2008年6月20日 本日の為替戦略 最終回
いままで長い間、本日の為替戦略をご愛読いただきまして、本当にありがとうございました。皆様のますますのご発展をお祈りいたしております。
サウジの増産や、中国の石油価格の引き下げに、原油価格は下げ、金価格は逆に大幅に上昇し、変動幅が狭くなっている為替相場を横目に、商品市場は激しい変動が続き、投機資金にとっては正に金の卵。
昨日は、予想外の英小売売上高に、ポンドが上昇したが、イングランド銀行による次の変更は利上との予想が強くなっている。一方、スイスフランは、もしかしたら、金利を引き上げるとの思惑に、積み上がったスイスフランのロングポジションの巻き戻しに、珍しく、スイスとポンドは逆流し、AUDNZD同様にクロスが注目されだしている。
最近のユーロはレンジ相場を繰り返し、上値失敗、下値失敗を繰り返し、方向感が定まらず、市場参加者の取引意欲を削がれ、あまり手を出さなくなっている。反面、EURGBP、EURCHFと安定的な取引通貨があり、金利も、ユーロ4.0%、ポンド5.0%、スイス2.75%と金利差もそこそこあり、結構上下に変動し、ドルストレートの取引からクロス中心の取引を選択してもいいのではないだろうか?
コーンFRB副議長は、米金融システムは健全性が一段と増し、金融機関の資本基盤は改善。市場は3月よりも格段に良い状況と発言、金融不安のヘッジ通貨である円やスイスもちょっと、注目度は下がり気味である。もちろん、シティグループの評価損拡大などのリスクは残るが、方向感が定まらない間は、これで金利差を狙うのも一案。
本日の経済指標・その他からは、いつもの週末とは異なり、経済指標は少ないが、独生産者物価指数と、カンダの小売売上高は注意したい。
●ドル円
ドル円は、108円近辺での取引はこれで5日目。資本筋や原油価格の高騰に石油関連の実需のドル買いが増えているが、徐々に上値が切り下がっている。珍しく、クロスでは円が安くなっている状況にもドル円の上値は重く、引き続き下値の不安が感じられる。
ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドから、横ばい、弱い下落に変わりつつある。上値のポイントは、108.21円、108.58円、108.67円、109.45円。下値のポイントは、107.42円、107.33円、106.98円、106.55円。RSIは48と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、107.50~108.50円のレンジが続き、RSIは54と上昇ラインに変わり、トレンドモメンタムも買いを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドの中で、108.60円で上値は重く108円を中心とした取引が続き、RSIは61とやや買いに変化、トレンドモメンタムも買いを継続。トータルの判断は、ドル売りの流れは変わらないものの、短期的にはドル買いに変化しており、買い→売りの流れになりそうである。
●ユーロドル
ユーロドルは、レンジ相場を抜け出すことはできず、狭いレンジで取引が続いているが、材料にもかかわらず、ドル売りは弱く、逆に、ユーロ買いは鈍い。レンジ相場が続いているものの、下値リスクを警戒しながらの、戻り売り相場が続きそうである。
ユーロドルの4時間チャートは、上値を失敗し1.5450~1.5600のレンジが続いている。上値のポイントは、1.5509、1.5559、1.5586、1.5636~41、1.5749。下値のポイントは、1.5453~66、1.5410、1.5230、1.5251。RSIは61と上昇ラインから横ばいに変わり、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、1.55を中心とした取引から上値を失敗、再び1.55中心の相場が続き、RSIは44と50を割込み弱い下降ラインに入り、トレンドモメンタムも売りを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジが続き、RSIは51と横ばい、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、1.5410~1.5586のレンジ。
●ポンド円
ポンド円は、小売売上げが強く、インフレ懸念が強く利上げ感想がまたしても材料にされ、重かった213円台を達成。さあ、214円台を終値ベースで達成すれば、ポンド円の上昇は決定的になりそうである。しかし、どうしても、ポンドドルの相場を見るとどうしても、下降トレンドが続き、積極的なポンド売りも心配になり、消極的にならざるをえない。
ポンド円の4時間チャートは、揉み合いの上限を超え、213円台を達成し上昇が続いている。上値のポイントは、213.25円、214.87円、216.79円。下値のポイントは、212.35円、211.76円、210.80円、210.63円。RSIは63と横ばいで、トレンドモメンタムは買いに変化している。1時間チャートは、211円を挟んだレンジ取引から、213円を超え高値で取引が続き、RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドが続き、213.48円で挙げ渋ぶり、RSIは67と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買い。
●本日の経済指標・その他
15:00 独 5月 生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.9% 前回1.1%、前年比予想5.8% 前回5.2%
16:15 スイス 5月 生産者輸入物価=前月比予想0.9% 前回0.7%、 前年比予想3.6% 前回3.6%
21:30 カナダ 4月 小売売上高=前月比予想0.6% 前回0.1%、除く自動車=前月比予想0.6% 前回0.1%
1:45 ユーロ トルシェECB総裁の講演
2008年6月20日 19日の海外為替市場
日経平均株価=14130.17(-322.65 -2.23%)、NYダウ=12063.09(34.03 0.28%、独DAX=6721.17(-7.74 -0.12%)、英FTSE=5708.40(-48.50 -0.84%)、金=904.20(10.70 1.20%)、原油=131.93(-4.75 -3.48%)。
アジア市場は前日のドル売りの流れを受けながらも、積極的な取引は見られず、狭いレンジ相場から、アジア・日本株の下げに円の買いが見られた。
欧州市場は、スイス中銀は、政策金利の2.75%据え置きを決定、一部では利上げ観測もあり、失望感からUSDCHF=1.0332→1.0475(欧州市場)まで上昇、CHFJPY=104.00円→103.00円(欧州市場)まで急落。英小売売上高は、前月比3.5%(予想-0.1% 前回-0.3←-0.2%)と、予想を大幅に上回り1986年の統計開始以来の高水準。GBPUSD=1.9641→1.9725(欧州市場)→1.9745(米国市場)まで続伸、GBPJPY=211.35円→212.80円(欧州市場)→213.32円(米国市場)まで続伸し、円売りの流れになる。
結局は、スイス売り+ポンド買いに、GBPCHF=2.0286→2.0660まで大幅上昇となる。
米国市場は、カナダの消費者物価指数は、前年比2.2%(予想1.9% 前回1.7%)と予想を上回り、USDCAD=1.0170→一時1.0109まで急落、CADJPY=105.75円→106.70円まで急上昇、円売りの流れとなった。米景気先行指数=前月比0.1%(予想0.0% 前回0.1%)、米フィラデルフィア連銀景況指数=-17.1(予想-10.0 前回-15.6)と弱い米経済指標にも、クリッテンデン・シティグループCFOが、第2四半期にかなりの評価損を計上する可能性を示唆したが、ドル売りは予想外に弱く、狭いレンジで取引が続いた。
●ドル円
アジア市場のドル円は107.87円で取引が始まり、朝方の107.88円を高値に、米金融機関の決算を見ながら、クレジットリスクを懸念、米株価の下落にドル売りが強く、107.60円まで下落、午後に入ると日経平均株価が300円を超える下落と、スイス政策金利の発表を受けたCHFJPYの売りに、107.42円まで続落となった。欧州市場は107.53円で取引が始まり、英小売売上高を受けた、GBPJPYの買いに107.90円まで上昇、GBPJPYの利食い売りい値を下げ、一時107.63円まで下落したが、カナダの消費者物価を受けたCADJPYの買いや、GBPJPYの買いが復活、108.07円まで上昇した。弱い米国株や、米フィラデルフィア連銀景況指数が予想より悪く、107.80円まで値を下げたが、107.80円以下のドル買いは厚く、米株価も値を戻し、107.80~08円のレンジで取引が続き、06:00時では108.01円で取引されている。
●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5533で取引が始まり、朝方の1.5524を安値に、米株価の下落=金融不安を材料に、前日の高値1.5538を超えストップロスの買いに1.5587まで上昇、1.5555~1.5585のレンジから、スイス政策金利の発表を受けたUSDCHFのドル買いに、ユーロドルは1.5524まで下落した。欧州市場は1.5573で取引が始まり、USDCHFのドル買いに値を下げ、英小売売上高を受けたEURGBPの売りに1.5480まで続落、ECBフィキシングでは1.5468続落となった。1.5460~80のユーロ買いが続き、一時1.5515まで値を戻したが、ファンド筋の売りが続き、予想より悪い米フィラデルフィア連銀景況指数にもドル売りの反応は鈍く、1.5475~15の狭いレンジで取引から、06:00時では1.5505で取引されている。
●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は167.56円で取引が始まり、投信勢や資本筋の買いが続き、仲値では167.79円まで上昇、167.50~70円の狭いレンジでの揉み合いから、弱いアジア株、日経平均株価に徐々に上値を切り下げ、スイス政策金利の発表を受けたCHFJPYの売りに167.03円まで続落となった。欧州市場は167.46円で取引が始まり、CHFJPの売りに166.90円まで下落、英小売売上高を受けたGBPJPYの買いに、一時167.30円まで値を戻したが、ファンド勢の売りやCHFJPYの売りが続き、166.78円まで続落となった。カナダ消費者物価を受けた、CADJPYの買いに下げ止まり、ECBフィキシング後には167.27円まで上昇、利食いの売りに167.05円まで値を下げたが、米国株も値を戻し167.43円まで上昇、終盤にかけては167.50円まで続伸し、06:00時では167.46円で取引されている。
●主な経済指標の結果
8:50 日本 4月 全産業活動指数=前月比0.8%(予想0.3% 前回0.3←0.5%)
15:15 スイス 5月 貿易収支=18.7億スイス(前回15.3←15.7億スイス)
16:30 スイス スイス中銀政策金利発表=政策金利の2.75%据え置きを決定、大方の予想通りで、一部では0.25%の利上げ予想もありスイス売りが始まる
17:30 英 5月 小売売上高=前月比3.5%(予想-0.1% 前回-0.3←-0.2%)、前年比8.1%(予想4.1% 前回3.8←4.2%)→ 前月比は、1986年の統計開始以来の高水準。
17:30 英 5月 マネーサプライM4・速報=前年比10.0%(予想10.5% 前回11.0←11.1%)
17:30 英 5月 PSNCR(公共部門純借入所用額)=109.87億ポンド(予想65億ポンド 前回-10億ポンド)、PSNB(公共部門純借入額)=109.95億ポンド(予想93億ポンド 前回-5.2億ポンド)
20:00 カナダ 5月 消費者物価指数(CPI)= 前月比1.0%(予想0.6% 前回0.8%)、前年比2.2%(予想1.9% 前回1.7%)、コア=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比1.5%(予想1.5% 前回1.5%)
21:30 カナダ 4月 卸売売上高 =前月比1.4%(0.6%予想 前回0.7←0.6%)
21:30 米 6/15までの週=新規失業保険申請件数=38.1万件(予想37.5万件 前回38.6←38.4万件)
23:00 米 5月 景気先行指数=前月比0.1%(予想0.0% 前回0.1%)、一致指数=前月比0.1%(前回-0.1%)、遅行指数=0.2%(前回0.0%)
23:00 米 6月 フィラデルフィア連銀景況指数=-17.1(予想-10.0 前回-15.6)、新規受注=-12.4(前回-3.7)、支払価格=29.7(前回53.8)、従業員数=-6.9(前回-1.0)
●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → ポールソン米財務長官=FRBが一段と広範な金融機関に緊急融資を行う必要が生じる可能性があるが、そうした状況は制限されることが不可欠。
◎米 → コーンFRB副議長(上院銀行委員会公聴会)=米金融システムは健全性が一段と増し、金融機関の資本基盤は改善。市場は3月よりも格段に良い状況。次に何が起こるかは誰にも保証できない。金融市場は徐々に改善し、米金融機関はそれを実現させるための手段を講じていると期待したいが、その保証はない。 金融機関の変化に監督システムを適応させる必要。プライマリーディーラー向け連銀窓口貸出制度の今後について検討。
◎米 → クリッテンデン・シティグループCFO=第2四半期にサブプライムモーゲージやレバレッジド・バイアウト・ローン関連でかなりの評価損を計上する可能性。
◎米 → PIMCOのマカリー氏=米実質短期金利が低水準もしくはマイナスの状態がかなりの期間続く公算が大きい。米経済は原油高騰による負の交易条件ショック(negative terms of trade shock)」に苦しんでおり、現時点で成長と比較してインフレへの懸念は小さい。負の交易条件ショックの悪影響を受けるなか、一時的なインフレ高進は、必要となる実質的な調整が行われる上で、経済にとって有効な潤滑油。FRB当局は、FF金利を実際に引き上げるよりも、引き続きインフレ期待に対する文言を強める可能性が高い。負の交易条件ショックの払しょくに向けて利上げするのは完全にばかげてい。
◎米 → クレディ・スイスの顧客向け報告書=米地銀は少なくとも今後3回以上の増資を迫られる可能性。
◎米 → ポールソン米財務長官=大手投資銀行に対する情報提供の要求など広範な権限をFRBに付与する必要。市場は一部企業の経営破たんの可能性に備える必要。
◎米 → ポールソン・ヘッジファンド・マネジャー=クレジット危機はまだ終息しておらず、金融セクターの損失は1.3兆ドルル前後に拡大。IMF4月予想0.945兆ドル。
◎米 → 全米リアルター協会(NAR)=2008年1─4月期の米商業不動産投資は前年同期比で69.5%減少。
欧州・英国
◎英 → ギーブBOE副総裁=英経済は利下げが必要だが、高まりつつあるインフレ圧力とバランスを取る必要がある。
◎スイス → ロートスイス中銀総裁の記者会見=政策金利を据え置く。インフレ率が過去最高水準だが、利上げは引き続き選択肢のひとつであるとし、9月は異なる結論に達する可能性がある。利上げの可能性は否定できない。景気が勢いを失っていることが据え置きの理由。 原油高によるインフレ率の上昇は2009年には鈍化するが、エネルギー・食品価格によるリスクは引き続き高く、中銀は必要であれば早急に行動する姿勢を維持する。 予想以上に減速する可能性のある世界経済と、他主要国よりもスイスにかなり打撃をもたらした世界的な金融混乱の影響をめぐり、広範囲にわたる不透明性がある。慎重な姿勢は引き続き適切で、金融政策の変更は現在の状況下で求められていないと判断している。
◎スイス → ロートスイス中銀総裁=スイス経済が来年大幅に減速するとの見通し。来年の経済成長率は今年を大幅に下回るだろう。スイス経済はすでに大幅に減速している。
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=ユーロ圏の高インフレはECBと域内の各国政府にとり懸念材料であり、対応していく。
◎英 → 英HBOS=2008年に10億ポンドの評価損を計上へ。
◎スイス → スイス中銀=2008年のインフレ率見通しを2.7%(前回2.0%)に大幅引き上げ、2009年=1.7%(前回1.4%)、2008年GDP見通し=1.5~2.0%と従来通り。
日本・その他
◎日本 → 白川日銀総裁=当面減速が続くがその後は緩やかな成長の可能性。世界的なインフレ方向のリスクは一段と高まっている。世界経済は金融市場や米経済等の下振れリスク高い。見通しとリスク見極めた上で機動的に政策運営行う。
◎南ア → 南ア中銀=第1四半期の南アの経常赤字はGDPの9.0%、26年ぶりの高水準。
◎ベトナム → ベトナム中銀=ドル売り介入を実施。
◎タイ → タイ中銀=ドル売りバーツ買い介入を実施。
2008年6月19日 本日の為替戦略
金利先物市場では先週末から拡大していた米利上げの可能性も弱まり、米株価は弱く、ドル売りの流れに変わっている。本日はスイス中銀が政策金利を発表するが、通常では2.75%の政策金利据え置きと思われているものの、0.25%の利上げ期待も残り、昨日のUSDCHFの売りもその影響を受けた流れと思われ、材料が不透明で少ない中では、本日の欧州市場でのメインイベントになっている。
昨日発表された、メリルリンチ6月のファンドマネジャー調査では、過去1カ月間で成長減速と物価高が同時進行するスタグフレーションに対する懸念が強まり、株式に対する姿勢は過去10年間で最低水準となったとあり、このセンチメントを表面的に考えれば株価の上昇は時期尚早。
2度目の英中銀総裁から財務相へ宛てた書簡では、BOEのCPIターゲット2.0%を何故1%も上回ったかとの問題は、グローバルな商品価格の上昇で、農産品価格=60%上昇、原油価格=80%上昇、卸売ガス価格=160%上昇し、米国のCPIが4.2%に上昇したことが要因と釈明した。これは日本も例外ではなく、福田首相は消費税を上げを暗に示唆、消費者物価が加速し、景気は低迷・・・なんだかゾ~とする。
何処の通貨が一番最適化はよく解らないが、時間をかけ、スタグフレーションに強い通貨を捜す以外なさそうな状況である。また、米中戦略対話が終わり一段の人民元高が切望されているが、とりあえずは、イベントリスク終了で、USDCNYの買い戻しも気になり、結局は、ドルの買い戻しが継続とも考えられる。
本日の経済指標・その他では、スイス中銀の政策金利の発表では、金利据え置きが大勢となっているが、一部では0.25%の利上げ予想もあり、最近の中銀筋の発言からはその期待も強い。カナダ消費者物価指数は前月からの低下が予想されているが、こちらも目が離せない。米国ではフィラデルフィア連銀景況指数が注目される。
●ドル円
ドル円は、またしても108円中心に狭いレンジ相場が続き、揉み合い後のエネルギーが蓄積されているように感じられてならない。ドル買い戻しが継続しながらも、クロスで円の買いが強まる可能性もあり、ドル円が108円台を確りと維持できないことが確認されると、ドル売りの流れが始まるリスクを警戒したい。
ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、レンジの中間から上限で推移、特に108円を中心とした展開が続いている。上値のポイントは、108.63円、109.30円、109.91円。下値のポイントは、107.80円、107.33円、106.98円、106.55円。RSIは49と50を割込み下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、108円を中心とした狭いレンジで推移、RSIは48と横ばいで、トレンドモメンタムは売りに変化。Dailyチャートは、上昇トレンドが続きながらも、108.60円を超えることができず、RSIは59とやや弱く、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、売り。108.63円を超えるまでは売り。
●ユーロドル
ユーロドルは、急速に始まった米国の金利引き上げ観測も弱まり、米ドル高誘導期待もG8で見られず、7月のECB利上げ観測が残る状態で、なぜユーロ買いにならないのであろうか? 逆説的に考えれば株価下落など、ドルにとってマイナス材料に反応が薄いことは、ドル買いが潜在的に潜んでいるのではと思われてならない。
ユーロドルの4時間チャートは、1.5450~1.5550の狭いレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5559、1.5586、1.5636。上値のポイントは、1.5478円、1.5443~50、1.5410。RSIは57と弱い上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。1時間チャートは、1.55を中心に狭いレンジでの取引が続き、RSIは53と横ばいで、トレンドモメンタムは買いに変化。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジがまたしても続き、RSIは51と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、短期的な買いに反し、売りの流れが継続し、1.5586を超えたら撤退の戻り売り。
●ポンド円
ポンド円は、クロス全体で円売りの流れから持ち合い状態に入り、動きが狭くなっているが、ポンド円は引き続き高値圏で推移、213円トライが失敗したものの、引き続き高値圏での取引が続いている。しかし、ポンドドルを見ていると、1.94を底値に上値が切り下がり、これを割り込んだときのリスクを考えると、どうも円売りを果敢に続けることも躊躇われる。
ポンド円の4時間チャートは、上昇トレンドも崩れ、210.50~211.50円の狭いレンジで取引が続いている。上値のポイントは、210.63円、210.07~19円、208.57円。上値のポイントは、211.50円、212.81円、213.25円、213.48円。RSIは58と横ばいに推移し、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、211円を中心に狭いレンジでの取引が続き、RSIは51と横ばいで、トレンドモメンタムは買いに変化。Dailyチャートは、上昇トレンドが続き、213円を前に上げ渋り、RSIは63とやや弱く、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、揉み合いから抜けた方向にフォローしたいが、引き続き下値リスクが高く、売りを継続だが、210.07円を割り込むまでは消極的な売り。
●本日の経済指標・その他
15:15 スイス 5月 貿易収支=予想 前回15.7億スイス
16:30 スイス スイス中銀政策金利発表=政策金利の2.75%据え置きを予想、一部では0.25%の利上げ予想もある。
17:30 英 5月 小売売上高=前月比予想-0.1% 前回-0.2%、前年比予想4.1% 前回4.2%
17:30 英 5月 マネーサプライM4・速報=前年比予想10.5% 前回11.1%
17:30 英 5月 PSNCR=予想65億ポンド 前回-10億ポンド、PSNB=予想93億ポンド 前回-5.2億ポンド
20:00 カナダ 5月 消費者物価指数(CPI)= 前月比予想0.6% 前回0.8%、前年比予想1.9% 前回1.7%、コア=前月比予想0.3% 前回0.3%、前年比予想1.5% 前回1.5%
21:30 カナダ 4月 卸売売上高 =前月比0.6%予想 前回0.6%、
21:30 米 6/15までの週=新規失業保険申請件数=予想37.5万件 前回38.4万件
23:00 米 5月 景気先行指数=前月比予想0.0% 前回0.1%
23:00 米 6月 フィラデルフィア連銀景況指数=予想-10.0 前回-15.6
1:45 米 ポールソン米財務長官講演(市場・銀行)
3:30 米 コーンFRB副議長が上院銀行委員会でリスク管理とシステミック リスクについて証言
EU首脳会議(ブリュッセル、20日まで)
2008年6月19日 18日の海外為替市場
日経平均株価=14452.82(104.45 0.73%)、NYダウ=12029.06(-131.24 -1.08%)、独DAX=6728.91(-67.25 -0.99%)、英FTSE=5756.90(-105.00 -1.79%)、金=893.50(6.60 0.74%)、原油=136.68(2.67 1.99%)。
アジア市場は、狭い値動きから、ドル円は本邦資本筋のドル買いとポジション調整のドル売りに挟まれ、小幅な値動きが続いたが、全体的にドル買いの流れが続いた。
欧州市場は、シュタルクECB専務理事は、中期的な物価リスクが高まっている。物価安定維持のために必要なことはすべて行うと発言、1.5475→1.5538まで上昇したが、ドル買いが強く、弱い金融株に、1.5463まで下落した。
米国市場は、NYダウは一時12000ドルを割込み、弱い米国株と米利上げ期待が急速に弱まり、ドルロングの調整売りが加速、USDCHFは19日の政策金利引き上げ期待もあり1.5356まで下落、GBPUSDも1.9612まで上昇するなど、ドル売りの流れが強まった。
●ドル円
アジア市場のドル円は107.92円で取引が始まり、実需筋の動きも鈍く107.87~00円の狭いレンジで取引から、オプション勢の買いと、シュタルクECB専務理事の発言を受けたユーロ円の買いに108円台を超え、108.24円まで上昇した。欧州市場は108.07円で取引が始まり、資本筋の買いも加わり108.44円まで上昇したが、ファンド筋やCTA筋のクロスを含む円の買いに、徐々に上値を切り下げ、弱い米国株に円買いが強く、ECBフィキシングには108.14円、オプションカットでは108.00円、ロンドンフィキシングでは107.87円と徐々に底値を切り下げた。実需筋のドル売りが一巡すると、一時108.10円まで値を戻したが、弱い米国株と米金利低下に、投機筋の円を買い戻す動きが強く、107.72円まで下落したが、結局は前日の安値107.61円を試しきれず、06:00時では107.89円で取引されている。
●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5510で取引が始まり、1.5530まで上昇したが、米系証券の売りに上値は重く、徐々に上値を切り下げ、オプションカットでは1.5474まで続落、アジア勢の買いに下げ止まり、シュタルクECB専務理事の発言に1.5538まで急伸した。欧州市場は1.5508で取引が始まり、1.5538まで上昇、クロスのユーロ売りが強く東欧勢の売りに、前日の安値1.5467を割込み、1.5463まで下落したが、1.5450以下のストップロス試しきれず下げ止まり、ECBフィキシングでは1.5502まで上昇した。一時1.5475まで値を下げたが、オプションン勢の買いに下げ止まり、ロンドンフィキシングでは1.5520まで上昇、米国株は弱く、米国の利上げ観測が弱まると、投機筋のショートカバーが膨らみ、1.5536まで上昇、06:00時では1.5535の高値圏で取引されている。
●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は167.40円で取引が始まり、一時167.62円まで上昇したが、米系証券の売りに徐々に上値を切り下げ167.05円まで続落、本邦投信勢の買いに下げ止まり、シュタルクECB専務理事の発言に、前日の高値167.84円を超え、ストップロスの買いを巻き込み168.05円まで急伸した。欧州市場は167.60円で取引が始まり、168.05円を高値に、168円台の本邦勢やオプション勢の売りは強く上げ止まり、東欧勢の売りに徐々に上値を切り下げ、167.50円を割り込むと、投機筋のユーロ売りが強まり、オプションカットでは167.24円まで値を下げた。本邦資本筋の買いが続き、ロンドンフィキシング後にはユーロの買いが強く一時167.60円まで上昇、弱い米国株に167.24円まで値を下げ、06:00時では167.59円で取引されている。
●主な経済指標の結果
8:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(4月30日分)=多くの委員、緩和的金融環境が経済振幅拡大につながるリスク小さくなっている。何人かの委員、金融と経済の負のフィードバックメカニズムに歯止めかかっていない。金融政策の観点からは景気下ぶれリスクにもっとも注意との認識を共有。下ぶれリスク薄れれば緩和的金融環境長期化が経済振幅拡大をもたらすリスク高まるとの見方で一致。多くの委員、緩和的金融環境が経済振幅拡大につながるリスク小さくなっている。
8:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(5月19・20日分) =複数委員、景気下ぶれリスク高いが政策判断は景気・物価両方に注意払うことを説明。ある委員、現在は需要・供給の二つのショックが持続的に続いていることが特徴。ある委員、複合的ショックには政策対応が難しい。多くの委員、設備投資の増勢鈍化、6月短観で修正状況を注視。1人の委員、輸出価格引き上げの動きや海外経済減速が今後の輸出に与える影響を注視。複数委員、気下ぶれリスク高いが政策判断は景気・物価両方に注意払うと説明する必要。
14:00 日本 4月 景気動向調査・改訂値: 先行CI指数=92.8%(前回92.8%)、一致CI指数=101.7%(前回101.7%)
17:30 英 イングランド銀行(BOE)議事録=8対1で政策金利の据え置き決定、予想通りブランチフラワー委員が0.25%の利下げを主張、予想通りで反応は鈍い
17:30 英 6月 CBI Industrial Trends Survey=1(予想-14 前回-10)
18:00 スイス 6月 ZEWサーベー=-63.8(前回-60.4)
21:30 カナダ 5月 景気先行指数=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.0←0.1%)
●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → ポールソン米財務長官=一段と速やかな中国人民元の上昇を歓迎。一段の為替柔軟性を求める。中国の一段の為替柔軟性、インフレ抑制や経済の管理にとって重要。人民元の上昇加速を歓迎、米中投資協定の交渉開始で合意。
◎米 → イエレン・サンフランシスコ連銀総裁=金融市場の混乱は緩和する徴候を示しているが、市場の状況は依然正常ではない。
◎米 → 米住宅ローン会社のソーンバーグ・モーゲージ=証券取引委員会(SEC)から召喚状を受け取っていたことを公表し、事業継続が困難になる可能性がある。
◎米 → ブッシュ政権当局者=米中両国が経済関係強化に向け相互投資条約に関する交渉開始で合意。
◎米 → メリルリンチ6月のファンドマネジャー調査=過去1カ月間で成長減速と物価高が同時進行するスタグフレーションに対する懸念が強まった。株式に対する姿勢は過去10年間で最低水準となった。
◎米 → モルガン・スタンレー=3─5月期は50%超減益、投資銀行部門低迷第2四半期の決算は50%超の減益となった。資産売却により14.3億ドルの税引き前利益を計上したものの、信用収縮の影響による投資銀行部門の低迷やトレーディング損失が響いた。
◎米 → CNBCは米金融業界筋、ファルド・リーマン・ブラザーズCEOが同社売却を検討との報道にたいして、関係筋は身売りに向けた協議は行っておらず、ファルド・CEOは同社売却を検討していない。
◎米 → バラク・オバマ米大統領選挙民主党候補=米ドルの価値を押し上げる最善の方法は市場の操作ではなく、経済ファンダメンタルズの改善。ドルは米経済の根本的な問題の兆候でもある。これらのいくつかが解決されれば、ドルはおのずと強くなるだろう。
欧州・英国
◎ユーロ → ファッフェンバッハ独副経済相=独はECBの政策を信認。ECBはインフレ・リスクを強調する必要がある。
◎英 → ダーリング英財務相=公共・民間セクターともに賃金上昇を抑えることが、インフレ定着を回避するのに最も重要。
◎ユーロ → シュタルクECB専務理事=中期的な物価リスクが高まっている。物価安定維持のために必要なことはすべて行う。われわれは高度な警戒態勢にある。現在の金利水準が適切かどうか、見直すことが望ましい。二次的効果を防ぎ、インフレの顕在化リスクを食い止める。現在はインフレ期待が抑制されているが、インフレが長期化すれば抑制が効かなくなるリスク高まる。一部の地域で賃金や物価動向に二次的効果が現れている兆し。5月のインフレ率3.7%は受け入れがたいほど高く、警戒する必要。第2四半期GDP伸び率は第1四半期の高水準から減速の兆しが現れる見込みだが、不透明感や市場の緊張が続いている。
◎英 → キング英中銀総裁=英中銀は、CPIを抑制し、目標水準回復に行動の準備。英国の経済成長は急激に減速。中銀はCPIの目標実現のため景気減速必要と判断。
日本・その他
◎ロシア → メリキャン・ロシア中銀第1副総裁=今年のロシアのインフレ率、12%に達する可能性。
ブラジル → メイレレス・ブラジル中銀総裁=インフレ抑制のため必要な措置をとる。
◎リビア → リビア国営石油総裁=サウジ以外のOPEC加盟国、増産のための余剰能力ない。
◎中国 → 米中戦略経済対話=周小川中国人民銀行総裁、世界金融市場の安定にドルが果たす役割と、景気低迷に対処するその他の方法について協議した。 ドル安が中国のインフレに果たす役割については特に協議しなかったが、ドル安がエネルギーや商品価格を押し上げていることについては話し合った。 米サブプライム危機と天然資源の価格急騰を受けた循環的な景気低迷に対処するための米中による金融・財政政策の運営方法についても協議。
◎NZ → カレンNZ財務相=ニュージーランドの経済成長は、エネルギーや食料価格の上昇により、予想を下回って収縮する可能性がある。
2008年6月18日 本日の為替戦略
キングBOE総裁が英政府・財務相に送った釈明の書簡では、「英消費者物価が年末に4%を超える水準でピークを打ち低下するが、2009年にも引き続き2.0%の目標を上回って推移する」との見通しを発表した。メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁は「7月3日のECB理事会での利上げについて、確実性があり得る。利上げが複数回となる可能性については明言を避けた」と言っている。昨日アジア市場でユーロ売りの材料にされた、スマギECB専務理事の「中銀は利上げを深刻に考えていない。インフレ2%へ低下させるには0.25%の利上げで十分」と発言したが、7月の利上げをEURの為替レートに折り込みながら、欧米共にインフレリスクが強く、上げ幅は別として、利上げは避けられない状況にある。
一方、米国は年内の金利据え置きが予想されており、ホワイトハウスが真のドル高政策を積極的に採択しない限り、ドル売りの材料は残る。しかし、ホワイトハウス、FRBのドル高誘導とも取れる発言と、FRBが為替政策に関与する異例の措置に、ドルインデックス3月17日の70.70から、徐々に底値を切上げ、ついに一時74台まで上昇、上昇トレンドが続き、ドル高の流れは継続している。
本日の経済指標・その他では、主要な経済指標も無く、イングランド銀行議事録が重要で、昨日のキングBOE総裁が議会に宛てた書簡にポンド相場が急落した経緯もあり、前回の政策金利据置きが予想通り8対1で決定されたのか注目したい。
●ドル円
ドル円は、200日移動平均線の108.26円近辺で上昇も停滞し、108.63円のテクニカルポイントを上抜けできるまでは、積極的なドル買いも難しいと見ているが、短期的な流れは別にするとドル高の流れに入り、押し目でのドル買いが続きそうである。話はそれるが、昨日、福田総理は海外記者との会見で、消費税引き上げは必至と発言、そうでなくても暗い世相がより暗くなるのではと心配される。相場の格言に、材料はあとでついてくるとある、日本の公的債務は1000兆円以上あるとも言われているが、円を売ろうと思えば何でも材料にできそうである。
ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間から上限で取引が続いている。上値のポイントは、108.63円、109.02円、109.91円。下値のポイントは、107.75~80円、107.33円、106.98円、106.55円。RSIは61と50を上回るが横ばいで推移、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、108円を中心に狭いレンジで取引が続き、RSIは42と50を割込み、弱い下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売り。Dailyチャートは、上昇トレンドが続き、108.60円で上値が押さえられ、RSIは60と弱い上昇ラインができ、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、中期の買い、短期の売りが続き、107.33円~108.63円のレンジを予想。
●ユーロドル
ユーロドルは、引き続き1.53~1.59のレンジで取引が続き、いい加減嫌になりそうであるが、最近はユーロの上昇力も鈍くなり、上値が徐々に切り下がっているとも言えなくもない。大手投資家がオプションを利用してレンジ相場で儲かっているようであるが、ユーロ売りを期待しながらも、短期勝負は時間と共にユーロショートも持ちきれず、結局は戻りを辛抱強く待つ以外なさそうである。
ユーロドルの4時間チャートは、弱い上昇トレンドも弱まり、広くは1.53~1.56のレンジが続いている。上値のポイントは、1.5586、1.5602、1.5636、1.5843。下値のポイントは、1.5478、1.5410、1.5359、1.5337。RSIは上昇ラインも消え横ばいとなり、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、1.5300を底値に緩やかな上昇が続き、RSIは58と50を上回るが横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、下値をトライしながら、またしても、1.5340~1.5863のレンジに入り、RSIは51と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、買いで、1.5478~1.5586のレンジを予想。
●ポンド円
ポンド円は、買いの流れが、昨日のキングBOE総裁の書簡の内容でどのように変化するのか心配である。特に211円、212円、そして、213円をトライ中の出来事でもあり、将来の利上げ観測はポンドに対してプラスの材料ではあるが、反応は、スタグフレーションをイメージし、売りとなっている。今後数日間は決め打ちせず、市場の反応と通貨当局者の発言を待ちたい。
ポンド円の4時間チャートは、210.50円を下限に上昇が続きき210.50~213.00円のレンジに入っている。上値のポイントは、213.48円、212.61円、213.25円、216.23円。下値のポイントは、210.63円、210.48円、210.07円、208.57円。RSIは61と弱い下降ラインに入り、トレンドモメンタムは売り。1時間チャートは、212~213円のレンジ下限を割込み下落が続き、RSIは32と下降ラインがやや弱まり、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドが続き、RSIは64と上昇もやや弱まり、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、売りを継続、210.07円を割り込むまでは消極的な売り。
●本日の経済指標・その他
8:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(4月30日分)
8:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(5月19・20日分)
14:00 日本 4月 景気動向調査・改訂値=先行CI指数=予想 前回92.8%、一致CI指数=予想 前回101.7%
17:30 英 イングランド銀行(BOE)議事録=8対1で政策金利の据え置き決定を予想
17:30 英 6月 CBI Industrial Trends Survey=予想-14 前回-10
18:00 スイス 6月 ZEWサーベー=予想 前回-60.4
21:30 カナダ 5月 景気先行指数=前月比予想0.1% 前回0.1%
米サンフランシスコ地区連銀主催会合 「グローバル金融のなかのアジアの役割」 イエレン総裁あいさつ(サンフランシスコ)
ダーリング英財務相とブラウン首相が経済政策演説
米中戦略経済対話(最終日、メリーランド州アナポリス)
2008年6月18日 17日の海外為替市場
日経平均株価=14348.37(-6.0 -0.04%)、NYダウ=12160.30(-108.78 -0.89%)、独DAX=6796.16(66.28 0.98%)、英FTSE=5861.90(67.30 1.16%)、金=886.90(0.60 0.07%)、原油=134.01(-0.60 -0.45%)。
アジア市場では、FT紙、WSJ紙、ワシントンポスト紙など、米利下観測が後退することを思わせる記事が掲載され、早朝からドル売りが強いた。オーストラリア準備銀行6月の理事会の議事録=7.25%の政策金利据え置きを決定。現在の金利が、景気とインフレの抑制に十分な水準であるとの結論に達した→ 将来の利上げ観測が弱まり、AUDUSD、AUDJPYが下落。
アジア市場から欧州市場の早朝では、スマギECB専務理事「中銀は利上げを深刻に考えていない。インフレ2%へ低下させるには0.25%の利上げで十分」と発言→ ECBの大幅な利上げ観測が後退し、EUR売りとなる。
英消費者物価指数は、前年比3.3%(予想3.1% 前回3.0%)と予想を上回り統計開始の1997年来の高水準に、GBPUSD=一時1.9658→1.9700まで急伸、キング総裁が政府に宛てた書簡で「金融政策委員会は成長減速と物価上昇の間で困難な舵取りを迫られていると説明」→ GBPUSD=1.9470まで急落。
独ZEW景況感調査の景気期待指数は、-52.4(予想-44.0 前回-41.4)、ユーロZEW景況感調査は、-52.7(前回 -43.6)とマイナス幅が拡大、EURUSD=1.5500→1.5465まで一時下落したが、ユーロ貿易収支が、23億ユーロ(予想-14億ユーロ 前回-15億ユーロ )と予想より強く値を戻した。
米国市場では、米生産者物価指数は、前年比7.2%(予想6.7% 前回6.5%)と予想を上回るが相場への影響は薄く、米住宅着工件数は97.5万戸(予想98万戸 前回100.8←103.2万戸)と17年来の低水準、住宅着工許可件数は96.9万戸(予想86万戸 前回98.2万戸)と予想を上回るも低水準、米株価も弱くドル売りに変化。
●ドル円
アジア市場のドル円は108.21円で取引が始まり、仲値近辺の108.28円を高値に、米各紙がFRBの金融引締めに関しての意見相違を示唆する記事や、利上げ時期が遅れるとの思惑、7月のFOMCで金利据え置き観測が強まると、昨日の安値107.78円を割込み、107.74円まで下落、USDCHFの買いに108.00円まで値を戻したが、スマギECB専務理事発言を受けたEURJPYの売り、スイス第1四半期の鉱工業生産を受けたCHFJPYの売りに、107.61円まで値を下げた。欧州市場は107.89円で取引が始まり、オプション勢や欧州系ファンどの買いに下げ止まり、キングBOE総裁が政府へ宛てた書簡の内容にGBPUSDが急落、ドル円も108.23円まで上昇、弱い独・ユーロZEW景況感に、EURJPY、GBPJPYが売られ上値は重く、一時108.00円まで下落した。ゴールドマンサックスの決算に108.40円まで上昇したが、108.50円超えの売りは厚く、弱い米住宅着工件数にドル売りへと変化、弱い米国株に108.00~10円を割り込むと、利食いの売りが拡大し107.90円まで値を下げ、オプション勢、資本筋の買いに下げ止まり、06:00時では107.92円で取引されている。
●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5476で取引が始まり、朝方の1.5461を安値に、米各紙でFRBの利上げを疑問視する記事を掲載、国内外投機筋の買いに1.5500~20の売りを消化しながら、前日高値1.5519を超えるとストップロスの買いを誘発し、1.5541まで急伸、一時1.5513まで値を下げたが、欧州勢の買いに1.5552まで続伸、スマギECB専務理事の発言や、USDCHFの買いに1.5500まで下落した。欧州市場は1.5530で取引が始まり、東欧勢の買いに下げ止まり、1.5500~25で売り買いが交錯したが、キングBOE総裁が政府へ宛てた書簡にGBPUSD売りが加速、ユーロドルも値を下げ、弱い独・ユーロZEW景況感に1.5467まで下落した。ユーロ貿易収支が予想を上回り、東欧勢の買いに1.5517まで上昇、1.5475~15のレンジで売り買いが交錯、ゴールドマンサックスの決算にユーロが売られ、弱い米国株に下げ止まり、弱い米住宅着工件数に徐々に底値を切上げ、1.5527まで値を戻し、06:00時では1.5511で取引されている。
●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は167.47円で取引が始まり、投信筋の円売り、資本筋のAUDJPY買いに167.84円まで上昇、豪中銀の議事録を受けたAUD売りに167.28円まで下落、本邦勢の買いに167.70円まで値を戻したものの、スマギECB専務理事の発言に、167.67円→167.08円まで急落した。欧州市場は167.56円で取引が始まり、167.08円を底値に、アジア勢や本邦勢の買いが続き、167.61円まで上昇、GBPJPYの売りや弱い独・ユーロZEW景況感に167.30~75円で高下ながらも資本筋からの買いが続き、米PPI、住宅着工件数の発表直後には、167.78円まで上昇した。弱い米株価と利食いの売りに上値も重く、167.50~75円のレンジで売り買いが交錯、終盤にかけては167.40円まで小幅下落し、06:00時では167.40円で取引されている。
●主な経済指標の結果
8:50 日本 4月 第3次産業活動指数=前月比1.8%(予想0.5% 前回0.3%)
10:30 豪 豪中銀(RBA)議事録
16:15 スイス 第1四半期 鉱工業生産=前年比4.3%(予想6.4% 前回9.1%)
17:30 英 5月 消費者物価指数(CPI)=前月比0.6%(予想0.4% 前回0.8%)、前年比3.3%(予想3.1% 前回3.0%)、RPI=前月比0.5%(予想0.3% 前回0.9%)、前年比4.3%(予想4.1% 前回4.2%)、小売物価指数RPIX=前月比0.7%(予想0.5% 前回0.9%)、前年比4.4%(予想4.1% 前回4.0%)→ 予想を上回り統計開始の1997年来の高水準に一時的にポンド買いになるが直後、キングBOE総裁の書簡内容に急落
18:00 独 6月 ZEW景況感調査: 景気期待指数=-52.4(予想-44.0 前回-41.4)、現況指数=37.6(予想37.6 前回38.6)→ 期待指数のマイナス幅が拡大、EUR売りとなる
18:00 ユーロ 6月 ZEW景況感調査=-52.7(前回 -43.6)
18:00 ユーロ 4月 貿易収支=23億ユーロ(予想-14億ユーロ 前回-15億ユーロ )、輸出=1382億ユーロ(前回1283)、輸入=1359億ユーロ(前回1299)→ 予想を上回る
21:30 米 第1四半期 経常収支=-1764億ドル(予想-1730億ドル 前回-1672←-1730億ドル)
21:30 米 5月 生産者物価指数(PPI)=前月比1.4%(予想1.0% 前回0.2%)、前年比7.2%(予想6.7% 前回6.5%)、コア=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.4%)、 前年比3.0%(予想3.0% 前回3.0%)
21:30 米 5月 住宅着工件数=97.5万戸(予想98万戸 前回100.8←103.2万戸)と17年来の低水準、住宅着工許可件数=96.9万戸(予想86万戸 前回98.2万戸)
22:15 米 5月 鉱工業生産=前月比-0.2%(予想0.1% 前回-0.7% )
22:15 米 5月 設備稼働率=79.4%(79.7% 前回79.6← 79.7% )
●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → 米ゴールドマンサックスのアナリスト=世界的な信用収縮は2009年までピークに達することなく、米銀は膨らんだ損失に対処するため650億ドルの追加資本調達が必要となる可能性。
◎米 → ゴールドマンサックス第2四半期=金融市場の混乱によりトレーディングや投資銀行部門が低迷し、11%の減益で利益は予想を上回った。 純利益は20.9億ドル(1株当たり4.58ドル)。前年同期は23.3億ドルル(同4.93ドル)。
◎米 → ポールソン米財務長官=米中はすべての経済問題では合意せず、対話継続が必要。成長支援に向け為替を含む開かれた市場の必要性を協議へ。米中戦略経済対話の継続が重要。
◎米 → プール・前セントルイス連銀総裁=エネルギー価格上昇は一時的ではない。FRBは早急に金利につき行動すべき。FRBは利下げを取り下げたようだ。
◎米 → フィオリーナ・マケイン上院議員経済顧問=マケイン氏が米大統領になれば、強いドル政策を推進し、介入という強力な薬を検討する用意がある。
◎米 → WSJ=FRB来週のFOMCではほぼ確実に金利を据え置く見通し。インフレ見通しが相当に悪化しない限り、秋前に利上げが必要になる状況とはならないと認識。
◎米 → 米格付会社ムーディーズ=米金融会社GMACの格付けを引き下、GMAC傘下の住宅ローン会社レジデンシャル・キャピタル(レスキャップ)を格下げする可能性があると発表した。
欧州・英国
◎ユーロ → オルドネス・スペイン中銀総裁=比較的高水準のインフレと経済低迷に直面し、各国中銀は難しい決断を迫られる状況にある。ユーロ圏のインフレには上向きリスクがあるが、中期的見通しに関するかなりの不透明性がある。米景気見通しをめぐる不透明性は数カ月前よりも高まった。 これら全ての要素は、多くの中央銀行にとって特別に複雑な状況をつくり出す。インフレ面の緊張が景気減速の顕著な傾向、金融安定に対するかなりのリスクと一体となっている。
◎ユーロ → メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁=7月3日のECB理事会での利上げについて、確実性があり得る。一方、利上げが複数回となる可能性については明言を避けた。
◎英 → キングBOE総裁は英政府に書簡を送った=食品・燃料価格の急騰により、消費者物価指の上昇率が年内に4%を上回る可能性があるが、中銀としてはCPI上昇率を2年以内に2%の目標に戻すことに照準を合わせている。イングランド銀行は、国立統計局が同日発表した5月のCPI上昇率が前年比3.3%と、目標の2.0%を1%ポイント以上上回ったことで政府への釈明を余儀なくされた。
◎英 → キング総裁が政府に宛てた書簡=金融政策委員会は成長減速と物価上昇の間で困難な舵取りを迫られていると説明。 上方リスクとしては、目標を上回るインフレ率が継続するリスクが、英景気減速の兆候に対し、これまで金融政策委が一段と積極的に対応していない理由を説明している。一方、下方リスクとしては、景気減速が余りにも急激で、インフレが目標に戻るばかりでなく、目標以下に落ち込むリスクがあると指摘。 インフレ率を目標水準に戻すために必要となる今後の金利の軌跡は今のところ不透明だ。 CPI上昇率について、年末に4%を超える水準でピークを打った後に低下するが、2009年も、引き続き目標を大きく上回って推移する見通し。
◎ユーロ → スマギECB専務理事=中銀は利上げを深刻に考えていない。インフレ2%へ低下させるには0.25%の利上げで十分。欧州中銀が米国の金利変更に追随を迫られないのは初めて。物価上昇は非常に不人気なため多くの政府が引き締めを容認している→ スマギECB専務理事
日本・その他
◎日本 → 渡辺前財務官=為替介入には各国の協調必要だが、その結論に達するのは難しい。
◎豪 → オーストラリア準備銀行6月の理事会の議事録=7.25%の政策金利据え置きを決定。現在の金利が、景気とインフレの抑制に十分な水準であるとの結論に達した。経済指標の大半は、内需の伸びが鈍化していることを示している。現在の政策において、必要な需要の鈍化は起こるとの評価→ 金利引き上げ観測が弱まるとの判断から、0.9400→0.9437まで上昇、直後に0.9400まで下落した。
2008年6月17日 本日の為替戦略
NYタイムズ紙では、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、JPモルガン・チェース、リーマン・ブラザーズ、メリルリンチ、ゴールドマン・サックス・グループ、モルガン・スタンレーの7社で、2004年初めから2007年半ばにかけて計2540億ドル(約27兆5000億円)を稼いだが、2007年7月以降に1072 億ドルの評価損を出したとある。米系証券は化け物みたいに、まさにすさまじい利益を稼ぎだし、それがサブプライム問題に失敗してもまだ利益の半分を残しているとも言えなくもない。
JPモルガン・チェースは、欧州の金融機関が、保有資産の時価評価に伴い、さらに97億ユーロ(約1兆6190 億円)の評価損を計上するとの見通しを発表し、まだまだ金融不安が解消したとはいえそうに無い。
原油価格はサウジアラビアが増産に応じて、最高値を更新してから急速に値を下げているが、「リヤド・ワシントン密約」をご存知でしょうか? これは某情報からの抜粋ですが、「1974年にキッシンジャー米国務長官とファハド皇太子との間で締結されたもので、1971年のニクソンショックにより「ドル・金本位制」が崩壊した後に確立され、サウジアラビアは、原油のドル建て決済を維持し、原油の安定的供給、オイルマネーによる米国債投資を保障し、米国はサウジアラビアの安全保障とサウド家の権益を保護した。
現在の状況は、原油価格の高騰に、サウジアラビアが原油高を放置すれば、米国のインフレ懸念が高まり、米国がドル安を放置すれば、ドルにペッグしたサウジ・リアルのインフレ懸念と、ドル建て資産の減少を招くことになる。今回の、ポールソン米財務長官とアッサーフ・サウジアラビア財務相の会談ではサウジアラビアが通貨リヤルとドルとのペッグ制度を維持することで利益を受ける点で見解が一致したとある。そして、ポールソン米財務長官はドル高に誘導するため、ドル買い介入の可能性を示唆したものと思われる。バーナンキFRB議長も、ドル安によるインフレリスク警戒、ドル安への懸念を表明し、ブッシュ米大統領も強いドルを望むと表明。
6月22日に、サウジアラビアで、原油産油国・消費国の会合が開かれ、原油価格安定化の解決策が協議され、サウジアラビアは、産油量を過去最高水準の日量1000万バレルに引き上げることを検討とある。」・・・・・・・
もし、これが事実で、今後、ドル高となり、原油価格が下げれば、またしても、「リヤド・ワシントン密約」に基づいているとも言われそうであるが、原価各を下げることは、そう簡単なものでもなく、将来の結果を見てから判断する以外ない。
本日の経済指標・その他では、多くの経済指標が発表され、忙しい一日になりそうである。豪中銀の議事録が発表され注目され、英消費者物価指数は前回から低下が予想されているが、インフレ見通しが強く利上げ観測も広まりつつあり、結果が注目される。独ZEW景況感調査、米生産者物価指数、米住宅着工件数等、相場を動かす材料にされやすい。
●ドル円
ドル円は、先の高値108.62円がドル円上限と考えていた市場参加者は多かったが、昨日は108.59円と直前まで試し失敗、まだドル高を試す勢いが続いている。しかし、この水準を簡単に超えてドル買いが加速するとも思えず、売り買いが交錯する水準と判断し、ドルロングは一部利食いながら、押し目で買い戻すことも考えたい。
ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間から上限の間で推移している。上値のポイントは、108.43円、108.63円、109.91円。下値のポイントは、107.70~75円、107.33円、106.978円、106.55円。RSIは59と下降ラインに変わり、トレンドモメンタムは売りに変化している。1時間チャートは、108円台を維持し上昇トレンドが続き、RSIは51と弱い下降ラインで、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドが続き、RSIは63と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、売りに変わり、107.80円~108.63円のレンジか、107.33円~108.63円のレンジの下限を試すことを予想。
●ユーロドル
ユーロドルは、1.5303、1.5345を安値に何とかレンジ下限で下げ止まり、1.55台まで上昇したが、これも上昇力も弱い。アイルランド国民投票でリスボン条約の批准が拒否された影響も不透明で、過去にフランスが同様の国民投票で拒否されたときにはユーロは大幅に下落した経緯もあり、まだまだ、底値が見えてこない。
ユーロドルの4時間チャートは、下降トレンドが崩れ上昇に変化しつつある。上値のポイントは、1.5509、1.5586、1.5602、1.5636。下値のポイントは、1.5410、1.5359、1.5337。RSIは50と上昇ラインに入り、トレンドモメンタムも買いに変化しようとしている。1時間チャートは、下降トレンドも崩れ買い変化、RSIは61と上昇から下降に変わり、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジの下限を試し失敗、RSIは48と横ばい、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、引き続き売り。
●ポンド円
ポンド円は、210円の揉み合いから213円台を狙う水準まで上昇、212円~213円のレンジに入りやすくなっている。214円を超えると大幅な、新たな上昇が予想できるが、それまでは、利食い先行で望みたい。また、GBPUSDも1.94~1.97のレンジに入りやすく、上限に近い。
ポンド円の4時間チャートは、210円台の揉み合いから、上昇トレンドが続き212~213円のレンジに入っている。上値のポイントは、213.71円、214.29円、216.89円。RSIは74と上下に振れながらも横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、上昇トレンドが続き、RSIは69と上昇ラインが続くがやや弱く推移、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドが続き、RSIは68と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。211.19円~213.71円のレンジ。
●本日の経済指標・その他
8:50 日本 4月 第3次産業活動指数=前月比予想0.5% 前回0.3%
10:30 豪 豪中銀(RBA)議事録
16:15 スイス 第1四半期 鉱工業生産=前月比-7.1% 前回6.8%、前年比予想6.4% 前回9.1%
17:30 英 5月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.4% 前回0.8%、前年比予想3.1% 前回3.0%、RPI=前月比予想0.3% 前回0.9%、前年比予想4.1% 前回4.2%、小売物価指数RPIX=前月比予想0.5% 前回0.9%、前年比予想4.1% 前回4.0%
18:00 独 6月 ZEW景況感調査=予想-44.0 前回-41.4、現況指数=予想37.6 前回38.6
18:00 ユーロ 6月 ZEW景況感調査=予想 前回 -43.6
18:00 ユーロ 4月 貿易収支=予想-14億ユーロ 前回-23億ユーロ
21:30 米 第1四半期 経常収支=予想-1730億ドル 前回-1730億ドル
21:30 米 5月 生産者物価指数(PPI)=前月比予想1.0% 前回0.2%、前年比予想6.7% 前回6.5%、コア=前月比予想0.2% 前回0.4%、 前年比予想3.0% 前回3.0%
21:30 米 5月 住宅着工件数=予想98万戸 前回103.2万戸 、 住宅着工許可件数=予想86万戸 前回98.2万戸
22:15 米 5月 鉱工業生産=前月比予想0.1% 前回-0.7%
22:15 米 5月 設備稼働率=79.7% 前回 79.7%
米中戦略経済対話(18日まで、メリーランド州アナポリス)
ゴールドマン・サックスの決算発表
2008年6月17日 16日の海外為替市場
G8でドル安是正も無く、弱いながらもドルの売りの流れから始まり、ユーロ圏消費者物価指数の前年比が3.7%と過去最高となったことで、7月ECB利上げ観測が強まりユーロ買いが強く、NY連銀製造業景気指数が非常に弱く、原油価格は最高値を更新した後に急落、米株価も弱く、ドル売りの流れが続いた。
日経平均株価=14354.37(380.58 2.72%)、NYダウ=12269.08(-38.27 -0.31%)、独DAX=6729.88=(-35.44 -0.52%)、英FTSE=5794.60(-8.20 -0.14%)、金=886.30(13.20 1.51%)、原油=134.61(-0.25 -0.19%)。
アジア市場は、ポジション調整のドル売りが散見されながらも、動きは鈍く、円はオプション絡みの売りに軟調に推移した。
欧州市場は、ユーロ消費者物価指数が、前年比3.7%(予想3.6% 前回3.3%)と、1997年の統計開始以来で最大の上昇率となった。ウェリンク・オランダ中銀総裁、トゥンペルグゲレルECB専務理事など、インフレ警戒発言が続き、7月のECB利上げ観測が一段と強まり、EUR買いの流れがスタート、ドル全面安の展開が続いた。
米国市場では、米NY連銀製造業景気指数は、-8.68(予想-2.2 前回 -3.23)と、予想を大幅に下回りドル売りが強まり、株価は弱くドル売りの流れが続き、米住宅建設業者指数(NAHB)も、18(予想19 前回19)と過去最低水準に並び、米株価も弱く、ドル安値圏での取引となった。
●ドル円
アジア市場のドル円は108.04円で取引が始まり、朝方の107.87円を安値に、仲値に向けた実需筋の買いに108.42円まで上昇したが、108.50円ではオプション勢の防戦売りに108.18円まで値を下げたが、オプションカット後のドル買いに108.59円まで上昇、2月14日の高値108.62円超えを失敗しながらも、高値圏で取引が続いた。欧州市場は米金融機関の決算を控え、ドル買いも鈍く、ECBフィキシングでは108.10円まで下落、 弱いNY連銀製造業景気指数に108円を割込み107.93円まで続落となった。弱い米国株にも、GBPJPYなどクロスで円売りが続き、NYオプションカット後には108.33円まで上昇、主要通貨でドル売りが進み、住宅建設業者指数(NAHB)も弱く、108.00~25円のレンジでと取引が続き、06:00時では108.21円で取引されている。
●ユーロドル
ユーロドルは、オセアニア市場で1.5436まで上昇、アジア市場は1.5404で取引が始まり、1.5375~1.5421の狭いレンジで取引が続いていたが、リスボン条約の批准否定の混乱やM&A絡みのユーロ売りの材料に上値は重く、オプション勢の売りに1.5345まで下落した。欧州市場では1.5361で取引が始まり、欧州勢のGBPUSDやUSDCHFでのドル売りに、ユーロを買い戻す動きが強く1.5440まで上昇、ユーロ圏消費者物価指数を受けた、当局者のインフレ懸念・利上げを示唆する発言に、1.5475まで上昇した。1.5455~75の狭いレンジで取引が続いた。弱いNY連銀製造業景気指数に1.5519まで上昇、1.55台では欧州実需筋やオプション勢の売りに上値は重く、NYオプションカットでは1.5460まで下落、1.5460~1.5500のレンジでの取引が続き、06:00時では1.5477で取引されている。
●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は166.44円で取引が始まり、朝方の166.40円を安値に、仲値では資本筋の買いに166.93円まで上昇、GBPJPYの買いに底堅く、166.60~90円の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は166.74円で取引が始まり、167円超えのストップロスを誘発し、2月9日の高値167.15円を若干上回る167.17円まで上昇、利食いの売りに売り買いが交錯しながらも、クロスの円売りに続き、167.69円まで上昇、NY連銀製造業景気指数の発表直後には167.19円まで一時値を下げたが、円売りの流れは強く、167.25~60円のレンジで取引が続き、06:00時では167.48円で取引されている。
●主な経済指標の結果
7:45 NZ 第1四半期 製造業売上高=前期比3.7%(前回8.3%)
16:15 スイス 4月 小売売上高=前月比2.4%(予想2.0% 前回-2.5%)、前年比-9.4%(予想4.1% 前回9.7%)
18:00 ユーロ 5月 消費者物価指数(CPI)・改定値=前月比0.6%(予想0.6% 前回0.3%)、前年比3.7%(予想3.6% 前回3.3%)、コア=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.2%)、前年比2.5%(予想2.5% 前回2.4%)→ 前年比は1997年の統計開始以来で最大の上昇率
21:30 米 6月 NY連銀製造業景気指数=-8.68(予想-2.2 前回 -3.23)、支払価格=66.28(前回69.57)、新規受注=-5.48(前回-0.46)、従業員数=1.16(前回1.09)
22:00 米 4月 対米証券投資=606億ドル(前回-487←-482億ドル)
2:00 米 6月 住宅建設業者指数(NAHB)=18(予想19 前回19)
●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → バーナンキFRB議長=米国の社会保障やメディケア・プログラム支出の増加は、抑制しなければ債務や財政赤字の拡大につながり、最終的には金利や経済成長に影響する。
◎米 → ラッカー・リッチモンド連銀総裁=リスクバランスは今年初めから変化、適宜に金利を変更する必要。ドル安の潜在的インフレへの影響、著しいリスク。リスクバランスの変化、金利変更につながる可能性。米国のインフレは受け入れがたいほど高いが、インフレ期待などにはまだ影響が及んでいない。FRBは当面金利を据え置く可能性。インフレ期待は私が望むよりも高いが安定的。インフレが安定しているようだからと言って安心してよいということではない。
◎米 → 米リーマンブラザーズ=3─5月期は28億ドルの赤字、評価損は37億ドル。
欧州・英国
◎トルコ → トルコ中銀=政策金利の翌日物借入れ金利を0.5%引き上げ16.25%に決定、予想通り。
◎ユーロ → ウェリンク・オランダ中銀総裁=ユーロ圏のインフレを中期的に抑制することがECBの最優先課題。トリシェECB総裁が7月利上げの可能性を示唆した6月5日の会見メッセージは十分に明白。今年下半期について憶測するのは時期尚早。
◎ユーロ → 欧州委員会の報道官=ユーロ圏CPIの上昇を受け、ユーロ圏のインフレが主要な経済問題だとの認識。
◎ユーロ → トゥンペルグゲレルECB専務理事=最近の高いユーロ圏インフレについて、警告のシグナル。 ECBは高度な警戒態勢にある。金融市場は金利に関するECBのシグナルを正しく解釈している。ユーロ圏で賃金上昇圧力の高まりという懸念すべき兆候が表れている。ユーロ圏全体としては、全面的なインフレの二次的影響の兆しはまだみられない。 第1四半期のユーロ圏単位労働コストが上昇したことについて、一部の国では、公共部門を中心に賃金上昇圧力の高まりという懸念すべき兆候が表れ始めており、軽視すべきではない。
◎ユーロ → パパデモスECB副総裁=ユーロ圏のインフレは長期間3%超を維持し、2009年には穏やかに低下する見通し。
◎英 → 英バークレイズ=40億ドルの新株発行を検討中と確認。
◎英 → 英産業連盟(CBI)=2009年来年の英経済成長率は1992年以来最低になるとの見通。 2009年のGDP=1.3%(前回1.7%)、英経済がリセッションから回復し始めた1992年以来の低水準。2008年のGDP=1.7%(前回1.8%)に引下げた。2009年消費者支出の伸び=0.7%で1992年来の低水準。インフレ率は2009年にかけて3%台を維持。
日本・その他
◎日本 → 白川日銀総裁=世界的なインフレリスクの高まりも市場不安定化しているひとつの要因。国際金融市場は小康状態だったが、このところ振れの大きい不安定な状況。
◎日本 → 大田経済財政担当相= 月例経済報告関係閣僚会議後の会見で、6月月例経済報告で基調判断を若干下方に変更したが、景気後退とはみていない。ただ、景気下振れリスクは5月より高まり注意が必要。
◎日本 → 佐藤金融庁長官=サブプライムローンを発端とするグローバルな市場混乱は続いている。さらに証券化商品市場の流動性が回復しておらず、欧米の大手金融機関について資本不足が完全に解消されたかどうか、全てが手当て済みとは言えない。欧米の大手金融機関がおかしくなって、グローバルなシステミックリスクの顕在化につながるがい然性は少なくなってきている。
◎中国 → 人民銀行=5月の中国企業物価指数、前年比+9.6%(前回10.3%)。
◎アジア → 黒田アジア開発銀行総裁=アジアの多くの国がインフレ高進と景気後退の狭間で政策ジレンマに陥っており、適切な対処策が施されない場合、ハードランディングのリスクが高まる。
◎韓国 → 韓国為替当局=ウォン安抑制のためドル売り介入のもよう。
マレーシア → マレーシア中銀総裁=利上げ決定前にコスト上昇の影響を見極める方針。
◎国連 → 国連の潘基文事務総長=サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相と会談後、サウジが需要の増加と価格急騰に対応するため、原油生産を7月からに日量970万バレルに引き上げる。
2008年6月16日 本日の為替戦略
大阪G8に過大な期待感を持っていた市場参加者も少ないと思われていたが、もし、ドル安是正が声明に盛られたら・・・・、このリスクが意識され、これが要因の一つとなり先週後半にドル買い強まっていた。
G8の結果では、インフレへの懸念で一致したものの具体的な協調政策の提示はなく、為替に関する言及は盛り込まれなかった。その反動に週初はドル売りに動きやすいが、押し目でのドル買いの流れは当面変わりそうに無い。また、G8の参加者が自国に帰り、どのような発言をするのか、いつもながらこれも為替変動要因となっている。
本日の経済指標・その他では、スイスの小売売上高は18日のスイス中銀の政策金利で、0.25%の利上げ観測も残り、数字によってはスイス相場が大きく動く可能性が強い。ユーロの消費者物価指数は、前回より上昇することが予想されており、米NY連銀製造業景気指数、対米証券投資、住宅建設業者指数(NAHB)が注目される。また、バーナンキFRB議長の上院財政委員会の会合で講演が予定されているが、テーマはヘルスケア改革の課題で、あまり注目されていない。
●ドル円
ドル円は、旺盛な海外金融機関や投資家の資金調達に、主要国では利上げ観測が浮上するなど、国内の個人・機関投資家の外債投資など、円にとってはマイナス材料が多い。107円台近辺を底値に108円台まで上昇したとことで、2月14日の高値108.62円が直前に迫り、この水準を巡り利食いの売りと、押し目買いの攻防が予想される。
ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの上限近くで推移している。上値のポイントは、108.43円、108.63円、109.91円。下値のポイントは、107.75円、107.68円、107.25円。RSIは69とピークの80から弱含みで推移し、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、108円をクリアし上昇トレンドが続き、RSIは57とやや弱く、トレンドモメンタムは売り買いのサインが交錯しながら、売りになっている。Dailyチャートは、106円を底値に上昇トレンドが続き、RSIは65と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買いで、107.68円~108.63円のレンジ入りやすい。
●ユーロドル
ユーロドルは、アイルランド国民投票でEU新条約「リスボン条約」の批准が否決され、1.5300~1.5850の550ポイント・レンジの下限を試し、5月8日の1.5285を直前に控え、ユーロ売りの流れが続きそうである。G8でドル安是正が明文化されなかったことで、一時的なユーロ買いの可能性も残るが、主要国でのドル買いの流れに、ユーロ売りが続きそうである。
ユーロドルの4時間チャートは、1.5340を一時割込み、下降トレンドが続いている。上値のポイントは、1.5410、15478、1.5509、1.5586。下値のポイントは、1.5303、1.5183、1.4934。RSIは33と19からは上昇しているが引き続き下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、1.53を底値に下降トレンドが続き、RSIは43と50を割込み、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジ下限を一時割込み、下値とトライが続き、RSIは47と50を割込み横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売りで、1.5183~1.5478のレンジに入り、戻り売り。
●ポンド円
ポンド円は、209円台をようやくクリアし210円台まで上昇、クロスで円売りの流れが続き、一円幅で徐々に底値を切上げ、買いの流れが続きそうである。ただ、ポンドドルが上値を切り下げ、下限の1.94を終値で割り込むとポンド円も売りに変化しやすくなる。
ポンド円の4時間チャートは、210円を超え上昇トレンドが再開されている。上値のポイントは、211.75円、213.71円。下値のポイントは、210.48円、210.00円、209.45円、208.82円。RSIは58で50~70のレンジに入り、トレンドモメンタムは売りがリジェクトされ買いに変化している。1時間チャートは、210円を超え底固めし、210円~211円のレンジに入り、RSIは58と横ばいで、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、Dailyチャートは、209~211円のレンジで取引が続き、RSIは58と横ばいが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買い。
●本日の経済指標・その他
英 イングランド銀行(BOE)=四半期報告書
7:45 NZ 第1四半期 製造業売上高=前期比予想 前回9.7%
16:15 スイス 4月 小売売上高=前年比予想4.1% 前回9.7%
18:00 ユーロ 5月 消費者物価指数(CPI)・改定値=前月比予想0.6% 前回0.3%、前年比予想3.6% 前回3.3%、コア前月比=予想0.3% 前回0.2%、前年比予想2.5% 前回2.4%
21:30 米 6月 NY連銀製造業景気指数=予想-2.2 前回 -3.2
22:00 米 4月 対米証券投資=予想 前回482億ドル
2:00 米 6月 住宅建設業者指数(NAHB)=予想19 前回19
23:00 米 バーナンキ米FRB議長が上院財政委員会の会合で ヘルスケア改革の課題について講演
1:00 米 ラッカー米リッチモンド地区連銀総裁が経済見通しについて講演 (サウスカロライナ州スパータンバーグ)
2008年6月15日 今週の為替戦略
先週の動きは:
ポールソン米財務長官は「ドル相場を安定させるために為替介入を実施する可能性を排除しない」と発言、ガイトナーNY連銀総裁は「米FRBはドルを非常に緊密に注視」と発言、ブッシュ米大統領は「強いドルは米国と世界経済の利益だ」と発言、トリシェECB総裁は「米当局のドル発言、非常に強い関心をもって注目」と発言、ホワイトハウス・FRB共にドルサポート発言が飛び出し、ドル買いが始まった。
また、バーナンキFRB議長は「エネルギー価格急騰を警戒する」と発言、米国の金利引締め観測が強まり、カナダ中銀は、当然と思われていた政策金利の引下げを見送り、金利緩和は終了との思惑からカナダドルも上昇した。6月13日・14日のG8財務相会合を控え、週末の海外市場では米ミシガン大消費者信頼感指数が28年来の低水準にもかかわらず、ドル安是正の可能性にドルの買い戻しが続いた。
豪雇用統計の悪化にAUD売りが始まり、スティーブンス豪中銀総裁の引締め型の金融政策は不可欠との発言に逆にAUD買いに変化した。ユーロは、アイルランドのリスボン条約批准を巡る国民投票への懸念が広まり、ユーロ売りが始まり、国民投票の結果は、反対が53.4%、賛成が46.6%でEU新条約「リスボン条約」の批准が否決された。
また円は、米金融機関が資本増強に、日本国内で資金調達してドルに転換、リパトリのドル買いが続き、円安の流れが加速し、白川日銀総裁「景気は下振れリスク、物価は上振触れリスクを意識」と発言、日本の景気鈍化リスクが表面化し円売りの流れが続いた。
その注目のG8では、インフレへの懸念で一致したものの具体的な協調政策の提示できず、為替に関する言及は盛り込まれなかったが、ポールソン米財務長官の否定発言にもかかわらず、商品価格の上昇がドル安の要因と思われており、インフレを抑えたい米通貨当局・ホワイトハウスの方針に、これが潜在的なドル高のサポート材料となっている。
今週の相場展開
G8で「ドル安懸念表明=ドル高への期待感」はやや裏切られた形となり、その反動からドル売りも予想される。しかし、市場のセンチメントはドル高期待が続き、ドル安値圏では買いが強まることも考えられる。それと、いつものことではあるが、G8参加者が自国に帰り、色々は発言をするとおもわれ、この内容に相場が動くことも多い。
先週グリーンスパン前FRB議長が「インフレを低水準で維持しようとするなら、その結果に金利は上昇、金融市場の混乱は恐らく3月にピークに達した」と発言、米シガン大消費者信頼感指数が28年ぶりの低水準ながら、米小売売上高が減税措置の実施に予想を大幅に上回るなど、FRBは金利緩和の終了から利上げ期待が広まり、米金融市場の混乱もボトムアウトし、米減税措置に一時的になるか恒常的になれるかは別として、ドル買いの材料が増えている。
ボーナスシーズンを向かえ、個人投資家の海外資産への投資や、NZや豪州、米国金融機関では、サムライ債など低金利の日本国内で資金調達を増やしている。また、英国、ユーロ、スイス、米国が利上げへ変化しつつあり、再び金利差拡大の思惑も円売りの材料とされている。
不思議なのは、米国のドル高政策への転換の思惑で、何故ドル円が買われるのであろうか? 他の主要通貨でドル高になっており、それがドル円にも影響していると思われる。現実は円の弱さが目立ち、テクニカルでは円が更に弱くなることが示されていが、ドル高への影響は円より他の主要通貨での影響が多いと思われ、材料からはクロスでは円高になりやすいと思われる。
Weeklyベースの比較で、終値を比較してみると、
主要通貨では:
米利上げ期待+ドル高へ方向展開との思惑にドル全面高。アイルランドの国民投票の影響なのか、EURUSDは-3.94%とEURの下落幅が最も大きく、USDJPYは3.1%、USDCCHFも2.77%も上昇、低金利通貨と金融危機のヘッジ通貨の両翼も弱くい。それ以外での、GBPUSDは-2.33%、AUDUSDは-2.38%、NZDUSDは-1.81%とドル高が進み、最も低かったUSDCADでさえも0.98%とドル高が進んだ。
USDJPY OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 105.11 106.44 103.87 104.94 -0.58 -0.55% 2.57 2.44%
13-Jun-08 104.66 108.43 104.40 108.19 3.25 3.10% 4.03 3.84%
EURUSD OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 1.5569 1.5779 1.5365 1.5776 2.22 1.43% 4.14 2.66%
13-Jun-08 1.5784 1.5844 1.5303 1.5382 -3.94 -2.50% 5.41 3.43%
USDCHF OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 1.0412 1.0524 1.0184 1.0185 -2.38 -2.28% 3.40 3.26%
13-Jun-08 1.0182 1.0541 1.0163 1.0467 2.82 2.77% 3.78 3.71%
GBPUSD OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 1.9731 1.9774 1.9462 1.9709 -1.13 -0.57% 3.12 1.57%
13-Jun-08 1.9689 1.9802 1.9411 1.9476 -2.33 -1.18% 3.91 1.98%
AUDUSD OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 0.9543 0.9640 0.9486 0.9625 0.68 0.71% 1.54 1.61%
13-Jun-08 0.9613 0.9646 0.9327 0.9387 -2.38 -2.47% 3.19 3.31%
USDCAD OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 0.9949 1.0219 0.9927 1.0193 2.60 2.62% 2.92 2.94%
13-Jun-08 1.0183 1.0321 1.0151 1.0291 0.98 0.96% 1.70 1.67%
NZDUSD OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 0.7828 0.7891 0.7614 0.7676 -1.52 -1.94% 2.77 3.54%
13-Jun-08 0.7682 0.7702 0.7446 0.7495 -1.81 -2.36% 2.56 3.34%
クロスでは:
円は全面安。ユーロも下落。ドル高の流れにCADJPYは2.14%と最も上昇幅が大きく、次にGBPJPYは1.90%と上昇。EURJPYも0.51%、CHFJPYは0.36%、NZDJPYは0.72%と円の一人負けの展開となり、EURGBPは-0.82%、EURCHFも0.27%と下落となっている。
EURJPY OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 163.64 166.17 161.74 165.56 1.45 0.88% 4.43 2.70%
13-Jun-08 165.21 167.15 164.97 166.40 0.84 0.51% 2.18 1.32%
GBPJPY OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 207.40 208.35 203.96 206.75 -2.37 -1.13% 4.39 2.10%
13-Jun-08 206.07 210.88 205.64 210.68 3.93 1.90% 5.24 2.53%
CHFJPY OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 100.94 103.12 100.27 102.97 1.76 1.74% 2.85 2.82%
13-Jun-08 102.76 103.82 102.54 103.34 0.37 0.36% 1.28 1.24%
AUDJPY OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 100.32 102.01 99.26 100.98 0.14 0.14% 2.75 2.73%
13-Jun-08 100.62 102.01 100.38 101.55 0.57 0.56% 1.63 1.61%
NZDJPY OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 82.28 82.66 80.41 80.49 -2.07 -2.51% 2.25 2.73%
13-Jun-08 80.39 81.47 80.20 81.07 0.58 0.72% 1.27 1.58%
CADJPY OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 105.62 106.09 102.86 102.88 -3.30 -3.11% 3.23 3.04%
13-Jun-08 102.73 105.78 102.48 105.08 2.20 2.14% 3.30 3.21%
EURGBP OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 0.7968 0.8034 0.7926 0.7961 1.16 1.48% 1.08 1.38%
13-Jun-08 0.8016 0.8032 0.7870 0.7896 -0.65 -0.82% 1.62 2.03%
EURCHF OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 1.6312 1.6377 1.6142 1.6142 -0.67 -0.41% 2.35 1.45%
13-Jun-08 1.6074 1.6156 1.6024 1.6099 -0.43 -0.27% 1.32 0.82%
株価
日経平均株価 OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 14,342.96 14,601.27 14,127.75 14,489.44 150.90 1.05% 473.52 3.30%
13-Jun-08 14,275.34 14,308.89 13,810.38 13,973.79 -515.65 -3.56% 498.51 3.44%
ダウ工業株30種平均 OPN HI LW CLS 前週比 % 週レンジ %
06-Jun-08 12,637.67 12,638.08 12,192.06 12,209.81 -428.51 -3.39% 446.02 3.53%
13-Jun-08 12,210.13 12,369.23 12,076.93 12,307.35 97.54 0.80% 292.30 2.39%
IMM通貨先物:
長く続いた円高予想も終了との思惑に、JPYロングポジションは大幅に減少、CADロングポジションの減少幅は最も大きく、AUD、NZDのロングポジションは減少、EUR、GBP、CHFのショートポジションも減少、複雑な動きとなっている。
JPY Long Short Net
03-Jun-08 55,009 31,644 23,365
10-Jun-08 43,391 35,675 7,716
EUR Long Short Net
03-Jun-08 55,845 70,299 -14,454
10-Jun-08 57,544 65,084 -7,540
GBP Long Short Net
03-Jun-08 18,580 47,608 -29,028
10-Jun-08 28,040 49,091 -21,051
CHF Long Short Net
03-Jun-08 14,128 21,399 -7,271
10-Jun-08 15,820 19,552 -3,732
CAD Long Short Net
03-Jun-08 63,825 18,087 45,738
10-Jun-08 43,276 25,697 17,579
AUD Long Short Net
03-Jun-08 63,673 10,366 53,307
10-Jun-08 57,536 10,039 47,497
NZD Long Short Net
03-Jun-08 13,965 7,637 6,328
10-Jun-08 11,677 8,477 3,200
今週の経済指標・その他からは、注意が必要なのは、6月16日(月曜)のユーロ圏消費者物価指数(CPI)で前月から上昇が予想されているが、6月17日(火曜)の英消費者物価指数(CPI)は、前月から低下が予想され、相反する予想内容となっている。
6月18日(水曜)のイングランド銀行の議事録では金利据え置き決定予想が8対1と予想され、異なる票には変動が大きく、6月19日(木曜)にはスイス中銀の政策金利が発表され、市場予想は2.75%の金利据え置きが大勢ではあるが、一部では0.25%の引上げ観測も残り注意したい。6月17日(火曜)、18日(水曜)には米中戦略経済対話が予定され、サプライズは考え難いがいつもながら注目度は高い。
◎住宅関連では、16日=米住宅建設業者指数(NAHB)、17日=米住宅着工・許可件数が予定されている。
◎景気関連では、16日=米NY連銀製造業景気指数、17日=独ZEW景況感調査、19日=米フィラデルフィア連銀景況指数が予定されている。
◎個人消費関連では、16日=スイス小売売上高、19日=英小売売上高、20日=カナダ小売売上高が予定されている。
◎インフレ関連では、16日=ユーロCPI、17日=英CPI、米PPI、19日=カナダCPI、20日=独PPI、スイス生産者輸入物価が予定されている。
◎政策金利では、19日=スイス中銀が予定されている。
◎貿易関連では、17日=ユーロ貿易収支、19日=スイス貿易収支が予定されている。
◎その他では、16日=米対米証券投資、17日=豪中銀議事録、18日=イングランド銀行(BOE)議事録が予定されている。
●ドル円
ドル円は、ドル高=円安の流れに変わり、金融不安が弱まり、リパトリや資金移動など金利差のテーマが復活、弱い日本経済に焦点が当てられている。103~106円の3円幅のレンジを上抜け、次は106~109台円のレンジになるのか、暫くは上値を試しながら、1月18日のドル円急落が開始した108.62~96円を超えられるかが焦点となっている。相場感からはそう簡単に上抜けできるとも思えず、ドル買いポジションでは108円台後半では利食いを入れながら、押し目でドルを買い戻し、コストアップを図るのも一つの方法。
ドル円のWeeklyチャートは、上昇トレンドへ変わり上値を試している。上値のポイントは、108.60円、112.44円、113.28円、118.55円。下値のポイントは、106.58円、106.18円、105.61円、103.68円、102.56円。RSIは49と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。Monthlyチャートは、下降トレンドから上昇トレンドへ変わり、RSIは35と50を下回っているものの、下降ラインから弱いながらも上昇に変化しつつあり、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、106円を底値に上昇トレンドが続き、RSIは65と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、買いで、108.60円を終値で超えてくればドル買いが更に加速しそうである。
●ユーロドル
ユーロドルは、14週間続けて大枠で1.53~1.60の高値圏に止まりレンジ相場が続いている。最近の傾向としてはユーロ買いの材料への反応も鈍く、ユーロ売りを試し、過去の安値をブレークできるか試す期待感が広まっている。昨年11月から今年2月に続いたユーロドルのレンジ相場も14週間程度で終了したこともあり、そろそろ新たなトレンドが出ることを期待したい。安全策をとればオプションでユーロドルの底割れを狙うのであろうが、スポットでの売りは抜けない場合のリスクをどうしても先に計算してしまう。売り=ストップロスの買いオーダー、チャートポイントブレークで売り=ストップロスの買いオーダーとセットオーダーになりやすく、大手投機筋にこれを狙われることを十分承知の上で、下値を試す以外なさそうである。
ユーロドルのWeeklyチャートは、上昇トレンドから1.5285~1.6008のレンジが続き下限を試している。上値のポイントは、1.5563、1.5737、1.5843、1.6017。下値のポイントは、1.5283、1.5109、1.5002、1.4961。RSIは57と引き続き50を上回るが弱く、トレンドモメンタムは売りに変化している。Monthlyチャートは、上昇ラインの中間から上限での取引から、1.6を試しきれず反落が続き、RSIは77と上昇ラインが崩れ下降へ変化、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジ下限を試し、RSIは47と50を割込み横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売りで、1.5283を割り込むと1.5109がターゲットとなる。逆に下値を失敗すると、引き続き1.5285~1.6008のレンジに戻る可能性も残っている。
●ポンド円
ポンド円は、210円