に164.07円まで上昇、結局163.70円を中心に上下を繰り返し、06:00時では163.73円で取引されえいる。


●主な経済指標の結果
8:50 日本 4月 大型小売店販売額・速報 =前年比-2.2%(予想-0.1% 前回0.2%)
10:30 豪 第1四半期 民間期設備投資=前期比-2.5%(予想3.0% 前回7.3%←5.1%)→ 予想を大幅に下回りAUD売りが始まる
15:00 英 5月 ネーションワイド住宅価格=前月比-2.5%(予想-0.5% 前回-1.1%)→統計開始の1991年以来最大の下落率、前年比-4.4%(予想-1.9% 前回-1.0%)
16:15 スイス 第1四半期 雇用統計: 失業率=2.8%(予想2.6%)、就業者数=389.9万人(予想389.4万人 前回388万人)
17:00 ノルウェー 4月 小売売上高=前月比0.4%(予想0.6% 前回-0.4%)
17:00 独 5月 失業者数=予想7.9%(予想 7.8% 前回7.9%)、失業者増減=0.4万人(予想-2万人 前回-0.7万人)→ 
17:00 ユーロ 4月 マネーサプライM3=前年比10.6%(予想10.3% 前回10.3%)
18:00 ユーロ 5月 業況感指数=0.54(予想0.40 前回0.43←0.44)、消費者信頼感指数=-15(予想-12 前回-12)、総合景況感指数=97.1(予想96.6 前回97.1)、企業信頼感指数=-2(予想-2 前回-2)、サービス業景況感指数=8(予想7 前回7)
19:00 英 6月 CBI 小売売上高(Distributive Trade)=-20(予想-5 前回-26)
21:30 米 5/25週 新規失業保険申請件数=37.2万件(予想37万件 前回36.5万件)
21:30 米 第1四半期 GDP改定値: GDP=0.9%(予想0.9% 前回0.6%)、 デフレーター=2.6%(予想2.6% 前回2.6%)、 最終需要=0.7%(予想0.1% 前回-0.2%)、コアPCE価格指数=2.1%(予想2.2% 前回2.2%)、PCE価格指数=3.5%(予想3.5% 前回3.5%)
21:30 米 第1四半期 米企業収益=3.8%(予想-2.9% 前回-3.3%)
21:30 カナダ 第1四半期経常収支=56億カナダドル(予想30億カナダドル 前回-5億カナダドル)→ 予想を上回るUSDCAD=0.9825まで下落


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → バーナンキFRB議長=流動性対策について、BIS会議向けビデオ会議で講演、内容は13日の講演同じで質疑応答はない。
米 → 米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)=輸入減や製油所の需要増で米原油在庫が予想外の減少。
◎米 → 米連邦預金保険公社(FDIC)=第1四半期の米銀の貸倒引当金、過去最高の371億ドル(前年同期92億ドル)に拡大。問題があると認定された銀行は90行(2007年76行)に増加。
◎米 → フィッシャー・ダラス連銀総裁=インフレ動向や特にインフレ期待が引き続き悪化した場合、景気低迷が続いても早めに金融政策の方向転換が行われると予想する。リセッションは予想していない。
◎米 → フィッシャー・ダラス連銀総裁+スターン・ミネアポリス連銀総裁=米経済の低迷が続いたとしてもインフレ抑制のため、近い将来利上げが必要になるかもしれないと警告→ FRBが利下げサイクルを終了し、2008年中に政策の方向転換に踏み切る可能性があるとの見方が高まった

欧州・英国
◎英 → 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)=長引く金融市場の問題が影響で、新興国不動産への投資意欲が後退。
◎ユーロ → アルムニア欧州委員会委員=ユーロがドルに対して強いことで、欧州にはインフレ圧力を緩和する余地が生まれている。
◎ユーロ → 欧州委員会(スロバキア、コルナ)=ユーロ参加の前段階となる欧州為替相場メカニズム(ERM2)の対ユーロ標準値 EURSKK= を17.6472%切り上げ、1ユーロ=30.1260コルナとすることを承認→ 一時30近くまで下落、コルナの最高値を更新
◎ユーロ → トリシェECB総裁=中央銀行の責務は中期的な物価安定を維持すること。インフレ期待を十分に抑制すること。EUは生産性の押し上げを。物価安定の維持が肝要。


日本・その他
◎日本 → 津田財務次官=G8財務相会合では、世界経済の議論の中で商品価格高騰の影響を議論。
◎日本 → 亀崎日銀審議委員=景気の下振れリスクに最も注意する必要ある。金融緩和長期化のリスクも引続き存在。金融政策に特定の方向性を持つのは適切ではない。金融政策は総合的な観点から適切に判断。
◎豪 → 豪第1四半期の民間期設備投資=前期比-2.5%(予想3.0%)と悪く、個人消費の低迷が小売りセクターに影響を及ぼす中、豪企業が予想外に設備投資を縮小、第1四半期GDPがマイナスの懸念が残る。AUDUSD=0.9634→0.9581(欧州市場)→0.9536(米国市場)まで下落。
◎フィリピン → フィリピン中銀=USDJPY44でドル売り介入の模様。


2008年5月29日 本日の為替戦略

EURUSDは、5月21日からの高値が1.5797(21日)、1.5814(22日)、1.5795(23日)、1.5792(26日)、1.5819(27日)、そして昨日26日は1.5760と6日目にEURUSDは急落、独消費者物価指数の上昇にも、トルシェECB総裁のインフレ懸念発言にも反応は鈍く、市場参加者の売買判断は、原油価格・金価格に向けられている。


先日ジョージ・ソロス氏が、原油価格はバブルで、米国がリセッションになることで急落すると発言、一時話題ともなったが、米国が激しいリセッションに入り、世界経済市長が停滞、中国、インド、ロシア、中南米の成長も鈍化すれば需給が緩和されることは予想しやすいが・・・・さて? そのような状況となったら、為替どころでなくなりそうで、願っていいのか迷うところである。


ドイツ国内の消費者物価の上昇が目立ち、労使交渉でも賃上げ幅が拡大する可能性が高く、ECBの利下げ観測予測も大幅に後退、一部では独経済への影響が危惧されているが、多くの市場参加者は、EURUSDの相場で押し目買いを考えている。


本日の経済指標・その他では、米週間新規失業保険申請件数や、米第1四半期GDP改定値が注目される。


●ドル円
ドル円は、104.45円を超えてドル買い強まり、次は、105.50円を超えることができるのか? 最近の為替相場は売り買いに確たる材料も少なく、レンジ相場になりやすく、104.45~105.50円のレンジを考え、クロスでの円売りが始まっており、どうも過大な値動きを期待する事も躊躇されるが、上値を試す動きが続きやすい。


ドル円の4時間チャートは、102.73円~105.58円のレンジの上限を試している。上値のポイントは、105.58円、105.68円、106.03円、107.03円、108.60円。下値のポイントは、104.43円、103.74円、103.47円。RSIは57と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。1時間チャートは、103円~104.50円の上限を超え、104.50~105.50円のレンジに入り、RSIは59と横ばいが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、102.50円を底値に、102.50~106円のレンジで取引され、RSIは54と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続しているが54→59まで上昇に転じ流れが変わる可能性もある。トータルの判断は、買い。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.58を失敗し何処まで下げることができるのか、これを試しているだけに思えてならに。金・原油価格主導で、特にユーロ売り材料が現れたわけでもないが、テクニカルでトレードしているファンド筋の売りに下落、さらには、EURクロスの売りに売りが加速していることを考えれば、売り先行→買い戻→レンジ相場へ戻る動きに入りやすい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.5663を割り込み売りが続いている。上値のポイントは、1.5663、1.5695、15737。下値のポイントは、1.5602、1.5563、1.5505~18。RSIは42と横ばいながら引き続き50を割り込み、下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続。1時間チャートは、1.57を割り込んでから売りが続き、RSIは42と50を割り込み、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジに入り、上値を失敗し下落が続き、RSIは43と50を割り込み横ばい、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、売り継続で、1.5563~1.5695のレンジを予想。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルの上昇も足踏みながら、1.98台を維持し底堅い展開となっている。ポンド円は207円台に入り、過去16日間の高値を示現している。この流れからは円売りが続きそうで、上値を試しながらも、目先は208円が壁となりそうである。


ポンド円の4時間チャートは、上昇トレンドに変わり208円を試す動きとなっている。上値のポイントは、208.00~06円、208.98~01円、210.49円。下値のポイントは、206.54~57円、205.48円、205.10円、204.12円。RSIは60とやや下げ傾向となり、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、205円を超えてから買い続き、206円を上回り買いが加速、RSIは65で横ばい、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、200円~209円のレンジが続き、RSIは55と50を上回り横ばい、トレンドモメンタムは買いが継続。トータルの判断は、買いが続き、狭くは206.57~208円のレンジ。広くは205.48円~209.01円のレンジの上値を試す展開を予想。


●本日の経済指標・その他
パリ休場(第二次大戦終戦記念日)
8:50 日本 4月 大型小売店販売額・速報 =前年比予想-0.1% 前回0.2%
15:00 英 5月 ネーションワイド住宅価格=前月比予想-0.5% 前回-1.1%、前年比予想-1.9% 前回-1.0%
17:00 ノルウェー 4月 小売売上高=前月比予想 前回-0.4%
17:00 独 5月 失業者数=予想7.8% 前回7.9%、失業者増減=予想-2万人 前回-0.7万人
17:00 ユーロ 4月 マネーサプライM3=前年比予想0.7% 前回0.7%、前年比予想10.3% 前回10.3%
19:00 英 6月 CBI Distributive Trade=予想-5 前回-26
21:30 米 5/25週 新規失業保険申請件数=予想37万件 前回36.5万件
21:30 米 第1四半期 GDP改定値: GDP=予想0.9% 前回0.6%、 デフレーター=予想2.6% 前回2.6%、 最終需要=予想0.1% 前回-0.2%、コアPCE価格指数=予想2.2% 前回2.2%、PCE価格指数=予想3.5% 前回3.5%
21:30 カナダ 第1四半期経常収支=予想30億カナダドル 前回-5億カナダドル
未定 独 4月 小売売上高=前月比予想 前回-0.1%、前年比予想 前回-6.3%、
BIS 国際決済銀行(BIS)バーゼル委員会主催の会議 、「リスク移転メカニズムと金融の安定」(30日まで、バーゼル)
3:30 米 バーナンキFRB議長がBIS会議向けビデオ会議で講演 、「FRBの流動性対策」(13日の講演と同内容)
8:00 米 コーンFRB副議長がNY連銀とコロンビア大主催の会議で講演 、「短期金融市場と金融安定」(ニューヨーク)
30日 米 ローゼングレン・ボストン地区連銀総裁が講演(ボストン)


2008年5月29日 28日の海外為替市場

金価格と原油価格が為替市場を引っ張り、欧州市場で急落→ドル買い、米国市場では逆に買い戻され→ドル買い戻しとなる。クロスで円売りが目立ち、ユーロ売りが目立つ。


日経平均株価=13893.30(203.11 1.48%)、NYダウ=12548.35(68.72 0.55%)、独DAX=6958.66(4.82 0.07%)、英FTSE=6058.50(-28.80 -0.47%)、金=912.80(-13.0 -1.40)、原油=128.85(-3.34 -2.53%)


アジア市場は、豪第1四半期の建設支出、2.3%(予想2.0% 前回-0.8←1.0%)と予想を上回り利上げ観測が浮上しAUD上昇、AUDUSD=0.9566→0.9627、AUDJPY=99.56円→100.80円(欧米市場)まで上昇し、クロスで円売りの流れをリード。


欧州市場は、金価格と原油価格の下落が為替市場を引っ張り、欧州市場で急落→ドル買い。
独輸入物価指数、前月比0.9%(予想0.7% 3月0.4%)と強く、EUR買いが始まる。スウェーデン小売売上高、前月比-1.7%(予想-0.2% 前回0.1←0.4%)と悪化し、EURSEK=9.2989→9.367(欧州市場)→9.3511(米国市場)まで買われ、一時EUR買が強まる。ユーロ圏経常収支、-78億ユーロ(前回81←50億ユーロ)と前回より大幅低下にEUR売りが強まり、EURUSD=1.5750→1.5610(米国市場)まで下落、ドル買いをリード。


米国市場は、米耐久財受注、除く航空機器の非国防資本財=4.2%(予想-0.5% 前回-0.9←-1.0%)と予想を大幅に上回り一時ドル買いが強まる。USDJPY=104.80円→105.31円→104.47円まで下落。


独消費者物価指数=HICP前月比0.6%(予想0.4% 前回-0.3%)、前年比3.0%(予想2.9% 前回2.6%)、予想を上回るがEURUSDの買いは限定的、EURUSD=1.5628→1.5668(買いは一時的)→1.5609まで下落。金価格と原油価格が値を戻すと、ドル売りの流れが強まる。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.23円で取引が始まり、朝方は104.50円超えのオプションバリアを試し104.33円まで上昇したが、米国市場の高値104.35円をも超えられず、104.20~35円のレンジで取引から、日経平均株価が弱く、本邦輸出企業の売りに徐々に上値を切り下げ、アルカイダのテロ攻撃のリスクに103.89円まで下落した。欧州市場は104.03円で取引が始まり、米系証券のドル買い+金・原油価格の下落に、104.50円の壁を上回り104.80円まで上昇、堅調な米国株+予想を上回る米耐久財受注に105.32円まで続伸した。金・原油価格が値を戻し、105.50円を超えられず、クロスで円の買い戻しが始まると、104.47円まで値を下げ、104.55~85円のレンジで売り買いが交錯、06:00時では104.69円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5691で取引が始まり、昨日海外市場で上値トライした1.5800失敗の反動が続き、1.5666まで下落、アルカイダのテロ攻撃のリスクに1.5712まで値を戻したが、米情報当局者の否定発言に伸び悩み、EURJPYの買い+独輸入物価が強く1.5753まで上昇した。欧州市場は1.5731で取引が始まり、EURJPY+EURSEKの買いに1.5761まで上昇、予想を下回るユーロ経常収支に1.5708まで下落、ユーロクロスの売りが激しく、原油・金価格の下落を材料に、幅広いグローバルな売り+予想を上回る米耐久財受注に1.5613まで続落した。予想を上回る独消費者物価指数+中銀筋の買いに一時1.5670まで値を戻したが、原油価格が値を戻し、ロンドンフィキシングでは1.5608まで続落、1.56直前に買いが続き、1.5615~50のレンジで売り買いが交錯、06:00時では1.5642で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.55円で取引が始まり、本邦資本筋の売り163.11円まで下落、163.10~20円の買いは厚く下げ渋り、豪建設支出を受けたAUDJPYの激しい買いに、163.40円まで値を戻し、103.15~40円の狭いレンジから、独輸入物価指数を受けた米系資本筋の買い103.74円まで上昇した。欧州市場は163.65円で取引が始まり、弱いユーロ圏経常収支に一時上げ渋ったものの、米系証券+スイス系の買いに164.27円まで続伸、164.00~30円のレンジから、米耐久財受注の発表直後には164.48円まで上昇した。強い独消費者物価指数にもユーロ売りが続き、オプションカット後から売りが強まり、163.50円まで続落、163.44円を安値に、163.50~70円のレンジ取引から、終盤にかけ163.85円まで値を戻し、163.75円で取引をされている。


●主な経済指標の結果
10:30 豪 第1四半期 建設支出=2.3%(予想2.0% 前回-0.8←1.0%)→ 予想を上回りAUD買いとなる
15:00 独 4月 輸入物価指数=前月比0.9%(予想0.7% 3月0.4%)、前年比5.7%(予想5.5% 前回5.7%)
16:30 スウェーデン 4月 小売売上高=前月比-1.7%(予想-0.2% 前回0.1←0.4%)、前年比0.4%(予想3.5% 前回3.7←3.9%)
17:00 ユーロ 3月 経常収支=-78億ユーロ(前回81←50億ユーロ)、貿易収支=3億ユーロ(前回42億←29億ユーロ)→ 前回より大幅に低下しEUR売りとなる
18:30 南ア 4月 消費者物価指数(CPI)=前年比11.1%(予想10.8% 前回10.6%)、コア(CPIX)=10.4%(予想10.0% 前回10.1%)→ 5年ぶりの水準となる
21:00 ノルウェー ノルウェー中銀金融政策発表=政策金利5.5%の据置きを決定、予想通り→ ノルウェー中銀は、インフレ上昇は将来的な一段の金融引き締めを示すと指摘。ただ現時点での利上げは、根強い市場の混乱や世界経済の先行き不透明感適切ではない。
21:30 米 4月 耐久財受注: 新規受注=前月比-0.5%(予想-1.0% 前回-0.3%)、除く輸送機器=2.5%(予想-0.5% 前回1.7%←1.6%)、除く国防関連=-0.3%(予想-0.5% 前回0.0←0.1%)、除く航空機器の非国防資本財=4.2%(予想-0.5% 前回-0.9←-1.0%)→ 除く航空機器の非国防資本財が、予想を大幅に上回りドル買いとなる
21:55 独 5月 消費者物価指数(CPI)=HICP前月比0.6%(予想0.4% 前回-0.3%)、 前年比3.0%(予想2.9% 前回2.6%)、コア=前月比0.6%(予想0.4% 前回-0.2%)、前年比3.0%(予想2.8% 前回2.4%)→ 予想を上回り6月限国債先物の利回りは一時2007年10月来の水準、EURUSDの買いは限定てき


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → 米FBI=アルカイダがビデオで西側諸国への生物化学・核攻撃を呼びかけへ。米情報当局者からアルカイダが大量破壊兵器を使う能力を獲得した兆候はないとのコメントが出される。


欧州・英国
◎ポーランド → ポーランド中銀金融政策=政策金利政5.75%の据置きを決定、予想通り。中銀が新たなインフレ目標を立て、6月に利上げするとの見方が多い。
◎ユーロ → ロイター調査=ECBは第4四半期までに利下げをする確率は低下。6月5日のECB理事会での利下げは全員が金利据え置き、年内の0.25%の利下げ確率は60%(前回75%)となった
◎ユーロ → ゲドレム・ノルウェー中銀総裁声明=インフレ上昇や今後のインフレ高進の見込みは政策金利の一段の引き上げを示唆する。金融市場の混乱や短期金融市場での金利上昇、世界経済の先行き不透明感を背景に、現時点では金利据え置きが適切。理事会は今回の会合で利上げという選択肢を検討しなかった。
◎ユーロ → ラガルド仏経済財務雇用相=債券市場を中心に世界の金融市場は改善しているとの認識。市場には一部改善の兆しがみられ、債券市場は上向いている。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=1999年1月1日以来、ユーロ圏では1,570万人の雇用が生み出された。この間の米国での雇用創造を100万人上回っている。ユーロ圏全体において、特にフランスにおいては、失業率が25年間で最低の水準にある。ユーロがこれら全ての雇用を生み出したとは言わないが、ユーロが導入されたことで、これらの雇用が生み出されたのだとみている。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=企業と政府は警戒すべきで、消費者物価の上昇をあおる大幅な賃金上昇を避けることにより、二次的なインフレを回避すべき。金融危機は最悪な状況が今後訪れるとも言わない。市場の調整過程が続いており、引き続き警戒が求められる。
◎ユーロ → 独ザクセン州5月のCPI=前月比0.6%(前回-0.2%)、前年比3.1%(前月比2.6%)。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=強いドルが米国の利益にかなうと米当局が強調したことは非常に重要。私の目には、大統領や財務長官、FRB議長が強いドルが米国の国益になると強調していることは非常に重要だと映っている。


日本・その他
◎日本 → 白川日銀総裁=近年発生したバブルの多くは、物価安定が達成の達成、デフレの危険が意識される中で、低金利が持続した後に生じている。足元の物価上昇率に目が行き過ぎると、必要な金融政策の対応が遅れ、結果として経済活動の大きな変動を招く危険がある。
◎OPEC → プルノモ・インドネシアエネルギー鉱物相=まもなくOPEC(石油輸出国機構)から脱退するだろう。


2008年5月28日 本日の為替戦略

海外連休明けの動きはドル買いとなったが、NZDUSDは弱いながら上昇し、この通貨だけはドル売りで、AUDUSD、USDCADではドルの上昇も弱く、USDCHF、USDJPY、EURUSDではドルの上昇幅は大きく、これらの通貨ペアはこの流れが暫く続きそうである。


円クロスではCHFJPYが下落、NZDJPYの上昇幅が最も大きく、それ以外では緩やかな円安となったが、ユーロ、米国では共に金利上昇の思惑が広まりつつある。クレジットリスクのヘッジ通貨、または、低金利通貨のCHFとJPYが弱く、キャリートレードが再開され、高金利通貨は比較的堅調で、ショートポジションと弱者の一角だったNZDは、先週から流れが変わり、買いが継続し、JPYは売りの相手にされやすくなっている。


本日の経済指標・その他からは、英ネイションワイド住宅価格は相変わらず重要で、ノルウェー金融政策は5.5%の金利据え置きが予想されるが、原油価格の上昇にNOKの押し目買いは強い。米耐久財受注は予想外の数字となり事が多く注意したい。時間は未定ながら、独消費者物価指数や、発表日が未定ながら独小売売上高が注目されている。


●ドル円
ドル円は、
オプション市場では、本日5月28日に期日の102.50~105.50円のダブル・ノータッチ・オプションがある。別にこれだけがドル円の相場を左右させるわけではないが、本日午後11時のオプションカットでこの水準に近づいていれば、その影響を受けることになる。また、103円を割れトライが失敗し、ドル買センチメントが強く、まずは買い先行となるのであろうが、次に103円を割り込むと、ドル売りセンチメントに急変することも気に留めておきたい。


ドル円の4時間チャートは、102.73~104.43円のレンジで上値を試している。上値のポイントは、104.43円、104.98円、105.58円、105.68円。下値のポイントは、103.74円、103.47円、103.36円、102.73円。RSIは65と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いに変化している。1時間チャートは、103~104.50円のレンジの上限を試し、RSIは67と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続。Dailyチャートは、102.50円を底値に再び上昇し買いが続き、RSIは下降ラインが続いているが55と50を超え、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、買い。どこまで上昇できるかを確認したい。104.43円、104.98円を超えるとドル買いが強まる。103.47円を割り込むと、売りに変化。


●ユーロドル
ユーロドルは、ウェーバー独連銀総裁が、ドイツ経済は強くインフレが懸念材料とのこと、リープシャー・オーストリア中銀総裁は、インフレはピークに達していないとの事。欧州経済指標もそんなに焦るほど悪くは無かったが、結果はユーロ安の相場で、1.58超えを失敗した反動、連休前の買い戻しの反動、色々材料はあるのであろうが、1.5650~1.5850のレンジ内で取引している間は、逆張りを考えたい。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドの下限近くまで下落、大枠の下限1.57を割り込み売りが続いている。RSIは1.5737、1.5813、1.5882、1.5894。下値のポイントは、1.5663、1.5623~34、1.5602、1.5563。RSIは39と50を割り込んでから続落、トレンドモメンタムも売りに転換。1時間チャートは、1.57を割り込み売り傾向に入り、RSIは35と50を割り込み下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、5日目の上昇は無く逆に下落、1.56~1.5863のレンジに入り、RSIは42と横ばいが続き50を超えられず、トレンドモメンタムは買いに転換。トータルの判断は、売り。1.5634~63を割り込んだら売りが加速、1.5737を超えたら売りは終了。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが1.98で上げ止まり不安な雰囲気になっている。クロスで円売りがやや強まっているが、円売りのトレンドが始まっているでもなく、レンジ相場とも言える。これだけ長い間にわたりレンジ相場が続くと、上下に抜けたときが心配になる。期待感の円高も始まらずキャリーコストが意識され、市場センチメントはやや円に対して弱気になりかけている。


ポンド円の4時間チャートは、205.50円を超え買いが加速、205~206.50円のレンジの上限を試している。上値のポイントは、206.57円、208.00円、209.01円。下値のポイントは、205.48円、205.07~10円、204.17円、203.30~41円。RSIは68と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買い。1時間チャートは、205円を回復し買いが続き、RSIは63と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、200~209円のレンジで取引が続き、RSIは51と横ばい、トレンドモメンタムは買いが継続。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
10:30 豪 3月 Westpac Leading Index=前月比予想-0.1% 前回0.0
15:00 英 5月 ネーションワイド住宅価格=前月比予想-0.5% 前回-1.1%、前年比予想-1.9% 前回-1.0%
16:30 スウェーデン 4月 小売売上高=前月比予想 前回0.4%、前年比予想 前回3.9%
17:00 ユーロ 3月 経常収支=予想 前回43億ユーロ
18:30 南ア 4月 消費者物価指数(CPI)=前年比予想10.8% 前回10.6%、コア=予想10.0% 前回10.1%
21:00 ノルウェー ノルウェー中銀金融政策発表=政策金利5.5%の据置きを予想
21:30 米 4月 耐久財受注: 新規受注=前月比予想-1.0% 前回0.1%、除く輸送機器=予想-0.5% 前回1.6%、除く国防関連=予想-0.5% 前回0.1%、航空機器の非国防資本財=予想-0.5% 前回-1.0%
未定 独 5月 消費者物価指数(CPI)=HICP前月比予想0.4% 前回-0.3%、 前年比予想2.9% 前回2.6%、コア=前月比予想0.4% 前回-0.2%、前年比予想2.8% 前回2.4%
未定 独 4月 小売売上高=前月比予想 前回-0.1%、前年比予想 前回-6.3%
1:50 米 スターン米ミネアポリス地区連銀総裁が講演、最近の地域・国内外経済状況(米ウィスコンシン州アルトゥーナ)
10:00 米 フィッシャー米ダラス地区連銀総裁が講演(サンフランシスコ) 、 「インフレと債務:金融政策と財政政策の相互関係」


20008年5月28日 27日の海外為替市場

日経平均株価=13893.30(203.11 1.48%)、NYダウ=12548.35(68.72 0.55%)、独DAX=6958.66(4.82 0.07%)、英FTSE=6058.50(-28.80 -0.47%)、金=912.80(-13.0 -1.4%)、原油=128.85(-3.34 -2.53%)。


海外主要市場の連休明けのアジア市場は、揉み合いから弱いながらも、韓国金融当局等、アジア中銀のドル売り介入にドルは弱かったが、連休明けの欧州市場は逆にドル買いの流れから始まり、それが一日中続いた。


欧州市場は、独第1四半期GDPは、前期比1.5%(予想0.3% 前回0.3%)と予想を上回ったが、GFK消費者信頼感調査が、4.9(予想5.9 前回5.6←5.9)と前回が下方修正され、更に予想を下回ると、EURUSD=1.5818→1.5727まで急落。GBPUSD=15:00時1.9841→1.9713まで急落、ドル買いの流れとなった。


米国市場は、原油価格、金価が急落、米金利の上昇にドル買いが続いた。消費者信頼感指数は、57.2(予想60.0 前回62.8←62.3)と弱く、米新築1戸建て住宅販売件数は、53.6万件・3.3%(予想52万件 前回50.9←52.6万件)→ 予想を上回りドル買いが先行したが、前月比が下方修正され評価が分かれる。消費者信頼感指数は弱く


イエレン・サンフランシスコ連銀総裁は、「貸し渋りは消費者を圧迫。政策金利は成長促進に適正な水準。インフレに無関心でいるべきでない」→ 利下げ終了との思惑にドル買いが強まる。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.41円(午前6時)で取引が始まり、仲値過ぎには103.27円と本日安値まで値を下げたが、103円以下のドル買いは厚く、日経平均株価が200円近く上昇、前日上値が重かった103.50円を超え、実需筋の売りと投機筋の買いが交錯したが、ユーロ円の買いに103.99円まで急進し、103.81円(午後5時)で終了した。欧州市場はユーロドルやポンドドルの下落にドル買いが先行したが、104.00円ストライクのオプション防戦売りに上値は重く103.68~00円で売り買いが交錯した。ファンド勢の買いに104円を超え上昇が始まり、オプションンカットでは、予想を上回る米新築一戸建て住宅販売も加わり、104.32円まで上昇したが、104円超えではアジア勢+オプション絡みの売りも入り103.95円まで下落、終盤にかけては再び104.35円まで上昇、午前6時では104.24円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5768(午前6時)で取引が始まり、1.5800のオプションスバリアや1.5800超えのストップロスを試しながら、1.5870~00で売り買いが交錯、1.5800を前に上げ渋っていたが、EURJPYの買いに上昇、独第1四半期GDPが予想を上回ったが、GFK消費者信頼感調査が弱く1.5819から、オプション勢の激しい売りに1.5727まで下落、1.5743(午後5時)で終了した。欧州市場は実需筋の買いに支えられ、ウェーバー独連銀総裁+グロース独経済技術相+リープシャー・オーストリア中銀総裁からインフレ懸念と利下げの可能性が否定され、弱い株価に1.5725~75のレンジで売り買いが交錯した。EURAUD+EURGBPの売りに値を下げ、新築1戸建て住宅販売件数に1.5701まで下落、1.5720~40の狭いレンジでの揉み合いから、終盤にかけては1.57以下のストップロスを誘発し1.5682まで続落、午前6時では1.5691で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.07円(午前6時)で取引が始まり、早朝の103.01円を安値に、163.05~27円のレンジで取引が続いたが、前日高値163.27円を超え、163.30~40円のストップロスの誘発し、オプションカットでは63.89円まで上昇したが、独GFK消費者信頼感調査が弱く、163.45円まで値を下げ、163.57円(午後5時)で取引を終了した。海外投機筋の買いに底堅く163.80円まで再上昇、163.40円まで下落、ECBフィキシングから再びユーロ買いが始まり、163.90円まで上昇、163.70~85円の揉み合いから、オプションカット後の売りに163.50円まで下落、結局は大枠で163.50~164.00円のレンジで上下を繰り返し、午前6時では163.56円で取引されている。


●主な経済指標の結果
8:50 日本 4月企業向けサービス価格指数=前年比0.5%(予想0.7% 前回0.4%)
15:00 独 第1四半期 GDP・確報=前期比1.5%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比1.8%(予想1.8% 前回1.6%)、個人消費=前期比0.3%(予想0.4% 前回-0.8%)
11:00 NZ 5月 企業信頼感指数=-49.7(予想-51 前回-54.8)
15:00 独 6月 GFK消費者信頼感調査=4.9(予想5.9 前回5.6←5.9)
15:15 スイス 4月 貿易収支=15.657億スイス(予想12.7億スイス 前回12.665億スイス)
18:30 南ア 第1四半期 GDP=前年比2.1%(予想2.6% 前回5.3%)、前年比4.0%(予想4.2% 前回4.6%)
英 4月 BBA 住宅ローン貸出額=54億ポンド(予想48億ポンド、前回52億ポンド)、住宅ローン承認件数=3.87万件(予想3.2万件 前回3.54万件)
22:00 米 3月 S&Pケース・シラー米住宅価格指数=-2.18%(予想-2.0% 前回-2.65←-2.6%)、第1四半期一戸建て住宅価格=前年同期比-14.1%で過去最大の下落率。
23:00 米 5月 消費者信頼感指数=57.2(予想60.0 前回62.8←62.3)→ガソリン価格の上昇+住宅価格の下落に16年来の低水準、現況指数=74.4(前回81.9)、期待指数=45.7(前回50)→ 予想を下回る
23:00 米 5月 リッチモンド連銀製造業指数=-3(予想1 前回0.0)、新規受注=-4(前回2)、出荷=-3(前回2)、雇用=-4(前回-12)、稼働率-6(前回-6)
23:00 米 4月 新築1戸建て住宅販売件数=53.6万件・3.3%(予想52万件 前回50.9←52.6万件)→ 予想を上回ったが、前月比が下方修正。


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → イエレン・サンフランシスコ連銀総裁=貸し渋りは消費者を圧迫。政策金利は成長促進に適正な水準。インフレに無関心でいるべきでない。現行の金融緩和水準は適切。 FRBによる一連の利下げや、戻し減税を含む政府の景気刺激策は、年内に緩やかな経済成長への回復を促すのに十分。実質FF金利はゼロ近辺の緩和的水準。
◎米 → 米連邦準備理事会(FRB)が27日公表した議事録=4月29—30日のFOMCを前に、地区連銀の間で公定歩合の水準をめぐり見解が分かれていた。 12地区連銀中7行は公定歩合据え置きを要請していた。4行は0.25%ポイントの引き下げを要請。ボストン地区連銀は0.5%ポイントの引き下げを求めていた。
◎米 → グリーンスパン前米FRB議長(FT紙)=米国のリセッション(景気後退)入りの可能性は払拭されていない。


欧州・英国
◎ユーロ → リープシャー・オーストリア中銀総裁=最高値で推移する原油を踏まえると、ユーロ圏のインフレが依然ピークに達していない可能性がある。これまでのところファンダメンタルズ指標は非常に堅調。第1・四半期のユーロ圏域内GDPは前四半期比0.7%の伸びとなった。最近の指標は成長鈍化を示唆し、楽観視し過ぎないよう警告。
◎ユーロ → ウェーバー独連銀総裁=短期金融市場金利は2009年まで高止まりする可能性がある。長めのターム金利の高水準のスプレッドは、ECBが予想していたよりも長期間続く可能性がある。
◎ユーロ → ウェーバー独連銀総裁=ンフレ圧力が根強く成長が強いなかでECBが2008年後半に利下げするとの憶測は希望的観測で、利下げ余地はない。物価を脅かす中期的要因がある限り利下げの選択肢はない。インフレが根付く危険性が完全に消えない限り、利上げの選択肢を残すべき。 2008年のインフレが平均で3%を超え1993年以来の高水準となる可能性が高く、09年に2%以下に低下する見込みはほとんど無い。現在の金融政策がインフレリスクの抑制につながると主張してきた。しかし、持続的な抑制を保証するとは述べていない。 ユーロ圏やドイツの経済見通しについては、第2四半期に減速するとしながらも悲観する必要はない。 今年のドイツの成長率は2%を超える可能性があり、中期的な潜在成長率をかなり上回る。ドイツ、ユーロ圏の成長見通しはともに上方修正されるだろう。今後も引き締め効果が続くとは限らない。仮にインフレリスクが一段と高まり、同時に金融市場の緊張が緩めば、明らかに金融政策上の手当てが必要。 インフレ傾向が定着する危険性がある。危険が去るまでは現在の状況を緊密に注視し、必要ならば断固として行動する。
◎ユーロ → グロース独経済技術相=2008年の国内経済成長率が現在の政府予想の1.7%を超える可能性。 09年の1.2%見通しを変更する理由はないと。
◎スイス → ロートスイス中銀総裁=2008年の金融機関の成長は1.5%~2.0%で信用危機は過ぎ去ったようだ。スイス中銀は金融大手UBSの健全性を懸念していない。インフレ重視の姿勢を維持。
◎スイス → ロートスイス中銀総裁=インフレを懸念しており引き続き非常に警戒している。特定の要因が確かにインフレを押し上げている。インフレ圧力は明らかに高まっている。原油高は疑いなく国内でインフレ圧力を高めており、この動向は驚き。


日本・その他
◎日本 → 白川総裁=状況は戦後最も厳しい状況にある。米経済最大の不確実性は住宅価格に底入れ感が出てくるか。年後半以降に景気が回復するかどうかは不確実性が高く、慎重に見ている。ポイントは金融資本市場、資産価格、実体経済の3者のマイナスの相乗作用がどうなるのか、いつ終息に向かうのかだ。証券化市場は機能の大幅低下状態が続いて。短期金融市場も引き続き緊張感が根強く、企業金融も社債の信用スプレッドが高水準で推移。欧米金融機関の貸出態度は期を追うごとに厳格化している。
◎日本 → 白川総裁=金融政策で資産価格ターゲットにするのは難しい。資産価格を加味し経済や物価情勢を判断するのが基本。政策金利は潜在成長率との比較で適切な水準にある
◎香港 → 曾俊華香港財政長官=米国でこれ以上利下げすれば、米ドルペッグ制を採用している香港でインフレリスクが高まる可能性がある。
◎中国 → 周小川中国人民銀行総裁=金融政策は四川大地震の復興支援を念頭におく一方、引き続きインフレ抑制を目指す。
◎韓国 → 韓国金融当局=7億─8億ドル規模のUSDKRWの売り介入の可能性、その後も継続しているようである。
◎NZ → NZ中銀=第2四半期インフレ期待(2年間)は+2.9%となり、前回の+2.7%から上方修正。
◎NZ → NZ中銀の四半期インフレ期待調査=企業経営者の今後2年のインフレ期待が上昇。 今後1年間の期待インフレ率は平均3.3%(前回調査の3%)から上昇。今後2年間の期待インフレ率も2.9%(前回2.7%)から上昇した。


2008年5月27日 本日の為替戦略

主要2大市場が休場で、昨日の流れを正直に評価することはできず、本日が事実上の週初めと考えたいが、それにしても、ドル安を連想させる発言やコメントが多い。


米メリルリンチは、米財務省が議会へ提出した「湾岸協力会議の通貨とインフレ」の報告書から、米国は湾岸アラブ諸国がインフレにより、ドルペック精度お為替政策の変更を事実上容認しているとのこと。


アラブ首長国連邦(UAE)とカタールは、今後数カ月以内に通貨バスケットに移行、年内に5%上昇すると予想、サウジは来年遅くなるまで無いとのこと。ちなみに、昨日発表された、サウジの4月インフレ率は27年ぶりの高水準となった。これが現実のものとなると、長期的には、ドル売り・ユーロ高になる可能性が高くなる。


コンサルティング会社は、中東の政府系投資ファンド(SWF)の運用資産が、今後2年間で3倍の5兆ドルに拡大する可能性とのこと、このSWF全体の資金は2007年3.3兆ドル→2015年15兆ドルへ増加するとのことで、投資資金の拡大に商品市況の活況が続くことが予想され、信じられない商品市況の高騰が続くことになりそうで、これらに関連する通貨、NOK、AUDやCADの買いが続きやすい。


ウォーレン・バフェット氏は、米国はすでにリセッション入りしており、その期間も深刻度も、多くの専門家の予想を上回ると予想している。輸出主導の景気拡大を目指し、ドル安を容認するのであろうか? それとも、インフレ懸念が高まり、ドル安を阻止するのか?最近の米消費者物価を見ていると、どうも前者に分がありそう。


本日の経済指標・その他では、昨日と一変し本日は多くの経済指標が発表される。その中で独第1四半期GDPの確報値、S&Pケース・シラー米住宅価格指数、米新築1戸建て住宅販売件数が注目され、相場変動の可能性が高くなっている。


●ドル円
ドル円は、予想以上に102.50円、103.00円の壁は実需筋の買いに厚く、なかなか下値を試すことができないでいる。ロンドン、NY市場が休場で上下を試していない可能性も残るが、102.50円を割り込むまでは押し目買いも多そうだが、いざ割り込むと急変する可能性が高く、そのリスクが気になる。


ドル円の4時間チャートは、102.73~104.43円のレンジに入り下値を試している。上値のポイントは、103.47円、103.74円、104.43円、104.98円、105.58円。下値のポイントは、102.73円、102.60円、102.37円、101.46円。RSIは47と弱い上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、103~104.50円のレンジに入り、RSIは54と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いが継続。Dailyチャートは、102.50円を底値に徐々に上値がきり下がり、RSIは51で下降ラインを継続、トレンドモメンタムも売りとなっている。トータルの判断は、103.47~74円を上限に、売りで、102.37~60円を割り込むと売りが加速。トータルの判断は、ドル売りの流れもやや弱まり気になるが、引き続き、103.47~74円を上限に、売りで、102.37~60円を割り込むと売りが加速。103.80円を超えると逆に、ドル買いに変わりやすい。


●ユーロドル
ユーロドルは、連休前のポジション調整の影響もはけ、大枠で1.57~1.58レンジで4日間の揉み合いを抜け出すことを期待したい。ユーロ高を期待したいが、ユーロロングポジションも増加しており、上値を失敗すると、失望感の売りに逆戻りしやすくなっている。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドから、大枠で1.5700~1.5800のレンジに入っている。上値のポイントは、1.5813、1.5863、1.5882、1.5894、1.6017。下値のポイントは、1.5692~95、1.5663、1.5602~23、1.5563。RSIは63と横ばいへ変わり、トレンドモメンタムは横ばいながら、94と101から低下し始めている。1時間チャートは、1.57~1.5820のレンジで取引が続き、RSIは48と緩やかな下降ラインから50を割り込み、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、昨日は例外との言えなくはないが、これで4日間上げ渋り高値圏で揉み合いが続き、RSIは46と上昇も停止、50を超えられず、トレンドモメンタムは買いに変化しそうである。トータルの判断は、買い継続だが、1.5813でダブルトップになるかを見極め、上値が失敗するか1.5634~63を割り割り込んだら売りに変化しやすい。逆に、1.5850~60を超えたら買いが加速。


●ポンド円
ポンド円は、GBPUSDが再び1.98台に乗せ、ポンド高の流れがより強くなっている。センチメントはGBP売りなのだが、GBPUSDが2.0を再トライする流れに入っており、ポンド円もその影響を受けやすく、ドル円が102.50円を割り込めないと、買いが強まる可能性が高くなる。


ポンド円の4時間チャートは、204円を底固めしているが、引き続き204~205.50円のレンジに入っている。上値のポイントは、205.48円、206.00円、209.01円。下値のポイントは、204.17円、203.30~41円、202.70円。RSIは56と横ばいで50を上回り、トレンドモメンタムは買いだが、僅かながら下げ始めている。1時間チャートは、204~205円のレンジの上限を試し、204円を堅くしている、RSIは59と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いに転換。Dailyチャートは、200~209円のレンジで取引が続き、RSIは51と50を中心に横ばいが続き、トレンドモメンタムは弱いながら買いに変化。トータルの判断は、204.17~205.48円のレンジを予想。


●本日の経済指標・その他
8:50 日本 4月企業向けサービス価格指数=前年比予想0.7% 前回0.4%
15:00 独 第1四半期 GDP・確報=前期比予想0.3%% 前回0.3%、前年比予想1.8% 前回1.8%
11:00 NZ 5月 企業信頼感指数=予想-51 前回-54.80
15:00 独 6月 GFK消費者信頼感調査=予想5.9 前回5.9
15:15 スイス 4月 貿易収支=予想12.7億スイス 前回12.5億スイス
18:30 南ア 第1四半期 GDP=前年比予想2.6% 前回5.3%
21:30 英 4月 BBA Consumer credit=予想4億ポンド 前回5億ポンド
21:30 英 4月 BBA 住宅貸出=予想48億ポンド、前回51億ポンド、住宅許可=予想3.2万件 前回3.54万件
22:00 米 3月 S&Pケース・シラー米住宅価格指数=予想-2.0% 前回-2.6%
23:00 米 5月 消費者信頼感指数=予想60.0 前回62.3
23:00 米 5月 リッチモンド連銀製造業指数=予想 前回0.0
23:00 米 4月 新築1戸建て住宅販売件数=予想52万件 前回52.6万件
21:15 米 クロズナーFRB理事がブラジル中銀セミナーで講演、 「モーゲージ市場の修復と回復の見通し」(22日の講演と同内容)
23:50 米 イエレン米サンフランシスコ地区連銀総裁が講演 、「政策の見通しと影響」(サンフランシスコ)


2008年5月27日 26日の海外為替市場

日経平均株価=13690.19(-322.01 -2.3%)、独DAX=6953.84(9.79 0.14%)、


ロンドン、NYと世界の2大市場が休場で、予想通りの狭いレンジとなったが、イランとトルコを結ぶガスパイプラインで爆発、破壊行為の可能性に原油価格が上昇し、弱いながらも、資源国通貨高+高金利通貨高=円売りの流れとなった。


英ホームトラック住宅価格は、前年比-1.9%(前回-0.9%)と、2005年11月以来の低水準で、8ヶ月連続の低下にポンド売りの材料となるが、結局は同水準に戻る、GBPUSD=1.9828(アジア市場)→1.9758(欧州市場)→1.9829(北米市場)。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.26円で取引が始まり、早朝の103.41円を高値に、前週末のNY市場で株価下落を受けた投機的な売りに、103.13円まで値を下げたが、日経平均株価の下落にもかかわらず、103.00円近辺の本邦勢+オプション勢の買いは厚く、103.36円まで値を戻し、103.25~35円のレンジで取引が続いた。海外市場は、ロンドン+NY市場が休場で市場参加者も極めて少なく、政府系ファンド+本邦勢等の買いに、下値失敗の反動もあり、一時103.48円まで上昇した。103.50円超えの本邦実需筋の売りに上値は重く、103.35~45円のレンジで揉み合いとなり、06:00時では103.42円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5762で取引が始まり、早朝の1.5748を安値に、前週末の高値1.5795を上回る、1.5800超えのストップロスを試し1.5792まで上昇したが失敗、日経平均株価の下落に上値は重く、1.5755まで値を下げた。欧州市場は1.5771で取引が始まり、超閑散とした取引の中で、アジア中銀筋の売りに1.5773→1.5742まで下落、1.5720以下の大口買いオーダーが意識され、スイス系銀行の買いに下げ止まり、1.5742~60で売り買いが交錯した。投機筋の買い戻し+ユーロ円の買いも加わり、1.5784まで上昇したが、上値トライはまたしても失敗、06:00時では1.5768で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.82円で取引が始まり、163.01円から日経平均株価の下落に、162.75円まで徐々に値を下げたが、162.50円近辺の大口買いに下げ止まり、163.00円まで上昇した。欧州市場は162.89円で取引が始まり、薄商いの中で、ファンド筋+本邦勢の買いに163.06円まで上昇、ユーロドルの売りに162.72円まで値を下げ、162.75~30円のレンジで売り買いが交錯した。クロスで円売りが加速、163.28円まで上昇、06:00時では163.07円で取引されている。


●主な経済指標の結果
ロンドン休場(レイト・メイ・バンク・ホリデー)、米国休場(メモリアル・デー)
9:01 英 5月のホームトラック住宅価格=前月比-0.5%(前回-0.6%)、前年比-1.9%(前回-0.9%)→2005年11月以来の低水準で、8ヶ月連続の低下にポンド売りの材料となる
7:45 NZ 4月 貿易収支=-3.34億NZドル(予想-1.5億NZドル 前回-0.44←-0.5億NZドル)、輸入=43.398億NZドル(予想34.9億NZドル)、輸出=387.53億NZドル(予想34.4億NZドル)
20:00 マレーシア マレーシア中銀金融政策発表=政策金利3.5%の据置きを決定、予想通り


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → メリルリンチ=米国は湾岸アラブ諸国に対し、インフレを問題と認識することでドル・ペッグの為替政策の変更を事実上容認している。 アラブ首長国連邦(UAE)とカタールはおそらく今後数カ月以内に通貨バスケットに移行すると予想。両国通貨は年末までに5%上昇する見込み。 サウジアラビアの通貨政策変更は来年遅くまでないとの見方。 メリルは米財務省が初めて湾岸協力会議(GCC)の通貨とインフレに言及した議会への報告書を引用し、米政府がドルの今後の見通しについて自信を強め、湾岸諸国の支援を必ずしも必要としなくなったと指摘。GCC加盟国の為替政策の変更を事実上容認している。
◎米 → ガイトナーNY連銀総裁=米国をはじめとする主要国は将来の危機を防ぐため、金融市場の規律と監督のバランスをうまく取る必要がある。
◎米 → ウォーレン・バフェット氏(独シュピーゲル誌)=米国はすでにリセッション入りしており、その期間も深刻度も、多くの専門家の予想を上回。2四半期連続のマイナス成長というエコノミストの定義通りではないかもしれないが、すでに影響は感じられはじめている。


欧州・英国
◎ユーロ → カタイネン・フィンランド財務相=現在の金融市場の混乱はドイツ、フィンランド経済にほとんど影響していない。 強い賃金上昇と食品・エネルギー価格高により、インフレの脅威は恒常的に強い状況が続く。
◎ユーロ → ウェリンク・オランダ中銀総裁=最近の金融市場混乱の原因や特徴について徹底した分析を行うのは時期尚早だ。金融市場は金利見通しを考える上で短期的なデータに振り回されるべきではない。原油価格の激しい動きにより消費者物価インフレ率の予測が難しくなっている。重要なことはインフレ期待を低水準に抑えること。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=金融市場は依然として調整が続いている。ドルの過度の変動を懸念するとのG7声明の内容を繰り返した。為替について急激な動きと過度のボラティリティは懸念要因。米国は困難な調整プロセスの最中にある。世界は長く続いた繁栄が終わりつつある。 状況は国によって大きく違う。世界的なインフレ問題という共通の問題に直面しているが、政策対応はそれぞれまったく異なる。
◎ユーロ → ローゼンバーグ・スウェーデン中銀副総裁=年内は利下げより利上げのリスクが大きい。
◎ハンガリー → ハンバリー中銀金融政策発表=政策金利を0.25%引き上げ8.25%に決定、予想通り。2009年のインフレ見通しについて、3.6%→4.2%に引き上げた。2010年の見通しは3.0%とした。成長率見通しは、08年が2.2%、09年が3.2%。
◎トルコ → トルコエネルギー省当局者=イランとトルコを結ぶガスパイプラインで爆発、破壊行為の可能性に原油価格が上昇。


日本・その他
◎その他 → ATカーニー・コンサルティング会社=中東の政府系投資ファンド(SWF)の運用資産が2年で3倍増の5兆ドルに拡大する可能性。  2007年のSWFの資産評価額は世界全体で約3兆3000億ドル→2015年には15兆ドルへ増加すると予想。 中東のSWF資産は07年時点で1兆6500億ドル(世界全体の約半分を占めた)。
◎NZ → NZ経済研究所(NZIER)=今年度の国内経済は大幅に減速する見通しだが、根強いインフレにより今後数カ月、金利は現在の水準に据え置かれるとの見方。
◎インド → レディ・インド中銀総裁=インド財政赤字は高水準を維持、財政圧力は数字に完全に反映されず。2008/09年度の財政赤字をGDP比で2.5%に抑えることを目標としている(07/08年度の対GPD比率は3.1%)。
◎中国 → 中国の4月末時点の外貨準備は1兆7567億ドル、前月比745億ドル増加。
◎ロシア → ロシア中銀=インフレ抑制のため、商業銀行の準備率を7月1日から引き上げると発表。 外貨建てローンに対する準備率を5.5%→7.0%に、個人の預金に対する準備率を4.5%→5.5%に引き上げる。
◎サウジ → サウジアラビア=4月のインフレ率が前年比で27年ぶりの高水準。家賃や食品価格の高騰が主因。 多くの国がドル・ペッグ制を採用する中東湾岸諸国にとってインフレは難題。経済企画省が24日発表した4月の生活コスト指数は115.2と、前年同月の104.3%→10.5%上昇。 前月比では0.9%上昇と、年初来では最も低い伸び。


2008年5月26日 本日の為替戦略

本日は世界の2大主要市場が休場となり、ドルの決済も無く、この機会にゆっくりと骨休めをするディーラーも多く、狭い値動きとなることが予想される。


最近は、電子取引システムによる取引が大多数を占め、プライスが無くなるようなことは無いであろうが、過去はロンドン・NY市場が休場ともなると、為替市場は機能停止となる状態が続いた。


今でも、大口プライスを提供する金融機関も少なくなり、何も無ければ狭いレンジに終始することが多いが、可能性は非常に低いものの、一度事が起これば、上下にあるストップロスを試すこともある。


●ドル円
ドル円は、ドル買いの流れから、主要通貨でドル売りの流れに上値は徐々に重くなり、ドル売りが続いているものの、クロスで円売りが進み底値を割り込めないでいる。102.50円をクリアに割り込むとドル売りが加速しやすくなり注意が必要。


ドル円の4時間チャートは、下降ラインの上限を一時上抜けし買いになりながらも、再び下降ラインに戻っている。上値のポイントは、103.47円、103.74円、104.43円。下値のポイントは、102.73円、102.60円、102.37円、101.46円。RSIは41と引き続き50を下回り下降が続き、トレンドモメンタムは売りに変化している。1時間チャートは、103円を試しきれず103.00~50円で取引が続き、RSIは31と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りが継続。Dailyチャートは、Dailyチャートは、102.50円を割り込むと、ダブルトップになりドル売りが加速、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、103.47~74円を上限に、売りで、102.37~60円を割り込むと売りが加速。


●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロ高をけん制する発言もかつてほど強く感じられず、原油高=インフレ懸念にユーロ高を容認する発言も多く上昇が続いている。しかし、かつて長い揉み合いが続いた1.57~1.59のレンジでは売り買いが交錯することが予想される。目先は1.58台が重くなり調整の売りが予想されるが、リアルマネーや中銀筋の買いが続き、押し目買いの流れは当分変わりそうにない。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドから、大枠で1.5700~1.5800のレンジに入っている。上値のポイントは、1.5813、1.5863、1.5882、1.5894、1.6017。下値のポイントは、1.5692~95、1.5663、1.5602~23、1.5563。RSIは72と上昇が続き、トレンドモメンタムは長く買いを継続している。1時間チャートは、上昇トレンドが続くが、1.5700~1.5820のレンジで取引が続き、RSIは70をピークに上げ渋り横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、Dailyチャートは、1.5340から上昇を続け1.58で3日間上げ渋り、RSIは48と緩やかに上昇、トレンドモメンタムは買いに変化しそうである。トータルの判断は、買い先行で、1.5813でダブルトップになるかを見極め、1.5850~60を超えたら買いが加速、1.5634~63を割り割り込んだら買いは撤退。

●ポンド円
ポンド円は、住宅価格の下落の影響を危惧した、BOEの利下げ期待も、強いインフレ懸念に薄らぎGBPUSDの買い戻しが続き、クロスでの円売りの流れに底値を切上げているが、どうも方向性がはっきりとしない。暫くは様子見を決め込むか大枠で204~206のレンジ相場を決め込みたい。


ポンド円の4時間チャートは、205.10円を超えて買いが加速したが失敗、204.50円を中心にして取引が続いている。上値のポイントは、205.07~10円、205.48円、206.00円、209.01円。下値のポイントは、204.17円、203.30~41円、202.70円。RSIは57と50を上回り横ばい、トレンドモメンタムは買いを継続。1時間チャートは、205円を超え買いが強まったが、今度は205円を割り込み売りに変わり、大枠では204~205円のレンジに入っている。RSIは27と下降ラインが続くが、いつ買いに変化するのか不安で、トレンドモメンタむは売りを継続。Dailyチャートは、Dailyチャートは、200.00~209円のレンジで取引が続き、204.50円を中心に取引が続き、RSIはか46と再び50を割り込み、トレンドモメンタムは売りだが非常に不安定。トータルの判断は、205.07~10円を回復できないと売りに変化し、202.70~205円のレンジに逆戻りするが、204.07~17円を維持できれば、再度買いトライ。


●本日の経済指標・その他
ロンドン休場(レイト・メイ・バンク・ホリデー)、米国休場(メモリアル・デー)
9:01 英 5月のホームトラック住宅価格=前月比予想 前回-0.6%、前年比予想 前回-0.9%
7:45 NZ 4月 貿易収支=予想-1.5億NZドル 前回-0.5億NZドル、輸入=予想34.9億NZドル、輸出=予想34.4億NZドル
20:00 マレーシア マレーシア中銀金融政策発表=政策金利3.5%の据置きを予想


2008年5月25日 今週の為替戦略

先週の動きは:
数週間前までは、米金融市場の安定+米景気の回復期待+利下終了にドル高が続いていたが、FOMC議事録で成長リスクと利上げ期待に米株価は下落、ドル売りとなった。ユーロ圏では、独ZEW、Ifo景況指数が強く、景気回復期待とインフレ懸念から利下げ期待が払拭され、EURUSDは1.5486→1.5814まで、GBPUSDは、英小売売上高は予想よりマイナス幅が狭く、EURGBPの売りに1.9454→1.9850まで上昇した。


豪中銀理事会の議事録では、「需要が予想通り鈍化しなければ金利の見直しが必要」と、利上げの可能性が残り、消費者センチメントが強く、商品価格の上昇を背景に、AUDUSDは0.9510→0.9653と24年来の高値を更新、ドル売りを先導した。また、NZ政府が発表した予算案で4年間減税に利下げ観測が弱まり、AUDNZDは1.2408→1.2150まで大幅に低下、AUDドルの上昇も弱まった。


原油価格や商品価格の高騰が続き、コモディテー通貨が強く、AUDUSDが上昇する中で、USDCADは0.9999→0.9817まで下落、低金利通貨のCHFは、EURCHFの売り1.6377→1.6142と、週末には、海外3連休前にキャリートレードの巻き戻しに、USDCHFは1.0573→1.0216までドルは下落、USDJPYは104.69→102.73と円高となった。


今週の予想:
最近の為替相場は、①株価の上下と、②金利差と、③原油価格を見ながらの取引が多くなっている。先週と先々週を比較しても、NYダウは下落=13136.69→12460.09(-507.17 -3.91%)、独DAXも下落=7231.86→6934.54(-212.50 -2.97%)、日経平均株価も下落=14343.19→13658.02(-207.28 -1.46%)と、米国株の下落が最も大きくなった。


金利差では、10年国債利回りを前週と比較して見れば、日本=1.695%(前週1.675%)、米国=3.85%(前週3.85%)、独=4.264%(前週4.178%)、英=4.927%(前週4.777%)、豪=6.528%(前週6.328%)と、各国共に米国より上昇率は高い。


原油価格は、132.19ドル(前週126.29ドル)と4.67%上昇した。この流れが続くことは予想され、全てにおいてドルにとってはマイナス材料で、今週もドル売りの流れが続くことが予想される。


米国は一時ほどの回復期待や金融安定の思惑は弱まっているものの、減税による米景気回復期待は引き続き残り、FOMC議事録でCPIがFEDのインフレターゲットの2.0%を上回ることが見込まれ、金利先物市場では9月16日にFOMCで0.25%利下げを、33.2%の確立で折り込むなど、特にドルを売り急ぐ材料も少ない。ドルショートポジションの巻き戻しから、ドルショートの積み増しに動き始めたが、まだ、主要国通貨のロングポジションもそれほど拡大しおらず、ドル売りセンチメントが続き、週前半はドル売りの流れが続き、後半からはドルの買い戻しが入りやすい。


Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると、
主要通貨では:
米金利の低下サイクル終了と米景気回復の期待のドル買いも収束し、ドルは面安の週となった。特に、USDCHFは-2.26%とEURCHFの売り(1.6377→1.6131)もありCHFの上昇が目立ち、キャリートレードの巻き戻しもあり、久しぶりの上昇率となった。次いで、NZDUSDは1.36%と長期減税が評価され買いが始まり、AUDNZDの売り(1.2408→1.2150)の影響を受けたAUDUSDを除き、各通貨とも1%近く上昇(ドル下落)している。


USDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 103.04 105.45 102.57 104.07 1.25 1.22% 2.88 2.80%
23-May-08 104.02 104.69 102.73 103.38 -0.69 -0.66% 1.96 1.88%


EURUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 1.5451 1.5602 1.5365 1.5579 0.97 0.63% 2.37 1.53%
23-May-08 1.5594 1.5814 1.5486 1.5762 1.83 1.17% 3.28 2.11%


USDCHF    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 1.0417 1.0601 1.0405 1.0477 0.66 0.63% 1.96 1.88%
23-May-08 1.0458 1.0573 1.0216 1.0240 -2.37 -2.26% 3.57 3.41%


GBPUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 1.9507 1.9635 1.9365 1.9576 0.37 0.19% 2.70 1.38%
23-May-08 1.9567 1.9850 1.9454 1.9793 2.17 1.11% 3.96 2.02%


AUDUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 0.9403 0.9560 0.9291 0.9555 1.21 1.28% 2.69 2.85%
23-May-08 0.9565 0.9653 0.9510 0.9589 0.34 0.36% 1.43 1.50%


USDCAD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 1.0057 1.0105 0.9943 0.9991 -0.61 -0.61% 1.62 1.61%
23-May-08 0.9996 0.9999 0.9817 0.9897 -0.94 -0.94% 1.82 1.82%


NZDUSD    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 0.7665 0.7744 0.7536 0.7741 0.49 0.64% 2.08 2.70%
23-May-08 0.7747 0.7902 0.7705 0.7846 1.05 1.36% 1.97 2.54%


円クロスでは:
小幅ながらJPYは、AUDJPYを除き円安の展開となった。CHFJPYは1.62%と上昇率は最も高く、円クロスでもEURCHF下落の影響を受けている。その他では0.5%前後のJPY下落率と緩やかなJPY下げに止まり、逆に、AUDJPYは-0.31%の下げで、こちらもAUDNZD売りの影響を受けている。


EURJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 159.22 162.95 158.65 162.13 2.96 1.86% 4.30 2.70%
23-May-08 162.25 163.87 161.46 162.93 0.80 0.49% 2.41 1.49%


GBPJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 201.00 204.98 200.16 203.62 2.65 1.32% 4.82 2.40%
23-May-08 203.55 206.54 202.60 204.63 1.01 0.50% 3.94 1.93%


CHFJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 98.89 99.89 98.44 99.31 0.49 0.50% 1.45 1.47%
23-May-08 99.44 101.04 98.90 100.92 1.61 1.62% 2.14 2.15%


AUDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 96.89 99.79 96.39 99.44 2.39 2.46% 3.40 3.50%
23-May-08 99.50 100.04 98.88 99.13 -0.31 -0.31% 1.16 1.17%


NZDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08 78.97 80.84 78.51 80.53 1.42 1.79% 2.33 2.95%
23-May-08 80.59 81.87 79.77 81.11 0.58 0.72% 2.10 2.61%


CADJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
16-May-08    102.41 105.57 101.90 104.13 1.83 1.79% 3.67 3.59%
23-May-08 104.03 105.87 103.96 104.41 0.28 0.27% 1.91 1.83%

IMM通貨先物:
期間中はJPY、CAD、AUD、NZDのロングが拡大しドル売りをリード、EURがショートからロングに変化し、CHFのショートは減少した。GBPだけが唯一ショートが拡大、その後のポンド上昇の要因ともなっている。


JPY       Long Short Net
13-May-08 62,209 28,393 33,816
20-May-08 65,203 25,155 40,048


EUR       Long Short Net
13-May-08 55,409 64,908 -9,499
20-May-08 70,240 63,399 6,841


GBP       Long Short Net
13-May-08 25,873 50,677 -24,804
20-May-08 22,233 47,573 -25,340


CHF       Long Short Net
13-May-08 13,758 31,194 -17,436
20-May-08 19,037 23,980 -4,943


CAD       Long Short Net
13-May-08 46,246 16,837 29,409
20-May-08 53,118 21,700 31,418


AUD       Long Short Net
13-May-08 69,793 12,339 57,454
20-May-08 72,418 11,117 61,301


NZD       Long Short Net
13-May-08 11,193 7,749 3,444
20-May-08 12,274 7,733 4,541


今後の金利予想は:
国 予定日 現行政策金利  予想:         
USD  6月25日 2.00% 金利据え置きを予想(Fed Funds Target Rate)
EUR  6月5日 4.00% 金利据え置きを予想(Refi Rate)
GBP 6月5日 5.00% 金利据え置きを予想(Base Rate)
JPY 6月13日 0.50% 金利据え置きを予想(OverNight Call Rate)
AUD 6月3日 7.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
NZD 6月4日 8.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
CHF  6月19日 2.75% 金利据え置きを予想(3 month Libor target)
CAD 6月10日 3.00% 0.25%の利下げを予想(OverNight Rate)
NOK 5月28日 5.50% 金利据え置きを予想 (Sight deposit)
SEK  7月3日 4.25% 金利据え置きを予想 (Repo rate)


今週は、週末金曜日に多くの経済指標の発表が予定され、特に重要な経済指標の発表もなく、英経済指標は極端に少なくなくなっている。その中で、国内要因として注目したいのは、日本の全国CPIで、ガソリン価格の一時的な低下から、前月から低下が予想されているが、東京都部ではこの要因が除かれた5月ではインフレ傾向が続き、債券利回りの上昇、株価+為替へもその影響が波及する。また、ユーロ圏CPIは前月比3.5%と再び上昇傾向が予想され、米個人消費支出のコアPCEの低下が予想されているが、こちらも注意して見る必要がある。


◎住宅関連では、26日=英ホームトラック住宅価格、27日=米新築1戸建て住宅販売件数、28日=ネーションワイド住宅価格、30日=NZ住宅建設許可が控えている。
◎インフレ関連では、未定=独CPI、30日=日本CPI、ユーロCPIが注目される。
◎成長関連では、27日=独GDP、29日=米第1四半期GDP、30日=カナダGDPが注目される。
◎個人消費関連では、未定=独小売売上高、30日=米個人所得・消費支出が注目される。
◎金融政策関連では、26日=マレーシア中銀(金利据え置き予想)、28日=ノルウェー中銀(金利据え置きを予想)。
◎その他では、28日=米耐久財受注、30日=米シカゴ購買部協会景気指数、米ミシガン大消費者信頼感指数確報値が注目されている。


●ドル円
ドル円は、日本発の要因として30日の全国CPIでコアインフレがどのくらい上昇するのか気になる。102.57円~105.70円のレンジで5週間続いているが、他の主要通貨高の流れにドル円の買いも弱く、スイスフラン高の流れや、株価の下落に円買いの流れも期待できる。上値は弱いながらも徐々に切り下がり、102.50円を割り込むと底値を割り込み、5月2日=105.70円、5月14日=105.45円をダブルトップに、5月9日=105.61円、5月12日=102.57円、5月22日=105.73円を割り込に、特にDaily終値で102.50円を割り込むとドル売りが加速しやすくなる。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間から上限で取引が続いている。上値のポイントは、105.68円、106.28円、106.58~70円、108.60円。下値のポイントは、102.50~64円、100.65円、97.73~96円。RSIは34で引き続き50を割り込み売り傾向が強いが、トレンドがはっきりしない。トレンドモメンタムは買いになっている。Monthlyチャートは、97.96~106.54円のレンジに入り、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続している。Dailyチャートは、102.50円を割り込むと、ダブルトップになりドル売りが加速、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。Daily=売り、Weekly=ミックス、Monthly=売り。トータルの判断は、売りが続き、102.50円を日足ベースで割り込むと99.50円がターゲット。102.50円を失敗すると、102.50~105.80円のレンジ相場に逆戻り。

●ユーロドル
ユーロドルは、ZEWやIFO景況感を見ても、ユーロ圏の景気は予想より底堅く、インフレ試算の前提となった原油価格は遥かに上昇し、インフレリスクが強まり利下げ環境は当面望めそうにない。また原油価格の上昇に、産油国がユーロ買いを拡大し、原油価格上昇=EUR買い・ドル売りが続きそうである。最近の値動きからは、EURUSDが急落した4月25日の週を回復したものの、過去3日間は大枠で1.57~1.5800のレンジに入り伸び悩み、Weekly終値で1.5656を割り込めば上昇も終了し下落となる。しかし、1.58台を回復すれば、次は、1.60の大台を再トライとなり、ユーロ買いが続きそうである。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、1.53~1.60のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5916、1.6008、1.6470、1.6909。下値のポイントは、1.5365、1.5302、1.5002、1.4961。RSIは68と下降ラインが崩れたが再び上抜きに変わり、トレンドモメンタムは買いを継続している。Monthlyチャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間から上限で取引が続き、RSIは82で上昇ラインが続くが87からやや下げ、トレンドモメンタムは買いを継続している。Dailyチャートは、1.5340から上昇を続け1.58で3日間上げ渋り、RSIは48と緩やかに上昇、トレンドモメンタムは買いに変化しそうである。Daily=買い、Weekly=買い、Monthly=買い。トータルの判断は、買い。


●ポンド円
ポンド円は、住宅価格の下落が続くが、インフレリスクが強く、BOEのMPC議事録でも利下げに対するリスクが指摘され、予想できる範囲では利下げの可能性が非常に低くなっている。また、いつもながら、ポンドの政策金利は5.0%と高く、ショートポジションはキャリーコストを計算しながら長期的に持ちにくい。また、原油価格の上昇の弱いながらポンドをサポートしている。先週はGBPUSDが週足のローソク足は大きな陰線で買いを示し、GBPJPYは大きな陰線で前週の高値を超えられず、戻り売りになりやすく、今週の動きは予想し難くなっている。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間から下限で取引が続いている。上値のポイントは、205.61円、209.38円、213.70円、214.01円。下値のポイントは、200.62円、198.69円、195.62円、191.29円。RSIは32と下降ラインが崩れたが引き続き横ばいで推移、トレンドモメンタムは買いに変化する可能性が高くなっている。Monthlyチャートは、下落傾向も弱まり197.50~220円のレンジに入っている。Dailyチャートは、200.00~209円のレンジで取引が続き、204.50円を中心に取引が続き、RSIはか46と再び50を割り込み、トレンドモメンタムは売りだが非常に不安定。Daily=レンジ、Weekly=買い、Monthly=売り。トータルの判断は、徐々に上下が狭まり三角持合から、一方向へ動きやすく抜けた方向に乗りたい。


5月24日23日の海外為替市場

日経平均株価=14012.20(33.74 0.24%)、NYダウ=12479.63(-145.99 -1.16%)、独DAX=6944.05(-126.28 -1.79%)、英FTSE=6087.30(-94.30 -1.53%)、


5月26日(月)は、米国(メモリアルデー)、英国(バンクホリデー)で休場。


アジア市場は、海外主要市場の連休を控えた週末金曜日だけに、動きは鈍く、ポンド円の売りに円買い戻しが始まった。


欧州市場は、弱い米株価指数先物に円買い戻しが強く、クロスでの円高にもロンドン市場3連休前に動きは鈍く、円高も限定的。独・ユーロの各PMIもほぼ予想通りで動けず。


米国市場は、予想を上回る米中古住宅販売にドル売りが小休止、利食いの売りと押し目買いが交錯。米債利回りが低下しドル売りが再開、EURUSD=前日安値1.582を超え1.5795 USDCHF=前日安値1.0254を割り込み1.2016までドル売りの流れが続いた。


NZDUSD=0.7870超えのストップロスを誘発し買いが続き、ロンドンフィキシングの買い需要に0.7905まで上昇。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.07円で取引が始まり、仲値にかけては104.26円まで上昇したが、週末・海外主要市場が連休直前の薄商いの中で、本邦輸出筋の売りと米系投資銀行の買いに、103.95~25円でレンジ相場から、欧州勢の円買い(含むクロス)に103.79円まで値を下げた。欧州市場は104.05円で取引が始まり、米株価指数先物の下落+ロシア筋の売りに1103.50円を割り込み、103.47円まで下落、103.50~65円の狭いレンジで取引が続いた。弱い米国株にアジア系ソブリン勢の売りが続き、ECBフィキシング後には103.28円まで下落、103.20円まで続落した。予想を上回る米中古住宅販売件数に103.55円まで上昇したものの、株価は弱く、米債券利回りの低下に103.05円まで続落、103.38円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5731で取引が始まり、薄商いの中で連休前のポジション調整の売りと、アジア勢の押し目買いに動きは鈍く、1.5715~1.5741の狭いレンジで取引が続いていたが、東欧勢から1.5700以下のストップロスを試す売りに1.5695まで値を下げた。欧州市場は1.5718で取引が始まり、1.5680以下のストップロスを試しながらも、前日安値1.5693を割り込めず、スイス勢の買いやショートカバーに1.5743まで上昇、1.5710~40のレンジから、1.5771まで上昇した。米国債利回りの低下の買いや、欧州実需+資本筋の買いが続き、1.5780~00のファンド勢やオプション勢の売りを消化しながら、オプションカットでは1.5778、ロンドンフィキシング後には1.5795まで続伸、1.5770~90の揉み合いから、1.5762で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.71円で取引が始まり、163.56~86円の狭いレンジで取引が続いていたが、欧州勢のGBPJPYの売りに163.25円まで値を下げた。欧州市場は163.54円で取引が始まり、163.13円まで値を下げ、163.20~40円での揉み合いから、GBPJPY・CADJPYの売りが続き、弱い欧米株に163円を割り込むと売りが加速し、162.61円まで下落した。弱い米国株による円買いと、高金利通貨のポジション調整による円買い戻しが続いたが、欧米市場の3連休を前に、積極的な円買いも続かず、ユーロドルの上昇に162.75~15円のレンジ相場となり、162.93円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
16:30 英 第1四半期 GDP改定値=前期比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、前年比2.5%(予想2.5% 前回2.5%)
17:00 ユーロ 5月 Comp PMI速報値=51.1(予想51.5 前回51.9)、製造業PM速報値=50.5(予想50.4 前回50.7)、サービス業PMI速報値=50.6(予想51.7 前回52.0)
17:00 独 5月 CompositePMI速報値=55.1(前回55.1)、サービス業PMI速報値=53.7(予想54.0 前回54.9)、 製造業PMI速報値=53.5(予想53.5 前回53.6)
23:00 米 4月 中古住宅販売件数=489万件・-1.0%(予想485万件・-1.6% 前回494←493万・-2.0%)→ 予想を上回ったがドルの買いは弱い


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
特になし


欧州・英国
◎ユーロ → ロートスイス中銀総裁=問題を抱えている銀行が国内金融システムに影響を及ぼす可能性があれば、当該銀行の財務整理を支援する用意がある。 金融安定が脅かされる場合にリスクを引き受ける用意がある。資本増強義務付けに関し大手銀行の資本強化や負債抑制に向けたスイス連邦銀行委員会の取組みを強く支持。
◎英国 → センタンスBOE金融政策委員会委員=英国は大幅な景気減速に向かっているようだが、景気後退は回避する可能性が高い。 信用収縮が実体経済に及ぼす影響の把握は困難だ。外部経済からの衝撃に弱く、景気後退の可能性を完全に排除することはできない。金融市場からの圧力などに対処しているが、現時点ではその調整や把握は非常に困難だ。 景気後退入りする見通しではないというのが最善の評価だが、かなり大幅な成長の減速は予想しており、一部セクターでは他に比べて深刻な影響がでるだろう。 大切なのはインフレが目標水準に戻るとの信頼。ユーロ高は市場は介入なしに機能すべき。
◎ユーロ → アルムニア欧州委員会委員=ユーロ圏は低成長・高インフレの時代に直面。 景気後退のリスクを示す兆候はなく、ユーロ圏のファンダメンタルズは強い。若干困難な時代に向かっている。ユーロ高は悪いことではないが、為替レートの過度の変動は懸念事項。
◎ユーロ → アルムニア欧州委員会委員=2008年のユーロ圏消費者物価は上昇する可能性が高い、上昇率は引き続き3%前後になるとの見通し。  


日本・その他
◎日本 → 2007年末対外純資産=250兆2210億円(前年比16.3%)過去最高・17年連続世界最高。対外資産残高=610兆4920億円(前年比9.4%)、対外負債残高=360兆2710億円(前年比+5.0%)。 ドイツ=107兆5715億円(2007年末)、中国=78兆7510億円(2006年末)+香港=61兆。
日本 → 白川日銀総裁インタビュー=日本経済には物価上昇と交易条件悪化の両方のリスクがあるため、金融政策の方向性はあらかじめ決め打ちできない。景気悪化に対応してかつて採用したゼロ金利政策や量的緩和政策をとる可能性については、金融システムが不安定な時には効果があるものの、安定した後まで継続すればかえって副作用が出る。最近のサブプライムローン問題の背景にも世界的な長期金融緩和があったことを考える必要。
◎日本 → 日銀金融政策決定会合議事要旨(4/8-9)=海外経済はダウンサイドリスク高まっているとの認識を共有。金融市場の緊張はいく分緩和したものの、依然として不安定な状況との認識で一致。米消費者マインドが一段と悪化、個人消費がさらに下振れるリスクに注意。米経済はやや長い目でみれば実体経済が上振れる可能性がある点も意識。世界的にアップサイドリスクを抱えている状況にあるとの見方で一致。日本の輸出にいずれ減速感が表れてくる可能性。先行き生産調整が深くなる可能性は低い。企業収益が伸び悩むなか、今後も家計の所得形成面で目立った改善期待しにくい。消費者のインフレ予想が高まっている点に注意。


2008年5月23日 本日の為替戦略

来週月曜日はNY市場とロンドン市場が休場となり、本日はその影響が避けられない。通常は投機的なポジションを減らす動きに、週前半の流れと逆に動くことが多いが、昨日はこれといった大きな材料や経済指標の結果が無かったにもかかわらず、既にポジション調整が始まった。ポンド・NZDが強く、円・ユーロ・スイスが弱かったが、今日もこの流れが続く可能性が高く、長期に渡り上昇が続いた、AUDNZDの急落が目立ち、この流れが変わった可能性がある。


昨日、ドル買いの材料とされた米第1四半期米連邦住宅貸付機関監督局(OFHEO)住宅価格指数は、前期比が-0.2%と市場予想-1.3%より良く、前回も上昇修正されたが、全体指数では-1.7%(前期-1.4%)、前期比-3.1%(前回-0.5%)と弱い。また、米金融機関の追加損失を計上とのウワサも止まない。ポンドの動きを見ても、ドルが強いようには思えない。


余談となるが、米ライス大学が実施した調査によれば、原油 相場の急騰がエネルギー危機を招き、これをきっかけ世界の金融システムが米ド ルを基軸通貨とする体制から複数通貨制へと移行する可能性があると言う。同調査は、サウ ジアラビアなどの中東の石油輸出国と中国、インドは、欧米諸国と共同で、金本位制時代と同程度の安定性を持つ複数通貨に基づいた金融システムを構築することに関心を持っていると分析・・・・ こうなったら為替相場やシステムそのものが変わることになり、現在の為替レートとは無くない、全く異なる動きになる。


本日の経済指標・その他では、ユーロ・独のPMIが多く景気先行指標でもあり、注意が必要。また、米中古住宅販売件数も重要となっている。


●ドル円
ドル円は、底値から上昇が始まってからは、4月22日=102.67円、4月23日=102.75円、5月9日(金)=102.61円、5月12日(月)=102.57円、5月21日=102.91円、5月22日=102.73円と、二日目で前日の安値トライを失敗し、大きく値を戻す動きが3度続いた。過去2度はその後もドルの買い戻しが継続し、そしてドル売りに急変するパターンとなっている。いずれにしても、102.50~60円を割り込むとドル売りが再開され、円高が加速することになる。


ドル円の4時間チャートは、下降トレンドが崩れ上昇に変わっている。上値のポイントは、104.43円、104.98円、105.58円。下値のポイントは、103.74円、103.36~47円、102.73円。RSIは51と横ばいとなり、トレンドモメンタムは買いに変化している。1時間チャートは、下降ラインが崩れ上昇に変わり、RSIは69と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いが続いている。Dailyチャートは、102.50~104.50円レンジの下限・上限を共に試し、RSIは56と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りに変わりやすくなっている。トータルの判断は、ドル買いが続き、104.98~58円をピークに下落へと変化を予想。


●ユーロドル
ユーロドルは、上昇の流れが続くことが予想されるが、週末と海外市場が3連休となり、ポジション調整でどこまで下落するかがポイント。底値を確認したら、再上昇の可能性が高くなるが、目先は戻り売りが続きそうである。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレドが続き、1.57~1.580のレンジに入っている。上値のポイントは、1.5804、1.5863、1.5894、1.6017。下値のポイントは、1.5685、1.5663、1.5602~16。RSIは62と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続させている。1時間チャートは、上昇が加速した1.57まで戻し、RSIは40と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りになっている。Dailyチャートは、大枠1.5340~1.60のレンジが続き、RSIは45と横ばいからやや上昇に変わり、トレンドモメンタムは売りから買いに変化しやすくなっている。トータルの判断は、売りの流れが続き、1.5663を底値に再上昇。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが1.98を回復、EURGBPなどのクロスでもポンド買いが続き、ポンド円も205円を超え買いの流れになっている。もちろん英経済指標が予想より幾分良かったか事もあるが、これは材料に使われただけで、金利の高いポンドのショートを連休前にクローズしていると思われる。また、原油価格の上昇が止まらないこともその要因の一つではないだろうか。今日は金曜日、値ごろ感からの売りも入りやすいが、底値では買いが待ち受けているように思える。


ポンド円の4時間チャートは、203円割れから急速に値を戻し、205.10円を超えたことで買いに変化している。上値のポイントは、208.00円、208.98~01円。下値のポイントは、205.48円、205.07~10円、204.17円。RSIは62と上昇ラインができ、トレンドモメンタムは売り買いが変化し読みにくくなっているが、買いに変わっている。1時間チャートは、205円を超え買いが加速、RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。Dailyチャートは、200.53~205.50円のレンジ上限を超え、買いが加速し、RSIは54と横ばい、トレンドモメンタムは売りが続いている。トータルの判断は、相変わらず各サインがミックスで積極的に動けず。203円割れを失敗し205円を回復したことで買い変化、205.07~205.48円まで下げる可能性が高く、買いポジションはそこまで待ちたい。


●本日の経済指標・その他
8:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(4月8・9日分)
15:15 スイス 4月 貿易収支=予想 前回12.5億スイス
16:30 英 第1四半期 GDP改定値=前期比予想0.4% 前回0.4%、前年比予想2.5% 前回2.5%
17:00 ユーロ 5月 Comp PMI速報値=予想51.5 前回51.9、製造業PM速報値I=予想50.4 前回50.7、 サービス業PMI速報値=予想51.7 前回52.0
17:00 独 5月 CompositePMI速報値=予想 前回55.0、 サービス業PMI速報値=54.0 前回54.9、 製造業PMI速報値=予想53.5 前回53.6
23:00 米 4月 中古住宅販売件数=予想485万件・-1.6% 前回493万・-2.0%
30カ国財務相・中央銀行総裁会議(G30)(26日まで、エルサレム) トリシェECB総裁、キング英中銀総裁、周小川・中国人民銀行総裁らが参加
5月26日(月)=米国(メモリアルデー)、英国(バンクホリデー)で休場。


2008年5月23日 22日の海外為替市場

日経平均株価=13978.46(52.16 0.37%)、NYダウ=12625.62(24.43 0.19%)、独DAX=7070.33(29.50 0.42%)、英FTSE=6181.60(-16.50 -10.27%)、金=918.30(-110.30 -1.11%)、原油=130.81(-2.36 -1.77%)。


原油価格の上昇の一休み、予想より良い経済指標にGBP買い、NZ予算案を受けたNZD買いに、この両通貨は上昇、JPY売りの流れが続くなか、EUR・CHFも弱い。


アジア市場は、日本全産業活動指数は、前月比0.5%(予想-0.2%)と予想を上回り、先の安値102.60円を試す動きが始まるが失敗し、ドル買い相場に逆戻り。 
NZ政府、個人所得税の減税を盛り込んだ予算案を発表、減税が4年間適用され、利下げの時期が遅れるとの見方が強まる。カレンNZ財務相は、政府は今後3年間の経済成長見通しを下方修正、GDP伸び率は09年に前年比1.5%に減速した後、2010年に同2.3%、2011年に同3.2%になるとの見通しを発表 →  AUDNZDの大口売りに、1.2404→1.2210まで急落、NZDUSD=0.7773→0.7890まで急騰、NZDJPY=79.98円→81.39円まで急進。


欧州市場では、英小売売上高が、前月比-0.2%(予想-0.4%)、英CBI鉱工業生産動向調査=前月比-10(予想-15.0)とマイナス幅が少なく、GBPUSD=1.9693→1.9848まで大幅に上昇。


米国市場では、米新規失業保険申請件数が、36.5万件(予想37.0万件)と予想より改善され、米第1四半期住宅価格指数は、前期比-0.2%(予想-1.3%)と予想より赤字幅が縮小し、ドル買いが強まる。また、株価を見ながら結局は円安の流れが続いた。 


●ドル円
アジア市場のドル円は103.02円で取引が始まり、早朝発表された日本の全産業活動指数が強く、102.90~95円のストップロスを試し、102.73円まで下落したが、日経平均株価が朝方の下落から値を戻し、NZDJPYの上昇に、先の安値102.60円トライが失敗、103.20円を超えると投機筋のドル買い戻しに103.29円まで上昇した。欧州市場は103.06円で取引が始まり、103.14~47円のレンジで売り買いが交錯したが、米新規失業保険申請件数に米株価が上昇、103.50円を超えストップロスの買いに103.78円まで上昇、米住宅価格指数に104.10円まで続伸した。本邦機関投資家の売り+オプション勢の売り+米株価の反落に上げ渋り、104.00円を中心に103.90~10円のレンジで取引が続いたが、株価が再上昇+クロスの円売りが加速し、104.38円まで上昇、06:00時では104.08円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5793で取引が始まり、1.58超えのストップロスを試し1.5802まで買い進まれたが失敗、反動に1.5757まで値を下げたが、EURJPYの買いに1.58を超え1.5814まで上昇、1.5820超えのストップロを試せず値を下げた。欧州市場は1.5805で取引が始まり、ロシア勢や独銀の売りに1.5743まで下落、一時1.5781まで値を戻したが、EURGBPの売りや投機筋のロングポジションの巻き戻しに続落、米新規失業保険申請件数1.5727まで続落となった。米住宅価格指数に1.5700まで下落、1.5690~00ではオプション勢+金融機関の買い下げ止まり、1.5693まで値を下げ、1.5693~20のレンジで売り買いが交錯、06:00時では1.5730で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は日本の全産業活動指数が強く、投機筋の売りに162.62円→162.26円まで下落、アジア中銀筋の買いに下げ止まり、162.25~50円のレンジ取引から、オプションカットでは162.96円まで上昇、162.60~60円を超えると、ストップロスの買いに162.95円まで上昇した。欧州市場は162.91円で取引が始まり、162.64円を底値に、162.65~95円で激しい売り買いの攻防が続いたが、米国株は強く、163.00円超えのストップロスを狙ったロシア勢の買いに、163.46円まで上昇した。米国株の動きを見ながら暫く163.25~48円のレンジで売り買いが交錯したが、米国株価が再上昇すると、163.87円まで続伸し、06:00時では163.70円で取引されている。


●主な経済指標の結果
独・フランクフルト休場(聖体節)
8:50 日本 4月 通関ベース貿易収支=0.485兆円(予想0.739兆円 前回1.1186←1.1144兆円)
8:50 日本 3月 全産業活動指数=前月比0.5%(予想-0.2% 前回-1.4%)
17:30 英 4月 小売売上高=前月比-0.2%(予想-0.4% 前回-0.2←-0.4%)、前年比4.2%(予想4.2% 前回4.7←4.6%)→ 予想よりマイナス幅が少なくポンド買いとなる
18:00 ユーロ 3月 製造業新規受注=前月比-1.0%(予想-0.5% 前回0.2←0.6%)、前年比-2.5%(予想6.4% 前回9.9%)
19:00 英 5月 CBI鉱工業生産動向調査=前月比-10(予想-15.0 前回-13.0)→ 予想よりマイナス幅が少なくポンド買いとなる
21:30 米 5/18週 新規失業保険申請件数=36.5万件(予想37.0万件 前回37.4←37.1万件)
21:30 カナダ 5月 小売売上高=前月比0.1%(予想0.3% 前回-0.7%)、除く自動車=前月比0.0%(予想0.5% 前回-0.4←-0.3%)
23:00 米 3月 住宅価格指数=前月比-0.4%(前回0.6%)、第1四半期住宅価格指数=前期比-0.2%(予想-1.0% 前回0.4←0.1%)→ 予想より赤字幅が縮小しドル買いとなる。


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → クロズナーFRB理事=米住宅ローン市場の回復は緩やかとなり、融資制度は修復の必要がある。
◎米 → ポールソン米財務長官=米国は強いドル政策をとっている。経済ファンダメンタルズはドルの価値に反映される。


欧州・英国
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=EURUSDが向こう数カ月間で大幅に下落する可能性は低い。 原油・食品価格は高止まりすると予想している。欧州は景気後退とはならない。金融市場の混乱が最悪期を過ぎたとは思わない。米国の金融危機、サブプライム危機の影響は続くと思う。欧州実体経済への影響を測るには少なくとも数四半期かかる。
◎ユーロ → トレス欧州委員会報道官=想定を上回る原油高の影響で、2008年のユーロ圏域内GDP伸び率は欧州委予想の1.7%を下回る可能性がある。先の春季経済見通しは、原油価格が平均101.2ドルとの前提に基づくが、原油価格は今週135ドルを超えている。
◎アイスランド → アイスランド中銀=政策金利を15.50%に据え置きを決定、事前予想は利上げ。
◎ノルウェー → ゲドレム・ノルウェー中銀総裁=インフレが過度に高い水準に上昇するのを避けるため、設備稼働率を抑制する必要がある。主要金利はインフレ率を2.5%付近にとどめることを目的に設定される。
◎ユーロ → ウェーバー独連銀総裁=グローバル化がインフレ圧力の主因。食品・エネルギー価格の上昇でインフレ圧力が高まっている。
◎ユーロ → ドイツ経済技術省(2008年のドイツ経済見通し)=1996年以来最高となった第1四半期を境に、年内は成長ペースが鈍化する公算が大きいとの予想。


日本・その他
◎日本 → 5月の月例経済報告=景気回復はこのところ足踏み状態にあるとの基調判断を3ヶ月連続で維持。先行きについても、景気は緩やかに回復するものの、下振れリスクの高まりには留意が必要とし慎重な表現を維持した。個人消費、生産、設備投資などの主要な需要項目についても判断が据え置かれた。一方、輸出と住宅建設については判断を引き下げられている
◎日本 → 大田経済財政担当相=1気の下振れリスクは高まっている。米経済減速の高まりなどで一段と先行きリスクが高まっている。最高値更新を続ける原油価格高騰の影響についても懸念。企業収益への影響が顕著で設備投資への影響を十分注視していく。
◎中国 → 人民元が対ドルで急進=上昇幅が過去4ヶ月で最大に達する可能性。
NZ → NZ政府2008~09年度予算案を発表=予想された規模を上回る総額82億ドルの個人所得税の減税を盛り込んだ。  10月1日から実施、今後4年間適用されるこの減税措置により、予想されているNZ中銀の利下げの時期が遅れるとの見方が強まる→ NZD上昇。
◎NZ → カレンNZ財務相=今後、20009~2011年にかけてのNZ経済についてインフレ率は低下し、失業率は上昇、GDPは一旦減速するも次第に上昇していく。個人所得税の減税について、成長鈍化の影響を和らげる役割を果たすもので、インフレを懸念する中銀に一段の引き締め策を迫るものではない。減税が利上げにつながるとは考えていない。明らかに成長が鈍化している経済を踏まえ、財政面からの刺激が可能だ。政府は今後3年間の経済成長見通しを下方修正。GDP伸び率は09年に前年比1.5%に減速した後、2010年に同2.3%、2011年に同3.2%になるとの見通し。


2008年5月22日 本日の為替戦略

ジョージ・ソロス氏は、ドル嫌いで、割り引いて考える必要もあるが、ドルは外貨準備通貨の独占的な地位を失うと言っている。最近は多くの人がこのような考えを抱き、ユーロがそれに取って変わると考えているのでサプライズでもないが、ドル安で欧州に景気後退が輸出されたとも言い、欧州は難局を乗り切れるとも言っている。


為替相場の、短期的な動きはあまりにも不透明で、上下することは避けられないが、1年、2年、3年の長い相場を考えるに、ドルの地位低下がつくづく思い知らされる。それと、円の低下も負けると劣らずで、ドルのイメージに近い。


円は、困ったことに、目先はドル円どころか、クロスを含め円高傾向が続き、チャーティストの中にも、USDJPY=90円割れを予想する人も多く、その方向性が続いている。その中で、商品価格や原油価格が低下する期待感は、いつも失望感に変わり上限が見えない。産油国高+資源国高は、変わりそうに無く、AUDUSDは24年ぶりの高値を更新、ブラジル、ロシア、ノルウェーは輝いている。


本日の経済指標・その他では、英・カナダの小売売上高は注目され、米新規失業保険申請件数、米住宅価格指数も注意して見たい。


●ドル円
ドル円は、103.50円を割り込み、5月12日の安値102.57円を割り込むと、ドル売りが加速しそうな雰囲気で、クレジットリスクのヘッジ通貨の同盟でもある、USDCHFが1.0250まで下落、そのムードが強まっている。


ドル円の4時間チャートは、103.50円、103円を割り込み売りが加速している。上値のポイントは、103.47円、103.71円、103.96円、104.43円。下値のポイントは、102.87円、102.60円、101.46円。RSIは、36と下降ラインから横場いとなり、強い下落トレンドに入っている可能性もあり、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、103.50円を割り込み下落が続き、RSIは37と横ばい、トレンドモメンタムは売りになっている。Dailyチャートは、徐々に上値が重くなり102.50~104.50円のレンジが続き、RSIは54と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りに変化しやすくなっている。トータルの判断は、売り。102.60円割れを失敗したら売りは一時撤退。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.58を目前によくここまで上昇したなとの重いが強い。一時はどこまで下落するか心配されたEURUSDも、下値不安感もなくなり、逆に最高値を更新する可能性が徐々に深まっている。ただ、問題は短期間でここまで上昇すると、調整の売りに100ポイント近くの下落は覚悟しなければならない。


ユーロドルの4時間チャートは、1.56を超え、1.5737を超え上昇が続いている。上値のポイントは、1.5804、1.5863、1.5894、1.6017。下値のポイントは、1.5737、1.5685、1.5663、1.5602~16。RSIは74と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、1.57を超えかいが続き、RSIは74と高値圏で横ばい、トレンドモメンタムも買いを継続している。Dailyチャートは、1.5340~1.60の大枠が続き、1.57を超え買いが続き、RSIは46と横ばいで、トレンドモメンタムは売りだが買いに変化しやすくなっている。トータルの判断は、買いだが、1.5685~1.5804のレンジか、1.5737~1.5894のレンジに入りやすくなっている。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルも何とか持ち直し、急落の懸念も弱まっているが、円クロスでは通貨間によって異なる動きが強く、目先はレンジ相場が続き、上下決め打ちができなくなっている。


ポンド円の4時間チャートは、203円を割り込み売りが続いている。上値のポイントは、203.30円、203.41円、205.48円。下値のポイントは、202.70円、201.74円、200.53円。RSIは48と横ばいで、トレンドモメンタムは目まぐるしく変化し、今は売りに変わっている。1時間チャートは、203~205円の下値を割り込み、203円を中心に上下し、RSIは43と横ばい、トレンドモメンタムは売りを継続している。Dailyチャートは、200.53~205.50円のレンジに入り、下値を試している。RSIは54と横ばい、トレンドモメンタムは売りが続いている。トータルの判断は、各サインがミックスで積極的に動けず。しかし、203円を割り込んだことで、売りが優勢。


●本日の経済指標・その他
独・フランクフルト休場(聖体節)
8:50 日本 4月 通関ベース貿易収支=予想0.739兆円 前回1.1144兆円
8:50 日本 3月 全産業活動指数=前月比予想-0.2% 前回-1.4%
17:30 英 4月 小売売上高=前月比予想-0.4% 前回-0.4%、前年比予想4.2% 前回4.6%
18:00 ユーロ 3月 新規受注=前月比予想-0.5% 前回0.6%、前年比予想6.4% 前回9.9%
19:00 英 5月 CBI trends-orders=前月比予想-15.0 前回-13.0
21:30 米 5/18週 新規失業保険申請件数=予想37.0万件 前回37.1万件
21:30 カナダ 5月 小売売上高=前月比予想 前回-0.7%、除く自動車=前月比予想 前回-0.3%
23:00 米 3月 住宅価格指数=前月比予想 前回0.6%、 第1四半期住宅価格指数=前期比予想-1.0% 前回0.1%
16:00 独 ウェーバー独連銀総裁発言、第10回ブンデスバンク春季会合
ノルウェー Gjedremノルウェー中銀総裁発言
22:00 米 クロズナーFRB理事が講演「モーゲージ市場の修復と回復の見通し」(米フロリダ州アメリアアイランド)


2008年5月22日 21日の海外為替市場

日経平均株価=13926.30(-233.79 -1.65%)、NYダウ=12601.19(-227.49 -1.77%)、独DAX=7040.83(-77.67 -1.09%)、英FTSE=6198.10(6.50 0.10)、金=928.60(8.40 0.91%)、原油=133.17(4.10 3.18%)。原油価格133ドルを超え上昇。


アジア市場は、豪WestPac消費者センチメントが、前月比2.7%(予想2.0% 前回-1.3%)と予想を上回り、AUDUSD=0.9563→0.9600(アジア)→0.9651(欧州)まで上昇。第2四半期も米金融機関の損失が続くとの思惑にドルは弱く、株価の下落に円買いが続いた。


欧州市場は、独Ifo 景況指数は、103.5(予想102.0)と予想を大幅に上回り、株価は下落、EURUSD=1.5641→1.5774(欧州)→1.5790(米国)まで上昇、EURJPY=161.61円→163.16円まで急伸した。イングランドMPC議事録は、予想通り8対1で政策金利据え置きを決定、予想通りで動きは鈍い。その中で目立ったのはカナダドルで、USDCAD=0.9880のテクニカルポイントを割り込み、0.9880→0.9818まで急落、CADJPY=104.59→105.18円まで急伸。原油価格の上昇に欧州・米国株は下落。


米国市場では、FOMC議事録が、成長リスクが示された一方、利下げ継続の示唆がなかった。FRBの経済見通しでは、成長見通しを下方修正し、インフレ見通しを引き上げたため、スタグフレーション懸念が強まり、株価は下落し、ドル売りとなった。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.67円で取引が始まり、早朝の103.69円を高値に、米金融機関は第2四半期も追加損失が計上される観測に、ドル売りが続き、日経平均株価が200超の下落に円買いが強く、103.50円の壁を割り込み103.13円まで下落、103.15~35円のレンジから一時103.44円まで値を戻した。欧州市場は103.37円で取引が始まり、103.17~45円のレンジからEURJPYの上昇に103.64円まで徐々に買い進まれたが、本邦勢や大手投機筋の売りに103.05円まで下落、オプション勢の買いやファンド筋の買いに底堅く、103.15~40円で売り買いの攻防から、オプションカットでは103.64円まで上昇した。原油価格の上昇に米株価は弱く、米系証券の売りに上値を押さえられ、ロンドンフィキシングでは103.20円まで値を下げ、103.20~53円のレンジから、FOMC議事録の発表に103円のオプションバリアを割り込み終盤かけては102.96円まで下落、06:00時では103.03円で取引されている。

●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5645で取引が始まり、前日高値1.5681を超えたが上値は重く、1.5645~86の狭いレンジで取引が続いたが、欧州勢の参入に ポジション調整の売りが強まり1.5635まで小幅下落となった。欧州市場は1.5641で取引が始まり、予想を上回るIfo 景況指数に、アジア市場の高値1.5686を超え、欧州実需筋の売りを消化しながら1.5774まで徐々に上昇、IfoエコノミストがECBの年後半の利下げ可能性を指摘、1.5731まで値を下げ、1.5740~77のレンジで売り買いが交錯した。FOMC議事録の発表にUSDCHFが1.0280を割り込み、GBPUSDが1.97を超え、ユーロドルも1.5780を超え終盤にかけては1.5797まで上昇、06:00時では1.5796で取引されている。

●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.21円で取引が始まり、仲値直後の162.28円を高値に、ドル円の売りや日経平均株価の下落に161.60円まで徐々に値を下げ、161.60~85円の狭いレンジでの揉み合いが続いた。欧州市場は161.68円で取引が始まり、予想を上回るIfo 景況指数に、161.61円→163.17円まで急伸、欧州勢の売りに上値は重くなり、162.51円まで下落、CADJPYの買い下げ止まり、162.70~13円のレンジで取引が続いた。米国株は弱く、FOMC議事録の発表にユーロ売りが強まり、終盤にかけては162.53円まで値を下げ、06:00時では162.74円で取引されている。


●主な経済指標の結果
9:30 豪 5月 WestPac消費者センチメント=前月比2.7%(予想2.0% 前回-1.3%)、前年比-27.6%→ 予想を上回りAUD買いが始まり
17:00 ノルウェー 第1四半期 GDP=前期比0.2%(予想0.7% 前回1.3%)
17:00 独 5月 Ifo 景況指数=103.5(予想102.0 前回102.4)、現況指数=110.1(予想108.2 前回108.4)、期待指数=97.3(予想96.5 前回96.8)→ 予想を上回りEUR買いが強まる。
17:30 英 4月 PSNB(公共部門純借入額)=-5.18億ポンド(予想-21億ポンド 前回102.45←101.6億ポンド)、PSNC(公共部門純借入所用額=-9.9億ポンド(予想-25億ポンド 前回121←126.6億ポンド)
17:30 英 イングランドMPC議事録 =8対1で政策金利据え置きを決定、予想通り。
17:30 英 4月 マネーサプライM4・速報=前年比11.2%(予想11.1% 前回11.9%)
18:00 スイス 5月 ZEW景況感指数=-60.4(前回-71.4)
20:00 カナダ 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比0.8%(予想0.5% 前回0.4%)、前年比1.7%(予想1.4% 前回1.4%)
21:30 カナダ 4月 景気先行指数=0.1%(予想0.1% 前回-0.2←0.0%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → FRB経済見通し=米GDP成長率予想中間レンジ、08年0.3-1.2%・09年2.0-2.8%・10年2.6-3.1%。米コアPCE価格指数予想中間レンジ、08年2.2-2.4%・09年1.9-2.1%・10年1.7-1.9%。米PCE価格指数予想中間レンジ、08年3.1-3.4%・09年1.9-2.3%・10年1.8-2.0%。米失業率予想中間レンジ、08年5.5-5.7%・09年5.2-5.7%・10年4.9-5.5%。
◎米 → FOMC議事録(4月29─30日会合)=利下げはぎりぎりの判断、インフレ懸念しリスク一段と均衡化。メンバーはインフレの上向きリスクや、インフレ期待が高まった兆候を懸念。成長リスクは現在インフレリスクにより一段と均衡に近づく。短期的に経済が減速もしくは小幅縮小の場合、緩和は適切ではないと一部は主張。住宅セクターや住宅価格下落、底入れの兆候はない。多くのメンバー、米GDPは08年上半期に小幅縮小し下半期に回復と予想。改善したコアインフレの指数、一時的要因を反映している可能性高いとみられる。一部メンバー、インフレ率に比べて金利は歴史的水準からみて比較的低いとの見方。
◎米 → ジョージ・ソロス氏=ドルは外貨準備通貨としての独占的地位を失う。インフレと景気後退の脅威に同時に直面する状況だ。それはドルが準備通貨としてのこれまでの絶対的な地位を失ったことが一因。 ドル安によって事実上、欧州に景気後退が輸出された。欧州には難局を乗り切る一段としっかりとした備えがある。
◎米 → ウォーシュFRB理事=低金利の継続はFRBの信認損なう。コアインフレは安定したように見える。FRBはドルの動向には無関心ではないが、為替相場についてのコメントは財務省にまかせる。 成長鈍化でもインフレは高止まり商品価格が上昇していることを懸念。政策が長期間緩和的とみられるとFRBの信頼性にリスク、インフレ高進させる可能性。経済が減速しても追加利下げの要求を拒むべき。
◎カナダ ハーパー加首相=強い加ドルは消費者を保護している。


欧州・英国
◎英 → イングランドMPC議事録 =8対1で政策金利据え置きを決定、予想通り。反対したブランチフラワー委員は、0.25%の利下げを主張。 英国ではCPI上昇率が前年比3%に上昇しており、大半の委員は、利下げすればインフレ期待の管理が難しくなると主張。 今月追加利下げを実施すれば、金融政策委員会がインフレ目標よりも経済成長の安定を重視しているとの印象を与えかねないと指摘。大半の委員は、今月利下げすればインフレ期待を目標に沿った水準に抑えるのがさらに難しくなると考えた。
◎ユーロ → ネルブ独IFO経済研究所のエコノミスト=ECBは今年後半に利下げの可能性がある。 ドイツ経済の鈍化は穏やかなもののようだが、他の国々では景気の弱さはより顕著だ。今年秋に利下げがあると考えるのは極めて妥当だ。その頃にはインフレも沈静化しているだろう。
◎ユーロ → アッベルガー・独IFO経済研究所エコノミスト=ECBは当面政策金利を据え置くべきだと主張、個人消費に拡大の兆しがみられると。


日本・その他
◎中国 → 中国が世界貿易機関(WTO)に提出した報告書=国内経済は依然インフレ圧力に直面している。 物価上昇の諸要因が引き続き活発で、物価を押し上げるかなりの圧力が依然残る。4月の消費者物価指数は前年比8.5%上昇し12年ぶり水準に迫った。


2008年5月21日 本日の為替戦略

最近の動きは、昨日の独PPIやZEW、米PPIを材料にした相場展開を見ても、長期的な視野にたったポジションメークをしている市場参加者は非常に少ない。もちろん、通貨当局者でさえ、金融不安の解消や経済成長に関しては、自身を持てず意見も分かれて、インフレとリセッションの複雑なテーマに先行きは不透明なのだから、これも仕方が無い。


為替の取引もキャッシュ(一般的な為替取引)を控え、オプションでポジションを作り、それがより相場の流れを読み難くし、レンジ相場に入りやすくなっている。また、大口投機筋は、極短期的な取引でその場しのぎの取引に徹しているようで、買ってダメなら撤退。売ってダメなら撤退。これに上下に振れる相場が続きそうである。


いずれにしても、本日はイングランド銀行MPCと、米FOMCの発表があり、投機筋はその前にポジションを整理し、発表後には活発に相場を動かすことは間違いない。期待感は円買い。


本日の経済指標・その他からは、独Ifo 景況指数は、昨日の独PPIやZEWに相場が急変動したこともあり一段と注目されており、イングランド銀行MPC、米FOMCは投機筋が待ち構えているだけに、急変動は避けられず注意が必要。


●ドル円
ドル円は、103.50円近辺のオプションバリアに下げ止まり、ショートカバーに値を戻したが、流れは売りに傾き続けている。ゆうちょ銀行の外債投資は円にとってマイナス材料ではあるが、ドル売り=円売りの流れも見られず、米国市場では株価の下落もあり円買いが続き、下値を試す動きが続きそうである。ドル買いはそれを確かめ失敗し後でも遅くない。


ドル円の4時間チャートは、103円~106円のレンジの下限を試している。上値のポイントは、104.43円、104.98円、105.58円。下値のポイントは、103.47円、102.60円、101.46円。RSIは37と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続している。1時間チャートは、緩やかな下落が続き、RSIは36と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。Dailyチャートは、徐々に上値が重くなり102.50~104.50円のレンジが続き、RSIは58と弱い下降ラインに変わり、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.56、1.5650の壁を超え、大口の売りに対して出遅れ組みの買いが底堅くし、ユーロ買いが続いている。今日の独Ifoは昨日動きを見ても、投機筋が虎視眈々と狙っており、本日のユーロの流れを決定するとも言えそうである。市場はプラス材料を折り込み、マイナス材料には過敏に反応しやすくなっている。


ユーロドルの4時間チャートは、1.56を超え1.5600~1.5682のレンジに嵩上げされている。上値のポイントは、1.5682、1.5737、1.5850。下値のポイントは、1.5602、1.5573、1.5563、1.5523。RSIは65と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。1時間チャートは、1.5650を超え1.57を前に足踏みとなったが、RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.60のレンジが続き、1.56台を超えたことで買いの流れが強まり、RSIは47と横ばいで、トレンドモメンタムも売りを継続している。トータルの判断は、買い。


●ポンド円
ポンド円は、大枠では203円~205円のレンジが5日間続き、いい加減にレンジを抜け出してほしい。市場センチメントは利上げが遠のき、利下げ観測が薄らいでいるが、本日のイングランド銀行のMPCで利下げの可能性を示唆する内容や、前回の金利据置きが予想さえた8対1から数字が変わり、利下げ支持者が増えるようであれば、ポンド売りの影響は大きくなる。


ポンド円の4時間チャートは、203円~205円のレンジから下値失敗の反動が続いている。RSIは46と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りが崩れ買いになっている。1時間チャートは、大枠で203円~205円のレンジに入り、下値を失敗から上値を試し、RSIは56お50を超え横場いとなり、トレンドモメンタムも買いになっている。Dailyチャートは、200円~205.50円のレンジで下限を試し、RSIは57と50を上回り横ばい、トレンドモメンタムは売りになっている。各サインがミックスで積極的に動けず、大枠203円~205円のレンジ相場を考えたい。


●本日の経済指標・その他
9:30 豪 5月 WestPac消費者センチメント=前月比予想2.0% 前回-1.3%
17:00 ノルウェー 第1四半期 GDP=前期比予想0.7% 前回1.3%、前年比予想 前回6.3%
17:00 独 5月 Ifo 景況指数=予想102.0 前回102.4、現況指数=予想108.2 前回108.4、期待指数=予想96.5 前回96.8
17:30 英 4月 PSNB(公共部門純借入額)=予想-21億ポンド 前回101.6億ポンド、PSNC(公共部門純借入所用額=予想-25億ポンド 前回126.6億ポンド
17:30 英 イングランドMPC議事録 =8対1で政策金利据え置きを予想
17:30 英 4月 マネーサプライM4・速報=前年比予想 前回11.9%
18:00 スイス 5月 ZEW景況感指数=予想 前回-71.4
20:00 カナダ 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想 前回0.4%、前年比予想 前回1.4%
21:30 カナダ 4月 景気先行指数=予想0.1% 前回0.0%
3:00 米 FOMC議事録(4月29・30日) =
ユーロ ECB理事会(発表や政策金利変更の予定無し)、変更があれば21:30時に発表
2:00 米 ウォーシュFRB理事が講演(ワシントン) 「非常時のフェデラルファンド金利活用」


2008年5月21日 20日の海外為替市場

日経平均株価=14160.09(-109.52 -0.77%)、NYダウ=12828.68(-199.48 -1.53%)、独DAX=7118.50(-107.44 -1.49%)、英FTSE=6191.60(-184.90 -2.90%)、金=920.20(14.40 1.59%)、原油=129.07(2.02 1.59%)。


独・米インフレ指標が強く、原油価格が最高値を更新=129ドルを突破、金価格は920ドル台に上昇、欧米株価は下落。


アジア市場は、5月豪中銀理事会議事録で、「追加利上げについて多大な時間をかけて討議」、「需要が予想ほど鈍化しなければ金利の見直しが必要」→ 利上げの可能性が残り、AUDUSD=0.9522→0.9587(アジア)→0.9615(欧州)と24年ぶりの高値を更新し上昇。


欧州市場は、独生産者物価指数=前月比1.1%(予想0.5% 前回0.7%と、2006年8月来の高水準となり、利上げ観測高まり、EURUSD=1.5541→1.5675(欧州)→1.5682(米国)と上昇へ繋がりドル売りを先導、株価は下落し円も買われる。


スイス生産者輸入物価指数=前月比0.7%( 予想0.5%)と、予想を上回りUSDCHF売りが加速。


ZEW景況感調査=期待指数-41.4(予想-37.0 前回-40.7)と弱く、現況指数=38.6(予想32.0 前回32.0)と強く、EURUSD=1.5604→1.5565(グローバル投資家の売り)→1.5675(欧州勢の買い)と上下に激しく動く。


米国市場は、米生産者物価指数=前年比6.5%(予想6.6% 前回6.9%)、コア前年比3.0%(予想2.9% 前回2.7%)→ 株価が下落しUSDJPY=104.17円→103.46円までが下落、終わってみればドル安の一日。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.32円で取引が始まり、ゆうちょ銀行が1兆円の外債投資を検討との報道に、104.49円まで上昇したが、仲値の本邦機関投資家の売り+AUDUSDの上昇に上値は重く、アジア株の下落+主要通貨の上昇+アジア中銀の売りに103.72円まで続落となった。欧州市場は103.81円で取引が始まり、弱い欧州株にも、オプション勢の買い+クロス円の売りに徐々に底値を切上げ、104.22円まで上昇したが、米生産者物価指数の発表に株価が弱く、103.54円まで下落した。103.50円のオプションバリアを試しながら、オプションカットでは一時103.45円まで下落したが、抜け切れず103.96円まで値を戻し、103.55~85円のレンジで売り買いが交錯、06:00時では103.69円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5509で取引が始まり、1.5504~45の狭いレンジで揉み合いとなったが、独生産者物価指数に、アジア中銀・マクロ系ファンドのユーロ買いが始まり、1.5610まで徐々に底値を切上げた。欧州市場は1.5576で取引が始まり、1.5600~05のストップロスを試し1.5616まで上昇、ZEW景況感調査の期待指数が弱く+現況指数が強くミックスで1.5563まで下落→1.5651まで上昇の乱高下。フランツZEW所長が「ECBは近い将来利上げ行うと思う」との発言に1.5675まで続伸、欧州勢の売りに上げ止まり、オプションカットでは1.5681の高値をつけ、EURJPYの売りに上値も重くなり、1.5625~80のレンジで売り買いの攻防が続き、06:00時では1.5647で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は ユーロ・円は161.81円で取引が始まり、朝方は162.23円まで上昇、逆に、昨日NY市場の安値161.56円を割り込み、161.46円まで下値を試したが、これも失敗、予想を上回る独生産者物価指数やスイス生産者輸入物価指数に161.98円まで上昇した。欧州市場は161.71円で取引が始まり、本邦資本筋の買いに底値を切上げ162.06円まで買い戻されたが、独ZEW景況感調査後のEURUSDの買いに162.53円まで上昇、フランツZEW所長の発言に163.07円まで急伸した。株価は弱く、オプション勢の売りとファンド筋の利食い売りに162.65~00円で売り買いが交錯したが、米生産者物価指数を受けた株価の下落に、円を買い戻す動きが強まり162.07円まで下落、ロンドンカット後には一時162.76円まで値を戻したが、162.20~50円のレンジが続き、06:00時では162.25円で取引されている。


●主な経済指標の結果
8:50 日本 3月 第3次産業活動指数=前月比0.3%(予想0.5% 前回-1.6←-1.7%)
10:30 豪 4月 豪中銀理事会議事録=豪中銀、5月豪中銀理事会議事録=追加利上げについて多大な時間をかけて討議。需要が予想ほど鈍化しなければ金利の見直しが必要。内需の伸びが大幅に鈍化したさらなる証拠がある。金融政策の効果を見極めさらなる時間をかけることが適切→ 予想以上に利上げ観測が強く、AUD買いが強まり、ドル売りをリード
14:00 日本 3月 景気動向調査・改訂値: 先行指数=18.2%(前回20.0%)、一致指数=30.0%(前回33.3%)
14:30 日本 日銀金融政策決定会合=全一致で政策金利0.5%の据置きを決定、予想通り
15:00 独 4月 生産者物価指数(PPI)=前月比1.1%(予想0.5% 前回0.7%)、前年比5.2%(予想4.6% 前回4.2%)→ 2006年8月来の高水準、予想を大幅に上回り利上げ観測高まり、EURUSD急騰。
16:15 スイス 4月 生産者輸入物価指数=前月比0.7%( 予想0.5% 前回0.6%)、前年比3.6%(3.4%予想 前回3.9%)→ 予想を上回りCHF買いが強まる。
18:00 独 5月 ZEW景況感調査: 期待指数=-41.4(予想-37.0 前回-40.7)、現況指数=38.6(予想32.0 前回32.0)→ 期待指数や予想を下回る、現況指数が上回りEURUSDは上下に振れる。
18:00 ユーロ 5月 ZEW景況感調査=-43.6(予想-44.2 前回-44.8)
21:30 カナダ 3月 卸売売上高=0.6%(予想0.5% 前回-2.1←-1.8%)
21:30 米 4月 生産者物価指数(PPI)総合=前月比0.2%(予想0.4% 前回1.1%)、前年比6.5%(予想6.6% 前回6.9%)、コア(除く食品・エネルギー)=前月比0.4%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比3.0%(予想2.9% 前回2.7%)→ 予想を下回り、コアが予想を上回り株価下落しUSDJPYが下落。
21:30 米 4月 シカゴ連銀全米活動指数=-1.17(前回-0.98←-0.78)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → 米上院銀行委員会=住宅対策法案を19対2の賛成多数で可決した。
◎米 → 米AIG<資本増強=当初計画上回る約200億ドルの見込み。
◎米 → 米投資家ピケンズ氏=原油価格は年内に150ドルに上昇と予想。
◎米 → コーンFRB副議長=現在の政策金利について、インフレを起こさず米経済を下支えする上で適切だ。見通しは極めて不透明でいつでも調整できるよう備えておく必要がある。下半期の経済活動は底堅い可能性、09年に強まる。投資家は悪い報道に市場が脆弱と懸念。安定的な物価を脅かす兆候を注視。
◎米 → WSJ紙=米農務省が食料品の2008年インフレ予想を3カ月連続で引き上げ4.5−5.5%としたと報じた。
◎米 → グリーンスパン前FRB議長=インフレは制御不能な状況でない。10年後のバブルの可能性は低い。


欧州・英国
◎ユーロ → トルシェECB総裁=金融市場は非常に重要な調整を経験し、それが進行中。
◎ユーロ → フランツ・独欧州経済研究所(ZEW)=ドイツ経済は第1四半期のような高成長を維持することができず、第2四半期の成長率はゼロ%近くに落ち込む可能性。昨年11月に、2008年の成長率が1.9%になるとの予測。ECB金融政策は、金融市場の危機が終息したことが確認できるまでは金利を据え置くべき。ECBは近い将来利上げ行うと思う→ 利上げ予想にEUR買いが強まる
◎アイスランド → ムーディーズ=アイスランド国債の格付けをAa1へ引き下げ。


日本・その他
◎日本 → 白川日銀総裁=国際金融市場、米経済面で下振れリスク高い、原油価格最高値更新などインフレ方向のリスクも高い、景気減速の動き明確になっている、原材料高が民需の下振れにつながらないか注視、原材料高が民需の下振れにつながらないか注視、見通しの蓋然性とリスク見極め機動的に金融政策運営、物価注視するとの声が多くの委員から出た。四川大地震の中国経済や物価への影響注視。
◎日本 → 5月の金融経済月報(基本的見解)=景気の現状について「エネルギー・原材料価格高の影響などから減速している」と基本的見解を維持。先行きについても「当面減速するものの、その後緩やかな成長経路をたどると予想される」との判断を据え置いた。 足元の景気は、企業収益が高水準ながら伸び悩んでいるもとで、設備投資は増勢が鈍化しているとの見方を示した。住宅投資は「緩やかに回復している」として前月の「回復に向けた動きがみられるが、なお低水準となっている」から上方修正した。生産は基準改定を映じて「横ばい圏内の動き」とした。
◎インド → レディ・インド中銀総裁=インドの経済データはインフレを過小評価している。
◎NZ → MF年次報告=ニュージーランドは、経済の方向性が鮮明になるまで金利を据え置くべき。


2008年5月20日 本日の為替戦略

為替の証拠金取引が急拡大しているとの新聞記事が多く目に付く。取引システムもすばらしいものが多く、金融機関のプロが使用しているシステムと大差が無いように思える。しかし、為替レートを提示するのも、カバーをするのも、金融機関のディーラーであり、彼らもバジェットがあり、儲からないと首になる。個人の取引量は急拡大して、金融機関でも個人との取引を拡大していることをよく耳にするが、市場参加者はもとより、全ての金融機関は儲けを追及しているのであって、金融機関はサービスを無料で提供していることではないことを、忘れないでほしい。


さて、為替市場もドル相場が混沌とし読み難くなっている。目は強い通貨と弱い通貨の選別に入っている。AUDやCADは非常に強く、逆にGBPが弱い、現状ではこの流れが続きやすく、EURやJPYはレンジ相場に入り、次の急騰を迎えるまでは逆張り相場が続きそうである。相場観は円高なのだか・・・・。


本日の経済指標・その他では、日銀の金融政策決定会合があり、0.5%の政策金利据え置きは間違いなさそうである。独PPI、ZEW景況感調査、EUR景況感調査、米PPIなど本日は経済指標の発表が多い。


●ドル円
ドル円は、103円~105円のレンジで方向性が定まらない。4月以降は円安を期待した参加者にとっては上昇力もそれほどでもなく、失望していることだろう。円高相場を期待した参加者も100円を再び割り込むことも無く、103円台の買いは強い。このレンジが続く間は逆張り相場を考えているが、徐々に上値が重くなっているように感じられてならない。


ドル円の4時間チャートは、103円~105円のレンジに入っている。上値のポイントは、104.98円、105.58円、105.67円。下値のポイントは、103.71円、102.60円、101.46円。RSIは46と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、下降ラインが崩れ買いの流れが続き、RSIは56と引き続き50を上回り、トレンドモメンタムは買いを継続している。Dailyチャートは、102.50~104.50円のレンジに入り、RSIは62と横ばいに推移、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.55の大台を維持し、引き続きユーロ高の傾向を維持しているが、第2四半期以降のユーロ圏の景気鈍化が心配され、米景気と欧州とを比較しならが、大きなポジションを取りにくい状況が続きそうである。ややユーロロングで攻めたい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.55~1.5650のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5563、1.5602、1.5663、1.5682。下値のポイントは、1.5500、1.5474、1.5396。RSIは54で横ばいながら50を上回り、トレンドモメンタムも買いが続いている。1時間チャートは、1.55~1.5650のレンジに入り、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りになっている。Dailyチャートは、1.5340~1.6000のレンジに入り、狭くは1.5340~1.5758に入り、RSIは42と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、1.5474~1.5663のレンジ。


●ポンド円
ポンド円は、円クロスは買い・売りと日々変化しながら、緩やかな下降トレンドに入っているように思えてならない。GBPは金利が高いので、または、AUDJPYの買いとGBPJPYの売りを組み合わせたりするのも一案では。


ポンド円の4時間チャートは、203円~205円のレンジから徐々に上値が重くなっている。上値のポイントは、205.10円、205.48円、208.00円。下値のポイントは、202.96円、201.74円、199.77円。RSIは47と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りになっている。1時間チャートは、203円~204.50円のレンジが続き、RSIは横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続している。Dailyチャートは、200円~205.50円のレンジで、RSIは56と横ばい、トレンドモメンタムは売りを示している。トータルの判断は、売り。


●本日の経済指標・その他
8:50 日本 3月 第3次産業活動指数=前月比予想0.5% 前回-1.7%
9:30 豪 4月 豪中銀理事会議事録
14:00 日本 3月 景気動向調査・改訂値: 先行指数=予想 前回20.0%、一致指数=予想 前回33.3%
14:30 日本 日銀金融政策決定会合=政策金利0.5%の据置きを予想
15:00 独 4月 生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.5% 前回0.7%、前年比予想4.6% 前回4.2%
16:15 スイス 4月 生産者&輸入価格=前月比予想0.5% 前回0.6%、前年比3.4%予想 前回3.9%
18:00 独 5月 ZEW景況感調査=予想-37.0 前回-40.7
18:00 ユーロ 5月 ZEW景況感調査=予想-44.2 前回-44.8
18:00 ユーロ 3月 建設支出=前月比予想0.7% 前回1.2%、前年比予想4.5% 前回4.3%
21:30 カナダ 3月 卸売売上高=予想0.5% 前回-1.8%
21:30 米 4月 生産者物価指数(PPI)総合=前月比予想0.4% 前回1.1%、前年比予想6.6% 前回6.9%、コア(除く食品・エネルギー)=前月比予想0.2% 前回0.2%、 前年比予想2.9% 前回2.7%
21:30 米 4月 シカゴ連銀全米活動指数=予想 前回-0.78
2:00 米 コーン米FRB副議長が経済見通しについて講演(ニューオリンズ)


2008年5月20日 19日の海外為替市場

日経平均株価=14269.61(50.13 0.35%)、NYダウ=13028.16(41.36 0.32%)、独DAX=7225.94(69.39 0.97%)、英FTSE=6376.50(72.20 1.15%)、金=905.80(5.9 0.66%)、原油=127.05(0.76 0.60%)。原油価格は最高値を更新。

 
アジア市場は、朝方発表された英ライトムーブ住宅価格が強く、一時GBPの買いが見られが長続きできず、取引量も少なく、主要通貨では狭いレンジでの取引となった。


欧州市場は、先週末流れ試しのドル売りからは入ったものの、追従もなく、ポジション調整の売りに結局は元の水準に戻し、GBPUSD=1.9623→1.9525(欧州市場)→1.9453(米国市場)まで下落。逆にCADの買いが強く、USDCAD=0.9994→0.9954(アジア市場)→0.9925(欧州市場)→オプションカットで0.9900(米国市場)オプションバリアを試す動きが続いたが、その後も達成できずにいる。


米国市場は、米景気先行指数の発表を契機にドル買いが強まり、主要通貨ではドル高の動きとなったが、米国株が150ドル近い上昇から値を下げ、USDJPYは値を下げ、クロスでは円いが強まった。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.02円で取引が始まり、103.94円を安値に、AUDJPYやGBPJPYの買い、投機筋や米系証券の買いに104.30円まで上昇したが、本邦実需筋の売りに上値を押さえられ、 104.00~20円のレンジから、欧州勢の参入に103.88円まで下落した。欧州市場は104.12円で取引が始まり、主要通貨でドル売りが加速、103.63円まで下落したが、アジア勢や投信筋の買いに104.12円まで徐々に値を戻し、103.90~10円のレンジで取引が続いた。NYダウが一時150ドル近く上昇し、米景気先行指数が若干予想を上回り、オプション勢の買いに104.69円まで上昇、米系ファンドの利食い売りと、クロスの円買いに上値を押さえられ、104.50~65円のレンジで取引が続いた。NYダウが前日同水準近くまで値を下げると、104.18円まで値を下げ、06:00時では104.33円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5594で取引が始まり、薄商いの中で投機筋の利食い売りに1.5560まで値を下げたが、アジア勢+ファンド勢の買いに下げ止まり、1.5560~90での揉み合いから、欧州勢の買いに1.5603まで上昇した。欧州市場は1.5576で取引が始まり、東欧勢の買いに前日の高値1.5602を超え1.5634まで上昇したが、追従も無く実需筋の売りに1.5567まで下落、1.5570~95のレンジで取引が続いた。欧州勢の売りに1.5560を割り込み、米景気先行指数の発表を契機に、1.5530~50のストップロスを誘発し、1.5500のオプション勢の買いを消化し、ロンドンフィキシング後には1.5486まで続落となった。北欧勢の買いに下げ止まり、1.5495~20のレンジで売り買いが交錯、06:00時では1.5510で取引されている。

●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.25円で取引が始まり、AUDJPYやGBPJPYの買いに前日の高値162.49円を一時上回り162.54円まで上昇したが、追従も無く161.00円まで下落、162.00~30円の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は162.19円で取引が始まり、欧州勢の売りに一時161.80円まで下落、161.90~20円の狭いレンジで取引が続いた。NYダウの上昇にも買いは鈍くレンジ相場が続いていたが、ロンドンフィキシングの買いに一時162.33円まで上昇、NYダウが前日終値近くまで値を下げると、161.56円まで続落、06:00時では161.69円で取引されている。、


●主な経済指標の結果
カナダ・トロント休場(ビクトリア・デー)
9:01 英 5月 ライトムーブ住宅価格=前月比1.2%(予想-0.6% 前回-0.1%)、 前年比2.2%(予想0.3% 前回1.3%)→ 過去最高
23:00 米 4月 景気先行指数=前月比0.1%(予想-0.1% 前回0.1%)、一致指数=0.0%(前回0.0%)、遅行指数=0.1%(前回0.4%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → フェルドスタイン全米経済研究所(NBER)所長=米国景気の基調は12~1月以降に下方に転換。現在の危機は最近の2回のリセッションとは異なっており、底が深いとどうかを判断するのは時期尚早だと述べた。月次の指標をみた場合、トレンドが12~1月以降に転換したのは明らか。鉱工業生産や実質所得、雇用、小売売上高などの分野は、2月はひどかったが、3月はこれより若干ましだった。4月は減少幅が予想よりも小さかった。
◎米 → 全米企業エコノミスト協会=52人のエコノミストは米下半期成長見通し2.1%へ下方修正。


欧州・英国
◎ユーロ → ラガルド仏経済雇用相=急激で過度の為替変動は世界経済にプラスにならない。
◎ユーロ → ミロウ独財務次官=2008年の独GDP伸び率、2%を上回る可能性。対ドルで過去最高値をつけているユーロについて、原油価格の押し下げにつながるものの、貿易収支の面では問題。ドイツ経済はユーロ相場の上昇に敏感。世界的な信用収縮を受けたショックはまだ続く可能性がある。クレジット危機の影響は、実体経済に及ぶだろう。
◎ユーロ → ドイツ連銀の月報=インフレ率は向こう数カ月間で著しく加速し、大幅に鈍化するのは晩秋以降となる可能性が高い。非金融機関向け融資の強い伸びが物価安定策にとって懸念材料。長期にわたってインフレ期待を抑制することが金融政策の主要課題。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=世界経済は持続的で非常に著しい市場の調整に直面しており、政策当局者は物価安定を目指す必要がある。雇用を維持および拡大する上でインフレ抑制が最善の方法。中期的な物価安定や物価安定に対する信頼感は、高水準の成長や持続可能な雇用創出を達成する上で最善の方法。原油・食品価格の上昇でインフレ圧力が強まっており難しく厳しい時期だ。
◎ユーロ → ゴンサレスパラモECB専務理事=インフレ上昇のリスクが続き、弱まっている兆候はない。インフレは抑制されている。ユーロは市場混乱の緩衝材に。
◎スイス → UBS・CEO=信用危機の大部分は過ぎ去ったが、同行のリスクポジションは依然とおおきく、引き続き圧縮している。


日本・その他
◎日本 → 津田財務次官=米景気後退懸念など下方リスクあり、景気の先行き慎重に見たい6月のG8財務相会合、世界経済・開発・気候変動などが議論の柱。G8財務相会合ではFSF最終報告の進ちょく状況について報告行われる。米景気後退懸念など下方リスクあり、景気の先行き慎重に見たい。
◎OPEC → ヘリルOPEC議長=9月総会での増産決定の可能性は低い。


2008年5月18日 今週の為替戦略

米金融機関の流動化対策が効を奏し金融不安が一段落し、米国の大型減税に個人消費の拡大が期待でき、預金準備金の金利付加案に、金融機関の収益改善の期待感も見込まれている。米金利は4月4日週をボトムに、昇転しドルは回復していたが、4月25日週をピークに金利上昇は足踏みし、ドルの上昇も弱まり、期待と不安感とが交錯し、全体では為替変動幅も一時期と比較したら緩やかなものとなっている。


ユーロは、ユーロ圏の第1四半期GDPは前年比2.2%(予想1.8%)と、予想外の成長となった半面、3月の貿易収支は-23億ユーロと、ユーロ高と原油価格の上昇に、予想5億・前回8億ユーロから低下し、予想外の赤字となった。また、トルシェECB総裁やアルムニア欧州委員会委員は、第2四半期の成長は減速する可能性が高いと発言、今後の成長に不安が残り、強気なユーロ高相場も描き難い状況となっている。


ポンドは、英銀行改革法や所得減税がプラスと判断されるが、金融市場が不安定で、住宅価格の下落が続き(RICS住宅価格=-95.1と1978年来の低水準)、小売売上高も前年比1.0%と過去3年で最も弱い。逆に、生産者物価は前年比7.5%と、予想6.4%・前回6.5%を大幅に上回り、消費者物価指数は前年比3.0%と、予想2.6%・前回2.5%から上昇、インフレリスクが拡大した。イングランド銀行の四半期インフレ報告では、年後半に3.7%をピークに2年間で2%のインフレターゲット以下に収まると指摘されているが、いままでの利下げ観測が払拭され、金利上昇=景気後退と、BOEは非常に難しい舵取りを迫られて、ポンド売りの要因となっている。


円は、ドル円が日米金利差に非常に敏感に反応し、金利差拡大によりドルショートポジションの巻き戻しにドル円は上昇、金利差拡大傾向が弱まると、ドル円の売りが再開され円高に動いている。今週もこの流れが続きそうで、2%のFFレートの下げ止まりと、長期に渡る金利は据え置きが予想され、結果的に買い戻された比率に応じてドル円は下落しそうで、クロス円中心の相場展開が中心になりそうで、AUDJPYがどこまで上昇できるか注目したい。


ドルは、ユーロや豪ドルが上昇しドル安の不安感も残る。EURUSDは5月1日以降はじめて終値で1.55台を示現し、AUDUSDは過去最高を更新、0.95台まで急伸、強気なドルのセンチメントも弱まりつつある。この流れが連休(来週5月26日月曜、米国・英国が祭日で休場)を控えた週にどのように影響するのか気になる。反落しドル買いとなる相場も否定できないが、これらの通貨が先導してドル売りを加速させる可能性が高い。


先週は、日経平均株価は14219.48円と4.13%上昇、NYダウは12986.80ドルと1.89%上昇したが、前週の下げを回復できず引き続き13,000円を割り込んでいる。金価格は上昇したが(899.90←885.80)、原油価格は上昇も落ち着き(126.29←125.96)、ドルは小幅ながら値を下げ、円もクロスでは値を下げて、長期金利は(10年国債利回り)は、日本=1.675%(前週1.555%)、米国=3.85%(前週3.769%)と金利が上昇し、日米金利差は2.175%まで縮小している。

Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると、

主要通貨では:
全体では変動幅も狭まり落ち着いた相場で、低金利通貨でドル高→高金利通貨ではドル安と、ドルは通貨間で変動に差が生じている。USDJPYは+1.25%と最もドルが上昇、逆にAUDUSDは7.25%高金利のキャリートレードとCRBが一時430に乗るなど商品価格の上昇に、+1.21%とAUDが上昇しUSDは下落、全体で見ると$Indexは72.779(前回73.056)とややドル高に振れている。


USDJPY    OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 105.20 105.63 102.61 102.82 -2.59 -2.46% 3.02 2.87%
16-May-08 103.04 105.45 102.57 104.07 1.25 1.22% 2.88 2.80%


EURUSD   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 1.5435 1.5595 1.5285 1.5482 0.57 0.37% 3.10 2.01%
16-May-08 1.5451 1.5602 1.5365 1.5579 0.97 0.63% 2.37 1.53%


USDCHF   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 1.0554 1.0625 1.0396 1.0411 -1.62 -1.53% 2.29 2.17%
16-May-08 1.0417 1.0601 1.0405 1.0477 0.66 0.63% 1.96 1.88%


GBPUSD   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 1.9727 1.9782 1.9460 1.9539 -1.78 -0.90% 3.22 1.63%
16-May-08 1.9507 1.9635 1.9365 1.9576 0.37 0.19% 2.70 1.38%


AUDUSD   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 0.9357 0.9506 0.9341 0.9434 0.89 0.95% 1.65 1.77%
16-May-08 0.9403 0.9560 0.9291 0.9555 1.21 1.28% 2.69 2.85%


USDCAD   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 1.0193 1.0198 0.9998 1.0052 -1.41 -1.38% 2.00 1.96%
16-May-08 1.0057 1.0105 0.9943 0.9991 -0.61 -0.61% 1.62 1.61%


NZDUSD   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 0.7816 0.7935 0.7649 0.7692 -1.05 -1.35% 2.86 3.67%
16-May-08 0.7665 0.7744 0.7536 0.7741 0.49 0.64% 2.08 2.70%


円クロスでは:
久々に円全面安の展開となった。為替変動率が下がり、キャリートレードが積み上がりやすく、円と同じクレジットリスクのヘッジ通貨のCHFに対して弱い。AUDJPY=2.46%と最も上昇率が高く、EURJPY=1.86%、NZDJPY・CADJPY=1.79%と大幅な円売りとなった。


EURJPY   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 162.39 163.10 158.60 159.17 -3.37 -2.07% 4.50 2.77%
16-May-08 159.22 162.95 158.65 162.13 2.96 1.86% 4.30 2.70%


GBPJPY   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 207.53 208.30 199.77 200.97 -6.78 -3.26% 8.53 4.11%
16-May-08 201.00 204.98 200.16 203.62 2.65 1.32% 4.82 2.40%


CHFJPY   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 99.64 100.06 98.26 98.82 -0.87 -0.87% 1.80 1.81%
16-May-08 98.89 99.89 98.44 99.31 0.49 0.50% 1.45 1.47%


AUDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 98.44 99.83 96.29 97.05 -1.43 -1.45% 3.54 3.59%
16-May-08 96.89 99.79 96.39 99.44 2.39 2.46% 3.40 3.50%


NZDJPY OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 82.21 83.02 78.51 79.11 -3.04 -3.70% 4.51 5.49%
16-May-08 78.97 80.84 78.51 80.53 1.42 1.79% 2.33 2.95%


CADJPY   OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
09-May-08 103.17 105.36 101.59 102.30 -1.06 -1.03% 3.77 3.65%
16-May-08 102.41 105.57 101.90 104.13 1.83 1.79% 3.67 3.59%

IMM通貨先物:
各通貨ともロングポジションが減少、EUR・GBPを除きショートポジションが拡大し、結果としてはドルの信認が高まったことを示している。JPYロングポジションは4月22日週の水準まで低下、CAD・AUD・NZDはロングながらも減収し、CHFはショートが増加、EUR・GBPはやや減少したがショートポジションが継続している。


JPY Long Short Net
06-May-08 69,355 20,620 48,735
13-May-08 62,209 28,393 33,816


EUR Long Short Net
06-May-08 54,383 66,895 -12,512
13-May-08 55,409 64,908 -9,499


GBP Long Short Net
06-May-08 13,874 44,311 -30,437
13-May-08 25,873 50,677 -24,804


CHF Long Short Net
06-May-08 19,125 23,262 -4,137
13-May-08 13,758 31,194 -17,436


CAD Long Short Net
06-May-08 48,104 16,392 31,712
13-May-08 46,246 16,837 29,409


AUD Long Short Net
06-May-08 75,627 10,206 65,421
13-May-08 69,793 12,339 57,454


NZD Long Short Net
06-May-08 11,449 5,112 6,337
13-May-08 11,193 7,749 3,444

今後の金利予想は:
国   予定日  現行政策金利  予想:         
USD  6月25日 2.00% 金利据え置きを予想(Fed Funds Target Rate)
EUR  6月5日 4.00% 金利据え置きを予想(Refi Rate)
GBP 6月5日 5.00% 金利据え置きを予想(Base Rate)
JPY 5月20日 0.50% 金利据え置きを予想(OverNight Call Rate)
AUD 6月3日 7.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
NZD 6月4日 8.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
CHF  6月19日 2.75% 金利据え置きを予想(3 month Libor target)
CAD 6月10日 3.00% 0.25%の利下げを予想(OverNight Rate)
NOK 5月28日 5.50% 金利据え置きを予想 (Sight deposit)
SEK  7月3日 4.25% 金利据え置きを予想 (Repo rate)

今週の経済指標から、重要な経済指標の発表は少なく、特に米国の経済指標は極端に少なくなっている。その中で、注目されているのは、21日=イングランド銀行(BOE)MPC議事録とFOMC議事録、そして、22日=米住宅価格指数となっている。先週発表されたBOE銀行四半期インフレレポートでは、直近の利下げ観測は払拭され、年後半にインフレが落ち着くことが予想され、来年からは緩やかな利下げ期待が残っている。PMC議事録では8対1で金利据え置きが決定されたと予想され、これが変わるようならインパクトは大きい。FOMCでは政策金利が0.25%引き下げられ、来年中旬までは金利が据え置かれることが予想されており、それを裏付けることができるのか、また意外な討議がされたのか気になる。米連邦住宅公社監督局(OFHEO)が発表する米住宅価格指数も影響力は大きい。


◎住宅関連では、19日=英ライトムーブ住宅価格、22日=米住宅価格指数、23日=米中古住宅販売件数が予定さえ、相変わらず市場へのインパクトは大きい。
◎金融政策では、20日=日銀(金利据え置き予想)、21日=イングランド銀行MPC議事録、米FOMC議事録、23日=日銀金融政策決定会合議事要旨と発表され、今週の波乱要因となっている。
◎インフレ関連では、20=独PPI、スイス価格指数、米PPI、21日=カナダCPIが予定されている。
◎景況感判断では、20日=独・ユーロZEW景況感調査、シカゴ連銀全米活動指数、21日=独Ifo,スイスZEW景況感指数、23日=独・ユーロPMI速報値が予定され、景気の判断を先取りする発表だけに、今後の方向性を判断できる。
◎個人消費関連では、22日=英・カナダ小売売上高で個人消費が判断され、インパクトは大きい。
◎成長関連では、21日=ノルウェーGDP、23日=英GDPが予定されている。


●ドル円
ドル円は、日本国内の政治的な動きや経済を見ていると、日本の国際競争力の低下、財政赤字の増加、人口の減少等、良い状況を挙げることはむ難しく、円高に動くことを期待することは非常に難しい。しかし、為替とは相対的なもので、他がより悪ければ悪いなりに買われるもので、国内の機関投資家は外債投資を控え、ファンドはキャリートレードを再開しているが、まだ本格的とは言いがたい。先々週は102.61円~105.63円、先週は102.57円~105.45円と、レンジ相場が続き、今週もドル円主導での、方向感は定まらない状態が続きそうである。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間から上限で取引が続いている。上値のポイントは105.68円、106.40円、106.58円、108.17円、108.60円。下値のポイントは、103.68円、102.50円、98.13円、97.73円。RSIは38と上昇ラインも消滅し、トレンドモメンタムは買いを示唆している。Monthlyチャートは98.13円~106.57円のレンジに入り、RSIは30と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを続けている。Dailyチャートは、102.50円~106.00円のレンジで上値が重くなり、RSIは67と買いがやや強く、トレンドモメンタムも買いを継続。トータルの判断は、短期的には買いが強まる可能性が残るが、106.58円を超えるまではドル下落のリスク続き円高を期待したい。Daily=買い~ニュートラル、Weekly=ミックス~売り、Monthly=売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、2週間ぶりに1.55台で終了した。1.52台で下値が確認され、1.53~1.55のレンジ相場を上抜けし上振する可能性が残るが、それには1.60の大台を超えることが前提となる。予想を上回るGDPにユーロ買い再開の期待が持てる反面、今後の成長拡大は望めず、景気鈍化にインフレリスク軽減を期待するような状況では、大幅なユーロ買いも期待薄。今週は買い先行で高値を試すことを期待しながら、上値が失敗すると、大幅なユーロ売り繋がりそうで、厄介である。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、1.5043~1.6058のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5916、1.6008、1.6058、1.6909。下値のポイントは、1.5365、1.5302、1.5002、1.4961、1.4374、1.4309。RSIは62と長かった上昇ラインも崩れ、下降ラインに変わっているが、トレンドモメンタムは買いを継続している。Monthlyチャートは、上昇トレンドが続き、1.5012~1.6434のレンジに入り、RSIは81と上昇ラインが崩れたが、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.6000のレンジに入り上限を試して、RSIは下降ラインを維持、トレンドモメンタムも売りを継続している。トータルの判断は、1.53~1.56のレンジに入るか、1.53~1.59のレンジに入るのか、上値を試し、逆に失敗したら、レンジ相場に逆戻り。Daily=売り、Weekly=買い、Monthly=買い。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが1.94の重要な下限を何とか維持し1.96まで値を戻し、下落リスクが弱まっているが、引き続き下げ方向が強く続いている。利下げ見通しはインフレリスクが高まり後退したと思われるが、景気後退=インフレリスク低下期待に、年後半の利下げの思惑は払拭されていない。先週はクロス全体で円は弱含みの週となったが、円売りが進むほど、下落リスクが拡大しているように思えてならない。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間近くで取引が続いている。上値のポイントは、205.61円、213.70円、214.01~04円、218.89円。下値のポイントは、200.62円、195.62円、191.29円。RSIは34と下降ラインが崩れて横ばいとなり、トレンドモメンタムは買いに変化しそうである。Monthlyチャートは、198.21円~214.48円が両サイドのターゲットとなり、RSIは下降ラインから横ばいに変わり、トレンドモメンタムは売りなっている。Dailyチャートは、200円~205.50円のレンジで、RSIは57と横ばいで、トレンドモメンタムは売りに変化している。トータルの判断は、何処まで上昇できるのか上値を試し、失敗したら売りに変化する柔軟性が必要。Daily=売り、Weekly=ニュートラル~買い、Monthly=売り。


2008年5月17日 16日の海外為替市場

日経平均株価=14219.48(-32.26 -0.23%)、NYダウ=12986.80(-5.86 -0.05%)、独DAX=7156.55(75.50 1.07%)、英FTSE=6304.30(52.50 0.84%)、金=899.90(19.90 2.26%)、原油=126.29(2.17 1.75%)。


原油価格は高値を更新、金価格も上昇、株価は横ばい、ドルは弱く、円はクロスで弱含み。


アジア市場は、予想を上回る日本のGDPに、週末のポジション調整とクロスの円ショートカバーと、オプション勢の買いも加わり、円買いの流れが続いた。


欧州市場は、ユーロ買いから始まり、貿易収支が-23億ユーロ(予想5億ユーロ)と、ユーロ高と原油価格の上昇に、予想外のマイナスとなり上値も重く、クロス円では高下が目立った。


米国市場では、米住宅着工件数が、103.2万件・8.2%(予想94万件)と、一戸建ては減少し、集合住宅が増加し2006年1月来最大の伸びとなり、一時ドル買いが強まったが、米ミシガン大消費者信頼感指速報値は、59.5(予想62.0)と、28年来の低水準にドル売りが強まり、EURUSD=1.5495→1.5603まで上昇、USDJPY=104.70円→103.54円まで急落、ドル売りの流れが続いた。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.74円で取引が始まり、朝方発表された日本のGDPが予想を上回り、105円台のファンド勢や実需筋の売りが厚く、朝方の04.92円を高値に上値は重く、104.60~75円のレンジから、クロスでの円買いに、前日の安値104.43円を割り込み104.16円まで下落した。欧州市場は104.34円で取引が始まり、104.20~45円での売り買いが交錯したが、EURJPYの買い戻しに徐々に底値を切上げ、104.86円まで上昇、104.55~85円で取引が続いた。予想を上回る米住宅着工件数に104.58円→105.10円まで上昇、予想を下回るミシガン大消費者信頼感指速報値に104.80円から、ロンドンフィキシングでは103.52円まで続落、週末のポジション調整にドルの買い戻しが始まると104.22円まで徐々に値を戻し、104.07円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5447で取引が始まり、1.54台前半のアジア勢の買いは厚く、朝方の1.5437を安値に、徐々に底値を切上げ1.5505まで続伸した。欧州市場は1.5477で取引が始まり、一時1.5524円まで続伸したが、欧州実需筋の売りに上げ止まり、予想外の赤字となったユーロ圏の貿易収支に1.5452まで値を下げた。ECBフィキシングに向け買いが強まり1.5510まで上昇、予想を上回る米住宅着工件数に1.5449まで下落、政府系ファンドの買いに底堅く1.55台を回復、予想を下回るミシガン大消費者信頼感指速報値に、前日高値1.5547を上回りユーロ買いが加速した。ロンドンフィキシングでは1.5565まで上昇、1.5580超えのストップロを誘発し、1.5602まで続伸、オプション勢の売りに上げ止まり、1.5575~00のレンジでの揉み合いから、1.5579で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は161.79円で取引が始まり、米銀筋の買いに162.13円まで上昇したが、朝方発表された日本のGDPが予想を上回り、上値も重く161.80~10円の狭いレンジで売り買いが交錯、オプションカット過ぎには安値を更新しながら、161.27円まで続落となった。欧州市場は161.51円で取引が始まり、161.27円を安値に、東欧勢の買いに162.35円まで急伸、予想を下回るユーロ圏貿易収支に161.81円まで下落、162円を中心に161.85~162.35円のレンジ取引から162.49円まで上昇した。オプションカット過ぎには、オプション勢の売りに161.43円まで下落、米系ファンドの買いに、162円を超えると投機筋の買いが加速、162.43円まで上昇、結局は161.50円~162.50円の大きなレンジで上下し、162.13円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
7:45 NZ 第1四半期 生産者物価指数(PPI)=前期比2.3%(前回1.3%)→ 予想を上回る
8:50 日 第1四半期 GDP・一次速報=前期比0.8%(予想0.6% 前回0.6←0.9%)、前年比3.3%(予想2.5% 前回2.6←3.5%)→ 予想を上回り一時ドル買いとなる
13:30 日 3月 鉱工業生産・確報=前月比-3.4%(前回-3.1%)、前年比-0.7%(前回-0.4%)
14:00 日 4月 消費者態度指数=35.4(予想35.0 前回37.0)
16:15 スイス 3月 小売売上高=前年比-2.5%(前回3.3%)
18:00 ユーロ 3月 貿易収支=-23億ユーロ(予想5億ユーロ 前回8億ユーロ)、輸出=1294億ユーロ(前回1293億ユーロ)、輸入=1316億ユーロ(前回1286億ユーロ)→ ユーロ高と原油価格の上昇に、予想外のマイナスとなる
21:30 米 4月 住宅着工件数=103.2万件・8.2%(予想94万件 前回95.4万件・-13.8%))、住宅着工許可件数=97.8万件・4.9%(予想92.0万件 前回93.2万件・-5.0%)→ 一戸建ては減少し、集合住宅が増加し2006年1月来最大の伸び
22:55 米 5月 ミシガン大消費者信頼感指速報値=59.5(予想62.0 前回62.6)、景気現況指数=71.7(予想76.0 前回77.0)、消費者期待指数=51.7(予想53.8 前回53.3)→ 28年来の低水準にドル売りとなる


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → ベアー米連邦預金保険公社(FDIC)総裁=モーゲージを除くローンで信用収縮が予想される。 米金融機関の財務状況は依然として健全で、貯蓄貸付組合(S&L)の不良債権危機が発生した1980年代に比べて格段に強い。 景気減速時に見られる、より従来型の信用収縮の第2波が来る可能性をデータは示している。2007年末以降の米景気減速は、住宅市場の低迷や、債務不履行・差し押さえ増加との悪循環に直接的に関連。
◎米 → ポールソン米財務長官=資本・信用市場が安定し、問題進展の兆しがみえる。市場は3月時点から著しく沈静化した。 過去のローン引き受けの基準がずさんだったため、在庫減らしや住宅活動の正常化には依然時間がかかる。2006年に始まった住宅市場の調整が今後も続く。
◎米 → ポールソン米財務長官=強いドルが米国の利益にかない、ドルの価値は米経済の強い長期的ファンダメンタルズを反映する。
◎米 → バーニー・フランク米下院金融サービス委員会委員長=米FRBに銀行の預金準備に金利をつけることを正式に要請。
◎米 → ロックハート・アトランタ連銀総裁=インフレは依然高水準、深刻な懸念要因と認識。景気低迷がインフレを押し下げるというのが個人的な予想。インフレが鈍化している兆候が多少みられる。賃金圧力はみられないが、その他の分野でインフレがみられる。金融市場はまだかなりぜい弱。クレジット環境、米国の多くの借り手にとって非常に厳しい。われわれが低成長期にあるという可能性が高い。上期の米経済は低迷、下期から09年にかけて回復する公算。テクニカルな意味でのリセッションは回避するだろうが、米経済は弱い。何が起こっても対応できるよう、政策は柔軟さを保つ必要。資産バブルをはじけさせるような市場介入には慎重。バブルがシステミックリスクにつながるようなら、介入は正当化される可能性。


欧州・英国
◎ユーロ → リープシャー・オーストリア中銀総裁=インフレリスクが存在するとして、ECBの金融政策は物価安定を維持するために適切。ECBが年内に利下げする可能性があるかとの質問に対し、物価安定へのリスクを踏まえれば答えは明確で、インフレリスクは低下していない。 インフレは高過ぎ、3%を超える水準は容認できない。
◎アイスランド → スカンジナビア地域の3中銀、アイスランド中銀とスワップ協定を締結=アイスランドクローナが対ドルで約5%急伸。スウェーデン中央銀行が、スウェーデン、ノルウェー、デンマークの3中銀がアイスランド中銀とスワップ協定を結んだと発表した
◎ユーロ → コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁=今年下半期に成長が鈍化する可能性があるが、リセッションに陥るリスクはない。
ユーロ → メルシュ・ルクセンブルク総裁=第2四半期のユーロ圏成長率はやや鈍化する見込み。
◎ユーロ → トリシェECB総裁・ブリュッセル経済フォーラム=中期的な物価安定は恒久的に確保されるべき。油断する余地はない。インフレ圧力は現在、非常に鮮明になってきている。各国中央銀行、物価安定維持に特に気を配るべき。
◎英 → イングランド銀行=信用収縮対策として銀行が保有するモーゲージ証券と国債を交換する案について、当初の規模は500億ポンドという推定。
◎英 FT紙=英国の大手銀行が800億─900億ポンドのモーゲージ担保資産と英国債との交換を準備している。
ハンバリー → キラリー・ハンガリー中銀副総裁=インフレ目標と中銀の信認を守るため、追加利上げを行う用意がある。
◎トルコ → トルコ中銀(15日)=政策金利を0.5%引き上げ、政策金利の翌日物借入金利を15.25%から15.75%に、翌日物貸出金利も19.25%から19.75%にそれぞれ引き上げた。


日本・その他
◎日本 → 額賀財務相=外貨資産の圧縮や政府短期証券(FB)残高抑制手段として、07年度4月より政府・公的部門のドル送金について外為特別会計を両替に充てることとし、毎年3000-5000億円程度の両替を見込んでいる。国際協力銀行のドル建て融資について08年度5000億円分の融資の一部を外為特別会計から両替に応じている。
◎国連 → 国連、2008年世界経済成長率予測=米住宅市場の悪化で、1.8%(1月時点3.4%)に大幅下方修正。


2008年5月16日 本日の為替戦略

ようやく週末、昨日の欧州GDPは強く、CPIは抑制され非常に良いパターンに入っていたが、その後のユーロドルの上昇力は弱く、昨日のNY連銀製造業景気指数は、あまりにも悪かったものの、ユーロの上昇もなく意外感は強い。大口投機筋が、1.5350~1.5550のレンジで意図的に抑えられているように感じられ、EURUSDは上下が徐々に狭まり、三角持合から抜け出した方向に大きく動く可能性が高くなっている。本日の金曜日の海外市場、どちらか一方に動き始めることを期待したい。


本日の経済指標・その他では、日本のGDPは前回より大幅なダウンが予想されているが、市場では既に織り込み済みと思われる。米住宅着工件数や若干の減少が予想され、ミシガン大消費者信頼感指速報値は、昨日、NY連銀景況感指数の悪化がドル売りとなっただけに注目される。


●ドル円
ドル円は、ドル買いの流れに円は以外な値動きが続き、米株高=円売り、株安=円高の流れも連動性が弱まり、独自の動きが続き、105円台を過去5回試し失敗している。106円に入ればドル買いの流れが始まるのだが、昨日は陰線で終わり、強いのか、弱いのか解りにくい相場展開になっている。本日金曜日、105円台復活できないと売りが強まり、105円台で終了すれば来週からはドル買いになりやすい。


ドル円の4時間チャートは、105.58円を超えられず、104.43円~105.58円のレンジに入っている。上値のポイントは、105.58~68円、106.86円、107.03円、108.60円。下値のポイントは、104.43円、103.68~71円、102.71円。RSIは67と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いから弱いながらも売りに傾きかけている。1時間チャートは、105台の重さを確認下げが続き、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続している。Dailyチャートは、103.68円~105.70円のレンジに入りながらも上値を試し、RSIは62と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買いだが、本日中に105.58~68円の上値を抜け切れない、または、104.43円を割り込んで終了すると売りに変化しやすくなっている。


●ユーロドル
ユーロドルは、CPIも落ち着き、GDPも予想より強く、ユーロにとっては良い材料ばかりである。結果をみれば散々でどうもユーロ買いのムードが弱いように感じてならない。いずれにしても、上下が徐々に狭まり、レンジ相場から上下どちらかへ動くことを期待したい。相場観は買いなのだか・・・・。


ユーロドルの4時間チャートは、1.54~1.5594のレンジが続いている。上値のポイントは、1.5475、1.5518、1.5594~99、1.5663、1.5758。下値のポイントは、1.5432、1.5402、1.5359、1.5340。RSIは47と下降ラインに入っているが、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、1.54~1.5550のレンジが続き、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りに変化している。Dailyチャートは、1.5340~1.5599のレンジに入り、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、買いは撤退、各サインが交錯しレンジを抜けるまでは様子見か、弱気ながらも売りも考えたい。


●ポンド円
ポンド円は、BOEのインフレ四半期レポートでは、年後半に利下げを示しているとのコメントが多い。ポンドドルが1.94以下で終わり、いままでの下限を割り込むと面白い展開になり、ポンド円も204円を天井に下落が始まることになるが、ポンドドルは過去1月22日以降、終値で一度も割り込んでいない水準だけに、逆張りの試し売り→失敗→直ぐ撤退、純張り買い→抜けたら直ぐ撤退。この両方が選択肢。


ポンド円の4時間チャートは、203.00円~205.10円のレンジに入り、下値を試している。上値のポイントは、204.82円、205.10円、205.48円、206.45円。下値のポイントは、203.41円、203.30円、202.70円、202.24円、200.53円。RSIは65と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。
1時間チャートは、205円を超えられず上値が重くなり、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りが続いている。Dailyチャートは、200~205.50円のレンジで取引が続き、RSIは横ばいでサインは見られず、トレンドモメンタムは売に変化する直前にきている。トータルの判断は、短期的な下値を試し、失敗したら再上昇するパターンに入っている。押し目買いで狭いストップロスで対応したい。


●本日の経済指標・その他
7:45 NZ 第1四半期 生産者物価指数(PPI)=前期比 前回1.3%
8:50 日 第1四半期 GDP・一次速報=前期比予想0.6% 前回0.9%、前年比予想2.5% 前回3.5%、デフレーター=予想-0.4% 前回-1.3%
13:30 日 3月 鉱工業生産・確報=前月比予想 前回-3.1%、前年比予想 前回-0.4%
14:00 日 4月 消費者態度指数=予想35.0 前回37.0
16:15 スイス 3月 小売売上高=前年比予想5.1% 前回3.3%
18:00 ユーロ 3月 貿易収支=予想5億ユーロ 前回8億ユーロ
21:30 米 4月 住宅着工件数=予想94万件 前回94.7万件、住宅着工許可件数=予想 前回92万件
22:55 米 5月 ミシガン大消費者信頼感指速報値=予想62.0 前回62.6、景気現況指数=予想76.0 前回77.0、消費者期待指数=予想53.8 前回53.3


2008年5月16日 15日の海外為替市場

日経平均株価=14251.74(133.19 0.94%)、NYダウ=12992.66(94.28 0.73%)、独DAX=7081.05(-2.19 -0.03%)、英FTSE=6251.80(35.80 0.58%)。


アジア市場は、NZ小売売上高指数が、前月比-1.2%(予想-0.4%)と非常に悪く、NZDUSD=0.7611→0.7554まで、NZDJPY=79.94円→79.36円まで急落、ドル円が105円台の売りに重く、クロスでの円の買い戻しが入ったものの、狭いレンジ相場となった。


欧州市場は、独GDP=前期比1.5%(予想0.7%)+ユーロGDP=前期比0.7%(予想0.5%)と、共に予想を上回りEURUSD=1.5487→1.5547まで上昇、スイス勢の売りに上値が重く、トリシェECB総裁「第2四半期は明らかに今回ほど強くはならず、下半期も上半期に比べて幾分減速する」との発言に上昇力が弱まる。独CPI=前月比-0.2%(予想-0.2%)+ユーロCPI=前月比03%(予想0.4%)と、予想を下回り、EURUSD=1.5482まで下落。


米国市場は、NY連銀製造業景気指数は、-3.23%(予想0.0%)と予想を大幅に下回り、一時ドル売りが強まる。フィラデルフィア連銀景況指数は、-15.6(予想-19.0)と予想より良く、一時ドル買いが強まるが、円に関しては限定的。バーナンキFRB議長「今後も必要に応じ資本増強すべき」との発言がドル売りの材料とされ、特にクロスでは円買いが強く、米住宅建設業者指数(NAHB)=19(予想20)と弱く、円売りが加速した。


●ドル円
アジア市場のドル円は105.02円で取引が始まり、実需筋のドル買いに仲値では105.30円まで上昇したが、過去何度も105円台後半で上値を抑えられ、本邦実需筋のドル売りが強く、米債償還の円買いも加わり上値は重く、独GDPを受けたユーロドルの上昇に104.57円まで続落となった。欧州市場は104.72円で取引が始まり、アジア勢の買い+ユーロ円の買いに下げ止まり104.70~85円での揉み合いから、ユーロ圏GDP+CPIを受けたユーロ円の買いと、投機筋のショートカバーに105.16円まで上昇、CTA筋の売り+ファンド筋の売りに上値は重く、105.18円を高値に104.95~105.15円のレンジで取引が続いた。予想を大幅に下回るNY連銀製造業景気指数に、105.05円→104.50円まで下落、フィラデルフィア連銀景況指数が良く104.88円まで値を戻したが、ロンドンフィキシングでは104.43円まで下落した。米国株が上昇傾向に入ると、ドルのショートカバーが強まり、105.05円まで値を戻したが、クロスでの円買い+105円台の売りが厚くなり、104.60円まで値を下げ、06:00時では104.75円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5473で取引が始まり、1.5452~73の極狭いレンジで取引が続いていたが、午後に入るとアジア勢の買いに1.5498まで上昇、予想を上回る独GDPに1.5547まで急進した。欧州市場は1.5542で取引が始まり、1.5550の欧州勢+スイス勢の売りを超えられず、1.5515~47のレンジで取引が続いていたが、弱いユーロCPIに1.5483まで下落、トリシェECB総裁の発言に1.5465まで続落となった。予想を大幅に下回るNY連銀製造業景気指数に1.5519まで上昇したが、フィラデルフィア連銀景況指数が良く1.5458まで下落、ロンドンフィキシングでは1.5508まで値を戻したが、買い一巡後には米系ファンドの売りが入り、1.5450以下のストップロスを巻き込み1.5419まで急落、1.5465まで値を戻し、06:00時では1.5448で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.53円で取引が始まり、NZDJPYの売りが続いたが、仲値のドル円の買い+資本筋の買いに162.80円まで上昇、米系証券のユーロ売りに上値は重く、AUDJPYの売りに162.17円まで下落、ユーロドルの上昇に162.72円まで上昇、独GDPに162.88円まで続伸した。欧州市場は162.76円で取引が始まり、独・ユーロ圏GDP、独・ユーロ圏CPIを受けた買いに底堅く、162.95円まで上昇、162.55~95円のレンジで売り買いが交錯した。NY連銀製造業景気指数に米株価も弱く、バーナンキFRB議長に円買いが強まり、162円を割り込むとCTA筋や投機筋の売りが再開され、終盤にかけては161.68円まで続落となり、06:00時では安値圏の161.82円で取引されている。


●主な経済指標の結果
7:45 NZ 3月 小売売上高指数=前月比-1.2%(予想-0.4% 前回0.3%)、除く自動車=-0.5%(予想0.4% 前回0.1←0.2%)、第1四半期小売売上高指数=前期比-1.2%(予想 前回0.3%)、前年比-1.0%(1.6% 予想 前回7.7%)
8:50 日 3月 機械受注=前月比-8.3%(予想-6.1% 前回-12.3←-12.7%)、前年比-6.2%(予想-0.7% 前回2.4%)
10:30 豪 第1四半期 週間平均賃金=1.1%(前回0.8←0.6%)
15:00 独 第1四半期 GDP・速報=前期比1.5%(予想0.7% 前回0.3%)、前年比1.8%(予想1.8% 前回1.8%)
15:00 独 4月 消費者物価指数・確報(CPI)=前月比-0.2%(予想-0.2% 前回0.5%)、前年比 2.4%(予想2.4% 前回3.1%)、HICP=前月比-0.3%(予想-0.3% 前回0.5%)、前年比2.6%(予想2.6% 前回3.3%)
14:45 スイス 第2四半期 消費者信頼感=2(予想10 前回14.0)
18:00 ユーロ 4月 消費者物価指数(HICP)=前月比03%(予想0.4% 前回1.0%)、前年比3.3%(予想3.3% 前回3.6%)、コア=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.9%)、前年比2.4%(予想2.4% 前回2.7%)→ 予想を下回る
18:00 ユーロ 第1四半期 GDP=前期比0.7%(予想0.5% 前回0.4%)、前年比2.2%(予想1.9% 前回2.2%)→ 予想を上回る
21:30 カナダ 3月 製造業出荷=前月比-1.6%(予想0.2% 前回1.3←1.6%)
21:30 米 新規失業保険申請件数(5/11までの週)=37.1万件(予想37万件 前回36.675←36.7万件)
21:30 米 5月 NY連銀製造業景気指数=-3.23%(予想0.0 前回0.63)、支払価格=69.57(前回57.29)、新規受注=-0.46(前回0.06)、従業員数=1.09(前回0.00)→ 予想を大幅に下回る。
22:00 米 3月 対米証券投資=804億ドル(予想625億ドル 前回649←725億ドル)
22:15 米 4月 鉱工業生産=前月比-0.7%(予想-0.3% 前回0.2←0.3%)、 設備稼働率=前月比79.7%(予想80.1%  前回80.4←80.5%)
23:00 米 5月 フィラデルフィア連銀景況指数=-15.6(予想-19.0 前回-24.9)、新規受注=-3.7(前回-18.8)、支払価格=53.8)前回51.6)、従業員数=-1.0(前回-11.1)→ 予想を上回り一時ドル買いとなる。
2:00 米 5月 住宅建設業者指数(NAHB)=19(予想20 前回20)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → 米財務省半年に1度公表する為替報告書=中国通貨は著しく過小評価されているが為替操作国には指定せず。最近の人民元上昇の加速は「歓迎すべき動向」、上昇は依然不十分。中国は最近の加速した人民元上昇ペース維持し、経済のリバランス進めるべき。中国の為替政策、高進しているインフレリスクあおりインフレ期待を高める。人民元の急速な上昇、中国が金融政策の一段の自律性達成に寄与する。主要貿易相手のなかで為替操作国はなし。マレーシアの大幅な経常黒字と低水準の投資、通貨の過小評価示す。ドル安、米成長の低迷・利下げ・金融混乱を反映。中国人民元は著しく過小評価、為替操作国には認定せず。
◎米 → バーナンキFRB議長=今後も必要に応じ資本増強すべき。金融保証会社の問題が銀行に及ぼすリスクは穏やかで対応可能。米欧の金融機関は非常に素晴らしい規模の資本増強を行ってきた。SWFは早い段階からこれにかかわってきた。こうした状況は全体として非常にポジティブ。


欧州・英国
◎ユーロ → ウェーバー独連銀総裁=高インフレのため利上げの選択肢を排除できず。ユーロ圏のインフレが向こう数カ月で高進する可能性が高く、来年のインフレ率も平均2%もしくはそれを超える恐れがある。今年3%超上昇すると予想する。09年も前年比の平均インフレ率が目標としている2%以下の水準に低下するかは不明で、これを懸念。
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=ドルのトレンドは正しい方向に向いている。EURUSD=1.6ドルの水準は企業には高すぎる。
◎ユーロ → 独IFO経済研究所=第1四半期GDPが力強い伸びを見せたことを考慮すれば、2008年通年のGDP伸び率は少なくとも2%に達する可能性が強い。
◎ユーロ → ECB月報=原油・食品価格の上昇を背景にインフレ率が高止まりしている。不安定な金融市場がユーロ圏経済の先行きを不透明にしている。金融市場の混乱によって生じている不透明感は引き続き非常に強く、緊張感も続いている。経済活動に関する最新の統計や調査結果は、2008年上期の成長率が緩やかになるとのこれまでの見通しを確認。
◎ユーロ → アルムニア欧州委員会委員=ユーロ圏のインフレ、数四半期後に目標付近に低下へ。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=第1四半期のGDPは経済が底堅いとのECBの見方裏付けた。第2四半期の成長が今回ほどは強くない見通し。必要な限りドルの流動性を供給していく。ユーロ圏の第2四半期成長率、第1四半期を下回る見込み→ ユーロ売りの材料となる。
◎英 → 英銀大手バークレイズ銀行中間報告=信用収縮の影響にネットで10億ポンドの評価損を計上したことが響き、第1四半期の利益が前年同期から減少。
◎英 → ブラウン英首相=BOEが追加利下げできることを希望、これは英中銀の問題だ。
◎トルコ → トルコ中央銀行=15日に15.25%の政策金利を引上げる見通しが強い。ロイターがエコノミスト10人を対象に実施した調査によると、9人が0.5%、1人が1.0%の利上げを予想。


日本・その他
◎ロシア → パンキンロシア財務次官=政府系投資ファンド(SWF)の投資先について、5~7年の投資期間で最大500億ドルを投資したい。
◎豪 → スティーブンス豪中銀総裁=長期的には交易条件が支援要因となるものの、今後2年間に成長ペースが大幅に減速する可能性が高い。財政状況について、必要であればショックに対応できる他人が見てうらやましい状況だ。 状況が非常に悪かった1970年代と比較し、この10年間の経済成長は際立って安定していたが、それも長くは続かない見込み。「現在の10年間はこれまでのところ平均成長率が3.4%だが、今後2年間の成長率は恐らくその水準を著しく下回るだろう。成長は2008年末までに07年末時点の3.9%から2.25%に減速すると予想。 
◎IMF → ストロスカーンIMF専務理事ブリュッセル経済フォーラムでの発言要旨=為替をめぐる国際的スタンスは、米国との協議は十分でない。人民元、ドル、ユーロについての3当局者での協議、あるいはこれに円を加えた4当局者間の協議は現在実質的に行われていない。現在、ユーロは持つべき影響力を国際システムのなかで持っていない。 → トリシェECB総裁、アルムニア欧州委員、ユンケル・ユーログループ議長が中国を訪問し対話を試みた。現実的にいえば中国は時として、人民元の対ドルでの為替相場には関心があるが、対ユーロでの相場にはほとんど関心がない。 → 金融危機は、 最悪の事態を脱したかとの質問をよく受ける。金融危機そのものの最悪期であれば脱した可能性がある。判断するのはやや時期尚早だが、特に米国で金融機関が情報開示の大部分を終えており、最悪のニュースはすでに終わったと確信する相応の理由がある。ただそれは金融危機に限ってのことだ。金融危機と実体経済の関連が主な問題で、これはまだ終わっていない。 実体経済に対する金融動向の影響は今後も続くだろう。どの程度の期間になるかについて、誰にも正確には分からないが、まだ数四半期はかかるだろう。
◎SIN → シンガポール政府投資公社(GIC)不動産部門=米国のサブプライム危機が日本やオーストラリアなどアジアの不動産市場に打撃を与え始めている。下向きの不動産サイクルが加速する可能性がある。アジアでは市場では特に日本と豪州で弱含んでいる感じだ。
◎NZ → カレンNZ財務相=2008~09年度予算案に個人所得税の引き下げを約束通りに盛り込む方針。社会サービスやインフラへの支出も明記。
中国 → 蘇寧中国人民銀行副総裁=中国はより強い物価上昇圧力に直面している。インフレが統制できない状態に加速するリスクは低い。


2008年5月15日 本日の為替戦略

ドル高の期待感は強いものの、この流れが継続すると信じている市場参加者も少ないと思う。しかし、直近の現実は、一時期の泥沼状態のドル売りも一段落し、金利も上昇し始め、ドル買いが続き、まだまだ、このドル買い戻しを否定する雰囲気も乏しい。


FRB理事や連銀総裁からも、インフレを警戒し、米景気を警戒する発言は変わらないが、金融市場の安定に関しては意見が分かれ、英国やECBの通貨当局者も右に同じである。


米国経済の最悪期を脱したことで、目先はドル買いが続く可能性が高いが、ドル円も戻り高値の確認が終了したとは思えず、短期的なドル買いに反して、その先の長い話を考えれば、まだまだ不透明である。


欧州通貨も、ユーロ売りの流れが続いているが、これが失敗すれば、1.6の大台も幻ではなく、まだまだ遠くではあるが見えている。それまでは、無理せず、目先の材料だけを考えた取引をテーマトしたい。


本日は経済指標の発表と通貨当局者の発言が多い。
独GDP、CPI、ユーロGDP、CPI、米NY連銀製造業景気指数、対米証券投資、米フィラデルフィア連銀景況指数、米住宅建設業者指数(NAHB)など、予想外の数字には反応しやすい。また、バーナンキFRB議長の講演や、ブリュッセル経済フォーラムで各国の通貨当局者から発言が予定されており、こちらも注意したい。


●ドル円
ドル円は、105円の大台は流石に売りが多い。105.59円、105.63円、105.70円と、過去3度試し失敗したこの105円台ではあるが、どうもすっきりしない。106.60~80円まで上昇し、逆に上値を失敗し、下げに転じると戻り高値達成し、ドル売りを宣言できるのだが、まだまだ、上値の不安が残る。


ドル円の4時間チャートは、105円台を超え、先の高値となる105.58円を試している。上値のポイントは、105.58円、105.67円、106.65円。下値のポイントは、104.43円、103.71円、103.01円。RSIは60と弱いながら上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。1時間チャートは、105円を超え買いがつづいているが、RSIは下降ラインへ変わり、トレンドモメンタムも売りに変化している。Dailyチャートは、103円~106円のレンジ上限を試し、RSIは63再び上昇し、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、104.43円を割り込むまでは買い。


●ユーロドル
ユーロドルは、ポンドドルやドルスイスでドル買いが強く、ユーロドルもその影響は避けられないが、どうもまだ相場観は、ユーロ買いが終了したとは思えず、暫くは、下値不安を止めながらも、上値を試すことを期待したい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.54~1.56のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5518、1.5594、1.5663、1.5894。下値のポイントは、1.5402、1.5359、1.5280。RSIは56と横ばいとなり、トレンドモメンタムは買いを継続。1時間チャートは、1.54~1.5550のレンジで、RSIは弱いながら上昇ラインができ、トレンドモメンタムは買いに変化。Dailyチャートは、1.5300~1.5600のレンジで取引が続き、RSIは横ばいが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、買い。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが1.9365と2月20日の安値1.9363と同水準まで下落、ここで下げ止まり上昇に転じるのか、いや、1月22日の1.9338を割り込み、続落となるのか非常に興味深い。ポンド円もこの流れに乗る以外ないが、まだ、円高には、早すぎるように思えてならない。


ポンド円の4時間チャートは、203~205円のレンジの上限を試している。上値のポイントは、205.10円、205.48円、208.00円、208.98円。下値のポイントは、203.41円、203.30円、202.24円。RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。1時間チャートは、204円を超え205円を試し、204~205円のレンジで取引されている。RSIは弱いながら下降ラインができ、トレンドモメンタムは買いが継続ながら、やや不安定になっている。Dailyチャートは、200~205円のレンジ上限を試している。RSIは56と横ばいで、トレンドモメンタムは売りに変化しつつある。トータルの判断は、買いだが弱まる。


●本日の経済指標・その他
7:45 NZ 3月 小売売上高指数=前月比予想 前回-0.7%、第1四半期小売売上高指数=前期比予想 前回0.3%、前年比予想 前回7.7%
8:50 日 3月 機械受注=前月比予想-6.1% 前回-12.7% 前年比予想-0.7% 前回2.4%
10:30 豪 第1四半期 週間平均賃金=予想 前回0.6%
15:00 独 第1四半期 GDP・速報=前期比予想0.7% 前回0.3%、前年比予想1.8% 前回1.8%
15:00 独 4月 消費者物価指数・確報(CPI)=前月比予想-0.2% 前回0.5%、前年比 2.4% 前回3.1%、HICP=前月比予想-0.3% 前回0.5%、前年比予想2.6% 前回3.3%
14:45 スイス 第2四半期 消費者信頼感=予想10 前回14.0
17:00 ユーロ ECB月例報告
18:00 ユーロ 4月 消費者物価指数(HICP)=前月比予想0.4% 前回1.0%、前年比予想3.3% 前回3.6%、コア=前月比予想0.3% 前回0.9%、前年比予想2.4% 前回2.7%
18:00 ユーロ 第1四半期 GDP=前期比予想0.5% 前回0.4%、前年比予想1.9% 前回2.2%、[前期比] +0.4% +0.5% --
21:30 カナダ 3月 製造業出荷=前月比予想0.2% 前回1.6%
21:30 米 新規失業保険申請件数(5/11までの週)=予想37万件 前回36.5万件
21:30 米 5月 NY連銀製造業景気指数=予想0.0 前回0.63
22:00 米 3月 対米証券投資=予想625億ドル 前回725億ドル
22:15 米 4月 鉱工業生産=前月比予想-0.3% 前回0.3%、設備稼働率=前月比予想80.1%  前回80.5%
23:00 米 5月 フィラデルフィア連銀景況指数=予想-19.0 前回-24.9
2:00 米 5月 住宅建設業者指数(NAHB)=予想20 前回20


2008年5月15日 14日の海外為替市場

日経平均株価=14118.55(164.82 1.18%)、NYダウ=12898.38(66.20 0.52%)、独DAX=7083.24(23.05 0.33%)、英FTS=6216.00(4.10 0.07%)、金=866.50(-3.10 -0.36%)、原油=124.22(-1.58 -1.26%)。 AUDは急変、それ以外は総じて横ばい。


アジア市場は、日本の経常収支が3ヶ月ぶり前月比マイナスとなり、円売りムードから始まり、ドル円は105円の壁を超え円売りが続いた。豪第1四半期賃金コスト指数は、前年比4.1%(予想4.3%)と弱く、AUDUSD=0.9420→0.9304(欧州市場)まで下落、AUDJPY=87.70→97.83円(欧州市場)まで下落したが、主要国通貨は総じて弱くドル買いの流れとなった。


欧州市場は、英失業保険申請件数が増加、イングランド銀行の四半期インフレ報告は「今年第3四半期に3.7%前後でピークを打った後、2年後までに2.25%前後に低下すると予想」、キングBOE総裁=金融政策委員会はこれまでで最も困難な課題に直面していると発言、一時ポンド売りが強まりGBPUSD=1.9422→1.9363まで下落。前半ドル買いから後半ドル売りの流れとなった。


米国市場は、米消費者物価指数は、前月比0.2%(予想0.3%)、コア前年比2.3%(予想2.4%)と予想を下回り、株価は上昇しドル売りとなる。ローゼングレン・ボストン地区連銀総裁「経済環境の悪化で今年さらに深刻化するリスクが高まっている」との発言にドルも弱く、結果的な前日と同じ水準で取引が続いた。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.74円で取引が始まり、104.50円以下では投機筋や資本筋の買いに底堅く、105円近くでは本邦実需筋の売りに上値は重く、104.57~92円のレンジで取引が続いたが、主要通貨でドル買が強まり105.00円を超えると、オプション勢や投機筋の買いに105.22円まで上昇した。欧州市場は104.99円で取引が始まり、CTA+GBPJPYの買いに105.45円まで上昇、105.50円を超えられず、BOE四半期インフレレポートの発表を受けたGBPJPYの売りに、105.10円まで値を下げ、105.10~35円のレンジで売り買いが交錯した。米CPIは予想を下回り、FRBは金融緩和の終了から、期待された利上げ感想も薄らぎ、104.80円まで下落したが、米株価は上昇、米系証券の買いやオプション勢の買いに、105円台を回復、ロンドンフィキシングでは105.34円まで上昇した。徐々に底値を切り上げ105.38円までドル買いが続いたが、株価の上昇も弱まり105.50円超えを失敗、104.98円まで値を下げ、06:00時では105.05円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5474で取引が始まり、朝方の1.5483を高値に、ユーロ買いポジションの巻き戻しに、米系銀行筋の売りが続き、1.5411まで徐々に上値を切り下げたが、オプションカット後には1.5478まで上昇、1.5500を回復できず、投機筋の売りに1.5430を割り込み、ユーロ売りが続いた。欧州市場は1.5461で取引が始まり、USDCHFの買いに1.5397まで続落したが、中東勢や政府系ファンドの買いが続き下げ止まり、1.5410~40のレンジでから一時1.5452まで上昇、米CPIに1.5432→1.5487まで上昇した。アジア市場に続き1.55を超えられず、米カストディアン勢の売りが続き、オプションカットでは1.5435まで下落、EURGBP+EURJPYの買いに下げ止まり、1.5450~80のレンジで取引が続き、06:00時では1.5473で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.09円で取引が始まり、前日高値の162.35円まで上昇したが、ユーロドルの売りに161.73円まで値を下げ、161.75~90円の狭いレンジで取引が続いたが、日本株の上昇に底堅く、オプションカット後から買いが強まり162.42円まで上昇した。欧州市場は162.33円で取引が始まり、161.94円を安値に、欧州勢の買いに162.30円を超え162.67円まで上昇、BOE四半期インフレレポートを受けたGBPJPYの売りに、162.19円まで値を下げたが、円売りの流れは変わらず、米CPIの発表直後には、堅調な米国株に162.90円まで続伸した。ファンド筋の売りに162.10円まで急落、ロンドンフィキシングでは162.86円まで上昇、162.70~88円の狭いレンジで売り買いの攻防が続いたが、米国株も伸び悩み、投機筋のポジション調整の売りに162.36円まで下落、06:00時では162.53円で取引されている。


●主な経済指標の結果
8:50 日 4月 企業物価指数=前月比0.6%(予想0.5% 前回0.5%)、前年比3.7%(予想3.6% 前回3.9%)
8:50 日 3月 経常収支=2.8825兆円(予想2.8兆円 前回2.4677兆円)、2007年度の経常黒字化過去最高、3ヶ月ぶりに前年比マイナス。
8:50 日 3月 貿易収支=1.1762兆円(予想1.2兆円 前回1.0353兆円)
10:30 豪 第1四半期 住宅価格指数=前期比予想1.1% 前回1.1%、 前年比予想4.3% 前回4.2%
10:30 豪 第1四半期賃金コスト指数=前期比0.9%(予想1.1%)、前年比4.1%(予想4.3%)
17:30 英 4月 失業率=2.5%(予想2.5% 前回2.5%)、ILO=5.2%(予想5.2% 前回5.2%)、失業保険申請件数=0.72万人(予想0.0万人 前回-0.12万人)、3ヶ月平均賃金=4.0%(予想3.7% 前回3.7←3.6%)
18:00 ユーロ 3月 鉱工業生産・季調済=前月比-0.2%(予想-0.3% 前回0.3%)、前年比2.0%(予想2.4% 前回3.2←3.1%)
21:30 米 4月 消費者物価指数(CPI): 全品目=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比3.9%(予想4.0% 前回4.0%)、コア指数=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比2.3%(予想2.4% 前回2.4%)
21:30 米 4月 実質所得=-0.5%(予想-0.2% 前回0.3←0.2%)


●昨日の主な発言その他
◎米 → ジム・ロジャーズ氏=世界的な信用収縮を理由にキャリートレード解消のポジションをとっている。 スイスフランと円を買っている。豪ドルとニュージーランドドルが短期的に軟調になるとの見通し。
◎米 → ローゼングレン・ボストン地区連銀総裁=米経済は著しく減速したとし、雇用の減少や食品・エネルギー価格の根強い上昇、資産価格下落により、金融機関が直面する厳しい試練が、経済環境の悪化で今年さらに深刻化するリスクが高まっている。現在の経済減速と金融市場の混乱を招いた住宅価格の下落は全国的なもの。サブプライム住宅ローンの証券化、組成、販売が、現在の状況を招く一因。 金融市場の流動性リスクへと波及し、その後長期間にわたり信用リスク懸念を強め、さらに景気懸念につながった。第3段階へと進む中、焦点は景気リスク懸念、顕著に減速した経済に起因するリスクに移った。金融市場の混乱は比較的落ち着いたマクロ経済状況の下で起こったが、状況は変わった。
◎米 → ムーディーズ=フレディマッの銀行財務格付けをAマイナスからBプラスに引き下げた。
◎米 → フレディマック第1四半期決算=1.51億ドルの赤字で拡大、55億ドル増資へ。
◎米 → クロズナーFRB理事=不適切な銀行リスク管理が市場混乱で浮き彫りに。
◎米 → リアルティトラック=4月の米抵当住宅差し押さえ件数、前年比+65%に大幅拡大。
◎米 → ボルガー元FRB議長=ドル相場の下落は必要だったが、「手に負えなくなってはならない。
◎米 → フィラデルフィア連銀エコノミス調査=第2四半期の米経済成長はほぼ横ばいとなり、縮小するとの予想。 インフレについては、原油と食品価格の上昇に今後数カ月でかなり上昇す。コアインフレは穏やかな上昇。 第2四半期GDPは年率0.2%と予想され、前回調査の1.3%を大幅に低下。 マイナス成長になる可能性は前回調査の42.9%から49.1%に上昇した。
◎米 → グリーンスパン前FRB議長=米経済、軽度のリセッションに陥る可能性。
◎米 → エバンズ・シカゴ連銀総裁=米金融政策は緩和的、下半期に経済成長が上向く見通し。米経済成長は今後も相対的に低迷へ、GDP伸び率は09年に潜在成長率付近に戻る見通し。経済成長のリスクは下向き、インフレリスクは上向き。商品価格、中期的には安定する見通し。信用状況は個人消費をしばらく制限する見通し。ドル安は米経済にとって明るい材料。住宅市場は引き続き低迷しているが、09年にかけ景気への影響が減少へ。依然として不透明感が高い状態が続いている。米金融政策は緩和的、下半期に経済成長が上向く見通し。


欧州・英国
◎英 → ブラウン英首相=住宅市場の支援に向け3億ポンドの救済措置と、金融安定の確保に向けた新たな銀行改革法の提案を表明。
◎英 → ダーリング英財務相=世界的な信用収縮の影響で英国経済は減速しているとした上で、今週発表した所得税減税が多くの国民にとって助けとなる。
◎英 → キングBOE総裁=金融政策委員会はこれまでで最も困難な課題に直面している。
◎英 → イングランド銀行の四半期インフレ報告=今年第3四半期に3.7%前後でピークを打った後、2年後までに2.25%前後に低下すると予想。今後の積極的な金融緩和の可能性が低いことを示唆。市場の予想通りに金利を0.5%引下げたら、インフレ率は来年にかけて大幅上昇し、今後2年間、目標の2%を上回って推移していた。経済成長が急速に鈍化する見込みでも、インフレ率は年末にかけて4%近くに上昇する可能性がある。
◎トルコ → エルドアントルコ首相=財政規律を堅持する方針を確認した上で、中央銀行との関係が悪化しているとの観測を否定。政府は今月、基礎的財政黒字のGDP比を従来の4.2%から3.5%に引き下げた。中央銀行は独立機関である。政府が干渉しているとの見方は問題外で、中銀の政策に政府が干渉しないことを強調。
◎ユーロ → BNPパリバ第1四半期決算=最終利益が21%減少したが、アナリストの予想を上回った。
◎ユーロ → オランダING第1四半期決算=純利益が前年同期比19%減少したが、サブプライム住宅ローン関連の費用が比較的少なかった。
◎ユーロ → ドイツポスト第1四半期=18%減益、ポストバンクの利益減少響く。
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=ユーロ圏財務相会合、賃上げをけん制、経営者の高額報酬も批判。
◎ユーロ → アルムニア・欧州委員会委員=各国政府はインフレと闘う責任がある。第1四半期のユーロ圏経済はかなり底堅く推移したが、今後減速する公算が大きいと予測。2009年には再び上向くとの見通し。主要国経済の低迷を背景に、ユーロ圏の経済成長率が今年は1.7%、来年1.5%になるとの見通し。
◎ユーロ → シュタインブリュック独財務相=原油高、食品価格の上昇、金融市場の混乱が懸念材料だが、ユーロ圏経済は、低迷する米経済とは異なると。欧州経済は非常に力強い。米国よりもしっかりしている。過度に悲観的になる必要はない。


日本・その他
◎IMF → ストロスカーンIMF専務理事=世界経済が2009年以前に回復するとは予想していない。
◎中国 → 中国人民銀行の四半期金融政策報告=中国経済はこれまでのところ政策担当者の予想より堅調さを保っているが、世界経済の減速を受けて今年上半期には鈍化する。物価上昇圧力を抑制するため引き締め政策を維持する方針。投機的な資金流入を促すリスクが人民銀行の金融政策運営を複雑にしている。12年ぶりの高水準近辺で推移しているインフレ率については、輸入物価の圧力などにより、予見可能な将来にわたり高水準にとどまる。為替については、インフレ抑制にも寄与する柔軟性の拡大に対するコミットメントを再確認。
◎中国 → 中国の周文重駐米大=米国は人民元が対ドルですでにかなり上昇したことを認識し、上昇ペースの一段の加速に向けた圧力を緩めるべき。


2008年5月14日 本日の為替戦略

本日も、海外では通貨当局者の発言が非常に多く、それぞれが情報機関から流れてくる発言に相場が動くことが予想される。昨日は、バーナンキ氏は緊急措置により金融市場は安定したが、現在の金融市場の状況は依然として正常からは程遠いと警鐘を発し、スターン氏は、米経済は向こう2四半期低迷を続ける可能性があり、リセッションはおそらく避けられないと言っている。フィッシャー・ホーニング氏・ピアナルト氏らは米インフレリスクを警戒している。


為替相場は、円はクロスで円売り傾向となり、上昇・下降と毎日目まぐるしく変化し、なかなか一筋縄ではいかない。特に個人投資家に好まれるポンド円は、昨日の英消費者物価の上昇は驚きで、ポンド円の売りがドル円の上昇を抑えたが、本日は英四半期インフレレポートがあり、これには目が離せない。


市場センチメントからは、米金融危機の最悪期を脱したものの、安定から改善傾向に結びつくことも適わず、ドルの買い戻しも思ったより短期間で終わっているように思え、ドル円に関しては達成感も弱く、上値を試すことを期待したい。また、欧州通貨の下落も一段落し底値を確認し、欧州通貨上昇とクロスの円売りのながれが継続する事を期待したい。


本日の経済指標・その他では、最も重要なのは、英四半期インフレレポートと米消費者物価指数である。英四半期インフレレポートは、昨日発表された英CPIが非常に強く、利下げ観測が後退している中での発表だけに注目したい。また、米消費者物価指数は前月変わらず予想となっているが、こちらも予想外の数字に反応しやすい。


●ドル円
ドル円は、昨日は何故か、株安=円売りと不思議な現象となった。この結果だけを見ても円買いの力が弱いことが連想され、105円を超え定着すると次の106円ミドルがターゲットとなり、戻りが終了し再びドル売りになるのだか・・・・まだまだ先のことになりそうである。


ドル円の4時間チャートは、105円近くまで値を戻し、ドル下げのスタート地点に値を戻している。上値のポイントは、104.98円、105.58円、105.67円、106.48円。下値のポイントは、104.43円、103.71円、102.60円。RSIは弱いながらも上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。1時間チャートは、104円を超えて買いに変化、RSIも再上昇しトレンドモメンタムも買い。Dailyチャートは、上昇トレンドが崩れて売りに変わってから、元の振り出しに戻り、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買い。


●ユーロドル
ユーロドルは、まだ予想外に1.55台のドル売りは強い。いままでの急落の反動と思われるが、この売りをゆっくりと消化しながらユーロの再上昇を期待したいが、まだまだ先になると思われるが、次の上昇が終了すると大幅なユーロ売りになり安い。


ユーロドルの4時間チャートは、1.5350~1.5600のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5518、1.5594~99、1.5663、1.5758、1.5863。下値のポイントは、1.5448、1.5402~17、1.5359、1.5340。RSIは60と緩やかな上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続。1時間チャートは、1.55以上を維持できず、1.54~1.5550のレンジに入り、RSIは下降ラインに入りトレンドモメンタムも売りが続いている。Dailyチャートは、1.5300~1.5600のレンジに入っている。RSIは下降ラインから横ばいに変化し、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、買い。


●ポンド円
ポンド円は、予想外の英消費者物価に、スタグフレーションの思惑が強くポンドは弱い。しかし、本日予定され手いるイングランド銀行の四半期インフレレポートの結果で相場が急変する可能性が高く、大きなポジションを作り難い。


ポンド円の4時間チャートは、204円を超えられず伸び悩んでいるが買いを継続している。上値のポイントは204.82円、205.48円、208.00円、下値のポイントは、203.41円、203.30円、202.24円。RSIは47と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。
1時間チャートは、204円の大台を維持できずにいるが買い続いている。RSIha58と50を上回り弱いながらも上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買い。Dailyチャートは、198.82~205.48の大枠に入りレンジ相場となっている。RSIは再び50を超え53まで上昇、トレンドモメンタムは売りが確定できずにいる。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
7:50 日 4月 企業物価指数=前月比予想0.5% 前回0.5%、前年比予想3.6% 前回3.9%
8:50 日 3月 経常収支=予想2.8兆円 前回2.4677兆円
8:50 日 3月 貿易収支=予想1.2兆円 前回1.0353兆円
10:30 豪 第1四半期 住宅価格指数=前期比予想1.1% 前回1.1%、前年比予想4.3% 前回4.2%
17:30 英 4月 失業率=予想2.5% 前回2.5%、ILO=予想5.2% 前回5.2%、失業保険申請件数=予想0.0万人 前回-1.2万人、3ヶ月平均賃金=予想3.7% 前回3.6%
18:00 ユーロ 3月 鉱工業生産・季調済=前月比予想-0.3% 前回0.3%、前年比予想2.4% 前回3.1%
18:30 英 BOE四半期インフレレポート
21:30 米 4月 消費者物価指数(CPI): 全品目=前月比予想0.3% 前回0.3%、前年比予想4.0% 前回4.0%、コア指数=前月比予想0.2% 前回0.2%、前年比予想2.4% 前回2.4%
21:30 米 4月 実質所得=予想-0.2% 前回0.2%
米FRB理事会と米ボストン地区連銀共催の会議「オペレーションリスクの測定と管理に対する新たな挑戦」(ボストン)
21:00 米 ローゼングレン米ボストン地区連銀があいさつ
22:15 米 クロズナー米FRB理事が「リスク管理とバーゼル2」について講演
4:45 米 イエレン米サンフランシスコ地区連銀総裁「FOMC概論」で講演


2008年5月14日 13日の海外為替市場

日経平均株価=13953.73(210.37 1.53%)、NYダウ=12832.18(-44.13 -0.34%)、独DAX=7060.19(24.24 0.34%)、英FTSE=6211.90(-8.70 -0.14%)、金=869.60(-15.30 -1.73%)、原油=125.80(1.57 1.26%)。何故か、株安=円売り。


アジア市場は、英小売売上げが、前月比-1.5%(前回-1.6%)と、2ヶ月連続で下落となり、前年比は過去3年来の低水準。英RICS住宅価格は、-95.1(予想-75.0)と、1978年来の低水準で、緩やかなポンド売りが始まり、ユーロドルの上値を重くし、クロスでは円買いの流れとなった。


欧州市場は、英消費者物価指数は、前月比0.8%(予想0.5%)と、6年来の高水準で株価は下落、GBPUSD=1.9522→1.9588→1.9451と上下に振れる展開から、スタグフレーションの懸念にポンド売りが続いた。イタリアの航空宇宙防衛大手フィンメカニカが米DRSテクノロジーズを総額52億ドルで買収する合意との報道や、ユンケル・ユーログループ議長「金融市場がG7の為替に関するメッセージを一段と理解しており、これが続くことを期待する」との報道を材料に、ユーロ売りが強まった。


米国市場は、イエレン・サンフランシスコ連銀総裁「現在の金利水準は適正」、「米国の金利水準は2008年下半期の景気持ち直しにつながる」→ ドルの下支えとなったが、バーナンキFRB議長が「現在の金融市場の状況は依然として正常からは程遠い」との発言に、株価は弱くドル売りの流れとなった。米小売売上高は、前月比-0.2%(予想-0.1%)と弱かったが、除く自動車=0.5%(予想0.2%)と、予想を大幅に上回り、ドル買いの流れが続いた。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.72円で取引が始まり、英BRC小売売上げ+RICS住宅価格が弱く、GBPJYPの売りと104.00円のファンド筋の売りに上値は重く、日経平均株価の上昇のドル買いに底値も堅く、103.60~00円の動意の乏しい展開から、欧州勢の参入にドル売りが強まった。欧州市場は103.83円で取引が始まり、103.39円まで値を下げたが、英CPIが予想より高くGBPJPYの買い戻しが始まると、103.40~75円のレンジを上抜けしドルの買い戻しが始まった。米輸入物価指数は強く、米小売売上高で除く自動車が予想を大幅に上回ると、米利下げ観測後退、103.90円→104.80円まで上昇、中東勢やヘッジファンドの売りや、米国株も弱くドルの上値を抑えられ、104.30円まで徐々に値を下げた。クロスで円売りが続き、終盤にかけては104.93円まで上昇、105円のオプション勢や実需筋の売りに伸び悩み、06:00時では104.75円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5551で取引が始まり、GBPUSDの売りの影響やEURJPYの売りに上値は重く、1.5508まで値を下げたが、1.55ではアジア勢や米系証券の買いに底堅く1.5566まで上昇、GBPUSDの売りに連れて1.5505まで値を下げた。欧州市場は1.5525で取引が始まり、イタリアの航空宇宙防衛大手フィンメカニカが、米DRSテクノロジーズを総額52億ドルで買収する合意との報道に、ユーロ売りが強まるとの思惑が広まり、英CPIを受けたEURGBPの売りに、1.5446まで続落となった。欧州実需筋の買いに1.5488まで値を戻したものの、1.55台を回復できず、米小売売上高の発表に1.5430までユーロ売りが続いた。1.5435~75のレンジで売り買いの攻防が続いたが、ロンドンフィキシングを境にユーロ買いが強まり、1.55を超えてからは投機筋の買いに1.5526まで上昇、ファンド筋の売りが続き、終盤にかけては1.5468まで値を下げ、06:00時では1.5475で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は161.34円で取引が始まり、GBPJPYの売りに上値は重く、161.02円まで徐々に値を下げ、本邦資本筋の買いや堅調な日本株に底値も堅く、161.47円まで値を戻したが、M&A絡みを意識した欧州勢の売りに160.78円まで下落した。欧州市場は161.22円で取引が始まり、ユーロ売りが続く中で161円を割り込み、ユーロ売りが加速、英CPIを受けたEURGBPの売りに160.15円まで続落となったが、本邦資本筋やオプション勢の買いに下げ止まり、ECBフィキシングでは160.75円まで値を戻した。米小売売上高を契機にEURGBPが急伸すると、161.50円を超え、ストップロスの買いに161.80円まで上昇、EURUSDが1.55台を回復しユーロ買いが続き、弱い米国株にもクロスでの円売りが進み、終盤にかけては162.35円まで上昇、06:00時では162.10円で取引されている。


●主な経済指標の結果
8:01 英 4月 BRC小売売上げ=前月比-1.5%(前回-1.6%)、前年比1.0%→過去3年来の低水準
9:01 英 4月 RICS住宅価格=-95.1(予想-75.0 前回-79.4←-78.5)→ 1978年来の低水準
16:30 スウェーデン 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比0.5%(予想0.5% 前回0.9%)、前年比3.4%(予想3.4% 前回3.4%)、
17:30 英 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比0.8%(予想0.5% 前回0.4%)、前年比3.0%(予想2.6% 前回2.5%)、コアCPI=前月比0.5%(是内0.4%)、 前年比1.4%(前回1.4%)、RPI=前月比0.9%(予想0.6% 前回0.3%)、前年比4.2%(予想3.9% 前回3.8%)、RPI-X(retail prices)=前月比0.9%(予想0.5% 前回0.5%)、前年比4.0%(予想3.6% 前回3.5%)→ 6年来の高水準で株価は下落
21:30 米 4月 輸入物価指数=前月比1.8%(予想1.7% 前回2.9←2.8%)、輸出物価指数=0.3%(予想0.8% 前回1.5%)
21:30 米 4月 小売売上高=前月比-0.2%(予想-0.1% 前回0.2%)、除く自動車=0.5%(予想0.2% 前回0.4←0.1%)→ 予想を下回るが、除く自動車は強くドル買いとなる
23:00 米 3月 企業在庫=前月比0.1%(予想0.4% 前回0.5←0.6%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → スターン・ミネアポリス連銀総裁=米経済は向こう2四半期低迷を続ける可能性があり、リセッションはおそらく避けられない。
◎米 → イエレン・サンフランシスコ連銀総裁=現在の金利水準は適正。米国の金利水準は2008年下半期の景気持ち直しにつながる。米住宅価格が一段と下落する可能性を懸念。FRBによる年内の利上げを織り込む金利先物市場の見方が正しければ喜ばしい。
◎米 → フィッシャー・ダラス連銀総裁=米経済の回復時、インフレはFRBが望むより高水準の可能性。FRBとECB、ドルの長期的信頼確保に向け取り組んでいる。ドルの価値は変動、再び上昇へ。金利格差によるドルへの負の連鎖を懸念。中国人民銀行がドルの低下促進を望むとは思わない。景気低迷が長引く恐れがあるが、状況はそれほど悪化しない可能性。
◎米 → ホーニグ・カンザスシティー連銀総裁=金融市場の正常化、利下げや税払い戻しといった措置による景気押し上げが進み、FRBはインフレ抑制に正面から取り組む必要がある。 金融危機について流動性を供給され、状況は安定したと思う。
◎米 → バーナンキFRB議長=流動性対策により金融市場はこれまでに幾分回復してきたとみられる。現在の金融市場の状況は依然として正常からは程遠い。FRBの緊急流動性対策は金融市場の緊張緩和につながったものの、市場は依然として回復過程にあるとの認識。 多くの証券化市場は引き続き停滞している。
米 → ピアナルト・クリーブランド連銀総裁=コア物価指数は望ましいペース以上に上昇している。インフレ圧力を考えれば最近の金融緩和を疑問視する声がエコノミストの間から出ている。


欧州・英国
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=金融市場がG7の為替に関するメッセージを一段と理解しており、これが続くことを期待する。 インフレが主要な懸念材料で、二次的影響を望まない。
◎ユーロ → アルムニア欧州委員会委員=ユーロ圏財務相会合で、インフレは最も弱い層の人たちにとって深刻な問題だ。購買力が低下し、必需品への支出が増えている。われわれすべてにとっても重大な懸念。
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=金融市場、G7の為替に関するメッセージをより良く理解している。
◎ユーロ → ソルベス・スペイン経済財務相=現在のインフレ水準で利下げは困難との見通。 インフレ圧力が和らぐ2008年末までは利下げしやすくなる。
◎ユーロ → 仏クレディ・アグリコール=59億ユーロの株主割当増資を計画。
◎ユーロ → 仏ソシエテ・ジェネラル第1四半期決算=純利益が前年同期比23.4%減益、市場予想は上回る。
◎ユーロ → イタリアの航空宇宙防衛大手フィンメカニカ=米DRSテクノロジーズを総額52億ドルで買収する合意→ ユーロドル下落するとの観測が強まる


日本・その他
◎日本 → 財務省=国際協力銀行が財政融資資金から調達した円資金について、外国為替資金特別会計(外為特会)が保有する米ドルとの交換を5月から可能にすると発表。2008年度予算において財政融資資金から5000億円の調達を計画。
◎豪 → スワン豪財務相=豪予算案を発表し、2008-09年度(08年7月-09年6月)GDP=2.75%←3.5%に引下げ、CPI=3.5%←3.25%に引き上げ。2007-2008年見通し3.5%←4.25%。


2008年5月13日 本日の為替戦略

毎日、色々な記事を材料にして相場を動かそうと活発に動いている投機筋も、米国が本気でドル安を阻止することを本気で考えている人も少ないと思う。少なくともブッシュ米大統領が在任中はそれも考え難い。もちろん、新大統領がドル安を本気で阻止する可能性は否定できず、新大統領が就任すれば為替変動が大きくなることは過去の統計で明らかである。


米金融機関の回復期待から、EURUSDは1.6020から1.5285まで急落した後に、1.55台まで復活したことで、目先の底値を達成した可能性が高く、1.55台では売りが強まることも考えられるが、再び1.6の大台を超え、先の高値を超え、どこまで上昇できるのかを試す過程に入っているように思える。


目先は、ゴンサレスパラモECB専務理事が言っているように「流動性は市場の一部だけの問題となり、徐々に信頼が回復しつつある」とのこと。過去の最悪期は脱したことを信じるならば、円相場はそれほど強くなれないことになが、クロスの円売りがどこまで続くのか、ドル売りがどこまで続くのかを見極めたい。


本日は、経済指標の発表と通貨当局者の発言が多い。スウェーデンと英国の消費者物価指数、英RICS、DCLG住宅価格、米輸出入物価指数、米小売売上高が予定され、予想外の結果に為替が反応しやすい。また、FRB関係者の発言も多く、大手投機筋がこれを材料にして相場を動かそうとすることは間違いなく、特にバーナンキFRB議長の発言には注意。


●ドル円
ドル円は、102円台は買い105円台は売りの図式が強くなっているが、一時ほど金融不安が材料となりドル売り(円買い)になることも少ない。クレジットリスク=円買いの方程式もやや確立が低くなり、金融不安が再燃するまでは極端な円高の流れも選択できない。暫くは105円超えを試し、どこまで上昇できるかを見極め、それから売りを考えても遅くない。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが崩れ値を下げたが、102.50~104.50円のレンジに入っている。上値のポイントは、104.43円、104.61円、104.98円、105.58円。下値のポイントは、102.98~01円、102.60円、101.46円。RSIは41と下降ラインが崩れ弱いながらも上昇ラインへ変化し、トレンドモメンタムも売りから買いに変化しそうになっている。1時間チャートは、下降トレンドが崩れ、RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いになっている。Dailyチャートは、上昇トレンドが崩れ、RSIは上昇ラインが崩れ、売りに傾いているが、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、102.50~104.50円のレンジでの取引が継続すると予想するが、リスクは上抜けで104.50円をブレークすればドル買いが確認され、105.58円がターゲット。


●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロの急落懸念もようやく弱まり1.55近辺での揉み合いとなりそうであるが、ユーロ買いの流れが終了したとの判断もどうも言いがたく、期待感は揉み合いから再度1.60を試し1.61~1.63近くまで上昇。ECBは金融政策を目先変更するとは思えず、1.53~1.56のレンジで揉み合いからで、1.56を超えると買いが確認できるのだか・・・・。


ユーロドルの4時間チャートは、下降トレンドが崩れ、1.53~1.56のレンジに入り上値を試している。上値のポイントは、1.5594、1.5758、1.5863、1.5894。下値のポイントは、1.5518、1.5475、1.5402、1.5359。RSIは52と横ばいながら50を上回り、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、下降トレンドが崩れ上昇に変わり、RSIは上昇ラインとなり、トレンドモメンタムも買いに変化している。Dailyチャートは、1.53~1.56のレンジに入り、RSIは46と下降ラインが崩れ横ばいとなり、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、買い。1.5600超えで確認。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドと言う通貨は、金利も主要通貨では高く、市場流通量もまずまずで、安全資産の一つでもある。ポンド円の取引量は過去と比較にならないほど拡大しているが、一方的に動く過去の流れも薄れ、レンジで取引が増えている。最近の流れはファンダメンタルズのポンド売りに反して、底堅く上値リスクが強くなっている。


ポンド円の4時間チャートは、過去の203~208のレンジ下限近くのピポットラインまで値を戻して、上下試し次の流れを模索している。上値のポイントは、204.82円、205.10円、205.48円、208円。下値のポイントは、202.24円、200.53円、198.82円。RSIは37と下降ラインが崩れ、弱いながらも上昇ラインができ、トレンドモメンタムは買いに変化。1時間チャートは、ポンド買いの流れに入りながらも下降ラインの上限に位置している。RSIは上昇ラインから下降ラインへ変化しているが、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドが崩れ下値を試したがこれも失敗、198.82~205.48円のレンジに入っている。RSIは上昇ラインが崩れ、トレンドモメンタムは買いに変化しそうである。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
9:01 英 4月 RICS住宅価格=予想-75.0 前回-78.5
16:30 スウェーデン 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想3.3% 前回3.4%、前年比予想2.2% 前回2.3%
17:30 英 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.5% 前回0.4%、前年比予想2.6% 前回2.5%、RPI=前月比予想0.6% 前回0.3%、前年比予想3.9% 前回3.8%、RPI-X(retail prices)=前月比予想0.5% 前回0.5%、前年比予想3.6% 前回3.5%
17:30 英 3月 DCLG住宅価=前年比予想6.0% 前回6.7%
21:30 米 4月 輸入物価指数=前月比予想1.7% 前回2.8%、輸出物価指数=予想0.8% 前回1.5%
21:30 米 4月 小売売上高=前月比予想-0.1% 前回0.2%、除く自動車=予想0.2% 前回0.1%
23:00 米 3月 企業在庫=前月比予想0.4% 前回0.6%


19:10 米 ピアナルト米クリーブランド地区連銀総裁、「グローバライゼーションと金融政策」について講演
アトランタ地区連銀主催の金融市場改革に関する会議 (14日まで、米ジョージア州シーアイランド)
21:20 米 バーナンキ米FRB議長が衛星を通じてRBA2008年コンフェランス 「FRBの流動性対策」について講演
22:15 米 ウォーシュ米FRB理事が司会の討論会
0:00 米 プロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁が司会の討論会
2:00 米 イエレン総裁米サンフランシスコ地区連銀総裁が「金融政策立案者の観点からみた米経済見通し」について講演
2:00 米 ホーニグ米カンザスシティー地区連銀総裁が経済見通しについて講演
2:30 米 フィッシャー米ダラス地区連銀総裁がFRBと経済について講演
7:00 米 エバンズ米シカゴ地区連銀総裁があいさつ米大統領選予備選(ウェストバージニア州)


2008年5月13日 12日の海外為替市場

日経平均価格=13743.36(88.02 0.64%)、NYダウ=12876.31(130.43 1.02%)、独DAX=7035.95(32.78 0.47%)、英FTSE=6220.60(15.90 0.26%)、金=884.90(-0.90 -0.10%)、原油=124.23(-1.73 -1.37%)


アジア市場は週初めで薄商いの中、豪住宅ローン申請は、-6.1%(予想-1.0%)、NAB ビジネスコンフィデンス=-8(前回-4)と予想外に悪く、AUDUSD=0.9400→0.9356まで下落したが、欧州市場ではドル売りとAUDJPYの買いの流れに0.9453まで上昇(米国では0.7954まで)した。英HSBCホールディングスが米消費者向け融資の評価損46億ドルを発表するとの観測報道に、USDJPY=103.14円→102.57円まで一時下落。


逆に、FT紙・WSJ紙は、4月のG7声明で急激なドル安を懸念する文言が盛り込まれたのは、米政府の要請で、米政府はドル下落阻止に取り組んでいると報道→ アジア市場でEURUSD=1.5485→1.5366まで下落(米国市場では1.5571)した。USDJPY=103.78円まで上昇(欧州市場では104.04円)した。


欧州市場では、英生産者物価指数は、前月比1.4%(予想0.6%)と予想を大幅に上回りGBPは上昇、GBPUSD=1.9498→1.9603(米国市場では1.9635)、GBPJPY=202.36円→203.75円まで急伸、EURGBP=0.7908→0.7878まで急落(米国市場では0.7954)。英HSBCホールディングスの決算は予想より良く、株価は上昇、え売りとポンドの買いが強まる。


米国市場は、現物株の下落に一時的なドル買い戻しが入るが、米政府のドル下落阻止との報道に疑問が残り、堅調な米国株+新興市場国株に円売りが続き、EURUSDは1.55の壁を超え1.5571まで上昇が続き、ドル売りの流れが続いた。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.04円で取引が始まり、英HSBCホールディングスの評価損が拡大との新聞報道に102.57円まで下落したが、本邦実需筋やアジア勢の買いに下げ止まり、仲値近辺では103.07円まで上昇、FT紙・WSJ紙で米政府がドルの下落阻止に取り組んでいるとの報道を材料に、AUDJPYの売り呑み込み、103.50円近辺のドル売りを消化し、クロスでの円売りも強く103.78円まで上昇した。欧州市場は103.48円で取引が始まり、大手投機筋の円売りに底堅く、英生産者物価指数を受けたGBPJPYの買いや、NZDJPY、AUDJPYの買いに104.04円まで上昇、104円近辺ではオプション勢や本邦機関投資家のドル売りが続いた。主要通貨でドル売りが進む中で、オプションカットでは103.26円まで下落、ロンドンフィキシング後には103.93円まで値を戻し、堅調な米国株に再び104円を試しながらも抜けきれず、103.55~95円のレンジで取引が続き、06:00時では103.80円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5451で取引が始まり、EURJPYの買いに1.5486まで上昇したが、先週末の高値1.5489を超えられず、投機筋の売りが強まり1.5402まで下落、1.5405~30の狭いレンジでの揉み合いから、米政府がドル安阻止に取り組んでいるとの報道を材料に、先週末の安値1.5393を割り込みストップロスの売りに1.5365まで下落、中銀筋の買いに下げ止まり徐々に値を戻した。欧州市場は1.5390で取引が始まり、大口のEURJPYの買いに1.5420まで上昇、英生産者物価指数を受けたGBPUSDの上昇の影響に、EURGBPは下落したものの、ドル売りの流れに1.5466まで上昇、ECBフィキシングでは一時1.5430まで値を下げたが、英HSBCホールディングスの決算報告も前年同期を上回り値を戻し、1.5440~65の狭いレンジで取引が続いた。エバンズ・シカゴ連銀総裁の発言を材料に投機筋の買いが強まり、政府系ファンドの買いが続き、ロンドンフィキシングで1.55を上回ると、1.5550近辺のオプション勢・実需筋の売りを消化し、1.5571まで続伸、1.5528まで値を下げ、06:00時では1.5545で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は159.22円で取引が始まり、英HSBCホールディングスの評価損が拡大との報道に158.65円まで下落したが、本邦資本筋の買いに下げ止まり仲値にかけては195.50円近くまで上昇、159.05~50円の狭いレンジで売り買いが交錯したが、中国の大地震の影響に貴金属価格が上昇するとの思惑に、NZDJPY、AUDJPYの買いに上昇が続いた。欧州市場は159.27円で取引が始まり、クロスでの円売りに、先週末の高値160.05円を超え160.42円まで上昇、東欧勢の大口買いやGBPJPYの買いに上昇が続き、英HSBCホールディングスの決算が予想より良く160.77円まで続伸となった。暫く160.10~60円のレンジで売り買いが交錯したが、堅調な米国株に底堅く、ロンドンフィキシングでは161.40円まで急伸、その後も161.52円まで徐々に底値を切上げ、06:00時では161.36円で取引されている。


●主な経済指標の結果
フランクフルト、チューリッヒ休場(聖霊降臨祭翌日の月曜日) 香港休場(釈迦誕生日)
8:50 日 4月 マネーサプライM2+CD =前年比1.9%(予想2.2% 前回2.3←2.2%)
14:00 日 4月 景気ウォッチャー調査=現状判断DI=35.5(前回36.9)、先行き判断DI=36.1(前回38.2)
10:30 豪 3月 住宅ローン=-6.1%(予想-1.0% 前回-6.8←-5.9%)→ 予想外の悪化に一時AUD売りが強まるが欧州市場では上昇。
10:30 豪 3月 投資家住宅ファイナンス=-7.2%(前回-9.5%)
10:30 豪 4月 NAB 企業信頼感指数=-8(前回-4)、企業景況感指数=7→ 2002年12月来の低水準
17:30 英 3月 貿易収支=-74.37億ポンド(予想-75億ポンド 前回75.87←-74.87億ポンド)、ユーロ圏除く=-37.72億ポンド(予想-40億ポンド 前回-40.85←-40.2億ポンド)
17:30 英 4月 生産者物価指数(PPI )=前月比1.4%(予想0.6% 前回1.1←0.9%)、前年比7.5%(予想6.4% 前回6.5←6.2%)、 コア・産出指数(output)=前月比1.0%(予想0.3% 前回0.4←0.3%)、前年比予想4.5%(3.2% 前回3.5←3.0%)、PPI・投入指数(Input)=前月比2.4%(予想1.6% 前回1.7←1.8%)、前年比23.1%(予想21.4% 前回20.5←20.4%)→ GBP買いになる。
21:30 カナダ 3月 新築住宅価格指数=前月比0.2% (予想0.2% 前回0.3%)
3:00 米 4月 財政収支=1593億ドル(予想1600億ドル 前回1776.7億ドル)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → エバンス・シカゴ連銀総裁=現在の政策金利の水準が緩和的で、この先経済成長を後押しする。現在の政策スタンスにより、成長とインフレ見通しに対する両方のリスクがおおむね均衡。成長リスクは下向きで、インフレリスクは上向きだ。フェデラルファンド金利は実質ベースでゼロの近くか恐らくわずかにマイナス。米経済は、FRBの利下げや政府の景気刺激策で、2008年の下半期に幾分上向くが、成長のペースは緩やかで回復は来年早々。景気減速下で企業の価格決定力が欠如していることを踏まえると、インフレは今後鈍化。高水準の食品・エネルギー価格が経済への逆風になっているが、税払い戻しを含む政府の景気刺激策は、景気を顕著に押し上げる。
◎米 → WSJ紙=4月のG-7声明で急激なドル安を懸念する文言が盛り込まれたのは、米政府の要請。米政府はドル下落阻止に取り組んでいる→ ドル買いの流れから、円売りが強まるが信憑性は不明。
◎米 → ゴールドマン・サックスのエコノミスト=住宅ローンのクレジット損失が総額5000億ドルに上る。


欧州・英国
◎ユーロ → ゴンサレスパラモECB専務理事=流動性は市場の一部だけの問題となり、徐々に信頼が回復しつつある。市場に戻りつつある金融機関と依然として資金調達を模索している金融機関に分かれる。
◎ユーロ → ゴンサレスパラモECB専務理事=ユーロ圏のインフレが2008年に緩やかに低下し、中長期的にはECBの目標水準に戻る。 インフレがわれわれの目標水準を大幅に上回る期間が長引いているが、年内はインフレがゆっくりと低下。中長期的には、インフレがわれわれの目標を上回ることはないが、手を緩めることはできない。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=インフレ期待をしっかりと抑制し、二次的影響を回避する必要がある。短期的に価格ショック対する金融政策の効力は限られている。物価安定にしっかりと焦点を当てることがこれまで以上に重要。最近のユーロ相場の動きに懸念している。われわれはとりわけ最近見られる突然の動きに対し懸念。
◎ユーロ → リーカネン・フィンランド中銀総裁=米国がリセッション入りしている可能性は高く、その影響で欧州の経済成長も鈍化する。特に食品価格に短期的な物価への圧力がみられる。
◎英 → 英HSBCホールディングス年第1四半期報告=サブプライム関連の損失58億ドル(米消費者向け金融部門の貸倒引当金は32億ドルで、前四半期の46億ドルを下回った。投資銀行部門のグローバル・バンキング・マーケッツで26億ドルの評価損)を計上したものの、実質ベースの収入の伸びは前年同期を上回った→ 株価は上昇、ポンド買いとなる。
◎英 → センタンスBOE金融政策委員会委員=エネルギー高に伴う物価の上振れリスクがあるが、景気の低迷が長期化した場合は物価が下振れるリスクもあり、双方のバランスをとることが必要。国際商品市場からの物価上昇圧力と比較的弱いポンド相場により、インフレ率は上昇し、2008年上半期は目標からかい離する可能性が高く、物価の下振れリスクも存在する。


日本・その他
◎日本 → 白川日銀総裁=世界経済の懸念材料である米国景気は、住宅価格は下げ止まっておらず、停滞あるいは緩やかに後退する可能性が高い。当面の金融政策運営はリスク要因が大きく、中立というスタンスをとっている。従来の利上げ路線から特定の方向性を示さない中立姿勢への転換。物価上昇下でも景気後退に対応した利下げが有効な場合も。世界的な物価上昇についてインフレへの臨界点が近づいている。今後本格的なインフレになるかどうかは各国の金融政策での対応が重要。物価が上昇しても、経済の悪化を招く場合には金利を据え置くことが適当。交易条件悪化に伴う景気後退の場合には、利下げをすることが適当な場合もある。不確実性の高い状況においては、下振れリスクに留意して政策運営を行う方針、一方で現在のゼロ%近辺の実質金利は極めて低いとの認識を示し、上下両方向のリスクを点検し機動的に政策運営を。
◎中国 → 中国四川省の大地震の影響に商品価格が上昇
◎中国 → 中国中銀(人民銀行)=預金準備率を0.5%引き上げ16.5%と過去最高、20日から実施。
◎中国 → 中国国家統計局=4月の消費者物価指数は前年同月比8.5%(前回8.3%)と12年ぶりの高水準。
◎中国 → 周小川中銀総裁=インフレ抑制が依然として優先課題。米国など他の国は景気後退回避により焦点を当てているが、中国の金融政策は経済成長や雇用よりもインフレ対策を目標にする必要がある。


2008年5月12日 本日の為替戦略

週初めとなる月曜日の為替市場は、ロンドンとNY市場は通常通り取引となるが、欧州では独・スイス市場が祭日で休場となり、取引量は若干薄くなり、逆に大手投機筋が相場を動かしやすくなっている。


本日の経済指標・その他からは、経済指標の発表が主要国で多いものの、相場を動かすインパクトの大きな経済指標も見当たらず、よほど予想外の結果となれば話は別であるが、エバンズシカゴ中銀総裁やトルシェECB総裁の発言がより注意が必要となっている。


●ドル円
ドル円は、ドル高と円高の流れにクロスでは円が上昇し、ドル円だけを見ると、先週末の流れからはドル売りが続く気配が強くなっている。しかし、欧州主要通貨で、ドル売りの流れに逆戻りする可能性もあり、結果的にクロスでは円買いも長続きできるか疑問が残り、ドル売りの流れに一時的には下値リスクも残るが、ドル円も予想外に底堅い展開になる可能性もあり、底値も限定的と思われる。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが崩れ、ドル売りの流れが続いている。上値のポイントは、103.74円、104.45円、104.57円、104.98円、105.58円。下値のポイントは、102.61円、101.46円、100.04円。RSIは32と下降ライン崩れているが、トレンドのあるドル売りになるのかを注視する必要があり、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、下降トレンドが続き、103円を中心に売り買いが交錯、Dailyチャートは、上昇トレンドが崩れ、売りに変わり戻り売りになっている。トータルの判断は、短期的にはドルの下値を試す動きが続くと思われ、売り。しかし、下値を確認してからドルの買い戻しも視野に。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.55~1.57のレンジでの揉み合いから、米国の景気回復期待に下値を割り込み、1.53の重要なポイントをも割り込みユーロ売りの大相場となったが、流石にここまで値を下げれば、幅広いユーロ買いが湧き出て、200ポイント近く値を戻し週末には1.55近くまで値を戻している。1.55近辺では上値の重さも逆に確認し、ドイツ・スイス市場が休場なこともあり、この水準を超えられるかが問題で、一直前のユーロ買いも弱まりレンジ相場に入りやすくなっている。


ユーロドルの4時間チャートは、下降ラインも崩れ、1.54~1.5594のレンジに入っている。上値のポイントは、1.5518、1.5594、1.5663。下値のポイントは、1.5402、1.5359、1.5260、1.5137。RSIは50と横ばいとなり、RSIは弱いながらも買いに変化している。1時間チャートは、目先の上限に張り付き上げ止まり、1.54近くまでの下落する可能性が出ている。RSIは買いが崩れながらも67と高値を維持し、トレンドモメンタムは買いを継続している。Dailyチャートは今までの売りの流れが弱まり、RSIは下降ラインを継続、トレンドモメンタムは売りを継続しているが、全体では1.5340~1.5599のレンジを示唆している。トータルの判断は、1.54~1.56のレンジ取引から、押し目買いが強まり上値を試すことを期待したい。


●ポンド円
ポンド円は、弱い英経済指標が相次いで発表され、イングランド銀行の金利引き下げ期待が脹らみ、クロスではポンド売りが続き、ドルに対しても値を下げポンドは全面安の流れとなり、ポンド円もこの影響は避けられない。ポンド円が上昇した出発点でもある、198円の壁を割り込むと続落へ、、逆に、199円を維持できれば反発する可能性が高まり、それまでは、199~202.24円のレンジで、逆張り、抜けたら撤退。


ポンド円の4時間チャートは、203円~208円レンジの下限を割り込み、売りが続いている。上値のポイントは、202.24円、203.30円、203.41円、204.82円、205.10円。下値のポイントは、199.80円、198.05円、196.87円。RSIは23と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは綺麗な下降トレンドが続き、RSIはやや戻し気味で、トレンドモメンタムは買いに変わりそうになりながらも、リジェクトされ売りが続いているが、202.45円ぐらいまでの戻りも考えられる。Dailyチャートは、上昇トレンドが崩れ、RSIは上昇ラインが崩れ、198.38円~214.90円の大きなレンジに入り、トレンドモメンタムは、先走りながらも売りを示している。トータルの判断は、売りから入るが、198.05円の大きな壁を割り込むまでは、下値での売りも難しく、199円を壁に下げ止まる可能性もあり、199円~202.24円のレンジを考えたい。


●本日の経済指標・その他
フランクフルト、チューリッヒ休場(聖霊降臨祭翌日の月曜日) 香港休場(釈迦誕生日)
8:50 日 4月 マネーサプライM2+CD =前年比予想2.2% 前回2.2%
14:00 日 4月 景気ウォッチャー調査=現状判断DI=予想 前回36.9、先行き判断DI=予想 前回38.2
10:30 豪 3月 住宅ローン=予想-1.0% 前回-5.9%
10:30 豪 3月 投資家住宅ファイナンス=予想 前回-9.5%
17:30 英 3月 貿易収支=予想-75億ポンド 前回-74.87億ポンド、ユーロ圏除く=予想-40億ポンド 前回40.2億ポンド
17:30 英 4月 生産者物価指数(PPI )=前月比予想0.6% 前回0.9%、前年比予想6.4% 前回6.2%、 コア・産出指数(output)=前月比予想0.3% 前回0.3%、前年比予想3.2% 前回3.0%、PPI・投入指数(Input)=前月比予想1.6% 前回1.8%、前年比予想21.4% 前回20.4%
21:30 カナダ 3月 新築住宅価格指数=前月比予想0.2% 前回0.3%
1:00 米 4月 スペンディングパルス小売売上高=予想 前回0.6%
3:00 米 4月 財政収支=予想1600億ドル 前回1776.7億ドル
22:15 米 エバンズ米シカゴ中銀総裁が経済見通しについて講演
23:30 ユーロ トリシェECB総裁が「経済とオープン・ソサエティ」会合に出席 (ミラノ)


2008年5月11日 今週の為替戦略

先週は、長かった日本のゴールデン・ウイークも終わった。米国の大型減税の早期実施や金融機関の資金調達もスムーズに行われ、米金融市場の正常化期待が高まり、米経済の悲観的な見方も弱まり、長期金が上昇し、先々週にはドル買いの流れが強まっていた。


しかし、円高・ポンド安など主要通貨でばらつきがあるものの、このドル買いの流れも弱まり、原油価格は125.96←116.32ドルと、連日に渡り高値更新を続け8.29%も上昇、商品価格(CRB)は427.48←399.70と5%も上昇した。しかし、長期金は弱く米10年債利回りは、3.769%←3.797%と2週連続の下落となり、NYダウは、12745.88←13058.20と2.39%下落している。


今週は、米経済の楽観論に疑問を抱きながら、ドル売り・買い、どちらの流れが正しいのか見極める動きへと変わっている。先週はホーニング・カンザスシティー連銀総裁から将来の利上げを示唆する発言に相場が急変する動きもあったが、今週も多くの通貨当局者の発言が控えており、それが材料にされ相場が動くことは間違いない。


いずれにしても、経済指標と発言に振り回される相場を考えながらも、ドル高の流れがどこまで続くのかを試しきれているようには思えず、円高の流れも長続きするようにも思えない。先々週のドル高値圏を試す動きを期待したい。


5月9日から7月中旬にかけては、米景気対策の一環ともなる減税措置が継続され、単身者で最大600ドル、共働きで1200ドル、子供一人に300ドルと、総額1520億ドル(約1兆円)小切手や送金が行われ、個人消費が拡大しドルの下支えになることは間違いない。問題はいつからかだけである。


Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると、
主要通貨では:GBPUSDとNZDUSDの下落が特筆されるが、全体としては前週のドル買いの流れが修正され、米AIGの決算やシティグループの資産売却などドル売り材料もあり、長期金利は低下し、株価も弱く、円高の流れが目立った。EURUSDはFT紙で「米欧当局者がドルの対ユーロでの上昇が望ましいとの認識で一致、相場が急反転しかねないと懸念」との報道に1.5285まで急落したが、ECB理事会後のトルシェECB総裁からインフレ高止まりを示唆する発言で買い戻しも見られた。GBPUSDは、ネーションワイド4月の英消費者信頼感指数が統計開始以来の低水準、英3月の鉱工業生産指数が、2007年90月来の低水準、製造業生産が2007年2月来の低水準となり、利下げ期待に1.9460まで下落したが、BOEのMPCでは全会一致で金利据え置きを決定、終盤では買い戻しも見られたが、大きく値を下げる週となった。


USDJPY    OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 104.45 105.70 103.22 105.41 0.98 0.94% 2.48 2.37%
09-May-08 105.20 105.63 102.61 102.82 -2.59 -2.46% 3.02 2.87%


EURUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 1.5610 1.5847 1.5360 1.5425 -2.04 -1.31% 4.87 3.11%
09-May-08 1.5435 1.5595 1.5285 1.5482 0.57 0.37% 3.10 2.01%


USDCHF   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 1.0354 1.0610 1.0299 1.0573 2.28 2.20% 3.11 3.01%
09-May-08 1.0554 1.0625 1.0396 1.0411 -1.62 -1.53% 2.29 2.17%


GBPUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レン
02-May-08 1.9844 1.9965 1.9624 1.9717 -1.39 -0.70% 3.41 1.72%
09-May-08 1.9727 1.9782 1.9460 1.9539 -1.78 -0.90% 3.22 1.63%


AUDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 0.9333 0.9471 0.9274 0.9345 0.13 0.14% 1.97 2.11%
09-May-08 0.9357 0.9506 0.9341 0.9434 0.89 0.95% 1.65 1.77%


USDCAD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 1.0139 1.0241 1.0036 1.0193 0.58 0.57% 2.05 2.02%
09-May-08 1.0193 1.0198 0.9998 1.0052 -1.41 -1.38% 2.00 1.96%


NZDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 0.7824 0.7879 0.7725 0.7797 -0.20 -0.26% 1.54 1.97%
09-May-08 0.7816 0.7935 0.7649 0.7692 -1.05 -1.35% 2.86 3.67%


円クロスでは:
全通貨で円の買い戻しが強まり円高の週となった。特にNZの失業率は悪化、NZDJPYは4月1日の水準となる78.51円まで下落、GBPJPYは利下げ期待に一時200円を割り込み、共に円は3%台と大幅に上昇、円と同じ金融不安のヘッジ通貨でもあるCHFに対しても円は1%近く上昇、前週の流れと異なる動きとなった。EURJPYも160円台の大台を割り込み一時158.60円まで急落するなど、楽観的な米金融市場の期待感も弱まり、株安=金利上昇=円高の流れとなった。


EURJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 163.03 163.90 160.61 162.54 -0.64 -0.39% 3.29 2.02%
09-May-08 162.39 163.10 158.60 159.17 -3.37 -2.07% 4.50 2.77%


GBPJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 207.26 209.01 203.44 207.75 0.43 0.21% 5.57 2.69%
09-May-08 207.53 208.30 199.77 200.97 -6.78 -3.26% 8.53 4.11%


CHFJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 100.85 101.35 99.04 99.69 -1.26 -1.25% 2.31 2.29%
09-May-08 99.64 100.06 98.26 98.82 -0.87 -0.87% 1.80 1.81%


AUDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 97.49 98.78 96.14 98.48 1.05 1.08% 2.64 2.71%
09-May-08 98.44 99.83 96.29 97.05 -1.43 -1.45% 3.54 3.59%


NZDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 81.71 82.54 79.93 82.15 0.54 0.66% 2.61 3.20%
09-May-08 82.21 83.02 78.51 79.11 -3.04 -3.70% 4.51 5.49%


CADJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
02-May-08 102.98 104.09 101.58 103.36 0.38 0.37% 2.51 2.44%
09-May-08 103.17 105.36 101.59 102.30 -1.06 -1.03% 3.77 3.65%


IMM通貨先物:
先週は6日以降にドル売りが加速したため、公表されたデータも大きく変わっていると思われるが、先週序盤の市場センチメントは、JPY・GBP・CHFショートに傾き、CAD・AUDロングに傾き、通貨間で相違がみられた。AUDは65,421コントラクトと最も選好され、その後もAUD高の流れが続き、JPYのロングポジションは前週より減少したが、48,735コントラクトと比較的大きく、7日の105.59円をピークに急落したことで、JPYロングが積み上がっていると思われる。また、CADのロングポジションも大幅に拡大し、一週間を通じても上昇していた。


JPY Long Short Net
29-Apr-08 73,485 18,035 55,450
06-May-08 69,355 20,620 48,735


EUR Long Short Net
29-Apr-08 48,319 69,634 -21,315
06-May-08 54,383 66,895 -12,512


GBP Long Short Net
29-Apr-08 21,296 46,144 -24,848
06-May-08 13,874 44,311 -30,437


CHF Long Short Net
29-Apr-08 26,625 19,624 7,001
06-May-08 19,125 23,262 -4,137


CAD Long Short Net
29-Apr-08 31,816 24,388 7,428
06-May-08 48,104 16,392 31,712


AUD Long Short Net
29-Apr-08 60,245 9,780 50,465
06-May-08 75,627 10,206 65,421


NZD Long Short Net
29-Apr-08 10,798 5,309 5,489
06-May-08 11,449 5,112 6,337


今後の金利予想は:
国   予定日  現行政策金利  予想:         
USD  6月25日 2.00% 金利据え置きを予想(Fed Funds Target Rate)
EUR  6月5日 4.00% 金利据え置きを予想(Refi Rate)
GBP 6月5日 5.00% 0.25%の利下げ を予想(Base Rate)
JPY 5月20日 0.50% 金利据え置きを予想(OverNight Call Rate)
AUD 6月3日 7.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
NZD 6月4日 8.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
CHF  6月19日 2.75% 金利据え置きを予想(3 month Libor target)
CAD 6月10日 3.00% 0.25%の利下げを予想(OverNight Rate)
NOK 5月28日 5.50% 金利据え置きを予想 (Sight deposit)
SEK  7月3日 4.25% 金利据え置きを予想 (Repo rate)


今週は非常に高いイベントリスクの経済指標もなく、中程度の経済指標が数多く発表され、通貨当局者の発言も非常に多く、ほぼ毎日発言が予定されており、その発言内容で一喜一憂することになりそうである。


インフレ関連の指標が多く、12日=英PPI、13日=スウェーデン・英CPI、英輸入物価指数、14日=日本企業物価指数、英四半期インフレレポート、米CPI、15日=独・ユーロCPI、16日=NZCPIと目が離せない。


住宅関連の市場も多く、12日=豪住宅ローン、カナダ新築住宅価格指数、13日=英RICS住宅価格、英DLCG住宅価格、14日=豪第1四半期住宅価格指数、15日=米住宅建設業指数、16日=米住宅着工件数が予定され、引き続き住宅関連の指数で株式=為替相場が動くことは多い。


景気判断の関連では、12日=米スペンディングパルス小売売上高、13日=米小売売上高、15日=NZ小売売上高指数、NY連銀製造業景気指数、フィラデルフィア連銀景況指数、16日=スイス小売売上高、米ミシガン大消費者信頼感指と多く、米金融不安も解消に向かい景気が回復するとの期待感も強い中で、注目される。


GDP経済成長では、15日=独・ユーロGDP、16日=日本GDP、雇用関連では、14日=英失業率、15日=豪週間平均賃金、貿易収支では、12日=英貿易収支、16日=ユーロ貿易収支が予定されている。


●ドル円
ドル円は、ドル高の流れでも比較的健闘している通貨の一つでもあるが、この流れも米国の金融安定の度合いに大きく左右される状況には変わりない。最近では円と株価の連動は変わりないものの、金利との連動も指摘され、10年国債の利回りを比較しても、3月21日の週が3.341%と最低で、4月25日の週は3.863%まで、4月25日の週には3.863%まで上昇し、先週は3.769%まで低下。為替相場も、3月21日の週が最安値となる95.77円まで下落、4月25日の週には104.82円まで上昇、5月2日の週の105.70円を高値に、先週は102.61円まで下落した。米所得減税の効果次第ではあるが、ドルの下支えになることは間違いなく、金利も下げ止まること期待し、ドルの買い材料が優勢である。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間から上限近くで取引されている。上値のポイントは、103.68円、104.22円、105.8円、106.58円、106.86円、108.60円。下値のポイントは、102.61円、101.78円、100.65円、97.73~90円、95.73円。RSIは上昇ラインを何とか維持し、トレンドモメンタムも買いを継続している。Dailyは前週までの買いから売りに変化し、Monthlyは緩やかな売りが続くも、目先はニュートラルで様子見となっている。トータルの判断は、下値のリスクは101.78~102.61円と残るが、その後の上昇の可能性が高まり、106.66~05円が上値のターゲット。Daily=売り、Weekly=買いに変化しつつある、Monthly=ニュートラル。


●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロ圏の消費者物価指数も落ち着き、今までの上昇傾向が弱まり、米経済のボトムアウト期待に、投機筋から激しいユーロ売りが続いた。1.53~1.57のダブルノータッチオプションの下限をトリガーしたことで、投機的なユーロ買いポジションも大半は整理がついたことと思われる。大相場の後の反動に引き続き、戻り売り局面も予想されるが、押し目買いの流れに変わりつつあり、今後の上昇を期待したい。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、ラインの上限で上値が重くなっている。上値のポイントは、1.5599、1.5756、1.5863、1.6040、1.6415。下値のポイントは、1.5395、1.5340、1.5044、1.5002~21。RSIは61とやや上向き、とエンドモメンタムは、売りに変化しつつあるが、まだ買いの流れが続いている。Dailyチャートはいままでの売りの流れが弱まり、Monthlyチャートは今までの強い買いは弱まりつつあるが、依然と買いの流れを維持している。トータルの判断は、1.5044~1.6040のレンジで、再び上限を試す可能性が出ている。Daily=売りが弱まる、Weekly=ニュートラルから弱い買いを継続、Monthly=上昇力は弱まりつつあるが、買いの流れを継続。


●ポンド円
ポンド円は、クロスの円高の流れに大きく値を下げているが、GBPUSが1.94~2.01のレンジに入り、方向性が乏しくなっているが、ポンド売りポジションが積み上がりやすく、レンジの下限を失敗した後は、上限を試すことが予想される。208~209円台の上値を4週間試し、失敗した反動にポンド売りに傾きやすいが、ドル円では極端な円高期待も目先は薄れつつあり、暫くはレンジ相場。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドからラインの中間での取引が続き、目先の大枠では200円~210円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、202.70円、203.36円、204.76円、205.61円、213.70円、214.01円。下値のポイントは、200.53~62円、198.82円、198.18~38円、195.62円。RSIは30と下降ラインが崩れ、トレンドモメンタムも売り継続ながら、買いい変化する可能性が高まっている。Dailyは売りに変化しているが、Monthlyは198.38円~214.90円の大きなレンジに入っている。全体の流れは大きな売りに傾いているものの、Weeklyでは上昇のリスクが強く、200円以上を維持できれば、上値のリスクが強くなる、トータルの判断は、買い。先週の安値199.77円を割り込んだら撤退。長期的なポジションでは戻り売りが続くので、GBPUSDが2.01台に乗ったら売りに徹したい。Daily=売り、Weekly=200.62~210.87円、Monthly=ニュートラル。


2008年5月10日 9日の海外為替市場

日経平均株価=13655.34(-287.92 -2.06%)、NYダウ=12745.88(-120.90 -0.94%)、独DAX=7003.17(-68.73 -0.97%)、英FTSE=6204.70(-66.10 -1.05%)。


アジア市場は、豪準備銀行四半期金融政策報告で、2008年の基調インフレ率見通しを引き上げ、成長率見通しを引き下げ、利上げ観測が薄れ、豪ドル売りが一時強まった。また、AIGの第1四半期決算の赤字額が過去最大となり、シティグループ(FT紙)は、収益性の向上を目指し、総資産の約20%に相当する4000億ドルの資産を今後2~3年間で売却する方針に、ドル売りが続き日経平均株価の下落に円の買いが強まった。


欧州市場は、独生産者物価指数が、前月比0.6%(予想0.3%)と予想を上回り一時EUR買いとなり、AIGの第1四半期決算が過去最大の赤字となったことを受け、S&Pとフィッチ・レーティングスが格付けを引き下げた、ドル売りの流れが続いた。


米国市場は、米貿易収支が、-582.1億ドル(予想-613億ドル)と赤字額が縮小し、一時ドル買い戻しが強まったが、NYダウが弱く(-120.90ドル)、長期金も低下(30年債利回り3.797%→3.769%・先週末3.861%)に、円高の流れが続いた。 


●ドル円
アジア市場のドル円は103.37円で取引が始まり、朝方の103.96円を高値に、前日の円高の流れに円売りポジションの巻き戻しが強く、米AIG決算、シティー・グループの資産売却に、米系ファンドや投機筋の円買いと、日経平均株価も弱く103.24円まで続落、一時103.64円まで値を戻したが、103.05円まで続落となった。欧州市場は103.34円で取引が始まり、米AIGの第1四半期決算の赤字額が過去最大+レーティング引き下げに、株価は弱く円買いが続き、ドル円は103円を割り込み102.62円まで続落となった。米貿易赤字が縮小したことで、ポジション調整のドル買いに103.39円まで上昇したが、ロンドンフィキシングを境にドル売りが再開、米株価は弱く長期金利も低下したことで、上値を徐々に切り下げ102.86円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5393で取引が始まり、この1.5393を安値に1.5395~30の狭いレンジ取引から、独4月の卸売物価指数が予想を上回り、1.5440超えのストップロスの買いを試し、1.5465まで上昇、ユーロ円の売りに一時1.5420まで値を下げたが、大手投機筋のユーロ買い戻しが続いた。欧州市場は1.5451で取引が始まり、ロシア勢や大手投機筋の買い戻しに1.5489まで上昇、1.55の大台を直前にしてオプション勢や欧州勢の売りに上げ止まり、1.5451~1.5475のレンジで激しい売り買いの攻防が続いた。米貿易収支に1.5435まで下落、1.5422まで続落となったが、AIG決算+レーティング引き下げ+シティの資産売却を材料にドル安センチメントも強く、ロンドンフィキシングを契機にユーロ買いが始まり、徐々に底値を切上げ再び1.55を試す動きに、1.5485まで上昇、1.5482で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は159.67円で取引が始まり、朝方の160.05円を高値に、AUDJPYの売りやファンド筋の売りが続き、159.33円まで下落、159.40~90円のレンジで取引が続いていたが、弱い日経平均株価に続落となった。欧州市場は159.70円で取引が始まり、ポジション調整と思われる欧州勢の売りが続き、弱い欧州株に158.60円まで続落となった。米貿易収支を契機に159.50円まで値を戻したが、弱い米国株に米系証券の売りが続き、159.05~50円のレンジで売り買いが交錯、159.22円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
14:00 日 3月 景気動向調査・速報=先行指数20.0(予想20.0% 前回54.5%)、一致指数33.3(予想33.3% 前回70.0)
15:00 独 4月 生産者物価指数(PPI)=前月比0.6%(予想0.3% 前回1.6%)、前年比6.9%(予想6.6% 前回7.1%)→ 予想を上回り一時EUR買いとなる
17:00 ノルウェー 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比-0.1%(予想0.2% 前回0.1%、前年比3.1%(予想3.5% 前回3.2%)、コア=2.4%(予想2.3% 前回2.1%)
20:00 カナダ 4月 失業率 =6.1%(予想6.0% 前回6.0%)、雇用者変化=1.92万人(予想1万人 前回1.46万人)
21:30 カナダ 3月 貿易収支=55.3(予想45億カナダドル 前回47.9←49億カナダドル)、輸出=400.6億カナダドル(前回394.2←393.2億カナダド)、輸入=345.3億カナダドル(前回346.3←343.9億カナダドル)
21:30 米 3月 貿易収支=-582.1億ドル(予想-613億ドル 前回-617.1←-623.2億ドル)、輸出=-1.7%・-1485.1億ドル(前回1511億ドル)、輸入=-2.9%・2067.2億ドル(前回2128.2億ドル)→ 景気減速で輸入が過去最大の減少。


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → シティー・グループFT紙=収益性の向上を目指し、総資産の約20%に相当する4000億ドルの資産を今後2~3年間で売却する方針。
◎米 → 米AIG=S&Pとフィッチ・レーティングスは、AIGの第1四半期決算が-78億ドルと過去最大の赤字となったことを受け、同社の格付けを1段階引き下げた。格下げで資金調達コストが増加する可能性高い。
◎米 → マコーミック米財務次官=中国は人民元の上昇加速を維持し、金融部門の改革を推進すべき。


欧州・英国
◎アイスランド → アイスランド中央銀行のチーフエコノミスト=経済は非常に危険な領域に入っており、通貨クローナの安定が大きな課題。
◎IMF → IMF=イタリアの財政悪化を警告、ベルルスコーニ新政権に速やかな是正措置を求めた。
◎スウェーデン → ローゼンバーグ・スウェーデン中央銀行副総裁=政策金利は当面据え置きが続く。世界経済減速のリスクを考慮した場合、利下げの可能性も排除できない。 インフレは当面ターゲットを上回る水準にとどまる見通しで、インフレ期待もやや高すぎると表明。金融市場混乱を受けて世界経済が減速していると指摘し、こうした要因は将来のインフレ率上昇のリスクよりもやや大きいと考える。したがって、将来的に利下げの必要が出てくる可能性は排除しない。


日本・その他
◎シンガポール → トニー・タンシンガポール政府投資公社副会長(GIC)=住宅価格の下落とエネルギーコストの上昇により世界経済へのリスクは、今後12カ月にわたり高まる可能性がある。米国での住宅価格の大幅下落によりモーゲージ関連の損失が拡大し、消費支出が圧迫される可能性がある。エネルギーコストの上昇で、米景気刺激策による世帯への税還付効果が相殺される可能性もある警告。
◎中国 → 王岐山中国副首相=インフレは最大の問題、景気抑制策を強化する。
◎豪 → 豪準備銀行四半期金融政策報告=2008年の基調インフレ率見通しを引き上げ、成長率見通しを引き下げ。基調インフレ率=6月4.25%・12月4%・2009年2.5%・2010年2.75%。GDP=6月2.5%・2008年2.25%・2009年2.5%・2010年2.75%。消費者物価指数=6月4.25%・2008年4.5%・2009年3.25%・2010年2.75%。内需の伸び鈍化見通しにより長期インフレ率予想を引き下げ。08年の基調インフレ率見通しを引き上げ、成長率見通しを引き下げ→ 年内の利上げ観測が薄れ、金利据え置きが予想され、AUDやや売りとなる。


2008年5月9日 本日の為替戦略

イングランド銀行と欧州中銀は、政策金利の据え置きを決定。予想通の結果にサプライズは無いが、直前の英・ユーロの経済指標が悪く、将来の利下げ期待が脹らんでいただけに、その影響のドル売りが見られた。また、誰が発言したかは不明で、ある意味ではいい加減でもあるが、FT紙は、米欧当局者がドルの対ユーロでの上昇が望ましいとの認識で一致している。欧州経済が減速していると市場が認識すれば、相場が急反転しかねないと懸念と書いてあった。本当ですかね????


昨日の為替市場はこの影響にユーロ売りが加速したが、どう読み直しても、先のG7語の発言と変わらず、サプライズもなく、1.53のオプションブレークに利用されただけにしか思えないが、真贋は別として、ユーロ売りに反応する弱いセンチメントを表していたが、終わってみれば結局のところ、ドル円以外は前日とほぼ同じ水準で取引を終了。


欧州委員会の報告書では、ユーロの過大評価への懸念は増大。ユーロの変動は歴史的基準と比較すると、ユーロの動きが急激になっているとの一部の政策担当者の主張に反論。長期的なユーロ高を容認しているとも考えられる。


本日は、金曜日の週末、特に重要な経済指標もなく、平穏無事な相場になってほしいものであるが、今週の流れを振り返れば、今日もサプライズは避けられないのではとの思いが強い。クロスでの円ロングに注目したい。


本日の経済指標・その他では、久しぶりに重要な経済指標の発表もなく、昨日のEURUSDの急変の影響だけがきになる。


●ドル円
ドル円は、主要通貨の中で(AUDUSD除く)唯一ドル売りの流れが加速、クロスでも円高流れとなっている。何が直接的な要因なのかよくわからず、ポジション調整以外考え難くく、ドル円でドル売りを継続することもためらいを感じるが、上値が非常に重くなっているのも事実で、103~105円のレンジで勝負しながら、下落リスクに注意したい。


ドル円の4時間チャートは、上昇ラインが崩れ、大枠は103.50~104.50円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、104.15円、104.40円、104.74円。下値のポイントは、103.21円、103.01円、101.46円。RSIは33と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続している。Dailyチャートは、上昇トレンドが崩れ、RSIは買いが崩れ、トレンドモメンタムは買い継続ながら、ドルロングポジションはニュートラルからやや売りに傾いている。1時間チャートは、ドル売りが続いているが、RSIは下降ラインが崩れ買いに変化、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、104.15円までの戻りを覚悟しながらも、流れはドル売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、見事なことではあるが、大手投機筋は色々なことを材料にして、1.53の壁を割り込み、オプション勢や投機筋のユーロロングを一掃した。しかし、期待通りに下がるということはそれだけ市場のセンチメントがユーロ買いに不安を抱いている証拠でもある。市場のセンチメントや水準に関係なく、1.6020から1.5285まで急落したEURUSDの相場を考えると、どうしても買いが先行しやすい。昨日の安値1.5285を割り込んだらギブアップ。


ユーロドルの4時間チャートは、一時下限を割り込んだが、引き続き1.53~1.57のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5421、1.5475、1.5518、1.5594。下値のポイントは、1.5359、1.5283、1.5250、1.5187。RSIは49と横ばいで、トレンドモメンタムは売りが続いている。Dailyチャートは、ユーロ売りの流れが続き、RSIも下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りが続いている。1時間チャートは、ユーロ買いに変化、RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いに変化、短期的には買いに傾いている。トータルの判断は、1.5475までの戻りを覚悟しながらも、流れはユーロ売り。


●ポンド円
ポンド円は、上も下も動じない相場から、ようやく下値を試す環境が整っている。最近の相場は下抜け→売り→失敗、上抜け→買い→失敗を繰り返す相場が長く続いた影響に、今回もどうも信じられないでいる。しかし、大きな陰線引けだけに、売りが強まるのではと危惧している。


ポンド円の4時間チャートは、203~209円のレンジの下限を割り込み、売りが継続している。上値のポイントは、203.41円、204.90~10円、206.47円。下値のポイントは、202.24円、198.05円、196.87円。RSIは27と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続している。Dailyチャートは、203~209円のレンジの下限を割り込み売りが続き、RSIは上昇ラインが崩れているが、トレンドモメンタムは買いを維持し、ポンド買いは終了、ニュートラルからやや売りに傾いている。1時間チャートは、202.25~204.40円のレンジで下限を割り込むと売りが加速しそうであるが、RSIは上昇ラインができ、トレンドモメンタムは売りを継続する、非常にミックス。202.20円割れからは売りが加速しそう。トータルの判断は、204.90円を超えるまでは売りを継続。


●本日の経済指標・その他
14:00 日 3月 景気動向調査・速報=先行指数予想20.0% 前回54.5%、一致指数予想33.3%
20:00 カナダ 4月 失業率 =予想6.0% 前回6.0%、雇用者変化=予想1万人 前回1.46万人
21:30 カナダ 3月 貿易収支=予想45億カナダドル 前回49億カナダドル、輸出=前回393.2億カナダドル、 輸入=前回343.9億カナダドル
17:00 ノルウェー 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.2% 前回0.1%、前年比予想3.5% 前回3.2%、 コア=予想 前回2.1%
15:00 独 4月 生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.3% 前回1.6%、前年比予想6.6% 前回7.1%
豪中銀=金融政策に関する四半期報告書を発表


2008年5月9日 8日の海外為替市場

日経平均株価=13943.26(-159.22 -1.13%)、NYダウ=12866.78(52.43 0.41%)、独DAX=7071.90(-4.35 -0.06%)、英FTSE=6270.80(9.80 0.16%)、金=882.10(10.90 1.25%)、原油=123.69(0.16 0.13%)。


アジア市場は、英FT紙で、米欧当局者がドルの対ユーロでの上昇が望ましいとの認識で一致。相場が急反転しかねないと懸念。EURUSD=1.5360→一時1.5285まで下落し、ドル高の流れがはじまった。


NZ失業率は、3.6%(予想3.5% 是回3.4%)予想より悪化、NZDUSD=0.7822→0.7114まで急落、米国市場では0.7691まで続落となった。豪雇用統計は、失業率4,2%(予想4.1%)が予想より悪化したものの、新規雇用者数25,400(前回1万←1.48万人)が増加し、AUDUSD=0.9377→一時0.9434まで上昇、米国市場では0.9456まで上昇した。


欧州市場は、独貿易収支は、154億ユーロ(予想164億ユーロ)と予想外の減少、世界的な景気減速やユーロ高の影響。英国立経済社会研究所(NIESR)は、英経済成長率が依然としてトレンド水準を下回っており、イングランド銀行(英中央銀行)は今月利下げを実施する根拠があるとの認識を示したが、GBPUSD=1.95の重要なポイントを維持し、1.9502~40のレンジで売り買いの攻防が続いた。


イングランド銀行(BOE)は政策金利5.0%の据え置きを決定。欧州中銀(ECB)は政策金利4.0%の据置きを全会一致で決定、トリシェ総裁の政策金利決定後記者会見で「金融市場が混乱するなかインフレは長期にわたり高止まりする可能性が高い」との発言や、一部には利下げを示唆する発言を期待し、失望感にユーロ売りの巻き戻しに、EURUSD=1.5332→1.5443まで上昇した。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.74円で取引が始まり、朝方は米銀の買い戻しに一時104.95円まで上昇したが、105円超えのドル売りは厚く、NZDJPY+EURJPYの売りや、英FT紙の報道に激しいユーロ円の売りが始まり、104.20円まで下落、本邦勢の買いに104.30~55円で揉み合いが続いていたが、6日の安値104.02円を割り込み104.00円まで下落、104円以下のストップロスの売りを誘発しドル売りが続いた。欧州市場は104.17円で取引が始まり、103.66円まで続落となったが、オプション勢+欧州系実需筋の買いに下げ止まり、ユーロ売りも弱まりドル高の流れに104.44円まで値を戻したが、104.50円近くの売りは厚く、104.10~40円で売り買いが交錯した。BOEとECBは予想通り政策金利の据え置きを決定、ユーロドルの買いに、103.40円まで続落となったが、ロンドンフィキシングで流れが変わり、ポジション調整のドル買いに104.10円まで値を戻し、06:00時では103.72円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5390で取引が始まり、英FT紙の報道にユーロ売りが続き、1.5300のオプションバリアをトリガーし1.5285まで続落、政府系ファンドの買いとオプション勢の買いに下げ止まり、1.5290~25のレンジで売り買いが交錯したが、投機筋の買い戻しに徐々に底値を切上げた。欧州市場は1.5341で取引が始まり、GBPUSDの買いに底堅く、BOEとECBの金融政策の発表を控え、1.5320~55の狭いレンジで取引が続いた。共に予想通り金利据え置きが決定、トルシェECB総裁の記者会見で「インフレは長期にわたり高止まりする可能性が高い」と発言、今後の利下げ期待が裏切られ、1.54を超えユーロ買いが加速、ロンドンフィキシング近くでは1.5443まで上昇した。米系証券の売りに上値は重くなり、1.5395~25の狭いレンジで売り買いが交錯し、06:00時では1.5395で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は161.21円で取引が始まり、中東勢や信託筋の買いに下げ止まり、160.75~325円のレンジで取引されていたが、朝方の161.26円を高値に、英FT紙の報道にユーロ売りが強く160.50円を割り込みストップロスの売りに159.65円まで急落、159.65~10円のレンジで売り買いが交錯したが、欧州勢の売りが続いた。欧州市場は159.81円で取引が始まり、159.05円まで下落、BOEとECBの金融政策の発表を前に、ロシア筋の大口買いに徐々に底値を切上げ160.41円まで上昇した。米国株も前日とほぼ同じ水準で推移、159.62~160.33円のワイドなレンジで激しい売り買いの攻防が続き、終盤にかけては159.55円まで値を下げ、06:00時では159.69円で取引されている。


●主な経済指標の結果
パリ休場(第二次大戦終戦記念日)
7:45 NZ 第1四半期 失業率=3.6%(予想3.5% 是回3.4%)、トータル雇用者数=2,141(前回2,169)→ 予想より失業率が拡大しNZ売りとなる
10:30 豪 4月 雇用統計=失業率4,2%(予想4.1% 前回4.1%)、新規雇用者数25,400(前回1万←1.48万人)
14:45 スイス 4月 失業率=2.6%(予想2.5% 前回2.6%)← 2003年来の悪い水準
15:00 独 3月 貿易収支=154億ユーロ(予想164億ユーロ 前回165億ユーロ)、輸出=-0.55(前回-0.2%)、輸入=0.8%(前回-0.6%)→ 予想外の減少、世界的な景気減速やユーロ高の影響
19:00 独 3月 鉱工業生産=前月比-0.5%(予想-0.5% 前回0.2←0.4%)、前年比4.7%(予想5.0% 前回5.7←6.1%)→ 建設の低迷が影響
20:00 英 イングランド銀行(BOE)政策金利発=政策金利5.0%の据え置きを決定、予想通り。
20:45 ユーロ 欧州中銀(ECB)金融政策発表=政策金利4.0%の据置きを決定、予想通り→ 金利据え置きを全会一致で決定した
21:15 カナダ 4月 住宅着工件数=21.39万件(年換算予想22.25万件 前回24.3←25.47万件)
21:30 米 新規失業保険申請件数(5/4までの週)=36.5万件(予想37万件 前回38.3万件)
23:00 米 3月 卸売在庫=前月比-0.1%(予想0.5% 前回0.9←1.1%)、 卸売り売上高=前月比1.6%


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → グリーンスパン前FRB議長=クレジットクランチの最悪期は脱したが、住宅価格は年末まで安定することはない。米経済成長については、しばらくの間低迷する可能性が高い。
◎米 → 米JPモルガン・チェース CEO=金融機関によるレバレッジ外しのプロセスは通常に戻りつつある。
◎米 → ポールソン米財務長官=強いドルは米国の利益にかなうとの考えを常に支持。米経済の長期的見通しは非常に力強く、世界の他経済と比較しても良好。どの経済にも困難な時期があり、米経済は今、困難な時期に直面。景気刺激作の1000億ドルの減税が7月から影響が現れ、500億ドルの法人税減税が効果を表す。
◎米 → 米投資家ジム・ロジャーズ氏=米国の住宅ローン問題を震源とした世界の信用収縮の終わりはまだ遠いかもしれない。状況が底を打っていないことは確かだ。
◎米 → 英FT=米欧当局者がドルの対ユーロでの上昇が望ましいとの認識で一致している。米当局者は、最近のドル上昇を当局者らは歓迎しており、また外為市場がこれまで米欧経済の中期的な展望ではなく、米国の短期的な問題に過度に注目してきたことを懸念。米欧当局は、ドル急落後に、米経済は不況に向かっておらず、欧州経済が減速していると市場が認識すれば、相場が急反転しかねないと懸念。ドル安が原油高の主因とは考えていないものの、ドル安の進行で原油高がさらに進むことも避けたい。


欧州・英国
◎英 → 英国立経済社会研究所(NIESR)=英経済成長率が依然としてトレンド水準を下回り、イングランド銀行は今月利下げを実施する根拠がある。
◎ユーロ → バンハネン・フィンランド首相=欧米当局がドルの対ユーロでの上昇を望んでいるとのFT紙の報道について、ドル高に向けた欧米のイニシアチブが協議されているとは認識していない。 欧米が協調してドル高に向けた策を模索しているのかとの質問に、欧州理事会ではこのことについて協議していない。
◎ユーロ → トリシェ総裁の政策金利決定後記者会見=金融市場が混乱するなかインフレは長期にわたり高止まりする可能性が高い。現在の政策スタンスは物価安定の達成を支援する。 第1四半期にはネットでの信用基準の引き締めが拡大。ユーロ圏経済はこれまでのところ、米国や英国と比べて信用コストの世界的な大幅上昇をうまく乗り越えているように見える。ユーロ圏のファンダメンタルズは健全だ。米国はドル高が良いと言っており、市場参加者が真剣に信じてくれることはハピー→ 市場参加者の見方は、景気減速とインフレ上昇のバランスに関する判断が、成長のした無理リスクに若干傾いていると判断。
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=米国の景気減速を懸念しているが、欧州経済は単一通貨ユーロのおかげで底堅く推移。欧州は外的ショックにうまく抵抗している。ユーロが導入されていなければこれほど抵抗力はなかっただろう。欧州経済は米国よりもはるかに順調だ。
◎ユーロ → 欧州委員会(ユーロ導入10年の現状をまとめた報告書)=ユーロの過大評価への懸念は増大。ユーロの変動は歴史的基準と比較すると、ユーロの動きが急激になっているとの一部の政策担当者の主張に反論。欧米の金利差および米経常赤字の解消が背景。ECBは昨年6月以降、インフレ率の上昇を抑制するために政策金利を4.00%に据え置いている。FRBはECBとは対照的に、景気後退を回避するために利下げしている。インフレが加速する一方で、金融市場の動揺にECBは困難な時期に直面。


日本・その他
◎OPEC → ヘリルOPEC議長=ドルの下落が続いているため、原油価格はバレル当たり200ドルに上昇する可能性。
◎IMF → ジョン・リプスキーIMF筆頭副専務理事=インフレが長年にわたる沈静期を経て、経済安定の脅威として再出現。当局は消費者物価をあおるような政策には慎重になるべき。 今回のインフレ高進は経済の安定にとって重大な問題に発展する恐れがあり、真剣に取り組むべきだ。1970年代のような高い物価上昇率とインフレ期待が復活する可能性は排除できない。 エネルギーなど商品価格の高騰がインフレの主因で、低い政策金利とドル安も影響。 米国は景気回復に伴い、FOMCにとって消費者物価の動向が重要性を増す。低金利は商品価格に統計上、重大な影響を及ぼす。為替相場の動きも商品価格に影響しているようだ。 IMFの調査によると、ドルが2002年から07年にかけて下落していなければ、原油価格は今より25ドル低い水準。中東やアジア諸国がドルとのペッグ制を維持していることがインフレ圧力を高めている。ユーロ圏については物価上昇率の急上昇とインフレ期待が高まるとの懸念が消費者信頼感と個人消費を悪化。ECBがインフレ見通しを政策の中心に据えていることは適切。
◎中国 → 李成太韓国中銀総裁=韓国経済は大幅に減速している。一方、消費者物価指数上昇率は中銀のターゲットを上回る状態が数カ月間続く。


2008年5月8日 本日の為替戦略

米国の利下げサイクルは終了との思惑は市場参加者に広く広まり、ドル売りポジションの巻き戻しが続きドルは堅調に推移していた。また、ホーニング・カンザスシティー連銀総裁から、今後の利上げの可能性や米景気回復期待が読み取られると、ポジション調整が加速し、弱い→ユーロ圏・英国の経済指標と、強い→米経済指標に、大幅なドル高の流れになっている。


BOEとECBは金利据え置きで動かずと思われていたが、直近の弱い経済指標に、投機筋からはBOEの利下げの観測と、ECBの政策の変更の可能性を材料とした、ストップロス狙いの売りが広まり、激しいGBPとEURの下落に既に始まっており、逆に金利据え置きと今後の金融政策の据置きが示唆されれば、GBPとEURの買い戻しが入りやすくなっている。


また、見逃せないのは、原油価格の連日の高騰で、ドルに対してはマイナス要因となるが、今はそれも無視されている。また、英国は別としてユーロ圏はまだインフレリスクが高く、とてもではないが金利を引下げる状況にあるとは思えず、ユーロ続落も懐疑的。


本日の経済指標・その他では、豪雇用統計、カナダ住宅着工が注目さえるが、メイン・イベントは、BOEとECBの金融政策の発表で、共に政策金利の据え置きが予想されている。市場では英経済指標が弱く、利下げの可能性を材料にポンド売りや、ECBでは今までの文言が変更されるとの思惑にユーロ売りポジションも脹らんでおり、今後の金融政策の見通しに相場変動は避けられない。


●ドル円
ドル円は、他の主要通貨を見れば、ドル買いの流れに入っていることを否定することはできないが、円は別ものなのか円売りの影響もクロスでの円買いにより相殺され弱まっている。このクロスの流れも、本日のメイン・イベントの欧州中銀とイングランド銀行の政策金利が予想通り据え置かれるのか? 今後も方向性はどうなのか? この結果によって180度変化することは避けられない。引き続き投機筋の買いと実需筋の売りに挟まれる動きが予想される。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、105円を中心に104.15~105.67円のレンジに入っている。上値のポイントは、105.67円、105.74円、107.45円。下値のポイントは、104.15円、103.67円、103.21円。RSIは52と横がいで方向性はなく、トレンドモメンタムは売りを継続している。Dailyチャートは、103.68円~105.67円のレンジを示唆し、今までの上昇トレンドが続くものの、RSIは上昇ラインが崩れ売り買いが混沌する可能性を示唆している。1時間チャートは、RSIは上昇トレンドが崩れ、トレンドモメンタムは売りに変化し、目先はドル売りの流れに入っている。トータルの判断は、弱い流れもドル売りが続き、目先は、103.68円~105.67円のレンジで取引が続く可能性が高くなっている。


●ユーロドル
ユーロドルは、直近のユーロや独の経済指標は弱く、本日発表される欧州中銀とイングランド銀行の影響は避けられない。市場参加者の希望的な観測は、金利据え置きと今後の利上げ観測の後退ではないだろうか。米国からは最悪を脱したとの期待感が続き、明確な景気後退を示す経済指標が現れるまでは、本格的なドル売りの流れは期待できないとの判断に傾いており、ユーロ買いポジションを巻き戻し、今度は下値を試しながら、厄介な投機的な売りポジションが脹らみつつある。予想通り、または、今後の利上げ期待が少しでも示されれば、1.5467~1.5534のレンジまで戻りやすい。


ユーロドルの4時間チャートは、下降ラインが崩れ、上昇から、1.5360~1.5600レンジにの下限を試している。上値のポイントは、1.5467、1.5518、1.5534、1.5642。下値のポイントは、1.5360、1.5317、1.5229、1.5139。RSIは43と横ばいで、トレンドモメンタムは売りに変化する可能性が高くなっている。Dailyチャートは、ユーロ売りの流れが続き、RSIは下降ラインを維持、トレンドモメンタムも売りで、下値のポイントは1.5340が非常に重要で、これを割り込むと更なる大幅な下落となるが、それまでは、1.5340~1.5599のレンジ。1時間チャートは、RSIもトレンドモメンタムも売りを継続し、先の安値1.5360がポイントとなっている。トータルの判断は、ポジションを落とし売りを維持。1.5340を割り込んだら売りが加速、下値を失敗すると再び1.5534まで値を戻す可能性も残る。


●ポンド円
ポンド円は、クロスでは円買いが強まっているが、どうも円に資金が移動しているより、投機的なポジションの巻き戻し以外は考え難い。それにしても、最近の英国経済指標は弱い。これを材料にした激しいポンド売りが続いているが、本日のBOEの政策金利とその後の声明文で、ポンドの流れは簡単に変わる。センチメントはポンド安に傾いているが、どうも、このようなポンドが弱い状態でポンド売りの新規ポジションを作ることもはばかれる。結果を見てからゆっくりと考えたい。


ポンド円の4時間チャートは、203.40~208.98円のレンジに入り、純張りの相場が長く続いている。上値のポイントは、205.10円、205.57円、206.88円、208.00円。下値のポイントは、203.33~44円、202.24円、198.05円。RSIは41と横ばいからやや下降ラインが再開され、トレンドモメンタムは売りを継続している。Dailyチャートは、203.36円~209.15円のレンジに入り、トレンドモメンタムは上昇ラインが崩れ、トレンドモメンタムは買いを継続しているが、ポンド買いポジションは一旦終了。1時間チャートは、205円を割り込み売りが続き、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続し、売り継続となっている。トータルの判断は、現実的なレンジ相場が続いているものの、方向はポンド売りになっている。セオリーに従い203円台は買いで、203.00~33円を割り込んだら撤退と、それと、売りを考えたい。


●本日の経済指標・その他
パリ休場(第二次大戦終戦記念日)
7:45 NZ 第1四半期 失業率=予想3.5% 是回3.4%
10:30 豪 4月 雇用統計=失業率予想4.1% 前回4.1%、新規雇用者数予想 前回1.48万人
14:45 スイス 4月 失業率=予想2.5% 前回2.6%
15:00 独 3月 貿易収支=予想164億ユーロ 前回165億ユーロ
16:00 独 3月 経常収支=予想 前回154億ユーロ
19:00 独 3月 鉱工業生産=前月比予想-0.5% 前回0.4%、 前年比予想5.0% 前回6.1%
20:00 英 イングランド銀行(BOE)政策金利発=政策金利5.0%の据え置きを予想
20:45 ユーロ 欧州中銀(ECB)金融政策発表=政策金利4.0%の据置きを予想
21:15 カナダ 4月 住宅着工件数=年換算予想22.25万件 前回25.47万件
21:30 米 新規失業保険申請件数(5/4までの週)=予想37万件 前回38万件
23:00 米 3月 卸売在庫=前月比予想0.5% 前回1.1%
21:30 ユーロ トルシェECB総裁の記者会見


2008年5月8日 7日の海外為替市場

日経平均株価=14102.48(53.22 0.38%)、NYダウ=12814.35(-206.48 -1.59%)、独DAX=7076.25(59.15 0.84%)、英FTSE=6261.00(45.80 0.74%、金=871.20(-6.50 -0.74%)、原油=123.53(1.69 1.39%)→ 原油価格の高騰に株が弱い。


アジア市場では、ホーニング・カンザスシティー連銀総裁から「現在の金利水準で米景気後退から回復させるのに十分」、「米国はいずれ利上げせざるを得なくなる」との発言にドル買い戻しが強く、ドル全面高の流れが始まった。


欧州市場では、ネーションワイド4月の英消費者信頼感指数は、70(前回77)と→ 2004年5月の統計開始以来の低水準統計開始以来の低水準にポンド売りが続き、英3月の鉱工業生産指数=前月比-0.5%(予想0.0% 前回0.3%)、前年比0.2%(前回1.2%←1.3%)→2007年90月来の低水準、製造業生産=前月比-0.5%(前回0.4%)、前年比0.6%(前回1.9%)→ 2007年2月来の低水準→ 独・米系銀行の激しい売りに1.9643→1.9550まで急落。米国市場では1.9503まで値を下げた。


ユーロ小売売上高は、前月比-0.4%(予想0.2%)と予想を大幅に下回り、EURUSD=1.5482→1.5452まで下落。独製造業受注は、前月比-0.6%(予想0.3%)→ 予想を大幅に下回り、EURUSD=1.5470→1.5411まで急落、米国市場でも1.5366まで続落となった。


米国市場は、米第1四半期、非農業部門労働生産性=前期比2.2%(予想1.4%)、単位労働コスト=2.2%(予想2.5%)にドルは一時上昇、中古住宅販売保留=前月比-1.0%(予想-0.9% 前回-2.8←-1.9%)→ 予想通りとなったが、前回分が大幅に下方修正され、利食いにようやくドル売りも弱まり、原油価格の高騰に米国株が弱く、クロスでは円を買い戻す動きが強まった。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.76円で取引が始まり、早朝の104.65円を安値に、104.70~95円の狭いレンジでからアジア株の下落にドル売りが続いていたが、ホーニング・カンザスシティー連銀総裁発言を材料に、105円の壁を上抜けすると105.14円まで上昇した。欧州市場は104.96円で取引が始まり、欧州主要通貨でドル買いの流れが続き、弱い英・欧州経済指標にドル買いが加速、ドル円も105.47円まで上昇、105.50円のドル売りに上値は抑えられ105.20~40円のレンジで取引が続いた。予想を上回る米第1四半期の労働生産性に105.59円まで続伸、オプション勢や本邦実需筋の激しい売りに105.23円まで下落したが、予想を上回る中古住宅販売保留に105.50円まで再上昇したが、前月分の大幅下方修正にドル買いも弱まった。105.50円ではマクロファンドや実需筋の売りに上値は重く、105.20~40円のレンジに再び戻り、原油価格の高騰を受けた米国株安に、クロスの円買いも加わり104.61円まで下落、06:00時では104.73円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5532で取引が始まり、1.5522~39のレンジから、政府系ファンド+アジア勢の売りに上値は重く、ホーニング・カンザスシティー連銀総裁発言に1.5467まで徐々に上値を切り下げたが、英消費者信頼感指数(ネーションワイド)にGBPUSDが急落、EURGBPの上昇に1.5506まで値を戻した。欧州市場は1.5491で取引が始まり、弱い英鉱工業生産+製造業生産にドル買いが続き、弱いユーロ小売売上高に1.5452まで下落、弱い独製造業受注にスイス勢+米系ファンドの売りが激しく、1.5412まで下落した。中東勢や投機筋の買いに下げ止まり、1.5420~42の狭いレンジで売り買いが交錯したが、予想を上回る米第1四半期の労働生産性に、再びユーロ売りが始まり1.5384まで下落、予想を上回る中古住宅販売保留に1.5360~80の買いを消化しながら、5月2日の安値1.5360近くの1.5366まで下落した。オプション勢の買いに下げ止まり、投機筋の買いに1.5409まで値を戻し、06:00時では1.5394で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.70円で取引が始まり、米系証券の売りに162.90円から162.32円まで下落、162.35~50円の狭いレンジで取引が続いたが、EURGBPの上昇に162.81円まで値を戻した。欧州市場は162.63円で取引が始まり、EURGBPの買いが続き163.07円まで上昇したが、弱いユーロ小売売上高にユーロ売りに反転、弱い独製造業受注に162.51円まで下落した。162.50~60の極狭いレンジで取引が続いたが、ECBフィキシングで162.37円まで下落、米第1四半期の労働生産性に一時162.73円まで値を戻したが、オプションカットでは162.05円まで下落、ロンドンフィキシングが終わるとユーロ売りが再開、弱い米国株も材料にされ、161.80~00円の買いを消化しながら、ストップロスの売りに終盤にかけては161.02円まで続落、06:00時では161.21円で取引されている。


●主な経済指標の結果
15:10 英 4月 消費者信頼感指数(ネーションワイド)=70(前回77)→ 2004年5月の統計開始以来の低水準
17:30 英 3月 鉱工業生産=前月比-0.5%(予想-0.1% 前回0.4←0.3%)、前年比0.6%(予想0.8% 前回1.2←1.3%)→ 景気減速の影響に2007年9月来の低水準
17:30 英 3月 製造業生産=-0.5%(予想-0.1% 前回0.4%)、前年比0.6%(予想1.2% 前回1.9%)→2007年2月来の低水準
18:00 ユーロ 3月 小売売上高=前月比-0.4%(予想0.2% 前回-0.2%、前年比-1.6%(予想-0.6% 前回-1.0 %)→ 予想を大幅に下回りEUR売りが強まる
19:00 独 3月 製造業受注=前月比-0.6%(予想0.3% 前回-0.6%)→ 予想を大幅に下回りEUR売りとなる
21:30 米 第1四半期 非農業部門労働生産性=前期比2.2%(予想1.4% 前回1.8←1.9%)、前年同期比3.2%→ 企業がコスト削減に人員カット+労働時間の縮小が予想を上回割り4年ぶりの伸び、 単位労働コスト=2.2%(予想2.5% 前回2.8←2.6%)→ 2004年第2四半期以来、最小の伸び率
23:00 米 3月 中古住宅販売保留=前月比-1.0%(予想-0.9% 前回-2.8←-1.9%)→ 予想通りとなったが、前回分が大幅に下方修正されドル売りが続く
4:00 米 3月 消費者信用残高=153億ドル(予想60億ドル 前回51.6億ドル)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → 米JPモルガン・チェース投資銀行部門CEO=金融市場はサブプライム住宅ローン市場に起因した信用危機から回復しつつある。
◎米 → クロズナーFRB理事(講演)=2007年の差し押さえ申請件数が前年比約+53%(150万件)で、差し押さえ率が2008年第1四半期さらに上昇する可能性が高い。
◎米 → FRB=短期金融市場の安定化措置の一環として、商業銀行の準備預金に対する利払い開始の前倒し実施を承認するよう議会に求めている。
◎米 → ホーニング・カンザスシティー連銀総裁=現在の金利水準で米景気後退から回復させるのに十分。米経済は景気後退の瀬戸際、下半期の成長については楽観しているインフレ圧力は深刻で一時的とみることはできない。深刻なインフレプレッシャーに米国はいずれ利上げせざるを得なくなる。米国第2・四半期GDP伸び率は、引き続き1%を下回る可能性が高い→ ドル買いが強まる
◎米 → ポールソン米財務長官(WSJ)=経済危機の最悪期から脱しつつある。多くは3ヶ月前に比べよくなっていると信じている。


欧州・英国
◎ユーロ → ECB理事会でいままでの文言が変更されるとのウワサが流れる。
◎ユーロ → 欧州委員会=ユーロを導入している15カ国は政策面でさらに協調する必要がある。国際社会でユーロ圏としての声をより的確に反映させるためには統一見解を代弁する役割を1人に絞るべき。 2009年1月1日にユーロを導入。欧州委員会の報告でスロバキアがユーロ参加の条件を満たし16カ国目のユーロ参加国となることを勧告。  
◎チェコ → チェコ中銀(国立銀行)=政策金利の2週間物レポ金利を3.75%に据え置いた。
◎ユーロ → ドイツ銀行アンケート資産運用会社や年金基金を対象の調査=ヘッジファンドの投資家が、相場の落ち着きを待ってかつて例のない規模の現金を保有している。ヘッジファンドへの合計投資額がほぼ1兆ドルに上る1000 投資家を対象に実施された3月の調査によると、約30%強がヘッジファンド向け投資資金のうち最大10%を現金で保有していると回答した。 信用逼迫(ひっぱく)や住宅価格低下、米景気後退感を背景に、1-3月期のヘッジファンドの資金流入額は165億ドルと、2005年 10-12月期以来の低水準にとどまった。


日本・その他
◎IMF → ストロスカーンIMF専務理事=中国の人民元はドルに対して上昇したが、一段の上昇が必要。 人民元が管理され外貨準備が積み上がっている状況で、変動相場制を適用している通貨が、ドル調整による影響を受け過ぎている。中国の持続的成長には、輸出や投資に対する依存度を低下させ、内需主導に転換させることが必要。主要通貨間の不均衡を回避するためには、中国は人民元上昇ペースを一段と加速させるべき。
◎中国 → 人民元=ノンデリバラブル・フォワード(NDF)市場では、一時6.5250まで下落、人民元が対ドルで急落、1日の下げとしては2003年10月以来の大きさとなった。中国当局が元高進行のペースを大幅に抑制するのではないかとの見方が背景。
◎NZ → ボラード・ニュージーランド準備銀行総裁=現在の環境では、銀行は貸し出しにより慎重な姿勢で臨むべき。ただ信用が過度に縮小すれば、景気減速がより深刻になり、家計と法人への圧力が強まるリスクがある。NZドルは長期的な平均と比べて依然として高水準。景気減速が長期化し、市場がさらに混乱すれば、急落することもありうる。
◎NZ → スワン豪財務相=13日に発表する来年度予算案について、インフレ抑制を重視。成長の鈍化が支払い総額の余地を制限するが、財政には重大な圧力が加わる。
◎NZ → ニュージーランド準備銀行半期報告書=クレジット危機が世界的な景気減速を引き起こせば、ニュージーランドの経済鈍化は、想定より深刻なものになる可能性がある。調整が想定より大きいリスクがある。金融システム全体、家計や法人にとって状況悪化にもつながりかねない。


2008年5月7日 本日の為替戦略

長かったゴールデン・ウィークもようやく終わり、本日から東京市場も開始する。例年では連休中はドル高・円安いに振れることが多かったが、流石に今年は例年と取引のテーマが異なり、サブプライム問題から続き異常な取引状況が続き、円売りも見られなかった。つまり、今までの経験やセオリーはあてにならないと言うことではないだろうか?


例年では、本邦機関投資家が連休明けに積極的な外債投資へ動き、投機筋が連休中に事前に円売りを仕掛け、ドル高が始まることが多かったのだが・・・・・、どうも、本邦機関投資家や金融機関はサブプライム問題の損失が予想外に大きく、一般的に考えれば外債投資も大きく脹らむ可能性も少ない。


個人投資家はどうなのだろうか? 最近は高金利のトルコリラや南アランドの取引量が増えているとの話を聞くが、主要国通貨でのキャリートレードは金利差が縮小したこともあり減少気味との事。結局はEURJPYやGBPJPYなどの常連組みは方向感が定まらず、行ったり来たりの状況が続き、高金利のNZDやAUDが有利なのであろうが、長期的なポジションを作ることは難しくなっている。


中長期的なポジションを考えながらも、結果的には、目先の利食いを優先し、短期取引に徹する以外、今のところ方法はなさそうである。明日の、BOEとECBの金融政策は一つの転機になると思われるが、共に金利据え置きが予想され、サプライズの期待感も薄い。


本日の経済指標・その他からは、ユーロ圏小売売上高、米第1四半期の単位労働コスト、米中古住宅販売保留は変動リスクが高く、注意が必要。


●ドル円
ドル円は、104.74円を割り込みドル売りに変わっている。104.50円以下のストップロスをトリガーし、104.04円まで下落したが、104円台後半へ値を戻して終了し、上値106円失敗→下値104円失敗で=結局は再び104円~106円のレンジに戻っている。ドル売りへ方向転換したかは未確定ながら、相場観は戻り売りの流れに変わっている。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続いているが、ラインの下限で下げ止まり、下限から中間で取引が続いている。上値のポイントは、105.05円、105.35円、105.55円、105.68円。下値のポイントは、104.65円、104.02円、103.68円、103.21円。RSIは60と方向性ははっきりしない、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、流れは売りに変化しているが、1時間チャートは買いが続く可能性が高く、デートレードは、105.05~55円まで待ち売り、105.68円超えでは撤退。

●ユーロドル
ユーロドルは、1.55~1.57のレンジの下限を割り込み一時1.5360まで売りが加速したが、再び1.55台に値を戻し、定着できるかを注目している。1.56台を試し失敗したが1.55台で終了したことで、ユーロ買いの継続に結びついているが、大相場の後の反動に止まる可能性も高く、1.56台を回復するまでは、まだまだ戻り売りの流れが続きそうで、明日のECB理事会までは方向性は定まらない。


ユーロドルの4時間チャートは、下降トレンドが崩れ、1.55台を維持し、先の1.55~1.57のレンジに入れるかを試している。上値のポイントは、1.5600、1.5642、1.5663、1.5692。下値のポイントは、1.5518、1.5467、1.5406、1.5389。RSIは42と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、1.5467~1.5642のレンジを予想。1時間チャートは長く買いを継続し、やや買い過ぎ警戒も残り、1.5467割り込むと続落。


●ポンド円
ポンド円は、円クロスは全般的にレンジ相場を抜け出すことはできず、ポンド円も204~209円のレンジで取引が続き、方向感が定まらない。市場のセンチメントは円高の予想が比較的多いが、実際の相場では円高への動きも見られず、今は相場の踊り場でレンジ内での相場を考えながら、明日のBOE金融政策を待つ意外なさそうである。


ポンド円の4時間チャートは、205円~209円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、208.00円、208.98円、210.09円。下値のポイントは、205.57円、205.10円、203.44円。RSIは50と横ばいで方向性が定まらない。トレンドモメンタムは売り。トータルの判断は、弱い買い。205.57円~208円のレンジを予想。


●本日の経済指標・その他
17:30 英 3月 鉱工業生産=前月比予想-0.1% 前回0.4%、 前年比予想0.8% 前回1.3%
17:30 英 3月 製造業生産高=予想-0.1% 前回0.4%、 前年比予想1.2% 前回1.9%
18:00 ユーロ 3月 小売売上高=前月比予想0.2% 前回-0.5%、前年比予想-0.6% 前回-0.20%
19:00 独 3月 製造業受注=前月比予想0.3% 前回-0.5%
21:30 米 第1四半期 非農業部門労働生産性=前期比予想1.4% 前回1.9%、 単位労働コスト=予想2.5% 前回2.6%
23:00 米 3月 中古住宅販売保留=前月比予想-0.9% 前回-1.9%
4:00 米 3月 消費者信用残高=予想60億ドル 前回51.6億ドル
21:30 米 クロズナーFRB理事が講演「差し押さえと安定化」
独 コメルツ銀行決算


2008年5月7日 6日の海外為替市場

NYダウ=113020.83(51.29 0.40%)、独DAX=7017.10(-34.98 -0.50%)、英FTSE=6217.00(1.50 0.02%)、金=877.70(3.60 0.41%)、原油=121.84(1.87 1.56%)過去3日間で10ドル近い上昇。


アジア市場は本日も東京市場が休場で、主要通貨は全体的に狭いレンジ相場となった。豪貿易収支は、-27.36億豪ドル(予想-27.9億豪ドル)と予想より赤字額が減少、AUDUSD=0.9467→0.9481まで上昇、豪中銀(RBA)政策金利7.25%の据置きを決定、声明で、インフレ圧力の増加にもかかわらず、現在のスタンスは適切。現在のインフレ率は時間と共に、目標バンドに収まるとの発表に利上げ期待が払拭、AUDUS=0.9479→一時0.9435まで下落。


欧州市場は、薄商いの中で、スイス消費者物価指数は、0.8%(前月比予想0.3%)14年来の高値と予想より強くCHFは堅調に推移。独サービス業PMIは、54.9(予想54.6)2007年10月来の高水準と予想を上回り、ユーロサービス業PMIは、52.0(予想51.8)と予想より強く、EURは堅調い推移しドル売りの流れが続いた。


米国市場では、米ファニーメイ第1四半期決算が、21.9億ドルの損失(優先配当を除く)、純損失が25.1億ドル(1株当たり2.57ドル)と弱く、米国株は弱く一時ドル売りが加速したが、株価が上昇に転じるとドル買い戻しが続いた。カナダIvey PMIは、57.6(予想54.5と予想を上回り、USDCAD=1.0136→1.0000まで急落。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.84円で取引が始まり、薄商いの中で前日の安値104.74円を割り込み104.62円まで値を下げたが、AUDJPYの買い+米系銀行の買いに下げ止まり104.99円まで上昇、上値トライを失敗し104.60円まで下落、米系銀行の買い+ユーロドルの急落の影響にドル買いが強まった。欧州市場は104.93円で取引が始まり、105円超えのストップロスを試し105.13円まで上昇したが、欧州勢のドル売りに104.50円以下の大口ストップロスを誘発し、ECBフィキシングでは104.37円まで続落となった。一時104.62円まで値を戻したが、米ファニーメイ第1四半期決算の赤字額が拡大、米国株が弱く104.25円のストップロロスを引金に104.02円まで続落、米国株が上昇に転じるとドル買いが強まり、104.88円まで値を戻し、06:00時では104.78円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5496で取引が始まり、1.5492を安値に投機筋の買いに、前日の高値1.5520超えを試し1.5536まで上昇したが、アジア勢の売りに上値は重く、1.55を割り込むとユーロ売りが加速した。欧州市場1.5498で取引が始まり、スイス勢やロシア投機筋の売りに、1.5460以下のストップロスを試し、1.5452まで続落となったが、独・ユーロ圏のサイビス業PMIが予想を上回り、1.55を超えると投機筋のユーロ買い戻しが加速、1.5530まで続伸した。1.5500を底固めし1.5548まで続伸、米ファニーメイ第1四半期決算の赤字額が拡大し、オプションカットでは1.5595まで続伸、オプション勢の売りに上値を抑えられ、ロンドンフィキシングのEURUSD+EURGBPの大口売りに、1.5520まで徐々に値を下げ、06:00時では1.5533で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.48円で取引が始まり、162.48~162.80円のレンジで取引が続いたが、欧州勢の参入に売りが強まり、前日の安値162.32円を割り込みユーロ売りが加速した。欧州市場は163.63円で取引が始まり162.20円まで下落、162.20~50円のレンジで売り買いが交錯したが、ユーロドルが1.55を回復すると162.76円まで上昇、本邦勢の売りにECBフィキシングでは162.17円まで下落した。一時162.38円まで値を戻したが、弱い米国株に162円まで続落、162.00~25円のレンジで売り買いが交錯したが、米国株が上昇に転じ、オプションカットからユーロ買いが強まり、ロンドンフィキシングでは162.53円、そして、162.79円まで続伸となった。ユーロドルの下げに一時162.32円まで下落したが、終盤にかけて再び162.79円まで値を戻し、結局は162.50円中心の相場が続き、06:00時では162.79円で取引されている。


●主な経済指標の結果
東京市場休場(振替休日)
10:30 豪 3月 貿易収支=-27.36億豪ドル(予想-27.9億豪ドル 前回-32.61←-32.89億豪ドル)、輸出=4.44%(前回3.2%)、輸入=1.35%(前回0.0%)
13:30 豪 豪中銀(RBA)金融政策発表=政策金利7.25%の据置きを決定、予想通り→ 声明では追加引き締めが必要ないとも受け取れる需要の減退に言及し、AUD売りとなる。
14:45 スイス 4月 消費者物価指数(CPI)=0.8%(前月比予想0.3% 前回0.9%)、前年比2.3%(予想2.4% 前回2.6%)→ 14年ぶりの高値、引き続きSNBのインフレターゲット2.0%を上回る
16:55 独 サービス業PMI=54.9(予想54.6 前回51.8)→ 予想を上回り2007年10月来の高水準
17:00 ユーロ 4月 サービス業PMI=52.0(予想51.8(前回51.6)
17:30 英 4月 サービス業PMI=50.4(予想51.6 前回52.1)→ 2003年3月来の低水準で利下げ観測がまた広まる
18:00 ユーロ 3月 生産者物価指数(PPI)=前月比0.7%(予想0.7% 前回0.6%)、前年比5.7%(予想5.6% 前回5.4←5.3%)
21:30 カナダ 3月 住宅建設許可=前月比-4.5%(予想-1.0% 前回0.8←-1.0%)
23:00 カナダ 4月 Ivey PMI=57.6(予想54.5 前回59.0)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → フェルドシュタイン=米国経済はリセッションに滑り込んでいる。1年前と比較するとあらゆる指標が下げている。
◎米 → 米ワコビア第1四半期決算修正=生命保険のポートフォリオで評価損を新たに計上したことで赤字額がほぼ2倍になった。修正後の決算では優先株配当を含めた普通株主帰属損失は7.08億ドル(1株当たり0.36ドル)。4月14日に発表した決算では3.93億ドル(0.20ドル)。
◎米 → フィッシャーダラス連銀総裁=現在の金利水準は適正。インフレ圧力の高まりに対する懸念に利下げに反対した。個人的にインフレを懸念。インフレが消費や企業活動の変化につながり、結果として経済成長に一段と影響を与えるとともに、為替市場への圧力になるというマイナスの循環も懸念し。それが利下げに反対している理由のひとつ。
◎米 → 米メリルリンチ=保有資産中、価格評価の最も困難な「レベル3」の資産は2008年1-3月(第1四半期)に70%増加。824億ドル(07年12月末は486億ドル)。
◎米 → 米連邦住宅公社監督局(OFHEO)=連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)に課している自己資本の上乗せ分を現行の20%から15%に引き下げる方針。
◎米 → 米ファニーメイ第1四半期決算=21.9億ドルの損失(優先配当を除く)。純損失が25.1億ドル((1株当たり2.57ドル)。米住宅市場が一段と低迷したことで3四半期連続の赤字となった→ この決算の発表を受けドル売りが強まる。
◎米 → 米ベアー・スターンズ(週刊誌)=ベアーの従業員約1.4万人の1万人(約70%)が合併に伴って解雇。JPモルガンの方では最大1500人が失職。
◎米 → バーナンキRRB議長(講演)=モーゲージ市場が依然、緊張状態にあり米経済にとって脅威となっている。25年で最悪となっている住宅不況終息のため、政府と住宅ローンの貸し手に対し住宅差し押さえ回避に向けて努力を集中するよう要請。住宅差し押さえ件数の加速は住宅価格をさらに押し下げ、経済全般に影響を与え、金融システムを脅かす可能性。今年の差し押さえ率は上昇→ この発言にドル売りが強まる


欧州・英国
◎ルーマニア → ルーマニア中銀=政策金利を0.25%引き上げ9.75%に決定。予想は0.5%の引き上げ。
◎スイス → UBS=投資銀行部門で、最大で全体の12%に相当する人員を削減。2008年1-3月(第1四半期)決算は115億スイス・フランの赤字(予想200億)、投資部門の損失は約182億スイス・フランの赤字で、資産運用・富裕層資産管理部門の顧客は122億ドルを引き揚げた。


日本・その他
◎中国 → 周小川中国人民銀行総裁=インフレは2008年4-6月(第2四半期)に緩やかなペースになる。政策金利は依然としてインフレ抑制に向けた選択肢の一つ→ 人民元の上昇ペースが鈍化するとの見通しが増える。
◎インドネシア → インドネシア中銀=政策金利を0.25%引き上げ8.25%に決定、予想外。中銀は必要となれば再び政策金利「調整する可能性がある。
◎豪 → スティーブンス豪中銀総裁の声明(RBA)=インフレ圧力の増加にもかかわらず、現在のスタンスは適切。短期的には高水準を保つが後需要の減退に伴い徐々に低下すると。インフレが時の経過とともに低下するためには、総需要の伸びが2007年と比べて大幅に鈍化する必要がある。現在そうなりつつあることを示す証拠が積み上がっている→ 利上げ観測が弱まりAUD売りとなる


2008年5月6日 本日の為替戦略

昨日は先週末のドル高の反動(利食い)の動きが中心と思われるが、東京とロンドン市場が休場でもあり、確かな値動きかどうかの判断はできかねる。


本日は、東京市場が連休のアジア市場を除き、欧州や米国市場は本日が実質的な週始めとも言え、ドル高の流れが続くのか注目したい。


本日の経済指標・その他からは、豪中銀の政策金利の発表が注目され、現行金利7.25%の据え置きが予想されているが、最近の経済指標は良好で、今後の政策金利の見通しが重要視されている。 また、スイスのCPI、ユーロのPI、カナダの住宅許可件数も注意したい。その他では、UBSの決算が株価に左右し、結果的に為替へも影響を及ぼす可能性が高くなっている。


●ドル円
ドル円は、105円台を試しながらも、本俸実需筋の売りや海外ファンド筋の利食い売りに上値が重いことが確認されたが、米国金融不安の解消期待が、一日でひっくり返るとは思えず、次の105円台での反応を見たい。104.80円以下ではドル買い意欲は強いものの、104.50~60円割れではストップロスも多く、104.74円の昨日の安値を維持できれば、再び105円台後半を目指すことになりそうである。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続いているが、105円台の上値が除所に重くなっている。上値のポイントは、105.35円、105.53、105.67円、106.94円。下値のポイントは、104.74円、104.53円、104.15円、103.68円。RSIは59と弱い上昇ラインとなり、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、引き続き買いが続き、104.74円を割り込むと売りに変わりやすい。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.53台の壁に跳ね返され再び1.55台まで上昇、1.55を挟み売り買いが交錯している。先週の1.5360を底値に、暫くはレンジ相場になりやすく、1.55台が定着すると再びユーロ高の相場になるのだが、中期的なポジションの巻き戻しからユーロ売りが続くことも予想でき、上下に振れやすい。


ユーロドルの4時間チャートは、下降トレンドの上限を上抜けし、1.54~1.5550のレンジに入っている。上値のポイントは、1.5534、1.5554、1.5642、1.5692。下値のポイントは、1.5467、1.5406~11、1.5365、1.5344。RSIは43と弱い上昇ラインへ変化し、トレンドモメンタムも買いに変化する可能性が出ている。トータルの判断は、先取りの買い、中心は1.5467~1.5534で、1.5406~1.5642のレンジに入りやすい。


●ポンド円
ポンド円は、GBPUSDがどこまで下落するのか心配であったが、4月15日以来、1.96台を維持し1.96台が岩盤のようになっている。レンジは1.96~2.0の中に落ち着き、センチメントはポンド安で変わらないが、これを抜け出すまでは過度の期待感は禁物。


ポンド円の4時間チャートは、再び、205円~208円のレンジに入っている。上値のポイントは、208.00円、208.98円、210.09円、210.57円。下値のポイントは、206.28円、205.79円、205.57円、205.10円、203.44円。RSIは57と横ばいで、トレンドモメンタムは売りに変わりそうである。トータルの判断は、先取りの売り。205.57円~208円のレンジ。


●本日の経済指標・その他
東京市場休場(振替休日)
10:30 豪 3月 貿易収支=予想 前回-32.89億豪ドル、輸出=前回3.2%、輸入=前回0.0%
13:30 豪 豪中銀(RBA)金融政策発表=政策金利7.25%の据置きを予想
14:45 スイス 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.9% 前回0.3%、 前年比予想2.4% 前回2.6%
16:55 独 サービス業PMI=予想54.6 前回51.8
17:00 ユーロ 4月 サービス業PMI=予想51.8(前回51.6)、総合PMI=予想51.9(前回51.8)
17:30 英 4月 サービス業PMI=予想51.6 前回52.1
18:00 ユーロ 3月 生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.7%(前回0.6%)、前年比予想5.6%(前回5.3%)
21:30 カナダ 3月 住宅建設許可=前月比予想-1.0% 前回1.4%
23:00 カナダ 4月 Ivey PMI=予想54.5 59.0
10:30 米 ホーニグ米カンザスシティー地区連銀総裁が講演「市場リスクと政策のリバランス」
スイス UBS決算


2008年5月6日 5日の海外為替市場

NYダウ=12969.54(-88.66 -0.68%)、独DAX=7059.9(16.69 0.24%)、金=874.10(16.10 1.88%)、原油=119.97(3.65 3.14%)。 

アジア市場は、東京市場が休場で薄商いが続き、豪ドルは、TD-MIインフレ指数が、前月比0.5%(前回0.4%)、前年比4.3%と、2003年の統計開始以来の高水準で、AUDUSDは、明日の豪中銀の政策金利発表を前に、金利据え置き予想にも、インフレ懸念が示されるとの思惑に、0.9341→0.9419(欧州市場の序盤)まで上昇、AUDJPY=98.33円→99.14円(欧州市場の序盤)まで上昇した。


欧州市場は、ロンドン市場が休場で、狭いレンジでの取引に終始した。米国市場では、ISM非製造業景況指数は、52(予想49.5)と、予想を上回り、USDJPY=105.21円→105.62円、EURUSD=1.5474→1.5428まで下落したが、米国株は弱くドル売りが復活。狭いレンジながらもドルは小幅下落となった。


●ドル円
アジア市場のドル円は105.20円で取引が始まり、105.48円まで上昇したが、東京市場が休場の薄商いの中で、105.15~40円の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は105.24円で取引が始まり、ロンドン市場が休場で材料難の中で、105.14~33円の狭いレンジで揉み合いとなった。ECBフィキシングからドル売りが強まり105.00円まで値を下げたが、米ISM非製造業景況指数の発表に105.63円まで上昇、株価は弱く再び105.00円まで下落した。105.00円近辺のドル買いは強く、105.00~20円の狭いレンジで揉み合いとなったが、ユーロドルが1.55を上抜けするとドル売りが強まり、104.74円まで下落、06:00時では104.85円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5435で取引が始まり、朝方の1.5415を底値に米系銀行の買いやEURGBPの買いに底堅く1.5479ドルまで徐々に値を上げ、1.5450~78のレンジで取引が続いた。欧州市場は1.5478で取引が始まり、Sentix Indexが予想を下回ったが1.4550以下ではファンド筋の買いに底堅く、一時1.5500まで上昇、スイス系やドイツ系銀行の売りに上値は重く、1.5447まで値を下げた。再び上値を試し1.5490まで上昇したが、予想を上回る米ISM非製造業景況指数に1.5427まで下落、東欧勢や中東筋の買いに1.5503まで値を戻し、1.5480~00の揉み合いから、1.55超えのストップロスを誘発し1.5520まで上昇、ファンド筋の利食い売りに上値は重く、06:00時では1.5498で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.39円で取引が始まり、朝方の162.32円を底値に、AUDJPYやNZDJPYの買いが続き、前日高値162.63円を超えて162.93円まで上昇、102.60~90円のレンジで揉み合いとなった。欧州市場は162.84円で取引が始まり、163円の壁を超え163.10円まで上昇したが、ファンド筋やオプション勢の売りに162.56円まで値を下げ、162.56~80円のレンジで売り買いが交錯した。予想を上回る米ISM非製造業景況指数に163.02円まで上昇したが、弱い米株価に上昇力は鈍く、162.70~95円のレンジで取引が続いていたが、CTA筋や米銀筋の売りに162.32円まで値を下げ、06:00時では162.49円で取引されている。


●主な経済指標の結果
こどもの日(東京市場休場)、ロンドン休場(アーリー・メイ・バンク・ホリデー)
9:30 豪 第1四半期住宅価格指数=前期比1.1%(前回3.2%)、前年比13.8%
10:30 豪 4月 TD-MIインフレ指数=前月比0.5%(前回0.4%)、前年比4.3%→ 2003年の統計開始以来の高水準で、中銀(RBA)目標値2~3%を大幅に上回った。
17:00 ユーロ 4月 Sentix Index=3.5(予想4.4 前回4.1)
23:00 米 4月 ISM非製造業景況指数=52(予想49.5 前回49.6)、景気指数=50.9(予想51.5 前回52.2)、新規受注=50.1(前回50.2)、雇用=50.8(前回46.9)→ 予想を上回り一時ドル買いとなるが長続きせず


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → FRB銀行調査報告=2008年4月実施のシニア・ローン・オフィサーへの銀行の終始調査では過去3ヶ月で広範囲なクレジットの引締めが目立った。
◎米 → ウォーレン・バフェット氏=ドルは他通貨に対し今後も引き続き下落基調が続く。米経済はわたしの定義するリセッションの状況にある。住宅問題が銀行の決算を今後数年間にわたり圧迫する。銀行が抱える巨額の損失と評価損の計上は終わっていない。一段の痛みを経験することは間違いない。
◎米 → グリーンスパン前FRB議長=米国は極めて色の薄いリセッション景気後退の状態にあり、活気のない状態は年内続く可能性がある。


欧州・英国
◎BIS → トリシェECB総裁(BIS G10後の記者会見)=多くの新興国経済が目覚しい。確固たる回復力を示してお、持続的な経済成長が見られるが、成長率はこれまでよりもいくらか、低下するだろう。市場参加者は信用リスクが低下していると考えながらも、同時に流動性も全面的に選好しており、一部では特にその選好が強い。
◎BIS → トリシェECB総裁(BIS G10後の記者会見)=各中銀総裁は、過去1年間で40%強値上がりしている食品価格が世界的なインフレ高進につながっている。物価安定に向けた対応として市場競争や自由貿易の促進を求めた。原油・エネルギー価格高の継続や、食品・農作物をはじめとする商品価格の全般的な上昇による影響で、インフレリスクは深刻だ。例外なくすべての国の経済に表れていると世界的なインフレに懸念を表明した。
◎BIS → トルシェECB総裁=ECBのメンバーは先の理事会で為替に関しては討議していなかった。
◎スイス → UBS=6日発表の2008年1-3月期決算で120億スイス・フランの赤字を計上し、同時に最大8000人の人員削減を発表する公算。
◎ユーロ → ウェリンク・オランダ中銀総裁=状況は引き続き不安定だ。これまで複数の波がみられており、結論を急ぎすぎないよう引き続き注意が必要だ。米経済は不透明な状況を考慮し、米株式市場の展開にやや当惑している。


日本・その他
◎サウジ → サウジアラビア中銀=3日リバースレポ金利を2.25%から0.25%引き下げ、2.00%とした。ベンチマークの貸出金利は現行の5.5%のままで据え置いた。


2008年5月5日 本日の為替戦略

月曜日の為替市場は、東京市場が月曜日・火曜日と連休となり、更には、ロンドン市場が休場でとなる。アジア・欧州時間には主要な経済指標の発表も無く、米国市場で米ISM非製造業景況指数の発表とバーナンキFRB議長の講演が相場の変動要因となっているだけで、市場参加者も極端に細ることが予想される。


先週末には、USDJPY=105円、USDCHF=1.05、各大台をクリアして終了、EURUSD=1.5360まで下落、目先のターゲットまで一時値を下げている。達成感からドル売りに変わる可能性も残るが、主要取引市場が休場の中で、投機筋はどこまでドル買いが続くのかを試すことが予想される。


●ドル円
ドル円は、105円を上抜けしたことで、新たなドル買いの相場に入っているが、本邦実需筋にとっては、先物ドル売り予約を105円台目標としている企業も多く、105円後半からのドル売りは強そうである。投機筋のドル買と実需筋の売りに挟まれて、売り買いが交錯することが予想される。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間地点で取引が続いている。上値のポイントは、105.67円、106.67円、106.94円、107.29円。下値のポイントは、104.98円、104.74円、104.53円、104.15円、103.68円。RSIは62と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。トータルの判断は、買い。104.74円を割り込んだら一時撤退。


●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロ圏の消費者物価もひとまず落ち着き、利上げ観測が後退、米国の利下げ終了との思惑に、1.55を割り込み1.53台まで下落、とりあえず下値を確認した可能性が高くなっている。1.53を割り込むまでは、1.53台を底値に1.53~1.56のレンジ取引で臨みたい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.55~1.57のレンジ相場の下限を割り込み下落が続いている。上値のポイントは、1.5467、1.5496、1.5533、1.5641。下値のポイントは、1.5406~11、1.5365、1.5344、1.5219~29。RSIは32と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りを継続している。トータルの判断は、売りだが、1.5365~1.5533のレンジを考えたい。


●ポンド円
ポンド円は、ポンド安や利下げを示唆する発言にも、以外にも健闘している。ロンドン市場が休場でポンドの取引も細ることは避けられないが、市場が落ち着いてくると、キャリートレードが拡大し、高金利通貨の買いが強まる傾向にある。ポンド円はレンジ相場に入り方向感が定まらないが、円クロスでは通貨間で動きは異なるものの、全体では円ロングポジションの巻き戻しが続き、弱い円売りの流れに入っている。


ポンド円の4時間チャートは、205円~208円のレンジ上限を上抜けしたが、再び208円を割り込み、広くは203円~209円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、208.98円、208.98円、210.09円、210.57円。下値のポイントは、206.88円、205.79円、205.57円、205.10円。RSIは51と横ばいが続き、トレンドモメンタムは買いになっている。トータルの判断は、弱い買いで、207円~209円のレンジを考えたい。


●本日の経済指標・その他
こどもの日(東京市場休場)、ロンドン休場(アーリー・メイ・バンク・ホリデー)
9:30 豪 第1四半期住宅価格指数=前期比予想 前回3.2%
10:30 豪 4月 TD-MIインフレ指数=予想 前回0.4%
17:00 ユーロ 4月 Sentix Index=予想4.4(前回4.1)
23:00 米 4月 ISM非製造業景況指数=予想49.5 前回49.6、景気指数=予想51.5 前回52.2
9:30 米 バーナンキFRB議長が夕食会で講演「モーゲージ延滞と住宅差し押さえへの対応」
スイス 国際決済銀行(BIS)=グローバルエコノミー総裁会議(最終日、バーゼル)


2008年4月27日 今週の為替戦略

先週は、米国の評価が上がり、ドル高の週となった。
FOMCで政策金利が0.25%引下げられ、声明からは利下げサイクルが終了との思惑が広まり、米第1四半期GDPは前期比0.6%と予想の0.3%を上回り前期と同じ水準を維持、リセッションとも言われている米経済の底が見えたとの思惑が広まった。米雇用統計では失業率が5.0%と前回5.1から低下、非農業部門雇用者数も-2万人と市場予想の-7.5万人から改善している。


サブプライムローンの危機が表面化してから続いたドル売るも転機を迎え、EURUSDは25日週高値1.6020をピークに、先週は一時1.5360まで大幅に下落、テクニカルでは当面のターゲットまで値を下げている。NYダウは年初の1月3日以来久々の13,000円台を回復、米10年債も前週に続き利回りは3.8台に定着、4月18日=3.743%、4月11日=3.466%と上昇傾向にある。


市場では、ドルショートポジションの巻き戻しがドル高の要因との考えに、ドル高の流れも限定的との見方と、いや、本格的なドル買いに反転するとの思惑が交錯したが、今のところはドルベア派のドルの戻り売りが次々に破れている。


ユーロ圏のインフレ指標では、ユーロ圏4月のCPIが前年比3.3%と前回3.5%からやや低下、独CPIは前年比2.4%と前回3.1%から急低下し、インフレ圧力が弱まることが期待され、ユーロの利上げ観測も後退している。英国も、キングBOE総裁の意見に反して、ブランチフラワーBOE政策委員は、ポンドは更に下落する可能性があり、ポンド下落は景気を刺激する可能性があり、リセッション回避のため積極的な利下げが必要ともいっている。


結果、EURUSD=1.55の重要なポイントを割り込み、EURGBPの売りも加わりユーロ売りが加速、USDJPY=105円の壁を超え、USDCHF=1.05の壁を上抜けし、GBPUSD=1.96近くまで下げ、長期間続いたドルの買い戻しが続いた。


今週は、日本はゴールデンウイークの後半が始まり、ロンドン市場も5日に休場、パリ市場は8日に休場となる。注目点は、予定をひと月前倒しして実施した米減税効果期待のドル買いが何処まで続くのか? 米金利が何処まで上昇できるのか? ユーロ圏のインフレ圧力が弱まりユーロが続落するのか?


市場参加者の多くは、ドルがどこまで戻るのかを確かめる、時期と考えており、ドル買い→失敗→下落を繰り返す相場になりそうである。EURUSDは1.53台半ばの目先のターゲットを達成、下げ止まることを期待したいが、下落が続くようなら、次は1.48台を目指す動きになりやすい。USDCHFは1.6台半ば、USDJPYは106台半ばが、今週のドル高のターゲットと考えている。


また、円クロスでは、AUDJPYは買い傾向が続き、USD=CADの関連からは、USD高傾向が続くうちはCADJPYのロングも有効。


Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると、

主要通貨では:
AUDUSD、NZDUSDを除きドル高の相場となっている。いままで金融不安のヘッジ通貨で、JPYと共に上昇していたCHFの下落が目立ち、USDCHF=2.2%と最もドルの上昇率が高く、EURUSD=-1.31%と下落、スペインの景気鈍化が進み、消費者物価の上昇も落ち着き、ECBの利下げ期待も薄らぎ、EURは久々に1.55の大台を割り込んでいる。USDJPY=0.94%とドルは上昇、米金融危機も終了したとの期待感に、こちらも久しぶりに105円の大台を超え、AUDUSD、NZDUSDは、商品価格の高止まりと高金利を材料に資金流入が続き、予想外に健闘している。


USDJPY    OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 103.86 104.82 102.67 104.43 0.76 0.73% 2.15 2.07%
02-May-08 104.45 105.70 103.22 105.41 0.98 0.94% 2.48 2.37%


EURUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 1.5804 1.6020 1.5555 1.5629 -1.86 -1.18% 4.65 2.94%
02-May-08 1.5610 1.5847 1.5360 1.5425 -2.04 -1.31% 4.87 3.11%


USDCHF   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 1.0181 1.0431 0.9997 1.0345 1.63 1.60% 4.34 4.26%
02-May-08 1.0354 1.0610 1.0299 1.0573 2.28 2.20% 3.11 3.01%


GBPUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レン
25-Apr-08 1.9963 2.0025 1.9679 1.9856 -1.21 -0.61% 3.46 1.73%
02-May-08 1.9844 1.9965 1.9624 1.9717 -1.39 -0.70% 3.41 1.72%


AUDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 0.9322 0.9540 0.9290 0.9332 -0.10 -0.11% 2.50 2.68%
02-May-08 0.9333 0.9471 0.9274 0.9345 0.13 0.14% 1.97 2.11%


USDCAD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 1.0053 1.0213 0.9998 1.0135 0.94 0.94% 2.15 2.14%
02-May-08 1.0139 1.0241 1.0036 1.0193 0.58 0.57% 2.05 2.02%


NZDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 0.7893 0.8033 0.7780 0.7817 -0.84 -1.06% 2.53 3.20%
02-May-08 0.7824 0.7879 0.7725 0.7797 -0.20 -0.26% 1.54 1.97%


円クロスでは:
円は通貨間で異なる動きとなっている。米金融不安が薄らぎヘッジ通貨の優位性も薄れ、経済成長も鈍化し、スイスの下げが最も大きく、CHFJPY=1.25%と大幅に低下し、EURGBPなどの全般的な下落に、EURJPY=0.64%の低下となっている。逆に、AUDJPY=1.08%上昇、NZDJPY=0.54%上昇、CADJPY=0.38%の上昇と、ドル高の影響と高金利への資金移動がその要因と考えられ、今後もドル高が進むとJPYも二分化することが予想される。


EURJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 164.17 164.98 162.67 163.18 -0.73 -0.45% 2.31 1.41%
02-May-08 163.03 163.90 160.61 162.54 -0.64 -0.39% 3.29 2.02%


GBPJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 207.35 208.10 203.33 207.32 0.22 0.11% 4.77 2.30%
02-May-08 207.26 209.01 203.44 207.75 0.43 0.21% 5.57 2.69%


CHFJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 101.98 102.74 100.37 100.95 -0.84 -0.83% 2.37 2.33%
02-May-08 100.85 101.35 99.04 99.69 -1.26 -1.25% 2.31 2.29%


AUDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 96.82 98.41 96.78 97.43 0.58 0.60% 1.63 1.68%
02-May-08 97.49 98.78 96.14 98.48 1.05 1.08% 2.64 2.71%


NZDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 81.97 82.87 81.17 81.61 -0.27 -0.33% 1.70 2.08%
02-May-08 81.71 82.54 79.93 82.15 0.54 0.66% 2.61 3.20%


CADJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
25-Apr-08 103.28 103.55 100.88 102.98 -0.22 -0.21% 2.67 2.59%
02-May-08 102.98 104.09 101.58 103.36 0.38 0.37% 2.51 2.44%


IMM通貨先物:
このデータの期日となった29日の翌日には米GDPやFOMCが、先週は週末に米雇用統計控えていた影響が響いていると思われるが、通貨間で非常に興味深いポジションとなった。JPYは約20,000コントラクト、CHFは4,000増加したが、これ以外では総じてロングポジションが減少し、全体としてドル高志向が強く現れて、特にEURは昨年の10月9日以来、久々にネットでショートになり、GBPも前週の3週間ぶりのネットロングから大幅なショートに変わり、AUDはJPYに次ぐネット約50,000コントラクトのロングとなっている。市場のJPYとAUD高のセンチメントが続いている。


JPY Long Short Net
22-Apr-08 60,353 25,266 35,087
29-Apr-08 73,485 18,035 55,450


EUR Long Short Net
22-Apr-08 81,612 62,705 18,907
29-Apr-08 48,319 69,634 -21,315


GBP Long Short Net
22-Apr-08 35,044 30,381  4,663
29-Apr-08 21,296 46,144 -24,848


CHF Long Short Net
22-Apr-08 24,731 21,722 3,009
29-Apr-08 26,625 19,624 7,001


CAD Long Short Net
22-Apr-08 43,836 26,466 17,370
29-Apr-08 31,816 24,388  7,428


AUD Long Short Net
22-Apr-08 70,348 11,850 58,498
29-Apr-08 60,245 9,780 50,465


NZD Long Short Net
22-Apr-08 12,726 4,832 7,894
29-Apr-08 10,798 5,309 5,489


今後の金利予想は:        
国 予定日 現行政策金利  予想:         
USD  6月25日 2.00% 金利据え置きを予想(Fed Funds Target Rate)
EUR  5月8日 4.00% 金利据え置きを予想(Refi Rate)
GBP 5月8日 5.00% 金利据え置きを予想(Base Rate)
JPY 5月20日 0.50% 金利据え置きを予想(OverNight Call Rate)
AUD 5月6日 7.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
NZD 6月6日 8.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
CHF  6月19日 2.75% 金利据え置きを予想(3 month Libor target)
CAD 6月10日 3.00% 0.25%の利下げを予想(OverNight Rate)
NOK 5月28日 5.50% 金利据え置きを予想 (Sight deposit)
SEK  7月3日 4.25% 金利据え置きを予想 (Repo rate)


今週の経済指標・その他では、
今週は政策金利の発表が多く、その全てで金利据置きが予想されている。
6日=豪中銀は7.25%の現行金利の据え置きが予想され、8日=イングランド銀行も5.0%の据置き、欧州中銀も4.0%の据置きが予想され、市場では折込済みとなっており、むしろ注目は、イングランド銀行の声明や21:30時のトルシェECB総裁の記者会見を注目している。


◎インフレ関連では、
6日=スイスCPI、ユーロPPI、9日=ノルウェーCPI、独PPIの発表が予定されている。
◎住宅関連では、
6日=カナダ住宅建設許可、7日=中古住宅販売保留、8日=カナダ住宅着工件数、
◎景気先行指標では、
5日=米ISM非製造業景況指数、6日=英・独・ユーロサイビス業PMI、
◎雇用関連では、
8日=NZ・豪・スイス雇用統計、米新規失業保険申請件数、9日=カナダ雇用統計、
◎その他では、
5日=バーナンキFRB議長の講演、7日=ユーロ小売売上高、米単位労働コストが注目されている。
◎金融機関の決算では、
6日=米ファニーメイ、スイス・UBS、7日=独コメルツ銀行が注目されており、株価の変動=為替変動になりやすい


●ドル円
ドル円は、他の主要通貨と比較しても健闘しているが、105円の大台を超えたことで、先の103円台と同じように、底値を堅ながら上値を試すことが予想される。先月末に開始された米減税による効果は、個人消費を高め、これを先取りしたドル買いが続いていることもあり、今週も実需筋のドル売りが多ければ押し買いの相場に、外債投資が強ければ105円を底固めして、いずれにしても上値を試す相場となりそうである。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの上限近くまで上昇している。上値のポイントは、105.68円、106.58円、106.81円、107.18円、108.20円。下値のポイントは、104.10円、103.68円、103.68円、102.71円、102.07円、100.65円。RSIは上昇ラインへ変わり、トレンドモメンタムも長い売りから、未確定ながら買いに変化しつつある。トータルの判断は、103.68円~107.18円のレンジから、買いに変わりつつあり、レンジの上限を試すことが予想され、106.58~81円を超えれば、買いが加速することになる。Daily=買い、Weekly=買いに変化しつつある、Monthly=ニュートラル。


●ユーロドル
ユーロドルは、長く続いたユーロ高の流れを忘れたかのような急落となり、ついに1.55の大台を割り込み、1.53台まで下落、終盤の上昇が始まった地点に戻る大相場になっている。欧米金利差が縮小するとの思惑もあるが、欧米中銀の強調資金流動化対策が効を奏し、サブプライム問題が解決に向かうとの期待感から、いままでのユーロロングポジションの巻き戻しが、EURUSDの下落となっていると思われる。1.53を維持できれば、1.55を超え1.58近くまでの戻りを期待できるが、理由の如何を問わず、1.53を割り込むと話は別。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、1.60台から急速に値を下げている。上値のポイントは、1.5599、1.5758、1.6020、1.6434。下値のポイントは、1.5365、1.5302、1.5012、1.4374、1.4309。RSIは58と上昇ラインを割り込み下降ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、1.5302~65を底値に、1.5302~1.5758のレンジを予想。1.53を割り込むとEUR売り大相場の第2弾目が開始となりやすい。Daily=売り、Weekly=売りに変化しつつある、Monthly=買いが弱まる


●ポンド円
ポンド円は、過去11日間に渡り203円~209円のレンジで取引が続き、週終値では207円台が3週間続き、多少ではあるが値を切上げ、週足では下髭が長い状態が続いている。これだけを見ればGBPJPYは買いである。英住宅関連は非常に弱く、最近の英経済指標も悪い内容が多く、利上げより利下げの可能性が引き続き高く、通貨当局者からは、住宅価格の低下から個人消費の落ち込みが懸念され、GBP安容認や利下げ支持者も多い。暫くはチャートに敬意を表しどこまで上昇できるのか見てみたい。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間で取引が続いている。上値のポイントは、213.48円、213.70円、214.01円、214.77円、219.80円。下値のポイントは、205.61円、204.60~75円、203.40円、200.62円。RSIは39長い下降ラインを上抜け、トレンドモメンタムも弱いながら買いに変化する可能性が出ている。トータルの判断は、205.61円~213.70円のレンジで上値を試すことを予想。Daily=買い、Weekly=200.62~210.87円、Monthly=ニュートラル。


2008年5月3日 2日の海外為替市場

日経平均株価=14049.26(282.40 2.05%)、NYダウ=13058.20(48.20 0.37%)、独DAX=7043.23(94.41 1.36%)、英FTSE=6215.50(128.20 2.11%)、金=858.00(7.10 0.83%)、原油=116.32(3.80 3.38%)


USDCHF=1.0500を超え→1.0607まで上昇。EURUSD=1.55を回復できず→1.5360まで下落。USDJPY=105円の壁をブレーク→105.68円まで上昇。結局はドル高。


アジア市場は、日本がゴールデンウイーク連休の後半に突入、週末と米雇用統計を前に取引は薄く、実需筋の円売り+日経平均株価が強く+ターム証券貸出制度が札割れとなり円売りが続いた。


欧州市場は、アジア市場の終盤に発表された、独小売売上高は、前月比-0.1%(予想0.6%)と予想を下回ったが、EURUSD=1.5460→1.5440と下げ幅は限定的。英ハリファックス住宅価格は、前年比-3.7%と1993年来の下落率となり、GBPUSD=1.9756→1.9724(一時下落)→1.9856→1.9898まで上昇。フィヨン仏首相のユーロ高けん制発言にも、総じて週末・米雇用統計の発表を控え動意の乏しい展開となった。


米国市場は、米雇用統計が予想より良くドル全面高。失業率=5.0%(予想5.2%)、非農業部門雇用者数=-2.0万人(予想-7.5万人)ユンケル・ユーログループ議長が、中国やロシアは外貨準備をドルからユーロに過大にシフトすべきでないと発言、米FRB、ユーロECB、スイスSNBが強調して流動性供給を拡大することを発表、中銀に対する金融緩和への圧力低下、信用ひっ迫が薄らぐとの評価、ドル買いが強まる。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.42円で取引が始まり、朝方の104.33円を安値に実需筋のドル買いに徐々に底値を切上げ104.80円まで上昇、本邦実需筋は105円を前にオプション勢の売りが続き、104.55~80円のレンジで取引が続いていたが、株価の上昇や、ターム証券貸出制度が札割れとなり、105.05円まで上昇した。欧州市場は104.91円で取引が始まり、週末と一部欧州では3連休を控え、104.60~85円の狭いレンジで取引が続いた。予想を上回る米雇用統計に104.64円→105.10~20円のストップロスを付き抜け→105.69円まで急伸し、米・ユーロ・スイス中銀の追加流動性供給を好感したドル買いが続き、105.20~60円のレンジで売り買いが交錯した。米国株の上昇も鈍く、週末・連休を控えた早めのポジション調整の売りに上値が徐々に重くなり、105.16円まで下落、105.35円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5474で取引が始まり、1.5480を高値に1.5440~80の狭いレンジで取引が続き、予想を下回る米小売売上高にも1.5440以下の買いに下げ止まり、英ハリファックス住宅価格にEURGBPの買いが強まり一時1.5448まで上昇した。欧州市場は1.5454で取引が始まり、1.55超えのストップロスを試す買いに1.5498まで上昇したが、ロシア筋や東欧勢の売りに失敗、1.5445~80のレンジで取引が続いた。米雇用統計に1.5400~50の買いを消化し、ストップロスの売りを巻き込み1.5361まで急落、ユンケル・ユーログループ議長+フィヨン仏首相の発言、FRB、ECB、SNBの共同追加流動性供給を好感、1.5372~20のレンジから下値を試す動きが続いた。ロンドンフィキシングでは1.5439まで値を戻し、1.5400~35の狭いレンジでの揉み合いから、1.5422で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は161.59円で取引が始まり、朝方の161.40円を底値に、連休前の資本筋や実需筋の買いが強く、161.98円まで上昇、一時161.56円まで値を下げたが、ドル円が105円を超え上げ幅を拡大すると、買いが強まった。欧州市場は162.12円で取引が始まり、162.33円まで上昇、週末と米雇用統計を控え買いも続かず、161.80~20円のレンジで取引が続いた。米雇用統計に162円台お実需筋の売りを消化しながら、前日の高値162.45円を上回り、オプションカットでは162.61円まで上昇、162.10~50円のレンジから、ロンドン勢のポジション調整の売りに162.02円まで下落、終盤にかけては162.56円まで値を戻し、162.51円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
10:30 豪 第1四半期 小売売上高=前月比0.5%(予想0.3% 前回-0.1%)
15:00 独 3月 小売売上高=前月比-0.1%(予想0.6% 前回-0.7%)、前年比-6.3%(予想-2.3% 前回2.5%)→ 予想を下回るがEUR売りは限定的
16:00 英 4月 ハリファックス住宅価格=前月比-1.3%(予想-0.6% 前回-2.5%)、2~4月=前年比-0.9%、前年比-3.7%→ 1993年来の下落率
16:30 スイス 4月 SVME購買部協会景気指数=56.7(予想54.8 前回55.3)
16:55 独 4月 製造業PMI=53.6(予想53.6 前回55.1)
17:00 ユーロ 4月 製造業PMI=50.7(予想50.8 前回52.0)
21:30 米 4月 雇用統計: 失業率=5.0%(予想5.2% 前回5.1%)、非農業部門雇用者数=-2.0万人(予想-7.5万人、前回-8.1←-8万人)、時間当たり賃金=0.1%・17.88ドル(予想0.3% 前回0.3%・17.87ドル)、終労働時間=33.7時間(予想33.7時間 前回33.8時間)
23:00 米 3月 製造業新規受注=1.4%(予想0.2% 前回-0.9←-1.3%)
23:00 米 3月 耐久財受注改定値=1.6%(前回1.5%)


●昨日の主な発言その他
◎カナダ → カナダ中銀=FRBなどが拡充した流動性対策には参加せず。カナダの市場や機関の影響が少ないため。
◎米国 → 米ステート・ストリート=4月の先進国株式市場への投資72%に拡大(3月=30%、年初=8%)
◎米国 → 米欧中銀(FRB、ECB、SNB)が流動性対策を拡充: FRB=ターム物資金入札の供給を500億ドルから750億ドルに引き上げる。ECB300億ドル→500億ドル、スイス中銀60億ドル→120億ドルとドルスワップ協定を拡大。
◎米国 → FRB=4月30日時点外国中銀の米財務省証券・機関債保有高、前週比+274億ドル(2.281兆ドル)。


欧州・英国
◎ユーロ → フィヨン仏首相=為替相場の過剰変動やユーロ高はすべての国に対するリスク。ユーロは明らかに過大評価で行動を起こすべき。
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=中国やロシアは外貨準備をドルからユーロに過大にシフトすべきでない。
◎ユーロ → ECB=250億ドル規模のドル資金入札(期間28日)の受け付けを開始。
◎ユーロ → リーカネン・フィンランド総裁=人々と企業がインフレ率はいずれ2%を下回ると確信できるようにする必要がある。2%よりあまり低くなり過ぎてもいけない。
◎英国 → イングランド銀行=ドル資金は十分で、FRBとの為替スワップ協定には参加せず。
◎英国 → イングランド銀行=準備預金残高目標の上限引き上げへ。
◎英国 → 英統一地方選=与党労働党が歴史的大敗の見込み。


日本・その他
◎クウェート → クウェート投資庁マネージングダイレクター=米シティグループやメリルリンチへの出資を拡大する可能性。
◎HK → 香港金融管理局(HKMA)=FRBに追従し、政策金利の割引基準金利を0.25%引き下げ3.5%に決定。
◎タイ → タイ商業省=14月の消費者物価指数(CPI)=前年比6.2%と過去2年で最大の上昇率。


2008年5月2日 本日の為替戦略

週末金曜日、日本は4連休前、米雇用統計の発表・・・・ イベントリスクはレッド・サイン。


先のFOMCの0.25%引き下げで米利下げ観測が後退、再利下げを予想するエコノミストは非常に少なくなっている。今後は米経済指標を見ながら利下げの有無を判断するとの考え方のようであるが、結局のところFRBは利下げを停止、来年の相当長い時期までは2%に金利を据え置き、インフレと成長を見ながら、2009年の何れの時に利上げに動くとの思惑が強い。


米国株価も久々に13,000円台を回復、米国債の利回りも上昇、底なしと思われた米国経済にようやく底値が薄っすらと見え始めたとの思いが強い。アンダーウェートとなっていたドルの巻き戻しが続き、主要通貨な軒並み値を下げ、米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想より良いことを期待しているように思えてならない。


本日の経済指標・その他からは、なんといっても米雇用統計と言う、メインイベントが控えている。非農業部門の雇用者数は-7.5万人と前回とほぼ同じ数字が予想されている。最近の民間雇用関連の発表も比較的良い数字となり、市場の思惑は改善傾向となることを期待して、ドル買いポジションに傾きやすい。また、結果を考えてもよっぽど悪い数字にならない限り、ドル売りも一時的に終わりそうである。


●ドル円
ドル円は、激しいドルの買い戻しが続く中で、円だけがその影響を逃れることはできない。盟主のUSDCHFも1.05の大台を一時上回り弱く、クロスでの円買いも、米国株が上昇している中では限界があり、103円~105円のレンジの上限を抜ける可能性が高まっているように思えてならない。


ドル円の4時間チャートは、103円~105円のレンジでの取引が続いている。上値のポイントは、104.98円、105.53円、106.78円、107.22~29円。下値のポイントは、103.84円、103.68円、103.21円。RSIは51と下降ラインを上抜け横ばいとなり再び50を上回り、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、103.21円~104.89円のレンジ取引がメインシナリオながら、やや買いが強まり上値リスクが出ている。


●ユーロドル
ユーロドルは、EURUSDも1.55~1.57のレンジを割り込みユーロ売りとなった。市場センチメントは引き続きユーロ売りに傾きながらも、いつもは、バーゲンハンティングの中銀筋や政府系ファンドの買いに、投機筋のユーロ売りがスクイズアウトされ、ユーロ買いから、レンジに入ることが多かった。今回もその教訓が生きるように思え、ゆっくりと待ち1.55台では売りを考えたい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.55~1.57のレンジから下限を割り込み売りが続いている。上値のポイントは、1.5518、1.5529、1.5554、1.5592。下値のポイントは、1.5406、1.5344、1.5229。RSIは35と下降ラインが始まり、トレンドモメンタムは買いがリジェクトされ、売りを継続。トータルの判断は、1.5344~1.5518のレンジで、戻り売り。1.5554を超えたら撤退。


●ポンド円
ポンド円は、EURUSDが大きく値を下げたものの、EURGBPの売りの影響に、GBPUSDは比較的堅調に推移し、GBPJPYもどうもレンジ相場を抜けだすことができない。昨日もクロスで円高の流れの中で、GBPJPYは数少ない持合状態が続いている。Dailyでは三角持合の最終段階に入り、持合を抜け出すことを期待したいが、方向性はわからず、上下共にストップロスでエントリー。


ポンド円の4時間チャートは、204円~208円の4円レンジで取引が続いている。上値のポイントは、206.62円、208.00円、208.59円。下値のポイントは、205.41円、204.81円、203.41円。RSIは46と弱い下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、204.81円~208円のレンジ。


●本日の経済指標・その他
10:30 豪 第1四半期 小売売上高=前月比予想0.3% 前回-0.1%
16:30 スイス 4月 SVME購買部協会景気指数=予想54.8 前回55.3
17:00 ユーロ 4月 製造業PMI=予想50.8 前回52.0
21:30 米 4月 雇用統計: 失業率=予想5.2% 前回5.1%、非農業部門雇用者数=予想-7.5万人、前回-8万人、時間当たり賃金=予想0.3% 前回0.3%、終労働時間=予想33.7時間 前回33.8時間
23:00 米 3月 製造業新規受注=予想0.2% 前回-1.3%
23:00 米 3月 耐久財受注改定値=予想 前回-0.3%


2008年5月2日 1日の海外為替市場

日経平均株価=13766.86(-83.13 -0.60%)、NYダウ=13010.00(189.87 1.48%)、金=850.90(-14.20 -1.64%)、原油=112.52(-0.94 -0.83%)


NYダウ1万3000ドルを回復し4ヶ月ぶりの高値となり、ドル買い戻しが強まる。


アジア市場は、メーデーで香港やシンガポール市場が休場で薄商いとなった。豪住宅建設許可件数は、前月比-5.7%(予想-0.5%)と非常に悪くAUDの下落が始まり、AUDUSD=0.9436→0.9373→0.9307(米国)まで、原油価格・コモディテー価格の下落に続落。イタリア国債償還(クーポン62億ユーロ、総額221億ユーロ)の売りに円の買い戻しが続いた。


イングランド銀行の金融安定報告も、時間差でポンド売りの材料とされ、ブランチフラワーBOE金融政策委員会委員の発言も加わり、EURGBP=0.7861→一時0.7800まで下落、GBPUSDは上昇から横ばい、EURUSD=1.5631→1.5500→1.5430(米国)まで続落。


欧州市場は、主要市場が休場で動きは無く、米企業人員削減数は、90,015人(前回53,579人)が強くドル買いの流れが続き、米個人所得・消費支出、個人所得=0.3%(予想0.4% 前回0.5%)、個人消費支出=0.4%(予想0.2% 前回0.1%)が予想を上回り、新規失業保険申請件数も、38万人(予想36万件)と強く、これを材料にEURUSD=1.5512→1.5430まで続落。USDJPY=104.18→103.71円まで下落、結局、EURJPY=161.51円→160.61円まで急落。米ISM製造業景気指数=48.6(予想48.0)と、予想をやや上回り、米国株の上昇に、円の売り戻しが強まった。


●ドル円
アジア市場は103.87円で取引が始まり、104.03円を高値に、香港やシンガポールが休場の薄商いで、日経平均株価が弱く、103.70円のストップロスを引き金に103.54円まで下落したが、主要通貨のドル高の影響に買いが強まった。欧州市場は103.58円で取引が始まり、104.20円まで上昇したが、欧州主要国が祭日で市場参加者も少なく、103.85~15円の狭いレンジで揉み合いが続いた。予想を上回る米企業人員削減数に103.20円まで上昇、予想を上回る米個人消費支出に、主要通貨でドル買いが進みながらも、クロスの円買いと104.20円近辺の売りに、103.71円まで下落、予想を上回るISM製造業景気指数に104.13円まで値を戻し、103.90~13円の狭いレンジでの取引から、米株価の上昇の影響にクロス円で買い戻しが強まると、104.20円近辺のドル売りを消化し、104.60円まで上昇、104.30~50円での揉み合いから、06:00時では104.46円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5620で取引が始まり、香港やシンガポールが休場の中で、1.5605~44の狭いレンジで取引が続いていたが、EURGBPの売り、イタリア国債償還に伴うEURJPY売り、東欧勢の売りに急落となった。欧州市場は1.5526で取引が始まり、薄商いの中で1.55の大台を割り込み一時1.5497まで下落、オプション勢や中銀筋の買いに1.5543まで値を戻し、105.05~40のレンジで取引が続いた。米個人所得・消費支出に1.55の大台をクリアに割り込み、オプション勢、ファンド勢、本邦資本筋、投機筋の売りが加速し1.5465まで下落、1.5500を戻り高値に、米ISM製造業景気指数の発表に1.5436まで続落となった。米株価の上昇を受けたEURJPYの買い戻しや、バーゲンハンティングの買いに一時1.5470まで値を戻したが、オプション勢や投機筋の売りが続き、1.5430まで下落、終盤にかけて値を戻し、06:00時では1.5474で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.23円で取引が始まり、162.45円を高値に、豪住宅着工件数の悪化を受けたAUDJPYの売りや、イタリア国債償還に伴うEURJPYの売りが続き、カナダ勢の売りに162.00円を割り込むと、161.60のストップロスを試し161.53円まで続落となった。欧州市場は161.89円で取引が始まり、161.22円まで下落、一時161.70円まで買い戻しが見られたが、出遅れ組みの売りが続き、EURUSDが1.55の大台を割り込むと売りが加速し、160.61円まで急落となった。暫く160.60~90円のレンジで売り買い交錯していたが、米国株の上昇に、161.50円まで上昇、161.10~45円での揉み合いから、終盤にかけては161.63円まで買いが続き、06:00時では161.60円で取引されている。


●主な経済指標の結果
香港、シンガポール、フランクフルト、パリ、チューリッヒ、南ア休場(レーバーデー)
10:30 豪 3月 住宅建設許可件数=前月比-5.7%(予想-0.5% 前回0.1%)、民間部門住宅許可=前月比-2.8%→ 予想を下回りAUD売りが始まる
16:30 英 4月 製造業PMI=51.0(予想50.8 前回51.3)→ 予想を上回るが今年1月来の低水準。
20:30 米 4月 米企業人員削減数=90,015人(前回53,579人)
21:30 米 3月 個人所得・消費支出: 個人所得=0.3%(予想0.4% 前回0.5%)、個人消費支出=0.4%(予想0.2% 前回0.1%)、PCE価格指数=前月比0.3%(前回0.1%) 前年比3.2%(前回3.4%)、 コアPCE価格指数=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比2.1%(前回2.0%)
21:30 米 新規失業保険申請件数(26日終了)=38万人(予想36万件、前回34.5→34.2万件)
23:00 米 3月 建設支出=-1.1%(予想-0.6% 前回0.4←-0.3%)
23:00 米 4月 ISM製造業景気指数=48.6(予想48.0 前回48.6)、新規受注=46.5(前回46.5)、支払価格=84.5(前回83.5)、雇用=45.4(前回49.2)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎カナダ → カー二 ・カナダ中銀総裁(上院銀行委員会で証言)=食品インフレは低水準にとどまり、他の主要国で見られるようなスタグフレーション懸念の高まりは避けられる。
◎カナダ → カーニーカナダ中銀総裁(FRB政策金利引き下げ直後の議会委員会で証言)=カナダ中銀は追加利下げの方向に進んでいるが、実施時期は米国の国内要因による部分が大きい。多くの困難に直面している米国経済との比較でカナダ経済の強さを強調。雇用と内需の強さは、カナダ経済が長引く米国の景気減速の影響を乗り切る上で支援になる。中銀はインフレ率の予期せぬ急伸と同様に、目標未達の可能性についても懸念する。
◎米国 → ロッサー・フィラデルフィア連銀総裁(年次報告)=低インフレへのコミットメントを指針とした金融政策のほうが経済にとって好ましい。金融政策の制約になるというよりむしろ、コミットしないために国民のインフレ期待を安定させることができない自由裁量による政策よりも経済にとって好ましい結果をもたらす。FRBは低インフレへのコミットメントにより、物価高騰に対しても経済成長をそれほど損なうことなく対応できる。中央銀行がインフレと闘う上で信頼性を失うことは大きな打撃になると警告。
◎米国 → 米財務省は2006?07年の資本フローに関する最終報告書の中で、海外勢が保有する米国の証券は07年6月30日までの1年間に25.6%増加したと明らかにした。2007年6月30日時点で海外のポートフォリオが保有する米国証券の残高は9.772兆ドル(前年7.778兆ドル)に増加。海外の当局が保有する残高派2.823兆ドル(前年の2.3010兆ドル)。 国別では日本の保有額は1.1970兆ドル(前年1.1060兆ドル)、中国の保有額は0.922兆ドル(前年0.699兆ドル)と32%近く増加。
◎米国 → 米連邦預金保険公社(FDIC)=新たな住宅ローン支援策を提案。 住宅ローンが返済不能に陥っている約100万人が、元本の最大20%を返済。


欧州・英国
◎英国 → イングランド銀行の金融安定報告=信用収縮の影響に関する市場予測、景気・金融システムへの影響を誇張している可能性。サブプライム関連損失は1700億ドルの可能性、市場予測の半分以下に。信用収縮の影響に関する市場予測、景気・金融システムへの影響を誇張している可能性。→ 一時GBP買いに動く。
◎ユーロ → フランスのフィヨン首相=今週、ポールソン米財務長官やバーナンキFRB議長と会談。金融危機について協議するために訪米する予定。
◎ユーロ → ブランチフラワーBOE金融政策委員会委員(新聞とのインタビュー)=短期的な物価の上振れリスクが過度に注目、急激な景気の下振れリスクが無視されている。データを分析すると下振れリスクの可能性があり、注意を要する。中期的にはインフレリスクがあるが、短期的なインフレに過度な注目が集まっている。


日本・その他
◎日本 → 津田広喜財務次官=日本経済について足踏み状態にあるが、先行きは緩やかな回復を期待している。米景気減速の影響や市場の変動、原材料価格高騰など下振れ要因を注意深くみる必要がある。 
◎日本 → 日銀展望リポート=日本経済は2008年度上期にかけて減速を続けつつも、明確な後退には陥らず、その後潜在成長率並みの緩やかな成長経路をたどっていく。前日公表した同リポートの基本的見解でも同様の見方を示したが、明確な後退には陥らずの文言が挿入され、緩やかな成長シナリオがより強調された格好となっている。
◎クウェート → シマリ・クウェート財務相=一部湾岸諸国がドル連動制の廃止検討との発言は新聞の引用。
◎カタール → カタール中銀=預金金利を2.25%から2%に引き下げたが、貸出金利とレポ金利については各5.5%、5.55%で据え置いた。貸出金利引上げの可能性を示唆。
◎バーレーン → バーレーン中銀=政策金利としている1週間物預金金利を0.25%引き下げ、2%にすると発表。
◎UAE → アラブ首長国連邦(UAE)中央銀行は1日、翌日物レポ金利を0.25%引き下げ2%にすると発表。


2008年5月1日 本日の為替戦略

4月も終わり、今日から5月が始まる。5月の連休のイメージは実需筋の売り(円買い)が遠のき、買い(円売り)が優勢になることが多かった記憶が思い出される。市場を取り巻く環境は、米国経済が最悪期を脱し、利下げも終了との判断に、ドルの買い戻しが続き、何処まで続くのかを試している。最近の米経済指標は比較的強く、市場予想を大きく下回ることは少なくなっているが、それも、米雇用統計を確認するまでは、どうも自信が持てない。


昨日の値動きが月末の特殊要因と考えれば、本日の相場が昨日の流れを継続できるかを確認し、明日の米雇用統計まで様子を見るのも一案である。


本日の経済指標・その他からは、米雇用統計の発表を控え、米企業人員削減数は注目され、米個人所得・消費支出、ISM製造業景気指数、イングランド銀行金融安定報告は波乱要因。


●ドル円
ドル円は、FOMC後に利食いの売りに大きく値を下げ、105円の上値の重さが再確認されたものの、過去の高値を見れば4月24日からこれで連続5日間は104円台に乗せ、上値を試している。FOMCの評価はエコノミストによって意見が分かれるが、今までような悲壮感は感じられず、成長への下振れリスクは引き続き存在するが削除され、いよいよ、米利下げ終了のムードが続く可能性が高い。これで、米株価が上昇傾向を示せば、絶好のドル買いになるのだが、もちろん105円を超えることがこのシナリオの前提で、上値失敗の反動も意識する必要がある。


ドル円の4時間チャートは、引き続き103円~105円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、104.64円、104.98円、105.53円、106.61円、107.29円。下値のポイントは、103.68円、103.21円、103.01円。RSIは46と引き続き下降ラインを維持、トレンドモメンタムも売りを継続。トータルの判断は、売り。104.98円を超えたら撤退し、買い→106.61円がターゲット。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.6020後の下落が止まらない。過去4日間は1.55~1.57のレンジで取引が続いているが、確実に上値は切り下がり、陰線、陽線と繰り返しながらも、高値は徐々に切り下げ、上下をしながら下値を試す動きは止みそうに無い。問題はスクイズアウトと中銀筋の買いで、こればかりは無視することもできず、どうしようもない。戻りを狙う以外なさそうである。


ユーロドルの4時間チャートは、下値を試しながらも失敗、1.55~1.57のレンジで取引されている。上値のポイントは、1.5633、1.5706、1.5826。下値のポイントは、1.5554、1.5518、1.5500、1.5406、1.5344。RSIは45と上昇ラインが出始め、トレンドモメンタムは売りから買いに変化する可能性も出ている。トータルの判断は、買い。1.55を割り込んだら撤退し、売り→1.5344がターゲット。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドは英利下げのリスクは利上げのリスクより相当大きいといわれており、住宅価格や消費者信頼感も非常に弱く強気にはなれない。しかし、GBPUSDは1.96~2.0のレンジでの取引が続き、GBPJPYは203円~209円のレンジに納まっている。テクニカルでは買いに変化しやすくなっているが、相場を取り巻く環境はポンド高に動く材料は見当たらず、昨日のポンド買いも月末の特殊要因の可能性も捨てきれず、結局は売り場を考えるか、レンジ相場に徹する以外なさそうである。


ポンド円の4時間チャートは、下値をまたしても失敗、203.38~208.59円、大まかには204円~206円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、206.00円、208.59円、208.99円、210.09円。下値のポイントは、205.41円、204.61円、203.33~38円。RSIは51と横ばいとなり、トレンドモメンタムは売りだが、買いに変化し始めている。トータルの判断は、買い、または、様子見。


●本日の経済指標・その他
香港、シンガポール、フランクフルト、パリ、チューリッヒ、南ア休場(レーバーデー)
10:30 豪 3月 住宅建設許可件数=前月比予想-0.5% 前回0.1%
16:30 英 4月 製造業PMI=予想50.8 前回51.3
20:30 米 4月 米企業人員削減数=予想 前回53,579人
21:30 米 3月 個人所得・消費支出: 個人所得=予想0.4% 前回0.5%、個人消費支出=予想0.2% 前回0.1%、PCE価格指数=予想 前回0.1%、 コアPCE価格指数=予想0.1% 前回0.1%
21:30 米 新規失業保険申請件数(26日終了)=予想36万件、前回34.2万件
23:00 米 3月 建設支出=予想-0.6% 前回-0.3%
23:00 米 4月 ISM製造業景気指数=予想48.0 前回48.6、支払価格=予想 前回83.5
イングランド銀行金融安定報告


2008年5月1日 4月30日の海外為替市場

日経平均株価=13849.99(-44.38 -0.32%)、NYダウ=1282.13(-11.81 -0.09%)、独DAX=6948.82(63.48 0.92%)、 英FTSE=6087.30(-2.10 -0.03%)。


アジア市場は、M&A絡みの動きにAUDUSDはアジア市場で上昇、AUDUSD=0.9311→0.9363→0.9471(米国市場)まで上昇。英ネーションワイド住宅価格は、前月比-1.1%(予想-0.5%)と過去12年超で始めての下落率、GBPUSD=1.9684→1.9623まで下落→1.9894(米国市場)では急騰。NZ住宅建設許可は、前月比-9.1%(前回-6.6%)と弱く一時NZD売りとり、NZDUSD=0.7760→0.7727まで下落→0.7854(米国市場)では急騰。


欧州市場は、独雇用統計やユーロCPI、消費者信頼感指数にも特に反応は鈍く、1.5500の重要なポイントを試しながらも、下値トライが失敗、FOMCを控え狭いレンジで取引が続いたが、英実需筋のGBPUSDやクロスのGBP買いが目立ち、ロンドンフィキシングでは月末の特殊要因でGBPの買いが続いた。


米国市場は、米ADP全米雇用報告は、10,000人(予想8,000人)と予想を上回り、米第1四半期GDPは、前期比0.6%(予想0.3%)と予想を上回り、リセッション懸念が薄らぎ、米シカゴ地区購買部協会景気指数=48.3(予想47.5)と、予想を上回り、ドルは堅調に推移。


カナダGDPは、前月比0.6(予想0.4%)、生産者物価指数(PPI)は、前月比1.7%(予想0.9%)、原材料価格は、前月比6.6%(予想2.0%)と強く、USDCAD=1.0114→一時1.0037まで下落。


注目のFOMCでは政策金利(FFレート)を0.25%引き下げ2.0%に決定、株価は上昇したが、為替は利下げ終了期待が弱まったのか、利食い主導なのか不明ながらも、USDJPY=104.35→103.73円急落、EURUSD=1.5542→1.5644まで急騰。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.00円で取引が始まり、一時103.87円まで下落、鉱工業生産が弱く祭日明けの実需筋の買いに104.21円まで上昇したが、104.20円からは本邦機関投資家の売りに上値は重く、103.70円まで値を下げた。欧州市場は103.78円で取引が始まり、スイス系ファンドや欧州年金のEURJPY買いが続き104.20円まで上昇、104.20円の本邦勢の売りを消化し、短期投機筋のストップロスのドル買いを巻き込み上昇、ADP全米雇用報告、米第1四半期GDPが強く、104.89円まで続伸した。オプション勢売りや中銀筋の売りに105円の壁を超えることはできず、予想を上回るシカゴ地区購買部協会景気指数にも、雇用が弱く、FOMCをまでにポジション調整の売りに104.29円まで徐々に値を下げた。FOMCで0.25%の利下げ決定に104.35円→104.79円→104.30円と上下したが、声明文では、成長への下振れリスクは引き続き存在するが削除されたが、投機筋の売りが加速し103.72円まで下落、06:00時では103.90円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5570で取引が始まり、1.5553を底値に弱い英住宅価格にEURGBPが上昇、1.5600超えのストップロスを巻き込み1.5611まで上昇したが、ファンド勢や米系証券の売りが続き値を下げた。欧州市場は1.5594で取引が始まり、1.5527まで下落、1.5500のオプションバリアが意識され、1.5500~20では中東勢の買いや政府系の買いに下げ止まり、1.5525~70のレンジで揉み合いとなった。予想を上回る米GDPに一時1.5517まで下落したが、1.50の壁は堅く、予想を上回るシカゴ地区購買部協会景気指数にも、底値は堅く1.5588まで続伸、1.5542で米FOMCを迎えた。FOMCの発表にアジア市場の高値1.5611を上回り、1.5542→1.5644まで急伸、06:00時では1.5627で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は161.94円で取引が始まり、米系証券の売りに161.63円まで下落、本邦実需筋や投信勢の買いに162.10円まで上昇、本邦資本筋の売りに上値は重く、161.60円まで下落、結局は161.60円~10円のレンジで終始した。欧州市場は161.78円で取引が始まり、161.60~10円のレンジから、スイス系ファンドや欧州年金のEURJPY買いが続き、クロスでは円売りが加速、162.20円を超えるとストップロスの買いを巻き込み、オプションカットでは162.80円まで続伸した。ドル円が105円を直前に上げ止まり、162.30~80円のレンジで売り買いの攻防が続き、FOMCの発表直後は、162.40~95円で上下し、一時162.98円まで上昇したが、ドル円の下落に162.00円まで値を下げ、06:00時では162.36円で取引されている。


●主な経済指標の結果
日本 日銀金融政策決定会合=政策金利0.5%の据置きを全会一致で決定、予想通り。
7:45 NZ 3月 住宅建設許可=前月比-9.1%(前回-6.6←-6.5%)→ 前回より弱く一時NZD売りとなる
8:00 英 4月 Gfk消費者信頼感=-24(予想-20 前回-19)→ 1992年11月来の低水準
8:30 日本 3月 失業率=3.8%(予想3.9% 前回3.9%)、 有効求人倍率=0.95(予想0.97 前回0.97)→2005年6月来の低水準
8:50 日本 3月 鉱工業生産速報=前月比-3.1%(予想-0.8% 前回1.6%)、前年比-0.4%(予想2.0% 前回5.1%)→ 景気後退観測が高まる
15:00 英 4月 ネーションワイド住宅価格=前月比-1.1%(予想-0.5% 前回-0.6%)→ 過去12年超で始めての下落率
17:55 独 4月 雇用統計、失業率=7.9%(予想7.8% 前回7.9%←7.8%)、失業者数=-0.7万人(予想-3.5万人 前回-4.8-5.5万人)→ ドイツ連邦雇用庁は失業者数の減少幅について、実際よりも1.5~2.0万人、システム問題が要因で過少に発表したことを明らかにした
18:00 ユーロ 4月 消費者物価指数速報(CPI)=前年比3.3%(予想3.4% 前回3.5%)
18:00 ユーロ 3月 失業率=7.1%(予想7.1% 前回7.1%)
18:00 ユーロ 4月 消費者信頼感指数=-12(予想-12 前回-12)、総合景況感指数=97.1(予想99.0 前回99.6)、企業信頼感指数=-2(予想-1 前回0)、業況感指数=0.44(予想0.70 前回0.79←0.80)
18:30 スイス 4月 KOF先行指数=1.20(予想1.44 前回1.40←1.54)
21:15 米 4月 ADP全米雇用報告=10,000人(予想8,000人 前回-60,000人)→ 予想外の増加
21:30 カナダ 2月 GDP=前月比0.6(予想0.4% 前回0.6%)
21:30 カナダ 3月 生産者物価指数(PPI)=前月比1.7%(予想0.9% 前回0.2←0.1%)、前年比-0.3%(前回0.0←-0.8%)
21:30 カナダ 3月 原材料価格=前月比6.6%(予想2.0% 前回0.6←0.5%)、前年比20.45(前回17.5←14.9%)
21:30 米 第1四半期 GDP: 速報値=前期比0.6%(予想0.3% 前回0.6%)、デフレーター=2.6%(予想3.0% 前回2.4%)、最終需要=2.6%(予想0.2% 前回2.4%)、コアPCE価格指数=2.2%(予想2.2% 前回2.5%)、PCE価格指数=3.5%(予想3.7% 前回3.9%)→ 米リセッション懸念が薄らぐ、米金利先物が示す0.25%利下げ確率は80%
21:30 米 第1四半期雇用コスト指数=0.7%(予想0.8% 前回0.8%)
22:45 米 4月 シカゴ地区購買部協会景気指数=48.3(予想47.5 前回48.2)、生産=53.0(前回50.4)、新規受注=53.0(前回53.9)、雇用=35.3(前回44.6)、支払価格=82.9(前回83.9)
3:15 米 FOMC=政策金利を0.25%引き下げ2.0%を決定、予想通り。


●昨日の主な発言その他
◎米 →  FOMCの声明全文→ 今回の声明では、「成長への下振れリスクは引き続き存在する」の部分が削除された。
1. フェデラルファンド(FF)を0.25%引き下げ2.0%に決定した。
最近の情報は経済活動が依然として弱いことを示している。家計・企業支出は鈍く、労働市場は一段と軟化した。金融市場は引き続きかなりの緊張下にあり(under considerable stress)、信用状況の縮小や住宅市場の一段の収縮は今後数四半期にわたり経済成長を圧迫する可能性が高い(likely to weigh on economic growth over the next few quarters)。
2. コアインフレ指標は若干改善したが(improved somewhat)、エネルギーや他の商品価格は上昇し、インフレ期待の一部指標は過去数カ月に上昇した。
3. エネルギーや他の商品価格が横ばいとなる見込み(projected levelling out)やリソース利用への圧力の緩和を反映し、FOMCは今後数四半期にわたりインフレが緩和する(to moderate)と予想している。
ただインフレ見通しをめぐる不確実性(uncertainty)は高まっている。インフレ動向を引き続き注意深く監視する必要がある。
4. これまでの大幅な金融緩和政策は、市場の流動性を促すための継続中の措置とあわせ、時間とともに緩やかな成長を促進し、経済活動に対するリスクを軽減する一助となるだろう。FOMCは経済・金融動向を引き続き監視し、持続可能な経済成長や物価安定を促進するため、必要に応じてタイムリーに行動する。
5. 今回の声明に賛成票を投じたのは、バーナンキ委員長、ガイトナー副委員長、コーン、クロズナー、ミシュキン、ピアナルト、スターン、ウォーシュの各委員。フィッシャー、プロッサー各委員は据え置きが好ましいとして、反対票を投じた。"
◎米 → FOMCの結果を受け、金利先物市場では、6月FOMCで利下げ確立が、ゼロ→18%に上昇、追加利下げの可能性も残る結果となった。
◎米 → 米GM<第1四半期=純損失は32.5億ドル(1株当たり5.74ドル)。赤字額は国外好調で特別項目除く損失幅は予想以下。
◎米 → ファニーメイCEO=2010年まで米住宅市場の本格的な回復は見込めず。将来の回復局面では消費者セクターが金融市場に遅れをとる。
◎米 → ビル・グロース・PIMCO(CIO)=FRBの一段の利下げはドル安とインフレ上昇をもたらす。プラスよりもマイナスのほうが大きい可能性がある。


欧州・英国
◎ユーロ → コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁=08年のユーロ圏成長率は、IMF見通し1.4%を上回る見込み。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=ECB理事会はユーロ圏の賃金交渉をとりわけ注視している。エネルギー・食品価格上昇による賃金や価格設定への二次的影響を回避しなければならない。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=2008年上半期のユーロ圏経済はそれなりに底堅く推移。FRBとBOEは金融を緩和しているが、ECBは金融市場の混乱の経済全般への影響を見極めたい。主要通貨の急激な変動を懸念、ワシントンG7のメッセージを金融市場が無視していることはない。


日本・その他
◎日本 → 白川日銀総裁=08年度は下振れリスクに力点置いている。リスク点検し、それに応じて適切に金融政策運営していく。循環メカニズムは足元弱まっている。クレジットスプレッド足元少し改善、市場の流動性は引き続き薄い。現在の市場の金利形成を淡々とみていく。金融政策は前回まで大きな方向性あったが、今回は下振れリスク大きく機動的に運営。資源高、シンプルな商品への逃避もおそらく反映。景気と物価が異なる方向に向かうとき、あらかじめ金融政策の答えは持たない。政策委員2人欠員、いろいろな形で問題生じている。物価の上昇が期待インフレ率に影響するなら、金融政策で対応する。現在の物価上昇は供給ショックだけでなく、新興国需要の拡大も要因。国内金融システムの安定性に全体として深刻な影響及ぼしていない。
◎日本 → 日銀展望リポート=先行きの金融政策、あらかじめ特定の方向性持つこと適当でない。上下両方向のリスク要因丹念に点検しながら機動的に金融政策運営。適切な金融調節行うことで市場安定に努めていく。わが国経済は当面減速もおおむね潜在成長率並みで推移。景気の下振れリスクにもっとも注意する必要。物価上ブレのリスクあるが、物価安定の理解から大きくかい離せず。緩和的金融環境長期化リスクは引き続き存在、下振れリスク薄まればその重要性が増す。好循環メカニズムの記述は消える。先行きの金融政策、あらかじめ特定の方向性持つこと適当でない。
◎日本 → 日銀展望リポート=2008年度実質GDP見通し中央値は+1.5%、09年度1.7%。08年度CPI見通し中央値は+1.1%、09年度+1.0%。08年度実質GDP大勢見通しは+1.4%―+1.6%。09年度実質GDP大勢見通しは+1.6%―+1.8%-08年度CPI大勢見通しは+0.9%―+1.1%。09年度CPI大勢見通しは+0.8%―+1.0%。08年度実質GDP見通し中央値は+1.5%
◎日本 → 渡辺金融担当相=-国内金融機関のサブプライム損失、拡大傾向だが米欧よりケタが1つ小さい。米欧と同じ金融システムの問題が日本にあると思っていない。サブプライム問題、終わっているわけではなく警戒水準さらに高めていく。
◎日本 → 大田経済財政担当相=1景気判断は変わらない。生産は横ばい圏内との判断に変わりない。米国向け輸出減の影響、ジワジワ出ている。米経済動向、十分警戒しながら先行きを見ている。雇用は改善に足踏みとの判断に変わりない。
◎ADB → ラジャット・ナグジア開発銀行(ADB)事務総長=2008年のアジアの新興諸国は、過去10年間で最高水準のインフレに直面。経済成長率は5年ぶりの低水準になると予想。食品・燃料価格の大幅上昇により、2008年アジア地域の平均インフレ率が5.1%。 成長率は2007年(8.7%)→2008年(7.6%)に減速、2009年(7.8%)と予想。
◎豪 → 英天然ガス生産3位のBGグループが、オリジン・エナジー・豪電力・ガス小売り2位に129.1億豪ドルの買収案→ AUDUSDが上昇。


2008年4月30日 本日の為替戦略

祭日明けの水曜日、為替市場はFOMCを明日早朝に控え、多くの経済指標の発表を控え、結果に反応することは避けられないが、大物が控えているだけに投機的な動きが抑制される可能性が高い。そして、FOMCでは0.25%の利下げと、利下げ終了との期待が強く、予想外の結果に、変動リスクが高まることは避けられない。


昨日は、英住宅ローン承認件数が1999年来の低水準、英CBI小売売上が2005年11月来の低水準で、ブランチフラワー英中銀政策委員がリセッションリスクを示唆、利下げとポンド安を支持したことで、ポンド安の方向性が強まっている。


米国も米企業決算も悪く、経済指標も弱く、ウォーレン・バフェット氏は「米経済はリセッションに陥っており、大半の見方よりも景気は深刻な状況になる」と語っている。米国がリセッシンでないと思っている市場参加者は多分、皆無。


本日の経済指標・その他からは、多くの重要な発表が控えている。
独・ユーロ雇用統計、ユーロCPI、米全米雇用報告、カナダ・米GDP、米雇用コスト指数、シカゴ地区購買部協会景気指数、そして、明日の早朝にはFOMCがあり、政策金利を0.25%引き下げ2.0%と予想されている。


●ドル円
ドル円は、他の主要通貨でドルの買い戻しが入っているが、クロスでは円の買い戻しが強く、ドル円も上値が重くなっていたが、引けにかけて円売りが加速し、結局は4日間連続の104円台で終了。ドル買いの流れが続いているが、クロスでの円買いにドル円は103円~105円台のレンジでの取引が続きそうである。


ドル円の4時間チャートは、引き続き103円~105円のレンジに納まっている。上値のポイントは、104.47円、104.64~68円、104.98円。下値のポイントは、103.68円、103.49円、103.01円、102.67円。RSIは55と下降ラインが続いているが横ばいに変わり、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り継続ながらも、103円~104.65円のレンジと予想。


●ユーロドル
ユーロドルは、先のG7でドイツ銀行の頭取が時価会計処理の見直しを指摘し、驚きの目で見られたことが思い出された。ドイツ銀行第1四半期決算は5年ぶり赤字となり欧州の金融機関の悪影響が心配である。1.6020からのユーロ下落の様変わりは驚きでもあるが、1.55の大台が重要であることは間違いない、これが崩れると1.5344までの下げに繋がる。本日のFOMCの結果と今後の見通し次第では1.55~1.57を抜け出す可能性もあるが、どうもドル買い(ユーロ売り)の期待感が先行しているように感じられてならない。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが崩れ、1.55~1.57のレンジで取引されている。上値のポイントは、1.5603、1.5642、1.5706、1.5722。下値のポイントは、1.5518、1.5406、1.5344、1.5229。RSIは28と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。1.55~1.57のレンジから抜け出した方向に加速しそう。


●ポンド円
ポンド円は、ブランチフラワー英中銀政策委員(MPC)=現在の英国は6ヶ月前の米国と似ており、英国の利下げの必要性とリセッションのリスクを警戒、キングBOE総裁は英経済について悲観的になるような状況ではないと発言。ポンド円の急落は非常に目立つこととなったが、米住宅価格指数、米消費者信頼感指数も弱く、それ以外でもクロスでは円の買い戻しが強まり、久々にリクレジットリスクの高まり=円・スイス買いに戻り、本日もその流れを期待したい。


ポンド円の4時間チャートは、203円~208円のレンジで取引が続き、下値を試す展開が続いている。上値のポイントは、205.10円、205.41円、205.79円、206.62円、208円。下値のポイントは、203.33~38円、202.23円、201.02円。RSIは51と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。


●本日の経済指標・その他
日本 日銀金融政策決定会合=政策金利0.5%の据置きを予想
7:45 NZ 3月 住宅建設許可=前月比予想 前回-6.5%
8:30 日本 3月 失業率=予想3.9% 前回3.9%、 有効求人倍率=予想0.97 前回0.97
8:50 日本 3月 鉱工業生産速報=前月比予想-0.8% 前回1.6%、前年比予想2.0% 前回5.1%
13:00 NZ 4月 NZ中銀のビジネス・コンフィデンス=予想-50.0 前回-57.9
16:00 独 3月 ILO失業率=予想7.4% 前回7.4%
17:55 独 4月 雇用統計、失業率=予想7.8% 前回7.8%、失業者数=予想-3.5万人 前回-5.5万人
18:00 ユーロ 4月 消費者物価指数速報(CPI)=前年比予想3.4% 前回3.5%
18:00 ユーロ 3月 失業率=予想7.1% 前回7.1%
18:00 ユーロ 4月 消費者信頼感指数=予想-12 前回-12
18:30 英 4月 Gfk消費者信頼感=予想-20 前回-19
18:30 スイス 4月 KOF先行指数=予想1.44 前回1.54
21:15 米 4月 全米雇用報告=予想8,000人 前回-60,000人
21:30 カナダ 2月 GDP=前月比予想0.4% 前回0.6%
21:30 米 第1四半期 GDP: 速報値=前期比予想0.3% 前回0.6%、デフレーター=予想3.0% 前回2.4%、最終需要=予想0.2% 前回2.4%、コアPCE価格指数=予想2.2% 前回2.5%、PCE価格指数=予想3.7% 前回3.9%
21:30 米 第1四半期雇用コスト指数=0.8% 前回0.8%
22:45 米 4月 シカゴ地区購買部協会景気指数=予想47.5 前回48.2
3:15 米 FOMC=政策金利を0.25%引き下げ2.0%を予想
20:55 トルシェECB総裁=Karlspreis欧州フォーラムで発言


2008年4月30日 29日の海外為替市場

NYダウ=12831.94(-39.81 -0.31%)、独DAX=6885.34(-39.99 -0.58%)、英FTSE6089.40(-1.0 -0.92%)、金=876.80(-18.70 -2.09%)、原油=115.63(-3.12 -2.63%)。EURJPY=161.97(-1.13 -0.69%)、GBPJPY=204.81(-2.61 -1.26%)、NZDJPY=80.63(-1.09 -1.33%)と激しい円買い。


アジア市場は、日本が祭日で休場の中、狭いレンジで取引が続いていたが、夕刻に発表されたドイツ銀行第1四半期決算が、5年ぶり赤字と評価損は27億ユーロ と発表、EURUSD=1.5660→1.5541まで急落、EURJPYの売りにドル円も上値の重い展開となった。


欧州市場は、英住宅ローン承認件数、6.4万件(予想.6.9万、前回7.2←.7.3万)→調査開始の1999年1月以来、最低水準で、英CBIの小売売上=-26(-5 前回1)→ 予想を大幅に上回るマイナス幅にポンド売りが強まる。また、ブランチフラワー英中銀政策委員(MPC)、英国のリセッション懸念を表明し、ポンドは下落。クロスの円買いが続き、AUDJPY=97.48円→96.14円まで下落、


米国市場は、米住宅価格指数( 主要20都市圏)、前年比-12.7%(前回-10.7%)と大幅に低下、20都市中、17都市で下落率は過去最大となり、米消費者信頼感指数は、62.3(予想62.0 前回65.9←64.5)と、2003年3月来の低水準となりドル売りが強まった。また、米カントリーワイド第1四半期決算、8.931億ドルの赤字と発表、ドル売り・円買いの引金となったが、FOMCを前にドルショートポジションの巻き戻しも強く、値を戻して終了している。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.17円で取引が始まり、日本が祭日の中で、104円以下のドル買いが強く、クロスではEURJPYやAUDJPYの売りに上値も重く、104.03~36円の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は104.14円で取引が始まり、GBPJPY、AUDJPY、EURJPY等のクロスの売りが続き、103.78円まで下落、103.80~00円のレンジで揉み合いとなった。予想より悪い、米住宅価格指数や米消費者信頼感指数、米カントリーワイド第1四半期決算、GMAC決算に米国株は弱く、米系投資銀行の円買いを引金に、ドル売り・円買となり、103.50~75円のストップロスを誘発し103.22円まで下落した。103円割れのトライ失敗、ロンドンフィキシングを転機に、ファンド筋から買い戻しが入り、103.80円を超えると短期ストップロスの買いを誘発し、米国株も買い戻しが始まり、終盤にかけては104.07円まで値を戻し、06:00時では104.01円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5655で取引が始まり、1.5630~64の狭いレンジで取引が続いていたが、欧州時間に入りドイツ銀行第1四半期決算が5年ぶり赤字・評価損は27億ユーロと発表、1.5558ドルまで下落した。欧州市場は1.5605で取引が始まり、1.5550~55のストップロスを誘発し1.5540まで急落、1.5500のテクニカルポイントが意識され、国際機関やアジア中銀筋、政府系ファンドの買いに下げ止まり、1.5545~80のレンジで激し売り買いの攻防が続いた。EURGBPの買いも強く、非常に悪い、米住宅価格指数や米消費者信頼感指数に1.5618まで上昇、ロンドンフィキシングを戻り高値に、1.5560まで再下落、06:00時では1.5574で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.07円で取引が始まり、日本が祭日で市場参加者も少ない中で、162.90~22円の狭いレンジで取引が続いていたが、ドイツ銀行第1四半期決算を受けた売りに、162.15円まで下落した。欧州市場は162.49円で取引が始まり、162.05円まで値を下げ、162.45円を戻り高値に、予想を下回る英経済指標にGBPJPYが下落、米系ファンドからAUDJPYの売りも続き、ECBフィキシングでは161.60円まで続落となった。オプションカットでは161.95円まで値を戻したものの、弱い米カントリーワイド第1四半期決算、GMAC決算に米株価は弱く、161.10円まで下落、ロンドンフィキシングからは、買い戻しが強まり、米国株も徐々に買い戻され、終盤にかけては162.00円まで値を戻し、06:00時では161.97円で取引されている。


●主な経済指標の結果
日本市場休場(昭和の日)
7:45 NZ 3月 貿易収支=-0.5億NZドル(予想3.9億NZドル 前回2.49←2.58億NZドル)、輸入=34.9億NZドル(前回34.6←34.5億NZドル)、輸出=34.4億NZドル(37←3.71億NZドル)
16:30 スウェーデン 4月 小売売上高=前月比0.4%(前回1.6%←1.7%)、 前年比3.9%(前回4.5%←4.9%)
17:30 英 3月 消費者信用残高=12.37億ポンド(予想14億ポンド、前回23.47→23.54億ポンド)
18:30 英 3月 イングランド銀行の住宅ローン承認件数=6.4万件(予想.6.9万、前回7.2←.7.3万)→調査開始の1999年1月以来、最低水準
18:30 英 4月 CBIの小売売上=-26(-5 前回1)→2005年11月来の低水準、予想を大幅に上回るマイナス幅にポンド売りが強まる
22:00 米 2月 S&Pケース・シラー米住宅価格指数( 主要20都市圏)=前月比-2.6%(前回-2.4%)、前年比-12.7%(前回-10.7%)→20都市中、17都市で下落率は過去最大
23:00 米 4月 米消費者信頼感指数=62.3(予想62.0 前回65.9←64.5)→ 2003年3月来の低水準、現況指数=80.7(前回90.)、期待指数=50.1(前回49.4)→ 2003年3月来の低水準


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → ブッシュ米大統領=米経済は困難な時期。まずは減税効果を見極め。サウジアラビアに原油高は世界経済を損なうと伝えた。
◎米 → 米カントリーワイド第1四半期決算=8.931億ドルの赤字、評価損と引当金で30億ドルを計上したことが圧迫し、3四半期連続の赤字で、1株当たり損失は1.60ドル。
◎米 → ゼネラル・モーターズ・アクセプタンス・コープ(GMAC)第1四半期=赤字5.89億ドルとほぼ倍増、住宅ローンの焦げ付き増加。
◎米 → バークレーズ・キャピタル=住宅価格の下落が続けば、8000億ドルの住宅ローンが年央にはデフォルトになる可能性。
◎米 → 米不動産調査会社リアルティトラック=米住宅差し押さえ件数が7四半期連続で増加、前年同期比112%増。
◎米 → ウォーレン・バフェット氏(CNBCテレビ)=米経済はリセッションに陥っており、大半の見方よりも景気は深刻な状況になる。景気後退は多くの人々が考えるよりも長引き、深まるだろう。消費者はガソリンや食品価格上昇の影響を感じつつあり、ほかへ回すお金があまり多くないと感じていると思う。
◎米 → FRB=銀行の預金準備に利子を支払うことについて30日に協議。
◎米 → ポールソン米財務長官=経済対策の一環としての税の払い戻しを迅速に実施することに焦点を当てており、第2の対策には関心がない。現在の払い戻しが拡大すれば、政府予算のバランスをとるのが難しくなる可能性がある。


欧州・英国
◎英 → キングBOE総裁(議会証言)=G7は共同声明を発表することで親密な議論や、会議の有効性が損なわれている。 中国やインドなど急成長しつつある新興諸国がメンバーに加盟せず、G7の意義はかなり失われた。英経済について悲観的になるような状況ではない→ 積極的な利下げ環境にないとの判断にポンド売りが強まる。
◎英 → 英HBOS=資本増強のため40億ポンドの株主割当増資を実施。
◎英 → ブランチフラワー英中銀政策委員(MPC)=ポンドは更に下落する可能性。ポンド下落は、景気を刺激する可能性。英住宅価格は、1/3に下落する可能性も。リセッション回避のため積極的な行動が必要現在の英国は6ヶ月前の米国と似ており、目先のインフレリスクにとらわれMPCが利下げをしないと、住宅価格の下落のリスクが高く、英国のリセッションのリスクを警戒。米は明らかに現在リセッションにある。
◎ユーロ → ウェリンク・オランダ中銀総裁=ECBの現在の金利スタンスに満足。金利変更の可能性を重要視しない見方。ECBのインフレ懸念は変わらない。 欧州委員会のインフレ見通しはECBの見通しを上回っているが、欧州委の予想はやや最近のものであることを考慮する必要がある。
◎ユーロ → ドイツ銀行第1四半期決算=5年ぶり赤字に、評価損は27億ユーロ 。


日本・その他
◎中国 → 中国国家発展改革委員会(NDRC)=世界経済の減速により国内経済の成長がより圧迫される見通し。第2四半期も引き続き、中国の経済政策の優先課題はインフレの抑制になる。
◎インド → インド中銀=預金準備率を8.25%に引き上げ、主要政策金利は据え置き。
◎マレーシア → マレーシア中銀=政策金利を3.50%に据え置き。
◎中国 → 中国人民元を10~15%切り上げのウワサが流れる
◎OPEC → 石油コンサルタント=OPECは次回の9月総会前に増産を検討するために臨時会合を開く可能性がある。開催時期は夏季の休暇シーズン半ばの7月よりも前になるだろう。


2008年4月29日 本日の為替戦略

日本が祭日で、アジア市場は動きが鈍くなることは避けられない。海外市場もドルに関しての思惑が分かれ、様子見ムードが強い。先週のドル買いの流れとは裏腹に、利食いと思われるが、ドル売りの流れが始まっている。


米金融不安の解消期待が残りながらも、昨日発表された欧州委員会の春季経済見通しでは、ユーロ圏に限らず、世界的な成長の鈍化と、インフレの進行が予想され、すでに織り込み済みとは言われながらも、いつになったらこの流れが明確になるか不安である。この中で、格付け機関のS&Pは「大手米銀は格下げのリスクがある」と指摘。非常に気になる。


著名な投資家バフェット氏は「経済はリセッションにある、リセッションは大半の予想より長期で深刻なもの、貿易政策の変更がなければドルは下落、大きい通貨ポジションはない」と言っている。かれは、歯に衣を着せぬ発言で、自分の為替相場間を示すことが多い。しかし、今回は貿易政策の変更がなければドルは下落と、言いながらも、大きなポジションはない、とのことで、どうも理屈に合わない。いや、それだけ、今後の見通しが不透明なのだろう。


本日は祭日、ゆっくりと今後の相場を考えることも必要なのでは・・・・。


本日の経済指標・その他では、住宅関連の数字が英国と米国であり、台風の目となっている。また、米消費者信頼感指数も注意が必要。


●ドル円
ドル円は、米国金利上昇が金融不安解消のサインと思われ、ファンド筋のドル買いが続いたが、自身を持ったポジションテークではなかったようで、大手短期投機筋のドル買いが中心に簡単に方向転換をしてくる。原油価格とドルの反相関関係や、株価とドルの相関関係を意識した取引が続いているようで、原油価格の上昇が続いている間は、ドルの買いも難しく思えてならない。


ドル円の4時間チャートは、103円~105円のレンジの上限を試しながら、上値が重くなっている。上値のポイントは、104.64円、104.98円、105.53円、105.67円、105.82円。下値のポイントは、103.99円、103.68円、103.49円、103.01円、102.67円。RSIは64と上昇ラインが崩れ始め、トレンドモメンタムも売りに変化する可能性が出ている。トータルの判断は、売り。104.98円を超えたら撤退の売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、毎日多くの通貨当局者からいろいろな発言が飛び出すが、そのほとんどは同じ内容で、景気鈍化+インフレ警戒感である。EUが発表した経済見通しも正にその通りで、世界各国の経済見通しも同じような内容である。結果として、現状の金融政策を維持していくことが見込まれ、それもあまり変化がない。ユーロドルが動きているのは、結局は短期のフローと、大手投機筋のポジションだけなのであろう。1.55~1.57を確実に抜け出すまでは、レンジ相場だけを考えたい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.55~1.57のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5663、1.5731、1.5796、195840。下値のポイントは、1.5518、1.5344。RSIは32と横ばいで下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。


●ポンド円
ポンド円は、狭い値動きとなったが、クロス全体でも大きな変動も無く、英銀HBOSが増資について検討する見通しとの観測を受け、ポンドの買い材料となったが、それでも小幅な値動きに止まっている。今週のテーマはすべて米国の経済指標が占め、FOMCの利下げの有無や幅がテーマになっているだけに、クロス円の相場も動き難い。


ポンド円の4時間チャートは、緩やかな上昇傾向が続いているが、上昇力もやや弱まっている。上値のポイントは、208.00~04円、208.99円、210.09円、210.57円。下値のポイントは、205.10円、204.81円、203.33円、202.23円。RSIは60とやや下げ傾向に入り、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、ミックスながら、やや売りの期待観が強まっている。


●本日の経済指標・その他
7:45 NZ 3月 貿易収支=予想3.9億NZドル 前回2.58億NZドル、輸入=前回34.5億NZドル、輸出=3.71億NZドル
15:00 英 4月 ネーションワイド住宅価格=前月比予想-0.4% 前回-0.6%、前年比予想0.1% 前回1.1%
16:30 スウェーデン 4月 小売売上高=前月比 前回1.7% 前年比 前回4.9%
17:30 英 3月 消費者信用残高=予想14億ポンド、前回24億ポンド
18:30 英 3月 イングランド銀行の住宅許可件数=予想0.69万、前回0.73万
18:30 英 4月 CBIの販売業調査=-5 前回1
22:00 米 2月 S&Pケース・シラー米住宅価格指数( 主要20都市圏)=前月比 前回-2.4%、前年比 前回-10.7%
23:00 米 4月 米消費者信頼感指数=予想62.0 前回64.5


2008年4月29日 28日の海外為替市場

アジア市場は、日本が連休の谷間で市場参加者も少な中で、円売りの流れにドル円は105円を試す動きがみられたが失敗、全体として小幅な値動きとなった。


欧州市場では、独ザクセン州CPIは、前月比-0.2%(予想0.2%)と予想を下回り、独ノルトライン・ウェストバーレン州、前月比-0.3%、ヘッセ州=前月比-0.2%と弱く、独・ユーロ圏のCPI低下期待にユーロ売りが強まる。トリシェECB総裁は、「物価安定へのリスクが引き続き上向いている。中期的に物価安定にとって上振れリスクがある。」との発言にユーロ買い材料とさ、ユーロ相場も売り買いが交錯した。


米国市場は、FOMC等のメインイベントの発表を控え動きは鈍く、独消費者物価指数(CPI)速報は、前月比-0.2%(予想0.2%)、前年比2.4%(予想2.7%)と予想より低かったが、ユーロは比較的小幅な値動きとなった。また、S&Pが大手米銀は格下げのリスクを懸念、投資家バフェット氏が経済はリセッションにある。リセッションは大半の予想より長期で深刻なものと発言、ドル売りの流れに戻し、円はクロスで買い戻しが入り、ドル円の上値を重くした。


●ドル円
アジア市場のドル円は104.45円で取引が始まり、ドル需要が多く、日経平均株価が14,000円の大台を回復、投信の買いや、本邦勢や米系インベストメント銀行の買いに、104.41円を安値に先日高値104.82円僅かに上回る104.83円まで上昇、105.00円のオプション勢の売りや本邦実需筋の売りに104.42円まで値を下げ、104.40~70円のレンジで取引が続いた。欧州市場は104.58円で取引が始まり、一時104.33円まで値を下げたが、104.35~60円の狭いレンジから、ECBフィキシングに104.68円まで小幅上昇、円ショートポジションの買い戻しに上値は重く、ロンドンフィキシング近くでは104.28円まで値を下げ、終盤にかけて104.20~30円を割り込み短期投機筋の売りに104.08円まで下落、06:00時では104.19円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5610で取引が始まり、早朝の1.5593を安値に、週初の薄商いの中でアジア系ファンドの買いが入り、投機筋のストップロスの買いを誘発し徐々に底値を切り上げ、オプションカットでは1.5683まで上昇したが、独各州のCPIが予想より弱くオプションカット後の反動に1.5616まで急落した。欧州市場は1.5663で取引が始まり、独・ユーロ圏のCPI上昇と成長鈍化見通しに下値を試したものの、東欧勢の買いに下げ止まり、トルシェECB総裁のインフレを懸念する発言に、1.5694まで上昇した。欧州委員会の春季経済見通しで成長鈍化とインフレ上昇が予想され、ファンド筋はオプション勢の売りが続き、1.5597まで下続落となった。1.56以下では政府系ファンドを含め幅広い買いに下げ止まり1.5655まで値を戻し、1.5625~50で揉み合いから、06:00時では1.5658で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.03円で取引が始まり、朝方の163.79円を底値に本邦勢の買いとCADJPYの買いに163.78円まで上昇、午後に入ると一時163.45円まで下落、欧州勢の買いに163.84円まで上昇、独各州のCPIが予想より弱く利上げ観測が遠のき、163.30円まで値を下げた。欧州市場は163.80円で取引が始まり、独・ユーロのCPI低下見通しを材料に、一時163.24円まで値を下げたが、トルシェECB総裁に163.90円まで上昇、欧州委員会の春季経済見通しにユーロ売りが強まる、162.94円まで続落となった。ロンドンフィキシングでは163.53円まで値を戻したが、戻り売り圧力は強く、終盤にかけては162.85円まで値を下げ、06:00時では163.10円で取引されている。


●主な経済指標の結果
8:50 日本 3月 小売業販売額・速報 =前年比1.1%(予想1.0% 前回3.1%)
15:10 独 5月 Gfk消費者信頼感調査=5.9(予想4.6 前回4.8←4.6)
英 4月 ホームトラック住宅価格=前月比-0.6%、前年比-0.9%(前回0.4%)→ 2006年1月以来の低水準 
3月 英住宅価格=前月比-0.4%、前年同月比3.6%(前回5.3%)→ 住宅市場で減速傾向が続く
0:45 独 4月 消費者物価指数(CPI)速報=前月比-0.2%(予想0.2% 前回0.5%)、前年比2.4%(予想2.7% 前回3.1%)、EU基準CPI(HICP) 速報値=前月比-0.3%、前年比2.6%(予想3.1% 前回3.3%)
4:00 カナダ 2月 財政収支=29.3億カナダドル(前回5.92億カナダドル)、年度累計=128.9億カナダドル(前回99.6億カナダドル)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 S&P=大手米銀は格下げのリスクがある。
◎米 投資家バフェット氏=経済はリセッションにある。リセッションは大半の予想より長期で深刻なもの、貿易政策の変更がなければドルは下落。大きい通貨ポジションはない
◎米 モルガン・スタンレーのアナリスト=大手銀の利益予想を引き下げ、信用収縮は序盤。
◎米 ラジア米経済諮問委員会(CEA)委員長=米国はおそらくリセッションに入ってはいない。08年第1四半期の成長率、ゼロ近くか若干のマイマスを予想。金融機関が引き続き資本を増強することが重要、これまでのところ順調。クレジットの状況を引き続き注視。
◎米 ジョセフ・スティグリッツ氏(ノーベル経済学賞受賞者で世界銀行の首席エコノミスト経験者)=米金融危機はグリーンスパン前FRB議長とブッシュ政権の責任。ドル安で欧州の輸出が影響を受けるため、欧州経済は引き続き打撃を受ける。欧州と米国の非連動性は可能。


欧州・英国
◎ハンバリー ハンガリー中銀=政策金利を0.25%引き下げ8.25%に決定。中銀は声明=インフレリスクにより利上げが必要と判断。引き続き今後も必要な措置を講じる。 シモール総裁は0.25%の引き下げや、金利据え置きについて協議した。
◎ユーロ メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁=物価の上向き圧力を認識している。原油価格動向による二次的影響を招いてはいけない。一時的な影響が慢性的な影響へと変化することを意味する。そうなれば物価上昇の影響も長引くことになるだろう。
◎ユーロ ユンケル・ユーログループ議長=原油価格がドル建てでほぼ4倍増となっているものの、ユーロ建ては2倍増にとどまり注目に値する。 生活に必要不可欠な分野での価格にユーロ導入がどれほど大きな利点をもたらしたか明確に説明する必要がある。インフレ阻止という課題に真剣に取り組んでいく必要がある。インフレとの闘いはECBの金融政策だけの問題ではない。ユーロ圏各国がインフレ抑制に向け物価を安定させていく義務がある。ECBと各国政府は同じ責務を負っている。
◎ユーロ リープシャー・オーストリア中銀総裁=物価安定の確保は、デフレーションと長期インフレの回避を意味する。現在のインフレ低下は、恐らく数カ月前に予想されたほどではないとみられ、総合的に検討する必要がある。安心感をもつ理由は全くない。複数の要因を考慮するが。その1つが経済成長だ。 インフレ水準は高すぎ疑問の余地はない。二次的影響の顕在化、インフレ率上昇を回避するため必要な措置をすべて実施していく必要がある。
◎ユーロ トリシェECB総裁=為替変動は時として主要通貨間で大幅な変動があり、金融・経済の安定に及ぼす可能性を懸念している。
◎ユーロ アルムニア欧州委員会委員=2008・09年英財政赤字は3%超の見通し、6月に懲罰的手続き開始。2009年仏財政赤字は3%の見通し、警告対象となる明らかな事例。フランスは再び参照値に危険なほど接近している。インフレは欧州連合(EU)が短期的に直面しなければならない主要課題。 総合インフレは昨秋から、エネルギー・食品価格高により、大幅に上昇した。
◎ユーロ メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁(年次金融安定報告)=世界の金融システムは危機に直面、銀行は損失吸収可。物価安定性に対するリスクは依然上向きだ。
◎ユーロ 欧州委員会:春季経済見通し=GDP成長率=ユーロ1.7%(前回2.2%)、独1.8%(前回2.1%)、物価上昇率=ユーロ3.2%(前回2.1%)、独2.9%(前回2.0%)。EURUSDの相場は13%上昇と予想、名目実行為替レート5.5%、実質実行為替レート4.75%と予想。
◎ユーロ トリシェECB総裁=為替相場は非常に重要。主要通貨の間で急激な変動がみられた。為替の動きが安定に対して影響を及ぼす可能性を懸念。
◎ユーロ トリシェECB総裁=物価安定へのリスクが引き続き上向いている。中期的に物価安定にとって上振れリスクがある。物価安定のみを目的に適切な金融政策を行うことが重要。銀による流動性対策、金融混乱の根本的原因を解決できない。安心できる理由はない、現在の環境は依然として非常に厳しい。現在のユーロ圏の金利、物価安定の達成に寄与する→ ユーロ買いの材料となる。
◎ロシア ロシア中銀=リファイナンス金利を0.25%引き上げ10.5%に決定。
◎ユーロ リープシャー・オーストリア中銀総裁=各国中銀は物価安定を維持する上で、過度のインフレのみならず、デフレも避ける必要がある。
◎独 独州CPI=独ノルトライン・ウェストバーレン州=前月比-0.3%、ヘッセ州=前月比-0.2%→ ユーロ売りの材料となる
◎独 ザクセン州統計局、4月の消費者物価指数=前月比-0.2%(予想0.2%)、前年同月比2.6%(予想2.8% 前回3.1%)低下し、ユーロ売りの材料となる。
◎スイス ジョルダンスイス中銀理事=スイス経済は世界的な低迷の克服に向けた態勢が引き続き整っている一方、少なからぬリスクに直面しており、注意深い監視が必要。 インフレ率は今後1年間に中銀が物価安定基準としている2%を下回る水準に低下するだろうが、上振れリスクも残っていると。すべてのマイナス影響にもかかわらず、スイス経済の見通しは引き続きポジティブ。2008年のスイスのGDP伸び率については、2007年の3.1%→1.5~2.0%に減速する。 インフレ率は今後1年間で2%未満に低下。こうした経済情勢の中で、スイス国立銀行が目標レンジとしているスイスフランの3カ月物ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)で2.25~3.25%の水準は妥当な水準。
◎英 英銀HBOS=28日に取締役会を開催し株主割当増資について検討する見通し。サンデー・タイムズ紙=取締役会は20億~40億ポンドの増資案を検討するが、増資せずに現在の信用危機を乗り切る方針を決める可能性もある。 サンデー・テレグラフ紙=29日に最新の経営報告も発表する、最大30億ポンドの評価損計上を発表する見通し。


日本・その他
◎OPEC ヘリルOPEC議長(アルジェリア新聞)=原油相場がドル安に影響を受けているため、1バレル=200ドルに到達する可能性がある。
◎中国 中国政府=国家外為管理局(SAFE)に対し、外貨準備の約5%を債券以外の株式を含む商品に投資することを認めた。
◎豪 ファーガソン・オーストラリア資源・エネルギー観光相=中国企業に対し豪資源会社への投資申請を取り下げるよう申し入れた事実はない。
◎サウジアラビア 3月のインフレ率=前年同月比9.6(前回8.7%)と1970年代の石油ブーム以来の高水準に上昇した。


2008年4月27日 今週の為替戦略

月末と月初めに当り、実需の動きが活発になり、米雇用統計を週末に控え、今週も波乱の週になることが予想される。また、世界的なインフレ懸念+景気鈍化は避けられないものとなり、よりその傾向が強くなっている。


米国の信用収縮対策やサブプライム住宅ローン救済策に続き、英国BOEも流動性対策を発表、懸念された米金融機関の決算もそこそこの結果となり、問題の米メリルリンチ、ワコビア、シティ・グループ、JPモルガン・チェース、スイスUBS、英RBS等の金融機関も、何とか資金調達のメドがつき、米金融不安が薄れたのか利下げ観測も薄れ、ドルも最安値から反発し、ポンドも値を戻している。


しかし、この金融混乱が収まった背景には、運用成績が極端に落ちも込みマイナス・パフォーマンスを抜け出すために、ヘッジファンドが水面下で、起死回生バーゲン・ハンティング(タダ同然)でクレジットの買いを仕込んでいる、とのウワサが強く流れている。もし、これが事実なら、いつ相場の流れが元に戻り、ドル売りに変わるかも知れず、心配でしょうがない。また、最近のドルの戻しが本格的な流れになることへの自信は全くない。


ユーロドルは1.60の大台を突破してからは、加速インフレを横目に、仏・独の政策担当者ばかりではなく、トルシェECB総裁、ユンケル・ユーログループ議長、ノワイエ仏中銀総裁、等々多くの通貨当局者もユーロ高をけん制する発言が続出し、一時500ポイント近くの調整が入った。


ドル円の為替相場と関連性の高い米金利であるが、2年債の米利回り急上昇、10年国債の利回りを比較してみると、ベアー・スターンズ救済策を発表した直後の3月17日には3.325%を底値に(日本=1.270%、独=3.690%、英=4.303%)から、4月25日では3.884%(日本=1.610%、独=4.180%、英=4.782%)まで上昇した。一方、3月1日の安値はUSDJPY=95.77円、USDCHF=0.9642と、共に一連の相場では最安値を更新した日に一致している。


最近では支持者が増えている金利下げ止まり期待が、今週のFOMCで確認できるのか、それとも、英系銀行のエコノミストが危惧している、1%までの低下が続くのか、米ドルの運命が結論付けられる。


Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると、


主要通貨では:
ドル買いの週となった。金融不安や信用収縮の解消がテーマとなり、CHFは弱くUSDCHFは1.6%上昇と激し売りとなったが、信用リスクヘッジ通貨の相棒でもるJPYは健闘し、USDJPYは0.73%の下落に止まっている。ドル高の中で最も影響が少なかったのはAUDで、第1四半期CPIが強くAUDUSDは0.11%の下落と前週とほぼ同じ水準に止まった。GBPはBOEの流動性対策が発表され、EURGBPでGBP買いが強くGBPUSDは0.61%と小幅な下落で落ち着き、CADは第2四半期の経済成長の予想を大幅下方修正したことで、USDCADは0.94%下落、NZDUSDも1.06%下落している。


USDJPY    OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
18-Apr-08 101.41 104.66 100.30 103.67 2.64 2.61% 4.36 4.32%
25-Apr-08 103.86 104.82 102.67 104.43 0.76 0.73% 2.15 2.07%


EURUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
18-Apr-08 1.5693 1.5985 1.5658 1.5815 -0.01 -0.01% 3.27 2.07%
25-Apr-08 1.5804 1.6020 1.5555 1.5629 -1.86 -1.18% 4.65 2.94%


USDCHF   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
18-Apr-08 1.0057 1.0285 0.9925 1.0182 1.81 1.81% 3.60 3.60%
25-Apr-08 1.0181 1.0431 0.9997 1.0345 1.63 1.60% 4.34 4.26%


GBPUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レン
18-Apr-08 1.9652 1.9998 1.9597 1.9977 2.86 1.45% 4.01 2.04%
25-Apr-08 1.9963 2.0025 1.9679 1.9856 -1.21 -0.61% 3.46 1.73%


AUDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
18-Apr-08 0.9265 0.9400 0.9205 0.9342 0.66 0.71% 1.95 2.10%
25-Apr-08 0.9322 0.9540 0.9290 0.9332 -0.10 -0.11% 2.50 2.68%


USDCAD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
18-Apr-08 1.0268 1.0272 0.9987 1.0041 -1.93 -1.89% 2.85 2.78%
25-Apr-08 1.0053 1.0213 0.9998 1.0135 0.94 0.94% 2.15 2.14%


NZDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
18-Apr-08 0.7900 0.7959 0.7825 0.7901 -0.29 -0.37% 1.34 1.69%
25-Apr-08 0.7893 0.8033 0.7780 0.7817 -0.84 -1.06% 2.53 3.20%


円クロスでは:
JPYは久々に小幅な値動きとなり通貨により動きも二極化されている。円高=EURJPY、CHJPY、NZDJPY、CADJPY、 円安=GBPJPY、AUDJPYとなり、小幅ながらもAUDJPYは0.6%の上昇している。EURUUSDやEURGBPの急落に、EURJPYは0.45%下落しているが、下げ幅ではCHFJPYが0.83%の下落幅が大きくやや違和感を残る。


EURJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
18-Apr-08 159.20 164.68 158.25 163.91 4.17 2.61% 6.43 4.03%
25-Apr-08 164.17 164.98 162.67 163.18 -0.73 -0.45% 2.31 1.41%


GBPJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
18-Apr-08 199.29 208.99 198.05 207.10 8.24 4.14% 10.94 5.50%
25-Apr-08 207.35 208.10 203.33 207.32 0.22 0.11% 4.77 2.30%


CHFJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
18-Apr-08 100.81 102.24 100.32 101.79 0.91 0.90% 1.92 1.90%
25-Apr-08 101.98 102.74 100.37 100.95 -0.84 -0.83% 2.37 2.33%


AUDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
18-Apr-08 93.97 97.49 92.21 96.85 3.15 3.36% 5.28 5.64%
25-Apr-08 96.82 98.41 96.78 97.43 0.58 0.60% 1.63 1.68%


NZDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
18-Apr-08 80.12 82.38 79.09 81.88 1.78 2.22% 3.29 4.11%
25-Apr-08 81.97 82.87 81.17 81.61 -0.27 -0.33% 1.70 2.08%


CADJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
18-Apr-08 98.72 103.88 97.91 103.20 4.54 4.60% 5.97 6.05%
25-Apr-08 103.28 103.55 100.88 102.98 -0.22 -0.21% 2.67 2.59%


IMM通貨先物:
商品先物取引委員会(CFTC)が 4月25日に公表した建玉報告では、大口投資家の先物とオプションの合計は361枚のネットロングが減少し、2週続けてドル安センチメントが弱まっている。小口投資家は合計で764枚のネットロングが減少、EURUSDが1.6020を達成した後のドル買い戻しが裏付けられている。通貨間によってポジション調整の動きも異なり、JPYとCHFは久々に大幅なロングの減少となり、GBP、CAD、AUD、NZDではロングが増加、特にGBPはショートからロングに変化し、GBP買いに流れは変わっていた。


JPY Long Short Net
15-Apr-08 68,950 20,978 47,972
22-Apr-08 60,353 25,266 35,087


EUR Long Short Net
15-Apr-08 77,532 57,439 20,093
22-Apr-08 81,612 62,705 18,907


GBP Long Short Net
15-Apr-08 28,219 44,355 -16,136
22-Apr-08 35,044 30,381 4,663


CHF Long Short Net
15-Apr-08 27,058 21,824 5,234
22-Apr-08 24,731 21,722 3,009


CAD Long Short Net
15-Apr-08 33,518 28,015 5,503
22-Apr-08 43,836 26,466 17,370


AUD Long Short Net
15-Apr-08 57,536 12,891 44,645
22-Apr-08 70,348 11,850 58,498


NZD Long Short Net
15-Apr-08 12,015 5,421 6,594
22-Apr-08 12,726 4,832 7,894


今後の金利予想は:
国   予定日  現行政策金利  予想:         
USD  4月30日 2.25% 0.25%の引下げを予想(Fed Funds Target Rate)
EUR  5月8日 4.00% 金利据え置きを予想(Refi Rate)
GBP 5月8日 5.00% 金利据え置きを予想(Base Rate)
JPY 5月20日 0.50% 金利据え置きを予想(OverNight Call Rate)
AUD 5月6日 7.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
NZD 6月6日 8.25% 金利据え置きを予想(Cash Rate)
CHF  6月19日 2.75% 金利据え置きを予想(3 month Libor target)


今週の経済指標・その他では、
経済指標からは、メインイベントは、①米第1四半期GDP(30日)、②米FOMC(30日日)、③米雇用統計(2日)と多い。GDPは、速報値が前期比0.3%と前回0.6%から大幅な減速が予想され、コアPCE価格指数は2.2%と前回の2.5%から低下を予想、共に市場では既に織り込み済みで、発表後の反応は複雑。FOMCは、先週末のミシガン大消費者信頼感指数が弱く、0.25%の利下げの可能性が若干強くはなっているが、利下げ見送りの観測も強く残り、仮に今回0.25%の利下げを実施したとしても、これが最後で異常な利下げ環境は終了するとの見通しも流れている。雇用統計は、非農業部門雇用者数の予想は-7.5万人と引き続き弱く、事前に発表される、全米雇用報告、米企業人員削減数も注目されている。


インフレ関連では、28日=独CPI、30日=ユーロCPI、
住宅関連では、29日=英ネーションワイド住宅価格、英BOE住宅許可件数、米S&Pケース・シラー米住宅価格指数、1日=豪住宅建設許可件数、
成長関連では、30日=カナダGDP、米GDP、
金融政策では、30日=日日銀金融政策決定会合、30日=米FOMC、
その他、1日=米個人所得・消費支出、米ISM製造業景気指数、BOE金融安定報告、2日=豪第1四半期小売売上高、これらは為替変動リスクが高いので注意したい。


●ドル円
ドル円は、105円の大台を直前に上昇力も衰え、国内からは引き続き実需筋のドル売りが続いている。オプション関連では105円を超えてくれば買いが増加することが予想されるが、市場のセンチメントは欧米金融不安の解消期待と、不安再発の思惑が混在し特定することもリスクが高い。特に今週は米国発の重要な経済指標が多く、急上昇も考え難い。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続きラインの中間を超え、中間から上限のレンジに入っている。上値のポイントは、104.81円、106.58円、107.74円、108.60円。下値のポイントは、103.68円、102.50円、100.65円、96.86円。RSIは40と下降ラインが崩れ横ばいか、上昇に変わった可能性も出ている。トレンドモメンタムは売りを継続しているが、過去2週間で-0.01→1.56→6.38と上昇しており、買いに変化する可能性もでている。トータルの判断は、未確定の先行した買いに弱気な構え。チャンスがあれば押し目買いで、103.68円割れで一時撤退。または、102.41円を割り込んだら撤退。逆に、102.30~40円を割り込んだら、売りも考えたい。Daily=買い、Weekly=102.41円~107.74円のレンジ、Monthly=売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.6020と念願の1.60を超えてから激しく値を下げている。週の終値ベースでは3月21日の週の1.5431に次ぐ水準となり、過去4週間の安値を下回っている。結果的にはユーロ高けん制が効を奏してきたのであろうが、これがドルへの信任回復とも考え難く、EURUSDやEURGBPの急落によるポジションの巻き戻しが中心でEUR売り自信を持てない。戻り売りと押し目買いが交錯することが予想される。投機筋は短期取引でユーロのロングポジションは極端に減少させたが、同時に1.55の大台も過去4週間割り込むこともできず、政府系ファンドや大手投機筋の買い意欲を誘っている。今週予定されている3つのイベントリスクを前に、1.55~1.59で結果待ちと思われる。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続いているが、過去長い間にわたり1.5365~1.60のレンジに入っている。上値のポイントは、1.5695、1.5916、1.6020、1.6359。下値のポイントは、1.5365、1.5302、1.5002~13、1.4960。RSIは63と長い緩やかな上昇ラインが崩れ、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、1.5365 ~1.5916のレンジを予想。1.5300を割り込むと、1.4960までの下落に結びつく可能性が出てくる。Daily=売り、Weekly=1.5365~1.5916、Monthly=買い


●ポンド円
ポンド円は、GBPUSDが比較的堅調に推移し、GBPJPYはAUDJPYを除き、円の買い戻しの流れに反し、やや上昇している。市場参加が期待し予想された市場流動性対策が発表され、BOEの金融政策委員からはこれによりインフレリスクが高まる事が指摘、利下げ観測も薄れている。しかし、成長鈍化は避けられず、今後の経済指標や発言に為替相場が左右され、円に対しては、大幅に上昇するとも思えず、むしろ上値トライ失敗の反動が、今から心配される。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間で取引されている。上値のポイントは、207.58円、210.87円、213.48円、213.70円、214.01~04円。下値のポイントは、204.60円 201.39円 200.62円、191.96円。RSIは34と横ばいとなり、トレンドモメンタムは長く売りを継続している。トータルの判断は、210.87円を超えるまでは売りを継続。Daily=買い、Weekly=200.62~210.87円、Monthly=売り。


2008年4月26日 26日の海外為替市場

日経平均株価(13863.47 2.38%)、NYダウ=12891.86(42.91 0.33%)、独DAX=6896.58(75.26 1.10%)、英FTSE=6091.40(40.70 0.67%)、金=889.70(0.30 0.03%)、原油=118.52(2.46 2.12%)。


アジア市場は、日本の全国消費者物価指数が前年比1.2%と予想通りながら、1998年来の伸び率となり、10年国債利回り上昇(米国市場では1.61%←1.495%)、フランス国債償還に絡む円買い戻しが材料とされ、円は堅調に推移した。


欧州市場は、ユーロ圏マネーサプライM3、前年比10.3%(予想10.8%)と1993年9月来の低水準。英第1四半期のGDP・速報値、前期比0.4%と2003年来の低い伸び率となったものの、共に予想通りでサプライズは無かった。激しいEURGBPの売りに、EURGBP=0.7943→0.7850まで急落、その影響に、EURUSD=1.5689→一時1.5555まで下落、逆に、GBPUSD=1.9678→1.9885(米国=1.9890)まで上昇となった。


米国市場では、ミシガン大消費者信頼感指数、62.6(予想63.2)と1982年来26年ぶりの低水準となったが、反応は鈍く、米国船舶がペルシャ湾岸で接近したイラン船舶を威嚇射撃したとの報道にスイス買いが強まると、ドル売りに流れが変化した。しかし、週末の相場で動きは鈍く、米国株がマイナスからプラスに転じ、レンジ内の動きとなった。


●ドル円
アジア市場のドル円はドル金利上昇を受けて104.19円で取引が始まり、104.25~45円のレンジで取引が続いたが、日本のCPIを受けた長期金利の上昇や、輸出筋の売りに104.07円まで下落、堅調な日本株やファンド筋の買いは強く下げ止まり、米長期金利の上昇を材料にユーロドルが急落、前日高値104.55円超え上値を試す動きが続いた。欧州市場は104.36円で取引が始まり、104.55円を超え104.82円まで続伸したが、本邦輸出筋や資本筋の売りが続き、ポンドドルが急伸、ユーロ円の売りに104.25円まで値を下げた。ECBフィキシングには一時104.59円まで値を戻したが、ミシガン大消費者信頼感指数は予想通りで動きは鈍かったが、ペルシャ湾岸で米国船舶が接近したイラン船舶を威嚇射撃との報道にスイス買いが強まり、ドル円も103.90円まで下落した。103円台の買い意欲は強く、米国株の上昇や、中東勢の買いを契機に104.58円まで値を戻し、104.43円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5680で取引が始まり、1.56767からアジア勢や投信筋の買いに1.5707まで上昇、ドル金利上昇を材料にアジア筋やロシア勢の売りが続き、前日安値1.5638を割り込みストップロスの売りが加速、1.5585まで急落となった。欧州市場は1.5655で取引が始まり、ファンド筋やCTA筋の売りが加速、激しいEURGBPの売りに1.5555まで続落、オプション勢の買いにようやく下げ止まり、1.5623まで上昇、1.5580~20のレンジで激しい売り買いの攻防が続いた。ペルシャ湾岸のアクシデントにUSDCHFが急落、その影響に1.5668まで上昇したが、ロンドンフィキシング後にはユーロ売りが再開され、1.5585まで下落し1.5629で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.39円で取引が始まり、実需筋や投信勢の買いに163.83円まで上昇したが、日本の長期金利の上昇、フランス債償還に絡む売りに上値は重く、アジア勢や資本筋の売りに163.20円まで下落、オプション勢の買いに一時163.65円まで値を戻したが、クロスの円買いが続き163.08円まで続落となった。欧州市場は163.38円で取引が始まり、162.67円まで続落したが、GBPJPYの買いに下げ止まり、162.75~20円のレンジで売り買いが交錯した。米国株の動きに連動しながら上下を試したが動意は鈍く、フランス債に絡む売りに上値も重く、レンジを抜け出すことはできず、引けにかけては163.20円まで値を戻し、163.18円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
ウェリントン、シドニー休場 (アンザックデー休暇)
08:30 日本 4月の東京都区部消費者物価指数=前年比0.6%(予想0.5% 前回0.6%)、除く生鮮食品=前年比0.7%(予想0.5% 前回0.6%)
08:30 日本 3月の全国消費者物価指数=前年比1.2%(予想1.2% 前回1.0%)、除く生鮮食品=前年比1.2%(予想1.2% 前回1.0%)→ 1998年以来10年ぶりの上昇率
17:00 ユーロ 3月のマネーサプライM3・季調済=前年比10.3%(予想10.8% 前回11.3% )→ 1993年9月来の低水準
17:30 英 第1四半期のGDP・速報値=前期比0.4%(予想0.4% 前回0.6%)、前年比2.5%(予想2.5% 前回2.8%)→ 3年来の低い伸び
23:00 米 4月のミシガン大消費者信頼感指数・確報値=62.6(予想63.2 前回69.5)、景気現況指数=77.0(予想78.5 前回84.2)、消費者期待指数=53.3(予想54.5 前回60.1)→1982年来26年ぶりの低水準


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米国防当局者=米国船舶がペルシャ湾岸で接近したイラン船舶を威嚇射撃したとの報道にスイス買いが強まる
◎ミシガン大消費者信頼感指数が弱く、30日のFOMCで0.25%利下げ確立が68%→80%に高まった。
◎ブッシュ米大統領=国内経済は減速している。税金の払い戻しは経済活動が低迷から回復する一助。
◎バーンステイン・アナリスト=メリルリンチは年内格下げの可能性に直面。


欧州・英国
◎クレディ・スイス=グローバル株式投資戦略で、日本株のウエートを10%アンダーウエートから5%アンダーウエートに引き上げた。
◎オルドネス・スペイン中銀総裁=前回の理事会で金利据え置きが適切と判断。現時点で指標に大きな変化はみられない。目標値を大幅に上回る3.6%に上昇したインフレ率は2009年のある時点で2%以下の水準に低下すると予想。
◎ロートスイス中銀総裁=08年は不透明感に満ちた困難な年になる。インフレリスクと経済の不確実性に直面している。現在の金利水準は、中期的な物価の安定を確保するためには依然として適切。現状の政策金利はフラン安定のために必要
◎ウェーバー独連銀総裁=金融市場の混乱は終息しておらず、ユーロ圏のマネー市場には緊張が残っている。過去数週、市場混乱にわずかな変化。金融市場に若干の改善見られる。市場参加者の信頼感、依然として歪んでいる。インターバンク市場で緊張が続いている。
◎ビーニ・スマギECB専務理事=インフレは容認できない水準に達し無視できない。為替レートの最近の変動はユーロ圏だけでなく特に米国にとっても懸念要因だ。ユーロの強さはドルの弱さの反映。
◎ノワイエ仏中銀総裁=現在の短期金利上昇は異常であり、懸念要因


日本・その他
◎消費者物価指数=消費者や国民の生活、経済への影響を注視する。
◎篠原財務官=最近の為替市場の動向について、JPモルガン・チェースによる米ベアー・スターンズの買収など救済策の発表以降、名目為替レートの動きが変わってきた。
◎内閣府の企業行動に関するアンケート調査(2007年度)=輸出企業の平均採算、USDJPY=104.70円(前回106.60円)から円高に動く。製造業が104.70円、非製造業が104.90円。
◎グリアOECD事務局長=世界の金融システムは麻痺状態、正常に戻るには時間がかかる。2008年いっぱい困難な時期が続き、09年前半になって回復に向かい始める可能性がある。正常に戻るのは2010年になるだろう。


2008年4月25日 本日の為替戦略

本日は週末の金曜日、またしても、何かが起きそうな雰囲気が漂っている。


EURUSDが1.6020と1.60の大台を達成してから、1.57を割り込み1.56台まで300ポイント超の下落、ユーロ圏の通貨当局者は、先に1.60を超えるユーロ高になってからは、通貨高を危惧する発言が増えている。


トルシェECB総裁は「為替相場の変動が金融・経済の安定に及ぼす影響を懸念」、フランスばかりでなく、グロース独経済技術相「ECBは当然ながら利上げがドルに不利、ユーロに有利な為替レートの動きにつながらないようにする必要がある」と発言、ユンケル・ユーログループ議長は「外貨準備を大量に保有する国はその通貨構成を変更すべきではない」と、これまたユーロ高の要因防止を指摘している。


ここ数日間では、米経済指標への反応も変わりつつある。悪い経済指標でもドル売りは弱く、良い数字に反応しやすくなっている。逆に欧州・英国の経済指標は予想を下回る傾向が強くなり、景況感もやや弱く、数字に対しての反応もユーロやポンドの売り材料に敏感に反応している。


海外、金融機関のストラテジストにも意見が分かれ、ドル円の買い、円売り、ポンド売り、ユーロ買い等など、市場参加者がドル売りから今後どうなるのか、疑心暗鬼になっている証拠である。 このような時こそ、本来は中期的なポジションの仕込みどきなのであろうが、どうも不透明感が強すぎ手を出し難いが、円高相場が終わったとは考え難い。


本日の経済指標・その他からは、日本の全国消費者物価指数、英第1四半期GDP、米ミシガン大消費者信頼感指数が注目される。


●ドル円
ドル円は、昨日104.24円で終了、終値ベースでは2月28日の105.32円に次ぐ水準となり、買いが強いことがうかがわれる。最近の相場は過去の水準を上回る・下回ることで流れが加速しないことも多く、不透明感は残るが、今までのドル売りの流れが変わり、ドル買いとなったのかを判断するには、昨日の終値を今日も上回ることができるかにかかってくる。それはさておき、ドル買いでどこまで上昇できるかを確かめる動きとなっている。


ドル円の4時間チャートは、103円中心の攻防から再上昇している。上値のポイントは、104.64円、104.98円、105.53円、105.66円。下値のポイントは、103.87円、103.37円、103.01円。RSIは57と横ばい、トレンドモメンタムは84と買いに変わっている。トータルの判断は、買い。


●ユーロドル
ユーロドルは、過去の教訓は、このような急激な下落の後はユーロ買いになることが多かった。昨日の急落の反動も考えなければならず、とりあえずは、買いから入りやすい相場となっている。もう少し長めで考えれば、今日の終値(週終値)が1.58台を回復できないと、来週からは売りの流れに変わりやすく、1.5625以下で終われば、続落。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが崩れ、1.56~1.60のレンジの下限近くで取引されている。上値のポイントは、1.5782、1.5872、1.5894。下値のポイントは、1.5663、1.5599、1.5516、1.5340。RSIは41と下降ラインが復活、トレンドモメンタムは売りになっているが、最近は長続きしない。トータルの判断は、戻り売りに変化しているが、今日は、両方向を考えたい。共にターゲットに近づいたらポジションを作り、買い→1.5516で撤退、売り→1.5872で撤退。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが1.98~2.00の下限を割り込み、ポンド安の流れが続いているが、円の激しい売りに相殺されてしまっている。ユーロ円や、スイス円と異なり、非常にポンドは堅調で、204円~206円のレンジの上限近くで取引が続き、方向感が定まらない。


ポンド円の4時間チャートは、204円~206.20円のレンジに入っている。上値のポイントは、206.20円、207.87円、208.00円。下値のポイントは、204.60円、203.78円、202.02円。RSIは43と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。


●本日の経済指標・その他
ウェリントン、シドニー休場 (アンザックデー休暇)
08:30 日本 4月の東京都区部消費者物価指数=前年比予想0.5% 前回0.6%、除く生鮮食品=前年比予想0.5% 前回0.6%
08:30 日本 3月の全国消費者物価指数=前年比予想1.2% 前回1.0%、除く生鮮食品=前年比予想1.2% 前回1.0%
17:00 ユーロ 3月のマネーサプライM3・季調済=前年比予想10.8% 前回11.3%
17:30 英 第1四半期のGDP・速報値=前期比予想0.4% 前回0.6%、前年比予想2.5% 前回2.8%
23:00 米 4月のミシガン大消費者信頼感指数・確報値=予想63.2 前回69.5、景気現況指数=予想78.5 前回84.2、消費者期待指数=54.5 前回60.1
25日~29日 未定 独 4月の消費者物価指数(CPI)速報値=前月比予想0.1% 前回0.5%、前年比予想2.7% 前回3.1%
24~30日 15:00 ネーションワイド住宅価格=前月比予想 前回-0.6%、前年比予想 前回1.1%


2008年4月25日 24日の海外為替市場

アジア市場の早朝は、NZ中銀は予想通り8.25%の政策金利の据え置きを決定、ボラード総裁声明で「今後の経済活動に対する大幅な下振れリスクがあるとみている」との発言に、NZDUSD=0.7992→0.7905(アジア市場)→0.7863(米国市場)と一日を通じて続落となった。また、他の主要通貨は狭いレンジでの取引が続いた。


欧州市場では、USDCHF、USDJPYでドル買いから始まり、独IFO景況指数、102.4(予想104.4)と予想を下回り、EURUSD=1.5837→1.5720(欧州市場)→1.5640(米国市場)と続落。EURJPY=164.27円→162.91円まで急落、ユーロ高けん制発言に上値の重い展開となった。英小売売上高指数、前月比-0.4%(予想-0.2% 前回1.1←0.9%)と、予想を下回るが前月分が上方修正され強弱混在し発表直後は、GBPUSD=1.9715~1.9787で高下、米国市場では一時1.9685まで値を下げた。


米国市場では、米耐久財受注、新規受注は前月比-0.3%(予想0.0% 前回-0.9←-1.1%)、除く輸送機器=1.5%(予想0.4% 前回-2.1←-2.4%)と、全体的は強くドル買いが強まった。米新築住宅販売件数、-8.5%・56.2万件(予想-0.8%・58万件)と弱く、一時ドル売りとなるが、堅調な米国株と、金融不安も薄れドル買い基調が続いた。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.34円で取引が始まり、103.32~50円で取引が続き、投資信託の買いに徐々に上昇、米国債購入やM&A絡みのドル買いの思惑に投機筋の買いが続き、108.80円を超えるとストップロスの買いを誘発し、103.91円まで上昇した。欧州市場は103.95円を高値に、104.00円のオプション防戦売りに上値は重く、独ifo景況指数を受けたユーロ円の売り、本邦実需筋の売りに徐々に値を下げた。ECBフィキシングの103.33円を底値に、予想を上回ると米耐久財受注、新規失業保険申請件数にドルの買い戻しが強まり、104.00円を超え104.28円まで急伸、米新築住宅販売件数が悪く一時103.76円まで値を下げたが、ロンドンフィキシングでは値を戻し、堅調な米国株やGBPJPYの大口買いに、104.55円まで上昇、06:00時では104.24円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5888で取引が始まり、直後の1.5897を高値に、アジア勢の売りやユーロ円の売りに、前日安値1.5860を割り込み1.5834まで下落、1.5845~70の狭いレンジで揉み合いとなったが、独Ifo景況指数が103へ低下するとの噂に、一時1.5827まで下落した。欧州市場は1.5851で取引が始まり、予想を下回る独Ifo景況指数に、1.5837→1.5720まで急落、実需筋や欧州金融機関の買いに1.5775まで値を戻したが、通貨当局者のユーロ高けん制発言が続き、予想を上回る米耐久財受注、新規失業保険申請件数に1.5678まで下落した。新築住宅販売件数に1.5750まで値を戻したが、実需筋の売りが続き上値は重く、ロンドンフィキシングではEURGBPが下落、ユーロ売りが続き、1.5638まで値を下げ、06:00時では1.5688で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は164.24円で取引が始まり、欧州債償還に絡むユーロ円の売り、本邦輸出企業の売りに163.91円まで下落、ドル円の買いに底堅く、アジア勢の買いに164.50円まで徐々に上昇した。欧州市場は164.46円で取引が始まり、予想を下回る独Ifo景況指数に、過去3日間に渡り下げ止まった163.80円の壁を割り込み、162.91円まで続落となった。米耐久財受注、新規失業保険申請件数の発表後のGBPJPYの買いに、163.62円まで値を戻し、堅調な米国株に底堅く、163.00~60円レンジから上抜け、163.70円まで上昇、06:00時では163.53円で取引されている。


●主な経済指標の結果
06:00 NZ NZ中銀(RBNZオフィシャル・キャッシュレート)金融政策発表=政策金利8.25%の据置きを予想
08:50 日本 2月の全産業活動指数=前月比-1.4%(予想-0.5% 前回0.0%)→ 2004年2月来の低水準
08:50 日本 3月の企業向けサービス価格指数=前年比0.4%(予想0.8% 前回0.7%)
17:00 独 4月のIFO景況指数=102.4(予想104.4 前回104.8)、現況指数=108.4(予想111.5 前回111.5)、期待指数=96.8(予想98.0 前回98.4)→ 予想を下回る
17:00 ユーロ 2月の経常収支=50億ユーロ(前回-179←-191億ユーロ)、貿易収支=29億ユーロ(前回-73←-81億ユーロ)
17:30 英 3月の小売売上高指数=前月比-0.4%(予想-0.2% 前回1.1←0.9%) 前年比4.6(予想3.6% 前回5.5%)
19:00 英 CBI trends order(受注)=-13(予想4.0 前回7.0)
21:30 米 新規失業保険申請件数 (4/20までの週)=36.95万件(予想37.5万件 前回37.2万件)
21:30 米 3月の耐久財受注: 新規受注=前月比-0.3%(予想0.0% 前回-0.9←-1.1%)、除く輸送機器=1.5%(予想0.4% 前回-2.1←-2.4%)、除く国防関連=0.3%(予想-1.0% 前回-1.3←-1.5%)、除く航空機&非国防資本財=0.0%(予想0.0% 前回-2.0←-2.4%)
23:00 米 3月の新築住宅販売件数=-8.5%・56.2万件(予想-0.8%・58万件 前回-5.3%・57.5万件←-1.8%・59万件)→ 1970年以降で最大の下落率。


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎カナダ中銀金融政策レポート =第2四半期の経済成長の予想を大幅下方修正。2008年第2四半期のGDP予想=0.3%(前回2.0%)大幅に下方修正。2008年インフレ率は予想を上回る見通しとした。米経済が今年第2四半期に若干落ち込むことでカナダの輸出や経済に悪影響が出る。カナダの経済成長は年後半に1.8%に回復する見込み。2009年も拡大が続く。 2008年のコアインフレは引き続2%を下回り 2010年に2%目標に戻ると予想。他の基調インフレ指標は高めとなり、売上・税減税の影響を除くインフレ率は今年、平均で2.5%をやや下回る水準で推移。 総合インフレは第2四半期が1.7%(前回1.4%)、年後半が1.9%(前回1.5%)。金融市場の世界的な混乱を背景に、国内企業や金融機関の資金調達コストは引き続きかさむ。クレジット状況は年内ひっ迫が続く見通しで、来年初頭までに緩和、2010年に一段と正常化する見通し。


◎証券大手メリルリンチが四半期配当の据え置きを決め、信用不安は最悪期を脱したとの観測が再び強まり、米金融株上昇。
◎ポールソン米財務長官=強いドルが米国の利益にかなう。この点については一貫している。 米経済は現在厳しい局面にある。長期的ファンダメンタルズは力強く、ドルの価値に反映されると信じている。 ドルが一段安となる可能性についてなどの、市場については憶測しない。
◎マコーミック米財務次官=米経済成長、下半期には若干回復する可能性。
◎WSJ=FRBは来週0.25%の利下げを実施した後は利下げを休止する可能性があると報道。
◎フレアティカナダ財務相1=カナダ経済は底堅く推移、今年度は財政赤字ない見通し。住宅問題に端を発した米国の景気減速のほか、それに伴う米ドル相場の急落がカナダ製造業にマイナスの影響をもたらしている。 カナダ政府は今年の経済成長率を1.7%と予想。


欧州・英国
◎シュタルクECB専務理事=ECBの金融政策は中期的インフレ目標の達成に焦点。インフレ率を微調整することはないと。商品価格の上昇による一次的影響を抑えることはできない。年末から2009年にかけて鈍化する見通し
◎フランス・ドイツの政府当局者=ECBはユーロ高に一段の配慮が必要との認識を個別に示した。 この問題をめぐり両国のスタンスが一致するのは異例。
◎グロース独経済技術相の記者会見=ECBは当然ながら利上げがドルに不利、ユーロに有利な為替レートの動きにつながらないようにする必要がある。ユーロに有利というのは無論、わが国の輸出業界にとっては好ましくないことだ。ECBに将来的にどのような選択肢があるか推し測ることには加わりたくない。責任ある立場の人たちはこれまでのところ良い仕事をしてきた。
◎イドラック貿易担当閣外大臣(TVインタビュー)=ECBは「インフレ対策が責務だが、率直に言って今日の為替水準を見ると、サルコジ大統領が繰り返し発言してきたとおり、インフレと成長に関する政策の相対的なバランスを調整する必要があるかもしれない。ECBの動きについては様々な発言がある。
◎ジェンキンソンBOE理事(金融安定担当)=英中銀の新たな流動性供給策、信用ひっ迫の緩和に寄与。流動性の危機は、一度始まると止めるのが非常に困難になり得る。
◎トルシェECB総裁=トリシェECB総裁=為替相場の変動が金融・経済の安定に及ぼす影響を懸念。最近のユーロ高は大幅な変動が見られる。米大統領、財務長官、バーナンキ連邦準備理事会(FRB)議長ら当局者が強いドルは米国の利益と述べたことは非常に重要であるということを、これまで以上に指摘する。 金融政策については物価を安定させ、またインフレ期待抑制に必要な物価安定への信頼感を得るという目標の達成に、現在の金融政策スタンスは寄与。
◎ウクライナ中銀総裁=通貨フリブナの公式レートを変更する用意。
◎ユンケル・ユーログループ議長=外貨準備を大量に保有する国はその通貨構成を変更すべきではない。ロシアやその他の国々が外貨準備における通貨の構成を変えることを望まない。為替相場の動きが余りにも不安定で、ユーロ圏経済にとって好ましくない
◎IFOエコノミスト=ユーロが軟化すればユーロ圏経済にプラス。」
◎ボネッロ・マルタ中銀総裁=インフレ見通しは改善していない。インフリスクはアップサイドにある。インフレの2次的影響を避けることが重要。経済成長に劇的な悪化は見られない。インフレ期待の抑制が優先事項。ECBは利上げを検討していない。
◎英バークレイズ第1四半期=減益で投資銀行や資産運用部門が低迷
◎クレディ・スイ第1四半期決算=純損失は21億スイスフラン、CEO追加の評価損計上は予想困難。


日本・その他
◎グリアOECD事務局長=米経済の低迷とそれが世界経済に及ぼす影響は、これまでの予想以上に長期化する見通し。危機はこれまで想定していたよりも6~9カ月長く続きそうだ。
◎ボラード総裁声明=今後の経済活動に対する大幅な下振れリスクがあるとみているが、一方でインフレの上向きリスクもあると考えている。こうした見通しを考慮すると、中期的にインフレを平均1~3%に抑えるためには、オフィシャル・キャッシュレートを当面、現在の水準に据え置く必要がある。


2008年4月24日 本日の為替戦略

先日、ドイツ国内の中小銀行5行が破綻の可能性に陥っているとの観測が流れ、目を疑ったが、表立ってEUR売りにならず、逆に1.60大台を試す動きとなっていた。


昨日は、独銀HVBのCEOが、第1四半期に大規模な評価損計上の見通しと発言、英銀行協会(BBA)3月の住宅ローン承認件数は過去最低を記録、カナダ小売売上高は前月比-0.7%と下落、ベルギーの先行指数は-7.9と、とんでもなく悪い数字となった。この結果に、本日の独IFO景況指数が悪いとのウワサが流れ、本日はこの数字が非常に注目されている。


米国と英国は、流動性対策を実施、欧州のユーロが別物と考えられていたが、不安になってきている。為替レートは比較の代物で、悪いが、より悪いと売られ、この論理では、悪いユーロもポンドやドルよりマシとの判断であろう。


EURUSDのDailyチャートを見れば、RSIは売りダイバージェンスが続き(指数は低下=価格は上昇)、EURUSDは1.53台と大幅な下落が予想されている。反面、価格が下がらず、指数が上昇に転じると、EURUSDはとんでもない超大幅な上昇になり、次の目標は1.7~1.8・・・・。まあ、どちらも可能性があり、この流れがはっきりするまでは、短期取引でお茶を濁す以外なさそうである。


本日の経済指標・その他からは、NZの政策金利は据え置きを決定。独IFO景況指数、英小売売上高指数と、欧州市場の台風の目となっており、米国でも耐久財受注、新築住宅販売件数は重要で、中銀のレポートも気になる。


●ドル円
ドル円は、一時的に103円を割り込んだものの、相変わらず103円以下のドル買い需要は強い。国内外問わず、買いが続き、Dailyチャートは買いが続き、投機筋も押し目買いに入りやすく、過去最大規模の米2年債入札を控え、なかなか下げることは難しくなっている。しかし、より悪い通貨が売られるとのセオリーからは、まだ、円はマシで、円高期待は続いている。


ドル円の4時間チャートは、103円を中心とした取引が続き、方向感が定まらない。上値のポイントは、103.70円、104.41円、104.98円、105.67円。下値のポイントは、102.88円、102.73円、101.78円。RSIは57と下降ラインが弱まり横ばいに変化、トレンドモメンタムは売りを継続しながらも、買いに変化する可能性も出ている。トータルの判断は、売りの流れは弱まるが、ドル売りが続いている。短期では103.70円、余裕があれば104.41円を超えたら撤退で、ドル売り維持。


●ユーロドル
ユーロドルは、いつもの事ではあるが、時間を費やし、大台を達成した相場は、何度か大きな調整が入り、再上昇が続く事が多い。1.60から300ポイント近くの調整が終わり、再上昇ができるのか、1.57~1.60のレンジを抜け出すまでは無理をせず、本日は欧州市場で発表される、IFO景況指数を見るまでは、小幅な取引だけを考えたい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.60の大台を超えながらも、調整をしながら緩やかな上昇が続いている。上値のポイントは、1.5982、1.6017~20、1.6049、1.6166、1.6215。下値のポイントは、1.5859、1.5827、1.5710、1.5670。RSIは49と緩やかな下落から横ばいとなり、トレンドモメンタムは売り買いが短期的に変化し、弱いながら売りに変化しているが、サインは弱い。トータルの判断は、ミックスで、1.5710~1.6020のレンジ。


●ポンド円
ポンド円は、GBPUSDが1.98~2.00のレンジで揉み合いとなり、GBPJPYもレンジ相場が続いている。Dailyチャートは買いの流れが続き、極短期、中期的な売り相場に相反し、相場感がミックスしている。本日の英小売売上高指数が予想外に数字となれば、話しは別だが、戻り売りの流れが続いている。


ポンド円の4時間チャートは、205円を中心に204~206円のレンジで取引されている。上値のポイントは、205.10円、205.79円、206.20円、207.87円、208.00円。下値のポイントは、203.58円、202.02円、201.95円。RSIは52と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りが続いている。トータルの判断は、206.20~30円を超えるまでは、売りを継続。」


●本日の経済指標・その他
06:00 NZ NZ中銀(RBNZオフィシャル・キャッシュレート)金融政策発表=政策金利8.25%の据置きを決定、予想通り。
08:50 日本  2月の全産業活動指数=前月比予想-0.5% 前回0.0%
08:50 日本 3月の企業向けサービス価格指数=前年比予想 前回0.7%
09:01 英 イングランド銀行=金融安定化レポートを発表
17:00 独 4月のIFO景況指数=予想104.4 前回104.8、現況指数=予想111.5 前回111.5、期待指数=予想98.0 前回98.4
17:30 英 3月の小売売上高指数=前月比予想-0.2% 前回0.9% 前年比予想3.6% 前回5.5%
19:00 英 CPI trends order(受注)=予想4.0 前回7.0
21:30 米 新規失業保険申請件数 (4/20までの週)=予想37.5万件 前回37.2万件
21:30 米 3月の耐久財受注: 新規受注=前月比予想0.0% 前回-1.1%、除く輸送機器=予想0.4% 前回-2.4%、除く国防関連=予想-1.0% 前回-1.5%、除く航空機&非国防資本財=予想0.0% 前回-2.4%
23:00 米 3月の新築住宅販売件数=予想-0.8%・58万件 前回-1.8%・59万件
23:30 カナダ カナダ中銀金融政策レポート
24~30日 15:00 ネーションワイド住宅価格=前月比予想 前回-0.6%、前年比予想 前回1.1%
トリシェECB総裁あいさつ、ECB主催の「統計に関する戦略的ビジョン、今後10年間の課題」につて会議


2008年4月24日 23日の海外為替市場

利食いの日。ドル買い戻しに、ポンド、ユーロは弱く、円は比較的、堅調に推移。


日経平均株価=13579.16(31.34 0.23%)、NYダウ=12763.22(42.99 0.34%)、独DAX=6795.03(66.73 0.99%)、英FTSE=6083.60(48.90 0.81%)、金=909.00(-16.20 -1.75%)、原油=118.30(-1.07 -0.90%)


アジア市場は、オーストラリア、第1四半期消費者物価(CPI)が前年比4.2%(予想4.0% 前回3.0%)と、予想を上回り利下げ観測が後退、スワン豪財務相が、「輸入インフレ圧力が高まっている」と発言。AUDUSD=0.9464→0.9516→0.9540(欧州)まで上昇、AUDJPY=97.50円→97.98円→98.42円(欧州)まで一時上昇。主要通貨は総じて小幅な値動きとなった。


欧州市場は、独・ユーロ圏のPMIもミックスで動き難い中、イングランド銀行MPC議事録(4月10日)は、6対3で0.25%の利下げを決定(予想8対1)となり、予想外の結果にGBPUSD=1.9901→1.9973まで一時上昇した。


これをピークに、AMBACの決算が悪く、独銀HVBのCEOが、第1四半期に大規模な評価損計上の見通しと発言。英銀行協会(BBA)3月の住宅ローン承認件数、前年同月比-46.2%・3.5417万人(前回4.3147万人)、1997年9月の調査開始以来、最低を記録し、GBPUSD=1.9774(米国市場)まで続落、ドル買いの流れが続いた。


米国市場は、カナダ2月の小売売上高、前月比-0.7%(予想0.1%)と悪く、フレアティ・カナダ財務相、「G7はドルの介入を協議しなかった、カナダ銀行は追加利下げの余地ある」→ USDCAD=1.0081→1.0214まで上昇。ベルギー4月の先行指標、-7.9(予想0.5 前回1.2)と予想を大幅に下回り、独ifoの悪化懸念が強まり、1.5860まで値を下げ、米国株の動きに上下、円は他通貨と比較して堅調に推移した。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.01円で取引が始まり、朝方の102.81円を底値に、AUDJPYの買いに103.11円まで上昇、102.80円以下の海外勢の買いと、103.20円以上の実需筋の売りに挟まれたレンジ取引から、欧州勢の買いに103.16円まで小幅上昇した。欧州市場は102.97円で取引が始まり、イングランド銀行MPCを受けたGBPJPYの買いに103.33円まで上昇したが、独銀HVBが第1四半期に大規模な評価損計上の見通しを発表、英住宅ローン承認件数が過去最悪となり、GBPJPYが急落、CADJPYも値を下げ、102.80円のストップロスを誘発し、102.75円まで下落した。売り一巡後には欧州通貨でのドル買い戻しに、ドル円も103.33円まで買い戻され、堅調な米国株やオプションカットの買いに上昇、103.30円を超えると短期投機筋のドル買い戻しが加速、ロンドンフィキシングでは103.79円まで上昇した。米国株が値を下げると103.22円まで下落、06:00時には103.42円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5991で取引が始まり、朝方の1.6002を高値に1.5970~00の狭いレンジで売り買いが交錯したが、ユンケル・ユーログループ議長、ノワイエ仏中銀総裁の、利上げ観測示唆発言の否定や、ユーロ高けん制発言を材料に、1.5950以下のストップロスを誘発し1.5939まで下落、売り一巡後には再び値を戻した。欧州市場は1.5965で取引が始まり、GBPUSDの買いも加わり1.5994まで上昇、ファンド筋の買いに底堅く、1.5950~75のレンジで取引が続いた。独銀HVBが第1四半期に大規模な評価損計上の見通しを発表、小売売上げが悪く、フレアティ・カナダ財務相発言にUSDCADが急騰、ベルギー4月の先行指標が非常に悪く、オプションカットでは1.5860まで続落となった。売り一巡後には政府系ファンの買いや、米系証券の買いが入り1.5915まで値を戻し、06:00時では1.5887で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は164.73円で取引が始まり、利食いの売りに164.35円まで下落したが、AUDJPYの買いに支えられ底堅く、午後に入ると164.84円まで上昇したが、165円を前に本邦勢の売りが続き、EURUSDの下落に164.24円まで下落、欧州勢の買い上昇した。欧州市場は164.40円で取引が始まり、イングランド銀行MPCを受けたGBPJPYの上昇に164.98円まで上昇したが、165円の壁を超えられず、GBPJPYが売りに転換、ユーロ高けん制発言もあり上値の思い展開が続いた。CADJPYが急落、ベルギー4月の先行指標に163.81円まで続落したが、ファンド筋の買い戻しや堅調な米国株に、ロンドンフィキシングでは164.73円まで上昇、米株価の下げに164.17円まで下落、164.20~70円で上下が続き、06:00時では164.30円で取引されている。


●主な経済指標の結果
08:50 日本 3月の通関ベース貿易収支=1.1186兆円(予想1.3127兆円 前回0.97←0.9662兆円)
10:30 豪 第1四半期消費者物価(CPI)=前期比1.3%(予想1.1% 前回0.9%)、前年比4.2%(予想4.0% 前回3.0%)→ 利下げ観測が後退、AUD買いとなる
16:30 スウェーデン スウェーデン中銀(Riksbank Repo Rate)金融政策発表=政策金利4.25%の据置きを決定、予想通り
16:30 独 4月の独製造業PMI=53.6(予想54.8 前回55.1)、サービス業PMI=54.6(予想51.5 前回51.8)、Composit PMI=55.0(前回53.2)
16:30 スウェーデン 3月の失業率=6.3%(予想6.1% 前回6.1%)
17:00 ユーロ 4月の製造業PMI=50.8(予想51.6 前回52.0)、 サービス業PMI=51.8(予想51.4 前回51.6)、 Composit PMI=51.9(予想51.5 前回51.8)
17:30 英 4月9~10日のイングランド銀行MPC議事録=6対3で0.25%の利下げを決定(予想8対1)→ 予想外の結果に一時GBP買いとなる
18:00 ユーロ 2月の工業受注=前月比0.6%(予想0.0% 前回2.2←2.0%)、前年比9.9%(予想5.9% 前回7.1←7.3%)
英銀行協会(BBA)3月の住宅ローン承認件数=前年同月比-46.2%・3.5417万人(前回4.3147万人)、1997年9月の調査開始以来、最低の記録。
21:00 ノルウェー ノルウェー中銀(Norges Bank Key Rate)金融政策発表=政策金利0.25%引き上げ5.5%に決定、予想通り
21:30 カナダ 2月の小売売上高=前月比-0.7%(予想0.1% 前回1.4←1.5%)、除く自動車-0.3%(予想=0.4% 前回1.1←1.3%)
22:00 ベルギー4月の先行指標=-7.9(予想0.5 前回1.2)と予想を大幅に下回りEUR売りの要因となる。


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米金融保証大手アムバック・フィナンシャル・グループ第1四半期決算=赤字額16.6億ドル(1株当り11.69ドル)、モーゲージ債に絡み10億ドル相当の引当金を計上。予想外の決算に午前の取引で株価は30%近く急落した。
◎米シティ・グループ関係筋=日興CGの投資会社売却で交渉入り。
◎フレアティ加財務相=G7声明は市場に影響していない。G7、ドルの介入を協議しなかった。カナダ銀行は追加利下げの余地ある。加経済は利下げと減税で刺激を受けている。カナダの成長は鈍化する見通し→ USDCAD=1.0081→1.0214まで上昇。
◎米国債=過去最大規模の米2年債入札を控え売りが先行。


欧州・英国
◎ノルウェー中銀声明=インフレ高進の見込みは主要政策金利の上昇を示唆する。設備稼働率は高く、労働市場はひっ迫しており、インフレ高進の見通しは短期的に、世界的な成長鈍化の見通しよりも引き続き重要である。金融市場は依然として混乱しており、世界的な経済成長はこれまで想定されていたよりも弱まる可能性がある。基調的インフレは%の目標に近い。経済が大きなショックにさらされない限り、6月25日の会合まで政策金利である預金金利は5ー6%で推移する可能性が高いとの見方を据え置いた。
◎スウェーデン中銀声明=金利パスについては、2月から見通しは変わっていない。2008年の政策金利は据え置かれる見通し。 2008年の消費者物価指数(CPI)上昇率予測は3.4%→3.5%に上方修正。2009年は2.5%→2.8%に上方修正。インフレ率の目標を約2%に設定している。 2008年の経済成長率予測は2.4%→2.6%に引上げ。2009年は2.0%→1.8%に下方修正。


◎グロース独経済技術相=国内経済はユーロ高の影響を過度に受けていない。これまでのところうまく対処している。
◎独銀HVB、CEO=第1四半期に大規模な評価損計上の見通し。
◎ドイツ政府関係筋=2008年に雇用者が40万人増加すると予想。
◎リプスキーIMF筆頭副専務理事=ECBの金利政策は、ユーロ圏のインフレ率が高水準なことを考えれば適切。
◎スイスUBS=投資銀行部門を縮小へ。
◎ノワイエ仏中銀総裁(WSJ)=22日の金利に関する自身のコメント について、市場が深読みし過ぎた。金利はどちらの方向にも動き得る。わたしは将来の金利動向には言及しない。誰にもわからないからだ。どちらかの方向に予測をするのは危険だ。
◎伊ウニクレディト=第1四半期に約6.5億ユーロ評価損計上。
◎ジュイエ仏欧州問題担当閣外相=1.60ドルを突破しているユーロ相場は原油価格上昇による影響を和らげる。1.60ドル現在のユーロ相場は懸念すべき現象だ。為替相場は、日・米・中の協力強化が必要な局面に入りつつある。
◎ユンケル・ユーログループ議長=為替に関するG7声明は非常に明確。過度の為替の変動は、経済成長にとって望ましくない。現在の為替相場はG7が意図したものではない。


日本・その他
◎シンガポール統計局=3月の消費者物価指数(CPI)は、前年比6.7%と、1982年3月の7.5%以来の高水準となった。
◎中国政府=中国政府株式取引の印紙税率を0.3%から0.1%に引き下げた。株式取引の印紙税率を0.3%から0.1%に引き下げた。
◎スワン豪財務相=第1・四半期の消費者物価指数は、インフレ圧力が広範なものであることを示している。輸入インフレ圧力が高まっている。


2008年4月23日 本日の為替戦略

EURUSD=1.60を上回り、一時1.6019まで上昇、3月17日に1.5905まで上昇して以来で長かったこと。USDCHF=1.00を一時割り込み、0.9997まで下落、GBPUSD=1.9999まで一時上昇。GBPJPY=203.35円→206.15円まで上昇。主要通貨は大台をクリアしドル売りが進み、ポンド円の変動幅は相変わらずワイドで、為替市場ではEURGBPの取引量よりGBPJPYの取引量が多いとも言われている。


GBPJPYは、個人投資家の参入と、相場観やファンダメンタルズに関係ない、日ばかりの大手投機筋にとっては絶好の取引通貨なのであろうが、日々の変動幅は大きく、リスクとリターンを良く管理しないととんでもないことになる。


最近の傾向であるが、インフレ懸念から利下げの可能性が弱くなると、投機的な通貨外が流れ込む。昨日も、カナダ中銀が予想通0.50%の利下げを実施、政策金利は3.0%と、スイスより若干高い水準まで金利を引き下げたが、今後も見通しは追加利下げを否定しないまでも、利下げを匂わせる文言が消滅、CAD買いとなっている。


英国も、タカ派でもあるベスリーBOE金融政策委員会委員が、BOEの流動性対策で、引き続きインフレ抑制に注力することが可能と発言、一段と利下げ環境が薄れてきたとの印象を与えているが、委員会全体としてはこの限りではなさそうである。最も、本日のBOEのMPCでは、8対1で0.25%の利下げを決定したことを予想しており、この予想が大きく変わるようであれば、ポンドの動きは急変するので、注意が必要となっている。


本日の経済指標・その他からは、中銀の金融政策に関する発表が多い。
スウェーデン中銀は、4.25%の金利据え置きが予想され、ノルウェー中銀は、0.25%引き上げ5.5%が予想されている。また、イングランド銀行(BOE)のMPC議事録が発表され、GBPの変動要因ともなっている。その他では、豪CPI、カナダ小売売上高も注意したい。蛇足ながら、明日24日の早朝6時にNZの政策金利の発表もあり、こちらは8.25%の据え置きが見込まれている。


●ドル円
ドル円は、103円以下のドル買い需要は旺盛である。本邦投資信託、個人投資家、ファンド、アジア勢と様々ではあるが、逆に言えば、戻りも非常に限定的となっており、昨日は103.50円以上では政府系ファンドの売りやクロスでの円買い戻しが上値を抑えている。どちらに軍配が上がるか。本日も株価に大きく左右されることになるが、原油価格の上昇=ドル売りも面白い値動きで、上値が重そうに思えてならない。本日の相場には関係がないが、今度下落が始まったら、3月17日の安値、95.77円で止まる保証は無い。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドから出発点の103円まで値を下げ揉み合いとなっている。上値のポイントは、103.37円、103.55円、104.41円。下値のポイントは、102.73円、101.78円、101.46円。RSIは59と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りとなっている。トータルの判断は、売り。104.41円を超えるまでは売りを継続。


●ユーロドル
ユーロドルは、ようやく、ようやく、1.60の大台を突破・・・。ともったが、上値は1.6020までで上げ止まり、この通貨はいつもながらの横綱相撲。1.60を中心とした狭いレンジに終始。まだ、まだ、上値達成感は無く、買い方向に変わりないと見ているが、この通貨のことである、1.6台から100~200ポイントの下落も許容範囲。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇とトレンドが続き、1.60の大台を達成した。上値のポイントは、1.6064、1.6127、1.6150。下値のポイントは、1.5912、1.5852、1.5801。RSIは52と横ばいで、トレンドモメンタムは買いになっている。トータルの判断は、上昇トレンドながら、一直線の上昇を考え難く、1.5912~1.6142のレンジ。


●ポンド円
ポンド円は、GBPUSDが1.6直前まで上昇、利下げ観測が後退したことで買いになっているが、BOEの流動化対策を実施したことで、インフレ懸念が残るものの、政策金利を引上げる状況に無いことは明らか。本日のMPCは投機筋にとっては絶好の材料となり、予想外の結果には注意が必要で、Dailyは買いを継続しており、売りも腰が引けているが、緊急流動化対策を実施した通貨は売りと考えたい。


ポンド円の4時間チャートは、弱いながらも上昇トレンドを維持している。上値のポイントは、206.20円、208.00円、210.57円。下値のポイントは、204.60円、203.53円、202.02円。RSIは65と弱いながらも下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りになっている。トータルの判断は、203.53円~207.38円のレンジ。


●本日の経済指標・その他
08:50 日本 3月の通関ベース貿易収支=予想1.3127兆円 前回0.9662兆円
10:30 豪 第1四半期消費者物価(CPI)=前期比予想1.1% 前回0.9%、前年比予想4.0% 前回3.0%
16:30 スウェーデン スウェーデン中銀(Riksbank Repo Rate)金融政策発表=政策金利4.25%の据置きを予想
16:30 独 4月の独製造業PMI=予想 前回55.1、サービス業PMI=予想 前回51.8、Composit PMI=予想 前回53.2
16:30 スウェーデン 3月の失業率=予想6.1% 前回6.1%
17:30 英 4月9~10日のイングランド銀行MPC議事録=予想8対1で政策金利0.25%の引き下げを実施
18:00 ユーロ 2月の工業受注=前月比予想 前回2.0%、 前年比予想 前回7.3%
21:00 ノルウェー ノルウェー中銀(Norges Bank Key Rate)金融政策発表=政策金利0.25%引き上げ5.5%を予想
21:30 カナダ 2月の小売売上高=前月比予想0.1% 前回1.5%、除く自動車予想=0.4% 前回1.3%


2008年4月23日 22日の海外為替市場

EURUSD=1.6020まで上昇、ようやく大台を突破。


日経平均株価=13547.82(-148.73 -1.09%)、NYダウ=12720.23(-104.79 -0.82%)、独DAX=6728.30(-58.25 -0.86%)、英FTSE=6034.70(-18.30 -0.30%)、金=925.20(7.60 0.83%)、原油=119.37(1.89 1.61%)最高値を更新。


アジア市場は、クウェートがデイナールのリファレンスレートを0.26580→0.26560に変更するとの報道や、クーポン140億ユーロ(242億ユーロredemption)の、フランス国債の償還に伴うEURJPYの売りの観測が流れ、ドル円の売りが続き、独銀が損失拡大との観測に、EURUSD=1.5907→1.5835まで下落。


欧州市場は、ノワイエ仏中銀総裁は、「ECBはインフレ2%未満とすることが必要で、そのために必要なことは何でも行う。必要であれば金利も変更する」と発言。匿名の関係筋(MNSI)は、「ECBは今後、金融引き締めを余儀なくされる可能性がある」→ 利上げを示唆する発言にEUR買いが強まる。


米国市場では、カナダ中銀、予想通り政策金利0.5%引き下げ3.0%に決定、USDCAD=1.0066→1.0155(急伸)→逆に1.0025(急落=声明で今後の利下げ観測が後退)。ベスリーBOE金融政策委員会委員、「英中銀は新たな流動性対策の実施により、引き続きインフレ抑制に注力することが可能になる」→ GBPUSD=1.9999、GBPJPY=206.15円まで急伸。


フィッシャーダラス連銀総裁、「成長停滞は長引く可能性がある、米経済は停滞してきた、第2四半期の成長は第1四半期を下回る可能性」→ EURUSD=先の高値1.5985を超え、1.600を超え、1.6020まで上昇。USDCHF=1.0を割り込み、0.9997まで下落。中古住宅販売件数=-2.0%・493万件(予想492万件)予想よりやや強く、収益見通しを引き下げたテキサス・インストルメンツに米株価は低迷、ドル売りの流れが継続した。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.28円で取引が始まり、朝方の103.37円を高値に、米系証券やファンドの売りに102.80~00円のストップロスを試し、102.78円まで下落したが、アジア勢や本邦資本筋の買いに下げ止まり、103.25円まで値を戻した。しかし、クーポン140億ユーロ(242億ユーロredemption)と言われている、フランス国債の償還に伴うEURJPYの売りと、本邦年金・投資信託の買いに挟まれ、102.88~27円のレンジで売り買いが交錯した。欧州市場は103.14円で取引が始まり、102.95~30円のレンジで取引が続いていたが、EURJPYが買い転じると103.40円まで値を戻したが、103.50円近くでは米系ファンドの売りに上値は重く、逆に、103.00円以下では本邦勢の買いが強く、結局はレンジ内での取引が続いた。中古住宅販売件数に一時103.55円まで上昇したが、弱い米国株とフィッシャーダラス連銀総裁の発言を景気に、102.93円まで下落、ロンドンフィキシングでは一時103.28円まで値を戻したが、EURUSDが1.5999+USDCHFが1.0の大台をブレークしドル売りが加速すると、102.80円以下のストップロスを誘発、102.68円まで続落、終盤には利食いの買いに103.10円まで値を戻し、06:00時では103.02円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5911で取引が始まり、1.5890~23の狭いレンジで売り買いが交錯、EURJPYの売りに上値の重い展開から、独銀行の損失拡大のニュース、アジア系・本邦機関投資家の売りに、1.5909→1.5835まで下落した。欧州市場1.5841で取引が始まり、独銀が信用不安を否定で、ロシア筋・中銀筋の買い戻しが始まり1.5970まで上昇したが、1.5980~85は過去2度失敗、1.60のオプション防戦売りに上値は重く、1.5894まで値を下げた。GBPUSDの上昇や、匿名関係者筋、メルシュ、ノワイエ、ガルギナス氏のインフレ懸念発言や今後の利上げを示唆する発言に底堅く、予想をやや上回る中古住宅販売件数にも、フィッシャーダラス連銀総裁の弱気な米経済や、軟調な米国株に、1.600の大台を超え売り買い激しく交錯する中、1.6020まで上昇、1.5880~1.6005の狭いレンジで取引が続き、06:00時では1.5992で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は164.31円で取引が始まり、朝方の164.51円を高値に、フランス国債の償還に伴う売りの観測に163.55円まで下落、投資信託筋の買いに一時164.15円まで値を戻したが、政府系ファンドの売りに163.29円まで下落、EURUSDの上昇に値を戻した。欧州市場は163.40円で取引が始まり、通貨当局者のインフレ懸念発言、利上げ示唆発言に164.71円まで上昇、EURUSDが1.60を攻めきれず上げ渋ると、164.20~60円のレンジで取引が続いた。弱い米国株にもかかわらず、EURUSDが1.60の大台を超えると164.94円まで続伸、165.00円のオプション防戦売り+実需筋の売りに上値は重く、164.29円まで下落、終盤にかけ164.80円まで上昇し、06:00時では164.75円で取引されている。


●主な経済指標の結果
15:15 スイス 3月の貿易収支=12.46億スイス(予想6億スイス 前回15045億スイス)→ 予想を上回る
22:00 カナダ カナダ中銀金融政策発表=政策金利0.5%引き下げ3.5%→3.0%に決定→ 一段の緩和の必要性を示唆する一方、次回利下げまで時間を置く可能性を示した
23:00 米 4月のリッチモンド連銀製造業指数=0(前回 6)、総合指数=6(前回13.0)、サービス売上高指数=-2(前回-5)
23:00 米 3月の中古住宅販売件数=-2.0%・493万件(予想492万件 前回2.9%・503万件)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎カナダ中銀声明=急速な米景気減速がカナダ経済成長に影響を及ぼし、依然追加利下げを予想しているが、前回声明に盛り込まれた「近い将来、金利を引き下げなければならない」、という文言は削除。 12月から翌日物金利の目標水準を1.5%引き下げたことを踏まえると、追加金融刺激策の時期は、世界経済と国内需要の動向や、それらが国内インフレに及ぼす影響次第。米景気見通しは1月から悪化し、その結果カナダの2008年成長率に大きな打撃を与える。 2008年カナダ成長率見通し1.4%(前回1.8%)、2009年2.4%(前回2.8%)に下方修正、2010年には3.3%成長に回復するとの見通。インフレが目標水準の2%に戻る時期は、2010年(前回予想2009年)と先にずれ込み、経済は均衡がとれた状態に戻る時期は2010年半ば(前回2010年)。経済は能力以上の水準で稼動しているが、2008年代2四半期には過剰供給の状態に移行する。クレジット状況の一段のひっ迫や信頼感の悪化で設備投資や個人消費が落ち込む可能性が高いが、商品相場の上昇や活発な労働市場に加え、今までの利下げ効果で、国内需要は引き続き堅調。


◎ブッシュ米大統領=米経済が景気後退ではなく、減速局面にある。
◎フィッシャーダラス連銀総裁=成長停滞は長引く可能性がある。米経済は停滞してきた。第2四半期の成長は第1四半期を下回る可能性。インフレ圧力を懸念している。インフレは制御不能なほど急伸していない。物価上昇見込み、消費者を制御するレベルに。
◎フィッシャーダラス連銀総裁(WSJ)=FRBによる利下げは信用収縮により効果が薄れる。住宅市場の問題により金融システムはスムーズに機能しておらず、緩和策は企業や消費者の支援につながっていない。1月のFF金利3.5%の時点で、システムの不調を感じ始めていた。それ以降は反対票を投じた。次回に関しては明らかに、兆候に何らかの変化があるかどうかを見極めなければならない。緩やかな減速が国内物価圧力の低下につながるかどうか私には分からない。
◎スターン・ミネアポリス連銀総裁=米成長は数四半期圧迫される。景気後退入りしているか判断は難しい。


欧州・英国
◎ベスリーBOE金融政策委員会委員=英中銀は新たな流動性対策の実施により、引き続きインフレ抑制に注力することが可能になる。インフレ圧力が高まっていると。
◎匿名の関係筋(MNSI)=ECBは今後、金融引き締めを余儀なくされる可能性がある。利上げは差し迫ってはいない。もはや誰も利下げについて語らない。現在は様子見だ。しばらく前からこのスタンスだ。金融セクターが引き続きぜい弱で、米景気後退の可能性もあるため、利上げを予想するのは現時点では困難。別の委員はインフレが3.6%に達していることから、ECBは金融引き締めを余儀なくされる可能性。利上げは原油・食品価格の上昇によるインフレ圧力が賃金や消費財の上昇をもたらす二次的波及の可能性次第。
◎デップラーIMF欧州局長=原油価格は下落すると予想される。ECBは今後6カ月以内に利下げが可能。
◎クレディ・スイス=第1四半期決算、8.57億スイスフランの赤字転落へ。
◎国際通貨基金(IMF)駐ロシア責任者=ロシア経済は過熱の強い兆候が現れており、IMFはロシア中央銀行に追加利上げを期待している。
ガルガナス・ギリシャ中銀総裁=インフレが利下げを容認しなかった。米景気の減速は劇的。ECBはインフレとの戦いに取り組む。ユーロ圏のインフレは数ヶ月高水準続く。将来の金利はインフレリスク次第。
◎独経済紙=IKB独産業銀など独金融機関の不安に関して報道。
◎ノワイエ仏中銀総裁=ECBはインフレ2%未満とすることが必要で、そのために必要なことは何でも行う。必要であれば金利も変更する。現在金利を4%に据え置いているのは、それが適切な水準だと考えているからだ。
◎独経済紙=IKB独産業銀など独金融機関の不安に関して報道。
◎メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁(FT紙)=インフレ抑制のため、ECBは利上げが必要か、毎日検討する必要がある。
◎英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)=59億ポンドに上る可能性のある資産評価損をカバーし、バランスシートを立て直すため、120億ポンドの株主割当増資を実施すると発表した。


日本・その他
◎クウェートがデイナールのリファレンスレートを0.26580→0.26560に変更するとの報道。
◎人民元上昇=1ドル=6.9920元とペッグ制廃止後で初めて7元を割り込んだ。


2008年4月22日 本日の為替戦略

米国の金融不安が払拭されたとの期待感からドル買い戻しが続いていたが、週初の為替市場は、シティーグループの投資判断引き下げや、ムーディーズの格下げ方向や、損失拡大の思惑や、予想を下回るバンカメの決算にどうも不安定な状況となっている。


イングランド銀行が金融機関救済策を発表、不良債権の流動化を進めることになるが、事前予想と期待感が相場に折り込まれていたのか、直後のポンド売りは惨めである。


ドル円が底値を切上げ上昇、103円台を維持、クロスではGBPJPY以外では円売りの流れが続いているものの、CHFが強く、再びクレジットリスクが相場のテーマに再浮上すると、逆に円高が怖くなる。


本日の経済指標・その他からは、カナダ中銀の金融政策の発表は0.5%の利下げが予想され、この結果と中銀総裁の発言には注意が必要で、米中古住宅販売件数も引き続き重要となっている。


●ドル円
ドル円は、GBPJPYの激しい売りにドル円も102.98円まで下落、高値104.07円かざっと1円近くの下げに、国内外ともに買い意欲は非常に強かった。ただ、戻り高値も103半ばと戻りも鈍く、ドル円が暫くは揉み合いとなる可能性を示唆しているが、スイス高が進み英・米金融不安が気になり、この上値失敗による反動は、大幅なドル円の下落に結びつく可能性が高くなっている。売り上がりの相場。


ドル円の4時間チャートは、先のレンジ上限でもある103円近くまで値を下げ、かろうじて加減を維持している。上値のポイントは、103.37円、104.41円、104.98円。下値のポイントは、102.28円、102.73円、101.78円。RSIは61と上昇ラインが崩れており、トレンドモメンタムは買いながらも、やや崩れ始める可能性が出ている。トータルの判断は、買いから売りに変化している。104.75円を超えるまでは売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.58台を底固めしているのか、1.60で天井感は感じられず、遅かれ、早かれ、1.60を試す動きになることを期待している。それにしても、EURGBPの上昇がEURUSDの買いにつながり、ポンGBPが台風の目となっている。


ユーロドルの4時間チャートは、1.5700~1.600のレンジに入り上下を繰り返している。上値のポイントは、1.5945、1.5973、1.5973、1.6064。下値のポイントは、1.5852、1.5801、1.5724、1.5695。RSIは56と横ばいとなり、トレンドモメンタムは売りから再び買いに変わる可能性も出ている。トータルの判断は、1.5690~1.5973のレンジで、売りから買いに変わり、1.60の大台を試し安くなっている。


●ポンド円
ポンド円は、GBPは英金融機関の損失額が拡大しているとのレポートが多く、金融緩和は避けられないとのレポートも多い。BOEの金融機関救済策は米国のそれとは異なるとの意見が多いが、サブプライム関連の不良債権を500億ポンド(上限を設定していないとも言う)交換する。せっかくGBPJPYが売り→揉み合いから→買いに変化した直後だけに、その影響が危惧される。


ポンド円の4時間チャートは、205.11円を超え買いに変わったが、一日で再び205円を割り込んでいる。上値のポイントは、205.79円、206.20円、207.55円、208.00円。下値のポイントは、203.87円、201.95~02円、200.60円。RSIは65と上昇ラインが崩れるか維持できるかギリギリの水準となっているが、新たな下降ラインができている可能性があり、トレンドモメンタムも売りに変わる可能性がでている。トータルの判断は、売り。2003.75円を割り込むと売りが加速しそうである。


●本日の経済指標・その他
15:15 スイス 3月の貿易収支=予想6億スイス 前回15.5億スイス
22:00 カナダ カナダ中銀金融政策発表=政策金利0.5%引き下げ3.5%→3.0%を予想
23:00 米 4月のリッチモンド連銀製造業指数=予想 前回 6
23:00 米 3月の中古住宅販売件数=予想-1.6%・492万件 前回2.9%・503万件


2008年4月22日 21日の海外為替市場

日経平均株価=13696.55(220.10 +1.63%)、NYダウ=12825.02(-24.34 -0.19%)、独DAX=6786.55(-56.53 -0.83%)、英FTSE=6053.00(-3.50 -0.06%)、金=917.60(2.40 +0.26%)、原油=117.48(0.79 +0.68%)。


週初めの為替市場は、先週末の終盤の流れを継続、ドル売りの流れの中で、イングランド銀行の信用収縮支援策の期待から現実となると、ポンドの売りが強く、ポンド全面安。GBPJPYの売りにドル円が下落、先週末と正反対の動きとなった。また、米バンク・オブ・アメリカ第1四半期決算が予想より悪く、欧米株価下落しドル売りの流れが続いた。


アジア市場は、動意の乏しい展開の中で、豪第1四半期の生産者物価指数は、前期比1.9%(予想1.0%)と予想を上回り、AUDUSD=0.9334→アジア市場で0.9421→欧州市場で0.9443まで上昇、AUDJPY=96.98円→アジア市場で97.97円→欧州市場で一時96.90円まで下落。


GBPUSD=一時2.0025まで上昇したが、オプション勢+ライトムーブ住宅価格=前月比-0.1%(前回0.8%)2005年来の低水準と弱く、イングランド銀行の信用収縮支援策の発表にも、EURGBPが上昇、失望感が広まり、株価は弱くポンド売りが続き、欧州市場で1.9810や→米国市場で1.9776までポンド続落となった。


欧州市場、米国市場では、EURUSDが1.5948まで上昇、またしても1.60の大台を試す動きとなったが、またしても失敗、結局はレンジ相場となった。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.86円取引が始まり、104.07円を高値に、投機筋の利食いや本邦輸出筋のドル売りに上値は重く上げ止まり、103.70~05円のレンジ取引から、日経平均株価の上昇に一時104.07円まで再上昇したが、GBPJPYの急落や欧州勢の売りに103.32円まで下落した。欧州市場は103.95円で取引が始まり、103.32円から一時103.70円まで上昇、イングランド銀行の信用収縮支援策の発表にも、ポンド売りの流れは変わらず、金融株下落=円買いの流れに、上値は重く、予想を下回るバンク・オブ・アメリカの決算に102.98円まで続落となった。高値から100ポイント近く下落、103円以下ではファンド筋や本邦信託筋の買いに底堅く、103.60円まで上昇したが、シティー・グループの損失拡大を予想する報道に、USDCHFの売りが続き、米国株は比較的堅調に推移、103.05~60円のレンジで取引が続き、06:00時では103.27円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5804で取引が始まり、アジア勢の買いに1.5797から1.5845まで徐々に値を上げたが、オプションカット後には1.5792まで下落、BOEの信用収縮支援策にEURGBPの買いが強く1.5880まで上昇した。欧州市場は1.5811で取引が始まり、モデル系ファンドの買いに1.5884まで上昇、1.5845~75のレンジで揉み合いとなったが、予想を下回るバンク・オブ・アメリカの決算に、1.5920超えのストップロスを誘発し1.5948まで上昇、再び1.60の大台を試す買いに1.5948まで上昇、ファンド筋の売りに1.5910~40で売り買いの攻防が続いた。ロンドンフィキシング後には1.5876まで下落、15880~95の極狭いレンジから、ユーロ高容認発言も飛び出し、1.5930まで上昇、06:00時では1.5909で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は164.17円で取引が始まり、仲値の買い需要に164.54円まで上昇したが、動意は鈍く、日経平均株価の上昇にも買いの圧力は弱く、164.20~50円の狭いレンジから、164.06円まで値を下げた。欧州市場は164.37円で取引が始まり、GBPJPYの売り圧力は強く、バンク・オブ・アメリカの決算に一時163.86円まで下落したが、ECBフィキシング後には164.67円まで上昇、オプションカットでは164.86円まで続伸となった。オプションカット後には、逆に米系証券や銀行の売りに163.93円まで続落となり、164円以下の買いに支えられ164.45円まで値を戻し、06:00時では164.29円で取引されている。


●主な経済指標の結果
08:50 日本 2月の第3次産業活動指数=前月比-1.7%(予想-0.5% 前回0.4←0.7%)
09:01 英 4月のライトムーブ住宅価格=前月比-0.1%(前回0.8%)、前年比1.3%(前回5.0%)→ 2005年来の低水準
10:30 豪 第1四半期の生産者物価指数(PPI)=前期比1.9%(予想1.0% 前回0.6%)、前年同期比4.8%(予想3.9% 前回2.8%)→ 予想を上回り一時AUD買いとなる
14:00 日本 2月の景気動向調査・改訂値=先行指数54.5%(予想54.5% 前回50.0%)、一致指数予想=70.0%(70.0% 前回44.4%)
16:15 スイス 3月の生産者輸入物価指数=前月比0.6%(予想0.3% 前回0.2%)、前年比3.9%(予想3.5% 前回3.6%)→ 予想を上回りスイス買い・ドル売りが強まる。
21:30 米 シカゴ連銀全米活動指数=-0.78(前回-1.28←-1.04)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎クロズナーFRB理事=収縮が続いているクレジット市場は依然課題に直面している。明確な住宅ローン融資基準の確立は、特に信用力の低い消費者に対するクレジットの流れを改善させるうえで役立つ。
◎エバンズ・シカゴ連銀総裁=インフレは成長鈍化によって緩和。米経済は非常に弱まった。
◎バンク・オブ・アメリカ第1四半期決算=低所得者向けサブプライム住宅ローン問題に絡む損失に押されて77%の大幅減益。
◎ナショナル・シティー=赤字決算と70億ドルの増資計画を発表。
◎ファンド=80億ドルをNational City bankに投資。


欧州・英国
◎イングランド銀行の信用収縮支援策=商業銀行が保有するモーゲージ証券と約500億ポンドの国債との交換を提案。モーゲージ証券と国債の交換期間は1年、合計3年間の更新が可能となる見通し。
◎キングBOE総裁=流動性対策の上限は設定していない、500億ポンド超える可能性。流動性対策で、純公的債務が増えることはない。銀行は救済されているのではない。流動性対策の目的は、銀行の問題から経済を守ること。
◎ダーリング英財務相=英中銀の流動性対策、市場の信頼回復につながる。
◎リープシャー・オーストリア中銀総裁=ユーロ圏経済は米国に比べ良好であり、成長に対し悲観的になる理由はない。 インフレについて一定の二次的影響が表れている兆候がある。オーストリアでは限定的だが、ユーロ圏の一部ではより顕著で、労組に対し賃上げ要求を抑制するよう求めた。
◎トリシェECB総裁=ECBは常にインフレに対し行動する用意ある。短期金融市場には引き続き逼迫。金融市場には緊張が残る。
◎パパデモス欧州中銀副総裁=ユーロ圏の金融安定リスクは上昇。成長見通しに下方リスク。インフレの上昇は賃金を押し上げる可能性。金融市場混乱は続いている。ECB、G7各国は、為替の動きを懸念。ユーロの最近の変動は、かなり急激。ECBの独立性は目標達成のため重要。価格安定はECBの最優先課題。短期的圧力が波及しない事が重要。
◎ウェーバー独連銀総裁=ユーロ圏のインフレはECBが快適とする水準を大幅に上回っている。ECBが数週間以内に金利を見直す可能性を示唆。価格期待の安定が優先課題。インフレは引き続き上昇。ECBは第2次的影響を断固として回避。ECBは、インフレを抑制するため利上げの必要性検討。
◎ノワイエ仏中銀総裁=欧州はインフレを2%以下に抑えるべき。ドルは引き続き準備通貨として優勢。07年フランス中銀は07年に外貨準備多様化行った。
◎マイケル・デップラー国際通貨基金(IMF)欧州局長=ECBは3-6ヶ月内に利下げ必要となる可能性。ECBの利上げの必要性無し。
◎イングランド銀行=英金融機関が保有する住宅ローン担保証券と英国債の交換が発表される見通しで、現地メディアは対策に500億ポンド(998億ドル)の国債とモーゲージ担保証券の交換と報道。
◎英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)=欧州で過去最大規模の株主割当増資と、100億ポンド超の評価損を計上との観測。


日本・その他
◎周小川中国人民銀行総裁=中国外貨準備の拡大ペースは望ましくない。過去数年間の米ドルの下落率は中国の国際収支に大きな影響を与えるほど著しくはない。
◎トニー・タン、シンガポール政府投資公社(GIC)副会長=スタッフ会議で、金融の悪影響は米国以外にも広がり、世界的な金融危機とリセッションの可能性が拡大。


2008年4月21日 本日の為替戦略

先週末の激しい円売り相場も、引けにかけてやや円買いやドルの戻りもどしが入ったが、一日を通じてみると激しい相場に変わりない。ヘッジファンドの監査・政務サービス会社のロススタイン・カスのヘッジファンドの調査では、マネジャーの90%以上がヘッジファンドへ大量の資金が流入すると予想、メリルリンチのヘッジファンドマネジャー調査では、ドルは過小評価で、為替レートがファンダメンタルズと一致しない、ユーロが過大評価とされているとある・・・。米国の金融不安が薄らぎ、オプション勢やファンド筋のドル買いが、どこまで続くのであろうか?


本日の経済指標・その他からは、
豪第1四半期の生産者物価指数、英ライトムーブ住宅価格、トルシェECB総裁の発言には注意が必要。


●ドル円
ドル円は、先週終値は103.67円と3月5日の104.01円以来の水準に値を戻した。本邦実需筋の売りに一時的に下落することは予想できるが、久々に103円の壁を上抜けしたことで、103円が底値となりどこまで上昇するかを試すことが予想される。最も米金融不安や決算に相場が変動することは間違いなく、これを材料としたドル売りも入りやすく、上下しながらの上昇になりそうである。


ドル円の4時間チャートは、100円~103円の上限を上抜けし、ドル買いが続いている。上値のターゲットは、104.41円、104.75円、104.98円、105.67円、105.67円。下値のポイントは、103.37円、103.01円、102.93円、102.73円。RSIは68と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買いだが、暫くは103円~104.75円、または、103.37円~104.75円のレンジに入る可能性がある。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.60のトライはお預けとなったが、終値ベースでは1.58台を維持したことで、1.600の再トライの可能性を強く残している。先のG7で本当にスペシャルな合意がなされたのか? 欧州通貨当局者のユーロ高けん制発言の期待はどこにあるのか? 国際機関のユーロ売りはなんなのか? 米株価の動向は? 暫くは買い先行ながらも、デートレードにならざるを得ない。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドから、下限を割り込み買いの流れが変わっている。上値のポイントは、1.5839、1.5912、1.5945、1.5973、1.6064。下値のポイントは、1.5724、1.5690、1.5509。RSIは50と横ばいからやや下げ基調に入り、トレンドモメンタムは不安定ながら売りに変わっている。トータルの判断は、売りだが、暫くは1.5690~1.5848、または、1.5690~1.5945のレンジに入る可能性がある。


●ポンド円
ポンド円は、先週終値は久々の207.10円で終了、3月11日の水準まで値を戻している。クロス全般で円売りが加速、テクニカルポイントをブレークし上昇していることで、上値を試しながらの買いが続きそうである。ただ、先週末の一日の上げ幅は大きく、一時的な売りも入りやすい。


ポンド円の4時間チャートは、202円を超えてから買い変わり、先の高値205.11円を超え買いが加速している。上値のポイントは、209.00円、210.57円、218.31円。下値のポイントは、206.20円、205.11円、204.60円、203.22円。RSIは78と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。トータルの判断は、買い、206.20~209円のレンジに入るかの可能性がある。


●本日の経済指標・その他
08:50 日本 2月の第3次産業活動指数=前月比予想-0.5% 前回0.7%
09:01 英 4月のライトムーブ住宅価格=前月比予想 前回0.8%、前年比予想 前回5.0%
10:30 豪 第1四半期の生産者物価指数(PPI)=前月比予想1.0% 前回0.6%、前年比予想3.9% 前回2.8%
14:00 日本 2月の景気動向調査・改訂値=先行指数予想54.5% 前回50.0%、一致指数予想=70.0% 前回44.4%
16:15 スイス 3月の輸入・生産価格指数=前月比予想0.3% 前回0.2%、前年比予想3.5% 前回3.6%
21:30 米 シカゴ連銀全米活動指数=予想 前回-1.04
トリシェECB総裁が開会の発言、ECBと欧州委員会共催の欧州における証券取引決済業務に関する会合
エバンズ・シカゴ連銀総裁、シカゴ・マネー・スマート・ウィーク」の朝食会で発言
クロズナーFRB理事、「革新的な地域開発における投資活動の課題」について講演
エバンズ・シカゴ連銀総裁、「マネー・スマート・ウィーク」の一環としてネイパービル・ノース・ハイスクールで講演


2008年4月20日 今週の為替戦略

一週間が終わり、注目の米金融機関の決算は大方の予想と大きく隔たりは無かったが、市場の反動は株価上昇とドル高・円とスイスフラン安の流れとなり、市場参加者は米国経済が最悪期を脱したと判断したのか、あるいは、そう思わないまでも、最悪期を予想したドルショートポジションの巻き戻しが積極的に行なわれた。ユーロはクロスで弱く、スイスや円売りが暫く続きそうで、特に円クロス売りの流れがまだ始まったばかりである。


グリーンスパン元FRB議長は「金融危機の最悪期は脱した」、ウェーバー独連銀総裁は「金融市場混乱の最悪の局面は過ぎた」などの発言が、ドルの買い戻しに拍車をかけている。また、欧米通貨担当者からの発言は、当局予想を遥かに上回る消費物価の上昇に、インフレ懸念が強く、利下げ環境が大きく変わりつつあることが推測できる。


米株価の上昇やプロッサー・フィラデルフィア連銀総裁の「現在のFF金利は景気を後押しするのに十分な低水準にある」と、FOMCでの利下げ牽制発言もあり、4月30日のFOMCでは0.5%の利下げ観測が弱まり0.25%の利下げが主流となり、この可能性も100%からか確立を引下げ、これで金利緩和が終了とのムードも一段と高まっている。


原油価格は、先週末で116.69ドルと連日最高値を更新、金価格は915.20ドルとピークの1,000ドル代からは大きく下げたが、CRBインデックスは419.36と先週末の407.45から上昇し、相変わらずインフレが市場の最大のテーマとなっている。インフレに強い通貨や、コモディティ価格の上昇に強い通貨を中心に、ポジションを作る必要があり、ロングポジションが積み上がっている可能性があるが、NOKやAUDが選択肢で、アジア通貨ではSGDやTWDも買い選好されている。


ドル嫌いで有名な、著名なジョージ・ソロス氏は「ユーロは、ドルに代わって世界の基軸通貨になることはないだろう」とも発言、どうも最近の情勢からは違和感を受ける発言となっている。世界的なドルからの資金シフトによるEUR外貨準備の拡大や、米国金融不安のヘッジや金利差を意識したユーロ買いに連日高値を更新しながらも、1.60を直前に足踏み状態が続き、エリオットのテクニカルアナリストの中には、1.6台乗せから急激なユーロ安を予想する意見が増えている。


何れにしても、今現在ではユーロ売りの材料も乏しく、1.6の大台を達成し何処まで上昇できるかが市場の関心事で、1.6060~80がピークとの意見もあるが、1999年1月1日に誕生して歴史も浅いこの通貨を、過去のECUと比較してチャートで判断することの有効性も疑問が残る。


14日の週から始まった、米国株の上昇が本物で、昨年8月から続いた米金融市場の混乱が収束し、ドルへの信任が回復できるのか、今週は先週の流れが何処まで延長するのかを見極める週となっている。


Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると、


主要通貨では:
NYダウは12,849.36(前週12,325.42)から大幅上昇、主要企業の第1四半期決算に米金融不安が弱まったとの判断に、USDJPY=2.61%、USDCHF=1.81%のドル高(通貨安)と激しかった。逆に、ビーン英中銀理事のインフレ率は年内3%を上回る可能性や、最近のポンド実行例との下落率12%は1992年のERM離脱後に匹敵するとの発言に、ポンドの買い戻しが強くGBPUSD=1.45%のポンド高(ドル安)となり、投機的ポジションの巻き戻しが強く、USDCAD=-1.89%のカナダ高(ドル安)となった。


USDJPY    OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
11-Apr-08 101.51 102.85 100.03 101.03 -0.42 -0.41% 2.82
18-Apr-08 101.41 104.66 100.30 103.67 2.64 2.61% 4.36


EURUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
11-Apr-08 1.5730 1.5915 1.5628 1.5816 0.80 0.51% 2.87
18-Apr-08 1.5693 1.5985 1.5658 1.5815 -0.01 -0.01% 3.27


USDCHF   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
11-Apr-08 1.0056 1.0173 0.9888 1.0001 -0.560 -0.56% 2.85
18-Apr-08 1.0057 1.0285 0.9925 1.0182 1.81 1.81% 3.60


GBPUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レン
11-Apr-08 1.9952 1.9954 1.9651 1.9691 -2.400 -1.20% 3.03
18-Apr-08 1.9652 1.9998 1.9597 1.9977 2.86 1.45% 4.01


AUDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
11-Apr-08 0.9218 0.9345 0.9177 0.9276 0.53 0.57% 1.68
18-Apr-08 0.9265 0.9400 0.9205 0.9342 0.66 0.71% 1.95


USDCAD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
11-Apr-08 1.0087 1.0247 1.0038 1.0234 1.51 1.50% 2.09
18-Apr-08 1.0268 1.0272 0.9987 1.0041 -1.93 -1.89% 2.85


NZDUSD   OPN HI LW CLS  前週比 前週比% 週間レンジ
11-Apr-08 0.7893 0.8022 0.7868 0.7930 0.40 0.51% 1.54
18-Apr-08 0.7900 0.7959 0.7825 0.7901 -0.29 -0.37% 1.34


円クロスでは:
国内機関投資家・個人投資家の積極的な外債投資、サムライ債の発行拡大など、国内要因もあり、円全面安の展開となった。特に、CADJPY=4.6%上昇、安値から6円近く上昇と激しく、住宅関連と金融不安を抱えたポンド売りポジションの巻き戻しに、GBPJPY=4.14%上昇、安値から11円近い大幅な上昇となった。その他でも、EURJPY、AUDJPY、NZDJPYと2~3%台の大幅な上昇となり、円売りが激しかったことが窺われる。


EURJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
11-Apr-08 159.67 161.75 158.80 159.74 0.07 0.04% 2.95
18-Apr-08 159.20 164.68 158.25 163.91 4.17 2.61% 6.43


GBPJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
11-Apr-08 202.53 204.43 198.04 198.86 -3.36 -1.66% 6.39
18-Apr-08 199.29 208.99 198.05 207.10 8.24 4.14% 10.94


CHFJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
11-Apr-08 100.91 101.82 100.68 100.88 0.03 0.03% 1.14
18-Apr-08 100.81 102.24 100.32 101.79 0.91 0.90% 1.92


AUDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
11-Apr-08 93.58 95.77 93.35 93.70 0.13 0.14% 2.42
18-Apr-08 93.97 97.49 92.21 96.85 3.15 3.36% 5.28


NZDJPY   OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
11-Apr-08  80.12 82.06 79.89 80.10 0.05 0.06% 2.17
18-Apr-08 80.12 82.38 79.09 81.88 1.78 2.22% 3.29


CADJPY  OPN HI LW CLS 前週比 前週比% 週間レンジ
11-Apr-08 100.59 102.26 98.12 98.66 -1.92 -1.91% 4.14
18-Apr-08 98.72 103.88 97.91 103.20 4.54 4.60% 5.97


IMM通貨先物:
商品先物取引委員会(CFTC)が 4月18日に公表した建玉報告では、大口投機家のネットポジションは、先物とオプション合計で45,949枚(前週4,905枚)から3週間ぶりにロングが増加、小口投資家のネットポジションとの合計では-3,802枚と5週連続でロングが減少している。再び金融不安が拡大したのか、CHFとJPYのロングが増加しEURは減少、GBPは売りセンチメントが強くネットショートが増加し、週末にはGBP買い戻しと、JPYロングの調整も強く円売りとなった。


JPY Long Short Net
08-Apr-08 70,424 27,357 43,067
15-Apr-08 68,950 20,978 47,972


EUR Long Short Net
08-Apr-08 86,826 57,391 29,435
15-Apr-08 77,532 57,439 20,093


GBP Long Short Net
08-Apr-08 30,945 43,505 -12,560
15-Apr-08 28,219 44,355 -16,136


CHF Long Short Net
08-Apr-08 24,145 23,228 917
15-Apr-08 27,058 21,824 5,234


CAD Long Short Net
08-Apr-08 37,519 30,955 6,564
15-Apr-08 33,518 28,015 5,503


AUD Long Short Net
08-Apr-08 59,685 7,996 51,689
15-Apr-08 57,536 12,891 44,645


NZD Long Short Net
08-Apr-08 12,412 4,040 8,372
15-Apr-08 12,015 5,421 6,594


今後の金利予想は:
国  予定日 現行政策金利 予想:         
USD 4月30日 2.25%  0.25%の引下げを予想(Fed Funds Target Rate)
EUR 5月 8日 4.00%  金利据え置きを予想(Refi Rate)
GBP 5月 8日 5.00%  金利据え置きを予想(Base Rate)
JPY 5月20日 0.50%  金利据え置きを予想(OverNight Call Rate)
AUD 5月 6日 7.25%  金利据え置きを予想(Cash Rate)
NZD 4月24日 8.25%  金利据え置きを予想(Cash Rate)
CHF 6月19日 2.75%  金利据え置きを予想(3 month Libor target)
CAD 4月22日 3.50%  0.5%の利下げを予想(OverNight Rate)
NOK 4月23日 5.25%  0.25%の引き上げを予想 (Sight deposit)
SEK 4月23日 4.25%  金利据え置きを予想 (Repo rate)


今週の経済指標・その他では、金融政策関連の発表が多くなっている。

金融政策では、
22日=カナダ中銀は景気鈍化が激しく政策金利を0.5%引き下げ3.0%が予想されている。
23日=スウェーデン中銀は4.25%の据置き、ノルウェー中銀は政策金利0.25%引き上げ5.5%が予想され、クロスでNOK買いが続いていた。また、イングランド銀行の金融政策委員会(MPC)議事録が公表され、先のMPCは8対1で利下げが決定されたと予想されており、この割合が変わるようであればポンドへの影響が大きくなる。

24日=NZ中銀は8.25%の政策金利を据え置くことが予想され、CPIが中銀ターゲット1~3%を上回る3.4%にあり、当面変更が無いと思われている。
インフレ関連指標では、
21日=豪PPI、スイス輸入生産価格指数、23日=豪CPI、25日=日本CPI、25日~29日=独CPIが予定されている。
個人消費関連では、
23日=カナダ小売売上高、24日=英小売売上高があり、為替変動リスクは高い指標の一つでもある。
住宅関連では、
21日=英ライトムーブ住宅価格、22日=米中古住宅販売件数、24日=米新築住宅販売件数、24日~30日=英ネーションワイド住宅価格が注目される。
その他、
21日=日本第3次産業活動指数、23日=独製造業・サービス業PMI、24日=日本全産業活動指数、イングランド銀行の金融安定化レポート、独IFO景況指数、カナダ中銀金融政策レポート、米耐久財受注、25日=英GDP、米ミシガン大消費者信頼感指数は注意したい。


●ドル円
ドル円は、FRBや米財務相の金融対策が功を奏したのか、米金融機関の決算にも、経済指標にも、いままでのような短絡的なドル売り相場が影を潜め、米株価の上昇に円売りが強まっている。国内要因でも積極的な個人投資家による外債投資や、海外企業のサムライ債の発行に円売り要因となっている。この傾向は暫く続きそうで、上値を確かめながらドル買いに備えたい。次のドル売りは上値を確認してからとなりそうである。


ドル円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続いているが中間ライン超え買いが続いている。上値のポイントは、104.10円、104.96円、106.37円、106.58円、108.00円、108.60円、113.28円。下値のポイントは、102.81~93円、100.65円、98.60円、97.90円。RSIは39と下降ラインが崩れ上向きとなるが、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、100.65~106.58円のレンジが予想され、上値を試す動きが続きそうである。広くは、97円~108円のレンジに入っているが、106.58円は重要でこれをピークに再度下落する可能性が高い。Daily=買い、Weekly=97円~108円のレンジ、Monthly=売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、Dailyでは1.59台での終値が一度あったが直ぐに下落、Weeklyでは1.60の大台トライを2日間続けながらも、終値では1.5816が最高値で伸び悩んでいる。G7後の発言では、ユンケル、ウェーバー、シュタルク氏のユーロ高懸念発言も、上値を抑える要因となったが、国際機関のユーロ売りの観測が強く、GBP買い→EURGBPの下落など、利食いのタイミングと一致したと思われる。EURGBP、EURAUD、EURCADなどクロスではユーロ売りに傾き、EURUSDの動きは複雑になっており、売り買いが交錯しながら、1.60の大台を試した後にも調整の売りを意識したい。


ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドが続き、1.600を試す買いが続いている。上値のポイントは、1.6080、1.5172、1.6380、1.6909。下値のポイントは、1.5737、1.5585、1.5392、1.5343、1.5302、1.4948~80。RSIは67と緩やかな上昇が続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、1.5343~1.6080、または、1.5343~1.6909のレンジ。上昇トレンドが続いているが、DailyのRSIは売りダイバージェンス、トレンドモメンタムも売りを継続し、売りのサインが変わらずで、非常に困惑するサインとなっている。買いの流れにも一時的な売りに変化する可能性も秘めている。
Daily=売り、Weekly=1.5343~1.6909、Monthly=買い


●ポンド円
ポンド円は、久々に前週比4.14%と大幅な上昇となった。一週間のレンジも11円近くとなり、過去7週間の終値水準を上抜け買いに拍車がかかっている。GBPUSDは2.00のトライを失敗しながらも、終値では1.9977と2.00を試す水準で、上値トライを避けられそうに無い。円クロスでは、AUDJPY、NZDJPY、EURJPYと買いの流れが続いており、暫くは円売りの流れが続きそうで、214円台がターゲットとなっており。


ポンド円のWeeklyチャートは、下降トレンドが続き、ラインの中間地点まで値を戻している。上値のポイントは、213.48円、213.70円、214.01円、214.77円 214.90円、215.89円、228.72円。下値のポイントは、206.97円、205.48~61円、204.60円、200.62円、198.06円。RSIは34と下降ラインが弱まっているが、トレンドモメンタムは売りを継続、トータルの判断は、長期的な売りに反して、短期的に上値を試す動きとなりそうである。200.62円~213.70円、広くは200.62円~214.77円。Daily=買い、Weekly=200.62~214.77円、Monthly=売り。


2008年4月19日 18日の海外為替市場

アジア市場は、豪生産者物価指数が前月比0.7%(予想0.5%)と、予想を上回りAUDは堅調に推移、独生産者物価指数は前月比0.7%(予想0.5%)と、予想を上回り一時ユーロ買いに動いたが、総じて金曜日とシティーグループの決算を控え小幅な値動きとなった。 


欧州市場は、ビーン英中銀理事の「国内インフレ率は年内に3%を上回る可能性が高い」との発言で利下げ観測が後退し、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は来週、最低で50~120億ポンドの資金調達を予定にポンド買いが強く、シティーグループの第1四半期決算で欧米株急騰、円・スイスの売りが加速、主要通貨ではドルの買い戻しが強まった。


リーカネン・フィンランド中銀総裁の「過度の為替変動は懸念要因」と公的機関のユーロ売りの思惑にEURGBP=1.9985→1.9880(米国市場)まで急落。流れはEURUSD売り、GBPUSDミックス。


米国市場は、シティーグループや主要企業の業績を好感、NYダウが228.87ドル(1.81%)上昇。プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁の「これまでに実施した利下げの効果が表れることから、現在のFF金利は景気を後押しするのに十分な低水準にある」→ FRBの追加利下げ観測が後退し、ドル買いが続いたが、終盤ではポジション調整にドルを売り戻す動きとなった。


●ドル円
アジア市場のドル円は102.46円で取引が始まり、仲値では本邦勢の買いに102.59円まで上昇、欧州系銀行の売りに102.31円まで値を下げ、堅調な日本株にもかかわらず102.30~50円の狭いレンジで取引が続いたが、欧州勢の参入に102.25円まで下落、102.00~25円のオション・ノックアウト防戦買いで下げ止まった。欧州市場は102.42円で取引が始まり、主要通貨でドル買いが強まり102.90円まで上昇、予想を上回るシティーグループの第1四半期決算に欧米株急騰、103円のオプションバリアをトリガーし、103.20~50円の実需筋のドル売りを消化し、ECBフィキシングには2月29日の水準に迫る104.24円まで急伸した。米キャタピラー第1四半期も予想を上回り、FRB理事や連銀総裁の発言から米追加利下げ期待が薄らぎ、金融危機も最悪期を脱したとの思惑が広まり、堅調な米国株にロンドンフィキシングでは104.66円まで上昇、欧州勢の利食い売りに上値が重くなり、徐々に103.67円まで値を下げ、103.67 円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5906で取引が始まり、1.5885~15の狭いレンジで取引が続いたが、独生産者物価指数が予想を上回り、アジア系、ロシア筋の買いに1.5900→1.5956まで上昇した。欧州市場は1.5932で取引が始まり1.5958を高値に、1.600のオプション防戦売りが意識され、前日のユンケル氏のユーロ高けん制発言や、BISのEURUSD売りのウワサが意識され上値の伸びは限定的となった。EURGBPの激しい売り、予想をやや上回るシティーグループの第1四半期決算に1.5770まで急落、リーカネン・フィンランド中銀総裁+ウェーバー独連銀総裁のインフレリスクを懸念する発言、リーブシャー・オーストラリア中銀総裁のユーロ高けん制発言に1.5711まで続落となった。1.5750以下では中東勢や東欧勢の買いが続き、1.5720~55のレンジで取引が続き、欧州勢のポジション調整の買いとファンド筋の買いに1.5815まで値を戻し、1.5815で取引を終了した。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.01円で取引が始まり、162.80~00円の狭いレンジから、一時162.67円まで下落、堅調なアジア株に底堅く、独生産者物価指数に163.54円まで上昇した。欧州市場は163.19円で取引が始まり、163.53円まで上昇したが、本邦資本筋の売りや163.50円のオプション勢の売りに162.68円まで値を下げが、シティーグループ決算を受けた欧米株価の急騰に、円売りが加速した。163.50円を超えECBフィキシングでは164.42円まで急伸、163.90~20円のレンジからロンドンフィキシングでは164.63円まで続伸、一時164.68円と本日高値まで上昇したが、ポジション調整の売りに徐々に163.87円まで値を下げ、163.91円で取引を終了した。


●主な経済指標の結果
10:30 豪 第1四半期輸入物価指数=前期比2.7%(予想0.5% 前回0.2%)、輸出物価指数=前期比3.5%(予想3.0% 前回-0.6%)
14:00 日本 3月の消費者態度指数=37.0(予想37.4 前回36.4)
15:00 独 3月の生産者物価指数(PPI)=前月比0.7%(予想0.5% 前回0.7%)、前年比予想4.2%(4.0% 前回3.8%)
17:30 英 3月マネーサプライM4・速報=前年比12.0%(予想11.6% 前回12.4%)
17:30 英 3月のPSNB(公共部門純借入額)=101.58億ポンド(予想80億ポンド 前回2.47←26.7億ポンド)、 PSNCR(公共部門純借入所用額)=126.6億ポンド(予想180億ポンド 前回26.46←29億ポンド)
21:30 カナダ 3月の景気先行指数=前月比0.0%(予想0.0% 前回-0.2←-0.3%)
21:30 カナダ 2月の卸売売上高=前月比-1.8%(予想0.4% 前回1.8←2.6%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎グリーンスパン元FRB議長=米景気後退がいつまで続くかは、金融危機の問題しだいで判らないが、最悪期は脱した。現状はまだ危機状態が続いている。
◎米シティーグループ世界のSWF運用資産=2012年に7.5兆ドルまで拡大へ。アジア各国や資源国などが外貨準備の一部をSWFに回して積極的に運用し、富の蓄積ペースを上げようとしている。保守的にみても、SWFの資産は2007年の2.5~3兆ドルから2012年に7.5兆ドル程度まで拡大。
◎米短期金利先物市場=4月30日のFOMCで0.50%の利下げ可能性が無くなり、0.25%の利下げの確立も100%→82%に低下。FRB高官のタカ派的発言や株価急伸が要因。
◎プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=これまでに実施した利下げの効果が表れることから、現在のFF金利は景気を後押しするのに十分な低水準にある。利下げが経済における大半の問題を解決するとみなすことを警鐘。景気の減速によりインフレ圧力が鈍化する保証はない。利下げを万能薬とみなすことは危険な誤解で、金融政策の役割は自国通貨の購買力の安定を確保し、市場がインフレによりゆがめられないようにすること。エネルギー・食品価格の上昇が全般的な価格圧力につながり、インフレ期待を上昇させる可能性がある。単発的な物価に及ぼすショックではなく、より広範囲での価格上昇を懸念。
◎ローゼングレン・ボストン連銀総裁=銀行は減配により資本増強すべき。モーゲージ担保証券市場が依然として、サブプライム住宅ローンの問題に端を発する混乱から回復していない。証券化市場の正常化が必要だ。大手金融機関の増資など一部前向きな兆しがある。証券化市場の正常化へのプロセスは依然続いている。
◎シティーグループ=120億ドル相当のLBO関連債権売却で合意。
◎米キャタピラー第1四半期=予想を上回る9.22億ドル(1株当り1.45ドル)の利益。
◎シティーグループ第1四半期=純損失は51億ドル。株損失は1.02ドル。税引き前で評価損とサブプライム関連信用コスト60億ドルを計上。オークションレート証券在庫で15億ドルの評価損計上。収入は132億ドル。
◎米フレディマック=米金融大手4社からジャンボローン買い取る方針。
◎フィッシャーダラス連銀総裁=インフレ抑制が手遅れになるリスクがある。インフレが現在問題となっている。非常に高水準で私見では経済の緩みがインフレを低下させるのを待つのは不快だ。
◎ジョージ・ソロス氏=ユーロは、ドルに代わって世界の基軸通貨になることはないだろう。
◎シティーグループ第1四半期決算=純損失が51億ドル(1株当たり1.02ドルの損失)となった。多額の評価損や信用コストの計上が響いた。 純損益が赤字となるのは2四半期連続。
◎メキシコ中銀BOM)=政策金利を7.50%で据え置くと発表した。


欧州・英国
◎リーブシャー・オーストラリア中銀総裁=3月のCPIは3.6%と最高値を更新し、利上げの可能性も排除できない。最近のユーロ高は問題。先のG7で示されたかどの為替変動を危惧するメッセージを理解することを期待する。
◎リーカネン・フィンランド中銀総裁=過度の為替変動は懸念要因、インフレリスクは上向き。経済成長は緩やかだが継続している。ユーロ圏経済は健全。
◎イールドスプレッドが2007年末以来の水準に縮小→ ユーロ圏・米金利引き下げ観測の後退が背景。
◎ECB=150億ドル資金入札の受け付け開始。
◎スイス中銀=22日に最大60億ドルのドル資金入札を実施。
◎ウェーバー独連銀総裁=ユーロ圏のインフレについて非常に懸念。2008年に3%を上回る可能性があるとた。
◎関係筋=英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は来週、最低で50~120億ポンドの資金調達を予定。欧州株が買われポンド高が進む。 
◎ビーン英中銀理事=ポンド安で商品価格上昇の影響が増幅されるため、国内インフレ率は年内に3%を上回る可能性が高い。英中銀はインフレ目標を2%に定めており、インフレ率が3%を超えれば、その理由を説明する公開書簡を政府に提出する必要が生じる。英ポンドの実効為替レートは昨年8月以降12%下落。1992年9月の為替相場メカニズム(ERM)離脱後に匹敵する下落率で、信用収縮の悪影響を一部相殺する効果が期待できる。エコノミストの間では1%のポンド相場下落は0.25%の利下げと同様の効果があり、ポンド安による刺激効果は3%ポイントの利下げに相当する。
◎ブラウン英首相(米英首脳会談)=米英は、経済成長に向けてできる限りのことをする。


日本・その他
◎日銀地域経済報告=企業収益や設備投資鈍化で8地域で景気判断下方修正。
◎大田経済財政担当相=4月の月例経済報告では景気の現状認識・先行き判断は基本的に前月と変わらなかったものの、米国の減速感が強まっており、日本経済の下振れリスクは強まっている。
◎カレンNZ財務相=今年の経済成長が旱魃やNZドル高、食料品や燃料の値上がりの家計への影響により予想以上の減速となる見通し。


2008年4月18日 本日の為替戦略

本日は金曜日、ポジション調整も入りやすい日でもある。


最悪の状況を折り込みながら、米金融機関の第1四半期決算の発表は、予想範囲内との判断に、ドル買い・円売りに反応、堅調だったスイスも売られ、今までの何でもドル売りの超悲観的なセンチメントから変化している。


特に円は資金調達難の金融界で海外勢がサムライ債の発行を増やし、国内では円高水準をセールスポイントとした個人投資家の外債投資が増加、円売りの要因となっている。最近はテクニカルに円売り志向が増加していることも円安の要因だが、投機筋の円売りも積み上がりやすく、この流れが崩れると予想外に円高に動く事も懸念される。


昨日発表された、メリル4月ファンドマネジャー調査では、①キャッシュ比率削減、②ドルは過小評価、③為替レートがファンダメンタルズと一致していない、④ドルは現在、過小評価の状態にあり、逆にユーロは過大評価されているとみられているとのこと・・・・。最近はこの手のアンケートが増え、最近のドル相場を裏付けしている。


ウェーバー独連銀総裁は、金融市場混乱の最悪の局面は過ぎたと発言、為替変動は好ましくないとの意向だが、EURUSD1.59台の相場にも、ECB筋からは誰でも認識できる、明確なユーロ高阻止の発言も無い。あるのは、ユンケル・ユーログループ議長のユーロ高を懸念する発言のみで、昨日発表された、ユーロ圏貿易収支は赤字予想が黒字となったことで、なおさらユーロ高阻止へ動き難くなっている。


結論は、今までの超悲観的なムードが改善されつつあり、ドルショートポジションの解消が始まっているが、本格的な流れとは言いがたく、絶えず、ドル売りに変わるか不安な状態でのドル買いに思えてならない。


本日の主な経済指標・その他からは、豪第1四半期輸入物価指数、独生産者物価指数は注目したいが、久々に重要な経済指標は少ない。


●ドル円
ドル円は、過去5日間の高値を超え102円の大台乗せとなり、次の目標113円が直前に迫っている。100円~103円のレンジで上限近くにいるのか、103円を超えて、急落が開始した水準の105~106円まで戻るのか、ちょうど分岐点にいる。


ドル円の4時間チャートは、101円~102円のレンジ上限を抜け、102円~103円の新たなレンジに入っている。上値のポイントは、102.93円、103.06円、103.84円、104.98円。下値のポイントは、101.82円、101.46円、101.13円。RSIは64と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。トータルの判断は、買いだが、102円~103円のレンジでの取引を考え、103.06円を超えたら再び一円スライドしてのレンジに入りやすい。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.6目前に迫り、流石に各種タイプの売りが目立ち、通貨当局者の発言に過敏にならざるを得なくなっているが、ユーロ上昇過程ではいつのも事で、1.6を超えてどこまで上昇するのかを試すことは予想され、その後の反応は、売り買いが交錯しやすい。

ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続き1.58~1.60のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5973、1.6064、1.6127。下値のポイントは、1.5852、1.5839、1.5758、1.5724。RSIは55と横ばいとなり、トレンドモメンタムは買いだがどうも最近は明確なサインでの動きにならない。トータルの判断は、1.58~1.60のレンジで対応したいが、1.60を試す相場に変わりない。


●ポンド円
ポンド円は、ポンド円急騰! 久々の3.3円・1.6%と4月1日以来の上昇となった。GBPUSDも1.99台に乗せ、英当局の住宅関連への対策安を期待した動きで、この結果がでたら利食いの売りに入りやすい。とりあえずは205円、205.70円がターゲット。


ポンド円の4時間チャートは、202.04円の上限を抜け買いが続いている。上値のポイントは、205.10円、207.97円、208.07円。下値のポイントは、201.95~07円、199.99円、198.43円。RSIは75と買い過ぎゾーンに入るが上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。


●本日の経済指標・その他
10:30 豪 第1四半期輸入物価指数=前期比予想0.5% 前回0.2%、輸出物価指数=前期比予想3.0% 前回-0.6%
14:00 日本 3月の消費者態度指数=予想 前回36.4
15:00 独 3月の生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.5% 前回0.7%、前年比予想4.0% 前回3.8%
17:30 英 3月マネーサプライM4・速報=前月比予想0.5% 前回0.2%、 前年比予想11.6% 前回12.4%
17:30 英 3月のPSNB=予想80億ポンド 前回26.7億ポンド、PSNCR=予想180億ポンド 前回29億ポンド
21:30 カナダ 3月の景気先行指数=前月比予想0.0% 前回-0.3%
21:30 カナダ 2月の卸売売上高=前月比予想0.4% 前回2.6%
米ボストン地区連銀総裁がリッチモンド地区連銀主催のクレジット市場シンポジウムでパネルディスカッションに参加 。


2008年4月18日 17日の海外為替市場

JPY安(除くCAD・CHF)。ドル高(除くGBP)。結局JPY売りとGBP高が市場をリード。


日経平均株価=13,398.30(252.17 1.92%)、NYダウ=12,620.49(1.22 0.01%)、独DAX=6,681.81(-21.03 -0.31%)、英FTSE=5,980.40(-65.80 -1.09%)、金=942.90(-5.40 -0.57%)原油=114.86(-0.07 -0.06%)


アジア市場は、JPモルガンが60億ドルの優先株を発行、米フレディマックが高額住宅ローン(ジャンボローン)の買い取りをめぐり、ウェルズ・ファーゴ、JPモルガン・チェース、シティグループの3社との合意について発表との報道に、金融不安が解消との思惑と日本株の上昇に円売りが続いた。スイス小売売上高=前年比3.3%(予想1.6% )に一時USDCHFは0.9959まで値を下げたが、金融不安の緩和に欧州市場では1.0093まで上昇した。


欧州市場では、英財務省の関係筋が「英当局が来週初めにもモーゲージ市場のひっ迫を緩和する対策を発表する可能性がある」との報道に、GBPUSD=1.9711→1.9825→1.9925(米国市場)、GBPJPY=200.76円→203.31円→204.47円(米国市場)と、GBP買いが強く、クロスでは円売りをリードした。予想を上回るユーロ圏貿易収支に1.5948→1.5985まで上昇したが、1.60の大台トライ失敗、ユンケル・ユーログループ議長の「市場はG7のメッセージを正しく理解していない」、「為替レートの過度の変動は世界的な成長にとって好ましくない」との発言、米メリルリンチ第1四半期決算に、EUR売りが始まり1.546まで急落。


米国市場では、カナダ消費者物価指数がやや強く、1.0057→0.9988まで下落したが、カナダ中銀の早期利下げのウワサに逆に1.0142まで上昇。米フィラデルフィア連銀景況指数は、-24.9(予想-15.0)2001年2月来の低水準にドル売りとなったが、弱い売りに止まり、全体としてドル買い戻しが強かった。


●ドル円
アジア市場のドル円は101.78円で取引が始まり、101.75~90円の狭いレンジから、日本株の上昇に102.00円まで上昇、本邦輸出の売りに一時101.76円まで値を下げたが、投資信託やサムライ債絡みの買いが入り下げ止まり、JPモルガンが60億ドルの優先株を発行と報道、フレディマックが高額住宅ローン(ジャンボローン)の買い取りをめぐり、米大手銀行と合意する見通しの報道に102.18円まで上昇、生保筋やオプション勢の売りに値を下げた。欧州市場は、102.03円で取引が始まり一時101.70円まで値を下げたが、EURJPYの買いやアジア勢の買いに底堅く、102.20円のオプション勢の売りを消化し、メリルリンチ第1四半期決算の発表後には、ドル買いが強まり、ECBフィキシングでは102.73円まで上昇した。オプション勢の売りや投機筋の利食い売りに、102.01円まで下落、弱いフィラデルフィア連銀景況指数に、一時101.88円まで値を下げたが、クロスで円売りが続き102.52円→102.68円まで続伸、102.45~60円の狭いレンジから一時102.72円まで上昇、06:00時では102.58円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5946で取引が始まり、上値1.5960から仲値にかけては1.5911円まで下落、アジア勢の買いに底値も堅く、1.5920~50のレンジで取引から、1.5910以下のストップロスを試すロシア筋の売りに1.5898まで下落したが、アジア中銀筋、中東筋、政府系ファンドの買いに上昇した。欧州市場は1.5933で取引が始まり1.5977まで上昇、オプション勢やファンド筋の売りに一時1.5946まで値を下げたが、予想を上回るユーロ圏2月貿易収支に1.5985まで続伸した。1.60のオプション防戦売りや、一部政府系ファンドの売り上値は重く1.5896まで急落、ユンケル・ユーログループ議長のユーロ高けん制発言やメリルリンチ第1四半期決算に1.5936まで上昇した。フィラデルフィア連銀景況指数に一時1.5946まで上昇したが、1.6大台トライを失敗した反動に上値は重く、ロンドンフィキシングでは1.5884まで値を下げ、1.59台の売りが続き、1.5872まで続落、06:00時では1.5897で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.38円で取引が始まり、日本株の上昇に底堅く162.20~55円のレンジで取引から、一時162.16円まで下落、中東勢の買いや、予想を上回るスイス小売売上高にCHFJPYの買い強く、サムライ債がらみのAUDJPYの買いが続き162.80円まで上昇した。欧州市場は162.60円で取引が始まり、162.35円を底値に東欧勢の買いに底堅く、ユーロ圏貿易収支に1月2日の水準となる163.20円まで急伸したが、本邦実需筋の売りが続き、ユンケル・ユーログループ議長発言に162.52円まで急落、オプションカットでは162.40円まで続落となった。102.55~90円のレンジで売り買いが交錯したが、GBPJPYの買いがリードした円売りに163.24円まで再上昇、06:00時では163.07円で取引されている。


●主な経済指標の結果
13:30 日本 2月の鉱工業生産・確報=前月比1.6%(予想 前回-0.5←-1.2%)、前年比5.1%(予想 前回2.9←4.2%)、製造工業稼働率指数=前月比1.8%、前年比2.1%
16:15 スイス 2月の小売売上高=前年比3.3%(予想1.6% 前回1.3%)→ 予想を大幅に上回り一時スイス買いとなる
18:00 スイス 4月のZEW投資者センチメント=-71.4(前回-71.7)
18:00 ユーロ  2月の貿易収支=8億ユーロ(予想-20億ユーロ 前回-110←-107億ユーロ)、輸出=1306億ユーロ、輸入=1299億ユーロ→ 赤字予想が黒字に転換、ユーロ買いとなる
20:00 カナダ 3月の消費者物価指数(CPI)=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.4%)、前年比1.4%(予想1.4% 前回1.8%)、コア前月比=0.2%(予想0.3% 前回0.5%)、前年比=予想1.3%(予想1.4% 前回1.5%)
21:30 米 新規失業保険申請件数 (4/13までの週)=37.2万件(予想37.5万件 前回35.5←35.7万件)
23:00 米 4月のフィラデルフィア連銀景況指数=-24.9(予想-15.0 前回-17.4)、新規受注=-18.8(前回38.8)、支払価格=51.6(前回2.9)、従業員数=-11.1(前回19.3)→ 2001年2月来の低水準
23:00 米 3月の景気指数: 先行指数=前月比0.1%(予想0.1% 前回-0.3%)、一致指数=0.1%(前回-0.2%)、遅行指数=0.3%(前回0.3%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎コーンFRB副議長=利下げにもかかわらず金融機関の貸し出し懸念は払しょくされておらず、信用コストは上昇している。こうした状況が経済の下振れリスクを強めている。
◎フィッシャー・ダラス連銀総裁=金融業界の構造的問題を追加利下げで是正しようとする試みは、インフレを高進させて状況を悪化させるだけ。一段の金融緩和を依然として強く躊躇している。 第1四半期は恐らくプラス成長。
◎ムーディーズ=米メリルリンチを格下げの可能性、フィッチとS&Pは格付け確認。
◎ラッカー・リッチモンド連銀総裁=米経済は現在マイナス成長となっているが、インフレが非常に高水準となっており、期待通り鈍化しない可能性がある。インフレが現在問題となっている。
◎米メリルリンチ第1四半期決算=継続事業ベースの純損失は19.7億ドル。第1四半期の継続事業ベースの1株損失は2.20ドル。第1四半期の1株損失は2.19ドル。第1四半期の純収入は29億ドル。米サブプライム住宅モーゲージへのエクスポージャーはネットで14億ドルに減少。第1四半期、ロイター調査による1株損失見通しは1.96ドル。オルトA住宅モーゲージ関連エクスポージャーはネットで32億ドルに増加。従業員数を年末の水準から約2900人削減する方針。
◎米フレディマック=高額住宅ローン(ジャンボローン)の買い取りをめぐり、ウェルズ・ファーゴ、JPモルガン・チェース、シティグループの3社との合意について発表する見通しだと報じた
◎JPモルガン=60億ドルの優先株を発行へ。
◎メリル4月ファンドマネジャー調査=キャッシュ比率削減、ドルは過小評価との見方。為替レートがファンダメンタルズと一致していないとの見方が強まりつつある。 ドルは現在、過小評価の状態にあり、逆にユーロは過大評価されているとみられている。


欧州・英国
◎ECB月例報告 =一時的な高水準のインフレ率の時期が長期化している。中期的な物価安定性に「上振れ」リスクがある。ユーロ圏の経済ファンダメンタルズは健全。緩やかな景気拡大が継続している。信用危機に伴う不確実性の大きさは異例。当初の予想より市場の逼迫は長期化する公算。主な目標は物価安定の維持。現在の金利はインフレ目安の達成に貢献する。二次的影響の阻止に「強く取り組む。
◎ロート・スイス中銀総裁=輸出はスイス経済成長の柱。完全雇用は輸出の成長によるもの。08年経済は良好、09年には失速に可能性も。経済のリスクは下向き。景気減速は劇的とはならず。経済に不透明感。サプライズの可能性も。スイス中銀は綿密に状況を監視。短期金融市場に新たな流動性逼迫の可能性。必要とあれば行動。
◎ユンケル・ユーログループ議長=市場はG7のメッセージを正しく理解していない。為替レートの過度の変動は世界的な成長にとって好ましくない。最近のユーロ上昇は望ましくない。
◎ウェーバー独連銀総裁=金融市場混乱の最悪の局面は過ぎた。 09年のユーロ圏インフレ率、2%を超える公算が非常に大きい。為替に関するG7声明、それ自体が物語っている。一部の為替の動きは懸念事項。過度の為替のボラティリティーは成長に好ましくない。08─09年のユーロ圏成長率、潜在成長率をやや下回る見通し。
◎ウェーバー独連銀総裁=ECBは賃金や物価がスパイラル的に上昇するリスクに対し、断固とした姿勢で予防的な行動を取る必要がある。データを継続的に監視し、現在の金利水準がわれわれの目的達成に合致するものかどうかを評価していく必要がある。金融市場の混乱、終息には程遠い。
◎英財務省の関係筋=英当局が来週初めにもモーゲージ市場のひっ迫を緩和する対策を発表する可能性がある。 この問題についてイングランド銀行と緊密に協議して至る。 市場では、イングランド銀行が貸し出し環境を好転させるため、民間銀行に対してモーゲージ担保証券と国債を一時的に交換することを認めるとの観測が高まっている。


日本・その他
◎ブラジル中銀=政策金利を11.25%から11.75%に引き上げ、2005年以来の利上げ、景気とインフレの抑制を狙った措置。


2008年4月17日 本日の為替戦略

不思議なものである、つい最近まで売り買いの最大のテーマとされた、米住宅着工件数は17来の低水準で、建設許可件数も悪かったのに、反応は鈍く、予想通の米消費者物価にも、ちょっと低いと言い訳し、強い鉱工業生産に、米株価が上昇。結果は、円売りである。これじゃ、ドル円相場ではなく、株式相場で円は付属品にすぎない。


円以外の通貨は比較的素直にドル売りに傾いていたが、その中で特に目立ったのが、AUD、CAD、EURで、買いが強く、円が売られる流れとなっている。原油価格が最高値を更新とは言え、ポジション調整以外に理由は考え難く、円売りも実需筋の割合は比較的少なく、そのほとんどが大手投機筋とオプション勢に集中している。


中長期投資を行う、まっとうなファンドがサブプライム問題で資金が細り影を潜め、中国やロシアなど巨額が外貨準備を運用する、政府公認の投機筋は方向性は関係なく、巨額な資金を使い短期売買で利益が出れば「OK」で、ヤクザナ連中が相場を動かす状態では、とてもではないが方向性など見えてこない。


EURUSDは初めて1.59台で終了、1.6の大台を試し、通貨当局者や為政者の反応を探る、猫に鈴をつけながら、上値を試すことになりそうである。しかし、ドル円は正直言って、ドル買いに見えるが、そう思いながらも、どうも短期取引だけになりやすい。


本日の経済指標・その他からは、特別重要な経済指標はなく、豪第1四半期輸入物価指数と、独生産者物価指数が注目される。


●ドル円
ドル円は、中期的な円高期待は変わらないが、短期的には上値を試す相場になりそうである。ドル円の動きと言うよりも、円クロスでの円売りからドル円の買いに結びついているように思えるが、ここ数日間続いている円売りセンチメントも、米株価と米金融機関の決算で動き、売るも買うも株価の動きに影響される事は避けられない。


ドル円の4時間チャートは、101円~102円の狭いレンジで取引が続いている。上値のポイントは、101.82円、102.06円、102.33円、102.93円、103.84円。下値のポイントは、101.46円、101.13円、100.80円、100.04~18円。RSIは51と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いになっている。トータルの判断は、買い。


●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロ圏消費者物価指数が強く、3月17日以来、1.59の壁に上値を抑えられ、三角持合が続いていたが、ようやく上抜け買いの流れに入っている。1.5の大台を超えてからは、それが底値となり、1.60の大台を前に何度も跳ね返されながら、それと同じ様にどこまで上昇するのかを試す相場が続きそうである。ただ、気になるのは海外のテクニカル勢は天井と予想している人が多いことである。


ユーロドルの4時間チャートは、1.5650~1.5900の上値を超え、買いが続いている。上値のポイントは、1.5973、1.6064、1.6127、1.6254。下値のポイントは、1.5912、1.5890、1.5839、1.5796。RSIは61と下降ラインが崩れ、トレンドモメンタムも売りが崩れている。トータルの判断は、1.5886~1.6060のレンジ。


●ポンド円
ポンド円は、GBPUSDが2日間にわたり1.96を底値に下げ止まっているが、どうも上昇力も鈍く、売りの流れが続いている。後はドル円の動きに影響してくるが、共に弱い通貨に動きが鈍く、方向性もそれほど強く現れてこない。


ポンド円の4時間チャートは、引き続き198円~202.04円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、201.37円、201.37円、201.95円、202.07円。下値のポイントは、199.99円、198.43円、196.83円、194.55円。RSIは51と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いになっている。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
10:30 豪 第1四半期輸入物価指数=前期比予想0.5% 前回0.2%、輸出物価指数=前期比予想3.0% 前回-0.6%
14:00 日本 3月の消費者態度指数=予想 前回36.4
15:00 独 3月の生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.5% 前回0.7%、前年比予想4.0% 前回3.8%
17:30 英 3月マネーサプライM4・速報=前月比予想0.5% 前回0.2%、前年比予想11.6% 前回12.4%
17:30 英 3月のPSNB=予想80億ポンド 前回26.7億ポンド、 PSNCR=予想180億ポンド 前回29億ポンド
21:30 カナダ 3月の景気先行指数=前月比予想0.0% 前回-0.3%
21:30 カナダ 2月の卸売売上高=前月比予想0.4% 前回2.6%
米ボストン地区連銀総裁がリッチモンド地区連銀主催のクレジット市場シンポジウムでパネルディスカッションに参加 。


2008年4月17日 16日の海外為替市場

日経平均株価=13,146.13(155.55 1.20%)、NYダウ=12,619.27(256.80 2.08%)、独DAX=6,702.84(117.79 1.79%)、英FTSE=6,046.20(139.30 2.36%)、金=948.30(16.30 1.75%)、原油=114.93(1.14 1.0%)史上最高値を更新。


ドル売りが続く→ EURUSD=1.5948(高値1.5980)最高値を更新、USDCAD=1.0007(-1.69%)、AUDUSD=0.9395(+1.43%)激しい円安→EURJPY=162.38円(+1.0%)、CADJPY=101.71円(+1.73%)、AUDJPY=95.65円(+1.45%)、


アジア市場では、メリルリンチが追加評価損を計上する可能性があるとのWSJ紙の報道を材料に、円買いが続いた。USDCADはロシア筋の売りにオプションカットから急落、1.0181→1.0080→1.0062(欧州)→1.0003(米国)と、1.00のパリティ近くまで下落した。CADJPYも99.90円→101.68円(米国)と円売りをリードした。


欧州市場は、中国人民銀行=金融機関の預金準備率を0.5%引き上げ、ドル円が急落。独消費者物価指数は、前年比3.1%(予想3.2% 前回3.1%)前回と変わらずだが、ユーロ圏3月の消費者物価指数は、前年比3.6%(予想3.5% 前回3.3%)と、過去最高を記録しEUR買いが加速、ECBの利下げ観測は後退。


米国市場は、米消費者物価指数は、前月比0.3%(予想0.4%)、コア指数=前月比0.2%(予想0.2%)と、前月比は予想を下回り弱く、米住宅着工件数は、94.7万件(予想102万件)と、17年ぶりの低水準に、ドル売りが加速したが、米鉱工業生産は、0.3%(予想-0.1%)と強く、米第1四半期決算では、ウェルズ・ファーゴが予想をやや上回り、JPモルガンがやや弱かったものの最悪期は脱したとの見方と、前日のインテル決算や、米CPIと住宅着工から、株価は上昇=円売りが加速する。


米地区連銀経済報告(ベージュブック) は、経済の状況は3月5日の前回報告以来弱まった。9地区が経済活動の鈍化報告とあるが、反応は鈍く、既に織り込み済み。


●ドル円
アジア市場のドル円は101.82円で取引が始まり、101.94円を高値に、メリルリンチが追加評価損を計上する可能性があるとの報道を材料にドル売りが強く、実需筋の売りに上値は重く、日本の株価上昇も材料視され、101.48円まで徐々に値を下げた。欧州市場は101.57円で取引が始まり、アセットマネジャーの買いが続き、武田製薬のミレニアム・ファーマシー社の買収88億ドルもドル買いも材料視され、下げ止まり、101.50~75円のレンジで取引が続いていたが、ユーロ圏CPIを受けた中東・ロシア勢のドル売りに100.83円まで急落した。オプション勢+利食いの買い戻し+ECBフィキシングの買いに101.40円まで値を戻したが、弱い米住宅着工に101.05円まで下落、弱い米消費者物価に株価は堅調で、米系証券+オプション勢の買いが続き下げ止まり、オプションカットでの100.97円から、堅調な米国株と米系証券の買いに101.40円を超えると、投機筋のストッププロスの買いを誘発し、101.71円まで続伸した。クロスで円売りが加速する中で、終盤にかけては101.89円まで上昇、06:00時では101.84円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5788で取引が始まり、1.5760~1.5815のレンジで売り買いが交錯したが、オプションカットからユーロ買いが強まり1.5850まで上昇、1.5825~50のレンジで取引が続いた。欧州市場は1.5833で取引が始まり、ユーロ圏CPIを受けた中東・ロシア・東欧筋の積極的な買いに、1.5900のオプションバリアをトリガーし、4月10日の高値1.5915を超え1.5968まで急伸した。大手投機筋の利食い売りに上値は重く、オプション絡みの売りに1.5922まで値を下げたが、弱い米消費者物価・住宅着工に1.5970まで上昇、1.5935~60のレンジで売り買いが交錯した。EURJPYの買いに底堅く、投機筋からは1.600の大台を試す買いが続き、一時1.5980まで上昇したが、オプション勢の売りが続き、1.5940~75のレンジで取引から、06:00時では1.5948で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は160.76円で取引が始まり、直後の161.05円を高値に、メリルリンチが追加評価損の可能性や、本邦機関投資家の売りに上値は重く、160.44円まで値を下げたが、堅調な株価にもアジア系の買いが続き、CADJPYの買いがリードした円売りに161.15円まで上昇した。欧州市場は160.84円で取引が始まり、米系証券から英失業率を受けたGBPJPYの買いも入り底堅く、ユーロ圏CPIに161.35円まで上昇、利食いの売りに一時160.77円まで値を下げたが、堅調な株価に161.55円まで上昇した。161.30~50円から161.10円を底値に鉱工業生産は強く、オプションカットを境に上昇が始まり、米金融機関の決算も好感され安心感が広まり、NYダウも250ドルを超える上昇、4月8日の高値161.75円を上回り162.38円まで続伸、162.00円を底値に、終盤にかけて162.50円まで上昇、06:00時では162.41円で取引されている。


●主な経済指標の結果
15:00 独 3月の消費者物価指数(CPI)・確報=前月比0.5%(予想0.5% 前回0.5%)、前年比3.1%(予想3.2% 前回3.1%)、 HICP(EU基準CPI)=前月比0.5%(予想0.5% 前回0.5%)、前年比3,3%(予想3.2% 前回3.2%)
17:30 英 3月の失業率=2.5%(予想2.5% 前回2.5%)、ILO=5.2%(予想5.2% 前回5.2%)、失業保険申請件数=-0.12万人(予想-0.18万人 前回0.06←-0.28万人)
18:00 ユーロ 3月の消費者物価指数(CPI)=前月比1.0%(予想0.9% 前回0.3%)、前年比3.6%(予想3.5% 前回3.3%)→ 過去最高、 コア=前月比0.9%(予想0.6% 前回0.5%)、前年比2.7%(予想2.4% 前回2.4%)
21:30 米 3月の消費者物価指数(CPI)=前月比0.3%(予想0.4% 前回0.0%)、前年比4.0%(予想4.0% 前回4.0%)、コア指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.0%)、前年比2.4%(予想2.4% 前回2.3%)→ 予想をやや下回る
21:30 米 3月の実質所得=0.2%(予想0.2% 前回0.3%)
21:30 米 3月の住宅着工件数=-11.9%・94.7万件(予想102万件 前回-0.7%・107.5←106.5万件)→ 17年ぶりの低水準、建設許可件数=-5.8%・92.7万件(予想97.3万件 前回-7.3%・107.5←98.4万件)
21:30 カナダ 2月の製造業出荷=前月比予想0.5% 前回1.3%→ CAD買いが強まる
22:15 米 3月の鉱工業生産=0.3%(予想-0.1% 前回-0.7←-0.5%)、設備稼働率=80.5%(予想80.3% 前回80.3←80.4%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎地区連銀経済報告(ベージュブック)=経済の状況は3月5日の前回報告以来弱まった。9地区が経済活動の鈍化報告、ボストン・クリーブランド・リッチモンドはまちまちか安定的。自動車・小売を中心に個人消費は大半の地区で軟調。観光は全般的に堅調、海外からの旅行者増が主因。消費者ローンの需要鈍化、貸出基準の厳格化・資産の質の悪化が要因。労働市場はおおむね軟調で、一部地区は賃金圧力の上昇を指摘。製造コストの上昇が拡大、販売価格の上昇ペースは幾分鈍化。食品・燃料・エネルギーなどの価格が上昇、利益率を圧迫。大半の製造業者、投入コストの上昇相殺のため価格を引き上げ。大半の地区で小売価格インフレほぼ変化なし。住宅建設・販売は依然全国的に低調だが鈍化ペースは加速していない。製造業はまちまち、一部の地区は活動が鈍化・その他はやや拡大。今回の報告は3月5日から4月7日までに集められた情報に基づいてNY連銀がまとめた。
◎ミシュキンFRB理事=景気状況により必要であれば金利を引き下げる余地がある。 われわれは市場機能改善に向けた措置を引き続き検討しており、今まで講じた策はかなり創造的だと思う。融市場を正常な状態に戻すために実施できる措置を今後も検討していく。
◎イエレン・サンフランシスコ連銀総裁=米経済見通しは非常に不透明で、よくても鈍い成長になる。2008年上半期の米経済はほとんど成長が見込めない。FOMCは米経済を生産・雇用面で持続可能な成長軌道に戻すため、タイムリーに行動する用意を整えておく必要がある。大幅に利下げに、金融・財政両面からの景気対策により下半期には経済が回復するとの見通し。現在も続く金融混乱と住宅市場低迷による収縮への対応として、このような緩和は適切。住宅セクターは2009年にかけて経済全体の主な押し下げ要因になる。景気低迷が今後のインフレ低下につながるとしたが、FRBは物価圧力を楽観視してはならない。その上で消費者物価インフレ率は今後数年で物価安定と一致水準の2%を下回る水準に緩やかに低下。米住宅価格の底入れ時期を推測することはできない。年内の米景気後退の可能性は排除していない。
◎ローゼングレン・ボストン地区連銀総裁=米経済が景気後退に陥る寸前にあるものの、低迷する住宅市場とともに秋には回復する可能性がある。最近の政策金利引き下げや税還付措置が奏功し、うまくいけば今秋中にも景気回復が始まる可能性がある。
◎米ウェルズ・ファーゴ第1四半期決算=11%の減益、純利益は20億ドル(1株当り0.60ドル)と、予想を上回る。
◎米JPモルガン第1四半期決算=利益が半減、評価損など50億ドル計上、利益は23.7億ドル(1株当り0.68ドル)予想0.71ドル。
◎リーマン・ブラザーズCEO=最悪の局面は過ぎ去った。
◎WSJ=17日に決算発表を予定しているメリルリンチが追加評価損を計上する可能性がある→ ドル売りの材料とされた。
◎米インテルの1~3月期決算=16日早朝に発表され、1株あたりの利益は28セント(予想25セント)を上回り、アジア株が上昇。


欧州・英国
◎欧州連合(EU)の欧州委員会=過去最高の3月ユーロ圏CPIに懸念表明。


日本・その他
◎ヘッジファンド向けの監査・税務サービスなどを手掛けるロススタイン・カス=米国のヘッジファンド・マネジャーを対象に行った調査によると、世界的な信用収縮にもかかわらず、90%以上のマネジャーが、ヘッジファンド業界に今年「大量」の新規資金が流入すると予想している。
◎中国国務院=現在の中国経済にとって最も大きな問題は依然として急速に上昇している消費者物価で、政府は一段の物価上昇を防ぐ必要がある。3月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比8.3%で、前月の8.7%から鈍化したものの、依然としてほぼ11年ぶりの高水準で推移。
◎中国国家統計局=中国第1四半期のGDPは前年比+10.6%(予想10.0% 前回11.2%)。
◎中国人民銀行=金融機関の預金準備率を0.5%引き上げ、25日から実施すると発表。大手銀行の預金準備率は過去最高の16.0%となる。声明は預金準備率の引き上げは、中国の流動性管理の強化と適切なマネーと信用の伸びを確実にすることが目的。


2008年4月16日 本日の為替戦略

サブプライム問題が発生、昨年から続いたドル売りの流れも、最近の為替相場からは、ドル売り相場とは言いがたい安定した取引が続いている。ドル円は100円を割り込むパワーも無く8日間レンジ相場、ユーロドルは直近で1.5850以上を8日間試しながらも、いまだかつて1.5850以上のクローズは無くレンジ相場となっている。


ワシントンG7ではドル安を危惧しながらも、明確なユーロ高阻止やドル安阻止の文言も無かったが、ドル売りを試す動きもどうも鈍い。また、商品価格に敏感なAUDやNZDもどうも動きが不安定。結局は、売っても買っても、不安感をぬぐい去ることはできないが、フィーリング徐々にドル買いが強まっているように感じられてならない。暫くはドル買いのポジションから入りたいと思っている。


世界中の注目点は、インフレ率で、昨日は英CPI前年比2.5%、米PPI前年比6.9%・・・さて、本日は、独・ユーロ・英のCPIが待っており、全てが前年比上昇を予想、特に米国のCPIは絶対と言っていいほど、相場が動くので目を離すことはできない。


先日、オマーン政府はM2が40.5%、インフレ率は11%、サウジはM3が26.2%でインフレ率は過去25年で最悪と言う、とても信じられない高水準で、ドルペック制度を採用している産油国にとっては耐えられないドル安に、だから、原油価格は下げられないとも言われている。


本日の経済指標・その他からは、引き続き重要な経済指標が多い。独・ユーロ・米消費者物価指数は、インフレ拡大を示唆する可能性が高く、住宅着工件数、米地区連銀経済報告(ベージュブック) には注意が必要となっている。


●ドル円
ドル円は、4月1日に上昇を開始して以来、100円台のクローズも無く、103円台のクローズもない、結局は101~102台の範囲で収束している。ドル円急落の危惧も薄れ、今後の見通しをゆっくり考えるには最適な時期となっている。ドル安センチメントは変わらずだが、最近の相場からは、103円を超えどこまで上値を試す可能性が高くなっている。


ドル円の4時間チャートは、100円~102.33円でのレンジ取引が続いている。上値のポイントは、102.06円、102.33円、102.93円、103.84円。下値のポイントは、101.46円、101.13円、100.04~18円。RSIは51と弱いながらも上昇ラインができ、トレンドモメンタムは買いに変化している。トータルの判断は、買い。


●ユーロドル
ユーロドルは、G7が終わり2日間経った。口先介入、実弾介入と、欧米通貨当局の為替政策を試すことを予想していたが、どうも、動きが鈍くその判断をすることもできないでいる。広いレンジでは1.55~1.60のレンジで、長期的なユーロ買いが終わったとも思えないが、1.60を超える前に逆に、1.55を割り込み、1.5150~1.5350への調整売りが入る可能性が高まっている。


ユーロドルの4時間チャートは、1.5650~1.5900のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5839、1.5852、1.5895、1.5912、1.5940、1.5973.下値のポイントは、1.5758、1.5724、1.5663、1.5509。RSIは49と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りに変化している。トータルの判断は、売り。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルは下落傾向が止みそうになく、ポンド売りが続きそうであ。問題はドル円の相場で、これもいままでのクレジットリスク=円高相場が弱まり、新たな信用不安や金融不安が発覚するまでは、円も買い難くなっている。結局は、ポンドと円の引っ張り合いで、不安定な相場が続きそうだが、状況証拠からはチャートに反して、ややポンド売りが勝っている。


ポンド円の4時間チャートは、198円~202.04円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、200.31円、201.37円、201.95、202.07円。下値のポイントは、198.43円、197.36円、196.83円、194.55円。RSIは47と弱いながらも上昇ラインとなり、トレンドモメンタムも弱いながら買いに変化する可能性が出ている。トータルの判断は、弱いながらも買い。


●本日の経済指標・その他
15:00 独 3月の消費者物価指数(CPI)・確報=前月比予想0.5% 前回0.5%、前年比予想3.2% 前回3.1%、 HICP(EU基準CPI)=前月比予想0.5% 前回0.5%、 前年比予想3.2% 前回3.2%
17:30 英 3月の失業率=予想2.5% 前回2.5%、ILO=予想5.2% 前回5.2%、失業保険申請件数=予想-1.8万人 前回-2.8万人
18:00 ユーロ 3月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.9% 前回0.3%、前年比予想3.5% 前回3.3%、 コア=前月比予想0.6% 前回0.5%、前年比予想2.4% 前回2.4%
21:30 米 3月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.4% 前回0.0%、前年比予想4.0% 前回4.0%、コア指数=前月比予想0.2% 前回0.0%、前年比予想2.4% 前回2.35
21:30 米 3月の実質所得=予想0.2% 前回0.3%
21:30 米 3月の住宅着工件数=予想102万件 前回106.5万件、建設許可件数=予想97.3万件 前回98.4万件
21:30 カナダ 2月の製造業出荷=前月比予想0.5% 前回1.3%
22:15 米 3月の鉱工業生産=予想-0.1% 前回-0.5%、設備稼働率=予想80.3% 前回80.4%
03:00 米 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
豪 豪中銀理事会の議事録公表
イエレン・サンフランシスコ地区連銀総裁が経済見通しについて講演
プロッサー・フィラデルフィア地区連銀総裁が講演 「教育と金融政策の目的」


2008年4月16日 15日の海外為替市場

主要通貨はGBPが弱く総じて若干ドル高、円クロスは、EURJPY、AUDJPY、CADJPYで円は弱く、他では前日とあまり変わらない水準となっている。日経平均株価=12,990.58(73.07 0.57%)、NYダウ=12,362.47(60.41 0.49%)、独DAX=6,585.05(30.56 0.47%)、英FTSE=5,906.90(75.30 1.29%)、金=932.00( 3.30 0.36%)、原油=113.79 (2.03 1.82%)。


アジア市場の朝方に発表された英RICS住宅価格は、-78.5(予想-67.0)、調査が開始された1978年1月来の低水準、BRC小売売上は-1.6%(前回1.5%)と共に弱く、ポンド売りが続いた。主要通貨は総じて小幅な値動きながらドル売りの流れが続いた。


欧州市場は、英CPIのRPIは前年比3.8%(予想3.9%)と2007年7月来の低水準で、米国市場までポンド売りが続き、EURGBP=0.8064と最高値を更新し上昇。独ZEW景況感調査の期待指数は、-40.7(予想-32.0)とインフレ・ユーロ高に3ヶ月ぶりに低下し、ドル売りの流れも終了、ユーロ買いから売りに反転した。


米国市場は、米生産者物価指数のコア前年比2.7%(前回2.4%)と、2005年7月以来の上昇率で、NY連銀製造業景気指数の業況指数は0.63(予想-17.5)と強く、4月30日のFOMCで大幅な利下げ観測が後退し、対米証券投資も、641億ドル(前回357←374億ドル)と増加し、ドル買いが続いた。


●ドル円
アジア市場のドル円は101.09円で取引が始まり、100.97~20円の狭いレンジから、堅調な日本株と、前日NY市場の高値101.24円超のストップロスを誘発し、101.47円まで上昇、本邦輸出筋の売りと株価の伸び悩みに100.80円まで値を下げた。欧州市場は101.14円で取引が始まり、クロスで円買いが続き、100.82円間で下落、下値を何度も試しながらも、主要通貨でドル買いが強く101.15円まで値を戻し、米生産者物価指数やNY連銀製造業景気指数が強く101.57円まで上昇、対米証券投資に発表後には、101.68円まで上昇した。米系証券や実需筋の売りに101.15円まで下落したが、ステート・ストリートやバンコープの第1四半期の決算が予想より良く、株価が上昇に転じると徐々に底値を切上げ、住宅建設業者指数(NAHB)の発表直後には101.80円まで続伸、終盤にかけては101.82円まで上昇、06:00時では101.83円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5830で取引が始まり、1.5810~50の狭いレンジで取引が続き、欧州勢の参入と共に、シュタルクECB専務理事の発言を材料に、投機筋の買いが続き1.5867まで上昇した。欧州市場は1.5832で取引が始まり、英消費者物価指数を受けたEURGBPの買いに、前日の高値1.5887や最高値の1.5915を試し1.5875まで上昇したが、弱い独ZEW景況期待指数に1.5820まで下落、1.5820~50のレンジで取引が続いた。米生産者物価指数やNY連銀製造業景気指数が強く1.5780まで下落、ロンドンフィキシングでは1.5813まで値を戻したが、住宅建設業者指数を境に1.5751まで下落、06:00時では1.5791で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は、160.02円で取引が始まり、前日の高値160.10円を超え160.25円まで上昇、159.90~20円のレンジから、本邦資本筋の買いに160.51円まで上昇したが、160.50円超えの売りは強く、投機筋の売りも加わり159.85円まで続落となった。欧州市場は160.15円で取引が始まり、EURGBPの買いに160.27円まで上昇したが、ZEW景況感調査が弱く、159.69円まで急落したが、堅調な株価や円ロングポジションの調整買いに徐々に買いが強まり、160.49円まで続伸となった。160.50円超えの売りが続き、ロンドンフィキシングでは159.87円まで値を下げたが、本邦投信や米系証券の買いは強く、住宅建設業者指数の発表後には160.56円まで上昇、終盤にかけては160.79円まで上昇し、06:00時では160.77円で取引されている。


●主な経済指標の結果
07:45 NZ 第1四半期消費者物価(CPI)=前期比0.7%(予想0.8% 前回1.2%)、前年比3.4%(予想3.5% 前回3.2%)
08:01 英 3月のBRC小売売上=-1.6%(前回1.5%)
09:01 英 3月のRICS住宅価格指数(英王立公認不動産鑑定士協会)=-78.5(予想-67.0 前回-65.7←-64.1)→ 調査が開始された1978年1月来の低水準
17:30 英 3月の消費者物価指数(CPI)=前月比0.4%(予想0.6% 前回0.7%)、前年比2.5%(予想2.6% 前回2.5%)、コアCPI=前月比0.4%(前回0.3%)、前年比1.2%(前回1.2%)、RPI=前月比0.3%(予想0.5% 前回0.8%)、前年比3.8%(予想3.9% 前回4.1%)→2007年7月来の低水準、RPI-X(小売物価指数)=前月比0.5%(予想0.7% 前回0.8%)、前年比3.5%(予想3.6% 前回3.7%
18:00 独 4月のZEW景況感調査=期待指数-40.7(予想-32.0 前回-32.0)→ インフレ・ユーロ高に3ヶ月ぶりに低下予想を下回りユーロ売りとなる、現況指数=33.2(予想32.5 前回32.1)、期待指数=-44.8(前回-35.0)
18:00 ユーロ 4月のZEW景況感調査=-44.8(予想-33.0 前回 -35.0)
21:30 米 3月の生産者物価指数(PPI)=前月比1.1%(予想0.6% 前回0.3%)、前年比6.9%(予想6.1% 前回6.4%)、除く食品・エネルギー=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.5%)、前年比2.7%(前回2.4%)→ 2005年7月以来の上昇率
21:30 米 4月のニューヨーク連銀製造業景気指数: 業況指数=0.63(予想-17.5 前回-22.23)、支払価格=57.29(3月50.56)、受取価格=20.83(前回15.78)、新規受注=0.06(前回-4.69)、従業員数=0.0(前回4.49)
22:00 米 2月の対米証券投資=ネット長期フロー725億ドル(予想550億ドル 前回620億ドル)、ネットフロー合計=641億ドル(予想750億ドル 前回357←374億ドル)
02:00 米 4月の住宅建設業者指数(NAHB)=20(予想20 前回20)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎ステート・ストリート第1四半期=純利益5.3億ドル(前期3.14億ドル)の69%増益で予想を上回り、ポートフォリオに32億ドル、コンディットに25億ドルの損失が発生。
◎バンコープ第1四半期決算=クレジット関連損失が響き約3.5%の減益。 純利益は10.9億ドル(1株当り0.62ドル)。収入は14%増の38.7億ドル、経費は14%増の18億ドル。
◎サンフランシスコ地区連銀のエコノミスト=2008年上半期の米経済は、実質ゼロ成長になる可能性はかなり高い。住宅セクターの安定化と金融危機の緩和で、下半期には緩やかな回復が始まる。財政・金融政策の効果もあらわれ始める。 同地区連銀は現在、2008年第3四半期と第4四半期のGDP伸び率が2.0%を若干下回る水準になり、2009年下半期には3.0%前後まで回復する。


欧州・英国
◎シュタルクECB専務理事=インフレの二次的影響を回避することにコミットしている。  ユーロ圏のインフレ率がユーロ導入以来の高水準になっているが、これは懸念要因だ。インフレ圧力を抑制することが重要。 インフレの低下は年末にかけて緩やかなペースにとどまるだろう。全般なインフレに波及する最初の兆候が表れれば、断固とした行動を取ることを明確にしておくことが中銀にとって重要。
◎トゥンペル・グゲレルECB理事=ユーロ圏経済は健全。インフレ、明らかに上方向のリスクがある。ユーロ圏に対する市場混乱の影響は限定的。ユーロ圏に対する市場混乱の影響は限定的。
◎ガルガナス・ギリシャ中銀総裁(議会証言)=ユーロ圏のインフレが今後数カ月は高止まりする可能性がある。 ユーロ圏のインフレは2007年11月以来3%を超えて推移しており、今後数カ月は高止まりする見込。インフレリスクは高まっており不透明感も増している。 金利政策については多くの要因も勘案した上で決定し、為替レートもその1つ。 EURUSDは変動相場制であり、市場が決定することだ。G7は繰り返し、為替レートの大きな変動に懸念を表明してきた。 米国についてはFRBによる最近の利下げは、米国での景気後退リスクの高まりを反映している。
◎ユンケル・ユーログループ議長=ユーロ高はユーロ圏経済にいずれ重大な悪影響を及ぼす可能性がある。輸出セクターはかなり堅調に伸びているが、為替水準が重大な影響を及ぼし始める時は来るだろう。 最近の通貨市場で見られる過度のボラティリティに対する警告に金融市場がただちに耳を傾けることを望む。
◎オルドネス・スペイン中央銀行総裁=ユーロ圏のインフレ率が高水準となっており、ECBの利下げを妨げている。
◎イタリア総選挙=中道右派が上下院で勝利・ベルルスコーニ氏が3度目の首相就任へ。
◎トリシェECB総裁=世界の金融市場は非常に不透明な状況にあるため、銀行などは損失の程度をできるだけ早急に開示する必要がある。新興市場国の底固さは世界経済にとって重要、当局は現在の危機への対応で学んでいる。油断している局面ではない。国際金融のあらゆる面が改善の必要。楽観的姿勢を維持と表明。インフレは明らかに問題。金融政策について、新たなコメントはしない。急激な為替変動に対する懸念に関するG7での発言を堅持。インフレ期待の抑制が極めて重要。
◎シュタルクECB専務理事=2008年、インフレ率は許容水準以上に高止まることが予想されるが、欧州中銀は物価安定をコミットする。


日本・その他
◎白川日銀総裁=景気は当面減速も先行きは潜在成長率並みの緩やかな成長に。景気が大きく落ち込む局面にはない。邦銀の損失は少ないし、日銀は手厚い流動性供給は以前から行っている。上下両方向のリスク点検しながら政策運営行う。外的ショックで景気が大きく落ち込む局面にはない。
◎大田経済財政担当相=-米経済、景気後退懸念が強まってきている。-米経済動向、心配しながら見ている。米経済鈍化、日本経済への影響がじわじわ出ている。米経済、景気後退懸念が強まってきている。
◎額賀財務相=1-金融不安や経済減速に米がやるべきことやっていると各国は評価。各国が独自に政策展開しある時に共同で対処、市場や国際経済への大きなメッセージ。あらゆる政策の展開排除しない、状況見ながら対処。米国はベアー・スターンズの問題から事実上公的関与している。
◎ウィーザー・オーストリア財務省経済政策・金融市場局長、経済協力開発機構(OECD)金融資本市場委員会議長=サブプライムローン関連損失、総額3500―4200億ドルの見通し。IMF8日発表1兆ドルとの試算は誤解を生じさせる。
◎WSJ紙=シンガポール政府投資公社は、UBSの株主割当増資に参加の可能性。
◎オーストラリア中銀1日の理事会の議事録=政策金利の据え置きを決めたが、理事会が、内需の伸びが減速していると認識。過去の利上げと商業銀行の金利引き上げが、家計と企業の双方にかなりの制約的な影響を与えている。これが急激な内需の伸びを抑制しており、この状況が続けば、インフレ圧力の緩和につながる。理事会は、第1四半期のインフレ率が前年比4%前後まで上昇する可能性が高いと予想しているが、現在の政策環境に基づく暫定的な判断によると、インフレ率は、消費者物価指数・基調インフレとも、今後2~3年で、当初の予想を若干上回る程度まで低下する見通し→ 当面の追加利上げ予想が弱まる。


2008年4月15日 本日の為替戦略

注目のG7明けの反応は、オセアニア市場のドタバタから長続きせず、終わってみれば元の水準で、よく見れば円がやや弱い展開となっている。


ラガルド仏経済相は、こう言っているが果たして・・・・ → G7声明はプラザ合意並みの影響ある。市場はG7声明を完全に理解していない。G7は規制につき具体策を押し出した。G7声明がドル・シフトを招くか時が経てば分かる。G7 声明は以前と全く異なる。


プラザ合意を口に出すからには、実力行使の強調介入を実施するのであろうか? いずれにしても1.5915の最高値を更新し、1.6の大台まで上昇した時点での通貨当局者の反応を見てみたい。


本日のG7から二日目、G7参加国からの発言に相場が動くことが予想され、米金融機関の決算では、ステート・ストリート、バンコープと、話題のワシントン・ミューチュアルの決算には注意が必要。


本日の経済指標・その他では、多くの経済指標が発表される。NZCPI、英CPI、米PPI、独ZEW景況感調査、NY連銀製造業景気指数、対米証券投資、米住宅建設業者指数など、最重要ではないものの、予想外の結果には注意が必要。


●ドル円
ドル円は、100円の壁は徐々に強固なものとなっているが、円高や円安にかかわらず、ドル円の取引が非常に減少しているためなのか困惑や悲壮感が見られない。市場ではドル円の底値感が見えないものの、100円台を割り込むことができないと、円高がいつまでも続くとはとても思えな市場参加者が増えてくるが、時期尚早で、短期的な取引だけ考えざるを得ない。


ドル円の4時間チャートは、100円~101.50円、広くは98.50円~103.50円のレンジでと取引が続いている。上値のポイントは、101.46円、101.82円、102.06円、102.33円、102.93円、103.84円。下値のポイントは、100.18円、100.04円、98.48~54円。RSIは40と横ばいが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、100円~102.33円のレンジから、ややドル売りに傾いている。


●ユーロドル
ユーロドルは、昨日のオセアニア・アジア市場の下げに1.59近くまで値を戻すとは思えなかったが、通貨当局の発言が水を差し、結局は先週末の水準よりユーロ高でクローズしている。センチメントは1.59台が非常に重くなっているとの印象が強い反面、中東・アジア中銀筋の買いに底堅く、1.56~1.59のレンジ相場をどちらかブレークするまでは、レンジ相場に徹したい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.5650~1.5900のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5852、1.5895、1.5912、1.5940。下値のポイントは、1.5758、1.5724、1.5683、1.5663、1.5509。RSIは59と弱いながらも下降ラインに入り、トレンドモメンタムは売り買いが交錯する非常に珍しい形ではっきりとしない。トータルの判断は、広くは1.5683~1.6017のレンジだが、やや売りに傾いている。


●ポンド円
ポンド円は、GBPUSDが弱くどうしてもポンド円の上昇を阻害しているが、G7後のEURGBPの動きには注意が必要で、この流れが変わるようならが、GBPJPYの買い+EURJPYの売りになりやすい。ポンド円は、198~202円のレンジを抜け出すまでは、レンジ相場に徹したい。


ポンド円の4時間チャートは、198円~202円の4円レンジで取引が続いている。上値のポイントは、200.31円、201.37円、201.95円、202.07円。下値のポイントは、198.43円、197.36円、196.83円、194.55円。RSIは43とやや買いのレインが現れ、トレンドモメンタムも非常に弱いながらも、変化する可能性もでている。トータルの判断は、198.43円~202.07円のレンジで、やや買いに傾いている。


●本日の経済指標・その他
07:45 NZ 第1四半期消費者物価(CPI)=前期比予想0.8% 前回1.2%、 前年比予想3.5% 前回3.2%
17:30 英 3月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.6% 前回0.7%、 前年比予想2.6% 前回2.5%、RPI=前月比予想0.5% 前回0.8%、前年比予想3.9% 前回4.1%、RPI-X(小売物価指数)=前月比予想0.7% 前回0.8%、前年比予想3.6% 前回3.7%
18:00 独 4月のZEW景況感調査=予想-30 前回-32、現況指数=予想32.1 前回32.5
18:00 ユーロ 4月のZEW景況感調査=予想 前回 -35.0
21:30 米 3月の生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.6% 前回0.3%、除く食品・エネルギー=前月比予想0.2% 前回0.5%、前年比予想6.1% 前回6.4%、除く食品・エネルギー=前年比予想2.6% 前回2.4%
21:30 米 4月のニューヨーク連銀製造業景気指数=予想-17.5 前回-22.23
22:00 米 2月の対米証券投資=ネット長期フロー550億ドル 前回620億ドル、ネットフロー合計=予想 前回374億ドル
02:00 米 4月の住宅建設業者指数(NAHB)=予想20 前回20
英 3月のBRC小売売上=予想 前回3.9%
英 3月のRICS住宅価格=予想-67.0 前回-64.1


2008年4月15日 14日の海外為替市場

G7後、紆余曲折、終わってみれば前日比はあまり変わらず。日経平均株価=12,917.51(-406.22 -3.05%)、NYダウ=12,302.06 (-23.36 -0.19%)、独DAX=6,554.49(-49.08 -0.74%)、英FTSE=5,831.60(-63.90 -1.08%)、金=928.70(1.70  0.18)、原油=111.76(1.62 1.47%)→高値を更新。


オセアニア市場では、G7で為替に関する声明文が「過度な為替変動を懸念」に変更され、週明けのオセアニア市場では、EURUSD=1.5658、EURJPY=158.25円まで急落した。NZ小売売上高が弱く、豪住宅ローンが予想を大幅に下回り、一時NZDUSD=0.7855、AUDUSD=0.9206まで下落した。


アジア市場では、メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁が「年内に利下げする見込みはなく、ユーロ圏のインフレ率が上方修正される可能性がある」との発言にEURUSDは値を戻し、ワコビアの決算、シティグループとメリルリンチの150億ドル超の追加損失との報道や、日経平均株価が大幅下落、円買いが強まった。


欧州市場では、英生産者物価指数(PPI)は、前年比6.2%(予想5.6% 前回5.9←5.7%)と1991年4月来の高水準となり、GBP買いが強まった。弱い欧州株にも、G7の評価も別れユーロ売り失敗の反動に、ユーロの買い戻しが続いた。


米国市場では、米小売売上高は、前月比0.2%(予想0.0% 前回-0.4←-0.6%)と予想を上回り、ワコビア第1四半期決算は、予想外の3.5億ドルの赤字で減配と70億ドル増資と発表、米株への影響も鈍く円売りが続き、ラガルド仏経済相がG7声明はプラザ合意並みの影響あるとの発言にも反応は鈍かった。


●ドル円
オセアニア市場では101.97円まで上昇、アジア市場のドル円は101.41円で取引が始まり、仲値の買いに101.51円まで上昇したが、弱いNZと豪経済指標にクロスでは円買いとなり、米銀の決算を懸念、追加損失発生との報道にドル売りが続き、日経平均株価の下落に、100.44円まで続落となった。欧州市場は100.65円で取引が始まり、100.50円以下ではファンド筋の買いが続き、英PPIを受けたGBPJPYの買いに101.24円まで続伸、弱い欧州株とワコビアの決算が予想を下回り、100.30円まで続落となった。オプション勢の買いに下げ止まり、米小売売上高が予想を上回り、101.05円まで値を戻し、ロンドンフィキシングでは100.60円まで小幅下落したが、米系証券の買いが続き101.18円まで徐々に値を上げ、06:00時では101.10円で取引されている。


●ユーロドル
オセアニア市場では1.5658まで下落、アジア市場では1.5693で取引が始まり、一時1.5672まで値を下げたが、アジア勢の買いが続き、オセアニア市場の安値を更新できず、1.5695~30の狭いレンジで取引が続いたが、メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁の発言にEUR買いが強まり、1.5793まで上昇した。欧州市場は1.5771で取引が始まり、1.5804まで上昇したが、EURGBPの売りに一時1.5772まで値を下げたが、米金融機関の追加損失との報道やメルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁発言を意識した中東勢等のEUR買い戻しが続き、先週末終値=1.5816を超え買いが加速、ワコビアの決算が予想を下回り、ECBフィキシングでは1.5887まで続伸となった。米小売売上高が予想を上回り、投機筋の売りに徐々に上値が重くなり、1.5795まで続落、06:00時では1.5831で取引されている。


●ユーロ円
オセアニア市場では159.67円まで上昇、アジア市場では159.20円で取引が始まり、一時158.65円まで下落、AUDJPY、NZDJPYの売りと、日経平均株価の急落に上値は重く、158.80~15円の狭いレンジで取引が続いたが、米金融機関の決算の悪化や損失拡大を予想する報道に、158.25円まで下落、本邦資本筋の買やアジア勢の買いに159.03円まで値を戻した。欧州市場は158.71円で取引が始まり、158.60~00円のレンジからEURUSDの買いに159.88円まで上昇、ロンドンフィキシングでは159.25円まで値を下げたが、米小売売上高の発表後から買いが強まり、160.00円まで上昇、オプション勢の売りに上値は重く159.36円まで下落した。ロンドンフィキシングを過ぎると徐々に買いが強まり、160円を超え160.10円まで上昇、06:00時では160.04円で取引されている。


●主な経済指標の結果
07:45 NZ 2月の小売売上高指数=前月比-0.7%(予想0.0% 前回0.3%)、前年比0.2%、除く自動車=前月比0.2%→ 予想より悪くNZD売られる
08:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(3月6・7日分)
10:30 豪 2月の住宅ローン=前月比-5.9%(予想0.5% 前回2.3%)→ 予想外の悪化に豪ドル売られる
16:30 スウェーデン 3月の消費者物価(CPI)=前月比0.9%(予想0.8% 前回0.4%)、前年比3.4%(予想3.2% 前回3.1%)、CPIX=前月比0.9%(予想0.7% 前回0.4%)、前年比2.3%(予想2.1% 前回2.0%)
17:30 英 3月の生産者物価指数(PPI)=前月比0.9%(予想0.5% 前回0.5←0.3%)、前年比6.2%(予想5.6% 前回5.9←5.7%)→ 1991年4月来の高水準、 コア・産出指数(output)=前月比0.3%(予想0.4% 前回0.2%)、前年比3.0%(予想3.0% 前回3.0%)、PPI・投入指数(Input)=前月比1.8%(2.0% 前回1.7%)、前年比20.4%(予想19.3% 前回19.9←19.3%)→ 予想を上回りインフレ懸念が強まる
18:00 ユーロ 2月の鉱工業生産=前月比0.3%(予想0.2% 前回0.6←0.9%)、前年比3.1%(予想2.9% 前回3.3←3.8%)
21:30 米 3月の小売売上高=前月比0.2%(予想0.0% 前回-0.4←-0.6%)、除く自動車=前月比0.1%(予想0.2% 前回-0.1←-0.2%)
23:00 米 2月の企業在庫=前月比0.6%(予想0.6% 前回0.9←0.8%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎ウォーシュFRB理事=FRBとして金融市場の立て直しに向けて役割を担う用意はあるが、市場の回復には時間がかかり、道は平坦ではないと。 FOMCはインフレ環境を注視している。FOMCはインフレ環境を注視している。限度を超えた利下げ求めるべきでない。
◎キミット米財務副長官=政府系投資ファンド(ソブリン・ウエルス・ファンド=SWF)の急速な拡大は世界経済にとってプラスだが、米政府は警戒する必要がある。賢明な投資家は米国資産を取得。
◎ワコビア第1四半期決算=予想外の3.5億ドルの赤字で減配と70億ドル増資をおこなう。
◎英タイムズ紙=シティグループとメリルリンチは合計150億ドルか、それ以上の追加損失が発生する見通し。


欧州・英国
◎ラガルド仏経済相=G7声明はプラザ合意並みの影響ある。市場はG7声明を完全に理解していない。G7は規制につき具体策を押し出した。G7声明がドル・シフトを招くか時が経てば分かる。
◎ノワイエ仏中銀総裁=世界的な市場の混乱に対応するために米当局は金融市場の監視を強化する必要がある。
◎パドアスキオッパ・イタリア経済財務相=経済成長は持続不可能な道筋をたどってきた。
◎ノワイエ仏中銀総裁(先週ラジオ録音)=ユーロやその他一部の通貨がドルに対して異常に高い水準に達している。一方、ドルは異常に弱い。
◎ユンケル・ユーログループ議長=2008年のユーロ圏経済成長率、1.5─1.6%を辛うじて上回る見通し。米国の信用危機が米国の実体経済に影響を与えており、ユーロ圏にも波及する見通し。
◎ロート・スイス中銀総裁=世界的に景気が減速するなか、スイス経済はインフレ率の低下や成長の下振れリスクに面している。
◎メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁=年内に利下げする見込みはなく、ユーロ圏のインフレ率が上方修正される可能性がある。


日本・その他
◎津田財務次官=G7の為替のメッセージは声明通り、解説控えたい。G7声明では、為替市場について、前回の会合以降、主要通貨において時として急激な変動があり、経済・金融の安定に与える影響を懸念していると進行するドル安に懸念を表明した。
◎白川日銀総裁(西村副総裁代読)=日本の景気はエネルギー・原材料高の影響などから減速している。日本の景気は当面減速が続くものの、その後は緩やかな成長経路をたどる。日本経済は内外ともに多くのリスク要因を抱えている。見通しのがい然性とリスクを見極めたうえで、適切に政策判断。サブプライムローン問題に関する国内金融機関や金融システムへの影響、注意深く点検。日本経済は当面減速続くものの、その後は緩やかな成長経路たどる
◎日銀金融政策決定会合要旨(3月6-7日)=内外ともにリスク要因が増加との認識を共有。景気循環メカニズムは基本的に維持されている。今後も緩和度合いを高める必要があると判断される場合には、機動的な対応を考えるべき。
◎額賀財務相=G7では為替動向注視と各国協力で一致、為替については真剣な議論が行われた、介入へのコメントは差し控える。


◎チェココルナ=過去最高値更新一時1ユーロ23.00コルナ。
◎台湾中銀=金融機関による個人からの人民元買い取りを認可。
◎カルアナIMF通貨・資本市場局長=世界的な金融危機が今後も長期にわたって続き、ユーロ圏で信用収縮が発生する可能性が高い。現実的に考えれば、危機が収束するまで長い時間がかかる見通し。欧州での信用収縮について何が最善で何が政治家のすべきことかと自問した場合、ユーロ圏でもかなりの規模の信用収縮が発生すると想定するのが賢明だ。
◎オマーン政府統計=マネーサプライM2伸び率は40.5%、2004年以来の高水準で、インフレ率は、11%超に達している。
◎サウジアラビア中央銀行が発表=2月のマネーサプライM3伸び率は、26.2%に上昇した。同国インフレ率は過去25年で最高水準に達している。中銀の2月の海外純資産は47.1%増の12億4000万リヤル。
◎周小川中国人民銀行総裁=為替相場、不均衡是正への効果は限定的。中国の金融政策の目的はインフレと景気過熱の防止。
◎ラガルド経済財務雇用相=ドル安が原油価格を押し上げている。


2008年4月14日 本日の為替戦略

G7が終わり、声明文では為替に関する文言を久々に変更、為替変動に対する警戒感を一段と強めたが、トリシェECB総裁は為替の討議が「非常に微妙な問題」と発言、ドル安相場を反転させることができるのであろうか? 印象としては金融市場の混乱にかかわるテーマが中心のように思われ、正直なところ月曜日の為替市場がどのように反応するのかよくわからなくなっている。結果的にいつもならば、株価を見ながら、株価上昇=円売り、株価下落=円買いの行動を起こすことになるが、市場のセンチメントはドル安に傾いたままである。


本日の経済指標からは、特に重要なのは米小売売上高で過去においても為替変動は大きい。それ以外では、NZ小売売上高、スウェーデンCPI、英PPIも注意が必要である。


●ドル円
ドル円は、金融不安のヘッジ通貨である円とスイスフランは、金融市場の混乱が落ち着きを示すまでは、買い圧力が強く、資金の供給先ともなっている円に対しては、先高感が引き続き強い。しかし、投機的な円ロングポジションはが積み上がりやすく、一直円の円高も考え難い。暫くはレンジ相場が続き短期的な売り買いに徹したい。


ドル円の4時間チャートは、100円~103円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、101.46円、101.82円、102.33円、102.93円、103.06円、103.64円。下値のポイントは、100.18円、100.04円、98.48~54円、95.73円。RSIは38と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、100円~102.33円のレンジ。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.5915と最高値を更新しながらも1.57台まで値を下げ、ユーロ買いも今ひとつはっきりとしない。G7後の通貨当局者の発言を気にしながらの売り買いと